JPH10294755A - 情報端末ネットワークシステム - Google Patents

情報端末ネットワークシステム

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JPH10294755A
JPH10294755A JP9102829A JP10282997A JPH10294755A JP H10294755 A JPH10294755 A JP H10294755A JP 9102829 A JP9102829 A JP 9102829A JP 10282997 A JP10282997 A JP 10282997A JP H10294755 A JPH10294755 A JP H10294755A
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user
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computer
terminal
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Application number
JP9102829A
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English (en)
Inventor
Naoto Miyauchi
直人 宮内
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ネットワーク上の共用の電話機、計算機等の
情報端末装置を個人環境化して使用可能とする。 【解決手段】 ユーザ毎に個人環境情報を記憶したユー
ザキー装置54を所持する。電話機44等の端末を使用
する際にはそれに付設されたユーザ情報読み取り装置5
2でユーザエントリ識別子70を読み取り、通信回線網
40の交換機100に送信する。交換機100はユーザ
エントリ識別子70と電話番号との対応関係を示すユー
ザ所在情報テーブル102を作成する。ある端末からユ
ーザエントリ識別子70をダイヤルすると、交換機10
0はユーザ所在情報テーブル102に基づいてユーザの
所在を把握し、その端末に回線接続を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、情報端末装置によ
りネットワーク上の他の装置と通信を行う情報端末ネッ
トワークシステムに関し、特に各ユーザがネットワーク
上の各情報端末装置をユーザの個人環境を有する端末と
して利用可能にする技術に関する。
【0002】
【従来の技術】図18は、従来の情報端末ネットワーク
システムの概略の構成図である。複数の利用者2がそれ
ぞれ、電話機4、ファクシミリ通信機6、計算機8、携
帯電話機10、公衆電話機12を利用することができ
る。これらは、それぞれ単一の電話番号を有したネット
ワーク接続インターフェース(UNI:User Node Inte
rface)14を介して電話回線網16に接続される。
【0003】電話回線網16は、加入者交換機(LS:
Local Switch)20、中継交換機(TS:Toll Switc
h)22、無線基地局24、移動電話交換局26、ホー
ムメモリ28等を含んで構成される。加入者交換機20
は電話機等の情報端末を接続され市内電話を制御する。
中継交換機22は加入者交換機や中継交換機同士の間の
通信を制御する。無線基地局24は携帯電話と無線通信
を行う。移動電話交換局26は無線基地局24と中継交
換機22との間の中継制御を行う。この携帯電話の中継
制御を行うために、移動電話交換局26に接続されたホ
ームメモリ28は使用中の携帯電話機10の最新位置を
記憶する。
【0004】主として事業所、営業所といった多くの利
用者を擁する場所では、電話機4、ファクシミリ通信機
6、計算機8といった情報端末装置ごと、又はその種類
別といった単位で電話回線の割り当てを受ける形態が取
られることが多い。
【0005】ここで利用者2が電話機4を使用する場合
には、電話機4は加入者交換機20に回線接続を要求す
る。この要求に対し、電話回線網16の加入者交換機2
0、中継交換機22は回線交換やパケット交換といった
方式で通話相手先となる電話機4への接続を行い、相互
の通信を可能とする。ファクシミリ通信の場合も同様で
ある。
【0006】また計算機8を用いてインターネット通信
を行う場合には、ネットワークプロバイダを利用する形
態が取られることが多い。この形態では、まず電話回線
を用いプロバイダのサーバ計算機へダイヤルアップ接続
を行い、このサーバ計算機を介してインターネットに接
続された世界中の計算機と通信を行うことが可能とな
る。
【0007】家庭など利用者が少人数の場所では、複数
の情報端末装置を有していても、これらをUNI14を
介し1本の電話回線に接続する形態が取られることが多
い。この場合には、電話回線を共有する電話機4、ファ
クシミリ通信機6、計算機8といった情報端末装置のい
ずれかが通信を行っている間は、他の情報端末装置は通
信を行うことができない。
【0008】近年急速に普及した携帯電話機10は、も
っぱら個人専用の電話機である。この携帯電話機10は
様々な地域から電話により通信を要求しうる。つまり、
電話回線網16への中継を行う無線基地局24は一定で
はなく、携帯電話機10の所在によって変わりうる。そ
のため、無線基地局24は常時、自分の通信可能範囲
(エリア)の識別番号を送出し、一方、携帯電話機10
はこの識別番号を受信することによって自分の所在エリ
アを認識し、自分の電話番号とエリアの認識番号を電波
にて送出する。これら携帯電話機10の電話番号と所在
エリアの識別番号は、無線基地局24を介して移動電話
交換局26に収集されホームメモリ28に格納される。
利用者2が携帯電話機10を用いて電話をかける場合に
は、携帯電話機10は所在エリアの携帯電話機10に回
線接続を要求し、無線基地局24及び移動電話交換局2
6経由で電話回線網16に接続される。また、通話要求
相手先が携帯電話機10である場合には、移動電話交換
局26が相手先の携帯電話機10の所在をホームメモリ
28から把握し、対応する無線基地局24を介して当該
携帯電話機10への無線回線を設定する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】高度情報通信時代を迎
えた現代においては、上述のように各種形態の情報通信
サービスに応じて電話機4、ファクシミリ通信機6、計
算機8、公衆電話機12等の情報端末装置が存在し、多
くの場合それらを複数の利用者が共用している。そのた
め、例えば家庭内の情報端末装置を介してその家庭内の
共用利用者のうちの特定の個人に対して親展にて情報を
伝達したくても、他の共用利用者がその電話を受けた
り、ファクシミリ受信結果を見たりすることができ、個
人のプライバシーの保護が図れないという問題があっ
た。
【0010】計算機においても、特に家庭用の場合には
本来個人別に設けられることが望ましい環境を共用する
ため、電子メールなどの通信に関し上記同様のプライバ
シー上の問題があるとともに、計算機を個人毎に異なる
形態で利用しにくく利便性に欠けるという問題があっ
た。
【0011】また、特に家庭で見られる複数の情報端末
装置で回線を共用する形態では、一つの情報端末装置が
回線を使用しているときには他の情報端末装置を用いた
情報通信サービスを利用できないという問題もあった。
【0012】また、個人で複数の情報端末装置を保有す
る、例えば一人が家庭の電話、会社の電話、携帯電話を
保有するような場合、発信側は所望のタイミングで確実
に相手への連絡を行いたければ全ての電話番号を知って
いること、及びそれらに逐一電話をかけなければならな
いことを要求され発信側の負担が大きいという問題があ
った。しかも、相手が自分の保有する電話機が存在する
場所以外で仕事をしたりする場合も多々あり、このよう
なとき携帯電話機10を持っていない相手に対しては上
記のような苦労をしても連絡をとれないという問題もあ
った。
【0013】一方、計算機の電子メールの場合は、個人
が複数の電子メールアドレス、例えば会社と個人のアド
レスを保有するときには、同報通信機能によって各アド
レスに同一メールを送信すればよいので発信者の負担は
軽減されるが、今度は受信者側で、同一内容のメールを
一々開封して確認しなければならず煩雑であるという問
題が発生する。
【0014】また、ネットワーク上に配置されたサーバ
計算機には膨大な情報が蓄積され、情報端末装置により
それらの情報の中から信頼のおけるプログラムや必要と
する情報を選別して取り出すことが困難であるという問
題もあった。
【0015】また、情報端末装置の増加によりグローバ
ルIPアドレスが不足したり、回線が混雑してネットワ
ーク上のサーバ計算機のサービス提供を受けにくいとい
った問題もあった。
【0016】本発明は上記問題点を解消するためになさ
れたもので、共用される情報端末装置を利用する際に、
プライバシーの保護を図り、また個人毎の利用形態に合
った環境を提供し、あたかも個人専用の情報端末装置で
あるかのように利用できる情報端末ネットワークシステ
ムを提供することを主たる目的とする。
【0017】つまり、ユーザに対し様々な情報端末装置
を個人専用形態で利用できるようにし、利便性を向上さ
せることを目的とする。一方、このことにより、ユーザ
が特定の情報端末装置を利用するとは限らなくなるが、
その場合においても、特定のユーザに対する通信を容易
に行うことができるようにすることも目的とする。これ
には、複数の情報端末装置で回線を共用する形態におい
て一つの情報端末装置による情報通信サービスを利用中
のユーザに対し、他の情報端末装置を用いた他の形態で
の通信の達成を容易とするという目的も含まれる。
【0018】また、加えて、複数の電子メールアドレス
を有するユーザに対し、重複メールの防止や整理を行う
機能を提供することも目的とする。
【0019】また、情報端末装置が複数のユーザにより
様々なネットワーク上のサーバ計算機からプログラムを
ダウンロードされうるようになることに対応して、情報
端末装置がソフトウェアウィルスに感染する危険を軽減
することを目的とする。また、ネットワーク上のサーバ
計算機からユーザが必要とするWebページを円滑に取
得することを可能とすることを目的とする。
【0020】また、情報端末装置の利便性の向上という
上記目的の達成に起因するネットワークの利用の活発化
に対応し、少数のグローバルIPアドレスを多数のユー
ザで有効に利用できるようにすること、及び回線の混雑
を緩和し情報端末装置においてサーバ計算機からのサー
ビス提供を受けやすくすることを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明に係る情報端末ネ
ットワークシステムは、複数の情報端末装置が通信回線
網に接続され、交換機が通信回線網の交換制御を行って
当該情報端末装置間の通信を可能とする情報端末ネット
ワークシステムにおいて、ユーザ毎に用意されユーザエ
ントリ識別子を含んだ当該ユーザの個人環境情報を記憶
するユーザキー装置と、前記情報端末装置に付設され当
該情報端末装置を使用するユーザにより前記ユーザキー
装置を接続されるユーザ情報読み取り装置とを含み、前
記ユーザ情報読み取り装置は、前記ユーザキー装置から
前記ユーザエントリ識別子を読み取るユーザエントリ情
報読み取り部と、読み取った前記ユーザエントリ識別子
を前記情報端末装置を介して前記交換機へ送信するユー
ザエントリ情報送信部とを有し、前記交換機は、受信し
た前記ユーザエントリ識別子とその送信元である前記情
報端末装置の前記通信回線網上での位置を特定する端末
アドレス識別子との対応関係をユーザ所在情報として記
憶するユーザ所在情報テーブルと、通信相手を前記ユー
ザエントリ識別子によって指定する通信要求に対して
は、前記ユーザ所在情報に基づいて当該ユーザエントリ
識別子に対応する前記端末アドレス識別子を有する前記
情報端末装置を接続する前記交換制御を行う交換制御部
とを有するものである。
【0022】本発明に係る情報端末ネットワークシステ
ムは、前記ユーザキー装置に記憶される前記個人環境情
報が、さらにユーザ認証情報を含み、前記ユーザキー装
置が、ユーザが入力する認証要求情報が正当であること
を前記ユーザ認証情報に基づいて判断し、当該ユーザキ
ー装置が接続された前記情報端末装置への前記個人環境
情報の出力を許諾するユーザ認証部を有するというもの
である。
【0023】本発明に係る情報端末ネットワークシステ
ムは、前記通信回線網が前記交換機を複数含み、前記交
換機が、それぞれが記憶する前記ユーザ所在情報を相互
に伝送して前記ユーザ所在情報テーブルに蓄積させるユ
ーザ所在情報交換部を有するというものである。
【0024】本発明に係る情報端末ネットワークシステ
ムは、前記ユーザキー装置に記憶される前記ユーザの前
記個人環境情報が前記通信回線網に接続された当該ユー
ザのメールサーバ計算機へのアクセスに必要なメールサ
ーバアクセス情報を含み、前記ユーザ情報読み取り装置
が前記ユーザキー装置から前記メールサーバアクセス情
報を読み取り前記情報端末装置へ設定するメール環境設
定部を有し、前記情報端末装置が、設定された前記メー
ルサーバアクセス情報に基づいて前記メールサーバ計算
機にアクセスし、当該メールサーバ計算機と通信を行っ
て電子メールサービスを提供するメールサービス提供手
段を有するというものである。
【0025】本発明に係る情報端末ネットワークシステ
