JP2002055842A - バス動作の異常検出方法及びマイクロコンピュータ - Google Patents
バス動作の異常検出方法及びマイクロコンピュータInfo
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 マイクロコンピュータにおけるバス動作の異
常を的確に検出する。 【解決手段】 マイクロコンピュータでは、中央処理装
置としてのCPUコアが、周辺装置としてのRAMにデ
ータを書き込む書込動作(S110)を行った後、その
書込動作でデータを書き込んだアドレスからデータを読
み出して(S120)、その読み出したデータと前記書
込動作で書き込んだ本来のデータとが一致しているか否
かを判定し(S130)、両データが一致していなけれ
ば(S130:NO)、バス動作が異常であると判断す
る。そして、異常と判断した場合には、当該マイクロコ
ンピュータ自身をリセットして(S140)、初期状態
から動作を再開するようにしている。このマイクロコン
ピュータによれば、ハードウエアを追加することなく、
バス動作が正常か否かを的確に判定することができ、誤
動作を未然に防ぐことができる。
常を的確に検出する。 【解決手段】 マイクロコンピュータでは、中央処理装
置としてのCPUコアが、周辺装置としてのRAMにデ
ータを書き込む書込動作(S110)を行った後、その
書込動作でデータを書き込んだアドレスからデータを読
み出して(S120)、その読み出したデータと前記書
込動作で書き込んだ本来のデータとが一致しているか否
かを判定し(S130)、両データが一致していなけれ
ば(S130:NO)、バス動作が異常であると判断す
る。そして、異常と判断した場合には、当該マイクロコ
ンピュータ自身をリセットして(S140)、初期状態
から動作を再開するようにしている。このマイクロコン
ピュータによれば、ハードウエアを追加することなく、
バス動作が正常か否かを的確に判定することができ、誤
動作を未然に防ぐことができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マイクロコンピュ
ータに関し、特にマイクロコンピュータにおけるバス動
作の異常を検出する技術に関する。
ータに関し、特にマイクロコンピュータにおけるバス動
作の異常を検出する技術に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】近年の
マイクロコンピュータにおいては、プロセス技術の向上
に伴う配線幅の微細化やバスクロック(バスが動作する
クロック周波数)の高速化により、バス動作の保証が困
難になってきている。もちろん、マイクロコンピュータ
としての製品の性格上、バス動作の保証は行われてお
り、ノイズ等による動作の影響が懸念される。尚、バス
動作とは、マイクロコンピュータにおける中央処理装置
とROM,RAM,タイマ等の周辺装置とがバスを介し
てデータをやり取りする際の動作全般のことであり、マ
イクロコンピュータにおけるデータアクセス時の動作で
ある。
マイクロコンピュータにおいては、プロセス技術の向上
に伴う配線幅の微細化やバスクロック(バスが動作する
クロック周波数)の高速化により、バス動作の保証が困
難になってきている。もちろん、マイクロコンピュータ
としての製品の性格上、バス動作の保証は行われてお
り、ノイズ等による動作の影響が懸念される。尚、バス
動作とは、マイクロコンピュータにおける中央処理装置
とROM,RAM,タイマ等の周辺装置とがバスを介し
てデータをやり取りする際の動作全般のことであり、マ
イクロコンピュータにおけるデータアクセス時の動作で
ある。
【0003】また特に、マイクロコンピュータの中に
は、図3に例示するように、2系統の内部バスを有する
と共に、その各内部バスが適宜断続される、といったハ
ーバードアーキテクチャのバス構造を有したものがあ
る。具体的に説明すると、図3に例示するマイクロコン
ピュータでは、中央処理装置としてのCPUコア11
が、内部データバス1d,内部アドレスバス1a,及び
内部コントロールバス1cからなる一方の内部バス(以
下、内部バス1という)を介してRAM13と接続さ
れ、また、内部データバス2d,内部アドレスバス2
