JP2002054123A - コンクリート堤体の構築工法および構築装置 - Google Patents
コンクリート堤体の構築工法および構築装置Info
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Abstract
ができ、さらに、打設幅、打設勾配も任意に調整して、
安全で高能率にダム堤体を構築できる。 【解決手段】 ダム堤体に適合する形状の型枠とその型
枠の移動手段とを備え、上部を埋設物より高い門型構造
にし、また、門型構造の桁梁部を埋設物の幅より広くな
るようにした構築装置の型枠部分を堤体の発進端部にセ
ットし、ホッパからコンクリートを供給しながら型枠を
堤体の構築方向に移動させてダム堤体の上下流面コンク
リートを構築する。
Description
ト堤体を構築するための構築工法およびそれに使用する
構築装置に関するものである。
には、上下流面に型枠を谷幅の全長にわたって取付け、
コンクリートの打ち込みの進捗に伴って順次上方にスラ
イド移動させていた。しかしながらかかる従来技術によ
れば、必然的にダムの法面における高所作業を必要と
し、安全上の対策を必要とする。
コンクリートを薄く広く打設するので、従来の技術で
は、一度に多量の型枠をスライド移動させねばならな
い。そのために移動型枠の移動作業が工程上のネックと
なっていた。
せず、安全で高能率にダム堤体を構築できるコンクリー
ト堤体の構築工法および構築装置を特願2000−79
834として出願したので、図5〜図7について説明
し、よって本発明の目的を明らかにする。
体、A2は前回打設したダムの堤体、Blは前前回打設
したダム本体、B2は前回打設したダムの本体で、A3
で示す部分のダム堤体を構築する場合である。
ンクリートを搬送するコンベヤCを有する例えばクレー
ン付不整地運搬車Tおよび例えばダンプカーDが作業を
している。構築装置Fが前回打設したダムの堤体A2を
またぐように設けられている。
体A3に対応する内周面を有する型枠lを備え、その型
枠lの上部にはコンクリートを供給するためのホッパ2
を設け、ダム本体の表面Sを走行するための平坦部走行
輪3とダムの堤体AlまたはA2の側面を走行するため
の側面部走行輪4とを有し、枠体5で一体的に構成し
た。
を内蔵しており、そして作動用の中継盤6を備え、この
中継盤6には運搬車Tに積載した発電機Gや油圧ユニッ
トUからのラインLl、L2が接続されている。したが
って、ダンプカーDからの生コンクリートはホッパHに
供給され、そしてコンベアCを介して構築装置Fのホッ
パ2に投入される。そして型枠lによって堤体A3が構
築される。
bを設け、また階段11によりステップ10a、10b
に作業員が昇降しやすくしてある。したがって枠体5は
安全装置を兼ねている。そして表面S側のステップ10
bの下側には複数(図示の例では2つ)の平坦部走行輪
3が型枠工に設けたブラケット12で回動不能に支持さ
れており、また反対側は複数(図示の例では2つ)の側
面部走行輪4がやはり型枠lに取付けた別のブラケット
13で回転可能に支持されている。
矢印X方向に構築装置Fを移動させれば前回構築した堤
体A2の上部に新たな堤体A3を構築できる。
7に示すように平坦部走行輪3および又は側面部走行輪
4を図示しない油圧モータで駆動する。または図示は省
略するが、走行輪がレール上を走行するようにしたも
の、走行輪に代えてピニオンが設けられ、ラックと係合
して油圧駆動モータにより走行するもの、電動ウインチ
を用い、ワイヤで牽引するもの、運搬車のブラケットを
アンカー材として用い、油圧ジャッキで移動させるもの
等種々考えられる。
G、油圧ユニットUおよびベルトコンベヤCをセット
し、クレーン付不整地運搬車Tによって構築装置Fのう
ちで型枠工の形状が最適なものを選択して前回構築した
堤体A2の発進端部にセットする。
レータやベルトコンベアCに電気配線L1を配線して、
そして発電機Gで駆動される油圧ユニットUから油圧ホ
ースL2を配管して構築装置Fの駆動用油圧モータを駆
動できるようにする。
れたコンクリートをダンプカーDで現場まで運搬し、そ
してダンプカーDからベルトコンベアCのホッパHにコ
ンクリートを供給し、そのコンクリートはベルトコンベ
アによって構築装置Fのホッパ2に投入される。
ならば、構築装置Fはバイブレータを作動させながら、
図6の矢印X方向に前進してコンクリートを打設する。
その際にクレーン付不整地運搬車とダンプカーとは構築
装置Fの打設速度に合せて前進させればよい。
