JP3110177B2 - 2重化計算機システム - Google Patents

2重化計算機システム

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JP3110177B2
JP3110177B2 JP04319176A JP31917692A JP3110177B2 JP 3110177 B2 JP3110177 B2 JP 3110177B2 JP 04319176 A JP04319176 A JP 04319176A JP 31917692 A JP31917692 A JP 31917692A JP 3110177 B2 JP3110177 B2 JP 3110177B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は2重化計算機システム
に関し、特に同一処理を実行するマスタCPUおよびス
レーブCPUを備えた2重化計算機システムに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、高信頼性が要求される計算機シ
ステムでは、CPUの2重化構成が採用されている。こ
のような2重化システムの従来の典型的なシステム構成
を図5に示す。
【0003】図5に示されているように、このシステム
には、マスタCPU11とスレーブCPU12の2台の
CPUが設けられている。これらマスタCPU11およ
びスレーブCPU12は、システムバス14からの入力
dを受けて、全く同じ動作をしている。そして、マスタ
CPU11の出力eのみがシステムバス14に出力され
るように構成されている。
【0004】マスタCPU11の出力とスレーブCPU
12の出力は、比較回路13によって動作クロック単位
で常に比較され、一致しなければ、比較エラー信号bが
オンとなる。この場合、この比較エラー信号bは、マス
タCPU11およびスレーブCPU12それぞれのマス
ク不能割り込み入力に供給される。この結果、マスタC
PU11およびスレーブCPU12は同じ処理を始め
る。すると、比較エラーが解除され、システムは適当な
エラー処理を行なうことになる。
【0005】しかしながら、この構成においては、もし
比較回路13の動作に障害が発生し、その比較動作に誤
りが生じると、CPUのエラー検出を正常に行なうこと
ができなくなる。
【0006】すなわち、従来の2重化システムでは、C
PU出力を比較する比較回路13についてはその動作を
全く検査してないので、CPUの2重化構成によるエラ
ー検出機能が無駄になりかねないという不具合があっ
た。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来では、2重化され
たCPU出力を比較する比較回路の動作を検査する機構
がないため、比較回路の動作に障害が発生するとエラー
検出を正常に行なうことができなくなる欠点があった。
【0008】この発明はこのような点に鑑みてなされた
ものであり、比較回路の動作を検証できるようにして、
十分に信頼性の高い2重化計算機システムを提供するこ
とを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段および作用】この発明の2
重化計算機システムは、互いに同一処理を実行するマス
タCPUおよびスレーブCPUと、これらマスタCPU
およびスレーブCPUの出力を比較し、CPU出力の不
一致を検出する比較回路と、システムバスに接続され、
前記比較回路の動作を検査する動作検証モード時に前記
システムバスからのデータによって前記動作検証モード
であることを示す診断フラグがセットされる第1のフラ
グレジスタと、前記比較回路が前記CPU出力の不一致
を検出した際にエラーフラグがセットされる第2のフラ
グレジスタと、タイムアウトエラーフラグがセットされ
る第3のフラグレジスタと、タイマ起動信号が入力され
てからの経過時間を計時し、所定時間経過した後に前記
タイムアウトエラーフラグを前記第3のフラグレジスタ
にセットすると共に前記マスタCPUに割り込み信号を
発生するタイマ手段と、システムバスに接続され、前記
システムバスからのデータに応じて、前記スレーブCP
Uを動作停止させると共に、前記タイマ起動信号によっ
て前記タイマ手段を起動する強制停止手段と、前記比較
回路によって前記CPU出力の不一致が検出された場
合、前記比較回路からの信号出力によって前記マスタC
PUおよびスレーブCPUをリセットし、且つ前記マス
タCPUに前記第1および第2のフラグレジスタの状態
