JP2002057733A - 非線形歪み補償回路及び非線形歪み補償方法 - Google Patents

非線形歪み補償回路及び非線形歪み補償方法

Info

Publication number
JP2002057733A
JP2002057733A JP2000233631A JP2000233631A JP2002057733A JP 2002057733 A JP2002057733 A JP 2002057733A JP 2000233631 A JP2000233631 A JP 2000233631A JP 2000233631 A JP2000233631 A JP 2000233631A JP 2002057733 A JP2002057733 A JP 2002057733A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
distortion
nonlinear
signal
output
component
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000233631A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4633891B2 (ja
Inventor
Hiroyuki Nagasaka
浩行 長坂
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Samsung Electronics Co Ltd
Original Assignee
Samsung Electronics Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Samsung Electronics Co Ltd filed Critical Samsung Electronics Co Ltd
Priority to JP2000233631A priority Critical patent/JP4633891B2/ja
Priority to KR1020010046570A priority patent/KR100827151B1/ko
Publication of JP2002057733A publication Critical patent/JP2002057733A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4633891B2 publication Critical patent/JP4633891B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03FAMPLIFIERS
    • H03F1/00Details of amplifiers with only discharge tubes, only semiconductor devices or only unspecified devices as amplifying elements
    • H03F1/32Modifications of amplifiers to reduce non-linear distortion
    • H03F1/3241Modifications of amplifiers to reduce non-linear distortion using predistortion circuits
    • H03F1/3282Acting on the phase and the amplitude of the input signal

