JP4073612B2 - 電池パック - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、電池パックに関し、より特定的には、コストを低減できるとともに、信頼性を向上させることが可能な電池パックに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、電子機器、特に携帯電話機や個人情報端末あるいは通信機能を備えたノート型パソコンなどの携帯機器が急速に普及してきている。図35は、従来の携帯機器の例としての携帯電話機を示す斜視模式図である。また、図36は、図35の線分XXXVI−XXXVIにおける、携帯電話機に用いられる電池パックの断面模式図である。図35および36を参照して、従来の携帯電話機を説明する。
【0003】
図35を参照して、携帯電話機101は本体103と、この本体103に電流を供給する電池パック102とからなる。本体103は、フロントケース119とリアケース118と、このフロントケース119およびリアケース118との内部に収納される基板(図示せず)とを含む。基板上には、携帯電話機101の送受話用回路などを構成する素子が配置されている。また、フロントケース119側においては、本体103に液晶表示画面や操作用ボタンなどが配置されている。電池パック102は、本体103の後部(リアケース118側)に装着される。電池パック102には、電源供給部(図示せず)が形成されている。この電池パック102の電源供給部から、本体103へ電流が供給される。
【0004】
図36を参照して、電池パック102は、電池110と、この電池110を収納する開口部を有するケース体105と、ケース体105の開口部を覆うように配置された外装部材104とを備える。ケース体105と外装部材104とは、固定部171において超音波溶着法により固定されている。外装部材104は、携帯電話機101の外周面の一部となる。
【0005】
また、携帯電話機には、図35および36に示したような電池パックを用いたもの以外に、図37に示すような電池を装着して、その電池の装着部を覆うような電池カバーを備えるタイプもある。このような従来の携帯電話機のもう一つの例を、図37を参照して説明する。図37は、従来の携帯電話機のもう一つの例を示す断面模式図である。
【0006】
図37を参照して、携帯電話機101は、基板120を内部に保持するリアケース118およびフロントケース119と、ケース体105の内部に収容された電池110と、電池カバー161とを備える。フロントケース119には、液晶表示窓121が設置されている。また、基板120のフロントケース119側には操作キー133が配置されている。また、基板120上には、送受話回路などを構成する素子165が配置されている。
【0007】
リアケース118には、電池110とケース体105とからなる電池パックを収納するための凹部が形成されている。この凹部に電池パックが収納される。リアケース118の上記凹部の形状は、電池パックの位置決めができるように電池パックの形状とほぼ等しくなっている。電池パックのケース体105には、基板120側において、基板120上の回路などに電流を供給するための端子127が配置されている。端子127は、電池110と導電線126を介して電気的に接続されている。端子127と接触するように、基板120上に板バネ状電極163が設置されている。板バネ状電極163は、リアケース118に設けられた開口部139を介して端子127と接触している。電池110から、導電線126、端子127、板バネ状電極163を介して、基板120上の回路などに電池110から電流が供給される。
【0008】
電池パックが収納された凹部を覆うように、電池カバー161が配置されている。電池カバー161は、その端部の接続部においてリアケース118に着脱可能に接続されている。ここで、電池パックにはリアケース118に電池パックを固定するための固定部など特に設けられていない。そのため、電池カバー161が電池パックを押圧して固定する機能を有する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
上述のような従来の携帯電話機においては、以下に述べるような問題があった。すなわち、図35および36に示した携帯電話機で用いている電池パック102は、ケース体105と外装部材104とを超音波溶着法により接合しているが、このような超音波溶着を行なうために専用の設備が必要になる。このような設備は、携帯電話機の製造コストが上昇する原因の一つとなっていた。
【0010】
また、超音波溶着を行なうための設備では、外装部材104を固定するためにこの外装部材104の形状に適合する金型を用いる。一方、電池パック102の形状は、携帯電話機のモデルチェンジなどに伴って頻繁に変更される。したがって、電池パック102を構成する外装部材104の形状も頻繁に変更されるため、上記設備の金型も携帯電話機のモデルチェンジ毎に更新する必要があった。このような金型は高価なものであり、やはり携帯電話機の製造コストが上昇する原因の一つとなっていた。
【0011】
また、超音波溶着を行なう際には、電池パック102に振動が加えられる。そのため、この振動により電池パック102内の保護回路などが損傷を受ける危険性がある。したがって、従来は、超音波溶着を行なった後、電池パック102の全数について検査を行なっていた。この検査は、超音波溶着による振動が加えられないならば省略可能なものであり、工程数の増加の原因となっていた。
【0012】
また、電池パック102のケース体105と外装部材104とは、上記のように超音波溶着されるため、携帯電話機101のデザインが変更された場合、電池パック102の外装部材104のみを交換するといったことはできない。また、超音波溶着を行なうため、外装部材の形状が変わることで超音波溶着を行なう部分の強度の検証や、超音波溶着のプロセス条件の再検討など、電池パック全体の設計を見直す必要がある。そのため、携帯電話機101のモデルチェンジなどに対応する電池パック102を迅速かつ低コストで準備することは難しかった。
【0013】
また、携帯電話機101の薄型化・小型化に伴って、電池パック102の電池110も薄型化・小型化が進んできている。このように電池110の薄型化が進んでくると、電池110をケース体105と外装部材104とで封止して電池パック102を形成した後においても、図36に示したような構成の電池パック102では剛性が小さくなるので、電池110が外力により容易に変形する場合があった。このような電池110の変形は、電池110の性能の劣化などの不良の原因となっていた。
【0014】
また、図37に示したような携帯電話機101では、電池101とケース体105とからなる電池パックは携帯電話機101の本体には直接固定されず、電池カバー161によって押圧することにより固定されているのみであった。したがって、携帯電話機101がある高さから落下するなど、衝撃が加えられると、電池カバー161が外れて、電池パックも携帯電話機101の本体から容易に外れてしまうという問題があった。
【0015】
また、図37に示した操作キー133をユーザが押す場合、操作キー133を押す力が強いと操作キー133の下に位置する基板120が操作キー133を押すことにより変形する。このように基板120が変形すると、基板120の表面に実装されている素子165が欠損するなどの不良が発生する場合があった。このとき、操作キー133の下に位置する基板120下には、電池パックが位置しているが、この電池パックは上述のように携帯電話機101に直接固定されていないため、上述のような基板120の変形を防止するための補強部材としては特に効果を発揮しない。
【0016】
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の一つの目的は、低コストで、携帯機器のモデルチェンジなどに容易に対応する事が可能な電池パックを提供する事である。
【0017】
この発明のもう一つの目的は、不良の発生を防止することが可能な、高い信頼性を有する電池パックを提供する事である。
【0018】
【課題を解決するための手段】
