以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本実施形態に係る店舗システム1の全体構成図である。店舗システム1は、販売対象とする商品の情報を登録するための商品スキャニングから決済処理までを客によるスマートフォンなどの電子機器の操作により実行することが可能なセルフ方式のシステムである。商品スキャニングでは、商品に付された商品コード(識別データ)の読み取りが実行される。
本実施形態における店舗システム1は、店舗サーバ10、会計機20、チェックイン端末30、アクセスポイント(AP)50、チェックアウト端末60を含む。会計機20は、少なくとも1台が設置されていれば良い。図1では、チェックイン端末30、チェックアウト端末60、アクセスポイント50をそれぞれ1台のみ示しているが、店舗の規模等により2台以上あってもよい。
店舗サーバ10、会計機20、チェックイン端末30、アクセスポイント50、チェックアウト端末60は、LAN(Local Area Network)等のネットワーク70に接続されている。
店舗システム1は、客が所有する電子機器40(40−1,…,40−N)をシステムに組み込むことができる。電子機器40は、例えばスマートフォン、携帯電話機、パーソナルコンピュータ、タブレット端末、携帯型ゲーム端末などの情報処理装置である。電子機器40は、店舗システム1に組み込まれた場合、アクセスポイント50と無線通信を行う。また、電子機器40は、店舗内に備えられた商品情報の登録に使用される専用端末としても良い。例えば、電子機器40は、店舗内で使用されるカートに取り付けられた端末である。
チェックイン端末30は、店舗の入り口等に設置される。チェックイン端末30は、来店した客を認証して、店舗サーバ10に通知するチェックイン機能を有する。チェックイン端末30による客の認証は、複数の方法の何れか、あるいは複数の方法を組み合わせて実施することができる。例えば、第1の認証方法としては、チェックイン端末30の表示装置(タッチパネル)に店舗固有のコード(例えば2次元コード)を表示させて、電子機器40により読み取らせる方法がある。また、第2の認証方法としては、電子機器40において端末固有の端末コード(例えば会員IDのデータを含む)を表示させて、チェックイン端末30により読み取らせる方法がある。さらに、第3の認証方法は、電子機器40を使用せずに、客の生体情報を入力して、予め会員登録時に記録された生体認証データと照合して認証する方法などがある。客(会員)を認証するための生体情報としては、例えば顔画像、指紋、音声、虹彩、静脈パターンなどの特徴を示すデータを用いることができる。
チェックアウト端末60は、店舗の出口等に設置される。チェックアウト端末60は、買い物が終了した客を認証して、店舗サーバ10に通知するチェックアウト機能を有する。チェックアウト端末60による客の認証は、前述したチェックイン端末30と同様にして実行可能である。チェックアウト端末60において客が認証されると、電子機器40を利用して商品情報が登録された商品についての決済処理が実行される。
電子機器40は、客が購入する商品の情報入力等の操作を客自身で行う機能が実装される。複数の電子機器40は、それぞれ固有の識別情報(端末ID)が設定され、店舗サーバ10において管理される。
店舗サーバ10は、店舗システム1の全体を制御する。本実施形態における店舗サーバ10は、商品の販売管理のためのPOSシステムの機能と、販促のための販促システムの機能とを有する。販促システムは、チェックインした客(会員)に対して、買い物中に販促のための情報を提供する。
店舗サーバ10(POSシステム)は、電子機器40において入力された商品コード(識別データ)から客が購入する商品の商品情報を含む取引明細データを作成する。店舗サーバ10は、登録された商品について会計機20において決済される場合には、会計する客を特定し、その客が購入した商品の取引明細データを客が会計に使用する会計機20に送信する。なお、取引明細データは、商品コードを入力する電子機器40において生成されるようにしても良い。この場合、店舗サーバ10は、電子機器40から取引明細データを受信して記憶する。
なお、本実施形態では、店舗サーバ10において販促システムを実現しているが、販促システムを店舗サーバ10とは別の装置により実現することも可能である。販促システムは、例えば、ネットワーク70と接続されたコンピュータにより実現される。
図2は、店舗サーバ10の要部回路構成を示すブロック図である。店舗サーバ10は、プロセッサ11、メインメモリ12、補助記憶デバイス13、通信ユニット14及びシステム伝送路15を備える。システム伝送路15は、アドレスバス、データバス、制御信号線等を含む。店舗サーバ10では、システム伝送路15に、プロセッサ11、メインメモリ12、補助記憶デバイス13及び通信ユニット14を接続する。店舗サーバ10では、プロセッサ11、メインメモリ12及び補助記憶デバイス13と、これらを接続するシステム伝送路15とによってコンピュータが構成される。
プロセッサ11は、コンピュータの中枢部分に相当する。プロセッサ11は、オペレーティングシステム又はアプリケーションプログラムに従って、店舗サーバ10としての各種の機能を実現するべく各部を制御する。プロセッサ11は、例えばCPUである。
メインメモリ12は、コンピュータの主記憶部分に相当する。メインメモリ12は、不揮発性のメモリ領域と揮発性のメモリ領域とを含む。メインメモリ12は、不揮発性のメモリ領域ではオペレーティングシステム又はアプリケーションプログラムを記憶する。メインメモリ12は、プロセッサ11が各部を制御するための処理を実行する上で必要なデータを不揮発性又は揮発性のメモリ領域で記憶する場合もある。メインメモリ12は、揮発性のメモリ領域を、プロセッサ11によってデータが適宜書き換えられるワークエリアとして使用する。不揮発性のメモリ領域は、例えばROMである。揮発性のメモリ領域は、例えばRAMである。
補助記憶デバイス13は、コンピュータの補助記憶部分に相当する。例えばHDD、あるいはSSD等が補助記憶デバイス13となり得る。補助記憶デバイス13は、プロセッサ11が各種の処理を行う上で使用するデータ、あるいはプロセッサ11での処理によって作成されたデータ等を保存する。補助記憶デバイス13は、上記のアプリケーションプログラムを記憶する場合もある。
補助記憶デバイス13には、例えば商品データベース61、会員データベース62が記憶されている。また、補助記憶デバイス13には、複数の取引に対応する取引明細データ63を記憶するための領域、販促を管理するための販促管理データ64を記憶するための領域などを記憶するための領域が設けられる。
商品データベース61には、店舗で販売される商品毎に作成された商品データレコードが記述されている。商品データレコードは、商品ID、商品名、価格等の項目を含む。商品IDは、各商品を個々に識別するために商品毎に設定された一意のコードである。商品名及び価格は、その商品IDで特定される商品の名称及び1点当たりの販売価格である。
通信ユニット14は、ネットワーク70を介して接続される会計機20、チェックイン端末30、チェックアウト端末60、または電子機器40との間で通信プロトコルに従って行うデータ通信を制御する。
