JP2002058194A - 送風機用電動機 - Google Patents
送風機用電動機Info
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Abstract
防止する。 【解決手段】 外枠29の長手方向両端部に第1および
第2ブラケット30,31をそれぞれ設けて外枠29の
両端部を塞ぎ、第1および第2ブラケット30,31に
第1および第2軸受48,49をそれぞれ設けて回転子
34の回転軸43を軸支し、回転軸43の一端部を第1
ブラケット30よりも外方に突出し、外方に突出した回
転軸43の一端部に送風機の羽根車26を取付け、さら
に第1ブラケット30に連通孔58を形成し、連通孔5
8の一端部を送風機用電動機21の内部空間50に開口
し、連通孔58の他端部を第1軸受48よりも羽根車側
の空間54に開口する。内部空間50の空気は、連通孔
58を通過して流れるので、空気流路中に第1軸受48
が介在しなくなり、グリスの流出が防止される。
Description
関し、特に遠心送風機に好適に用いることのできる電動
機に関する。
7付近の構成を簡略化して示す断面図である。送風機用
電動機1は、たとえば遠心送風機を駆動するための電動
機であり、外枠3と、外枠3内に収納される固定子4お
よび回転子5とを備える。外枠3の長手方向両端部に
は、ブラケット6がそれぞれ設けられ、各ブラケット6
は外枠3の両端部をそれぞれ気密に塞ぐ。各ブラケット
6には軸受7が設けられ、各軸受7は、回転子4の回転
軸9を軸支する。軸受7には、たとえばグリス封入形両
シール深溝玉軸受が用いられる。これによって、グリス
の流出が防止されるとともに、送風機用電動機1の内部
の気密が確保される。
成され、挿通孔10には回転子5の回転軸9が挿通され
る。回転軸9の一端部は、一方のブラケット6よりも外
方に突出しており、外方に突出した回転軸9の一端部に
は遠心送風機の羽根車11が取付られる。挿通孔10の
内周面と回転軸9の外周面との間の空間には、外部空間
からの塵埃の侵入を防止するために、オイルシール13
が装着される。
機用電動機1には次のような問題がある。遠心送風機の
運転が開始され、羽根車11が回転すると、羽根車11
と一方のブラケット6との間の空間17には、羽根車1
1から吐出される空気の吸引力によって回転軸9の外周
面から羽根車11の半径方向外方に向かう矢符15で示
す空気の流れが発生する。これによって、前記空間17
における回転軸9付近の空気の圧力が低下する。また運
転中、送風機用電動機1の内部では、固定子4および回
転子5が銅損等によって発熱するので、軸受7に挿入さ
れているグリスの温度が上昇し、その粘度が低下する。
このように前記空間17の空気の圧力が低下すると、送
風機用電動機1の内部空間の圧力が相対的に高くなるの
で、送風機用電動機1の内部から軸受7およびオイルシ
ール13を経て前記空間17に向かう矢符16で示す空
気の流れが形成される。矢符16で示す空気の流れが形
成されると、粘度の低下した封入グリスが軸受7から流
出することがある。このようなグリスの流出は、軸受7
の潤滑性能の低下を招き、軸受7の寿命を短縮させる。
中における軸受からのグリスの流出を防止することが可
能な送風機用電動機を提供することである。
回転子を収納する外枠と、外枠の長手方向両端部をそれ
ぞれ塞ぐ第1および第2ブラケットと、第1および第2
ブラケットにそれぞれ設けられ、回転子の回転軸を軸支
する第1および第2軸受とを含み、回転軸の一端部は、
第1ブラケットよりも外方に突出しており、外方に突出
した回転軸の一端部には送風機の羽根車が設けられる送
風機用電動機において、第1ブラケットには、外枠、第
1ブラケット、第2ブラケット、第1軸受および第2軸
受によって囲まれる内部空間と、第1軸受よりも羽根車
側の空間とを連通する連通孔が形成されることを特徴と
する送風機用電動機である。
れた連通孔は送風機用電動機の内部空間と、第1軸受よ
りも羽根車側の空間とを直結するので、羽根車の回転に
伴って前記空間の圧力が低下し、前記内部空間の圧力が
前記空間の圧力よりも高くなるときには、前記内部空間
の空気を連通孔を介して前記空間へ導くことができる。
これによって、第1軸受を通過しないで内部空間の空気
を前記空間へ導くことができるので、運転中における第
1軸受からのグリスの流出を防止することができ、軸受
の寿命を延長することができる。
軸を挿通するための挿通孔が形成され、回転軸の外周面
