JP2002057219A - 半導体集積回路 - Google Patents

半導体集積回路

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JP2002057219A
JP2002057219A JP2000245871A JP2000245871A JP2002057219A JP 2002057219 A JP2002057219 A JP 2002057219A JP 2000245871 A JP2000245871 A JP 2000245871A JP 2000245871 A JP2000245871 A JP 2000245871A JP 2002057219 A JP2002057219 A JP 2002057219A
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semiconductor
integrated circuit
isolation region
saturated state
element isolation
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JP2000245871A
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Takashi Morii
崇 森井
Yoshihiro Shirai
誉浩 白井
Hisaki Nakayama
寿樹 仲山
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 飽和状態となることで生じる電荷が、飽和状
態とならない半導体素子の動作に影響しないようにす
る。 【解決手段】 複数の半導体素子18〜21を素子分離
領域4−1,4−2によって分離してなる半導体集積回
路において、複数の半導体素子18〜21のうち飽和状
態となる半導体素子21と飽和状態とならない半導体素
子18〜20とを分けて形成し、飽和状態となる半導体
素子21と飽和状態とならない半導体素子18〜20と
を分離する素子分離領域内に、相互に電荷が移動しない
ように分離帯11,12を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の半導体素子
を素子分離領域によって分離してなる半導体集積回路に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】図5(a)は、従来の半導体集積回路の
平面図である。図5(b)は、図5(a)のC−C’間
の断面図である。図6は、図5の回路図である。
【0003】図5(a)には、それぞれ図示しない電源
と接続されるN+型領域13及び抵抗100〜103
と、エミッタ7とベースコンタクト層8とを有するベー
ス6及びコレクタコンタクト層9を備えるコレクタ領域
5を具備する半導体素子18〜21と、N+型領域13
及び抵抗100〜103と半導体素子18〜21とにそ
れぞれ接するように形成されたN型素子分離領域4−3
と、N型素子分離領域4−3の周囲に形成されたウェル
領域12とを示している。なお、半導体素子18〜21
は、N型埋め込み層2,P型埋め込み層3,コレクタ領
域5,ベース6,エミッタ7,ベースコンタクト層8,
コレクタコンタクト層9によって構成している。
【0004】図5(b)には、ウェル領域12との下側
に設けられたP型埋め込み層11と、コレクタ領域5の
下側に設けられたP型埋め込み層3と、P型埋め込み層
3及びN型素子分離領域4−3に接するように形成され
たN型埋め込み層2と、たとえばグランドに接地されて
いるP型基板1とを示している。なお、P型埋め込み層
3とコレクタ領域5とによってコレクタを形成してい
る。
【0005】また、図5(b)において、24はN型素
子分離領域4−3をコレクタ,半導体素子21のコレク
タ領域5をベース,半導体素子21のベース6をエミッ
タと仮想する寄生NPNトランジスタ、25はN型素子
分離領域4−3の寄生抵抗、26は抵抗10をエミッ
タ、N型素子分離領域4−3をベース、P型基板1をコ
レクタと仮想する寄生PNPトランジスタである。
【0006】また、図5の各部分のうち、P型のもの
は、P型基板1、P型埋め込み層3、コレクタ領域5、
ベース6、コレクタコンタクト層9、抵抗10、P型埋
め込み層11、ウェル領域12であり、N型のものは、
N型埋め込み層2、N型素子分離領域4、エミッタ7、
ベースコンタクト層8、N+型領域13であるが、これ
らの導電型は逆としてもよい。
【0007】図6において、44は接地電位に保持され
るグランドライン、45は電源電位に保持される電源ラ
イン、46は電流値I0 を流す定電流源である。なお、
