JP2002054313A - 集合住宅 - Google Patents

集合住宅

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JP2002054313A
JP2002054313A JP2000239314A JP2000239314A JP2002054313A JP 2002054313 A JP2002054313 A JP 2002054313A JP 2000239314 A JP2000239314 A JP 2000239314A JP 2000239314 A JP2000239314 A JP 2000239314A JP 2002054313 A JP2002054313 A JP 2002054313A
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balcony
floor
dwelling unit
width
apartment house
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JP2000239314A
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Akira Odajima
章 小田島
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 建築基準法における容積率に算入されること
のない、幅の広いバルコニーを得ることを課題とする。 【解決手段】 下層住戸のバルコニー6の床面を隣接す
る上層住戸のバルコニー6aの床面よりも外側へ張り出
し、下層住戸のバルコニーと室内とを仕切る壁5を前記
上層階のバルコニー床面の外側端よりも内側に位置させ
て、集合住宅のバルコニーを構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、幅の広いバルコニー
を有する集合住宅に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、平地に建設される集合住宅は、下
層住戸と上層住戸とはバルコニーを含んで同じ幅で設計
されている。したがって、下層階のバルコニーはその全
幅に亘り上層階のバルコニーと重なっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】居住環境を向上させる
ためには、バルコニーの幅を広くしてバルコニーを大型
化することが好ましい。しかしながら、建築基準法にお
いて屋根を有するバルコニーはその幅が2メートルを超
えると、超えた分の面積が容積に加算されることとされ
ている。マンションの価格を可及的に安く押さえるため
には、マンションが建設される土地の建ぺい率と容積率
を最大限に活用する必要がある。そして、所定の建ぺい
率と容積率の制限の中で、居住者若しくはマンション購
入者の最大の関心事である居室の面積を最大とする必要
があり、そのためには、バルコニーの幅は容積率に算入
されないようにとどめなければならない。その結果、下
層階のバルコニーが全幅に亘り上層階のバルコニーに重
なる従来の構造においては、上層階のバルコニーが下層
階のバルコニーの屋根となるので、バルコニーの幅を2
メートル以上とすることは事実上困難であった。
【0004】また、傾斜地11に建設する集合住宅にお
いては、図4に示すようにひな壇状の構造とするため
に、下層住戸の屋根を上層住戸のバルコニー12として
利用することができるので、屋根のない幅の広いバルコ
ニー(ルーフバルコニー)を得ることができる。しか
し、平地に建設する建物においては建物の背面を上下そ
ろえる必要があり、上記ルーフバルコニー構造を採用す
ると、隣接する上層階の住戸の幅は下層階の住戸の幅よ
りもバルコニーの幅相当分狭くなり、きわめて不経済で
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、集合住宅に
おいて下層住戸のバルコニー床面を隣接する上層住戸の
バルコニー床面よりも外側へ張り出し、前記下層住戸の
バルコニーと室内とを仕切る壁を前記上層階のバルコニ
ー床面の外側端よりも内側に位置させることにより、上
記従来の課題を解決するものである。この発明は、上下
に隣接する2階層で1住戸を構成するメゾネット住戸に
適用することが好ましく(請求項2)、メゾネット住戸
は吹き抜けを有するものとすることが好ましい(請求項
3)。
【0006】
【作用】この発明において下層住戸のバルコニー床面を
隣接する上層住戸のバルコニー床面よりも外側へ張り出
してあるので、張り出した部分は屋根がなく、容積率に
算入されない。したがって、建築基準法の制約にかかわ
りなく、幅の広いバルコニーを有する住戸を得ることが
できる。このとき、上層住戸の幅は下層住戸の幅よりも
狭くなるが、隣接する上層住戸と下層住戸の幅の差は前
記張り出した部分の幅にとどまる。例えば張り出した部
分の幅を1メートル、上層住戸のバルコニーの床が存在
する部分の幅を2メートルとすると、幅3メートルのバ