と挿通孔の内周面との間の円環状空間には、第1軸受よ
りも羽根車側にオイルシールが設けられており、前記連
通孔の一端部は前記内部空間に開口し、前記連通孔の他
端部は円環状空間の第1軸受とオイルシールとの間に開
口することを特徴とする。
電動機の内部空間に通じる連通孔よりも羽根車側の円環
状空間に設けられるので、前記内部空間とオイルシール
よりも外方の空間との直結を防止することができる。こ
れによって、運転休止時に前記内部空間からオイルシー
ルよりも外方の空間に向かう空気の流れが停止しても、
オイルシールによって内部空間への塵埃の侵入を防止す
ることができる。
る送風機用電動機21の構成を簡略化して示す平面断面
図であり、図2は図1に示す送風機用電動機21を備え
る遠心送風機23の構成を簡略化して示す平面断面図で
あり、図3は図2の矢符III−IIIから見た側面図
である。本実施の形態の遠心送風機23は、架台24に
2基取付けられる。2基の遠心送風機23は同一の構成
を有し、図2に示すように架台24の中心O点に関し、
点対称に配置される。遠心送風機23は、羽根車26と
渦形室27と、羽根車26を回転駆動する送風機用電動
機21(以後、電動機と呼ぶ)とを含んで構成される。
し、図示しない羽根によって空気を加圧および加速して
送風する。羽根車26には、回転軸線まわりに円環状に
開口した空気吸込み口26aと、羽根車26の外周面に
開口した空気吐出口26bとが形成されている。渦形室
27は、渦形に延びる空気案内路であり、羽根車26の
半径方向外方に羽根車26を外囲して形成される。渦形
室27の流路断面積は、空気の流れ方向下流側になるに
つれて増大するように形成される。これによって、羽根
車26から吐出された空気の速度エネルギを円滑に圧力
エネルギに変換することができる。電動機21を起動し
て羽根車26を回転駆動すると、空気は羽根車26の空
気吸込み口26aから軸線方向に吸引され、羽根車26
の半径方向外方側に曲げられて空気吐出し口26bから
流出し、渦形室27の空気流路に沿って送風される。
機であり、外枠29と、第1および第2ブラケット3
0,31とを備える。外枠29は、大略的に円筒状の形
状を有し、固定子33および回転子34を内部に収納す
る。固定子33は、略円筒状の鉄心36と巻線37とを
含み、外枠29の内周面に取付けられる。回転子34
は、略円筒状の鉄心38と、鉄心38の外周面に周方向
に間隔をあけて設けられる複数の永久磁石39とを含
み、固定子34内に回転自在に設けられる。したがっ
て、この電動機21ではトルクを発生するための界磁束
が回転子34とともに回転する。
積層し、ボルト40で固定して全体形状をロール状に形
成した積層回転体である。鉄心38は回転軸43に装着
され、キー44およびストップリング45によって位置
決め固定される。鉄心38の両端部には、バランサホル
ダ46がそれぞれ設けられている。外枠29、固定子3
3、回転子34、バランサホルダ46および羽根車26
の軸線は同軸である。以後、この共通軸線を総称して電
動機21の軸線47と呼ぶ。また電動機21の羽根車2
6側を一端部と呼び、反対側を他端部と呼ぶ。
外枠29の長手方向一端部および他端部にそれぞれ設け
られ、外枠29の長手方向両端部を気密に塞ぐ。第1お
よび第2ブラケット30,31には、第1および第2軸
受48,49がそれぞれ設けられ、第1および第2軸受
48,49は回転子34の回転軸43を軸支する。第1
および第2軸受48,49の構成は同一である。外枠2
9と、第1および第2ブラケット30,31と、第1お
よび第2軸受48,49と、回転軸43とで囲まれる空
間は、電動機21の内部空間50を形成する。
成される。挿通孔51には、回転軸43の一端部寄りの
部分が第1ブラケット30よりも外方に部分的に突出し
て挿通され、外方に突出した回転軸43の一端部には、
羽根車26が固定ナット53によって固定される。前記
挿通孔51の内周面と回転軸43の外周面との間には、
円環状空間54が形成される。円環状空間54は、第1
軸受48よりも羽根車26側に形成され、羽根車26と
第1ブラケット30との間の外部空間55に連なる。円
環状空間54の一端部側には、第1軸受48から間隔を
あけてオイルシール56が設けられる。
50と円環状空間54とを連通する連通孔58が1また
は複数(本実施の形態では2)形成される。連通孔58
の断面積および個数は、連通孔58を通過する空気の圧
