JP2002056578A - ディスク状情報記録媒体、スタンパ、スタンパ打ち抜き装置、ディスク原盤およびハブ取り付け装置 - Google Patents

ディスク状情報記録媒体、スタンパ、スタンパ打ち抜き装置、ディスク原盤およびハブ取り付け装置

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JP2002056578A JP2000237266A JP2000237266A JP2002056578A JP 2002056578 A JP2002056578 A JP 2002056578A JP 2000237266 A JP2000237266 A JP 2000237266A JP 2000237266 A JP2000237266 A JP 2000237266A JP 2002056578 A JP2002056578 A JP 2002056578A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡易な方法で精度良くディスク状基板とハブ
の位置合わせを行い、偏心の極めて小さなディスク状情
報記録媒体を提供すること。 【解決手段】 中央に穴部を有し、表面にその穴と同心
の環状の情報記録領域を有するディスク状基板と、前記
穴部に嵌合されるハブとを備え、ディスク状基板がその
表面にハブの位置決め用の起伏部を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光ディスク、光磁気
ディスク、相変化型光ディスクに代表される、情報トラ
ックが形成された原盤、および、スタンパを用い、該情
報トラックを転写することによってディスク状基板を得
るディスク状情報記録媒体、および、該ディスク状情報
記録媒体を作製するための原盤、スタンパ、スタンパ打
ち抜き装置および、該ディスク状情報記録媒体にハブを
取り付けるためのハブ取り付け装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】ディスク基板上に透明誘電体層、磁性膜
層、反射膜層などを形成してなる光ディスク媒体、光磁
気記録媒体、相変化媒体等のディスク状情報記録媒体に
おいては、ディスクの回転数を高める目的で、中心穴部
にハブを嵌合し紫外線硬化樹脂等で接着する方法が広く
用いられている。従来の光磁気記録媒体の作製方法を例
に、ディスク状情報記録媒体の作製方法について図22
から図26に基づいて説明すれば、以下のとおりであ
る。
【0003】図22は、従来の光磁気記録媒体の斜視模
式図である。従来のディスク状情報記録媒体は、射出成
形法により成形されたポリカーボネート等の樹脂からな
るディスク状基板101上に、案内溝またはピット列に
よって形成された情報記録領域102を有しており、案
内溝にレーザー光を集光照射することにより、情報の記
録再生が行われる。
【0004】図23は、従来の光磁気記録媒体を作製す
るためのディスク原盤の斜視模式図である。ディスク原
盤の基材110は石英ガラスやソーダライムガラス等か
らなり、これらの基材に感光性レジストを塗布し、所望
の案内溝またはピット列を露光、現像し情報記録領域1
02を形成することにより作製される。上記ディスク原
盤に電極膜として、Ni、Ta等の金属膜を成膜した
後、Niメッキ浴を用いて電鋳を行い、Niスタンパが
作製される。
【0005】上記Niスタンパは、通常0.2mmから
0.5mm程度の厚さに形成され、上記ディスク原盤に
形成された案内溝、またはピット列が転写される。上記
Niスタンパをディスク状基板101を成形するための
射出成形機の形状に合わせて、内径および外径の打ち抜
きを行った後、射出成形機に取り付け、ポリカーボネー
ト等の樹脂を溶融して、成形金型に流し込み、ディスク
状基板101を成形する。さらに、上記ディスク状基板
101にスパッタ装置等の成膜装置を用いて、誘電体
膜、磁性金属膜、および反射膜等の成膜を行い、膜を保
護するためのバックコート樹脂を塗布することにより、
光磁気記録媒体が形成される。
【0006】図24に示すように、上記光磁気記録媒体
に取り付けられるハブ108は、鍔部を有するものが使
用されることが多く、該鍔部と上記ディスク状基板10
1とが接触する位置に、紫外線硬化樹脂または熱硬化樹
脂等が塗布されて接着される。
【0007】ここで、従来の方法では、ハブ108取付
け後のディスク状基板101の回転中心と、該ディスク
状基板101上に形成された案内溝またはピット列から
なる情報記録領域102との回転中心とを一致させ、デ
ィスク状情報記録媒体の偏心を小さくする目的で、光学
的手段を用いて案内溝またはピット列の位置を検出し、
ハブ108との位置合わせを行う方法が用いられる。
【0008】図25、図26には、従来用いられている
ハブ取付け装置の概略図を示す。図25、図26に示す
ように従来のハブ取付け装置は、ディスク支持台10
5、ハブ固定部材106からなり、ハブ固定部材106
にハブ108が保持されている。紫外線硬化樹脂を用い
てハブ108の取付けが行われる場合、あらかじめ、デ
ィスク状基板のハブ取り付け部(鍔部対向位置)に紫外
線硬化樹脂が塗布される。
【0009】上記の紫外線硬化樹脂を塗布したディスク
状基板101を上記ディスク支持台105上で光学的な
中心位置合わせを行い、案内溝またはピット列の回転中
心位置と、ハブ108の中心位置とを一致させた後、ハ
ブ固定部材106を降下させて、ハブ108をディスク
状基板101に取り付ける。この状態で、紫外線を照射
することにより、ハブ108をディスク状基板101に
固着させる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の位置合わせ方法では、個々の媒体に対して光学的な
位置合わせを行う必要があるため、精度良くハブを取り
付けるために時間がかかり、また、中心合わせを行うた
めの装置に費用がかかる問題があった。そこで、特開昭
64−14747号には、上記課題を解決するため、ス
タンパを射出成形機に取り付けるためのスタンパ押え板
によって、ディスク基板に形成される溝103をガイド
として、ディスク状基板101とハブ108の位置合わ
せを行う方法が開示されている。しかしながら、この方
法では、スタンパ内径とスタンパ押え外径との公差によ
って取り付け位置のずれが生じ、情報記録領域102と
ハブ108の回転中心がずれてしまう欠点があり、この
ため、スタンパの打ち抜き精度が悪い場合には、偏心が
大きくなる問題があった。本発明は、上記問題を解決す
るためになされたものであって、その目的は、簡易な方
法で精度良くディスク状基板とハブの位置合わせを行
い、ハブとの偏心が極めて小さなディスク状情報記録媒
体を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明は、中央に穴部
を有し、表面にその穴と同心の環状の情報記録領域を有
するディスク状基板と、前記穴部に嵌合されるハブとを
備え、ディスク状基板がその表面にハブの位置決め用の
起伏部を有するディスク記録媒体を提供するものであ
る。
【0012】
【発明の実施の形態】この発明において、起伏部が、デ
ィスク状基板表面に対して0.1mm以上の段差を有し
てもよい。起伏部が、ディスク状基板表面に形成された
凹部であってもよい。起伏部が、ディスク状基板表面に
形成された凸部であってもよい。起伏部が、穴部と同心
に形成され穴部の径より大きい内径を有する環状の溝又
は突起であってもよい。起伏部が、穴部の円周に沿って