a,及び内部コントロールバス2cからなる他方の内部
バス(以下、内部バス2という)を介してROM15と
接続されている。そして、内部データバス1dと内部デ
ータバス2dとが、バイパス回路17によって、互いに
接続されたり切り離されるようになっている。例えば、
CPUコア11がRAM13とROM15との各々に同
時にアクセスする場合には、2つの内部データバス1
d,2dが切り離され、また例えば、ROM15からR
AM13へダイレクトにデータを転送する場合には、2
つの内部データバス1d,2dが接続される。
は、図3に例示するように、2系統の内部バスを有する
と共に、その各内部バスが適宜断続される、といったハ
ーバードアーキテクチャのバス構造を有したものがあ
る。具体的に説明すると、図3に例示するマイクロコン
ピュータでは、中央処理装置としてのCPUコア11
が、内部データバス1d,内部アドレスバス1a,及び
内部コントロールバス1cからなる一方の内部バス(以
下、内部バス1という)を介してRAM13と接続さ
れ、また、内部データバス2d,内部アドレスバス2
a,及び内部コントロールバス2cからなる他方の内部
バス(以下、内部バス2という)を介してROM15と
接続されている。そして、内部データバス1dと内部デ
ータバス2dとが、バイパス回路17によって、互いに
接続されたり切り離されるようになっている。例えば、
CPUコア11がRAM13とROM15との各々に同
時にアクセスする場合には、2つの内部データバス1
d,2dが切り離され、また例えば、ROM15からR
AM13へダイレクトにデータを転送する場合には、2
つの内部データバス1d,2dが接続される。
【0004】そして、このようなハーバードアーキテク
チャのバス構造を有したマイクロコンピュータでは、デ
ータ処理を効率的に行えるものの、2つの内部バス1,
2が非同期で動作する状態(2つの内部データバス1
d,2dが分離される状態)と、2つの内部バス1,2
が同期して動作する状態(2つの内部データバス1d,
2dが接続される状態)とが混在するため、バス動作の
保証が一層困難になる。つまり、バス動作に異常が生じ
て、RAM13やROM15へのアクセスに失敗してし
まう可能性が高くなる。
チャのバス構造を有したマイクロコンピュータでは、デ
ータ処理を効率的に行えるものの、2つの内部バス1,
2が非同期で動作する状態(2つの内部データバス1
d,2dが分離される状態)と、2つの内部バス1,2
が同期して動作する状態(2つの内部データバス1d,
2dが接続される状態)とが混在するため、バス動作の
保証が一層困難になる。つまり、バス動作に異常が生じ
て、RAM13やROM15へのアクセスに失敗してし
まう可能性が高くなる。
【0005】よって、近年のマイクロコンピュータにお
いては、バス動作の異常(周辺装置に対するアクセスの
失敗)を検出して、何等かの処置を行う必要が生じる
が、これまで、バス動作の異常を的確に検出可能な方法
はなかった。そこで、本発明は、マイクロコンピュータ
におけるバス動作の異常を的確に検出することを目的と
している。
いては、バス動作の異常(周辺装置に対するアクセスの
失敗)を検出して、何等かの処置を行う必要が生じる
が、これまで、バス動作の異常を的確に検出可能な方法
はなかった。そこで、本発明は、マイクロコンピュータ
におけるバス動作の異常を的確に検出することを目的と
している。
【0006】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】上記目的
を達成するためになされた本発明のバス動作の異常検出
方法は、中央処理装置と周辺装置とがバスを介してデー
タをやり取りするマイクロコンピュータに用いられる。
を達成するためになされた本発明のバス動作の異常検出
方法は、中央処理装置と周辺装置とがバスを介してデー
タをやり取りするマイクロコンピュータに用いられる。
【0007】そして、本発明の異常検出方法では、中央
処理装置が、周辺装置の特定のアドレスに特定のデータ
が格納されているはずの状況において、その特定のアド
レスからデータを読み出し、その読み出したデータが前
記特定のデータ(即ち、読み出し対象のアドレスに格納
されているはずのデータ)でなければ、バス動作が異常
