JP2002056830A - 電池パック - Google Patents

電池パック

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JP2002056830A
JP2002056830A JP2000241420A JP2000241420A JP2002056830A JP 2002056830 A JP2002056830 A JP 2002056830A JP 2000241420 A JP2000241420 A JP 2000241420A JP 2000241420 A JP2000241420 A JP 2000241420A JP 2002056830 A JP2002056830 A JP 2002056830A
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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    • Y02E60/10Energy storage using batteries

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電池が膨らんでも筐体が変形しない電池パッ
クを提供する。 【解決手段】 電池パック1は、電池4と外装部材2と
蓋体3とを備える。外装部材2は、電池4を内部に格納
する。外装部材2にはその電池4の一部を露出させる開
口部14が形成されている。蓋体3は、開口部14上に
配置され、外装部材2に対して相対的に移動可能となっ
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は電池パックに関
し、より特定的には、内部に収納された電池の膨れによ
る変形を防止する事が可能な電池パックに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電子機器、特に携帯電話機や個人
情報端末あるいは通信機能を備えたノート型パソコンな
どの携帯機器が広く普及してきている。図9は、携帯機
器の一例としての携帯電話機の電池パックを収納する部
分を示す部分断面模式図である。図9を参照して、従来
の携帯電話機を説明する。
【0003】図9を参照して、携帯電話機120は、筐
体123と回路基板121と電池パック101とを備え
る。電池パック101は筐体123の後部に取り付け可
能となっている。電池パック101は凸部127を含
み、この凸部127は筐体123の凹部128に嵌め込
まれている。また、電池パック101における凸127
と反対側に位置する領域には凹部131が形成されてい
る。この凹部131には筐体123のノブロック126
がバネにより押圧されている。このように、凸部127
を筐体123の凹部128に嵌め込み、かつノブロック
126で凹部131を押圧することにより、電池パック
101は携帯電話機120の筐体123に固定されてい
る。電池パック101の筐体123と対向する表面と、
筐体123の電池パック101に対向する面132との
間の距離(クリアランス)L1は約0.1mmに設定さ
れている。
【0004】電池パック101では、パック外装部材1
02の内部に電池124が格納されている。電池124
から電流を電池パック101の外部へ供給するための接
続線129が端子基板125に接続されている。端子基
板125の表面には電極(図示せず)が形成されてい
る。この端子基板125の電極に接触するように、携帯
電話機120の回路基板121表面上には電源ピン12
2が形成されている。電池124から供給される電流
は、導電線129、端子基板125上の電極、電源ピン
122を介して回路基板121上の回路に供給される。
また、電池パック101の外周面の一部は、携帯電話機
120の外周面の一部を構成する。
【0005】図10は、図9に示した電池パックの斜視
模式図である。また、図11は、図10の線分XI−X
Iにおける断面模式図である。図10は、図9に示した
電池パック101について、図9中下側となる面(筐体
123と対向する面)を上に配置した状態を示してい
る。また、図10においては、端子基板125などは図
示されていない。
【0006】図10および11を参照して、電池パック
101は、電池124と、電池124を収納する筐体と
してのパック外装部材102と板金130とを備える。