図3は、会計機20の要部回路構成を示すブロック図である。会計機20は、プロセッサ21、メインメモリ22、補助記憶デバイス23、通信ユニット24、タッチパネル25、プリンタ26、リーダライタ27、人感センサ29、釣銭機210、カメラ211、及びシステム伝送路212を備える。システム伝送路212は、アドレスバス、データバス、制御信号線等を含む。会計機20では、システム伝送路212に、プロセッサ21、メインメモリ22、補助記憶デバイス23、通信ユニット24、タッチパネル25、プリンタ26、リーダライタ27、人感センサ29、カメラ211を接続する。会計機20では、プロセッサ21、メインメモリ22及び補助記憶デバイス23と、これらを接続するシステム伝送路212とによってコンピュータが構成される。
プロセッサ21は、コンピュータの中枢部分に相当する。プロセッサ21は、オペレーティングシステム又はアプリケーションプログラムに従って、会計機20としての各種の機能を実現するべく各部を制御する。プロセッサ21は、例えばCPUである。
メインメモリ22は、コンピュータの主記憶部分に相当する。メインメモリ22は、不揮発性のメモリ領域と揮発性のメモリ領域とを含む。メインメモリ22は、不揮発性のメモリ領域ではオペレーティングシステム又はアプリケーションプログラムを記憶する。メインメモリ22は、プロセッサ21が各部を制御するための処理を実行する上で必要なデータを不揮発性又は揮発性のメモリ領域で記憶する場合もある。メインメモリ22は、揮発性のメモリ領域を、プロセッサ21によってデータが適宜書き換えられるワークエリアとして使用する。不揮発性のメモリ領域は、例えばROMである。揮発性のメモリ領域は、例えばRAMである。
補助記憶デバイス23は、コンピュータの補助記憶部分に相当する。例えばHDD、あるいはSSD等が補助記憶デバイス23となり得る。補助記憶デバイス23は、プロセッサ21が各種の処理を行う上で使用するデータ、あるいはプロセッサ21での処理によって作成されたデータ等を保存する。補助記憶デバイス23は、上記のアプリケーションプログラムを記憶する場合もある。
通信ユニット24は、ネットワーク70を介して接続される店舗サーバ10との間で通信プロトコルに従って行うデータ通信を制御する。
タッチパネル25は、会計機20の入力デバイスと表示デバイスとを兼ね備えた機器である。タッチパネル25は、表示された画像に対するタッチ位置を検出し、そのタッチ位置情報をプロセッサ21に出力する。
プリンタ26は、レシート用紙に対して各種の文字列又は画像等を印刷することにより、レシートを発行する。この種のプリンタ26としては、例えばサーマルプリンタ又はドットインパクトプリンタ等を利用できる。
リーダライタ27は、記録媒体に記録されたデータを読み取る機能と、上記記録媒体へデータを書き込む機能とを有する。リーダライタ27は、接触式のリーダライタであってもよいし、非接触式のリーダライタであってもよい。記録媒体は、クレジットカード、デビットカード、電子マネーカード、プリペイドカード等の決済用カードである。決済用カードと同等の機能を有するスマートフォン等の無線通信機器を記録媒体としてもよい。
人感センサ29は、例えば赤外線、超音波等を利用して、会計機20の前に立つ人の所在を検出する。人の所在を検出すると、人感センサ29はオンする。
釣銭機210は、投入される硬貨及び紙幣を収受する。また釣銭機210は、釣銭としての硬貨及び紙幣を排出する。
カメラ211は、例えば、客の識別、客が購入しようとする商品の識別のための映像(画像)を撮影する。客の識別では、例えば、客を撮影した顔画像から特徴データを検出し、事前に客により登録された顔画像の特徴を示す顔認証データ(生体情報)と照合することで客を特定する。
図4は、チェックイン端末30の要部回路構成を示すブロック図である。チェックイン端末30は、プロセッサ31、メインメモリ32、補助記憶デバイス33、通信ユニット34、タッチパネル35、カメラ36、スピーカ37、及びシステム伝送路39を備える。システム伝送路39は、アドレスバス、データバス、制御信号線等を含む。チェックイン端末30では、システム伝送路39に、プロセッサ31、メインメモリ32、補助記憶デバイス33、通信ユニット34、タッチパネル35、カメラ36、スピーカ37を接続する。チェックイン端末30では、プロセッサ31、メインメモリ32及び補助記憶デバイス33と、これらを接続するシステム伝送路39とによってコンピュータが構成される。
プロセッサ31は、コンピュータの中枢部分に相当する。プロセッサ31は、オペレーティングシステム又はアプリケーションプログラムに従って、チェックイン端末30としての各種の機能を実現するべく各部を制御する。プロセッサ31は、例えばCPU(Central Processing Unit)である。
メインメモリ32は、コンピュータの主記憶部分に相当する。メインメモリ32は、不揮発性のメモリ領域と揮発性のメモリ領域とを含む。メインメモリ32は、不揮発性のメモリ領域ではオペレーティングシステム又はアプリケーションプログラムを記憶する。メインメモリ32は、プロセッサ31が各部を制御するための処理を実行する上で必要なデータを不揮発性又は揮発性のメモリ領域で記憶する場合もある。メインメモリ32は、揮発性のメモリ領域を、プロセッサ31によってデータが適宜書き換えられるワークエリアとして使用する。不揮発性のメモリ領域は、例えばROM(Read Only Memory)である。揮発性のメモリ領域は、例えばRAM(Random Access Memory)である。
補助記憶デバイス33は、コンピュータの補助記憶部分に相当する。例えばHDD(Hard Disc Drive)、あるいはSSD(Solid State Drive)等が補助記憶デバイス33となり得る。補助記憶デバイス33は、プロセッサ31が各種の処理を行う上で使用するデータ、あるいはプロセッサ31での処理によって作成されたデータ等を保存する。補助記憶デバイス33は、上記のアプリケーションプログラムを記憶する場合もある。
通信ユニット34は、ネットワーク70を介して接続される店舗サーバ10との間で通信プロトコルに従って行うデータ通信を制御する。なお、チェックイン端末30は、無線通信ユニットを設けて、アクセスポイント50との間で無線通信プロトコルに従って行う無線通信をする構成としても良い。
タッチパネル35は、チェックイン端末30の入力デバイスと表示デバイスとを兼ね備えた機器である。タッチパネル35は、表示された画像に対するタッチ位置を検出し、そのタッチ位置情報をプロセッサ31に出力する。
カメラ36は、来店した客を認証するために映像(画像)を撮影する。カメラ36は、例えば来店した客が所持する電子機器40において表示された端末固有の端末コード(例えば会員IDのデータを含む2次元コード)の画像を撮影する(第2の認証方法)。また、カメラ36は、客の生体情報として顔画像の特徴をもとに客を認証する場合には、客の顔画像を撮影する(第3の認証方法)。
スピーカ37は、来店した客に対するメッセージ音声などを出力する。
なお、チェックアウト端末60は、前述したチェックイン端末30と同様に構成されるものとして説明を省略する。
図5は、電子機器40の要部構成を示すブロック図である。電子機器40は、プロセッサ41、メインメモリ42、補助記憶デバイス43、タッチパネル44、カメラユニット45及び無線ユニット46等を備える。プロセッサ41と、メインメモリ42、補助記憶デバイス43、タッチパネル44、カメラユニット45及び無線ユニット46とは、アドレスバス、データバス、制御信号線等を含むシステム伝送路47によって接続される。
電子機器40は、プロセッサ41、メインメモリ42及び補助記憶デバイス43と、これらを接続するシステム伝送路47とによってコンピュータを構成する。