ムは、前記ユーザキー装置に記憶される前記ユーザの前
記個人環境情報が当該ユーザの個人計算機利用環境の構
築に必要なユーザ計算機利用環境情報を含み、前記ユー
ザ情報読み取り装置が前記ユーザ計算機利用環境情報を
読み取り、当該ユーザ計算機利用環境情報に基づいて前
記情報端末装置である端末計算機に前記個人計算機利用
環境を設定する個人計算機利用環境設定部を有するとい
うものである。
【0026】本発明に係る情報端末ネットワークシステ
ムは、前記ユーザ計算機利用環境情報が、前記通信回線
網に接続され前記個人計算機利用環境の構築に用いられ
る参照情報を保有する参照情報サーバ計算機へのアクセ
スに必要な参照情報サーバアクセス情報と、前記通信回
線網に接続され前記個人計算機利用環境の構成要素とな
るソフトウェアプログラムを保有するファイルサーバ計
算機へのアクセスに必要なファイルサーバアクセス情報
とを含み、前記個人計算機利用環境設定部は、前記参照
情報サーバアクセス情報に基づいて前記参照情報サーバ
計算機から前記参照情報を収集する参照情報収集部と、
前記ファイルサーバアクセス情報に基づいて、前記ファ
イルサーバ計算機から前記ソフトウェアプログラムを収
集するプログラム収集部とを有するというものである。
【0027】本発明に係る情報端末ネットワークシステ
ムは、複数の前記情報端末装置を接続され、それら情報
端末装置のいずれか一つを選択して前記通信回線網に接
続する情報端末切替装置を有し、前記情報端末切替装置
により切り替えられる複数の前記情報端末装置は電子メ
ールサービスを利用可能な少なくとも一つのメール端末
装置を含み、前記情報端末切替装置は、選択した前記情
報端末装置を登録する回線利用端末登録部と、選択され
ていない前記情報端末装置に対する通信を要求する割り
込み通信要求信号を前記通信回線網からの信号に検知す
る割り込み通信要求検知手段と、前記回線利用端末登録
部に前記メール端末装置が登録されている場合に当該メ
ール端末装置へ電子メールにより割り込み通信要求を通
知する割り込み要求通知手段とを有するというものであ
る。
【0028】本発明に係る情報端末ネットワークシステ
ムは、前記交換機が前記ユーザの前記ユーザエントリ識
別子と当該ユーザが保有する前記情報端末装置の前記端
末アドレス識別子とを対応付けてあらかじめ登録したユ
ーザ端末アドレステーブルを有し、前記交換制御部が、
通信要求に指定された前記ユーザエントリ識別子に対応
する前記端末アドレス識別子を前記ユーザ所在情報テー
ブルに基づいて特定できない場合には、前記ユーザ端末
アドレステーブルに登録された前記端末アドレス識別子
を選択するというものである。
【0029】本発明に係る情報端末ネットワークシステ
ムは、前記メールサーバ計算機が、同一のユーザに対応
する複数の電子メールアドレスを記憶する同一ユーザア
ドレステーブルと、受信電子メールを相互に識別するメ
ール識別情報を当該受信電子メールから抽出し記憶する
メール識別情報管理部と、前記ユーザが一つの前記電子
メールアドレスにて前記受信電子メールを開封すると当
該受信電子メールの前記メール識別情報を納めた開封通
知メールを前記同一ユーザアドレステーブルに基づいて
当該ユーザの他の前記電子メールアドレスへ送信する開
封メール通知手段と、前記開封通知メールを受信すると
前記開封通知メールに納められた前記メール識別情報と
同一のメール識別情報を有する受信電子メールを破棄す
る同一メール破棄手段とを有するというものである。
【0030】本発明に係る情報端末ネットワークシステ
ムは、前記メールサーバ計算機が、前記受信電子メール
を自動的に転送する転送先メールアドレスをあらかじめ
登録した転送先テーブルと、前記転送先メールアドレス
への転送電子メールのサイズと、当該転送に続く前記転
送先メールアドレスからの受信電子メールの着信順序と
サイズとを記録する転送先応答情報テーブルと、前記転
送先メールアドレスからの前記受信電子メールのサイズ
が前記転送電子メールのサイズから等差的に増加するこ
とから転送元と転送先との間での電子メール送受信の無
限ループを検知するメールループ検知手段とを有すると
いうものである。
【0031】本発明に係る情報端末ネットワークシステ
ムは、前記メールサーバ計算機が、所定の期間内に同一
の送信元からの同一サイズの電子メールを所定数受信し
たことによって当該送信元を異常と判定する送信元異常
判定手段と、異常送信元を登録する異常送信元登録部
と、前記異常送信元からの電子メールを破棄してメール
ボックスのオーバーフローを防止するオーバーフロー防
止手段とを有するというものである。
【0032】本発明に係る情報端末ネットワークシステ
ムは、前記端末計算機が、当該端末計算機で動作するソ
フトウェアプログラムに対する前記ユーザ毎の操作履歴
を記録する操作履歴記録部と、前記操作履歴に基づいて
前記ソフトウェアプログラムの機能確認を行うための試
験操作シーケンスを生成する試験操作シーケンス生成手
段と、前記ソフトウェアプログラムのバージョン変更に
際して、現行バージョンの実行環境を退避する現行バー
ジョン退避部と、前記試験操作シーケンスに基づいて、
新バージョンの機能確認を行う試験操作シーケンス実行
手段と、前記新バージョンについての前記機能確認の結
果に応じて前記新バージョンへの変更の確定又は退避さ
れた前記現行バージョンの回復のいずれかを行うバージ
ョン変更手段とを有するというものである。
【0033】本発明に係る情報端末ネットワークシステ
ムは、前記端末計算機が、前記通信回線網に接続された
ファイルサーバ計算機からソフトウェアプログラムをダ
ウンロードするソフトウェアダウンロード手段と、ソフ
トウェアウィルスについてのウィルス情報を記憶するウ
ィルス情報記憶部と、前記ウィルス情報に基づいて、ダ
ウンロードされた前記ソフトウェアプログラムが前記ソ
フトウェアウィルスに感染しているかを判定するウィル
ス感染判定手段とを有するというものである。
【0034】本発明に係る情報端末ネットワークシステ
ムは、前記通信回線網に接続されるWebサーバ検索エ
ンジンを有し、前記Webサーバ検索エンジンは、We
bサーバを検索して得られたWebページについて、当
該Webページに係わる分野キーワードを含むWebペ
ージ情報を記憶するWebページ記憶部と、前記端末計
算機から送られる要求分野に応じた前記Webページを
前記Webページ情報に基づいて選択し当該端末計算機
へ送信するWebページ送信部とを有し、前記端末計算
機は、前記ユーザ毎に、前記Webページの前記分野キ
ーワードを含むWebページアクセス履歴情報を記録す
るアクセス履歴記憶部と、前記Webページアクセス履
歴情報に基づいて、前記ユーザ毎の嗜好分野を分析する
ユーザ嗜好分析部と、嗜好分析部により得られた前記ユ
ーザ毎の前記嗜好分野を記憶するユーザ嗜好記憶部と、
当該端末計算機を利用する前記ユーザが前記Webサー
バ検索エンジンにアクセスすると当該ユーザの前記嗜好
分野を前記要求分野として送信する要求分野送信手段と
を有するというものである。
【0035】本発明に係る情報端末ネットワークシステ
ムは、前記通信回線網がローカルエリアネットワークを
接続され、前記ローカルエリアネットワークがローカル
IPアドレスにより識別されるローカル端末計算機を接
続され、少なくとも一つの前記ローカル端末計算機はア
ドレスサーバ計算機であり、前記アドレスサーバ計算機
は、前記通信回線網上での端末計算機を識別するグロー
バルIPアドレスを保有したアドレス倉庫と、前記ロー
カル端末計算機からの要求に応じて前記グローバルIP
アドレスを貸与するアドレス割当手段とを有し、前記ロ
ーカル端末計算機は、前記通信回線網上の前記端末計算
機へアクセスする際に前記アドレスサーバ計算機へ前記
グローバルIPアドレスを要求するアドレス要求手段
と、前記端末計算機へのアクセス処理において、前記ロ
ーカルIPアドレスに代えて前記貸与されたグローバル
IPアドレスを用いるアドレス切替手段とを有するとい
うものである。
【0036】本発明に係る情報端末ネットワークシステ
ムは、前記通信回線網に接続され前記端末計算機から要
求されたトランザクション処理を行うサーバ計算機を有
し、前記端末計算機は、前記サーバ計算機にアクセス
し、当該端末計算機の前記端末アドレス識別子を送信し
て前記トランザクション処理を要求する処理要求手段
と、前記サーバ計算機によって前記要求を識別するため
に発行される要求識別子を記憶する要求識別子記憶手段
とを有し、前記サーバ計算機は、受信した前記端末アド
レス識別子を記憶する処理要求端末記憶手段と、前記要
求識別子を生成し前記端末計算機へ通知する要求識別子
発行手段と、前記端末アドレス識別子及び前記要求識別
子に基づいて必要に応じて前記端末計算機への通信接続
要求を行い前記トランザクション処理を制御するトラン
ザクション処理制御部とを有するというものである。
【0037】本発明に係る情報端末ネットワークシステ
ムは、前記サーバ計算機が、前記トランザクション処理
の履歴を記録するトランザクション履歴記録部を有し、
この履歴に基づいて前記端末計算機との通信が困難であ
ることを判定し処理途中の前記トランザクション処理を
中止するというものである。
【0038】本発明に係る情報端末ネットワークシステ
ムは、前記通信回線網を介して前記端末計算機との間に
通信接続を開設しサービスを提供するサーバ計算機を有
し、前記端末計算機は、当該端末計算機の前記端末アド
レス識別子を含む通信接続要求を前記サーバ計算機へ送
信する通信接続要求送信手段を有し、前記サーバ計算機
は、前記端末計算機の前記通信接続要求に基づく接続要
求情報を記憶する接続要求情報記憶手段と、当該サーバ
計算機の処理負荷を監視する負荷監視手段と、通信接続
された前記端末計算機による当該サーバ計算機の利用状
況を監視する利用状況監視手段と、前記接続要求情報、
前記処理負荷及び前記利用状況に基づいて前記端末計算
機との前記通信接続の開設処理及び切断処理を行う通信
接続制御手段とを有するものである。
【0039】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態について
図面を参照して説明する。
【0040】[実施の形態1]図1は、本発明の第1の
実施の形態である情報端末ネットワークシステムの概略
の構成図である。本システムは、通信回線網40に電話
機42、44、ファクシミリ通信機46、計算機48と
いった情報端末装置が接続されている。このうち、電話
機44、ファクシミリ通信機46、計算機48は一ヶ所
に配置されており、また正確には、計算機48は、モデ
ム50及び電話機44を介して通信回線網40に接続さ
れている。電話機44、ファクシミリ通信機46、計算
機48には共通のユーザ情報読み取り装置52が接続さ
れている。ユーザは、このユーザ情報読み取り装置52
に対して、ユーザキー装置54を着脱することができ
る。
【0041】ユーザキー装置54は、例えば集積回路
(IC)チップを内蔵したICカードなどユーザが常時
携帯容易なように構成される。ユーザキー装置54に
は、個人環境情報記憶部60、個人情報送受信部62、
ユーザ認証部64が含まれている。
【0042】個人環境情報記憶部60には、電話機用識
別子66及びファクシミリ用識別子68を含んだユーザ
エントリ識別子70、ユーザ認証情報72を含んだ個人
環境情報が記憶されている。ここで、ユーザキー装置5
4はユーザ個人毎に別個に設けられ、ユーザエントリ識
別子70はそのユーザキー装置54の持ち主を識別する
識別子である。ユーザエントリ識別子70を電話機用識
別子66とファクシミリ用識別子68と別個に用意する
ことにより、ユーザは電話機44とファクシミリ通信機
46とを同時に用いることができる。ユーザ認証情報7
2は、例えば、ユーザキー装置54の持ち主であるユー
ザのログイン名やパスワードである。
【0043】ユーザ情報読み取り装置52は、ユーザエ
ントリ読み取り部80を含んだ個人情報送受信部82
と、ユーザエントリ情報送信部84を含んだ電話機アク
セス部86及び計算機アクセス部88を含んで構成され
ている。
【0044】また通信回線網40には複数の交換機10
0が配置され、通信回線網40の交換制御を行い情報端
末装置間の通信を実現している。つまり通信回線網40
に接続される各情報端末装置は通信回線網40上でアド
レスを示す識別子(端末アドレス識別子)である電話番
号を有し、従来から行われているように発信元の上端末
装置にて相手先の電話番号がダイヤルされると、交換機
100は発信元の情報端末装置と相手先の情報端末装置
との間を回線接続する。ちなみに、この接続方式には回
線交換やパケット交換といった方式がある。さて、本シ
ステムの交換機100は、ユーザエントリ識別子と端末
アドレス識別子との対応関係をユーザ所在情報として記
憶するユーザ所在情報テーブル102、このテーブルに
基づいて交換制御を行う交換制御部104及び、各交換
機100が保持するユーザ所在情報を相互に交換するユ
ーザ所在情報交換部106を有している。
【0045】図2は、本実施の形態の動作を説明するフ
ロー図である。図1及び図2に基づいて本システムの動
作を説明する。まず、初期化状態のユーザキー装置54
に、必要な個人環境情報を記録し、当該ユーザキー装置
54の所有者を定義する方法について説明する。ユーザ
エントリ読み取り部80は例えばユーザキー装置54を
差し込んで接続することができるインターフェースを有
している。計算機48を接続されたユーザエントリ読み
取り部80に、初期化状態のユーザキー装置54を差し
込んで、計算機48から計算機アクセス部88、個人情
