JP4924683B2 - 誘導加熱装置用加熱コイル - Google Patents

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本発明は一般家庭及びレストラン、あるいは工場などで使用される誘導加熱装置に関するもので、さらに詳しくはその加熱コイルに関するものである。
従来の誘導加熱装置の加熱構造について、誘導加熱調理器を例に取り上げ、図4〜5を用いて説明する。
図4は従来の誘導加熱調理器の断面図で、1は加熱コイル2から発生する高周波磁界によって誘導加熱される被加熱物、2は被加熱物1を誘導加熱する加熱コイル、3は加熱コイル2に高周波電流を供給するインバータ回路で図には特に記載していないが、加熱コイル2と接続されている。4は被加熱物1がその上面に載置されるプレートでその材質はセラミックである。5は筐体、6は加熱コイル2を載置するコイル台、7はコイル台6に埋設されている磁性体で、材質はフェライトである。磁性体7は加熱コイル2から発生する高周波磁界を効率よく被加熱物1に供給させる目的で用いられている。8は冷却装置で、加熱コイル2の冷却のために加熱コイル2側面から軸流ファンなどを用いて強制空冷にて冷却している。
次に、コイル台6を上から見た図を図5に示す。図5に示すように加熱コイル2のコイル線は渦巻き状に巻回されており、そのコイル線は、直径0.3mm〜0.5mm程度の素線を30本程度撚り合わせたもので構成されている。素線の材質は銅で、その表面は樹脂材料の電気絶縁物で自己融着可能な材質によって覆われており、それぞれの素線が電気的に接続されないようになっている。
ここで、コイル線間は密着しており、自己融着効果によって接着されて、その形状を保持している。一般に加熱コイル2の温度はその発熱により150〜180℃となるため、電気絶縁物の耐熱も150〜180℃必要である。それぞれの素線は加熱コイル2の始端及び終端にて電気的に接続している。加熱コイル2のコイル線をこのような細い素線を用いている理由は、加熱コイル2に流れる周波数20〜30kHz程度の高周波電流が、表
皮効果によりコイル線表面に電流が集中するため、コイル線の表面積を大とする必要があるからである。
また、撚り合わせている理由は、加熱コイル2が発生する高周波磁界により加熱コイル2のコイル線間に作用する近接効果によって、コイル線に流れる電流分布が不均一となることを防ぐためである。
なお、図5に示すコイルのターン数は簡易的に示したものであり、実際のターン数は約20ターン以上である。
しかしながら、この様な従来の誘導加熱装置では、以下に示す課題があった。
すなわち、上記したように加熱コイルは、その作製工数や部品コストが大きく、その結果、商品のコスト上昇をまねくという課題である。特に加熱コイルは複数の素線を撚り合わせる構成であり、その作製工数は極めて大きいものである。また、素線を覆っている耐熱の高い樹脂材料はコストが高く、かつ熱伝導率が低いため、素線から発生する熱を封じ、加熱コイルの温度上昇が高くなることから、その必要冷却が大きくなり、冷却装置の大型化などコストアップの要因となっている。
こういった背景から、近年加熱コイルの製造工程及び製造コストを低減し、安価な装置を提供するために、特開昭60−243996号あるいは特開平4−337606号に記載された発明のように、導電板を渦巻き状に打ち抜く等の工法で、撚り線を用いない簡素なコイル線の加熱コイルが提案されている。
しかして、この様な撚り線を用いない単層の誘導加熱装置用加熱コイルにおいては、表皮効果による影響を回避することが困難である。
また、表皮効果による影響を回避するために、流れる高周波電流と電気導体材質に応じた表皮深さに対して十分薄い層とし、複数の層を重ねる方法も別途開示されているが、その場合でも各層間に電気絶縁材料を設けており、高価な高耐熱樹脂材料と、大きな冷却装置が必要である。さらにこのような複数の層に構成した場合は、各層間において、近接効果が発生し、結果各層に流れる電流の偏りが生じて、損失が大となる課題も有している。
本発明は上記従来の課題を解決し、簡素な構成で加熱コイル損失及び必要冷却を低減し、安価な誘導加熱装置を提供することを目的とするものである。
上記課題を解決するために本発明は、複数の素線からなる第1の電気導体を渦巻き状に巻回して加熱コイルを構成し、渦巻き状に巻回された前記第1の電気導体間は空隙により電気的に絶縁されており、前記第1の電気導体は、複数層の素線で構成され、第1の電気導体の層間にだけ第1の電気導体よりも電気抵抗が大なる第2の電気導体を設けたことを特徴とする誘導加熱装置用加熱コイルとするものである。
以上のように、請求項1記載の発明によれば、表皮効果による電流分布の偏りを回避して、加熱コイルの損失を低減し、さらに放熱良として、必要冷却を少なくしていることから、装置の小形化、低コスト化、さらに効率向上も可能となる誘導加熱装置を極めて簡素な構成で実現できるものである。
