JP2575648Y2 - モータファン - Google Patents

モータファン

Info

Publication number
JP2575648Y2
JP2575648Y2 JP1992017782U JP1778292U JP2575648Y2 JP 2575648 Y2 JP2575648 Y2 JP 2575648Y2 JP 1992017782 U JP1992017782 U JP 1992017782U JP 1778292 U JP1778292 U JP 1778292U JP 2575648 Y2 JP2575648 Y2 JP 2575648Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
motor
boss
motor fan
fan
temperature
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1992017782U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0577598U (ja
Inventor
信之 江崎
二夫 屋宮
Original Assignee
カルソニック株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by カルソニック株式会社 filed Critical カルソニック株式会社
Priority to JP1992017782U priority Critical patent/JP2575648Y2/ja
Publication of JPH0577598U publication Critical patent/JPH0577598U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2575648Y2 publication Critical patent/JP2575648Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、車両用ラジエータ等に
装着される電動ファン装置のモータファンに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、車両用ラジエータには、熱交換
効率を向上するために、ラジエータを強制的に冷却する
電動ファン装置が装着されている。
【0003】而して、従来、この種の電動ファン装置は
モータでモータファンを回転駆動させているが、自己発
熱で温度が上昇するモータの耐久性を確保するため、昨
今では、実開平2−28598号公報に開示されるよう
に、ボスの前面部から側面部にかけて通気孔を形成して
モータの冷却を図ったモータファンが知られている。
【0004】図6及び図7は上記公報に開示されたモー
タファンを示し、外周に複数のブレード1が一体成形さ
れた樹脂製のボス3の中央にインサート5が固着され
て、当該インサート5にモータ7の回転軸9がナット1
1で取り付けられている。
【0005】そして、ボス3の内面には、多数の線状の
補強リブ13が放射状に形成されると共に、防水リブ1
5と同心円状に環状の補強リブ17が複数形成されてお
り、各補強リブ13の間に、ボス3の周縁部から側面部
にかけて、各周縁部と側面部に於て長円を半分にした形
状の通気孔19が設けられている。
【0006】而して、上記モータファンを装着した電動
ファン装置によれば、図7に示すように、ボス3の前方
の空気は流線R1 の如くブレード1に吸い込まれて後方
へ流れ、ボス3の前面部近傍は負圧となるので、ボス3
の内側のモータ側面側間隙21に於ける空気が流線R2
の如く通気孔19から外部に吸引され、更に、ボス3の
内側のモータ前面側間隙23に於ける空気がモータファ
ンの回転による粘性力で回転するので、この回転する空
気自体の遠心力で流線R3 の如くモータ前面側間隙23
から通気孔1を介して流線R1 側へ流れ出て、自己発熱
で温度上昇したモータ7を冷却しその耐久性を確保する
ようになっている。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】然し乍ら、上述の如き
構造のモータファンを装着しても、モータ7内のブラシ
温度は204.5℃に達し、又、モータ7の負荷側軸受
温度は146.5℃にも達しているのが実情であり、昨
今の厳しい耐熱条件下に於て、モータの高温連続耐久性
により寄与し得るモータファンの構造が要望されてい
た。
【0008】本考案は斯かる実情に鑑み案出されたもの
で、モータ各部の大幅な温度低下に寄与することのでき
る電動ファン装置のモータファンを提供することを目的
とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】斯かる目的を達成するた
め、本考案は、外周に複数のブレードが一体成形された
樹脂製のボスの中央にインサートを固着し、当該インサ
ートにモータの回転軸が取り付く電動ファン装置のモー
タファンに於て、上記ボスの内面に、多数の線状の補強
リブを所定の高さを以って放射状に設けると共に、各補
強リブのボスの回転方向側側面に沿って、ボスの側面部
からボスの中心方向へ長孔を設けたものである。
【0010】
【作用】本考案に係るモータファンが回転駆動すると、
ボスの前方の空気はブレードに吸い込まれて後方へ流れ
るので、ボスの前面部近傍は負圧となって、ボスの内側
のモータ側面側間隙に於ける空気が長孔からボスの前方
へ吸引される。
【0011】又、モータファンの回転に伴い、所定の高