報送受信部82を介してユーザキー装置54に、所有者
定義に必要な個人環境情報を記録する。ここでユーザキ
ー装置54に書き込まれる情報は、例えばユーザ名、ロ
グイン名、パスワードといったユーザ認証情報72、及
びユーザエントリ識別子70などである。ここでユーザ
エントリ識別子70は、システムを利用するユーザを相
互に識別するためのものであるので、システムで一意に
定義されなければならない。
【0046】この定義を行われたユーザキー装置54
は、そのユーザに渡される。ユーザは、自分のユーザキ
ー装置54を用いて、本システムに接続された様々な場
所の情報端末装置をあたかも自分の専用の装置であるか
のように利用することができる。これを以下説明する。
【0047】ユーザは情報端末装置を使用する場合に
は、携行している自分のユーザキー装置54を当該情報
端末装置に付設されたユーザ情報読み取り装置52に挿
入し(S200)、自分のパスワード等の認証要求情報
を入力する(S202)。
【0048】この入力を行うためにユーザ情報読み取り
装置52にはキーボード又はテンキーが設けられてい
る。なお、この代わりに、ユーザキー装置54自身にタ
ッチスイッチ等による入力機構を設けてもよいし、計算
機のキーボードを用いてもよい。また、認証要求を暗証
番号などで行うこととすれば、それらを電話機44、フ
ァクシミリ通信機46のダイヤルボタンを用いて入力す
る構成も可能である。
【0049】入力された認容要求情報は、ユーザキー装
置54内のユーザ認証部64に渡され、ここでユーザ認
証情報72と照合され、入力した者が正当なユーザであ
るかどうかが確認される(S204)。ユーザ認証が正
しく行われた場合には、ユーザキー装置54は、個人環
境情報記憶部60から情報端末装置への個人環境情報の
出力を許諾する(S206)。なお、もし不正な認証要
求であれば、処理S202に戻って再度の入力を要求す
る。
【0050】さて、ここで個人環境情報は、個人環境情
報記憶部60からユーザキー装置54の個人情報送受信
部62を介して、ユーザ情報読み取り装置52の個人情
報送受信部82へ受け渡される。個人環境情報のうちそ
れぞれ電話機44、ファクシミリ通信機46へ渡される
ものは電話機アクセス部86から出力される。また計算
機48とユーザキー装置54とは、ユーザ情報読み取り
装置52の計算機アクセス部88及び個人情報送受信部
82を介して個人環境情報の送受信を行う構成になって
いる。
【0051】処理S206にてユーザキー装置54から
の出力が許諾されると、ユーザ情報読み取り装置52
は、自分に接続されている情報端末装置の種類に応じた
処理を行う(S208)。
【0052】電話機44に対しては、個人情報送受信部
82内のユーザエントリ読み取り部80がユーザエント
リ識別子70のうち電話機用識別子66をユーザキー装
置54から読み取り、これを電話機アクセス部86内の
ユーザエントリ情報送信部84によって電話機44を介
して(S210)、交換機100へ通知される(S21
2)。交換機100では、通知された電話機用識別子6
6を送信元である電話機44の電話番号に対応付けたユ
ーザ所在情報をユーザ所在情報テーブル102に格納す
る。
【0053】電話機44から電話機用識別子66を通知
された交換機100は、ユーザ所在情報交換部106に
よって定期的に、通信回線網40上の他の交換機に対応
するユーザ所在情報を通知する。このように各交換機1
00は相互にユーザ所在情報を伝送し、それをユーザ所
在情報テーブル102に蓄積する。
【0054】通信回線網40上の他の電話機42におい
て、ユーザキー装置54の所有者の電話機用識別子66
をダイヤルすると、交換機100の交換制御部104は
ユーザ所在情報テーブル102を検索して電話機44の
電話番号を得、この電話機44に呼接続を行う。これに
より、従来同様に行われる電話機44の場所にいるユー
ザからの通信だけでなく、このユーザを相手先として指
定した通信も可能となる。つまり、電話機44における
ユーザは双方向の電話通信サービスを受けることができ
(S214)、あたかも自分のオフィス等にいるような
通信環境が実現される。
【0055】ファクシミリ通信機46に対しても同様で
あり、ファクシミリ用識別子68がユーザキー装置54
から読み取られ、電話機アクセス部86内のユーザエン
トリ情報送信部84によってファクシミリ通信機46を
介して(S220)、交換機100へ通知される(S2
22)。交換機100では、通知されたファクシミリ用
識別子68に基づくユーザ所在情報がユーザ所在情報テ
ーブル102に格納される。通信回線網40上の他のフ
ァクシミリ通信機において、ユーザキー装置54の所有
者のファクシミリ用識別子68をダイヤルすると、交換
制御部104はユーザ所在情報テーブル102を検索し
てファクシミリ通信機46の電話番号を得、このファク
シミリ通信機46に呼接続を行う。これにより、本シス
テムは、ファクシミリ通信に関しても、ユーザに対し、
双方向のあたかも自分のオフィス等にいるような通信サ
ービスを提供することができる(S224)。
【0056】この通信サービスは、ユーザキー装置54
をユーザ情報読み取り装置52から取り外すまで受けら
れる。ユーザキー装置54を外すと(S226)、上記
各情報端末装置は、交換機100のユーザ所在情報テー
ブル102から対応するユーザ所在情報のエントリを削
除して、自身の設定をデフォルト状態に戻す(S22
8)。
【0057】なお、図2における計算機48に対する個
人環境化処理S230は、情報端末装置が計算機48で
ある場合にその環境を設定する処理であり、具体的な例
については後述する。
【0058】[実施の形態2]図3は、本発明の第2の
実施の形態である情報端末ネットワークシステムの概略
の構成図である。図3において、上記実施の形態と同様
の機能を有する構成要素には同一の符号を付し説明を省
略する。
【0059】本実施の形態は、第1の実施の形態にて説
明したユーザキー装置54を用いた情報端末ネットワー
クシステムにおいて、ネットワーク上の各所に存在する
共用される計算機48をユーザキー装置54が接続され
ている間あたかも個人専用の計算機のようにふるまわせ
て電子メールサービスを提供するものである。
【0060】これを実現するためにユーザキー装置54
の個人環境情報記憶部60は、さらにメールサーバアク
セス情報300を含んで構成される。このメールサーバ
アクセス情報300は、ユーザキー装置54の所有者が
有する一又は複数の電子メールアドレスの他、ユーザの
ログイン名、パスワード、メールサーバの電話番号とい
った電子メールサービスを提供するメールサーバへアク
セスするために必要な情報により構成される。また、ユ
ーザ情報読み取り装置52はメール環境設定部302を
有し、計算機48はメールサービス提供部304を有す
る。なお、メールサーバ計算機306は通信回線網40
に電話機42及びモデム308を介して接続されてい
る。
【0061】図4は、個人環境化処理S230のうち本
実施の形態に係わる部分を具体的に示したフロー図であ
る。ユーザ情報読み取り装置52の個人情報送受信部8
2は上記実施の形態と同様にして、ユーザキー装置54
からメールサーバアクセス情報300を取得しメール環
境設定部302に渡す。例えば、ユーザが個人用の電子
メールアドレスとオフィスでの電子メールアドレスとい
った複数のアドレスを有する場合には、それらを含むメ
ールサーバアクセス情報300がメール環境設定部30
2に入力される。メール環境設定部302はこの情報を
計算機48に送信し(S400)、計算機48はこの情
報を電子メール送受信ソフトウェアを含んで構成される
メールサービス提供部304に設定しメールを送受信す
る環境を整える(S402)。
【0062】計算機48のメールサービス提供部304
は、設定された情報に基づいてメールサーバ計算機30
6に例えば定期的にアクセスし、設定されたユーザへ送
られた電子メールをメールサーバ計算機306から取り
出す(S404)。一方、ユーザがメールを作成し送信
する場合は、計算機48とモデム50を利用してメール
サーバ計算機306にログインし、ユーザが作成した電
子メールを送信する(S404)。
【0063】このように本システムによれば、ユーザは
通信回線網40に接続された共用又は他人の計算機にお
いてそのことを意識せずに、すなわちあたかも自分の計
算機であるかのように簡単な操作で電子メールサービス
を利用することができる。
【0064】個人環境化処理S230による電子メール
サービスは、ユーザキー装置54をユーザ情報読み取り
装置52から取り外すまで受けられる。ユーザキー装置
54を外すと計算機48に設定された個人環境情報は削
除される(S228)。
【0065】[実施の形態3]図5は、本発明の第3の
実施の形態である情報端末ネットワークシステムの概略
の構成図である。図5において、上記実施の形態と同様
の機能を有する構成要素には同一の符号を付し説明を省
略する。
【0066】本実施の形態の主たる特徴は、第1、第2
の実施の形態にて説明したユーザキー装置54を用いた
情報端末ネットワークシステムにおいて、ネットワーク
上の各所に存在する共用される計算機48をユーザキー
装置54が接続されている間あたかも個人専用の計算機
のように利用できるようにする点にある。より具体的に
は、ソフトウェアプログラムのような大容量の情報や、
適宜更新されるような情報など、あらかじめユーザキー
装置54に記憶しておくことが困難であるか不適切であ
る情報を、通信回線網40に接続された他の情報端末装
置からダウンロードして、ユーザが使用する計算機48
に個人計算機利用環境を構築する仕組みを提供するもの
である。このダウンロード元となる情報端末装置とし
て、個人環境の構築に際して参照される情報(参照情
報)を保有した参照情報サーバ計算機500、個人環境
で利用されるソフトウェアプログラムファイルを格納し
たファイルサーバ計算機502が通信回線網40に接続
されている。
【0067】これらサーバ計算機500、502から必
要な情報を得るため、ユーザキー装置54の個人環境情
報記憶部60は、ダウンロードすべき情報が何であり、
その情報が通信回線網40上のどの計算機に存在するか
といったユーザ計算機利用環境情報504を格納してい
る。より詳細には、ユーザ計算機利用環境情報504
は、参照情報サーバ計算機500から必要な情報を取得
するのに必要な参照情報サーバアクセス情報506とフ
ァイルサーバ計算機502から必要なプログラムを取得
するのに必要なファイルサーバアクセス情報508とを
含んでいる。例えば、この参照情報サーバアクセス情報
506、ファイルサーバアクセス情報508は参照情報
サーバ計算機500、ファイルサーバ計算機502への
アクセスのための情報やダウンロードすべきファイル名
などを含んでいる。
【0068】また、ユーザ情報読み取り装置52は、計
算機48に個人計算機利用環境を設定する個人計算機利
用環境設定部510を有する。この個人計算機利用環境
設定部510は、参照情報収集部512とプログラム収
集部514とを含んでいる。プログラム収集部514
は、ユーザキー装置54から読み出したファイルサーバ
アクセス情報508に基づいて、必要なソフトウェアプ
ログラムを通信回線網40上のファイルサーバ計算機5
02から取り寄せ、計算機48上で利用できるようにす
る機能を有する。参照情報収集部512も同様に、参照
情報サーバアクセス情報506により指定された通信回
線網40上の参照情報サーバ計算機500から個人環境
構築のための参照情報を取り寄せ利用できるようにする
機能を有する。
【0069】図6は、個人環境化処理S230のうち本
実施の形態に係わる部分を具体的に示したフロー図であ
る。ユーザ情報読み取り装置52の個人情報送受信部8
2は上記実施の形態と同様にして、ユーザキー装置54
からユーザ計算機利用環境情報504を取得し個人計算
機利用環境設定部510に渡す。個人計算機利用環境設
定部510内のプログラム収集部514、参照情報収集
部512はユーザ計算機利用環境情報504を計算機4
8に通知し(S600)、計算機48にダウンロード処
理を行わせる(S602)。これにより計算機48に
は、通信回線網40上の所定の計算機から必要な情報や
ソフトウェアのファイルがダウンロードされ、個人用の
計算機利用環境が構築される(S604)。なお、本シ
ステムでは、第2の実施の形態で説明した電子メール環
境の設定も行うため、個人環境化処理S230は処理S
400〜S404を含んでいる。
【0070】このように本システムは、基本的には第1
の実施の形態で述べたように、ユーザキー装置54に格
納された個人環境情報に基づいてユーザ情報読み取り装
置52が計算機48に個人用の計算機環境を設定するも
のであるが、その際、ローカルに環境を整えることが困
難である場合には、通信回線網40を介して接続された
リモート計算機から個人環境の構築に必要な情報、ソフ
トウェア等を得る。これにより、本システムは、ユーザ
の居場所によらず、すなわち利用する計算機によらず、
ユーザにいつも利用しているような個人環境での操作、
作業を可能とすることができる。
【0071】[実施の形態4]図7は、本発明の第4の
実施の形態である情報端末ネットワークシステムの概略
の構成図である。図7において、上記実施の形態と同様
の機能を有する構成要素には同一の符号を付し説明を省
略する。
【0072】本実施の形態の主たる特徴は、第1の実施
の形態にて説明したユーザキー装置54を用いた情報端
末ネットワークシステムにおいて、一つの電話回線を複
数の情報端末装置で有効に共用できるようにする点にあ