半導体素子18,19,21はカレントミラー回路を構
成し、半導体素子20はコレクタ接地としている。ま
た、INは半導体素子20の入力端子、OUTは半導体
素子20の出力端子を示している。
【0008】つづいて、図6を用いて従来の半導体集積
回路の動作について説明する。まず、定電流源46によ
って定電流I0が流れると、この定電流に基づいて、半
導体素子19のベースに電流が流れるので、半導体素子
19のエミッタを通じて半導体素子21のゲートにも電
流が流れる。半導体素子21のゲートに電流が流れる
と、抵抗103を通じて電源ライン45から半導体素子
21を電流が流れる。
【0009】このとき、たとえば入力端子INにたとえ
ばハイレベルの信号が入力されていれば、半導体素子2
0側にこの電流が流れず、出力端子OUTから外部に出
力される。一方、入力端子INにたとえばローレベルの
信号が入力されていれば、半導体素子21を流れる電流
は出力端子OUTから外部に出力されると共に、半導体
素子20側にも流れるため、出力信号は小さくなる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の半導体
集積回路は、図5(b)に示すように、抵抗とN型素子
分離領域との間でPN接合が形成されるので、これが寄
生ダイオードのように動作する場合が考えられる。寄生
ダイオードが動作すると、半導体集積回路が正しく動作
しないので、これを防止するためにN型素子分離領域4
−3と図示しない電源とがN+型領域13を介して接続
される。
【0011】半導体素子21が飽和状態となると、寄生
NPNトランジスタ24が動作して、電源ライン45か
らN+型領域13を通って、寄生NPNトランジスタ2
4のエミッタであるところの半導体素子21のベース6
に電流が流れる。寄生NPNトランジスタ24は飽和状
態となるトランジスタでもあるので、定電流源46によ
って流れる電流の電流値I0 は、半導体素子19によっ
て電流増幅率倍されて半導体素子21のベース6に流れ
る。この増幅電流とN型素子分離領域4−3の寄生抵抗
25とにより、N型素子分離領域4−3に電圧降下が生
じる。
【0012】この電圧降下により、寄生PNPトランジ
スタ26が動作し、電源からP型基板1に大きな電流が
流れ込んでしまう。電源からP型基板1に大きな電流が
流れると、P型基板1がグランド接地されていても、消
費電流が増加したり、N型素子分離領域4−1を介して
P型基板1側に電流が流れ、P型基板1の電位が上昇す
るなどの様々な問題が生じる。
【0013】そこで、本発明は、飽和状態となることで
生じる電荷が、飽和状態とならない半導体素子の動作に
影響しないようにすることを課題とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、複数の半導体素子を素子分離領域によっ
て分離してなる半導体集積回路において、複数の前記半
導体素子のうち飽和状態となる半導体素子と飽和状態と
ならない半導体素子とを分けて形成し、前記飽和状態と
なる半導体素子と前記飽和状態とならない半導体素子と
を分離する素子分離領域内に、相互に電荷が移動しない
ように分離帯を形成してなることを特徴とする。
【0015】また、本発明は、複数の半導体素子を素子
分離領域によって分離してなる半導体集積回路におい
て、複数の前記半導体素子のうち飽和状態となる半導体
素子と飽和状態とならない半導体素子とを分けて形成
し、さらに、前記飽和状態となる半導体素子のうち、飽
和状態となる半導体素子と素子分離領域とからなる寄生
トランジスタのベース−エミッタ間電圧を制御したとき
に前記飽和状態とならない半導体素子の動作に影響を及
ぼさないようにした半導体素子と他の飽和状態となる半
導体素子とを分離する素子分離領域内に、相互に電荷が
移動しないように分離帯を形成してなることを特徴とす
る。
【0016】さらに、本発明は、複数の半導体素子を素
子分離領域によって分離してなる半導体集積回路におい
て、複数の前記半導体素子のうち飽和状態となる半導体
素子の近傍に一定電位とするための高濃度領域を形成す
ることにより、該高濃度領域と前記飽和状態となる半導
体素子との間の寄生抵抗を減らして、前記飽和状態とな
る半導体素子が飽和したときに生じる電荷が他の半導体
素子の動作に影響を及ぼさないようにすることを特徴と
する。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明の実施
形態について説明する。
【0018】(実施形態1)図1(a)は、本発明の実
施形態1の半導体集積回路の平面図である。図1(b)
は、図1(a)のB−B’間の断面図である。図1
(a)には、それぞれ電源等の一定電位を供給する供給
源と接続されるN+型領域13及び抵抗100〜103
