JP2005320904A - 燃料噴射弁 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】第1、第2ニードル6、7を、別々の第1、第2スプリング8、9の弾性力により閉孔方向に付勢する。これにより、第2ニードル7が上昇を始めると、第2スプリング9による閉孔方向への付勢力が第2ニードル7に独自に作用する。このため、燃料噴射弁1の各種パラメータを調節することにより、第1ニードル6が下降を始めると同時に、第2ニードル7に下降を開始させたり、上昇を停止させたり、上昇速度を低下させたりすることができる。この結果、第2ニードル7の上昇に伴う実噴射量のステップ状の増加を防止することができる。
【選択図】図1
Description
近年、エンジン(特にディーゼルエンジン)からの排気ガスに含まれる有害物質の低減や、エンジンの低燃費・高出力運転を目的として、燃料噴射を段階的に実行することができる燃料噴射弁が考えられている。
ところで、要求される実噴射量Qが少ないときに(指令噴射時間τが短いときに)、燃料噴射弁100による燃料噴射が実行されると、図13(b)に示すように時間tvよりも時間twの方が先行する可能性がある。この場合、第2ニードル107は上昇しないので噴射孔104は全く開放されず、噴射孔103のみにより燃料噴射が実行される。
請求項1に記載の燃料噴射弁では、第1ニードルは、燃料の背圧および第1付勢手段の弾性力により閉孔方向に付勢され、第2ニードルは、燃料の背圧および第2付勢手段の弾性力により閉孔方向に付勢される。
これにより、第2ニードルが上昇を始めると、第2付勢手段による閉孔方向への付勢力が第2ニードルに独自に作用する。このため、第1、第2付勢手段の弾性係数、第1、第2ニードルの溜まり圧の受圧面積、第1、第2ニードルの背圧の受圧面積など(以下、燃料噴射弁の各種パラメータと呼ぶ)を調節することにより、第1ニードルが下降を始めると同時に、第2ニードルに下降を開始させたり、上昇を停止させたり、上昇速度を低下させたりすることができる。この結果、第2ニードルの上昇に伴う実噴射量のステップ状の増加を防止することができる。
請求項2に記載の燃料噴射弁では、第1、第2付勢手段が同じ背圧制御室に収容されている。
第1、第2付勢手段を、ボディ内の別々の場所に収容する場合、ボディは3分割される必要がある。これに対し、第1、第2付勢手段をボディ内の同一の場所に収容する場合、ボディは2分割されていればよい。このため、より少ない数の部材でボディを組み立てることができる。
請求項3に記載の燃料噴射弁では、第1ニードルが下降する際に第2ニードルと係合し、第1、第2ニードルが一体的に下降する。
これにより、第1、第2ニードルを同時にシート面に着座させることができるので、燃料噴射を1段階で終了させることができる。
請求項4に記載の燃料噴射弁は、第1付勢手段が第1背圧制御室に収容され、第2付勢手段が第1背圧制御室とは別の第2背圧制御室に収容されている。
最良の形態3の燃料噴射弁の第1ニードルは、一部の噴射孔を閉止する方向に移動する際に第2ニードルと係合し、第2ニードルと一体的に移動する。
実施例1の燃料噴射弁1の構成を図1に基づいて説明する。
燃料噴射弁1は、例えばディーゼルエンジン(図示せず:以下、エンジンと呼ぶ)の気筒に燃料を噴射供給するための燃料噴射装置(図示せず)の一部を構成する。この燃料噴射装置は、燃料タンクの燃料を汲み上げるとともに高圧化して吐出する燃料噴射ポンプ(図示せず)、この燃料噴射ポンプから吐出された高圧燃料を噴射圧力で蓄圧するコモンレール(図示せず)、エンジンの気筒に高圧燃料を噴射供給する燃料噴射弁1、燃料噴射ポンプや燃料噴射弁1などの作動を制御するECU(図示せず)などを備える。
実施例1の燃料噴射弁1の作用を、図1ないし図4を用いて説明する。
まず、燃料噴射弁1による燃料の噴射率dQについて説明する。噴射率dQは、図4に示すように、噴射孔3から噴射される燃料の噴射率dQ1と、噴射孔4から噴射される燃料の噴射率dQ2との和である。
実施例1の燃料噴射弁1によれば、第1ニードル6は、燃料の背圧および第1スプリング8の弾性力により閉孔方向に付勢され、第2ニードル7は、燃料の背圧および第2スプリング9の弾性力により閉孔方向に付勢される。また、燃料噴射弁1の各種パラメータは、背圧の増減に応じて第1、第2ニードル6、7が同じ速度で上昇または下降できるように調節されている。
これにより、第2ニードル7が上昇を始めると、第2スプリング9による閉孔方向への付勢力が第2ニードル7に独自に作用するとともに、第1、第2ニードル6、7は同時に下降を開始することができる。すなわち、図5(a)に示すように、リフト量H1が減少すると、リフト量H2も減少する。このため、図5(b)に示すように、時間tcと時間teとが重なるような指令噴射時間τの値τctの前後で、実噴射量Qがステップ状に増加するのを防止することができる。
