JP2000209295A - ディジタル無線装置の歪補正回路 - Google Patents

ディジタル無線装置の歪補正回路

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JP2000209295A
JP2000209295A JP11007288A JP728899A JP2000209295A JP 2000209295 A JP2000209295 A JP 2000209295A JP 11007288 A JP11007288 A JP 11007288A JP 728899 A JP728899 A JP 728899A JP 2000209295 A JP2000209295 A JP 2000209295A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 PA(電力増幅器)36の非線形特性で発生
する歪みを補正する。 【解決手段】 ベースバンド変調信号I1、Q1を歪補正
部22で歪補正し標本化周波数Ftxspでアナログ信号に
変換しPA36で増幅して送信し、送信信号の一部をフ
ィードバックして復調し、PA36で生じた歪成分を検
出して歪成分を打ち消す歪補正係数を算出し、I1、Q1
に乗算して歪補正するディジタル無線装置において、フ
ィードバックした送信信号を周波数FifのIF信号に変
換する周波数変換部52と、IF信号を周波数Fsp(F
spはFtxspの2倍以上でFif×4/mに等しく、mは3
以上の奇数)で標本化して第2IF信号に変換するA/
D変換部76と、第2IF信号にディジタル直交復調処
理をして復調信号I4、Q4を出力するディジタル直交復
調処理部70と、I4、Q4からエンベロープ成分を取り
出して歪成分検出用のI5、Q5とするLPF72、74
とを具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、送信デ−タにディ
ジタル直交変調処理及びルートナイキスト処理をしてベ
ースバンド変調信号を作成し、このベースバンド変調信
号をD/A(ディジタル/アナログ)変換部(サンプリ
ング周波数Ftxsp)でアナログ信号に変換し電力増幅器
で増幅して送信信号を作成し、この送信信号の一部をフ
ィードバックして復調し、復調信号から電力増幅器で生
じた歪成分を検出し、この検出信号から歪成分を打ち消
すための歪補正係数を算出し、この歪補正係数をベース
バンド変調信号に乗算して送信信号の隣接チャネル漏洩
電力を抑圧するディジタル無線装置の歪補正回路に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】近年、ディジタル移動無線通信分野で
は、隣接チャネルの周波数間隔を小さくしてチャネル容
量を増加させるために、送信信号の狭帯域化が進められ
ている。このような周波数利用効率の向上を実現するた
めに、変調スペクトラム帯域幅の小さな変調方式が望ま
れ、PSK(Phase Shift Keying)方式、QAM(Quad
r-ature Amplitude Modulation)方式等の線形変調方式
が採用されるようになってきた。この線形変調方式を無
線通信に適用する場合、送信部の電力増幅器の振幅特性
及び位相特性の直線性が求められ、隣接チャネル漏洩電
力を抑圧することが重要である。一方、電力増幅器を使
用する際に重要な点は、電力効率の点でできるだけ高い
動作点(飽和点に近い領域)で動作させることであり、
非線形歪みによる隣接チャネル漏洩電力の増加が考えら
れる。また、線形性に劣る電力増幅器を用いて電力効率
の向上を図る場合(例えば、小型の無線装置で電力効率
の向上を図る場合)には、非線形歪みによる隣接チャネ
ル漏洩電力がますます増加してしまう。従って、電力増
幅器の非線形特性によって発生する歪みを補正する技術
が必須になってくる。すなわち、電力増幅器の入力電力
振幅対出力電力振幅特性、入力電力振幅対位相回転量
(又は群遅延量)特性の歪みにより発生する送信信号の
歪みを補正する技術が必須になってくる。この歪補正技
術として、アナログ方式ではカルテシアン、フィードフ
ォワード等、多数の歪補正方式が提案されているが、こ
れらのアナログ方式は回路規模が大きくなって小型化、
省電力化を図ることができないという問題点があり、帰
還ゲインを非常に大きくしなければならないため回路の
安定を図るための位相調整が難しいという問題点があっ
た。
【0003】最近では、ディジタル信号処理プロセッサ
(以下、単にDSPという。)の進歩によりディジタル
信号処理技術で歪み補正する方式が可能となり、ディジ
タル信号処理による様々な非線形歪み補正方式が提案さ
れている。なかでも、送信信号の一部をフィードバック
してこれを復調してDSPに取り込み、この復調信号か
ら電力増幅器の歪み量を検出し、ディジタル適応フィル
タ技術であるLMS(Least Mean Square)アルゴリズ
ムを用いた歪補正を行う研究、開発が盛んである。この
ようなLMSアルゴリズムを用いた歪補正方式による従
来の回路は、図10及び図11又は図12に示すように
構成されていた。
【0004】図10に示した従来回路はDSP10と送
信側RF(Radio Frequency)部12を具備し、DSP
10内にπ/4シフトQPSK(Quadrature Phase Shi
ftKeying)マッピング部(以下、単にπ/4-QPSK
マッピング部という)14、ルートナイキストフィルタ
16、電力計算部18、歪補正係数算出部20及び歪補
正部22を設け、送信側RF部12内にD/A変換部2
4、26、アナログ直交変調部28、周波数変換部3
0、32、局部発振器34、電力増幅器(以下、PAと
いう)36、方向性結合器38、アナログ直交復調部4
0、LPF(ローパスフィルタ)42、44及びA/D
(アナログ/ディジタル)変換部46、48を設けてい
る。そして、送信デ−タがDSP10に取り込まれる
と、π/4-QPSKマッピング部14及びルートナイ
キストフィルタ16によってベースバンド変調信号
1、Q1が生成し、歪補正部22による複素積和演算処
理で歪み補正されて送信側RF部12に出力する。送信
側RF部12では、歪補正部22で歪補正されたベース
バンド変調信号I 2、Q2が、D/A変換部24、26で
アナログ信号に変換され、アナログ直交変調部28で直