と、エミッタ7とベースコンタクト層8とを有するベー
ス6及びコレクタコンタクト層9を備えるコレクタ領域
5を具備する半導体素子18〜21と、N +型領域13
と抵抗100〜103と半導体素子18〜20とにそれ
ぞれ接するように形成されたN型素子分離領域4−1
と、半導体素子21に接するように形成されたN型素子
分離領域4−2と、N型素子分離領域4−1,4−2を
分離するウェル領域12とを示している。
【0019】ちなみに、半導体素子18〜20は飽和状
態とならないものであり、半導体素子21は飽和状態と
なるものと仮定して説明する。
【0020】図1(b)には、さらにN+型領域13及
び抵抗100〜103、半導体素子18,19,21の
下方に形成されたN型埋め込み層2と、12の下側に設
けられたP型埋め込み層11と、コレクタ領域5の下側
に設けられたP型埋め込み層3と、たとえばグランドに
接地されているP型基板1とを示している。なお、P型
埋め込み層3とコレクタ領域5とによってコレクタを形
成している。また、ウェル領域12とP型埋め込み層1
1とによって分離帯を形成している。
【0021】また、図1の各部分のうち、P型のもの
は、P型基板1、P型埋め込み層3、コレクタ領域5、
ベース6、コレクタコンタクト層9、抵抗100〜10
3、P型埋め込み層11、ウェル領域12であり、N型
のものは、N型埋め込み層2、N型素子分離領域4−
1,4−2、エミッタ7、ベースコンタクト層8、N+
型領域13であるが、これらの導電型は逆としてもよ
い。
【0022】図1に示すように、本実施形態では、大き
く半導体素子18〜20と半導体素子21とに分けて形
成し、飽和状態とならない半導体素子18〜20と抵抗
100〜103とN+型領域13とをN型素子分離領域
4−1によって分離している。また、半導体素子21を
N型素子分離領域4−2によって分離している。さら
に、半導体素子21が飽和状態の時にP型基板1とN型
素子分離領域4−2とコレクタ領域5とによって形成さ
れるPNP接合部で生じる電流が隣接する半導体素子1
8〜20側に流れないように、ウェル領域12及びP型
埋め込み層11を形成している。
【0023】なお、図1には、N型素子分離領域4−1
内にウェル領域12等を形成していない場合を例に説明
したが、N型素子分離領域4−1によって複数の半導体
素子を分離すると、電源ラインなどの配線が複雑化した
り、配線の面積が大きくなる場合があるので、飽和状態
とならない半導体素子間のN型素子分離領域4−1内で
あってもウェル領域12等を設けるようにしてもよい。
【0024】(実施形態2)本発明の実施形態2では、
飽和状態となる半導体素子間にウェル領域12等を形成
してなる半導体集積回路について説明する。
【0025】図2は、本発明の実施形態2の半導体集積
回路の平面図である。図2において、32〜34はNP
Nトランジスタ(以下、「NPN」と称する。)であ
り、それぞれN型エピタキシャル領域27、ベース2
8、コレクタコンタクト層29、ベースコンタクト層3
0、エミッタ31を備えている。
【0026】また、35〜40は半導体素子、4−4は
半導体素子35〜38,40等をそれぞれ分離するN型
素子分離領域、4−5は半導体素子39のコレクタ5を
基板1と分離するためのN型素子分離領域を示してい
る。なお、半導体素子35〜38を飽和状態とならない
もの、半導体素子39,40を飽和状態となるものとし
ている。ちなみに、図2において、図1と同様の部分に
は同一の符号を付している。
【0027】また、図2の各部分のうち、P型のもの
は、ベース28、ベースコンタクト層30、P型抵抗4
1〜44であり、N型のものは、N型エピタキシャル領
域27、コレクタコンタクト層29、エミッタ31、N
型素子分離領域4−4〜4−6であるが、実施形態1と
同様に、これらの導電型が逆になるように形成してもよ
い。
【0028】図3は、図2の回路図である。図3に示す
ように、NPN32〜34、半導体素子35,39、半
導体素子37,40によってそれぞれカレントミラー回
路を構成し、半導体素子36,38をコレクタ接地とし
ている。また、抵抗100〜103はぞれぞれ半導体素
子35,39,37,40のエミッタと電源ライン15
との間に接続される、IN1は半導体素子36の入力端
子、OUT1は半導体素子36の出力端子、IN2は半
導体素子38の入力端子、OUT2は半導体素子38の
出力端子である。
【0029】本実施形態では、飽和する半導体素子3
9,40のベース6をエミッタ、コレクタ領域5をベー
ス、N型素子分離領域4−4をコレクタとする寄生NP
Nトランジスタ(以下、「寄生NPN」とも称する。)
に電流が流れたときに、その電流とN型素子分離領域4
−4の寄生抵抗とによってN型素子分離領域4−4に電
