JP2002054522A - 燃料噴射装置 - Google Patents

燃料噴射装置

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JP2002054522A JP2000242342A JP2000242342A JP2002054522A JP 2002054522 A JP2002054522 A JP 2002054522A JP 2000242342 A JP2000242342 A JP 2000242342A JP 2000242342 A JP2000242342 A JP 2000242342A JP 2002054522 A JP2002054522 A JP 2002054522A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 1回の燃料噴射期間中に小噴射から大噴射に
切り替えるブーツ型噴射の燃料噴射装置が提案されてい
るが、従来では小噴射から大噴射への切り替えタイミン
グを運転状態に応じて変化させることができず、運転状
態の全域において最適な燃料噴射を得ることができなか
った。 【解決手段】 第1噴孔22を開閉する第1ノズル弁4
は、第1圧力制御室6の圧力変化によって作動するもの
であり、第2噴孔32を開閉する第2ノズル弁5は、第
2圧力制御室7の圧力変化によって作動するものであ
る。第1、第2圧力制御室6、7は、電磁弁40により
操作される制御弁16によって制御されるものであり、
制御弁16による第1、第2圧力制御室6、7の切り替
えタイミングをエンジンの運転状態に応じて変化させる
ことにより、運転状態の全域において最適な燃料噴射を
得ることが可能になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関(以下、
エンジンという)の燃料噴射装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、ディーゼルエンジン等において
は、厳しくなる排気ガス規制に対処する必要が生じてお
り、排気ガス中に含まれる有害成分の低減を図るととも
に、さらなる燃費の向上が望まれている。そこで、燃料
噴射装置による燃料噴射を、時間的、空間的および質的
に最適化することが望まれている。時間的には高精度な
噴射率制御、空間的には広範囲の噴霧分布、質的には噴
射燃料の微粒化がそれぞれ要求される。
【0003】このような燃料噴射の最適化を目的とした
燃料噴射装置として、特開昭61−135979号公
報、特開昭60−36772号公報、特開平9−326
87号公報に開示される技術が知られている。
【0004】特開昭61−135979号公報に開示さ
れている燃料噴射装置を図6を参照して説明する。この
燃料噴射装置100は、第1噴孔101および第2噴孔
102をそれぞれ開閉するための第1ノズル弁103お
よび第2ノズル弁104を有する。第1ノズル弁103
および第2ノズル弁104は、第1スプリング105お
よび第2スプリング106によって閉弁方向へ付勢され
ており、燃料供給圧から受ける力の釣合いにより、第1
ノズル弁103および第2ノズル弁104が往復移動す
る。
【0005】特開昭60−36772号公報に開示され
ている燃料噴射装置を図7を参照して説明する。この燃
料噴射装置110も、第1噴孔111および第2噴孔1
12をそれぞれ開閉する第1ノズル弁113および第2
ノズル弁114を有する。第1ノズル弁113は、第1
スプリング115によって閉弁方向へ付勢されており、
燃料供給圧から受ける力の釣合いにより、第1ノズル弁
113が往復移動する。第2ノズル弁114は、第2ス
プリング116によって閉弁方向へ付勢されており、電
磁コイル117が通電されるとその磁力によりリフトし
て第2噴孔112を開弁するものである。
【0006】特開平9−32687号公報に開示されて
いる燃料噴射装置を図8を参照して説明する。この燃料
噴射装置120も、第1噴孔121および第2噴孔12
2をそれぞれ開閉する第1ノズル弁123および第2ノ
ズル弁124を有するものであり、この第1ノズル弁1
23および第2ノズル弁124は、第1スプリング12
5および第2スプリング126によって閉弁方向へ付勢
されている。第1ノズル弁123は、その反噴孔側に圧
力制御室127が配置され、その圧力制御室127の燃
料圧力によっても閉弁方向の力を受ける。圧力制御室1
27の燃料圧力は、三方弁128を制御することにより
増減する。第1ノズル弁123は、コモンレールから供
給される燃料圧力から受ける力と、第1スプリング12
5の付勢力と、圧力制御室127から受ける力とのバラ
ンスにより往復移動する。第2ノズル弁124は、第1
ノズル弁123の内部に貫通配置されるものであり、第
1ノズル弁123のリフト途中において、第1ノズル弁
123の段差部123aが第2ノズル弁124の段差部
124aに係止して、第1ノズル弁123とともにリフ
トするものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】特開昭61−1359
79号公報に開示されている燃料噴射装置100では、
第1ノズル弁103および第2ノズル弁104の開弁タ
イミングは、燃料噴射ポンプから供給される燃料供給圧
から受ける力と、第1スプリング105および第2スプ
リング106の付勢力とのバランスにより決定されるの
で、燃料噴射時期を高精度に制御するのは困難であっ
た。また、第1ノズル弁103の開弁圧は、第2ノズル
弁104の開弁圧よりも低く設定されているので、低い
燃料供給圧で第1ノズル弁103が開くことになる。こ
のため、初期噴射圧が低くなるので初期噴射時において
燃料が良好に微粒化しない。さらに、燃料供給圧の上昇
とともに第1ノズル弁103および第2ノズル弁104
がリフトするので、初期噴射率の上昇が穏やかである。
このため、燃料噴射時間が長くなり、排気ガス中に煤等