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Nonlinear Science (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Amplifiers (AREA)
  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 複雑で大規模なデジタル演算回路や擬似歪み
発生回路等を用いずに高電力増幅による非線形歪みを精
度よく補償することができ、しかも、消費電力を小さく
すること。 【解決手段】 非線形高出力増幅した変調信号から非線
形歪み成分を抽出し、抽出した歪み成分を直交復調して
ベースバンド領域に変換することにより生成されるベー
スバンド領域の歪み成分の逆位相の歪み成分を前記ベー
スバンド信号に重畳し、この逆歪み成分が重畳されたベ
ースバンド信号を直交変調した後、非線形高電力増幅す
ることにより、非線形高電力増幅時に発生する非線形歪
みをキャンセルする。これにより、複雑で大規模なデジ
タル演算回路や擬似歪み発生回路等を用いずに高電力増
幅による非線形歪みを精度よく補償することができ、し
かも、回路規模が小さいため、消費電力を小さくするこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無線送信機等で用
いられる直交変調回路に係り、特にベースバンド信号を
直交変調した後に高電力増幅する際に生じる非線形歪み
を補償する非線形歪み補償回路及び非線形歪み補償方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、直交変調回路では、ベースバンド
信号を直交変調した後、変調信号を高電力増幅するが、
このとき電力効率を向上させるために非線形増幅し、こ
れにより、増幅した変調信号に非線形歪みが発生するた
め、発生した歪みを補償して入出力特性を線形化するこ
とが行われている。このような非線形歪みを補償する従
来の方法として、図8に示すようなプリディストーショ
ン式の非線形歪み補償方式がある。
【0003】図8において、ベースバンド信号I,Qは
歪み補償演算部1を通って、D/Aコンバータ2、D/
Aコンバータ3に入力され、ここでアナログ信号になっ
て直交変換器4に入力される。直交変換器4に入力され
たベースバンド信号I,Qは直交変調され、更に、高電
力増幅器(HPA)5で高電力増幅されて出力される。
【0004】ここで、補償データテーブル7は、高電力
増幅器5の増幅時の非線形特性を予め測定した結果を用
いて作成された補償データをテーブル化して保持してい
る。電力計算器6はベースバンド信号I,Qの電力を計
算し、得られた電力を補償データテーブル7に出力す
る。補償データテーブル7はベースバンド信号I,Qの
電力に応じてそのテーブルを参照し、対応する補償デー
タを読み出して、歪み補償演算部1に出力する。
【0005】これにより、歪み補償演算部1は入力され
る直交変調する前のベースバンド信号I,Qに高電力増
幅器4で生じる非線形歪みをキャンセルさせるような逆
特性の歪みを予め加えて、D/Aコンバータ2、3に出
力する。このため、高電力増幅器5で高電力増幅された
変調信号には非線形歪みが含まれないことになる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来のプリデ
ィストーション式の非線形歪み補償方式では、ベースバ
ンド信号の電力に応じてその補償データテーブルを参照
するものであるため、高電力増幅器5の特性のバラツキ
や温度変化などにより回路全体の性能が劣化し易いとい
う欠点があった。
【0007】そこで、図9に示すように、高電力増幅器
5の出力を方向性結合器8で分岐し、この分岐出力信号
を直交復調器9で直交復調してから補償データ演算部1
0にフィードバックさせる方式の回路がある。この回路
の補償データ演算部10は前記フィードバックテーブル
情報に応じた係数を内蔵の補償データテーブル(図1の
7と同様のもの)のデータに乗算して補正をかけて、高
電力増幅器5の特性のバラツキや温度変化に依らず、精
度の高い補償データを歪み補償演算部1に出力して、上
記欠点による影響を低減させようとしている。
【0008】しかし、上記したいずれの回路も、擬似的
な非線形歪みを生成し、これを利用しているので、上記
欠点を充分に解決してはおらず、また、上記したいずれ
の回路も複雑なデジタル演算を行なうため、回路規模が
大きくなり、その結果、消費電力も大きくなるため、特
にバッテリーを電源とする送信機では、動作時間が短縮
化されるという問題がある。
【0009】本発明は、上述の如き従来の課題を解決す
るためになされたもので、その目的は、高電力増幅器の
特性が変動しても正確に高電力増幅により発生する非線
形歪みを補償することができ、複雑で大規模なデジタル
演算回路や擬似歪み発生回路等を用いずに高電力増幅に
より発生する非線形歪みを補償することができ、しか
も、消費電力を小さくできる非線形歪み補償方法及び非
線形歪み補償回路を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明の特徴は、ベースバンド信号を直交
変調した後、非線形高出力増幅する送信機で、前記非線
形高出力増幅する際に生じる非線形歪みを補償する非線
