JP4915444B2 - 誘導加熱装置用加熱コイル - Google Patents

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Description

本発明は一般家庭及びレストラン、あるいは工場などで使用される誘導加熱装置に関するもので、さらに詳しくはその加熱コイルに関するものである。
従来の誘導加熱装置の加熱構造を、誘導加熱調理器を例に取り上げ、図26〜28を用いて説明する。図26は従来の誘導加熱調理器の断面図で、1は加熱コイル2から発生する高周波磁界によって誘導加熱される被加熱物、2は被加熱物1を誘導加熱する加熱コイル、3は加熱コイル2に高周波電流を供給するインバータ回路で図には特に記載していないが、加熱コイル2と接続されている。4は被加熱物1がその上面に載置されるプレートでその材質はセラミックである。5は筐体、6は加熱コイル2を載置するコイル台、7はコイル台6に埋設されている磁性体で、材質はフェライトである。磁性体7は加熱コイル2から発生する高周波磁界を効率よく被加熱物1に供給させる目的で用いられている。8は冷却装置で、加熱コイル2の冷却のために加熱コイル2側面から軸流ファンなどを用いて強制空冷にて冷却している。
コイル台6を上から見た図を図27に、また下から見た図を図28に示す。図28に示すように磁性体7は、複数の棒体からなり、コイル台6の下面に放射状に配置されている。
加熱コイル2のコイル線は、直径0.3mm〜0.5mm程度の素線を30本程度撚り合わせたもので構成されている。素線の材質は銅で、その表面は絶縁物によって覆われており、それぞれの素線が電気的に接続されないようになっている。それぞれの素線は加熱コイル2の始端及び終端にて電気的に接続している。加熱コイル2のコイル線をこのような細い素線を用いている理由は、加熱コイル2に流れる周波数20〜30kHz程度の高周波電流が、表皮効果によりコイル線表面に電流が集中するため、コイル線の表面積を大とする必要があるからである。また撚り合わせている理由は、加熱コイル2が発生する高周波磁界により加熱コイル2のコイル線間に作用する近接効果によって、コイル線に流れ
る電流分布が不均一となることを防ぐこと、及び加熱コイル2と被加熱物1との間に働く近接効果により、加熱コイル2の表面(被加熱物1側)に電流が集中することを防ぐためである。
このような素線を撚り合わせた構成を用いない場合、加熱コイル2の損失が大きくなり、温度上昇及び加熱効率面で問題である。コイル線温度が略180℃を越えると上記素線間及びコイル線間の絶縁が困難となり、この場合コイルとしての機能を果たすことが不可能となる。また図27に示すコイルのターン数は簡易的に示したものであり、実際のターン数は約20ターン以上である。
しかしながら、この様な従来の誘導加熱装置では、以下に示す課題があった。すなわち、上記したように加熱コイル及びコイル台あるいは、磁性体といった誘導加熱を行うための加熱構成が複雑で、その作製工数や部品コストが大きく、結果商品のコスト上昇をまねくという課題である。特に加熱コイルは複数の素線を撚り合わせる構成であり、その作製工数は極めて大きいものである。
こういった背景から近年加熱コイルの製造工程及び製造コストを低減し、安価な装置を提供するために、特許文献1あるいは特許文献2のように、導電板を渦巻き状に打ち抜く等の工法で、撚り線を用いない簡素なコイル線の加熱コイルが提案されている。また加熱コイルを載置するコイル台に関しては、特許文献3に示すような棒状磁性体を加熱コイル中心から放射状に配置し、さらに樹脂で形成されるコイル台の内部に埋設するものが提案されている。
特開昭60−243996号公報 特開平4−337606号公報 特開昭61−71581号公報
しかして、この様な撚り線を用いない誘導加熱装置用加熱コイルでは、加熱コイル自身が発生する高周波磁界により、加熱コイルの線間に作用する近接効果によって、コイル線に流れる電流分布が不均一となり、結果コイル損失が大きくなり、装置の効率低下や、加熱コイルの冷却機構が大型化するという課題がやはり存在する。コイル線断面を所定の角度で水平面に対して折曲するという提案も為されているが、加熱コイルから発生する磁界はやはり、コイル線を通過することから(コイル線は銅など透磁率が1の材質であり、コイル線間も透磁率1であることから、平等に磁界が透過する)原理的に近接効果を大幅に低減することは困難である。