のパティキュレートが発生し易くなるという問題があ
る。なお、第1ノズル弁103の開弁圧を上昇させるこ
とにより初期噴射圧を高くできるが、噴射期間が短縮さ
れてしまうため、所望の噴射量が得られない、低回転域
において燃料が噴射しない領域ができてしまう等の問題
がある。
【0008】特開昭60−36772号公報に開示され
ている燃料噴射装置110は、エンジン負荷またはエン
ジン回転数等のエンジン運転状態に応じて第2ノズル弁
114を往復移動させるものである。つまり、1回の燃
料噴射期間中に電磁コイル117を通電制御するもので
はなく、第1ノズル弁113と第2ノズル弁114のリ
フト位置をずらせて燃料の初期噴射率を低減することを
目的としていない。1回の燃料噴射期間中に電磁コイル
117で第2ノズル弁114をリフトさせることは、特
開昭60−36772号公報に開示されている構成で
は、応答性等の面から噴射精度に問題が生じてしまう
が、その解決技術についてはなんら開示がなされていな
い。
【0009】特開平9−32687号公報に開示されて
いる燃料噴射装置120は、コモンレールで蓄圧された
高圧燃料が常時供給されるものであり、三方弁128に
よって圧力制御される圧力制御室127の内圧変化によ
って第1ノズル弁123が開閉操作されるものであるた
め、燃料噴射時期の高精度制御が可能となり、さらに燃
料の初期噴射圧が高くなるものである。また、第1ノズ
ル弁123の作動に遅れて、第1ノズル弁123によっ
て第2ノズル弁124を開弁させる構成を採用してい
る。これにより、1回の燃料噴射期間中において、初期
の燃料噴射率を低減しつつ初期噴射圧を上昇させること
ができ、いわゆるブーツ型噴射が可能になる。
【0010】しかしながら、1回の燃料噴射期間中にお
ける初期の噴射率と後期の噴射率は、第1ノズル弁12
3の段差部123aと第2ノズル弁124の段差部12
4aのギャップh1 によって定まってしまう。つまり、
例えば噴射圧、即ちコモンレール圧力を変えた時などの
条件が変化するエンジン運転状態の全域において、全て
最適な燃料噴射を得ることはできないという問題があ
る。また、特開平9−32687号公報には、他の実施
例としてギャップh1 によらず、第2ノズル弁124を
操作するための第2圧力制御室(図示しない)を設けた
例の開示がある。しかし、この例においても、第1圧力
制御室127に遅れて第2圧力制御室の圧力が下がるよ
うに、通路途中に絞り(図示しない)を設けている。こ
の絞りによって、第1ノズル弁123の作動から、定め
られた遅れをもって第2ノズル弁124が作動すること
になり、ギャップh1 の場合と同様、エンジン運転状態
の全域において、最適な燃料噴射を得ることはできない
という問題がある。
【0011】なお、第1ノズル弁123を作動させるた
めの第1圧力制御室127と、第2ノズル弁124を作
動させるための第2圧力制御室とをそれぞれ独立して制
御するために、2つの電磁コイルと、2つの三方弁とを
設けることも考えられるが、部品点数が増し、燃料噴射
装置120が大型化して実用的ではない。
【0012】本発明は、上記の事情に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、エンジン運転状態の全域におい
て、最適な燃料噴射を得ることができる燃料噴射装置の
提供にある。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明を採用す
ることにより、バルブボディに形成された第1噴孔と、
第2噴孔とが、第1ノズル弁と第2ノズル弁とによっ
て、独立的に開閉制御される。つまり、1回の燃料噴射
期間中に、第1ノズル弁による第1噴孔の開弁時期と、
第2噴孔の開弁時期とを独立して制御することができ
る。これによって、エンジン運転状態の全域において、
最適な燃料噴射を得ることが可能になり、エンジン運転
状態の全域において、排気ガス中に含まれる有害物質の
低減および燃費向上を可能にすることができる。
【0014】請求項2の発明として、制御弁は、第1圧
力制御室に燃料排出用の低圧通路を接続することによ
り、第1圧力制御室を高圧から低圧に切り替えるととも
に、第2圧力制御室に低圧通路を接続することにより、
第2圧力制御室を高圧から低圧に切り替えるように設け
ても良い。請求項3の発明として、制御弁の切り替えに
よって、第1圧力制御室が高圧から低圧に切り替えられ
ることにより、第1ノズル弁が第1噴孔から離座すると
ともに、第2圧力制御室が高圧から低圧に切り替えられ
ることにより、第2ノズル弁が第2噴孔から離座するよ
うに設けても良い。
【0015】請求項4の発明として、制御弁による第1
圧力制御室および第2圧力制御室の圧力切り替えタイミ
ングは、車両の運転状態に応じてそれぞれが独立したタ
イミングで実施されるように設けても良い。請求項5の
発明として、第2ノズル弁は、第1ノズル弁の内部にお
いて軸方向へ摺動自在に配置されるとともに、第1ノズ
ルの内部に配置された第2スプリングによって閉弁方向
へ付勢されるように設けても良い。請求項6の発明とし
て、第2ノズル弁は、第1ノズル弁の摺動孔の内部に摺
動する円柱状の摺動部と、バルブボディに当接して第2
噴孔を閉塞するための円錐状のシート部とを備える棒状
弁体であるように設けても良い。
【0016】請求項7の発明として、第2ノズル弁は、
第1ノズル弁の摺動孔の内部に摺動する摺動部と、バル
ブボディに当接して第2噴孔を閉塞するためのシート部
とを、球面によって形成する球状弁体であるように設け
ても良い。請求項8の発明として、第2ノズル弁の最大
リフト時は、第2ノズル弁の反噴孔側の端部が第1ノズ
ル弁に当接することで、最大リフト量が設定されるよう
に設けても良い。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を、複数の実
施例と変形例を用いて説明する。 〔第1実施例〕図1に示す燃料噴射装置1は、図示しな
