JP2002056085A - 複合店舗 - Google Patents
複合店舗Info
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Landscapes
- Information Retrieval, Db Structures And Fs Structures Therefor (AREA)
- Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 自分のコンピュータや記憶媒体を外出先に携
帯しなくても、快適な作業環境で事務作業を行うことを
可能とする。 【解決手段】 編集や印刷出力手段等が接続される店舗
内LANを備えた印刷代行店舗S内に顧客が占有可能な
プライベート領域Rを併設すると共に、このプライベー
ト領域に上記LANに接続される顧客用コンピュータ2
0を備え、複数の店舗のデータを管理するデータ管理セ
ンターのサーバーが接続される店舗外ネットワークに店
舗内LANを接続すると共に、IDを与えられた顧客毎
のこのサーバーの顧客別データ保存部に顧客が作成した
データ及び顧客に関連して作成されたデータを保存す
る。
帯しなくても、快適な作業環境で事務作業を行うことを
可能とする。 【解決手段】 編集や印刷出力手段等が接続される店舗
内LANを備えた印刷代行店舗S内に顧客が占有可能な
プライベート領域Rを併設すると共に、このプライベー
ト領域に上記LANに接続される顧客用コンピュータ2
0を備え、複数の店舗のデータを管理するデータ管理セ
ンターのサーバーが接続される店舗外ネットワークに店
舗内LANを接続すると共に、IDを与えられた顧客毎
のこのサーバーの顧客別データ保存部に顧客が作成した
データ及び顧客に関連して作成されたデータを保存す
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は複合機能を備えた
印刷代行店舗に関し、より詳細には印刷代行店舗に顧客
が事務作業空間を確保すると共にコンピュータの操作を
行える機能を付加した複合店舗に関する。
印刷代行店舗に関し、より詳細には印刷代行店舗に顧客
が事務作業空間を確保すると共にコンピュータの操作を
行える機能を付加した複合店舗に関する。
【0002】
【従来の技術】旧来の筆記手段や計算手段に代わりコン
ピュータ(以下、本願明細書では「コンピュータ」の用
語を、パーソナルコンピュータを視野に入れた意味で使
用する。)による文書や画像の作成、データ処理が広く
普及しており、コンピュータを使用しなければ事務作業
が進行しないのが現状である。この場合、どこへでも携
帯可能な旧来の筆記具と異なり、コンピュータの場合
は、それを設置している例えば会社や自宅などを離れた
場合のいわゆるモバイル空間においては事務作業が行え
なくなる不便さがあった。そのため、コンピュータを小
型化して上記のようなモバイル空間でも使用できるよう
に携帯可能とした所謂ノートパソコンやモバイル端末と
する試みがなされており、素子や回路技術の急速な進歩
により高性能なコンピュータを携帯に耐え得るまでに小
型化することに成功している。又、特に近年は携帯電話
にモバイル端末機能を付加した製品も普及しており、電
子メールを利用したり、ブラウザーを使用してインター
ネット上のウエブページを閲覧できる他、アプレットを
取り入れてデータや文書処理を可能にするものまで出現
している。
ピュータ(以下、本願明細書では「コンピュータ」の用
語を、パーソナルコンピュータを視野に入れた意味で使
用する。)による文書や画像の作成、データ処理が広く
普及しており、コンピュータを使用しなければ事務作業
が進行しないのが現状である。この場合、どこへでも携
帯可能な旧来の筆記具と異なり、コンピュータの場合
は、それを設置している例えば会社や自宅などを離れた
場合のいわゆるモバイル空間においては事務作業が行え
なくなる不便さがあった。そのため、コンピュータを小
型化して上記のようなモバイル空間でも使用できるよう
に携帯可能とした所謂ノートパソコンやモバイル端末と
する試みがなされており、素子や回路技術の急速な進歩
により高性能なコンピュータを携帯に耐え得るまでに小
型化することに成功している。又、特に近年は携帯電話
にモバイル端末機能を付加した製品も普及しており、電
子メールを利用したり、ブラウザーを使用してインター
ネット上のウエブページを閲覧できる他、アプレットを
取り入れてデータや文書処理を可能にするものまで出現
している。
【0003】一方、人間により使用される道具であるコ
ンピュータにおいては、人間の指や目とのインターフェ
ースとなるキーボード等の入力操作部やディスプレイ等
の表示部には、人間のモジュール寸法が不変な以上自ず
からと適正な大きさがあり、いかにCPUや記憶装置が
小型化してもこれらの大きさを制限無く小型化すること
はできなかった。従って、携帯性に重きを置くコンピュ
ータの場合は、人間工学的に入力操作部や表示部の大き
さに無理が生じ、使用者に多大の負担を強い、作業能率
も通常のコンピュータに比べて大幅に低下し、これは視
力や指先の動きが鈍っている中高年層者には切実な問題
であり、特に前記のモバイル端末機能を付加した携帯電
話にはこの傾向が顕著であった。反対に、人間工学的に
無理の無い大きさの入力操作部や表示部を備えたコンピ
ュータの場合は携帯性に難を生じ、日常的に携帯するこ
とが難しい問題があった。
ンピュータにおいては、人間の指や目とのインターフェ
ースとなるキーボード等の入力操作部やディスプレイ等
の表示部には、人間のモジュール寸法が不変な以上自ず
からと適正な大きさがあり、いかにCPUや記憶装置が
小型化してもこれらの大きさを制限無く小型化すること
はできなかった。従って、携帯性に重きを置くコンピュ
ータの場合は、人間工学的に入力操作部や表示部の大き
さに無理が生じ、使用者に多大の負担を強い、作業能率
も通常のコンピュータに比べて大幅に低下し、これは視
力や指先の動きが鈍っている中高年層者には切実な問題
であり、特に前記のモバイル端末機能を付加した携帯電
話にはこの傾向が顕著であった。反対に、人間工学的に
無理の無い大きさの入力操作部や表示部を備えたコンピ
ュータの場合は携帯性に難を生じ、日常的に携帯するこ
とが難しい問題があった。
【0004】一方、記憶媒体の急速な高密度化により大
量の文書や画像データをコンピュータ本体や記憶媒体に
格納して携帯することが可能となっている。そして、事
務作業はこれらに記憶されたデータを利用して行われる
ので、モバイル空間で事務作業を行うにはこれらを同時
に携帯しなければならず、これらの携帯を忘れたり、ダ
ウンロードし忘れた場合には事務作業を行えなくなる問
題が生じた。又、重要な情報が含まれる文書や画像デー
タを常に携帯することは、常に紛失や盗難の危険と背合
わせとなることを意味しセキュリティ上好ましくなかっ
た。半導体技術の向上により将来的にモバイル端末機能
を付加した携帯電話が大容量の記憶装置を有するように
なった場合、このセキュリティの問題が特に顕在化する
ことが予想される。尚、国防上の重要なデータを記憶し
た携帯コンピュータを紛失した米国での事件は未だ耳新
しいところである。
量の文書や画像データをコンピュータ本体や記憶媒体に
格納して携帯することが可能となっている。そして、事
務作業はこれらに記憶されたデータを利用して行われる
ので、モバイル空間で事務作業を行うにはこれらを同時
に携帯しなければならず、これらの携帯を忘れたり、ダ
ウンロードし忘れた場合には事務作業を行えなくなる問
題が生じた。又、重要な情報が含まれる文書や画像デー
タを常に携帯することは、常に紛失や盗難の危険と背合
わせとなることを意味しセキュリティ上好ましくなかっ
た。半導体技術の向上により将来的にモバイル端末機能
を付加した携帯電話が大容量の記憶装置を有するように
なった場合、このセキュリティの問題が特に顕在化する
ことが予想される。尚、国防上の重要なデータを記憶し
た携帯コンピュータを紛失した米国での事件は未だ耳新
しいところである。
【0005】又、モバイル端末やモバイル端末機能を付
加した携帯電話を利用して外出先で事務処理を行う場
合、印刷物としてプリントアウトしたい場面も当然に想
定できる。特に電子メールを受信した場合、それを印刷
物として得たい需要の頻度は高い。即ち、モバイル端末
機能を付加した携帯電話における限定された画面では文
書や画像の全体を把握し難い場合や、外出先の人間に書
類を送りたい場合にはそれを印刷物としてプリントアウ
トすることが望ましい。
加した携帯電話を利用して外出先で事務処理を行う場
合、印刷物としてプリントアウトしたい場面も当然に想
定できる。特に電子メールを受信した場合、それを印刷
物として得たい需要の頻度は高い。即ち、モバイル端末
機能を付加した携帯電話における限定された画面では文
書や画像の全体を把握し難い場合や、外出先の人間に書
類を送りたい場合にはそれを印刷物としてプリントアウ
トすることが望ましい。
【0006】以上の問題を解消する試みとして、外出先
でも使用できるように街角の店舗内に設置したコンピュ
ータを時間貸しする試みがなされており、この中にはコ
ンピュータを使用した印刷代行店舗において時間貸しコ
ンピュータを設置する試みも含まれる。
でも使用できるように街角の店舗内に設置したコンピュ
ータを時間貸しする試みがなされており、この中にはコ
ンピュータを使用した印刷代行店舗において時間貸しコ
ンピュータを設置する試みも含まれる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記の試みによれば、
設置される時間貸しコンピュータは会社や自宅などに設
置しているものと同等のものが可能なので、外出先でも
使用者に操作上の負担を強いることなくコンピュータを
使用して事務作業を行うことができる。しかしながら、
この場合に事務作業の前提となる文書や画像データを記
憶した記憶媒体を携帯しなければならないことは前記の
携帯コンピュータの場合と同様である。つまり、外出先
でちょっと空いた時間を利用して事務作業を行おうとし
たり、緊急の必要性に迫られて事務作業をしようとして
もその前提となる文書や画像データを携帯していない以
上、そこに制限を生じることとなる。
設置される時間貸しコンピュータは会社や自宅などに設
置しているものと同等のものが可能なので、外出先でも
使用者に操作上の負担を強いることなくコンピュータを
使用して事務作業を行うことができる。しかしながら、
この場合に事務作業の前提となる文書や画像データを記
憶した記憶媒体を携帯しなければならないことは前記の
携帯コンピュータの場合と同様である。つまり、外出先
でちょっと空いた時間を利用して事務作業を行おうとし
たり、緊急の必要性に迫られて事務作業をしようとして
もその前提となる文書や画像データを携帯していない以
上、そこに制限を生じることとなる。
【0008】一方、使用者が通常使用しているものと同
一のOS(オペレーティングシステム)やアプリケーシ
ョンプログラムが時間貸しコンピュータにたまたま搭載
されているとしても、OSの初期設定やGUI(graphi
cal user interface) 環境下におけるデスクトップ、そ
れにアプリケーションプログラムの操作モードや文字や
図形の属性、登録単語などの操作環境は当然のことなが
ら会社や自宅で通常使用しているコンピュータと異なる
ので、使い勝手に違和感を生じ事務作業効率が低下する
問題点があった。仮にこれらの操作環境を通常使用しよ
うしているものに変更するとしても、そのために多大の
時間を要することになり、又、そもそも登録単語や登録
フォーマットを利用することは外出先では不可能であっ
た。
一のOS(オペレーティングシステム)やアプリケーシ
ョンプログラムが時間貸しコンピュータにたまたま搭載
されているとしても、OSの初期設定やGUI(graphi
cal user interface) 環境下におけるデスクトップ、そ
れにアプリケーションプログラムの操作モードや文字や
図形の属性、登録単語などの操作環境は当然のことなが
ら会社や自宅で通常使用しているコンピュータと異なる
ので、使い勝手に違和感を生じ事務作業効率が低下する
問題点があった。仮にこれらの操作環境を通常使用しよ
うしているものに変更するとしても、そのために多大の
時間を要することになり、又、そもそも登録単語や登録
フォーマットを利用することは外出先では不可能であっ
た。
【0009】他方、時間貸しコンピュータの管理者にと
っては、利用者によって操作環境をデフォルト値から勝
手に変更されてしまうことは、次の利用者により大きな
操作上の違和感を与えることになり好ましくなく、又、
場合によってはシステムエラー等の作動環境の破壊にも
つながりかねず、これが時間貸しコンピュータ運営の大
きなネックとなっていた。
っては、利用者によって操作環境をデフォルト値から勝
手に変更されてしまうことは、次の利用者により大きな
操作上の違和感を与えることになり好ましくなく、又、
場合によってはシステムエラー等の作動環境の破壊にも
つながりかねず、これが時間貸しコンピュータ運営の大
きなネックとなっていた。
【0010】又、電子メールをモバイル端末やモバイル
端末機能を付加した携帯電話で受信した場合、手近の時
間貸しコンピュータを利用して印刷物としてプリントア