る。より具体的には、複数の情報端末装置が接続される
情報端末切替装置700を有し、この情報端末切替装置
700が一つの電話回線に接続される。情報端末切替装
置700は、自分に接続された情報端末装置のうち電話
回線に接続されるものを切り替える動作を行う。
【0073】本システムでもユーザキー装置54をユー
ザ情報読み取り装置52に差し込んで、個人環境化を行
う点は、上記実施の形態と同様である。図の例では、ユ
ーザは電話機44、ファクシミリ通信機46、計算機4
8を個人環境化して利用することができる。
【0074】さて、情報端末切替装置700は、自己の
管理配下にある電話機44、ファクシミリ通信機46、
計算機48といった情報端末装置を用いようとするユー
ザの操作、例えば電話機44ならば受話器を持ち上げる
という動作、ファクシミリ通信機46ならば通信ボタン
を押すという動作、また計算機48ならば電子メールサ
ービス等を提供する通信アプリケーションプログラムか
らの接続要求といったそれぞれの動作に基づいて、電話
回線の使用を求める情報端末装置を検知する。そして情
報端末切替装置700は、電話回線使用の許可を与える
情報端末装置を回線利用端末登録部702に登録する。
また、情報端末切替装置700はこれに接続された電話
機44、ファクシミリ通信機46、計算機48のいずれ
かが回線を使用中に、通信回線網40上の他の情報端末
装置から通信を要求する信号、例えばキャッチホンコー
ル信号を割り込み通信要求信号として検知する通信要求
検知部704と、割り込み通信要求があったことを計算
機48に電子メールにより通知する割り込み要求通知部
706とを有している。
【0075】情報端末切替装置700は、例えば計算機
48からの通信要求を受けると、計算機48を回線利用
端末登録部702に登録し、呼接続要求を通信回線網4
0へ送信する。これにより計算機48が回線を利用して
いる状態となる。計算機48が電話回線を使用している
最中に、電話機42などの通信回線網40の他の端末が
電話機44へ通信を要求した場合、通信回線網40上の
交換機100は割り込み通信要求信号を送出する。通信
要求検知部704がこの割り込み通信要求信号を検知す
ると、割り込み要求通知部706は回線利用端末登録部
702の記憶内容を参照する。そして、現在回線を使用
している端末がメールサービス提供部304を有したメ
ール端末装置であることが知られると、割り込み要求通
知部706は、計算機48に対して電子メールによって
割り込み通信要求を通知する。
【0076】これによって、ユーザは計算機48から電
話回線を用いた作業等を行っていても、例えば電話機4
4への音声通信の要求を即座に知ることができ、一回線
に接続された複数種類の端末を有効に利用することがで
きる。
【0077】なお、ここでは、電子メールを用いて電話
の着信を計算機48へ通知したが、ユーザに対して計算
機48が光信号、音声信号を用いて知らせる構成にして
もよい。
【0078】[実施の形態5]図8は、本発明の第5の
実施の形態である情報端末ネットワークシステムの概略
の構成図である。図8において、上記実施の形態と同様
の機能を有する構成要素には同一の符号を付し説明を省
略する。
【0079】本実施の形態の主たる特徴は、第1の実施
の形態にて説明したユーザキー装置54を用いた情報端
末ネットワークシステムにおいて、ユーザへの通信を確
実とする点にある。
【0080】つまり、本システムでもユーザキー装置5
4をユーザ情報読み取り装置52に差し込んで個人環境
化を行うことによって、ユーザが自分のオフィス、自宅
等から外出している場合でもその外出先の情報端末装置
に回線接続を行い、ユーザへの通信連絡を可能とする。
図の例では、ユーザは移動先の電話機44、ファクシミ
リ通信機46、計算機48を個人環境化して利用するこ
とができる。ここで、ユーザが自分のオフィス、自宅等
にいる場合には、ユーザキー装置54を用いなくても、
自分用の電話機等の情報端末装置に通信が入るようにす
ることが便利な場合も多い。また、発信者側としても、
ユーザエントリ識別子をダイヤルして通信が実現しなか
った場合に、別途、ユーザのオフィス等の電話番号に電
話をかけ直すのは煩雑である。
【0081】本システムでは、このような点での通信ネ
ットワークシステム利用の利便性を向上させるために、
交換機100にユーザ端末アドレステーブル800が備
えられている。このユーザ端末アドレステーブル800
には、ユーザの自宅等の情報端末装置の端末アドレス識
別子すなわち電話番号が当該ユーザのユーザエントリ識
別子に対応付けられてあらかじめ登録される。特に、ユ
ーザが複数の情報端末装置を保有する場合には、そのう
ち特に優先的に使用するもののアドレスを主端末アドレ
ス識別子として、他のアドレスと区別可能に登録する。
図では、ユーザAは自宅に電話機802、オフィスに電
話機804、ファクシミリ通信機806を有し、さらに
携帯電話機808を持っている例を示した。このうち、
ユーザAは自分で都合がよい端末を選んで、その端末ア
ドレス識別子を主端末アドレス識別子として指定するこ
とができる。
【0082】さて、ユーザBが、ユーザキー装置54を
有したユーザA宛に電話をかける場合の動作を例にとっ
て説明する。ユーザBがユーザAのユーザエントリ識別
子をダイヤルして呼接続を要求すると、交換機100は
まずユーザ所在情報テーブル102を検索して、ユーザ
Aが通信回線網40上のいずれかの情報端末装置のユー
ザ情報読み取り装置52にユーザキー装置54を接続し
ているかどうかを調べる。その結果、図に示すようにユ
ーザキー装置54が電話機44を個人環境化している場
合には、ユーザBの呼接続要求は、電話機44に接続さ
れる。
【0083】しかし、ユーザAのユーザキー装置54が
いずれのユーザ情報読み取り装置52にも接続されてい
ない場合には、ユーザ所在情報テーブル102からはユ
ーザAの所在を知ることはできない。このような場合
は、ユーザAは、少なくともユーザキー装置54に対応
した端末の存在しない場所にいるか、または自宅、自オ
フィスに居てユーザキー装置54を使用していない場合
のいずれかである可能性が高い。本システムでは、ユー
ザAがユーザキー装置54を用いずによく使用する可能
性の高い電話機802、804、ファクシミリ通信機8
06、携帯電話機808の電話番号をユーザエントリ識
別子に対応付けたユーザ端末アドレステーブル800を
有し、これに登録された情報端末装置に発呼する。交換
機100は、ユーザ端末アドレステーブル800にユー
ザの複数の電話番号が登録されている場合には、まず主
端末アドレス識別子に発呼を行い、これに対しオフフッ
クが検知されなければ、以降、ユーザ端末アドレステー
ブル800に登録された端末アドレス識別子に対して順
次回線接続を試みる。それでも応答を得られなければ、
登録されたアドレスに対し何回か循環的に発呼を行うと
いう処理を行ってもよい。
【0084】これにより、ユーザBはユーザAのこれら
の電話番号を知る必要も自らダイヤルする必要もなく、
初めにユーザエントリ識別子でダイヤルすれば交換機1
00が以上のユーザAの所在を探索する処理を自動的に
行う。よって、ユーザAへ例えば緊急の用件がある場合
など、タイムリーに確実な通信連絡を行うことが容易と
なる。
【0085】[実施の形態6]本実施の形態の主たる特
徴は、第2の実施の形態にて説明したユーザキー装置5
4を用いた情報端末ネットワークシステムにおいて、ユ
ーザが複数の電子メールアドレスを有する場合の利便性
の向上を図る点にある。
【0086】図9は、本発明の第6の実施の形態である
情報端末ネットワークシステムの概略の構成図である。
図9において、上記実施の形態と同様の機能を有する構
成要素には同一の符号を付し説明を省略する。
【0087】ユーザAが複数、例えばオフィスと自宅と
の2つのメールアドレスAdr1、Adr2を有する場
合を説明する。説明を簡単にするため、これらメールア
ドレスは互いに異なるメールサーバ計算機900、90
2に対応するものとする。メールサーバ計算機900、
902は、それぞれ通信回線網40に接続され、電子メ
ール配信部910、同一ユーザアドレステーブル91
2、メール識別情報管理部914、開封メール通知処理
部916、同一メール破棄処理部918を含んでいる。
ここで同一ユーザアドレステーブル912には、同一ユ
ーザが複数の電子メールアドレスを有する場合に、それ
らを相互に対応付けて記憶するものであり、ユーザ等に
よりあらかじめ登録されたものである。
【0088】次に、図9を参照しながら、本システムに
おける複数のメールアドレスを利用する電子メールサー
ビスの処理の流れについて説明する。
【0089】ユーザBが計算機930を使用して電子メ
ールを作成する。電子メールの利点の一つとして、これ
を複数のアドレスに同時に送信することができる点があ
げられる。ここで、同時送信先のアドレスリストにユー
ザAのAdr1、Adr2が含まれていることがあり得
る。これは、偶然にそうなる場合もあるが、ユーザAの
所在を知らないユーザBが例えば迅速かつ確実にユーザ
Aにメッセージを伝達したい場合に意図的に指定するこ
とも多いであろう。この電子メールを送信すると、メー
ルサーバ計算機932及び通信回線網40を経由してメ
ールサーバ計算機900のAdr1とメールサーバ計算
機902のAdr2にそれぞれ同一のメールが到着す
る。
【0090】各メールサーバ計算機900、902で
は、それぞれメール識別情報管理部914が、到着メー
ルからメール識別情報を抽出し、これを到着メールと対
応付けた一覧として記憶する。このメール識別情報は、
例えば、メールの発信元アドレスと発信時刻との組合せ
を用いることができる。その他、発信元で別途の識別子
をメールに付加して送る仕組みとしてもよい。
【0091】ユーザAがユーザキー装置54を用いて通
信回線網40上の計算機940からメールサーバ計算機
900にアクセスしアドレスAdr1にて到着電子メー
ルを読むときは、メールサーバ計算機900の電子メー
ル配信部910が動作して、計算機940に到着電子メ
ールを転送する。ユーザAはこれを開封して読むことが
できる。ここで、メールサーバ計算機900の開封メー
ル通知処理部916は、ユーザが電子メールを取り出し
たことを検出し、その電子メールのメール識別子を含ん
だ開封通知メールを同一ユーザアドレステーブル912
に登録されたユーザAの他のアドレス、すなわちAdr
2のメールサーバ計算機902に送付する。
【0092】一方、メールサーバ計算機902はメール
サーバ計算機900からの開封通知メールを受信する
と、同一メール破棄処理部918がそれを最優先で解釈
しメール識別情報管理部914に同一のメール識別子が
記憶されていないかどうかを調べる。もし同一のメール
識別子があれば、それに対応するメールサーバ計算機9
02内の到着電子メールを破棄する。
【0093】これによって、ユーザAは同一内容の電子
メールを開封して重複して読む煩雑さから解放される。
【0094】[実施の形態7]本実施の形態の主たる特
徴は、第2の実施の形態にて説明したユーザキー装置5
4を用いた情報端末ネットワークシステムにおいて、ユ
ーザが複数の電子メールアドレスを有する場合に、それ
ら相互間でメールの転送を行って、各アドレスに別個に
アクセスする必要をなくし電子メール利用環境の利便性
の向上を図る点にある。
【0095】図10は、本発明の第7の実施の形態であ
る情報端末ネットワークシステムの概略の構成図であ
る。図10において、上記実施の形態と同様の機能を有
する構成要素には同一の符号を付し説明を省略する。
【0096】上記実施の形態同様、ユーザAが2つのメ
ールアドレスAdr1、Adr2を有する場合を説明す
る。説明を簡単にするため、これらメールアドレスは互
いに異なるメールサーバ計算機1000、1002に対
応するものとする。メールサーバ計算機1000、10
02は、それぞれ通信回線網40に接続され、電子メー
ル配信部910、転送先テーブル1010、転送先応答
情報テーブル1012、メールループ検知処理部101
4を含んでいる。
【0097】ここで転送先テーブル1010には、受信
したメールを転送する相手先のアドレスが登録されてい
る。本システムでは、例えば、メールサーバ計算機10
00の転送先テーブル1010には、Adr1に到着し
たメールをAdr2へ転送するように指定し、またメー
ルサーバ計算機1002の転送先テーブル1010に
は、Adr2に到着したメールをAdr1へ転送するよ
うに指定する。こうすれば、いずれか一方のアドレスに
送られたメールであっても、双方のアドレスで共有する
ことができ、各メールサーバ計算機1000、1002
にアクセスする手間が省ける。しかし、これだけでは両
メールサーバ計算機間でメール転送の無限ループが発生
してしまい、メールサーバ計算機の資源や通信回線網4
0の通信トラフィックの増大を招いてしまい望ましくな
い。本システムでは以下に述べるように、この問題を解
決しつつ、上記メール転送によるユーザの操作負荷の軽
減を実現するものである。
【0098】次に、図10を参照しながら、本システム
における電子メールサービスの動作について説明する。
【0099】ユーザBが計算機930からユーザAのア
ドレスAdr1宛に電子メールを送信すると、メールサ
ーバ計算機932及び通信回線網40を経由してメール
サーバ計算機1000のAdr1にメールが到着する。
この到着電子メールは転送先テーブル1010に基づい
てメールサーバ計算機1002のAdr2に転送され
る。これにより、両アドレスAdr1,Adr2におい