いエンジンのエンジンヘッドに挿入搭載され、エンジン
の各気筒に燃料を直接噴射するように構成されている。
図示しない燃料噴射ポンプから燃料配管を通って図示し
ないコモンレールに供給された高圧燃料は、コモンレー
ル内で一定の高圧に蓄圧され、燃料配管を通って各気筒
毎に配置された燃料噴射装置1に供給される。燃料噴射
装置1に供給された燃料のうち余剰燃料は燃料タンク2
へリターンする。なお、図示しない燃料噴射ポンプは、
エンジンの回転数、負荷、吸入燃料圧力、吸入空気量、
冷却水の温度等に従って燃料吐出圧を調整するように設
けられている。
【0018】燃料噴射装置1のバルブボディ3の内部に
は、中空円筒状の第1ノズル弁4が往復移動可能な状態
で収容されている。また、この第1ノズル弁4の内部に
は、第2ノズル弁5が往復移動可能な状態で収容されて
いる。第1ノズル弁4の反噴射方向には、第1ノズル弁
4の噴射時期を制御する第1圧力制御室6が設けられて
おり、第2ノズル弁5の反噴射方向にも、第2ノズル弁
5の噴射時期を制御する第2圧力制御室7が設けられて
いる。この第1、第2圧力制御室6、7の燃料圧力を制
御することにより、燃料噴射装置1の噴射時期および噴
射量を調整することができる。
【0019】コモンレールから供給される高圧燃料は、
燃料インレット8、高圧通路9を介して燃料溜まり10
に供給される。また、燃料インレット8から高圧通路9
に供給された高圧燃料は、第1入口絞り11、第1燃料
通路12を介して第1圧力制御室6に供給されるととも
に、第2入口絞り13、第2燃料通路14を介して第2
圧力制御室7に供給される。第1圧力制御室6は、第1
燃料通路12と第1出口絞り15を介して制御弁16の
バルブ燃料室17に連通しており、第2圧力制御室7
は、第2燃料通路14と第2出口絞り18を介して制御
弁16のバルブ燃料室17に連通している。ここで、第
1出口絞り15の流路面積は、第1入口絞り11の流路
面積よりも大きく設けられ、第2出口絞り18の流路面
積は、第2入口絞り13の流路面積よりも大きく設けら
れている。
【0020】なお、制御弁16は、第1出口絞り15の
下流と低圧通路19との遮断あるいは連通を切り替え
て、第1圧力制御室6を高圧あるいは低圧に制御すると
ともに、第2出口絞り18の下流と低圧通路19との遮
断あるいは連通を切り替えて、第2圧力制御室7を高圧
あるいは低圧に制御するものであり、この制御弁16の
詳細は後述する。
【0021】図2に示すように、第1ノズル弁4の先端
の第1シート部20が、バルブボディ3の第1弁座21
に着座することにより、第1噴孔22を閉塞するように
設けられている。また、第1ノズル弁4の先端は、図2
に示すように、第1弁座21に当接する第1シート部2
0の外縁と、第1ノズル弁4の外径との間に、第1受圧
面23が形成されており、この第1受圧面23が高圧燃
料から受ける力により第1ノズル弁4はリフト方向に向
かう力を受ける。
【0022】第1ノズル弁4の反噴射側の端部は、ピン
24を介して第1スプリング25から付勢力を受けるも
のであり、第1スプリング25は、第1ノズル弁4を閉
弁方向に向けて付勢している。また、第1ノズル弁4の
反噴射側の端部は、第1圧力制御室6に面しており、第
1圧力制御室6の燃料圧力から受ける力によって第1ノ
ズル弁4は閉弁方向に付勢される。なお、第1ノズル弁
4は、反噴射側の端部がディスタンスピース26の下面
に係止することによりリフト量がh2 に規制される。つ
まり、第1弁座21に対する第1ノズル弁4の最大リフ
ト量はh2 である。
【0023】第2ノズル弁5は、燃料噴射側から順に、
小径部27、大径部28、ニードルエンド29が形成さ
れている。図2に示すように小径部27の先端に形成さ
れた円錐状の第2シート部30は、バルブボディ3の第
2弁座31に着座することにより、第1噴孔22より燃
料下流側に形成された第2噴孔32を閉塞するものであ
る。第2ノズル弁5の小径部27と大径部28との間に
は、第1ノズル弁4に形成された横孔33を介して高圧
燃料が供給されており、小径部27と大径部28の断面
積差分の第2受圧面34に受ける力により、第2ノズル
弁5はリフト方向に力を受けている。
【0024】第2ノズル弁5の反噴射側の端部は、第1
ノズル弁4の内部に収容された第2スプリング35から
付勢力を受けるものであり、第2スプリング35は、第
2ノズル弁5を閉弁方向に向けて付勢している。また、
第2ノズル弁5の反噴射側の端部は、第2圧力制御室7
に面しており、第2圧力制御室7の燃料圧力から受ける
力によって第2ノズル弁5が閉弁方向に付勢される。な
お、第2ノズル弁5は、反噴射側のニードルエンド29
が第1ノズル弁4の収容孔の段差部に係止することによ
り、第1ノズル弁4に対するリフト量がh1に規制され
る。つまり、第2弁座31に対する第2ノズル弁5の最
大リフト量はh1 +h2 となる。
【0025】第1ノズル弁4のリフトについて説明す
る。第1圧力制御室6に高圧燃料が供給されていると、
第1スプリング25の閉弁力と第1圧力制御室6の閉弁
力の和は、第1受圧面23の開弁力よりも大きくなるの
で、第1ノズル弁4は第1弁座21に着座する。第1圧
力制御室6が制御弁16の作動によって排圧されると、
第1圧力制御室6の閉弁力が低下するため、第1ノズル
弁4は第1弁座21から離座し、リフトを開始する。
【0026】第2ノズル弁5のリフトについても同様に
説明する。第2圧力制御室7に高圧燃料が供給されてい
ると、第2スプリング35の閉弁力と第2圧力制御室7
の閉弁力の和は、第2受圧面34の開弁力よりも大きく
なるので、第2ノズル弁5は第2弁座31に着座する。
第2圧力制御室7が制御弁16の作動によって排圧され
ると、第2圧力制御室7の閉弁力が低下するため、第2
ノズル弁5は第2弁座31から離座し、リフトを開始す
る。
【0027】上述したように、第1圧力制御室6および