ウトすることは勿論可能ではあるが、そこにはセキュリ
ティ上の大きな問題が潜んでいる。即ち、その場合は契
約しているプロバイダーのメールサーバーにアクセスす
ることになるが、その際のアカウント情報等が貸しコン
ピュータに記録されてしまう。勿論、プログラム上では
消去することは可能であるが、記憶媒体に物理的な痕跡
を残さずにそれを完全に消去することは初期化以外に難
しく、結局不完全な消去しかできなかった。記憶媒体に
残された物理的な痕跡からデータを復元することが可能
なことは広く知られた事実である。同様に、受信したメ
ール自体にも常にこの問題がつきまとう。
端末機能を付加した携帯電話で受信した場合、手近の時
間貸しコンピュータを利用して印刷物としてプリントア
ウトすることは勿論可能ではあるが、そこにはセキュリ
ティ上の大きな問題が潜んでいる。即ち、その場合は契
約しているプロバイダーのメールサーバーにアクセスす
ることになるが、その際のアカウント情報等が貸しコン
ピュータに記録されてしまう。勿論、プログラム上では
消去することは可能であるが、記憶媒体に物理的な痕跡
を残さずにそれを完全に消去することは初期化以外に難
しく、結局不完全な消去しかできなかった。記憶媒体に
残された物理的な痕跡からデータを復元することが可能
なことは広く知られた事実である。同様に、受信したメ
ール自体にも常にこの問題がつきまとう。
【0011】ところで、以上はモバイル空間におけるコ
ンピュータの利用についての問題点の指摘であったが、
会社や自宅の専用のコンピュータの利用に関しても、こ
の発明との関わり合いにおいて以上の問題点とは別のい
くつかの問題点が以下の通り存在する。
ンピュータの利用についての問題点の指摘であったが、
会社や自宅の専用のコンピュータの利用に関しても、こ
の発明との関わり合いにおいて以上の問題点とは別のい
くつかの問題点が以下の通り存在する。
【0012】かって、コンピュータは文書や画像の作成
機能にのみ着目され、これらのデータの印刷出力機能は
それほど着目されていなかった。これは、プリンタ等の
出力機器の性能が解像度や印字品質において、原版を使
用する旧来の印刷物やタイプライター打ちしたものに比
し満足すべきレベルにそもそも達していなかったからで
ある。その結果、コンピュータで印刷出力したものはい
わゆる「ハードコピー」として正規の印刷物やタイプラ
イター打ちしたものと区別して扱われ、これらのものと
の棲み分けが明確であった。事実、特許庁においても、
かってはコンピュータで印刷出力した書類を認知してい
なかった。ところが、近年におけるプリンタの性能の向
上やカラー化に伴い、コンピュータから印刷出力された
ものの品質は旧来の印刷物に迫る品質となり、棲み分け
の垣根が取り払われ、それを最終的な印刷物として使用
したり版下に使用するようになっている。
機能にのみ着目され、これらのデータの印刷出力機能は
それほど着目されていなかった。これは、プリンタ等の
出力機器の性能が解像度や印字品質において、原版を使
用する旧来の印刷物やタイプライター打ちしたものに比
し満足すべきレベルにそもそも達していなかったからで
ある。その結果、コンピュータで印刷出力したものはい
わゆる「ハードコピー」として正規の印刷物やタイプラ
イター打ちしたものと区別して扱われ、これらのものと
の棲み分けが明確であった。事実、特許庁においても、
かってはコンピュータで印刷出力した書類を認知してい
なかった。ところが、近年におけるプリンタの性能の向
上やカラー化に伴い、コンピュータから印刷出力された
ものの品質は旧来の印刷物に迫る品質となり、棲み分け
の垣根が取り払われ、それを最終的な印刷物として使用
したり版下に使用するようになっている。
【0013】コンピュータから印刷出力されたものが最
終的な成果物として認知されている以上の状況において
先ず問題となるのは、操作者による印刷物の体裁のばら
つきである。例えば報告書やパンフレットなどの制作を
複数の人員がそれぞれのコンピュータを利用して同一の
アプリケーションプログラムを使用して分担した場合、
書式が予め決められている場合でも印刷物において体裁
が異なることがある。これは、現在の多機能、高性能な
文書や画像作成プログラムはユーザによって設定できる
項目が多過ぎ、それに加えコンピュータにインストール
されているフォントも多様化しており、単純な書式の標
準化だけではとても各人の成果物の同一化を追い切れな
いからである。この問題は各分担者がそれぞれ別の場所
で作業している場合に特に顕在化し、このような状況は
ネットワークを利用した在宅勤務の普及と共にますます
増大する可能性がある。
終的な成果物として認知されている以上の状況において
先ず問題となるのは、操作者による印刷物の体裁のばら
つきである。例えば報告書やパンフレットなどの制作を
複数の人員がそれぞれのコンピュータを利用して同一の
アプリケーションプログラムを使用して分担した場合、
書式が予め決められている場合でも印刷物において体裁
が異なることがある。これは、現在の多機能、高性能な
文書や画像作成プログラムはユーザによって設定できる
項目が多過ぎ、それに加えコンピュータにインストール
されているフォントも多様化しており、単純な書式の標
準化だけではとても各人の成果物の同一化を追い切れな
いからである。この問題は各分担者がそれぞれ別の場所
で作業している場合に特に顕在化し、このような状況は
ネットワークを利用した在宅勤務の普及と共にますます
増大する可能性がある。
【0014】次の問題は現実の被写体と、ディスプレイ
上に表示された画像と、実際に印刷出力された成果物の
三者の相違である。現代のコンピュータにおいてはGU
Iと共にWYSIWYG(what you see is what you
get)を基本コンセプトにしているとはいえ、例えばフォ
ントのイメージ、線の太さ、図形の形状、色合い等、デ
ィスプレイ上に表示された画像と実際に印刷出力された
成果物とに相違が生じることが多々ある。そして、現実
の被写体をコンピュータに取り込む場合には、これに被
写体とディスプレイ、更にディスプレイと印刷出力され
た成果物のそれぞれの色合いの不一致という複雑な要素
が加味されることとなる。
上に表示された画像と、実際に印刷出力された成果物の
三者の相違である。現代のコンピュータにおいてはGU
Iと共にWYSIWYG(what you see is what you
get)を基本コンセプトにしているとはいえ、例えばフォ
ントのイメージ、線の太さ、図形の形状、色合い等、デ
ィスプレイ上に表示された画像と実際に印刷出力された
成果物とに相違が生じることが多々ある。そして、現実
の被写体をコンピュータに取り込む場合には、これに被
写体とディスプレイ、更にディスプレイと印刷出力され
た成果物のそれぞれの色合いの不一致という複雑な要素
が加味されることとなる。
【0015】この現象は次の二つの問題を引き起こす。
その一つは色合わせの困難さである。画像プログラムに
おいては、画面上で各種の設定の調整を行うことにより
色合いを変化させることができるようになっている。し
かし、その結果がリアルタイムで反映されて操作者が視
認出来るのはあくまでもディスプレイ上であり、現実に
最終的に印刷出力されたものが被写体の色合いを正確に
再現しているかは、そこではわからない。そのため、何
回もテストプリントを行わなければならず、手間を要す
るばかりでなく作業自体に高度な経験と技術を要した。
その二つは転送された画像の色合いの確認である。近
年、インターネットの普及により電子メールを利用して
画像データを転送することが可能となり、それを利用し
て写真や物品の外観を遠隔地に転送することが広く行わ
れている。例えば、ある建物を建築中に、外壁に使用し
ている石材を急遽補充する必要が生じ、遠隔地の石材会
社にそれと同質のものを発注する際に電子メールを使用
して写真を転送する場合等が一例として挙げられる。こ
の場合、画像を受け取った側はディスプレイ上でその石
材を視認できたとしても、画像プログラムやディスプレ
イが発信者側と異なる場合は、仮に発信者側でディスプ
レイ上の画像と被写体との色合わせをしていたとして
も、それが現実の石材の色合いを正確に再現していると
は限らない。更に、それを印刷出力したとしても発信者
側と出力機器や画像プログラムが異なる場合にはやはり
現実の石材の色合いを正確に再現しているとは限らな
い。現実の場面においては受信者側においては画像を一
旦印刷出力し、それを現場に持ち出して参照するのが一
般的であるのでこの問題は深刻である。結局、正確な色
合いを確認するためには被写体の写真を郵送してもらう
他なく、電子メールを利用する意味が没却されてしま
い、特に送り主が外国にいる場合は時間的ロスも無視で
きない。
その一つは色合わせの困難さである。画像プログラムに
おいては、画面上で各種の設定の調整を行うことにより
色合いを変化させることができるようになっている。し
かし、その結果がリアルタイムで反映されて操作者が視
認出来るのはあくまでもディスプレイ上であり、現実に
最終的に印刷出力されたものが被写体の色合いを正確に
再現しているかは、そこではわからない。そのため、何
回もテストプリントを行わなければならず、手間を要す
るばかりでなく作業自体に高度な経験と技術を要した。
その二つは転送された画像の色合いの確認である。近
年、インターネットの普及により電子メールを利用して
画像データを転送することが可能となり、それを利用し
て写真や物品の外観を遠隔地に転送することが広く行わ
れている。例えば、ある建物を建築中に、外壁に使用し
ている石材を急遽補充する必要が生じ、遠隔地の石材会
社にそれと同質のものを発注する際に電子メールを使用
して写真を転送する場合等が一例として挙げられる。こ
の場合、画像を受け取った側はディスプレイ上でその石
材を視認できたとしても、画像プログラムやディスプレ
イが発信者側と異なる場合は、仮に発信者側でディスプ
レイ上の画像と被写体との色合わせをしていたとして
も、それが現実の石材の色合いを正確に再現していると
は限らない。更に、それを印刷出力したとしても発信者
側と出力機器や画像プログラムが異なる場合にはやはり
現実の石材の色合いを正確に再現しているとは限らな
い。現実の場面においては受信者側においては画像を一
旦印刷出力し、それを現場に持ち出して参照するのが一
般的であるのでこの問題は深刻である。結局、正確な色
合いを確認するためには被写体の写真を郵送してもらう
他なく、電子メールを利用する意味が没却されてしま
い、特に送り主が外国にいる場合は時間的ロスも無視で
きない。
【0016】
【課題を解決するための手段】この発明は以上の問題を
一挙に解消する場を利用者に与える複合店舗を提供する
ことを目的としたものである。即ち、この発明の複合店
舗は文書や画像の入力、作成、編集手段及び印刷出力手
段が接続される店舗内LANを備えた印刷代行店舗内に
顧客が占有可能なプライベート領域を併設すると共に、
このプライベート領域に上記LANに接続される顧客用
コンピュータを備え、一方、店舗内LANは複数の店舗
のデータを管理するデータ管理センターのサーバーが接
続される店舗外ネットワークに接続されると共に、この
サーバーにはIDを与えられた顧客毎の顧客別データ保
存部が設けられ、ここに顧客が作成したデータ及び顧客
に関連して作成されたデータが保存されることを特徴と
する。
一挙に解消する場を利用者に与える複合店舗を提供する
ことを目的としたものである。即ち、この発明の複合店
舗は文書や画像の入力、作成、編集手段及び印刷出力手
段が接続される店舗内LANを備えた印刷代行店舗内に
顧客が占有可能なプライベート領域を併設すると共に、
このプライベート領域に上記LANに接続される顧客用
コンピュータを備え、一方、店舗内LANは複数の店舗
のデータを管理するデータ管理センターのサーバーが接
続される店舗外ネットワークに接続されると共に、この
サーバーにはIDを与えられた顧客毎の顧客別データ保
存部が設けられ、ここに顧客が作成したデータ及び顧客
に関連して作成されたデータが保存されることを特徴と
する。
【0017】この発明は印刷代行店舗に顧客が使用でき
る顧客用コンピュータを備えたことを前提要件としてい
る。いうまでもなく、このようなことは単なる公知手段
の連結であり、それ自体は平凡なアイデアであり、前記
したように公知例も存する。しかしながら、少なくとも
この発明の発明者らの知得する限り、従来このような複
合店舗に新たな構成要件を加えることにより各効果の寄
せ集め以上の効果が生じる可能性があることが認識・検
討されたことはなかった。
る顧客用コンピュータを備えたことを前提要件としてい
る。いうまでもなく、このようなことは単なる公知手段
の連結であり、それ自体は平凡なアイデアであり、前記
したように公知例も存する。しかしながら、少なくとも
この発明の発明者らの知得する限り、従来このような複
合店舗に新たな構成要件を加えることにより各効果の寄
せ集め以上の効果が生じる可能性があることが認識・検
討されたことはなかった。
【0018】この発明において加えられた構成要件の第
一は、文書や画像の入力、作成、編集手段及び印刷出力
手段が接続される店舗内LANに顧客用コンピュータを
接続したという点である。これにより、顧客が作成した