を参照させて、前記リセットが前記比較回路の動作検証
が正常に行われたことによるものであるか、通常動作時
に障害によってCPU出力の不一致が発生したことによ
るものであるかを、前記マスタCPUに検出させる手段
と、前記タイマ手段から割り込み信号が発生された時、
前記マスタCPUに前記第1および第3のフラグレジス
タの状態を参照させて、前記比較回路に動作エラーが発
生していることを検出させる手段とを具備することを特
徴とする。
【0010】この2重化計算機システムにおいては、
較回路の動作を検査する際には、システムバスからのデ
ータによって、比較回路の動作検証モードであることを
示す診断フラグがセットされると共に、強制停止手段に
よって、スレーブCPUが強制的に動作停止され、且つ
タイマ手段が起動される。この場合、比較回路が正常に
動作していればCPU出力の不一致が検出され、マスタ
CPUはリセットされる。マスタCPUは、診断フラグ
とエラーフラグを参照することにより、そのリセット
が、比較回路の動作検証が正常に行われたことによるも
のであるか、通常動作時にCPU出力の不一致が発生し
たことによるものであるかを、検出することができる。
一方、比較回路の動作に支障が発生している場合には、
マスタCPUはリセットされないが、タイマ手段によっ
てマスタCPUに割り込み信号が発生される。マスタC
PUは、診断フラグとタイムアウトエラーフラグを参照
することにより、比較回路に動作エラーが発生している
ことを検出することができる。また、診断フラグがセッ
トされる第1のフラグレジスタおよび強制停止手段はシ
ステムバスに接続されているので、例えば外部の端末な
どから比較回路の動作検証処理を起動することができ
る。
【0011】
【実施例】以下、図面を参照してこの発明の実施例を説
明する。
【0012】図1には、この発明の一実施例に係わる2
重化計算機システムの構成が示されている。この2重化
計算機システムは高信頼性の要求されるホストコンピュ
ータや他の各種電子装置に適用されるものであり、この
2重化計算機システムには、マスタCPU21、スレー
ブCPU22、比較回路23、ORゲート24,25、
比較エラーフラグレジスタ26、タイムアウトエラーフ
ラグレジスタ27、CPU比較エラー診断フラグレジス
タ28、強制リセット回路29、ウォッチドッグタイマ
30、システムバス31が設けられている。
【0013】マスタCPU21およびスレーブCPU2
2は、それぞれマイクロプロセッサによって実現される
ものであり、システムバス31からの入力eに応じて全
く同一の処理を実行する。マスタCPU21およびスレ
ーブCPU22の動作は、同一クロックCLKに同期し
て実行される。マスタCPU21からの出力gは、シス
テムの動作制御、データ転送、メモリアクセス等のため
にシステムバス31に供給されると共に、比較回路23
に供給される。
【0014】一方、スレーブCPU22の出力fは、シ
ステムバス31には供給されず、比較回路23にのみ供
給される。また、マスタCPU21およびスレーブCP
U22は、それぞれ対応するリセット信号b,cを受信
した際、予め決められた所定の状態に初期設定される。
【0015】比較回路23は、マスタCPU21とスレ
ーブCPU22の対応する出力をクロックCLKのタイ
ミングで逐次比較し、不一致を検出した際に“1”レベ
ルの比較エラー信号aを発生する。この比較エラー信号
aは、ORゲート24,25を介してリセット信号b,
cとしてスレーブCPU22,マスタCPU21にそれ
ぞれ供給される。また、比較エラー信号aは、比較エラ
ーフラグレジスタ26に対して比較エラーフラグのセッ
ト信号として供給されると共に、図示しない周辺LSI
にレジスタ類をリセットするための信号として供給され
る。
【0016】ORゲート24にはシステムバス31から
のリセット信号dと比較回路23からの比較エラー信号
aと強制リセット回路29からの強制リセット信号kと
が入力され、その出力はCPUリセット信号bとしてス
レーブCPU22に供給される。リセット信号dは、例
えばシステムの電源投入時や所定のリセットスイッチが
投入された際に発生されるものである。また、強制リセ
ット信号kは、比較回路23の動作を検査するためにス
レーブCPU22を強制的に動作停止させるためのもの
であり、システムバス31を介して強制リセット回路2
9にソフトウェア的にデータ“1”がセットされた時に
出力される。
【0017】ORゲート25にはシステムバス31から
のリセット信号dと比較回路23からの比較エラー信号
