以下、図面を参照して実施の形態を詳細に説明する。
[第1の実施形態]
まず、第1の実施形態の取引管理システムについて図1を用いて説明する。図1は、第1の実施形態の取引管理システムの一例を示す図である。
取引管理システム50は、商品の取引を管理するシステムであり、小売店等で用いられるシステムである。取引管理システム50は、プリンタ装置10と、POS端末20と、情報処理装置30とを含む。プリンタ装置10は、ネットワークを介してPOS端末20および情報処理装置30と情報の送受信が可能である。POS端末20は、ネットワークを介して情報処理装置30とプリンタ装置10と情報の送受信が可能である。ネットワークは、有線ネットワークであってもよいし、無線ネットワークであってもよい。なお、プリンタ装置10とPOS端末20とは、ケーブル等で接続し直接通信することが可能である。
プリンタ装置10は、POS端末20から情報を受信し、POS端末20から受信した情報に基づきレシートを印刷および排出する。プリンタ装置10は、制御部11と、通信部12と、記憶部13と、出力部14と、表示受付部15とを備える。
制御部11は、プリンタ装置10の制御を行うものであり、たとえば、プロセッサである。制御部11は、情報の送受信の指示を通信部12に行い、情報の読出し指示を記憶部13に行い、レシート印刷の指示を出力部14に行い、画面の表示指示や入力受付指示を表示受付部15に行う。
通信部12は、他の電子機器と情報通信を行うものであり、たとえば、通信インタフェースである。通信部12は、POS端末20から決済情報を受信する。決済情報は、顧客が購入した商品の商品識別情報、商品名、商品価格等を含む情報である。また、決済情報には、決済を行った時刻、決済を行ったPOS端末20を識別する情報を含む。商品識別情報は、商品を識別する情報である。また、通信部12は、商品識別情報およびキャンペーン応募要否の情報を情報処理装置30に送信する。通信部12は、POS端末20と情報通信を行う第1の通信部と情報処理装置30と情報通信を行う第2の通信部とを備えてもよい。
記憶部13は、キャンペーン商品リストを記憶する。キャンペーン商品リストは、小売店やメーカがキャンペーン商品として指定した商品を管理する情報である。キャンペーン商品リストは、キャンペーン対象の商品の商品識別情報を含む。
出力部14は、紙に印刷する機能を備えるものである。出力部14は、POS端末20から受信した決済情報に基づき、レシートを印刷し排出する。
表示受付部15は、制御部11から表示する指示を受けて画面を表示し、顧客から画面に対する入力を受け付けるものであり、たとえば、タッチパネルを備えたディスプレイである。制御部11は、決済情報に含まれる商品識別情報がキャンペーン商品リストに含まれる場合、商品識別情報に対応する商品のキャンペーン応募の画面を表示する指示を表示受付部15に行う。
表示受付部15は、顧客からキャンペーン応募の要否情報の入力を受け付ける。キャンペーン応募の要否情報とは、商品識別情報に対応する商品についてキャンペーンに応募する(キャンペーン応募「要」)またはキャンペーンに応募しない(キャンペーン応募「否」)を示す情報である。
制御部11は、商品識別情報と表示受付部15を介して受け付けたキャンペーン応募の要否情報とを情報処理装置30に送信する指示を通信部12に行う。制御部11は、キャンペーン応募の要否情報の入力を所定時間受け付けない場合、キャンペーン応募について要または否を決定する情報と商品識別情報とを情報処理装置30に送信する指示を通信部12に行う。
POS端末20は、商品に付与されたバーコードや二次元バーコードから商品識別情報を読み取り、会計処理を行う機能を有している。POS端末20は、制御部21と、通信部22と、読取部23と、表示部24とを備える。
制御部21は、POS端末20の制御を行うものであり、たとえば、プロセッサである。制御部21は、通信部22を制御し、情報の送受信を行う。制御部21は、読取部23を介して読み取った商品識別情報を情報処理装置30に送信し、商品識別情報に対応する商品名および商品価格を情報処理装置30から受信する。制御部21は、決済情報(商品識別情報、商品名、商品価格、決済を行った時刻、決済を行ったPOS端末20を識別する情報)をプリンタ装置10に送信する。
読取部23は、商品に付与された商品識別情報を読み取る機器であり、たとえば、スキャナやカメラ等である。商品に付与された商品識別情報は、バーコードや二次元バーコード等で表される。商品識別情報(商品コードとも記載する)は、JAN(Japan Article Number)コード等の規格で定められた情報でもよいし、小売店やメーカが固有に定めた情報でもよい。
なお、読取部23は、POS端末20で会計を行う顧客が所持する会員カード等に付与されたバーコード等をスキャンし、顧客を識別するための顧客識別情報を読み取ることもできる。取引管理システム50は、POS端末20で会計を行った商品の商品識別情報と会計を行った顧客の顧客識別情報とを対応づけて管理できる。
表示部24は、情報を表示するものであり、たとえば、ディスプレイである。表示部24は、商品の決済を行った情報(商品価格、合計金額、顧客からの預り金額、釣銭の金額)を表示する。
なお、POS端末20は、レジ係員が操作するテンキーやタッチパネル等の入力部や、現金を出し入れするための収納部や、カードを取り扱うカードリーダ等も備えるが、図示を省略する。
情報処理装置30は、商品の取引を管理するコンピュータである。情報処理装置30は、制御部31と、記憶部32とを備える。制御部31は、情報処理装置30の制御を行うプロセッサである。記憶部32は、商品管理情報33を記憶する記憶装置である。商品管理情報33は、商品識別情報と、商品名と、商品価格とを対応づけた情報である。制御部31は、POS端末20から商品識別情報を受信し、商品識別情報に対応する商品名および商品価格をPOS端末20に送信する。また、制御部31は、プリンタ装置10から商品識別情報とキャンペーン応募の要否情報を受信し、記憶部32に記憶する。
ここで、プリンタ装置10とPOS端末20と情報処理装置30とを用いた取引管理方法について説明する。顧客は、小売店において、商品Aを購入するためにPOS端末20を操作するレジ係員に商品Aを渡し、会計を行うものとする。レジ係員は、顧客から商品Aを受け取り、読取部23を用いて商品Aに付与されたバーコードを読み取り、顧客から現金を受け取る。
POS端末20は、読取部23を介して商品Aに付与されたバーコードから商品識別情報(たとえば「001」)を読み取り、情報処理装置30に送信する。情報処理装置30は、POS端末20から商品識別情報を受信する。情報処理装置30は、受信した商品識別情報に対応する商品名および商品価格を商品管理情報33から取得し、POS端末20に送信する。POS端末20は、情報処理装置30から受信した商品名および商品価格に基づき、商品の合計金額を計算する。POS端末20は、商品の合計金額、商品の顧客から預かった現金の金額および釣銭の金額を表示部24に表示する。POS端末20は、商品Aの決済情報(商品Aの商品識別情報、商品Aの商品名、商品Aの価格、商品Aの決済時刻、商品Aの決済を行ったPOS端末20の識別情報)をプリンタ装置10に送信する。
プリンタ装置10は、商品Aの決済情報に基づき、レシートを印刷し排出する。レジ係員は、顧客にレシートを渡す。
また、プリンタ装置10は、商品Aの商品識別情報(「001」)が、記憶部13に記憶されたキャンペーン商品リストに含まれるか否かを判定する。プリンタ装置10は、商品Aの商品識別情報がキャンペーン商品リストに含まれる場合、表示受付部15に商品Aのキャンペーン応募の画面を表示し、キャンペーン応募の要否情報の入力を顧客から受け付ける。
プリンタ装置10は、キャンペーン応募の要否情報(「要」または「否」の情報)の入力を受け付け、商品Aの商品識別情報や商品Aの決済時刻とともに情報処理装置30に送信する。情報処理装置30は、プリンタ装置10から受信した情報を記憶部32に蓄積する。