て電子メールを共有することができる。しかし、Adr
2からはAdr1への転送が行われるため、これらAd
r1,Adr2間で同一の電子メールに起因した転送が
続く。
【0100】さて、転送時には電子メールにヘッダ等が
付加されメールのサイズが増大する。本システムでは、
このサイズの増加量が上記のような転送の反復状態で
は、各往復で基本的には一定となることを利用する。転
送先応答情報テーブル1012は、電子メールの発信元
と宛先のアドレス、電子メールのサイズと発信日時を記
憶する。メールループ検知処理部1014は、この転送
先応答情報テーブル1012に基づいて、転送先テーブ
ル1010に転送先として指定された同一発信元からの
電子メールの時系列的なサイズの変化を観察する。メー
ルのループが起こると、サイズは等差的に増加すること
から、メールループ検知処理部1014はメールループ
を検知し、それに係わるメールは転送しないように制御
を行う。
【0101】これによって、複数のアドレスで同一のメ
ールを共有できるとともに、メールサーバ計算機の資源
の浪費、通信回線網40のトラフィックの増大を防止す
ることができる。
【0102】[実施の形態8]本実施の形態の主たる特
徴は、第2の実施の形態にて説明したユーザキー装置5
4を用いた情報端末ネットワークシステムにおいて、電
子メール発信元の障害や故意による重複した電子メール
受信による弊害を回避することを図る点にある。
【0103】図11は、本発明の第8の実施の形態であ
る情報端末ネットワークシステムの概略の構成図であ
る。図11において、上記実施の形態と同様の機能を有
する構成要素には同一の符号を付し説明を省略する。
【0104】メールサーバ計算機1100は通信回線網
40に接続され、電子メール配信部910、送信元異常
判定処理部1110、異常送信元登録部1112、オー
バーフロー防止制御部1114を含んでいる。
【0105】通信回線網40に接続された計算機112
0又はメールサーバ計算機1122が何らかの故障で、
または悪意によってメールサーバ計算機1100に属す
る同一アドレスに同一メールを際限なく送信すると、メ
ールサーバ計算機1100の資源がオーバーフローして
しまい、当該メールサーバ計算機1100の機能全体が
ダウンするおそれがある。
【0106】本システムのメールサーバ計算機1100
はこの課題に対し以下の構成により対処する。まず、メ
ールサーバ計算機1100が所定の期間内に同一の送信
元から同一サイズの電子メールを所定数受信したことに
基づいて、送信元異常判定処理部1110がその送信元
が異常であると判定する。そして、その送信元は異常送
信元として異常送信元登録部1112に登録される。
【0107】オーバーフロー防止制御部1114は、異
常と登録された送信元からの電子メールをメールボック
スから破棄し、メールボックスのオーバーフローを防止
する。またオーバーフロー防止制御部1114は、この
他、異常送信元からの電子メールを添付した警告電子メ
ールを作成してその電子メールに指定されたアドレスの
ユーザに送信し警告を行ったり、以降、異常送信元登録
部1112に登録された送信元からの受信を検知した場
合には電子メールの破棄を行い、ユーザへの配送は行わ
ないといった処理を行ってもよい。なお、メールサーバ
計算機1100のクライアントである計算機1130や
通信回線網40に接続された計算機1132は、ここで
は実施の形態1で説明したユーザキー装置54を用いる
ことができるユーザ情報読み取り装置52を有した計算
機とすることができる。
【0108】以上の構成によって、本システムでは、い
たずらや故障による電子メールの多重受信によるメール
サーバ計算機1100のダウンを回避する。
【0109】[実施の形態9]本実施の形態の主たる特
徴は、第3の実施の形態にて説明したユーザキー装置5
4を用いた情報端末ネットワークシステムにおいて、個
人環境として使用するソフトウェアプログラムのバージ
ョン変更を容易とする点にある。
【0110】図12は、本発明の第9の実施の形態であ
る情報端末ネットワークシステムの概略の構成図であ
る。図12において、上記実施の形態と同様の機能を有
する構成要素には同一の符号を付し説明を省略する。
【0111】計算機48は、操作履歴記録部1200、
試験操作シーケンス生成部1202、現行バージョン退
避部1204、試験操作シーケンス実行部1206、バ
ージョン変更処理部1208を含んでいる。
【0112】図12を参照しながら、設置場所や機種に
よらず個人に最適な計算機環境を提供する時の処理の流
れを説明する。
【0113】計算機48は、ユーザが計算機を利用する
毎に、ユーザ名と利用するソフトウェアプログラムの名
称、及びその操作履歴を操作履歴記録部1200に記録
する。
【0114】計算機48において、ソフトウェアプログ
ラムのバージョンを変更するときは、既存のソフトウェ
アプログラム及びその動作環境をすべて現行バージョン
退避部1204に退避する。そして試験操作シーケンス
生成部1202が、操作履歴記録部1200の記録内容
を参照しながら、ソフトウェアプログラム毎に或一定回
数(例えば100回)以上利用した操作手順を抽出し、
ソフトウェアプログラムの機能確認を行うための試験操
作シーケンスパターンを生成する。
【0115】計算機48に仮インストールされた新しい
バージョンのソフトウェアプログラムに対して、試験操
作シーケンス実行部1206が生成された試験操作シー
ケンスパターンを実行し、ソフトウェアプログラムが正
しく動作・処理を行うか否かを検証する。
【0116】この試験に合格すれば、バージョン変更処
理部1208は、既存のソフトウェアプログラム及びそ
の動作環境を現行バージョン退避部1204から削除す
る。
【0117】一方、試験に合格しなければ、バージョン
変更処理部1208は、新しいバージョンのソフトウェ
アプログラムを削除し、既存のソフトウェアプログラム
と動作環境を現行バージョン退避部1204から復元す
る。
【0118】これによって、バージョンの変更後に、バ
ージョン変更前に可能であった操作ができない又は機能
が利用できないという問題が発生することを回避するこ
とができる。
【0119】[実施の形態10]本実施の形態の主たる
特徴は、第3の実施の形態にて説明したユーザキー装置
54を用いた情報端末ネットワークシステムにおいて、
個人環境として使用するため通信回線網40上のファイ
ルサーバ計算機からダウンロードするソフトウェアプロ
グラムによる計算機48のウィルス感染を防止する点に
ある。
【0120】図13は、本発明の第10の実施の形態で
ある情報端末ネットワークシステムの概略の構成図であ
る。図13において、上記実施の形態と同様の機能を有
する構成要素には同一の符号を付し説明を省略する。
【0121】計算機48は、第1の実施の形態で述べた
ように、ユーザキー装置54、ユーザ情報読み取り装置
52を用いて不特定多数のユーザにより個人環境を構築
されて使用される。つまり、各ユーザがアクセスし、ダ
ウンロードするファイルは様々であるため、計算機48
へウィルスに感染したファイルがダウンロードされる危
険性も高くなる。もし計算機48が感染すると、その後
に利用するユーザがダウンロードするプログラムにも感
染し、それをユーザが磁気記録媒体等にコピーして持ち
帰るとさらに感染が拡大してしまうおそれがある。
【0122】本システムでは、このような事態を避ける
ために、計算機48は、ソフトウェアダウンロード処理
部1300、ウィルス情報記録部1302、ウィルス感
染判定処理部1304、ウィルス処置部1306を含ん
でいる。ここで、ソフトウェアダウンロード処理部13
00は通信回線網40に接続されたリモート計算機であ
るファイルサーバ計算機からソフトウェアプログラムを
ダウンロードする処理を行う。また、ウィルス情報記録
部1302はソフトウェアウィルスについてのウィルス
情報を記憶する。このウィルス情報は、過去にウィルス
を含んだファイルを提供したことのあるサーバのアドレ
ス(例えば、IPアドレスやftpアドレスなど)や、
ウィルスを含んでいたソフトウェアプログラム名称、ウ
ィルスのコードパターンなどの情報である。ウィルス感
染判定処理部1304はダウンロードしたソフトウェア
プログラムがウィルスに感染しているかどうかをウィル
ス情報に基づいて判定する。ウィルス処置部1306は
ウィルスが検出された場合の処理を行う。
【0123】ちなみに、本システムでは、通信回線網4
0上の最新のウィルス情報を一括して記憶する計算機で
あるウィルス対策サーバ1320が配置されている。
【0124】図13を参照しながら、通信回線網40に
接続された計算機48からソフトウェアプログラムを安
全にダウンロードする本システムの動作について説明す
る。
【0125】計算機48のソフトウェアダウンロード処
理部1300が、通信回線網40に接続された別の計算
機からソフトウェアプログラムをダウンロードする際に
は、ウィルス感染判定処理部1304がウィルス情報記
録部1302の情報を参照しながら、ダウンロードした
ソフトウェアプログラムにウィルスが混入しているか否
かを判定する。
【0126】もし、ウィルスが検出されると、ウィルス
処置部1306はダウンロードしたソフトウェアプログ
ラムを計算機48から削除するとともに、ウィルス対策
サーバ1320に、ダウンロード元の計算機のIPアド
レスやそのソフトウェア名称などを電子メールで報告す
る。
【0127】ウィルス対策サーバ1320は、一定時間
間隔で、計算機48にウィルス情報を配布する。各計算
機48は、ウィルス対策サーバ1320からのウィルス
情報を基に、ウィルス情報記録部1302の記録内容を
更新する。
【0128】計算機48のソフトウェアダウンロード処
理部1300は、ウィルス情報記録部1302に記録さ
れているアドレスからソフトウェアをダウンロードする
ことを禁止する。
【0129】上述のような仕組みによって、計算機48
が通信回線網40からダウンロードするソフトウェアプ
ログラムによってウィルス感染する危険が軽減される。
【0130】[実施の形態11]本実施の形態の主たる
特徴は、第1の実施の形態にて説明したユーザキー装置
54を用いた情報端末ネットワークシステムにおいて、
個人の嗜好を反映したWebページの取得を容易とする
点にある。
【0131】図14は、本発明の第11の実施の形態で
ある情報端末ネットワークシステムの概略の構成図であ
る。図14において、上記実施の形態と同様の機能を有
する構成要素には同一の符号を付し説明を省略する。
【0132】計算機48は、第1の実施の形態で述べた
ように、ユーザキー装置54、ユーザ情報読み取り装置
52を用いて不特定多数のユーザにより個人環境を構築
されて使用される。計算機48は、アクセス履歴記憶部
1400、ユーザ嗜好分析部1402、ユーザ嗜好記憶
部1404、要求分野送信処理部1406、Webブラ
ウザ1408を含んでいる。アクセス履歴記憶部140
0はWebページへのアクセス履歴を記録する。ユーザ
嗜好分析部1402は、ユーザが好んで参照するWeb
ページの分野を分析する。ユーザ嗜好記憶部1404
は、ユーザが好んで参照するWebページの分野を記録
する。Webブラウザ1408は、取得されたWebペ
ージの表示等を行う。
【0133】通信回線網40上には、Webページを提
供するWebサーバ計算機1420が複数存在し、We
bサーバ検索エンジン1422は、これらWebサーバ
計算機1420を検索するサービス、いわゆるイエロー
ページサービスを提供する。計算機48の要求分野送信
処理部1406は、ユーザの嗜好分野を取得したいWe
bページの要求分野としてWebサーバ検索エンジン1
422に送信する。
【0134】Webサーバ検索エンジン1422は、検
索したWebページの一覧を記憶するWebページ記憶
部1430、及びWebページ送信部1432を含んで
いる。
【0135】図14を参照しながら、本システムにおい
て個人の嗜好を反映しながらWebページを検索する動
作について説明する。
【0136】Webページが表している分野を表すため
に、Webページのタイトルの中に、一つ以上の分野キ
ーワードを登録できるようにする。
【0137】各Webサーバ計算機1420はWebペ
ージを保持しており、各Webページのタイトルには分
野キーワードが付いている。
【0138】ユーザがWebページを参照するときは、
Webブラウザ1408を利用してWebサーバ計算機
1420にアクセスし、Webページを自計算機にダウ
ンロードする。
【0139】ダウンロードした際に、Webブラウザ1
408は、Webページのタイトルから分野キーワード
を取り出し、アクセス履歴記憶部1400は、分野キー
ワード、アクセス日時、ユーザのログイン名及びパスワ
ードを記憶する。
【0140】ユーザ嗜好分析部1402は、アクセス履
歴記憶部1400に蓄積された情報に基づいて、Web
ページにアクセス回数を分野キーワード別に集計し、ユ
ーザのログイン名とパスワード、分野キーワードとその
アクセス回数を含んだ分析結果がユーザ嗜好記憶部14
04に記憶される。
【0141】一方、Webサーバ検索エンジン1422
では、常時、全世界のWebサーバ計算機1420のW
ebページを自動的に探索して、その検索に必要な辞書
を作成している。この辞書は、各Webページについて
分野キーワードとWebサーバ計算機1420のアドレ
ス、及び更新された日時といった情報を含み、Webペ
ージ記憶部1430に記憶されている。
【0142】Webブラウザ1408がWebサーバ検