ルコニーが得られつつ、上層住戸の幅は下層住戸の幅よ
りも1メートル狭くなるにとどまる。そして、住戸をメ
ゾネット住戸とすれば採光がよくなり、吹き抜けを有す
るものとすることにより、吹き抜け部分の面積を増減す
ることにって室内の面積を調整することができる。
【0007】
【発明の実施の形態】図1はこの発明の実施形態の集合
住宅の断面図である。すなわち、1階と2階、3階と4
階、5階と6階、7階と8階、9階と10階とで、それ
ぞれメゾネットタイプの住戸1a、1b、1c、1d、
1eが構成してあり、最上階である11階はメゾネット
タイプではない住戸1fとしてある。そして、前記各メ
ゾネットタイプの住戸1aないし1eは、上階の床2
a,2b,2c,2d,2eがそれぞれ吹き抜け部3を
残して設けてある。前記3階ないし10階の住戸1bな
いし1eにこの発明の構造が採用してある。以下3階と
4階の住戸1bについて詳説するが、その他の住戸1c
ないし1eも同様である。
【0008】住戸1bにおいて、3階部分4の床は室内
とバルコニーを仕切る壁5を超えて外側へ延び、バルコ
ニー6を構成している。そして、同様に隣接する上層階
の住戸1cの5階部分の床4aも室内とバルコニーを仕
切る壁5aを超えて外側へ延び、バルコニー6aを構成
している。ここで、前記バルコニー6、6aの幅L1は
3メートルであり、前記壁5から上層階のバルコニー6
aの外側端までの距離L2は2メートルとしてある。す
なわち、住戸1bのバルコニー6は、全幅3メートル、
上層階の住戸1cのバルコニーの下方に位置する屋根付
部分の幅2メートル、屋根なし部分の幅1メートルとな
っており、建築基準法上容積率に算入される面積は0で
ある。また、住戸1bと住戸1cの室内の幅の差は、1
メートルに過ぎない。
【0009】住戸1bの前記バルコニー6側に吹き抜け
部3が設けてあり、外廊下7側にも吹き抜け部3aが設
けてある。また、4階部分8は前記バルコニー6と反対
側に裏側バルコニー9を設けてある。
【0010】上記実施形態ではバルコニー6の全幅を3
メートルとしたが、3メートル以上とすることももちろ
ん可能である。屋根付部分の幅が2メートル以内であれ
ば全幅を以下に延ばしても容積率に算入されることはな
い。また、上記実施形態では、吹き抜け部分3を設けた
ので、3階部分4に4階部分の窓から光を取りこむこと
ができ、採光が向上するが、吹き抜け部分を設けること
は必須ではない。また、メゾネットタイプとすることも
必須ではない。なお、この発明においては上層階の幅が
次第に狭くなるので、住戸を吹き抜け付のメゾネットタ
イプとして、吹き抜け部分の面積を上層階において狭く
することにより、下層階と上層階の住戸の床面積をほぼ
同等とすることも可能である。
【0011】
【発明の効果】この発明によれば、下層階のバルコニー
を上層階のバルコニーよりも外側へ延ばし、室内とバル
コニーを仕切る壁を上層階のバルコニーの外側端よりも
内側に位置させたので、下層階のバルコニーの一部を屋
根なしとすることができる。したがって、建築基準法に
おいて容積率に算入されない、幅広のバルコニーを得る
ことができる。しかも、隣接する上層階と下層階におけ
る住戸の幅の差はバルコニーの屋根なし部分の幅相当分
に過ぎない。すなわち、容積率に算入される床面積は全
て居室面積に充当して設計することができ、かつ広いバ
ルコニーを得ることができるので、良質な集合住宅を可
及的に安く提供することができる。また、請求項2,3
の発明のように住戸を吹き抜け付のメゾネットタイプと
すれば、吹き抜け部分の面積を増減することにより、下
層階と上層階住戸の面積をほぼ同等とすることも可能で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明実施形態の断面図。
【図2】 同じく住戸の3階部分の平面図。
【図3】 同じく住戸の4階部分の平面図。
【図4】 ひな壇構造の概略図。
【符号の説明】
1a、1b、1c、1d、1e、1f 住戸 2a、2b、2c、2d、2e 上階の床 3、3a 吹き抜け 4、4a 床 5、5a 壁 6、6a バルコニー 7 外廊下 8 4階部分 9 裏側バルコニー

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下層住戸のバルコニー床面を隣接する上
    層住戸のバルコニー床面よりも外側へ張り出し、下層住
    戸のバルコニーと室内とを仕切る壁を前記上層階のバル
    コニー床面の外側端よりも内側に位置させたことを特徴
    とする集合住宅
  2. 【請求項2】 住戸は、上下に隣接する2階層で1住戸
    を構成するメゾネット住戸とした、請求項1記載の集合
    住宅
  3. 【請求項3】 メゾネット住戸は、吹き抜けを有するも
    のとした、請求項2記載の集合住宅
JP2000239314A 2000-08-08 2000-08-08 集合住宅 Pending JP2002054313A (ja)

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