JP2002056962A - 誘導加熱装置用加熱コイル - Google Patents
誘導加熱装置用加熱コイルInfo
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- Y02B—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
- Y02B40/00—Technologies aiming at improving the efficiency of home appliances, e.g. induction cooking or efficient technologies for refrigerators, freezers or dish washers
Abstract
加熱コイルを実現し、小形かつ低コストの誘導加熱装置
を提供することを目的としている。 【解決手段】 複数の素線からなる第1の電気導体11
を渦巻き状に巻回し、複数の素線間に少なくとも電気導
体11の電気抵抗が大となる第2の電気導体を設けて従
来必要であった高耐熱の絶縁材料を不要とし、安価な誘
導加熱装置を実現している。
Description
ラン、あるいは工場などで使用される誘導加熱装置に関
するもので、さらに詳しくはその加熱コイルに関するも
のである。
て、誘導加熱調理器を例に取り上げ、図4〜5を用いて
説明する。
1は加熱コイル2から発生する高周波磁界によって誘導
加熱される被加熱物、2は被加熱物1を誘導加熱する加
熱コイル、3は加熱コイル2に高周波電流を供給するイ
ンバータ回路で図には特に記載していないが、加熱コイ
ル2と接続されている。4は被加熱物1がその上面に載
置されるプレートでその材質はセラミックである。5は
筐体、6は加熱コイル2を載置するコイル台、7はコイ
ル台6に埋設されている磁性体で、材質はフェライトで
ある。磁性体7は加熱コイル2から発生する高周波磁界
を効率よく被加熱物1に供給させる目的で用いられてい
る。8は冷却装置で、加熱コイル2の冷却のために加熱
コイル2側面から軸流ファンなどを用いて強制空冷にて
冷却している。
示す。図5に示すように加熱コイル2のコイル線は渦巻
き状に巻回されており、そのコイル線は、直径0.3m
m〜0.5mm程度の素線を30本程度撚り合わせたも
ので構成されている。素線の材質は銅で、その表面は樹
脂材料の電気絶縁物で自己融着可能な材質によって覆わ
れており、それぞれの素線が電気的に接続されないよう
になっている。
融着効果によって接着されて、その形状を保持してい
る。一般に加熱コイル2の温度はその発熱により150
〜180℃となるため、電気絶縁物の耐熱も150〜1
80℃必要である。それぞれの素線は加熱コイル2の始
端及び終端にて電気的に接続している。加熱コイル2の
コイル線をこのような細い素線を用いている理由は、加
熱コイル2に流れる周波数20〜30kHz程度の高周
波電流が、表皮効果によりコイル線表面に電流が集中す
るため、コイル線の表面積を大とする必要があるからで
ある。
ル2が発生する高周波磁界により加熱コイル2のコイル
線間に作用する近接効果によって、コイル線に流れる電
流分布が不均一となることを防ぐためである。
的に示したものであり、実際のターン数は約20ターン
以上である。
な従来の誘導加熱装置では、以下に示す課題があった。
その作製工数や部品コストが大きく、その結果、商品の
コスト上昇をまねくという課題である。特に加熱コイル
は複数の素線を撚り合わせる構成であり、その作製工数
は極めて大きいものである。また、素線を覆っている耐
熱の高い樹脂材料はコストが高く、かつ熱伝導率が低い
ため、素線から発生する熱を封じ、加熱コイルの温度上
昇が高くなることから、その必要冷却が大きくなり、冷
却装置の大型化などコストアップの要因となっている。
造工程及び製造コストを低減し、安価な装置を提供する
ために、特開昭60−243996号あるいは特開平4
−337606号に記載された発明のように、導電板を
渦巻き状に打ち抜く等の工法で、撚り線を用いない簡素
なコイル線の加熱コイルが提案されている。
の誘導加熱装置用加熱コイルにおいては、表皮効果によ
る影響を回避することが困難である。
に、流れる高周波電流と電気導体材質に応じた表皮深さ
に対して十分薄い層とし、複数の層を重ねる方法も別途
開示されているが、その場合でも各層間に電気絶縁材料
を設けており、高価な高耐熱樹脂材料と、大きな冷却装
置が必要である。さらにこのような複数の層に構成した
場合は、各層間において、近接効果が発生し、結果各層
に流れる電流の偏りが生じて、損失が大となる課題も有
している。
構成で加熱コイル損失及び必要冷却を低減し、安価な誘
導加熱装置を提供することを目的とするものである。
に本発明は、複数の素線からなる第1の電気導体を渦巻
き状に巻回し、前記複数の素線間に少なくとも第1の電
気導体よりも電気抵抗が大なる第2の電気導体を設け、
第1の電気導体間は電気的に絶縁されたことを特長とす
る誘導加熱装置用加熱コイルとするものである。
線からなる第1の電気導体を渦巻き状に巻回し、前記複
数の素線間に少なくとも第1の電気導体よりも電気抵抗
が大なる第2の電気導体を設け、第1の電気導体間は電
気的に絶縁されたことを特長とする誘導加熱装置用加熱
コイルとしたことにより、素線の電気導体よりも抵抗が
大で、高耐熱樹脂材料よりも熱伝導率が高くかつ安価
な、例えばカーボンのような第2の電気導体を素線間に
設け、かつ第1の電気導体の間は電気絶縁されているた
め、同電位なる素線間においては、十分な表皮効果回避
が可能となり、かつ高価な樹脂電気絶縁材料が不要とな
り、さらに必要冷却も小となって、安価な誘導加熱装置
を実現することが可能となる。
導体について、少なくとも透磁率が1より大きい材質と
したことにより、素線間の近接効果を回避することが可
能となり、より低損失の加熱コイルとなるため、さらに
安価な誘導加熱装置を実現することが可能となる。
ついて図1〜2を用いて説明する。図1は第1の電気導
体11と被加熱物12の位置関係を示した図である。図
2は第1の電気導体の詳細を示す図で、12は誘導加熱
される被加熱物、11は、高周波電流が流れることによ