であると判断することを特徴としている。
処理装置が、周辺装置の特定のアドレスに特定のデータ
が格納されているはずの状況において、その特定のアド
レスからデータを読み出し、その読み出したデータが前
記特定のデータ(即ち、読み出し対象のアドレスに格納
されているはずのデータ)でなければ、バス動作が異常
であると判断することを特徴としている。
【0008】つまり、本発明では、周辺装置自身は正常
であると仮定して、特定のアドレスから読み出したデー
タが、そのアドレスに格納されているはずのデータと一
致してないければ、中央処理装置と周辺装置間のバス動
作が異常であると判断するようにしている。
であると仮定して、特定のアドレスから読み出したデー
タが、そのアドレスに格納されているはずのデータと一
致してないければ、中央処理装置と周辺装置間のバス動
作が異常であると判断するようにしている。
【0009】このような本発明の異常検出方法によれ
ば、ハードウエアを全く追加することなく、マイクロコ
ンピュータにおけるバス動作が正常か否かを的確に判定
することができる。ところで、例えば、周辺装置がRO
Mであると共に、そのROMの固定アドレス位置に固定
データが格納されている場合には、「周辺装置の特定の
アドレスに特定のデータが格納されているはずの状況」
が常時成立することとなるため、上記の異常検出方法は
任意のタイミングで実施することができる。
ば、ハードウエアを全く追加することなく、マイクロコ
ンピュータにおけるバス動作が正常か否かを的確に判定
することができる。ところで、例えば、周辺装置がRO
Mであると共に、そのROMの固定アドレス位置に固定
データが格納されている場合には、「周辺装置の特定の
アドレスに特定のデータが格納されているはずの状況」
が常時成立することとなるため、上記の異常検出方法は
任意のタイミングで実施することができる。
【0010】これに対して、例えば、周辺装置が、記憶
内容の書き換えが行われるRAMやレジスタ等である場
合には、請求項2に記載のように、中央処理装置が、周
辺装置にデータを書き込む書込動作を行った後、当該書
込動作でデータを書き込んだアドレスからデータを読み
出して、その読み出したデータと前記書込動作で書き込
んだデータ(つまり、書き込んだはずの正しいデータ)
とが一致しているか否かを判定し、両データが一致して
いなければ、バス動作が異常であると判断する、という
方法を採れば良い。
内容の書き換えが行われるRAMやレジスタ等である場
合には、請求項2に記載のように、中央処理装置が、周
辺装置にデータを書き込む書込動作を行った後、当該書
込動作でデータを書き込んだアドレスからデータを読み
出して、その読み出したデータと前記書込動作で書き込
んだデータ(つまり、書き込んだはずの正しいデータ)
とが一致しているか否かを判定し、両データが一致して
いなければ、バス動作が異常であると判断する、という
方法を採れば良い。
【0011】つまり、請求項2の異常検出方法では、周
辺装置にデータを書き込むことで、「周辺装置の特定の
アドレスに特定のデータが格納されているはずの状況」
を作り出している。そして、この請求項2の異常検出方
法によれば、ライトアクセスとリードアクセスとの両方
のバス動作が正常か否かを確認することができる。
辺装置にデータを書き込むことで、「周辺装置の特定の
アドレスに特定のデータが格納されているはずの状況」
を作り出している。そして、この請求項2の異常検出方
法によれば、ライトアクセスとリードアクセスとの両方
のバス動作が正常か否かを確認することができる。
【0012】一方、請求項3に記載のマイクロコンピュ
ータでは、中央処理装置と周辺装置とがバスを介して接
続されるが、中央処理装置は、バス動作の良否を検査す
るために、周辺装置の特定のアドレスに特定のデータが
格納されているはずの状況において、その特定のアドレ
スからデータを読み出し、その読み出したデータが前記
特定のデータ(即ち、読み出し対象のアドレスに格納さ
れているはずのデータ)でなければ、バス動作が異常で
あると判断して、当該マイクロコンピュータを初期化す
る。
ータでは、中央処理装置と周辺装置とがバスを介して接
続されるが、中央処理装置は、バス動作の良否を検査す