取引管理システム50を用いる小売店は、情報処理装置30で蓄積した情報に基づき、キャンペーン応募の要否情報の分析が可能となる。また、情報処理装置30は、商品Aのキャンペーンを実施するメーカに対し、キャンペーン応募要否情報や商品Aの決済時刻を送信する。メーカは、情報処理装置30から受信した情報に基づき、キャンペーン応募の「要」と「否」の比率等を分析できる。
このように、プリンタ装置10において、顧客が購入した商品のキャンペーン応募の画面を表示し、キャンペーン応募の要否情報の入力を受け付けることで、POS端末20のソフトウェア構成を改変せずにキャンペーン応募の要否情報を取得できる。
従来、小売店やメーカは、顧客からキャンペーンに応募する旨の情報を受け付けるのみであり、応募しない旨の情報の収集は行われなかった。このため、小売店やメーカは、顧客がキャンペーンに応募しない理由について分析することが困難であった。また、小売店やメーカは、顧客がキャンペーン商品を購入する場所とキャンペーンに応募する場所および時刻等の対応関係について把握することは困難であった。
取引管理システム50を用いることにより、小売店やメーカは、キャンペーン応募「要」または「否」の情報を収集することが可能となる。言い換えると、取引管理システム50は、キャンペーンに応募する顧客のみからではなく、応募を拒否する顧客の情報も収集できる。また、顧客が会計処理を行った場所(POS端末20やプリンタ装置10の識別情報)および決済時刻の情報とともにキャンペーン応募の要否情報を収集することで、従来よりも詳しくキャンペーン商品の販売情報を分析することが可能となる。
このように、取引管理システム50は、キャンペーン商品の販売に関して情報収集の向上を図ることができる。
[第2の実施形態]
次に、第2の実施形態として、情報処理装置30をサーバに適用した取引管理システムについて図2を用いて説明する。図2は、第2の実施形態の取引管理システムの一例を示す図である。
取引管理システム400は、POSシステム410とサーバ200a,200b,200c,…と顧客端末300a,300b,…とを含む。
POSシステム410は、複数のPOS端末100a,100b,…と、サーバ(POSサーバ)200と、データベース250とを含む。POSシステム410の内部ネットワークは、POSシステム410における専用回線を用いたネットワークである。また、POSシステム410は、ネットワーク420を介してPOSシステム410の外部に接続する。なお、POSシステム410の内部ネットワークおよびネットワーク420は、無線ネットワーク、有線ネットワークを問わない。以下の説明において、サーバ(POSサーバ)200をPOSサーバ200と記載する。POSシステム410は、ネットワーク420を介してサーバ(A社サーバ)200a,サーバ(B社サーバ)200b,サーバ(C社サーバ)200c,…や顧客端末300a,300b,…と情報の送受信を行う。以下の説明において、サーバ(A社サーバ)200aをA社サーバ200aと記載し、サーバ(B社サーバ)200bをB社サーバ200bと記載し、サーバ(C社サーバ)200cをC社サーバ200cと記載する。
POS端末100a,100b,…は、POSサーバ200とPOSシステム410の内部ネットワークを介して接続する。また、POS端末100a,100b,…は、通信機能を有するプリンタ装置160a,160b,…を備える。POS端末100a,100b,…は、同一の機能を備えており、以下の説明においてPOS端末100aについて説明する。また、プリンタ装置160a,160b,…は、同一の機能を備えており、以下の説明においてプリンタ装置160aについて説明する。
POS端末100aは、POSサーバ200やプリンタ装置160aに商品取引の情報を送信する。POS端末100aの詳細については、後で図3および図4を用いて説明する。なお、プリンタ装置160aは、POS端末100aに対して1台ずつ接続する構成とすることができる。
POSサーバ200は、データベース250と接続する。POSサーバ200は、複数のPOS端末100a,…を管理し、POS端末100a,…と情報の送受信を行うコンピュータである。また、POSサーバ200は、ネットワーク420を介してA社サーバ200a,B社サーバ200b,C社サーバ200c,…と情報の送受信を行う。また、POSサーバ200は、POS端末100a,…が送信した商品取引の情報や、顧客端末300a,300b,…が送信した商品キャンペーンの応募に関する情報をデータベース250に登録する。
A社サーバ200a,B社サーバ200b,C社サーバ200c,…は、商品を提供する各企業が提供するコンピュータである。A社サーバ200a,B社サーバ200b,C社サーバ200c,…は、商品のキャンペーン情報等をPOSサーバ200に送信し、商品のキャンペーン応募情報等をPOSサーバ200から受信する。また、A社サーバ200a,B社サーバ200b,C社サーバ200c,…は、顧客端末300a,300b,…に対して商品のキャンペーン情報等を提供できる。
顧客端末300a,300b,…は、商品を購入しキャンペーンに応募する顧客が利用する情報処理装置である。顧客端末300aは、たとえば、パソコン等である。顧客端末300bは、たとえば、携帯電話やスマートフォンやタブレット型端末等である。顧客端末300a,300b,…は、応募完了の通知をPOSサーバ200から受信し、A社サーバ200a,B社サーバ200b,C社サーバ200c,…にアクセスしてキャンペーン情報の閲覧等が可能である。
次に、POS端末の外観について図3を用いて説明する。図3は、第2の実施形態のPOS端末の外観の一例を示す図である。
POS端末100aは、商品に付与されたバーコードの読取や購入商品の決済を行うための装置である。POS端末100aは、タッチパネル110、ディスプレイ111、カスタマディスプレイ112、プリンタ装置160a、キーボード114、自動釣銭機115、キャッシュドロア116、自動釣札機117、スキャナ118、制御部150を有する。なお、図3に示すPOS端末100aは一例であり、タブレット型パソコンやモバイル端末を利用したPOS端末であってもよい。
タッチパネル110は、表示した画面を押下することでPOS端末100aに対する操作入力を受け付ける入力機器である。
ディスプレイ111は、POS端末100aの商品の取引作業を行うための所定のGUI(Graphical User Interface)を表示する。また、ディスプレイ111は、たとえば、液晶ディスプレイである。ディスプレイ111は、タッチパネル110の下層に位置している。ディスプレイ111の表示する画面は、タッチパネル110を透過して、レジ係員から視認可能である。レジ係員は、ディスプレイ111によって表示された画面を見ながら、タッチパネル110に対するタッチ操作により処理の選択やデータ入力ができる。カスタマディスプレイ112は、顧客側に取引情報を表示する表示装置であり、たとえば、商品購入代金の合計額、顧客からの預かり価格、釣銭価格等を表示する。
キーボード114は、ディスプレイ111に表示されたGUIを操作するための入力装置である。
自動釣銭機115は、顧客から受け取った硬貨の入金と、釣銭の出金とを行う。キャッシュドロア116は、硬貨および紙幣を収納する収納庫である。自動釣札機117は、顧客から受け取った紙幣の入金と、釣札の出金とを行う。
スキャナ118は、商品に付与されたバーコードや文字情報等を読み取るための装置である。レジ係員は、スキャナ118を商品に付されたバーコードに向けてかざすことで、スキャナ118を入力装置とした商品コードの入力を行う。なお、商品コードとは、商品に付与されたバーコードから取得した商品を識別するための情報である。商品コード等の入力結果は、ディスプレイ111,カスタマディスプレイ112に表示されて、レジ係員や顧客が商品コード等の入力結果を確認することができる。
制御部150は、POS端末100aの制御を行うコンピュータである。制御部150の詳細は、図4を用いて説明する。なお、POS端末100b,…も、POS端末100aと同様である。