り、高周波磁界を発生する渦巻き状に巻回された第1の
電気導体で本実施例の場合は銅線を用いている。この渦
巻きのターン数は、図2においては簡易的に図示するた
め4ターン程度であるが実際には20〜50ターン程度
である。以下渦巻き状に巻回した第1の電気導体を加熱
コイルと呼ぶ。加熱コイルの内径はφ50mm程度、外
形は通常加熱する鍋の外形を鑑みてφ180〜200m
m程度である。第1の電気導体11は、本実施例の場合
2層の素線で構成されており、11aは第1層目の電気
導体で11bは第2層目の電気導体である。13は第1
層目の第1の電気導体11aと第2層目の第1の電気導
体11bの間に設けられた第2の電気導体であり、その
材質は本実施例の場合第1の電気導体11の抵抗よりも
約3桁高いカーボンを用いている。このカーボンの熱伝
導率は一般の樹脂よりも少なくとも2桁以上高い。また
第1の電気導体11の間は本実施例の場合空隙であり、
十分な電気絶縁が施されている。
周波電流は、各素線の間に電気抵抗が3桁高い電気導電
体を設けているので、表皮効果による電流分布の偏りは
発生しない。
電気導体13を用いているため、放熱が良となり、加熱
コイルの温度上昇を低減することが可能となるものであ
る。
面の絶縁物を本実施例のような電気導電体にした場合、
加熱コイル両端に例えば600Vといった高電圧が印加
されるため、あまり電気抵抗が小であると漏れ電流大と
なり使用不能となることは言うまでもない。従って、電
気導電率が大であれば本発明の効果に近い効果が得られ
るものである。
について図3を用いて説明する。図3において基本構成
は第1実施例と同様であるが、第2の電気導体14は、
本実施例の場合フェライトなどの磁性体を用いている。
発生する近接効果を低減すること可能となり、さらなる
加熱コイルの低損失化が達成できる。
れば、表皮効果による電流分布の偏りを回避して、加熱
コイルの損失を低減し、さらに放熱良として、必要冷却
を少なくしていることから、装置の小形化、低コスト
化、さらに効率向上も可能となる誘導加熱装置を極めて
簡素な構成で実現できるものである。
間で発生する近接効果を低減し、加熱コイルのさらなる
低損失化が可能となるので、一層安価な誘導加熱装置を
実現できるものである。
と被加熱物の位置関係を示す図
の構成を示す図
Claims (2)
- 【請求項1】 複数の素線からなる第1の電気導体を渦
巻き状に巻回し、前記複数の素線間に少なくとも第1の
電気導体よりも電気抵抗が大なる第2の電気導体を設
け、前記第1の電気導体間は電気的に絶縁されたことを
特長とする誘導加熱装置用加熱コイル。 - 【請求項2】 第2の電気導体は、少なくとも透磁率が
第1の電気導体より大きい材質としたことを特長とする
請求項1記載の誘導加熱装置用加熱コイル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000239704A JP2002056962A (ja) | 2000-08-08 | 2000-08-08 | 誘導加熱装置用加熱コイル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2000239704A JP2002056962A (ja) | 2000-08-08 | 2000-08-08 | 誘導加熱装置用加熱コイル |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009213042A Division JP4924683B2 (ja) | 2009-09-15 | 2009-09-15 | 誘導加熱装置用加熱コイル |
Publications (2)
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---|---|
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JP2002056962A5 JP2002056962A5 (ja) | 2007-09-06 |
Family
ID=18731197
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000239704A Pending JP2002056962A (ja) | 2000-08-08 | 2000-08-08 | 誘導加熱装置用加熱コイル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002056962A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002231436A (ja) * | 2001-02-06 | 2002-08-16 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 誘導加熱装置用加熱コイル |
JP2002231435A (ja) * | 2001-02-06 | 2002-08-16 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 誘導加熱装置用加熱コイル |
-
2000
- 2000-08-08 JP JP2000239704A patent/JP2002056962A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2002231436A (ja) * | 2001-02-06 | 2002-08-16 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 誘導加熱装置用加熱コイル |
JP2002231435A (ja) * | 2001-02-06 | 2002-08-16 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 誘導加熱装置用加熱コイル |
JP4613425B2 (ja) * | 2001-02-06 | 2011-01-19 | パナソニック株式会社 | 誘導加熱装置用加熱コイル |
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