JP4023989B2 - 電池パック - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は電池パックに関し、より特定的には、内部に収納された電池の膨れによる変形を防止する事が可能な電池パックに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、電子機器、特に携帯電話機や個人情報端末あるいは通信機能を備えたノート型パソコンなどの携帯機器が広く普及してきている。図9は、携帯機器の一例としての携帯電話機の電池パックを収納する部分を示す部分断面模式図である。図9を参照して、従来の携帯電話機を説明する。
【0003】
図9を参照して、携帯電話機120は、筐体123と回路基板121と電池パック101とを備える。電池パック101は筐体123の後部に取り付け可能となっている。電池パック101は凸部127を含み、この凸部127は筐体123の凹部128に嵌め込まれている。また、電池パック101における凸127と反対側に位置する領域には凹部131が形成されている。この凹部131には筐体123のノブロック126がバネにより押圧されている。このように、凸部127を筐体123の凹部128に嵌め込み、かつノブロック126で凹部131を押圧することにより、電池パック101は携帯電話機120の筐体123に固定されている。電池パック101の筐体123と対向する表面と、筐体123の電池パック101に対向する面132との間の距離(クリアランス)L1は約0.1mmに設定されている。
【0004】
電池パック101では、パック外装部材102の内部に電池124が格納されている。電池124から電流を電池パック101の外部へ供給するための接続線129が端子基板125に接続されている。端子基板125の表面には電極(図示せず)が形成されている。この端子基板125の電極に接触するように、携帯電話機120の回路基板121表面上には電源ピン122が形成されている。電池124から供給される電流は、導電線129、端子基板125上の電極、電源ピン122を介して回路基板121上の回路に供給される。また、電池パック101の外周面の一部は、携帯電話機120の外周面の一部を構成する。
【0005】
図10は、図9に示した電池パックの斜視模式図である。また、図11は、図10の線分XI−XIにおける断面模式図である。図10は、図9に示した電池パック101について、図9中下側となる面(筐体123と対向する面)を上に配置した状態を示している。また、図10においては、端子基板125などは図示されていない。
【0006】
図10および11を参照して、電池パック101は、電池124と、電池124を収納する筐体としてのパック外装部材102と板金130とを備える。パック外装部材102と板金130とは接続・固定され、電池パック101の筐体を構成する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
このような電池パック101を用いた携帯電話機などの携帯機器は、さまざまな環境下で使用される。たとえば、真夏の炎天下において、携帯電話機などの携帯機器を車のダッシュボードの上に放置すれば、携帯機器およびその内部の電池パックの温度は80℃以上という大変高い温度になることがある。このような苛酷な環境下での機器の健全性を調べるために、85℃の温度で5時間保持した後、熱による変形などが発生しないかどうかを確認する試験が行なわれる。上記のような温度変化を想定した試験を電池パック101に対して行なうと、図12に示すように、電池パック101の内部に保持された電池124が、図12の上下方向において0.5mm〜1.0mm程度膨らむ場合があった。図12は、従来の電池パックにおいて電池が膨らんだ状態を示す断面模式図である。図12は図11に示した断面に対応する。
【0008】
図12に示したように電池124が膨らんだとき、その電池124により電池パック101の筐体であるパック外装部材102および板金130が塑性変形する。
【0009】
そして、電池の使用条件の変化や雰囲気温度が低下することにより、電池パック101の温度が低下すると、図12に示したように膨らんでいた電池124は、図13に示すように再び元の大きさに戻る。図13は、図12に示した電池パックの電池の膨らみが元に戻った状態を示す電池パックの断面模式図である。図13に示したように、電池124が元の大きさに戻った後も、パック外装部材102および板金130は変形したままとなっている。そして、このパック外装部材102および板金130の変形量は、図12に示した電池124の膨らみ量(変形量)に対応するため、図13における上下方向において0.5mm〜1.0mm程度電池パック101が膨らんだ状態となる場合があった。