るために、周辺装置の特定のアドレスに特定のデータが
格納されているはずの状況において、その特定のアドレ
スからデータを読み出し、その読み出したデータが前記
特定のデータ(即ち、読み出し対象のアドレスに格納さ
れているはずのデータ)でなければ、バス動作が異常で
あると判断して、当該マイクロコンピュータを初期化す
る。
【0013】つまり、請求項3のマイクロコンピュータ
では、請求項1の異常検出方法を実施して、バス動作の
良否を検査し、バス動作が異常と判断したならば、初期
状態から再起動するようにしている。このような請求項
3のマイクロコンピュータによれば、バス動作の異常
(周辺装置に対するアクセスの失敗)を的確に検出し
て、当該マイクロコンピュータを初期状態から再起動さ
せることができるため、バス動作の異常による誤動作を
未然に防ぐことができる。
では、請求項1の異常検出方法を実施して、バス動作の
良否を検査し、バス動作が異常と判断したならば、初期
状態から再起動するようにしている。このような請求項
3のマイクロコンピュータによれば、バス動作の異常
(周辺装置に対するアクセスの失敗)を的確に検出し
て、当該マイクロコンピュータを初期状態から再起動さ
せることができるため、バス動作の異常による誤動作を
未然に防ぐことができる。
【0014】次に、請求項4に記載のマイクロコンピュ
ータでは、請求項3のマイクロコンピュータにおいて、
中央処理装置は、バス動作の良否を検査するために、周
辺装置にデータを書き込む書込動作を行った後、当該書
込動作でデータを書き込んだアドレスからデータを読み
出して、その読み出したデータと前記書込動作で書き込
んだデータ(つまり、書き込んだはずの正しいデータ)
とが一致しているか否かを判定し、その両データが一致
していなければ、バス動作が異常であると判断する。
ータでは、請求項3のマイクロコンピュータにおいて、
中央処理装置は、バス動作の良否を検査するために、周
辺装置にデータを書き込む書込動作を行った後、当該書
込動作でデータを書き込んだアドレスからデータを読み
出して、その読み出したデータと前記書込動作で書き込
んだデータ(つまり、書き込んだはずの正しいデータ)
とが一致しているか否かを判定し、その両データが一致
していなければ、バス動作が異常であると判断する。
【0015】つまり、請求項4のマイクロコンピュータ
では、請求項2の異常検出方法を実施して、バス動作の
良否を検査している。そして、このような請求項4のマ
イクロコンピュータによれば、ライトアクセスとリード
アクセスとの両方のバス動作が正常か否かを確認するこ
とができる。
では、請求項2の異常検出方法を実施して、バス動作の
良否を検査している。そして、このような請求項4のマ
イクロコンピュータによれば、ライトアクセスとリード
アクセスとの両方のバス動作が正常か否かを確認するこ
とができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明が適用された実施形
態のマイクロコンピュータについて、図面を用いて説明
する。まず、本実施形態のマイクロコンピュータは、図
3に例示したマイクロコンピュータと同じハードウエア
構成をしている。つまり、本実施形態のマイクロコンピ
ュータも、ハーバードアーキテクチャのバス構造を有し
ており、CPUコア11が、内部データバス1d,内部
アドレスバス1a,及び内部コントロールバス1cから
なる一方の内部バス1を介してRAM13と接続され、
また、内部データバス2d,内部アドレスバス2a,及
び内部コントロールバス2cからなる他方の内部バス2
を介してROM15と接続されている。そして、内部デ
ータバス1dと内部データバス2dは、バイパス回路1
7によって適宜断続されるようになっている。
態のマイクロコンピュータについて、図面を用いて説明
する。まず、本実施形態のマイクロコンピュータは、図
3に例示したマイクロコンピュータと同じハードウエア
構成をしている。つまり、本実施形態のマイクロコンピ
ュータも、ハーバードアーキテクチャのバス構造を有し
ており、CPUコア11が、内部データバス1d,内部
アドレスバス1a,及び内部コントロールバス1cから
なる一方の内部バス1を介してRAM13と接続され、