索エンジン1422にアクセスすると、要求分野送信処
理部1406はユーザ嗜好記憶部1404の内容を送信
する。
【0143】Webサーバ検索エンジン1422は、W
ebページ記憶部1430に記憶された分野キーワード
と計算機48から送られた要求分野とを比較し、要求分
野に対応するWebページをWebページ記憶部143
0から抽出し、さらに例えばその中から更新日時が新し
いWebページを一定個数(例えば20個)抽出して、
Webページ送信部1432がこれらをWebブラウザ
1408へ送信する。
【0144】これによって、ユーザは自分の嗜好にあっ
た情報を容易に手にすることができるようになる。
【0145】[実施の形態12]本実施の形態の主たる
特徴は、第1の実施の形態にて説明したユーザキー装置
54を用いた情報端末ネットワークシステムにおいて、
グローバルIPアドレスを有効利用する仕組みを提供す
る点にある。
【0146】図15は、本発明の第12の実施の形態で
ある情報端末ネットワークシステムの概略の構成図であ
る。図15において、上記実施の形態と同様の機能を有
する構成要素には同一の符号を付し説明を省略する。
【0147】本システムでは、通信回線網40がグロー
バルIPアドレスで管理される範囲に相当する。この通
信回線網40にゲートウェイ機能を有したアドレスサー
バ計算機1500を介して、例えば企業内のLAN(Lo
cal Area Network)1502が接続されている。このL
AN1502内は、この中でのみ通用するローカルIP
アドレスによって管理される。
【0148】LAN1502には、複数のローカル端末
計算機1504、及び一台のアドレスサーバ計算機15
00が接続されている。アドレスサーバ計算機1500
は、LAN1502について取得しているグローバルI
Pアドレスのリストを保有したアドレス倉庫1510、
このグローバルIPアドレスをローカル端末計算機15
04に割り当てるアドレス割当処理部1512を含んで
いる。ローカル端末計算機1504は、アドレスサーバ
計算機1500にグローバルIPアドレスを要求するア
ドレス要求処理部1520、自分のアドレスをローカル
IPアドレスからグローバルIPアドレスに切り替える
アドレス切替処理部1522を含んでいる。
【0149】図15を参照しながら、本システムにおい
てローカル端末計算機1504が、LAN1502外
の、つまり通信回線網40上の計算機1530にアクセ
スしてファイルの送受信を行う場合の処理について説明
する。
【0150】ユーザがローカル端末計算機1504に対
し、LAN1502外の計算機1530への接続を要求
する。ローカル端末計算機1504はこの接続要求を受
けると、アドレス要求処理部1520がアドレスサーバ
計算機1500に対し、グローバルIPアドレスの取得
要求を送信する。
【0151】アドレスサーバ計算機1500はこの要求
をLAN1502から受信すると、アドレス割当処理部
1512がアドレス倉庫1510を検索して、他のロー
カル端末計算機1504に割り当てられていないグロー
バルIPアドレスを要求元のローカル端末計算機150
4に貸与する。アドレス倉庫1510では、貸与中のグ
ローバルIPアドレスの状態を利用中に変更して重複貸
与を防止する。
【0152】もし、アドレス倉庫1510が保有するグ
ローバルIPアドレスが全て利用中である場合には、ア
ドレス割当処理部1512は、取得要求元のローカル端
末計算機1504に対して拒否応答を送信する。
【0153】グローバルIPアドレスを取得したローカ
ル端末計算機1504は、アドレス切替処理部1522
が、当該ローカル端末計算機1504のアドレスをロー
カルIPアドレスからグローバルIPアドレスに切り替
える。その際、ローカルIPアドレスは所定の記憶場所
に退避される。
【0154】このように、グローバルIPアドレスを取
得したローカル端末計算機1504は、LAN1502
外の計算機1530と通信を行うことができる。すなわ
ち、ローカル端末計算機1504が貸与されたグローバ
ルIPアドレスを通知して計算機1530に対し通信を
要求し、計算機1530はこのローカル端末計算機15
04に対し応答する必要があるときは、通知されたグロ
ーバルIPアドレスを指定して送信を行う。
【0155】ローカル端末計算機1504は、LAN1
502外との通信を行う必要が無くなったときは、グロ
ーバルIPアドレスをアドレスサーバ計算機1500に
返却する。この返却はアドレスサーバ計算機1506に
対し、グローバルIPアドレスの不使用を通知すること
により行うことができる。そしてローカル端末計算機1
504は退避しておいたローカルIPアドレスを自分の
アドレスとして復元する。
【0156】アドレス倉庫1510は、ローカル端末計
算機1504からグローバルIPアドレスの返却通知を
受信すると、当該グローバルIPアドレスを利用可能状
態にする。
【0157】なお、LAN1502外からローカル端末
計算機1504への回線接続要求は受け付けない。これ
は、上述したようにアドレス倉庫1510が保有するグ
ローバルIPアドレスは、LAN1502内で共用され
るからである。
【0158】本システムの上述の構成によって、LAN
1502内の各ローカル端末計算機1504が別個にグ
ローバルIPアドレスを保有する必要がなくなる。つま
り、有限個数しか現在用意されていないグローバルIP
アドレスに対し、その個数以上のローカル端末計算機1
504の利用を可能とすることができ、情報端末装置の
台数に対する制限を緩和することができる。
【0159】[実施の形態13]本実施の形態の主たる
特徴は、第1の実施の形態にて説明したユーザキー装置
54を用いた情報端末ネットワークシステムにおいて、
通信を介したトランザクション処理を効率的に行う仕組
みを提供する点にある。
【0160】図16は、本発明の第13の実施の形態で
ある情報端末ネットワークシステムの概略の構成図であ
る。図16において、上記実施の形態と同様の機能を有
する構成要素には同一の符号を付し説明を省略する。
【0161】本システムは、通信回線網40に接続され
たサーバ計算機1600が、計算機48に対してトラン
ザクション処理サービスを提供するものである。計算機
48は、トランザクション処理要求部1610、要求識
別子記憶部1612を含んでいる。またサーバ計算機1
600は、処理要求端末記憶部1620、要求識別子発
行部1622、トランザクション処理制御部1624、
トランザクション履歴記録部1626を含んでいる。
【0162】図16を参照しながら、本システムの動作
を説明する。
【0163】まず、計算機48は、ユーザが起動するア
プリケーションプログラムからの依頼を受けて、モデム
50、電話機44、通信回線網40を介して、トランザ
クション処理を行うサーバ計算機1600とダイヤルア
ップで接続する。計算機48は、サーバ計算機1600
に自分の電話番号等のアドレス情報とユーザのログイン
情報とを送信する。サーバ計算機1600は処理要求を
受け付ける用意がある場合には、要求識別子発行部16
22が要求識別子を作成し計算機48に通知して計算機
48から接続した回線接続を切断する。
【0164】このとき、サーバ計算機1600の処理要
求端末記憶部1620は、計算機48のアドレス情報、
ユーザのログイン情報及び要求識別子を記憶する。一
方、計算機48では、通知された要求識別子を要求識別
子記憶部1612に格納する。
【0165】サーバ計算機1600は、自分の処理負荷
等の状況に応じて、受け付けている処理要求を実行可能
となった場合には、処理要求端末記憶部1620の情報
に基づいて今度はサーバ計算機1600から計算機48
へ回線接続する。接続された計算機48は、先にサーバ
計算機1600から得て要求識別子記憶部1612に格
納されている要求識別子とログイン名をサーバ計算機1
600に送信する。
【0166】サーバ計算機1600は、処理要求端末記
憶部1620を参照して、ユーザの認証を行い、合格す
ると計算機48からのトランザクション処理を許可す
る。トランザクション処理が開始されるとその実行履歴
がトランザクション履歴記録部1626に記録される。
一方、もし、ユーザが確認されない場合には、サーバ計
算機1600はトランザクション処理を許可しない。
【0167】さて、トランザクション処理中に計算機4
8との通信が途絶した場合は、サーバ計算機1600
は、計算機48に対し結果を返したり、その他何らかの
相互作用が必要なポイントまで処理を継続した後、トラ
ンザクション処理を一時中断し、一定周期毎に計算機を
呼び出して、回線接続の再開を試みる。
【0168】計算機48との接続がある一定時間以上再
開されない場合は、トランザクション処理制御部162
4がトランザクション履歴記録部1626を参照して、
当該トランザクションを破棄する。
【0169】上述のように、サーバ計算機1600の主
導でトランザクション処理の実行及び通信を行うことが
できるので、電話回線の切断等に対して、計算機48が
トランザクションの状態を制御する必要が無くなり、計
算機48の処理を軽減することができる。
【0170】また、トランザクション処理制御部162
4がトランザクション処理を自律的に制御するので、回
線が切断された場合、直ちに再接続を行う必要はなく、
トランザクション処理制御部1624は、自分で処理を
行えるところまで処理を進めてから計算機48への再接
続を行えばよい。よって、不必要な期間は通信回線網4
0を使用せずに済むので、通信回線網40のトラフィッ
クの軽減を図ることもできる。
【0171】[実施の形態14]本実施の形態の主たる
特徴は、第1の実施の形態にて説明したユーザキー装置
54を用いた情報端末ネットワークシステムにおいて、
Webサーバ計算機における電話回線を効率的に利用す
る仕組みを提供する点にある。
【0172】図17は、本発明の第14の実施の形態で
ある情報端末ネットワークシステムの概略の構成図であ
る。図17において、上記実施の形態と同様の機能を有
する構成要素には同一の符号を付し説明を省略する。
【0173】計算機48は、第1の実施の形態で述べた
ように、ユーザキー装置54、ユーザ情報読み取り装置
52を用いて不特定多数のユーザにより個人環境を構築
されて使用される。計算機48は、通信接続要求送信処
理部1700を含んでいる。また、Webサーバ計算機
1420は、計算機48からの接続要求に関する情報を
記憶する接続要求情報記憶部1702、当該計算機の負
荷を監視する負荷監視部1704、通信接続された計算
機48によるWebサーバ計算機1420の使用状況を
監視する利用状況監視部1706、計算機48との通信
接続を制御する通信接続制御部1708とを含んでい
る。
【0174】図17を参照しながら、本システムの動作
について説明する。
【0175】計算機48は、通信接続要求送信処理部1
700によってモデム50、電話機44、通信回線網4
0を介してWebサーバ計算機1420にダイヤルアッ
プ接続する。通信接続要求送信処理部1700はWeb
サーバ計算機1420にログイン名とパスワード、及び
電話番号を送信する。
【0176】Webサーバ計算機1420は、ログイン
名とパスワードを確認したのち、接続要求情報記憶部1
702にログイン名とパスワード、電話番号を格納し、
電話を切る。そして、Webサーバ計算機1420は、
負荷監視部1704により現在のWebサーバ計算機1
420の処理負荷に余裕があることを確認すると、接続
要求情報記憶部1702の情報に基づいて、あらためて
計算機48に電話をかける。これを受けて計算機48
は、ログイン名とパスワードを再度送信し、これが認証
されると、計算機48はインターネットを利用可能な状
態になる。
【0177】Webサーバ計算機1420では、負荷監
視部1704が現在アクセス中の計算機(電話回線)の
数を監視する一方、利用状況監視部1706が接続され
ている各計算機の利用状況を監視して、最後にWebペ
ージにアクセスしてからの経過時間を記憶する。
【0178】利用状況監視部1706は、一定時間以
上、情報の送受信を行っていない計算機を発見し、かつ
現在アクセス中の計算機が一定数に達している場合は、
当該計算機との電話回線を切断し、別の計算機からの利
用要求を待つ。
【0179】これによって、Webサーバ計算機142
0に於ける電話回線の有効利用を図ることができる。
【0180】
【発明の効果】本発明によれば、個人環境情報を記憶し
たユーザキー装置を各ユーザが所持し、これを移動先の
情報端末装置に付設されたユーザ情報読み取り装置に接
続することによって、ユーザ毎のユーザエントリ識別子
と当該情報端末装置の端末アドレス識別子との対応関係
が交換機に登録される。これにより、ユーザエントリ識
別子を指定した通信要求は、ユーザの移動先等の共用の
情報端末装置に接続される。よって、共用の情報端末装
置をあたかもユーザ個人の端末であるかのように利用す
ることができる利便性の高い情報端末ネットワークシス
テムが提供されるという効果が得られる。
【0181】本発明によれば、個人環境情報がユーザ認
証情報を含み、これに基づいてユーザキー装置はユーザ
の認証を行うので、プライバシーの保護を図ることがで
きる効果が得られる。
【0182】本発明によれば、通信回線網の複数の交換
機間でユーザ所在情報を相互に交換するので、通信回線
網のいかなる情報端末装置からでも、ユーザの移動先の
情報端末装置への通信を行うことができるという効果が
得られる。
【0183】本発明によれば、個人環境情報がメールサ
ーバアクセス情報を含み、これを情報端末装置に設定す
るメール環境設定部をユーザ情報読み取り装置に設けた
