JP2002056066A

JP2002056066A - 顧客情報提示システム

Info

Publication number: JP2002056066A
Application number: JP2000240407A
Authority: JP
Inventors: Kazuo Takahashi; 一緒高橋
Original assignee: Dai Nippon Printing Co Ltd
Current assignee: Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date: 2000-08-08
Filing date: 2000-08-08
Publication date: 2002-02-20

Abstract

(57)【要約】【課題】来店客に対する接客やアドバイスを支援する
ための顧客情報提示システムを得る。【解決手段】来店客を特定するための顧客識別手段を
備え、この顧客識別手段によって特定された当該来店客
の顧客情報を、データベースから抽出し、表示出力また
は印刷出力する顧客情報提示システムであって、顧客識
別手段が、顔画像認識手段などの生体情報認識手段であ
り、提示する顧客情報が、顧客の店舗利用履歴情報、顧
客の優良度情報、および／または顧客に対する販売促進
情報である。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、来店客に対する接
客やアドバイスを支援するための顧客情報提示システム
を得ることを目的とする。

【０００２】

【従来の技術】商店やスーパー、コンビニエンススト
ア、デパートなどの各種小売りサービス業においては、
近年、ＰＯＳ（販売時点情報管理システム）を利用して
売れ筋商品情報を的確に把握し、商品の仕入れや店頭で
の陳列に反映させて、販売促進する方法が一般的に普及
している。最近はさらに、ポイントカードなどの会員カ
ードや、クレジットカードなどの個人識別カードを利用
して、顧客ごとの商品購買動向を把握分析し、品ぞろえ
や販売方法を、個々の顧客のニーズに反映させる仕組み
が各種提案され、実施されている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従来のＰＯＳシステム
は、単に商品の売れ筋、死に筋に着目した施策になり、
顧客毎の個別ニーズに対応することはできない。また、
カードを提示することにより、顧客を識別するシステム
でも、個々の顧客ごとの購買履歴情報を店頭で確認する
方法は採られていない。さらに、顧客がカードを提示す
るのは、顧客が既に購入商品を選択し終えた段階であ
り、したがって、商品を購入する前に、顧客を支援する
ことはできない。

【０００４】本発明は、顧客が商品を購入する前に、顧
客に対し適切な接客やアドバイスを実施することができ
る顧客情報提示システムを得ることを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明の顧客情報提示シ
ステムは、顧客の生体情報を用いた個人識別手段、例え
ば、顔画像、声紋、指紋、掌紋、虹彩など、個人ごとに
特有の生体情報を検出し、顧客を特定する顧客識別手段
を備え、当該生体情報にもとづいて来店客を特定し、あ
らかじめ蓄積してある顧客ごとの購買履歴情報を検索
し、その履歴情報と、購買履歴の累計情報、例えば、最
新来店日、累計来店回数、累計購買金額などを、ディス
プレイに表示する。

【０００６】また、当該顧客の購買履歴に基づき、顧客
の優良度指標、例えば、過去１年間の来店回数、購買商
品数、購買金額などを表示してもよい。さらに、当該顧
客の属性情報や購買履歴情報に基づいて、あらかじめ登
録してある複数の販促情報の一つを選択し、表示しても
よい。

【０００７】なお、販促情報は、顧客の購買履歴情報を
統計処理などの方法を用いて分析し、顧客の購買行動を
類型化した販促情報、または、個々の顧客の要望事項や
嗜好等を販促情報としてあらかじめ登録しておく。

【０００８】さらに、顧客の属性情報や購買履歴情報な
どを他の顧客と比較し、一致点の多い他の顧客の嗜好、
要望その他の情報を、その場で検索し販促情報として表
示してもよい。

【０００９】

【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面に基づいて詳細に説明する。なお、図１は、顧客
情報提示システムの一実施形態を示すブロック図であ
る。また、図２は、顧客情報提示システムを構成する顧
客情報データベースの一例を示す。さらに、図３は顧客
情報提示システムの動作を示すフロー図である。

【００１０】（装置の構成）先ず、本発明の顧客情報提
示システムに関し、その装置構成の一実施形態について
説明する。図１において、１は顧客情報提示システムで
あり、１０は来店した顧客である。顧客情報提示システ
ム１は、顧客識別装置２と顧客情報提示装置３とで構成
する。顧客識別装置２において、２１は撮像カメラ、２
２は顧客認識手段、２３は生体情報データベース、２４
は顧客画像表示装置である。また、顧客情報提示装置３
において、３１は顧客情報検索手段、３２は購買情報デ
ータベース、３３は顧客情報表示装置、３４は顧客情報
印刷装置である。