また、内部データバス2d,内部アドレスバス2a,及
び内部コントロールバス2cからなる他方の内部バス2
を介してROM15と接続されている。そして、内部デ
ータバス1dと内部データバス2dは、バイパス回路1
7によって適宜断続されるようになっている。
【0017】そして特に、本実施形態のマイクロコンピ
ュータでは、CPUコア11が、バス動作の良否を検査
するために、図1に示す処理を実行するようになってい
る。尚、図1の処理に該当するプログラムは、ROM1
5に格納されている。図1に示すように、CPUコア1
1が、ステップ(以下単に「S」と記す)110にて、
周辺装置としてのRAM13の何れかのアドレスにデー
タを書き込んだとする。尚、RAM13への書込動作
(ライトアクセス)は、図2(A)に示す如く、内部ア
ドレスバス1aへ書込先のアドレスを出力すると共に、
内部コントロールバス1c中のRAM13に対するリー
ド/ライト信号を、ライト側のレベル(この例ではハイ
レベル)にし、その後、所定の待ち時間が経過した時点
で、内部データバス1dへRAM13に書き込むべきデ
ータを出力する、といった手順で行われる。
ュータでは、CPUコア11が、バス動作の良否を検査
するために、図1に示す処理を実行するようになってい
る。尚、図1の処理に該当するプログラムは、ROM1
5に格納されている。図1に示すように、CPUコア1
1が、ステップ(以下単に「S」と記す)110にて、
周辺装置としてのRAM13の何れかのアドレスにデー
タを書き込んだとする。尚、RAM13への書込動作
(ライトアクセス)は、図2(A)に示す如く、内部ア
ドレスバス1aへ書込先のアドレスを出力すると共に、
内部コントロールバス1c中のRAM13に対するリー
ド/ライト信号を、ライト側のレベル(この例ではハイ
レベル)にし、その後、所定の待ち時間が経過した時点
で、内部データバス1dへRAM13に書き込むべきデ
ータを出力する、といった手順で行われる。
【0018】すると、CPUコア11は、その次のS1
20にて、上記S110でデータを書き込んだRAM1
3のアドレスからデータを読み出す。尚、RAM13か
らの読出動作(リードアクセス)は、図2(B)に示す
如く、内部アドレスバス1aへ読出対象のアドレスを出
力すると共に、内部コントロールバス1c中のRAM1
3に対するリード/ライト信号を、リード側のレベル
(この例ではローレベル)にし、その後、所定の待ち時
間が経過した時点で、内部データバス1dからデータを
取り込む、といった手順で行われる。
20にて、上記S110でデータを書き込んだRAM1
3のアドレスからデータを読み出す。尚、RAM13か
らの読出動作(リードアクセス)は、図2(B)に示す
如く、内部アドレスバス1aへ読出対象のアドレスを出
力すると共に、内部コントロールバス1c中のRAM1
3に対するリード/ライト信号を、リード側のレベル
(この例ではローレベル)にし、その後、所定の待ち時
間が経過した時点で、内部データバス1dからデータを
取り込む、といった手順で行われる。
【0019】そして、CPUコア11は、続くS130
にて、S120で読み出したデータと、S110で書き
込んだデータ(つまり、RAM13に書き込んだはずの
正しいデータ)とが一致しているか否かを判定する。こ
こで、S130にて、上記両データが一致していると判
定した場合には、バス動作が正常であると判断して、通
常の動作を継続する。つまり、次の処理を行う。
にて、S120で読み出したデータと、S110で書き
込んだデータ(つまり、RAM13に書き込んだはずの
正しいデータ)とが一致しているか否かを判定する。こ
こで、S130にて、上記両データが一致していると判
定した場合には、バス動作が正常であると判断して、通
常の動作を継続する。つまり、次の処理を行う。
【0020】これに対し、S130にて、上記両データ
が一致していないと判定した場合には、バス動作に何等
かの異常があったと判断して、S140に移行する。そ
して、このS140にて、当該マイクロコンピュータを
リセット(初期化)して、初期状態から再起動させる。
が一致していないと判定した場合には、バス動作に何等
かの異常があったと判断して、S140に移行する。そ
して、このS140にて、当該マイクロコンピュータを