プロセッサ41は、コンピュータの中枢部分に相当する。プロセッサ41は、オペレーティングシステムやアプリケーションプログラムに従って、電子機器40としての各種の機能を実現するべく各部を制御する。
メインメモリ42は、コンピュータの主記憶部分に相当する。メインメモリ42は、不揮発性のメモリ領域と揮発性のメモリ領域とを含む。メインメモリ42は、不揮発性のメモリ領域ではオペレーティングシステムやアプリケーションプログラムを記憶する。またメインメモリ42は、プロセッサ41が各部を制御するための処理を実行する上で必要なデータを不揮発性または揮発性のメモリ領域で記憶する場合もある。メインメモリ42は、揮発性のメモリ領域を、プロセッサ41によってデータが適宜書き換えられるワークエリアとして使用する。
補助記憶デバイス43は、コンピュータの補助記憶部分に相当する。補助記憶デバイス43は、例えばHDD、SSDなどが補助記憶デバイス43として使用されてもよい。補助記憶デバイス43は、プロセッサ41が各種の処理で使用するデータや、プロセッサ41での処理によって生成されたデータを保存する。補助記憶デバイス43は、アプリケーションプログラムを記憶する場合もある。
タッチパネル44は、電子機器40の入力デバイス及び表示デバイスとして機能する。タッチパネル44には、アプリケーションプログラムを起動するためのアイコンが表示される。
カメラユニット45は、商品に付された商品の情報を示すバーコードを撮影可能な解像度を有する。無線ユニット46は、アクセスポイント60との間で無線通信を利用してデータの送受信を行う。電子機器40は、例えばスマートフォン、携帯電話、タブレット端末等の携帯型の情報処理装置のうち、カメラユニット45及び無線ユニット46を内蔵している場合に、店舗システム1において使用できるものとする。
電子機器40は、商品登録プログラムP1をインストールし、商品登録プログラムP1により実現される機能によって、店舗システム1に対応した情報端末として動作する。
商品登録プログラムP1は、客の操作により商品情報を登録する端末となるように、プロセッサ41を制御する。商品登録プログラムP1は、補助記憶デバイス43に保存される。また、商品登録プログラムP1とともに、商品の情報などを記憶する領域が補助記憶デバイス43に設けられる。また、商品登録プログラムP1は、店舗サーバ10において会員登録(会員情報の登録)することにより発行された会員IDを店舗サーバ10から受信し、管理(記憶)する。プロセッサ41は、商品登録プログラムP1に基づいて、客の操作による商品スキャニングにより商品コードが検出された場合に、商品コードに対応する商品情報を登録する、すなわち商品情報を購入対象とする商品の情報として補助記憶デバイス43(あるいはメインメモリ42)に記憶させる。
次に、店舗システム1の補助記憶デバイス13に記憶されるデータについて説明する。
図6は、店舗サーバ10の会員データベース62に登録される会員データレコード62Rの主要なデータ構造を示す模式図である。図6は、1人の会員に対応するデータを示している。図6に示すように、会員データレコード62Rは、会員登録した客に固有の会員IDと対応づけて、会員から提供される会員情報が登録される。会員情報には、会員(客)を特定あるいは認証するための情報として、生体情報及び個人情報が含まれる。生体情報は、例えば顔画像、指紋、音声、虹彩、静脈パターンなどの特徴を示すデータを用いることができる。個人情報は、例えば氏名、住所、電話番号、決済方法(例えば、現金、電子マネー、クレジット)、性別、生年月日、職業などを示すデータが含まれる。また、個人情報は、会員登録時に客から提供されるデータだけでなく、例えば客の購買履歴をもとに決定されるランク、購買履歴をもとに分析された商品の購入指向(好み)などを示す分析フラグなどを含む。ランクや分析フラグは、客(会員)毎に記憶された過去の購入した商品の情報をもとに生成され、会員データベース62に追加登録される。
図7は、店舗サーバ10の取引明細データ63におけるデータ構造を示す図である。取引明細データ63は、客による商品スキャニング(商品コードの入力)により登録される商品情報を含む。例えば、取引明細データ63には、会員ID63A、商品毎の商品情報からなる買上商品情報63Bが含まれる。会員ID63Aは、来店時に認証された客の会員IDである。買上商品情報63Bは、会員IDで識別される客が購入する商品の情報である。買上商品情報63Bは、検出された商品コードに対応する商品ID、商品名、価格等が商品データベース61から読み出されて登録される。取引明細データは、電子機器40から受信された商品登録データ(商品IDを含む)をもとに生成される。また、取引明細データは、電子機器40において商品情報が登録される場合には、電子機器40から受信される。
図8は、本実施形態における販促管理データ64におけるデータ構造を示す図である。販促管理データ64は、チェックインした客(買い物中の客)に対する販促のための情報(販促企画)が定義されたデータである。
販促のための情報(販促企画)には、告知型データ64Aとクーポン型データ64Bが含まれる。告知型データ64Aは、客に対して商品に関係する各種の情報を提供するための販促企画データが含まれる。例えば、告知型データ64Aは、商品を利用したレシピの紹介、タイムサービスの案内、割引き販売している商品の案内を示すデータである。クーポン型データ64Bは、商品の購入費用を低減することができる特典を付与するための販促企画データが定義される。本実施形態における販促企画で付与される特典は、チェックインした客による1取引の買い物途中に客に対して提示され、購入対象として登録される商品に対して適用することができる。
告知型データ64Aとクーポン型データ64Bには、それぞれ固有の企画番号64Cが対応づけられた複数の販促企画データが含まれる。また、告知型データ64Aとクーポン型データ64Bに含まれる販促企画データは、それぞれ企画内容64D、販促対象64E、実施タイミング64Fを含む。
企画内容64Dには、告知型データ64Aの場合には、客に対して提供する各種の情報を含む画像データが記憶される。商品に関係する情報の場合には、商品IDと対応づけて画像データが記憶される。特定の商品に関係しない情報の場合には、画像データのみが記憶されていても良い。
また、企画内容64Dは、クーポン型データ64Bの場合には、商品の購入費用を低減することができる特典データとして、複数種類のクーポンあるいはポイントが設定される。クーポン型データ64Bの企画内容64Dの詳細については後述する(図9参照)。
販促対象64Eは、販促の対象とする客を特定するためのデータである。販促対象64Eには、例えば会員データベース62において会員毎に記憶される個人情報中の性別、年代、ランク、分析フラグなどを示すデータが記憶される。販促企画データのそれぞれについて、販促対象64Eに記憶されたデータに該当する会員(客)のグループが作成され、販促対象とする客が判別される。
実施タイミング64Fは、販促企画を適用するタイミングを示すデータである。販促企画を適用する(販促を実施する)タイミングには、例えば、客の入店(チェックイン)時に実行する入店時販促と、商品コードの読み取り実行時に行うスキャニング時販促がある。なお、その他の特定のタイミングにおいて販促を通信するように実施タイミング64Fが記憶されていても良い。例えば、チェックアウト時、客からの問い合わせ時などがある。
図9は、図8に示すクーポン型データ64Bのデータ構造を示す図である。
