JP2002057430A - プリント配線基板 - Google Patents

プリント配線基板

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JP2002057430A
JP2002057430A JP2000240290A JP2000240290A JP2002057430A JP 2002057430 A JP2002057430 A JP 2002057430A JP 2000240290 A JP2000240290 A JP 2000240290A JP 2000240290 A JP2000240290 A JP 2000240290A JP 2002057430 A JP2002057430 A JP 2002057430A
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JP
Japan
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hole
electronic component
light emitting
wiring board
printed wiring
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JP2000240290A
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Masaki Matsuda
昌己 松田
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YUMETSUKUSU KK
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YUMETSUKUSU KK
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  • Electric Connection Of Electric Components To Printed Circuits (AREA)
  • Structures For Mounting Electric Components On Printed Circuit Boards (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】ディプソルダリングの際に発生するガスをスル
ーホール内に混在させることなく電子部品の表面実装を
可能にするプリント配線基板を提供する。 【解決手段】基板1上に設けられ、部品本体9と部品本
体9の下面部15に設けられたリード線5からなる電子
部品3が実装される実装部4と、上記実装部4に設けら
れ、電子部品3のリード線5が挿入されるスルーホール
6と、スルーホール6近傍に形成され、部品本体9の下
面部15を上記実装部で支持する支持突起10とを備
え、電子部品3が実装部4に実装されたとき、部品本体
9が支持突起10に支持され、基板1と部品本体9の間
に間隙12が形成されることにより、スルーホール6内
のガス抜きを図る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子部品がディッ
プソルダリング法によって表面実装されるプリント配線
基板に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体素子、LED(light-emit
ting diod)等の電子部品を表面に実装するプリント配
線基板がある。このプリント配線基板60は、図7に示
すように、ガラスエポキシを用いた銅張積層板61に導
電パターンが形成されるとともに、実装される電子部品
のリード線が挿入されるスルーホール65が形成されて
いる。この銅張積層板61は、このスルーホール65の
内部がメッキ処理されるとともに、はんだを塗布しない
所定の箇所にはんだレジストとなるソルダレジスト62
が塗布されている。そして、銅張積層板61は、電子部
品のリード線がスルーホール65内に挿入されることに
より電子部品が搭載され、はんだ付けされることにより
電子部品が実装されている。
【0003】この銅張積層板61に実装される電子部品
は、部品本体と、略平坦に形成された部品本体の下面よ
り突設されたリード線64とからなる例えばLED63
であり、銅張積層板61に形成されたスルーホール65
にリード線を挿入することにより銅張積層板61上に搭