リセット(初期化)して、初期状態から再起動させる。
【0021】つまり、本実施形態のマイクロコンピュー
タでは、中央処理装置としてのCPUコア11が、周辺
装置としてのRAM13にデータを書き込む書込動作
(S110)を行った後、その書込動作でデータを書き
込んだアドレスからデータを読み出して(S120)、
その読み出したデータと前記書込動作で書き込んだ本来
のデータとが一致しているか否かを判定し(S13
0)、両データが一致していなければ(S130:N
O)、バス動作が異常であると判断するようにしてい
る。そして、バス動作が異常であると判断した場合に
は、初期状態から動作を再開するようにしている(S1
40)。
タでは、中央処理装置としてのCPUコア11が、周辺
装置としてのRAM13にデータを書き込む書込動作
(S110)を行った後、その書込動作でデータを書き
込んだアドレスからデータを読み出して(S120)、
その読み出したデータと前記書込動作で書き込んだ本来
のデータとが一致しているか否かを判定し(S13
0)、両データが一致していなければ(S130:N
O)、バス動作が異常であると判断するようにしてい
る。そして、バス動作が異常であると判断した場合に
は、初期状態から動作を再開するようにしている(S1
40)。
【0022】このような本実施形態のマイクロコンピュ
ータによれば、ハードウエアを追加することなく、ライ
トアクセスとリードアクセスとの両方のバス動作が正常
か否かを的確に判定することができ、また、バス動作の
異常を検出した場合には、初期状態から再起動すること
となるため、誤動作を未然に防ぐことができる。
ータによれば、ハードウエアを追加することなく、ライ
トアクセスとリードアクセスとの両方のバス動作が正常
か否かを的確に判定することができ、また、バス動作の
異常を検出した場合には、初期状態から再起動すること
となるため、誤動作を未然に防ぐことができる。
【0023】尚、図1におけるS120〜S140の処
理は、RAM13や他のレジスタ等の周辺装置にデータ
を書き込んだ時毎に行うようにするのが好ましいが、例
えば、バス動作が不安定になると見なされる条件が成立
している場合のデータ書き込み時にだけ、或いは、特定
の種別のデータを書き込んだ時にだけ行うようにしても
良い。
理は、RAM13や他のレジスタ等の周辺装置にデータ
を書き込んだ時毎に行うようにするのが好ましいが、例
えば、バス動作が不安定になると見なされる条件が成立
している場合のデータ書き込み時にだけ、或いは、特定
の種別のデータを書き込んだ時にだけ行うようにしても
良い。
【0024】また、図1の処理は、CPUコア11とリ
ード/ライトが可能なRAM13との間の内部バス1の
バス動作を検査するものであったが、CPUコア11と
ROM15との間の内部バス2のバス動作を検査するの
であれば、以下の変形例のようにすれば良い。
ード/ライトが可能なRAM13との間の内部バス1の
バス動作を検査するものであったが、CPUコア11と
ROM15との間の内部バス2のバス動作を検査するの
であれば、以下の変形例のようにすれば良い。
【0025】即ち、この場合、周辺装置としてのROM
15の各アドレスには不変の固定データが格納されてい
るため、CPUコア11は、図1のS120〜S140
と同様の処理により、ROM15の特定のアドレスから
データを読み出して、その読み出したデータが前記特定
のアドレスに格納されているはずのデータ(以下、正規
のデータという)であるか否かを判定し、読み出したデ
ータが正規のデータでなければ、バス動作が異常である
と判断して当該マイクロコンピュータをリセットするの
である。
15の各アドレスには不変の固定データが格納されてい
るため、CPUコア11は、図1のS120〜S140
と同様の処理により、ROM15の特定のアドレスから
データを読み出して、その読み出したデータが前記特定
のアドレスに格納されているはずのデータ(以下、正規
のデータという)であるか否かを判定し、読み出したデ
ータが正規のデータでなければ、バス動作が異常である
と判断して当該マイクロコンピュータをリセットするの
である。
【0026】一方、本発明は、例えば図4に示すよう
に、図3の構成に対して、更に、拡張データバス3d,