この発明の1の局面における電池パックは、電池と、この電池を受け入れる電池用開口部を有するケース部材と、電池用開口部を覆うように配置され、ケース部材と着脱可能に接続された外装部材とを備え、外装部材は、電池パックが装着される携帯機器においてケース部材を内部に配置する電池パック用開口部を覆うことが可能な形状である。ケース部材と外装部材とのいずれか一方には凸部が形成される。ケース部材と外装部材とのいずれか他方には、凸部に対向する位置に開口部が形成される。ケース部材と外装部材とは、凸部が開口部に嵌まり込む嵌合部により着脱可能に接続される。ケース部材は、一方側壁と、当該一方側壁と反対側に位置する他方側壁と、一方側壁および他方側壁とは異なる他の側壁とを含む。外装部材は、ケース部材の一方側壁と対向する一方固定壁部と、ケース部材の他方側壁と対向する他方固定壁部と、ケース部材の他の側壁と対向する他の固定壁部とを含む。凸部は、一方側壁と一方固定壁部とのいずれか一方に形成された一方凸部と、他方側壁と他方固定壁部とのいずれか一方に形成された他方凸部と、他の側壁と他の固定壁部とのいずれか一方に形成された他の凸部とを含む。開口部は、一方開口部と他方開口部と他の開口部とを含む。一方開口部は、一方側壁と一方固定壁部とのいずれか他方において、一方凸部に対向する位置に形成される。他方開口部は、他方側壁と他方固定壁部とのいずれか他方において、他方凸部に対向する位置に形成される。他の開口部は、他の側壁と他の固定壁部とのいずれか他方において、他の凸部に対向する位置に形成される。一方固定壁部と一方側壁とは、一方凸部が一方開口部に嵌まり込む一方嵌合部により着脱可能に接続される。他方固定壁部と他方側壁とは、他方凸部が他方開口部に嵌まり込む他方嵌合部により着脱可能に接続される。他の固定壁部と他の側壁とは、他の凸部が他の開口部に嵌まり込む他の嵌合部により着脱可能に接続されている。
【0019】
このようにすれば、電池パックを用いる携帯機器のモデルチェンジなどにともなって、電池パックの外装部材のデザインが変更されるような場合、外装部材とケース部材との着脱可能な接続部の形状を変えずに、外装部材のデザインのみを容易に変更できる。このため、電池パックを用いた携帯機器のモデルチェンジなどに対応して、迅速かつ低コストで電池パックのデザインを変更できる。
【0020】
また、外装部材とケース部材とは着脱可能に接続されているので、旧モデル用の電池パックについて、外装部材を新しいデザインのものと交換する(古いデザインの外装部材を電池パックから取り外し、新しいデザインの外装部材をその電池パックのケース部材に取り付ける)ことが可能になる。このため、旧モデルの電池パックを新モデルの電池パックへと容易に再生できる。
【0022】
また、ケース部材と外装部材とを嵌合部において着脱可能に接続するので、従来のようにケース部材と外装部材とを超音波溶着法などにより固着するという工程を行なう必要がない。したがって、従来のように電池パックを製造するために超音波溶着を行なうための設備を準備する必要がない。また、超音波溶着を行なわないため、従来必要であった外装部材を固定するための金型などを準備する必要もない。このため、上記設備を導入するための費用を削減できるので、電池パックの製造コストを低減することが可能になる。
【0023】
また、上述のように超音波溶着を行なわないため、従来のように超音波溶着に伴う振動が電池パックに加えられることがない。したがって、この振動に起因して電池パックに不良が発生することもない。このため、従来超音波溶着工程後に行なわれていた検査工程を省略することが可能になる。この結果、電池パックの製造工程数を削減できるので、電池パックの製造コストを低減できる。
【0025】
また、電池を収納するケース部材の一方側壁と他方側壁とには、それぞれ外装部材の一方固定壁と他方固定壁とが対向して配置されている。この一方固定壁および他方固定壁は、電池パックの外力による変形を抑制する補強部材としての役割を果たすことができる。したがって、電池パックの剛性を高めることができる。この結果、外力により電池パックの電池が変形することを防止できるので、電池が変形することによる電池の性能劣化といった不良の発生を防止できる。
【0026】
この発明の他の局面における電池パックは、電池と、一方側壁とこの一方側壁とは反対側に位置し、一方側壁と対向するように配置される他方側壁と、一方側壁および他方側壁とは異なる他の側壁と、電池を受け入れる電池用開口部とを有するケース部材と、電池用開口部を覆うように配置され、ケース部材と接続された外装部材とを備える。外装部材は、ケース部材の一方側壁において他方側壁と対向する側面と反対側に位置する外周側面に対向するとともに一方側壁と接続された一方固定壁部と、ケース部材の他方側壁において一方側壁と対向する側面と反対側に位置する外周側面に対向するとともに他方側壁と接続された他方固定壁部と、ケース部材の他の側壁において電池用開口部側の側面と反対側に位置する外周側面に対向するとともに他の側壁と接続された他の固定壁部とを有する。ケース部材と外装部材とのいずれか一方には凸部が形成される。ケース部材と外装部材とのいずれか他方には、凸部に対向する位置に開口部が形成される。凸部は、一方側壁と一方固定壁部とのいずれか一方に形成された一方凸部と、他方側壁と他方固定壁部とのいずれか一方に形成された他方凸部と、他の側壁と他の固定壁部とのいずれか一方に形成された他の凸部とを含む。開口部は、一方側壁と一方固定壁部とのいずれか他方において、一方凸部に対向する位置に形成された一方開口部と、他方側壁と他方固定壁部とのいずれか他方において、他方凸部に対向する位置に形成された他方開口部と、他の側壁と他の固定壁部とのいずれか他方において、他の凸部に対向する位置に形成された他の開口部とを含む。一方固定壁部と一方側壁とは、一方凸部が一方開口部に嵌まり込む一方嵌合部により着脱可能に接続される。他方固定壁部と他方側壁とは、他方凸部が他方開口部に嵌まり込む他方嵌合部により着脱可能に接続される。他の固定壁部と他の側壁とは、他の凸部が他の開口部に嵌まり込む他の嵌合部により着脱可能に接続される。
【0027】
このようにすれば、電池を収納するケース部材の一方側壁と他方側壁とに対向するように、外装部材の一方固定壁と他方固定壁とがそれぞれ配置されることになる。この一方固定壁および他方固定壁は、電池パックの外力による変形を抑制する補強部材として作用するので、電池パックの剛性を高めることができる。この結果、外力により電池パックが変形することを防止できるので、電池パックの変形に伴い電池が変形することを防止できる。したがって、この電池の変形による電池の性能劣化といった不良の発生を防止できる。
【0029】
また、電池パックを用いる携帯機器のモデルチェンジなどにともなって、電池パックの外装部材のデザインが変更される際、外装部材とケース部材との着脱可能な接続部である一方嵌合部および他方嵌合部の形状を変えずに、外装部材のデザインのみを容易に変更できる。このため、電池パックを用いた携帯機器のモデルチェンジなどに対応して、迅速かつ低コストで電池パックのデザインを変更できる。
【0030】
また、外装部材とケース部材とは着脱可能に接続されているので、旧モデル用の電池パックについて、外装部材を新しいデザインのものと交換することが可能になる。このため、旧モデルの電池パックを新しいデザインの外装部材を有する電池パックへと容易に再生できる。
【0031】
また、ケース部材と外装部材とを一方嵌合部および他方嵌合部において着脱可能に接続するので、従来のようにケース部材と外装部材とを超音波溶着法などにより固着するという工程を行なう必要がない。したがって、電池パックを製造するために超音波溶着を行なうための設備を準備する必要がないので、上記設備を導入するための費用を削減できる。この結果、電池パックの製造コストを低減することが可能になる。
【0032】
また、上述のように超音波溶着を行なわないので、電池パックが超音波溶着に伴う振動にさらされることはない。したがって、この振動に起因して電池パックに不良が発生することもないので、従来超音波溶着工程後に行なわれていた検査工程を省略することが可能になる。この結果、電池パックの製造工程数を削減できる。
【0034】
また、ケース部材と外装部材とを、一方嵌合部および他方嵌合部だけでなく、上記の他の嵌合部においても接続することになる。したがって、ケース部材と外装部材とをより確実に接続できる。
【0087】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。なお、以下の図面において、同一または相当する部分には同一の参照番号を付し、その説明は繰り返さない。
【0088】
(実施の形態1)
図1は、本発明による携帯機器としての携帯電話機の実施の形態1を示す斜視模式図である。
【0089】
図1を参照して、携帯電話機1は本体3と、この本体3に電流を供給する電池パック2とからなる。本体3は、フロントケース19とリアケース18と、このフロントケース19およびリアケース18との内部に収納される基板(図示せず)とを含む。基板上には、携帯電話機1の送受話用回路などを構成する素子が配置されている。また、フロントケース19側においては、本体3に液晶表示画面や操作用ボタンなどが配置されている。電池パック2は、本体3の後部(リアケース18側)に装着される。電池パック2には、電源供給部(図示せず)が形成されている。この電池パック2の電源供給部から、後述するように本体3へ電流が供給される。
【0090】