形成された環状の凹部であってもよい。起伏部が、穴部
の円周に沿って形成された環状の凸部であってもよい。
この発明のディスク状記録媒体を製作するためのスタン
パは、前記起伏部に対応する起伏部を有してもよい。こ
の発明のディスク状記録媒体を製作するためのディスク
原盤は、前記起伏部に対応する起伏部を有してもよい。
上記スタンパの形状をさらに加工する打ち抜き装置は、
打ち抜き加工部と、打ち抜き加工と同時に前記起伏部を
プレス加工で成形するプレス加工部とを備えてもよい。
上記プレス加工部は、スタンパに起伏部を成形する起伏
部成形部と、成形される起伏部周縁をスタンパの両面か
ら押圧して保持する保持部を備えることが好ましい。そ
れによって起伏部の形状が精度よく加工され、またその
位置精度も向上する。この発明のディスク記録媒体を製
作するためのハブ取り付け装置は、ディスク状基板表面
の起伏部に嵌合する位置決め部材を有し、位置決め部材
を起伏部に嵌合させながらディスク状基板にハブを取り
付けるようにしてもよい。
【0013】実施例 以下、図面に示す実施例に基づいてこの発明を詳述す
る。これによってこの発明が限定されるものではない。 〔第1実施例〕本発明の第1実施例について図1から図
4に基づいて説明すれば、以下のとおりである。
【0014】本実施例のディスク状情報記録媒体は、図
1に示すように、ディスク状基板1に案内溝またはピッ
ト列からなる情報記録領域2が形成され、ディスク状基
板1成形時にスタンパを射出成形機に取り付けるための
スタンパ押えによって形成されるスタンパ押え溝3を有
している。また、上記スタンパ押え溝3よりも外周、且
つ、情報記録領域2よりも内周に、2個所の半球状の凹
部4を形成したものである。
【0015】また、図2、図3に示すように本実施例の
ディスク状情報記録媒体にハブ8を取り付けるためのハ
ブ取り付け装置は、ディスク支持台5、ハブ固定部材
6、位置決め部材7からなり、ハブ固定部材6にハブ8
が保持される。上記位置決め部材7は上記ディスク状基
板1とハブ8との位置合わせを行うための部材であり、
該位置決め部材7のディスク状基板1と接する面には、
上記ディスク状基板1に形成された2個所の半球状の凹
部4に対応した位置に、2個所の半球状の凸部9が形成
されている。さらに、上記位置決め部材7は、ハブ8を
ディスク状基板1に取り付けるためのハブ固定部材6と
独立に動作することが可能となっている。
【0016】本実施例のディスク状情報記録媒体の作製
方法は以下のとおりである。図4には、本実施例に係る
ディスク状情報記録媒体を作製するためのディスク原盤
の斜視模式図を示す。
【0017】本実施例では、上記ディスク状情報記録媒
体を作製するためのディスク原盤の基材10として、実
施の形態1および2と同様に、石英ガラス円盤を用い、
あらかじめ該基材10の、案内溝またはピット列が形成
される情報記録領域2よりも内側に、機械加工によって
半球状の凹部4を2個所形成する。2個所の凹部4の深
さは何れも0.2mmとする。
【0018】なお、上記2個所の凹部4は、ハブ取り付
け装置の位置決め部材7に形成されている2個所の凸部
9と嵌め合わせ可能な形状であり、上記基材10に形成
された2個所の凹部4中心間の間隔と、上記位置決め部
材7に形成されている2個所の凸部9中心間の間隔とは
等しくなるように調整されている。
【0019】この2個所の凹部4が形成された基材10
を、スピンコータに取り付け、上記2個所の凹部が形成
された位置よりも外周側に、感光性ポジ型レジストを1
00nmの厚さで一様に塗布する。ここで、上記感光性
ポジ型レジストとは、現像工程によって、光が照射され
た部分が残り、光が照射されなかった部分が除去される
レジストを表す。
【0020】上記感光性ポジ型レジストを乾燥させた
後、露光装置に取り付け、螺旋状の案内溝の露光を行
う。ここで、上記2個所の凹部と、上記案内溝が、上記
ハブ取り付け装置を用いてハブ8を取り付けた際に、偏
心量が小さくなるよう調整して露光装置に取り付ける。
【0021】露光を行った基材10を、現像液で現像す
ることにより、情報記録領域2となる案内溝を得る。現
像後の基材10、すなわち、ディスク原盤をスパッタ装
置に取り付け、Ni金属膜を50nm成膜する。
【0022】上記金属膜を電極として、Niメッキ浴を
用いて電鋳を行い、厚さ0.3mmのスタンパを得る。
このスタンパにはディスク原盤に形成された2個所の凹
部4が転写されたことにより、2個所の凸部が0.2m
mの高さで形成される。
【0023】上記スタンパを、射出成形を行うための射
出成形機の形状に合わせて、内径および外径の打ち抜き
を行った後、射出成形機に取り付け、ポリカーボネート
等の樹脂を溶融して、成形金型内に流し込み、厚さ0.
6mmのディスク状基板1を成形する。ここで、上記ス
タンパに形成された2個所の凸部は、上記ディスク状基
板1上に深さ0.2mmの2個所の凹部4として転写さ
れる。
【0024】ディスク状基板1に、スパッタ装置を用い
て、誘電体膜、金属磁性膜、および反射膜を成膜し、膜
を保護するためのバックコート樹脂を塗布することによ
り、ディスク状情報記録媒体を作製する。続いて、上記
ディスク状情報記録媒体のハブ8取り付け位置(鍔部対
向位置)に紫外線硬化等の樹脂を20μmの厚さで塗布
する。
【0025】上記紫外線硬化樹脂の厚さは0.5μm以
上100μm以下であることが望ましい。樹脂の厚さ
が、0.5μm以下になると、樹脂とハブ8との間の接
着力が低下し、ハブ8が脱落する可能性があるととも
に、金属製のハブ8を用いた場合にハブ8とディスク状
基板1との熱膨張率差を樹脂の弾性力で吸収することが
できず、ディスク状基板1の反りや複屈折の増加を招く
可能性がある。また、樹脂の厚さが100μmを超える
と、樹脂のはみ出しやハブ8が傾いて固定されてしまう
恐れが生じる。
【0026】紫外線硬化樹脂を塗布した上記ディスク状
情報記録媒体をハブ取り付け装置のディスク支持台5に
置く。ハブ取り付け装置のハブ固定部材6には固定され
るハブ8が精度良く保持されている。
【0027】ハブ8取り付けに当たっては、まず、ハブ
取り付け装置の位置決め部材7のみを降下させ、ディス
ク状基板1に接触させる。ここで、ディスク状基板1に
形成された2個所の凹部4と位置決め部材7の2個所の
凸部9が噛み合わされることによりハブ8とディスク状
基板1との位置合わせが行われる。この位置合わせは、
ディスク状基板1側が移動して位置合わせを行う方法で
あっても、ハブ取り付け装置側が移動して位置合わせを
行う方法であっても良い。位置合わせが完了した後、ハ
ブ固定部材6を降下させ、ハブ8をディスク状基板1に
取り付ける。その後、紫外線を照射し、紫外線硬化樹脂
を硬化させ固定する。
【0028】表1は、本実施例の方法により、位置合わ
せを行ってハブ8を取り付けたディスク(サンプル#
1)について、ディスクの回転中心と、案内溝の回転中
心との位置ずれ、すなわち、偏心量を測定した結果につ
いて示している。比較のため、図22に示した従来形状
のディスク状情報記録媒体に、図25と図26に示した
従来のハブ取り付け装置を用い、光学的な位置合わせを
行わずに、ハブ108を接着したディスク(比較サンプ
ル#r1)、および、特開昭64−14747号に開示
されている方法で、従来のディスク状情報記録媒体にス
タンパ押え溝103を基準に位置合わせを行ったディス
ク(比較サンプル#r2)について偏心量を測定した結
果について示す。
【0029】
【表1】