【0010】
このように電池パック101が変形すると、電池パック101と筐体123とのクリアランスL1は0.1mm程度しかないため、図9に示すように携帯電話機120に電池パック101を組み込む際、電池パック101が筐体123の電池パック101に対向する面132に接触することになる。この結果、電池パック101を携帯電話機120に取り付けることができない、あるいは電池パック101の端子基板125上に形成された電極と電源ピン122との接触不良が起こるなどの問題が発生していた。
【0011】
この発明は、上記のような課題を解決するために成されたものであり、この発明の目的は、電池が膨らんでも筐体が変形しない電池パックを提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
この発明の1の局面における電池パックは、電池と外装部材と蓋体とを備える。外装部材は、電池を内部に格納する。外装部材には、その電池の一部を露出させる開口部が形成されている。蓋体は、開口部上に配置され、外装部材とは分離されて外装部材に対して相対的に移動可能となっている。蓋体は電池に固着されている。
【0013】
このようにすれば、外装部材の開口部に面する電池の表面、つまり蓋体に面する電池の表面は、蓋体に拘束されることなく電池の膨らみに応じて自由にその位置を変えることができる。したがって、温度変化などにより電池が膨らんだ場合、電池の膨らみに応じて蓋体に面する電池の表面が開口部から外側へと移動できる。このため、電池が膨らむ場合に、外装部材に電池から過剰な応力が加えられることを防止できる。この結果、電池の膨張に起因して、電池パックの外装部材が塑性変形することを防止できる。これにより、電池パックが変形して、携帯機器などに電池パックを組み込めない、あるいは電池パックの電極と携帯機器の電源ピンなどの受電電極とが接触しないといった不良の発生を防止できる。
【0015】
また、蓋体が電池に固着されているので、電池が膨張して蓋体が移動した後、再び電池が元の大きさに収縮する際に、電池の収縮に伴って蓋体を元の位置に戻すことができる。したがって、電池が膨張と収縮を繰り返すことで、蓋体の位置が所定の位置からずれ、電池の一部が開口部から常時露出するといった問題の発生を防止できる。
【0016】
上記1の局面における電池パックでは、開口部の壁面は凸部を含み、その凸部は外装部材の外周面側に位置する表面を有していてもよい。さらに、蓋体は、開口部の側壁の上記表面に接する接触面を有していてもよい。
【0017】
ここで、蓋体と開口部の側壁との間に間隙が常時形成される場合を考える。この場合、上記間隙から水分やごみなどの異物が電池パックの内部に侵入しやすくなる。このような異物の進入は電池の損傷の原因となる。しかし、本発明によれば、蓋体の接触面と開口部の側壁の表面とが接することにより、上記のような間隙の形成を防止できる。つまり、電池パックの内部に電池を密封することができる。したがって、上記のような電池パック内部への異物の侵入に起因する電池の損傷という不良の発生を抑制できる。
【0018】
上記1の局面における電池パックでは、開口部の側壁が、外装部材の外周面に接続する上部壁面を含んでいてもよく、凸部は上部壁面より外装部材の内側に近い領域に配置されていてもよい。
【0019】
この場合、開口部の側壁における上部壁面の部分での開口部の幅(第1の幅)より、凸部が形成された部分での開口部の幅(第2の幅)は狭くなっている。そして、蓋体に、第1の幅より狭くかつ第2の幅より広い嵌合部を形成する。この嵌合部を開口部に嵌め合わせる。すると、蓋体の嵌合部は開口部の上部壁面が延在している深さまでは開口部内に進入できるが、開口部の側壁の凸部の表面に接触してそれ以上進入できない。このとき、蓋体の嵌合部は開口部の上部壁面が延在している部分によりその位置が決定されている。この結果、電池パック内部への異物の侵入を防止すると同時に、蓋体の位置を容易に決定できる。
【0020】
上記1の局面における電池パックでは、蓋体は複数の部材からなっていてもよい。
【0021】
この場合、蓋体の材質を電池に面する部分と外装部材の外周側に面す部分というように、その部位によって材質を変更することが可能になる。このため、電池パックの設計の自由度を高めることができる。
【0022】
上記1の局面における電池パックでは、開口部の壁面は外装部材の外周面に対して傾斜した壁面部分を有することが好ましい。蓋体は、この蓋体を外装部材の開口部上に配置した際に開口部の壁面部分と対向する側壁面を有することが好ましい。
【0023】