図2は、図1に示した本発明による電池パック2の実施の形態1の斜視展開模式図である。また、図3は、図1の線分III−IIIにおける電池パックの断面模式図である。図2および図3を参照して、電池パック2は外装部材4と、電池10を受け入れる電池用開口部を有するケース部材5と、ケース部材5の電池用開口部の内部に収納された電池10とからなる。ケース部材5の側壁9には、突出部としての凸部6a〜6fが形成されている。また、外装部材4は固定用壁部材8を含む。固定用壁部材8には、凸部6a〜6fに対向する位置にそれぞれ貫通孔である開口部7a〜7fが形成されている。外装部材4は、ケース部材5の電池用開口部を覆うように配置される。このとき、ケース部材5の凸部6a〜6fは、それぞれ外装部材4の開口部7a〜7fに嵌まり込む。この凸部6a〜6fが開口部7a〜7fにそれぞれ嵌まり込んだ一方嵌合部、他方嵌合部および他の嵌合部としての嵌合部11により、ケース部材5と外装部材4とは着脱可能に接続されている。
【0091】
このようにすれば、電池パック2を用いる携帯機器としての携帯電話機1のモデルチェンジなどにともなって、電池パック2の外装部材4のデザインが変更されるような場合、外装部材4とケース部材5との着脱可能な接続部である嵌合部11の形状を変えずに、外装部材4のデザインのみを容易に変更できる。このため、電池パック2を用いた携帯電話機1のモデルチェンジなどに対応して、迅速かつ低コストで電池パック2のデザインを変更できる。
【0092】
また、ケース部材5と外装部材4とを嵌合部11において着脱可能に接続するので、従来のようにケース部材5と外装部材4とを超音波溶着法などにより固着するという工程を行なう必要がない。したがって、従来のように電池パック2を製造するために超音波溶着を行なうための設備を準備する必要がない。また、超音波溶着を行なわないため、超音波溶着を行なう際に従来必要であった外装部材4を固定するための金型などを準備する必要もない。このため、超音波溶着を行なうための設備を導入する費用を削減できるので、電池パック2の製造コストを低減することが可能になる。
【0093】
また、上述のように超音波溶着を行なわないため、従来のように超音波溶着に伴う振動が電池パック2に加えられることがない。したがって、この振動に起因して電池パック2に不良が発生することもない。このため、従来超音波溶着工程後に行なわれていた検査工程を省略することが可能になる。この結果、電池パック2の製造工程数を削減できるので、電池パック2の製造コストを低減できる。
【0094】
また、図2および3を参照して、ケース部材5は、一方突出部としての凸部6a、6bが形成された一方側壁としての側壁9と、この一方側壁としての側壁9と反対側に位置し、他方突出部としての凸部6d、6eが形成された他方側壁としての側壁9とを含んでいる。外装部材4は、ケース部材5の一方側壁としての側壁9と対向し、一方開口部としての開口部7a、7bが形成された一方固定壁部としての固定用壁部材8を含む。また、外装部材4は、ケース部材5の他方側壁としての側壁9と対向し、他方開口部としての開口部7d、7eが形成された他方固定壁部としての固定用壁部材8を含む。さらに、ケース部材5は、凸部6c、6fが形成された他の側壁としての側壁9を含む。外装部材4は、上記他の側壁としての側壁9と対向し、開口部7c、7fが形成された他の固定壁部としての固定用壁部材8を含む。
【0095】
この場合、電池10を収納するケース部材5の側壁9には、それぞれ固定用壁部材8が対向して配置されている。この固定用壁部材8は、電池パック2の外力による変形を抑制する補強部材としての役割を果たすことができる。したがって、電池パック2の剛性を高めることができる。この結果、外力により電池パック2における電池10が変形することを防止できる。そのため、電池10が変形することによる電池10の性能劣化など不良の発生を防止できる。
【0096】
また、ケース部材5の四方に嵌合部が配置されているので、ケース部材5と外装部材4とをより確実に接続できる。
【0097】
また、図3を参照して、電池パック2では、開口部7b、7dが凸部6b、6dの下側に面する壁面と接触可能な側壁を有している。このようにすれば、凸部6b、6dの壁面と開口部7b、7dの側壁とが接触することにより、ケース部材5と外装部材4とを接続するとともに、ケース部材5に対する外装部材4の位置を正確に決定できる。
【0098】
また、図2および3に示した電池パック2を備える携帯電話機1(図1参照)は、モデルチェンジに迅速に対応できるとともに、高信頼性でありかつ製造コストを低減できる電池パック2を備えるので、結果的にモデルチェンジを迅速かつ低コストで行なうことができる。
【0099】
図4は、図1〜3に示した電池パックの実施の形態1の第1の変形例を示す断面模式図である。図4は図3に対応する。図4を参照して、本発明による電池パックの実施の形態1の第1の変形例を説明する。
【0100】
図4を参照して、電池パック2は、基本的に図1〜3に示した電池パック2と同様の構造を備える。ただし、図4に示した電池パックでは、外装部材4のデザインが図1〜3に示した電池パック2とは異なる。なお、図4に示した外装部材4の固定用壁部材8と開口部7a〜7f(図示せず)の構造は、図1〜3に示した電池パックと同様になっている。
【0101】
このように、外装部材4とケース部材5とは着脱可能に接続されているので、旧モデル用の電池パックについて、外装部材4を新しいデザインのものと交換する(古いデザインの外装部材4(図3参照)を電池パックから取り外し、図4に示したような新しいデザインの外装部材4をその電池パック2のケース部材5に取り付ける)ことが可能になる。このため、旧モデルの電池パック2(図3参照)を新モデルの電池パック2(図4参照)へと容易に再生できる。
【0102】
図5は、図1〜3に示した電池パックの実施の形態1の第2の変形例を示す断面模式図である。図5は図3に対応する。図5を参照して、本発明による電池パックの実施の形態1の第2の変形例を説明する。
【0103】
図5を参照して、電池パック2は、基本的には図1〜3に示した電池パック2と同様の構造を備える。ただし、図5に示した電池パック2では、外装部材4の固定用壁部材8に突出部としての凸部12が形成されている。また、ケース部材5の側壁9には、凸部12に対向する位置に開口部13が形成されている。外装部材4の凸部12は、図2に示した開口部7a〜7fと同じ位置に形成されている。また、ケース部材5の開口部13は、図2に示した凸部6a〜6fと同じ位置に形成されている。ケース部材5と外装部材4とは、凸部12が開口部13に嵌まり込む嵌合部11により、着脱可能に接続されている。図5に示した電池パック2によっても、図1〜3に示した電池パックと同様の効果を得ることができる。また、図5に示した電池パック2を備える携帯電話機は、図1に示した携帯電話機1と同様の効果を奏する。
【0104】
図6は、図1〜3に示した電池パックの実施の形態1の第3の変形例を示す断面模式図である。図6は図3に対応する。図6を参照して、本発明による電池パックの実施の形態1の第3の変形例を説明する。
【0105】
図6を参照して、電池パック2は、基本的には図1〜3に示した電池パックと同様の構造を備える。ただし、図6に示した電池パック2では、開口部14は外装部材4の固定用壁部材8を貫通しない凹部となっている。
【0106】
この場合、図1〜3に示した電池パックによる効果に加えて、開口部14が固定壁部材8を貫通していないので、嵌合部11での機密性を高めることができる。この結果、嵌合部11からケース部材5の内部の電池に水などが侵入することを確実に防止できる。このため、信頼性の高い電池パック2を得ることができる。さらに、この図6に示した電池パック2を携帯電話機に適用すれば、携帯電話機における電池パック2における水などの侵入に起因する故障の発生確率を低減できる。したがって、信頼性の高い携帯電話機を得ることができる。
【0107】
図7は、図1〜3に示した電池パックの実施の形態1の第4の変形例を示す断面模式図である。図7は図3に対応する。図7を参照して、本発明による電池パックの実施の形態1の第4の変形例を説明する。
【0108】
図7を参照して、電池パック2は、基本的には図5に示した電池パック2と同様の構造を備える。ただし、図7に示した電池パック2では、開口部15はケース部材5の側壁9を貫通しない凹部となっている。
【0109】
この場合、図1〜3に示した電池パックによる効果に加えて、開口部15が側壁9を貫通していないので、嵌合部11での機密性を高めることができる。この結果、嵌合部11からケース部材5の内部の電池に水などが侵入することを確実に防止できる。
【0110】
図8は、図1〜3に示した電池パックの実施の形態1の第5の変形例を示す断面模式図である。図8は図3に対応する。図8を参照して、本発明による電池パックの実施の形態1の第5の変形例を説明する。
【0111】
図8を参照して、電池パック2は基本的には図1〜3に示した電池パック2と同様の構造を備える。ただし、図8に示した電池パック2では、突出部としての凸部16の断面形状が半円状となっている。