【0030】従来のハブ取り付け装置を用い、光学的な
位置合わせを行わずに、ハブ108を接着したディスク
(比較サンプル#r1)においては、ハブ108の回転
中心と、案内溝の回転中心がずれてしまい、偏心が22
4μmと大きくなっている。このディスクの案内溝にレ
ーザー光を集中照射しトラッキングサーボを用いて案内
溝に追従させたところ、トラッキングサーボの動作限界
を超え、追従できなかった。これは、光学的な中心合わ
せを行わなかったために、ディスク状情報記録媒体の内
径と、ハブ108のディスク状基板101に挿入された
部分の外径との間の隙間により、ハブ108の回転中心
と案内溝の回転中心とがずれたことによるものである。
【0031】また、スタンパ押え溝103を基準に位置
合わせを行ったディスク(比較サンプル#r2)におい
ても、比較サンプル#r1よりも偏心量は小さいもの
の、その偏心量は80μmと大きくなっている。このデ
ィスクの案内溝にレーザー光を集中照射しトラッキング
サーボを用いて案内溝に追従させたところ、トラッキン
グサーボの動作限界を超え、追従できなかった。これ
は、スタンパ押え溝103を基準とする方法では、偏心
量がスタンパの内径打ち抜き精度に依存して大きく変化
するためであり、スタンパ内径がスタンパ押えの外径に
比して大きくなるとそれに伴って偏心が大きくなってし
まうことによるものである。
【0032】これに対し、本実施例に示した方法で、ハ
ブ8の位置合わせを行ったディスク(サンプル#1)に
おいては、偏心量が36μmと小さく抑えられている。
また、上記サンプル#1にレーザー光を集中照射しトラ
ッキングサーボを用いて案内溝に追従させたところ、案
内溝への追従が可能であることが確認された。これは、
案内溝が形成されるディスク原盤に直接、位置合わせの
基準となる凹部4を形成したことによるものであり、こ
れにより、ディスク原盤作成の段階で、案内溝と位置合
わせの基準となる凹部4との位置を精度良く調整するこ
とで、偏心量の小さなハブ付きディスク状記録媒体を作
製できることを示している。
【0033】また、表2にはディスク状基板1上に形成
した2個所の凹部4の深さを変えた際の、ハブ8取り付
け後のディスク状情報記録媒体の偏心量を示した。
【0034】
【表2】
【0035】比較ディスクNo.20では、凹部の深さ
4が0.05mmと浅く、ハブ8の位置合わせが十分に
行われなかったために、偏心量が88μmと大きくなっ
ている。このディスクの案内溝にレーザー光を集中照射
しトラッキングサーボを用いて案内溝に追従させたとこ
ろ、トラッキングサーボの動作限界を超え、追従できな
かった。
【0036】これに対し、ディスクNo.21からN
o.24に示した凹部4の深さが0.1mm以上のディ
スク状情報記録媒体では、偏心量が40μm以下となり
精度の高い位置合わせが行われている。これらのディス
クの案内溝にレーザー光を集中照射しトラッキングサー
ボを用いて案内溝に追従させたところ、案内溝への追従
が可能であることが確認された。これらのことから、凹
部4の深さは0.1mm以上であることが望ましい。
【0037】以上のように、ハブ8とディスク状情報記
録媒体との中心位置合わせを行うための凹部4を、情報
記録領域2との位置ずれが生じないよう、ディスク原盤
およびスタンパに形成し、作製されたディスク状情報記
録媒体の上記凹部4に対向する位置に、上記凹部4に嵌
め合わせることが可能な凸部9を有するハブ取り付け装
置を用いれば、光学的な位置合わせを行う必要が無く、
スタンパ内径の打ち抜き精度を高めることなく、簡易な
方法で精度の高いハブ8の位置合わせを行うことができ
る。
【0038】さらには、形成する凹部4の深さを0.1
mm以上とすることで、より小さな偏心量に抑えること
が可能となる。なお、本実施例ではディスク原盤の基材
10に、あらかじめ機械加工によって凹部4を形成する
が、スタンパに凸部が精度良く転写されれば良く、この
形成方法に限定されるものではない。
【0039】また、本実施例では、半球状の凹部4を2
個所形成する例について示したが、位置決め可能な形
状、個数であれば良く、これに限定されるものではな
い。さらには、凹部と凸部を組み合わせても良い。ま
た、本実施例では、紫外線硬化樹脂を用いたハブ8の接
着方法について示したが、本発明の位置合わせ方法を用
いれば、ホットメルト法または超音波融着法をもちいた
ハブ8の取り付けも可能である。さらに、本実施例で
は、情報記録領域2の内側に凹部4を形成する例につい
て示したが、情報記録領域2の外側に設けても良い。
【0040】〔第2実施例〕本発明の第2実施例につい
て図5から図8に基づいて説明すれば、以下のとおりで
ある。説明の便宜上、第1実施例において示した部材と
同一の機能・構造を有する部材には同一の符号を示し、
その説明を省略するものとする。本実施例のディスク状
情報記録媒体は、図5に示すように、ディスク状基板3
2上のスタンパ押え溝3よりも外周、且つ、案内溝また
はピット列からなる情報記録領域2よりも内周に、2個
所の半球状の凸部11を形成したものである。
【0041】また、図6、図7に示すようにディスク状
情報記録媒体にハブ8を取り付けるためのハブ取り付け
装置には、上記ディスク状基板32とハブ8との位置合
わせを行うための位置決め部材7が取り付けられてお
り、位置決め部材7のディスク状基板32と接する面に
は、ディスク状基板32に形成された2個所の半球状の
凸部11に対応した位置に、2個所の半球状の凹部12
が形成されている。さらに、位置決め部材7は、ハブ8
をディスク状基板32に取り付けるためのハブ固定部材
6と独立に動作することが可能となっている。
【0042】本実施例のディスク状情報記録媒体の作製
方法は以下のとおりである。図8には、本実施例に係る
ディスク状情報記録媒体を作製するためのディスク原盤
の斜視模式図を示す。
【0043】本実施例では、上記ディスク状情報記録媒
体を作製するためのディスク原盤の基材10として、第
1実施例と同様に、石英ガラス円盤を用い、あらかじめ
該基材10の、案内溝またはピット列が形成される領域
よりも内側に、紫外線硬化樹脂を滴下し固化させること
によって半球状の凸部11を2個所形成する。2個所の
凸部11の高さは何れも0.2mmとする。
【0044】なお、2個所の凸部11は、ハブ取り付け
装置の位置決め部材7に形成されている2個所の凹部1
2と嵌め合わせ可能な形状であり、上記基材10に形成
された2個所の凸部11中心間の間隔と、上記位置決め
部材7に形成されている2個所の凹部12中心間の間隔
とは等しくなるように調整されている。
【0045】この2個所の凸部11が形成された基材1
0を、スピンコータに取り付け、上記2個所の凸部11
が形成された位置よりも外周側に、実施の形態1で用い
たものと同じ感光性ポジ型レジストを100nmの厚さ
で一様に塗布する。
【0046】上記感光性ポジ型レジストを乾燥させた
後、第1実施例と同様の方法で、露光、現像を行いディ
スク原盤を得る。上記ディスク原盤をスパッタ装置に取
り付け、Ni金属膜を50nm成膜する。上記金属膜を
電極として、Niメッキ浴を用いて電鋳を行い、厚さ
0.3mmのスタンパを得る。このスタンパにはディス
ク原盤に形成された2個所の凸部11が転写されたこと
により、2個所の凹部が0.2mmの深さで形成され
る。
【0047】上記スタンパを、射出成形を行うための射
出成形機の形状に合わせて、内径および外径の打ち抜き
を行った後、射出成形機に取り付け、ポリカーボネート
等の樹脂を溶融して、成形金型内に流し込み、厚さ0.