ので、共用の情報端末装置をあたかもユーザ個人専用の
端末のように利用してユーザ個人宛の電子メールを受信
することができ、利便性が向上する効果が得られる。
【0184】本発明によれば、個人環境情報にユーザ計
算機利用環境情報を含み、共用の情報端末装置人に個人
計算機利用環境を設定するので、共用の情報端末装置を
あたかも個人専用の計算機であるかのように利用でき、
利便性が向上する効果が得られる。
【0185】さらに本発明によれば、ユーザ計算機利用
環境情報は、ユーザキー装置に格納されていない個人環
境情報へのアクセスに必要な参照情報サーバアクセス情
報及びファイルサーバアクセス情報を含み、これに基づ
いて必要な情報を通信回線網上のサーバから収集するの
で、個人計算機利用環境の構築に必要な情報がソフトウ
ェアプログラムのような大容量の情報や、適宜更新され
るような情報など、あらかじめユーザキー装置に記憶し
ておくことが困難であるか不適切である情報を含んでい
ても、適切な個人計算機利用環境を構築することができ
る効果が得られる。
【0186】本発明によれば、情報端末切替装置を有し
複数の情報端末装置で通信回線を共用するとともに、メ
ール端末装置を利用中に割り込み通信要求信号を検知す
ると、メール端末装置に通知するので、計算機利用中で
あってもそれ以外の通信の到着を直ちに検出でき、少な
い通信回線でタイムリーな通信サービスが確保される効
果がある。
【0187】本発明によれば、ユーザエントリ識別子と
ユーザが保有する情報端末装置の端末アドレス識別子と
を対応付けるユーザ端末アドレステーブルが交換機に具
備される。これにより、ユーザキー装置が使用されてい
ないためにユーザ所在情報テーブルによってはユーザの
所在が特定できない場合には、自動的にユーザの保有す
る情報端末装置への接続を試みる。よって、通信要求元
のユーザ自身は初めにユーザエントリ識別子でダイヤル
すればよいだけであり、相手先ユーザの保有する情報端
末装置の電話番号といった端末アドレス識別子を知る必
要も、あらためて端末アドレス識別子でダイヤルし直す
必要もなく、タイムリーに確実な通信連絡を行うことが
容易となる効果が得られる。
【0188】本発明によれば、メールサーバ計算機が同
一ユーザの複数の電子メールアドレスを記憶する同一ユ
ーザアドレステーブルを有し、ユーザが電子メールを開
封するとその電子メールのメール識別情報を同一ユーザ
アドレステーブルに登録された当該ユーザの他の電子メ
ールアドレスに送信する。そしてメール識別情報を他の
アドレスから受け取った側では、同一のメール識別子を
有した受信電子メールがあればそれを破棄する。これに
より、ユーザは同一内容の電子メールを開封して重複し
て読む煩雑さから解放されるという効果が得られる。
【0189】本発明によれば、メールサーバ計算機は転
送先テーブルに登録されたアドレスに受信電子メールを
転送するとともに、メールループ検知手段により、複数
のアドレス間で相互に転送を行うことによって生じるメ
ールループを検知することができる。メールループを検
知した場合には、それを停止させるための処置を行うこ
とができる。これによって、メールサーバ計算機の資源
の浪費、通信回線網のトラフィックの増大を防止しつ
つ、複数のアドレスで同一のメールを共有できる効果が
得られる。
【0190】本発明によれば、メールサーバ計算機は送
信元異常判定手段によって異常と判定された送信元から
の電子メールは破棄することにより、いたずらや故障に
よる電子メールの多重受信によるメールサーバ計算機の
ダウンを回避できる効果がある。
【0191】本発明によれば、端末計算機は操作履歴記
録部にソフトウェアプログラムに対する操作履歴をユー
ザ毎に記録し、ソフトウェアのバージョン変更時には、
操作履歴に基づいて新バージョンの機能確認を行う。こ
れによってバージョンの変更後に、バージョン変更前に
可能であった操作ができない又は機能が利用できないと
いう問題の発生を回避できる効果がある。
【0192】本発明によれば、端末計算機はウィルスに
ついてのウィルス情報をウィルス情報記憶部に記憶し、
その情報に基づいてウィルス感染判定手段は通信回線網
上からダウンロードしたソフトウェアがウィルスに感染
しているか否かを判定する。感染していることが判明し
た場合には、当該ソフトウェアを破棄したり、そのダウ
ンロード元のファイルサーバ計算機やそのファイルへの
アクセスを以降禁止するといった処置を行うことができ
る。これによって、計算機が通信回線網からダウンロー
ドするソフトウェアプログラムによってウィルス感染す
る危険を軽減できる効果が得られる。
【0193】本発明によれば、端末計算機は、Webペ
ージの分野キーワードを含んだWebページアクセス履
歴情報に基づいてユーザ毎の嗜好分野を分析し記憶す
る。そして、ユーザがWebサーバ検索エンジンにアク
セスすると、当該ユーザの嗜好分野が要求分野として送
信され、Webサーバ検索エンジンはその要求分野に応
じたWebページを選択して送り返す。これによって、
ユーザは自分の嗜好にあった情報を容易に手にすること
ができるという効果が得られる。
【0194】本発明によれば、通信回線網に接続された
ローカルエリアネットワーク内のローカルIPアドレス
で管理されたローカル端末計算機が通信回線網上の情報
端末装置へ通信を行う場合には、このローカル端末計算
機に対してアドレスサーバ計算機がグローバルIPアド
レスを貸与する。これによって、各ローカル端末計算機
が別個にグローバルIPアドレスを保有する必要がなく
なる。つまり、有限個数しか現在用意されていないグロ
ーバルIPアドレスに対し、その個数以上のローカル端
末計算機の利用を可能とすることができ、情報端末装置
の台数に対する制限を緩和することができる効果が得ら
れる。また、ローカルエリアネットワークの外からロー
カル端末計算機には直接アクセスできないので、セキュ
リティが向上するという効果もある。
【0195】本発明によれば、端末計算機からサーバ計
算機に回線を接続してトランザクション処理を要求する
と、サーバ計算機は要求識別子を発行し、トランザクシ
ョン処理制御部が必要に応じて端末計算機との通信接続
を要求してトランザクション処理を行う。これによっ
て、サーバ計算機の主導でトランザクション処理の実行
及び通信を行うことができるので、電話回線の切断等に
対してトランザクションの状態を制御する必要が無くな
り、端末計算機の処理を軽減することができる効果があ
る。また、トランザクション処理制御部がトランザクシ
ョン処理を自律的に制御するので、回線が切断された場
合、直ちに再接続を行う必要はなく、トランザクション
処理制御部は、自分で処理を行えるところまで処理を進
めてから端末計算機への再接続を行えばよい。つまり、
不必要な期間は通信回線網を使用せずに済むので、通信
回線網のトラフィックの軽減を図ることもできる効果が
ある。
【0196】本発明によれば、端末計算機からサーバ計
算機に通信接続要求を行うと、サーバ計算機は自身の負
荷に応じて端末計算機への通信接続の開設を行い、端末
計算機からの利用状況に応じて通信接続を切断する。こ
れによって、サーバ計算機における電話回線の有効利用
を図ることができる効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態である情報端末ネ
ットワークシステムの概略の構成図である。
【図2】 第1の実施の形態の動作を説明するフロー図
である。
【図3】 本発明の第2の実施の形態である情報端末ネ
ットワークシステムの概略の構成図である。
【図4】 個人環境化処理のうち第2の実施の形態に係
わる部分のフロー図である。
【図5】 本発明の第3の実施の形態である情報端末ネ
ットワークシステムの概略の構成図である。
【図6】 個人環境化処理のうち第3の実施の形態に係
わる部分のフロー図である。
【図7】 本発明の第4の実施の形態である情報端末ネ
ットワークシステムの概略の構成図である。
【図8】 本発明の第5の実施の形態である情報端末ネ
ットワークシステムの概略の構成図である。
【図9】 本発明の第6の実施の形態である情報端末ネ
ットワークシステムの概略の構成図である。
【図10】 本発明の第7の実施の形態である情報端末
ネットワークシステムの概略の構成図である。
【図11】 本発明の第8の実施の形態である情報端末
ネットワークシステムの概略の構成図である。
【図12】 本発明の第9の実施の形態である情報端末
ネットワークシステムの概略の構成図である。
【図13】 本発明の第10の実施の形態である情報端
末ネットワークシステムの概略の構成図である。
【図14】 本発明の第11の実施の形態である情報端
末ネットワークシステムの概略の構成図である。
【図15】 本発明の第12の実施の形態である情報端
末ネットワークシステムの概略の構成図である。
【図16】 本発明の第13の実施の形態である情報端
末ネットワークシステムの概略の構成図である。
【図17】 本発明の第14の実施の形態である情報端
末ネットワークシステムの概略の構成図である。
【図18】 従来の情報端末ネットワークシステムの概
略の構成図である。
【符号の説明】
40 通信回線網、42,44,802,804 電話
機、46,806 ファクシミリ通信機、48,940
計算機、50,308 モデム、52 ユーザ情報読
み取り装置、54 ユーザキー装置、60 個人環境情
報記憶部、62,82 個人情報送受信部、64 ユー
ザ認証部、66 電話機用識別子、68ファクシミリ用
識別子、70 ユーザエントリ識別子、72 ユーザ認
証情報、80 ユーザエントリ読み取り部、84 ユー
ザエントリ情報送信部、86電話機アクセス部、88
計算機アクセス部、100 交換機、102 ユーザ所
在情報テーブル、104 交換制御部、106 ユーザ
所在情報交換部、300 メールサーバアクセス情報、
302 メール環境設定部、304 メールサービス提
供部、306,900,902,1000,1002,
1100 メールサーバ計算機、500 参照情報サー
バ計算機、502 ファイルサーバ計算機、504 ユ
ーザ計算機利用環境情報、506 参照情報サーバアク
セス情報、508 ファイルサーバアクセス情報、51
0 個人計算機利用環境設定部、512 参照情報収集
部、514 プログラム収集部、700 情報端末切替
装置、702 回線利用端末登録部、704 通信要求
検知部、706 割り込み要求通知部、800 ユーザ
端末アドレステーブル、808 携帯電話機、910
電子メール配信部、912 同一ユーザアドレステーブ
ル、914 メール識別情報管理部、916 開封メー
ル通知処理部、918 同一メール破棄処理部、101
0 転送先テーブル、1012 転送先応答情報テーブ
ル、1014メールループ検知処理部、1110 送信
元異常判定処理部、1112 異常送信元登録部、11
14 オーバーフロー防止制御部、1200 操作履歴
記録部、1202 試験操作シーケンス生成部、120
4 現行バージョン退避部、1206 試験操作シーケ
ンス実行部、1208 バージョン変更処理部、130
0 ソフトウェアダウンロード処理部、1302 ウィ
ルス情報記録部、1304 ウィルス感染判定処理部、
1306 ウィルス処置部、1320 ウィルス対策サ
ーバ、1400 アクセス履歴記憶部、1402 ユー
ザ嗜好分析部、1404 ユーザ嗜好記憶部、1406
要求分野送信処理部、1408 Webブラウザ、1
420 Webサーバ計算機、1422 Webサーバ
検索エンジン、1430 Webページ記憶部、143
2 Webページ送信部、1500 アドレスサーバ計
算機、1502 LAN、1504 ローカル端末計算
機、1510 アドレス倉庫、1512 アドレス割当
処理部、1520 アドレス要求処理部、1522 ア
ドレス切替処理部、1600 サーバ計算機、1610
トランザクション処理要求部、1612 要求識別子
記憶部、1620処理要求端末記憶部、1622 要求
識別子発行部、1624 トランザクション処理制御
部、1626 トランザクション履歴記録部、1700
通信接続要求送信処理部、1702 接続要求情報記
憶部、1704 負荷監視部、1706 利用状況監視
部、1708 通信接続制御部。

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の情報端末装置が通信回線網に接続
    され、交換機が通信回線網の交換制御を行って当該情報
    端末装置間の通信を可能とする情報端末ネットワークシ
    ステムにおいて、 ユーザ毎に用意され、ユーザエントリ識別子を含んだ当
    該ユーザの個人環境情報を記憶するユーザキー装置と、 前記情報端末装置に付設され、当該情報端末装置を使用
    するユーザにより前記ユーザキー装置を接続されるユー
    ザ情報読み取り装置と、を含み、 前記ユーザ情報読み取り装置は、 前記ユーザキー装置から前記ユーザエントリ識別子を読
    み取るユーザエントリ情報読み取り部と、 読み取った前記ユーザエントリ識別子を前記情報端末装
    置を介して前記交換機へ送信するユーザエントリ情報送
    信部と、を有し、 前記交換機は、 受信した前記ユーザエントリ識別子とその送信元である
    前記情報端末装置の前記通信回線網上での位置を特定す
    る端末アドレス識別子との対応関係をユーザ所在情報と
    して記憶するユーザ所在情報テーブルと、 通信相手を前記ユーザエントリ識別子によって指定する
    通信要求に対しては、前記ユーザ所在情報に基づいて当