さに形成された補強リブによってモータの前面側間隙に
遠心流が発生し、この遠心流は各補強リブの回転方向側
側面に沿って長孔からボスの前方へ吸引されるので、斯
様にモータ周辺の空気が長孔から外部に流れ出ることに
よって、自己発熱で温度上昇したモータが冷却されるこ
ととなる。
【0012】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面に基づき詳細に
説明する。図1及び図2は本考案の第一実施例に係るモ
ータファンを示し、図中、25は外周に4枚のブレード
27が一体成形された樹脂製のボスで、従来と同様、そ
の中央に固着されたインサート29にモータ31の回転
軸33がナット35で取り付けられている。
【0013】そして、ボス25の内面には、多数の線状
の補強リブ37がボス25の周縁部から防水リブ39に
亘って放射状に形成されている。各補強リブ37は、図
6に示す従来の補強リブ13に比しモータ31側へ高く
形成されており、モータファンが矢印A方向に回転した
とき、図2に示すようにこれらの補強リブ37が、ボス
25の内側のモータ31の前面側間隙41に従来より大
きな遠心流W1 を発生させるようになっている。
【0014】又、ボス25には、図1及び図2に示すよ
うにその側面部からボス25の中心方向へ亘って長孔4
3が、各補強リブ37のボス25の回転方向側側面37
aに沿って設けられており、上述の如くモータファンの
回転に伴い補強リブ37によってモータ31の前面側間
隙41に発生した遠心流W1 が、図3に示すように各補
強リブ37の回転方向側側面37aに沿って長孔43か
ら外部へ流れ出るようになっている。
【0015】本実施例に係るモータファンはこのように
構成されているから、斯かるモータファンをモータ31
で回転駆動させると、図2に示すようにボス25の前方
の空気は流線W2 の如くブレード27に吸い込まれて後
方へ流れるので、ボス25の前面部近傍は負圧となって
ボス25の内側のモータ側面側間隙45に於ける空気が
流線W3 の如く長孔43からボス25の前方へ吸引さ
れ、更に、モータ31の前面側間隙41に発生した大き
な遠心流W1 が、各補強リブ37の回転方向側側面37
aに沿って各長孔43から流線W1 側へ流れ出て、自己
発熱で温度上昇したモータ31を冷却することとなる。
【0016】そして、本実施例に係るモータファンと図
6に示す従来のモータファンを装着した場合に於けるモ
ータ温度を実測値により比較すると、下記の表1とな
る。 このように、本実施例に係るモータファンを装着した電
動ファン装置によれば、図6に示すモータファンを装着
した電動ファン装置に比し、モータ31のブラシ温度が
14.8℃低下し、又、負荷側軸受温度の温度も22.
9℃低下することが明らかとなった。
【0017】従って、本実施例に係るモータファンを装
着することにより、従来に比しモータ31の冷却効果が
向上してモータ31内部の温度上昇を抑えることができ
るので、モータ31の耐久性が飛躍的に向上することと
なった。
【0018】図4は本考案の第二実施例を示し、本実施
例は、上記第一実施例の構造に加えて、従来と同様な環
状の補強リブ47,49を防水リブ39と同心円状に設
けてボス25の補強を図ったもので、各補強リブ47,
49は、モータファンが矢印A方向に回転したとき、各
補強リブ37による遠心流W1 の発生に支障を来す虞の
ない高さに設けられている。尚、その他の構成は上記第
一実施例と同様の構成とされているため、ここではそれ
らについての説明は省略し、同一のものには同一符号を
以って表示する。
【0019】而して、本実施例に係るモータファンと図
6の従来のモータファンを装着した場合に於けるモータ
温度を実測値で比較したものが下記の表2であり、又、
図5の如く長孔43を各補強リブ37の中央にボス25
の側面部から中心に向かって形成したモータファン51
に比しても、表2の如く、 となり、第二実施例に係るモータファンを装着した電動
ファン装置によれば、図6に示すモータファンを装着し
た電動ファン装置に比し、モータ31のブラシ温度が1
1.5℃低下し、負荷側軸受温度も18.0℃低下する
ことが明らかとなった。
【0020】又、図5の如く長孔43を各補強リブ37
の中央部分に形成したモータファン51に比しても、長
孔43を補強リブ37の回転方向側側面37aに沿って
設けることにより、モータ31の冷却効果が向上するこ
とが明らかとなった。
【0021】従って、上記第二実施例に係るモータファ
ンによっても、従来に比しモータ31の温度上昇を抑え
ることができ、モータ31の耐久性を飛躍的に向上させ
ることができることとなった。
【0022】
【考案の効果】以上述べたように、本考案に係るモータ
ファンによれば、従来に比しモータの冷却効果を向上さ
せることができるので、モータ内部の温度上昇を抑え、
因って、モータの磁力低下が小さくなり耐久性が飛躍的
に向上することとなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第一実施例に係るモータファンの正面
図である。
【図2】図1のII−II線断面図である。
【図3】図1のIII − III線端面図である。
【図4】本考案の第二実施例に係るモータファンの正面
図である。
【図5】長孔を補強リブの中間に設けたモータファンの
正面図である。
【図6】従来のモータファンの正面図である。
【図7】図6のVII − VII線断面図である。
【符号の説明】
25 ボス 27 ブレード 31 モータ 37 補強リブ 37a 補強リブの回転方向側側面 43 長孔