【００１１】顧客情報提示システム１において、顧客識
別装置２と顧客情報提示装置３は、それぞれ、いわゆる
パーソナルコンピュータやワークステーションなどで構
成する。顧客識別装置２の撮像カメラ２１は、来店した
顧客の、例えば顔画像を撮影するための電子式カメラで
あり、パーソナルコンピュータなどとの通信インターフ
ェイスを備えたデジタルスチールカメラやデジタルビデ
オカメラを用いることができる。

【００１２】また、生体情報データベース２３は、物理
的にはコンピュータ用固定磁気ディスク装置などで構成
され、論理的には多数の顧客の顔画像、もしくは声紋、
指紋、掌紋、虹彩など個人ごとに特有の生体情報をデー
タベース化して記憶しておく。なお、生体情報データベ
ース２３には、顧客の顔画像などと関連付けて、顧客の
住所、氏名、職業、年齢（生年月日）などの属性情報
を、データベース化して記憶しておくのが望ましい。

【００１３】顧客識別装置２の顧客認識手段２２は、コ
ンピュータのソフトウェアで構成してもよいし、専用の
ハードウェアで構成してもよい。顧客画像表示装置２４
は、ＣＲＴやＬＣＤなどの表示装置を用いる。なお、顧
客識別装置２には、図示していないが、キーボードやマ
ウスなどの入力操作装置を設けておけば、人手によって
顧客識別装置２の動作を制御することができる。

【００１４】一方、顧客情報提示装置３の顧客情報検索
手段３１は、コンピュータのソフトウェア、もしくは、
専用のハードウェアで構成する。また、購買情報データ
ベース３２は、物理的には、コンピュータ用固定磁気デ
ィスク装置などで構成され、論理的には、ＰＯＳシステ
ムの販売情報データベースと同様に、どの商品が、い
つ、何個、幾らで売れたかを、時系列的に記憶したもの
である。

【００１５】なお、本実施形態の購買情報データベース
３２は、図２に示すように、前記販売情報Ａに加えて、
当該商品を誰が購入したかを、顧客情報Ｂとして記録し
たものである。この顧客情報Ｂは、商品の販売時点にお
いて顧客が利用したクレジットカードや会員カードの情
報に基づいて生成され、しかも、顧客ごとの累計購入金
額や累計来店回数を、その都度演算し、蓄積記録してあ
る。

【００１６】顧客情報提示装置３の顧客情報表示装置３
３は、ＣＲＴやＬＣＤなどの表示装置を用いる。また、
顧客情報印刷装置３４は、顧客情報表示装置３３に表示
された顧客情報のハードコピーを印刷出力する装置であ
り、例えば、サーマルラインプリンタ、電子写真式のレ
ーザビームプリンタ、インクジェットプリンタ、静電プ
リンタなど、各種プリンタを適宜選択して用いることが
できる。

【００１７】（装置の作用動作）次に、本実施形態の顧
客情報提示システムについて、図３のフロー図を用いて
その作用動作を説明する。本システムでは、先ずステッ
プＳ１において、来店客の顔画像を撮影する。この処理
は、店頭に設置した撮像カメラ２１を用いて行なう処理
である。この撮像カメラ２１は、店頭に設けられた入口
ドアの開閉動作と連動する図示しないスイッチによっ
て、来店した顧客がドアを開けたことを検知したとき作
動し、顧客の顔画像を撮影する。撮像カメラ２１によっ
て撮影された顧客の顔画像はデジタル化されて、顧客識
別装置２の顧客認識手段２２に入力される。

【００１８】次に、ステップＳ２において、来店客の顔
画像と類似した顔画像を生体情報データベース２３から
抽出する。この処理は、顧客識別装置２の顧客認識手段
２２が生体情報データベース２３を用いて行なう処理で
ある。顧客認識手段２２は、撮像カメラ２１が撮影した
顔画像と、生体情報データベース２３に蓄積記憶されて
いる複数の顧客の顔画像データとを比較演算し、類似度
の高い顧客の顔画像データを抽出する。もし類似度の高
い顔画像データが複数ある場合は、それらの顧客の顔画
像を複数抽出する。