力損失が第1軸受48を通過する空気の圧力損失よりも
格段に小さくなるように設定される。連通孔58の一端
部は、内部空間50の固定子33付近に開口し、他端部
は円環状空間54の第1軸受48とオイルシール56と
の間に開口する。連通孔58は、内部空間57と円環状
空間54とを直結するバイパス路であり、後述のように
電動機21の運転中は内部空間50からの空気を円環状
空間54を介して外部空間55に導き、電動機21の運
転休止時は外部空間55からの空気を円環状空間54を
介して内部空間50に導く。
成を簡略化して示す断面図である。第1軸受48は、た
とえば両シール深溝玉軸受であり、内輪60と外輪61
との間に複数の玉63が保持器64によって互いに接触
しないように配置される。内輪60および外輪61の両
側面には、接触シール65がそれぞれ設けられており、
接触シール65内にはグリスが封入されている。内輪6
0は、回転軸43に装着され、ストップリング45およ
びスペーサ66によって位置決めされている。外輪61
は、第1ブラケット30に嵌合されている。
に固定されるオイルシールであり、リップ68と、ばね
69と、金属環70とを含む。リップ68は、合成ゴム
から成り、尖った先端を回転軸43に回転接触させてシ
ールする。ばね69はピアノ線から成り、一定のばね力
でリップ68を回転軸43に押付ける。金属環70は鋼
板から成り、リップ68の外周面を覆ってリップ68を
補強するとともに、第1ブラケット30への嵌合を正確
かつ容易にする。本実施の形態ではオイルシール56の
リップ68は、外部空間55に向かうにつれて回転軸4
3に近接するように取付けられている。これによって、
オイルシール56は外部空間55からの塵埃および異物
などの侵入を防止することができる。第1ブラケット3
0には、前述のように内部空間50と、円環状空間54
とを連通する連通孔58が形成されている。
て遠心送風機23の運転を開始すると、羽根車26の軸
線47まわりの回転に伴って外部空間55における羽根
車26に接する空気が移動する。この空気は、羽根車2
6の空気吐出口26bから吐出される空気の流れによっ
て吸引されるので、外部空間55には矢符73に示すよ
うな電動機21の軸線47から羽根車26の半径方向外
方に向かう空気の流れが形成される。これによって、外
部空間55の回転軸43付近における空気の圧力が低下
するので、内部空間50の空気の圧力が外部空間55の
回転軸43付近における空気の圧力よりも高くなり、内
部空間50から外部空間55に向かう空気の流れが形成
される。
を通って形成される。また前述ように、連通孔58の断
面積および個数は、連通孔58を通過する空気の圧力損
失が第1軸受48を通過する空気の圧力損失よりも格段
に小さくなるように設定される。したがって、内部空間
50から外部空間55に向かう空気の流れは、連通孔5
8を通過し、従来のように第1軸受48を通過しない。
すなわち、矢符74に示すように内部空間50から連通
孔58、円環状空間54およびオイルシール56を経て
外部空間55に至る空気流路が形成される。この空気流
路を通過する空気の流れは、内部空間50の空気の圧力
が次第に低下して外部空間55の回転軸43付近におけ
る空気の圧力とほぼ等しくなるまで継続する。
止すると、低下した外部空間55の空気の圧力が上昇
し、外部空間55の空気の圧力が内部空間50の空気の
圧力よりも高くなるので、外部空間55から前記空気流
路を逆方向に経由して内部空間50に至る空気の流れが
形成される。この空気の流れは、外部空間55および内
部空間50の空気の圧力がほぼ等しくなるまで継続す
る。
48を回避して空気流路が形成され、空気流路中に第1
軸受48が介在しないので、遠心送風機23の運転中に
固定子33および回転子34の銅損などによる発熱によ
って第1軸受48に封入されたグリスの温度が上昇し
て、グリスの粘度が低下しても、グリスの第1軸受48
からの流出を防止することができる。したがって、第1
軸受48の潤滑性能の低下が防止され、第1軸受48の
寿命を延長することができる。また空気流路中にオイル
シール56が設けられるので、遠心送風機23の休止中
に外部空間55から内部空間50に向かう空気の流れが
発生しても空気中の塵埃および異物などの内部空間50
への侵入を防止することができる。
ブラケット30に内部空間50と円環状空間54とを連
通する連通孔58を形成するように構成されているけれ
ども、他の実施の形態として第1ブラケット30に内部