この場合、電池が膨らんだ後、再び元の大きさに収縮する際、開口部の傾斜した壁面部分が蓋体に対するガイド部として作用する。つまり、開口部の壁面部分が、外装部材の内周側から外周側へと開口部の幅が徐々に大きくなるように傾斜している場合、蓋体が電池の収縮に伴ってもとの位置に戻るときに、蓋体の側壁面が所定の位置から多少ずれていても、開口部の壁面部分の傾斜に沿って蓋体の側壁面を容易に元に位置に戻すことができる。したがって、電池の膨張・収縮が繰り返される場合に、蓋体の位置がずれるといった不良の発生を防止できる。
【0024】
上記1の局面における電池パックでは、外装部材の開口部の幅は前記電池の幅より小さくてもよい。
【0025】
この場合、外装部材の開口部から電池が電池パックの外に出てしまうといった事故の発生を確実に防止できる。
【0026】
また、開口部のサイズを比較的小さくできるので、外装部材の剛性を高くすることができる。
【0027】
1の局面における電池パックでは、外装部材の開口部の幅は電池の幅以上であってもよい。
【0028】
ここで、外装部材の開口部の幅が電池の幅より小さい場合、開口部に隣接する外装部材の内面に電池の表面が接触する。このため、電池表面において、開口部に面して自由に移動可能な部分と、上記開口部に隣接する外装部材の内面に接触する部分という2つの部分が存在することになる。そして、電池が膨張する際には、外装部材の端部(開口部の壁面と外装部材の内面との接続部)が上記2つの部分の境界領域に押圧されることになる。このため、電池が膨張する際には、この境界領域に応力が集中する。この応力集中により電池が損傷を受ける可能性もある。しかし、上記のように外装部材の開口部の幅が電池の幅以上であれば、電池の表面が開口部に隣接する外装部材の内面に接触することはない。したがって、上記のような応力集中に起因する問題の発生を防止できる。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。なお、以下の図面において、同一または相当する部分には同一の参照番号を付し、その説明は繰り返さない。
【0030】
(実施の形態1)
図1は、本発明による電池パックの実施の形態1を示す斜視模式図であり、図10に示した従来の電池パックの斜視模式図に対応する。図2は、図1の線分II−IIにおける断面模式図である。図3は、図1に示した電池パックの分解組立斜視模式図である。図1〜3を参照して、本発明による電池パックの実施の形態1を説明する。
【0031】
図1〜3を参照して、電池パック1は、電池4と、電池4を内部に格納する外装部材2と、蓋体3とを備える。外装部材2は複数の部品からなる。外装部材2には、電池4の一部を露出させる開口部14が形成されている。なお、図示していないが電池パック1には電池4から電池パック1の外部へ電流を供給するための電極が形成されている。
【0032】
開口部14の幅は電池4の幅より小さい。蓋体3は、開口部14上に配置され、外装部材2とは分離された状態、つまり外装部材2に対して相対的に移動可能となっている。蓋体3の材質としては、PETなどの樹脂、あるいはSUSなどの金属などを用いることができる。なお、蓋体3の材質としては、電池パック1が使用される雰囲気温度範囲で十分な強度を維持できる材料であれば、上記例示した材料以外のものでもよい。この蓋体3は、電池4が開口部14において露出することを防止する、保護部材としての機能も有する。蓋体3は貼付テープ5により電池4に接着されている。
【0033】
開口部14の壁面は、外装部材2の外周面に接続する上部壁面19と凸部6とを含む。凸部6は上部壁面19より外装部材2の内側に近い領域に配置されている。凸部6は外装部材2の外周面側に位置する表面としての上面17を有する。蓋体3の側壁には、この凸部6に対応するように凹み部7が形成されている。凹み部7の壁面18は、開口部14の側壁における凸部6の上面17に接する接触面となっている。
【0034】
このようにすれば、図4に示すように、外装部材2の開口部14に面する電池4の表面、つまり蓋体3に面する電池4の表面は、蓋体3が移動可能であるため、電池4の膨らみに応じて自由に位置を変えることができる。ここで、図4は、図1に示した電池パック1において、電池4が膨らんだ状態を示す断面模式図である。
【0035】
図4に示すように、温度変化などにより電池4が膨らんだ場合、電池4の膨らみに応じて蓋体3に面する電池4の表面10は、開口部14から電池パック1の外側へ向かう方向(矢印8に示した方向)に移動する。このため、電池4が膨らんだ体積増加分を、開口部14下に位置する電池4の表面10の変位により吸収できる。したがって、電池4が膨らむ場合に、外装部材2の開口部14以外の領域に電池4の体積膨張に起因する過剰な応力が加えられることを防止できる。この結果、電池4の膨張に起因して、電池パック1の外装部材2が塑性変形することを防止できる。これにより、電池パック1が変形して、携帯機器などに電池パック1を組み込めない、あるいは電池パック1の電極(図示せず)と携帯機器の電源ピンなどの受電電極とが接触しないといった不良の発生を防止できる。