クーポン型データ64Bの企画内容64Dには、販促企画に固有の企画番号と対応づけて、第1商品64D1の商品IDと第2商品64D2の商品IDが対応づけて記憶される。また、第1商品と第2商品の組合せに対して、特典(クーポン、ポイント)の内容を示す特典データ64D3と、客に対して提示するための特典の内容を示す情報を含む画像データ64D4と、特典を有効とする条件を示す成立条件データ64D5が記憶される。
第2商品64D2は、特典データが示す特典が適用される商品を示す。第1商品64D1は、第2商品に対して特典を適用する条件の成立判定に用いられる商品を示す。
特典データ64D3は、特典を付与する販促企画に設定されるもので、成立条件データ64D5が示す成立条件が成立する場合に、第2商品に適用される特典の内容を示すデータである。特典データ64D3には、例えば値引クーポン、割引クーポン、価格変更クーポン、ポイントなどの付与がある。値引クーポンを適用することで、商品の価格を値引きすることができる(例えば、20円引きなど)。割引クーポンを適用することで、商品の元の売価を設定された割引率に応じて割り引くことができる(例えば20%オフなど)。価格変更クーポンを適用することで、商品の元の売価を設定された別の価格(通常、元の売価より安い価格)に変更することができる。ポイントを適用することで、商品の元の売価をポイント数に応じて減額することができる。また、商品の元の売価は変更することなく、ポイントを多く付加するようにしてもよい。
図9に示す企画番号1の販促企画データの場合、第1商品として商品A、第2商品として商品Dが定義されている。例えば、電子機器40において商品Aについて商品スキャニングされた場合、商品Aと商品Dの組と対応づけて記憶された画像データをもとに特典内容を提示させる。すなわち、商品Aの商品スキャニングに応じて、販促対象とする商品Dについての販促のための情報を、電子機器40を通じて客に提示する。その後、電子機器40において商品Dについて商品スキャニングされ、購入対象として商品情報が登録される場合に、商品Dに対して特典データに応じた特典を適用して(割引き、値引きなど)、売価の変更等を実行して商品情報を登録させる。
画像データ64D4を用いた特典内容の提示は、例えば、第1商品が商品スキャニングされた場合に電子機器40において実行させる。特典内容の提示は、第2商品の商品スキャニング時、第2商品の商品情報の登録時にするようにしても良い。
成立条件データ64D5には、例えば以下のような成立条件が定義される。
第1成立条件は、第1商品の商品情報が先に登録され、その後、第2商品の商品情報が登録される場合に成立する。第1成立条件では、第1商品と第2商品の商品情報が登録された後、第1商品の登録がキャンセルされた場合には、第2商品の特典を適用した商品情報を無効として、特典を適用しない商品情報(元の売価)に変更する。
第2成立条件は、第1成立条件と同様に、第1商品と第2商品の商品情報が登録されるが、第1商品の商品情報の登録がキャンセルされた場合には、第2商品の特典を適用した商品情報をそのまま有効として商品情報の変更をしない。第2成立条件では、第1商品について商品スキャニングのみがされて(特典内容の提供は実施する)、第1商品の商品情報が登録されない場合にも有効とする。
第3成立条件は、第1商品の商品情報が登録された時、それ以前に、第2商品について商品情報が登録されている場合に成立する。第3成立条件では、第1商品の商品情報が登録されている場合に、第1商品の商品情報の登録がキャンセルされた場合には、第2商品の特典を適用した商品情報を無効として、特典を適用しない商品情報(元の売価)に変更する。
第4成立条件は、第3成立条件と同様に、第1商品の商品情報が登録された時、それ以前に、第2商品について商品情報が登録されている場合に成立するが、第1商品の登録がキャンセルされた場合には、第2商品の特典を適用した商品情報をそのまま有効として商品情報の変更をしない。第4成立条件では、第1商品について商品スキャニングのみがされて(特典内容の提供は実施する)、第1商品の商品情報が登録されない場合にも有効とする。
なお、成立条件については、前述した第1〜第4成立条件以外を設定することも可能である。
なお、図9に示す販促企画データでは、1つの第1商品に対して、1つの第2商品が対応づけられているが、1つの第1商品に対して、複数の第2商品が設定されていても良い。例えば、1つの第1商品の商品情報が登録された場合に、第1商品に対して設定された複数の第2商品のそれぞれについて、特典を適用して商品情報を登録する。この場合、第2商品は、異なる種類の商品を設定することができる。また、複数の第2商品のそれぞれに適用する特典データは、共通した同じ内容であっても良いし、それぞれ異なる内容であっても良い。
さらに、複数の第1商品の組に対して、1つの第2商品、あるいは複数の第2商品が設定されていても良い。この場合、例えば複数の第1商品の商品情報が登録されている場合に、第1商品の組に対して設定された、1つの第2商品、あるいは複数の第2商品のそれぞれについて、特典を適用して商品情報を登録する。
なお、以下の説明では、説明を容易にするため、図9に示すように、1つの第1商品に対して1つの第2商品が対応づけられている場合を例にする。
次に、本実施形態における店舗システム1の動作について説明する。まず、電子機器40を使用して、購入する商品の商品情報が客自身の操作により登録される場合の動作について説明する。
図10は、本実施形態における店舗サーバ10(プロセッサ11)の動作を説明するためのフローチャートである。図11、図12及び図13は、本実施形態における電子機器40(プロセッサ41)の動作を示すフローチャートである。なお、図10〜図13に示す動作は一例であり、同様な結果を得ることが可能であればその処理手順及び処理内容は特に限定されるものではない。
始めに、客は、来店すると、電子機器40を操作して商品登録プログラムP1を起動し、商品登録処理を開始させる。商品登録処理を開始すると、プロセッサ41は、商品登録プログラムP1に基づいて、チェックイン処理を実行する(図11、Act21)。
図12は、本実施形態における電子機器40により実行されるチェックイン処理を示すフローチャートである。チェックイン処理は、電子機器40を使用して客を特定する。
プロセッサ41は、客のタッチパネル44に対する操作により店内購入が指示されると(図13、Act41のYES)、カメラユニット45を起動して、店舗コードの読み取り状態に移行する。
チェックイン端末30では、店舗固有の店舗コード、例えば2次元コードパターンを、タッチパネル35に表示させる。客は、電子機器40のカメラユニット45により、チェックイン端末30に表示された店舗コードを読み取るように電子機器40を操作する。
プロセッサ41は、店舗コードを読み取ると(Act42)、電子機器40に予め記憶されている会員IDと店舗コードを読み取った日時(年月日時刻)と共に、店舗サーバ10に対してチェックイン要求を送信する(Act43)。
店舗サーバ10は、アクセスポイント50を通じて、電子機器40からのチェックイン要求を受信する。店舗サーバ10のプロセッサ11は、チェックイン要求と共に会員IDを受信すると(Act1のYES)、会員IDをメインメモリ12のワークエリアに記述する。そしてプロセッサ11は、会員IDを検索用のキーとして会員データベース62を検索し、会員IDが記述された会員データレコード62Rの有無を判定する(Act2)。