また加熱コイルが載置されるコイル台においては、磁性体の厚みが大であり(棒状形態のため、その飽和磁束密度を考慮して、一般的に5mm程度)、その厚み分と樹脂厚みを足したものがコイル台の厚みとなって(一般的に10mm弱程度)、加熱コイルの横面から冷却風を送風しても、加熱コイル下面の効率的な冷却が困難であり、この場合も装置の効率低下や、冷却機構の大型化を招くといった課題があった。(加熱コイル上面には被加熱物が載置されるプレートがあり、加熱コイルとプレート間は誘導加熱の原理上効率的な加熱のためには約5mm程度は必要であり、極めて薄いため、この面においての冷却も大幅には期待できない)。
本発明は上記従来の課題のうちの加熱コイル損失を解決し、簡素な構成で加熱コイル損
失を低減し、安価な誘導加熱装置を提供することを目的とするものである。
前記課題を解決するために本発明は、電気導体が渦巻き状に巻回された加熱コイルと、前記加熱コイルの中心部分から前記電気導体間を経て前記加熱コイルの最外周の電気導体の外側にかけて設けられた電気絶縁材料とを有する誘導加熱装置用加熱コイルであって、前記加熱コイルの中心部分を含む内周部近傍に設けられた電気絶縁材料が、前記加熱コイルの外周部近傍から前記加熱コイルの最外周の電気導体の外側にかけて設けられた電気絶縁材料より大きな透磁率を有するものである。
本願発明によれば、加熱コイルの中心を含む内周部の導体近傍に設けた電気絶縁材料の透磁率を加熱コイルの外周部近傍から最外周の電気導体の外側にかけて設けた電気絶縁材料の透磁率より大としているので、より効率的な被加熱物の誘導加熱が可能となるものである。
第1の参考の形態である誘導加熱装置用加熱コイルの構成を示す図 同、加熱コイル下面に磁性体を配置した場合の形態の構成を示す図 同、加熱コイル中心部の電気絶縁体に空隙を設けた形態の構成を示す図 第2の参考の形態である誘導加熱装置用加熱コイルの構成を示す図 同、電気導体内にも電気絶縁材料を設けた形態の構成を示す図 第3の参考の形態である誘導加熱装置用加熱コイルの構成を示す図 第4の参考の形態である誘導加熱装置用加熱コイルの構成を示す図 第5の参考の形態である誘導加熱装置用加熱コイルの構成を示す図 第6の参考の形態である誘導加熱装置用加熱コイルの構成を示す図 第7の参考の形態である誘導加熱装置用加熱コイルの構成を示す図 第8の参考の形態である誘導加熱装置用加熱コイルの構成を示す図 第9の参考の形態である誘導加熱装置用加熱コイルの構成を示す図 第10の参考の形態である誘導加熱装置用加熱コイルの構成を示す図 第11の参考の形態である誘導加熱装置用加熱コイルの構成を示す図 第12の参考の形態である誘導加熱装置用加熱コイルの構成を示す図 第13の参考の形態である誘導加熱装置用加熱コイルの構成を示す図 第14の参考の形態である誘導加熱装置用加熱コイルの構成を示す図 同異なる特性の電気絶縁材料を2つの部位に適用した形態の構成を示す図 第15の参考の形態である誘導加熱装置用加熱コイルの構成を示す図 本発明の第1の実施の形態である誘導加熱装置用加熱コイルの構成を示す図 本発明の第2の実施の形態である誘導加熱装置用加熱コイルの構成を示す図 第16の参考の形態である誘導加熱装置用加熱コイルの構成を示す図 第17の参考の形態である誘導加熱装置用加熱コイルの構成を示す図 第18の参考の形態である誘導加熱装置用加熱コイルの構成を示す図 第19の参考の形態である誘導加熱装置用加熱コイルの構成を示す図 従来の誘導加熱装置の部品構成を示す断面図 同、加熱コイルを上から見た図 同、加熱コイルを下から見た図
発明は、電気導体が渦巻き状に巻回された加熱コイルと、前記加熱コイルの中心部分
から前記電気導体間を経て前記加熱コイルの最外周の電気導体の外側にかけて設けられた電気絶縁材料とを有する誘導加熱装置用加熱コイルであって、前記加熱コイルの中心部分を含む内周部近傍に設けられた電気絶縁材料が、前記加熱コイルの外周部近傍から前記加熱コイルの最外周の電気導体の外側にかけて設けられた電気絶縁材料より大きな透磁率を有するものである。
本構成により、加熱コイルの発生する高周波磁界の密度は加熱コイル中心分すなわち内周部が高いことから、内周部の絶縁体の透磁率を大とする事によって、より効率的な被加熱物の誘導加熱が可能となるものである。
また、加熱コイルの発生する高周波磁界の密度は加熱コイル中心分すなわち内周部が高くさらに内周部−外周部磁束密度よりも外周部近傍の磁束密度が高いことから、より効率的に被加熱物の誘導加熱が可能となるものである。
参考の形態1)
