JP2000340190A - 電池パック - Google Patents

電池パック

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JP2000340190A
JP2000340190A JP11151188A JP15118899A JP2000340190A JP 2000340190 A JP2000340190 A JP 2000340190A JP 11151188 A JP11151188 A JP 11151188A JP 15118899 A JP15118899 A JP 15118899A JP 2000340190 A JP2000340190 A JP 2000340190A
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Japan
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battery
case
pack
battery pack
lower case
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JP11151188A
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English (en)
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Katsumi Takatsu
克巳 高津
Junji Fujiwara
潤司 藤原
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Priority to EP08163835A priority patent/EP1995819B1/en
Priority to US09/530,556 priority patent/US6451474B1/en
Priority to PCT/JP1999/004994 priority patent/WO2000016416A1/ja
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

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  • Battery Mounting, Suspending (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 パックケース内に収容したラミネートシート
を外装ケースとする電池を衝撃から防止する電池保護構
造を備えた電池パックを提供する。 【解決手段】 軟質材料によって形成された外装体内に
発電要素を収容して平板形状に形成された電池をパック
ケース内に収容してなる電池パックにおいて、前記パッ
クケース2は、前記電池3の平板面の両面に対面する平
面部と、電池3の側面に臨む複数の壁面部とを備え、前
記平面部及び壁面部が電池のパックケース2内への収容
位置を位置規制するように構成されてなることを特徴と
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、携帯電話機やモバ
イルコンピュータ等の携帯情報機器の電池電源として要
求される小型軽量化及び薄型化を達成する電池パックに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】携帯電話機やモバイルコンピュータ等の
携帯情報機器の体積及び重量中に電池が占める比率は少
なくなく、携帯情報機器の小型軽量化及び薄型化の鍵を
電池が握っているといっても過言ではない。
【0003】図10は、従来構成に係る携帯電話機の電
池装填部分の断面を示し、リチウムイオン二次電池によ
り構成された電池51を収容した電池パック49は、電
池パック49のパックケース50の一方面が携帯電話機
70の機器ケース48の一部を構成している。図からも
わかるように、電池パック49は携帯電話機70の厚さ
の約1/2を占め、残る厚さ方向のスペースにプッシュ
キー45やキー接点回路を構成する多層回路基板46、
プッシュキー45からの押圧力を支持すると共に電池パ
ック49との間を遮蔽する支持板47が配設されてい
る。また、電池51は充放電や経年変化によって膨張す
るため、これを見越して電池パック49内には間隙Cが