プロセッサ11は、該当する会員データレコード62Rが無いことを確認すると(Act3のNO)、電子機器40に対してチェックイン不許可の通知を送信する(図10、Act4)。電子機器40のプロセッサ41は、店舗サーバ10からチェックイン不許可の通知が受信されると(図13、Act44のNO)、チェックインが不許可となったことを通知するための不許可通知を出力する(Act45)。例えば、プロセッサ41は、タッチパネル44に不許可となったことを示すメッセージを表示させる。この場合、電子機器40は、商品登録処理を終了する。
一方、プロセッサ11は、チェックイン要求により受信した会員IDが会員データレコード62Rにある場合には(Act3のYES)、電子機器40に対してチェックイン許可の通知を送信する(Act5)。プロセッサ11は、チェックインを許可した客の会員IDと、この客による1取引を識別するための取引IDを生成して、補助記憶デバイス13に記憶させる(Act6)。
なお、チェックイン処理では、電子機器40に会員IDを含むコード(例えば、2次元コード)を表示させて、チェックイン端末30のカメラ36により読み取らせるようにしても良い。この場合、チェックイン端末30のプロセッサ31は、会員IDを含むチェックイン要求を店舗サーバ10に対して送信する。以下、店舗サーバ10のプロセッサ11は、前述したように会員IDをもとに会員データベース62を検索して、チェックイン許可を判定する。さらに、チェックイン端末30は、来店した客の生体情報(例えば、顔画像)のデータを入力し、店舗サーバ10に予め登録された生体情報と照合して会員を特定するようにしても良い。
次に、店舗サーバ10のプロセッサ11は、チェックインを許可した会員に対して提供すべき、入店時販促の販促企画データが販促管理データ64に設定されているかを検出する。
例えば、プロセッサ11は、チェックインを許可した会員(会員ID)について、会員データベース62に登録された個人情報(性別、年代、ランク、分析フラグなど)を取得し、販促企画に対応して作成されたグループに該当するか(販促管理データ64の販促対象64Eに該当するデータが設定されているか)を検出する。ここで、チェックインを許可した会員が何れかのグループに属する場合には、チェックインを許可した会員に対して提供すべき販促企画データが存在する。プロセッサ11は、該当する販促企画データを検出し(Act8)、電子機器40に対して販促企画データを送信する(Act9)。
基本的に、入店販促では、告知型データ64Aに設定された販促企画データが提供されるように販促管理データ64が設定される。すなわち、これから店内で買い物をする客に対して、販促に有効な情報が提供される。
電子機器40のプロセッサ41は、店舗サーバ10からチェックイン許可通知を受信すると(図13、Act44のYES)、客の操作によって商品情報の登録(購入対象とする商品情報の記憶)が可能な状態となる。プロセッサ41は、チェックイン許可通知を受信した場合、商品リスト画面をタッチパネル44に表示させて、客による入力操作の待機状態となる(図11、Act22)。
プロセッサ41は、チェックイン許可通知を受信した後、直後に、販促企画データを受信すると(図12、Act59のYES)、販促企画データをメインメモリ42あるいは補助記憶デバイス43に記憶させる(Act60)。また、プロセッサ41は、店舗サーバ10から受信した販促企画データに含まれる画像データをもとに、タッチパネル44に販促のための画像(告知情報)を表示させる(Act61)。
こうして、電子機器40は、入店時に、店舗サーバ10から客に対して販促に有効な販促企画データを受信して、タッチパネル44を通じて客に対して告知情報を提示することができる。
プロセッサ41は、入店時販促の画像(告知情報)の表示終了が指示されると(Act62のYES)、電子機器40により商品登録が可能な動作状態に移行したことを通知するためのメッセージをタッチパネル35に表示させる。例えば、プロセッサ41は、「チェックインに成功しました。お買い物を始めてください」というようなメッセージをタッチパネル35に表示させる。なお、電子機器40は、音声によってメッセージを出力しても良い。
電子機器40のプロセッサ41は、例えば図14に示す商品リスト画面SC1をタッチパネル44に表示させる。なお、図14に示す商品リスト画面SC1は、既にいくつかの商品が登録された状態の一例を示すもので、初期状態では商品情報は表示されない。
図14に示す商品リスト画面SC1には、登録商品リスト領域70、登録対象商品領域71、合計表示領域72、会計ボタン73、商品登録ボタン74、情報表示ボタン75などが設けられている。登録商品リスト領域70は、登録済みの商品に関する商品名、個数、単価及び金額のリストを表示するための領域である。登録対象商品領域71は、最後に登録された商品の商品名、個数、及び合計金額とを表示するための領域である。登録対象商品領域71では、店舗サーバ10から提供された販促企画データ(特典情報)に基づいて特典が適用された場合には、特典内容を示す情報が付加される。例えば、図14に示す例では、「商品D」について、値引クーポンが適用されて「20円引」されたことを示す特典表示71Aが表示されている。なお、図示していないが、登録商品リスト領域70に表示済みの商品について、登録対象商品領域71に表示された商品の登録によって特典が適用された場合には、登録商品リスト領域70に表示された商品についても特典表示が付加される。合計表示領域72は、登録済みの商品の個数と合計金額を表示するための領域である。
会計ボタン73は、商品登録を終了して、会計処理に移行することを店舗サーバ10に通知するためのボタンである。商品登録ボタン74は、商品登録モードへの移行を指示するためのボタンである。情報表示ボタン75は、店舗サーバ10から受信済みの販促企画データ(販促内容)の表示を指示するためのボタンである。情報表示ボタン75には、受信済みの情報数を示す数字が表示される。図14に示す情報表示ボタン75は、4件分の販促企画データが受信済みであることを示す「(4)」が表示されている例を示している。情報表示ボタン75により販促企画データ(販促内容)の表示が指示された場合、例えば図17に示す情報一覧画面SC4を表示させる(詳細については後述する)。
なお、商品リスト画面SC1は、登録された商品に関する各種の情報を表示するための基本フォームのみを表しており、図14に示す以外の商品登録に関係する各種の情報を表示することが可能である。
プロセッサ41は、商品登録ボタン74に対する操作がタッチパネル44において検出された場合(Act23のYES)、カメラユニット45を起動させると共に、商品情報を読み取るための商品コード読み取り画面を、商品リスト画面SC1に代えてタッチパネル44に表示させる(Act24)。
図15は、商品コード読み取り画面SC2の一例を示す図である。商品コード読み取り画面SC2には、画像表示領域81が設けられる。画像表示領域81は、カメラユニット45によって撮影される画像を表示する領域であり、商品に付されたバーコード(商品コード)の読み取り位置を示すライン82が表示されている。
商品コード読み取り画面SC2では、例えば「バーコードをかざしてください」のメッセージを表示させる。これにより、客は、商品コード読み取り画面SC2を利用した商品情報の登録操作を容易に把握することができる。
客は、売場にて購入する商品を見つけると、その商品に付されたバーコード等の商品コードシンボルを電子機器40のカメラユニット45によって撮影する。カメラユニット45によって撮影された画像は、画像表示領域81において表示される。客は、商品コードシンボル(バーコード)がライン82の位置で表示されるように表示範囲を調整する。