プリンタ装置160aは、商品の精算処理結果をロール紙に印字してレシートを発行する印字手段である。また、プリンタ装置160aは、制御部150とは独立した通信機能を有し、POSサーバ200に情報を送信する。また、プリンタ装置160aは、ディスプレイ170にキャンペーン応募に関する画面を表示させ、タッチパネル180からの入力を受け付ける。
ディスプレイ170は、ディスプレイ111およびカスタマディスプレイ112とは異なり、プリンタ装置160aに接続し、キャンペーン商品の応募に関する画面を表示する。ディスプレイ170は、上下左右に可動できる構造であり、通常、カスタマディスプレイ112の表示方向と略同一の表示方向となる位置に固定する。顧客は、ディスプレイ170に表示された画面を目視し、タッチパネル180に対し操作入力を行う。タッチパネル180は、タッチパネル110とは異なり、プリンタ装置160aに接続し、顧客からの操作入力を受け付ける。プリンタ装置160aの詳細については、後で図4を用いて説明する。
次に、POS端末のハードウェア構成について図4を用いて説明する。図4は、第2の実施形態のPOS端末のハードウェア構成の一例を示す図である。
POS端末100aは、制御部150に各種入出力装置を接続する。制御部150は、プロセッサ151によって装置全体が制御されている。プロセッサ151は、たとえば、CPU(Central Processing Unit)等である。プロセッサ151には、バス157を介してRAM(Random Access Memory)152と、不揮発性メモリ153と、通信インタフェース154、グラフィック処理装置155、入出力インタフェース156が接続されている。
RAM152には、プロセッサ151に実行させるOS(Operating System)のプログラム、POS業務を実行するためのアプリケーションプログラムの少なくとも一部が一時的に格納される。また、RAM152には、プロセッサ151による処理に必要な各種データが格納される。
不揮発性メモリ153は、POS端末100aのシステム設定に必要な情報やファームウェア等を記憶する記憶部であり、たとえば、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)等である。不揮発性メモリ153は、バス157を介して情報を書き込むことができる。通信インタフェース154は、ネットワーク420を介してデータの送受信を行う。
グラフィック処理装置155には、ディスプレイ111およびカスタマディスプレイ112が接続されている。グラフィック処理装置155は、プロセッサ151からの命令に応じて、POS業務を行うために必要な情報をディスプレイ111およびカスタマディスプレイ112の画面に表示させる。
入出力インタフェース156には、タッチパネル110、キーボード114、プリンタ装置160a、自動釣銭機115、キャッシュドロア116、自動釣札機117、スキャナ118、が接続されている。入出力インタフェース156は、タッチパネル110、キーボード114、プリンタ装置160a、自動釣銭機115、キャッシュドロア116、自動釣札機117、スキャナ118からそれぞれ送られてくる信号をバス157を介してプロセッサ151に送信する。
プリンタ装置160aは、プロセッサ161、メモリ162、通信インタフェース163、グラフィック処理装置164、入出力インタフェース165を含む。
プロセッサ161は、プリンタ装置160aを制御する。プロセッサ161は、たとえば、CPU等である。プロセッサ161には、バスを介してメモリ162と、通信インタフェース163と、グラフィック処理装置164と、入出力インタフェース165が接続されている。メモリ162には、制御部150から受け付けた情報や、タッチパネル180から受け付けた情報等が格納される。
通信インタフェース163は、ネットワーク420を介してPOSサーバ200に情報を送信する。プリンタ装置160aは、POS端末100aの制御部150とは独立した通信インタフェース163を有することにより、プリンタ装置160aから制御部150を介さずにPOSサーバ200に情報を送信することが可能である。なお、通信インタフェース163は、有線通信、無線通信のいずれかまたは両方に対応可能であるものとする。たとえば、通信インタフェース163は、有線LAN(Local Area Network)対応のモジュールであってもよいし、無線通信対応のモジュールであってもよい。また、通信インタフェース163は、POS端末100aのみではなく、POSサーバ200等の他のコンピュータに対して情報を送受信することが可能である。
グラフィック処理装置164には、ディスプレイ170が接続されている。グラフィック処理装置164は、プロセッサ161からの命令に応じて、キャンペーン商品の応募情報や販売促進情報をディスプレイ111に表示させる。
入出力インタフェース165には、タッチパネル180が接続されている。入出力インタフェース165は、タッチパネル180から送られてくる信号をプロセッサ161に送信する。
以上のようなハードウェア構成によって、本実施の形態の処理機能を実現することができる。なお、これらの構成は一例であり、POS端末100aは、FPGA(Field Programmable Gate Array)やDSP(Digital Signal Processer)等からなるモジュールを含んで構成することもできる。
なお、POS端末100b,…も、POS端末100aと同様である。また、上記のハードウェア構成は一例であり、構成部の組み合わせは適宜決定される。上記のハードウェア構成のうち、必要のないものを削除するとしてもよい。
次に、第2の実施形態のサーバのハードウェア構成について図5を用いて説明する。図5は、第2の実施形態のサーバ(POSサーバ)のハードウェア構成の一例を示す図である。
POSサーバ200は、制御部210を含む。制御部210は、プロセッサ211、RAM212、HDD(Hard Disk Drive)213、入出力信号インタフェース214、記憶媒体インタフェース215、通信インタフェース216を含む。POSサーバ200は、プロセッサ211によって装置全体が制御されている。プロセッサ211には、バス217を介してRAM212と複数の周辺機器が接続されている。プロセッサ211は、マルチプロセッサであってもよい。プロセッサ211は、たとえば、CPU、MPU(Micro Processing Unit)、DSP、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、またはPLD(Programmable Logic Device)である。また、プロセッサ211は、CPU、MPU、DSP、ASIC、PLDのうちの2以上の要素の組み合わせであってもよい。
RAM212は、POSサーバ200の主記憶装置として使用される。RAM212には、プロセッサ211に実行させるOSのプログラムやアプリケーションプログラムの少なくとも一部が一時的に格納される。また、RAM212には、プロセッサ211による処理に必要な各種データが格納される。
バス217に接続されている周辺機器としては、HDD213、入出力信号インタフェース214、記憶媒体インタフェース215および通信インタフェース216がある。
HDD213は、内蔵したディスクに対して、磁気的にデータの書き込みおよび読出しを行う。HDD213は、POSサーバ200の補助記憶装置として使用される。HDD213には、OSのプログラム、アプリケーションプログラム、および各種データが格納される。なお、補助記憶装置としては、フラッシュメモリ等の半導体記憶装置を使用することもできる。
入出力信号インタフェース214には、入出力デバイス218が接続されている。入出力デバイス218は、入力デバイスと出力デバイスを含む。入力デバイスの一例として、キーボードや、マウスや、タッチパネル等がある。また、出力デバイスの一例には、モニタや、液晶表示や、各種パネル表示装置等がある。
入出力信号インタフェース214は、キーボードやマウスから送られてくる信号をプロセッサ211に送信する。なお、マウスは、ポインティングデバイスの一例であり、他のポインティングデバイスを使用することもできる。他のポインティングデバイスとしては、タッチパネル、タブレット、タッチパッド、トラックボール等がある。