設けられ、電池パック49と携帯電話機のキー構造との
間に隙間Gが設けられている。
【0004】上記は携帯電話機の例であるが、モバイル
コンピュータや電子手帳等も類似の構成であり、これら
の携帯情報機器の小型軽量化、特に薄型化を実現するに
は電池の薄型化が不可欠の要素となる。しかしながら、
従来のリチウムイオン二次電池のように正負極板を巻回
構造に形成した電池では所要の電池容量を得るために
は、その厚さを薄型化することに限界がある。
【0005】そこで、リチウムポリマー二次電池のよう
に極板を積層構造にしてラミネートシートのような柔軟
な外装体を電池ケースとした電池を採用することによ
り、薄型化と共に軽量化を図ることができ、携帯電話機
やモバイルコンピュータの電池パックの薄型化、軽量化
の達成が可能となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、極板を
積層構造にした発電要素をラミネートシートにより形成
された外装ケース内に収容した電池を用いた電池パック
は、携帯機器あるいは電池パックを落下させた場合のよ
うな衝撃を受けた際に、外装ケースが軟質であるが故に
発電要素に衝撃が加わりやすく、発電要素の正負極板間
に短絡を生じさせる危険性を孕んでいる。携帯機器は落
下や衝突等を受けやすい使用環境にあり、衝撃により機
器故障が生じることを抑制する対策が重要であり、特に
電池パックの故障は機器の機能停止となってしまうた
め、衝撃に対する対策を充分に講じる必要がある。
【0007】本発明が目的とするところは、ラミネート
シートによる外装ケースを用いた電池により電池パック
の薄型化、軽量化を図ると同時に、電池の耐衝撃性を向
上させた電池収容構造を備えた電池パックを提供するこ
とにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明は、ラミネートシートで形成された外装ケース
内に発電要素を収容して平板形状に形成された二次電池
をパックケース内に収容してなる電池パックにおいて、
前記パックケースは、前記二次電池の平板面の両面に対
面する平面部と、二次電池の側面に臨む平面に形成され
た複数の壁面部とを備え、前記平面部及び壁面部が二次
電池のパックケース内への収容位置を位置規制するよう
に構成されてなることを特徴とする。
【0009】この構成によれば、二次電池はその平板面
が両面でパックケースの平面部に対面し、各側面はパッ
クケースの壁面に囲まれた状態に位置決めされてパック
ケース内に収容されるので、衝撃等が加わったときにパ
ックケース内で二次電池が移動することがなく、ラミネ
ートシートで形成された外装ケースに発電要素を収容し
た二次電池でも衝撃による電池の損傷が防止される。
【0010】上記構成において、パックケースが、壁面
部で囲まれた二次電池の収容スペースが形成された下ケ
ースと、この下ケースに接合して下ケースの開放面を閉
じる上ケースとにより形成され、前記壁面の直近の外側
に前記上ケースとの接合部位を形成することにより、壁
面の変形強度が向上し、衝撃により壁面が変形して電池
に損傷を与えることが防止される。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の一実施形態について説明し、本発明の理解に供する。
尚、以下に示す実施形態は本発明を具体化した一例であ
って、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
【0012】本実施形態に係る電池パックは、携帯電話
機の電池電源として構成した例を示すものである。
【0013】図1は、実施形態に係る電池パックの構成
を分解して示すもので、電池パック1は、上ケース2a
と下ケース2bとからなるパックケース2内に、リチウ
ムポリマー二次電池として構成された電池3と、この電
池3を保護するセーフティユニット(以下、SU)を構
成した回路基板14及び臨界温度抵抗素子であるPTC
5を備えて構成された電池保護装置8とを収容し、外部
出力端子6a、6b、6cの携帯電話機側接触端子との
接触部を下ケース2bに形成された端子取付凹部19
a、19b、19cから外部に露出させた状態に取り付
けて構成されている。
【0014】この電池パック1は、携帯電話機に着脱自
在に装填できるように構成されており、パックケース2
を構成する上ケース2aは携帯電話機の外装ケースの一