電子機器40のプロセッサ41は、カメラユニット45によって撮影された画像からコードシンボルを抽出し、コードシンボルが示す例えば商品に固有の商品ID(商品コード)を読み取る。すなわち、プロセッサ41は、商品スキャニングに応じて商品の商品ID(商品コード)を検出する(検出手段)。プロセッサ41は、カメラユニット45によって撮影された画像から商品IDが読み取られると(Act25のYES)、商品IDとチェックイン要求で使用した会員IDを含む商品登録データを、店舗サーバ10に送信する(Act27)。
なお、一定時間、画像からコードシンボルを抽出できない場合(Act26、YES)、プロセッサ41は、商品コード読み取り画面SC2から商品リスト画面SC1に表示を変更する(Act22)。
店舗サーバ10のプロセッサ11は、電子機器40から商品登録データを受信すると(図10、Act10のYES)、商品IDを検索用のキーとして商品データベース61を検索する(Act11)。プロセッサ11は、商品IDに該当する商品データレコードを商品データベース61から取得する。商品データレコードには、商品ID、商品名、価格等が含まれる。プロセッサ11は、商品データレコードを電子機器40に送信する(Act12)。
また、プロセッサ11は、商品登録データに含まれる商品IDを検索用のキーとして、販促管理データ64の企画内容64Dに設定された商品IDを検索する(Act13)。すなわち、プロセッサ11は、告知型データ64Aについては、企画内容64Dに画像データと対応づけて設定された商品IDから検索用のキーに該当する商品IDを検索する。また、プロセッサ11は、クーポン型データ64Bについては、第1商品64D1として設定された第1商品から検索用のキーに該当する商品IDを検索する。
ここで、商品スキャニングされた商品の商品IDが販促管理データ64の企画内容64Dに設定されていない場合(Act14のNO)、プロセッサ11は、電子機器40からの商品登録データの受信待ち状態に戻る。
一方、商品スキャニングされた商品の商品IDが告知型データ64Aの企画内容64Dに設定されている場合(Act14のYES)、プロセッサ11は、該当する販促企画データを電子機器40に対して送信する(Act15)。
また、商品スキャニングされた商品の商品IDがクーポン型データ64Bの第1商品として設定されている場合(Act14のYES)、プロセッサ11は、該当する販促企画データを電子機器40に対して送信する(Act15)。販促企画データには、図9に示すように、第1商品64D1、第2商品64D2、特典データ64D3、画像データ64D4、成立条件データ64D5に設定された各データが含まれる。
プロセッサ11は、販促企画データを送信した後、電子機器40からの商品登録データの受信待ち状態に戻る。
電子機器40のプロセッサ41は、店舗サーバ10から商品データレコードを受信した後(図11、Act28)、販促企画データが受信されない場合(Act29のNO)、商品スキャニングされた商品の商品IDが、既に受信済みの販促企画データに設定された第2商品に該当するか判別する。すなわち、プロセッサ41は、補助記憶デバイス43に記憶された販促企画データの第2商品から、商品スキャニングされた商品の商品IDを検出する。
ここで、販促企画データから商品IDが検出されない場合、すなわち商品スキャニングされた商品が第2商品に該当しない場合(Act40のNO)、プロセッサ41は、店舗サーバ10から受信した商品データレコードをもとに、商品スキャニングした商品についての商品情報を生成して補助記憶デバイス43に記憶させる。すなわち、商品スキャニングした商品は、店舗サーバ10において販促管理データ64に設定された販促企画データと関係しない一般の商品であるので、通常の商品登録を実行する(Act38)。プロセッサ41は、商品スキャニングにより購入対象とする商品が追加された商品リスト画面をタッチパネル44に表示させて入力操作の待機状態となる(Act22)。
一方、電子機器40のプロセッサ41は、店舗サーバ10から商品データレコードを受信した後(図11、Act28)、販促企画データが受信された場合(Act29のYES)、告知型データ64Aに設定された告知情報のデータであるかを判別する。告知型データ64Aに設定された販促企画データである場合(Act30のNO)、プロセッサ41は、販促企画データをメインメモリ42あるいは補助記憶デバイス43に記憶させる(Act31)。プロセッサ41は、販促企画データに含まれる画像データをもとに、タッチパネル44に告知情報を表示させる(Act32)。
タッチパネル44に表示される告知情報には、例えば表示を終了させるための「閉じる」ボタンが設けられる(図16参照)。「閉じる」ボタンの操作により告知情報の表示終了が指示されると、プロセッサ41は、商品スキャニングされた商品の商品情報を生成して補助記憶デバイス43に記憶させる。すなわち、プロセッサ41は、通常の商品登録を実行して(Act38)、商品が追加された商品リスト画面をタッチパネル44に表示させて入力操作の待機状態となる(Act22)。
以下、販促管理データ64に設定された販促企画データと関係する商品が商品スキャニングされる場合について説明する。ここでは、図9に示すクーポン型データ64Bの成立条件データ64D5において設定される第1〜第4成立条件にそれぞれ該当する場合について説明する。
まず、第1成立条件が成立する場合の商品スキャニングの例について説明する。第1成立条件は、第1商品の商品情報が先に登録(購入対象として商品情報が記憶媒体に記憶)され、その後、第2商品の商品情報が登録(購入対象として商品情報が記憶媒体に記憶)される場合に成立する。
プロセッサ41は、商品スキャニングによって第1商品に該当する商品の商品登録データを店舗サーバ10に送信した結果(Act27)、店舗サーバ10からクーポン型データ64Bに設定された販促企画データを受信する(Act30のYES)。プロセッサ41は、販促企画データをメインメモリ42あるいは補助記憶デバイス43に記憶させる(Act33)。プロセッサ41は、販促企画データに含まれる画像データをもとに、タッチパネル44に特典情報を表示させる(Act34)。
図16は、特典情報表示画面SC3の一例を示す図である。特典情報表示画面SC3には、特典情報領域85が設けられ、特典情報領域85の内部に特典内容領域86と「閉じる」ボタン87が設けられる。特典内容領域86は、販促企画データに含まれる画像データをもとに表示されるもので、特典の内容を示す情報が含まれる。図16に示す例では、「商品D」に対する特典として「20円引」の値引きクーポンが設定されていることを示している。「閉じる」ボタン87は、特典情報表示画面SC3の表示を終了させるためのボタンである。
例えば、図9に示す企画番号1の販促企画データには、第1商品として「商品A」、第2商品として「商品D」が設定され、特典データとして「値引クーポン」が設定されている。従って、「商品A」について商品スキャニングすることで、図16に示すように、「商品D」に適用される「値引クーポン」の特典情報が表示される。これにより、客に対して「商品D」の購入意欲を向上させて、「商品D」について販促することができる。
ここで、「閉じる」ボタン87の操作により特典情報の表示終了が指示されると(Act35のYES)、プロセッサ41は、商品スキャニングされた商品の商品情報を生成して補助記憶デバイス43に記憶させる。第1成立条件では、第1商品の登録後に第2商品の商品情報が登録される場合であるので、Act36では第2商品が登録されていないと判別される(Act36のNO)。プロセッサ41は、第1商品に該当する商品について通常の商品登録を実行して(Act38)、商品が追加された商品リスト画面をタッチパネル44に表示させて入力操作の待機状態となる(Act22)。