文書や画像を印刷代行店舗の資源を利用して直ちに印刷
出力することが可能となる。更にその資源も業務用の高
性能なものであり、又、プロのオペレータによる操作に
より会社や自宅のコンピュータの出力機器を利用する場
合に比し遥かに高品質の印刷物を得ることが可能とな
る。但し、この構成要件の付加の段階では、その効果は
ともかくも発想にはさほどの進歩性はない。
一は、文書や画像の入力、作成、編集手段及び印刷出力
手段が接続される店舗内LANに顧客用コンピュータを
接続したという点である。これにより、顧客が作成した
文書や画像を印刷代行店舗の資源を利用して直ちに印刷
出力することが可能となる。更にその資源も業務用の高
性能なものであり、又、プロのオペレータによる操作に
より会社や自宅のコンピュータの出力機器を利用する場
合に比し遥かに高品質の印刷物を得ることが可能とな
る。但し、この構成要件の付加の段階では、その効果は
ともかくも発想にはさほどの進歩性はない。
【0019】加えられた構成要件の第二は、店舗内LA
Nを複数の店舗のデータを管理するデータ管理センター
のサーバーが接続される店舗外ネットワークに接続する
と共に、このサーバーにIDを与えられた顧客毎の顧客
別データ保存部を設け、ここに顧客が作成したデータ及
び顧客に関連して作成されたデータを保存するという点
である。この構成要件が前記の構成要件と結合すること
により、この発明は特有の効果を奏することとなる。即
ち、IDを与えられた顧客毎の顧客別データ保存部が設
けられることにより、顧客はIDが認証される手段さえ
持っていれば、従来技術のように記憶媒体を携帯してい
なくても、外出先のこの発明の複合店舗で自分専用の顧
客別データ保存部にアクセスして文書や画像、或いはデ
ータベース等のデータを引き出したり、書き込んだりす
ることが可能となる。一見、これはインターネット上の
電子メールサーバーのメールボックスを利用してデータ
を保管する場合と大差ないとの印象を与える。しかし、
ここで重要なのは、この発明においては前記したように
印刷代行店舗の印刷出力手段を利用できるということ
と、データ管理センターのサーバーに接続される店舗は
複数存するということである。これにより顧客は空間を
移動しながら恰も自分専用のコンピュータを使用し続け
ているような便益を享受することが可能となる。この便
益のわかりやすい実例を記せば次のようになる。尚、○
○とはこの発明の複合店舗を指す。 A社の東京本社のB氏は名古屋のX社へ本日契約の締
結に行く予定で、そのため東京本社にて契約書とそれの
関係資料を作成した。 ところが、関係資料の中にA社の三島支店にある資料
をもとに、三島支店担当者より説明をうける必要が生じ
た。そのためB氏は三島支店の担当者とコンタクトを
し、X社に行く時間も迫っているため「○○静岡店」に
て待ち合わせをし不備の資料をもとに契約書と資料作成
を同店で行うことに決め、コンピュータに入力途中のデ
ータを「○○八重洲店」の顧客用コンピュータからデー
タ管理センターのサーバーのB氏の顧客別データ保存部
に転送、保存することを部下に指示すると共に、新幹線
により静岡へ向かった。 B氏は静岡駅近くの「○○静岡店」にて三島支店担当
者と落ち合い、資料を受取り、説明を受け、更に、デー
タ管理センターのサーバーのB氏の顧客別データ保存部
から先ほどの作成途中契約書及び資料のデータを店内の
顧客用コンピュータに転送して書き込み、これを編集
し、最終資料を完成させた。 最終契約書及び資料をインターネット経由で「○○静
岡店」よりA社の東京本社へ送信し、上司の決済を受
け、その後「○○名古屋店」に連絡し、データ管理セン
ターのサーバーのB氏の顧客別データ保存部から先ほど
の作成途中契約書及び資料のデータを取り出して印刷、
製本することを依頼し、完成された印刷物を「○○名古
屋店」にて受け取るべく約束をし、急ぎ静岡より新幹線
にて名古屋へ向かった。 B氏の移動中、「○○名古屋店」の担当者は、B氏の
顧客別データ保存部にアクセスし、印刷、製本を行っ
た。 名古屋駅に着いたB氏はそのまま駅前の「○○名古屋
店」にて契約書関係の印刷物を受取り、その足でX社へ
契約のために向かい、X社にて商談を成立させ、その後
東京へ戻った。
Nを複数の店舗のデータを管理するデータ管理センター
のサーバーが接続される店舗外ネットワークに接続する
と共に、このサーバーにIDを与えられた顧客毎の顧客
別データ保存部を設け、ここに顧客が作成したデータ及
び顧客に関連して作成されたデータを保存するという点
である。この構成要件が前記の構成要件と結合すること
により、この発明は特有の効果を奏することとなる。即
ち、IDを与えられた顧客毎の顧客別データ保存部が設
けられることにより、顧客はIDが認証される手段さえ
持っていれば、従来技術のように記憶媒体を携帯してい
なくても、外出先のこの発明の複合店舗で自分専用の顧
客別データ保存部にアクセスして文書や画像、或いはデ
ータベース等のデータを引き出したり、書き込んだりす
ることが可能となる。一見、これはインターネット上の
電子メールサーバーのメールボックスを利用してデータ
を保管する場合と大差ないとの印象を与える。しかし、
ここで重要なのは、この発明においては前記したように
印刷代行店舗の印刷出力手段を利用できるということ
と、データ管理センターのサーバーに接続される店舗は
複数存するということである。これにより顧客は空間を
移動しながら恰も自分専用のコンピュータを使用し続け
ているような便益を享受することが可能となる。この便
益のわかりやすい実例を記せば次のようになる。尚、○
○とはこの発明の複合店舗を指す。 A社の東京本社のB氏は名古屋のX社へ本日契約の締
結に行く予定で、そのため東京本社にて契約書とそれの
関係資料を作成した。 ところが、関係資料の中にA社の三島支店にある資料
をもとに、三島支店担当者より説明をうける必要が生じ
た。そのためB氏は三島支店の担当者とコンタクトを
し、X社に行く時間も迫っているため「○○静岡店」に
て待ち合わせをし不備の資料をもとに契約書と資料作成
を同店で行うことに決め、コンピュータに入力途中のデ
ータを「○○八重洲店」の顧客用コンピュータからデー
タ管理センターのサーバーのB氏の顧客別データ保存部
に転送、保存することを部下に指示すると共に、新幹線
により静岡へ向かった。 B氏は静岡駅近くの「○○静岡店」にて三島支店担当
者と落ち合い、資料を受取り、説明を受け、更に、デー
タ管理センターのサーバーのB氏の顧客別データ保存部
から先ほどの作成途中契約書及び資料のデータを店内の
顧客用コンピュータに転送して書き込み、これを編集
し、最終資料を完成させた。 最終契約書及び資料をインターネット経由で「○○静
岡店」よりA社の東京本社へ送信し、上司の決済を受
け、その後「○○名古屋店」に連絡し、データ管理セン
ターのサーバーのB氏の顧客別データ保存部から先ほど
の作成途中契約書及び資料のデータを取り出して印刷、
製本することを依頼し、完成された印刷物を「○○名古
屋店」にて受け取るべく約束をし、急ぎ静岡より新幹線
にて名古屋へ向かった。 B氏の移動中、「○○名古屋店」の担当者は、B氏の
顧客別データ保存部にアクセスし、印刷、製本を行っ
た。 名古屋駅に着いたB氏はそのまま駅前の「○○名古屋
店」にて契約書関係の印刷物を受取り、その足でX社へ
契約のために向かい、X社にて商談を成立させ、その後
東京へ戻った。
【0020】次の実例はモバイル端末機能を付加した携
帯電話を併用した場合である。この場合は移動中の人間
に電子メールを送ることができるという利点はあるもの
の、表示能力に限界があり、プリントアウトも不可能で
あるという携帯電話の欠点がこの発明により補完される
ことになる。 出張で大阪に移動中のA氏宛てに急遽重要な資料を送
らなくてはならないことになり、会社からA氏宛てに電
子メールを送信することにした。 ところが、上記の書類は数百ページにも渡り、しかも
大量の図表を含むため、A氏の携帯電話では到底表示し
きれない。 そこで、電子メールは書類本体にその抄録を付して送
信された。 移動の車中で電子メールを開いたA氏はとりあえず抄
録によりその重要性と内容の概要を把握し、電子メール
をデータ管理センターのサーバーのA氏の顧客別データ
保存部に転送、保存した。 大阪駅で下車したA氏は駅前の「○○大阪店」の店内
の顧客用コンピュータで先ほどの電子メールを開いて全
体を読み、必要部分の印刷を依頼した。
帯電話を併用した場合である。この場合は移動中の人間
に電子メールを送ることができるという利点はあるもの
の、表示能力に限界があり、プリントアウトも不可能で
あるという携帯電話の欠点がこの発明により補完される
ことになる。 出張で大阪に移動中のA氏宛てに急遽重要な資料を送
らなくてはならないことになり、会社からA氏宛てに電
子メールを送信することにした。 ところが、上記の書類は数百ページにも渡り、しかも
大量の図表を含むため、A氏の携帯電話では到底表示し
きれない。 そこで、電子メールは書類本体にその抄録を付して送
信された。 移動の車中で電子メールを開いたA氏はとりあえず抄
録によりその重要性と内容の概要を把握し、電子メール
をデータ管理センターのサーバーのA氏の顧客別データ
保存部に転送、保存した。 大阪駅で下車したA氏は駅前の「○○大阪店」の店内
の顧客用コンピュータで先ほどの電子メールを開いて全
体を読み、必要部分の印刷を依頼した。
【0021】以上のように、この発明においては顧客は
IDを取得することにより、複合店舗の顧客用コンピュ
ータを恰も自分専用のもののように使用することがで
き、このいわば「バーチャルマイコンピュータ」を備え
た複合店舗をサテライトオフィスとして活用できる効果
を得られる。
IDを取得することにより、複合店舗の顧客用コンピュ
ータを恰も自分専用のもののように使用することがで
き、このいわば「バーチャルマイコンピュータ」を備え
た複合店舗をサテライトオフィスとして活用できる効果
を得られる。
【0022】以上の例は、作成したデータという切り口
からの「バーチャルマイコンピュータ」の例である。但
し、データだけを自分専用にしても「バーチャルマイコ
ンピュータ」としては不十分であることはいうまでもな
い。先ず、必要なのは顧客が普段使用しているOSとア
プリケーションプログラムが搭載されていることであ
る。この点に関し、従来の貸しコンピュータ施設におい
てはOSやアプリケーションプログラムの多様化に関し
ては、それらを広く買い揃えてインストールするという
商業的努力に専ら依存していた。いうまでもなく、貸し
コンピュータの台数が多い場合は、各コンピュータにそ
れらを個々にインストールしておくことは負担が大きす
ぎた。更に、問題なのは、顧客は常に最新のバージョン
のOSやアプリケーションプログラムを使用しているわ
けではないという事実である。アプリケーションプログ
ラムの中にはバージョンによって操作方法が大きく異な
るものが多く、バージョンの異なるものを使用せざるを
得ないというのでは、真の「バーチャルマイコンピュー
タ」といえない。いうまでもなく、バージョン別にOS
やアプリケーションプログラムをインストールしたコン
ピュータを揃えるということはそれらの組み合わせのバ
リエーションを考慮した場合、非現実的であり、又、そ
れらを一台のコンピュータに併存することは技術的に困
難であり、更に利用者に混乱を生じさせることとなる。
からの「バーチャルマイコンピュータ」の例である。但
し、データだけを自分専用にしても「バーチャルマイコ
ンピュータ」としては不十分であることはいうまでもな
い。先ず、必要なのは顧客が普段使用しているOSとア
プリケーションプログラムが搭載されていることであ
る。この点に関し、従来の貸しコンピュータ施設におい
てはOSやアプリケーションプログラムの多様化に関し
ては、それらを広く買い揃えてインストールするという
商業的努力に専ら依存していた。いうまでもなく、貸し
コンピュータの台数が多い場合は、各コンピュータにそ
れらを個々にインストールしておくことは負担が大きす
ぎた。更に、問題なのは、顧客は常に最新のバージョン
のOSやアプリケーションプログラムを使用しているわ
けではないという事実である。アプリケーションプログ
ラムの中にはバージョンによって操作方法が大きく異な
るものが多く、バージョンの異なるものを使用せざるを
得ないというのでは、真の「バーチャルマイコンピュー
タ」といえない。いうまでもなく、バージョン別にOS
やアプリケーションプログラムをインストールしたコン
ピュータを揃えるということはそれらの組み合わせのバ
リエーションを考慮した場合、非現実的であり、又、そ
れらを一台のコンピュータに併存することは技術的に困
難であり、更に利用者に混乱を生じさせることとなる。
【0023】そこで、この発明では顧客用コンピュータ
に特定のOS及びアプリケーションプログラムを持たせ
ず、必要に応じてプログラム用サーバーからOS及びア
プリケーションプログラムを転送して、書き込むことと
している。これにより、店舗側は予め顧客の指定するO
Sやアプリケーションプログラムをそのバージョンも含
めてセットアップした顧客用コンピュータを提供するこ
とが可能となる。この場合、該顧客の利用終了時にはこ
れらのデータはコンピュータから消去されるのである
が、これにより顧客がどのようにコンピュータを扱って