第2圧力制御室7は、制御弁16によって圧力が制御さ
れる。制御弁16は、図1に示すように、低圧通路19
を閉塞して、第1圧力制御室6および第2圧力制御室7
を共に高圧にする「閉弁モード」と、第2出口絞り18
の下流のみを閉塞して、第1出口絞り15の下流と低圧
通路19を連通させて、第1圧力制御室6を低圧にする
とともに、第2圧力制御室7を高圧にする「低噴射モー
ド」と、第1出口絞り15の下流と第2出口絞り18の
下流を共に低圧通路19に連通させて、第1圧力制御室
6および第2圧力制御室7を共に低圧にする「高噴射モ
ード」とを切り替えるものである。
【0028】制御弁16は、燃料噴射装置1の上部に装
着される電磁弁40の構成部品であり、この電磁弁40
は、ハウジング41の上部とリテーニングナット42に
よって締結されている。この電磁弁40は、制御弁16
の他に、弁ボディ43、電磁コイル44、バルブピン4
5、第1コイルバネ46、第2コイルバネ47等で構成
されている。
【0029】制御弁16は、第1コイルバネ46の付勢
力によってハウジング41に着座して低圧通路19を閉
塞可能なものであり、低圧通路19が閉塞されることに
より上述した「閉弁モード」の設定となる。制御弁16
の上部に設けられた円盤状のアーマチャ48は、電磁コ
イル44が通電されることにより発生する励磁吸引力に
より上方にリフトし、バルブピン45の下端に当接して
H1 リフトする。この状態の制御弁16は、第1、第2
出口絞り15、18の下流を共に低圧通路19を連通さ
せるものであり、上述した「高噴射モード」の設定とな
る。
【0030】この「高噴射モード」より電磁コイル44
に供給される電流値を更に大きくした場合では、制御弁
16のアーマチャ48に作用する励磁吸引力が大きくな
り、制御弁16とバルブピン45とが上昇して、制御弁
16の上シート部16aが弁ボディ43の着座部43a
に当接し、制御弁16がH2 リフトする。この状態の制
御弁16は、第2出口絞り18の下流側を閉塞して、第
1出口絞り15の下流と低圧通路19を連通させるもの
であり、上述した「低噴射モード」の設定となる。
【0031】(第1実施例の作動説明)次に、燃料噴射
装置1の作動を説明する。まず、図示しない燃料噴射ポ
ンプから燃料が吐出され、図示しないコモンレールで所
定の燃料圧に蓄圧された高圧燃料は、燃料噴射装置1の
燃料インレット8に供給される。また、図示しないエン
ジン制御装置(ECU)により、エンジンの運転状態に
応じたタイミングにおいて、エンジンの運転状態に応じ
た制御弁16の駆動電流が生成されて、電磁コイル44
に供給される。
【0032】(第1ノズル弁4および第2ノズル弁5の
閉弁時)電磁コイル44の通電OFF 時、制御弁16は、
第1コイルバネ46の付勢力によりハウジング41の上
端に着座して低圧通路19を閉塞する。これによって、
第1出口絞り15および第2出口絞り18の下流が共に
閉塞される「閉弁モード」になる。このため、高圧通路
9、第1入口絞り11、第1燃料通路12を介して第1
圧力制御室6に高圧燃料が供給されるとともに、高圧通
路9、第2入口絞り13、第2燃料通路14を介して第
2圧力制御室7に高圧燃料が供給される。
【0033】この状態において、第1受圧面23の開弁
力は、第1スプリング25による閉弁力と第1圧力制御
室6の閉弁力の和よりも小さいので、第1ノズル弁4は
第1弁座21に着座している。この時、第2受圧面34
の開弁力は、第2スプリング35の閉弁力と第2圧力制
御室7の閉弁力の和よりも小さいので、第2ノズル弁5
も第2弁座31に着座している。
【0034】(第1ノズル弁4の開弁による小噴射率の
作動説明)電磁弁40の電磁コイル44に高い電流が供
給されると、電磁コイル44の励磁吸引力が大きくな
り、制御弁16がH2 リフトして制御弁16の上シート
部16aが弁ボディ43の着座部43aに当接する。こ
の状態では、第2出口絞り18の下流が閉塞し、第1出
口絞り15の下流が低圧通路19と連通する「低噴射モ
ード」になる。
【0035】第1圧力制御室6は、第1燃料通路12と
第1出口絞り15を介して低圧通路19に連通する。第
1入口絞り11より第1出口絞り15の流路面積が大き
く設定されているため、流入燃料よりも流出燃料が多
く、第1圧力制御室6の燃料圧力は低下し始める。第1
圧力制御室6の燃料圧力が低下することにより、第1受
圧面23の開弁力が、第1スプリング25による閉弁力
と第1圧力制御室6の閉弁力の和よりも大きくなり、第
1ノズル弁4が第1弁座21から離座する。この時、第
2受圧面34の開弁力は、第2スプリング35の閉弁力
と第2圧力制御室7の閉弁力の和よりも小さいので、第
2ノズル弁5は第2弁座31に着座したままである。
【0036】第1ノズル弁4が第1弁座21から離座す
ることにより、第1噴孔22から燃料が噴射される。第
1ノズル弁4が第1弁座21から離座すると、第1ノズ
ル弁4の先端部も高圧燃料からリフト方向に力を受ける
ので、第1ノズル弁4のリフト速度が上昇し、初期噴射
率が速やかに上昇する。そして、第1ノズル弁4がリフ
トして、その上端がディスタンスピース26に当接する
と、噴射率は一定(低噴射率)になる。
【0037】次に、運転状態に応じた所定時間が経過す
ると、電磁コイル44への駆動電流の供給が停止され、
制御弁16が低圧通路19を閉塞する(図1の状態)。
すると、第1出口絞り15の下流側と低圧通路19との
連通が遮断されるため、第1入口絞り11からの高圧燃
料により第1圧力制御室6が高圧状態に移り、第1ノズ
ル弁4が速やかに閉弁方向に移動し、第1弁座21に着
座する。この結果、第1噴孔22からの燃料噴射が終了
する。
【0038】(第1ノズル弁4と第2ノズル弁5の開弁
による大噴射率の作動説明)電磁弁40の電磁コイル4
4に低い電流が供給されると、電磁コイル44の励磁吸
引力が小さくなり、制御弁16が第1リフト量H1 の位
置までリフトし、バルブピン45の下端に当接して停止