また、請求項2記載の手段によれば、素線間で発生する近接効果を低減し、加熱コイルのさらなる低損失化が可能となるので、一層安価な誘導加熱装置を実現できるものである。
本発明の実施例1の誘導加熱装置用加熱コイルと被加熱物の位置関係を示す図 同、誘導加熱装置用加熱コイルの構成を示す図 本発明の実施例2の誘導加熱装置用加熱コイルの構成を示す図 従来の誘導加熱装置の部品構成を示す断面図 同、加熱コイルを上から見た図
請求項1記載の発明は、複数の素線からなる第1の電気導体を渦巻き状に巻回して加熱コイルを構成し、渦巻き状に巻回された前記第1の電気導体間は空隙により電気的に絶縁されており、前記第1の電気導体は、複数層の素線で構成され、第1の電気導体の層間にだけ第1の電気導体よりも電気抵抗が大なる第2の電気導体を設けたことを特徴とする誘導加熱装置用加熱コイルとしたことにより、素線の電気導体よりも抵抗が大で、高耐熱樹
脂材料よりも熱伝導率が高くかつ安価な、例えばカーボンのような第2の電気導体を第1の電気導体の層間に設け、かつ第1の電気導体の間は電気絶縁されているため、同電位なる第1の電気導体の層間においては、十分な表皮効果回避が可能となり、かつ高価な樹脂電気絶縁材料が不要となり、さらに必要冷却も小となって、安価な誘導加熱装置を実現することが可能となる。
請求項2記載の発明は、特に、第2の電気導体について、少なくとも透磁率が1より大きい材質としたことにより、素線間の近接効果を回避することが可能となり、より低損失の加熱コイルとなるため、さらに安価な誘導加熱装置を実現することが可能となる。
(実施例1)
以下、本発明の第1の実施例について図1〜2を用いて説明する。図1は第1の電気導体11と被加熱物12の位置関係を示した図である。図2は第1の電気導体の詳細を示す図で、12は誘導加熱される被加熱物、11は、高周波電流が流れることにより、高周波磁界を発生する渦巻き状に巻回された第1の電気導体で本実施例の場合は銅線を用いている。この渦巻きのターン数は、図2においては簡易的に図示するため4ターン程度であるが実際には20〜50ターン程度である。以下渦巻き状に巻回した第1の電気導体を加熱コイルと呼ぶ。加熱コイルの内径はφ50mm程度、外形は通常加熱する鍋の外形を鑑みてφ180〜200mm程度である。第1の電気導体11は、本実施例の場合2層の素線で構成されており、11aは第1層目の電気導体で11bは第2層目の電気導体である。13は第1層目の第1の電気導体11aと第2層目の第1の電気導体11bの間に設けられた第2の電気導体であり、その材質は本実施例の場合第1の電気導体11の抵抗よりも約3桁高いカーボンを用いている。このカーボンの熱伝導率は一般の樹脂よりも少なくとも2桁以上高い。また第1の電気導体11の間は本実施例の場合空隙であり、十分な電気絶縁が施されている。
以上の構成により、加熱コイルに流れる高周波電流は、各素線の間に電気抵抗が3桁高い電気導電体を設けているので、表皮効果による電流分布の偏りは発生しない。
さらに、樹脂よりも熱伝導率が高い第2の電気導体13を用いているため、放熱が良となり、加熱コイルの温度上昇を低減することが可能となるものである。
従来の加熱コイル構成においてその素線表面の絶縁物を本実施例のような電気導電体にした場合、加熱コイル両端に例えば600Vといった高電圧が印加されるため、あまり電気抵抗が小であると漏れ電流大となり使用不能となることは言うまでもない。従って、電
気導電率が大であれば本発明の効果に近い効果が得られるものである。
(実施例2)
以下、本発明の第2の実施例について図3を用いて説明する。図3において基本構成は第1実施例と同様であるが、第2の電気導体14は、本実施例の場合フェライトなどの磁性体を用いている。
以上より、第1の電気導体11の素線間で発生する近接効果を低減すること可能となり、さらなる加熱コイルの低損失化が達成できる。
11 第1の電気導体
13 第2の電気導体
14 第2の電気導体

Claims (2)

  1. 複数の素線からなる第1の電気導体を渦巻き状に巻回して加熱コイルを構成し、渦巻き状に巻回された前記第1の電気導体間は空隙により電気的に絶縁されており、前記第1の電気導体は、複数層の素線で構成され、第1の電気導体の層間にだけ第1の電気導体よりも電気抵抗が大なる第2の電気導体を設けたことを特徴とする誘導加熱装置用加熱コイル。
  2. 第2の電気導体は、少なくとも透磁率が第1の電気導体より大きい材質としたことを特徴とする請求項1記載の誘導加熱装置用加熱コイル。
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