も、次の顧客の利用に影響を与えることはなく、又、シ
ステムエラー等の作動環境の破壊が生じても問題がな
く、前記した貸しコンピュータ運営上のネックが解消さ
れる。又、顧客が持ち込んだ媒体からコンピュータウイ
ルスに感染したとしても、これが次の顧客に影響を与え
ることはない。更に、作成した文書や受信した電子メー
ルやアカウント情報等も完全に消去されるのでセキュリ
ティ上の不安がない。
に特定のOS及びアプリケーションプログラムを持たせ
ず、必要に応じてプログラム用サーバーからOS及びア
プリケーションプログラムを転送して、書き込むことと
している。これにより、店舗側は予め顧客の指定するO
Sやアプリケーションプログラムをそのバージョンも含
めてセットアップした顧客用コンピュータを提供するこ
とが可能となる。この場合、該顧客の利用終了時にはこ
れらのデータはコンピュータから消去されるのである
が、これにより顧客がどのようにコンピュータを扱って
も、次の顧客の利用に影響を与えることはなく、又、シ
ステムエラー等の作動環境の破壊が生じても問題がな
く、前記した貸しコンピュータ運営上のネックが解消さ
れる。又、顧客が持ち込んだ媒体からコンピュータウイ
ルスに感染したとしても、これが次の顧客に影響を与え
ることはない。更に、作成した文書や受信した電子メー
ルやアカウント情報等も完全に消去されるのでセキュリ
ティ上の不安がない。
【0024】ところで、顧客が自分専用のコンピュータ
を会社や自宅で使用する場面を想定した場合、そのコン
ピュータの操作環境はデフォルト状態でなくその顧客に
より変更されているのが通常である。ここに「操作環
境」とは例えばインストールされているフォント、OS
における画面の解像度、標準言語、システム日付、シス
テム時刻(外国人ユーザーの場合、母国の時刻に合わせ
ている場合が多い)等を代表とする初期設定項目、デス
クトップ、各種のプログラムにおける初期設定項目、文
書や画像を扱うプログラムにおける文字や図形の属性や
ユーザー登録単語等が挙げられ、そのどれもがコンピュ
ータの使い勝手に大きく影響するものである。従って、
仮に外出先において普段自分が使用しているバージョン
のOSやアプリケーションプログラムを備えたコンピュ
ータが用意されているとしても、操作環境がデフォルト
状態では使い勝手に違和感を生じ事務作業効率が低下
し、仮にこれらの操作環境を通常使用しようしているも
のに変更するとすればその時間は馬鹿にならず、外出時
の一寸した時間を利用して作業を行おうといった意味が
薄れてしまう。
を会社や自宅で使用する場面を想定した場合、そのコン
ピュータの操作環境はデフォルト状態でなくその顧客に
より変更されているのが通常である。ここに「操作環
境」とは例えばインストールされているフォント、OS
における画面の解像度、標準言語、システム日付、シス
テム時刻(外国人ユーザーの場合、母国の時刻に合わせ
ている場合が多い)等を代表とする初期設定項目、デス
クトップ、各種のプログラムにおける初期設定項目、文
書や画像を扱うプログラムにおける文字や図形の属性や
ユーザー登録単語等が挙げられ、そのどれもがコンピュ
ータの使い勝手に大きく影響するものである。従って、
仮に外出先において普段自分が使用しているバージョン
のOSやアプリケーションプログラムを備えたコンピュ
ータが用意されているとしても、操作環境がデフォルト
状態では使い勝手に違和感を生じ事務作業効率が低下
し、仮にこれらの操作環境を通常使用しようしているも
のに変更するとすればその時間は馬鹿にならず、外出時
の一寸した時間を利用して作業を行おうといった意味が
薄れてしまう。
【0025】そこで、この発明ではより完全な「バーチ
ャルマイコンピュータ」を実現するために、IDを与え
られた顧客が店舗内の顧客用コンピュータを操作した際
に生成された操作環境のデータを、データ管理センター
のサーバーの該顧客の顧客別データ保存部に転送して保
存すると共に、このデータを必要に応じて任意の店舗の
任意の顧客用コンピュータに転送して書き込むこととし
ている。これにより、顧客は複合店舗の所在地やコンピ
ュータに関わりなく、常に前回使用したのと同様の操作
環境で作業を行うことが可能となる。
ャルマイコンピュータ」を実現するために、IDを与え
られた顧客が店舗内の顧客用コンピュータを操作した際
に生成された操作環境のデータを、データ管理センター
のサーバーの該顧客の顧客別データ保存部に転送して保
存すると共に、このデータを必要に応じて任意の店舗の
任意の顧客用コンピュータに転送して書き込むこととし
ている。これにより、顧客は複合店舗の所在地やコンピ
ュータに関わりなく、常に前回使用したのと同様の操作
環境で作業を行うことが可能となる。
【0026】以上の記述から、顧客が操作したコンピュ
ータのバックアップをOSやアプリケーションプログラ
ム、それに作成データも含めて全て取り、これをデータ
管理センターのサーバーの顧客用データ保存部へそのま
ま保存するという選択肢が当業者であれば容易に思いつ
く。しかしながら、OSとアプリケーションプログラム
を組み合わせた場合、そのデータサイズは大きなものと
なり、転送に時間を要するばかりでなくサーバーの負担
も大きくなる。これに対し、操作環境データはそれが詳
細なものであってもデータサイズは比較的小さく、転送
時間も短く済み、サーバーの負担も小さい。この発明は
これらの特性を考慮し、それぞれのデータをネットワー
ク上の適切な場所に格納することにより効率の良い運用
を可能としたものであり、発明を実施可能とするための
経済性にも配慮している。
ータのバックアップをOSやアプリケーションプログラ
ム、それに作成データも含めて全て取り、これをデータ
管理センターのサーバーの顧客用データ保存部へそのま
ま保存するという選択肢が当業者であれば容易に思いつ
く。しかしながら、OSとアプリケーションプログラム
を組み合わせた場合、そのデータサイズは大きなものと
なり、転送に時間を要するばかりでなくサーバーの負担
も大きくなる。これに対し、操作環境データはそれが詳
細なものであってもデータサイズは比較的小さく、転送
時間も短く済み、サーバーの負担も小さい。この発明は
これらの特性を考慮し、それぞれのデータをネットワー
ク上の適切な場所に格納することにより効率の良い運用
を可能としたものであり、発明を実施可能とするための
経済性にも配慮している。
【0027】以上のように、この発明の複合店舗によれ
ば、顧客に外出先において自分専用の「バーチャルマイ
コンピュータ」を提供することができる。しかしなが
ら、この発明は単一の顧客だけに便益を与えることに止
まらず、特定のグループの顧客に「バーチャルマイコン
ピュータ」の域を超えたそれとは異質な効果からなる便
益を与えることも企図している。即ち、この発明では特
定の顧客の操作環境のデータを複数の顧客用コンピュー
タに転送して書き込むことにより、複数の顧客が特定の
顧客と同一の操作環境でコンピュータを操作可能として
いる。この場合、複数の顧客が使用する顧客用コンピュ
ータに対し、特定の顧客の顧客用データ保存部へ保存さ
れた文書や画像へのアクセス権を与えることによりデー
タが共有化できるが、こうすることにより前記した一つ
の印刷物の制作を複数の人員により分担した場合の問題
点が解決されることとなる。
ば、顧客に外出先において自分専用の「バーチャルマイ
コンピュータ」を提供することができる。しかしなが
ら、この発明は単一の顧客だけに便益を与えることに止
まらず、特定のグループの顧客に「バーチャルマイコン
ピュータ」の域を超えたそれとは異質な効果からなる便
益を与えることも企図している。即ち、この発明では特
定の顧客の操作環境のデータを複数の顧客用コンピュー
タに転送して書き込むことにより、複数の顧客が特定の
顧客と同一の操作環境でコンピュータを操作可能として
いる。この場合、複数の顧客が使用する顧客用コンピュ
ータに対し、特定の顧客の顧客用データ保存部へ保存さ
れた文書や画像へのアクセス権を与えることによりデー
タが共有化できるが、こうすることにより前記した一つ
の印刷物の制作を複数の人員により分担した場合の問題
点が解決されることとなる。
【0028】上記の問題点の解決のわかりやすい実例を
記せば次のようになる。尚、○○とはこの発明の複合店
舗を指す。 丸の内にある雑誌会社Xは在宅のライターの原稿を集
め、ミニコミ雑誌を出版している。在宅ライターはそれ
ぞれの自宅のコンピューターで執筆を行うが、○○にて
共通の操作環境で最終調整をおこなうことにより、最終
的な印刷までをスムーズに行う運用を実現している。 Xの編集長のA氏は会社より札幌に住むライターのB
氏に連絡し、B氏の執筆作業が終わったことを知った。
A氏は、B氏に札幌の「○○札幌店」に向かうように指
示し、A氏も丸の内の「○○丸の内店」に向かった。 B氏は、予めA氏が「○○丸の内店」の顧客用コンピ
ュータで生成した操作環境の書き込みを行った「○○札
幌店」の顧客用コンピュータを使用し、A氏と同様の操
作環境でデータに最終調整を加え、「○○札幌店」に印
刷を依頼した。同時に、「○○丸の内店」にデータ管理
センターのサーバーのB氏の顧客別データ保存部から同
じデータを取り出して印刷し、A氏に印刷物を渡すよう
に依頼した。 A氏は、印刷物を雑誌会社に持ち帰り、他のライター
が同様に作成した印刷物も合わせて校正を行った。 校正終了後、何人かライターをそれぞれ地元の○○の
店舗に集め、テレビ会議を通じて、校正内容を元に修正
の指示を出した。 各ライターは予めA氏が「○○丸の内店」の顧客用コ
ンピュータで生成した操作環境の書き込みを行った地元
の○○の顧客用コンピュータを使用し、A氏と同様の操
作環境でデータに修正を加えた。 修正作業を行ったデータはデータ管理センターA氏の
顧客別データ保存部に転送され保存された。A氏は、全
てのデータが集まったことを確認した後、全ページを印
刷し、製本を行うことを「○○丸の内店」に依頼した。
記せば次のようになる。尚、○○とはこの発明の複合店
舗を指す。 丸の内にある雑誌会社Xは在宅のライターの原稿を集
め、ミニコミ雑誌を出版している。在宅ライターはそれ
ぞれの自宅のコンピューターで執筆を行うが、○○にて
共通の操作環境で最終調整をおこなうことにより、最終
的な印刷までをスムーズに行う運用を実現している。 Xの編集長のA氏は会社より札幌に住むライターのB
氏に連絡し、B氏の執筆作業が終わったことを知った。
A氏は、B氏に札幌の「○○札幌店」に向かうように指
示し、A氏も丸の内の「○○丸の内店」に向かった。 B氏は、予めA氏が「○○丸の内店」の顧客用コンピ
ュータで生成した操作環境の書き込みを行った「○○札
幌店」の顧客用コンピュータを使用し、A氏と同様の操
作環境でデータに最終調整を加え、「○○札幌店」に印
刷を依頼した。同時に、「○○丸の内店」にデータ管理
センターのサーバーのB氏の顧客別データ保存部から同
じデータを取り出して印刷し、A氏に印刷物を渡すよう
に依頼した。 A氏は、印刷物を雑誌会社に持ち帰り、他のライター
が同様に作成した印刷物も合わせて校正を行った。 校正終了後、何人かライターをそれぞれ地元の○○の
店舗に集め、テレビ会議を通じて、校正内容を元に修正
の指示を出した。 各ライターは予めA氏が「○○丸の内店」の顧客用コ
ンピュータで生成した操作環境の書き込みを行った地元
の○○の顧客用コンピュータを使用し、A氏と同様の操
作環境でデータに修正を加えた。 修正作業を行ったデータはデータ管理センターA氏の
顧客別データ保存部に転送され保存された。A氏は、全
てのデータが集まったことを確認した後、全ページを印
刷し、製本を行うことを「○○丸の内店」に依頼した。
【0029】又、この発明の複合店舗が顧客に提供する
「バーチャルマイコンピュータ」は単にコンピュータ本
体だけでなく、出力機器にも及ぶ。即ちこの発明におい
ては文書や画像の入力、作成、編集手段及び印刷出力手
段が接続される店舗内LANに顧客用コンピュータを接
続されることは前記した通りであるが、複数の店舗にお
いて共通の機種の出力機器を設置すれば、その前提とな
る顧客用コンピュータのOS及びアプリケーションプロ
グラム、更に操作環境はどの店舗であろうとIDを与え
られた顧客毎に共通化できるのであるから、どの店舗に
おいても同一の印刷物を得ることが可能となる。この場
合のわかりやすい実例を記せば次のようになる。尚、○
○とはこの発明の複合店舗を指す。 A社は、沖縄でホテルを建設していたところ外壁に使
用する石材を工事中に破損してしまい大至急補充する必
要が生じた。この石材は、青森産の天然の石材の中から
色合いが揃うものを選び出したものであり、カタログで
一律に注文できるようなものではなかった。 A社の担当者X氏は既に施工済みの分の石材の写真を
撮り、これを那覇の「○○那覇店」に持ち込んで顧客用
コンピュータに入力して画像データ化すると共に、印刷
代行を行うオペレータの協力を得て店内のプリンタから
出力した場合に印刷出力時の色合いが写真の色合いと一
致するように画像の色補正を行った。色補正を行った画
像データはデータ管理センターのサーバーのX氏の顧客
別データ保存部に転送されて、保存された。 次いで、X氏は青森にある石材会社B社の担当者Y氏
に連絡して青森の「○○青森店」まで来てもらうと共
に、「○○青森店」に連絡し、データ管理センターのサ
ーバーのX氏の顧客別データ保存部にアクセスし、上記