パック外装部材102と板金130とは接続・固定さ
れ、電池パック101の筐体を構成する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このような電池パック
101を用いた携帯電話機などの携帯機器は、さまざま
な環境下で使用される。たとえば、真夏の炎天下におい
て、携帯電話機などの携帯機器を車のダッシュボードの
上に放置すれば、携帯機器およびその内部の電池パック
の温度は80℃以上という大変高い温度になることがあ
る。このような苛酷な環境下での機器の健全性を調べる
ために、85℃の温度で5時間保持した後、熱による変
形などが発生しないかどうかを確認する試験が行なわれ
る。上記のような温度変化を想定した試験を電池パック
101に対して行なうと、図12に示すように、電池パ
ック101の内部に保持された電池124が、図12の
上下方向において0.5mm〜1.0mm程度膨らむ場
合があった。図12は、従来の電池パックにおいて電池
が膨らんだ状態を示す断面模式図である。図12は図1
1に示した断面に対応する。
【0008】図12に示したように電池124が膨らん
だとき、その電池124により電池パック101の筐体
であるパック外装部材102および板金130が塑性変
形する。
【0009】そして、電池の使用条件の変化や雰囲気温
度が低下することにより、電池パック101の温度が低
下すると、図12に示したように膨らんでいた電池12
4は、図13に示すように再び元の大きさに戻る。図1
3は、図12に示した電池パックの電池の膨らみが元に
戻った状態を示す電池パックの断面模式図である。図1
3に示したように、電池124が元の大きさに戻った後
も、パック外装部材102および板金130は変形した
ままとなっている。そして、このパック外装部材102
および板金130の変形量は、図12に示した電池12
4の膨らみ量(変形量)に対応するため、図13におけ
る上下方向において0.5mm〜1.0mm程度電池パ
ック101が膨らんだ状態となる場合があった。
【0010】このように電池パック101が変形する
と、電池パック101と筐体123とのクリアランスL
1は0.1mm程度しかないため、図9に示すように携
帯電話機120に電池パック101を組み込む際、電池
パック101が筐体123の電池パック101に対向す
る面132に接触することになる。この結果、電池パッ
ク101を携帯電話機120に取り付けることができな
い、あるいは電池パック101の端子基板125上に形
成された電極と電源ピン122との接触不良が起こるな
どの問題が発生していた。
【0011】この発明は、上記のような課題を解決する
ために成されたものであり、この発明の目的は、電池が
膨らんでも筐体が変形しない電池パックを提供すること
である。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明の1の局面にお
ける電池パックは、電池と外装部材と蓋体とを備える。
外装部材は、電池を内部に格納する。外装部材には、そ
の電池の一部を露出させる開口部が形成されている。蓋
体は、開口部上に配置され、外装部材に対して相対的に
移動可能となっている(請求項1)。
【0013】このようにすれば、外装部材の開口部に面
する電池の表面、つまり蓋体に面する電池の表面は、蓋
体に拘束されることなく電池の膨らみに応じて自由にそ
の位置を変えることができる。したがって、温度変化な
どにより電池が膨らんだ場合、電池の膨らみに応じて蓋
体に面する電池の表面が開口部から外側へと移動でき
る。このため、電池が膨らむ場合に、外装部材に電池か
ら過剰な応力が加えられることを防止できる。この結
果、電池の膨張に起因して、電池パックの外装部材が塑
性変形することを防止できる。これにより、電池パック
が変形して、携帯機器などに電池パックを組み込めな
い、あるいは電池パックの電極と携帯機器の電源ピンな
どの受電電極とが接触しないといった不良の発生を防止
できる。
【0014】上記1の局面における電池パックでは、蓋
体が電池に固着されていてもよい(請求項2)。
【0015】この場合、蓋体が電池に固着されているの
で、電池が膨張して蓋体が移動した後、再び電池が元の
大きさに収縮する際に、電池の収縮に伴って蓋体を元の
位置に戻すことができる。したがって、電池が膨張と収
縮を繰り返すことで、蓋体の位置が所定の位置からず