載される。そして、LED63は、リード線64がスル
ーホール65内にはんだ付けされることにより実装され
ている。
【0004】このようなLED63は、複数配設され、
選択的に発光されることにより、例えば、文字等を表示
し、また、電子機器が動作中であることを示す識別灯と
して機能する。
【0005】このようなプリント配線基板には、ディッ
プソルダリング法により電子部品が実装される。
【0006】電子部品が所定の位置に搭載されたプリン
ト配線基板60は、搬送機構によって搬送されることに
より、LED63のリード線64が突出した基板下面側
が、溶融したはんだと接触した状態で、はんだ槽上を移
動する。
【0007】この溶融はんだ67は、はんだ槽内に設け
られているポンプにより、はんだ槽の表面部において、
一定の周期で撹拌されている。従って、プリント配線基
板がはんだ槽上を移動されることにより、基板の裏面及
びリード線64が挿入されているスルーホール65は、
一定の周期で撹拌された溶融はんだ67に浸漬される。
溶融はんだ67は、リード線64が挿入されたスルーホ
ール65から毛細管現象によって電子部品61が搭載さ
れた基板上面まで上がる。その後、プリント配線基板6
0がはんだ槽から搬出され、スルーホール65内の溶融
はんだ67が冷却固化されることにより、LED63が
基板表面に実装される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、溶融はんだ6
7がスルーホール65内を上がっていく際に、スルーホ
ール65内にガスが混入される場合がある。一方、スル
ーホール65は、銅張積層板61上に搭載されたLED
63の下面部が銅張積層板61の表面に密着され閉塞さ
れている。
【0009】このため、図7に示すように、スルーホー
ル65内には、混入したガスが残存し、毛細管現象によ
っても溶融はんだがスルーホール65内に押し上げられ
ず、溶融はんだ67が十分に充填されない場合があっ
た。また、プリント配線基板の製造工程において、スル
ーホール65内に残存したガスが加熱、膨張されること
によりはんだに亀裂が生ずる場合があった。
【0010】これにより、はんだ付け不良が起こり、L
ED63と配線パターンとの導通が図れなくなる場合
や、LED63がプリント配線基板60から剥がれてし
まう場合があり、電子機器63の動作不良を起こすこと
があった。
【0011】また、スルーホール65内に残存したガス
が加熱、膨張することにより、LED63の下面部がス
ルーホールより浮き上がり、LED等の発光素子が基板
表面と垂直に実装されない場合があり、発光素子の光線
が垂直に発光されずに、表示された文字をユーザが認識
できず、また識別灯が点灯しない場合があった。
【0012】そこで、本発明は、ディップソルダリング
の際に発生するガスをスルーホール内に混在させること
なく電子部品の表面実装を可能にし、電子部品をプリン
ト配線基板上に確実に実装することができるプリント配
線基板を提供することを目的とする。
【0013】また、本発明は、ディップソルダリングの
際に発生するガスをスルーホール内に混在させることな
く発光素子を基板表面に対して略垂直に実装することに
より、発光素子の光線を垂直に発光させ、正確に文字等
を表示させることができるプリント配線基板を提供する
ことを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明に係るプリント配線基板は、基板上に設け
られ、部品本体と部品本体の下面部に設けられたリード
線からなる電子部品が実装される実装部と、上記実装部
に設けられ、上記電子部品のリード線が挿入されるスル
ーホールと、上記スルーホール近傍に形成され、上記部
品本体の下面部を支持する支持突起とを備え、上記電子
部品が上記実装部に実装されたとき、上記部品本体の下
面部と上記支持突起とが当接されることにより、上記実
装部において上記基板と部品本体の間に間隙が形成され
る。
【0015】また、本発明に係る他のプリント配線基板
は、基板上に設けられ、発光部と発光部の下面側に設け
られたリード線からなる発光素子が実装される実装部
と、上記実装部に設けられ、上記発光素子のリード線が
挿入されるスルーホールと、上記スルーホール近傍に形
成され、上記部品本体の下面部を支持する支持突起と、
上記発光素子が上記実装部に実装されたとき、上記部品
本体の下面部と上記支持突起とが当接されることによ
