JP2002059226A - スロットルレバーの加工方法及びスロットルレバー - Google Patents

スロットルレバーの加工方法及びスロットルレバー

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JP2002059226A
JP2002059226A JP2000249195A JP2000249195A JP2002059226A JP 2002059226 A JP2002059226 A JP 2002059226A JP 2000249195 A JP2000249195 A JP 2000249195A JP 2000249195 A JP2000249195 A JP 2000249195A JP 2002059226 A JP2002059226 A JP 2002059226A
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fan
wire holder
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shaped
bending
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JP2000249195A
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Hiroko Nakada
弘子 仲田
Henmei Ogushi
偏明 大串
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Original Assignee
NAKADEN SEIKI SEISAKUSHO KK
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 別体で形成し溶接により一体化して製造する
方法の問題点を除去して、安定した製品を効率よく短時
間で製造することのできる加工方法を提供可能とし、そ
れによって廉価、高品質のスロットルレバーを提供す
る。 【解決手段】扇形状の本体部1の扇形部外周に位置し折
り畳み加工後ワイヤーホルダー部2となる第1の張出し
部と、扇形状の一方の直線部の扇形部寄りに位置し折り
曲げ加工後玉掛け軸係止用の孔6を有する玉掛け部5と
なる第2の張出し部とを有する形状に素材を抜き加工す
る工程と、抜き加工された素材の第1の張出し部を本体
部に対して最終的には平行になるような複数回の曲げ加
工を行い、かつ、この第1の張出し部の先端部にU字溝
3を形成するように曲げてワイヤーホルダー部2を形成
する工程と、第2の張り出し部をU字溝の設けられた側
に折り曲げ玉掛け部5とする工程とからなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スロットルレバー
の加工方法及びスロットルレバーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車のスロットルバルブ装置には、例
えば、特開平8−177545に見られるごとく、アク
セルの操作をスロットル弁の開閉に連動させるためにス
ロットルレバーが設けられているが、スロットルレバー
の一般的な構造は、スロットル軸の取付け孔を有する扇
形状の本体部に、本体部の扇形円弧部に沿ってワイヤー
ホルダー部が設けられ、その一端に玉掛け部が設けられ
ている構造のものが用いられている。
【0003】エンジン部のスロットルレバーはアクセル
の強弱により車速が変化される仕組になっている。アク
セル全開の際、アクセルペタルより連結されたワイヤー
が、スロットルレバーのワイヤーホルダーのU字溝を通
り道とし、ワイヤが引張られた状態になり、アクセルを
戻すとワイヤーがワイヤーホルダー溝内にたわむように
なっている。
【0004】図5はこのような構造のスロットルレバー
の説明図で、(a)は平面図、(b)は要部の断面図を
示している。このスロットルレバーは、スロットルレバ
ー本体部100とワイヤーホルダー部200をそれぞれ