【0112】
この場合、凸部16の断面形状が半円状であれば、凸部16の端部に傾斜部を形成できる。このような傾斜部が存在することにより、凸部16を開口部7b、7dに嵌め込む作業を容易に行なうことができる。
【0113】
図9は、図1〜3に示した電池パックの実施の形態1の第6の変形例を示す断面模式図である。図9は図3に対応する。図9を参照して、本発明による電池パックの実施の形態1の第6の変形例を説明する。
【0114】
図9を参照して、電池パック2は基本的には図1〜3に示した電池パック2と同様の構造を備える。ただし、図9に示した電池パック2では、突出部としての凸部17の断面形状が三角形状となっている。
【0115】
この場合、凸部17の断面形状が三角形状であれば、図8に示した電池パック2と同様に、凸部17の端部に傾斜部を形成できる。このような傾斜部が存在することにより、凸部17を開口部7b、7dに嵌め込む作業を容易に行なうことができる。
【0116】
図10は、図1に示した携帯電話機1に電池パック2を装着した状態を示す斜視模式図である。図11は、図10の線分XI−XIにおける断面模式図である。図10および11を参照して、本発明による携帯電話機の実施の形態1をより詳しく説明する。
【0117】
図10および11を参照して、携帯電話機1は、フロントケース19と、フロントケース19と接続されたリアケース18と、このフロントケース19およびリアケース18の内部に保持される基板20と、リアケースの電池パック用開口部に配置された電池パック2とを備える。電池パック2はその表面に形成された突起部24と止め具部23とを含む。電池パック2の突起部24は、リアケース18の開口部25に挿入されている。また、電池パック2の止め具部23は、リアケース18の止め具22下に位置し、止め具22により押圧されている。この止め具22と突起部24とにより、電池パック2は携帯電話機1の本体の一部であるリアケース18に対して位置決め・接続されている。
【0118】
電池パック2は、図1〜3を参照して説明したように、電池10と、電池10を受け入れる電池用開口部を有するケース部材5と、電池用開口部を覆うように配置され、ケース部材5と着脱可能に接続された外装部材4とからなる。ケース部材5と外装部材4とは、突出部としての凸部6a〜6f(図3参照)が開口部7a〜7fにそれぞれ嵌まり込んでいる嵌合部によって着脱可能に接続されている。電池10の電極(図示せず)と電気的に接続された導電線26は、端子27と接続されている。端子27は、外装部材4に設置された外装部材側端子28と電気的に接続されている。この外装部材側端子28は、突起部24の表面にまで延在する導電体としての延在部29を含む。突起部24の表面に位置する外装部材側端子28の延在部29は、リアケース18に形成された開口部25の内周面に配置され、導電体からなる本体側端子30と接続されている。本体側端子30は、開口部25の内周面からリアケース18の内面上に延在している。この本体側端子30には、板バネ状給電端子部31が接続されている。この板バネ状給電端子部31は、基板20上の基板側端子32に接続している。基板20上には、携帯電話機1の送受話用回路などを構成する素子が配置されている。基板側端子32は、基板20上の素子に電流を供給するためのものである。このようにして、電池パック2の電池10から、導電線26、端子27、外装部材側端子28、延在部29、本体側端子30、板バネ状給電端子部31、基板側端子32を介して、基板20上の素子に電流が供給される。また、図11を参照して、フロントケース19には、液晶表示窓21が形成されている。電池パック2の下に位置する領域には、操作部を構成する操作キー33が配置されている。
【0119】
この場合、携帯電話機1において、上記突起部24をリアケース18の開口部25に挿入することにより、電池パック2の位置決めおよび固定を行なうことができる。そして、上述のように開口部25の側壁上に、電池パック2からの電流を受けるための受電電極である本体側端子30を設置しているので、電池パック2から携帯電話機1の本体へと容易かつ確実に電流を供給できる。
【0120】
図12は、図10および11に示した本発明による携帯電話機の実施の形態1の第1の変形例を示す部分断面模式図である。図12は、携帯電話機の電池パックが装着された部分を示している。図12を参照して、本発明による携帯電話機の実施の形態1の第1の変形例を説明する。
【0121】
図12を参照して、携帯電話機1は、基本的に図10および11に示した携帯電話機1と同様の構造を備える。しかし、図12に示した携帯電話機1では、電池パック2において電池10の封止部上に端子27が配置されている。この端子27は電池10と電気的に接続されている。そして、外装部材4の内周側において、端子27に対向する領域には、外装部材側端子28と電気的に接続された板バネ状端子42を有する給電端子34が設置されている。板バネ状端子42は端子27と電気的に接続されている。このようにして、電池10から端子27、板バネ状端子42、外装部材側端子28、延在部29、本体側端子30、板バネ状給電端子部31、基板側端子32を介して、基板20上の素子に電流が供給される。
【0122】
この図12に示した携帯電話機によっても、図10および11に示した携帯電話機1と同様の効果を得ることができる。
【0123】
図13は、図10および11に示した本発明による携帯電話機の実施の形態1の第2の変形例を示す部分断面模式図である。図13は、図12と同様に携帯電話機において電池パックが装着された部分を示している。図13を参照して、本発明による携帯電話機の実施の形態1の第2の変形例を説明する。
【0124】
図13を参照して、携帯電話機は基本的には図12に示した携帯電話機と同様の構造を備える。ただし、図13に示した携帯電話機では、給電端子34(図12参照)に代えて、板バネ状端子37a、37bを有する給電コンタクト部材36が外装部材4の内周側に外装部材側止め具部35により固定されている。板バネ状端子37aは、電池10の端子27と電気的に接続されている。また、板バネ状端子37bは、板バネ状端子37aと電気的に接続されると同時に、外装部材側端子28と電気的に接続されている。このようにして、電池10から端子27、板バネ状端子37a、37b、外装部材側端子28、延在部29、本体側端子30、板バネ状給電端子部31、基板側端子32を介して、基板20上の素子に電流が供給される。
【0125】
この図13に示した携帯電話機によっても、図10および11に示した携帯電話機1と同様の効果を得ることができる。
【0126】
図14は、図10および11に示した本発明による携帯電話機の実施の形態1の第3の変形例を示す部分断面模式図である。図14は、図12と同様に携帯電話機において電池パックが装着された部分を示している。図14を参照して、本発明による携帯電話機の実施の形態1の第3の変形例を説明する。
【0127】
図14を参照して、携帯電話機は基本的には図12に示した携帯電話機と同様の構造を備える。ただし、図14に示した携帯電話機では、電池パック2のケース部材5に給電端子41を挿入するための開口部40が形成されている。給電端子41は、基板20上に配置され、基板20上に配置された素子に電流を供給するために用いられる。また、給電端子41は、リアケース18に形成された開口部39および電池パック2の開口部40を介して、電池パック2の内部に挿入されている。給電端子41の先端部には、板バネ状端子42が設置されている。板バネ状端子42は、電池10と電気的に接続された端子27と接続されている。端子27は、電池10の封止部上に配置されている。また、端子27には開口部43が形成されている。この端子27の開口部43には外装部材4の凸部44が挿入されている。この凸部44は、端子27の位置決めに用いられている。また、電池10は粘着テープなどの固定部材38により外装部材4に接続されている。電池10から、端子27、板バネ状端子42、給電端子41を介して、基板20上の素子に電流が供給される。
【0128】
このようにすれば、図1〜3に示した携帯電話機1による効果と同様の効果を得られると同時に、携帯電話機1の基板20上に配置された素子などに電池パック2から容易かつ確実に電流を供給できる。
【0129】
図15は、図10および11に示した本発明による携帯電話機の実施の形態1の第4の変形例を示す部分断面模式図である。図15は、図12と同様に携帯電話機において電池パックが装着された部分を示している。図15を参照して、本発明による携帯電話機の実施の形態1の第4の変形例を説明する。
【0130】