り、上記実装部において上記基板と部品本体の間に間隙
が形成される。
【0016】このようなプリント配線基板によれば、実
装される電子部品の下面部に、プリント配線基板の部品
実装部との間に間隙を形成する支持突起が当接されるた
め、ディップソルダリングにより電子部品を実装する際
に、スルーホール内にガスが混入した場合にも、間隙よ
り排出されるため、スルーホール内にガスが残存される
ことなく溶融はんだが充填される。従って、スルーホー
ル内にガスが残存することにより溶融はんだが充填され
ないことによる発光素子の導通不良や、亀裂の発生によ
る発光素子の実装不良が防止される。また、発光素子が
基板に対して垂直に実装されるため、光線が垂直に発光
され、プリント配線基板が実装された電子機器に表示さ
れる文字が認識できない事態や識別灯が点灯しない事態
を防止することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明が適用されたプリン
ト配線基板について図面を参照して詳細に説明する。本
発明に係るプリント配線基板1は、図1に示すように、
基板表面に電子部品3が実装される表面実装方式のプリ
ント回路板であり、基板表面にLSI等の半導体素子、
LED等の電子部品3がはんだ付けされているととも
に、基板表面にプリントされている導体パターンにより
これらの電子部品3が電気的に接続されている。このプ
リント配線板1は、溶融されたはんだを満たしたはんだ
槽上を搬送されることにより電子部品3がはんだ付けさ
れるディップソルダリング法によって電子部品3が実装
されている。
【0018】このプリント配線基板1は、ガラスエポキ
シを基板として、両面に銅箔が貼付された銅張積層板2
を有する。この銅張積層板2は、配線パターンが印刷さ
れたフォトフィルムを作製しフォトリソグラフィーを用
いたプリントエッチ法により、銅箔による配線パターン
が形成されている。また、銅張積層板2は、図2及び図
3に示すように、電子部品3が実装される部品実装部4
が形成されている。この部品実装部4は、電子部品3の
リード線5が挿入されるスルーホール6と、スルーホー
ル6が中心に貫通されたランド7と、実装される電子部
品3を支持する支持突起10とを有する。
【0019】LED等の電子部品3のリード線5が挿入
されるスルーホール6は、NCボール旋盤等により、実
装される電子部品3のリード線に応じた数、例えば2つ
ずつ、各部品実装部4に穿設されている。また、スルー
ホール6は、ランド7の絶縁を保つため、適度のランド
間隔が保てる間隔で形成されている。このスルーホール
6は、実装された電子部品3と銅張積層板2に形成され
ている配線パターンとの導通を図るため、内部がメッキ
処理されている。
【0020】このようなスルーホール6には、電子部品
3と銅張積層板2の配線パターンとの導通を図るランド
7が形成されている。ランド7は、銅張積層板2に形成
されている配線パターンと同様に、銅箔をエッチングす
ることにより形成されている。また、ランド7の間に
は、電子部品3の搭載位置の位置決めを図る位置決め孔
8がNCボール旋盤等によって形成されている。この位
置決め孔8は、電子部品3の下面側に突設された位置決
め突起11が係合されることで、電子部品3の部品実装
部4での位置決めが図られる。
【0021】スルーホール6上に搭載される電子部品3
は、部品本体9と、銅張積層板2と部品本体9との導通
接続を図るリード線5と、銅張積層板2のランド7間に
形成されている位置決め孔8と係合されることで電子部
品3の位置決めを図る位置決め突起11とを備える。
【0022】部品本体9は、半導体素子、LED等であ
り、部品本体の下面側が略平坦に形成されている。ま
た、部品本体9の下面側は、銅張積層板2との導通接続
を図るためのリード線が2本突設されている。更に、部
品本体9の下面側には、銅張積層板2に穿設されている
位置決め孔8に係合されることにより電子部品3の位置
決めを図る位置決め突起11が形成されている。
【0023】部品本体9と銅張積層板2とを導通させる
リード線5は、スルーホール6よりも若干細く形成され
ている。このリード線5は、スルーホール6内に挿入さ
れた後、毛細管現象によってスルーホール6内に充填さ
れた溶融はんだ24によりスルーホール6内にはんだ付
けされる。
【0024】また、電子部品3の部品実装部4での位置
決めを図る位置決め突起11は、銅張積層板2に形成さ
れている位置決め孔8に係合される大きさに形成されて