の画像データを取り出し、X氏の生成した操作環境と
「○○那覇店」で使用したのと同じ機種のプリンタを使
用して画像を印刷出力してもらった。 印刷出力されたものは沖縄における写真と全く色合い
を有するものであり、これを参照してY氏はA社の注文
の石材を正確に選び出すことが可能となりその日のうち
に発送の手配を完了することができた。
「バーチャルマイコンピュータ」は単にコンピュータ本
体だけでなく、出力機器にも及ぶ。即ちこの発明におい
ては文書や画像の入力、作成、編集手段及び印刷出力手
段が接続される店舗内LANに顧客用コンピュータを接
続されることは前記した通りであるが、複数の店舗にお
いて共通の機種の出力機器を設置すれば、その前提とな
る顧客用コンピュータのOS及びアプリケーションプロ
グラム、更に操作環境はどの店舗であろうとIDを与え
られた顧客毎に共通化できるのであるから、どの店舗に
おいても同一の印刷物を得ることが可能となる。この場
合のわかりやすい実例を記せば次のようになる。尚、○
○とはこの発明の複合店舗を指す。 A社は、沖縄でホテルを建設していたところ外壁に使
用する石材を工事中に破損してしまい大至急補充する必
要が生じた。この石材は、青森産の天然の石材の中から
色合いが揃うものを選び出したものであり、カタログで
一律に注文できるようなものではなかった。 A社の担当者X氏は既に施工済みの分の石材の写真を
撮り、これを那覇の「○○那覇店」に持ち込んで顧客用
コンピュータに入力して画像データ化すると共に、印刷
代行を行うオペレータの協力を得て店内のプリンタから
出力した場合に印刷出力時の色合いが写真の色合いと一
致するように画像の色補正を行った。色補正を行った画
像データはデータ管理センターのサーバーのX氏の顧客
別データ保存部に転送されて、保存された。 次いで、X氏は青森にある石材会社B社の担当者Y氏
に連絡して青森の「○○青森店」まで来てもらうと共
に、「○○青森店」に連絡し、データ管理センターのサ
ーバーのX氏の顧客別データ保存部にアクセスし、上記
の画像データを取り出し、X氏の生成した操作環境と
「○○那覇店」で使用したのと同じ機種のプリンタを使
用して画像を印刷出力してもらった。 印刷出力されたものは沖縄における写真と全く色合い
を有するものであり、これを参照してY氏はA社の注文
の石材を正確に選び出すことが可能となりその日のうち
に発送の手配を完了することができた。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、この発明の複合店舗の具体
的実施例を添付図面に基づいて説明する。図1はこの発
明の複合店舗の一例を示す図である。この実施例の店舗
は印刷代行スペースWと、貸しコンピュータスペースP
を有し、更に両者共通のロビースペースHを有する。
的実施例を添付図面に基づいて説明する。図1はこの発
明の複合店舗の一例を示す図である。この実施例の店舗
は印刷代行スペースWと、貸しコンピュータスペースP
を有し、更に両者共通のロビースペースHを有する。
【0031】印刷代行スペースWはオペレーターによる
印刷代行業務を行うスペースである。印刷はコンピュー
タと接続されたプリンタにより電子データ化された文書
や画像を印刷、出力するいわゆる「電子印刷」であり、
それに加えて印刷対象となる文書や画像の入力、作成、
編集や印刷後の裁断や製本も行う。図中符号1は各種の
プリンタ、2は文書や画像の入力、作成、編集のために
使用するコンピュータ、3は裁断機、穿孔機、製本機、
ラミネーター等の各種の関連機器を指す。
印刷代行業務を行うスペースである。印刷はコンピュー
タと接続されたプリンタにより電子データ化された文書
や画像を印刷、出力するいわゆる「電子印刷」であり、
それに加えて印刷対象となる文書や画像の入力、作成、
編集や印刷後の裁断や製本も行う。図中符号1は各種の
プリンタ、2は文書や画像の入力、作成、編集のために
使用するコンピュータ、3は裁断機、穿孔機、製本機、
ラミネーター等の各種の関連機器を指す。
【0032】貸しコンピュータスペースPは各顧客が占
有可能なプライベート領域を確保したスペースである。
ここに、「顧客が占有可能なプライベート領域」とは顧
客が自己の空間としてコンピュータを使用して事務作業
を行うことが可能な空間を指し、一番簡易なものとして
は顧客専用の机が挙げられる。この実施例においては、
事務作業に没頭できるように顧客を外界から隔離するこ
ととし、この領域を区画された空間R1〜Rnとして確
保している。具体的には、壁面で区切られた個室とし、
ここではR1からR5までの5つの個室を例示してい
る。尚、区画された空間としては仕切り板で区切られた
ブース状のものや或いは外殻を有するカプセル状のもの
も想定し得ることはいうまでもない。各個室には机10
と椅子11が備えられる他、例えば休憩や仮眠用のソフ
ァー13を備えてもよい。以上の各個室R1からR5に
は顧客が使用に供する顧客用コンピュータ20が配され
る。各個室にはドアー12が設けられると共に、顧客の
チェックイン前や顧客の中座時に他人により顧客用コン
ピュータが勝手に操作されないように出入りに鍵を要す
る構造とされる。
有可能なプライベート領域を確保したスペースである。
ここに、「顧客が占有可能なプライベート領域」とは顧
客が自己の空間としてコンピュータを使用して事務作業
を行うことが可能な空間を指し、一番簡易なものとして
は顧客専用の机が挙げられる。この実施例においては、
事務作業に没頭できるように顧客を外界から隔離するこ
ととし、この領域を区画された空間R1〜Rnとして確
保している。具体的には、壁面で区切られた個室とし、
ここではR1からR5までの5つの個室を例示してい
る。尚、区画された空間としては仕切り板で区切られた
ブース状のものや或いは外殻を有するカプセル状のもの
も想定し得ることはいうまでもない。各個室には机10
と椅子11が備えられる他、例えば休憩や仮眠用のソフ
ァー13を備えてもよい。以上の各個室R1からR5に
は顧客が使用に供する顧客用コンピュータ20が配され
る。各個室にはドアー12が設けられると共に、顧客の
チェックイン前や顧客の中座時に他人により顧客用コン
ピュータが勝手に操作されないように出入りに鍵を要す
る構造とされる。
【0033】又、この実施例では貸しコンピュータスペ
ースPにテレビ会議装置30を備えた会議室Mを併設し
ている。テレビ会議装置30は他の店舗に設けたテレビ
会議装置と音声及び映像の双方向通信を可能にする装置
であり、カメラ及びマイクとディスプレイ及びスピーカ
ーを備えている。
ースPにテレビ会議装置30を備えた会議室Mを併設し
ている。テレビ会議装置30は他の店舗に設けたテレビ
会議装置と音声及び映像の双方向通信を可能にする装置
であり、カメラ及びマイクとディスプレイ及びスピーカ
ーを備えている。
【0034】ロビースペースHは印刷代行スペースWと
貸しコンピュータスペースPの接点となるスペースであ
り、印刷代行を依頼する客の他、貸しコンピュータスペ
ースを利用する客も利用する。具体的には、入店した客
は先ず受け付けカウンター4でチェックイン手続きを行
い、指定された個室の鍵を受け取る。図中符号5はこの
場合に顧客のIDを認証したり、個室の顧客用コンピュ
ータの設定を行うための受け付け用コンピュータであ
る。尚、この実施例ではロビースペースHに顧客用トイ
レTを設けると共に、貸しコンピュータスペースPに顧
客用シャワー室Bを設けている。
貸しコンピュータスペースPの接点となるスペースであ
り、印刷代行を依頼する客の他、貸しコンピュータスペ
ースを利用する客も利用する。具体的には、入店した客
は先ず受け付けカウンター4でチェックイン手続きを行
い、指定された個室の鍵を受け取る。図中符号5はこの
場合に顧客のIDを認証したり、個室の顧客用コンピュ
ータの設定を行うための受け付け用コンピュータであ
る。尚、この実施例ではロビースペースHに顧客用トイ
レTを設けると共に、貸しコンピュータスペースPに顧
客用シャワー室Bを設けている。
【0035】次にこの発明の複合店舗に入店した顧客が
個室Rに入室するまでの手順を図5のフローチャートに
沿って説明する。この複合店舗においては顧客は事前に
登録してIDを取得することにより、初めて顧客用コン
ピュータの使用が可能となる。これは、データ管理セン
ターのサーバーの顧客別データ保存部へのアクセスを許
す関係上セキュリティを確保するためである。IDはこ
の実施例では顧客に交付されるIDカード21の提示に
より認証されるが、これに限らず例えばIDナンバーと
パスワード或いは指紋や虹彩等のバイオメトリクスによ
ってもよいことは勿論である。 入店した顧客は先ず受け付けカウンター4でIDカー
ドを提示し、受け付け用コンピュータ5を介して認証作
業を受ける(手順N1〜N6)。 その結果、認証された顧客には個室が指定されると共
にその個室の鍵が交付される(手順N7〜N9)。 個室への入室には鍵が要求され、正規の鍵を有しない
者は入室できない(手順N10〜N18)。尚、顧客用
コンピュータの起動に際しては後記するように再度ID
カードを提示して認証作業を受けることが必要となる。
個室Rに入室するまでの手順を図5のフローチャートに
沿って説明する。この複合店舗においては顧客は事前に
登録してIDを取得することにより、初めて顧客用コン
ピュータの使用が可能となる。これは、データ管理セン
ターのサーバーの顧客別データ保存部へのアクセスを許
す関係上セキュリティを確保するためである。IDはこ
の実施例では顧客に交付されるIDカード21の提示に
より認証されるが、これに限らず例えばIDナンバーと
パスワード或いは指紋や虹彩等のバイオメトリクスによ
ってもよいことは勿論である。 入店した顧客は先ず受け付けカウンター4でIDカー
ドを提示し、受け付け用コンピュータ5を介して認証作
業を受ける(手順N1〜N6)。 その結果、認証された顧客には個室が指定されると共
にその個室の鍵が交付される(手順N7〜N9)。 個室への入室には鍵が要求され、正規の鍵を有しない
者は入室できない(手順N10〜N18)。尚、顧客用
コンピュータの起動に際しては後記するように再度ID
カードを提示して認証作業を受けることが必要となる。
【0036】次に、この発明の複合店舗のコンピュータ
及び周辺機器のシステム構成を説明する。図2はこの発
明の複合店舗のシステムの第1実施例のブロック図であ
る。この発明の複合店舗Sにおいては印刷代行スペース
Wの文書や画像の入力、作成、編集手段及び印刷出力手
段のネットワークは店舗内LAN40に接続され、貸し
コンピュータスペースPの各個室R1〜Rnの顧客用コ
ンピュータ20のネットワークもこのLANに接続され
る。尚、図2では、印刷代行スペースWにおいて顧客の
作成した文書や画像のデータを受け付ける入稿受け付け
サーバー50と、コンピュータ付きプリンタ装置1を例
示している。又、この実施例においてはテレビ会議装置
30を備えた会議室Mも併設しており、このテレビ会議
装置も同じくLAN40に接続される。尚、図中41は
この店舗内LAN40を外部のネットワークNに接続す
るためのゲートウェイである。又、図中符号42は印刷
代行スペースW、貸しコンピュータスペースP、会議室
Mのそれぞれのネットワークを相互接続するためのルー
ターである。
及び周辺機器のシステム構成を説明する。図2はこの発
明の複合店舗のシステムの第1実施例のブロック図であ
る。この発明の複合店舗Sにおいては印刷代行スペース
Wの文書や画像の入力、作成、編集手段及び印刷出力手
段のネットワークは店舗内LAN40に接続され、貸し
コンピュータスペースPの各個室R1〜Rnの顧客用コ
ンピュータ20のネットワークもこのLANに接続され
る。尚、図2では、印刷代行スペースWにおいて顧客の
作成した文書や画像のデータを受け付ける入稿受け付け
サーバー50と、コンピュータ付きプリンタ装置1を例
示している。又、この実施例においてはテレビ会議装置
30を備えた会議室Mも併設しており、このテレビ会議
装置も同じくLAN40に接続される。尚、図中41は
この店舗内LAN40を外部のネットワークNに接続す
るためのゲートウェイである。又、図中符号42は印刷
代行スペースW、貸しコンピュータスペースP、会議室
Mのそれぞれのネットワークを相互接続するためのルー
ターである。
【0037】ところで、この実施例においては顧客用コ
ンピュータ20には特定のOS及びアプリケーションプ
ログラムを持たせず、店舗内LAN40上のOS及びア
プリケーションプログラムを収容したプログラム用サー
バー45から転送して、書き込むこととしている。この
書き込み作業は顧客の利用毎に顧客に応じたOS及びア
プリケーションプログラムをそのバージョンに渡るまで
正確に選んで行われ、該顧客の利用終了時に初期状態に
戻し、次の顧客に応じたものの書き込みに備える。この
場合、顧客用コンピュータ20の記憶装置を揮発性のも
のにした場合は完全に初期状態に戻せるので、例えばハ
ードディスクなどの不揮発性のものに比し、初期化後に
データを復元して盗み取られる危険性が減少する効果を
得ることが可能となる。
ンピュータ20には特定のOS及びアプリケーションプ
ログラムを持たせず、店舗内LAN40上のOS及びア
プリケーションプログラムを収容したプログラム用サー