れ、電池の一部が開口部から常時露出するといった問題
の発生を防止できる。
【0016】上記1の局面における電池パックでは、開
口部の壁面は凸部を含み、その凸部は外装部材の外周面
側に位置する表面を有していてもよい。さらに、蓋体
は、開口部の側壁の上記表面に接する接触面を有してい
てもよい(請求項3)。
【0017】ここで、蓋体と開口部の側壁との間に間隙
が常時形成される場合を考える。この場合、上記間隙か
ら水分やごみなどの異物が電池パックの内部に侵入しや
すくなる。このような異物の進入は電池の損傷の原因と
なる。しかし、本発明によれば、蓋体の接触面と開口部
の側壁の表面とが接することにより、上記のような間隙
の形成を防止できる。つまり、電池パックの内部に電池
を密封することができる。したがって、上記のような電
池パック内部への異物の侵入に起因する電池の損傷とい
う不良の発生を抑制できる。
【0018】上記1の局面における電池パックでは、開
口部の側壁が、外装部材の外周面に接続する上部壁面を
含んでいてもよく、凸部は上部壁面より外装部材の内側
に近い領域に配置されていてもよい(請求項4)。
【0019】この場合、開口部の側壁における上部壁面
の部分での開口部の幅(第1の幅)より、凸部が形成さ
れた部分での開口部の幅(第2の幅)は狭くなってい
る。そして、蓋体に、第1の幅より狭くかつ第2の幅よ
り広い嵌合部を形成する。この嵌合部を開口部に嵌め合
わせる。すると、蓋体の嵌合部は開口部の上部壁面が延
在している深さまでは開口部内に進入できるが、開口部
の側壁の凸部の表面に接触してそれ以上進入できない。
このとき、蓋体の嵌合部は開口部の上部壁面が延在して
いる部分によりその位置が決定されている。この結果、
電池パック内部への異物の侵入を防止すると同時に、蓋
体の位置を容易に決定できる。
【0020】上記1の局面における電池パックでは、蓋
体は複数の部材からなっていてもよい(請求項5)。
【0021】この場合、蓋体の材質を電池に面する部分
と外装部材の外周側に面す部分というように、その部位
によって材質を変更することが可能になる。このため、
電池パックの設計の自由度を高めることができる。
【0022】上記1の局面における電池パックでは、開
口部の壁面は外装部材の外周面に対して傾斜した壁面部
分を有することが好ましい。蓋体は、この蓋体を外装部
材の開口部上に配置した際に開口部の壁面部分と対向す
る側壁面を有することが好ましい(請求項6)。
【0023】この場合、電池が膨らんだ後、再び元の大
きさに収縮する際、開口部の傾斜した壁面部分が蓋体に
対するガイド部として作用する。つまり、開口部の壁面
部分が、外装部材の内周側から外周側へと開口部の幅が
徐々に大きくなるように傾斜している場合、蓋体が電池
の収縮に伴ってもとの位置に戻るときに、蓋体の側壁面
が所定の位置から多少ずれていても、開口部の壁面部分
の傾斜に沿って蓋体の側壁面を容易に元に位置に戻すこ
とができる。したがって、電池の膨張・収縮が繰り返さ
れる場合に、蓋体の位置がずれるといった不良の発生を
防止できる。
【0024】上記1の局面における電池パックでは、外
装部材の開口部の幅は前記電池の幅より小さくてもよい
(請求項7)。
【0025】この場合、外装部材の開口部から電池が電
池パックの外に出てしまうといった事故の発生を確実に
防止できる。
【0026】また、開口部のサイズを比較的小さくでき
るので、外装部材の剛性を高くすることができる。
【0027】1の局面における電池パックでは、外装部
材の開口部の幅は電池の幅以上であってもよい(請求項
8)。
【0028】ここで、外装部材の開口部の幅が電池の幅
より小さい場合、開口部に隣接する外装部材の内面に電
池の表面が接触する。このため、電池表面において、開
口部に面して自由に移動可能な部分と、上記開口部に隣
接する外装部材の内面に接触する部分という2つの部分
が存在することになる。そして、電池が膨張する際に
は、外装部材の端部(開口部の壁面と外装部材の内面と
の接続部)が上記2つの部分の境界領域に押圧されるこ
とになる。このため、電池が膨張する際には、この境界
領域に応力が集中する。この応力集中により電池が損傷
を受ける可能性もある。しかし、上記のように外装部材
の開口部の幅が電池の幅以上であれば、電池の表面が開
口部に隣接する外装部材の内面に接触することはない。
したがって、上記のような応力集中に起因する問題の発