形歪み補償回路において、前記非線形高出力増幅した変
調信号から非線形歪み成分を抽出する歪み抽出部と、前
記歪み抽出部から抽出した歪み成分を直交復調してベー
スバンド領域に復調する直交復調部と、前記直交復調部
より出力されるベースバンド領域の歪み成分の逆の歪み
成分を前記ベースバンド信号に重畳する歪み重畳部とを
具備することにある。
【0011】請求項2の発明の特徴は、前記歪み抽出部
から抽出した歪み成分の位相を調整してからベースバン
ド領域に直交復調することにある。
【0012】請求項3の発明の特徴は、前記直交復調部
より出力されるベースバンド領域の位相を調整し、その
結果歪み成分の逆位相の歪み成分を前記ベースバンド信
号に重畳することにある。
【0013】請求項4の発明の前記歪み抽出部は、前記
非線形高出力増幅した変調信号を、非線形高出力増幅し
た分だけ減衰させる減衰器と、この減衰器の出力信号か
ら非線形高出力増幅する前の変調信号を減算する減算器
とから成ることを特徴とする。
【0014】請求項5の発明の前記歪み抽出部は、前記
非線形高出力増幅した変調信号を、非線形高出力増幅し
た分だけ減衰させる減衰器と、非線形高出力増幅する前
の変調信号の位相を反転させる位相反転器と、前記減衰
器の出力信号に前記位相反転器より出力される反転変調
信号を加算する加算器とから成ることを特徴とする。
【0015】請求項6の発明の前記歪み重畳部は、前記
ベースバンド信号から前記直交復調部より出力されるベ
ースバンド領域の歪み成分を減算する減算器から成るこ
とを特徴とする。
【0016】請求項7の発明の前記歪み重畳部は、前記
ベースバンド信号に前記直交復調部より出力されるベー
スバンド領域の歪み成分の位相反転成分を加算する加算
器から成ることを特徴とする。
【0017】請求項8の発明の前記ベースバンド領域の
歪み成分の位相反転成分は、前記歪み抽出部により抽出
された歪み成分の位相を位相反転器で反転させてから前
記直交復調部により直交復調することにより生成するこ
とを特徴とする。
【0018】請求項9の発明の特徴は、ベースバンド信
号を直交変調した後、非線形高出力増幅する送信機で、
前記非線形高出力増幅する際に生じる非線形歪みを補償
する非線形歪み補償方法において、前記非線形高出力増
幅した変調信号から非線形歪み成分を抽出するステップ
と、前記抽出した歪み成分を直交復調してベースバンド
領域に直交復調するステップと、前記直交復調されて生
成されるベースバンド領域の歪み成分の逆の歪み成分を
前記ベースバンド信号に重畳するステップとを具備する
ことにある。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図1は、本発明の動作原理を説明す
るための非線形歪み補償回路の構成を示した回路図であ
る。この回路は、直交変調部11、高電力増幅器(HP
A)12,減衰器13、減算器14、直交復調部15、
減算器16、17及びキャリア発生器18を有してい
る。
【0020】直交変調部11は、π/2移相器111、
乗算器112、113、加算器114から成り、直交部
復調部15は、π/2移相器151、乗算器152、1
53から成っている。尚、減衰器13、減算器14、直
交復調部15、減算器16、17が本発明の非線形歪み
補償回路を構成している。
【0021】次に本発明の非線形歪み補償回路の動作に
ついて説明する。ベースバンド信号I、Qは、それぞれ
減算器16、17で後述する歪み成分e,fが減算され
てから直交変調部11に入力される。直交変調部11で
は、キャリア発生器18で発生されπ/2移相器111
でπ/2移相されたキャリアhとベースバンド信号Qが
乗算器112で乗算された後、加算器114に入力され
る。ベースバンド信号Iは、キャリア発生器18で発生
されたキャリアgと乗算器113で乗算された後、更に
加算器114に入力され、前記乗算器112の出力信号
と加算されて直交変調され、直交変調信号aが高電力増
幅器12に入力される。
【0022】高電力増幅器12は直交変調信号aを非線
形高電力増幅(利得K)して出力するが、出力信号bの
一部は減衰器13に入力されて、高電力増幅器12の増
幅利得分減衰(1/K)され、出力信号cとなって減算
器14に入力される。減算器14では、高電力増幅器1
2から出力された非線形歪みを含んだ信号cから、直交
変調部11から出力された歪みのない直交変調信号aが
減算され、非線形増幅歪み成分dのみが抽出される。
【0023】この非線形増幅歪み成分dは、キャリア発
生器18で発生されたキャリアgと乗算器152で乗算
され、同時にキャリア発生器18で発生されπ/2移相
器151でπ/2移相されたキャリアhと乗算器153
で乗算されて復調され、ベースバンド領域の歪み成分
e,fとなって、減算器16、17に入力される。
【0024】従って、減算器16では、ベースバンド信
号Iから高電力増幅器12で生じるであろう歪み成分e
が予め減算されることによって、逆歪み成分が重畳され
たベースバンド信号Iが直交変調部11に入力される。
減算器17では、ベースバンド信号Qから高電力増幅器
12で生じるであろう歪み成分fが予め減算されること
によって、逆歪み成分が重畳されたベースバンド信号Q
が直交変調部11に入力される。
【0025】即ち、前記減算器16、17では、減算器
14で抽出した歪み成分を直交復調することにより生成