aが入力され、その出力はCPUリセット信号bとして
マスタCPU21に供給される。
【0018】比較エラーフラグレジスタ26は比較エラ
ーフラグを保持するためのものであり、比較エラー信号
aに応答して比較エラーフラグが“1”にセットされ、
またシステムバス31からのリセット信号dに応答して
比較エラーフラグが“0”にリセットされる。
【0019】タイムアウトエラーフラグレジスタ27は
タイムアウトエラーフラグを保持するためのものであ
り、タイムアウトエラーフラグは、スレーブCPU22
を強制的に動作停止させてから一定時間経過した時にウ
ォチドックタイマ30によって“1”にセットされる。
また、タイムアウトエラーフラグは、システムバス31
からのリセット信号dに応答して“0”にリセットされ
る。
【0020】比較回路診断フラグレジスタ28は診断フ
ラグを保持するためのものであり、この診断フラグは比
較回路23を検査する際にシステムバス31からのデー
タによって“1”にセットされる。また、この診断フラ
グは、システムバス31からのリセット信号dに応答し
て“0”にリセットされる。
【0021】強制リセット回路29は、スレーブCPU
22を動作停止させるための強制リセット信号kを出力
するためのものであり、強制リセット信号kはシステム
バス31からのデータによって“1”にセットされる。
また、この強制リセット信号kは、ウォチドックタイマ
30のタイマ起動信号として利用される。強制リセット
信号kは、CPU比較エラ−信号aによって“0”にリ
セットされる。リセットパルスとしてスレーブCPU2
2に与えられる。強制リセット信号kが“1”の期間
中、スレーブCPU22はリセット状態であり動作停止
されている。
【0022】ウォチドックタイマ30は、スレーブCP
U22を強制的に動作停止させてから一定時間経過した
時に時間切れとなり、タイムアウトエラーフラグを
“1”にセットすると共に、マスタCPU21およびス
レーブCPU22にそれぞれマスク不能割り込み信号を
供給する。
【0023】この2重化計算機システムにおいては、比
較回路23を検査するには、まず、比較回路診断フラグ
レジスタ28の診断フラグを1”にセットする。次に、
ソウトウェア的に強制リセット信号kを“1”にセット
してやり、スレーブCPU22を停止させておく。
【0024】すると、強制リセット信号kのセットによ
り、スレーブCPU22のみにリセットがかかる。とこ
ろが、マスタCPU21は、通常動作しているので、マ
スタCPU21の出力gとスレーブCPU22の出力f
は異なってしまい、比較回路23は、CPU比較エラ−
信号aをオンとする。すると、マスタCPU21および
スレーブCPU22に同時にリセットがかかり、マスタ
CPU21およびスレーブCPU22が同時に初期状態
から再スタートする。この場合、エラーフラグおよび診
断フラグがセットされているので、このリセットは、比
較回路23のテストであり、回路が正常であることが判
明する。
【0025】また、比較回路23が正常でなく、マスタ
CPU21の出力gとスレーブCPU22の出力fは異
っていても、CPU比較エラ−信号aがオンとならない
ような場合には、スレーブCPU22はそのまま停止し
たままである。すると、一定時間後、ウォッチドッグタ
イマ30が異常を検出して、各CPUにマスク不能割り
込みをかけてくるが、この場合、診断フラグがセットさ
れているので、マスタCPU21は、比較回路23の自
己診断が異常終了したことを知り、適当なエラー処理を
行なうことができる。
【0026】また、比較エラーの通知を従来のような割
り込み信号ではなく、ハードウェアリセット信号によっ
て行なうように構成されている。ハードウェアリセット
信号ならば、たとえ、CPUが暴走しているような状況
においても、認知の状態に復帰させることができる。通
常のCPU比較動作を以下に説明する。
【0027】電源投入後、リセット信号dにより、マス
タCPU21、スレーブCPU22、比較エラーフラグ
レジスタ26、タイムアウトエラーフラグレジスタ2
7、比較回路診断フラグレジスタ28がリセットされ
る。従来回路と同様に、マスタCPU21とスレーブC
PU22は、システムバス31からの入力eを受けて、
動作クロックCLK単位で同じ動作をしている。そし
て、マスタCPU21の出力gのみがシステムバス31
に出力されている。
【0028】マスタCPU21の出力とスレーブCPU
22の出力は比較回路23により動作クロックCLK単
位で常に比較され、一致しなければ、比較エラー信号a
がオンとなる。この比較エラー信号aは、従来では各C