交変調され、周波数変換部30で無線周波数にアップコ
ンバージョンされ、PA36で所定電力に増幅されて送
信信号となり、方向性結合器38を経由した後にアンテ
ナ50から出力する。PA36から出力した送信信号の
一部は、方向性結合器38で取り出され、周波数変換部
32、アナログ直交復調部40、LPF42、44及び
A/D変換部46、48によって復調され、DSP10
にフィードバックされる。DSP10では、歪補正係数
算出部20により、電力計算部18で求めた電力値Pに
応じて、まずベースバンド変調信号I1、Q1をリファレ
ンス信号として送信側RF部12からフィードバックさ
れた復調信号I3、Q3に対する誤差成分(すなわち歪成
分)が検出され、ついで、この誤差成分を打ち消すため
の補正係数が算出される。この補正係数は電力値Pに応
じて歪補正部22でベースバンド変調信号I1、Q1に乗
算され、送信信号の隣接チャネル漏洩電力が抑圧され
る。
【0005】また、図12に示した従来回路は、送信側
RF部12aに周波数変換部52、局部発振器53、A
/D変換部54、ディジタル直交復調処理部56及びロ
ーパスフィルタ処理部58を設け、方向性結合器38で
取り出された送信信号が、周波数変換部52でIF信号
(中間周波数信号)にダウンコンバートされ、A/D変
換部54でディジタル信号に変換され、ディジタル直交
復調処理部56及びローパスフィルタ処理部58で復調
され、DSP10にフィードバックされる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図10
に示した従来回路は、フィードバック系を構成するアナ
ログ直交復調部40、LPF42、44、A/D変換部
46、48によって歪補正特性が著しく劣化するという
問題点があった。すなわち、アナログ直交復調部40
は、図11に示すように90°移相器62、乗算器6
4、66等の線形性に乏しい部品で構成されているの
で、I/Q直交誤差やI/Qゲイン誤差が生じ、歪補正
特性を劣化させる。例えば、基準信号発振器68から出
力する基準信号の位相を90°移相する90°移相器6
2には通常±2°程度の誤差があり、I/Q直交誤差が
生じ、復調I/Q信号に振幅誤差が生じていた。また、
復調I/Q信号のバラツキやLPF42、44の通過特
性の相違などにより、LPF42、44から出力するI
/Q信号に振幅誤差が生じていた。また、直交復調後の
I/Q信号をA/D変換部46、48の入力レンジに合
わせるためにDCバイアス回路が必要になるが、ここで
生じるバイアス電圧誤差によってDCオフセットが発生
していた。
【0007】一方、図12に示した従来回路は、ディジ
タル信号処理を行うディジタル直交復調処理部56と直
交復調処理後のローパスフィルタ処理を行うローパスフ
ィルタ処理部58を具備しているので、ディジタル直交
復調処理部56のI/Q直交誤差やI/Qゲイン誤差が
皆無となり、ローパスフィルタ処理部58でDCオフセ
ットによるキャリアリーク成分を除去できるので、特性
向上を図ることができるが、次ぎのような問題点があっ
た。すなわち、一般にIF信号をA/D変換する場合、
ナイキスト定理からA/D変換部54のサンプリング周
波数は少なくともIF信号の周波数Fif(例えば40
0KHz〜500KHz)の数倍の周波数(例えば数M
Hz)となるので、ディジタル直交復調処理部56及び
ローパスフィルタ処理部58をDSP10内で構成する
ことが困難で、FPGA(Field Programmable Gate A
rray)やPLD(Programmable Logic Device)等のゲ
ートロジック回路で構成しなければならず、回路規模、
消費電力及びコスト面において実用的でないという問題
点があった。
【0008】詳述すると、現在使用されているDSP1
0では、数MHzで標本化されたデ−タを直交復調処
理、ローパスフィルタ処理を行って復調信号を生成し、
歪補正処理及び送信信号出力処理を1フレーム時間(数
+ミリ秒)内で行うことは難しい。このため、ディジタ
ル直交復調処理部56及びローパスフィルタ処理部58
をFPGAやPLD等のゲートロジック回路で構成しな
ければならない。しかし、ゲートロジック回路でローパ
スフィルタ処理部58のようなディジタルフィルタを構
成すると、数万ゲート級のFPGAでも数+個必要とな
り、回路規模及び消費電力が大きくなり過ぎ、コスト面
で実用的でないという問題点があった。
【0009】本発明は、上述の問題点に鑑みてなされた
もので、直交復調処理の直交誤差やゲイン誤差を皆無と
して歪補正特性の向上を図ることができるとともに、小
型化及び省電力化を図ることのできるディジタル無線装
置の歪補正回路を提供することを目的とするものであ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、送信デ−タに
ディジタル直交変調処理及びルートナイキスト処理をし
てベースバンド変調信号を作成し、このベースバンド変
調信号をD/A変換部(サンプリング周波数Ftxsp)で
アナログ信号に変換し電力増幅器で増幅して送信信号を
作成し、この送信信号の一部をフィードバックして復調
し、復調信号から電力増幅器で生じた歪成分を検出して
歪成分を打ち消すための歪補正係数を算出し、この歪補
正係数をベースバンド変調信号に乗算して送信信号の隣
接チャネル漏洩電力を抑圧するようにしたディジタル無
線装置の歪補正回路において、フィードバックした送信
信号を周波数FifのIF信号に変換する周波数変換部
と、IF信号を周波数Fsp(FspはFtxspの2倍以上で
Fif×4/mに等しい条件を満たす周波数を表す。mは
3以上の奇数を表す。)で標本化してディジタル信号に
変換するA/D変換部と、このA/D変換部の出力信号
にディジタル直交復調処理をして互いに直交する復調信
号を出力するディジタル直交復調処理部と、このディジ
タル直交復調処理部の出力する復調信号からエンベロー
プ成分を取り出して歪成分検出用の復調信号とするロー
パスフィルタとを具備してなることを特徴とする。
【0011】フィードバックした送信信号は、周波数変
換部によって周波数FifのIF信号に変換され、A/D
変換部でディジタル信号に変換される。このA/D変換
部のサンプリング周波数Fspは、送信信号を作成するD
/A変換部のサンプリング周波数Ftxspの2倍以上で、