部を構成する。従って、上ケース2aは機器外装として
の強度と美観を呈するように形成される。この上ケース
2a及び下ケース2bは樹脂成形により形成され、電池
3及び電池保護装置8を収容して両ケース間は超音波接
合により一体化され、薄型の電池パック1として完成さ
れる。
【0015】前記電池3は、その概略構成を図2(a)
に断面図として示すように、シート状に形成された正極
板と負極板とをポリマー電解質シートを介して複数層に
積層して形成された発電要素10を、ラミネートシート
からなる軟質の外装ケース11内に収容して構成されて
いる。この外装ケース11は、図2(b)に示すよう
に、短冊状に切断されたラミネートシートを二つ折りに
して、両サイドの斜線部を溶着シールして袋状に形成
し、この中に発電要素10を収容し、発電要素10を構
成する各正極板から正極リード12、各負極板から負極
リード13を引き出し、リード引き出し辺11bを溶着
シールし、外装ケース11内を密閉して形成される。両
サイドのシール辺11aは、電解液の漏液を防止するた
めにシール幅を大きくして形成されるので、図1に示す
ように上面側に折り返し、透明粘着テープ71によって
固定し、無駄な平面スペースの増加をなくしている。こ
のように構成された電池3は、従来のリチウムイオン二
次電池等のように正負極板を巻回構造にした構造に比し
て薄型の平板状に構成することができ、外装ケース11
がラミネートシートで形成されていることと相まって電
池の軽量化を図ることができ、電池パック1としても薄
く軽く形成できるので、機器の薄型化、軽量化に寄与で
きるものとなる。
【0016】図3は、下ケース2b上に前記外部出力端
子6a、6b、6c及び電池保護装置8を装着した状態
を示す平面図で、これらの下ケース2bへの装着は、次
のようになされる。まず、下ケース2bの側面から裏面
にかけて形成された端子取付凹部19a、19b、19
cの底に設けられたスリット状の穴にコの字状に形成さ
れた外部出力端子6a、6b、6cをその先端から圧入
して取り付け、検査用端子24a、24bを下ケース2
bの所定位置に嵌入させる。次に、正極接続リード30
を外部出力端子6aの先端に抵抗溶接し、負極接続リー
ド33が取り付けられたPTC5のリード片を検査用端
子24bの先端に抵抗溶接する。次いで、SUを構成し
た回路基板14を外部出力端子6a、6b、6c及び検
査用端子24a、24bのコの字状の中に圧入し、回路
基板14上に形成されたハンダ付けランドに各端子をハ
ンダ付けして、図3に示す状態に外部出力端子6a、6
b、6c及び電池保護装置8の装着がなされる。このよ
うに下ケース2b内の一端側に外部出力端子6a、6
b、6c及び電池保護装置8が装着されると、図3に示
すように電池収容スペース72が残されるので、ここに
電池3を収容する。
【0017】電池3のリード引き出し辺11bからは正
極リード12と負極リード13とが引き出されているの
で、正極リード12と前記正極接続リード30とを超音
波溶接することにより正極リード12を外部出力端子6
aに接続し、負極リード13と負極接続リード33とを
超音波溶接することにより負極リード13を電池保護装
置8に接続する。前記電池収容スペース72に収納した
電池3のリード引き出し辺11bは、図4に示すよう
に、電池保護装置8上を覆うように配置され、正極リー
ド12が接合された正極接続リード30及び負極リード
13が接合された負極接続リード33は、図示するよう
にリード引き出し辺11bの上に折り曲げられる。
【0018】前記電池収容スペース72の周囲には、図
3に示すように、電池3の両サイドのシール辺11aが
折り返された側面に当接するサイド壁面73a、73
b、電池3の下側面に当接する下壁面74、電池3のリ
ード引き出し辺11bの両端側にそれぞれ当接する上壁
面75a、75bが形成されている。図4に示すよう
に、電池3を前記サイド壁面73a、73b、下壁面7
4、上壁面75a、75bに囲まれた電池収容スペース
72内に収納すると、電池3は所定位置に位置決めされ
ると同時に、下ケース2bを上ケース2aで閉じると電
池3は所定位置から不動の状態にしてパックケース2内
に収容される。
【0019】上記のようにして下ケース2b内に電池保
護装置8及び電池3を収容した後、下ケース2bに上ケ
ース2aを超音波接合することにより、図5に示すよう
に薄型化された電池パック1に組み立てられる。図5