6mmのディスク状基板32を成形する。ここで、上記
スタンパに形成された2個所の凹部は、ディスク状基板
32上に高さ0.2mmの2個所の凸部11として転写
される。
【0048】ディスク状基板32に、第1実施例と同様
にスパッタ装置を用いて、誘電体膜、金属磁性膜、およ
び反射膜を成膜し、膜を保護するためのバックコート樹
脂を塗布することにより、ディスク状情報記録媒体を作
製する。
【0049】続いて、上記ディスク状情報記録媒体のハ
ブ8取り付け位置(鍔部対向位置)に紫外線硬化等の樹
脂を20μmの厚さで塗布する。紫外線硬化樹脂を塗布
した上記ディスク状情報記録媒体をハブ取り付け装置の
ディスク支持台5に置く。ハブ取り付け装置のハブ固定
部材6には固定されるハブ8が精度良く保持されてい
る。
【0050】ハブ8取り付けに当たっては、まず、ハブ
取り付け装置の位置決め部材7のみを降下させ、ディス
ク状基板32に接触させる。ここで、ディスク状基板3
2に形成された2個所の凸部11と位置決め部材7の2
個所の凹部12が噛み合わされることによりハブ8とデ
ィスク状基板32との位置合わせが行われる。この位置
合わせは、ディスク状基板32側が移動して位置合わせ
を行う方法であっても、ハブ取り付け装置側が移動して
位置合わせを行う方法であっても良い。位置合わせが完
了した後、ハブ固定部材6を降ろし、ハブ8をディスク
状基板32に取り付けた。その後、紫外線を照射し、紫
外線硬化樹脂を硬化させ固定する。
【0051】上記の方法により、ハブ8を取り付けたデ
ィスク(サンプル#2)について、偏心量を測定した結
果、偏心量は36μmと小さく抑えられた。上記サンプ
ル#2の案内溝にレーザー光を集中照射しトラッキング
サーボを用いて案内溝に追従させたところ、案内溝への
追従が可能であることが確認された。
【0052】以上のように、ハブ8とディスク状情報記
録媒体との中心位置合わせを行うための凸部11を、情
報記録領域2との位置ずれが生じないよう、ディスク原
盤およびスタンパに形成し、作製されたディスク状情報
記録媒体の上記凸部11に対向する位置に、上記凸部1
1に嵌め合わせることが可能な凹部12を有するハブ取
り付け装置を用いれば、光学的な位置合わせを行う必要
が無く、スタンパ内径の打ち抜き精度を高めることな
く、簡易な方法で精度の高いハブ8の位置合わせを行う
ことができる。
【0053】さらに、形成する凸部11の高さを0.0
5mmから0.4mmまで変化させて、ハブ8取り付け
後のディスク状情報記録媒体の偏心量を調べた結果、凸
部11の高さを0.1mm以上とすることで、偏心量が
40μm以下に抑えられ、トラッキングサーボを用いた
案内溝への追従が可能なディスク状情報記録媒体を作製
できる。
【0054】なお、本実施例では、基材10上に紫外線
硬化樹脂を滴下、固化して、凸部11を形成したが、位
置合わせに用いることが出来る凸部11が形成できれば
良く、その材料は紫外線硬化樹脂に限定されるものでは
ない。熱硬化樹脂を用いても良く、凸形状に加工された
部材を石英ガラス上に貼り付けても良い。
【0055】また、本実施例では、半球状の凸部11を
2個所形成する例について示したが、位置決め可能な形
状、個数であれば良く、これに限定されるものではな
い。さらには、凹部と凸部を組み合わせても良い。
【0056】また、本実施例では、紫外線硬化樹脂を用
いたハブ8接着方法について示したが、本発明の位置合
わせ方法を用いれば、ホットメルト法または超音波融着
法をもちいたハブ8の取り付けも可能である。さらに、
本実施例では、情報記録領域2の内側に凸部11を形成
する例について示したが、情報記録領域2の外側に設け
ても良い。
【0057】〔第3実施例〕本発明の第3実施例につい
て図9から図12に基づいて説明すれば、以下のとおり
である。説明の便宜上、上記実施の形態1および2にお
いて示した部材と同一の機能・構造を有する部材には同
一の符号を示し、その説明を省略するものとする。
【0058】本実施例のディスク状情報記録媒体は、図
9に示すように、ディスク状基板33上のスタンパ押え
溝3よりも外周、且つ、案内溝またはピット列からなる
情報記録領域2よりも内周に、環状の凹部13を有する
ものである。スタンパを射出成形機に取り付けてディス
ク状基板33を成形する射出成形法においては、スタン
パを押さえるための部材(スタンパ押え)により、ディ
スク状基板33に環状のスタンパ押え溝3ができるが、
実施の形態1に示したように、このスタンパ押え溝3
は、スタンパの打ち抜き精度や取り付け方によって案内
溝やピット列からなる情報記録領域2と位置ずれが生じ
るため、位置合わせに用いるのには適していない。
【0059】本実施例に示した環状の凹部13は、上記
のスタンパ押え溝3とは異なり、第1実施例で示した方
法と同様にディスク原盤の基材10に加工を施すことに
よって作製されるものである。また、図10、図11に
示すように本実施例のディスク状情報記録媒体にハブ8
を取り付けるためのハブ取り付け装置には、上記ディス
ク状情報記録媒体とハブ8との位置合わせを行うための
位置決め部材7が取り付けられており、位置決め部材7
のディスク状基板33と接する面には、上記ディスク状
基板33に形成された環状の凹部の対向位置に、3個所
の半球状の凸部14が形成されている。さらに、上記位
置決め部材7は、ハブ8をディスク状基板33に取り付
けるためのハブ固定部材6と独立に動作することが可能
となっている。
【0060】本実施例のディスク状情報記録媒体の作製
方法は以下のとおりである。図12には、本実施例に係
るディスク状情報記録媒体を作製するためのディスク原
盤の斜視模式図を示す。本実施例では、上記ディスク状
情報記録媒体を作製するためのディスク原盤の基材10
として、実施の形態1および2と同様に、石英ガラス円
盤を用い、あらかじめ該基材10の、案内溝またはピッ
ト列が形成される領域よりも内側に、機械加工によって
環状の凹部13を形成する。環状の凹部の深さは0.2
mmとする。
【0061】環状の凹部13の深さは、(ディスク状基
板33の厚さ)−0.2mm以下とすることが望まし
い。これよりも凹部13の深さが深くなると、ディスク
状基板33を射出成形法によって成形するにあたり、金
型内に樹脂を流し込んだ際、樹脂の流路が狭くなり転写
不良や、複屈折の増大を招く恐れがある。
【0062】なお、環状の凹部13は、ハブ取り付け装
置の位置決め部材7に形成されている3個所の半球状の
凸部14と嵌め合わせ可能な形状であり、位置決め部材
7に形成されている3個所の凸部14はハブ8取り付け
時に基材10に形成された環状の凹部13上に位置する
ように調整されている。この環状の凹部13が形成され
た基材10を、スピンコータに取り付け、2個所の凹部
13が形成された位置よりも外周側に、第1および第2
実施例で用いたものと同じ感光性ポジ型レジストを10
0nmの厚さで一様に塗布する。
【0063】上記感光性ポジ型レジストを乾燥させた
後、第1実施例に示した方法と同様の方法で、露光、現
像を行いディスク原盤を得る。上記ディスク原盤をスパ
ッタ装置に取り付け、Ni金属膜を50nm成膜する。
上記金属膜を電極として、Niメッキ浴を用いて電鋳を
行い、厚さ0.3mmのスタンパを得る。このスタンパ
にはディスク原盤に形成された環状の凹部13が転写さ
れたことにより、環状の凸部が0.2mmの高さで形成
される。
【0064】上記スタンパを、射出成形を行うための射
出成形機の形状に合わせて、内径および外径の打ち抜き
を行った後、射出成形機に取り付け、ポリカーボネート
等の樹脂を溶融して、成形金型内に流し込み、厚さ0.