生を防止できる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態を説明する。なお、以下の図面において、同一
または相当する部分には同一の参照番号を付し、その説
明は繰り返さない。
【0030】(実施の形態1)図1は、本発明による電
池パックの実施の形態1を示す斜視模式図であり、図1
0に示した従来の電池パックの斜視模式図に対応する。
図2は、図1の線分II−IIにおける断面模式図であ
る。図3は、図1に示した電池パックの分解組立斜視模
式図である。図1〜3を参照して、本発明による電池パ
ックの実施の形態1を説明する。
【0031】図1〜3を参照して、電池パック1は、電
池4と、電池4を内部に格納する外装部材2と、蓋体3
とを備える。外装部材2は複数の部品からなる。外装部
材2には、電池4の一部を露出させる開口部14が形成
されている。なお、図示していないが電池パック1には
電池4から電池パック1の外部へ電流を供給するための
電極が形成されている。
【0032】開口部14の幅は電池4の幅より小さい。
蓋体3は、開口部14上に配置され、外装部材2とは分
離された状態、つまり外装部材2に対して相対的に移動
可能となっている。蓋体3の材質としては、PETなど
の樹脂、あるいはSUSなどの金属などを用いることが
できる。なお、蓋体3の材質としては、電池パック1が
使用される雰囲気温度範囲で十分な強度を維持できる材
料であれば、上記例示した材料以外のものでもよい。こ
の蓋体3は、電池4が開口部14において露出すること
を防止する、保護部材としての機能も有する。蓋体3は
貼付テープ5により電池4に接着されている。
【0033】開口部14の壁面は、外装部材2の外周面
に接続する上部壁面19と凸部6とを含む。凸部6は上
部壁面19より外装部材2の内側に近い領域に配置され
ている。凸部6は外装部材2の外周面側に位置する表面
としての上面17を有する。蓋体3の側壁には、この凸
部6に対応するように凹み部7が形成されている。凹み
部7の壁面18は、開口部14の側壁における凸部6の
上面17に接する接触面となっている。
【0034】このようにすれば、図4に示すように、外
装部材2の開口部14に面する電池4の表面、つまり蓋
体3に面する電池4の表面は、蓋体3が移動可能である
ため、電池4の膨らみに応じて自由に位置を変えること
ができる。ここで、図4は、図1に示した電池パック1
において、電池4が膨らんだ状態を示す断面模式図であ
る。
【0035】図4に示すように、温度変化などにより電
池4が膨らんだ場合、電池4の膨らみに応じて蓋体3に
面する電池4の表面10は、開口部14から電池パック
1の外側へ向かう方向(矢印8に示した方向)に移動す
る。このため、電池4が膨らんだ体積増加分を、開口部
14下に位置する電池4の表面10の変位により吸収で
きる。したがって、電池4が膨らむ場合に、外装部材2
の開口部14以外の領域に電池4の体積膨張に起因する
過剰な応力が加えられることを防止できる。この結果、
電池4の膨張に起因して、電池パック1の外装部材2が
塑性変形することを防止できる。これにより、電池パッ
ク1が変形して、携帯機器などに電池パック1を組み込
めない、あるいは電池パック1の電極(図示せず)と携
帯機器の電源ピンなどの受電電極とが接触しないといっ
た不良の発生を防止できる。
【0036】また、電池4が膨張して蓋体3が矢印8の
方向に移動した後、電池4が元の大きさに戻ること(電
池4の表面10が通常時の表面11の位置に戻ること)
に伴って、矢印9で示した方項に電池4の表面10とと
もに蓋体3は移動する。蓋体3を貼付テープ5により電
池4に固定しているので、再び電池4が元の大きさに収
縮する際に、電池4の収縮に伴って蓋体3を元の位置に
確実に戻すことができる。
【0037】また、図1〜4に示した電池パック1で
は、蓋体3の接触面18と開口部14の側壁の表面とし
ての上面17とが接することにより、開口部14におけ
る外装部材2と蓋体3との間に間隙が形成されることを
防止できる。このため、電池パック1内部へ異物が進入
することを防止できるので、このような異物の侵入に起
因する電池4の損傷といった不良の発生を抑制できる。
【0038】また、蓋体3は開口部14に嵌め込むこと
が可能なサイズとなっている。つまり、開口部14の側
壁における上部壁面19の部分での開口部14の幅(第