    該ユーザエントリ識別子に対応する前記端末アドレス識
    別子を有する前記情報端末装置を接続する前記交換制御
    を行う交換制御部と、 を有することを特徴とする情報端末ネットワークシステ
    ム。
  2. 【請求項2】 前記ユーザキー装置に記憶される前記個
    人環境情報は、さらにユーザ認証情報を含み、 前記ユーザキー装置は、ユーザが入力する認証要求情報
    が正当であることを前記ユーザ認証情報に基づいて判断
    し、当該ユーザキー装置が接続された前記情報端末装置
    への前記個人環境情報の出力を許諾するユーザ認証部を
    有すること、 を特徴とする請求項1記載の情報端末ネットワークシス
    テム。
  3. 【請求項3】 前記通信回線網は前記交換機を複数含
    み、 前記交換機は、それぞれが記憶する前記ユーザ所在情報
    を相互に伝送して、前記ユーザ所在情報テーブルに蓄積
    させるユーザ所在情報交換部を有すること、 を特徴とする請求項1記載の情報端末ネットワークシス
    テム。
  4. 【請求項4】 前記ユーザキー装置に記憶される前記ユ
    ーザの前記個人環境情報は、前記通信回線網に接続され
    た当該ユーザのメールサーバ計算機へのアクセスに必要
    なメールサーバアクセス情報を含み、 前記ユーザ情報読み取り装置は、前記ユーザキー装置か
    ら前記メールサーバアクセス情報を読み取り、前記情報
    端末装置へ設定するメール環境設定部を有し、 前記情報端末装置は、設定された前記メールサーバアク
    セス情報に基づいて前記メールサーバ計算機にアクセス
    し、当該メールサーバ計算機と通信を行って電子メール
    サービスを提供するメールサービス提供手段を有するこ
    と、 を特徴とする請求項1記載の情報端末ネットワークシス
    テム。
  5. 【請求項5】 前記ユーザキー装置に記憶される前記ユ
    ーザの前記個人環境情報は、当該ユーザの個人計算機利
    用環境の構築に必要なユーザ計算機利用環境情報を含
    み、 前記ユーザ情報読み取り装置は、前記ユーザ計算機利用
    環境情報を読み取り、当該ユーザ計算機利用環境情報に
    基づいて、前記情報端末装置である端末計算機に前記個
    人計算機利用環境を設定する個人計算機利用環境設定部
    を有すること、 を特徴とする請求項1記載の情報端末ネットワークシス
    テム。
  6. 【請求項6】 前記ユーザ計算機利用環境情報は、 前記通信回線網に接続され、前記個人計算機利用環境の
    構築に用いられる参照情報を保有する参照情報サーバ計
    算機へのアクセスに必要な参照情報サーバアクセス情報
    と、 前記通信回線網に接続され、前記個人計算機利用環境の
    構成要素となるソフトウェアプログラムを保有するファ
    イルサーバ計算機へのアクセスに必要なファイルサーバ
    アクセス情報と、を含み、 前記個人計算機利用環境設定部は、 前記参照情報サーバアクセス情報に基づいて、前記参照
    情報サーバ計算機から前記参照情報を収集する参照情報
    収集部と、 前記ファイルサーバアクセス情報に基づいて、前記ファ
    イルサーバ計算機から前記ソフトウェアプログラムを収
    集するプログラム収集部と、 を有することを特徴とする請求項5記載の情報端末ネッ
    トワークシステム。
  7. 【請求項7】 複数の前記情報端末装置を接続され、そ
    れら情報端末装置のいずれか一つを選択して前記通信回
    線網に接続する情報端末切替装置を有し、 前記情報端末切替装置により切り替えられる複数の前記
    情報端末装置は、電子メールサービスを利用可能な少な
    くとも一つのメール端末装置を含み、 前記情報端末切替装置は、 選択した前記情報端末装置を登録する回線利用端末登録
    部と、 選択されていない前記情報端末装置に対する通信を要求
    する割り込み通信要求信号を前記通信回線網からの信号
    に検知する割り込み通信要求検知手段と、 前記回線利用端末登録部に前記メール端末装置が登録さ
    れている場合に、当該メール端末装置へ電子メールによ
    り割り込み通信要求を通知する割り込み要求通知手段
    と、 を有することを特徴とする請求項1記載の情報端末ネッ
    トワークシステム。
  8. 【請求項8】 前記交換機は、前記ユーザの前記ユーザ
    エントリ識別子と当該ユーザが保有する前記情報端末装
    置の前記端末アドレス識別子とを対応付けてあらかじめ
    登録したユーザ端末アドレステーブルを有し、 前記交換制御部は、通信要求に指定された前記ユーザエ
    ントリ識別子に対応する前記端末アドレス識別子を前記
    ユーザ所在情報テーブルに基づいて特定できない場合に
    は、前記ユーザ端末アドレステーブルに登録された前記
    端末アドレス識別子を選択すること、 を特徴とする請求項1記載の情報端末ネットワークシス
    テム。
  9. 【請求項9】 前記メールサーバ計算機は、 同一のユーザに対応する複数の電子メールアドレスを記
    憶する同一ユーザアドレステーブルと、 受信電子メールを相互に識別するメール識別情報を当該
    受信電子メールから抽出し記憶するメール識別情報管理
    部と、 前記ユーザが一つの前記電子メールアドレスにて前記受
    信電子メールを開封すると、当該受信電子メールの前記
    メール識別情報を納めた開封通知メールを前記同一ユー
    ザアドレステーブルに基づいて当該ユーザの他の前記電
    子メールアドレスへ送信する開封メール通知手段と、 前記開封通知メールを受信すると、前記開封通知メール
    に納められた前記メール識別情報と同一のメール識別情
    報を有する受信電子メールを破棄する同一メール破棄手
    段と、 を有することを特徴とする請求項4記載の情報端末ネッ
    トワークシステム。
  10. 【請求項10】 前記メールサーバ計算機は、 前記受信電子メールを自動的に転送する転送先メールア
    ドレスをあらかじめ登録した転送先テーブルと、 前記転送先メールアドレスへの転送電子メールのサイズ
    と、当該転送に続く前記転送先メールアドレスからの受
    信電子メールの着信順序とサイズとを記録する転送先応
    答情報テーブルと、 前記転送先メールアドレスからの前記受信電子メールの
    サイズが前記転送電子メールのサイズから等差的に増加
    することから、転送元と転送先との間での電子メール送
    受信の無限ループを検知するメールループ検知手段と、 を有することを特徴とする請求項4記載の情報端末ネッ
    トワークシステム。
  11. 【請求項11】 前記メールサーバ計算機は、 所定の期間内に同一の送信元からの同一サイズの電子メ
    ールを所定数受信したことによって当該送信元を異常と
    判定する送信元異常判定手段と、 異常送信元を登録する異常送信元登録部と、 前記異常送信元からの電子メールを破棄してメールボッ
    クスのオーバーフローを防止するオーバーフロー防止手
    段と、 を有することを特徴とする請求項4記載の情報端末ネッ
    トワークシステム。
  12. 【請求項12】 前記端末計算機は、 当該端末計算機で動作するソフトウェアプログラムに対
    する前記ユーザ毎の操作履歴を記録する操作履歴記録部
    と、 前記操作履歴に基づいて前記ソフトウェアプログラムの
    機能確認を行うための試験操作シーケンスを生成する試
    験操作シーケンス生成手段と、 前記ソフトウェアプログラムのバージョン変更に際し
    て、現行バージョンの実行環境を退避する現行バージョ
    ン退避部と、 前記試験操作シーケンスに基づいて、新バージョンの機
    能確認を行う試験操作シーケンス実行手段と、 前記新バージョンについての前記機能確認の結果に応じ
    て、前記新バージョンへの変更の確定又は退避された前
    記現行バージョンの回復のいずれかを行うバージョン変
    更手段と、 を有することを特徴とする請求項5記載の情報端末ネッ
    トワークシステム。
  13. 【請求項13】 前記端末計算機は、 前記通信回線網に接続されたファイルサーバ計算機から
    ソフトウェアプログラムをダウンロードするソフトウェ
    アダウンロード手段と、 ソフトウェアウィルスについてのウィルス情報を記憶す
    るウィルス情報記憶部と、 前記ウィルス情報に基づいて、ダウンロードされた前記
    ソフトウェアプログラムが前記ソフトウェアウィルスに
    感染しているかを判定するウィルス感染判定手段と、 を有することを特徴とする請求項5記載の情報端末ネッ
    トワークシステム。
  14. 【請求項14】 前記通信回線網に接続されるWebサ
    ーバ検索エンジンを有し、 前記Webサーバ検索エンジンは、Webサーバを検索
    して得られたWebページについて、当該Webページ
    に係わる分野キーワードを含むWebページ情報を記憶
    するWebページ記憶部と、 前記端末計算機から送られる要求分野に応じた前記We
    bページを前記Webページ情報に基づいて選択し当該
    端末計算機へ送信するWebページ送信部と、 を有し、 前記端末計算機は、 前記ユーザ毎に、前記Webページの前記分野キーワー
    ドを含むWebページアクセス履歴情報を記録するアク
    セス履歴記憶部と、 前記Webページアクセス履歴情報に基づいて、前記ユ
    ーザ毎の嗜好分野を分析するユーザ嗜好分析部と、 嗜好分析部により得られた前記ユーザ毎の前記嗜好分野
    を記憶するユーザ嗜好記憶部と、 当該端末計算機を利用する前記ユーザが前記Webサー
    バ検索エンジンにアクセスすると、当該ユーザの前記嗜
    好分野を前記要求分野として送信する要求分野送信手段
    と、 を有することを特徴とする請求項5記載の情報端末ネッ
    トワークシステム。
  15. 【請求項15】 前記通信回線網は、ローカルエリアネ
    ットワークを接続され、 前記ローカルエリアネットワークは、ローカルIPアド
    レスにより識別されるローカル端末計算機を接続され、 少なくとも一つの前記ローカル端末計算機はアドレスサ
    ーバ計算機であり、 前記アドレスサーバ計算機は、 前記通信回線網上での端末計算機を識別するグローバル
    IPアドレスを保有したアドレス倉庫と、 前記ローカル端末計算機からの要求に応じて前記グロー
    バルIPアドレスを貸与するアドレス割当手段と、を有
    し、 前記ローカル端末計算機は、 前記通信回線網上の前記端末計算機へアクセスする際に
    前記アドレスサーバ計算機へ前記グローバルIPアドレ
    スを要求するアドレス要求手段と、 前記端末計算機へのアクセス処理において、前記ローカ
    ルIPアドレスに代えて前記貸与されたグローバルIP
    アドレスを用いるアドレス切替手段と、 を有することを特徴とする請求項5記載の情報端末ネッ
    トワークシステム。
  16. 【請求項16】 前記通信回線網に接続され前記端末計
    算機から要求されたトランザクション処理を行うサーバ
    計算機を有し、 前記端末計算機は、 前記サーバ計算機にアクセスし、当該端末計算機の前記
    端末アドレス識別子を送信して前記トランザクション処
    理を要求する処理要求手段と、 前記サーバ計算機によって前記要求を識別するために発
    行される要求識別子を記憶する要求識別子記憶手段と、
    を有し、 前記サーバ計算機は、 受信した前記端末アドレス識別子を記憶する処理要求端
    末記憶手段と、 前記要求識別子を生成し前記端末計算機へ通知する要求
    識別子発行手段と、 前記端末アドレス識別子及び前記要求識別子に基づいて
    必要に応じて前記端末計算機への通信接続要求を行い前
    記トランザクション処理を制御するトランザクション処
    理制御部と、 を有することを特徴とする請求項5記載の情報端末ネッ
    トワークシステム。
  17. 【請求項17】 前記サーバ計算機は、前記トランザク
    ション処理の履歴を記録するトランザクション履歴記録
    部を有し、この履歴に基づいて前記端末計算機との通信
    が困難であることを判定し処理途中の前記トランザクシ
    ョン処理を中止することを特徴とする請求項16記載の
    情報端末ネットワークシステム。
  18. 【請求項18】 前記通信回線網を介して前記端末計算
    機との間に通信接続を開設しサービスを提供するサーバ
    計算機を有し、 前記端末計算機は、当該端末計算機の前記端末アドレス
    識別子を含む通信接続要求を前記サーバ計算機へ送信す
    る通信接続要求送信手段を有し、 前記サーバ計算機は、 前記端末計算機の前記通信接続要求に基づく接続要求情
    報を記憶する接続要求情報記憶手段と、 当該サーバ計算機の処理負荷を監視する負荷監視手段
    と、 通信接続された前記端末計算機による当該サーバ計算機
    の利用状況を監視する利用状況監視手段と、 前記接続要求情報、前記処理負荷及び前記利用状況に基
    づいて、前記端末計算機との前記通信接続の開設処理及
    び切断処理を行う通信接続制御手段と、 を有することを特徴とする請求項5記載の情報端末ネッ
    トワークシステム。
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