【００１９】ステップＳ２において抽出された顔画像デ
ータは、次いで、ステップＳ３において顧客画像表示装
置２４に表示される。この処理は、顧客識別装置２の顧
客認識手段２２が顧客画像表示装置２４を用いて行なう
処理である。図４は、顧客画像表示装置２４における顔
画像の表示例である。

【００２０】図において、Ａ、Ｂ、Ｃは、それぞれ、撮
像カメラ２１にて来店した顧客を撮影した顔画像であ
る。また、ａ１〜ａ３は、顔画像Ａに類似しているとし
て抽出された顧客の顔画像データである。同様に、ｂ１
〜ｂ３は、顔画像Ｂに類似しているとして抽出された顧
客の、さらに、ｃ１〜ｃ３は、顔画像Ｃに類似している
として抽出された顧客の顔画像データである。

【００２１】本実施形態では、撮像カメラが来店客を撮
影する都度、顧客画像表示装置２４に来店客の顔画像が
時系列的に表示され、併せて、当該顔画像に類似した顔
画像データが、生体情報データベースから抽出されて、
来店客の顔画像と並べて表示される。なお、撮像カメラ
が撮影した来店客の顔画像には、時系列で通し番号が付
されて表示され、また生体情報データベースから抽出し
た顔画像データには、当該顔画像データの顧客コードが
付されて表示される。

【００２２】ステップＳ３において、顧客画像表示装置
２４に来店客の顔画像と、生体情報データベースから抽
出した類似度の高い顔画像データが表示されたら、次
に、ステップＳ４において、来店した顧客を特定するた
めに顔画像データの選択処理を行なう。この選択処理で
は、顧客識別装置２に接続された図示しないキーボード
やマウスもしくはタッチパネルなどを店員が操作して、
顧客画像表示装置２４に表示された複数の候補顔画像デ
ータの一つを選択することにより、来店した顧客を特定
するようになっている。

【００２３】ステップＳ４において、来店した顧客の顔
画像データを選択すると、当該顔画像データに付されて
いる顧客コードが、顧客情報提示装置３の顧客情報検索
手段３１に入力され、次のステップＳ５において、顧客
情報データベースから当該顧客コードに対応する顧客情
報の抽出処理が行なわれる。この抽出処理は、顧客情報
提示装置３の顧客情報検索手段３１が、顧客情報データ
ベース３２を用いて行なう処理である。

【００２４】この抽出処理では、前記ステップＳ４にお
いて店員が特定した来店客の顧客コードに基づいて、顧
客情報データベース３２から、当該顧客の属性情報や、
購買明細および累計購買金額、累計来店回数、顧客の最
新来店日などの購買実績情報、および当該顧客の購買実
績情報に基づいて設定された優良度ランク情報、ならび
に顧客の嗜好や購買商品分析に基づいて設定された販促
支援情報などを検索抽出する。

【００２５】次いで、ステップＳ６において、顧客情報
データベース３２から検索抽出した顧客情報を、ディス
プレイ表示および／またはプリンタ出力する。この出力
処理は、顧客情報提示装置３の顧客情報検索手段３１
が、顧客情報表示装置３３および顧客情報印刷装置３４
に対して行なう処理である。

【００２６】図５は、顧客情報表示装置３３に出力した
顧客情報の画面表示例である。図において、Ｄは顧客の
属性情報表示領域、Ｅは顧客の購買実績情報表示領域、
Ｆは顧客の優良度ランク情報および販売促進情報の表示
領域である。属性情報表示領域Ｄには、顧客の顔画像デ
ータとともに住所、氏名、職業、年齢（生年月日）を表
示し、購買実績情報表示領域Ｅには、累計来店回数、最
新来店日、および過去の購買商品明細と累計購買金額を
表示する。

【００２７】さらに、表示領域Ｆには、例えば、過去１
年間の累計来店回数、累計購買商品点数、累計購買金額
などに基づいて算定した顧客の優良度ランク情報、およ
び顧客の購買商品分析や嗜好に基づいて設定された、お
薦めブランドや推奨アイテムなどの販促支援情報を表示
する。これらの顧客情報は、必要に応じて、顧客情報印
刷装置３４を用いて印刷出力することもできる。