する。この状態では、第1出口絞り15および第2出口
絞り18の下流が低圧通路19に連通する「高噴射モー
ド」になる。
【0039】第1圧力制御室6は、上述した「低噴射モ
ード」と同様、第1燃料通路12と第1出口絞り15を
介して低圧通路19に連通する。第1入口絞り11より
第1出口絞り15の流路面積が大きく設定されているた
め、流入燃料よりも流出燃料が多く、第1圧力制御室6
の燃料圧力は低下し始める。第1圧力制御室6の燃料圧
力が低下することにより、第1受圧面23の開弁力が、
第1スプリング25による閉弁力と第1圧力制御室6の
閉弁力の和よりも大きくなり、第1ノズル弁4が第1弁
座21から離座する。
【0040】この時、第2圧力制御室7も、第2燃料通
路14と第2出口絞り18を介して低圧通路19に連通
する。第2入口絞り13より第2出口絞り18の流路面
積が大きく設定されているため、流入燃料よりも流出燃
料が多く、第2圧力制御室7の燃料圧力は低下し始め
る。第2圧力制御室7の燃料圧力が低下することによ
り、第2受圧面34の開弁力が、第2スプリング35の
閉弁力と第2圧力制御室7の閉弁力の和よりも大きくな
り、第2ノズル弁5が第2弁座31から離座する。
【0041】第1ノズル弁4および第2ノズル弁5が、
第1弁座21および第2弁座31から離座することによ
り、第1噴孔22および第2噴孔32から燃料が噴射さ
れる。第1ノズル弁4および第2ノズル弁5が第1弁座
21および第2弁座31から離座すると、第1ノズル弁
4および第2ノズル弁5の先端部も高圧燃料からリフト
方向に力を受けるので、第1ノズル弁4および第2ノズ
ル弁5のリフト速度が上昇し、初期噴射率が速やかに上
昇する。そして、第1ノズル弁4がリフトして、その上
端がディスタンスピース26に当接するとともに、第2
ノズル弁5がリフトして、その上端が第1ノズル弁4の
内部の段差部に当接すると、噴射率は一定(高噴射率)
になる。
【0042】次に、運転状態に応じた所定時間が経過す
ると、電磁コイル44への駆動電流の供給が停止され、
制御弁16が低圧通路19を閉塞する(図1の状態)。
すると、第1出口絞り15の下流側と低圧通路19との
連通が遮断されるとともに、第2出口絞り18の下流側
と低圧通路19との連通が遮断されるため、第1入口絞
り11からの高圧燃料により第1圧力制御室6が高圧状
態に移るとともに、第2入口絞り13からの高圧燃料に
より第2圧力制御室7が高圧状態に移る。これにより、
第1ノズル弁4および第2ノズル弁5が速やかに閉弁方
向に移動し、第1弁座21および第2弁座31に着座す
る。この結果、第1噴孔22および第2噴孔32からの
燃料噴射が終了する。
【0043】上記では、小噴射率の作動と、大噴射率の
作動について説明した。これらは、1回の噴射中におい
て、小噴射率の作動か、大噴射率の作動かの、どちらか
一方を選ぶものである。ここで、小噴射率の作動と大噴
射率の作動を、1回の噴射中で切り替えることが可能で
あり、この切り替えにより噴射率を2段階に切り替える
「ブーツ型噴射」が性能上最も好ましい。
【0044】(1回の噴射中に噴射率を切り替えるブー
ツ型噴射の作動説明)まず、電磁弁40の電磁コイル4
4に高い電流が供給される。すると、電磁コイル44の
励磁吸引力が大きくなり、制御弁16がH2 リフトして
制御弁16の上シート部16aが弁ボディ43の着座部
43aに当接する。この状態では、第2出口絞り18の
下流が閉塞し、第1出口絞り15の下流が低圧通路19
と連通する「低噴射モード」になる。
【0045】第1圧力制御室6は、第1燃料通路12と
第1出口絞り15を介して低圧通路19に連通する。第
1入口絞り11より第1出口絞り15の流路面積が大き
く設定されているため、流入燃料よりも流出燃料が多
く、第1圧力制御室6の燃料圧力は低下し始める。第1
圧力制御室6の燃料圧力が低下することにより、第1受
圧面23の開弁力が、第1スプリング25による閉弁力
と第1圧力制御室6の閉弁力の和よりも大きくなり、第
1ノズル弁4が第1弁座21から離座する。この時、第
2受圧面34の開弁力は、第2スプリング35の閉弁力
と第2圧力制御室7の閉弁力の和よりも小さいので、第
2ノズル弁5は第2弁座31に着座したままである。
【0046】第1ノズル弁4が第1弁座21から離座す
ることにより、第1噴孔22から燃料が噴射される。第
1ノズル弁4が第1弁座21から離座すると、第1ノズ
ル弁4の先端部も高圧燃料からリフト方向に力を受ける
ので、第1ノズル弁4のリフト速度が上昇し、初期噴射
率が速やかに上昇する。そして、第1ノズル弁4がリフ
トして、その上端がディスタンスピース26に当接する
と、噴射率は一定(低噴射率)になる。
【0047】次に、運転状態に応じた所定時間が経過す
ると、電磁弁40の電磁コイル44に低い電流が供給さ
れる。すると、電磁コイル44の励磁吸引力が小さくな
るため、制御弁16が第1リフト量H1 の位置まで戻
る。この状態では、第1出口絞り15および第2出口絞
り18の下流が低圧通路19に連通する「高噴射モー
ド」になる。
【0048】すると、第2圧力制御室7も、第2燃料通
路14と第2出口絞り18を介して低圧通路19に連通
する。第2入口絞り13より第2出口絞り18の流路面
積が大きく設定されているため、流入燃料よりも流出燃
料が多く、第2圧力制御室7の燃料圧力は低下し始め
る。第2圧力制御室7の燃料圧力が低下することによ
り、第2受圧面34の開弁力が、第2スプリング35の
閉弁力と第2圧力制御室7の閉弁力の和よりも大きくな
り、第2ノズル弁5が第2弁座31から離座する。
【0049】第2ノズル弁5が第2弁座31から離座す
ることにより、第2噴孔32からも燃料が噴射される。
第2ノズル弁5が第2弁座31から離座すると、第2ノ
ズル弁5の先端部も高圧燃料からリフト方向に力を受け
るので、第2ノズル弁5のリフト速度が上昇し、2段階
目の噴射率が速やかに上昇する。そして、第2ノズル弁