入出力デバイス218の出力デバイスは、プロセッサ211からの命令に従って、画像をモニタ画面に表示させる。モニタとしては、CRT(Cathode Ray Tube)を用いた表示装置や液晶表示装置等がある。
記憶媒体インタフェース215は、磁気やレーザ等を利用して記憶媒体219に記録されたデータの読み取りや書き込みを行う。また、記憶媒体インタフェース215は、半導体メモリ等の記憶媒体に記録されたデータの読み取りを行うものであってもよい。記憶媒体219とは、たとえば、光ディスクや、フラッシュメモリ等の半導体メモリ等を含む。光ディスクは、光の反射によって読み取り可能なようにデータが記録された可搬型の記録媒体である。光ディスクには、DVD(Digital Versatile Disk)、DVD−RAM、CD−ROM(Compact Disc ‐ Read Only Memory)、CD−R(Recordable)/RW(ReWritable)等がある。
記憶媒体インタフェース215は、POSサーバ200に周辺機器を接続するための通信インタフェースとしても用いることができる。たとえば、記憶媒体インタフェース215には、メモリ装置やメモリリーダライタを接続することができる。メモリ装置は、記憶媒体インタフェース215との通信機能を搭載した記録媒体である。メモリリーダライタは、メモリカードへのデータの書き込み、またはメモリカードからのデータの読出しを行う装置である。メモリカードは、カード型の記録媒体である。
通信インタフェース216は、ネットワーク420に接続されている。通信インタフェース216は、ネットワーク420を介して、POS端末100aやプリンタ装置160aやネットワーク機器との間でデータの送受信を行う。なお、通信インタフェース216は、データベース250と接続してもよいし、ネットワーク420を介してデータベース250と接続してもよい。
以上のようなハードウェア構成によって、第2の実施形態のPOSサーバ200の処理機能を実現することができる。
なお、A社サーバ200a,B社サーバ200b,C社サーバ200c,顧客端末300aも、POSサーバ200と同様である。また、上記のハードウェア構成は一例であり、構成部の組み合わせは適宜決定される。上記のハードウェア構成のうち、必要のないものを削除するとしてもよい。たとえば、A社サーバ200a,B社サーバ200b,C社サーバ200cは、データベース250とは接続せず、POS端末100a,…やプリンタ装置160a,…とのデータ送受信を行うことはない。また、顧客端末300aは、データベース250とは接続しない。
次に、第2の実施形態の顧客端末のハードウェア構成について図6を用いて説明する。図6は、第2の実施形態の顧客端末のハードウェア構成の一例を示す図である。
顧客端末300bは、無線通信部301、プロセッサ302、RAM303、不揮発性メモリ304、ディスプレイ305、タッチパネル306、スピーカ307a、マイクロホン307b、GPS受信機308および生体センサ310を有する。上記のユニットは、それぞれバス309に接続されている。
無線通信部301は、ネットワーク420に属する基地局またはアクセスポイントと無線リンクで接続され、無線通信を行う無線通信インタフェースである。無線通信部301は、基地局またはアクセスポイントを介して、他のコンピュータと通信することができる。無線通信部301が準拠する無線通信規格としては、たとえば、W−CDMA(Wideband - Code Division Multiple Access)、LTE(Long Term Evolution)、IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)802.11などが挙げられる。ただし、顧客端末300bは、無線通信部301に代えてまたは無線通信部301と共に、通信装置とケーブルで接続される有線通信インタフェースを備えてもよい。
プロセッサ302は、POSサーバ200のプロセッサ211と同様、プログラムの命令を実行する演算回路を含むプロセッサである。
RAM303は、POSサーバ200のRAM212と同様、プロセッサ302が実行するプログラムやプロセッサ302が演算に用いるデータを一時的に記憶する揮発性の半導体メモリである。
不揮発性メモリ304は、各種ソフトウェアのプログラムおよびデータを記憶する不揮発性の記憶装置である。不揮発性メモリ304としては、たとえば、フラッシュメモリやSSDなどを用いることができる。記憶されるプログラムには、POSサーバ200やプリンタ装置160a,…と連携して処理を行うアプリケーションプログラムが含まれてもよい。なお、顧客端末300bは、HDDなどの他の種類の記憶装置を備えてもよい。
ディスプレイ305は、プロセッサ302からの指示に応じて操作画面などの画像を表示する。ディスプレイ305としては、たとえば、LCDや有機ELディスプレイなどを用いることができる。
タッチパネル306は、利用者からの入力を受け付ける入力装置である。タッチパネル306は、ディスプレイ305に重ねて設置される。タッチパネル306は、ディスプレイ305に表示された画面に対する利用者のタッチ操作を検出し、タッチ位置をプロセッサ302に通知する。タッチ位置の検出方法としては、抵抗膜方式や静電容量方式などの任意のものを使用できる。なお、顧客端末300bは、タッチパネル306に代えてまたはタッチパネル306と共に、キーパッドなどの他の入力装置を備えてもよい。
スピーカ307aは、プロセッサ302から音声信号としての電気信号を取得し、物理振動に変換して音を再生する。たとえば、利用者が通話を行っているとき、通話相手の声や背景雑音が再生される。マイクロホン307bは、音の物理振動を電気信号に変換し、音声信号としての電気信号をプロセッサ302に出力する。たとえば、利用者が通話を行っているとき、利用者の声や背景雑音がマイクロホン307bから入力される。
GPS受信機308は、複数のGPS(Global Positioning System)衛星それぞれからGPS信号を受信し、受信したGPS信号を用いて顧客端末300bの現在位置を算出する。GPS信号には、GPS衛星が当該GPS信号を送信した時刻が含まれる。現在位置は、複数のGPS衛星からのGPS信号の伝送時間の違いに基づいて算出することができる。現在位置は、たとえば、経度、緯度、高度で表現することができる。
生体センサ310は、生体認証を行う機能を備える。生体認証として、指紋認証や、虹彩認証、静脈認証、声紋認証、顔認証等がある。なお、生体センサ310は、生体認証を行う機能を備えるハードウェアの一例であり、他の機能で代用してもよい。
上記のハードウェア構成は顧客端末300bの一例であり、構成部の組み合わせは適宜決定される。上記のハードウェア構成のうち、必要のないものを削除するとしてもよい。
次に、第2の実施形態の商品管理情報について図7を用いて説明する。図7は、第2の実施形態の商品管理情報の一例を示す図である。
商品管理情報251は、商品に付与されたバーコードに含まれる商品コードを管理する情報である。POS端末100a,…は、商品のバーコードを読み取り、バーコードから商品コードを取得する。POSサーバ200は、POS端末100a,…から商品コードを受信し、商品管理情報251を用いて、受信した商品コードが取扱対象の商品であるか否かを判定する。POSサーバ200は、商品管理情報251に登録がない商品コードについては取扱対象外と判定する。商品管理情報251は、POSサーバ200がアクセス可能なデータベース250やHDD213等の記憶部に記憶される情報である。
商品管理情報251は、商品コード、商品名、価格およびメーカ名の項目を含む。なお、商品管理情報251に含まれる情報は一例であり、商品分類情報や税率区分等のその他の情報を含めてもよい。