バー45から転送して、書き込むこととしている。この
書き込み作業は顧客の利用毎に顧客に応じたOS及びア
プリケーションプログラムをそのバージョンに渡るまで
正確に選んで行われ、該顧客の利用終了時に初期状態に
戻し、次の顧客に応じたものの書き込みに備える。この
場合、顧客用コンピュータ20の記憶装置を揮発性のも
のにした場合は完全に初期状態に戻せるので、例えばハ
ードディスクなどの不揮発性のものに比し、初期化後に
データを復元して盗み取られる危険性が減少する効果を
得ることが可能となる。
【0038】上記の初期化はコンピュータ内部で行われ
るために、そのままでは顧客の目に触れることはない。
一方、顧客には自分のデータが完全に消去されたか確か
めないと不安であるという心理が働く。そこで、この実
施例においては顧客の利用終了時にデータを完全に消去
した旨のメッセージをコンピュータの画面上に表示する
こととしている。又、この場合、メッセージは印刷物と
してプリントアウトしてもよい。社員が企業の重要書類
をこの発明の複合店舗を利用して作成する際に、このよ
うなメッセージを印刷物として交付することは管理上望
ましく、又、責任の所在も明確になる。
るために、そのままでは顧客の目に触れることはない。
一方、顧客には自分のデータが完全に消去されたか確か
めないと不安であるという心理が働く。そこで、この実
施例においては顧客の利用終了時にデータを完全に消去
した旨のメッセージをコンピュータの画面上に表示する
こととしている。又、この場合、メッセージは印刷物と
してプリントアウトしてもよい。社員が企業の重要書類
をこの発明の複合店舗を利用して作成する際に、このよ
うなメッセージを印刷物として交付することは管理上望
ましく、又、責任の所在も明確になる。
【0039】図中符号Cはデータ管理センターであり、
例えばインターネット等の店舗外のネットワークNを介
して、このセンターのサーバー60に複数の店舗のLA
Nが接続される。図中符号65はネットワークNに接続
するためのゲートウェイである。上記サーバー60には
IDを与えられた顧客毎の顧客別データ保存部が設けら
れ、ここに顧客が作成したデータ及び顧客に関連して作
成されたデータが保存される。この顧客別データ保存部
は顧客が任意に使用出来るユーザー領域61と、顧客が
店舗内の顧客用コンピュータ20を操作した際に生成さ
れた操作環境のデータが自動的に保存される操作環境領
域62からなる。ユーザー領域61には顧客が作成した
データや顧客が持ち込んだプログラム等が顧客の意思で
保存され、これらは顧客の選択により顧客用コンピュー
タ20に転送されて、書き込まれる。一方、操作環境領
域62には発明が解決しようとする課題の項で詳説した
顧客の操作環境のデータの他、前回顧客が使用したOS
及びアプリケーションプログラムの仕様テーブルが保存
され、特に指示がない限りこの仕様テーブルに基づいた
OS及びアプリケーションプログラムが各店舗のプログ
ラム用サーバー45から呼び出されて顧客用コンピュー
タ20に書き込まれると共に、操作環境が書き込まれ
る。
例えばインターネット等の店舗外のネットワークNを介
して、このセンターのサーバー60に複数の店舗のLA
Nが接続される。図中符号65はネットワークNに接続
するためのゲートウェイである。上記サーバー60には
IDを与えられた顧客毎の顧客別データ保存部が設けら
れ、ここに顧客が作成したデータ及び顧客に関連して作
成されたデータが保存される。この顧客別データ保存部
は顧客が任意に使用出来るユーザー領域61と、顧客が
店舗内の顧客用コンピュータ20を操作した際に生成さ
れた操作環境のデータが自動的に保存される操作環境領
域62からなる。ユーザー領域61には顧客が作成した
データや顧客が持ち込んだプログラム等が顧客の意思で
保存され、これらは顧客の選択により顧客用コンピュー
タ20に転送されて、書き込まれる。一方、操作環境領
域62には発明が解決しようとする課題の項で詳説した
顧客の操作環境のデータの他、前回顧客が使用したOS
及びアプリケーションプログラムの仕様テーブルが保存
され、特に指示がない限りこの仕様テーブルに基づいた
OS及びアプリケーションプログラムが各店舗のプログ
ラム用サーバー45から呼び出されて顧客用コンピュー
タ20に書き込まれると共に、操作環境が書き込まれ
る。
【0040】次にこの発明の複合店舗において、個室R
に入室した顧客が一連の事務作業を行う手順を図6のフ
ローチャートに沿って説明する。 顧客用コンピュータ20は顧客のIDカード21を起
動キーとして起動プログラムが作動し、起動後はカード
情報をデータ管理センターCのサーバー60に転送し、
データ管理センターにおいて認証作業が行われる(手順
N1〜N4)。 そして、顧客のIDが認証された後は、顧客別データ
保存部の操作環境領域62に保存されている仕様テーブ
ルを参照して、顧客のIDに対応したOS及びアプリケ
ーションプログラムを複合店舗のプログラム用サーバー
45から検索して顧客用コンピュータ20に書き込み
(手順N5〜N7)、更に顧客が前回顧客用コンピュー
タ20を操作した際に生成された操作環境のデータが上
記操作環境領域62から転送されて書き込まれることに
より顧客固有の操作環境が構築される(手順N8〜N
9)。 この段階で、顧客用コンピュータ20のセットアップ
は完了し、顧客が自由に使用できる状態となり、同時に
顧客にはデータ管理センターCのサーバー60の自己の
顧客別データ保存部のユーザー領域61にアクセスする
アクセス権が与えられ、顧客はそこに保存してある文書
・画像やプログラムを読み込んだり、作成したものを書
き込んだりして恰も自分専用のコンピュータのように顧
客用コンピュータを使用できる(手順N10)。 一方、作業中に顧客は印刷代行スペースWのオペレー
ターに店舗内LANの管理者を通じてアクセスし、作成
した文書や画像等を転送してその印刷を依頼できる。
又、印刷に止まらず校正、編集、画像処理或いは言語の
変換(翻訳)等の処理を加えることも依頼でき、依頼を
受けたオペレーターは処理を加えたものの確認依頼のた
めにファイルを顧客側に転送し、確認を得られれば印刷
を行う(手順N14〜N17)。印刷結果は来店中の顧
客にそのまま納品するか、或いは後日発送する(手順N
14〜N19)。この場合、処理を加えたもののファイ
ルは顧客別データ保存部のユーザー領域61に保存し
て、後日利用してもよい。
に入室した顧客が一連の事務作業を行う手順を図6のフ
ローチャートに沿って説明する。 顧客用コンピュータ20は顧客のIDカード21を起
動キーとして起動プログラムが作動し、起動後はカード
情報をデータ管理センターCのサーバー60に転送し、
データ管理センターにおいて認証作業が行われる(手順
N1〜N4)。 そして、顧客のIDが認証された後は、顧客別データ
保存部の操作環境領域62に保存されている仕様テーブ
ルを参照して、顧客のIDに対応したOS及びアプリケ
ーションプログラムを複合店舗のプログラム用サーバー
45から検索して顧客用コンピュータ20に書き込み
(手順N5〜N7)、更に顧客が前回顧客用コンピュー
タ20を操作した際に生成された操作環境のデータが上
記操作環境領域62から転送されて書き込まれることに
より顧客固有の操作環境が構築される(手順N8〜N
9)。 この段階で、顧客用コンピュータ20のセットアップ
は完了し、顧客が自由に使用できる状態となり、同時に
顧客にはデータ管理センターCのサーバー60の自己の
顧客別データ保存部のユーザー領域61にアクセスする
アクセス権が与えられ、顧客はそこに保存してある文書
・画像やプログラムを読み込んだり、作成したものを書
き込んだりして恰も自分専用のコンピュータのように顧
客用コンピュータを使用できる(手順N10)。 一方、作業中に顧客は印刷代行スペースWのオペレー
ターに店舗内LANの管理者を通じてアクセスし、作成
した文書や画像等を転送してその印刷を依頼できる。
又、印刷に止まらず校正、編集、画像処理或いは言語の
変換(翻訳)等の処理を加えることも依頼でき、依頼を
受けたオペレーターは処理を加えたものの確認依頼のた
めにファイルを顧客側に転送し、確認を得られれば印刷
を行う(手順N14〜N17)。印刷結果は来店中の顧
客にそのまま納品するか、或いは後日発送する(手順N
14〜N19)。この場合、処理を加えたもののファイ
ルは顧客別データ保存部のユーザー領域61に保存し
て、後日利用してもよい。
【0041】印刷や処理の依頼は顧客の来店時に上記の
ようにオンラインで行うほか、顧客が店舗内LANの管
理者又はデータ管理センターの管理者に、予め顧客別デ
ータ保存部のユーザー領域61に保存してあるファイル
を指定して行うこともできる。店舗内LANの管理者又
はデータ管理センターの管理者はユーザー領域にアクセ
スして該当ファイルを引き出し、処理を施したファイル
をユーザー領域に保存する他、顧客の指定する店舗にお
いて印刷出力して納品する。尚、この場合、新規の文書
や画像の作成を依頼して、ユーザー領域に保存する他、
顧客の指定する店舗において印刷出力して納品すること
を依頼してもよい。
ようにオンラインで行うほか、顧客が店舗内LANの管
理者又はデータ管理センターの管理者に、予め顧客別デ
ータ保存部のユーザー領域61に保存してあるファイル
を指定して行うこともできる。店舗内LANの管理者又
はデータ管理センターの管理者はユーザー領域にアクセ
スして該当ファイルを引き出し、処理を施したファイル
をユーザー領域に保存する他、顧客の指定する店舗にお
いて印刷出力して納品する。尚、この場合、新規の文書
や画像の作成を依頼して、ユーザー領域に保存する他、
顧客の指定する店舗において印刷出力して納品すること
を依頼してもよい。
【0042】図3はこの発明の複合店舗の第2実施例の
システムのブロック図である。この実施例においては、
前記の実施例においてOS及びアプリケーションプログ
ラムを収容したプログラム用サーバーを店舗内LAN4
0上に配していたのに対し、データ管理センターCのサ
ーバー60にプログラム用領域63として配している。
こうすることにより、各店舗において多種類のOS及び
アプリケーションプログラムを用意する必要が無くなる
利点を有する。
システムのブロック図である。この実施例においては、
前記の実施例においてOS及びアプリケーションプログ
ラムを収容したプログラム用サーバーを店舗内LAN4
0上に配していたのに対し、データ管理センターCのサ
ーバー60にプログラム用領域63として配している。
こうすることにより、各店舗において多種類のOS及び
アプリケーションプログラムを用意する必要が無くなる
利点を有する。
【0043】但し、OS及びアプリケーションプログラ
ムはデータの容量が大きく、インターネット等の店舗外
ネットワークNを利用して転送した場合、転送時間を要
することが予想される。そこで、この実施例においては
店舗内LAN40に顧客用コンピュータ20のためのキ
ャッシュサーバー46を接続し、ここにデータ管理セン
ターからのデータを転送、蓄積することとしている。即
ち、顧客からの顧客用コンピュータの利用の予約を受け
付けた段階で、必要なOS及びアプリケーションプログ
ラムを予約時間以前にデータ管理センターのサーバーの
プログラム用領域63から店舗内LAN40のキャッシ
ュサーバー46に予め転送、蓄積することにより顧客は
転送による待ち時間無しに直ちにコンピュータを使用す
ることができる。尚、この場合、同時に操作環境領域6
2から顧客の操作環境データをキャッシュサーバー46
に転送、蓄積してもよいことはいうまでもない。
ムはデータの容量が大きく、インターネット等の店舗外
ネットワークNを利用して転送した場合、転送時間を要
することが予想される。そこで、この実施例においては
店舗内LAN40に顧客用コンピュータ20のためのキ
ャッシュサーバー46を接続し、ここにデータ管理セン
ターからのデータを転送、蓄積することとしている。即
ち、顧客からの顧客用コンピュータの利用の予約を受け
付けた段階で、必要なOS及びアプリケーションプログ
ラムを予約時間以前にデータ管理センターのサーバーの
プログラム用領域63から店舗内LAN40のキャッシ
ュサーバー46に予め転送、蓄積することにより顧客は
転送による待ち時間無しに直ちにコンピュータを使用す
ることができる。尚、この場合、同時に操作環境領域6
2から顧客の操作環境データをキャッシュサーバー46
に転送、蓄積してもよいことはいうまでもない。
【0044】以上の予約作業を図7のフローチャートに
沿って説明する。 予約はIDを提示して行われるが、キャッシュサーバ
ー46に転送されるのはユーザー領域61に保存してあ
る顧客の作成したデータではないので、セキュリティは
軽度のものでよく、氏名やID番号等の告知により予約
の受け付けはなされる(手順N1〜N3)。 顧客が特定され予約が受け付けられた後は、予約日の
予約時間以前の適当な時間に必要なOS及びアプリケー
ションプログラムや顧客の操作環境データをデータ管理
センターCのサーバー60から複合店舗のキャッシュサ
ーバー46に転送、蓄積する(手順N4)。 予約した顧客が使用予定の個室Rが空いている場合
は、直ちに該個室のコンピュータ20にキャッシュサー
バー46からOS及びアプリケーションプログラムや顧
客の操作環境データを書き込み、そうでない場合は顧客