1の幅)より、凸部6が形成された部分での開口部14
の幅(第2の幅)は狭くなっている。そして、蓋体3
を、第1の幅より狭くかつ第2の幅より広い幅を有する
ように形成する。この蓋体3を図1および2に示すよう
に開口部14に嵌め合わせる。すると、蓋体3は開口部
14の側壁の凸部6の上面17に接触してその位置が固
定される。すなわち、開口部14の上部壁面19の位置
により蓋体3の位置を決定できる。
【0039】また、図2に示すように、電池4の幅より
開口部14の幅の方が小さくなっているので、開口部1
4から電池4が電池パック1の外に出てしまうといった
事故の発生を確実に防止できる。また、開口部14のサ
イズを比較的小さくしているので、外装部材2の剛性を
高くすることができる。
【0040】図5は、図1に示した本発明の実施の形態
1による電池パックの変形例を示す断面模式図である。
図5を参照して、本発明の実施の形態1による電池パッ
クの変形例を説明する。
【0041】図5を参照して、電池パック1は基本的に
は図1〜4に示した電池パックと同様の構造を備える。
ただし、図5に示した電池パック1では蓋体3が電池4
に近い領域に位置する基体12と、その基体12上に位
置するシール材13という2つの部材からなる。
【0042】このようにすれば、蓋体3について、基体
12とシール材13という部位ごとに異なる材質を用い
ることができる。このため、電池パック1の設計の自由
度を高めることができる。
【0043】(実施の形態2)図6は、本発明による電
池パックの実施の形態2を示す断面模式図である。図7
は、図6における領域VIIの拡大断面模式図である。
図6および7を参照して、本発明による電池パックの実
施の形態2を説明する。
【0044】図6および7を参照して、電池パック1は
基本的に本発明の実施の形態1による電池パックと同様
の構造を備える。ただし、図6および7に示した電池パ
ック1では、開口部14の壁面は外装部材2の外周面に
対して傾斜した壁面部分15を有する。このため、開口
部14は、電池パック1の内部から外部へと向かうにつ
れてその幅が広くなっている。蓋体3には、開口部14
の壁面部分15と対向する側壁面16を有する。
【0045】このようにすれば、本発明の実施の形態1
による電池と同様の効果を得ることができると同時に、
電池4が膨らんだ後、再び元の大きさに収縮する際、開
口部14の傾斜した壁面部分15が蓋体3に対するガイ
ド部として作用する。つまり、蓋体3が電池4の収縮に
伴ってもとの位置に戻るときに、蓋体3が所定の位置か
ら多少ずれていても、開口部14の壁面部分15の傾斜
に沿って蓋体を容易に元に位置に戻すことができる。し
たがって、電池4の膨張・収縮が繰り返される場合に、
開口部14に対する蓋体3の位置がずれることを防止で
きる。
【0046】(実施の形態3)図8は、本発明による電
池パックの実施の形態3を示す断面模式図である。図8
を参照して、本発明による電池パックの実施の形態3を
説明する。
【0047】図8を参照して、電池パック1は、基本的
に本発明の実施の形態1による電池パックと同様の構造
を備える。ただし、図8に示した電池パック1では、外
装部材2の上面全体が開口部14となっている。開口部
14の幅は、電池4の幅より大きい。この開口部14に
は蓋体3が嵌め込まれている。蓋体3は貼付テープ5に
より電池4に固着されている。電池4は、外装部材2に
貼付テープ(図示せず)や接着剤などの固定手段により
固定されている。
【0048】ここで、本発明の図4に示した実施の形態
1による電池パック1のように、外装部材2の開口部1
4の幅が電池4の幅より小さい場合、開口部14に隣接
する外装部材2の内面に電池4の表面が接触する。この
ため、電池4表面において、開口部14に面して自由に
移動可能な部分と、上記開口部14に隣接する外装部材
2の内面に接触して自由に移動できない部分という2つ
の部分が存在することになる。そして、この2つの部分
の境界領域20(図4参照)には、電池4が膨張する際
に外装部材2の端部が押圧されることになるので応力が
集中する。この応力集中により電池4が損傷を受ける可
能性もある。しかし、図8に示すように、外装部材2の
開口部14の幅が電池4の幅より大きければ、電池4が
膨張する際に電池4が外装部材2の内面に拘束されて移
動できない部分と開口部14に面して自由に移動できる
部分との境界領域20に、外装部材2の端部が押し付け
