JP3948509B2 - 電動送風機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電気掃除機等に使用される電動送風機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図7は特開平4−365999号公報に開示された従来の電動送風機を示す断面図、図8は電動送風機内の羽根車を示す断面図である。図において、21はファンケーシングで、その中央部に吸込口22が開口している。また、吸込口22の後方には複数のベーンを持つ遠心型羽根車23が電動機24によって駆動される。この羽根車23の外周には羽根車23より排出された気流を減速し、圧力回復を行うベーン付ディフューザー25が設けられている。ディフューザー25から排出された気流は180度方向転換し、リターンガイドベーン26を通って、電動機24に流入し、電動機24を冷却した後に外部に排出される。ディフューザー25はリターンガイドベーン26と共に、仕切り板27と一体に成型されている。
【0003】
羽根車23は、複数のべーン28と主板29、側板30で構成され、ベーン28には、三つの突起がついていて、主板29、側板30に設けられた穴に入れられた後に、加締められてそれぞれが固定される。主板29、側板30の外周端面の子午面形状は板厚分だけテーパ状になっていて、羽根車23外径側が円錐状になっており、側板30はファンケーシング21側に、主板29は仕切り板27側にテーパがとられ、羽根車23の側板30と主板29の外周側の板厚が、径が大きくなるにつれ薄くなっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように構成した従来の電動送風機においては、羽根車23の主板29と側板30の外周側の板厚が、径が大きくなるにつれて薄くなっているため、摩擦抵抗が減り送風効率は改善されるものの、抵抗が減った分、回転数が上昇する。したがって、カーボンブラシの機械的摩耗量の増加によりカーボンブラシの寿命が短くなってしまうという問題点があった。また、回転部品である軸受内部の温度の上昇により、軸受内部のグリースが劣化しやすくなるなど軸受の寿命が低下してしまうという問題点があった。
【0005】
本発明は上記のような課題を解消するためになされたもので、送風ファンの外周部の摩擦抵抗を低減しながら、回転数の上昇が抑えられ、長寿命の電動送風機を得ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明に係わる電動送風機においては、上プレートと下プレートを有し、該上プレートと下プレートの間に放射状に複数のブレードを設けた送風ファンと、前記送風ファンを駆動するモータ部と、前記送風ファンから排出される気流を前記モータ部へ導く案内羽根とを備えた電動送風機において、前記上プレート及び前記下プレートの外周部であって、かつ前記ブレード側に、外周へ向かうにつれ厚さが薄くなるテーパ部を形成し、前記ブレードの外周部には前記上下プレートのテーパ形状に合うように外周へ向かうにつれ幅が広くなるテーパ部が形成されるものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1は本発明の実施の形態1を示す電動送風機の断面図、図2は図1の要部拡大図、図3は図2の要部拡大断面図、図4は電動送風機のブレードの構成を示す側面図である。図において、1は一端側が開口し、側面に複数の通気口1aを有すると共に、他端側中央部に軸受ハウジング1bを有する有底筒状のモータフレームであり、内部に固定子2と高速で回転する回転子3等が内包されている。4はモータフレーム1の開口側に固定されて中央部に軸受ハウジング4aを有するブラケット、5はモータ部であり、回転子3の回転軸6の両端に設けられた軸受7をモ−タフレ−ム1及びブラケット4の軸受ハウジング1b及び4aで支持されている。8は回転子3の回転軸6に固定され中央部に吸引口8aが形成された送風ファンであり、上プレート81、下プレート82及びブレード83で構成されている。上プレート81と下プレート82は互いに離間して対向するように配置され、ブレード83は上プレート81と下プレート82の間に平面放射状に配置されている。9は送風ファン8より排出される気流をモータ部5側へ導く案内羽根、10は吸引口8aと連通する吸引口10aを有し、ブラケット4の外周縁部に圧入固定されて送風ファン8及び案内羽根9を覆うファンカバーである。11はモータフレーム1の側面に固定されたブラシ保持器12に収められたカーボンブラシであり、回転子3に設けられた整流子13と摺接するように設けられている。
【0008】