されるベースバンド領域における逆歪み特性(高電力増
幅時に発生する非線形歪み成分をキャンセルする特性)
の歪み成分を前記ベースバンド信号に重畳していると言
える。従って、前記逆の歪み成分が重畳されたベースバ
ンド信号が直交変調部11により直交変調された後、高
電力増幅器12で非線形高電力増幅される時に発生する
非線形歪みはキャンセルされる。
【0026】ここで、上記した非線形歪補償の原理を以
下に述べる。まず、高電力増幅器12において歪みが生
じる前のa点における信号Ainは、I,Qベースバンド
信号をそれぞれSI,SQとし、キャリア発生器出力をc
osθ(簡略のため、振幅は1とする)とすると、
【0027】
【数1】
【0028】また、高電力増幅器(HPA)による高電
力増幅で歪みが発生したときの非線形歪み成分をD、そ
の時のHPAの増幅率をKとすると、b点における非線
形歪みを含んだHPAの出力信号Aoutは、
【0029】
【数2】
【0030】減衰器13の減衰率を1/Kとすると、c
点における信号は、
【0031】
【数3】
【0032】となり、さらにd点における信号は、
【0033】
【数4】
【0034】となって歪み成分の(1/K)のみが抽出
される。
【0035】これを直交復調するとe点、f点における
信号はそれぞれ次のようになる。 e点はD/K・cosθ、f点はD/K・sinθ …(5)
【0036】よって逆歪みを加えた後のHPA入力信号
A’in(a点)は、式(5)より
【0037】
【数5】
【0038】であるので、これをHPAで増幅するとH
PA出力信号A’out(b点)は、
【0039】
【数6】
【0040】となり、歪みが除去され、線形な増幅を行
なうことができる。
【0041】図2は本発明の非線形歪み補償方法の一実
施形態に係る処理手順を示したフローチャートである。
まず、ステップ201にて、非線形高出力増幅した変調
信号から非線形歪み成分を抽出し、ステップ202に
て、抽出した歪み成分を直交復調してベースバンド領域
の歪み成分に変換する。次に、ステップ203にて、ベ
ースバンド領域における逆歪み特性(非線形高出力増幅
する際に発生する非線形歪みをキャンセルする特性)の
歪み成分を前記ベースバンド信号に重畳する。
【0042】図3は、図1に示した回路の計算機シミュ
レーションによる動作確認結果を示した特性図である。
図3(a)は本発明の非線形歪み補償回路をオフした場
合の高電力増幅器12の出力信号の波形を示している。
図3(b)は本発明の非線形歪み補償回路をオンした場
合の高電力増幅器12の出力信号の波形を示している。
非線形歪み補償回路により歪みの補償を行うと、隣接チ
ャネル電力比(ACPR)の改善率として14〜16d
Bの効果が見られる。
【0043】更に、図4に示したACPR対入力レベル
特性を参照すると分かるように、非線形歪み補償回路を
オンした場合、最大出力状態で位相や振幅を最適な値に
調整しておけば、それ以下の出力レベルにおいてはそれ
よりACPRが劣化することはないので、適応化回路な
どの動的制御は必要なく、その後は無調整で使用できる
効果がある。
【0044】本発明の非線形歪み補償回路によれば、高
電力増幅器12で発生した歪みを抽出し、これをベース
バンド領域の歪みに変換した後、ベースバンド信号I,
Qから減算して逆歪みをベースバンド信号I,Qにフィ
ードバックすることにより、高電力増幅器12で発生す
る非線形歪みをキャンセルすることができる。しかも、
非線形歪み補償回路は複雑なデジタル演算を行なうこと
がないフィードバック系であるため、回路規模を小さく
することができると共に、消費電力を小さくすることが
できる。それ故、本例の直交変調回路をバッテリーを電
源とする携帯電話等の送信機などに用いた場合、動作時
間を長時間とする効果がある。
【0045】図5は本発明の第1の実施形態に係る非線
形歪み補償回路の構成を示した回路図である。本例は、
直交変調部11と高電力増幅器(HPA)12の間に、
方向性結合器又は分配器19を挿入して、直交変調部1
1から出力される変調信号を分岐し、この分岐した変調
信号を遅延回路又は移相器20を通して、その位相を適
切にシフトして減衰器13の出力信号の位相に合わせた
後、減算器14に入力するようにしている。
【0046】又、高電力増幅器12の出力も方向性結合
器又は分配器21により分岐され、この分岐出力が減衰
器13に入力されるように成っている。更に、減算器1
4から得られる非線形歪み成分も位相調整器22を通し
て、その位相を調整した後、直交復調部15に入力して
いる。又、直交復調部15により出力されるベースバン
ドの非線形歪み成分も、振幅調整器23、24を通し
て、その振幅を適切なものにしてから減算器16、17
に入力されている。特に、抽出した非線形歪み成分の位
相を調整してから直交復調部15に入力することによ
り、減算器16、17でベースバンド領域の歪み成分の
逆位相の歪み成分が精度良く前記ベースバンド信号に重
畳されるようにしている。
【0047】従って、本発明の非線形歪み補償回路は、
方向性結合器又は分配器19、21、遅延回路又は移相
器20、減衰器13、減算器14、直交復調部15、振
幅調整器23、24、減算器16、17から構成されて
いる。
【0048】その他の構成は図1に示した動作原理説明
図と同様であり、高電力増幅器(HPA)12で発生し