PUのマスク不能割り込み入力に接続されていたのであ
るが、この実施例では、ORゲート24,25により各
CPUにリセットパルス信号として供給されているの
で、CPU動作が異常であっても確実に、エラー処理に
状態を移すことができる。
【0029】すなわち、マスタCPU21およびスレー
ブCPU22はリセット信号を受けとるとそれぞれ所定
の状態に初期設定され、その同一状態から再スタートさ
れるので、比較的軽度な障害発生の場合にはマスタCP
U21およびスレーブCPU22の動作が同期し、以
降、正常に動作が継続される。
【0030】また、比較エラー信号aは、CPUだけで
なく、その他の周辺回路にも入力され、適当なレジスタ
類をリセットし、システムを認知の状態に復帰させるこ
とができる。また、同時に、比較エラー信号aは、エラ
ーフラグをセットする。マスタCPU21は、リセット
後に、この比較エラーフラグをチェックすることによ
り、直前のリセットが、電源投入等の通常のリセット
か、比較エラーによるリセットであるかを判断し、適格
なエラー処理を行なうことができる。
【0031】図2には、マスタCPU21とスレーブC
PU22の接続関係の一例が示されている。ここでは、
スレーブCPU22に比較回路23が内蔵されている場
合が示されている。
【0032】マスタCPU21のコアユニット211と
スレーブCPU22のコアユニット221は同一構成で
あり、コアユニット211からのアドレス出力ADD
R、データ出力DATAOUT、制御信号出力CONT
OUTはシステムバス31に供給されると共に、スレー
ブCPU22内蔵の比較回路23に供給される。スレー
ブCPU22のコアユニット221からのアドレス出力
ADDR、データ出力DATAOUT、制御信号出力C
ONTOUTは、システムバス31には供給されず、比
較回路23にのみ供給される。システムバス31からの
データ入力DATAINおよび制御信号入力CONTI
Nは、コアユニット211および221に共通に供給さ
れる。
【0033】比較回路23は、コアユニット211およ
び221からの対応する出力同志、つまりコアユニット
211からのアドレス出力ADDRとコアユニット22
1からのアドレス出力ADDR、コアユニット211か
らのデータ出力DATAOUTとコアユニット221か
らのデータ出力DATAOUT、およびコアユニット2
11からの制御信号出力CONTOUTとコアユニット
221からの制御信号出力CONTOUTとをそれぞれ
比較し、いずれかに不一致が発生したときに比較エラー
信号aを出力する。
【0034】ここでは、入出力関係を明瞭にするために
データ出力DATAOUTおよびデータ入力DATAI
Nを別けて説明したが、実際にはこれらは共通の双方向
バスによって実現されるものである。また、制御信号出
力CONTOUTには各種ステータス信号が含まれるこ
とは持ち論である。次に、図3のフローチャートを参照
して、リセット信号受信時のCPUの動作を説明する。
【0035】マスタCPU21およびスレーブCPU2
2にはリセット信号が共通に供給される。この場合、マ
スタCPU21およびスレーブCPU22はそのリセッ
トに応じて次のような動作を実行する。
【0036】すなわち、マスタCPU21およびスレー
ブCPU22はそれぞれ比較エラーフラグをチェック
し、比較エラーフラグが“1”にセットされているか否
かを判断する(ステップS11)。
【0037】この場合、スレーブCPU22の出力は実
際にはシステムバス31に出力されないので、比較エラ
ーフラグのリードはマスタCPU21によって実行され
ることになる。
【0038】比較エラーフラグが“1”にセットされて
無い場合には、通常のリセットであるので、マスタCP
U21およびスレーブCPU22はそれぞれシステムの
立ち上げ処理を行なうが、この場合には、まず、比較回
路23の検査処理が実行される(ステップS17,S1
8)。比較回路23の検査処理では、まず、診断フラグ
が“1”にセットされ(ステップS17)、次いでスレ
ーブCPU22が強制リセット信号kによって強制リセ
ットされる(ステップS18)。
【0039】一方、ステップS11で比較エラーフラグ
のセットが検出された場合には、診断フラグがチェック
される(ステップS12)。診断フラグがセットされて
いる場合には、比較回路23のテストが正常終了したも
のと判断され、通常処理が続行される(ステップS1
3,S14)。また、診断フラグがセットされてない場
合には、CPU比較エラーが発生したと判断され、適当