の予約時間まで待つ(手順N5〜N7)。
沿って説明する。 予約はIDを提示して行われるが、キャッシュサーバ
ー46に転送されるのはユーザー領域61に保存してあ
る顧客の作成したデータではないので、セキュリティは
軽度のものでよく、氏名やID番号等の告知により予約
の受け付けはなされる(手順N1〜N3)。 顧客が特定され予約が受け付けられた後は、予約日の
予約時間以前の適当な時間に必要なOS及びアプリケー
ションプログラムや顧客の操作環境データをデータ管理
センターCのサーバー60から複合店舗のキャッシュサ
ーバー46に転送、蓄積する(手順N4)。 予約した顧客が使用予定の個室Rが空いている場合
は、直ちに該個室のコンピュータ20にキャッシュサー
バー46からOS及びアプリケーションプログラムや顧
客の操作環境データを書き込み、そうでない場合は顧客
の予約時間まで待つ(手順N5〜N7)。
【0045】この実施例のその余の構成は前記した第1
実施例の場合と同様なので、説明は省略する。
実施例の場合と同様なので、説明は省略する。
【0046】図4はこの発明の複合店舗の第3実施例の
システムの要部のブロック図である。この実施例におい
ては、OS及びアプリケーションプログラムを収容した
プログラム用サーバー45とデータ管理センターCのサ
ーバー60からのデータが転送、蓄積されるキャッシュ
サーバー46の両方を店舗内LAN40に配している。
この実施例は前記の第1実施例と第2実施例の特徴を共
に備えることにより、より迅速に顧客用コンピュータの
セットアップを実現することを目的としている。即ち、
転送に時間を要するOS及びアプリケーションプログラ
ムは複合店舗内のプログラム用サーバー45に収容し、
データが比較的小さく、転送時間も短く済む顧客の操作
環境データはデータ管理センターCのサーバー60から
複合店舗のキャッシュサーバー46に転送、蓄積するよ
うにしている。又、この場合、顧客の使用頻度の高いO
S及びアプリケーションプログラムを複合店舗内のプロ
グラム用サーバー45に収容し、使用頻度の低いOS及
びアプリケーションプログラムをデータ管理センターC
のサーバー60のプログラム用領域63に収容し、必要
に応じて複合店舗のキャッシュサーバー46に転送、蓄
積してもよい。この実施例のその余の構成は前記した第
1実施例の場合と同様なので、説明は省略する。
システムの要部のブロック図である。この実施例におい
ては、OS及びアプリケーションプログラムを収容した
プログラム用サーバー45とデータ管理センターCのサ
ーバー60からのデータが転送、蓄積されるキャッシュ
サーバー46の両方を店舗内LAN40に配している。
この実施例は前記の第1実施例と第2実施例の特徴を共
に備えることにより、より迅速に顧客用コンピュータの
セットアップを実現することを目的としている。即ち、
転送に時間を要するOS及びアプリケーションプログラ
ムは複合店舗内のプログラム用サーバー45に収容し、
データが比較的小さく、転送時間も短く済む顧客の操作
環境データはデータ管理センターCのサーバー60から
複合店舗のキャッシュサーバー46に転送、蓄積するよ
うにしている。又、この場合、顧客の使用頻度の高いO
S及びアプリケーションプログラムを複合店舗内のプロ
グラム用サーバー45に収容し、使用頻度の低いOS及
びアプリケーションプログラムをデータ管理センターC
のサーバー60のプログラム用領域63に収容し、必要
に応じて複合店舗のキャッシュサーバー46に転送、蓄
積してもよい。この実施例のその余の構成は前記した第
1実施例の場合と同様なので、説明は省略する。
【0047】尚、以上の実施例において、顧客は店舗外
のコンピュータを通じてデータ管理センターCのサーバ
ー60の自己の顧客別データ保存部にアクセスできるア
クセス権が与えられるようにしてもよい。こうすること
により、会社や自宅のコンピュータで作成したデータを
外出先で使用することが可能となり、又、そこで行った
作業の結果を会社や自宅のコンピュータに反映させるこ
とが可能となる。店舗外のコンピュータとしては定位置
に設置されたパーソナルコンピュータ80の他にモバイ
ル端末やモバイル端末機能を有する携帯電話81等が想
定できる。この場合、店舗外のコンピュータを操作した
際にも生成された操作環境は前記同様、データ管理セン
ターのサーバー60の該顧客の顧客別データ保存部の操
作環境領域62に転送して保存されてもよいが、その範
囲は必要な一部分であってもよい。例えば、移動中にモ
バイル端末機能を有する携帯電話で何カ所かのウエブペ
ージにアクセスして情報を検索した後に、その結果をこ
の発明の複合店舗の顧客用コンピュータで再度見る場合
に、アクセスした履歴のみを操作環境として保存する場
合等が典型例である。
のコンピュータを通じてデータ管理センターCのサーバ
ー60の自己の顧客別データ保存部にアクセスできるア
クセス権が与えられるようにしてもよい。こうすること
により、会社や自宅のコンピュータで作成したデータを
外出先で使用することが可能となり、又、そこで行った
作業の結果を会社や自宅のコンピュータに反映させるこ
とが可能となる。店舗外のコンピュータとしては定位置
に設置されたパーソナルコンピュータ80の他にモバイ
ル端末やモバイル端末機能を有する携帯電話81等が想
定できる。この場合、店舗外のコンピュータを操作した
際にも生成された操作環境は前記同様、データ管理セン
ターのサーバー60の該顧客の顧客別データ保存部の操
作環境領域62に転送して保存されてもよいが、その範
囲は必要な一部分であってもよい。例えば、移動中にモ
バイル端末機能を有する携帯電話で何カ所かのウエブペ
ージにアクセスして情報を検索した後に、その結果をこ
の発明の複合店舗の顧客用コンピュータで再度見る場合
に、アクセスした履歴のみを操作環境として保存する場
合等が典型例である。
【0048】又、データ管理センターCには、同時にこ
の発明の複合店舗の貸しコンピュータスペースのみから
なる施設、即ち顧客が占有可能なプライベート領域と、
このプライベート領域に備えられた顧客用コンピュータ
からなる貸しコンピュータ施設の顧客用コンピュータが
接続されるようにしてもよい。この場合、この顧客用コ
ンピュータには顧客自身により操作可能な印刷出力手段
が接続されてもよい。一方、貸しコンピュータスペース
を有しない印刷代行店舗、即ち文書や画像の入力、作
成、編集手段及び印刷出力手段が接続される店舗内LA
Nを備えた印刷代行店舗のLANが接続されるようにし
てもよい。特に前者の施設は設置スペースが少なくて済
むので、駅、空港、ガソリンスタンド、サービスエリア
等の建物内や、鉄道、航空機、船舶等の乗り物内、或い
は電話ボックスのように屋外に設けてもよく、こうする
ことにより顧客はあらゆる場所において「バーチャルマ
イコンピュータ」を利用することが可能となる。
の発明の複合店舗の貸しコンピュータスペースのみから
なる施設、即ち顧客が占有可能なプライベート領域と、
このプライベート領域に備えられた顧客用コンピュータ
からなる貸しコンピュータ施設の顧客用コンピュータが
接続されるようにしてもよい。この場合、この顧客用コ
ンピュータには顧客自身により操作可能な印刷出力手段
が接続されてもよい。一方、貸しコンピュータスペース
を有しない印刷代行店舗、即ち文書や画像の入力、作
成、編集手段及び印刷出力手段が接続される店舗内LA
Nを備えた印刷代行店舗のLANが接続されるようにし
てもよい。特に前者の施設は設置スペースが少なくて済
むので、駅、空港、ガソリンスタンド、サービスエリア
等の建物内や、鉄道、航空機、船舶等の乗り物内、或い
は電話ボックスのように屋外に設けてもよく、こうする
ことにより顧客はあらゆる場所において「バーチャルマ
イコンピュータ」を利用することが可能となる。
【0049】更に、以上の実施例において、データ管理
センターのサーバーに接続されている店舗外のコンピュ
ータの現在位置を捕捉する手段を設けると共に、データ
管理センターにおいて、この位置情報に基づき接続され
ているコンピュータの周辺に所在する複合店舗、貸しコ
ンピュータ施設、印刷代行店舗を検索し、その所在情報
を店舗外のコンピュータに知らせてもよい。この実施例
は、例えば、旅行先のホテルの電話を使用したり、移動
中の携帯電話を使用してデータ管理センターのサーバー
に接続している場合には手近の店舗や施設を知ることが
できるので特に有効である。尚、店舗外のコンピュータ
の現在位置を捕捉する手段としては、一般電話回線に接
続されたコンピュータの場合は発信番号により、携帯電
話の場合はこの携帯電話からの電波を受信した中継基地
によるかGPSによること等が想定できる。
センターのサーバーに接続されている店舗外のコンピュ
ータの現在位置を捕捉する手段を設けると共に、データ
管理センターにおいて、この位置情報に基づき接続され
ているコンピュータの周辺に所在する複合店舗、貸しコ
ンピュータ施設、印刷代行店舗を検索し、その所在情報
を店舗外のコンピュータに知らせてもよい。この実施例
は、例えば、旅行先のホテルの電話を使用したり、移動
中の携帯電話を使用してデータ管理センターのサーバー
に接続している場合には手近の店舗や施設を知ることが
できるので特に有効である。尚、店舗外のコンピュータ
の現在位置を捕捉する手段としては、一般電話回線に接
続されたコンピュータの場合は発信番号により、携帯電
話の場合はこの携帯電話からの電波を受信した中継基地
によるかGPSによること等が想定できる。
【0050】0
【発明の効果】以上の構成よりなるこの発明の複合店舗
は次の特有の効果を奏する。 自分のコンピュータや記憶媒体を外出時に携帯しなく
ても、この発明の複合店舗を利用することにより普段自
身が使用しているコンピュータと同じ操作環境を有する
コンピュータと自身が蓄積したデータを使用できるの
で、外出時の一寸した空き時間を利用して快適な作業環
境で事務作業を行うことが可能となり、更に印刷出力も
可能となる。 仮に自分のコンピュータや記憶媒体を外出時に携帯し
ている場合でも、重要なデータを持ち歩かなくて良いの
でセキュリティ上の不安がない。 例えば、モバイル端末機能を有する携帯電話のように
機動性には優れているが表示が限られ、印刷出力もでき
ない場合でも、この発明の複合店舗を利用することによ
りその欠点が補完される。 顧客用コンピュータは顧客の利用毎にOSやアプリケ
ーションプログラムを書き込み、利用終了時にはこれら
を消去するので、利用者によって操作環境をデフォルト
値から勝手に変更されてしまって、次の利用者により操
作上の違和感を与えたり、システムエラーやコンピュー
タウイルス等の作動環境の破壊が無く、従来時間貸しコ
ンピュータのネックとなっていた問題が解消される。 複数の複合店舗をネットワークで結ぶので、顧客の操
作環境を再現するというこの発明の特徴を生かし、異な
る場所の複数人が共通の操作環境でコンピュータを操作
でき、互いに離れた場所にいる者同士がコンピュータを
利用して共同作業を行う際の作業結果の標準化が図られ
る。 更に、複合店舗は印刷手段を備えているので、上記の
操作環境の共通化も相まって、互いに離れた場所にいる
者同士が同一の印刷物を得ることが可能となり、特に色
合いが微妙なカラー画像の伝送に有効である。
は次の特有の効果を奏する。 自分のコンピュータや記憶媒体を外出時に携帯しなく
ても、この発明の複合店舗を利用することにより普段自
身が使用しているコンピュータと同じ操作環境を有する
コンピュータと自身が蓄積したデータを使用できるの
で、外出時の一寸した空き時間を利用して快適な作業環
境で事務作業を行うことが可能となり、更に印刷出力も
可能となる。 仮に自分のコンピュータや記憶媒体を外出時に携帯し
ている場合でも、重要なデータを持ち歩かなくて良いの
でセキュリティ上の不安がない。 例えば、モバイル端末機能を有する携帯電話のように
機動性には優れているが表示が限られ、印刷出力もでき
ない場合でも、この発明の複合店舗を利用することによ
りその欠点が補完される。 顧客用コンピュータは顧客の利用毎にOSやアプリケ
ーションプログラムを書き込み、利用終了時にはこれら
を消去するので、利用者によって操作環境をデフォルト
値から勝手に変更されてしまって、次の利用者により操
作上の違和感を与えたり、システムエラーやコンピュー
タウイルス等の作動環境の破壊が無く、従来時間貸しコ
ンピュータのネックとなっていた問題が解消される。 複数の複合店舗をネットワークで結ぶので、顧客の操
作環境を再現するというこの発明の特徴を生かし、異な
る場所の複数人が共通の操作環境でコンピュータを操作
でき、互いに離れた場所にいる者同士がコンピュータを
利用して共同作業を行う際の作業結果の標準化が図られ
る。 更に、複合店舗は印刷手段を備えているので、上記の
操作環境の共通化も相まって、互いに離れた場所にいる
者同士が同一の印刷物を得ることが可能となり、特に色
合いが微妙なカラー画像の伝送に有効である。
【図1】 この発明の複合店舗の実施例の平面図。
【図2】 同上、システムの第1実施例を示すブロック
図。
図。
【図3】 同上、システムの第2実施例を示すブロック
図。
図。
【図4】 同上、システムの第3実施例を示すブロック
図。
図。
【図5】 同上、来店時の作業手順を示すフローチャー
ト。
ト。