6mmのディスク状基板33を成形する。ここで、上記
スタンパに形成された環状の凸部は、上記ディスク状基
板33上に深さ0.2mmの環状の凹部13として転写
される。
【0065】ディスク状基板33に、第1実施例と同様
にスパッタ装置を用いて、誘電体膜、金属磁性膜、およ
び反射膜を成膜し、膜を保護するためのバックコート樹
脂を塗布することにより、ディスク状情報記録媒体を作
製する。
【0066】続いて、上記ディスク状情報記録媒体のハ
ブ8取り付け位置(鍔部対向位置)に紫外線硬化等の樹
脂を20μmの厚さで塗布する。紫外線硬化樹脂を塗布
した上記ディスク状情報記録媒体をハブ8取り付け装置
のディスク支持台5に置く。ハブ取り付け装置のハブ固
定部材6には固定されるハブ8が精度良く保持されてい
る。
【0067】ハブ8取り付けに当たっては、まず、ハブ
取り付け装置の位置決め部材7のみを降下させ、ディス
ク状基板33に接触させる。ここで、ディスク状基板3
3に形成された環状の凹部13と位置決め部材7の3個
所の凸部14とが嵌合されることによりハブ8とディス
ク状基板33との位置合わせが行われる。この位置合わ
せは、ディスク状基板33側が移動して位置合わせを行
う方法であっても、ハブ取り付け装置側が移動して位置
合わせを行う方法であっても良い。
【0068】ここで、ディスク状基板33上に環状の凹
部が形成されているため、ディスク状基板33をハブ取
り付け装置の支持台に置く際、ディスク状基板33が回
転してもディスク状基板33とハブ取り付け装置の位置
合わせ部材との位置合わせを精度良く行うことができ
る。位置合わせが完了した後、ハブ固定部材6を降ろ
し、ハブ8をディスク状基板33に取り付ける。その
後、紫外線を照射し、紫外線硬化樹脂を硬化させ固定す
る。
【0069】上記の方法により、ハブ8を取り付けたデ
ィスク(サンプル#3)について、偏心量を測定した結
果、偏心量は32μmと小さく抑えられた。第1および
第2実施例で作製したディスク状情報記録媒体に比べ
て、偏心量が小さくなっているが、これは、ハブ取り付
け装置の位置決め部材7に形成される凸部14の個数を
3個所としたことで、位置合わせ精度が高まったことに
よるものである。上記サンプル#3の案内溝にレーザー
光を集中照射しトラッキングサーボを用いて案内溝に追
従させたところ、案内溝への追従が可能であることが確
認された。
【0070】以上のように、ハブ8とディスク状情報記
録媒体との中心位置合わせを行うための環状の凹部13
を、情報記録領域2との位置ずれが生じないよう、ディ
スク原盤およびスタンパに形成し、作製されたディスク
状情報記録媒体の上記環状の凹部13に対向する位置
に、上記凹部13に嵌め合わせることが可能な凸部14
を有するハブ取り付け装置を用いれば、光学的な位置合
わせを行う必要が無く、スタンパ内径の打ち抜き精度を
高めることなく、簡易な方法で精度の高いハブ8の位置
合わせを行うことができる。
【0071】さらに、形成する環状の凹部13の高さを
0.05mmから0.4mmまで変化させて、ハブ8取
り付け後のディスク状情報記録媒体の偏心量を調べた結
果、環状の凹部13の深さを0.1mm以上とすること
で、偏心量が40μm以下に抑えられ、トラッキングサ
ーボを用いた案内溝への追従が可能なディスク状情報記
録媒体を作製できた。
【0072】なお、本実施例では、ディスク状基板33
に環状の凹部13を形成する方法について示したが、デ
ィスク状基板33に環状の凸部を形成し、ハブ取り付け
装置の位置決め部材7に、上記環状の凸部に対応した凹
部を形成することによっても偏心量を小さくすることが
可能である。
【0073】例えば、基材10上に紫外線硬化樹脂を滴
下して高さ0.2mmの上記環状の凸部を形成し、本実
施例に示した方法でディスク状情報記録媒体を作製し、
ハブ8を取り付けたところ、偏心量は34μmと小さく
抑えられた。なお、本実施例では、環状の凹部または凸
部を1つ形成する例について示したが、2つ以上形成し
ても良い。さらには、凹部と凸部を組み合わせても良
い。
【0074】また、本実施例では、ハブ取り付け装置の
位置決め部材7に半球状の3個所の凸部14を形成した
が、精度良く位置決めが行われる形状、個数であれば良
くこれに限定されるものではない。また、本実施例で
は、紫外線硬化樹脂を用いたハブ8接着方法について示
したが、本発明の位置合わせ方法を用いれば、ホットメ
ルト法または超音波融着法をもちいたハブ8の取り付け
も可能である。さらに、本実施例では、情報記録領域2
の内側に環状の凹部または凸部を形成する例について示
したが、情報記録領域2の外側に設けても良い。
【0075】〔第4実施例〕本発明の第4実施例につい
て図13に基づいて説明すれば、以下のとおりである。
説明の便宜上、上記各実施例において示した部材と同一
の機能・構造を有する部材には同一の符号を示し、その
説明を省略するものとする。本実施例に示すディスク状
情報記録媒体は、第1実施例で示したディスク状情報記
録媒体、すなわち、ディスク状基板1上のスタンパ押え
溝3よりも外周、且つ、案内溝またはピット列からなる
情報記録領域2よりも内周に、2個所の半球状の凹部4
を形成したディスク状情報記録媒体において、2個所の
凹部4を、スタンパを加工することによって形成したも
のである。
【0076】第1実施例では基材10上に機械加工を行
うことにより、2個所の凹部4を形成したが、本実施例
では、基材10には加工を行わず、スタンパ作製までを
従来の方法と同様の方法で行う。すなわち、ポジ型感光
性レジストの塗布、露光、現像、Ni膜形成、および、
電鋳を行ってスタンパを作製する。続いて、上記スタン
パを図13に示すようなスタンパ内径打ち抜き金型を用
いることによって、スタンパに2個所の凸部を形成す
る。
【0077】図13に示すように、ディスク状情報記録
媒体を作製するためのスタンパ内径打ち抜き装置は、上
平板15、下平板16、スタンパ固定台17、スタンパ
上面押え部材18、内径打ち抜き内部材19、内径打ち
抜き外部材20、押し込み加工部材21およびバネ部2
2からなり、上部平板15に対して荷重を加えることに
より、スタンパ23の内径を打ち抜く装置である。押し
込み加工部材21のスタンパ23と接触する面には2個
所の凸部24が形成されており、スタンパ上面押え部材
18の対向位置には2個所の凹部25が形成されてい
る。
【0078】スタンパ23の内径打ち抜きにあたって
は、まず、上記内径打ち抜き外部材20と、上記スタン
パ23に形成された案内溝との回転中心を、光学的手法
を用いて合わせ、スタンパ23を固定台に固定する。
【0079】次に、上平板15に油圧プレス機で荷重を
加えることで、スタンパ上面押え部材18をスタンパに
押し付け、情報記録領域2よりも内側の領域を押さえつ
けてスタンパ23がずれないように保持する。さらに、
上平板15に荷重を加えると、内径打ち抜き内部材19
が下がり、スタンパ22の内径が打ち抜かれる。このと