いる。そして、この位置決め突起11が、位置決め孔8
に係合されることにより、電子部品3の部品実装部4で
の位置決めが図られる。これにより、電子部品3のリー
ド線5がスルーホール6の中心に位置されるとともに、
電子部品3がはんだ付けされるまでの間に、電子部品3
の部品実装部4での搭載位置がずれることが防止され
る。
【0025】このような電子部品3を支持する支持突起
10は、電子部品3がリード線5をスルーホール6内に
挿入して搭載されたときに、電子部品3の下面部15に
当接される。これにより、電子部品3の下面部15とプ
リント配線基板1の部品実装部4との間に間隙12を形
成することにより、スルーホール6内に混入されたガス
の排出路を形成し、ガス抜きを図る。この支持突起10
は、図2及び図3に示すように、スルーホール6近傍の
電子部品3の下面部15が当接される位置に、ランド7
を挟むように銅張積層板2の搬送方向に向かって連続し
て形成されている。これにより、電子部品3を搭載した
プリント配線基板1がはんだ槽上を搬送されるに伴い、
スルーホール6内に残存したガスが排出される。
【0026】この支持突起10は、配線パターンが形成
された銅張積層板2の部品実装部4に、シルクインクを
用いたスクリーン印刷により形成されている。また、支
持突起10は、スルーホール6の開口端16よりも突出
する高さ、例えば略20μm〜30μmに形成される。
これにより、電子部品3が、リード線5をスルーホール
6に挿入して銅張積層板2上に搭載されると、電子部品
3は、銅張積層板2と略垂直に搭載されるとともに、電
子部品3の下面部15とプリント配線基板1の部品実装
部4との間に間隙12が形成される。この間隙12は、
銅張積層板2が溶融はんだ24が入ったはんだ槽上に搬
送され、溶融はんだがスルーホール6内に上がる際に混
入されるガスを排出する排出路となる。従って、銅張積
層板2の搬送に伴って、スルーホール6内のガスが排出
されることにより、スルーホール6内には、溶融はんだ
24が上面まで充填され、ガスの混入による電子部品の
導通不良や、ガスの膨張に伴う亀裂の発生によるはんだ
付け不良が防止される。
【0027】このような銅張積層板2は、電子部品3を
銅張積層板2上にはんだ付けする際に不要な部分に溶融
はんだが付着することを防止するため、導体パターン及
び所定のランド上に、ソルダレジスト26が形成されて
いる。ソルダレジスト26は、スクリーン印刷、感光性
レジストを用いた写真法等により形成される。
【0028】なお、電子部品3とスルーホール6との間
に間隙を形成する支持突起10を銅張積層板2の搬送方
向に平行に形成した場合について説明したが、本発明は
これに限定されるものではなく、電子部品3の下面部1
5を支持できるいずれの方向にも連続して形成するよう
にしてもよい。また、支持突起10は凸状に形成され、
電子部品3の下面部15を複数の支持突起10により支
持するようにしてもよい。
【0029】次いで、本発明に係るプリント配線基板を
用いて、部品実装部4に電子部品3を実装する方法につ
いて説明する。
【0030】図4に示すように、銅張積層板2は、電子
部品3がスルーホール6内にリード線5が挿入されると
とももに、位置決め突起11がランド7間に穿設された
位置決め孔8に係合されることにより位置決めが図られ
て、部品実装部4に搭載される。このとき、電子部品3
は、下面部15を支持突起10及び位置決め突起11に
より支持され、銅張積層板2に対して略垂直に搭載され
る。また、電子部品3が部品実装部4に実装されると、
電子部品3の下面部15が支持突起10に当接され、プ
リント配線基板1の部品実装部4と電子部品3の下面部
15との間に間隙12が形成される。
【0031】次いで、電子部品3が搭載された銅張積層
板2は、コンベア等により溶融はんだ24を満たしたは
んだ槽上に搬送される。はんだ槽は、約220〜230
℃に保たれた溶融はんだ24によって満たされている。
この溶融はんだ24は、はんだ槽内に設けられたポンプ
により撹拌され、濾過装置を通じて不純物が濾過される
とともに、はんだ槽表面において一定の周期で波立たさ
れている。
【0032】従って、電子部品3が搭載された銅張積層
板2は、はんだ槽上を搬送されることにより、図5に示
すように、下面側が溶融はんだ24に浸漬される。これ
により、溶融はんだ24は、毛細管現象によって電子部
品3のリード線5が挿入されたスルーホール6内を銅張
積層板2の上面側まで上がっていく。
【0033】このとき、はんだ槽の表面より発生するガ