かつIF信号の周波数Fifの4/m(mは3以上の奇数
を表す。)倍に設定されている。すなわち、Fsp=Fif
×4/mの条件とFsp≧2Ftxspの条件とを満たすサン
プリング周波数FspでIF信号を標本化(すなわちアン
ダーサンプリング)することによって、IF信号の情報
デ−タ成分が保持されたまま、サンプリング周波数Fsp
の1/4の周波数にダウンコンバートされた信号をA/
D変換部で生成して出力することができる。例えば、F
ifを400KHz〜500KHzとすると、Fspはナイ
キスト周波数より低い周波数(最大でもm=3の約53
3KHz〜約666KHz)となり、A/D変換部で生
成して出力する信号の周波数は100KHz〜125K
Hzとなる。このため、ディジタル直交復調処理部、ロ
ーパスフィルタの処理速度を低く抑えることができ、D
SPのディジタル信号処理で扱うことができる。したが
って、直交復調処理部の直交誤差やゲイン誤差を皆無と
して歪補正特性の向上を図ることができるとともに、使
用デバイスの軽減等により小型化・省電力化を図ること
ができる。
【0012】直交復調処理で現われる「0」信号成分に
よる歪補正特性劣化を防止するために、ローパスフィル
タをディジタル直交復調処理部の出力する復調信号のう
ちの周波数Fsp/2の周波数成分を除去してエンベロー
プ成分を取り出すように構成する。
【0013】直交復調処理で現われる「0」信号成分に
よる歪補正特性劣化を防止するとともに、A/D変換部
のDCオフセットの影響を皆無に等しい程度に軽減する
ために、ローパスフィルタを、ディジタル直交復調処理
部の出力する復調信号のうちの周波数Fsp/2及び周波
数Fsp/4の周波数成分を除去してエンベロープ成分を
取り出すように構成する。
【0014】電源投入の初期時においても、隣接チャネ
ル漏洩電力を充分に抑圧できるようにするために、予め
複数段階の電力毎に設定された歪補正係数を記憶した外
部メモリと、電源投入時に外部メモリに記憶された歪補
正係数を読み出して内部メモリへ書き込み歪補正の初期
値とするメモリ制御機能とを具備する。
【0015】送信電力を制御する機能を具備しているも
のにおいて、送信電力制御の制御時と非制御時の切り替
え時においても、隣接チャネル漏洩電力を充分に抑圧で
きるようにするために、外部メモリは送信電力の制御時
と非制御時に対応した2種類の歪補正係数を予め記憶し
てなり、メモリ制御機能は、電源投入時に外部メモリか
ら内部メモリに書き込んだ2種類の歪補正係数のうちの
初期状態に対応した一方の歪補正係数を読み出して歪補
正の初期値とするとともに、電力制御の切り替え時に内
部メモリから対応した歪補正係数を読み出して切り替え
直後の歪補正の初期値とする。
【0016】送信周波数チャネルの切り替えを制御する
チャネル切替制御機能を具備しているものにおいて、送
信周波数チャネルの切り替え時においても、隣接チャネ
ル漏洩電力を充分に抑圧できるようにするために、外部
メモリは各送信周波数チャネルに対応した複数種類の歪
補正係数を予め記憶してなり、メモリ制御機能は、電源
投入時に前記外部メモリから内部メモリへ書き込んだ複
数種類の歪補正係数のうちの初期状態に対応した1種類
の歪補正係数を読み出して歪補正の初期値とするととも
に、送信周波数チャネルの切り替え時に前記内部メモリ
から対応した歪補正係数を読み出して切り替え直後の歪
補正の初期値とする。
【0017】送信電力を制御する機能とチャネル切替制
御機能を具備しているものにおいて、送信電力の制御と
非制御の切り替え時においても、送信周波数チャネルの
切り替え時においても、隣接チャネル漏洩電力を充分に
抑圧できるようにするために、外部メモリは、送信電力
の制御時と非制御時のそれぞれについて各送信周波数チ
ャネルに対応した複数種類の歪補正係数を予め記憶して
なり、メモリ制御機能は、電源投入時に前記外部メモリ
から内部メモリに書き込んだ複数種類の歪補正係数のう
ちの初期状態に対応した1種類の歪補正係数を読み出し
て歪補正の初期値とするとともに、電力制御の切り替え
時と送信周波数チャネルの切り替え時に前記内部メモリ
から対応した歪補正係数を読み出して切り替え直後の歪
補正の初期値とする。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態例を図
面により説明する。図1は本発明によるディジタル無線
装置の歪補正回路の一実施形態例を示すもので、図1
0、図12と同一部分は同一符号とし説明を省略又は簡
略する。図1において、10aはDSP、12bは送信
側RF部である。前記DSP10aには、図10のDS
P10と同様にπ/4-QPSKマッピング部14、ル
ートナイキストフィルタ16、電力計算部18、歪補正
係数算出部20及び歪補正部22が設けられているとと
もに、ディジタル直交復調処理部70及びLPF(ロー
パスフィルタ)72、74が設けられている。前記送信
側RF部12bには、図12の送信側RF部12aと同
様にD/A変換部24、26、アナログ直交変調部2
8、周波数変換部30、52、局部発振器34、60、
PA36及び方向性結合器38が設けられるとともに、
A/D変換部76が設けられている。
【0019】前記A/D変換部76は、前記周波数変換
部52で周波数がダウンコンバートされたIF信号を、
サンプリング周波数Fspでサンプリングして得た第2
IF信号を出力する。このFspは次ぎの(1)式を満
たすとともに、前記D/A変換部24、26のサンプリ
ング周波数Ftxspの2倍以上の整数倍に設定されて
いる。 Fsp=Fif×4/m…(1) (1)式においてmは3以上の奇数(3、5、7、…)
を表し、IF信号をナイキスト周波数(2Fif以上の
周波数)以下のサンプリング周波数でサンプリング(以
下、単にアンダーサンプリングという。)していること
を表している。また、FspをFtxspの2倍以上に
設定したのは、送信側RF部12bから出力する送信信
号(歪成分を含む)を忠実に検出するためには、フィー
ドバック側のA/D変換部76のサンプリング周波数F
spを、送信側のサンプリング周波数Ftxspの2倍
以上に設定しておく必要があるからである。
【0020】前記ディジタル直交復調処理部70は、前
記A/D変換部76から出力する第2IF信号に、90
°の位相差をもったI側とQ側のディジタルローカル信
号(以下、単にLo信号という。)を順次乗算して互い