以下、第1の参考の形態について図1〜3を用いて説明する。図1は第1の参考の形態を示す図で、11は誘導加熱される被加熱物、12は、高周波電流が流れることにより、高周波磁界を発生する渦巻き状に巻回された電気導体で第1の参考の形態の場合は銅線を用いている。この渦巻きのターン数は、図1においては簡易的に図示するため4ターン程度であるが実際には20〜50ターン程度である。加熱コイルの内径はφ50mm程度、外形は通常加熱する鍋の外形を鑑みてφ180〜200mm程度である。ターン数が20ターンの場合、電気導体の12の幅は1mm程度で厚みは3mm程度、導体間は2mm程度になる。またターン数が50ターン程度の場合、20ターンの時と同じ幅とした場合、導体間は0.3mm程度となる。電気導体12の幅を小とすると、断面積を同じにするために(損失を大としないために)その厚みを大とせざるを得ないが、厚みを大とすると、被加熱物11との磁気的距離が大となり、結果磁気結合が悪くなって、加熱コイルの損失が大きくなるため、電気導体12の幅を小とすることは困難である。13は、電気導体12の間に設けられた電気絶縁材料で、本参考の形態の場合、その透磁率は100程度の樹脂フェライトを用いている。本発明の場合、渦巻き状に巻回された電気導体12を加熱コイルと呼んでいる。
14は、被加熱物11を載置するためのプレートで、セラミックでできている。15は加熱コイルを載置するためのコイル台で、樹脂でできている。
以上の構成により、電気導体12の間に透磁率が大なる樹脂フェライトを設けているため、加熱コイルから発生する磁界は選択的に樹脂フェライトを通過することとなり、透磁率が1である電気導体12には透過しないため、近接効果がおこらず、電気導体12内に流れる高周波電流の分布の偏りが、近接効果によって発生することがないので、加熱コイルの損失を低減することが可能となる。近接効果による影響は特にターン数が大となるとき、すなわち電気導体12間の距離が小となるときに大となるため、ターン数が大であればあるほど、本発明の効果は大きくなるものである。
電気絶縁材料13の透磁率あるいは磁気飽和密度が小の場合は、図2に示すように磁性体15をコイル台15の下面に設けても良い。また透磁率あるいは磁気飽和密度が大であっても、磁性体15を設けることにより、加熱コイルと被加熱物11との磁気結合が大となり、加熱コイル損失小、また加熱効率が向上することは言うまでもない。
さらに、加熱コイル中心部に別部品(例えば被加熱物温度を間接的に検知するための樹脂に保持されたサーミスタなど)を設けるために図3のように電気絶縁材料13に空隙を設けても良い。
参考の形態2)
以下、第2の参考の形態について図4、5を用いて説明する。図4においては電気絶縁材料20は、電気導体12の外周部外側に設けている。電気絶縁材料は第1の参考の形態と同様の材質である。
本構成により、電気導体12から発生する高周波磁界は電気絶縁材料20を介して被加熱物11へ導かれるため、従来加熱コイル下面に設けられていた磁性体は不要となり、加熱コイルの厚みが小となって、冷却が容易となり小形安価な誘導加熱装置を実現することが可能となるものである。また電気導体12から発生する高周波磁界は電気絶縁材料20にて被加熱物11へ導かれるため漏れ磁界も小となりより輻射ノイズ低減も可能となるものである。
さらに図5に示すように本発明の第1の参考の形態と組み合わせて電気導体12の間にも電気絶縁材料20あるいは13を設けてもよい。この場合は第1及び第2の参考の形態両方のメリットが得られるものである。
参考の形態3)
以下、第3の参考の形態について図6を用いて説明する。本参考の形態においては電気絶縁材料21は加熱コイル下面にも一様に設けられ、第1の参考の形態あるいは第2の参考の形態にて必要であったコイル台15は不要となる。電気絶縁材料21の材質は第1の実施の形態と同様である。
以上より、加熱コイル下面にも磁性体を設けているので、さらに漏れ磁界が小となり、また磁気結合も大となるため、加熱コイルの損失や発生する輻射ノイズが小となり、加熱効率が高く、磁気遮蔽のための装置の不要な低コストの誘導加熱装置を実現できるものである。また第1あるいは第2の実施の形態と比べて、同じ性能を得る場合、透磁率あるいは磁気飽和密度の小なる電気絶縁材料21とすることが可能となりこの面においても低コスト化が可能となる。
参考の形態4)
以下本発明の第4の参考の形態について図7を用いて説明する。
図7において電気絶縁材料21の一部に貫通穴22が設けられている。本構成とすることにより、冷却に寄与する面積が大となり、加熱コイルの必要冷却が緩和でき、低コスト小形の誘導加熱装置が実現できるものである。
参考の形態5)