商品コードの項目には、バーコードが付与された商品を識別する情報が登録される。なお、商品コードは、JANコード等の規格で定められた情報であってもよいし、小売店や各商品のメーカ等の企業間で定めた独自の情報であってもよい。商品名の項目には、商品コードと対応づけられた商品の名称が登録される。価格(円)の項目には、商品コードと対応づけられた商品の価格が登録される。価格の単位は、円である。メーカ名の項目には、商品コードと対応づけられた商品の製造元である企業名が登録される。
たとえば、商品管理情報251には、商品コードが「03012345」、商品名が「A麦茶」、価格が「105」、メーカ名が「A社」という情報が登録される。これは、商品コード「03012345」と対応づけられた商品の商品名が「A麦茶」であり、「A麦茶」の価格が「105」円であり、「A麦茶」を製造したメーカ名が「A社」であることを示す。
次に、第2の実施形態のキャンペーン商品管理情報について図8を用いて説明する。図8は、第2の実施形態のキャンペーン商品管理情報の一例を示す図である。
キャンペーン商品管理情報252は、キャンペーン対象として指定された商品を管理する情報である。キャンペーン商品管理情報252は、POSサーバ200がアクセス可能なデータベース250またはHDD213等の記憶部に記憶される情報である。POSサーバ200は、キャンペーン商品管理情報252をプリンタ装置160a,…に送信する。プリンタ装置160a,…は、メモリ162等の記憶部にPOSサーバ200から受信したキャンペーン商品管理情報252を記憶し、キャンペーン商品管理情報252に基づいてキャンペーン商品の情報をディスプレイ170に表示させる。
キャンペーン商品管理情報252は、商品コード、商品名、応募IDおよび対象期間の項目を含む。なお、キャンペーン商品管理情報252に含まれる情報は一例であり、その他の情報を含めてもよい。商品コードの項目には、商品を識別する情報が登録される。商品名の項目には、商品コードと対応づけられた商品の名称が登録される。応募IDの項目には、商品コードと対応づけられた商品がキャンペーン対象の商品(キャンペーン対象商品)であることを識別する情報が登録される。対象期間の項目には、キャンペーン対象商品のキャンペーン期間が登録される。
たとえば、キャンペーン商品管理情報252には、商品コードが「03012345」、商品名が「A麦茶」、応募IDが「K001」、対象期間が「2017070120170831」という情報が登録される。これは、商品コード「03012345」と対応づけられた商品の商品名が「A麦茶」であり、「A麦茶」がキャンペーン対象商品であることを識別する情報が「K001」であり、「A麦茶」のキャンペーン期間が「2017年7月1日」から「2017年8月31日」までであることを示す。
次に、第2の実施形態の顧客管理情報について図9を用いて説明する。図9は、第2の実施形態の顧客管理情報の一例を示す図である。
顧客管理情報253は、POSシステム410を稼動させる小売店等が顧客を管理する情報である。たとえば、顧客管理情報253は、顧客が小売店の会員カードに入会する際に申込書に記入した個人情報を電子化した情報である。
顧客管理情報253は、POSサーバ200がアクセス可能なデータベース250またはHDD213に記憶される情報である。顧客管理情報253は、顧客ID、顧客氏名、顧客連絡先および顧客住所の項目を含む。顧客IDの項目には、顧客を識別する情報が登録される。顧客氏名の項目には、顧客の氏名が登録される。顧客連絡先の項目には、顧客が保持する顧客端末300a,300bに連絡が可能なメールアドレスや電話番号等が登録される。顧客住所の項目には、顧客の住所が登録される。
たとえば、顧客管理情報253には、顧客IDが「900123」、顧客氏名が「甲田乙朗」、顧客連絡先が「kouda@abc.co.jp」、顧客住所が「C県D市X町1−1」という情報が登録される。これは、顧客ID「900123」で識別される顧客の氏名が「甲田乙朗」であり、顧客である「甲田乙朗」の連絡先のメールアドレスが「kouda@abc.co.jp」であり、住所が「C県D市X町1−1」であることを示す。
次に、第2の実施形態の販売情報について図10を用いて説明する。図10は、第2の実施形態の販売情報の一例を示す図である。
販売情報500は、POS端末100aが商品に付与されたバーコードを読み取り会計を行う際に、POS端末100aからプリンタ装置160aに対して送信される情報である。プリンタ装置160aは、販売情報500に基づいてレシートを印刷する。
販売情報500は、店舗名、決済時刻、POS端末ID、商品1、商品2および顧客IDの項目を含む。店舗名の項目には、POS端末100aが設置された小売店の店舗の名称が登録される。決済時刻の項目には、POS端末100aが商品の決済を行った日時の情報が登録される。POS端末IDの項目には、決済を行ったPOS端末を識別する情報が登録される。商品1および商品2の項目には、決済を行った商品の商品コード、商品名、商品の個数および商品の価格が登録される。なお、商品1および商品2の項目は、顧客が2点の商品を購入した場合(決済対象の商品個数が2点の場合)の一例である。たとえば、顧客がN点の商品を購入した場合、販売情報500は、商品1,…,商品Nの項目を含む。商品コードの項目には、決済した商品の識別情報が登録される。商品名の項目には、決済した商品の名称が登録される。個数の項目には、決済した商品の個数の情報が登録される。価格の項目には、決済した商品の価格の情報が登録される。顧客IDの項目には、決済を行った顧客を識別する情報が登録される。なお、顧客IDを有しない顧客(たとえば、小売店で会員カードを作成していない顧客)が買い物をした場合、販売情報500に顧客IDは含まれない。
たとえば、販売情報500には、店舗名が「AスーパーB町支店」、決済時刻が「201707101215」、POS端末IDが「PP001」という情報が登録される。また、商品1において、商品コードが「03012345」、商品名が「A麦茶」、個数「1」、価格「105」という情報が登録される。また、商品2において、商品コードが「04012349」、商品名が「B緑茶」、個数が「2」、価格が「216」という情報が登録される。また、顧客IDが「900123」という情報が登録される。
これは、「AスーパーB町支店」の店舗において、「2017年7月10日12時15分」に決済が行われ、決済を行ったPOS端末IDが「PP001」であることを示す。また、決済された商品が2点あり、1点目の商品について、商品コードが「03012345」であり、商品名が「A麦茶」であり、A麦茶の購入個数が「1」個であり、A麦茶の価格が「105」円であることを示す。また、2点目の商品について、商品コードが「04012349」であり、商品名が「B緑茶」であり、B緑茶の購入個数が「2」個、B緑茶の価格が「216」円であることを示す。また、これらの商品の決済者(購入者)の顧客IDが「900123」であることを示す。
なお、上述の販売情報500は、一例に過ぎない。各小売店や企業等は、個別のフォーマットに従って販売情報500を生成できる。
次に、第2の実施形態の応募情報について図11を用いて説明する。図11は、第2の実施形態の応募情報の一例を示す図である。
応募情報510は、プリンタ装置160aがタッチパネル180を介して顧客からキャンペーン応募の要否を受け付けた後、プリンタ装置160aからPOSサーバ200に対して送信される情報である。
応募情報510は、店舗名、決済時刻、POS端末ID、プリンタID、応募案件1、応募案件2および顧客IDの項目を含む。
店舗名の項目には、POS端末100aおよびプリンタ装置160aが設置された小売店の店舗の名称が登録される。決済時刻の項目には、POS端末100aが商品の決済を行った日時の情報が登録される。POS端末IDの項目には、決済を行ったPOS端末を識別する情報が登録される。プリンタIDの項目には、応募情報510をPOSサーバ200に送信するプリンタを識別する情報が登録される。
応募案件1および応募案件2の項目には、キャンペーン対象商品の商品コード、応募ID、応募口数および応募拒否数が登録される。なお、応募案件1および応募案件2の項目は、顧客が購入した商品のうちキャンペーン対象商品が2点である場合の一例である。たとえば、顧客が購入した商品のうちキャンペーン対象商品がN点である場合、応募情報510は、応募案件1,…,応募案件Nの項目を含む。