に直交する復調信号I4、Q4を出力する。前記LPF7
2、74は、前記ディジタル直交復調処理部70の直交
復調処理で得られた復調信号I4、Q4からFsp/2及
びFsp/4の周波数成分を除去してエンベロープ成分
を取り出すとともに、DCオフセットの影響を軽減す
る。すなわち、「0」振幅成分が2/Fspの周期で交
互に混入している復調信号I 4、Q4からFsp/2の周
波数成分を除去することによってエンベロープ成分(情
報デ−タ信号成分)のみを取り出し、DCオフセット成
分の直交復調処理で発生するFsp/4の周波数成分を
除去することによってDCオフセットの影響を軽減す
る。
【0021】前記歪補正係数算出部20は、図2に示す
ように、前記PA36で生じた歪み量を検出する誤差検
出部77と、歪補正を行う際に用いる電力毎の補正係数
HPの初期値及び更新値を記憶する係数テーブル78
と、歪補正を行う際に用いる電力毎の補正係数HPを演
算して出力するとともに、前記係数テーブル78の補正
係数HPを更新する係数演算部80とで構成されてい
る。
【0022】前記誤差検出部77は、前記ルートナイキ
ストフィルタ16から出力したベースバンド変調信号I
1、Q1をリファレンス信号として、前記LPF72、7
4で取り出したエンベロープ成分を2倍(2倍するため
の回路表示を省略し、なぜ2倍するかは後述の作用の項
で説明する。)したベースバンド復調信号I5、Q5と比
較し、I、Qそれぞれの差分を誤差成分(歪成分)εと
して出力する。前記係数テーブル78には、ベースバン
ド変調信号I1、Q1の電力変動範囲を小さい方から大き
い方に向かってn(nは2以上の整数を表す。)段階に
区分したΔP1、ΔP2、ΔP3、…、ΔPnの電力毎
に、歪補正係数HP1、HP2、HP3、…、HPnが
更新可能に記憶されている。例えば、ベースバンド変調
信号I1、Q1の電力変動範囲は、π/4-QPSKマッ
ピング部14のπ/4-QPSK変調でロールオフ率が
0.5の場合、変調波形の平均電力に対して−11dB
〜+3dBの電力変動があることがわかっている。ま
た、歪補正係数HPは実部(実数部)と虚部(虚数部)
からなり、初期値としては例えばHP(実部)=1、H
P(虚部)=0に設定され、更新されていく。前記係数
演算部80は、前記誤差検出部77で検出された誤差成
分εと、前記電力計算部18で求めた電力値P(ベース
バンド変調信号I1、Q1の電力値)に応じて前記係数テ
ーブル78から読み出された歪補正係数HP(旧)とを
次式(2)に代入して新たな歪補正係数HP(新)を求
める演算を行い、この歪補正係数HP(新)を前記歪補
正部22へ出力するとともに、更新値として前記係数テ
ーブル78へ出力する。 HP(新)=HP(旧){1+μ×ε×Z(j)}…(2) (2)式においてμは補正量の大きさを制御するパラメ
ータであるステップサイズ、Z(j)はフィードバック
サンプルの複素共役を表す。ここで、フィードバックサ
ンプルとは直交復調されたデ−タを表し、π/4-QP
SK変調が2ビットデ−タ(Iデ−タ、Qデ−タ)であ
るため、復調されるデ−タはIデ−タ、Qデ−タとな
り、複素数表現ではI(デ−タ)+jQ(デ−タ)とな
る。このため、フィードバックサンプルの複素共役を表
すZ(j)はI(デ−タ)−jQ(デ−タ)となる。
【0023】前記歪補正部22は、次式(3)、(4)
に示すように、前記ルートナイキストフィルタ16から
出力したベースバンド変調信号I1、Q1に、前記電力計
算部18で求めた電力値P(例えばΔP3の段階に属す
る)に応じて前記係数演算部80から出力する歪補正係
数HP(例えばHP3)を乗算して、歪補正されたベー
スバンド変調信号I2、Q2を出力する。 I2(t)=I1(t)×HP(実部)−Q1(t)×HP(虚部)…(3) Q2(t)=Q1(t)×HP(実部)−I1(t)×HP(虚部)…(4)
【0024】つぎに図1及び図2の作用を図3〜図8を
併用して説明する。 (1)送信デ−タがDSP10aに取り込まれると、π
/4-QPSKマッピング部14及びルートナイキスト
フィルタ16によってベースバンド変調信号I 1、Q1
生成し、歪補正部22による複素積和演算処理で歪み補
正されたベースバンド変調信号I2、Q2が送信側RF部
12bに出力する。送信側RF部12bでは、歪補正部
22で歪補正されたベースバンド変調信号I2、Q2が、
D/A変換部24、26でアナログ信号に変換され、ア
ナログ直交変調部28で直交変調され、周波数変換部3
0で無線周波数にアップコンバージョンされ、PA36
で所定電力に増幅されて送信信号となり、方向性結合器
38を経由した後にアンテナ50から基地局等へ出力す
る。
【0025】(2)PA36から出力した送信信号の一
部は、方向性結合器38で取り出され、周波数変換部5
2で周波数FifのIF信号にダウンコンバージョンさ
れ、A/D変換部76に入力する。A/D変換部76
は、IF信号をサンプリング周波数Fspでアンダーサ
ンプリングしてディジタル信号である第2IF信号を生
成し、DSP10a内のディジタル直交復調処理部70
へ出力する。説明の便宜上IF信号をsin波とし、前
記式(1)でm=5とすると、アンダーサンプリングの
サンプリング周波数FspはIF信号の周波数Fifの
4/5倍となるので、図3に示すように、アンダーサン
プリングの標本化周期1/FspはIF信号の周期1/
Fifの5/4倍となる。すなわち、IF信号に対して
90°位相が遅れた点(図3中に●印で示した点)をサ
ンプリングすることになり、●印で示した点の軌跡はI
F信号同様sin波であり、その周期はサンプリング周
期1/Fspの4倍となる。m=5以外のとき(例えば
3、7、9、…)も同様である。つまり、式(1)が成
立するサンプリング周波数FspでIF信号をアンダー
サンプリングすることにより、A/D変換部76の出力
側にはFsp/4の周波数に周波数変換された第2IF
信号が生成される。図3において、↑印は4倍オーバー
サンプリングのサンプル点を表す。また、送信信号(歪
成分を含む)を忠実に検出するためには、FspはFt
xspの2倍以上に設定されていなければならない(詳
しくは後述する。)。
【0026】(3)ディジタル直交復調処理部70は、
A/D変換部76から出力する第2IF信号に、図4
(a)(b)に示すような90°の位相差をもったI側
Lo信号とQ側Lo信号を順次乗算して互いに直交する