スがスルーホール6内に混入され、また、スルーホール
6内においてガスが残存していても、混入されたガス
は、スルーホール6内を上昇し、実装面側の開口端16
から、間隙12を通じて排出される。また、支持突起1
0は、銅張積層板2の搬送方向に沿って形成されている
ため、開口端16から排出されたガスは、銅張積層板2
の搬送に伴ってスルーホール6内より排出される。従っ
て、スルーホール6内にはガスが残存することが無く、
毛細管現象により溶融はんだ24がスルーホール6の開
口端16および部品実装部4まで充填される。部品実装
部4まで充填された溶融はんだ24は、間隙12内にお
いてメニスカスにより留まる。
【0034】その後、銅張積層板2は、はんだ槽上より
搬出される。電子部品3は、溶融はんだ24がスルーホ
ール6内及び間隙12内で硬化されることにより、銅張
積層板2上に実装される。なお、銅張積層板2の下面側
は、ソルダレジスト26が塗布されているため、部品実
装部4のランド7を除いて溶融はんだ24は付着されて
いない。
【0035】このようなプリント配線基板の製造方法に
よれば、電子部品3とプリント配線基板1の部品実装部
4との間に間隙12が形成され、この間隙12は、銅張
積層板2が溶融はんだ24が入ったはんだ槽上に搬送さ
れ溶融はんだがスルーホール6内に上がる際に混入され
るガスを排出する排出路となる。従って、銅張積層板2
の搬送に伴って、スルーホール6内のガスが排出される
ことにより、スルーホール6内には、溶融はんだ24が
上面まで充填され、ガスの混入による電子部品の導通不
良や、ガスの膨張に伴う亀裂の発生によるはんだ付け不
良が防止される。
【0036】なお、支持突起10はスクリーン印刷によ
り形成されているため、その高さは20〜30μmであ
り、左右の支持突起10の高低差は5μm以下に押さえ
ることが可能である。従って、下面部15を支持される
電子部品3は基板に対して略垂直に実装され、傾きは問
題にならない。
【0037】また、本発明に係るプリント配線基板は以
下のよう形成してもよい。なお、上述したプリント配線
基板1と同じ部材については、同一の番号を付してその
詳細を省略する。
【0038】このプリント配線基板30は、図6に示す
ように、LED等の発光素子31が複数はんだ付けされ
ている表面実装方式のプリント回路板であり、電子機器
等に組み込まれ、基板表面に所定の配列で実装された発
光素子31から発せられた光線を発光させることによ
り、所定の文字、数字、識別表示等を表示する。
【0039】このような光源となる発光素子31が実装
されるプリント配線基板30は、ガラスエポキシを基板
として、少なくとも一方の面に銅箔が貼付されている銅
張積層板2からなる。この銅張積層板2は、プリントエ
ッチ法により、導電層を構成する導電パターンが形成さ
れている。また、この銅張積層板2は、発光素子31が
実装される素子実装部34が形成されている。
【0040】素子実装部34は、図2及び図3に示すよ
うに、発光素子31のリード線が挿入されるスルーホー
ル6と、スルーホール6の実装面側開口端16に形成さ
れているランド7と、発光素子31が素子実装部34に
実装されたとき発光素子31の下面側と当接される支持
突起10と、発光素子31が素子実装部34に搭載され
た際の位置決めを図る位置決め孔8とを備える。このよ
うな素子実装部34は、プリント配線基板30上に線状
又はマトリックス状に形成され、実装された発光素子3
1を選択的に発光させることにより所定の文字、数字、
を表示させ、また、識別灯を点灯させる。
【0041】この素子実装部34に実装される発光素子
31は、この発光素子31が発する光線が、所定の文
字、数字、識別灯等を表示する光源となる。このため、
発光素子31は、線状またはマトリックス状に規則的に
配列され、所定の文字等を構成するように選択的に発光
される。
【0042】また、発光素子31は、上述した電子部品
3と同様に、部品本体を構成する発光部35と、この発
光部35と銅張積層板2上に形成されている導体パター
ンとの導通接続を図るリード線36と、ランド7間に形
成されている位置決め孔8と係合されることで発光素子
31の位置決めを図る位置決め突起37とを備える。
【0043】発光素子31の発光部35は、LED等で
あり、発光部35の下面部39は、略平坦に形成され、
リード線36及び位置決め突起37が突設されている。
この発光素子31は、下面部39に支持突起10が当接