これにより、ボディ5を、燃料溜まり2、背圧制御室15および噴射孔3、4が形成される第1部材32、加圧流路20と減圧流路22とが形成されるとともに供給側流路18や排出側流路21に連結される第2部材33から構成することができる。このため、より少ない数の部材でボディ5を組み立てることができる。
実施例3の燃料噴射弁1では、図7に示すように、第1ニードル6において内筒部57と径大部43との間に、内筒部57よりも径小の径小部58が形成され、これに伴い内筒部57に他端面が形成される。この他端面は、第1ニードル6が下降するときに、第2ニードル7に当接する第1係合面59をなしている。
なお、第1、第2ニードル6、7は、実施例1と同様に、第1ニードル6が所定値hc以上に上昇すると互いに当接する第1、第2係合面44、52が設けられている。
実施例3の燃料噴射弁1の作用を、図7ないし図11を用いて説明する。
実施例3では、先に第1ニードル6が下降を始め、第2ニードル7は第1係合面59が第2係合面63に当接してから下降を始める。ここで、図11における時間te1は、第1ニードル6が下降を始める時であり、時間te2は、第2ニードル7が下降を始める時である。すなわち、燃料噴射弁1の各種パラメータは、第1係合面59が第2係合面63に当接してから第2ニードル7が下降を始めるように設計されている。さらに第1、第2ニードル6、7は、第1係合面59が第2係合面63に当接した状態で、第1、第2シート部39、51がシート面30に着座できるように設計されている。
すなわち、図8に示すように、まず第1ニードル6が上昇を始めて、噴射孔3のみから燃料の噴射が行われる。そして、図9に示すように、第1係合面44が第2係合面52に当接したら、第2ニードル7が上昇を始め、噴射孔4からも燃料の噴射が行われる。
実施例3の燃料噴射弁1では、第1ニードル6が下降する際に第2ニードル7と係合し、第1、第2ニードル6、7が一体的に下降する。そして、第1、第2シート部39、51が同時にシート面30に着座する。
これにより、噴射率dQが減少する時間tf〜tiにおいて、減少が一時的に停止する期間(図4の期間Lghを参照)がなくなる。この結果、燃料噴射を1段階で終了させることができるとともに、より迅速に燃料噴射を終了させることができる。
本実施例の燃料噴射弁1は、ディーゼルエンジンの気筒に燃料を噴射供給するための燃料噴射装置に用いられたが、ガソリンエンジンへ燃料を供給するための燃料供給装置に用いることもできる。また本実施例の燃料噴射装置はコモンレールを備えていたが、コモンレールを備えていない燃料噴射装置に本実施例の燃料噴射弁1を用いることもできる。
2 燃料溜まり
3 噴射孔(一部の噴射孔)
4 噴射孔(一部の噴射孔以外の噴射孔)
5 ボディ
6 第1ニードル
7 第2ニードル
8 第1スプリング(第1付勢手段)
9 第2スプリング(第2付勢手段)
15 背圧制御室
Claims (4)
- エンジンに燃料を噴射供給する燃料噴射弁であって、
前記燃料が供給される燃料溜まりが内部に形成されるとともに、この燃料溜まりと前記燃料噴射弁の外部とを連通する複数の噴射孔が形成されたボディと、
このボディに軸方向へ移動自在に収容され、前記複数の噴射孔の内の一部の噴射孔を開閉する略円筒状の第1ニードルと、
この第1ニードルの内周側で同軸的に移動することができるとともに、前記一部の噴射孔以外の噴射孔を開閉する第2ニードルと、
前記燃料による背圧とともに、前記一部の噴射孔を閉止する方向に前記第1ニードルを付勢する第1付勢手段と、
前記燃料による背圧とともに、前記一部の噴射孔以外の噴射孔を閉止する方向に前記第2ニードルを付勢する第2付勢手段と
を備えた燃料噴射弁。 - 請求項1に記載の燃料噴射弁において、
前記ボディは、前記第1ニードルおよび前記第2ニードルに背圧をかけるために前記燃料が供給される1つの背圧制御室を有し、
前記第1付勢手段は、前記背圧制御室に収容されるとともに前記第1ニードルに取り付けられ、
前記第2付勢手段は、前記背圧制御室に収容されるとともに前記第2ニードルに取り付けられていることを特徴とする燃料噴射弁。 - 請求項1または請求項2に記載の燃料噴射弁において、
前記第1ニードルは、前記一部の噴射孔を閉止する方向に移動する際に前記第2ニードルと係合し、前記第2ニードルと一体的に移動することを特徴とする燃料噴射弁。 - 請求項1に記載の燃料噴射弁において、
前記ボディは、前記第1ニードルに背圧をかけるために前記燃料が供給される第1背圧制御室、および前記第2ニードルに背圧をかけるために前記燃料が供給される第2背圧制御室を有し、
前記第1付勢手段は、前記第1背圧制御室に収容されるとともに前記第1ニードルに取り付けられ、
前記第2付勢手段は、前記第2背圧制御室に収容されるとともに前記第2ニードルに取り付けられていることを特徴とする燃料噴射弁。
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2004
- 2004-05-10 JP JP2004139326A patent/JP2005320904A/ja active Pending
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