次に、第1商品の商品情報が登録された後、商品情報が登録された第1商品に対応する第2商品について商品スキャニングされた場合について説明する。この場合、プロセッサ41は、商品スキャニングされた商品の商品IDをもとに、受信済みの販促企画データの第2商品を検索する。この結果、プロセッサ41は、第2商品に該当する商品IDが検索された場合(Act40のYES)、この商品に対して該当する販促企画データに設定された特典データが示す特典を適用して(Act41)、商品情報を登録する(Act38)。すなわち、先に第1商品の商品情報が登録された後、第2商品が商品スキャニングされたことにより第1成立条件が成立したことになる。この場合、プロセッサ41は、第2商品に対して特典を適用して、第2商品の商品情報を補助記憶デバイス43に記憶させる。
例えば、図9に示す企画番号1の販促企画データの場合、「商品A」の商品情報が先に登録されている場合には、「商品D」が商品スキャニングされることにより、値引「20円」の特典を適用して「商品D」の元の売価から値引きして「商品D」の商品情報を補助記憶デバイス43に記憶させる。
第1成立条件に基づいて登録された第2商品については、第1商品の登録がキャンセルされた場合には、第2商品の特典を適用した商品情報を無効する。すなわち、プロセッサ41は、客の操作によって、商品リスト画面SC1に表示された登録済みの商品が選択され、所定の操作によりキャンセル(記憶された商品情報の削除)が指定された場合(図12、Act50のYES)、キャンセル対象とする商品が第1商品として設定されているかを、受信済みの販促企画データの第1商品を検索して判別する。
ここで、第1商品に該当しない場合には(Act51のNO)、プロセッサ41は、キャンセル対象として選択された商品の商品情報を補助記憶デバイス43から削除すると共に、キャンセル対象とする商品を削除した商品リスト画面SC1を表示させる(Act54)。
また、キャンセル対象とする商品が第1商品として、受信済みの販促企画データから検索される場合(Act51のYES)、プロセッサ41は、該当する第1商品に対応する第2商品の商品情報が既に登録されているか判別する。ここで、第2商品の商品情報が既に登録されている場合には(Act52のYES)、プロセッサ41は、登録済みの第2商品に該当する商品の商品情報を無効にして(特典の取り消し)、特典を適用しない商品情報(元の売価)に変更する(Act53)。すなわち、プロセッサ41は、補助記憶デバイス43に記憶済みの第2商品に該当する商品の商品情報を削除し、特典を適用しない第2商品に該当する商品の商品情報を記憶させる。また、プロセッサ41は、第2商品に該当する商品について、例えば特典が適用される前の元の売価が変更された商品リスト画面SC1を表示させる(Act54)。
次に、第2成立条件が成立する場合の商品スキャニングの例について説明する。第2成立条件は、第1成立条件と同様に、第1商品と第2商品の商品情報が登録されるが、第1商品の商品情報の登録がキャンセルされた場合には、第2商品の特典を適用した商品情報をそのまま有効として商品情報の変更をしない。以下、前述した第1成立条件が成立する場合と異なる処理について説明する。
プロセッサ41は、商品リスト画面SC1に表示された登録済みの商品が選択され、所定の操作によりキャンセル(記憶された商品情報の削除)が指定された場合(図12、Act50のYES)、キャンセル対象とする商品が第1商品として設定されているかを、受信済みの販促企画データの第1商品を検索して判別する。
ここで、キャンセル対象とする商品が第1商品として設定されている販促企画データが判別され、該当する販促企画データの成立条件に第2成立条件が設定されている場合には、プロセッサ41は、第2商品に該当する商品については特典を無効にしないと判別する(Act51のNO)。以下、前述と同様の処理を実行する。この場合、プロセッサ41は、第1成立条件の場合と同様にして、キャンセル対象とする商品(第1商品)の商品情報を補助記憶デバイス43から削除し、削除された商品(第1商品)に対応する第2商品の商品情報が記憶済みであっても第2商品の商品情報については変更しない。プロセッサ41は、キャンセル対象とする商品を削除した商品リスト画面SC1を表示させる(Act54)。
なお、第2成立条件では、第1商品について商品スキャニングのみがされて、第1商品の商品情報が登録されない場合にも有効とすることができる。この場合、電子機器40では、商品スキャニングにより商品コードを検出するが、この検出した商品コードに対応する商品情報を購入対象として補助記憶デバイス43に記憶させないようにできるものとする。例えば図16に示す特典情報表示画面SC3において、「閉じる」ボタン87の他に、商品スキャニングした商品についての商品登録の登録中止を指示する中止ボタン(図示せず)を設ける。
プロセッサ41は、特典情報表示画面SC3の中止ボタンに対する操作により、商品登録の登録中止が指示されると商品情報を補助記憶デバイス43に記憶させずに、特典情報表示画面SC3の表示に代えて、商品スキャニングされた商品が追加されていない商品リスト画面SC1を表示させる(Act22)。この時、商品スキャニングされた商品が第1商品に該当する場合、電子機器40は、店舗サーバ10から販促企画データを受信している。すなわち、電子機器40は、商品スキャニングをすることにより、商品情報を登録せずに、商品スキャニングした商品(第1商品)に対して第2商品として設定された商品の特典情報を取得して補助記憶デバイス43に記憶させておくことができる。従って、客は、特典情報を取得することを目的として商品スキャニングをすることができる。これにより、客は、買い物途中で、複数の商品に対する各種のクーポンやポイントを集めて買い物を続けることができる。店舗側は、それぞれの客に適した特典情報を効率的に提供することができる。
従って、第2成立条件が成立する場合の商品スキャニングでは、第1商品に該当する商品については、購入対象として商品情報を補助記憶デバイス43に記憶させた場合、あるいは商品コードを検出することで特典情報(販促企画データ)を店舗サーバ10から取得するのみで商品情報を補助記憶デバイス43に記憶させない場合の何れであっても、その後に第2商品に該当する商品の商品スキャニングをすることで、第2商品に該当する商品について特典を適用した商品情報を登録することができる。
次に、第3成立条件が成立する場合の商品スキャニングの例について説明する。第3成立条件は、第1商品の商品情報が登録された時、それ以前に、第2商品について商品情報が登録されている場合に成立する。第3成立条件では、第1商品の商品情報が登録されている場合に、第1商品の商品情報の登録がキャンセル(記憶された商品情報の削除)された場合には、第2商品の特典を適用した商品情報を無効として、特典を適用しない商品情報(元の売価)に変更する。なお、第3成立条件では、前述した第2成立条件の場合と同様にして、商品コードの検出により、商品情報を補助記憶デバイス43に記憶させずに、特典情報が取得された場合にも成立するようにしても良い。
前述した説明と重複する部分については省略する。