ート堤体の構築工法および構築装置によれば、(a)構
築装置をほぼ水平方向に移動させればよいので、堤体の
長さが長くても安全にかつ能率的な作業ができ、(b)
水平移動のため、作業が楽であり、従来型枠のスライド
と異なり、ストッパや係止手段が簡単でよい。(c)構
築装置自体が常にl〜2リフト分先行して上方に位置し
ているため、転落防護柵として機能し、安全上好まし
い。
ジョイント(一般には15m間隔)の上下流際には、止
水板、排水管および目地鋼板等の埋設物が配置され、そ
の埋設の幅も一定ではない。このような埋設物の存在は
前記のごとき、前回打設したダムの堤体A2をまたぐよ
うに設け、水平方向に移動させればよい特願2000−
79834のコンクリート堤体の構築工法および構築装
置においては非常な障害となり、施工不能となることも
ある。
ではなく、一般的に数ケ所の勾配変化部があるが、この
ような勾配変化に対応することができない。
し、埋設物があっても連続してコンクリート打設がで
き、さらに、打設幅、打設勾配も任意に調整して、安全
で高能率にダム堤体を構築できる構築工法および構築装
置を提供することにある。
するため、コンクリート堤体の構築工法としては、ダム
堤体に適合する形状の型枠とその型枠の移動手段とを備
え、上部を埋設物より高い門型構造にし、また、門型構
造の桁梁部を埋設物の幅より広くなるようにした構築装
置の型枠部分を堤体の発進端部にセットし、ホッパから
コンクリートを供給しながら型枠を堤体の構築方向に移
動させてダム堤体の上下流面コンクリートを構築するこ
とを要旨とするものである。
1に、ダム堤体に適合する形状の型枠とその型枠の移動
手段とを備え、上部を埋設物より高い門型構造にし、ま
た、門型構造の桁梁部を内外の桁梁と中桁梁の組み合わ
せで埋設物の幅より広くなるようにしたこと、第2に、
ダム上下流の仕上がり勾配に対して内型枠、外型枠と門
型構造部とのジョイントをヒンジピン構造として、内型
枠と外型枠の勾配を可変的に調整できるようにしたこと
を要旨とするものである。
れば、埋設物を通過させるために構築装置の上部を埋設
物より高い門型構造にし、また、埋設物の幅に対して
は、門型構造の桁梁部を内外の桁梁と中桁梁の組み合わ
せにして、中桁梁の長さが埋設物の幅より広くなるよう
に任意に調整することができるので、構築装置の構造寸
法を埋設物の高さ、幅に合わせて製作据付して、連続的
にコンクリート打設を施工できる。
の外面勾配をダムの仕上がり勾配に含わせて調整据付が
できるので、多種類の型枠を準備しなくてもよい。
に説明する。図1は本発明のコンクリート堤体の構築工
法および構築装置の1実施形態を示す側面図、図4は同
上斜視図で、図中1は型枠である。この型枠1は前記図
5〜図7の型枠1に相当する。
び、24は目地鋼板で埋設物の一例を示すものである。
の上部にはコンクリートを供給するためのホッパ2を設
け、ダム本体の表面Sを走行するための平坦部走行輪3
とダムの堤体Al又はA2の側面を走行するための側面
部走行輪4とを有し、枠体5で一体的に構成した点は前
記従来例と同じであるが(図4参照)、上部の主柱25
の高さを埋設物の高さより高くし、また、桁梁部29を
内桁梁26、外桁梁27と中桁梁28との組み合わせで
埋設物の幅より広くなるようにした門型構造部とした。
この門型構造部は、事前に組立しておくことができる。
さである内桁梁26、外桁梁27に対して異なる長さの
中桁梁28を選択することにより行うことができる。
内型枠30と外型枠31の端部を廻り止めナット付きヒ
ンジピン構造32を介して接続し、ダム上下流の仕上が
り勾配に対して内型枠30と外型枠31の勾配を可変的
に調整できるようにした。
変的に調整できる機構としては、図2、図3にあるよう
にネジシャフトなどによる角度調整ロッド33を配設す
る。この角度調整ロッド33の長さ調整およびヒンジピ
ン構造32の廻止めナットとで固定可能となる。
く、まず、クレーン付不整地運搬車Tに発電機G、油圧
ユニットUおよびベルトコンベヤCをセットする。そし
てクレーン付不整地運搬車Tによって本発明装置の構築
装置の型枠lを、堤体A1をまたぐように堤体A2の発
進端部にセットする。
て内型枠30、外型枠31の勾配を調整する。図2は内
型枠30と外型枠31がそれぞれ勾配がついた例であ
る。図3は内型枠30と外型枠31がそれぞれ垂直の例
である。
レータやベルトコンベアCに電気配線Llを配線して、
そしで発電機Gで駆動される油圧ユニットUから油圧ホ