(b)は電池パック1を下ケース2b側から見た平面図
で、電池3の平板面に接する面は薄肉形成されて、電池
3が膨張によりその厚さが変化した場合に弾性的に変形
する弾性変形面15に形成されている。また、この弾性
変形面15を取り囲むように突出形成された外周部16
が形成されている。更に、弾性変形面15は薄肉形成さ
れているので、刃物等による突き刺しにより電池3が損
傷を受けることを防止するため、弾性変形面15の周辺
部分を除いた部分にステンレス薄板7が貼着されてい
る。このステンレス薄板7の角部には、外周部16に当
接する突出部7aが形成され、ステンレス薄板7を弾性
変形面15に貼着するときの位置決めができるように構
成されている。
【0020】図6は、図5(b)におけるX−X線矢視
断面を示し、前記弾性変形面15は本構成においては厚
さ0.22mmに薄肉形成され、この弾性変形面15の
周囲には、所定高さに外周部16が形成されている。こ
の外周部16の頂部と弾性変形面15に貼着されたステ
ンレス薄板7の表面との間には段差Hができるように外
周部16の突出高さが形成される。尚、本構成での段差
Hは0.4mmに設定されている。
【0021】電池3は、充放電の繰り返しや経年変化に
より電極板が膨張して電池3の厚さが増加する。電池3
の膨張によりその厚さが増加して上ケース2aと下ケー
ス2bとの間の電池収容空間の高さを越えたとき、電池
3の膨張による圧力は薄肉形成されて変形しやすくなっ
ている弾性変形面15を押し出して弾性変形させる。極
板を積層構造にした電池3の極板の膨張は電池3全体の
厚さ変化として生じるので、弾性変形面15は電池3と
接触する面が平均的に押し上げられ、変形は外周部16
に接する周辺部で弾性変形する。本構成におけるリチウ
ムポリマー二次電池の厚さは3.91mmで、これが充
放電を繰り返した全寿命経過における膨張による厚さは
4.31mmとなり、0.4mmの膨張が生じるデータ
が取得されている。前述したように、弾性変形面15上
には外周部16に囲まれた高さ0.4mmの段差Hによ
る空間が形成されているため、電池パック1の全寿命が
経過した状態でも電池パック1の最大厚さに変化は生じ
ない。
【0022】本構成のように電池3をパックケース2内
の厚さ方向に密着するように収容する場合に、下ケース
2bを上ケース2aで閉じるために下ケース2bの所定
位置に上ケース2aを重ね合わせると、電池3は上ケー
ス2aを押し上げるような力を及ぼし、図6及び図7に
示すように、下ケース2bと上ケース2aとの間を超音
波溶着する周囲の嵌合部位は浅い嵌合状態にあるので、
超音波溶接装置にセットするまでに上ケース2aと下ケ
ース2bとの嵌合位置が位置ずれする恐れがある。この
超音波溶着するまでの間に上ケース2aが所定位置から
位置ずれすることを防止するために、超音波溶着する以
前に下ケース2bに上ケース2aが嵌合する嵌合構造が
設けられている。
【0023】図1及び図3に示すように、下ケース2b
の上下両端側に上嵌合凹部61a、61b、下嵌合凹部
62a、62bが形成されており、この下ケース2bに
上ケース2aを重ね合わせたとき、前記上嵌合凹部61
a、61b及び下嵌合凹部62a、62bそれぞれに、
上ケース2aに形成された上嵌合凸部63a、63b及
び下嵌合凸部64a、64bが嵌入し、下ケース2bに
上ケース2aが嵌合接続される。
【0024】図7は、図5(b)におけるY−Y線矢視
断面を示すもので、前記上嵌合凹部61aと上嵌合凸部
63aとの嵌合状態、下嵌合凹部62aと下嵌合凸部6
4aとの嵌合状態が示されている。この嵌合構造により
超音波溶着する以前に下ケース2bの所定位置に上ケー
ス2aが嵌合した状態が得られるので、この状態で上ケ
ース2aと下ケース2bとの間に超音波を加えて周囲の
溶着部位66で超音波接合する。
【0025】図6に示すように、下ケース2bと上ケー
ス2aとがパックケース2の厚さ方向に当接する溶着部
位66が、下ケース2bに形成されたサイド壁面73
a、73bの直近の外側に設けられている。この溶着部
位66は、図3及び図4に示すようにライン状に設けら
れ、パックケース2の周囲を一周するように形成されて
いる。下ケース2bに上ケース2aを前記上嵌合凹部6
1a、61bと下嵌合凹部62a、62bとで嵌合させ
て重ね合わせると、下ケース2bに上ケース2aが溶着
部位66で当接する。このように重ね合わせた上ケース
