JP2003247157A - 吸収体及びこれを用いた吸収性物品 - Google Patents

吸収体及びこれを用いた吸収性物品

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JP2003247157A
JP2003247157A JP2002040757A JP2002040757A JP2003247157A JP 2003247157 A JP2003247157 A JP 2003247157A JP 2002040757 A JP2002040757 A JP 2002040757A JP 2002040757 A JP2002040757 A JP 2002040757A JP 2003247157 A JP2003247157 A JP 2003247157A
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absorber
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absorbent
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JP2002040757A
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Shigenori Fukuda
重則 福田
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JNC Corp
JNC Fibers Corp
Original Assignee
Chisso Polypro Fiber Co Ltd
Chisso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】吸収性素材との接着力が強く、吸収性に優れ
た、熱接着性複合長繊維からなる繊維集合体と、吸収性
素材とを用いた吸収体及びこれを用いた吸収性物品を提
供すること。 【解決手段】繊維集合体と吸収性素材とからなる吸収体
であって、繊維集合体は、不飽和カルボン酸または不飽
和カルボン酸無水物から選ばれた少なくとも1種を含む
ビニルモノマー(以下、これらを変性剤という)でグラ
フト重合されたポリオレフィン(以下、変性ポリオレフ
ィンという)を含む樹脂(変性剤含量は0.004〜2
モル/Kg)を第1成分とし、第1成分より融点の高い
樹脂を第2成分とする熱接着性複合長繊維からなり、該
第1成分が繊維表面の少なくとも一部を長さ方向に連続
して形成されていることを特徴とする吸収体を用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、繊維集合体と吸収
性素材とからなる吸収体及びこれを用いた吸収性物品に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、衛生材料や食品包装等の吸収
性物品の用途に、合成繊維からなる不織布とパルプとを
積層し、熱接着やホットメルト接着剤で一体化した吸収
体が利用されている。このような吸収体は、不織布側か
ら液体を通過させパルプ側で液体を吸収させることで、
吸液することによるパルプの強度低下を不織布が補強
し、吸収した液体をパルプが保持することで、パルプ側
から不織布側への液戻りを抑制できる構造となってい
る。具体的には、ポリプロピレンやポリエステルを芯成
分とし、芯成分より融点の低いポリエチレンを鞘成分と
した熱接着性複合繊維からなる不織布とパルプとを積層
し、熱接着により一体化した吸収体が用いられている。
しかし、ポリエチレンは、パルプ等の他素材に対する接
着性が低いために、パルプと剥離しやすく、剥離により
その部分の吸収性が低下するといった不具合があった。
なお、熱接着を行う代わりにホットメルト接着剤をバイ
ンダーとして用い、不織布とパルプを一体化した場合に
は、ホットメルト接着剤が吸収を阻害して吸収性が低下
するといった不具合があった。また、仮にホットメルト
接着剤を使用した場合であってもその接着性は必ずしも
良好とはなっていなかった。
【0003】以前には、パルプ等の他素材と良好に接着
できる熱接着性複合繊維の検討が行われていた。例え
ば、複合繊維の一成分にエチレン−酢酸ビニル共重合体
またはその鹸化物を含有する樹脂組成物を使用する方法
(特開昭53−126320号公報)や、熱接着性繊維
に、不飽和カルボン酸、その金属塩または不飽和カルボ
ン酸無水物で変性されたポリオレフィン等を使用する方
法(特開昭54−30929号公報)等が知られてい
る。しかし、これらの熱接着性複合繊維は、パルプ等の
他素材との接着が不十分であり、更に繊維加工時または
不織布加工時に静電気発生等の問題が起こるため、界面
活性剤や鉱物油等の表面処理剤が繊維表面に塗布され使
用されていた。このため、これらの熱接着性複合繊維を
吸収体の材料として用いても、表面処理剤が他素材との
接着を更に阻害して熱接着性複合繊維と吸収性素材との
接着が不十分となり、満足した性能の吸収体が得られて
いなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、吸収
性素材、特にセルロース系素材との接着力が強く、吸収
性に優れた繊維集合体と、吸収性素材とを用いた吸収体
及びこれを用いた吸収性物品を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記課題を
解決するために、鋭意研究を重ねた。その結果、後述す
る特定の変性ポリオレフィンを用いて、スパンボンド法
やメルトブロー法等により、表面処理剤を使用すること
なく不織布を製造することで、他素材とポリオレフィン
との接着性能を十分に引き出すことができるという知見
を見出し、この知見に基づいて本発明を完成するに至っ
た。本発明は、前記課題を解決するために以下の構成を
有する。
【0006】(1)繊維集合体と吸収性素材とからなる
吸収体であって、繊維集合体は、不飽和カルボン酸また
は不飽和カルボン酸無水物から選ばれた少なくとも1種
を含むビニルモノマー(以下、これらを変性剤という)
でグラフト重合されたポリオレフィン(以下、変性ポリ
オレフィンという)を含む樹脂(変性剤含量は0.00
4〜2モル/Kg)を第1成分とし、第1成分より融点
の高い樹脂を第2成分とする熱接着性複合長繊維からな
り、該第1成分が繊維表面の少なくとも一部を長さ方向
に連続して形成されていることを特徴とする吸収体。 (2)繊維集合体が長繊維不織布である前記(1)項記
載の吸収体。 (3)変性剤が無水マレイン酸、アクリル酸またはメタ
クリル酸の1種以上を含むことを特徴とする前記(1)
項記載の吸収体。 (4)変性剤が無水マレイン酸と、スチレンとからなる
ことを特徴とする前記(1)項記載の吸収体。 (5)変性剤が無水マレイン酸と、アクリル酸エステル
またはメタクリル酸エステルの1種以上とからなること
を特徴とする前記(1)項記載の吸収体。 (6)前記(1)〜(5)のいずれか1項記載の吸収体
を用いた衛生材料。 (7)前記(1)〜(5)のいずれか1項記載の吸収体
を用いた吸収紙。 (8)前記(1)〜(5)のいずれか1項記載の吸収体
を用いた医療用シート。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明に用いられる熱接着性複合長繊維とは、変性ポリ
オレフィンを第1成分とし、第1成分より融点の高い樹
脂を第2成分として、前記第1成分が繊維表面の少なく
とも一部を長さ方向に連続して形成された熱接着性複合
長繊維である。変性ポリオレフィンは、ポリオレフィン
を幹重合体とし、これに変成剤をグラフトして得られ
る。変性ポリオレフィンに用いられる変性剤は不飽和カ
ルボン酸またはその酸無水物から選ばれた少なくとも1
種を含むビニルモノマーであり、具体的には無水マレイ
ン酸、マレイン酸、アクリル酸、メタクリル酸等から選
択された不飽和カルボン酸、若しくはその無水物を必須
成分とし、それ以外のビニルモノマーも含むことができ
る。それ以外のビニルモノマーとしては、ラジカル重合
性に優れた汎用のモノマーを使用することができる。例
えば、スチレン、α−メチルスチレン等のスチレン類、
メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル
酸2−ヒドロキシエチル、メタクリル酸ジメチルアミノ
エチル等のメタクリル酸エステル類または同様なアクリ
ル酸エステル等を挙げることができる。これらビニルモ
ノマーの濃度は変性ポリオレフィン中、0.05〜2モ
ル/Kgである。なお、不飽和カルボン酸または不飽和
カルボン酸無水物の合計量は、0.03〜2モル/Kg
である。変性ポリオレフィン中のカルボン酸または不飽
和カルボン酸無水物は、他素材との接着性に直接的に寄
与する成分であり、他のビニルモノマーは重合体中への
酸の均一分散を補助することによって、接着性に間接的
に寄与する成分であると共に、極性の乏しいポリオレフ
ィンに極性を付与し、セルロース系繊維等の他素材との
親和性を向上して、均一分散の向上に寄与する。ポリオ
レフィン(以下、幹重合体という)に、これらのビニル
モノマーをグラフト重合する方法は、通常の方法で行な
うことができる。また、グラフトの量は、IR法で測定
できる。
【0008】変性ポリオレフィンの幹重合体には、ポリ
エチレン(高密度ポリエチレン,直鎖状低密度ポリエチ
レン,低密度ポリエチレン)、ポリプロピレンまたはポ
リブテン−1等が用いられる。ポリエチレンは、エチレ
ンの単独重合体またはエチレンとα−オレフィンとの共
重合体であり、その密度は0.90〜0.97g/cm
3、融点は100〜135℃程度である。ポリプロピレ
ンは、プロピレンの単独重合体またはプロピレンと他の
α−オレフィンとの共重合体であり、融点130〜17
0℃の結晶性重合体である。ポリブテン−1は、ブテン
−1の単独重合体またはブテン−1と他のα−オレフィ
ンとの共重合体であり、融点110〜130℃の結晶性
重合体である。これらの重合体のなかでは、融点範囲、
グラフト重合の容易性を考慮するとポリエチレンが好ま
しく使用できる。
【0009】第1成分に用いられる変性ポリオレフィン
は、単一で用いるだけでなく、上記変性ポリオレフィン
の2種以上の混合物、変性ポリオレフィンとその幹重合
体との混合物またはその幹重合体と異なる他の重合体と
の混合物であってもよく、他素材との接着性や紡糸性を
維持するためには、第1成分中の変性剤の含量が0.0
04〜2モル/Kgの範囲であればよい。
【0010】第2成分として用いられる第1成分より融
点の高い樹脂としては、前記変性ポリオレフィンの幹重
合体、ポリエステルまたはポリアミド等の結晶性重合体
を用いることができる。これらの重合体の中では第2成
分として、耐薬品性及び融点の面からみて、ポリプロピ
レン(プロピレン単独重合体)またはプロピレンとエチ
レン、ブテン−1等のα−オレフィンとの共重合体であ
る結晶性プロピレン共重合体が好ましい。また、ポリエ
チレンテレフタレートを用いた場合には、不織布の弾力
性に優れるため好ましい。付加価値及び要求性能に応じ
て、第2成分を選択することがよい。
【0011】第1成分及び第2成分に使用される樹脂に
は、本発明の効果を妨げない範囲内で、酸化防止剤、光
安定剤、紫外線吸収剤、中和剤、造核剤、エポキシ安定
剤、滑剤、抗菌剤、難燃剤、帯電防止剤、顔料、可塑剤
等の添加剤を適宜、添加してもよい。
【0012】また、樹脂のメルトフローレート(MF
R)は、特に限定するものではない。オレフィン系重合
体の場合は、チーグラー/ナッタ系触媒を用いて重合さ
れた樹脂や、メタロセン系触媒を用いて重合された樹脂
等がいずれも使用できる。
【0013】本発明に用いられる熱接着性複合長繊維
は、鞘成分として第1成分を用い、芯成分として第2成
分を用いた鞘芯型の複合長繊維、断面における芯成分の
位置が偏心している偏心鞘芯型の複合長繊維、第1成分
と第2成分とが貼り合わされた形状となる並列型複合長
繊維(サイドバイサイド型複合長繊維)が好適に用いら
れる。偏心鞘芯型複合長繊維や並列型複合長繊維を用い
ると捲縮繊維を容易に得ることができ、嵩高で風合の良
い長繊維不織布が得られる。
【0014】熱接着性複合長繊維の第1成分と第2成分
との容積割合(繊維断面をその測定に採用した場合には
その断面の面積割合に該当する=複合比)は、通常、第
1成分:第2成分の比率で10:90〜90:10、好
ましくは30:70〜70:30の範囲が用いられる。
容積割合がこの範囲であれば、接着性と紡糸性が良好と
なる。
【0015】本発明において吸収体を構成する熱接着性
複合長繊維の繊度は特に限定するものではなく、原料と
して用いる樹脂の種類や用途に応じて適宜選択すればよ
いが、好ましくは0.01〜10dtex/f程度であ
る。紙オムツ、生理用ナプキン、失禁パッド、手術用着
衣、手術用掛布、ハップ材等の医療・衛生材料に用いる
場合には0.01〜5dtex/f程度が好ましい。
【0016】上述した樹脂を第1成分、第2成分として
用い、溶融紡糸法により複合長繊維が製造できる。この
複合長繊維を用い、本発明に用いられる繊維集合体を得
ることができるが、公知のスパンボンド法やメルトブロ
ー法によって容易に繊維集合体を製造することができ
る。
【0017】本発明に用いられる繊維集合体の目付は特
に限定はなく、原料として用いる樹脂の種類や用途に応
じて適宜選択すればよいが、好ましくは5〜100g/
2の範囲である。柔軟性やヒートシール性の点を考慮
すると5〜50g/m2の範囲が好ましく、衛生材料に
用いる場合には5〜30g/m2の範囲が好ましい。
【0018】以下、本発明に用いられる繊維集合体を製
造する方法について、スパンボンド法に基づいて説明す
る。原料の樹脂としては、例えば、無水マレイン酸とス
チレンとを混合してグラフト重合した直鎖状低密度ポリ
エチレンを含有した樹脂を第1成分として用い、第1成
分より融点の高い結晶性ポリプロピレンを第2成分とし
て用いる。これらの樹脂を汎用の複合スパンボンド紡糸
機で、それぞれ個別の押出機に投入し、高温に保温され
た複合繊維用紡糸口金から溶融樹脂を吐出する。吐出し
た長繊維群をエアーサッカーに導入して牽引延伸し、続
いてエアーサッカーより長繊維群を排出させる。このと
き直接、サクションコンベア上に長繊維群を長繊維ウエ
ブとして捕集する方法やコンベア上に捕集する前に開繊
し、その後、捕集する方法がある。開繊する方法として
は、例えば、排出の途中で一対の振動する羽根状物(フ
ラップ)の間を通過させる方法、反射板等に衝突させる
方法またはコロナ帯電法により長繊維群に静電気を付与
する方法が挙げられる。捕集した長繊維ウェブは、サク
ションコンベア上を搬送され、熱処理加工が施される。
熱処理加工としては、例えば、加熱された凹凸ロールと
平滑ロールとで構成されたポイントボンド加工機を用
い、加圧されたロール間にウェブを導入し、前記凹凸ロ
ールの凸部に対応する区域において、第1成分を溶融ま
たは軟化させて長繊維相互間を熱融着することで行われ
る(ポイントボンド法)。これにより長繊維不織布が得
られる。このとき、長繊維不織布の目付は、紡糸吐出速
度(時間当たりの吐出量)やサクションコンベアの移動
速度等を設定することで調節できる。なお、長繊維ウェ
ブの不織布化は、ポイントボンド法に限らず、熱風加熱
法、高圧水流法、ニードルパンチ法または超音波接着法
で行ってもよく、更に、これらを組合わせてもよい。
【0019】以下、本発明に用いられる繊維集合体を製
造する方法について、メルトブロー法に基づいて説明す
る。汎用の複合メルトブロー法を用いて、スパンボンド
法と同様に、第1成分と第2成分を別々の押出機に投入
し、吐出孔が横一列に並んだ複合メルトブロー紡糸口金
より吐出させ、吐出孔の両側より高温、高速の熱風を吹
きつけることで、細繊化された長繊維群をサクションコ
ンベアやサクションドラム上に捕集し、長繊維ウェブに
できる。メルトブロー法によるウェブは、熱融着してい
るので、ウェブの状態でも取り扱い上問題ないレベルの
強度を持つため、そのまま使用することができる。しか
し用途に応じて、更にスパンボンド法と同様に、ポイン
トボンド法やその他の加工方法を施してもよい。
【0020】熱接着性複合長繊維からなる繊維集合体の
製造法は前記で説明した方法に限定されるものではない
が、特にスパンボンド法は、引張強度等の機械的性質に
優れた不織布を容易に得られ、また、溶融紡糸して得ら
れた長繊維を、そのまま開繊及び集積して不織布へと加
工できるので、生産性が非常に優れ、安価に製造できる
ために好ましい。