復調信号I4、Q4を出力する。I側Lo信号は、図4
(a)に示すように、期間1/Fsp(位相差90°に
相当)毎に「+1」、「0」、「−1」、「0」の状態
の信号となり、4状態で1周期(4/Fsp)を構成す
る。Q側Lo信号は、図4(b)に示すようにI側Lo
信号に対して90°位相が遅れた(又は進んだ)
「0」、「+1」、「0」、「−1」の4状態で1周期
を構成する。このため、ディジタル直交復調処理部70
では、第2IF信号の1サンプル毎に、I側Lo信号
(Q側Lo信号)を順次繰り返して乗算することにより
直交復調処理され、第2IF信号と同様の周波数Fsp
/4のLo信号(Q側Lo信号はI側Lo信号に対して
90°位相が遅れた(又は進んだ)信号)との乗算結果
としてベースバンド復調信号I4、Q4が生成される。こ
のベースバンド復調信号I4、Q4は、図5に示すよう
に、I側Lo信号、Q側Lo信号とも期間2/Fsp毎
に「0」信号が存在する。
【0027】(4)前記(3)に記述したようにディジ
タル直交復調処理部70で直交復調処理されたベースバ
ンド復調信号I4、Q4には、期間2/Fsp毎に「0」
信号が存在するので、送信側RF部12bから出力する
送信信号(歪成分を含む)を忠実に検出するためには、
前記(2)におけるA/D変換部76のアンダーサンプ
リング周波数Fspは送信側のサンプリング周波数Ft
xspの2倍以上に設定されていなければならない。説
明の便宜上、π/4-QPSKマッピング部14におい
て、送信シンボルレート16kボー(32kbps)の
送信デ−タに対して8倍オーバーサンプリングで変調信
号を出力する場合について考えると、送信側のD/A変
換部24、26のサンプリング周波数は128kHz
(=16k×8)となる。この場合、送信デ−タの周波
数帯域は16kHzであるが、D/A変換部24、26
のサンプリング周波数が128kHzであることから、
サンプリング定理により64kHz(=128kHz/
2)の帯域までの送信信号成分を出力していることにな
る。すなわち、D/A変換部24、26から出力する信
号は、図6(a)に示すように、周波数帯域16kHz
の送信デ−タ及び64kHz帯域内までの逆歪成分とな
る。図6(a)において、FW1はD/A変換部24、
26より出力される信号の周波数帯域を表す。次に64
kHz帯域の送信信号をフィードバック側A/D変換部
76で送信側D/A変換部24、26のサンプリング周
波数と同様の周波数128kHzでサンプリングした場
合を考えると、直交復調処理されたベースバンド復調信
号I4、Q4に「0」信号が存在するため、実際の復調デ
−タは64kHz(=Fsp/2)間隔となる。これは
ベースバンド信号I、Qに対しては64kHzでサンプ
リングしたことと同様となるので、図6(b)に示すよ
うに、サンプリング後の信号成分(周波数帯域)は32
kHz(=64kHz/2)となり、直交復調処理され
たベースバンド復調信号I4、Q4からは32kHz〜6
4kHzに含まれる歪成分(図中点線で示す)の検出が
不可能になってします。図6(b)において、FW2
は、Fspを128kHzとした場合にディジタル直交
復調処理部70で復調可能な信号帯域(0〜32kH
z)を表す。従って、送信側RF部12bから出力する
送信信号(歪成分を含む)を忠実に検出するためには、
A/D変換部76のアンダーサンプリングのサンプリン
グ周波数Fspは送信側のサンプリング周波数Ftxs
pの2倍(例えば256kHz)以上に設定されていな
ければならない。
【0028】(5)LPF72、74は、ディジタル直
交復調処理部70の直交復調処理で得られた復調信号I
4、Q4からFsp/2及びFsp/4の周波数成分を除
去してエンベロープ成分を取り出すとともに、DCオフ
セットの影響を軽減する。すなわち、直交復調処理で得
られた復調信号I4、Q4は、図5及び図7(a)に示す
ように期間2/Fsp毎に「0」信号となるので、例え
ばディジタルFIRフィルタで形成されたLPF72、
74によって、Fsp/2の周波数成分を除去(情報デ
−タ信号帯域は通過)し、図7(b)に示すようなエン
ベロープ成分が抽出される。ディジタルフィルタ処理は
畳み込み演算となるため、図5及び図7(a)に示すよ
うに交互に「0」信号が存在する波形をフィルタリング
すると、信号振幅が1/2となるため、LPF72、7
4でフィルタ処理された信号を図示を省略した増幅器な
どを用いて振幅を2倍して歪補正係数算出部20へ出力
しなければならない。
【0029】(6)上記の通り、LPF72、74でF
sp/2の周波数成分を除去することにより、情報デ−
タ成分を復調できるが、さらにFsp/4の周波数成分
を除去することによりフィードバック側のDCオフセッ
ト成分(A/D変換部76の入力信号のバイアス電圧誤
差)による特性劣化を防止することができる。以下、図
8を用いて説明する。周波数変換部52から出力するI
F信号をA/D変換部76の入力レンジに合わせるため
に、DCバイアス回路(図示省略)から図1に示すa点
にバイアス電圧Vbを加える必要があるが、このときに
生じるバイアス電圧誤差(DCオフセット成分)も歪補
正特性を著しく劣化させる要因になる。図8(a)に示
すようにDCオフセット成分が無い場合には、A/D入
力信号(IF信号)の中心レベルVcがバイアス電圧V
bと一致し、歪補正特性を劣化させる要因にはならな
い。VhはA/D入力レンジの上位レベル、VlはA/
D入力レンジの下位レベルを表す。A/D入力信号(I
F信号)の中心レベルVcがバイアス電圧Vbと不一致
になると、図8(b)に示すようにDCオフセットが生
じ、a点の電力スペクトラムは同図(c)に示すように
なり、IF信号成分の外にDCオフセット成分が現われ
る。A/D変換部76は(IF信号+DC)をサンプリ
ング周波数Fspでアンダーサンプリングするので、b
点の電力スペクトラムは図8(d)に示すようになり、
第2IF信号成分の外にDCオフセット成分が現われ
る。ディジタル直交復調処理部70は、第2IF信号を
直交復調処理する際、Lo信号が第2IF信号の周波数
(Fsp/4)と等しくなるので、第2IF信号とLo
信号の乗算処理をして直交復調処理をすると、デ−タ成
分はベースバンド信号に復調され、DCオフセット成分
はFsp/4の周波数成分に現われる。さらに、直交復