されている。これにより、発光素子31は、スルーホー
ル6の開口端16との間に間隙12が設けられるととも
に、光線が略垂直に発光されるように基板に対して略垂
直に実装されている。
【0044】また発光部35と導体パターンとの導通接
続を図るリード線36は、スルーホール6よりも若干細
く形成されている。従って、スルーホール6内にリード
線36が挿入された銅張積層板2が溶融はんだ24に浸
漬されると、毛細管現象によりスルーホール6内に溶融
はんだ24が充填される。
【0045】また、発光素子31の位置決めを図る位置
決め突起37は、銅張積層板2に穿設されている位置決
め孔8に係合可能に形成されている。そして、この位置
決め突起37が、位置決め孔8に係合されることによ
り、発光素子31の素子実装部34での位置決めが図ら
れる。これにより、発光素子31のリード線36がスル
ーホール6の中心に位置されるとともに、発光素子31
が素子実装部34にはんだ付けされるまでの間に、発光
素子31の搭載位置がずれることが防止される。
【0046】このような発光素子31を支持する支持突
起10は、発光素子31がリード線36をスルーホール
6内に挿入して搭載されたときに、発光素子31の下面
部39と当接される。これにより、発光素子31の下面
部39とプリント配線基板30の素子実装部34との間
に間隙12が形成され、スルーホール6内に混入された
ガスの排出路が形成され、ガス抜きを図ることができ
る。この支持突起10は、図2及び図3に示すように、
スルーホール6近傍の発光素子31の下面部39が当接
される位置に、銅張積層板2の搬送方向に向かって連続
して形成されている。
【0047】この発光素子31を支持する支持突起10
は、シルクインクを用いたスクリーン印刷により形成さ
れている。また、支持突起10は、スルーホール6の開
口端16よりも突出する高さ、例えば略20μm〜30
μmに形成されている。これにより、発光素子31は、
リード線36をスルーホール6に挿入して銅張積層板2
上に搭載されると、下面部39が支持突起10に支持さ
れ、銅張積層板2と略垂直に搭載されるとともに、発光
素子31の下面部39とプリント配線基板30の素子実
装部34との間に間隙12が形成される。この間隙12
は、銅張積層板2が溶融はんだ24が入ったはんだ槽上
に搬送され、溶融はんだがスルーホール6内に充填され
る際に混入されるガスを排出する排出路となる。従っ
て、銅張積層板2の搬送に伴って、スルーホール6内の
ガスが排出されることにより、スルーホール6内には、
毛細管現象により溶融はんだ24が上面まで充填され、
ガスの混入による電子部品の導通不良や、ガスの膨張に
伴う亀裂の発生によるはんだ付け不良が防止されてい
る。更に、発光素子31は、銅張積層板2と略垂直に実
装されることで、プリント配線基板30が電子機器等に
実装されたときに、光ビームを垂直に発光させることが
でき、所定の文字、数字等を表示させ、また、識別灯を
点灯することができる。
【0048】このようなプリント配線基板30によれ
ば、光源となる発光素子31が素子実装部34に実装さ
れる際に、リード線36が挿入されたスルーホール6内
にガスが混入された場合にも、発光素子31とプリント
配線基板30の素子実装部34との間に形成された間隙
12よりガスが排出される。従って、スルーホール6内
は溶融はんだ24のみが充填され、ガスが残存すること
による導通不良や、残存ガスの膨張により発光素子が傾
くことが防止され、発光素子31は基板に対して垂直に
実装される。これにより、発光素子31より発せられた
光ビームは、垂直に発光され、所定の文字、数字等が正
確に表示され、また、識別灯を正確に点灯することがで
きる。
【0049】なお、支持突起10はスクリーン印刷によ
り形成されているため、その高さは20〜30μmであ
り、左右の支持突起10の高低差は5μm以下に押さえ
ることが可能である。従って、下面部15を支持される
発光素子31は基板に対して略垂直に実装され、傾きは
問題にならない。
【0050】このようなプリント配線基板30は、上述
したプリント配線基板1と同様の工程を経て製造される
ため、その詳細は省略する。
【0051】以上のようなプリント配線基板1及びプリ
ント配線基板30は、電子部品3とスルーホール6との
間に間隙を形成する支持突起10は、電子部品を安定し
て支持できるものであれば、上述した平行に連続する突
起により支持するほか、凸状に形成され、電子部品3の
下面部15を複数の支持突起10により支持するように