拡張アドレスバス3a,及び拡張コントロールバス3c
からなる拡張バス3と、その拡張バス3を内部バス2に
接続させるバスステータスコントローラ(以下、BSC
と記す)19とを備えると共に、拡張バス3にタイマ等
の他の周辺装置21が接続されるマイクロコンピュータ
において、拡張バス3及び内部バス2のバス動作を検査
するためにも同様に適用することができる。
に、図3の構成に対して、更に、拡張データバス3d,
拡張アドレスバス3a,及び拡張コントロールバス3c
からなる拡張バス3と、その拡張バス3を内部バス2に
接続させるバスステータスコントローラ(以下、BSC
と記す)19とを備えると共に、拡張バス3にタイマ等
の他の周辺装置21が接続されるマイクロコンピュータ
において、拡張バス3及び内部バス2のバス動作を検査
するためにも同様に適用することができる。
【0027】即ち、図4のマイクロコンピュータの場
合、CPUコア11は、BSC19に指令を与えて拡張
バス3と内部バス2とを接続させ、その状態で、拡張バ
ス3上の周辺装置21にアクセスすることとなる。この
ため、上記周辺装置21がRAM13のようにリード/
ライトの両方が可能なものであるならば、CPUコア1
1は、BSC19に拡張バス3と内部バス2とを接続さ
せた状態で、その周辺装置21を対象に対して図1と同
様の処理を行えば良く、また、上記周辺装置21がRO
M15のようにリード専用のものであるならば、CPU
コア11は、BSC19に拡張バス3と内部バス2とを
接続させた状態で、その周辺装置21を対象にして上記
変形例と同様の処理を行えば良い。
合、CPUコア11は、BSC19に指令を与えて拡張
バス3と内部バス2とを接続させ、その状態で、拡張バ
ス3上の周辺装置21にアクセスすることとなる。この
ため、上記周辺装置21がRAM13のようにリード/
ライトの両方が可能なものであるならば、CPUコア1
1は、BSC19に拡張バス3と内部バス2とを接続さ
せた状態で、その周辺装置21を対象に対して図1と同
様の処理を行えば良く、また、上記周辺装置21がRO
M15のようにリード専用のものであるならば、CPU
コア11は、BSC19に拡張バス3と内部バス2とを
接続させた状態で、その周辺装置21を対象にして上記
変形例と同様の処理を行えば良い。
【0028】以上、本発明の一実施形態について説明し
たが、本発明は、種々の形態を採り得ることは言うまで
もない。例えば、上記実施形態のマイクロコンピュータ
は、ハーバードアーキテクチャのものであったが、本発
明は、それ以外のマイクロコンピュータに対しても同様
に適用することができる。
たが、本発明は、種々の形態を採り得ることは言うまで
もない。例えば、上記実施形態のマイクロコンピュータ
は、ハーバードアーキテクチャのものであったが、本発
明は、それ以外のマイクロコンピュータに対しても同様
に適用することができる。
【図1】 実施形態のマイクロコンピュータでバス動作
の良否を判定するために実行される処理を表すフローチ
ャートである。
の良否を判定するために実行される処理を表すフローチ
ャートである。
【図2】 データ書き込み時及びデータ読み出し時の動
作を表すタイムチャートである。
作を表すタイムチャートである。
【図3】 ハーバードアーキテクチャのマイクロコンピ
ュータの構成を例示するブロック図である。
ュータの構成を例示するブロック図である。
【図4】 他の実施形態のマイクロコンピュータの構成
を示すブロック図である。
を示すブロック図である。
1d,2d…内部データバス 1a,2a…内部アド
レスバス 1c,2c…内部コントロールバス 1,2…内部バ
ス 3d…拡張データバス 3a…拡張アドレスバス 3c…拡張コントロールバス 3…拡張バス 11…CPUコア 13…RAM 15…ROM
17…バイパス回路 19…BSC(バスステートコントローラ) 21…
他の周辺装置
レスバス 1c,2c…内部コントロールバス 1,2…内部バ
ス 3d…拡張データバス 3a…拡張アドレスバス 3c…拡張コントロールバス 3…拡張バス 11…CPUコア 13…RAM 15…ROM
17…バイパス回路 19…BSC(バスステートコントローラ) 21…
他の周辺装置
Claims (4)