圧降下が生じても、抵抗100〜103をエミッタ、N
型素子分離領域4−4をベース、P型基板1をコレクタ
とする寄生PNPトランジスタ(以下、「寄生PNP」
とも称する。)に回路動作上影響しない電流しか流れな
いようにして、飽和する半導体素子39,40間にウェ
ル領域12等を設けて、半導体素子40を半導体素子3
5〜38や抵抗100等とN型素子分離領域4−4によ
って分離している。
【0030】なお、図2では、半導体素子40をN型素
子分離領域4−4によって分離するようにしているが、
半導体素子39をN型素子分離領域4−4によって分離
するようにレイアウトしてもよい。
【0031】つぎに、図2,図3を用いて、半導体素子
39,40が飽和状態となる場合の動作について説明す
る。入力端子IN1,IN2に印加される電圧が共に上
昇すると、半導体素子39,40は共に飽和状態とな
る。半導体素子39,40が共に飽和した場合には、定
電流源16による定電流I0に基づく電流が、NPN3
3,34を介して寄生NPNトランジスタと、寄生NP
Nトランジスタとの双方に流れる。
【0032】このため、N+型領域13には、それぞれ
の寄生NPNを介して最大で2I0の電流が流れるの
で、この電流2I0と、N型素子分離領域4−4の寄生
抵抗とにより、N型素子分離領域4−4に電圧降下が生
じる。仮に2I0 を1mA、N型素子分離領域4−4の
寄生抵抗を400Ωとすると、この電圧降下は0.4V
になり、0.3V以上になる。つまり、寄生PNPのベ
ース−エミッタ間電圧が0.3V以上になる。
【0033】しかし、定電流源16による定電流I0
500μAとすることによって、N +型領域13に流れ
る電流を半分にすれば、電圧降下は0.2Vになり、
0.3Vを越えない。このように寄生PNPのベース−
エミッタ間電圧がたとえば0.3Vを越えないようにす
れば、図2に示すように、半導体素子40を半導体素子
35〜38側に形成することも可能となる。
【0034】ここで、N型素子分離領域4−4の電圧降
下がたとえば0.3V以内とすることの根拠について説
明する。バイポーラトランジスタのエミッタ電流をIe
とすると、Ieは、
【数1】 (Ie はバイポーラトランジスタのエミッタ電流、kは
ボルツマン定数で1.3806×10-23 [J/K]、q
は電子の電荷量で1.6022×10-19 [C]、VBE
ベース−エミッタ間電圧)と表わすことができる。ま
た、
【数2】 (fは定数、a≒2、Eg はシリコンのエネルギーギャ
ップで1.12[V])と表すことができる。
【0035】ここで、常温(T=27℃)ではkT/q
≒26mVであり、一般にその時I s =1×10-15
度であるため、VBE=0.3Vの時は、これらを数式1
に代入するとIe ≒0.1nAとなる。
【0036】次に、高温の状態を考えると、一般的なI
s =1×10-15(atT=27℃)を使って数式2より
定数f≒0.057を求め、T=400K(127℃)
の場合を計算すると、数式2よりIs ≒4.5×10
-11となる。VBEが0.3V(atT=400K)の時、
kT/q≒34mV(atT=400K)であり、これら
を数式1に代入するとIe ≒0.3μAとなる。よっ
て、電流が数十μA〜数百μA流れる回路にとっては、
BEが0.3V以下であれば、温度変化などを考慮して
も、Ie は微少である。
【0037】しかし、高温でVBEが0.5V(atT=4
00K)の時は、前述と同様にIs≒4.5×10-11
kT/q≒34mV、VBE=0.5Vを数式1に代入す
ると、Ie ≒110μAとなり、電流が数十μA〜数百
μA流れる回路にとっては寄生PNPに流れる電流の影
響が大きくなってしまう。
【0038】つまり、寄生PNPのベース−エミッタ間
電圧が0.3Vを越えないようにすると、一般に、寄生
PNPには温度特性を考えても他の半導体素子に影響し
ないような微少電流しか流れないのである。
【0039】また、ここでは2つの半導体素子39,4
0が飽和状態となる場合の例を示したが、これらの半導
体素子が飽和状態となる時に寄生NPNに流れる電流
と、N型素子分離領域4−6の寄生抵抗とにより生ずる
N型素子分離領域4−6の電圧降下を0.3V以下にな
るようにすれば、3つ以上の半導体素子が飽和状態とな
る場合であっても、ウェル領域12等を形成する位置
を、飽和状態となる半導体素子間とすることができる。
【0040】なお、実施形態1と同様に、N型素子分離
領域4−1によって複数の半導体素子を分離すると、電
源ラインなどの配線が複雑化したり、配線の面積が大き
くなる場合があるので、飽和状態とならない半導体素子
間のN型素子分離領域4−1内であってもウェル領域1
2等を設けるようにしてもよい。
【0041】(実施形態3)図4は、本発明の実施形態