【0036】
また、電池4が膨張して蓋体3が矢印8の方向に移動した後、電池4が元の大きさに戻ること(電池4の表面10が通常時の表面11の位置に戻ること)に伴って、矢印9で示した方項に電池4の表面10とともに蓋体3は移動する。蓋体3を貼付テープ5により電池4に固定しているので、再び電池4が元の大きさに収縮する際に、電池4の収縮に伴って蓋体3を元の位置に確実に戻すことができる。
【0037】
また、図1〜4に示した電池パック1では、蓋体3の接触面18と開口部14の側壁の表面としての上面17とが接することにより、開口部14における外装部材2と蓋体3との間に間隙が形成されることを防止できる。このため、電池パック1内部へ異物が進入することを防止できるので、このような異物の侵入に起因する電池4の損傷といった不良の発生を抑制できる。
【0038】
また、蓋体3は開口部14に嵌め込むことが可能なサイズとなっている。つまり、開口部14の側壁における上部壁面19の部分での開口部14の幅(第1の幅)より、凸部6が形成された部分での開口部14の幅(第2の幅)は狭くなっている。そして、蓋体3を、第1の幅より狭くかつ第2の幅より広い幅を有するように形成する。この蓋体3を図1および2に示すように開口部14に嵌め合わせる。すると、蓋体3は開口部14の側壁の凸部6の上面17に接触してその位置が固定される。すなわち、開口部14の上部壁面19の位置により蓋体3の位置を決定できる。
【0039】
また、図2に示すように、電池4の幅より開口部14の幅の方が小さくなっているので、開口部14から電池4が電池パック1の外に出てしまうといった事故の発生を確実に防止できる。また、開口部14のサイズを比較的小さくしているので、外装部材2の剛性を高くすることができる。
【0040】
図5は、図1に示した本発明の実施の形態1による電池パックの変形例を示す断面模式図である。図5を参照して、本発明の実施の形態1による電池パックの変形例を説明する。
【0041】
図5を参照して、電池パック1は基本的には図1〜4に示した電池パックと同様の構造を備える。ただし、図5に示した電池パック1では蓋体3が電池4に近い領域に位置する基体12と、その基体12上に位置するシール材13という2つの部材からなる。
【0042】
このようにすれば、蓋体3について、基体12とシール材13という部位ごとに異なる材質を用いることができる。このため、電池パック1の設計の自由度を高めることができる。
【0043】
(実施の形態2)
図6は、本発明による電池パックの実施の形態2を示す断面模式図である。図7は、図6における領域VIIの拡大断面模式図である。図6および7を参照して、本発明による電池パックの実施の形態2を説明する。
【0044】
図6および7を参照して、電池パック1は基本的に本発明の実施の形態1による電池パックと同様の構造を備える。ただし、図6および7に示した電池パック1では、開口部14の壁面は外装部材2の外周面に対して傾斜した壁面部分15を有する。このため、開口部14は、電池パック1の内部から外部へと向かうにつれてその幅が広くなっている。蓋体3には、開口部14の壁面部分15と対向する側壁面16を有する。
【0045】
このようにすれば、本発明の実施の形態1による電池と同様の効果を得ることができると同時に、電池4が膨らんだ後、再び元の大きさに収縮する際、開口部14の傾斜した壁面部分15が蓋体3に対するガイド部として作用する。つまり、蓋体3が電池4の収縮に伴ってもとの位置に戻るときに、蓋体3が所定の位置から多少ずれていても、開口部14の壁面部分15の傾斜に沿って蓋体を容易に元に位置に戻すことができる。したがって、電池4の膨張・収縮が繰り返される場合に、開口部14に対する蓋体3の位置がずれることを防止できる。
【0046】
(実施の形態3)
図8は、本発明による電池パックの実施の形態3を示す断面模式図である。図8を参照して、本発明による電池パックの実施の形態3を説明する。
【0047】
図8を参照して、電池パック1は、基本的に本発明の実施の形態1による電池パックと同様の構造を備える。ただし、図8に示した電池パック1では、外装部材2の上面全体が開口部14となっている。開口部14の幅は、電池4の幅より大きい。この開口部14には蓋体3が嵌め込まれている。蓋体3は貼付テープ5により電池4に固着されている。電池4は、外装部材2に貼付テープ(図示せず)や接着剤などの固定手段により固定されている。