- 【請求項1】 マイクロコンピュータにおける中央処理
装置と周辺装置とがバスを介してデータをやり取りする
際のバス動作の異常を検出するための方法であって、 前記中央処理装置が、前記周辺装置の特定のアドレスに
特定のデータが格納されているはずの状況において、前
記特定のアドレスからデータを読み出し、その読み出し
たデータが前記特定のデータでなければ、バス動作が異
常であると判断すること、 を特徴とするバス動作の異常検出方法。 - 【請求項2】 請求項1に記載のバス動作の異常検出方
法において、 前記中央処理装置は、前記周辺装置にデータを書き込む
書込動作を行った後、当該書込動作でデータを書き込ん
だアドレスからデータを読み出して、その読み出したデ
ータと前記書込動作で書き込んだデータとが一致してい
るか否かを判定し、両データが一致していなければ、バ
ス動作が異常であると判断すること、 を特徴とするバス動作の異常検出方法。 - 【請求項3】 中央処理装置と周辺装置とがバスを介し
て接続されるマイクロコンピュータにおいて、 前記中央処理装置は、 バス動作の良否を検査するために、前記周辺装置の特定
のアドレスに特定のデータが格納されているはずの状況
において、前記特定のアドレスからデータを読み出し、
その読み出したデータが前記特定のデータでなければ、
バス動作が異常であると判断して、当該マイクロコンピ
ュータを初期化すること、 を特徴とするマイクロコンピュータ。 - 【請求項4】 請求項3に記載のマイクロコンピュータ
において、 前記中央処理装置は、 前記周辺装置にデータを書き込む書込動作を行った後、
当該書込動作でデータを書き込んだアドレスからデータ
を読み出して、その読み出したデータと前記書込動作で
書き込んだデータとが一致しているか否かを判定し、そ
の両データが一致していなければ、バス動作が異常であ
ると判断すること、 を特徴とするマイクロコンピュータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000244498A JP2002055842A (ja) | 2000-08-11 | 2000-08-11 | バス動作の異常検出方法及びマイクロコンピュータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000244498A JP2002055842A (ja) | 2000-08-11 | 2000-08-11 | バス動作の異常検出方法及びマイクロコンピュータ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002055842A true JP2002055842A (ja) | 2002-02-20 |
Family
ID=18735181
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000244498A Pending JP2002055842A (ja) | 2000-08-11 | 2000-08-11 | バス動作の異常検出方法及びマイクロコンピュータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002055842A (ja) |
-
2000
- 2000-08-11 JP JP2000244498A patent/JP2002055842A/ja active Pending
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Date | Code | Title | Description |
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A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20061106 |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080520 |
|
A02 | Decision of refusal |
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