空間50と外部空間55とを直接連通する連通孔を形成
するように構成してもよい。
れば、第1ブラケットに形成された連通孔は送風機用電
動機の内部空間と、第1軸受よりも羽根車側の空間とを
直結するので、内部空間の圧力が前記空間の圧力よりも
高くなるときには、前記内部空間の空気を連通孔を介し
て前記空間へ導くことができる。これによって、第1軸
受を通過しない空気流路が形成されるので、運転中にお
ける第1軸受からのグリスの流出を防止することがで
き、軸受の寿命を延長することができる。
ルシールが送風機用電動機の内部空間に通じる連通孔よ
りも羽根車側の円環状空間に設けられるので、内部空間
への塵埃の侵入を防止することができる。
1の構成を簡略化して示す平面断面図である。
風機23の構成を簡略化して示す平面断面図である。
る。
て示す断面図である。
簡略化して示す断面図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 固定子および回転子を収納する外枠と、 外枠の長手方向両端部をそれぞれ塞ぐ第1および第2ブ
ラケットと、 第1および第2ブラケットにそれぞれ設けられ、回転子
の回転軸を軸支する第1および第2軸受とを含み、 回転軸の一端部は、第1ブラケットよりも外方に突出し
ており、外方に突出した回転軸の一端部には送風機の羽
根車が設けられる送風機用電動機において、 第1ブラケットには、外枠、第1ブラケット、第2ブラ
ケット、第1軸受および第2軸受によって囲まれる内部
空間と、第1軸受よりも羽根車側の空間とを連通する連
通孔が形成されることを特徴とする送風機用電動機。 - 【請求項2】 第1ブラケットには、回転軸を挿通する
ための挿通孔が形成され、回転軸の外周面と挿通孔の内
周面との間の円環状空間には、第1軸受よりも羽根車側
にオイルシールが設けられており、 前記連通孔の一端部は前記内部空間に開口し、前記連通
孔の他端部は円環状空間の第1軸受とオイルシールとの
間に開口することを特徴とする請求項1記載の送風機用
電動機。
Priority Applications (1)
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JP2000241521A JP3553862B2 (ja) | 2000-08-09 | 2000-08-09 | 送風機用電動機 |
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Cited By (3)
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CN103715810A (zh) * | 2012-10-09 | 2014-04-09 | 发那科株式会社 | 具备气密试验用的孔的电动机 |
JP2020051275A (ja) * | 2018-09-25 | 2020-04-02 | 愛三工業株式会社 | ポンプ |
-
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- 2000-08-09 JP JP2000241521A patent/JP3553862B2/ja not_active Expired - Fee Related
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CN103715810B (zh) * | 2012-10-09 | 2016-03-09 | 发那科株式会社 | 具备气密试验用的孔的电动机 |
DE102013111047B4 (de) * | 2012-10-09 | 2016-10-20 | Fanuc Corporation | Elektromotor mit Prüflöchern für die Luftdichtigkeit |
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CN112703321B (zh) * | 2018-09-25 | 2022-11-15 | 爱三工业株式会社 | 泵 |
US11655827B2 (en) | 2018-09-25 | 2023-05-23 | Aisan Kogyo Kabushiki Kaisha | Pump device |
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