調処理による「0」信号成分がFsp/2の周波数成分
に現われる。このため、c、d点の電力スペクトラムは
図8(e)に示すようになる。このため、LPF72、
74の通過特性を図8(f)に示すように構成すること
によって、直交復調処理で発生した「0」信号成分とD
Cオフセット成分を除去したベースバンド復調信号
5、Q5を得ることができる。
【0030】前記実施形態例では、歪補正係数算出部の
係数テーブルには初期値としてHP(実部)=1、HP
(虚部)=0を設定し、電源投入の初期状態には歪補正
部が入力ベースバンド変調信号I1、Q1をそのまま補正
後のベースバンド変調信号I 2、Q2として出力するよう
にしたが、本発明はこれに限るものでなく、予め歪補正
したときの歪補正係数HPを不揮発性の外部メモリに記
憶しておき、電源投入時に外部メモリから歪補正係数H
Pを読み出して内部メモリへ書き込み、歪補正係数算出
部の係数テーブルに初期値として書き込むことによっ
て、電源投入時においても隣接チャネル漏洩電力を充分
に抑圧するようにしたものにも利用することができる。
また、ディジタル移動通信では移動無線器に対して送信
電力を制御するか否かを切り替える電力制御切替機能を
具備しているものがある。すなわち、基地局と移動局間
の通信距離が短い場合、移動無線器の送信電力を小さく
するために電力増幅器の前段に設けた可変減衰器を調整
して電力増幅器への入力電力を下げる方法があるが、可
変減衰器を調整して電力増幅器への入力電力を下げた時
(電源の制御時)と、可変減衰器を調整せずに電力増幅
器への入力電力を変えない時(電源の非制御時)とで適
切な歪補正係数の値が異なる。このため、送信電力の制
御と非制御の切り替え時に一旦隣接チャネル漏洩電力が
増大し、歪補正係数が更新されて隣接チャネル漏洩電力
を十分に抑圧するのに適した歪補正係数になるまで数十
秒の時間がかかる。このような問題を解決するために、
外部メモリに送信電力の制御時と非制御時に対応した2
種類の歪補正係数HPを予め記憶ししておき、メモリ制
御機能によって、電源投入時に外部メモリから内部メモ
リに書き込んだ2種類の歪補正係数HPのうちの初期状
態に対応した1種類の歪補正係数を読み出して係数テー
ブルに書き込むことによって、電力制御の切り替え直後
においても隣接チャネル漏洩電力を充分に抑圧するよう
にしたものにも利用することができる。同様に、外部メ
モリに送信周波数チャネルに対応した複数種類の歪補正
係数HPを予め記憶ししておき、メモリ制御機能によっ
て、電源投入時に外部メモリから内部メモリに書き込ん
だ複数種類の歪補正係数HPのうちの初期状態に対応し
た1種類の歪補正係数を読み出して係数テーブルに書き
込むことによって、送信周波数チャネルの切り替え直後
においても隣接チャネル漏洩電力を充分に抑圧するよう
にしたものにも利用することができる。
【0031】例えば、図9に示すように、DSP10b
内に内部メモリ82を設け、外部に外部メモリとしての
EEPROM(Electrically Erasable Programmable R
OM)84を設け、このEEPROM84に、送信電力の
制御時と非制御時のそれぞれについて、各段階の電力毎
(ΔP1、ΔP2、ΔP3、…、ΔPn)に、各送信周
波数チャネル(F1、F2、…、Fm)に対応した複数
種類の歪補正係数(HP11〜HP1n、HP21〜HP2n
…、HPm1〜HPmn)を予め記憶しておく。そして、メ
モリ制御機能によって、電源投入時に発生させた制御信
号に基づいてEEPROM84から複数種類の歪補正係
数の全て(又は所定数)を読み出して内部メモリ82へ
書き込むとともに、電力制御情報やチャネル切替制御情
報等の制御情報に基づいて内部メモリ82内の対応した
歪補正係数を初期値として係数テーブル78に書き込
み、さらに、送信電力の制御と非制御の切り替え直後
や、送信周波数チャネルの切り替え直後に内部メモリ8
2内の複数種類の歪補正係数(HP11〜HP1n、HP21
〜HP2n、…、HPm1〜HPmn)のうちの対応した1種
類の歪補正係数を読み出して係数テーブル78に書き込
む。例えば、送信電力の制御時で送信周波数チャネルの
周波数がF2のときには、内部メモリ82内の対応した
歪補正係数HP21〜HP2n(図9の内部メモリ82内の
左側に表示した歪補正係数)が読み出されて係数テーブ
ル78に書き込まれる。
【0032】図9に示した実施形態例では、送信電力の
制御時が1種類の場合について説明したが、本発明はこ
れに限るものでなく、送信電力の制御時が複数種類の場
合についても利用することができる。この場合、送信電
力の第1制御時(例えば可変減衰器による減衰率が1/
10の時)、第2制御時(例えば可変減衰器による減衰
率が2/10の時)、…のそれぞれについて、各段階の
電力毎(ΔP1、ΔP2、ΔP3、…、ΔPn)に、各
送信周波数チャネル(F1、F2、…、Fm)に対応し
た複数種類の歪補正係数(HP11〜HP1n、HP21〜H
2n、…、HP m1〜HPmn)を予め外部メモリに記憶し
ておく。そして、メモリ制御機能によって対応した読み
書き制御をする。
【0033】図9に示した実施形態例では、送信電力を
制御する機能とチャネル切替制御機能の両機能を具備し
たものに利用できるようにするために、外部メモリに、
送信電力の制御時と非制御時のそれぞれについて各送信
周波数チャネルに対応した複数種類の歪補正係数を予め
記憶した場合について説明したが、本発明はこれに限る
ものでなく、送信電力を制御する機能とチャネル切替制
御機能のいずれか一方の機能を具備したものについても
利用することができる。または、送信電力を制御する機
能とチャネル切替制御機能の両機能を具備しないものに
ついても利用することができる。この場合、外部メモリ
に予め複数段階に区分された電力毎に設定された歪補正
係数を記憶しておき、電源投入時に外部メモリに記憶さ
れた歪補正係数を読み出して内部メモリへ書き込み歪補
正の初期値とするようにしたものについても利用するこ
とができる。例えば、電源投入時に外部メモリに記憶さ
れた歪補正係数を読み出して内部メモリ82へ書き込む
とともに、この内部メモリから対応した歪補正係数を初
期値として係数テーブル78に書み込むようにした場合
についても利用することができる。
【0034】
【発明の効果】本発明は、上記のように、フィードバッ
クした送信信号を周波数FifのIF信号に変換する周波
