JP2006181820A - スクリーン印刷方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 安定した印刷膜厚を得ることができるスクリーン印刷方法を提供することにある。
【解決手段】 x個の電子部品14が搭載された配線基板10を用意する。一方の面に形成されたy(x<y)個の凸部22と、凸部22が形成された面とは反対側の面に形成されたz(x≦z)個の凹部24と、複数の開口20と、を有し、1つの凹部24は1つの凸部22に対応する位置に配置され、それぞれの開口20は一対の凸部22の間に形成されてなるマスク16を用意する。マスク16を、全ての電子部品14がそれぞれx個の凹部24に収容されるように、配線基板10上に配置する。スキージ28を移動させて、印刷材料を開口20から配線基板10上に供給する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、スクリーン印刷方法に関する。
電子回路用のプリント基板などにおいては、プリント基板にあらかじめコネクター部品、IC,LSIチップ等の厚みのある電子部品等を装着した後、これら電子部品の電極との接続部に半田ペースト、接着剤等の印刷材料をスクリーン印刷することが行なわれている。高密度実装のプリント基板に形成された微細なパターンにスクリーン印刷を行なう場合には、メタルマスクが用いられており、プリント基板上に装着された電子部品を回避しつつ良好な印刷を行なうことができるスクリーン印刷の手段が種々提案されている。
例えば、特許文献1では、スクリーンの平坦部が、突起部を覆って、印刷材料を印刷するためのスキージを案内するスクリーン印刷方法が提案されている。
特開2001−199177号公報
プリント基板上において、接続部に印刷材料をスクリーン印刷する場合、接続部の両側に電子部品がある箇所と、片側のみに電子部品がある箇所とでは、印刷材料の供給量にバラツキがあり、スクリーン印刷可能な範囲が制限されてしまうという問題があった。
本発明は、安定した印刷膜厚を得ることができるスクリーン印刷方法を提供するものである。
(1)本発明に係るスクリーン印刷方法は、x個の電子部品が搭載された配線基板を用意すること、
一方の面に形成されたy(x<y)個の凸部と、前記凸部が形成された面とは反対側の面に形成されたz(x≦z)個の凹部と、複数の開口と、を有し、1つの前記凹部は1つの前記凸部に対応する位置に配置され、それぞれの前記開口は一対の前記凸部の間に形成されてなるマスクを用意すること、
前記マスクを、全ての前記電子部品がそれぞれx個の前記凹部に収容されるように、前記配線基板上に配置すること、及び、
スキージを移動させて、印刷材料を前記開口から前記配線基板上に供給すること、
を含む。本発明によれば、マスクのそれぞれの開口が一対の凸部の間に形成されていることにより、各開口に加えるスキージの圧力条件が同じになるので、各開口における圧力の均等及び印刷材料の転写量の均一化を図ることができる。これにより、安定した印刷膜厚を得ることができるスクリーン印刷方法を提供することができる。
(2)このスクリーン印刷方法は、
前記凸部は、一列に並んで形成され、
前記スキージを、前記列に平行に配置して、前記列に交差する方向に移動させてもよい。
(3)このスクリーン印刷方法は、
全ての前記凸部は、同じ高さでもよい。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1〜図4は、本発明を適用した実施の形態に係るスクリーン印刷方法を説明するための図である。図1は、このスクリーン印刷方法で使用される印刷装置の外観図を示す。本実施の形態では、図1に示すように、電子部品14が搭載された配線基板10を用意する。配線基板10の材料や構造は特に限定されず、既に公知となっているいずれかの基板を利用していてもよい。例えば、配線基板10は、フレキシブル基板であってもよく、リジット基板であってもよい。あるいは、配線基板10は、テープ基板であってもよい。配線基板10は、有機系又は無機系のいずれの材料で形成されていてもよく、これらの複合構造からなるものであってもよい。
配線基板10は、配線パターン12を有する。図1には、配線パターン12の一部を示す。配線パターン12は、配線基板10の一方の面のみに設けられていてもよい。あるいは、配線パターン12は、配線基板10の両面に設けられていてもよい。このとき、配線基板10のそれぞれの面に設けられた配線パターン12は、電気的に接続されていてもよい。配線パターン12の構造や材料は、特に限定されない。例えば、配線パターン12は、単層の導電パターンであってもよく、多層からなる導電パターンであってもよい。配線基板10が多層基板である場合、配線パターン12は、配線基板10の層間に形成されていてもよい(図示せず)。