なエラー処理が実行される(ステップS15,S1
6)。
【0040】エラー処理は障害復旧やシステム停止等の
処理を行なうためのものであり、マスタCPU21およ
びスレーブCPU22はそれぞれ、まず、再実行可能か
否かを調べ、その結果に応じて復旧処理またはシステム
管理者に対するエラー通知を含むシステム停止処理を行
なう。復旧処理についてはチェックポイントリスタート
処理、CPU縮退処理等の良く知られた種々の形態を利
用することができる。次に、図4のフローチャートを参
照して、割り込み信号入力時のCPU動作を説明する。
【0041】マスク不能割り込みが入力されると、マス
タCPU21およびスレーブCPU22はそれぞれタイ
ムアウトエラーフラグをチェックし、タイムアウトエラ
ーフラグが“1”にセットされているか否かを判断する
(ステップS21)。
【0042】この場合、スレーブCPU22の出力は実
際にはシステムバス31に出力されないので、タイムア
ウトエラーフラグのリードはマスタCPU21によって
実行されることになる。
【0043】タイムアウトエラーフラグが“1”にセッ
トされている場合には、ウォッチドッグタイマ30によ
るマスク不能割り込みであるので、比較回路23に障害
が発生していると認識される(ステップS23)。一
方、タイムアウトエラーフラグが“1”にセットされて
ない場合には、他の要因によるマスク不能割り込みであ
るので、その要因に対応する割り込み処理が実行される
(ステップS22)。
【0044】以上のように、この実施例の2重化計算機
システムにおいては、比較回路23の動作を検査する際
には、診断フラグが“1”にセットされた後に、強制リ
セット回路29によってスレーブCPU22の動作が強
制的に停止される。この場合、比較回路23が正常に動
作していればCPU出力の不一致が検出され、またCP
U出力の不一致が検出されなければ、比較回路23の動
作に支障が発生していると認識することができる。この
ため、スレーブCPU22を動作停止させた状態での比
較回路出力を調べることにより、比較回路23の動作を
検証することができる。したがって、比較回路23の動
作を検証できるようなり、高信頼性を確保することが可
能となる。
【0045】また、通常の運用状態において、マスタC
PU21およびスレーブCPU22のいずれかの動作に
障害が発生すると、比較回路23によってCPU出力の
不一致が検出される。このCPU出力の不一致に応答し
てマスタCPU21およびスレーブCPU22にはそれ
ぞれリセット信号が供給され、マスタCPU21および
スレーブCPU22はそのリセット信号によって特定の
決められた状態に初期設定される。この結果、電源ノイ
ズ等による比較的軽度な障害については初期設定によっ
て容易に復旧することができる。
【0046】さらに、一方のCPUが暴走しているよう
な場合でも、リセット信号によってマスタCPU21お
よびスレーブCPU22を同一の状態から再動作させる
ことができる。さらに、CPU出力の不一致が検出され
た場合にはエラーフラグがセットされる。したがって、
リセット信号に応答してそのエラーフラグを参照するこ
とにより、リセット信号の発生要因が、CPU出力の不
一致によるものか通常のリセット信号によるものかを認
識でき、より確実にCPUにエラー処理を実行させるこ
とができる。
【0047】また、この実施例の2重化計算機システム
をホストとするオンラインシステムを構築した場合に
は、強制リセット回路29にソウトウェア的にデータを
設定することにより、端末からオンラインで比較回路の
チェック処理を起動させることもできる。
【0048】尚、この実施例では、各種フラグレジスタ
を外部に設けたが、リセットによって値の変化しないC
PU内部レジスタがあれば、それを利用することも可能
である。また、ここでは、CPU比較エラーが発生した
場合、直ぐにマスタCPU21およびスレーブCPU2
2をリセットしたが、通常は、マスク不能割り込みをか
けるようにし、マスタCPU21およびスレーブCPU
22の動作がどうしても同期しないような場合に、初め
て、リセットをかけるという構成にすることもできる。
さらに、エラー処理については専用のサービスプロセッ
サによって実現することも可能である。
【0049】また、比較回路23はパルス信号を出力す
るではなく、単にCPU出力が不一致の時に“1”、一
致したときに“0”となる信号を比較エラー信号aとし
て出力することも可能である。この場合、マスタCPU
21およびスレーブCPU22は、比較エラー信号aが
“1”の時に全ての動作を停止する(リセット状態)。