図15を参照して、携帯電話機は基本的には図14に示した携帯電話機と同様の構造を備える。ただし、図15に示した携帯電話機では、電池パック2において、ケース部材5の内周側に端子27の位置を固定するための押さえ部材46が配置されている。この押さえ部材46は、端子27に形成された開口部47にその先端部が挿入されている。また、押さえ部材46と端子27を挟んで対向するように、外装部材4の内修には受台45が配置されている。このように、押さえ部材46と受台45とにより端子27を把持することで、端子27の位置を正確に固定できる。また、図15に示した携帯電話機では、図1〜3に示した携帯電話機1と同様の効果も得ることができる。
【0131】
図16は、図10および11に示した本発明による携帯電話機の実施の形態1の第5の変形例を示す部分断面模式図である。図16は、図12と同様に携帯電話機1において電池パック2が装着された部分を示している。図17は、図16に示した電池パックの展開斜視模式図である。図16および17を参照して、本発明による携帯電話機の実施の形態1の第5の変形例を説明する。
【0132】
図16および17を参照して、携帯電話機は基本的には図14に示した携帯電話機と同様の構造を備える。ただし、図16に示した携帯電話機では、電池パック2において、ケース部材5の電池パック用開口部の底面(基板20に対向する面)に開口部40が形成され、この開口部40を塞ぐように電源供給部としての基板50が配置されている。基板50は、電池10から見て外装部材4とは反対側に位置する領域に配置されている。
【0133】
基板50の表面には、電極部(図示せず)が形成されている。基板50の電極部は、電池10と電極導電線52、PTC(Positive Temperature Coefficient)などの保護回路装置51および導電線53を介して電気的に接続されている。基板50は、ケース部材5に基板固定部材49により固定されている。
【0134】
この基板50の電極部は、基板20に面する領域に形成されている。そして、携帯電話機1の基板20上に形成された電源ピン48が基板50の電極部に接触するように配置されている。この電源ピン48は、基板20上に配置された素子に電流を供給するために用いられる。このため、電池10から、電極導電線52、保護回路装置51、導電線53、基板20上の電極部および電源ピン48を介して基板20上の素子に電流を供給できる。
【0135】
なお、図16および17に示した電池パックでは、図1〜3において示した電池パックと同様に、ケース部材5に突出部としての凸部6a〜6fが形成され、外装部材4には、凸部6a〜6fに対向する位置に開口部7a〜7f(図示せず)が形成されている。
【0136】
ここで、電池パック2の外装部材4は携帯電話機1の外装の一部となっている。そして、携帯電話機の本体において、電池パック2が装着された際に電池パック2の基板50と対向する位置に、電池パック2からの電流を受け取る受電部としての電源ピン48を上述のように設置する。このとき、基板50は、電池10から見て外装部材4とは反対側、すなわち、携帯電話機の基板20に面した領域に形成されている。そのため、携帯電話機において、上記基板50に対応する位置に電源ピン48を容易に配置することができる。この電源ピン48と電池パック2の基板50とは、電池パック2が携帯電話機に装着された際に接触するように配置されている。したがって、電池パック2を携帯電話機に装着することにより、容易かつ確実に電池パック2から携帯電話機の本体へ電流を供給できる。
【0137】
図18は、図10および11に示した本発明による携帯電話機の実施の形態1の第6の変形例を示す部分断面模式図である。図18は、図12と同様に携帯電話機において電池パックが装着された部分を示している。図19は、図18に示した電池パックの展開斜視模式図である。図18および19を参照して、本発明による携帯電話機の実施の形態1の第6の変形例を説明する。
【0138】
図18および19を参照して、携帯電話機は基本的には図16に示した携帯電話機と同様の構造を備える。ただし、図18に示した携帯電話機では、電池パック2において、電源供給部としての基板50が、外装部材4の外周面とほぼ平行な方向に面するように(ケース部材5の側壁9に面するように)配置されている。そして、ケース部材5の側壁9には、基板50を露出させるための開口部55が形成されている。基板50は、基板固定部49とケース部材5の内周面58とにより固定されている。また、携帯電話機の基板20上に配置された受電部としての電源ピン48も、ケース部材5の側壁9が面する方向(横方向)から、リアケース18に形成された開口部57およびケース部材5の側壁9における開口部55を介して、基板50の電極部(図示せず)に接触するように配置されている。なお、電池パック2においては、基板50を固定するため、基板50上に、基板固定部49が形成されたカバー部材54が配置されている。
【0139】
この場合、電池パック2の基板50と電源ピン48とは、携帯電話機の外周面の一部を構成する外装部材4の外周面とほぼ平行な方向に並んだような配置となる。つまり、携帯電話機において、電源ピン48は外装部材4の外周面に沿って電池パック2と隣接する位置(電池パック用開口部と重ならない領域)に配置される。図16に示すように、電源ピン48を電池パック用開口部の内部に(電池パック2と重なる領域に)配置すると、携帯電話機本体の厚みは少なくとも電池パック2と電源ピン48との厚みの合計より厚くなる。しかし、上述のように電源ピン48を電池パック2が配置される電池パック用開口部と重ならない領域に設置することにより、携帯電話機を薄型化することが可能になる。
【0140】
(実施の形態2)
図20は、本発明による電池パックの実施の形態2を示す斜視展開模式図である。図20を参照して、本発明による電池パックの実施の形態2を説明する。
【0141】
図20を参照して、電池パック2は、基本的に図2に示した本発明の実施の形態1による電池パックと同様の構造を備える。ただし、図20に示した電池パック2では、外装部材4において、対向する固定用壁部材59a、59bにのみ、それぞれ開口部7c、7fが形成されている。また、ケース部材5においても、開口部7c、7fに対向する領域にのみ、ケース部材5の側壁に凸部6c、6fが形成されている。
【0142】
この場合、図2に示した本発明の実施の形態1による電池パックと同様の効果を得ることができる。
【0143】
図21は、本発明による電池パックの実施の形態2の第1の変形例を示す斜視展開模式図である。図21を参照して、本発明による電池パックの実施の形態2の第1の変形例を説明する。
【0144】
図21を参照して、電池パック2は、基本的に図2に示した本発明の実施の形態1による電池パックと同様の構造を備える。ただし、図21に示した電池パック2では、外装部材4において、対向する固定用壁部材59c、59dにのみ、それぞれ開口部7a、7b、7d、7eが形成されている。また、ケース部材5においても、開口部7a、7b、7d、7eに対向する領域にのみ、ケース部材5の側壁9に凸部6a、6b、6d、6eが形成されている。
【0145】
この場合も、図20に示した電池パックと同様の効果を得ることができる。
図22は、本発明による電池パックの実施の形態2の第2の変形例を示す斜視展開模式図である。図22を参照して、本発明による電池パックの実施の形態2の第2の変形例を説明する。
【0146】
図22を参照して、電池パック2は、基本的に図20に示した本発明の実施の形態2による電池パック2と同様の構造を備える。ただし、図22に示した電池パック2では、外装部材4において、ケース部材5の凸部6c、6fが形成された側壁9と対向するように配置された固定用壁部材60のみが形成されている。この固定用壁部材60では開口部7c、7fが形成されている。また、ケース部材5においては、開口部7c、7fに対向する領域にのみ、ケース部材5の側壁9に凸部6c、6fが形成されている。
【0147】
この場合、図20に示した電池パックと同様の効果を得ることができるとともに、電池パック2をより軽量化できる。
【0148】
図23は、本発明による電池パックの実施の形態2の第3の変形例を示す斜視展開模式図である。図23を参照して、本発明による電池パックの実施の形態2の第3の変形例を説明する。
【0149】
図23を参照して、電池パック2は、基本的に図21に示した電池パックと同様の構造を備える。ただし、図23に示した電池パック2では、外装部材4において、ケース部材5の凸部6a、6b、6d、6eが形成された側壁9と対向するように配置された固定用壁部材60のみが形成されている。固定用壁部材60では、開口部7a、7b、7d、7eが形成されている。また、ケース部材5においては、開口部7a、7b、7d、7eに対向する領域にのみ、ケース部材5の側壁9に凸部6a、6b、6d、6eが形成されている。
【0150】
この場合も、図22に示した電池パックと同様の効果を得ることができる。
(実施の形態3)