配線基板10は、電子部品14を有する。配線基板10は、x個の電子部品14が搭載されてなる。電子部品14は、表面実装型の電子部品(SMD)であってもよい。電子部品14は、能動素子又は受動素子などの電子素子を含んでいてもよい。電子部品14は、電子素子をパッケージ化して製造していてもよい。電子部品14として、例えば、半導体装置、抵抗器、コンデンサ、コイル、発振器、フィルタ、温度センサ、サーミスタ、バリスタ、ボリューム又はヒューズなどが挙げられる。
本実施の形態に係るスクリーン印刷方法は、図1に示すように、印刷装置を使用する。印刷装置は、マスク16と、スキージ28と、を含む。なお、印刷装置は、全て又は一部が自動化された装置のみならず、全ての作業を人が行う治具も含む。
マスク16は、一方の面にy(x<y)個の凸部22が形成されてなる。すなわち、凸部22は、配線基板10に搭載された電子部品14の数より多く形成されていてもよい。凸部22は、一列に並んで形成されていてもよい。全ての凸部22は、同じ高さであってもよい。
マスク16は、凸部22が形成された面とは反対側の面にz(x≦z)個の凹部24が形成されてなる。すなわち、凹部24は、配線基板10に搭載された電子部品14と同じ数だけ形成されていてもよいし、あるいは、配線基板10に搭載された電子部品14の数より多く形成されていてもよい。1つの凹部24は、1つの凸部22に対応する位置に配置されてなる。1つの凸部22は、1つの凹部24に対応する位置に配置されていてもよい。
マスク16は、複数の開口20を有してなる。それぞれの開口20は一対の凸部22の間に形成されてなる。一対の凸部22の間には、開口20が形成されていてもよい。各開口20は、エッチング、レーザ又はメッキ等で形成されていてもよい。
マスク16は、鋼鈑または樹脂等で形成されていてもよい。配線基板10の印刷面に対応できるように可撓性を有していてもよい。マスク16は、100mm×100mm〜1000mm×1000mm程度で形成されていてもよい。マスク16は、配線基板10よりも大きくてもよい。マスク16は、20μm〜0.50mm程度の薄さであってもよい。マスク16は、図示しない固定手段によって所定の位置で支持されていてもよい。マスク16は、水平に位置されていてもよい。
スキージ28は、マスク16の開口20に印刷材料30を充填するためのもので、公知のものを使用していてもよい。スキージ28は、凸部22の列に平行に配置されていてもよい。スキージ28は、図示しない駆動手段によって自動的に操作されていてもよいし、手動で使用されていてもよい。
印刷材料30は、インキの他に、ソルダペースト、銀ペースト、銅ペースト及びニッケルペースト等の金属ペーストを含む。
印刷装置は、配線基板10を自動的に送り出すための手段を有していてもよい。例えば、搬送手段18によって、配線基板10をマスク16と向かい合う位置に自動的に送り出し、その後、マスク16から離れた位置に送り出してもよい。印刷装置は、配線基板10をマスク16に自動的に配置するための手段を有していてもよい。例えば、昇降手段26によって、配線基板10をマスク16に配置するように自動的に移動し、その後、移動する前の位置に戻してもよい。
本実施の形態に係るスクリーン印刷方法に使用する印刷装置は、上記のように構成されており、以下、印刷装置を使用したスクリーン印刷方法について説明する。まず、配線基板10とマスク16を用意する。
次に、図1に示すように、マスク16に対面する位置に配線基板10を配置する。例えば、搬送手段18によって配線基板10を搬送してもよい。
次に、図2に示すように、配線基板10及びマスク16の少なくとも一方を移動させて、両者を配置する。詳しくは、マスク16を配線基板10の全ての電子部品14がそれぞれx個のマスク16の凹部24に収容されるように、配線基板10上に配置する。言い換えると、マスク16をx個の凹部24が全ての電子部品14をそれぞれ収容するように、配線基板10上に配置する。例えば、マスク16の位置を固定し、配線基板10を昇降手段26を介してマスク16に配置する。昇降手段26は、配線基板10を吸着などにより保持していてもよい。あるいは、配線基板10の位置を固定し、マスク16を移動させてもよい。これにより、マスク16は、全ての電子部品14がそれぞれx個の凹部24に収容されるように、配線基板10上に配置されてなる。言い換えると、配線基板10は、全ての電子部品14がそれぞれx個の凹部24に収容されるように、マスク16上に配置されてなる。マスク16の一方の面(すなわち、凹部24が形成された面)に対向する位置に、配線基板10は配置されてなる。例えば、マスク16の下方に配線基板10が配置されてなる。配線基板10は、マスク16に平行に配置されてなる。