た歪みの逆歪みをベースバンド信号にフィードバックし
て歪みをキャンセルするが、非線形歪み補償回路の各信
号の位相関係と振幅関係を適切に整えることにより、実
用的な回路構成としており、原理的には図1に示した動
作原理説明図と同様の作用、効果がある。
【0049】図6は本発明の第2の実施形態に係る非線
形歪み補償回路の構成を示した回路図である。本例で
は、図4に示した遅延回路又は移相器20を減衰器13
と減算器14の間に挿入している。こうしても、減算器
14に入力される方向性結合器19と減衰器13の各出
力信号の位相を合わせることができる。
【0050】又、減算器14から出力される歪み成分の
振幅を振幅調整器25により調整してから直交復調部1
5に入力し、直交復調部15から出力されるベースバン
ド領域の歪み成分の位相を位相調整器26、27で調整
する構成としても、図4に示した回路と同等の動作を行
うことができ、同様の効果がある。特に、本例では、ベ
ースバンド領域の歪み成分の位相を調整することによ
り、減算器16、17でベースバンド領域の歪み成分の
逆位相の歪み成分が精度良く前記ベースバンド信号に重
畳されるようにしている。
【0051】図7は本発明の第3の実施形態に係る非線
形歪み補償回路の構成を示した回路図である。本例で
は、方向性結合器又は分配器19で分岐した変調信号を
位相反転&位相調整器28により位相を反転すると共
に、その位相を調整して、加算器29に入力している。
これにより、前述した実施形態で用いた減算器14の代
わりに加算器29を用いて、歪み成分を抽出することが
できる。
【0052】又、加算器29から出力される歪み成分を
位相反転器30によりその位相を反転させて、直交復調
部15に出力することにより、ベースバンド領域に復調
された歪み成分の位相を反転させているため、振幅調整
器23、24及び位相調整器26、27を通った歪み成
分の位相は前述した実施形態のそれと180度異なって
いるため、減算器ではなく、加算器31、32によって
ベースバンド信号I,Qに逆歪み成分を加えることがで
き、本実施形態も、第1、第2の実施形態と同様の効果
がある。
【0053】尚、本発明は上記実施形態に限定されるこ
となく、その要旨を逸脱しない範囲において、具体的な
構成、機能、作用、効果において、他の種々の形態によ
っても実施することができる。
【0054】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、実際に生じた歪みをフィードバックしているの
で、より正確に高電力増幅による非線形歪みを補償する
ことができ、また、複雑で大規模なデジタル演算回路や
擬似歪み発生回路等を用いずに高電力増幅による非線形
歪みを補償することができ、しかも、消費電力を小さく
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の動作原理を説明するための非線形歪
み補償回路の構成を示した回路図である。
【図2】 本発明の非線形歪み補償方法の一実施形態に
係る処理手順を示したフローチャートである。
【図3】 図1に示した回路の計算機シミュレーション
による動作確認結果を示した特性図である。
【図4】 図1に示した回路のACPR対入力レベルの
関係を示した特性図である。
【図5】 本発明の第1の実施形態に係る非線形歪み補
償回路の構成を示した回路図である。
【図6】 本発明の第2の実施形態に係る非線形歪み補
償回路の構成を示した回路図である。
【図7】 本発明の第3の実施形態に係る非線形歪み補
償回路の構成を示した回路図である。
【図8】 従来の非線形歪み補償回路を搭載した送信機
の構成例を示した回路図である。
【図9】 従来の非線形歪み補償回路を搭載した送信機
の他の構成例を示した回路図である。
【符号の説明】
11 直交変調部 12 HPA(高電力増幅器) 13 減衰器 14、16、17 減算器 15 直交復調部 18 キャリア発生器 19、21 方向性結合器又は分配器 20 遅延回路又は移相器 22、26、27 位相調整器 23、24、25 振幅調整器 28 位相反転&位相調整器 29、31、32 114 加算器 30 位相反転器 111、151 π/2移相器 112、113、152、153 乗算器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04L 27/20 H04L 27/00 K Fターム(参考) 5J090 AA01 AA41 CA21 CA36 FA08 FA19 GN02 GN05 HN03 HN04 HN08 KA00 KA04 KA15 KA16 KA23 KA26 KA34 KA53 KA55 KA68 MA11 SA14 TA01 TA02 TA03 TA07 5J091 AA01 AA41 CA21 CA36 FA08 FA19 KA00 KA04 KA15 KA16 KA23 KA26 KA34 KA53 KA55 KA68 MA11 SA14 TA01 TA02 TA03 TA07 5J092 AA01 AA41 CA21 CA36 FA08 FA19 KA00 KA04 KA15 KA16 KA23 KA26 KA34 KA53 KA55 KA68 MA11 SA14 TA01 TA02 TA03 TA07 5K004 AA01 AA05 AA08 BC00 FE11 FF05 JE04 JF04