商品コードの項目には、決済した商品の識別情報が登録される。応募IDの項目には、キャンペーン対象の商品であることを識別する情報が登録される。応募口数の項目には、キャンペーンに応募する口数が登録される。なお、商品1個を購入したことにより、1口の応募権利が得られる場合、商品の購入個数と応募可能口数とは同一である。応募拒否数の項目には、キャンペーンに応募しない口数が登録される。顧客IDの項目には、決済を行いキャンペーン応募の要否の選択を行った顧客を識別する情報が登録される。
たとえば、応募情報510には、店舗名が「AスーパーB町支店」、決済時刻が「201707101215」、POS端末IDが「PP001」、プリンタIDが「AB001」という情報が登録される。また、応募案件1において、商品コードが「03012345」、応募IDが「K001」、応募口数「0」、応募拒否数「1」という情報が登録される。また、応募案件2において、商品コードが「04012349」、応募IDが「C001」、応募口数が「2」、応募拒否数が「0」という情報が登録される。また、顧客IDが「900123」という情報が登録される。
これは、「AスーパーB町支店」の店舗において、「2017年7月10日12時15分」に決済が行われ、決済を行ったPOS端末IDが「PP001」、応募受付処理を行ったプリンタのプリンタIDが「AB001」であることを示す。また、応募案件が2件あり、1件目の商品について、商品コードが「03012345」であり、応募IDが「K001」であり、応募案件1のキャンペーン応募口数が「0」であり、キャンペーン応募拒否数が「1」であることを示す。また、2件目の商品について、商品コードが「04012349」であり、応募IDが「C001」であり、応募案件2のキャンペーン応募口数が「2」個、キャンペーン応募口数が「2」であることを示す。また、これらのキャンペーンに応募した顧客IDが「900123」であることを示す。
このように、プリンタ装置160aが、応募情報510に複数のPOS端末および複数のプリンタを識別する情報を含めることにより、POSサーバ200は、どの装置においてどの顧客がキャンペーン応募の要否を選択したのかを分析できる。また、応募情報510において応募口数および応募拒否数を含めることにより、POSサーバ200や各社サーバは、キャンペーンに応募した顧客の情報だけではなく、キャンペーン応募を拒否した顧客の情報も得られる。これにより、POSサーバ200や各社サーバは、応募口数と応募拒否数について分析することができる。
また、POSサーバ200や各社サーバは、応募情報510をPOS端末IDやプリンタIDごとに集計することにより、POS端末単位やプリンタ装置単位や売り場やレジのレーン等の単位で応募情報を分析できる。
次に、第2の実施形態のPOS決済処理について図12を用いて説明する。図12は、第2の実施形態のPOS決済処理のフローチャートを示す図である。
POS決済処理は、POS端末100aが商品に付与されたバーコードを読み取り、購入した商品の決済を行い、販売情報500をPOSサーバ200およびプリンタ装置160aに送信する処理である。
POS端末100aの制御部150(プロセッサ151)は、タッチパネル110を介してレジ係員から決済処理の選択を受け付け、POS決済処理を実行する。なお、POS端末100b,…も、POS端末100aと同様の処理を実行できる。
[ステップS11]制御部150は、会員カードを読み取る指示をディスプレイ111に表示する。レジ係員は、顧客が会員カードを所持する場合、スキャナ118を用いて会員カードに付与されたバーコードから顧客IDを読み取る。なお、レジ係員は、顧客が会員カードを所持しない場合、本処理を省略できる。
[ステップS12]制御部150は、商品のバーコードを読み取る指示をディスプレイ111に表示する。レジ係員は、スキャナ118を用いて商品に付与されたバーコードを読み取る。
[ステップS13]制御部150は、読み取ったバーコードの情報に含まれる商品コードをPOSサーバ200に送信する。なお、制御部150は、商品コードとともに商品コードの問合せである旨を示す情報やPOS端末100aを識別する情報(装置番号、アドレス等)もPOSサーバ200に送信する。
[ステップS14]制御部150は、応答情報をPOSサーバ200から受信する。応答情報には、ステップS13で送信した商品コードに対応する商品名や価格等が含まれる。
[ステップS15]制御部150は、応答情報に基づき、商品名や商品の価格を表示する指示をディスプレイ111とカスタマディスプレイ112に行う。
なお、決済対象の商品が複数ある場合(顧客が購入する商品が複数個である場合)、制御部150は、商品ごとにステップS12からステップS15を実行する。具体的には、レジ係員は、スキャナ118を用いてそれぞれの商品の商品コード(バーコード)を読み取り、POS端末100aは、それぞれの商品についてPOSサーバ200から受信した商品名および価格をディスプレイ111とカスタマディスプレイ112に表示する。
[ステップS16]制御部150は、決済を指示する決済キーがレジ係員により押下されたことをタッチパネル110を介して検知し、合計金額をディスプレイ111とカスタマディスプレイ112に表示し、現金の受付を行う指示をディスプレイ111に表示する。レジ係員は、顧客から商品の購入金額の現金を受け取り、受け取った現金の金額をタッチパネル110またはキーボード114から入力し、現金をキャッシュドロア116に収納する。制御部150は、顧客が購入した商品の合計金額、顧客から受け付けた現金の金額、必要に応じて釣銭の金額を表示する指示をディスプレイ111とカスタマディスプレイ112に行う。なお、制御部150は、必要に応じて自動釣銭機115および自動釣札機117に釣銭を排出する指示を行う。
[ステップS17]制御部150は、販売情報500を生成し、POSサーバ200およびプリンタ装置160aに送信し、処理を終了する。
次に、第2の実施形態のプリンタ処理について図13を用いて説明する。図13は、第2の実施形態のプリンタ処理のフローチャートを示す図である。
プリンタ処理は、プリンタ装置160aが、POS端末100aから販売情報500を受信し、レシートを印刷し、ディスプレイ170にキャンペーン応募の画面を表示し、応募要否を受け付ける処理である。
プリンタ装置160aの制御部(プロセッサ161)は、電源が入り起動するとともに、プリンタ処理を実行する。
[ステップS21]制御部(プロセッサ161)は、キャンペーン商品管理情報252をPOSサーバ200から取得し、メモリ162に記憶する。
[ステップS22]制御部(プロセッサ161)は、販売情報500をPOS端末100aから受信したか否かを判定する。制御部は、販売情報500を受信した場合にステップS23にすすみ、受信しない場合にステップS22にもどる。
[ステップS23]制御部(プロセッサ161)は、販売情報500に基づきレシートを印刷し排出する。レジ係員は、排出されたレシートを取得し、顧客に渡す。レシートの詳細については、後で図14を用いて説明する。
[ステップS24]制御部(プロセッサ161)は、販売情報500に顧客IDが含まれるか否かを判定する。制御部は、販売情報500に顧客IDが含まれる場合にステップS25にすすみ、顧客IDが含まれない場合にステップS27にすすむ。
[ステップS25]制御部(プロセッサ161)は、販売情報500にキャンペーン商品の商品コードが含まれるか否かを判定する。制御部(プロセッサ161)は、キャンペーン商品の商品コードが含まれる場合にステップS26にすすみ、キャンペーン商品の商品コードが含まれない場合にステップS27にすすむ。
[ステップS26]制御部(プロセッサ161)は、ディスプレイ170に応募入力画面を表示する。応募入力画面は、キャンペーン商品を購入した顧客に対して、キャンペーン応募の要否の入力を促す画面である。応募入力画面の詳細については、後で図15を用いて説明する。
[ステップS27]制御部(プロセッサ161)は、ディスプレイ170に宣伝広告画面を所定の時間(たとえば、30秒間)表示し、ステップS22にもどる。