2aと下ケース2bとを、その当接方向から超音波溶接
装置のホーンと受け治具とで挟圧することにより、前記
溶着部位66で上ケース2aと下ケース2bとが密着す
るので、ホーンから超音波加振することにより溶着部位
66の密着間が溶融して上ケース2aと下ケース2bと
は接合し、パックケース2として一体化される。このよ
うにサイド壁面73a、73bは、その直近の外側で上
ケース2aが接合されるので変形強度が強化され、衝撃
等による変形加圧に対する強度が向上し、収容された電
池3を保護して衝撃による損傷を防止することができ
る。また、図7に示すように、上壁面75a、75b及
び下壁面74は、それらの背後に形成された上嵌合凹部
61a、61b及び下嵌合凹部62a、62bにそれぞ
れ嵌入する上嵌合凸部63a、63b及び下嵌合凸部6
4a、64bにより変形強度が強化される。
【0026】また、図6及び図7に示すように、溶着部
位66はパックケース2の外部露出面より内側に設定さ
れているので、溶融部が外部に露出せず、電池パック1
としての外観を損なうことがない。また、上ケース2a
と下ケース2bとが対向方向に密着する部位は溶着部位
66のみで、他の部位では僅かな隙間が形成されている
ので、超音波加振により溶融することはなく、溶融部が
外部に露出することはない。
【0027】以上説明したように、電池3は、その平板
面は上ケース2aと下ケース2bとに密着した状態にパ
ックケース2内に収容され、シール辺11aを上平面に
折り返した両側面は下ケース2bに形成されたサイド壁
面73a、73bに、下側面は下壁面74に、当接もし
くは僅少間隙を隔てた状態にパックケース2内に収容さ
れる。また、リード引き出し辺11b側は、図8に示す
ように、上壁面75aに位置決め支持された負極接続リ
ード33に位置決めされる状態にあり、図4に示すよう
に、正極リード12側では上壁面75bに位置決め支持
された正極接続リード30に折り返されたシール辺11
aのリード引き出し辺11b側が、負極リード13側で
は上壁面75aにシール辺11aのリード引き出し辺1
1b側が当接もしくは僅少間隙を隔てた状態にパックケ
ース2内に収容される。電池3はその外装ケース11が
ラミネートシートにより形成されているので、金属ケー
スの場合に比して外形寸法の誤差が大きく、電池収容ス
ペース72の寸法は電池3プラス側誤差の状態で各壁面
に当接するように設定されているので、マイナス側誤差
の状態では各壁面との間には僅少な間隙が生じる。
【0028】このように電池3をパックケース2内に収
容して電池パック1を構成することにより、落下等によ
る衝撃が加わったときにパックケース2内で電池3が移
動し難くなるので、衝撃に伴う電池3の移動により軟質
の外装ケース11を通して内装された正極板と負極板と
の間の短絡等の障害の発生が防止される。即ち、上下の
平板面が上ケース2a及び下ケース2bの平面部に密着
していることによる摩擦抵抗により移動し難くなり、周
囲側面は各壁面に当接または僅少間隙で囲まれているの
で更に移動し難くなり、ラミネートシートにより形成さ
れた外装ケースを用いた電池3により電池パック1を薄
型化及び軽量化した構成における衝撃対策が図られてい
る。また、電池3の側面を囲む下ケース2bの各壁面
は、その直近の外側で上ケース2aが接合されるので強
固になり、衝撃による各壁面の変形が電池3に及ぶこと
が防止される。
【0029】上記構成になる電池パック1は、図9に断
面図として示すように、携帯電話機9に装填される。先
に図10に示した従来構成になる電池パックに比して薄
型化されているため携帯電話機9自体も薄型化され、ポ
ケットに挿入できるまでのスリムな形態の携帯電話機9
が実現される。携帯電話機9内の電池パック1が装填さ
れる反対面(表面側)には、プッシュキー17、このプ
ッシュキー17による接点回路が形成された多層回路基
板18、この多層回路基板18を支持する支持板19が
配設され、この支持板19と電池パック1との間は、外
周部16との間に約0.05mmの間隙、弾性変形面1
5上に貼着されたステンレス薄板7との間に約0.45
mmの間隙が設けられている。この構成によって、携帯
電話機9の表面側から強い押圧が加わったときには外周
部16が支持板19の変形を支える作用をなす。また、
電池3は充放電あるいは経年変化により極板の膨張が生
じて電池の厚さが増加するが、弾性変形面15は電池3
の膨張に対応して弾性変形し、前述したように外周部1