以下第5の参考の形態について図8を用いて説明する。図8において電気絶縁材料15の厚みは部分的に異なるものとなっている。すなわち発熱の大なる電気導体12の下面においては薄く、それ以外の部分については厚くしている。以上より発熱の大なる部分において電気絶縁材料15の厚みを小としているため冷却が効率的にできるようになり、同じ冷却風においても加熱コイルの温度を低減することが可能となり、小形低コストの誘導加熱装置を可能とするものである。
参考の形態6)
以下第6の参考の形態について図9を用いて説明する。図9において30は第2の電気絶縁材料で、31は第1の電気絶縁材料であり、第1の電気絶縁材料31の透磁率または磁気飽和密度は第2の電気絶縁材料30のそれより大としている。第2の電気絶縁材料30の材質は第1の参考の形態で述べた内容と同様である。以上より、加熱コイル下面の電
気絶縁材料の厚みを薄くすることが可能となり、冷却が容易となって、必要冷却の緩和が図れるようになるものである。
参考の形態7)
以下第7の参考の形態について図10を用いて説明する。図10において電気絶縁材料15の被加熱物11に対して下面の表面面積は凹凸形状にすることによって大きくなっている。従って同じ冷却風でも第3の参考の形態と比べて必要冷却が小となり、低コスト小形の誘導加熱装置が実現できるものである。
参考の形態8)
以下第8の参考の形態について図11を用いて説明する。図11において電気導体12と電気絶縁材料13の間には空隙40が設けられている。以上の構成にすることにより、同じ冷却風でも第3の参考の形態と比べて必要冷却が小となり、低コスト小形の誘導加熱装置が実現できるものである。
参考の形態9)
以下第9の参考の形態について図12を用いて説明する。図12において41は本参考の形態の場合熱伝導のよいアルミでできた放熱板で、電気絶縁材料13と接触されている。以上の構成にすることにより、同じ冷却風でも第3の参考の形態と比べて必要冷却が小となり、低コスト小形の誘導加熱装置が実現できるものである。
参考の形態10)
以下第10の参考の形態について図13を用いて説明する。図13において電気絶縁材料13の熱は高熱伝導体50を介して放熱板41に導かれることになる。以上より放熱板41の載置自由度及び形状自由度が大となり小形低コストの誘導加熱装置を実現することが可能となるものである。
参考の形態11)
以下第11の参考の形態について図14を用いて説明する。図14において内周部の電気絶縁材料13を電気導体12平面よりも被加熱物11側に高く設けている。本構成により、加熱コイルと被加熱物11の磁気結合が大となり、加熱コイルに流れる電流が小とできることから、加熱コイルの損失を低減することが可能となりものである。
参考の形態12)
以下第12の参考の形態について図15を用いて説明する。図15において51は、被加熱物11の温度を間接的に検知する温度センサであり、電気絶縁材料13用いてプレート14に接触させたものである。本構成により、加熱コイルの低損失化と同時に被加熱物の温度をより正確に検知することが可能となるものである。
参考の形態13)
以下第13の参考の形態について図16を用いて説明する。図16において51は、被加熱物11の温度を間接的に検知する温度センサであり、電気絶縁材料13をプレート14に接触させてしかもその内部に埋設されているものである。電気絶縁材13は磁性体のため一般的な樹脂よりも約5倍以上の熱伝導率があるため、本参考の形態のように熱集約材料としても可能であることから本発明の構成によりより一層被加熱物11の温度を正確に検知することが可能となるものである。
参考の形態14)
以下第14の参考の形態について図17、18を用いて説明する。図17において外周部の電気絶縁材料13を電気導体12平面よりも被加熱物11側に高く設けている。本構
成により、加熱コイルと被加熱物11磁気結合が大となり、さらに加熱コイルからの漏れ磁界も低減できるようになり、加熱コイルの損失低減と、不要輻射の低減が可能となるものである。
さらに図18に示すように第1の電気絶縁材料60と第2の電気絶縁材料61と2つに分けても良い。この場合は第2の電気絶縁材料61の透磁率あるいは磁気飽和密度を大とすることにより加熱コイルの低損失化や低コスト化が可能となるものである。
参考の形態15)
以下第15の参考の形態について図19を用いて説明する。図19において電気絶縁材料13は、電気導体12表面を除いて、加熱コイル上面全域に渡って電気導体12平面よりも被加熱物11側に高く設けている。この構成により、加熱コイルと被加熱物11との結合がさらに良くなり、漏れ磁界の低減や加熱コイル電流の低減が可能となるものである。