電子機器40において、第1商品に該当する商品について商品スキャニングされた場合、店舗サーバ10からクーポン型データ64Bの販促企画データ(クーポン)が受信される。プロセッサ41は、販促企画データが受信された場合(Act30のYES)、販促企画データを記憶して(Act33)、特典情報表示画面SC3を表示させる(Act34)。
「閉じる」ボタン87の操作により特典情報の表示終了が指示されると(Act35のYES)、プロセッサ41は、商品スキャニングされた商品に対応する第2商品を、販促企画データをもとに判別する。そして、プロセッサ41は、第2商品に対応する商品の商品情報が補助記憶デバイス43に購入対象として記憶済みであるかを判別する。ここで、第2商品に対応する商品の商品情報が記憶済みである場合(Act36のYES)、プロセッサ41は、記憶済みの第2商品に対応する商品の商品情報を削除し、特典を適用した商品情報を生成する(Act37)。プロセッサ41は、商品スキャニングされた商品(第1商品)の商品情報と、変更された第2商品に該当する商品の商品情報を補助記憶デバイス43に記憶させる(Act38)。
第3成立条件の場合には、記憶済みの第1商品に対応する商品の商品情報がキャンセル(削除)された場合には、前述した第1成立条件と同様にして、第2商品の特典を適用した商品情報を無効として、特典を適用しない商品情報(元の売価)に変更する。詳細な説明については省略する。
次に、第4成立条件が成立する場合の商品スキャニングの例について説明する。第4成立条件は、第3成立条件と同様に、第1商品の商品情報が登録された時、それ以前に、第2商品について商品情報が登録されている場合に成立するが、第1商品の登録がキャンセル(記憶された商品情報が削除)された場合には、第2商品の特典を適用した商品情報をそのまま有効として商品情報の変更をしない。第4成立条件では、第1商品について商品スキャニングのみがされて、第1商品の商品情報が登録されない場合にも有効とする。
なお、第4成立条件が成立する場合については、前述した第3成立条件と同様に、第1商品と第2商品のそれぞれに対応する商品の商品情報が登録されるものとして詳細な説明を省略する。また、登録済みの第1商品に対応する商品のキャンセルについては、前述した第2成立条件の場合と同様にして実行されるものとして詳細な説明を省略する。
このようにして、本実施形態の店舗システム1では、電子機器40において、販促管理データ64に設定された販促企画データに応じた特典情報の提供、及び特典を適用した商品情報の登録が可能となる。販促企画データの提供は、客が買い物途中で商品スキャニングした商品に応じて実行される。従って、客毎に適した販促内容の販促企画データを買い物途中で提供することができる。
電子機器40のプロセッサ41は、買い物都庁において、商品リスト画面SC1の情報表示ボタン75が操作された場合(図12、Act63のYES)、店舗サーバ10から受信すみの販促企画データ(画像データ)に基づいて、情報一覧画面SC4をタッチパネル44に表示させる(Act64)。
図17は、情報一覧画面SC4の一例を示す図である。
図17に示す情報一覧画面SC4では、図9に示すクーポン型データ64Bに設定された、第1商品とする「商品A」「商品B」「商品C」について商品登録を登録することにより取得された、第2商品とする「商品D」「商品F」「商品G」の販促情報90,92,94が表示されている。販促情報90,92,94には、それぞれ特典データの内容(クーポンの内容)が表示されている。
また、販促情報90には、特典を適用済みであることを示すマーク90Aが付加されている。すなわち、図17に示すマーク90Aは、「商品D」について商品スキャニングすることで「20円引」の特典を適用した、「商品D」についての商品情報が登録済みであることを示す。なお、販促情報91は、告知型データ64Aの販促企画データに基づくもので、商品Eに関する情報が提供されている。
このように、電子機器40では、商品リスト画面SC1の情報表示ボタン75に対する操作に応じて、取得済みの特典情報を表示する。従って、客は、特典の取得時のみでなく、買い物途中の任意のタイミングで利用可能な特典を確認することができる。このため、特典が適用される商品が購入されやすくなり、販促の効果が向上する。
売場での買物を終えた客は、タッチパネル44に表示されている商品リスト画面SC1の会計ボタン73にタッチして、会計の実行を宣言する。電子機器40のプロセッサ41は、会計ボタン73がタッチされたことを検知すると(図12、Act55のYES)、会員IDを含む取引の内容を示す取引バーコードを生成して(Act57)、タッチパネル44に表示させる。客は、電子機器40を所持したまま、チェックアウト処理をするチェックアウト端末60の設置場所へと移動する。客は、タッチパネル44に表示された取引バーコードを、チェックアウト端末60のカメラによって読み取らせる。取引バーコードの読み取りが完了されると(Act58のYES)、プロセッサ41は、商品登録処理を終了する。
チェックアウト端末60は、電子機器40から取引バーコードを読み取ると、取引バーコードが示すデータと共にチェックアウト要求を店舗サーバ10に送信する。
なお、電子機器40は、取引明細データを店舗サーバ10に対して送信すると共に、会員IDを含むチェックアウト要求を店舗サーバ10に送信して、決済処理要求するようにしても良い。
店舗サーバ10のプロセッサ11は、チェックアウト要求を受信すると(図10、Act16のYES)、チェックアウト要求に含まれる会員IDに対応する客についての取引明細データに基づいて、例えば会員が登録済みの決済方法(クレジット決済の場合はクレジット会社など、予め電子マネー決済を登録している場合は電子マネー媒体)を利用して決済処理を実行する。これにより、店舗サーバ10は、電子機器40を利用した1取引分の処理を終了する。
このようにして、本実施形態における店舗システム1では、店舗内での買い物途中に、この買い物に利用することができる商品の販売促進のための情報を提供することが可能となる。
なお、前述した説明では、電子機器40において、店舗サーバ10から受信した販促企画データをもとに、第2商品に対する特典の適用/不適用を判別して、取引明細データを生成している。本実施形態の店舗システム1では、電子機器40と同様にして、店舗サーバ10において取引明細データを生成するようにしても良い。店舗サーバ10は、電子機器40から受信した商品登録データが示す商品IDが販促管理データ64に設定された第1商品を示す場合に、販促企画データを電子機器40に送信して、販促情報を表示させる。これにより、前述した場合と同様の効果が得られる。
なお、前述した説明では、Act29において、販促企画データが受信されない場合には(Act29のNO)、商品IDが受信済みの販促企画データに設定された第2商品に該当するか判別しているが、Act38,Act39の処理に遷移するようにしても良い。
また、店舗サーバ10の譲渡は一般に、プログラムがROM、HDD等の記録媒体に記憶された状態にて行われる。しかしこれに限らず、プログラムが記録媒体に記憶されていない状態で譲渡されてもよい。そしてこの場合は、店舗サーバ10が備える書き込み可能な記憶デバイスに、この店舗サーバ10とは個別に譲渡されたプログラムがユーザなどの操作に応じて書き込まれる。プログラムの譲渡は、リムーバブルな記録媒体に記録して、あるいはネットワークを介した通信により行うことができる。記録媒体は、CD−ROM,メモリカード等のようにプログラムを記憶でき、かつ装置が読み取り可能であれば、その形態は問わない。
また、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。