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベースバンド信号を直交変調した後、非
    線形高出力増幅する送信機で、前記非線形高出力増幅す
    る際に生じる非線形歪みを補償する非線形歪み補償回路
    において、 前記非線形高出力増幅した変調信号から非線形歪み成分
    を抽出する歪み抽出部と、 前記歪み抽出部から抽出した歪み成分をベースバンド領
    域に直交復調する直交復調部と、 前記直交復調部より出力されるベースバンド領域の歪み
    成分の逆位相の歪み成分を前記ベースバンド信号に重畳
    する歪み重畳部と、 を具備することを特徴とする非線形歪み補償回路。
  2. 【請求項2】 前記歪み抽出部から抽出した歪み成分の
    位相を調整してからベースバンド領域に直交復調するこ
    とを特徴とする請求項1記載の非線形歪み補償回路。
  3. 【請求項3】 前記直交復調部より出力されるベースバ
    ンド領域の位相を調整し、その結果歪み成分の逆位相の
    歪み成分を前記ベースバンド信号に重畳することを特徴
    とする請求項1記載の非線形歪み補償回路。
  4. 【請求項4】 前記歪み抽出部は、前記非線形高出力増
    幅した変調信号を、非線形高出力増幅した分だけ減衰さ
    せる減衰器と、この減衰器の出力信号から非線形高出力
    増幅する前の変調信号を減算する減算器とから成ること
    を特徴とする請求項1乃至3いずれかに記載の非線形歪
    み補償回路。
  5. 【請求項5】 前記歪み抽出部は、前記非線形高出力増
    幅した変調信号を、非線形高出力増幅した分だけ減衰さ
    せる減衰器と、非線形高出力増幅する前の変調信号の位
    相を反転させる位相反転器と、前記減衰器の出力信号に
    前記位相反転器より出力される反転変調信号を加算する
    加算器とから成ることを特徴とする請求項1乃至3いず
    れかに記載の非線形歪み補償回路。
  6. 【請求項6】 前記歪み重畳部は、前記ベースバンド信
    号から前記直交復調部より出力されるベースバンド領域
    の歪み成分を減算する減算器から成ることを特徴とする
    請求項1乃至5いずれかに記載の非線形歪み補償回路。
  7. 【請求項7】 前記歪み重畳部は、前記ベースバンド信
    号に前記直交復調部より出力されるベースバンド領域の
    歪み成分の位相反転成分を加算する加算器から成ること
    を特徴とする請求項1乃至5いずれかに記載の非線形歪
    み補償回路。
  8. 【請求項8】 前記ベースバンド領域の歪み成分の位相
    反転成分は、前記歪み抽出部により抽出された歪み成分
    の位相を位相反転器で反転させてから前記直交復調部に
    より直交復調することにより生成することを特徴とする
    請求項7記載の非線形歪み補償回路。
  9. 【請求項9】 ベースバンド信号を直交変調した後、非
    線形高出力増幅する送信機で、前記非線形高出力増幅す
    る際に生じる非線形歪みを補償する非線形歪み補償方法
    において、 前記非線形高出力増幅した変調信号から非線形歪み成分
    を抽出するステップと、 前記抽出した歪み成分を直交
    復調してベースバンド領域に直交復調するステップと、 前記直交復調されて生成されるベースバンド領域の歪み
    成分の逆の歪み成分を前記ベースバンド信号に重畳する
    ステップと、 を具備することを特徴とする非線形歪み補償方法。
JP2000233631A 2000-08-01 2000-08-01 非線形歪み補償回路及び非線形歪み補償方法 Expired - Fee Related JP4633891B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000233631A JP4633891B2 (ja) 2000-08-01 2000-08-01 非線形歪み補償回路及び非線形歪み補償方法
KR1020010046570A KR100827151B1 (ko) 2000-08-01 2001-08-01 비선형 왜곡 보상회로 및 비선형 왜곡 보상방법