数変換部と、IF信号を周波数Fspで標本化してディジ
タル信号に変換するA/D変換部と、このA/D変換部
の出力信号にディジタル直交復調処理をして互いに直交
する復調信号を出力するディジタル直交復調処理部と、
このディジタル直交復調処理部の出力する復調信号から
エンベロープ成分を取り出して歪成分検出用の復調信号
とするローパスフィルタとを具備し、A/D変換部のサ
ンプリング周波数Fspを、送信信号を作成するD/A変
換部のサンプリング周波数Ftxspの2倍以上で、かつI
F信号の周波数Fifの4/m(mは3以上の奇数)倍に
設定した。このため、IF信号の情報デ−タ成分が保持
されたまま、サンプリング周波数Fspの1/4の周波数
にダウンコンバートされた信号をA/D変換部で生成し
て出力することができ、ディジタル直交復調処理部、ロ
ーパスフィルタの処理速度を低く抑えることができ、デ
ィジタル直交復調処理部及びローパスフィルタをDSP
で実現することができる。したがって、直交復調処理部
の直交誤差やゲイン誤差を皆無として歪補正特性の向上
を図ることができるとともに、使用デバイスの軽減等に
より小型化・省電力化を図ることができる。
【0035】ローパスフィルタがディジタル直交復調処
理部の出力する復調信号のうちの周波数Fsp/2の周波
数成分を除去してエンベロープ成分を取り出すように構
成した場合には、直交復調処理で現われる「0」信号成
分を除去して「0」信号成分による歪補正特性劣化を防
止することができる。
【0036】ローパスフィルタがディジタル直交復調処
理部の出力する復調信号のうちの周波数Fsp/2及びF
sp/4の周波数成分を除去してエンベロープ成分を取り
出すように構成した場合には、直交復調処理で現われる
「0」信号成分による歪補正特性劣化を防止するととも
に、A/D変換部のDCオフセットの影響を皆無に等し
い程度に軽減することができる。
【0037】予め複数段階に区分された電力毎に設定さ
れた歪補正係数を記憶した外部メモリと、電源投入時に
外部メモリに記憶された歪補正係数を読み出して内部メ
モリへ書き込み歪補正の初期値とするメモリ制御機能と
を具備した場合には、電源投入の初期時においても、隣
接チャネル漏洩電力を充分に抑圧することができ、妨害
波が出るのを防止することができる。
【0038】送信電力を制御する機能を具備しているも
のにおいて、外部メモリに送信電力の制御時と非制御時
に対応した2種類の歪補正係数を予め記憶し、メモリ制
御機能によって、電源投入時に外部メモリから内部メモ
リに書き込んだ2種類の歪補正係数のうちの初期状態に
対応した一方の歪補正係数を読み出して歪補正の初期値
とするとともに、電力制御の切り替え時に内部メモリか
ら対応した歪補正係数を読み出して歪補正の初期値とす
るように構成した場合には、送信電力の制御と非制御の
切り替え直後においても、隣接チャネル漏洩電力を充分
に抑圧することができ、妨害波が出るのを防止すること
ができる。
【0039】送信周波数チャネルの切り替えを制御する
チャネル切替制御機能を具備したものにおいて、外部メ
モリに各送信周波数チャネルに対応した複数種類の歪補
正係数を予め記憶し、メモリ制御機能によって、電源投
入時に外部メモリから内部メモリへ書き込んだ複数種類
の歪補正係数のうちの初期状態に対応した1種類の歪補
正係数を読み出して歪補正の初期値とするとともに、送
信周波数チャネルの切り替え時に内部メモリから対応し
た歪補正係数を読み出して歪補正の初期値とするように
構成した場合には、送信周波数チャネルの切り替え直後
においても、隣接チャネル漏洩電力を充分に抑圧するこ
とができ、妨害波が出るのを防止することができる。
【0040】送信電力を制御する機能とチャネル切替制
御機能を具備したものにおいて、外部メモリに、送信電
力の制御時と非制御時のそれぞれについて各送信周波数
チャネルに対応した複数種類の歪補正係数を予め記憶
し、メモリ制御機能によって、電源投入時に外部メモリ
から内部メモリに書き込んだ複数種類の歪補正係数のう
ちの初期状態に対応した1種類の歪補正係数を読み出し
て歪補正の初期値とするとともに、電力制御の切り替え
時と送信周波数チャネルの切り替え時に内部メモリから
対応した歪補正係数を読み出して歪補正の初期値とする
ように構成した場合には、送信電力の制御と非制御の切
り替え直後においても、送信周波数チャネルの切り替え
直後においても、隣接チャネル漏洩電力を充分に抑圧す
ることができ、妨害波が出るのを防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるディジタル無線装置の歪補正回路
の一実施形態例を示すブロック図である。
【図2】図1の歪補正係数算出部20の具体例を示すブ
ロック図である。
【図3】図1のA/D変換部76におけるアンダーサン
プリングの説明図である。
【図4】図1のディジタル直交復調処理部70の直交復
調処理に用いられるLo信号(ディジタルローカル信
号)を示す図で、(a)はI側Lo信号の波形図、
(b)はQ側Lo信号の波形図である。
【図5】図1のディジタル直交復調処理部70で直交復
調処理された復調信号の波形図である。
【図6】図1のA/D変換部76のサンプリング周波数
FspがD/A変換部24、26のサンプリング周波数
Ftxspの2倍以上の周波数でなければならないこと
を説明する図で、(a)は送信デ−タの信号帯域を示す
電力スペクトラム、(b)は復調デ−タの信号帯域を示
す電力スペクトラムである。
【図7】図1のLPF72、74の作用を説明する図
で、(a)は入力波形(I4、Q4)、(b)はLPF直
後の出力波形、(c)は図示を省略した回路でLPF直
後の信号振幅を2倍にした出力波形(I5、Q5)を示す
図である。
【図8】図1のA/D変換部76の入力側のa点にバイ
アス電圧を加えることによって生じたDCオフセット成
分をLPF72、74で除去する作用を説明する図で、
(a)はDCオフセット無のときのA/D入力信号波
形、(b)DCオフセット有のときのA/D入力信号波
形、(c)はDCオフセット有のときのa点の電力スペ
クトラム、(d)はDCオフセット有のときのb点の電
力スペクトラム、(e)はDCオフセット有のときの
c、d点の電力スペクトラム、(f)はLPF72、7
4のLPF通過特性を示す図である。
【図9】本発明の他の実施形態例の要部を示すブロック
図である。