ブレード83の外周部分にはテーパ部83aが設けられている。また、ブレード83には固定用の突起83bが複数設けられている。テーパ部83aは、図3、図4に示すように周縁へ行くにつれて幅が広くなっている。そして、上プレート81及び下プレート82の外周部はブレード83のテーパ部83aの形状に合わせて薄肉部81a及び82aがそれぞれ設けられている。つまり、上プレート81はファンカバー10側に、下プレート82は案内羽根9側にテーパ形状がとられ、上下プレート81、82の外周側の板厚は径が大きくなるにつれ薄くなっている。そして、ブレード83は、突起83bを、従来同様、上下プレート81及び82に設けられた穴に挿入して、その後、加締められて上下プレート81、81に固定される。
【0009】
上記のように構成された電動送風機においては、モ−タ部5を駆動すると回転子3の回転軸6に取り付けられた送風ファン8が回転する。送風ファン8より吸引された空気は、図中の矢印で示すように、送風ファン8の内部を通り案内羽根9で整流され圧力を回復しながら、ファンカバ−10とブラケット4の外周部内壁を転向し、モータ部5を冷却した後、モータフレーム1の側面に開けられた排気口1aから外部へ排出される。
【0010】
実施の形態1によれば、送風ファン8の上プレート81及び下プレート82の外周部が、上プレート81はファンカバー10側に、下プレート82は案内羽根9側にテーパ形状がとられ、上プレート81、下プレート82の外周側の板厚は径が大きくなるにつれ薄くなっているので、送風ファン8の外周部の摩擦抵抗が低減でき送風効率が改善できる。また、ブレード83の外周側は、上プレート81、下プレート82のテーパ形状に合わせて、次第に幅が広くなっているので、ブレード外周の負荷を大きくできるため、回転数の上昇が抑えることが可能となり、カーボンブラシ11の機械的摩耗の増加による寿命の低下や、軸受の温度上昇によるグリースの劣化を防止できるので、長寿命の電動送風機を得ることができる。
【0011】
また、送風ファン8のブレード83の外周部は、上プレート81、下プレート82の外周側のテーパ形状に合わせて次第に幅が広くなっているので、ブレード83の角度を変えることなく回転数を抑えることができるので、騒音レベルが上昇することも防止できる。
【0013】
【発明の効果】
本発明に係わる電動送風機においては、上プレートと下プレートの双方のプレートの外周部であって、かつ前記ブレード側に、外周へ向かうにつれ厚さが薄くなるテーパ部を形成し、ブレードの外周部には前記上下プレートのテーパ形状に合うように外周へ向かうにつれ幅が広くなるテーパ部が形成されるので、送風ファンの外周部の摩擦抵抗が低減でき、送風効率が向上するという効果がある。また、ブレードの外周部は、上下プレートのテーパ形状に合わせて、次第に幅が広くなっているため、ブレード外周部の負荷を大きくできるため、回転数の上昇を抑えることができる。したがって、例えばモータ部に使用されているカーボンブラシの機械的摩耗増加を防ぎ、寿命を長くすることができる。また、モータ部の軸受の温度上昇によるグリースの劣化を防止でき、長寿命を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1を示す電動送風機の断面図である。
【図2】 図1の要部拡大図である。
【図3】 図2の要部拡大断面図である。
【図4】 本発明の実施の形態1を示す電動送風機のブレードの側面図である。
【図5】 本発明の実施の形態2を示す電動送風機の要部拡大断面図である。
【図6】 本発明の実施の形態2を示す電動送風機の要部拡大断面図である。
【図7】 従来の電動送風機を示す断面図である。
【図8】 従来の電動送風機の羽根車を示す断面図である。
【符号の説明】
1 モ−タフレ−ム、1a 排気口、2 固定子、3 回転子、
4 ブラケット、4a 軸受ハウジング、5 モータ部、6 回転軸、
7 軸受、8 送風ファン、81 上プレート、82 下プレート、
83 ブレード、9 案内羽根、10 ファンカバー、11 カーボンブラシ。
Claims (1)
- 上プレートと下プレートを有し、該上プレートと下プレートの間に放射状に複数のブレードを設けた送風ファンと、前記送風ファンを駆動するモータ部と、前記送風ファンから排出される気流を前記モータ部へ導く案内羽根とを備えた電動送風機において、
前記上プレート及び前記下プレートの外周部であって、かつ前記ブレード側に、外周へ向かうにつれ厚さが薄くなるテーパ部を形成し、
前記ブレードの外周部には前記上下プレートのテーパ形状に合うように外周へ向かうにつれ幅が広くなるテーパ部が形成されることを特徴とする電動送風機。
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