き、押し込み加工部材21が押し上げられ、2個所の凸
部24と2個所の凹部25が噛み合うことにより、スタ
ンパ23の内径が打ち抜かれると同時にスタンパ23に
凸部が形成される。
【0080】本実施例のスタンパ内径打ち抜き装置で
は、押し込み加工部材21の内外周部がスタンパを押さ
えつける保持部材となっているため、スタンパの変形が
なく、ハブ8取り付け時に位置合わせの基準となる凸部
を良好な形状に形成することができる。上記スタンパを
用い、第1実施例に示した方法と同様の方法で、ディス
ク状基板1の成形、成膜、保護樹脂のコーティング、お
よび、ハブ8の取り付けを行い、ディスク状情報記録媒
体を作製する。
【0081】上記工程により作製されたディスク(サン
プル#4)の偏心量を測定した結果、30μmと偏心量
が小さなディスク状記録媒体が形成され、上記サンプル
#4の案内溝にレーザー光を集中照射し、トラッキング
サーボを用いて案内溝に追従させたところ、案内溝への
追従が可能であることが確認された。
【0082】以上のように、ハブ8とディスク状情報記
録媒体との中心位置合わせを行うための環状の凸部を、
情報記録領域2との位置ずれが生じないよう、スタンパ
に形成し、作製されたディスク状情報記録媒体の上記凸
部に対向する位置に、上記凸部に嵌め合わせることが可
能な凹部を有するハブ取り付け装置を用いれば、光学的
な位置合わせを行う必要が無く、スタンパ内径の打ち抜
き精度を高めることなく、簡易な方法で精度の高いハブ
8の位置合わせを行うことができる。
【0083】本実施例では、内径打ち抜き装置の一部に
凹凸を設けて、スタンパ内径を打ち抜くと同時に、スタ
ンパの非記録領域にハブ8取り付け時の位置合わせ基準
となる凹凸を形成したが、外径打ち抜き装置に上記凹凸
部を設けても良く、また内外径を同時に打ち抜くことが
出来る金型に設けても良い。
【0084】また、本実施例では、スタンパ23の案内
溝が形成された面側を凸部とするために内径打ち抜き装
置のスタンパ固定台17側に、押し込み加工部材21を
設け、押し込み加工部材21がスタンパと接触する面に
凸部24を設けたが、スタンパ23の案内溝が形成され
た面側を凹部とする場合には、押し込み加工部材21を
設ける必要はなく、スタンパ固定台17に凹部を形成
し、スタンパ上面押え部材18に凸部を形成すれば良
い。
【0085】また、本実施例では、2個所の凸部を形成
する方法について示したが、位置決め可能な形状、個数
であれば良く、これに限定されるものではない。また、
本実施例に示した、内径打ち抜き装置を用いずに、内径
および外径を打ち抜く前、または打ち抜き後に押し出し
加工または切削によってスタンパに凹部または凸部を形
成する方法も可能であるが、情報記録領域2との位置関
係を精度良く合わせることが難しく、また、工程数が増
える問題が生じる。
【0086】〔第5実施例〕本発明の第5実施例につい
て図14から図17に基づいて説明すれば、以下のとお
りである。説明の便宜上、前記各実施例において示した
部材と同一の機能・構造を有する部材には同一の符号を
示し、その説明を省略するものとする。図14に示すよ
うに本実施例に示すディスク状情報記録媒体は、情報記
録領域2が形成された面の、スタンパ押え溝3よりも外
周側、且つ、情報記録領域2よりも内周側に段差部26
を有し、段差部26よりも内周側の基板厚が薄くなって
いるディスク状情報記録媒体である。
【0087】また、図15、図16に示すように本実施
例のディスク状情報記録媒体にハブ8を取り付けるため
のハブ取り付け装置には、上記ディスク状情報記録媒体
とハブ8との位置合わせを行うための位置決め部材7が
取り付けられており、位置決め部材7のディスク状基板
34と接する面には、ディスク状基板34に形成された
段差部26に対応した位置に、鋸型の凸部27が形成さ
れている。さらに、上記位置決め部材7は、ハブ8をデ
ィスク状基板34に取り付けるためのハブ固定部材6と
独立に動作することが可能となっている。
【0088】本実施例に示すディスク状情報記録媒体の
作製方法は以下のとおりである。図17には、ディスク
状情報記録媒体を作製するためのディスク原盤の斜視模
式図を示す。本実施例では、上記ディスク状情報記録媒
体を作製するためのディスク原盤の基材10として、前
記各実施例と同様に、石英ガラス円盤を用い、案内溝ま
たはピット列が形成される領域よりも内側を機械加工に
よって同心円状に0.2mm研削し、基材10内周部に
段差部26を形成する。なお、上記段差部26は、ハブ
取り付け装置の位置決め部材7による位置合わせを行う
際に、該位置合わせ部材に形成されている鋸形の凸部2
7のテーパ部28と接触するように位置が調整されてい
る。
【0089】この2個所の凹部が形成された基材10
を、スピンコータに取り付け、段差部26が形成された
位置よりも外周側に、感光性ポジ型レジストを100n
mの厚さで一様に塗布する。露光を行った基材10を、
現像液で現像することにより、情報記録領域2となる案
内溝を得る。現像後の基材10、すなわち、ディスク原
盤をスパッタ装置に取り付け、Ni金属膜を50nm成
膜する。
【0090】上記金属膜を電極として、Niメッキ浴を
用いて電鋳を行い、厚さ0.6mmのスタンパを得る。
このスタンパにはディスク原盤に形成された段差部26
が転写されたことにより、段差部26よりも内周側が、
外周側に比べて、案内溝が形成された面側に0.2mm
高く形成される。上記スタンパの案内溝が形成された面
と反対側の面を0.2mm研磨することにより、段差部
26よりも内周側が、0.4mmと厚く、段差部26よ
りも外周側が0.2mmと薄いスタンパを作製する。
【0091】上記スタンパを、射出成形を行うための射
出成形機の形状に合わせて、内径および外径の打ち抜き
を行った後、射出成形機に取り付け、ポリカーボネート
等の樹脂を溶融して、成形金型内に流し込み、段差部よ
りも内周側が、0.4mmと薄く、段差部よりも外周側
が0.6mmと厚いディスク状基板34を成形する。デ
ィスク状基板34に、前記各実施例と同様に、スパッタ
装置を用いて、誘電体膜、金属磁性膜、および反射膜を
成膜し、膜を保護するためのバックコート樹脂を塗布す
ることにより、ディスク状情報記録媒体を作製する。
【0092】続いて、上記ディスク状情報記録媒体のハ
ブ取り付け位置(鍔部対向位置)に紫外線硬化樹脂を2
0μmの厚さで塗布する。紫外線硬化樹脂を塗布した上
記ディスク状情報記録媒体をハブ取り付け装置のディス
ク支持台5に置く。ハブ取り付け装置のハブ固定部材6
には固定されるハブ8が精度良く保持されている。
【0093】ハブ8取り付けに当たっては、まず、ハブ
取り付け装置の位置決め部材7のみを降下させ、位置決
め部材7のテーパ部28をディスク状基板34の段差部
26に接触させる。これにより、ハブ8とディスク状基
板35との位置合わせが行われる。この位置合わせは、
ディスク状基板34側が移動して位置合わせを行う方法
であっても、ハブ取り付け装置側が移動して位置合わせ