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000233631A JP4633891B2 (ja) 2000-08-01 2000-08-01 非線形歪み補償回路及び非線形歪み補償方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002057733A true JP2002057733A (ja) 2002-02-22
JP4633891B2 JP4633891B2 (ja) 2011-02-16

Family

ID=18726127

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000233631A Expired - Fee Related JP4633891B2 (ja) 2000-08-01 2000-08-01 非線形歪み補償回路及び非線形歪み補償方法

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP4633891B2 (ja)
KR (1) KR100827151B1 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002299963A (ja) * 2001-03-19 2002-10-11 Samsung Electronics Co Ltd 非線形歪み補償方法及び非線形歪み補償回路
JP2002299962A (ja) * 2001-03-19 2002-10-11 Samsung Electronics Co Ltd 非線形歪み補償方法及び非線形歪み補償回路
WO2004032441A1 (ja) * 2002-10-01 2004-04-15 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. 送信装置
US6836646B2 (en) * 2001-03-22 2004-12-28 Samsung Electronics Co., Ltd Circuit and method for compensating for non-linear distortion
JP2006203456A (ja) * 2005-01-19 2006-08-03 Matsushita Electric Ind Co Ltd Eerシステム、及びeerシステムにおける遅延調整方法
WO2015061617A1 (en) * 2013-10-24 2015-04-30 Marvell World Trade Ltd. Cartesian digital power amplifier using coordinate rotation

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05175743A (ja) * 1991-12-11 1993-07-13 Fujitsu Ltd 電力増幅器
JPH0637831A (ja) * 1992-07-17 1994-02-10 Fujitsu Ltd 線形送信回路
JP2000209295A (ja) * 1999-01-14 2000-07-28 Fujitsu General Ltd ディジタル無線装置の歪補正回路

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2746133B2 (ja) * 1994-08-30 1998-04-28 日本電気株式会社 負帰還増幅器
JP2874743B2 (ja) * 1995-01-21 1999-03-24 日本電気株式会社 負帰還増幅器
JP3865336B2 (ja) * 1997-10-21 2007-01-10 株式会社ケンウッド 高周波電力増幅器
JPH11215198A (ja) * 1998-01-27 1999-08-06 Matsushita Electric Ind Co Ltd プリディストーション歪補償機能付送信装置及び送信装置におけるプリディストーション歪補償方法
JP2974306B1 (ja) * 1998-06-19 1999-11-10 日本電気移動通信株式会社 直交変調器の歪み補償回路