ースL2を配管して構築装置Fの駆動用油圧モータを駆
動できるようにする。
れたコンクリートをダンプカーDで現場まで運搬し、そ
してダンプカーDからベルトコンベアCのホッパHにコ
ンクリートを供給し、そのコンクリートはベルトコンベ
アCによって構築装置のホッパ2に投入される。
ならば、構築装置はバイブレータを作動させながら、前
進してコンクリートを連続打設する。その際にクレーン
付不整地運搬車TとダンプカーDとは構築装置の打設速
度に合せて前進させればよい。
24等の埋設物の埋設場所を通過する時も、門型構造部
を介してこれらの埋設物を通過させることができる。
堤体の構築工法および構築装置は、構築装置をほぼ水平
方向に移動させればよいので、堤体の長さが長くても作
業ができ、水平移動のため、作業が楽であり、従来型枠
のスライドと異なり、ストッパや係止手段が簡単でよ
く、構築装置自体が常にl〜2リフト分先行して上方に
位置しているため、転落防護柵として機能し、安全上好
ましいものである。
コンクリート打設ができ、さらに、打設幅、打設勾配も
任意に調整して、安全で高能率にダム堤体を構築でき
る。
築装置の1実施形態を示す側面図である。
ついた個所での使用例を示す側面図である。
つかない個所での使用例を示す側面図である。
築装置の1実施形態を示す斜視図である。
面図である。
ド
Claims (3)
- 【請求項1】 ダム堤体に適合する形状の型枠とその型
枠の移動手段とを備え、上部を埋設物より高い門型構造
にし、また、門型構造の桁梁部を埋設物の幅より広くな
るようにした構築装置の型枠部分を堤体の発進端部にセ
ットし、ホッパからコンクリートを供給しながら型枠を
堤体の構築方向に移動させてダム堤体の上下流面コンク
リートを構築することを特徴とするコンクリート堤体の
構築工法。 - 【請求項2】 ダム堤体に適合する形状の型枠とその型
枠の移動手段とを備え、上部を埋設物より高い門型構造
にし、また、門型構造の桁梁部を内外の桁梁と中桁梁の
組み合わせで埋設物の幅より広くなるようにしたことを
特徴とするコンクリート堤体の構築装置。 - 【請求項3】 ダム上下流の仕上がり勾配に対して内型
枠、外型枠と門型構造部とのジョイントをヒンジピン構
造として、内型枠と外型枠の勾配を可変的に調整できる
ようにした請求項2記載のコンクリート堤体の構築装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000242201A JP4230645B2 (ja) | 2000-08-10 | 2000-08-10 | コンクリート堤体の構築工法および構築装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002054123A true JP2002054123A (ja) | 2002-02-20 |
JP4230645B2 JP4230645B2 (ja) | 2009-02-25 |
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JP (1) | JP4230645B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN114855711A (zh) * | 2022-04-15 | 2022-08-05 | 广东万奥建设工程有限公司 | 一种高强抗震的宽体重力坝结构及其施工方法 |
-
2000
- 2000-08-10 JP JP2000242201A patent/JP4230645B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
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CN114855711A (zh) * | 2022-04-15 | 2022-08-05 | 广东万奥建设工程有限公司 | 一种高强抗震的宽体重力坝结构及其施工方法 |
CN114855711B (zh) * | 2022-04-15 | 2024-01-30 | 广东万奥建设工程有限公司 | 一种高强抗震的宽体重力坝结构及其施工方法 |
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JP4230645B2 (ja) | 2009-02-25 |
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