3の半導体集積回路の平面図である。なお、図4は、図
3に示す回路図に基づいてレイアウトしたものである。
図4において、4−6は半導体素子35〜40等をそれ
ぞれ分離するためのN型素子分離領域である。また、図
4では、図2と異なり、N+型領域13を半導体素子3
9,40の近傍に配置することにより、N型素子分離領
域4−6の寄生抵抗を減らして半導体素子39,40が
それぞれ飽和状態となる場合であっても、寄生PNPに
は回路動作上影響しない電流しか流れないようにしてい
る。なお、図4において、図2と同様の部分には、同一
の符号を付している。
【0042】本実施形態では、N+型領域13と飽和状
態となる半導体素子39,40との距離を、実施形態2
の場合と比較して約1/10となるようにして、N型素
子分離領域4−6の寄生抵抗を約1/10としている。
従って、電源からP型基板1へ電流2I0が流れても、
N型素子分離領域4−6の電圧降下は小さく、たとえば
0.3V以上にならないので、寄生PNPには回路動作
上影響しない電流しか流れない。このような場合には、
飽和状態となる半導体素子39,40を備えていても、
半導体素子35〜40間にウェル領域12等を形成する
ことなく半導体集積回路を構成することができる。
【0043】なお、ここでは2つの半導体素子39,4
0が飽和状態となる場合の例を示したが、これらの半導
体素子が飽和状態となる時に寄生NPNに流れる電流
と、N型素子分離領域4−6の寄生抵抗とにより生ずる
N型素子分離領域4−6の電圧降下を0.3V以下にな
るようにすれば、3つ以上の半導体素子が飽和状態とな
る場合であっても、ウェル領域12等によって各半導体
素子を分離しないようにすることができる。
【0044】また、実施形態1と同様に、N型素子分離
領域4−1によって複数の半導体素子を分離すると、電
源ラインなどの配線が複雑化したり、配線の面積が大き
くなる場合があるので、飽和状態とならない半導体素子
間のN型素子分離領域4−1内であってもウェル領域1
2等を設けるようにしてもよい。
【0045】さらに、実施形態2,3では、N型素子分
離領域4−4,4−6の電圧降下は、それぞれ、たとえ
ば0.3V程度以下であれば、寄生PNPに流れる電流
は回路動作上影響のないことを説明したが、N型素子分
離領域4−4,4−6の電圧降下が例えば0.5Vのよ
うに、0.3V以上の電圧であったとしても寄生PNP
に流れる電流が回路動作上影響しないようであれば、N
型素子分離領域4−1の電圧降下が例えば0.5V以下
になるように制限すればよい。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
飽和状態となる半導体素子と飽和状態とならない半導体
素子とを分離するので、飽和状態となることで生じる電
荷が、飽和状態とならない半導体素子の動作に影響しな
いようにすることができる。
【0047】また、本発明は、飽和状態となる半導体素
子のうち、飽和状態となる半導体素子と素子分離領域と
からなる寄生トランジスタのベース−エミッタ間電圧を
制御したときに飽和状態とならない半導体素子の動作に
影響を及ぼさないようにした半導体素子と他の飽和状態
となる半導体素子とを分離するので、飽和状態となるこ
とで生じる電荷が、飽和状態とならない半導体素子の動
作に影響しないようにすることができる。
【0048】さらに、本発明は、飽和状態となる半導体
素子の近傍に一定電位とするための高濃度領域を形成す
ることにより、高濃度領域と飽和状態となる半導体素子
との間の寄生抵抗を減らしているので、飽和状態となる
ことで生じる電荷が、飽和状態とならない半導体素子の
動作に影響しないようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1の半導体集積回路の平面図
及び断面図である。
【図2】本発明の実施形態2の半導体集積回路の平面図
及び断面図である。
【図3】図2の回路図である。
【図4】本発明の実施形態3の半導体集積回路の平面図
及び断面図である。
【図5】従来の半導体集積回路の平面図及び断面図であ
る。
【図6】図5の回路図である。
【符号の説明】
1 P型基板 2 N型埋め込み層 3 P型埋め込み層 4−1,4−2,4−3 N型素子分離領域 5 コレクタ領域5 6 ベース 7 エミッタ 8 ベースコンタクト層 9 コレクタコンタクト層 11 P型埋め込み層 12 ウェル領域 13 N+型領域 18〜21,35〜40 半導体素子 100〜103 抵抗