図24は、本発明による携帯電話機の実施の形態3を示す断面模式図である。図25は、図24に示した携帯電話機の展開斜視模式図である。図26は、図25の線分XXVI−XXVIにおける断面模式図である。図27は、図24に示した携帯電話機に電池パックが装着された部分を示す拡大断面模式図である。図24〜27を参照して、本発明による携帯電話機の実施の形態3を説明する。
【0151】
図24〜27を参照して、携帯電話機1は、基板20を内部に保持するリアケース18およびフロントケース19と、ケース部材5の内部に収容された電池10と、電池カバー61と、アンテナ67とを備える。フロントケース19には、液晶表示窓21が設置されている。基板20のフロントケース19側にはメタルドーム64上に操作キー33が配置された操作部が形成されている。操作部は、電池10とケース部材5とが配置された領域と反対側に位置する領域に形成されている。基板20上には、送受話回路などを構成する素子65が配置されている。
【0152】
リアケース18には、電池パックを収納するためのケース部材用開口部である凹部が形成されている。電池パックは電池10と、電池10を受け入れるとともに電池10の表面の一部が露出する電池用開口部を有するケース部材5とからなる。リアケース18の上記凹部の四方の側壁には、開口部66a〜66fが形成されている。ケース部材5の側壁には、開口部66a〜66fに対向する位置に接続部として作用する突出部としての凸部6a〜6fが形成されている。電池10を収容したケース部材5は、凸部6a〜6fが開口部66a〜66fに嵌め込まれた嵌合部により携帯電話機1の本体の一部であるリアケース18に着脱可能に接続されている。ケース部材5の電池用開口部は、基板20に面した状態となっているので、電池10とリアケース18とは直接接触可能となっている。
【0153】
この場合、ケース部材5の電池用開口部をリアケース18の表面が覆うことになるので、このリアケース18の表面をケース部材5の電池用開口部の蓋として利用できる。したがって、ケース部材5の電池用開口部の内部に水などが侵入することを防止できる。この結果、水などに起因する電池10の故障の発生を防止できる。
【0154】
また、電池用開口部の蓋としてリアケース18の表面を利用するので、この電池用開口部の蓋として機能する蓋部材を電池パック2において準備する必要がない。したがって、蓋部材の厚みだけ、携帯電話機1の厚みを薄くすることができる。
【0155】
図24を参照して、電池10はケース部材5と粘着テープなどの固定部材38により固定されている。電池パックのケース部材5には、基板20側において、基板20上の回路などに電流を供給するための電源供給部としての端子27が配置されている。端子27は、ケース部材5の電池用開口部が面する方向とほぼ平行な方向に面している。また、端子27は、携帯電話機1の本体におけるケース部材用開口部の底壁に対向するように配置されている。端子27は、電池10と導電線26を介して電気的に接続されている。端子27と接触するように、基板20上に給電部としての板バネ状電極63が設置されている。板バネ状電極63は、リアケース18におけるケース部材用開口部としての凹部の底壁に設けられた開口部39を介して端子27と接触している。電池10から、導電線26、端子27、板バネ状電極63を介して、基板20上の素子65などに電流が供給される。
【0156】
このようにすれば、ケース部材5をケース部材用開口部としての凹部に固定することで、確実かつ容易に端子27と板バネ状電極63とを接続できる。このため、電池10から携帯電話機1の本体へ確実に電流を供給できる。
【0157】
電池パックが収納されたリアケース18の凹部を覆うように、電池カバー61が配置されている。電池カバー61は、その端部の接続部においてリアケース18に着脱可能に接続されている。
【0158】
このようにすれば、リアケース18のケース部材用開口部である凹部に収容されたケース部材5は嵌合部により携帯電話機1の本体に固定されているので、携帯電話機1がある高さから落下するなどの衝撃を受けた場合、携帯電話機1の本体からケース部材5および電池10が外れることを防止できる。
【0159】
また、携帯電話機1の本体に電池10とケース部材5とが嵌合部により固定されているので、このケース部材5が携帯電話機1の剛性を高める補強部材として作用する。したがって、ユーザが携帯電話機1の操作部にある操作キー33などを押すことにより、携帯電話機1の本体が変形することをこのケース部材5により抑制できる。この結果、携帯電話機1の上記変形に起因する、携帯電話機1内部の素子65などの故障を防止できる。
【0160】
また、ケース部材5の凸部6a〜6fを、携帯電話機1の本体における開口部66a〜66fに嵌め込むという簡単な操作により、ケース部材5を携帯電話機1に着脱可能に固定できる。この結果、本発明による携帯電話機1において、ケース部材5を携帯電話機1の本体に装着する工程が複雑化することを抑制できるので、携帯電話機1の製造コストの上昇を防止できる。
【0161】
また、図26を参照して、携帯電話機1の本体を構成するリアケース18では、開口部66b、66dが凸部6b、6dの下側に面する壁面と接触可能な側壁を有している。このようにすれば、凸部7b、6dの壁面と開口部66b、66dの側壁とが接触することにより、ケース部材5と携帯電話機1の本体とを接続するとともに、携帯電話機1の本体に対するケース部材5の位置を正確に決定できる。
【0162】
また、図25を参照して、携帯電話機1では、ケース部材5が、一方突出部としての凸部6a、6bが形成された一方側壁と、この一方側壁と反対側に位置し、他方突出部としての凸部6d、6eが形成された他方側壁とを含んでいる。携帯電話機1の本体を構成するリアケース18は、ケース部材5の上記一方側壁と対向する一方固定壁部と、ケース部材の他方側壁と対向する他方固定壁部とを含む。リアケース18の一方固定壁には、凸部6a、6bと対向する位置に一方開口部としての開口部66a、66bが形成されている。リアケース18の他方固定壁には、凸部6d、6eと対向する位置に他方開口部としての開口部66d、66eが形成されている。一方固定壁部と一方側壁とは、凸部6a、6bが開口部66a、66bに嵌まり込む一方接続部としての一方嵌合部により着脱可能に接続されている。他方固定壁部と他方側壁とは、凸部6d、6eが開口部66d、66eに嵌まり込む他方接続部としての他方嵌合部により着脱可能に接続されている。
【0163】
この場合、一方嵌合部と他方嵌合部という少なくとも2箇所において、ケース部材5を携帯電話機1の本体に固定することになる。したがって、ケース部材5を携帯電話機1の本体へ確実に固定できる。このため、外部からの衝撃などにより電池10およびケース部材5が携帯電話機1の本体から外れることを防止できる。したがって、高い信頼性を有する携帯電話機1を得ることができる。
【0164】
また、図25に示した携帯電話機1では、ケース部材5が一方側壁および他方側壁とは異なり、他の突出部としての凸部6c、6fが形成された他の側壁を含む。また、携帯電話機1のリアケース18は、ケース部材5の他の側壁と対向し、他の開口部としての開口部66c、66fが形成された他の固定壁部を含む。他の固定壁部と他の側壁とは、凸部6c、6fが開口部66c、66fに嵌まり込む他の接続部としての他の嵌合部により着脱可能に接続されている。
【0165】
この場合、ケース部材5の四方に位置する嵌合部により、ケース部材5を携帯電話機1の本体へ接続している。したがって、ケース部材5を携帯電話機1の本体へより確実に接続できる。
【0166】
また、ケース部材5の凸部6a〜6fをリアケース18の開口部66a〜66fに嵌め合わせることにより、ケース部材5をリアケース18に容易かつ確実に固定することができる。
図28は、図24〜27に示した本発明による携帯電話機の実施の形態3の第1の変形例を示す断面模式図である。図28は図26に対応する。図28を参照して、本発明による携帯電話機の実施の形態3の第1の変形例を説明する。
【0167】
図28を参照して、携帯電話機は、基本的に図24〜27に示した携帯電話機と同様の構造を備える。ただし、図28に示した携帯電話機では、リアケース18に形成された開口部68がリアケース18の壁面を貫通しない凹部となっている。この開口部68は、図25に示した開口部66a〜66fと同じ位置に形成されている。
【0168】
この場合、図24〜27に示した携帯電話機による効果に加えて、開口部68がリアケース18の壁面を貫通していないので、開口部68での機密性を高めることができる。この結果、嵌合部68からケース部材5の内部の電池10に水などが侵入することを確実に防止できる。
なお、図24〜28に示した携帯電話機では、凸部6a〜6dの断面形状を、図8および9に示した凸部16、17のように三角形状あるいは半円状としてもよい。
【0169】
この場合、凸部16、17の断面形状が三角形状または半円状であれば、凸部16、17の端部に傾斜部を形成できる。このような傾斜部が存在することにより、ケース部材5を携帯電話機1の本体に固定する工程において、凸部16、17を開口部68に嵌め込む作業を容易に行なうことができる。