【0048】
ここで、本発明の図4に示した実施の形態1による電池パック1のように、外装部材2の開口部14の幅が電池4の幅より小さい場合、開口部14に隣接する外装部材2の内面に電池4の表面が接触する。このため、電池4表面において、開口部14に面して自由に移動可能な部分と、上記開口部14に隣接する外装部材2の内面に接触して自由に移動できない部分という2つの部分が存在することになる。そして、この2つの部分の境界領域20(図4参照)には、電池4が膨張する際に外装部材2の端部が押圧されることになるので応力が集中する。この応力集中により電池4が損傷を受ける可能性もある。しかし、図8に示すように、外装部材2の開口部14の幅が電池4の幅より大きければ、電池4が膨張する際に電池4が外装部材2の内面に拘束されて移動できない部分と開口部14に面して自由に移動できる部分との境界領域20に、外装部材2の端部が押し付けられることはない。したがって、図8に示した電池パック1では、図4に示したような応力の集中は発生しない。つまり、本発明の実施の形態1による電池パックと同様の効果を得ることができると同時に、上記のような応力集中に起因する問題の発生を防止できる。
【0049】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した実施の形態ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【0050】
【発明の効果】
このように、本発明によれば、電池パックの外装部材に開口部を設け、その開口部上に移動可能な蓋体を配置することにより、電池の膨張による外装部材の変形を防止することが可能な電池パックを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による電池パックの実施の形態1を示す斜視模式図である。
【図2】 図1の線分II−IIにおける断面模式図である。
【図3】 図1に示した電池パックの分解組立斜視模式図である。
【図4】 図1に示した電池パックにおいて、電池が膨らんだ状態を示す断面模式図である。
【図5】 図1に示した本発明の実施の形態1による電池パックの変形例を示す断面模式図である。
【図6】 本発明による電池パックの実施の形態2を示す断面模式図である。
【図7】 図6における領域VIIの拡大断面模式図である。
【図8】 本発明による電池パックの実施の形態3を示す断面模式図である。
【図9】 携帯機器の一例としての携帯電話機の電池パックを収納する部分を示す部分断面模式図である。
【図10】 図9に示した電池パックの斜視模式図である。
【図11】 図10の線分XI−XIにおける断面模式図である。
【図12】 従来の電池パックにおいて電池が膨らんだ状態を示す断面模式図である。
【図13】 図12に示した電池パックの電池の膨らみが元に戻った状態を示す電池パックの断面模式図である。
【符号の説明】
1 電池パック、2 外装部材、3 蓋体、4 電池、5 貼付テープ、6 凸部、7 凹み部、8,9 矢印、10,11 電池表面、12 基体、13 シール材、14 開口部、15 側壁部分、16 側壁面、17 上面、18 接触面、19 上部壁面、20 境界領域。
Claims (7)
- 電池と、
前記電池を内部に格納し、前記電池の一部を露出させる開口部が形成された外装部材と、
前記開口部上に配置され、前記外装部材とは分離されて前記外装部材に対して相対的に移動可能な蓋体とを備え、
前記蓋体は前記電池に固着されている、電池パック。 - 前記開口部の壁面は凸部を含み、その凸部は前記外装部材の外周面側に位置する表面を有し、さらに、
前記蓋体は、前記表面に接する接触面を有する、請求項1に記載の電池パック。 - 前記開口部の側壁は、前記外装部材の外周面に接続する上部壁面を含み、
前記凸部は前記上部壁面より前記外装部材の内側に近い領域に配置されている、請求項2に記載の電池パック。 - 前記蓋体は複数の部材からなる、請求項1〜3のいずれか1項に記載の電池パック。
- 前記開口部の壁面は、外装部材の外周面に対して傾斜した壁面部分を有し、
前記蓋体は、前記蓋体を前記外装部材の開口部上に配置した際に前記開口部の壁面部分と対向する側壁面を有する、請求項1〜4のいずれか1項に記載の電池パック。 - 前記外装部材の開口部の幅は前記電池の幅より小さい、請求項1〜5のいずれか1項に記載の電池パック。
- 前記外装部材の開口部の幅は前記電池の幅以上である、請求項1〜5のいずれか1項に記載の電池パック。
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