5がリフトして、その上端が第1ノズル弁4の内部の段
差部に当接すると、噴射率は一定(高噴射率)になる。
【0050】次に、運転状態に応じた所定時間が経過す
ると、電磁コイル44への駆動電流の供給が停止され、
制御弁16が低圧通路19を閉塞する(図1の状態)。
すると、第1出口絞り15の下流側と低圧通路19との
連通が遮断されるとともに、第2出口絞り18の下流側
と低圧通路19との連通が遮断されるため、第1入口絞
り11からの高圧燃料により第1圧力制御室6が高圧状
態に移るとともに、第2入口絞り13からの高圧燃料に
より第2圧力制御室7が高圧状態に移る。これにより、
第1ノズル弁4および第2ノズル弁5が速やかに閉弁方
向に移動し、第1弁座21および第2弁座31に着座す
る。この結果、第1噴孔22および第2噴孔32からの
燃料噴射が終了する。
【0051】上記で示した「ブーツ型噴射」は、電磁コ
イル44の駆動電流を大電流から小電流に切り替えるタ
イミングを、エンジンの運転状態に応じて変化させるこ
とにより、エンジンの運転状態の全域において最適な噴
射率パターンを得ることができる。
【0052】(第1実施例の効果)次に、比較例1(特
開昭61−135979号公報に開示される燃料噴射装
置100)および比較例2(特開平9−32687号公
報に開示される燃料噴射装置120)と比較して、この
第1実施例の作動および効果を説明する。
【0053】比較例1は、第1実施例と同様に中空円筒
状の第1ノズル弁と、その内部に往復移動可能に収容さ
れる第2ノズル弁とを有するが、電磁弁およびこの電磁
弁により圧力調整される圧力制御室を持たず、燃料供給
ポンプからの燃料供給圧の変化に応じて作動する燃料噴
射装置である。このため、第1ノズル弁および第2ノズ
ル弁の開弁タイミングは、燃料噴射ポンプから供給され
る燃料供給圧から受ける力と、第1スプリングおよび第
2スプリングの付勢力とのバランスにより決定される。
【0054】このため、初期噴射圧が小さいので、燃焼
室に噴射された燃料が良好に微粒化せずに燃焼不良の原
因となってしまう。また、低い燃料供給圧で第1ノズル
弁が開弁することにより噴射時間が長くなるので、燃費
が低下し、且つ噴射のシャープカット性が低下する。こ
の問題を解決するために、中空円筒状の第1ノズル弁の
リフトタイミングを電磁弁で制御するように設けても、
第2ノズル弁のリフトタイミングは、あくまでも燃料噴
射ポンプから供給される燃料供給圧から受ける力と、第
2スプリングの付勢力とのバランスにより決定される。
このため、電磁弁の通電を制御して第1ノズル弁のリフ
ト時期をずらせることにより初期噴射圧力を増加させる
ことができても、初期噴射率を低減することはできな
い。
【0055】比較例2は、第1ノズル弁と第2ノズル弁
を持ち、第1ノズル弁の反噴射方向に電磁弁で圧力制御
される圧力制御室を有する燃料噴射装置であり、コモン
レールで蓄圧された高圧燃料が常時供給されるものであ
る。このように、比較例2では、一定圧の高圧燃料が供
給されているので、圧力制御室を低下させて第1ノズル
弁をリフトすると、噴射初期段階から高圧燃料が燃焼室
に噴射される。このため、燃料が良好に微粒化する。さ
らに、比較例2は、第1ノズル弁が所定量リフトしてか
ら第2ノズル弁がリフトする構成であり、第1噴孔から
の燃料噴射から所定時間遅れて第2噴孔から燃料が噴射
される。このため、燃料の噴射時期および噴射量を高精
度に制御できるとともに、初期噴射率を低減しつつ初期
噴射圧を上昇させることができる。
【0056】しかしながら、1回の燃料噴射期間中にお
いて噴射率を変化させるのは、第1ノズル弁と第2ノズ
ル弁の軸方向に形成したギャップ、および圧力制御室か
らリークする燃料通路の絞りである。つまり、噴射中に
噴射率を変化させる手段は、製造時に設定されるもので
ある。噴射圧力が変われば付随的に噴射中の噴射率が変
わるが、噴射圧力と噴射率特性の両方をエンジン運転状
態の全域において最適化することは不可能である。
【0057】比較例1および比較例2に比較して、第1
実施例の燃料噴射装置1は、第1ノズル弁4と第2ノズ
ル弁5をそれぞれ独立して制御できるので、第1ノズル
弁4のみ作動する小噴射率作動、第1、第2ノズル弁
4、5の両方が同時に作動する大噴射率作動、第1ノズ
ル弁4の作動に続いて第2ノズル弁5が作動するブーツ
型噴射率作動のうち、運転状態に適した最適なものをエ
ンジンの運転条件毎に自在に選択して制御することがで
きる。
【0058】また、第1噴孔22および第2噴孔32を
適切に設定した上で、第2ノズル弁5のみを作動させる
4つめの作動形態を選択肢に加えることも可能である。
また、ブーツ型噴射率作動において、第2ノズル弁5を
先に作動させ、引き続き第1ノズル弁4を作動させると
いう作動形態を選択肢に加えても良い。つまり、エンジ
ン運転条件の全域において、第1噴孔22のみの小噴射
率噴射と、第1噴孔22と第2噴孔32の両方での大噴
射率噴射との選択はもちろん、1回の燃料噴射期間中に
先ず第1噴孔22のみまたは第2噴孔32のみによる小
噴射率噴射を行い、途中から第1噴孔22と第2噴孔3
2の両方での大噴射率噴射に切り替えることも、その切
り替え時期を運転状態に応じて変えることも自由に制御
できる。また、切り替え順を逆、つまり1回の燃料噴射
期間中において、第1噴孔22と第2噴孔32の両方で
の大噴射率噴射から、第1噴孔22のみまたは第2噴孔
32のみによる小噴射率噴射に切り替えることも可能で
ある。
【0059】上記に示した各切り替え制御は、噴射量、
噴射時期、噴射圧力などの特性とは独立して制御できる
ので、エンジン運転条件の全域において、最適な噴射特
性を得ることができる。特に、初期噴射率を低減しつ
つ、初期噴射圧を上昇させることができるので、排気ガ
ス中への有害物質の混入を低下できる。また、噴霧分布
が大きく、燃料が良好に微粒化されるので、燃焼効率が
向上して燃費を向上できる。さらに、第1ノズル弁4と