【0170】
図29は、図24〜27に示した本発明による携帯電話機の実施の形態3の第2の変形例を示す断面模式図である。図29は図26に対応する。図29を参照して、本発明による携帯電話機の実施の形態3の第2の変形例を説明する。
【0171】
図29を参照して、携帯電話機は、基本的に図24〜27に示した携帯電話機と同様の構造を備える。ただし、ケース部材5の凸部6a〜6f(図25参照)が形成されていた部分には開口部13が形成されている。そして、この開口部13に対向する位置には、リアケース18に突出部としての凸部69が形成されている。この場合、図24〜27に示した携帯電話機と同様の効果を得ることができる。
【0172】
なお、図29に示した携帯電話機では、凸部69の断面形状を、図8および9に示した凸部16、17のように三角形状あるいは半円状としてもよい。
【0173】
この場合、凸部69の断面形状が三角形状または半円状であれば、凸部69の端部に傾斜部を形成できる。このような傾斜部が存在することにより、ケース部材5を携帯電話機1の本体に固定する工程において、凸部69を開口部13に嵌め込む作業を容易に行なうことができる。
【0174】
なお、開口部13を、ケース部材5の側壁を貫通しない凹部としてもよい。
図30は、図24〜27に示した本発明による携帯電話機の実施の形態3の第3の変形例を示す断面模式図である。図30は図27に対応する。図30を参照して、本発明による携帯電話機の実施の形態3の第3の変形例を説明する。
【0175】
図30を参照して、携帯電話機は、基本的に図24〜27に示した携帯電話機と同様の構造を備える。ただし、電池パックから携帯電話機の本体への電源供給方法が異なる。すなわち、図30に示した携帯電話機では、板バネ状端子37a、37bを有する給電コンタクト部材36がリアケース18の電池パックを収納する領域に設置されている。板バネ状端子37aは、電池10の端子27と電気的に接続されている。また、板バネ状端子37bは、板バネ状端子37aと電気的に接続されると同時に、基板側端子32と電気的に接続されている。このようにして、電池10から端子27、板バネ状端子37a、37b、基板側端子32を介して、基板20上の素子65に電流が供給される。
【0176】
この場合、図24〜27に示した携帯電話機により得られる効果と同様の効果を得ることができる。
【0177】
図31は、図24〜27に示した本発明による携帯電話機の実施の形態3の第4の変形例を示す断面模式図である。図31は図27に対応する。図31を参照して、本発明による携帯電話機の実施の形態3の第4の変形例を説明する。
【0178】
図31を参照して、携帯電話機は、基本的に図24〜27に示した携帯電話機と同様の構造を備える。ただし、図31に示した携帯電話機では、給電端子41が基板20上に配置され、基板20上に配置された素子65に電流を供給するために用いられる。給電端子41は、リアケース18に形成された開口部39を介して、電池パックの内部に挿入されている。給電端子41の先端部には、板バネ状端子42が設置されている。板バネ状端子42は、電池10と電気的に接続された端子27と接続されている。端子27は、電池10の封止部上に配置されている。電池10から、端子27、板バネ状端子42、給電端子41を介して、基板20上の素子65に電流が供給される。
【0179】
この場合、図24〜27に示した携帯電話機により得られる効果と同様の効果を得ることができる。
【0180】
図32は、図24〜27に示した本発明による携帯電話機の実施の形態3の第5の変形例を示す断面模式図である。図32は図27に対応する。図32を参照して、本発明による携帯電話機の実施の形態3の第5の変形例を説明する。
【0181】
図32を参照して、携帯電話機は、基本的に図24〜27に示した携帯電話機と同様の構造を備える。ただし、図32に示した携帯電話機では、電池パックにおいて、基板50が、ケース部材5の電池用開口部が面する方向とほぼ垂直な方向に面するように(リアケース18のケース部材5と電池10とを収納する部分のである凹部(ケース部材用開口部)の側壁に対向するように)配置されている。そして、ケース部材5の側壁には、電源供給部としての基板50を露出させるための開口部55が形成されている。携帯電話機1の基板20上に配置された給電部としての電源ピン48は、ケース部材5の側壁が面する方向(横方向)から、リアケース18に形成された開口部57およびケース部材5における凹部の側壁に形成された開口部55を介して、基板50の電極部(図示せず)に接触するように配置されている。電源ピン48の先端部には、基板50の電極部に接触するように板バネ状端子42が設置されている。なお、電池パックにおいては、基板50を固定するため、基板50をケース部材5と把持するように、基板固定部が形成されたカバー部材54が配置されている。
【0182】
基板50の電極部(図示せず)は、電極導電線52、PTCなどの保護回路装置51および導電線53を介して電池10と電気的に接続されている。基板50は、ケース部材5に基板固定部材により固定されている。このため、電池10から、電極導電線52、保護回路装置51、導電線53、基板20上の電極部および電源ピン48を介して基板20上の素子に電流を供給できる。
【0183】
この場合、携帯電話機1の本体においてケース部材用開口部としての凹部とは重ならない領域(つまり、携帯電話機1の外周面に沿った方向においてケース部材と隣接する領域)に電源ピン48を配置できる。したがって、ケース部材5と重なるように給電部としての電源ピン48を配置する場合より、携帯電話機1の厚みを薄くできる。
【0184】
(実施の形態4)
図33は、本発明による携帯電話機の実施の形態4を示す展開斜視模式図である。図33を参照して、本発明による携帯電話機の実施の形態4を説明する。
【0185】
図33を参照して、携帯電話機1は、基本的には図24〜27に示した本発明による携帯電話機の実施の形態3と同様の構造を備える。ただし、図33に示した携帯電話機1では、電池10を収納するケース部材5の対向する一組の側壁にのみ、凸部6a、6b、6d、6eが形成されている。また、リアケース18においても、上記凸部6a、6b、6d、6eに対向する位置にのみ、開口部66a、66b、66d、66eが形成されている。ケース部材5は、これらの凸部6a、6b、6d、6eが開口部66a、66b、66d、66eに嵌め込まれる事により、着脱可能にリアケース18へと固定される。
【0186】
この場合も、図24〜27に示した携帯電話機と同様の効果を得ることができる。
【0187】
図34は、本発明による携帯電話機の実施の形態4の変形例を示す展開斜視模式図である。図34を参照して、本発明による携帯電話機の実施の形態4の変形例を説明する。
【0188】
図34を参照して、携帯電話機1は、基本的には図24〜27に示した本発明による携帯電話機の実施の形態3と同様の構造を備える。ただし、図34に示した携帯電話機1では、電池10を収納するケース部材5の側壁のうち、図33において凸部6a、6b、6d、6eが形成された側壁とは異なる側壁にのみ、凸部6c、6fが形成されている。また、リアケース18においても、上記凸部6c、6fに対向する位置にのみ、開口部66c、66fが形成されている。ケース部材5は、これらの凸部6c、6fが開口部66c、66fに嵌め込まれる事により、着脱可能にリアケース18へと固定される。
【0189】
この場合も、図24〜27に示した携帯電話機と同様の効果を得ることができる。
【0190】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した実施の形態ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【0191】
【発明の効果】
この発明によれば、電池パックにおいて電池を保持するケース部材と外装部材とを着脱可能に接続することにより、携帯機器のモデルチェンジなどの容易に対応可能な電池パックを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による携帯機器としての携帯電話機の実施の形態1を示す斜視模式図である。
【図2】 図1に示した本発明による電池パックの実施の形態1の斜視展開模式図である。
【図3】 図1の線分III−IIIにおける電池パックの断面模式図である。
【図4】 図1〜3に示した電池パックの実施の形態1の第1の変形例を示す断面模式図である。
【図5】 図1〜3に示した電池パックの実施の形態1の第2の変形例を示す断面模式図である。
【図6】 図1〜3に示した電池パックの実施の形態1の第3の変形例を示す断面模式図である。
【図7】 図1〜3に示した電池パックの実施の形態1の第4の変形例を示す断面模式図である。