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05175743A (ja) * 1991-12-11 1993-07-13 Fujitsu Ltd 電力増幅器
JPH0637831A (ja) * 1992-07-17 1994-02-10 Fujitsu Ltd 線形送信回路
JP2000209295A (ja) * 1999-01-14 2000-07-28 Fujitsu General Ltd ディジタル無線装置の歪補正回路

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002299963A (ja) * 2001-03-19 2002-10-11 Samsung Electronics Co Ltd 非線形歪み補償方法及び非線形歪み補償回路
JP2002299962A (ja) * 2001-03-19 2002-10-11 Samsung Electronics Co Ltd 非線形歪み補償方法及び非線形歪み補償回路
JP4550303B2 (ja) * 2001-03-19 2010-09-22 三星電子株式会社 非線形歪み補償方法及び非線形歪み補償回路
JP4550302B2 (ja) * 2001-03-19 2010-09-22 三星電子株式会社 非線形歪み補償方法及び非線形歪み補償回路
US6836646B2 (en) * 2001-03-22 2004-12-28 Samsung Electronics Co., Ltd Circuit and method for compensating for non-linear distortion
WO2004032441A1 (ja) * 2002-10-01 2004-04-15 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. 送信装置
US7289776B2 (en) 2002-10-01 2007-10-30 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Nonlinear distortion compensation circuit with feedback and baseband reference signal that are phase and amplitude controllable
JP2006203456A (ja) * 2005-01-19 2006-08-03 Matsushita Electric Ind Co Ltd Eerシステム、及びeerシステムにおける遅延調整方法
WO2015061617A1 (en) * 2013-10-24 2015-04-30 Marvell World Trade Ltd. Cartesian digital power amplifier using coordinate rotation
US9178541B2 (en) 2013-10-24 2015-11-03 Marvell World Trade Ltd. Cartesian digital power amplifier using coordinate rotation

Also Published As

Publication number Publication date
KR100827151B1 (ko) 2008-05-02
JP4633891B2 (ja) 2011-02-16
KR20020036670A (ko) 2002-05-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4347531B2 (ja) 非線形歪み補償方法及び非線形歪み補償回路
US7020447B2 (en) Method and apparatus for compensating for distortion in radio apparatus
US7349490B2 (en) Additive digital predistortion system employing parallel path coordinate conversion
US6266517B1 (en) Method and apparatus for correcting distortion in a transmitter
KR100438445B1 (ko) 비선형 왜곡 보상 방법 및 비선형 왜곡 보상 회로
KR100279948B1 (ko) 선형화된 전력 증폭 장치 및 방법
TWI442697B (zh) 射頻功率放大器之前饋線性化
JP4633891B2 (ja) 非線形歪み補償回路及び非線形歪み補償方法
KR100446500B1 (ko) 비선형 왜곡 보상 방법 및 비선형 왜곡 보상 회로
JP5589887B2 (ja) 増幅回路、送信機及び増幅回路制御方法
JP2004165900A (ja) 通信装置
JP4382950B2 (ja) 非線形歪み補償回路および非線形歪み補償方法
JP4637331B2 (ja) 非線形歪み補償回路及び非線形歪み補償方法
JP3674379B2 (ja) 変復調装置
JP2001057578A (ja) 線形補償回路
JP4703874B2 (ja) 非線形歪み補償方法及び非線形歪み補償回路
JP4361704B2 (ja) 非線形歪み補償方法及び非線形歪み補償回路
JP2006135612A (ja) 送信装置及び歪み補償方法
JP4550302B2 (ja) 非線形歪み補償方法及び非線形歪み補償回路
JP2010081406A (ja) 送信機および信号処理方法
JP3869976B2 (ja) 高周波電力増幅装置
JP4550303B2 (ja) 非線形歪み補償方法及び非線形歪み補償回路
JP2003110370A (ja) 歪み補償装置
JP2005117510A (ja) 歪補償回路、歪み補償信号生成方法、及び電力増幅器
JPH07303122A (ja) ディジタル信号qpsk変調装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070718

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100406

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100706

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20101019

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101118

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131126

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees