JP2002054069A - 長繊維不織布それを用いた繊維製品 - Google Patents

長繊維不織布それを用いた繊維製品

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JP2002054069A
JP2002054069A JP2000233771A JP2000233771A JP2002054069A JP 2002054069 A JP2002054069 A JP 2002054069A JP 2000233771 A JP2000233771 A JP 2000233771A JP 2000233771 A JP2000233771 A JP 2000233771A JP 2002054069 A JP2002054069 A JP 2002054069A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】他素材との接着性を強固に発現し、他素材との
バインダーとなりうる不織布を提供すること。 【解決手段】不飽和カルボン酸、若しくは不飽和カルボ
ン酸無水物から選ばれた少なくとも1種を含むビニルモ
ノマー(以下これらを変成剤と云うことがある)でグラ
フト重合された変成ポリオレフィン(変成剤含量は0.
05〜2モル/Kg)を第1成分とし、第1成分より融
点の高い樹脂からなる第2成分とを複合に配し、該第1
成分が繊維表面の少なくとも一部を長さ方向に連続して
形成する熱接着性複合長繊維で構成された長繊維不織
布。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、他素材と良好な熱
接着性を有する長繊維不織布に関する。より詳しくは、
天然素材、特にパルプ等のセルロース系繊維との接着性
が高く、セルロース系繊維または紙等との剥離が防止で
き、更に他素材間の接着用途にも使用できる長繊維不織
布に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ポリオレフィンを用いた熱接着性不織布
としては、結晶性ポリプロピレンとポリエチレンとを、
各複合成分として用い、溶融複合紡糸して得られた熱接
着性複合繊維から製造された不織布が知られている。通
常、熱接着性複合繊維は、ウエッブに形成されたのち、
低融点成分であるポリエチレンの融点以上、高融点成分
であるポリプロピレンの融点以下の温度で加熱すること
によって、ウェッブの各繊維間接触部が融着した不織布
を形成する。しかし、これは、布、木材、金属等の他の
異質材料との接着性が弱いことが知られている。従って
上記のような不織布を他の異質素材に接着させて使用し
たり、または他の素材と組み合わせて繊維集合体として
複合材料を形成する場合には、新たにバインダーを使用
する必要がある。また、仮にバインダーを使用した場合
でもその接着性は必ずしも良好ではない。
【0003】また、近年、他素材との良好な接着性を発
現できる熱接着性複合繊維の検討が行われている。例え
ば、複合繊維の一成分にエチレン−酢酸ビニル共重合体
またはその鹸化物を含有するポリマーを使用する方法
(特開昭53-126320号公報)や、不飽和カルボン酸、そ
の金属塩若しくは不飽和カルボン酸無水物で変性された
ポリオレフィン等を用いて熱接着性繊維とする方法(特
開昭54-30929号公報)等が知られている。しかし、これ
らの熱接着性複合繊維は、繊維加工時または不織布加工
時に静電気発生等の問題が起こるため、何らかの表面処
理剤、例えば界面活性剤や、鉱物油が使用されている。
従って、それらの表面処理剤が他素材との接着性を阻害
して熱接着性複合繊維の他素材との接着力を満足に発現
させていなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、他素
材、特に天然素材との接着性をより強固に発現し、他素
材とのバインダーとなりうる不織布を提供することであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成するために、鋭意研究を重ねた結果、後述する特
定のポリオレフィンを用い、スパンボンド法により、表
面処理剤を使用することなく長繊維不織布とすること
で、特定ポリオレフィンの接着性能を十分引き出すこと
が出来、上記課題を解決できるという知見を見出し、本
発明を完成するに至った。本発明は、前記課題を解決す
るために以下の構成を有する。
【0006】(1) 不飽和カルボン酸、若しくは不飽
和カルボン酸無水物から選ばれた少なくとも1種を含む
ビニルモノマー(以下これらを変成剤と云うことがあ
る)でグラフト重合された変成ポリオレフィン(変成剤
含量は0.05〜2モル/Kg)を第1成分とし、第1
成分より融点の高い樹脂からなる第2成分とを複合に配
し、該第1成分が繊維表面の少なくとも一部を長さ方向
に連続して形成する熱接着性複合長繊維で構成された長
繊維不織布。 (2) 変成剤が無水マレイン酸、アクリル酸若しくは
メタクリル酸の1種以上を含むことを特徴とする前記
(1)項に記載の長繊維不織布。 (3) 変成剤が無水マレイン酸とスチレンからなるこ
とを特徴とする前記(1)項に記載の長繊維不織布。 (4) 変成剤が無水マレイン酸と、アクリル酸エステ
ル若しくはメタクリル酸エステルの1種以上からなるこ
とを特徴とする前記(1)項に記載の長繊維不織布。 (5) 前記(1)〜(4)のいずれか1項に記載の長
繊維不織布がスパンボンド法によって得られた長繊維不
織布。 (6) 前記(1)〜(5)のいずれか1項に記載の長
繊維不織布と他のシートを積層し、熱接着性複合長繊維
を熱接着することにより得られる複合化長繊維不織布。 (7) 前記(1)〜(5)のいずれか1項に記載の長
繊維不織布または前記(6)項に記載の複合化長繊維不
織布を用いたワイパー (8) 前記(1)〜(5)のいずれか1項に記載の長
繊維不織布または前記(6)項に記載の複合化長繊維不
織布を用いた吸収体。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の長繊維不織布とは、変成ポリオレフィンを第1
成分とし、第1成分より融点の高い樹脂を第2成分とし
て、該第1成分が繊維表面の少なくとも一部を長さ方向
に連続して形成してなる熱接着性複合長繊維で構成され
た長繊維不織布である。変成ポリオレフィンに用いられ
る変成剤は不飽和カルボン酸、その酸無水物から選ばれ
た少なくとも1種を含むビニルモノマーであり、具体的
には無水マレイン酸、マレイン酸、アクリル酸、メタク
リル酸等から選択された不飽和カルボン酸、若しくはそ
の無水物を必須成分とし、それ以外のビニルモノマーを
も含むことができるものである。それ以外のビニルモノ
マーとしては、ラジカル重合性に優れた汎用モノマー使
用することができる。例えば、スチレン、α−メチルス
チレン等のスチレン類、メタクリル酸メチル、メタクリ
ル酸エチル、メタクリル酸2−ヒドロキシエチル、メタ
クリル酸ジメチルアミノエチル等のメタクリル酸エステ
ル類、或いは同様なアクリル酸エステル等を挙げること
ができる。これらビニルモノマーの変成ポリオレフィン
中の濃度は0.05〜2モル/Kgである。そのうち不
飽和カルボン酸若しくは不飽和カルボン酸無水物の合計
量は、0.03〜2モル/Kgである。変成ポリオレフ
ィン中のカルボン酸若しくは不飽和カルボン酸無水物
は、接着性に直接寄与する成分であり、他のビニルモノ
マーは酸のポリマー中への均一分散を助けることによっ
て、接着性を側面から助けることと共に、極性の乏しい
ポリオレフィンに極性を付与し、セルロース系繊維との
親和性を向上して、均一分散の向上に寄与するものでも
有る。これらのビニルモノマーを幹ポリマーにグラフト
重合するのは通常の方法で行なうことができ、ラジカル
開始剤を用いて、ビニルモノマーを混合してランダム共
重合体からなる側鎖を、若しくは異種モノマーを順次重
合することによるブロック共重合体からなる側鎖を導入
することができる。
【0008】変成ポリオレフィンの幹ポリマーは、ポリ
エチレン(高密度ポリエチレン,直鎖状低密度ポリエチ
レン,低密度ポリエチレン)、ポリプロピレン、ポリブ
テン−1等が用いられる。ポリエチレンは、密度0.9
0〜0.97g/cm3のホモ若しくは他のα−オレフ
ィンとの共重合体であり、融点は100〜135℃程度
のポリマーである。ポリプロピレンは、ホモ若しくは他
のオレフィンとの共重合体であり、融点130〜170
℃の結晶性重合体である。ポリブテン−1は、ホモ若し
くは他のオレフィンとの共重合体であり、融点110〜
130℃の結晶性重合体である。これらのポリマーの中
では、融点範囲、グラフト反応の容易性を考慮するとポ
リエチレンが好ましい。
【0009】第1成分として用いられる変成ポリオレフ
ィンは、単一で、上記変成ポリオレフィンの2種以上の
混合物、若しくは変成ポリオレフィンと幹ポリマーの混
合物として用いることができる。異種ポリマーの混合物
であった場合にもポリマー中の変成剤の含量が0.05
〜2モル/Kgの範囲に入っていれば良い。
【0010】第2成分として用いられる第1成分より融
点の高い樹脂としては、前記変成ポリオレフィンの幹ポ
リマー、或いはポリエステル、ポリアミドなどの結晶性
ポリマーを用いることができる。これらのポリマーの中
では耐薬品性、融点の面からみてポリプロピレンホモポ
リマー、若しくはエチレン、ブテン−1等のα−オレフ
ィンとの共重合体である結晶性プロピレンコポリマーが
好ましい。また、ポリエチレンテレフタレートを用いた
場合には、不織布の弾力性が優れたものとなる。即ち、
更なる付加価値及び要求性能に対し、第2成分を選択す
ることが可能である。
【0011】本発明に関わる第1成分及び第2成分に使
用される樹脂には、本発明の効果を妨げない範囲内で、
酸化防止剤、光安定剤、紫外線吸収剤、中和剤、造核
剤、エポキシ安定剤、滑剤、抗菌剤、難燃剤、帯電防止
剤、顔料、可塑剤などの添加剤を適宜、添加してもよ
い。
【0012】また、用いる樹脂のMFR(メルトフロー
レイト)は、特に限定するもではなく、オレフィン系重
合体の場合は、チーグラー/ナッタ系触媒を用いて重合
された樹脂や、いわゆるメタロセン系触媒を用いて重合
された樹脂等がいずれも使用できる。
【0013】本発明の熱接着性複合長繊維は、第1成分
が鞘成分、第2成分が芯成分となる鞘芯型の複合長繊
維、前記において芯成分の断面における位置が偏心して
いるいわゆる偏心鞘芯型の複合長繊維、第1成分と第2
成分が貼り合わされた形状となるいわゆる並列型複合長
繊維(サイドバイサイド型複合長繊維)が好適に用いら
れる。特に偏心鞘芯型複合長繊維や並列型複合長繊維を
用いると捲縮繊維を容易に得ることが出来、嵩高で風合
の良い長繊維不織布が得られる点では好ましい。並列型
複合長繊維の断面における第1成分と第2成分の割合
(複合比)は1:1であってもよく、一方の成分が繊維
断面において他方の成分より大きな断面積を占める形に
なっていてもよいことはもちろんである。
【0014】熱接着性複合長繊維の第1成分と第2成分
との容積割合(繊維断面を採用した場合にはその断面の
面積割合に該当する=複合比)は、通常、第1成分:第
2成分の比率で10:90〜90:10、好ましくは3
0:70〜70:30の範囲が用いられる。第1成分が
減少し過ぎると接着性が低下し、また増加し過ぎると紡
糸性が低下する傾向となる。
【0015】本発明において不織布を構成する熱接着性
複合長繊維の繊度は特に限定するものではなく、用いる
素材樹脂の種類や用途に応じて適宜の繊度とすればよ
い。好ましくは1〜8dtex/f程度であり、例えば
紙オムツ、生理用ナプキン、失禁パッド、手術用着衣、
手術用掛布、ハップ材などで代表される衛生材料に用い
る場合には1〜5dtex/fが好ましい。
【0016】本発明の長繊維不織布の目付も特に限定は
なく、用いる素材樹脂の種類や用途に応じた目付の不織
布とすればよく、好ましくは10〜100g/m2の範
囲、より好ましくは10〜50g/m2の範囲であり、
特に衛生材料に用いる場合には10〜30g/m2の範
囲が好ましい。
【0017】上述した樹脂を第1成分、第2成分として
用い、溶融紡糸法により複合長繊維を製造でき、これを
用い、本発明にかかる長繊維不織布を得ることができる
が、かかる長繊維不織布は、よく知られているスパンボ
ンド法によって容易に製造することができる。
【0018】スパンボンド法は、すでによく知られてい
るので詳細な説明は省略するが、例えば、無水マレイン
酸及びスチレンを混合してグラフト重合した直鎖状低密
度ポリエチレンを20重量%以上含有した樹脂を第1成
分として用い、第1成分より融点の高い結晶性ポリプロ
ピレンを第2成分として用いる。これらの樹脂を、それ
ぞれ個別の押出機に投入し、紡糸口金を用いて溶融紡糸
する。紡糸口金より吐出した繊維群をエアーサッカーに
導入して牽引延伸し、長繊維群を得、続いて、エアーサ
ッカーより排出された長繊維群を一対の振動する羽根状
物(フラップ)の間を通過させることで開繊させ、或い
は適宜の反射板などに衝突させて開繊し、開繊された長
繊維群は、裏面に吸引装置を設けた無端ネット状コンベ
ア上に、長繊維ウェッブとして捕集する。捕集した長繊
維ウェッブは、無端コンベアに載せられたまま搬送さ
れ、加熱された凹凸ロールと平滑ロールとで構成された
ポイントボンド加工機の加圧されたロール間に導入し、
長繊維ウェッブを前記凹凸ロールの凸部に対応する区域
において第1成分が溶融または軟化して長繊維相互間が
熱融着された長繊維不織布を得る。長繊維不織布の目付
は、例えば紡糸吐出速度(時間当たりの吐出量)や無端
コンベアの移動速度などを調整することにより調整する
ことが出来る。なお、長繊維ウェッブの不織布化(交絡
あるいは熱融着)は、ポイントボンド法に限らず、その
他、熱風加熱法、高圧水流法、ニードルパンチ法、超音
波加熱法などで行われても良く、これら不織布化法の複
数の組合わせも採用し得る。
【0019】また、本発明の長繊維不織布は前記で説明
した方法によって製造されたものに限定されるものでは
ないが、スパンボンド法は、引張強度等の機械的性質に
優れた不織布を容易に得られ、また、溶融紡糸して得ら
れた長繊維を、そのまま開繊及び集積して不織布へと加
工できるため、生産性が非常に優れており、これにより
安価に製造できるため、好ましい。
【0020】更に、上記長繊維不織布を得た後に、熱プ
レス機またはコンベアー式熱プレス機等を用いて熱処理
することにより、所望の厚さの不織布を得ることもで
き、また必要に応じて熱処理時および熱処理後に二次加
工することもでき、平板だけでなく任意の形状の不織布
を得ることが可能となる。
【0021】このようにして得られた本発明の長繊維不
織布は、鞘成分に不飽和カルボン酸、若しくは不飽和カ
ルボン酸無水物から選ばれた少なくとも1種を含むビニ
ルモノマー(以下これらを変成剤と云うことがある)で
グラフト重合された変成ポリオレフィン(変成剤含量は
0.05〜2モル/Kg)を使用しているため他素材と
の接着性が優れている。即ち、鞘成分中に極性基が存在
するためにその部分が他素材と接着し剥離防止効果が発
現する。更には、グラフト重合された樹脂であるため、
繊維化した際の繊維表面摩擦も結晶性ポリオレフィンと
ほぼ同等なものとなる。従って、結晶性ポリオレフィン
を用いた場合と何ら変わることなく、安定的に生産が可
能である。
【0022】本発明の長繊維不織布は、スパンボンド法
を用いることによって、熱接着性複合長繊維の製造工程
時及び不織布加工時に繊維に表面処理剤(以下、油剤と
いう場合あり)を使用する必要性がないため、長繊維不
織布表面に表面処理剤が付着されていない。従って、他
素材との接着時に表面処理剤の阻害が全くないため、こ
れまでの表面処理剤を使用していたカーディング法によ
り得られた不織布等と比較して接着性能がはるかに良好
な不織布となる。
【0023】更に本発明の長繊維不織布は、他のシート
を積層し、複合化長繊維不織布(積層シートという場合
もある)とすることができる。シートとしては、編織
物,不織布,繊維集合体,発砲ウレタン,フィルム,紙
状物,羊毛成形体,金属板,木板,プラスチック板など
が例示でき、好ましくは官能基を有するもので、より好
ましくはOH基を有する他素材などが例示でき、それぞ
れの機能を維持することができる。例えば、熱接着性複
合長繊維単独あるいは親水性繊維と熱接着性複合長繊維
との混合からなる不織布を積層してもよい。また、本発
明の効果を妨げない範囲において他のものをラミネート
することは何等妨げるものではない。本発明の長繊維不
織布若しくは複合化長繊維不織布の目付は、使用目的や
製造方法に合わせて任意の目付として使用できる。
【0024】前記不織布は、種々の用途において使用す
ることが可能であるが、セルロース系の紙状物とより良
好に接着できるため、セルロース系物の特徴を引き出す
ワイパー、吸収体等の用途に使用することが好ましい。
【0025】
【実施例】以下、実施例により本発明を説明するが、本
発明はこれらの実施例に限定されるものではない。な
お、実施例中に示された物性値の測定法または定義をま
とめて示しておく。 目付:50cm角に切った長繊維不織布、複合化長繊維
不織布等の成形体の重量を秤量し、単位面積当たりの重
量(g/m2)で表わした。他素材との接着強度(剥離
強度):各実施例、比較例で得られた試料と被接着試料
とをそれぞれ10cm×5cmの大きさに切断した。こ
れらの試料の四隅が揃うように重ね合わせ、その重ね合
わせた試料の短辺方向、つまり幅方向に細長いヒートシ
ールを施す。ヒートシール条件は、温度150℃(上下
とも)、3kg/cm2(29.4×104Pa)、5秒
であり、ヒートシール部分は1cm×5cmとした。ヒ
ートシール装置として”ヒートシールテスター TP−
701”(テスター産業株式会社製)を用いた。この方
法で得られた引っ張り試験用の接着試料を、ヒートシー
ルを施した側の他辺の短辺側から開き、それぞれの端辺
10cm間隔に設定したテンシロン引張試験機(”RO
M−100”株式会社オリエンテック製)のチャック間
に拠れなどが生じないように固定した。剥離強さの測定
は引っ張り速度100mm/分で測定し、剥離強度の計
算方法はJIS L1086-1983に準拠した。 油脂分:JIS L 1015に準じて測定した。
【0026】実施例1〜9、比較例1〜5 表1に示した無水マレイン酸グラフトポリエチレン樹脂
またはこれと他の樹脂の混合物を第1成分とし、また第
2成分としては同じく表1に示した性状の樹脂を用意し
た。
【0027】
【表1】
【0028】表1に記載の長繊維不織布は、スパンボン
ド法にて作製した。具体的には、前述の樹脂を用い、そ
れぞれ個別の60mmφ押出機に投入し、第1成分の押
出温度は230℃、第2成分の押出温度は、ポリプロピ
レンの場合は250℃、ポリエチレンテレフタレートの
場合は280℃で、それぞれ第1成分、第2成分の複合
比の割合になるように押し出し、それぞれ表1の繊維形
態の欄に記載した様な並列型、鞘芯型、偏心鞘芯型の紡
糸口金を用いて溶融紡糸した。この紡糸口金より吐出し
た繊維群をエアーサッカーに導入して索引延伸し、長繊
維群を得た。続いてエアーサッカーより排出された長繊
維群を、コロナ放電装置にて同電荷を付与せしめ帯電さ
せた後、一対の振動する羽根状の間を通過させることで
開繊した。開繊された長繊維群は裏面に吸引装置を設け
た無端コンベア上に、長繊維ウェッブとして捕集した。
この時の長繊維の繊度は2.2dtex/fとなるよう
に繊維の種類に応じてエアーサッカーの索引延伸速度を
適宜調整した。捕集した長繊維ウェッブは、無端コンベ
アの載せられたまま搬送し、加熱された凸凹ロールと平
滑ロールとで構成されたポイントボンド加工機の加圧さ
れたロール間に導入した。導入された長繊維ウェッブ
は、凸凹ロールの凸部に対応する区域において第1成分
が溶融または軟化して長繊維相互間が熱融着された長繊
維不織布が得られた。なお長繊維不織布の目付が表1に
記載の各目付になるように繊維の種類に応じて無端コン
ベア移動速度を調整した。凸凹ロールの周速度は無端コ
ンベアの移動速度と同一とした。ロール間の線圧及びロ
ール温度の設定は、長繊維不織布の剛軟度(JIS L
1096のA法の45ーカンチレバー法に準じて測定
した。ただし試料の大きさは5cm×15cmとした)
の縦及び横方向の平均値が35mm付近となるように適
宜設定した。
【0029】表1に記載の短繊維不織布は、カーディン
グ法にて作製した。具体的には、前述の樹脂組成物をそ
れぞれ個別の40mmφ押出機に投入し、第1成分の押
出温度は230℃、第2成分の押出温度は、ポリプロピ
レンの場合は250℃、ポリエチレンテレフタレートの
場合は280℃で、それぞれ第1成分、第2成分の複合
比の割合になるように押し出し、それぞれ表1の繊維形
態の欄に記載した様な並列型、鞘芯型、偏心鞘芯型の紡
糸口金を用いて溶融紡糸した。この紡糸口金より吐出し
た繊維群をボビンに巻き取り、7.0dtex/fの未
延伸糸を得た。得られた未延伸糸を延伸工程にて第1成
分の融点より低く、かつ未延伸糸同士が融着しない延伸
温度の条件で延伸し、表1に記載の油剤付着させて捲縮
を施した後、2.2dtex/fの延伸糸を繊維長51
mmにカットした。捲縮数は後の不織布化工程での生産
性を損なわないように繊維の種類に応じて調整し、基本
的には15山/2.54cmとした。得られた短繊維を
カーディング法によりウェブとし、熱された凸凹ロール
と平滑ロールとで構成されたポイントボンド加工機の加
圧されたロール間に導入した。導入後の短繊維不織布
は、長繊維不織布と同様の剛軟度、縦及び横方向の平均
値が35mm付近となるように適宜設定した。
【0030】表1に示したように得られた不織布を用い
て、表2に示す対素材との剥離強度を測定した。得られ
た剥離強度を表2に示した。
【0031】
【表2】
【0032】実施例10 実施例1の不織布を15cm×15cmのサイズにカッ
トし、同サイズの厚み10mmの厚紙と積層し、130
℃でエンボス熱処理を施して床拭き掃除用ワイパーとし
た。
【0033】比較例6 比較例1の不織布を15cm×15cmのサイズにカッ
トし、同サイズの厚み10mmの厚紙と積層し、130
℃でエンボス熱処理を施して床拭き掃除用ワイパーとし
た。
【0034】比較例7 比較例4の不織布を15cm×15cmのサイズにカッ
トし、同サイズの厚み10mmの厚紙と積層し、130
℃でエンボス熱処理を施して床拭き掃除用ワイパーとし
た。
【0035】表2から明らかな通り、本発明の長繊維不
織布は、他素材との接着が優れることが明らかである。
比較例1、2は、第1成分に不飽和カルボン酸、若しく
は不飽和カルボン酸無水物から選ばれた少なくとも1種
を含むビニルモノマー(以下これらを変成剤と云うこと
がある)でグラフト重合された変成ポリオレフィン(変
成剤含量は0.05〜2モル/Kg)を使用していない
ために接着性がほとんど発現せず、比較例3〜5は、カ
ーディング法であるために繊維に表面処理剤を使用しな
ければならず、その表面処理剤の阻害により、接着性が
著しく劣る結果となっている。即ち、これらの実施例、
比較例は、接着性に優れた特定構造の変成ポリマーを繊
維表面に有し、なお且つ繊維表面にその接着性を阻害す
る成分(表面処理剤)を取り除くことによって、他素材
との接着性が良好となる不織布が得られることを示して
いる。
【0036】実施例10と比較例6、7を比較すると、
実施例10は他素材との接着性が良好となる長繊維不織
布を用いているため、厚紙としっかり接着しており、ワ
イパーとしての保形成に優れ、なお且つ発生するパルプ
粉の脱落を抑制する。しかし、比較例6、7は他素材と
の接着性が実施例10と比較してほどないため、ワイパ
ーの保形成、パルプ粉の脱落抑制効果が低い。従って、
実施例10は、ワイパーとして使用した場合パルプが脱
落せず、ふき取り時の作業性が著しく向上した。また、
積層に用いたシートとの接着性が良好であるため、ワイ
パー使用時の層間剥離もなく作業性が向上した。
【0037】
【本発明の効果】本発明の長繊維不織布は、鞘成分に不
飽和カルボン酸、若しくは不飽和カルボン酸無水物から
選ばれた少なくとも1種を含むビニルモノマー(以下こ
れらを変成剤と云うことがある)でグラフト重合された
変成ポリオレフィン(変成剤含量は0.05〜2モル/
Kg)を使用し、且つ繊維表面にその接着性を阻害する
成分を有さないため、他素材特にセルロース、パルプ等
の天然系素材との接着性が著しく良好である。また、本
発明の長繊維不織布は、他素材間のラミネート材、他素
材と張り合わせることによって、補強材、衝撃緩衝材と
して有益な効果を発現するものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3B074 AA01 AA02 AA03 AA07 AA08 AB01 AC00 4L041 AA07 BA02 BA05 BA09 BA21 BA22 BD03 BD11 BD20 CA06 CA36 CA37 CA38 CA63 DD01 DD05 DD14 DD18 4L047 AA14 AA21 AA27 AB03 BA09 BB01 CA05 CB10 CC16

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 不飽和カルボン酸、若しくは不飽和カル
    ボン酸無水物から選ばれた少なくとも1種を含むビニル
    モノマー(以下これらを変成剤と云うことがある)でグ
    ラフト重合された変成ポリオレフィン(変成剤含量は
    0.05〜2モル/Kg)を第1成分とし、第1成分よ
    り融点の高い樹脂からなる第2成分とを複合に配し、該
    第1成分が繊維表面の少なくとも一部を長さ方向に連続
    して形成する熱接着性複合長繊維で構成された長繊維不
    織布。
  2. 【請求項2】 変成剤が無水マレイン酸、アクリル酸若
    しくはメタクリル酸の1種以上を含むことを特徴とする
    請求項1に記載の長繊維不織布。
  3. 【請求項3】 変成剤が無水マレイン酸とスチレンから
    なることを特徴とする請求項1に記載の長繊維不織布。
  4. 【請求項4】 変成剤が無水マレイン酸と、アクリル酸
    エステル若しくはメタクリル酸エステルの1種以上から
    なることを特徴とする請求項1に記載の長繊維不織布。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか1項に記載の長
    繊維不織布がスパンボンド法によって得られた長繊維不
    織布。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか1項に記載の長
    繊維不織布と他のシートを積層し、熱接着性複合長繊維
    を熱接着することにより得られる複合化長繊維不織布。
  7. 【請求項7】 請求項1〜5のいずれか1項に記載の長
    繊維不織布または請求項6に記載の複合化長繊維不織布
    を用いたワイパー
  8. 【請求項8】 請求項1〜5のいずれか1項に記載の長
    繊維不織布または請求項6に記載の複合化長繊維不織布
    を用いた吸収体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006291171A (ja) * 2005-03-14 2006-10-26 Sumitomo Chemical Co Ltd ポリオレフィン樹脂組成物
JP2006528735A (ja) * 2003-07-24 2006-12-21 イー・アイ・デュポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニー 複数成分スパンボンドウェブ
US7254013B2 (en) 2004-01-09 2007-08-07 Fujitsu Limited Panel member unit
JP2014009421A (ja) * 2012-06-29 2014-01-20 Daiwabo Holdings Co Ltd 酸変性ポリオレフィン繊維、それを用いた繊維構造物及び繊維強化複合材
JP2016065357A (ja) * 2015-12-25 2016-04-28 ダイワボウホールディングス株式会社 酸変性ポリオレフィン繊維、それを用いた繊維構造物及び繊維強化複合材

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