られることはない。したがって、図8に示した電池パッ
ク1では、図4に示したような応力の集中は発生しな
い。つまり、本発明の実施の形態1による電池パックと
同様の効果を得ることができると同時に、上記のような
応力集中に起因する問題の発生を防止できる。
【0049】今回開示された実施の形態はすべての点で
例示であって制限的なものではないと考えられるべきで
ある。本発明の範囲は上記した実施の形態ではなくて特
許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の
意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意
図される。
【0050】
【発明の効果】このように、本発明によれば、電池パッ
クの外装部材に開口部を設け、その開口部上に移動可能
な蓋体を配置することにより、電池の膨張による外装部
材の変形を防止することが可能な電池パックを得ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による電池パックの実施の形態1を示
す斜視模式図である。
【図2】 図1の線分II−IIにおける断面模式図で
ある。
【図3】 図1に示した電池パックの分解組立斜視模式
図である。
【図4】 図1に示した電池パックにおいて、電池が膨
らんだ状態を示す断面模式図である。
【図5】 図1に示した本発明の実施の形態1による電
池パックの変形例を示す断面模式図である。
【図6】 本発明による電池パックの実施の形態2を示
す断面模式図である。
【図7】 図6における領域VIIの拡大断面模式図で
ある。
【図8】 本発明による電池パックの実施の形態3を示
す断面模式図である。
【図9】 携帯機器の一例としての携帯電話機の電池パ
ックを収納する部分を示す部分断面模式図である。
【図10】 図9に示した電池パックの斜視模式図であ
る。
【図11】 図10の線分XI−XIにおける断面模式
図である。
【図12】 従来の電池パックにおいて電池が膨らんだ
状態を示す断面模式図である。
【図13】 図12に示した電池パックの電池の膨らみ
が元に戻った状態を示す電池パックの断面模式図であ
る。
【符号の説明】
1 電池パック、2 外装部材、3 蓋体、4 電池、
5 貼付テープ、6凸部、7 凹み部、8,9 矢印、
10,11 電池表面、12 基体、13シール材、1
4 開口部、15 側壁部分、16 側壁面、17 上
面、18接触面、19 上部壁面、20 境界領域。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電池と、 前記電池を内部に格納し、前記電池の一部を露出させる
    開口部が形成された外装部材と、 前記開口部上に配置され、前記外装部材に対して相対的
    に移動可能な蓋体とを備える、電池パック。
  2. 【請求項2】 前記蓋体は前記電池に固着されている、
    請求項1に記載の電池パック。
  3. 【請求項3】 前記開口部の壁面は凸部を含み、その凸
    部は前記外装部材の外周面側に位置する表面を有し、さ
    らに、 前記蓋体は、前記表面に接する接触面を有する、請求項
    1または2に記載の電池パック。
  4. 【請求項4】 前記開口部の側壁は、前記外装部材の外
    周面に接続する上部壁面を含み、前記凸部は前記上部壁
    面より前記外装部材の内側に近い領域に配置されてい
    る、請求項3に記載の電池パック。
  5. 【請求項5】 前記蓋体は複数の部材からなる、請求項
    1〜4のいずれか1項に記載の電池パック。
  6. 【請求項6】 前記開口部の壁面は、外装部材の外周面
    に対して傾斜した壁面部分を有し、 前記蓋体は、前記蓋体を前記外装部材の開口部上に配置
    した際に前記開口部の壁面部分と対向する側壁面を有す
    る、請求項1〜5のいずれか1項に記載の電池パック。
  7. 【請求項7】 前記外装部材の開口部の幅は前記電池の
    幅より小さい、請求項1〜6のいずれか1項に記載の電
    池パック。
  8. 【請求項8】 前記外装部材の開口部の幅は前記電池の
    幅以上である、請求項1〜6のいずれか1項に記載の電
    池パック。
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