このとき、CPU出力が一致するので、比較エラー信号
aが“0”になり、マスタCPU21およびスレーブC
PU22はリセット状態が解除されて再スタートする。
【0050】また、ここでは、比較エラー信号aが発生
されるまで強制リセット信号を“1”に保持したが、ス
レーブCPU22を動作停止させることが肝要であるの
で、スレーブCPU22をリセット状態に設定しなくて
も、例えば無限ループ処理等を利用してスレーブCPU
22をウエイト状態に設定したり、HALT状態に設定
することによって代用することができる。さらに、マス
タCPU21およびスレーブCPU22を同一チップ上
に集積形成し、1つのマイクロプロセッサとして実現す
ることも可能である。
【0051】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、CP
U出力の不一致が発生した際により確実にCPUにエラ
ー処理を実行させることが可能となり、十分に信頼性の
高い2重化計算機システムを実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係る2重化計算機システ
ムの構成を示すブロック図。
【図2】図1の2重化計算機システムにおけるマスタC
PUとスレーブCPUの具体的な接続関係を示す図。
【図3】図1の2重化計算機システムにおけるリセット
信号受信時のCPU動作を説明するフローチャート。
【図4】図1の2重化計算機システムにおける割り込み
信号受信時のCPU動作を説明するフローチャート。
【図5】従来の2重化計算機システムの構成を示すブロ
ック図。
【符号の説明】
21…マスタCPU,22…スレーブCPU、23…比
較回路、26…比較エラーフラグレジスタ、27…タイ
ムアウトエラーフラグレジスタ、28…比較回路診断フ
ラグレジスタ、29…強制リセット回路、30…ウォッ
チドッグタイマ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 11/16 - 11/20 G06F 11/22 - 11/26 G06F 15/16 - 15/177

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに同一処理を実行するマスタCPU
    およびスレーブCPUと、 これらマスタCPUおよびスレーブCPUの出力を比較
    し、CPU出力の不一致を検出する比較回路と、システムバスに接続され、前記比較回路の動作を検査す
    る動作検証モード時に前記システムバスからのデータに
    よって前記動作検証モードであることを示す診断フラグ
    がセットされる第1のフラグレジスタと、 前記比較回路が前記CPU出力の不一致を検出した際に
    エラーフラグがセットされる第2のフラグレジスタと、 タイムアウトエラーフラグがセットされる第3のフラグ
    レジスタと、 タイマ起動信号が入力されてからの経過時間を計時し、
    所定時間経過した後に前記タイムアウトエラーフラグを
    前記第3のフラグレジスタにセットすると共に前記マス
    タCPUに割り込み信号を発生するタイマ手段と、 システムバスに接続され、前記システムバスからのデー
    タに応じて、前記スレーブCPUを動作停止させると共
    に、前記タイマ起動信号によって前記タイマ手段を起動
    する強制停止手段と、 前記比較回路によって前記CPU出力の不一致が検出さ
    れた場合、前記比較回路からの信号出力によって前記マ
    スタCPUおよびスレーブCPUをリセットし、且つ前
    記マスタCPUに前記第1および第2のフラグレジスタ
    の状態を参照させて、前記リセットが前記比較回路の動
    作検証が正常に行われたことによるものであるか、通常
    動作時にCPU出力の不一致が発生したことによるもの
    であるかを、前記マスタCPUに検出させる手段と、 前記タイマ手段から割り込み信号が発生された時、前記
    マスタCPUに前記第1および第3のフラグレジスタの
    状態を参照させて、前記比較回路に動作エラーが発生し
    ていることを検出させる手段 とを具備することを特徴と
    する2重化計算機システム。
JP04319176A 1992-11-30 1992-11-30 2重化計算機システム Expired - Fee Related JP3110177B2 (ja)

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