【0021】また、スパンボンド法による長繊維ウェブ
または長繊維不織布と、メルトブロー法による長繊維ウ
ェブまたは長繊維不織布を積層し、ポイントボンド加工
機等で接合した積層不織布も本発明の吸収体に好適に使
用でき、スパンボンド法による長繊維ウェブまたは長繊
維不織布/メルトブロー法による長繊維ウェブまたは長
繊維不織布の積層不織布(SM不織布)や、スパンボン
ド法による長繊維ウェブまたは長繊維不織布/メルトブ
ロー法による長繊維ウェブまたは長繊維不織布/スパン
ボンド法による長繊維ウェブまたは長繊維不織布の積層
不織布(SMS不織布)等の構成が挙げられる。このよ
うな構成の積層不織布の場合、積層されている全ての不
織布に本発明で用いられる変性剤が含まれていてもよい
が、他素材と貼り合わす側の不織布だけに変性剤が含ま
れていてもよい。
【0022】上記不織布を得た後に、更に熱プレス機ま
たはコンベアー式熱プレス機等を用いて熱処理すること
により、所望の厚さの不織布とすることができる。ま
た、必要に応じて熱処理時および熱処理後に二次加工を
施すこともできる。これにより吸収体の形状を平板だけ
でなく任意の形状の繊維集合体とすることが可能であ
る。また、ウェブ段階の前記長繊維を収束させ熱処理等
を行い、繊維交点を接着することで、ロッド状等の様々
な形状の繊維集合体とすることができる。
【0023】本発明に用いられる熱接着性複合長繊維
は、繊維表面の少なくとも一部を長さ方向に連続して形
成された第1成分として、前記変性ポリオレフィンを使
用しているため、他素材との接着性が優れている。即
ち、第1成分中に極性基が存在し、その部分が他素材と
良好に接着するために剥離防止効果が高くなる。更にグ
ラフト重合された変性ポリオレフィンを用いた場合に
は、繊維化した際の繊維表面摩擦も結晶性ポリオレフィ
ンとほぼ同等であり、結晶性ポリオレフィンを用いた場
合と何ら変わることなく、安定的に生産が可能である。
【0024】本発明に用いられる熱接着性複合長繊維か
らなる繊維集合体は、スパンボンド法やメルトブロー法
を用いることで、熱接着性複合長繊維の製造工程時及び
繊維集合体への加工時に繊維に接着力を低下させるよう
な表面処理剤(以下、油剤という場合あり)が不要であ
り、これまでの表面処理剤を使用していたカーディング
法により得られた不織布等と比較して接着性能が遙かに
優れた繊維集合体が得られる。
【0025】本発明の吸収体は、熱接着性複合長繊維か
らなる繊維集合体と吸収性素材とからなり、通常、繊維
集合体と吸収性素材とを積層することで複合化できる。
吸収性素材としては、パルプ、綿及びレーヨン等のセル
ロース系繊維や、ポリビニルアルコール、デンプン及び
セルロース等の親水性高分子、ポリアクリルアミド、ポ
リオキシエチレン、ポリアクリル酸塩等の吸水性樹脂を
利用することができる。熱接着性複合長繊維と接合され
る素材は、官能基を有することが好ましく、特にOH基
を有する素材が接着性の点でより好ましい。吸収性素材
の形態としては、ウェブ、編織物、不織布、フィルム状
物、粒子状物、発泡フィルム状物、または発泡粒子状物
等が例示でき、単一素材でも複数の素材を混合または積
層させた形態でも構わない。パルプ、綿、レーヨン等を
用いたシート状の吸収性素材の製造に湿式抄紙法やエア
レイド法等が利用できる。
【0026】本発明の吸収体は、熱接着性複合長繊維か
らなる繊維集合体と吸収性素材とが積層された構造だけ
でなく、熱接着性複合長繊維と吸収性素材とが混合され
た状態で吸収体を形成していてもよい。また、熱接着複
合長繊維からなる繊維集合体や吸収性素材には、吸収体
の性能を妨げない範囲で、各種の繊維や粉体等の他素材
を混ぜることが可能であり、吸収体形成後に界面活性
剤、帯電防止剤、抗菌剤または消臭剤等を塗布してもよ
い。これにより、抗菌や消臭等の機能を持たせることが
できる。更に、本発明の効果を妨げない範囲で、他の物
品をラミネートすることもできる。
【0027】吸収体の製造方法としては、繊維集合体と
して熱接着性複合長繊維からなる不織布と、吸収性素材
としてパルプ紙、綿またはレーヨン等を用いて、これら
を積層し、ポイントボンド加工機で貼り合わせる方法