を行う方法であっても良い。位置合わせが完了した後、
ハブ固定部材6を降ろし、ハブ8をディスク状基板34
に取り付ける。その後、紫外線を照射し、紫外線硬化樹
脂を硬化させ固定する。
【0094】上記工程により作製されたディスク(サン
プル#5)の偏心量を測定した結果、偏心量が28μm
と極めて小さく抑えられた。上記サンプル#5の案内溝
にレーザー光を集中照射しトラッキングサーボを用いて
案内溝に追従させたところ、案内溝への追従が可能であ
ることが確認された。
【0095】以上のように、ハブ8とディスク状情報記
録媒体との中心位置合わせを行うための段差部26を、
情報記録領域2との位置ずれが生じないよう、ディスク
原盤およびスタンパに形成し、作製されたディスク状情
報記録媒体の上記段差部26に対向する位置に、上記段
差部26と接触するテーパ部28を有するハブ取り付け
装置を用いれば、光学的な位置合わせを行う必要が無
く、スタンパ内径の打ち抜き精度を高めることなく、簡
易な方法で精度の高いハブ8の位置合わせを行うことが
できる。
【0096】なお、本実施例では、情報記録領域2の内
側に段差部26を形成する例について示したが、情報記
録領域2の外側に設けても良い。また、本実施例では、
段差部26にテーパ部28を接触させて位置合わせを行
ったが、段差部26およぶテーパ部28の何れも、位置
合わせが可能な形状であれば良く、これに限定されるも
のではない。また、本実施例では、ディスク原盤の基材
10上に段差部26を形成したが、基材10には段差部
26を設けず、スタンパに段差部26を設ける方法でも
良い。
【0097】〔第6実施例〕本発明の第6実施例につい
て図18から図21に基づいて説明すれば、以下のとお
りである。説明の便宜上、前記各実施例において示した
部材と同一の機能・構造を有する部材には同一の符号を
示し、その説明を省略するものとする。図18に示すよ
うに本実施例のディスク状情報記録媒体は、情報記録領
域2が形成された面の、スタンパ押え溝3よりも外周
側、且つ、情報記録領域2よりも内周側に段差部29を
有し、段差部29よりも内周側の基板厚が厚くなってい
るディスク状情報記録媒体である。
【0098】また、図19、図20に示すようにディス
ク状情報記録媒体にハブ8を取り付けるためのハブ取り
付け装置には、上記ディスク状情報記録媒体とハブ8と
の位置合わせを行うための位置決め部材7が取り付けら
れており、位置決め部材7のディスク状基板35と接す
る面には、上記ディスク状基板35に形成された段差部
29に対応した位置に、鋸型の凸部30が形成されてい
る。さらに、位置決め部材7は、ハブ8をディスク状基
板35に取り付けるためのハブ固定部材6と独立に動作
することが可能となっている。
【0099】ディスク状情報記録媒体の作製方法は以下
のとおりである。図21には、ディスク状情報記録媒体
を作製するためのディスク原盤の斜視模式図を示す。
【0100】本実施例では、上記ディスク状情報記録媒
体を作製するためのディスク原盤の基材10として、前
記各実施例と同様に、石英ガラス円盤を用い、案内溝ま
たはピット列が形成される領域よりも内側に厚さ0.2
mmの石英ガラス製の円盤を紫外線硬化樹脂を用いて貼
り付けて段差部29を形成する。この時、基材10の貼
り付け面を機械加工によって切削し、同心円状の溝を複
数作製する。この溝に紫外線硬化樹脂を流し込み、基材
10を貼り付けることで、樹脂のはみ出しや盛り上がり
による高さずれや傾斜を防ぐ。なお、段差部29は、ハ
ブ取り付け装置の位置決め部材7による位置合わせを行
う際に、該位置合わせ部材に形成されている鋸形の凸部
30のテーパ部31と接触するように位置が調整されて
いる。
【0101】この2個所の凹部が形成された基材10
を、スピンコータに取り付け、段差部29が形成された
位置よりも外周側に、感光性ポジ型レジストを100n
mの厚さで一様に塗布する。露光を行った基材10を、
現像液で現像することにより、情報記録領域2となる案
内溝を得る。
【0102】現像後の基材10、すなわち、ディスク原
盤をスパッタ装置に取り付け、Ni金属膜を50nm成
膜する。上記金属膜を電極として、Niメッキ浴を用い
て電鋳を行い、厚さ0.6mmのスタンパを得る。この
スタンパにはディスク原盤に形成された段差部29が転
写されたことにより、段差部29よりも外周側が、内周
側に比べて、案内溝が形成された面側に0.2mm高く
形成される。
【0103】上記スタンパの案内溝が形成された面と反
対側の面を0.2mm研磨することにより、段差部29
よりも内周側が、0.2mmと薄く、段差部29よりも
外周側が0.4mmと厚いスタンパを作製する。上記ス
タンパを、射出成形を行うための射出成形機の形状に合
わせて、内径および外径の打ち抜きを行った後、射出成
形機に取り付け、ポリカーボネート等の樹脂を溶融し
て、成形金型内に流し込み、段差部よりも内周側が、
0.8mmと厚く、段差部よりも外周側が0.6mmと
薄いディスク状基板35を成形する。
【0104】ディスク状基板35に、前記各実施例と同
様に、スパッタ装置を用いて、誘電体膜、金属磁性膜、
および反射膜を成膜し、膜を保護するためのバックコー
ト樹脂を塗布することにより、ディスク状情報記録媒体
を作製する。続いて、上記ディスク状情報記録媒体のハ
ブ取り付け位置(鍔部対向位置)に紫外線硬化樹脂を2
0μmの厚さで塗布する。
【0105】紫外線硬化樹脂を塗布した上記ディスク状
情報記録媒体をハブ取り付け装置のディスク支持台5に
置く。ハブ取り付け装置のハブ固定部材6には固定され
るハブ8が精度良く保持されている。
【0106】ハブ8取り付けに当たっては、まず、ハブ
取り付け装置の位置決め部材7のみを降下させ、位置決
め部材7のテーパ部31をディスク状基板35の段差部
29に接触させる。これにより、ハブ8とディスク状基
板35との位置合わせが行われる。この位置合わせは、
ディスク状基板35側が移動して位置合わせを行う方法
であっても、ハブ取り付け装置側が移動して位置合わせ
を行う方法であっても良い。位置合わせが完了した後、
ハブ固定部材6を降ろし、ハブ8をディスク状基板35
に取り付けた。その後、紫外線を照射し、紫外線硬化樹
脂を硬化させ固定する。
【0107】上記工程により作製されたディスク(サン
プル#6)の偏心量を測定した結果、偏心量が28μm
と極めて小さく抑えられた。上記サンプル#6の案内溝
にレーザー光を集中照射しトラッキングサーボを用いて
案内溝に追従させたところ、案内溝への追従が可能であ
ることが確認された。さらに、サンプル#6において
は、段差部29よりも内側の基板厚が厚いことにより、
ディスク回転時の面振れ量が20μmと、サンプル#1
からサンプル#5に示したディスク状情報記録媒体に比
べて20μm程度小さくなっていることが確認された。
【0108】以上のように、ハブ8とディスク状情報記
録媒体との中心位置合わせを行うための段差部29を、
情報記録領域2との位置ずれが生じないよう、ディスク