第2ノズル弁5を独立して制御するが、それらは1つの
電磁弁40によって制御できるように構成したので、燃
料噴射装置1を小型化することができる。
【0060】〔第2実施例〕第2実施例を図3、図4を
用いて説明する。図3は、第2実施例による燃料噴射装
置1の断面図、図4はその要部拡大図である。なお、第
1実施例と同一機能物は同一符号を付す。
【0061】第1ノズル弁4および第2ノズル弁5が第
1弁座21および第2弁座31に着座している状態で
は、第1ノズル弁4の第1シート部20は第1噴孔22
の燃料上流側に着座するものであり、第2ノズル弁5の
第2シート部30は第2噴孔32の燃料上流側に着座す
るものである。第1ノズル弁4の先端部分には、第1ノ
ズル弁4と第2ノズル弁5とに囲まれた油圧室50が形
成されており、第1ノズル弁4の第1シート部20が第
1弁座21に着座することにより、燃料溜まり10との
連通が遮断される。
【0062】この第2実施例では、第1実施例に示した
小径部27および横孔33が設けられておらず、燃料溜
まり10からの燃料は、第1ノズル弁4の着座時、第1
弁座21より下流には導入されないように設けられてい
る。そして、第2ノズル弁5の先端は、図4に示すよう
に、第2弁座31に当接する第2ノズル弁5の第2シー
ト部30の外縁と、第2ノズル弁5の外径との間に、第
2受圧面34が形成されており、この第2受圧面34が
高圧燃料から受ける力により第2ノズル弁5はリフト方
向に向かう力を受ける。従って、第1ノズル弁4が着座
している状態では、第2ノズル弁5をリフト方向へ作動
するための燃料圧力は存在せず、第2ノズル弁5のみを
作動させることはできない。
【0063】作動としては、制御弁16の作動によって
第1圧力制御室6が低圧に切り替わり、第1ノズル弁4
がリフトをすると、燃料溜まり10の燃料が油圧室50
に導入される。その油圧室50に供給された燃料圧力を
第2受圧面34が受けることによって、第2ノズル弁5
はリフト方向の力を受ける。そして、この状態におい
て、第2圧力制御室7が高圧であれば第2ノズル弁5は
リフトせず、第2圧力制御室7が低圧に切り替われば第
2ノズル弁5はリフトを開始する。なお、第2ノズル弁
5がリフトを開始すると、第2ノズル弁5の先端に受け
る燃料圧力によって第2ノズル弁5は大きなリフト力を
受けることになるので、第1実施例と同様、初期噴射圧
が速やかに上昇する。
【0064】ただし、この第2実施例では、第1実施例
では可能であった作動のうち、第2ノズル弁5のみの作
動と、第2ノズル弁5の開弁が先行するブーツ型噴射は
不可能になる。しかし、第1ノズル弁4と第2ノズル弁
5の両方が閉弁状態の時は、第2圧力制御室7の圧力を
低下させても閉弁状態が保たれる。このため、第2圧力
制御室7を先行して圧力を低下させておいてから第1圧
力制御室6の圧力を低下させるように設けることによ
り、第1ノズル弁4と第2ノズル弁5を同時に開弁させ
ることができる。
【0065】また、この第2実施例では、第1実施例に
示した小径部27および横孔33が設けられておらず、
第2ノズル弁5の先端に第2受圧面34を形成したもの
であるため、構造が簡素化されており、製造コストを安
価に抑えることができる。さらに、上述した同時開弁が
可能であることに加えて、常時高圧に晒される部位が減
少するので、燃料リークが減少する。つまり、高い信頼
性で優れた効果を発揮できる。特に、第1実施例では、
第1ノズル弁4の着座時においても第1噴孔22の下流
側に高圧燃料が供給されていたので、その高圧燃料は第
1噴孔22からリークが発生する可能性があったが、こ
の第2実施例では第1ノズル弁4が着座している時は、
第1噴孔22の下流側に高圧燃料は供給されない。この
ため、第1ノズル弁4の第1シート部20は、第1噴孔
22の上流側のみをシールできれば良く、第1ノズル弁
4を簡素化でき、製造コストを安価に抑えることができ
る。
【0066】この第2実施例の望ましい変形例を示す。
第1ノズル弁4が着座した状態の時、第2圧力制御室7
の高圧燃料は、第1ノズル弁4と第2ノズル弁5の間の
摺動部の隙間を通って油圧室50に流入する。すると、
この燃料は、第1ノズル弁4および第2ノズル弁5が着
座しているにもかかわらず、油圧室50に流入した燃料
が、第1噴孔22から燃焼室へ流出する場合が想定され
る。そこで、第1ノズル弁4と第2ノズル弁5の間の摺
動部に環状のリーク回収溝を設け、このリーク回収溝を
低圧通路19に連通させる。これによって、第2圧力制
御室7の高圧燃料が、第1ノズル弁4と第2ノズル弁5
の間の摺動部の隙間にリークしても、そのリーク燃料は
リーク回収溝を介して燃料タンク2に戻されることにな
り、上記の不具合を解消できる。
【0067】この第2実施例は、燃料リークの発生が抑
えられるため、噴射圧力の高いエンジンに適用しても、
高い信頼性を得ることができる。また、この第2実施例
の望ましい変形例においても、第1実施例と同様、エン
ジンの運転条件の全域において自由な切り替え間隔の設
定が可能なブーツ型噴射ができるので、排気ガス中に発
生するNOxやパティキュレートの量を減少させること
ができる。
【0068】〔第3実施例〕第3実施例を図5を用いて
説明する。図5は燃料噴射装置1の要部断面図である。
なお、上記実施例と同一機能物は同一符号を付して説明
を省略する。上記の第1、第2実施例の第2ノズル弁5
は、第1ノズル弁4の摺動孔の内部に摺動する円柱状の
摺動部と、バルブボディ3に当接して第2噴孔32を閉
塞するための円錐状の第2シート部30とを備える棒状
弁体であった。これに対し、この第3実施例の第2ノズ
ル弁5は、第1ノズル弁4の摺動孔の内部に摺動する摺
動部と、バルブボディ3に当接して前記第2噴孔32を
閉塞するための第2シート部30とが、球面によって形
成される球状弁体である。作動および効果は第2実施例
と同じであるが、この第3実施例では、第2ノズル弁5
として球状弁体を採用することによって、燃料噴射装置