次に、図3及び図4に示すように、スキージ28によって、印刷材料30をマスク16の開口20に充填する。言い換えれば、スキージ28を移動させて、印刷材料30を開口20から配線基板10上に供給する。なお、図3では、理解の容易のために印刷材料は図示していない。スキージ28を、凸部22の列に平行に配置していてもよい。スキージ28を、凸部22の列に交差する方向に移動していてもよい。例えば、印刷材料30を配線基板10上の配線パターン12に供給する。この場合は、印刷材料30は、ハンダペーストなどの金属ペーストである。印刷材料30は、配線パターン12の表面(側端面を除く)の全面上に供給してもよいし、配線パターン12の一部であるランド部上に供給してもよい。スキージ28は、図示しない駆動手段によって自動的に操作されていてもよいし、手動で使用されていてもよい。こうして、印刷材料30が、開口20に充填されて配線基板10上の配線パターン12に供給される。本実施の形態によれば、マスク16のそれぞれの開口20が一対の凸部22の間に形成されていることにより、各開口20に加えるスキージ28の圧力条件が同じになるので、各開口20における圧力の均等及び印刷材料30の転写量の均一化を図ることができる。
次に、マスク16と配線基板10とを分離する。配線基板10とマスク16との分離は、配線基板10を分離する方向に移動させてもよし、マスク16を分離する方向に移動してもよい。例えば、配線基板10の移動を、昇降手段26によって行えば、この昇降手段26は分離手段となる。
以上の工程により、配線基板10へのスクリーン印刷を行うことができる。なお、上記マスクを用い、配線パターンの上にクリーム半田を所望のパターンに印刷し、さらに各種の電子部品を所定の位置に搭載した後、この配線基板を、加熱溶融装置内を通過させることにより、前記電子部品はリフロー半田付けされ、配線基板の上に実装される。
本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。例えば、本発明は、実施の形態で説明した構成と実質的に同一の構成(例えば、機能、方法及び結果が同一の構成、あるいは目的及び結果が同一の構成)を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成の本質的でない部分を置き換えた構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成と同一の作用効果を奏する構成又は同一の目的を達成することができる構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成に公知技術を付加した構成を含む。さらに、本発明は、実施の形態で説明した技術的事項のいずれかを限定的に除外した内容を含む。あるいは、本発明は、上述した実施の形態から公知技術を限定的に除外した内容を含む。
本発明の実施の形態に係る印刷装置を示す図である。 本発明の実施の形態に係るスクリーン印刷方法を説明する図である。 本発明の実施の形態に係るスクリーン印刷方法を説明する図である。 本発明の実施の形態に係るスクリーン印刷方法を説明する図である。
符号の説明
10…配線基板 12…配線パターン 14…電子部品 16…マスク 18…搬送手段 20…開口 22…凸部 24…凹部 26…昇降手段 28…スキージ 30…印刷材料

Claims (3)

  1. x個の電子部品が搭載された配線基板を用意すること、
    一方の面に形成されたy(x<y)個の凸部と、前記凸部が形成された面とは反対側の面に形成されたz(x≦z)個の凹部と、複数の開口と、を有し、1つの前記凹部は1つの前記凸部に対応する位置に配置され、それぞれの前記開口は一対の前記凸部の間に形成されてなるマスクを用意すること、
    前記マスクを、全ての前記電子部品がそれぞれx個の前記凹部に収容されるように、前記配線基板上に配置すること、及び、
    スキージを移動させて、印刷材料を前記開口から前記配線基板上に供給すること、
    を含むスクリーン印刷方法。
  2. 請求項1記載のスクリーン印刷方法において、
    前記凸部は、一列に並んで形成され、
    前記スキージを、前記列に平行に配置して、前記列に交差する方向に移動させるスクリーン印刷方法。
  3. 請求項1又は請求項2記載のスクリーン印刷方法において、
    全ての前記凸部は、同じ高さであるスクリーン印刷方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN112209631A (zh) * 2020-10-15 2021-01-12 焦作飞鸿安全玻璃有限公司 玻璃压花面丝网印刷工艺

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