実施の形態
以下本発明の実施の形態について、図20を用いて説明する。図20において70は第1の電気絶縁材料であり、電気導体12の外周部に設けられている。71は第2の電気絶縁材料であり、電気導体12の内周部に設けられている。
電気絶縁材料71の透磁率は電気絶縁材料70の透磁率よりも大としている。以上の構成により、加熱コイルの発生する高周波磁界の密度は加熱コイル中心分すなわち内周部が高いことから、内周部の絶縁体の透磁率を大とする事によって、より効率的な被加熱物の誘導加熱が可能となるものである。
参考の形態16
以下第16の実施の形態について図21を用いて説明する。図21において80は第1の電気絶縁材料であり、電気導体12の内周部と外周部の間に設けられている。81は第2の電気絶縁材料であり、電気導体12の内周部及び外周部に設けられている。
電気絶縁材料81の透磁率は電気絶縁材料80の透磁率よりも大としている。以上の構成により、加熱コイルの発生する高周波磁界の密度は加熱コイル中心分すなわち内周部が高くかつ、内周部−外周部磁束密度よりも外周部近傍の磁束密度が高いことから、より効率的に被加熱物の誘導加熱が可能となるものである。
参考の形態17
以下第17の実施の形態について図22を用いて説明する。図22において電気導体12は本参考の形態の場合φ0.3mmの素線を35本撚り合わせたものとしている。以上の構成によって、高周波電流の表皮効果の影響による電流分布の偏りがなくなり、一層加熱コイルの損失低減が可能となるものである。
参考の形態18
以下第18の実施の形態について図23を用いて説明する。図23において電気導体12は、間に電気絶縁体90を挟んだ2層の構成(第1層の電気導体12aと第2層の電気導体12b)になっている。さらに第1層の電気導体12aと第2層の電気導体12bは、反転部91にて被加熱物11に対して、上下の関係になっている。反転部91にて、上下に反転しない場合、電気導体12に流れる電流は鍋と加熱コイルとの近接効果により、鍋側の層に集中して流れるため、加熱コイルの損失大となるが、本構成のように巻回途中で上下反転することによりそれぞれの層に流れる電流が均一となり、鍋との近接効果の影響を回避できるものである。さらに複数の層にしていることから表皮効果の影響を避ける
ことも可能となり、加えて電気導体間に透磁率の大なる電気絶縁材料13を設けていることから、電気導体間の近接効果も低減でき、極めて損失の少ない加熱コイルを実現することが可能となる。
参考の形態19
以下第19の参考の形態について図24を用いて説明する。図24において電気導体12の巻回ピッチは、内周部が大きくなっている。以上より磁束密度の高い部位の導体間隔を大としているので、より一層近接効果の低減を図ることが可能となり、加熱コイルの損失を低減できるものである。
参考の形態20
以下第20の実施の形態について図25を用いて説明する。図25において電気絶縁材料13及び電気導体12は被加熱物11の面側でプレート14に接触している。本構成により、加熱コイルと被加熱物11との磁気結合は極めて密となり、加熱コイル電流を小とできるため、加熱コイル損失を低減することが可能となるものである。また従来の構成では加熱コイルの被加熱物11側面の冷却が困難となり、たとえ加熱コイル損失が小となっても必要冷却が大となるが、本構成の場合加熱コイルの被加熱物11と逆面の冷却が極めて大であることから可能となるものである。
以上のように、本発明によれば、簡素な構成で加熱コイル損失及び必要冷却を低減することができ、誘導加熱装置の用途に適用することができる。
12 電気導体
13 電気絶縁材料
20 電気絶縁材料
21 電気絶縁材料
22 貫通穴
30 第2の電気絶縁材料
31 第1の電気絶縁材料
40 空隙
41 放熱板
50 高熱伝導体
51 温度センサ

Claims (1)

  1. 電気導体が渦巻き状に巻回された加熱コイルと、前記加熱コイルの中心部分から前記電気導体間を経て前記加熱コイルの最外周の電気導体の外側にかけて設けられた電気絶縁材料とを有する誘導加熱装置用加熱コイルであって、前記加熱コイルの中心部分を含む内周部近傍に設けられた電気絶縁材料が、前記加熱コイルの外周部近傍から前記加熱コイルの最外周の電気導体の外側にかけて設けられた電気絶縁材料より大きな透磁率を有する誘導加熱装置用加熱コイル。
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