6で囲まれた中に形成された空間で膨張による厚さ変化
が収まり、膨張の影響を機器側に及ぼすことがない。
【0030】また、携帯電話機のような携帯情報機器
は、機器自体あるいは電池パックを落下させたり衝突さ
せてしまう危険性を孕んでおり、それによる衝撃により
機能停止に至らないような対策を講じる必要があるが、
前述のように電池3をパックケース2により強固に保護
し、パックケース2内で移動しないように構成している
ので、衝撃により電池3が損傷することを防止すること
ができる。
【0031】以上説明した電池パックの構成は、携帯電
話機の電池電源として適用した例について述べたが、モ
バイルコンピュータや電子手帳、トランシーバ等におい
ても同様の構成を適用することができる。
【0032】
【発明の効果】以上の説明の通り本発明によれば、ラミ
ネートシートにより形成された外装ケース内に発電要素
を収容して平板形状に形成された電池は、その両平板面
がパックケースの内面に密着し、側周面は壁面に囲まれ
てパックケース内に収容されているため、衝撃や振動に
よりパックケース内で電池が移動しないので、軟質の外
装ケース内に収容された発電要素に損傷を与えて電池パ
ックとしての機能停止を来すことが防止される。また、
パックケースを構成する下ケースに形成された電池の側
周面を囲む壁面は、その直近の外側で上ケースと接合さ
れるので、電池を囲む壁面の変形強度が向上し、パック
ケースによる電池の保護が確実になされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係る電池パックの構成を示す分解斜
視図。
【図2】電池の概略構成を示す(a)は断面図、(b)
は平面図。
【図3】下ケースに電池保護装置を配設した状態を示す
平面図。
【図4】下ケースに電池保護装置及び電池を配設した状
態を示す平面図。
【図5】電池パックの外観を示す(a)は外部出力端子
側から見た側面図、(b)は下ケース側から見た平面
図。
【図6】図5(b)におけるX−X線矢視断面図。
【図7】図5(b)におけるY−Y線矢視断面図。
【図8】電池のリード引き出し辺側の位置決め状態を示
す断面図。
【図9】電池パックを携帯電話機に装填した状態を示す
断面図。
【図10】従来構成になる電池パックの携帯電話機への
装填状態を示す断面図。
【符号の説明】
1 電池パック 2 パックケース 2a 上ケース 2b 下ケース 3 電池 6a、6b、6c 外部出力端子 8 電池保護装置 10 発電要素 11 外装ケース 11b リード引き出し辺 12 正極リード 13 負極リード 72 電池収容スペース 73a、73b サイド壁面 74 下壁面 75a、75b 上壁面

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軟質材料によって形成された外装体内に
    発電要素を収容して平板形状に形成された電池をパック
    ケース内に収容してなる電池パックにおいて、 前記パックケースは、前記電池の平板面の両面に対面す
    る平面部と、電池の側面に臨む複数の壁面部とを備え、
    前記平面部及び壁面部が電池のパックケース内への収容
    位置を位置規制するように構成されてなることを特徴と
    する電池パック。
  2. 【請求項2】 パックケースが、壁面部で囲まれた電池
    の収容スペースが形成された下ケースと、この下ケース
    に接合して下ケースの開放面を閉じる上ケースとにより
    形成され、壁面の直近の外側に前記上ケースとの接合部
    位が形成されてなる請求項1記載の電池パック。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002245999A (ja) * 2001-02-15 2002-08-30 Tdk Corp 電気化学デバイスおよびケース
US7436429B2 (en) 2003-11-24 2008-10-14 The Boeing Company Virtual pan/tilt camera system and method for vehicles
JP2009526362A (ja) * 2006-02-09 2009-07-16 エルジー・ケム・リミテッド バッテリーモジュール

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