してもよい。
【0052】また、支持突起10は、上述したスクリー
ン印刷によるほか、フォトリソグラフィーを用いたプリ
ントエッチ法等の公知の印刷技術を用いて形成してもよ
い。
【0053】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
係るプリント配線基板及びこのプリント配線基板の製造
方法によれば、電子部品の実装領域に、スクリーン印刷
により支持突起を形成し、電子部品と、電子部品のリー
ド線が挿入されているスルーホールとの間に間隙を形成
している。このため、電子部品をディップソルダリング
により実装する際に、スルーホール内に混入されたガス
を間隙より排出することができる。
【0054】これにより、スルーホール内に残存するガ
スによる電子部品の導通不良やガスの膨張に伴う亀裂の
発生によるはんだ付け不良が防止され、確実に電子部品
を実装することができる。
【0055】また、プリント配線基板にLED等の発光
素子を実装し、光線を発光させることにより、所定の文
字等を表示する場合にも、スルーホール内に残存したガ
スの膨張により電子部品が基板に対して垂直に実装され
ず、垂直に光線が発光されず、文字等が認識できない事
態や識別灯が点灯しない事態を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されたプリント配線基板の実装部
を示す断面図である。
【図2】上記実装部を示す平面図である。
【図3】銅張積層板上にスルーホール及び支持突起を形
成した様子を示す断面図である。
【図4】銅張積層板の実装部に電子部品を搭載した様子
を示す断面図である。
【図5】電子部品を搭載したプリント配線基板を溶融は
んだに浸漬させた状態を示す断面図である。
【図6】本発明が適用された他のプリント配線基板の実
装部を示す断面図である。
【図7】従来のプリント配線基板に、ディップソルダリ
ングによって電子部品を実装する様子を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1 プリント配線基板、2 銅張積層板、3 電子部
品、4 部品実装部、5リード線、6 スルーホール、
7 ランド、8 位置決め孔、9 部品本体、10 支
持突起、11 位置決め突起、12 間隙、15 下面
部、16 開口端、23 はんだ槽、24 溶融はんだ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に設けられ、部品本体とこの部品
    本体の下面部に設けられたリード線からなる電子部品が
    実装される実装部と、 上記実装部に設けられ、上記電子部品のリード線が挿入
    されリード線をはんだ付けするスルーホールと、 上記スルーホール近傍に形成され、上記部品本体の下面
    部を上記実装部で支持する支持突起とを備え、 上記電子部品が上記実装部に実装されたとき、上記部品
    本体が上記支持突起に支持され、上記基板と上記部品本
    体の間に間隙が形成されることを特徴とするプリント配
    線基板。
  2. 【請求項2】 上記支持突起は、上記実装部に複数形成
    されていることを特徴とする請求項1記載のプリント配
    線基板。
  3. 【請求項3】 上記電子部品は発光素子であることを特
    徴とする請求項1又は2いずれか一項記載のプリント配
    線基板。
  4. 【請求項4】 基板上に設けられ、発光部とこの発光部
    の下面側に設けられたリード線からなる複数の発光素子
    が線状又はマトリックス状に実装される実装部と、 上記実装部に設けられ、上記発光素子のリード線が挿入
    されリード線をはんだ付けするスルーホールと、 上記スルーホール近傍に形成され、上記部品本体の下面
    部を上記実装部で支持する支持突起とを備え、 上記発光素子が上記実装部に実装されたとき、上記部品
    本体が上記支持突起に支持され、上記基板と部品本体の
    間に間隙が形成されることを特徴とするプリント配線基
    板。
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WO2012098573A1 (ja) * 2011-01-18 2012-07-26 三菱電機株式会社 プリント基板および加速度検出装置
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