原盤およびスタンパに形成し、作製されたディスク状情
報記録媒体の上記段差部29に対向する位置に、段差部
29と接触するテーパ部31を有するハブ取り付け装置
を用いれば、光学的な位置合わせを行う必要が無く、ス
タンパ内径の打ち抜き精度を高めることなく、簡易な方
法で精度の高いハブ8の位置合わせを行うことができ
る。なお、本実施例では、情報記録領域2の内側に段差
部29を形成する例について示したが、情報記録領域2
の外側に設けても良い。
【0109】また、本実施例では、段差部29にテーパ
部31を接触させて位置合わせを行ったが、段差部29
およぶテーパ部31の何れも、位置合わせが可能な形状
であれば良く、これに限定されるものではない。また、
本実施例では、ディスク原盤の基材10上に段差部29
を形成したが、基材10には段差部29を設けず、スタ
ンパに段差部29を設ける方法でも良い。
【0110】
【発明の効果】この発明によれば、ディスク状基板の起
伏部にハブ取り付け装置の位置決め部材を嵌合すること
により、簡易な方法でハブとディスク状基板との中心位
置合わせを行うことができるため、製造工程を簡略化す
ることができるとともに、偏心量の小さなディスク状情
報記録媒体が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例にかかるディスク状情報記
録媒体の斜視模式図である。
【図2】第1実施例に用いるハブ取付け装置の要部下面
図である。
【図3】第1実施例に用いるハブ取付け装置の部分断面
側面図である。
【図4】図1に示すディスク状情報記録媒体を作製する
ためのディスク原盤の斜視模式図である。
【図5】本発明の第2実施例にかかるディスク状情報記
録媒体の斜視模式図である。
【図6】第2実施例に用いるハブ取付け装置の要部下面
図である。
【図7】第2実施例に用いるハブ取付け装置の部分断面
側面図である。
【図8】図5に示すディスク状情報記録媒体を作製する
ためのディスク原盤の斜視模式図である。
【図9】本発明の第3実施例にかかるディスク状情報記
録媒体の斜視模式図である。
【図10】第3実施例に用いるハブ取付け装置の要部下
面図である。
【図11】第3実施例に用いるハブ取付け装置の部分断
面側面図である。
【図12】図9に示すディスク状情報記録媒体を作製す
るためのディスク原盤の斜視模式図である。
【図13】本発明の第4実施例にかかるディスク状情報
記録媒体を作製するためのスタンパの内径を打ち抜くた
めの、内径打ち抜き装置の断面模式図である。
【図14】本発明の第5実施例にかかるディスク状情報
記録媒体の斜視模式図である。
【図15】第5実施例に用いるハブ取付け装置の要部下
面図である。
【図16】第5実施例に用いるハブ取付け装置の部分断
面側面図である。
【図17】図14に示すディスク状情報記録媒体を作製
するためのディスク原盤の斜視模式図である。
【図18】本発明の第6実施例にかかるディスク状情報
記録媒体の斜視模式図である。
【図19】第6実施例に用いるハブ取付け装置の要部下
面図である。
【図20】第6実施例に用いるハブ取付け装置の部分断
面側面図である。
【図21】図18に示すディスク状情報記録媒体を作製
するためのディスク原盤の斜視模式図である。
【図22】従来のディスク状情報記録媒体の斜視模式図
である。
【図23】図22に示す従来のディスク状情報記録媒体
を作製するためのディスク原盤の斜視模式図である。
【図24】図22に示す従来のディスク状情報記録媒体
にハブを取り付けた媒体の断面模式図である。
【図25】図22に示す従来のディスク状情報記録媒体
にハブを取り付けるためのハブ取付け装置の要部下面図
である。
【図26】従来のハブ取付け装置の部分断面側面図であ
る。
【符号の説明】
1,32,33,34,35 ディスク状基板 2 情報記録領域 3 スタンパ押え溝 4,12,25 凹部 5 ディスク支持台 6 ハブ固定部材 7 位置決め部材 8 ハブ 9,11,14,24 凸部 10 基材 13 環状の凹部 15 上平板 16 下平板 17 スタンパ固定台 18 スタンパ上面押え部材 19 内径打ち抜き内部材 20 内径打ち抜き外部材 21 押し込み加工部材 22 バネ部 23 スタンパ 26,29 段差部 27,30 鋸型の凸部 28,31 テーパ部

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中央に穴部を有し、表面に前記穴部と同
    心の環状の情報記録領域を有するディスク状基板と、前
    記穴部に嵌合されるハブとを備え、ディスク状基板がそ
    の表面にハブの位置決め用の起伏部を有するディスク記
    録媒体。
  2. 【請求項2】 起伏部が、ディスク状基板表面に対して
    0.1mm以上の段差を有する請求項1記載のディスク
    記録媒体。
  3. 【請求項3】 起伏部が、ディスク状基板表面に形成さ
    れた凹部である請求項1又は2記載のディスク記録媒
    体。
  4. 【請求項4】 起伏部が、ディスク状基板表面に形成さ
    れた凸部である請求項1又は2記載のディスク記録媒
    体。
  5. 【請求項5】 起伏部が、穴部と同心に形成され穴部の
    径より大きい内径を有する環状の溝又は突起である請求
    項1又は2記載のディスク記録媒体。
  6. 【請求項6】 起伏部が、穴部の円周に沿って形成され
    た環状の凹部である請求項1又は2記載のディスク記録
    媒体。
  7. 【請求項7】 起伏部が、穴部の円周に沿って形成され
    た環状の凸部である請求項1又は2記載のディスク記録
    媒体。
  8. 【請求項8】 請求項1記載のディスク状記録媒体を製
    作するためのスタンパであって、前記起伏部に対応する
    起伏部を有するスタンパ。
  9. 【請求項9】 請求項8記載のスタンパの形状をさらに
    加工する打ち抜き装置であって、打ち抜き加工部と、打
    ち抜き加工と同時に前記起伏部をプレス加工で成形する
    プレス加工部とを備えたスタンパ打ち抜き装置。
  10. 【請求項10】 プレス加工部がスタンパに起伏部を成
    形する起伏部成形部と、成形される起伏部周縁をスタン
    パの両面から押圧して保持する保持部とを備える請求項
    9記載のスタンパ打ち抜き装置。
  11. 【請求項11】 請求項1記載のディスク状記録媒体を
    製作するためのディスク原盤であって、前記起伏部に対
    応する起伏部を有するディスク原盤。
  12. 【請求項12】 請求項1記載のディスク記録媒体を製
    作するためのハブ取り付け装置であって、ディスク状基
    板表面の起伏部に嵌合する位置決め部材を有し、位置決
    め部材を起伏部に嵌合させながらディスク状基板にハブ
    を取り付けるハブ取り付け装置。
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