【図10】従来例を示すブロック図である。
【図11】図10のアナログ直交復調部40の具体例を
示すブロック図である。
【図12】他の従来例を示すブロック図である。
【符号の説明】
10、10a、10b…DSP、 12、12a、12
b…送信側RF部、14…π/4-QPSKマッピング
部(ディジタル直交変調処理部の一例)、16…ルート
ナイキストフィルタ(ルートナイキスト処理部の一
例)、 18…電力計算部、 20…歪補正係数算出
部、 22…歪補正部、 24、26…D/A変換部、
28…アナログ直交変調部、 30、52…周波数変
換部、 34、53…局部発振器、 36…PA(電力
増幅器)、 38…方向性結合器、50…アンテナ、
70…ディジタル直交復調処理部、 72、74…LP
F(ローパスフィルタ)、 76…A/D変換部、 7
7…誤差検出部、 78…係数テーブル、 80…係数
演算部、 82…内部メモリ、 84…EEPROM
(外部メモリの一例)、 Fsp…A/D変換部76の
サンプリング周波数(アンダーサンプリング周波数)、
Ftxsp…D/A変換部24、26のサンプリング
周波数。
フロントページの続き Fターム(参考) 5J090 AA01 AA41 CA21 CA27 FA17 GN02 GN05 GN06 HN08 HN17 KA32 KA34 KA42 KA55 MA11 NN16 SA14 TA01 TA03 TA06 5K004 AA05 FA06 FE10 FF01 FF05

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】送信デ−タにディジタル直交変調処理及び
    ルートナイキスト処理をしてベースバンド変調信号を作
    成し、このベースバンド変調信号をD/A変換部(サン
    プリング周波数Ftxsp)でアナログ信号に変換し電力増
    幅器で増幅して送信信号を作成し、この送信信号の一部
    をフィードバックして復調し、復調信号から前記電力増
    幅器で生じた歪成分を検出して歪成分を打ち消すための
    歪補正係数を算出し、この歪補正係数を前記ベースバン
    ド変調信号に乗算して前記送信信号の隣接チャネル漏洩
    電力を抑圧するようにしたディジタル無線装置の歪補正
    回路において、前記フィードバックした送信信号を周波
    数FifのIF信号(中間周波数信号)に変換する周波数
    変換部と、前記IF信号を周波数Fsp(FspはFtxspの
    2倍以上でFif×4/mに等しい条件を満たす周波数を
    表す。mは3以上の奇数を表す。)で標本化してディジ
    タル信号に変換するA/D変換部と、このA/D変換部
    の出力信号にディジタル直交復調処理をして互いに直交
    する復調信号を出力するディジタル直交復調処理部と、
    このディジタル直交復調処理部の出力する復調信号から
    エンベロープ成分を取り出して歪成分検出用の復調信号
    とするローパスフィルタとを具備してなることを特徴と
    するディジタル無線装置の歪補正回路。
  2. 【請求項2】ローパスフィルタはディジタル直交復調処
    理部の出力する復調信号のうちの周波数Fsp/2の周波
    数成分を除去してエンベロープ成分を取り出してなる請
    求項1記載のディジタル無線装置の歪補正回路。
  3. 【請求項3】ローパスフィルタはディジタル直交復調処
    理部の出力する復調信号のうちの周波数Fsp/2及びF
    sp/4の周波数成分を除去してエンベロープ成分を取り
    出してなる請求項1記載のディジタル無線装置の歪補正
    回路。
  4. 【請求項4】予め複数段階の電力毎に設定された歪補正
    係数を記憶した外部メモリと、電源投入時に前記外部メ
    モリに記憶された歪補正係数を読み出して内部メモリへ
    書き込み歪補正の初期値とするメモリ制御機能とを具備
    してなる請求項1、2又は3記載のディジタル無線装置
    の歪補正回路。
  5. 【請求項5】送信電力を制御するか否かを切り替える電
    力制御切替機能を具備し、外部メモリは送信電力の制御
    時と非制御時に対応した2種類の歪補正係数を予め記憶
    してなり、メモリ制御機能は、電源投入時に前記外部メ
    モリから内部メモリに書き込んだ2種類の歪補正係数の
    うちの初期状態に対応した一方の歪補正係数を読み出し
    て歪補正の初期値とするとともに、電力制御の切り替え
    時に前記内部メモリから対応した歪補正係数を読み出し
    て切り替え直後の歪補正の初期値としてなる請求項4記
    載のディジタル無線装置の歪補正回路。
  6. 【請求項6】送信周波数チャネルの切り替えを制御する
    チャネル切替制御機能を具備し、外部メモリは各送信周
    波数チャネルに対応した複数種類の歪補正係数を予め記
    憶してなり、メモリ制御機能は、電源投入時に前記外部
    メモリから内部メモリへ書き込んだ複数種類の歪補正係
    数のうちの初期状態に対応した1種類の歪補正係数を読
    み出して歪補正の初期値とするとともに、送信周波数チ
    ャネルの切り替え時に前記内部メモリから対応した歪補
    正係数を読み出して切り替え直後の歪補正の初期値とし
    てなる請求項4記載のディジタル無線装置の歪補正回
    路。
  7. 【請求項7】送信電力を制御するか否かを切り替える電
    力制御切替機能と送信周波数チャネルの切り替えを制御
    するチャネル切替制御機能とを具備し、外部メモリは、
    送信電力の制御時と非制御時のそれぞれについて各送信
    周波数チャネルに対応した複数種類の歪補正係数を予め
    記憶してなり、メモリ制御機能は、電源投入時に前記外
    部メモリから内部メモリに書き込んだ複数種類の歪補正
    係数のうちの初期状態に対応した1種類の歪補正係数を
    読み出して歪補正の初期値とするとともに、電力制御の
    切り替え時と送信周波数チャネルの切り替え時に前記内
    部メモリから対応した歪補正係数を読み出して切り替え
    直後の歪補正の初期値としてなる請求項4記載のディジ
    タル無線装置の歪補正回路。
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