別体で構成した後、両者を溶接して一体として構成され
ており、所謂、スロットルレバーブクミと言われている
ように、 スロットルレバー本体部100とワイヤーホ
ルダー部200が組み合わされていることによって形成
されるU字溝300にワイヤーを懸架するようになって
いる。図5において400はスロットル軸の取付け孔、
500は玉掛け軸係止用の孔、600は玉掛け部、70
0、700はスロットルレバー本体部100とワイヤー
ホルダー部200との溶接点を示している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】以上の如く、所謂、ス
ロットルレバーブクミと言われものは、プレス加工によ
り作成されたスロットルレバー本体部とワイヤホルダー
部の2つの部品を集結後、プロジェクション溶接により
接合されている。この方法で用いられる接合作業は溶接
のため電流の変化の問題が発生し、接合後も多くの管理
が必要とされ、問題発生時のクレーム処理には多くの時
間もかかり、安定した品質を得るためにはそれなりの管
理を必要とする。
【0006】本発明は、別体で形成し溶接により一体化
して製造するスロットルレバーの加工方法の問題点を除
去して、安定した製品を効率よく短時間で製造すること
のできるスロットルレバーの製造方法を提供可能とし、
それによって廉価、高品質のスロットルレバーを提供す
ることを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に取られた本発明の構成は、本発明のスロットルレバー
の加工方法においては、 (1) スロットル軸の取付け孔を有する扇形状の本体
部の扇形円弧部に沿ってワイヤーホルダー部が設けら
れ、該ワイヤーホルダー部の一端に玉掛け軸係止用の孔
を有する玉掛け部が設けられているスロットルレバーの
加工方法において、前記扇形状の本体部の扇形円弧部外
周に位置し折り畳み加工後前記ワイヤーホルダー部とな
る第1の張出し部と、前記扇形状の本体部の一方の直線
部の該扇形円弧部寄りに位置し折り曲げ加工後前記玉掛
け部となる第2の張出し部とを有する形状に素材を抜き
加工する工程と、該工程で抜き加工された前記素材の前
記第1の張出し部を前記本体部と平行に折り曲げその先
端部の折り曲げにより前記ワイヤーホルダー部用のU字
溝を形成する複数段の工程と、前記第2の張出し部を前
記U字溝の設けられた側に折り曲げ前記玉掛け部とする
複数段の工程とを有することを特徴とする。
【0008】(2) スロットル軸の取付け孔を有する
扇形状の本体部の扇形円弧部に沿ってワイヤーホルダー
部が設けられ、該ワイヤーホルダー部の一端に玉掛け軸
係止用の孔を有する玉掛け部が設けられているスロット
ルレバーの加工方法において、前記扇形状の本体部の扇
形円弧部外周に位置し折り畳み加工後前記ワイヤーホル
ダー部となる第1の張出し部と、前記扇形状の本体部の
一方の直線部の該扇形円弧部寄りに位置し折り曲げ加工
後前記玉掛け部となる第2の張出し部とを有する形状に
素材を抜き加工する工程と、該工程で抜き加工された前
記素材の前記第1の張出し部を、前記本体部に対して前
記第1の張出し部によって前記ワイヤーホルダー部を構
成するU字溝を形成するのが容易になる形状になるまで
曲げる少なくとも2回の曲げ工程、該曲げ工程で曲げら
れた前記第1の張出し部の先端部に前記U字溝を形成す
る工程と、前記第1の張出し部を前記本体部と平行にな
るようにつぶす工程とを含む、前記ワイヤーホルダー部
を作成する工程、及び、前記第2の張出し部を前記U字
溝の設けられた側に折り曲げる工程と前記ワイヤーホル
ダー部内面と該玉掛け部内面のレベル合わせを行う工程
とを含む前記玉掛け部を作成とする工程とを有すること
を特徴とする。
【0009】(3) スロットル軸の取付け孔を有する
扇形状の本体部の扇形円弧部に沿ってワイヤーホルダー
部が設けられ、該ワイヤーホルダー部の一端に前記玉掛
け軸係止用の孔を有する玉掛け部が設けられているスロ
ットルレバーの加工方法において、前記扇形状の本体部
の扇形円弧部外周に位置し折り畳み加工後前記ワイヤー
ホルダー部となる第1の張出し部と、前記扇形状の本体
部の一方の直線部の該扇形部寄りに位置し折り畳み加工
後前記玉掛け部となる第2の張出し部とを有する形状に
素材を抜き加工する第1の工程と、該第1の工程で抜き
加工された前記素材の前記第1の張出し部を前記本体部
に対して約90°になるように曲げる第2の工程と、該
第2の工程で曲げられた前記第1の張出し部を同じく約
60°になるように曲げる第3の工程と、該第3の工程
で曲げられた第1の張出し部を約30°に曲げ同時にそ
の先端部にU字溝を形成するために約90°曲げる第4
の工程と、該第4の工程で約30°及び約90°曲げら
れた部分をさらにそれぞれ約20°及び約60°になる
ように曲げる第5の工程と、該第5の工程で約20°に
なるように曲げられた第1の張出し部を本体部と平行に
なるようにつぶす第6の工程と、前記第5の工程で開き
角が約60°となった第1の張出し部の先端をU字溝に
なるように加工する第7の工程と、前記第2の張出し部
に前記ワイヤーホルダー部内面と前記玉掛け部内面のレ
ベル合わせ用の段差をつける第8の工程と、該第2の張
出し部の先端部の開き角を約90°になるように加工す
る第9の工程と、該第2の張出し部の先端部の開き角を
約60°になるように加工する第10の工程と、該第1
0の工程で開き角が約60°となった第2の張出し部の
先端をU字溝になるように加工する第11の工程とを有
することを特徴とする。
【0010】(4) (1)又は(2)又は(3)にお
いて、前記素材を抜き加工する一個の抜き型と、該抜き
型と連設して一直線上に所定の間隔を置いて羅列して設
けてある上型、下型、横型の組み合わせからなる曲げ型
とを、プレス型とするプレス工程と、該プレス型の上昇
下降時に、前記素材を一段階ずつ順次移動させる工程
と、該プレス型の上昇下降時に連動して前記横型を作動
させる工程を有することを特徴とする。
【0011】(5) (1)又は(2)又は(3)又は
(4)において、前記素材がSPCC又はSPCEであ
ることを特徴とする。
【0012】本発明のスロットルレバーにおいては、 (6) スロットル軸の取付け孔を有する扇形状の本体
部の扇形円弧部に沿ってワイヤーホルダー部が設けら
れ、該ワイヤーホルダー部の一端に玉掛け軸係止用の孔
を有する玉掛け部が設けられているスロットルレバーに
おいて、前記ワイヤーホルダー部を構成するU字溝が前
記本体部と一体に連続する素材の折り畳み体により構成
され、前記玉掛け部も前記本体部と一体に連続する素材
の折り曲げ体よりなることを特徴とする。
【0013】(7) (1)又は(2)又は(3)又は
(4)又は(5)のスロットルレバーの加工方法により
作成されたことを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明のスロットルレバーの加工
方法およびこの加工方法で加工されたスロットルレバー
の実施の形態を実施例に基づき図面を参照して説明す
る。
【0015】図1は、本発明のスロットルレバーの加工
方法の一実施例の工程の説明図で、I、II、III、IV、
V、VI、VII、VIII、IX、X、XI、XIIは、それぞれ、第
1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、1
2の工程を示している。Iは素材を抜き加工する工程、I
I、III、IV、V、VI、VIIはワイヤーホルダー部の成形加
工工程、VIII、IX、X、XIは玉掛け部の成形加工工程、X
IIは成形品の分離工程を示している。
【0016】図2及び3は第1、2、3、4、5、6、
7、8、9、10、11の各工程における素材の加工状
態を示す説明図で、各工程段階における主要方向におけ
る切断面が使用される型の断面とともに示してある。図
4は本発明のスロットルレバーの加工方法における第1
工程後の素材の状態、図5は同じく加工終了後の状態を
示す説明図で、(a)は平面図、(b)は要部断面図で
ある。なお、図2及び3において、ワイヤーホルダー部
の長さのスロットルレバー部を構成する第一の張出し部
分の長さに対する比率は図4及び5に示したものに比較
して大きく表示されている。
【0017】これらの図において、1はスロットルレバ
ーの本体部、2はワイヤーホルダー部、3はワイヤーホ
ルダー部のU字溝、4はスロットル軸の取付け孔、5は
玉掛け部、6は玉掛け部5のワイヤー端固定軸保持用の
孔、7は玉掛け部5のU字溝、8は帯状の原材料から型
抜きされた折り畳み加工前の素材(全体)、9は素材8
の中のスロットルレバーの本体部1を構成する本体部
分、10は素材8の中の本体部分9から張り出され折り
畳み後ワイヤーホルダー部2を構成する第一の張出し部
分、11は素材8の中の本体部分9から張り出され折り
曲げ後玉掛け部5を構成する第二の張出し部分を示して
いる。
【0018】次に、その加工方法について説明する。素
材には、1.6mmのSPCC又はSPCEを用いた。
【0019】第1の工程 扇形状のスロットルレバーの
本体部1の扇形部円弧部外周に位置し折り畳み加工後ワ
イヤーホルダー部2となる第1の張出し部10と、扇形
状のスロットルレバーの本体部1の一方の直線部の扇形
部円弧部寄りに位置し折り畳み加工後玉掛け部5となる
第2の張出し部11とを有する形状(以下、このように
第1及び第2の張出し部を有する形状の素材8を展開素
材と称する)(図4参照)に板状の原素材を加工する。
この加工は抜き作業により行われる。 第2の工程 展開素材8の第1の張出し部10を素材8
の本体部分9に対して約90°になるように曲げる。 第3の工程 展開素材8の第1の張出し部10を素材8
の本体部分9に対して、さらに、約60°になるまで曲
げる。 第4の工程 第3の工程で展開素材8の第1の張出し部
10を素材8の本体部分9に対し約30°になるまで曲
げ、同時にその先端部にU字溝を形成するため90°曲
げる。 第5の工程 第4の工程で展開素材8の第1の張出し部
10の、それぞれ、約30°及び約90°曲げられた部
分をさらにそれぞれ約20°及び約60°になるように
曲げる。 第6の工程 第5の工程で約20°になるように曲げら
れた展開素材8の第1の張出し部10の部分を素材8の
本体部分9と平行になるようにつぶす。 第7の工程 第5の工程で開き角が約60°となった第
1の張出し部10の先端をU字溝になるように加工す
る。この工程によりワイヤーホルダー部2の形成が終わ
る。
【0020】第8の工程 第2の張出し部11にワイヤ
ーホルダー部2内面と玉掛け部5内面のレベル合わせ用
の段差をつける。 第9の工程 第2の張出し部11の開き角が素材8の本
体部分9に対し、約90°になるように曲げ加工する。 第10の工程 第2の張出し部11の開き角を約30°
になるように曲げ加工する。 第11の工程 第10の工程で開き角が約30°となっ
た第2の張出し部10の先端をU字溝になるように曲げ
加工する。この工程により玉掛け部4の形成が終わる。
【0021】以上の各工程を実施するプレス装置におい
ては、各工程を実施するためのプレス型は順次隣接した
状態で配置され、各工程で加工された展開素材8の順送
作業が可能なように配設され、被加工品は一工程が終わ
ると次の工程に移動するようになっている。
【0022】図2及び3において、11u、11d、1
2u、12d、13u、13d、14u、14d1、1
4d2、15u、15d1、15d2、16u、16
d、17u、17d、17s、18u、18d、19
u、19d、20u、20d、21u、21d、21s
はプレス型を示しており、u、d、sは、それぞれ、上
型、下型、横型(第7あるいは第11の工程におけるカ
ムを使用してU字溝を作成する作業に使用するために横
方向から挿入される型を横型と称する)を示している。
【0023】展開素材8は板状で、各工程を構成する上
型、下型、横型が線状に並んで設けられているプレス間
をプレスの上昇下降に同期して一定距離同一方向に移動
するようになっており、成型品は素材の両側でブリッジ
する保持体によって保持された状態で移動する。
【0024】即ち、第1、第2、第3、第4、第5、第
6、第7、第8、第9、第10、第11、第12工程用
の上型、下型、横型を順次連設しておき、プレスの上下
と同期して、素材(展開素材8)を歩進させることによ
って、素材の何れの場所も、プレスが上昇下降するごと
に異なるプレス型の位置に移動することになるので、こ
の例ではプレスが12回上昇下降すると全工程を完成さ
せることができ、従って、連続操作により、プレスの一
回の上昇下降ごとに製品ができあがることになる。
【0025】次に各工程の詳細について説明する。第1
の工程(図2I参照)は、所謂、抜作業で、上型11
u、下型11dによるプレス作業により原素材から展開
素材8が作成される。この作業において、展開素材8は
帯状の板状部材に両側部とこれをブリッジするブリッジ
部によって保持するようになっている。以後の各工程は
ブリッジ部に保持された状態で作業が行われる。第2の
工程(図2II参照)は、扇形状の本体部の扇形円弧部の
位置決めとワイヤーホルダー部2の形成の第1段階とし
て第2の張出し部10に押し出し(絞り出し)を行う工
程で、扇形円弧部を形成すると同時に、第1の張出し部
10を約90°に曲げる。第1の張出し部10の扇形状
の本体部の扇形円弧部に連続する部分は最終的には折り
返される状態になるが、その第1段階として約90°に
曲げられる。このために扇形円弧部を外形平面形状とし
これに直角方向の長さを高さととする下型(凸型)12
dとこれを凸型とする凹型よりなる上型12uを用い、
第1の張出し部10は下方に約90°曲げられた状態に
なる。第3の工程(図2III参照)は第1の張出し部1
0の折り返しの第2段階の曲げ作業で、平板状の上型1
3uとこの上型13uと約60°の斜面を有する下型1
3dを用いて第1の張出し部10が扇形状のスロットル
レバーの本体部1に対して約60°になるようになる。
第4の工程(図2IV参照)は第1の張り出し部10の先
端にワイヤーホルダー部2を構成するU字溝3部を形成
する第1段階として第1の張出し部10の折り返しの第
3段階の曲げ作業として、前工程で第1の張出し部10
が扇形状の本体部1に対して約60°となった第1の張
出し部10を約30°にすると同時に第1の張出し部1
0の先端を約90°曲げる。第5の工程(図2V参照)
は、前工程で曲げられた第1の張出し部10によるワイ
ヤーホルダー部2の形成、特に、U字溝形成を容易にす
るために、本体部1に対してなす角度と第1の張出し部
10の先端が第1の張出し部10に対してなす角度をさ
らに前者は約20°、後者は約60°に曲げられる。な
お、第4、5の工程は、平板な上型14u、15uと第
1の張出し部10の先端のつぶし用の第1の下型14d
1、15d1、と先端U字溝部曲げ作業用の第2の下型
14d2、15d2から構成されている。第6の工程
(図2VI参照)は、第1の張出し部10を扇形状の本体
部1に平行になるように上型16u、下型16dでつぶ
す工程である。第7の工程(図2VII参照)は、U字溝
を有するワイヤホルダー部2を形成する工程でU字溝型
の凹部を有する下型17d、と第1の張出し部10の先
端を下型17dに押しつけるU字溝作成カム17sとよ
りなり、この工程において、第1の張出し部8によるワ
イヤーホルダー部2の加工は終わる。
【0026】次に、第8の工程(図3VIII参照)におい
て、第2の張出し部10を折り曲げて玉掛け部5の作成
準備が行われる。すなわち、玉掛け部5を第2の張出し
部11の折り曲げによって形成可能にするためには、ワ
イヤーホルダー部2の本体部1側は原素材の厚さ分だけ
高くなっているので、玉掛け部5の内側面のレベルがワ
イヤホルダー部2の内側面のレベルと一致するようにす
るために、上型18u、下型18dによって原素材厚み
だけ段差を付けるプレスが行われる。第9の工程(図3
IX参照)では、上型19u、下型19dを用いて第2の
張出し部10の開き角が約90°になるように曲げ加工
する。第10の工程(図3X参照)では上型20u、下
型20dを用いて第2の張出し部10の開き角が約30
°になるように曲げ加工する。第11の工程(図3XI参
照)で第10の工程で開き角が約30°となった第2の
張出し部10の先端をU字溝になるように加工する。こ
の加工はU字型のワイヤホルダー部を形成するU字溝を
有する下型21dと第2の張出し部10の先端を下型に
押しつけるU字溝作成カム21sとよりなる。この工程
により玉掛け部5の形成が終わる。
【0027】第12の工程では、ブリッジ部に保持され
た状態で作業が行われ加工が完了したスロットルレバー
の完成品をブリッジ部から分離し加工作業が終る。
【0028】因みに、この実施例で得られたスロットル
レバーにおいて、スロットル軸の取付け孔の中心を中心
とするスロットルレバーの扇形円弧部の最大長さは39
mmで、ワイヤホルダー部のU字溝3の幅は4mmであ
る。
【0029】これらの各工程は、上型の降下、下型の上
昇、横形の挿入により行われ、カムの動作 は上型の降
下(上昇)に連動して動作するようになっている。
【0030】前述の従来のスロットルレバーの加工方法
においては、ワイヤホルダー部を加工する際その一部と
して玉掛け部が形成できるような構造であつたが、この
実施例においては、第1から8の工程において玉掛け部
を同時に加工することが困難であるため、加工順序の検
討の結果、素材形状に第1の張出し部10の他に第2の
張出し部11を設け、第1の工程において素材形状に第
2の張出し部11を用意しておき、第9の工程において
折り曲げることにより順送作業を可能としたものであ
る。
【0031】以上の如く、このスロットルレバーの加工
方法は、作業はプレス作業のみであり、しかも、少なく
共11工程を一度のプレス作業で実施可能である順送作
業で行うことができる、従って、短時間で加工が可能
で、単価低減が可能である。また、溶接作業を必要とし
ないので、検査が簡単であり、溶接個所がないので、寿
命が長い。
【0032】従来の2部品の溶接一体化においては、2
つの部品を使用して、ワイヤーが入るワイヤホルダー部
(幅)を確保させていたのに対して、本発明において
は、単品加工でワイヤホルダー部(幅)を加工するの
で、必要形状にするためには、何度も折り曲げる必要が
あり、そのためには、鉄板をつぶして平面を維持して行
かないと希望形状に近づけないので、例えば、90°曲
げとか60°曲げの前工程を経て、つぶし形状とする方
法を選ぶことによりこれを可能にすることができた。
【0033】なお、ワイヤーホルダー部と玉掛部の内面
の高さを同一にするために、玉掛部の形状と高さを前工
程作業で同一レベルにするようにした。また、玉掛け部
の形成が、ワイヤーホルダー部の加工と同時には困難で
ある点に関しては、形成方法及び順序の検討の結果、別
工程とし、最終段階で行えるようにし、単なる折り曲げ
で可能となるような位置をとることによりこれを可能と
した。
【0034】以上の実施例においては、11工程を用い
たが、例えば、第2の張出し部による玉掛け部の形成を
第1の張出し部によるワイヤーホルダー部の形成と平行
して行うこともでき、また、第2の張り出し部のレベル
合わせは第4、5、6、7の工程においてワイヤーホル
ダー部の加工と同時に行うこともでき、必要に応じて、
工程を変更、増減しても目的、効果の達成は可能であ
る。
【0035】前述の各工程の説明は各工程が別々になっ
ているが、実際の作業においては、金型の使用は、順送
りでの作業が行われているので、ワンショット毎に、次
工程に送られるので、ワンショットで製品の加工は終
る。
【0036】以上の如く、個別製品を組み合わせる方法
をやめて原素材の押出(絞り出す)を用いるようにした
ので、スロットルレバーの一体化でのプレス加工を可能
とすることができた。結局、別体のワイヤーホルダー部
品を無くし、スロットルレバー素材でワイヤホルダー部
品の形状を作りだすようにし、すなわち、1枚板で曲加
工をするので、切削品をなくすことが可能になり、プロ
ジェクション溶接の作業を不要にした。
【0037】溶接を用いないので溶接時の電流変化によ
り発生する問題、接合後も必要となる多くの管理、問題
発生時のクレーム処理に必要な時間を不要とし安定した
品質を得るるための管理が容易になり、廉価、高品質の
スロットルレバーを提供することができる。
【0038】
【発明の効果】以上の如く、本発明は、別体で形成し溶
接により一体化して製造する方法の問題点を除去して、
安定した製品を効率よく短時間で製造することのできる
スロットルレバーの加工方法を提供可能とし、それによ
って廉価、高品質のスロットルレバーを提供可能とする
ものもので、産業上の効果の大なるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のスロットルレバーの加工方法の実施例
の説明図である。
【図2】同じく素材の加工状態を示す説明図である。
【図3】同じく素材の加工状態を示す図2に続く説明図
である。
【図4】図1の最初の工程で得られる展開素材の説明図
である。
【図5】本発明のスロットルレバーの説明図である。
【図6】従来のスロットルレバーの説明図である。
【符号の説明】
1…スロットルレバー本体部、2…ワイヤーホルダー
部、3…ワイヤーホルダー部のU字溝、4…スロットル
軸の取付け孔、5…玉掛け部、6…玉掛け部5のワイヤ
ー端固定軸保持用の孔、7…玉掛け部4のU字溝、8…
(帯状の原材料から型抜きされた折り畳み加工前の)素
材(展開素材)、9…素材8の中のスロットルレバー本
体部を構成する部分、10…素材(展開素材)8から張
り出されワイヤーホルダー部を構成する第一の張出し部
分、11…素材(展開素材)8中から張り出され玉掛け
部を構成する第二の張出し部分。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スロットル軸の取付け孔を有する扇形状
    の本体部の扇形円弧部に沿ってワイヤーホルダー部が設
    けられ、該ワイヤーホルダー部の一端に玉掛け軸係止用
    の孔を有する玉掛け部が設けられているスロットルレバ
    ーの加工方法において、前記扇形状の本体部の扇形円弧
    部外周に位置し折り畳み加工後前記ワイヤーホルダー部
    となる第1の張出し部と、前記扇形状の本体部の一方の
    直線部の該扇形円弧部寄りに位置し折り曲げ加工後前記
    玉掛け部となる第2の張出し部とを有する形状に素材を
    抜き加工する工程と、該工程で抜き加工された前記素材
    の前記第1の張出し部を前記本体部と平行に折り曲げそ
    の先端部の折り曲げにより前記ワイヤーホルダー部用の
    U字溝を形成する複数段の工程と、前記第2の張出し部
    を前記U字溝の設けられた側に折り曲げ前記玉掛け部と
    する複数段の工程とを有することを特徴とするスロット
    ルレバーの加工方法。
  2. 【請求項2】スロットル軸の取付け孔を有する扇形状の
    本体部の扇形円弧部に沿ってワイヤーホルダー部が設け
    られ、該ワイヤーホルダー部の一端に玉掛け軸係止用の
    孔を有する玉掛け部が設けられているスロットルレバー
    の加工方法において、前記扇形状の本体部の扇形円弧部
    外周に位置し折り畳み加工後前記ワイヤーホルダー部と
    なる第1の張出し部と、前記扇形状の本体部の一方の直
    線部の該扇形円弧部寄りに位置し折り曲げ加工後前記玉
    掛け部となる第2の張出し部とを有する形状に素材を抜
    き加工する工程と、該工程で抜き加工された前記素材の
    前記第1の張出し部を、前記本体部に対して前記第1の
    張出し部によって前記ワイヤーホルダー部を構成するU
    字溝を形成するのが容易になる形状になるまで曲げる少
    なくとも2回の曲げ工程、該曲げ工程で曲げられた前記
    第1の張出し部の先端部に前記U字溝を形成する工程
    と、前記第1の張出し部を前記本体部と平行になるよう
    につぶす工程とを含む、前記ワイヤーホルダー部を作成
    する工程、及び、前記第2の張出し部を前記U字溝の設
    けられた側に折り曲げる工程と前記ワイヤーホルダー部
    内面と該玉掛け部内面のレベル合わせを行う工程とを含
    む前記玉掛け部を作成とする工程とを有することを特徴
    とするスロットルレバーの加工方法。
  3. 【請求項3】スロットル軸の取付け孔を有する扇形状の
    本体部の扇形円弧部に沿ってワイヤーホルダー部が設け
    られ、該ワイヤーホルダー部の一端に前記玉掛け軸係止
    用の孔を有する玉掛け部が設けられているスロットルレ
    バーの加工方法において、前記扇形状の本体部の扇形円
    弧部外周に位置し折り畳み加工後前記ワイヤーホルダー
    部となる第1の張出し部と、前記扇形状の本体部の一方
    の直線部の該扇形部寄りに位置し折り畳み加工後前記玉
    掛け部となる第2の張出し部とを有する形状に素材を抜
    き加工する第1の工程と、該第1の工程で抜き加工され
    た前記素材の前記第1の張出し部を前記本体部に対して
    約90°になるように曲げる第2の工程と、該第2の工
    程で曲げられた前記第1の張出し部を同じく約60°に
    なるように曲げる第3の工程と、該第3の工程で曲げら
    れた第1の張出し部を約30°に曲げ同時にその先端部
    にU字溝を形成するために約90°曲げる第4の工程
    と、該第4の工程で約30°及び約90°曲げられた部
    分をさらにそれぞれ約20°及び約60°になるように
    曲げる第5の工程と、該第5の工程で約20°になるよ
    うに曲げられた第1の張出し部を本体部と平行になるよ
    うにつぶす第6の工程と、前記第5の工程で開き角が約
    60°となった第1の張出し部の先端をU字溝になるよ
    うに加工する第7の工程と、前記第2の張出し部に前記
    ワイヤーホルダー部内面と前記玉掛け部内面のレベル合
    わせ用の段差をつける第8の工程と、該第2の張出し部
    の先端部の開き角を約90°になるように加工する第9
    の工程と、該第2の張出し部の先端部の開き角を約60
    °になるように加工する第10の工程と、該第10の工
    程で開き角が約60°となった第2の張出し部の先端を
    U字溝になるように加工する第11の工程とを有するこ
    とを特徴とするスロットルレバーの加工方法。
  4. 【請求項4】前記素材を抜き加工する一個の抜き型と、
    該抜き型と連設して一直線上に所定の間隔を置いて羅列
    して設けてある上型、下型、横型の組み合わせからなる
    曲げ型とを、プレス型とするプレス工程と、該プレス型
    の上昇下降時に、前記素材を一段階ずつ順次移動させる
    工程と、該プレス型の上昇下降時に連動して前記横型を
    作動させる工程を有する請求項1又は2又は3記載のス
    ロットルレバーの加工方法。
  5. 【請求項5】前記素材がSPCC又はSPCEである請
    求項1又は2又は3又は4記載のスロットルレバーの加
    工方法。
  6. 【請求項6】スロットル軸の取付け孔を有する扇形状の
    本体部の扇形円弧部に沿ってワイヤーホルダー部が設け
    られ、該ワイヤーホルダー部の一端に玉掛け軸係止用の
    孔を有する玉掛け部が設けられているスロットルレバー
    において、前記ワイヤーホルダー部を構成するU字溝が
    前記本体部と一体に連続する素材の折り畳み体により構
    成され、前記玉掛け部も前記本体部と一体に連続する素
    材の折り曲げ体よりなることを特徴とするスロットルレ
    バー。
  7. 【請求項7】請求項1又は2又は3又は4又は5記載の
    スロットルレバーの加工方法により作成されたことを特
    徴とするスロットルレバー。
JP2000249195A 2000-08-11 2000-08-11 スロットルレバーの加工方法及びスロットルレバー Pending JP2002059226A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN115502250A (zh) * 2022-09-26 2022-12-23 广东百能家居有限公司 一种不锈钢柜板的自动折弯装置及方法

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