1の小型化および低コスト化が可能になる。
【0069】〔変形例〕上記の各実施例では、電磁弁4
0を用いて制御弁16を駆動する例を示したが、電磁弁
40に代えて電歪型のアクチェータを用いるなど、他の
アクチェータを用いて制御弁16を駆動しても良い。ま
た、各燃料通路のとり回しや、第1スプリング25、第
2スプリング35の配置状態等も、上記で示した実施例
に限定されるものでなく、適宜変更可能なものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】燃料噴射装置の断面図である(第1実施例)。
【図2】燃料噴射装置の要部断面図である(第1実施
例)。
【図3】燃料噴射装置の断面図である(第2実施例)。
【図4】燃料噴射装置の要部断面図である(第2実施
例)。
【図5】燃料噴射装置の要部断面図である(第3実施
例)。
【図6】燃料噴射装置の断面図である(第1従来例)。
【図7】燃料噴射装置の断面図である(第2従来例)。
【図8】燃料噴射装置の断面図である(第3従来例)。
【符号の説明】
1 燃料噴射装置 3 バルブボディ 4 第1ノズル弁 5 第2ノズル弁 6 第1圧力制御室 7 第2圧力制御室 16 制御弁 22 第1噴孔 32 第2噴孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F02M 61/04 F02M 61/04 B 61/10 61/10 A 61/18 320 61/18 320D 61/20 61/20 N Fターム(参考) 3G066 AA07 AB02 AC09 AD07 BA03 BA08 BA13 BA51 BA67 CC28 CC30 CC61 CC63 CC68U CE13 CE16 CE22 CE34 CE35 DA01 DA04 DA06 DA08 DA16 3G301 HA02 JA02 JA24 KA06 LB11 LC01 LC08 MA11 MA18 MA28 MA29 PA17Z

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)第1噴孔および第2噴孔を備えるバ
    ルブボディと、 (b)高圧燃料の供給圧によって開弁方向へ向かう付勢
    力を受けるものであって、前記第1噴孔を開閉するため
    の第1ノズル弁と、 (c)高圧燃料の供給圧によって開弁方向へ向かう付勢
    力を受けるものであって、前記第2噴孔を開閉するため
    の第2ノズル弁と、 (d)高圧燃料の供給圧によって前記第1ノズル弁を閉
    弁方向へ付勢し、高圧燃料が排圧されることによって前
    記第1ノズル弁を閉弁方向へ付勢する力が低下する第1
    圧力制御室と、 (e)高圧燃料の供給圧によって前記第2ノズル弁を閉
    弁方向へ付勢し、高圧燃料が排圧されることによって前
    記第2ノズル弁を閉弁方向へ付勢する力が低下する第2
    圧力制御室と、 (f)前記第1圧力制御室内の燃料圧力および前記第2
    圧力制御室内の燃料圧力を切り替えることにより、前記
    第1ノズル弁による前記第1噴孔の開閉および前記第2
    ノズル弁による前記第2噴孔の開閉を制御する制御弁
    と、を備える燃料噴射装置。
  2. 【請求項2】請求項1の燃料噴射装置において、 前記制御弁は、前記第1圧力制御室に燃料排出用の低圧
    通路を接続することにより、前記第1圧力制御室を高圧
    から低圧に切り替えるとともに、前記第2圧力制御室に
    前記低圧通路を接続することにより、前記第2圧力制御
    室を高圧から低圧に切り替えることを特徴とする燃料噴
    射装置。
  3. 【請求項3】請求項1または請求項2の燃料噴射装置に
    おいて、 前記制御弁の切り替えによって、前記第1圧力制御室が
    高圧から低圧に切り替えられることにより、前記第1ノ
    ズル弁が前記第1噴孔から離座するとともに、前記第2
    圧力制御室が高圧から低圧に切り替えられることによ
    り、前記第2ノズル弁が前記第2噴孔から離座すること
    を特徴とする燃料噴射装置。
  4. 【請求項4】請求項1ないし請求項3のいずれかの燃料
    噴射装置において、 前記制御弁による前記第1圧力制御室および前記第2圧
    力制御室の圧力切り替えタイミングは、車両の運転状態
    に応じてそれぞれが独立したタイミングで実施されるこ
    とを特徴とする燃料噴射装置。
  5. 【請求項5】請求項1ないし請求項4のいずれかの燃料
    噴射装置において、 前記第2ノズル弁は、前記第1ノズル弁の内部において
    軸方向へ摺動自在に配置されるとともに、前記第1ノズ
    ルの内部に配置された第2スプリングによって閉弁方向
    へ付勢されることを特徴とする燃料噴射装置。
  6. 【請求項6】請求項5の燃料噴射装置において、 前記第2ノズル弁は、前記第1ノズル弁の摺動孔の内部
    に摺動する円柱状の摺動部と、前記バルブボディに当接
    して前記第2噴孔を閉塞するための円錐状のシート部と
    を備える棒状弁体であることを特徴とする燃料噴射装
    置。
  7. 【請求項7】請求項5の燃料噴射装置において、 前記第2ノズル弁は、前記第1ノズル弁の摺動孔の内部
    に摺動する摺動部と、前記バルブボディに当接して前記
    第2噴孔を閉塞するためのシート部とを、球面によって
    形成する球状弁体であることを特徴とする燃料噴射装
    置。
  8. 【請求項8】請求項5ないし請求項7のいずれかの燃料
    噴射装置において、 前記第2ノズル弁の最大リフト時は、前記第2ノズル弁
    の反噴孔側の端部が前記第1ノズル弁に当接すること
    で、最大リフト量が設定されることを特徴とする燃料噴
    射装置。
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