宣伝広告画面は、小売店の宣伝や商品の販売を促進する情報を提供する画面である。たとえば、宣伝広告画面は、キャンペーン対象商品の商品名およびキャンペーン期間を表示する画面であってもよいし、小売店の営業時間等を表示する画面であってもよい。
[ステップS28]制御部(プロセッサ161)は、所定時間内に(たとえば、30秒以内に)タッチパネル180を介して応募要否を受付したか否かを判定する。制御部(プロセッサ161)は、所定時間内に応募要否を受付した場合にステップS29にすすみ、受付しない場合にステップS30にすすむ。
[ステップS29]制御部(プロセッサ161)は、ステップS28で受付した応募要否の入力に基づき応募情報510を生成し、POSサーバ200に送信する。
たとえば、応募案件が2件あり、1件目が(応募可能口数「1」)について応募しない、2件目(応募可能口数「2」)について応募するという入力をステップS28で受け付けた場合について説明する。制御部(プロセッサ161)は、1件目(応募案件1)について応募口数が「0」および応募拒否数が「1」とし、2件目(応募案件2)について応募口数が「2」および応募拒否数が「0」とする応募情報510を生成する。
[ステップS30]制御部(プロセッサ161)は、全ての応募案件について応募する旨の応募情報510を生成し、POSサーバ200に送信する。
たとえば、応募案件が2件であり、1件目が応募可能口数「1」であり、2件目が応募可能口数「2」である場合について説明する。制御部(プロセッサ161)は、1件目(応募案件1)について応募口数「1」および応募拒否数「0」とし、2件目(応募案件2)について応募口数「2」および応募拒否数「0」とする応募情報510を生成する。
[ステップS31]制御部(プロセッサ161)は、POSサーバ200から応募完了通知を受信したか否かを判定する。制御部(プロセッサ161)は、応募完了通知を受信した場合にステップS32にすすみ、受信しない場合にステップS31にもどる。
[ステップS32]制御部(プロセッサ161)は、ディスプレイ170に終了画面を所定の時間(たとえば、30秒間)表示し、ステップS22にもどる。終了画面は、顧客に応募要否の入力が完了したことを伝える画面である。たとえば、制御部(プロセッサ161)は、顧客がキャンペーン商品を購入して応募をした場合、終了画面に商品名や応募口数や謝意を示す文言(「応募いただきありがとうございました。」等)を表示する。また、制御部(プロセッサ161)は、顧客が応募しなかった場合、終了画面に販売促進の文言(「またご利用ください。」等)を表示する。
次に、第2の実施形態のレシートについて図14を用いて説明する。図14は、第2の実施形態のレシートの一例を示す図である。
レシート600は、プリンタ装置160aによって印刷され、排出される。プリンタ装置160aは、販売情報500に基づき、商品名、数量、価格等をレシート600に印刷する。また、レシート600に印刷される情報は、販売情報500に限るものではなく、小売店の店舗情報や販売促進のための情報等を含むものであってもよい。
なお、プリンタ装置160aは、キャンペーン対象商品が決済した商品に含まれる場合、キャンペーン情報にアクセスできる情報(URL、二次元バーコード等)をレシートに印刷できる。
次に、第2の実施形態の応募入力画面について図15を用いて説明する。図15は、第2の実施形態の応募入力画面の一例を示す図である。
応募入力画面610は、プリンタ装置160aによってディスプレイ170に表示される画面である。顧客は、購入した商品にキャンペーン対象商品が含まれる場合、タッチパネル180を介してキャンペーンの応募要否の入力操作ができる。
応募入力画面610は、少なくとも、購入されたキャンペーン対象商品の商品名と、キャンペーンに対する応募要否を選択するボタンの表示を含む。プリンタ装置160aは、タッチパネル180を介して応募要否を選択するボタンの入力を受け付ける。
応募要否を選択するボタンには、キャンペーン対象商品ごとに応募することを選択するための「応募する」ボタンや、キャンペーン対象商品ごとに応募しないことを選択する「応募しない」ボタンがある。また、応募要否を選択するボタンには、全てのキャンペーン対象商品について応募することを選択する「一括応募する」ボタンや、全てのキャンペーン対象商品について応募しないことを選択する「全て応募しない」ボタンがある。応募要否を選択するボタンについては、応募しないことを選択するボタンよりも応募することを選択するボタンを大きく強調して表示することで、キャンペーンに対する参加促進を図る。なお、これらの応募要否を選択するボタンは一例に過ぎず、その他の入力指示方法でもよい。
また、応募入力画面610には、購入されたキャンペーン対象商品についてキャンペーンに応募することによって得られる特典の内容(キャンペーンの説明、プレゼント商品名、割引クーポン、電子マネーポイント加算等)や、応募可能な口数の表示を含めてもよい。
顧客は、ディスプレイ170に表示された応募入力画面610を目視で確認し、タッチパネル180を介して応募要否を入力する。たとえば、顧客は、表示された「応募する」ボタンを押下することによりキャンペーンに応募する旨(キャンペーンの応募「要」)の入力ができる。また、顧客は、表示された「応募しない」ボタンを押下することによりキャンペーンに応募しない旨(キャンペーンの応募「否」)の入力ができる。
また、応募入力画面610には、キャンペーン期間に関する情報や、応募要否の選択に関する表示を含めてもよい。キャンペーン期間に関する情報とは、たとえば、キャンペーンの実施期間(開始年月日、終了年月日)、キャンペーンの終了日までの残り日数、開催予定期日(毎年何月開催、四半期ごとに開催等)等である。応募要否の選択に関する表示とは、所定の時間内に応募要否の入力を受け付けなかった場合に「一括応募する」ボタンが入力されたものと扱う旨の表示である。たとえば、応募要否の選択に関する表示として「30秒以内にお客様から入力がない場合、「一括応募する」ボタンが入力されたものとして扱います。」という文言を表示する。なお、応募要否の選択に関する表示および処理は一例であり、所定時間内に入力を受け付けなかった場合に「全て応募しない」ボタンが入力されたものとして扱ってもよい。
このように、プリンタ装置160aが、ディスプレイ170に応募入力画面610を表示し、タッチパネル180を介して入力を受け付けることにより、POS端末100aを改変することなく顧客から応募要否の入力を受け付けることができる。
次に、第2の実施形態のPOSサーバ処理について図16を用いて説明する。図16は、第2の実施形態のPOSサーバ処理のフローチャートを示す図である。
POSサーバ処理は、POSサーバ200がPOS端末100aまたはプリンタ装置160aからアクセスを受け付け、アクセスに応じて応答または情報の更新等を行う処理である。
POSサーバ200の制御部210(プロセッサ211)は、POS端末100aまたはプリンタ装置160aからアクセスを受け付け、POSサーバ処理を実行する。
[ステップS41]制御部210は、アクセスを受けた機器を判定する。制御部210は、アクセスを受けた機器がPOS端末100aである場合にステップS42にすすみ、アクセスを受けた機器がプリンタ装置160aである場合にステップS46にすすむ。
なお、POSサーバ200は、POSシステム410に含まれる各種機器の識別情報(POS端末ID、プリンタID、アドレス、マシン名等)を管理する情報を記憶部に保持し、アクセス元の各種機器について識別が可能である。また、アクセス元の機器は、POSサーバ200にアクセスする際に、各種の処理要求とともに機器の識別情報をPOSサーバ200に送信するものとする。
[ステップS42]制御部210は、POS端末100aから受信した情報を判別する。制御部210は、POS端末100aから商品コードを受信した場合にステップS43にすすみ、販売情報500を受信した場合にステップS45にすすむ。
[ステップS43]制御部210は、商品管理情報251を記憶部から読出し、受信した商品コードに対応する商品名および価格を商品管理情報251から取得する。