【図6】 同上、システムの第1実施例の作業手順を示
すフローチャート。
すフローチャート。
【図7】 同上、予約の作業手順を示すフローチャー
ト。
ト。
S 複合店舗 C データ管理センター W 印刷代行スペース P 貸しコンピュータスペース R1〜Rn 個室(顧客が占有可能なプライベー
ト領域) 20 顧客用コンピュータ 80 パーソナルコンピュータ(外部のコ
ンピュータ) 81 モバイル端末機能を有する携帯電話
(外部のコンピュータ)
ト領域) 20 顧客用コンピュータ 80 パーソナルコンピュータ(外部のコ
ンピュータ) 81 モバイル端末機能を有する携帯電話
(外部のコンピュータ)
Claims (34)
- 【請求項1】 文書や画像の入力、作成、編集手段及び
印刷出力手段が接続される店舗内LANを備えた印刷代
行店舗内に顧客が占有可能なプライベート領域を併設す
ると共に、このプライベート領域に上記LANに接続さ
れる顧客用コンピュータを備え、一方、店舗内LANは
複数の店舗のデータを管理するデータ管理センターのサ
ーバーが接続される店舗外ネットワークに接続されると
共に、このサーバーにはIDを与えられた顧客毎の顧客
別データ保存部が設けられ、ここに顧客が作成したデー
タ及び顧客に関連して作成されたデータが保存されるこ
とを特徴とする複合店舗。 - 【請求項2】 顧客が占有可能なプライベート領域は机
である請求項1記載の複合店舗。 - 【請求項3】 顧客が占有可能なプライベート領域は区
画された空間である請求項1又は2記載の複合店舗。 - 【請求項4】 区画された空間は壁面で区切られた個室
である請求項3記載の複合店舗。 - 【請求項5】 区画された空間は仕切り板で区切られた
ブースである請求項3記載の複合店舗。 - 【請求項6】 区画された空間は外殻を有するカプセル
である請求項3記載の複合店舗。 - 【請求項7】 IDを与えられた顧客に店舗内の顧客用
コンピュータを通じてデータ管理センターのサーバーの
自己の顧客別データ保存部にアクセスするアクセス権を
与える請求項1から6の何れかに記載の複合店舗。 - 【請求項8】 IDを与えられた顧客に店舗外のコンピ
ュータを通じてデータ管理センターのサーバーの自己の
顧客別データ保存部にアクセスするアクセス権を与える
請求項7記載の複合店舗。 - 【請求項9】 店舗外のコンピュータはパーソナルコン
ピュータである請求項8記載の複合店舗。 - 【請求項10】 店舗外のコンピュータはモバイル端末で
ある請求項8記載の複合店舗。 - 【請求項11】 店舗外のコンピュータはモバイル端末機
能を有する携帯電話である請求項8記載の複合店舗。 - 【請求項12】 IDを与えられた顧客が店舗内の顧客用
コンピュータ又は店舗外のコンピュータを操作した際に
生成された操作環境の全部又は一部のデータを、データ
管理センターのサーバーの該顧客の顧客別データ保存部
に転送して保存すると共に、このデータを必要に応じて
任意の店舗の任意の顧客用コンピュータに転送して書き
込むことにより前回と同様の操作環境の全部又は一部を
再現する請求項1から11の何れかに記載の複合店舗。 - 【請求項13】 操作環境のデータを複数の顧客用コンピ
ュータに転送して書き込むことにより、複数の顧客が特
定の顧客と同一の操作環境でコンピュータを操作可能と
した請求項12記載の複合店舗。 - 【請求項14】 特定の顧客と同一の操作環境のデータが
書き込まれた顧客用コンピュータに対し、該特定の顧客
の顧客用データ保存部へ保存された文書や画像へのアク
セス権を与える請求項13記載の複合店舗。 - 【請求項15】 データ管理センターのサーバー内の顧客
別データ保存部に顧客の許諾を受けて店舗内LANの管
理者又はデータ管理センターの管理者がアクセスし、新
規の文書や画像を保存するか、又は保存してある文書や
画像を編集、加工するか、又は文書や画像を各店舗の印
刷出力手段から印刷する手段を設けた請求項1から14
の何れかに記載の複合店舗。 - 【請求項16】 顧客用コンピュータは特定のオペレーテ
ィングシステム及びアプリケーションプログラムを持た
ず、必要に応じて店舗内LANに接続されたプログラム
用サーバーからオペレーティングシステム及びアプリケ
ーションプログラムが転送されて書き込まれるコンピュ
ータである請求項1から15の何れかに記載の複合店
舗。 - 【請求項17】 顧客用コンピュータは特定のオペレーテ
ィングシステム及びアプリケーションプログラムを持た
ず、必要に応じてデータ管理センターのプログラム用サ
ーバーからオペレーティングシステム及びアプリケーシ
ョンプログラムが転送されて書き込まれるコンピュータ
である請求項1から16の何れかに記載の複合店舗。 - 【請求項18】 顧客の利用毎に新たにオペレーティング
システム及びアプリケーションプログラムを顧客用コン
ピュータに書き込み、該顧客の利用終了時にはこれらの
データを顧客が作成したデータや受信したデータと共に
コンピュータから完全に消去する請求項16又は17記
載の複合店舗。 - 【請求項19】 顧客の利用終了時にデータを完全に消去
したことを画面上又はプリントアウトした印刷物により
顧客に表示する手段を備えた請求項18記載の複合店
舗。 - 【請求項20】 書き込まれるオペレーティングシステム
及びアプリケーションプログラムは顧客の指示により任
意のものが選択される他、顧客別データ保存部の仕様テ
ーブルを参照して、IDを与えられた顧客が店舗内の顧
客用コンピュータ又は店舗外の顧客用コンピュータを前
回操作した際に使用したものと同一のものが自動的に選
択される請求項17から19の何れかに記載の複合店
舗。 - 【請求項21】 店舗内LANに顧客用コンピュータのた
めのキャッシュサーバーを接続し、ここにデータ管理セ
ンターのサーバーからのデータを転送、蓄積する請求項
1から20の何れかに記載の複合店舗。 - 【請求項22】 顧客からの顧客用コンピュータの利用の
予約を受け付ける手段を設け、必要なデータを予約時間
以前にデータ管理センターのサーバーから店舗内LAN
のキャッシュサーバーに予め転送、蓄積する手段を備え
た請求項21記載の複合店舗。 - 【請求項23】 区画された空間は出入りに鍵を要する構
造とし、区画された空間の鍵の交付時に顧客のIDの認
証作業を要求し、一方、顧客用コンピュータによるデー
タ管理センターのサーバー内の顧客別データ保存部への
アクセス時にも顧客のIDの認証作業を要求する手順を
備えた請求項3から22の何れかに記載の複合店舗。 - 【請求項24】 店舗内に複数人が会議できる設備を併設
した請求項1から23の何れかに記載の複合店舗。 - 【請求項25】 店舗内に他の店舗のテレビ会議システム
と交信可能なテレビ会議システムを併設した請求項1か
ら24の何れかに記載の複合店舗。 - 【請求項26】 データ管理センターのサーバーが接続さ
れる店舗外ネットワークには、顧客が占有可能なプライ
ベート領域と、このプライベート領域に備えられた顧客
用コンピュータからなる貸しコンピュータ施設の顧客用
コンピュータが接続される請求項1から25の何れかに
記載の複合店舗。 - 【請求項27】 貸しコンピュータ施設の顧客用コンピュ
ータには印刷出力手段が接続される請求項26記載の複
合店舗。 - 【請求項28】 貸しコンピュータ施設は建物内に設けら
れる請求項26又は27記載の複合店舗。 - 【請求項29】 貸しコンピュータ施設は乗り物内に設け
られる請求項26又は27記載の複合店舗。 - 【請求項30】 貸しコンピュータ施設は屋外に設けられ
る請求項26又は27記載の複合店舗。 - 【請求項31】 データ管理センターのサーバーが接続さ
れる店舗外ネットワークには、文書や画像の入力、作
成、編集手段及び印刷出力手段が接続される店舗内LA
Nを備えた印刷代行店舗のLANが接続される請求項1
から30の何れかに記載の複合店舗。 - 【請求項32】 データ管理センターのサーバーに接続さ
れている店舗外のコンピュータの現在位置を捕捉する手
段を設けると共に、データ管理センターにおいて、この
位置情報に基づき接続されているコンピュータの周辺に
所在する複合店舗を検索し、その所在情報を店舗外のコ
ンピュータに知らせる請求項8から30の何れかに記載
の複合店舗。 - 【請求項33】 データ管理センターのサーバーに接続さ
れている店舗外のコンピュータの現在位置を捕捉する手
段を設けると共に、データ管理センターにおいて、この
位置情報に基づき接続されているコンピュータの周辺に
所在する貸しコンピュータ施設を検索し、その所在情報
を店舗外のコンピュータに知らせる請求項26から30
の何れかに記載の複合店舗。 - 【請求項34】 データ管理センターのサーバーに接続さ
れている店舗外のコンピュータの現在位置を捕捉する手
段を設けると共に、データ管理センターにおいて、この
位置情報に基づき接続されているコンピュータの周辺に
所在する印刷代行店舗を検索し、その所在情報を店舗外
のコンピュータに知らせる請求項31に記載の複合店
舗。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001033233A JP2002056085A (ja) | 2000-05-31 | 2001-02-09 | 複合店舗 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000-161748 | 2000-05-31 | ||
JP2000161748 | 2000-05-31 | ||
JP2001033233A JP2002056085A (ja) | 2000-05-31 | 2001-02-09 | 複合店舗 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002056085A true JP2002056085A (ja) | 2002-02-20 |
Family
ID=26592998
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001033233A Pending JP2002056085A (ja) | 2000-05-31 | 2001-02-09 | 複合店舗 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002056085A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005258668A (ja) * | 2004-03-10 | 2005-09-22 | Qd Factory Co Ltd | 電子計算機システムのデータ保存方法及び電子計算機システム |
Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH07306831A (ja) * | 1994-05-13 | 1995-11-21 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | コンピュータネットワークシステム |
JPH08194605A (ja) * | 1995-01-17 | 1996-07-30 | Hitachi Ltd | 情報処理装置 |
JPH10191453A (ja) * | 1996-12-24 | 1998-07-21 | Casio Comput Co Ltd | データ転送出力システム及び情報処理装置 |
JPH10207668A (ja) * | 1997-01-22 | 1998-08-07 | Fuji Xerox Co Ltd | 印刷制御装置 |
JPH10294755A (ja) * | 1997-04-21 | 1998-11-04 | Mitsubishi Electric Corp | 情報端末ネットワークシステム |
JPH11175468A (ja) * | 1997-12-12 | 1999-07-02 | Hitachi Ltd | ノマディックコンピューティングシステム |
JPH11203241A (ja) * | 1998-01-09 | 1999-07-30 | Ricoh Co Ltd | コンピュータネットワークシステム |
-
2001
- 2001-02-09 JP JP2001033233A patent/JP2002056085A/ja active Pending
Patent Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2005258668A (ja) * | 2004-03-10 | 2005-09-22 | Qd Factory Co Ltd | 電子計算機システムのデータ保存方法及び電子計算機システム |
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---|---|---|---|
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20080204 |
|
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|
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