【図8】 図1〜3に示した電池パックの実施の形態1の第5の変形例を示す断面模式図である。
【図9】 図1〜3に示した電池パックの実施の形態1の第6の変形例を示す断面模式図である。
【図10】 図1に示した携帯電話機に電池パックを装着した状態を示す斜視模式図である。
【図11】 図10の線分XI−XIにおける断面模式図である。
【図12】 図10および11に示した本発明による携帯電話機の実施の形態1の第1の変形例を示す部分断面模式図である。
【図13】 図10および11に示した本発明による携帯電話機の実施の形態1の第2の変形例を示す部分断面模式図である。
【図14】 図10および11に示した本発明による携帯電話機の実施の形態1の第3の変形例を示す部分断面模式図である。
【図15】 図10および11に示した本発明による携帯電話機の実施の形態1の第4の変形例を示す部分断面模式図である。
【図16】 図10および11に示した本発明による携帯電話機の実施の形態1の第5の変形例を示す部分断面模式図である。
【図17】 図16に示した電池パックの展開斜視模式図である。
【図18】 図10および11に示した本発明による携帯電話機の実施の形態1の第6の変形例を示す部分断面模式図である。
【図19】 図18に示した電池パックの展開斜視模式図である。
【図20】 本発明による電池パックの実施の形態2を示す斜視展開模式図である。
【図21】 本発明による電池パックの実施の形態2の第1の変形例を示す斜視展開模式図である。
【図22】 本発明による電池パックの実施の形態2の第2の変形例を示す斜視展開模式図である。
【図23】 本発明による電池パックの実施の形態2の第3の変形例を示す斜視展開模式図である。
【図24】 本発明による携帯電話機の実施の形態3を示す断面模式図である。
【図25】 図24に示した携帯電話機の展開斜視模式図である。
【図26】 図25の線分XXVI−XXVIにおける断面模式図である。
【図27】 図24に示した携帯電話機に電池パックが装着された部分を示す拡大断面模式図である。
【図28】 図24〜27に示した本発明による携帯電話機の実施の形態3の第1の変形例を示す断面模式図である。
【図29】 図24〜27に示した本発明による携帯電話機の実施の形態3の第2の変形例を示す断面模式図である。
【図30】 図24〜27に示した本発明による携帯電話機の実施の形態3の第3の変形例を示す断面模式図である。
【図31】 図24〜27に示した本発明による携帯電話機の実施の形態3の第4の変形例を示す断面模式図である。
【図32】 図24〜27に示した本発明による携帯電話機の実施の形態3の第5の変形例を示す断面模式図である。
【図33】 本発明による携帯電話機の実施の形態4を示す展開斜視模式図である。
【図34】 本発明による携帯電話機の実施の形態4の変形例を示す展開斜視模式図である。
【図35】 従来の携帯機器の例としての携帯電話機を示す斜視模式図である。
【図36】 図35の線分XXXVI−XXXVIにおける、携帯電話機に用いられる電池パックの断面模式図である。
【図37】 従来の携帯電話機のもう一つの例を示す断面模式図である。
【符号の説明】
1 携帯電話機、2 電池パック、3 本体、4 外装部材、5 ケース部材、6a〜6f,12,16,17,44,69 凸部、7a〜7f,13,14,15,25,39,40,43,47,55,56,57,66a〜66f,68 開口部、8,59a〜59d,60 固定用壁部材、9 側壁、10 電池、11,62 嵌合部、18 リアケース、19 フロントケース、20,50 基板、21 液晶表示窓、22 止め具、23,70 止め具部、24 突起部、26,53 導電線、27 端子、28 外装部材側端子、29 延在部、30 本体側端子、31 板バネ状給電端子部、32 基板側端子、33 操作キー、34,41 給電端子、35 外装部材側止め具部、36 給電コンタクト部材、37,42 板バネ状端子、38 固定部材、45 受台、46 押さえ部材、48 電源ピン、49 基板固定部、51 保護回路装置、52 電極導電線、54 カバー部材、58 内周面、61 電池カバー、63 板バネ状電極、64 メタルドーム、65 素子、67 アンテナ。

Claims (2)

  1. 電池パックであって、
    電池と、
    前記電池を受け入れる電池用開口部を有するケース部材と、
    前記電池用開口部を覆うように配置され、前記ケース部材と着脱可能に接続された外装部材とを備え、
    前記外装部材は、電池パックが装着される携帯機器において前記ケース部材を内部に配置する電池パック用開口部を覆うことが可能な形状であり、
    前記ケース部材と前記外装部材とのいずれか一方には凸部が形成され、
    前記ケース部材と前記外装部材とのいずれか他方には、前記凸部に対向する位置に開口部が形成され、
    前記ケース部材と前記外装部材とは、前記凸部が前記開口部に嵌まり込む嵌合部により着脱可能に接続され、
    前記ケース部材は、一方側壁と、前記一方側壁と反対側に位置する他方側壁と、前記一方側壁および他方側壁とは異なる他の側壁とを含み、
    前記外装部材は、前記ケース部材の一方側壁と対向する一方固定壁部と、前記ケース部材の他方側壁と対向する他方固定壁部と、前記ケース部材の他の側壁と対向する他の固定壁部とを含み、
    前記凸部は、
    前記一方側壁と前記一方固定壁部とのいずれか一方に形成された一方凸部と、
    前記他方側壁と前記他方固定壁部とのいずれか一方に形成された他方凸部と、
    前記他の側壁と前記他の固定壁部とのいずれか一方に形成された他の凸部とを含み、
    前記開口部は、
    前記一方側壁と前記一方固定壁部とのいずれか他方において、前記一方凸部に対向する位置に形成された一方開口部と、
    前記他方側壁と前記他方固定壁部とのいずれか他方において、前記他方凸部に対向する位置に形成された他方開口部と、
    前記他の側壁と前記他の固定壁部とのいずれか他方において、前記他の凸部に対向する位置に形成された他の開口部とを含み、
    前記一方固定壁部と前記一方側壁とは、前記一方凸部が前記一方開口部に嵌まり込む一方嵌合部により着脱可能に接続され、
    前記他方固定壁部と前記他方側壁とは、前記他方凸部が前記他方開口部に嵌まり込む他方嵌合部により着脱可能に接続され、
    前記他の固定壁部と前記他の側壁とは、前記他の凸部が前記他の開口部に嵌まり込む他の嵌合部により着脱可能に接続されている、電池パック。
  2. 電池と、
    一方側壁と、この一方側壁とは反対側に位置し前記一方側壁と対向するように配置される他方側壁と、前記一方側壁および他方側壁とは異なる他の側壁と、前記電池を受け入れる電池用開口部とを有するケース部材と、
    前記電池用開口部を覆うように配置され、前記ケース部材と接続された外装部材とを備え、
    前記外装部材は、前記ケース部材の一方側壁において前記他方側壁と対向する側面と反対側に位置する外周側面に対向するとともに前記一方側壁と接続された一方固定壁部と、前記ケース部材の他方側壁において前記一方側壁と対向する側面と反対側に位置する外周側面に対向するとともに前記他方側壁と接続された他方固定壁部と、前記ケース部材の他の側壁において前記電池用開口部側の側面と反対側に位置する外周側面に対向するとともに前記他の側壁と接続された他の固定壁部とを有し、
    前記ケース部材と前記外装部材とのいずれか一方には凸部が形成され、
    前記ケース部材と前記外装部材とのいずれか他方には、前記凸部に対向する位置に開口部が形成され、
    前記凸部は、
    前記一方側壁と前記一方固定壁部とのいずれか一方に形成された一方凸部と、
    前記他方側壁と前記他方固定壁部とのいずれか一方に形成された他方凸部と、
    前記他の側壁と前記他の固定壁部とのいずれか一方に形成された他の凸部とを含み、
    前記開口部は、
    前記一方側壁と前記一方固定壁部とのいずれか他方において、前記一方凸部に対向する位置に形成された一方開口部と、
    前記他方側壁と前記他方固定壁部とのいずれか他方において、前記他方凸部に対向する位置に形成された他方開口部と、
    前記他の側壁と前記他の固定壁部とのいずれか他方において、前記他の凸部に対向する位置に形成された他の開口部とを含み、
    前記一方固定壁部と前記一方側壁とは、前記一方凸部が前記一方開口部に嵌まり込む一方嵌合部により着脱可能に接続され、
    前記他方固定壁部と前記他方側壁とは、前記他方凸部が前記他方開口部に嵌まり込む他方嵌合部により着脱可能に接続され、
    前記他の固定壁部と前記他の側壁とは、前記他の凸部が前記他の開口部に嵌まり込む他の嵌合部により着脱可能に接続されている、電池パック。
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