フロントページの続き (72)発明者 仲山 寿樹 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 5F003 AP04 BA24 BA25 BC02 BC08 BJ01 BJ03 BJ20 BJ99 5F032 AB01 AB05 BA01 BA08 CA01 CA03 CA14 CA18 5F082 AA26 AA35 BA02 BA11 BA12 BA19 BA47 BA48 BC03 BC15 FA03 GA02 GA04

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の半導体素子を素子分離領域によっ
    て分離してなる半導体集積回路において、 複数の前記半導体素子のうち飽和状態となる半導体素子
    と飽和状態とならない半導体素子とを分けて形成し、 前記飽和状態となる半導体素子と前記飽和状態とならな
    い半導体素子とを分離する素子分離領域内に、相互に電
    荷が移動しないように分離帯を形成してなることを特徴
    とする半導体集積回路。
  2. 【請求項2】 前記飽和状態とならない半導体素子側
    に、一定電位とするための高濃度領域を形成しているこ
    とを特徴とする請求項1に記載の半導体集積回路。
  3. 【請求項3】 複数の半導体素子を素子分離領域によっ
    て分離してなる半導体集積回路において、 複数の前記半導体素子のうち飽和状態となる半導体素子
    と飽和状態とならない半導体素子とを分けて形成し、 さらに、前記飽和状態となる半導体素子のうち、飽和状
    態となる半導体素子と素子分離領域とからなる寄生トラ
    ンジスタのベース−エミッタ間電圧を制御したときに前
    記飽和状態とならない半導体素子の動作に影響を及ぼさ
    ないようにした半導体素子と他の飽和状態となる半導体
    素子とを分離する素子分離領域内に、相互に電荷が移動
    しないように分離帯を形成してなることを特徴とする半
    導体集積回路。
  4. 【請求項4】 前記飽和状態とならない半導体素子側の
    素子分離領域の電圧降下が0.3V以上にならないよう
    に、前記ベース−エミッタ間電圧を制御することを特徴
    とする請求項3に記載の半導体集積回路。
  5. 【請求項5】 複数の半導体素子を素子分離領域によっ
    て分離してなる半導体集積回路において、 複数の前記半導体素子のうち飽和状態となる半導体素子
    の近傍に一定電位とするための高濃度領域を形成するこ
    とにより、該高濃度領域と前記飽和状態となる半導体素
    子との間の寄生抵抗を減らして、前記飽和状態となる半
    導体素子が飽和したときに生じる電荷が他の半導体素子
    の動作に影響を及ぼさないようにすることを特徴とする
    半導体集積回路。
  6. 【請求項6】 複数の前記半導体素子側に形成されてい
    る種々の配線の面積に応じて、他の前記素子分離領域を
    分離帯によって分離することを特徴とする請求項1から
    5のいずれか1項に記載の半導体集積回路。
  7. 【請求項7】 前記素子分離領域と前記分離帯とを異な
    る導電型とすることを特徴とする請求項1から6のいず
    れか1項に記載の半導体集積回路。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7569895B2 (en) * 2005-02-04 2009-08-04 Hitachi Ulsi Systems Co., Ltd. Semiconductor device
US7576406B2 (en) 2003-03-17 2009-08-18 Hitachi, Ltd. Semiconductor device
US8018006B2 (en) 2005-02-04 2011-09-13 Hitachi Ulsi Systems Co., Ltd. Semiconductor device having an enlarged space area surrounding an isolation trench for reducing thermal resistance and improving heat dissipation

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US8018006B2 (en) 2005-02-04 2011-09-13 Hitachi Ulsi Systems Co., Ltd. Semiconductor device having an enlarged space area surrounding an isolation trench for reducing thermal resistance and improving heat dissipation

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