【００２８】このように、本発明の顧客情報提示システ
ムを用いれば、顧客が会員カードなどの個人識別媒体を
持参しなくても、顔画像などの生体情報を利用して来店
客を特定すれば、当該来店客に関する顧客情報を即座に
出力し、個々の顧客に最適な接客やアドバイスを実施す
ることができる。また、顧客ごとに提示される販促情報
を参照することにより、商品の併売や特定商品に対する
優待サービス券の提供など、顧客の嗜好や購買行動に対
応した販促活動を効率よく実施することができ、よっ
て、店舗運営の効率化を図ることが可能になる。

【００２９】（他の実施形態）上述の実施形態では、顧
客情報提示システムを構成する顧客識別装置２と顧客情
報提示装置３とを、それぞれ別体の装置として説明した
が、これらの装置を一体の装置として構成することは容
易である。その場合、生体情報データベースと顧客情報
データベースとを、一つの固定磁気ディスク上に構築し
てもよいし、別体の固定磁気ディスク上に構築してもよ
い。また顧客画像表示装置と顧客情報表示装置とを一つ
の表示装置で構成してもよいし、別体の表示装置で構成
してもよい。

【００３０】

【発明の効果】以上、詳細に説明した如く、本発明の顧
客情報提示システムは、請求項１に示したように、来店
客を特定するための顧客識別手段を備え、この顧客識別
手段によって特定された来店客の顧客情報を、データベ
ースから抽出し、表示出力または印刷出力するので、顧
客の特定が容易で、顧客情報を簡便迅速に抽出提示する
ことができる。

【００３１】また、本発明の顧客情報提示システムは、
請求項２に示したように、顧客識別手段が、生体情報認
識手段であるので、来店客が識別カードなどを提示しな
くても来店客を特定して、その来店客に関する顧客情報
を提示することができる。

【００３２】さらに、本発明の顧客情報提示システム
は、請求項３に示したように、生体情報認識手段が、顔
画像認識手段であるので、来店客に意識させることなく
撮像カメラを用いて顧客情報を得ることができる。

【００３３】さらにまた、本発明の顧客情報提示システ
ムは、請求項４に示したように、顧客の店舗利用履歴情
報を提示する手段を備えたので、来店した顧客の購買履
歴を参考にして、顧客に対し適切な販促活動を実施でき
る。

【００３４】さらにまた、本発明の顧客情報提示システ
ムは、請求項５に示したように、顧客の優良度情報を提
示する手段を備えたので、顧客の購買動向の予測が容易
になり、個々の顧客に適した販促活動を行なうことがで
きる。

【００３５】さらにまた、本発明の顧客情報提示システ
ムは、請求項６に示したように、顧客に対する販売促進
情報を提示する手段を備えたので、顧客に対し効率的な
販促活動を行なうことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】顧客情報提示システムの装置構成図である。

【図２】顧客情報データベースの構成例である。

【図３】顧客情報提示システムの動作フロー図であ
る。

【図４】顧客画像表示装置の表示画面例である。

【図５】顧客情報表示装置の表示画面例である。

【符号の説明】

１顧客情報提示システム２顧客識別装置３顧客情報提示装置１０顧客２１撮像カメラ２２顧客認識手段２３生体情報データベース２４顧客画像表示装置３１顧客情報検索手段３２購買情報データベース３３顧客情報表示装置３４顧客情報印刷装置

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】来店客を特定するための顧客識別手段を
備え、この顧客識別手段によって特定された来店客の顧
客情報を、データベースから抽出し、表示出力または印
刷出力することを特徴とする顧客情報提示システム。
【請求項２】顧客識別手段が、生体情報認識手段であ
ることを特徴とする請求項１に記載の顧客情報提示シス
テム。
【請求項３】生体情報認識手段が、顔画像認識手段で
あることを特徴とする請求項２に記載の顧客情報提示シ
ステム。
【請求項４】顧客の店舗利用履歴情報を提示する手段
を備えたこと特徴とする請求項１〜請求項３のいずれか
に記載の顧客情報提示システム。
【請求項５】顧客の優良度情報を提示する手段を備え
たことを特徴とする請求項１〜請求項４のいずれかに記
載の顧客情報提示システム。
【請求項６】顧客に対する販売促進情報を提示する手
段を備えたことを特徴とする請求項１〜請求項５のいず
れかに記載の顧客情報提示システム。