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周に複数のブレード(27)が一体成
    形された樹脂製のボス(25)の中央にインサート(2
    9)を固着し、当該インサート(29)にモータ(3
    1)の回転軸(33)が取り付く電動ファン装置のモー
    タファンに於て、上記ボス(25)の内面に、多数の線
    状の補強リブ(37)を所定の高さを以って放射状に設
    けると共に、各補強リブ(37)のボス(25)の回転
    方向側側面(37a)に沿って、ボス(25)の側面部
    からボス(25)の中心方向へ長孔(43)を設けたこ
    とを特徴とするモータファン。
JP1992017782U 1992-03-30 1992-03-30 モータファン Expired - Lifetime JP2575648Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1992017782U JP2575648Y2 (ja) 1992-03-30 1992-03-30 モータファン

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1992017782U JP2575648Y2 (ja) 1992-03-30 1992-03-30 モータファン

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0577598U JPH0577598U (ja) 1993-10-22
JP2575648Y2 true JP2575648Y2 (ja) 1998-07-02

Family

ID=11953295

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1992017782U Expired - Lifetime JP2575648Y2 (ja) 1992-03-30 1992-03-30 モータファン

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2575648Y2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6182292B2 (ja) * 2013-07-11 2017-08-16 ローヤル電機株式会社 送風機

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS55106397U (ja) * 1979-01-19 1980-07-25
JPH02188697A (ja) * 1989-01-13 1990-07-24 Mitsubishi Electric Corp 送風機

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0577598U (ja) 1993-10-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5217353A (en) Fan, particularly for motor vehicles
US5944497A (en) Fan assembly having an air directing member to cool a motor
JP5422336B2 (ja) 車両用熱交換モジュール
JPH06147194A (ja) 高効率、低軸方向輪郭、低騒音型の軸流ファン
CN101188373A (zh) 风扇电动机
JP2661545B2 (ja) 回転電機
US20060292020A1 (en) Cooling fan
KR20120011506A (ko) 차량용 냉각팬
JP2007023964A (ja) 送風装置
JP2575648Y2 (ja) モータファン
CN207853630U (zh) 一种易散热式有感无刷电机
JP2000314394A (ja) 送風機
KR20120075942A (ko) 팬 슈라우드 조립체
KR101654741B1 (ko) 차량용 냉각팬
KR102573356B1 (ko) 팬 슈라우드 조립체
JP2008240564A (ja) ファンおよびこれを用いた冷却システム
JP4644994B2 (ja) 送風装置
KR20200096105A (ko) 이중 회전익을 구비한 에어 서큘레이터
JP2009197593A (ja) ファン装置
JP4478933B2 (ja) ファンシュラウド構造
JP3571551B2 (ja) 電動送風機
CN110607656B (zh) 电机散热结构、外转子电机以及具有其的洗衣机
JP2009171751A (ja) ファンモータ
JP3726433B2 (ja) 軸流ファン
CN220487945U (zh) 散热风扇用底座及散热风扇

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term