[ステップS44]制御部210は、ステップS43で取得した商品名および価格を含む応答情報を生成し、応答情報をPOS端末100aに送信する。制御部210は、ステップS41にすすみ、機器からのアクセス待ち状態となる。
[ステップS45]制御部210は、受信した販売情報500に基づき、販売実績情報を更新する。販売実績情報は、販売情報500を蓄積した情報であり、POSサーバ200の記憶部に記憶される情報である。POSシステム410を導入した小売店等は、販売実績情報を用いることで商品の販売個数、顧客ごとの販売実績、POS端末ごとの販売実績、商品決済日時等を分析することが可能である。販売実績情報については、図示を省略する。制御部210は、ステップS41にすすみ、機器からのアクセス待ち状態となる。
[ステップS46]制御部210は、プリンタ装置160aから受信した情報を判別する。制御部210は、プリンタ装置160aからキャンペーン商品管理情報252の取得要求を受信した場合にステップS47にすすみ、応募情報510を受信した場合にステップS48にすすむ。
[ステップS47]制御部210は、キャンペーン商品管理情報252を記憶部から読出し、プリンタ装置160aに送信する。制御部210は、ステップS41にすすみ、機器からのアクセス待ち状態となる。
[ステップS48]制御部210は、応募情報510と応募した顧客の情報とを商品コードと対応するメーカのサーバ200a,…に送信する。
具体的には、制御部210は、応募情報510に含まれる応募案件を抽出する。また、制御部210は、応募情報510に含まれる顧客IDに対応する顧客氏名、顧客連絡先、顧客住所(以下、顧客情報と記載する)を顧客管理情報253から取得する。制御部210は、抽出した応募案件と取得した顧客情報とを、抽出した応募案件に含まれる商品コードと対応するメーカのサーバに送信する。
なお、POSサーバ200は、キャンペーン対象商品についての応募情報の送付先(各メーカのサーバのアドレス等)を予め記憶部に記憶しているものとする。
[ステップS49]制御部210は、応募完了通知をプリンタ装置160aに送信する。
[ステップS50]制御部210は、応募情報510に含まれる顧客IDと対応する顧客連絡先を取得し、応募完了通知を顧客連絡先(顧客端末300a,300b,…)に送信する。顧客連絡先に送信する応募完了通知には、キャンペーン対象商品の商品名、応募口数、キャンペーンに関する情報(キャンペーンを実施するメーカ名、キャンペーン情報を開示するURL)等が含まれる。
なお、顧客端末300a,300b,…は、POSサーバ200から応募完了通知を受信し、応募確認画面を画面に表示する。応募確認画面の詳細については、後で図17を用いて説明する。
[ステップS51]制御部210は、受信した応募情報510に基づき、応募実績情報を更新する。応募実績情報は、応募情報510を蓄積した情報であり、POSサーバ200の記憶部に記憶される情報である。POSシステム410を導入した小売店等は、応募実績情報を用いることで、商品ごとのキャンペーン応募口数、顧客ごとの応募要否および応募口数、応募要否の入力を受け付けたPOS端末IDおよびプリンタID等を分析することが可能である。応募実績情報については、図示を省略する。制御部210は、ステップS41にすすみ、機器からのアクセス待ち状態となる。
このように、POSサーバ200は、応募情報510を受信することで、キャンペーンに応募した情報(応募口数「1」以上)のみではなく、キャンペーンに応募しない情報(応募拒否数「1」以上)についても情報収集が可能となる。また、POSサーバ200は、商品の決済を行った際に、プリンタ装置160aを介して応募情報510を受信することにより、商品の決済を行ったプリンタ装置160aの近傍に存在する顧客から応募要否の入力を受け付けることができる。
次に、第2の実施形態の応募確認画面について図17を用いて説明する。図17は、第2の実施形態の応募確認画面の一例を示す図である。
応募確認画面620は、顧客端末300bがPOSサーバ200から応募完了通知を受信し、ディスプレイ305に表示する画面である。顧客端末300bは、応募完了通知に基づいて応募確認画面620を表示する。なお、応募確認画面620は、キャンペーン情報にアクセスできる情報(URL等)を表示できる。顧客は、応募確認画面620を目視し、キャンペーンの応募内容(キャンペーン対象商品の商品名、応募した口数等)を確認できる。なお、応募確認画面620は、応募しなかった場合(応募口数が「0」である場合)にも表示される。このため、顧客は、キャンペーンに応募した商品のみではなく応募しなかった商品についても目視で確認できる。
このようにして、取引管理システム400は、プリンタ装置160aを介して応募情報510を収集できる。また、プリンタ装置160aにおいて、顧客に情報を提示するディスプレイ170、顧客からの入力を受け付けるタッチパネル180およびPOSサーバ200に情報を送信する通信インタフェース163を備えることで、POS端末100aのソフトウェア構造の改変を回避できる。
従来、小売店やメーカは、キャンペーンを開催した場合、顧客から応募する旨のアクセス(ホームページでの応募入力フォームでの入力、応募ハガキの郵送等)を受け付けるのみであり、応募しない旨の情報を収集する方法はなかった。
しかし、小売店やメーカは、取引管理システム400で応募情報510を収集することで、応募する顧客のみからではなく、応募を拒否する顧客の情報も収集できる。また、小売店やメーカは、取引管理システム400により、応募要否を入力した年月日時刻、入力した顧客の所在(プリンタIDで識別されるプリンタ装置)、応募要否(応募口数、応募拒否数)について分析することが可能となる。たとえば、小売店やメーカは、顧客がキャンペーンの応募をする目的で商品を購入したのか、キャンペーンに応募する目的ではなく商品を購入したのか等を判定する判断材料となる情報を収集できる。
このように、取引管理システム400は、キャンペーン商品の販売に関して情報収集の向上を図ることができる。
なお、上記の処理機能は、コンピュータによって実現することができる。その場合、プリンタ装置10,160a,160b、POS端末20,100a,100b、情報処理装置30、POSサーバ200が有すべき機能の処理内容を記述したプログラムが提供される。そのプログラムをコンピュータで実行することにより、上記処理機能がコンピュータ上で実現される。処理内容を記述したプログラムは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録しておくことができる。コンピュータで読み取り可能な記録媒体としては、磁気記憶装置、光ディスク、光磁気記録媒体、半導体メモリ等がある。磁気記憶装置には、ハードディスク装置(HDD)、フレキシブルディスク(FD:Flexible disk)、磁気テープ等がある。光ディスクには、DVD、DVD−RAM、CD−ROM/RW等がある。光磁気記録媒体には、MO(Magneto-Optical disk)等がある。
プログラムを流通させる場合には、たとえば、そのプログラムが記録されたDVD、CD−ROM等の可搬型記録媒体が販売される。また、プログラムをサーバコンピュータの記憶装置に格納しておき、ネットワークを介して、サーバコンピュータから他のコンピュータにそのプログラムを転送することもできる。
プログラムを実行するコンピュータは、たとえば、可搬型記録媒体に記録されたプログラムもしくはサーバコンピュータから転送されたプログラムを、自己の記憶装置に格納する。コンピュータは、自己の記憶装置からプログラムを読み取り、プログラムにしたがった処理を実行する。なお、コンピュータは、可搬型記録媒体から直接プログラムを読み取り、そのプログラムにしたがった処理を実行することもできる。また、コンピュータは、ネットワークを介して接続されたサーバコンピュータからプログラムが転送される毎に、逐次、受け取ったプログラムにしたがった処理を実行することもできる。
また、上記の処理機能の少なくとも一部を、DSP、ASIC、PLD等の電子回路で実現することもできる。