や、熱風または赤外線ヒーターにより繊維集合体を加熱
した後にこれらを積層し、ニップロールで加圧して貼り
合わせる方法が例示できる。繊維集合体と吸収性素材の
目付が低く、通気性がよければ、積層後に熱風貫通加熱
であるスルーエアー加熱機で熱接着が可能である。ま
た、繊維集合体と吸収性素材とを積層した後、高圧水柱
流法やニードルパンチ法により、不織布と吸収性素材を
交絡させた後、更にポイントボンド法や、熱風または赤
外線ヒーター加熱等の加工により、不織布と吸収性素材
との接着を行うことも可能である。前記の加工は、吸収
性素材を繊維集合体で挟み込む積層構造や、逆に繊維集
合体を吸収性素材で挟み込む構造でもよく、包装材等に
使用するときは、外層側にフィルムや紙等を貼り合わせ
てもよい。繊維集合体及び吸収性素材の目付や構成素材
は、用途毎に求められる吸収速度、吸収量、通気性や柔
軟性等に合わせて設定する。繊維集合体が吸収側に配置
され、吸収速度が求められる用途によっては、吸収体の
繊維集合体側に親水性の界面活性剤等を塗布する等の処
理を行なってもよい。
【0028】本発明に用いられる熱接着性複合長繊維か
らなる繊維集合体は、特にセルロース系の素材と良好に
接着できるため、セルロース系素材の特徴を生かせる種
々の用途において使用することが可能である。例えば、
おむつ、生理用ナプキン、失禁者用パッド及び母乳パッ
ド等の衛生材料、ガウン、シーツ及び覆布等の医療用
品、生鮮食料品のドリップ吸収や食料品類から発生する
水蒸気の結露を吸収し、水滴が食品類に再付着して食味
が低下することを防ぐシートや袋等に使用される吸収
紙、湿度を調節して食料品の鮮度を保つ鮮度保持シート
や袋、吸汗シート、結露吸収シート、保水材、ワイピン
グクロス等の吸収性物品の用途が挙げられ、幅広い分野
で使用可能な吸収体である。
【0029】
【実施例】以下、実施例、比較例により本発明を説明す
るが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。なお、実施例中に示された物性値の測定法は以下の
通りである。 メルトフローレート:JIS K 7210に準拠し、
ポリプロピレン系樹脂は表1の条件14、ポリエチレン
系樹脂は表1の条件4の設定で測定した(条件14の場
合はMFR、条件4の場合はMIと表記した。単位:g
/10分)。 固有粘度:ポリエチレンテレフタレートについては、フ
ェノールと四塩化エタンの等重量混合溶媒にて、濃度
0.5g/100ml、温度20℃の条件で測定した
(IVと表記)。 目付:25cm角に切った不織布や吸収体等の重量を秤
量し、単位面積当たりの重量(g/m2)で表わした。 剥離強度:各実施例、比較例で得られた吸収体を10c
m×5cmの大きさに切断し、試料とした。この試料の
片側(10cm側)を約5mmまで剥離し、剥離した試
料の端辺を島津製作所製オートグラフAGS500D
(商品名)に挟み、引張速度100mm/分で測定し
た。剥離強度の計算方法は、JIS L 1086-1
983に準拠した。 油脂分:JIS L 1015に準じて測定した。 吸収性:吸収体の任意の1箇所から15cm×100c
mの大きさに切り出し、不織布側を上にして、人工尿を
長手方向に5cm間隔で20箇所に滴下し、2秒以内に
吸収された個数を20で割った値の比率を吸収性とし
た。1回目の滴下で100%となった試料は、同じ場所
へ2回目の滴下を行い、同様に吸収性を評価した。な
お、人工尿の組成は下記の通りである。 NH2CONH2 = 2.00重量% NaCl = 0.80重量% MgSO4・7H2O = 0.08重量% CaCl2・2H2O = 0.03重量% イオン交換水 =97.09重量%
【0030】実施例1〜6、比較例1〜4 表1に示した変性ポリエチレンと他の樹脂との混合物を
第1成分とし、また第2成分として表1に示した性状の
樹脂を用いて不織布を作製した。
【0031】
【表1】 PP:結晶性ポリプロピレン(MFR36、融点161
℃) PET:ポリエチレンテレフタレート(IV0.63、
融点255℃) HDPE:高密度ポリエチレン(エチレン単独重合体、
Mw/Mn=4.2、MI30、融点132℃、密度
0.955g/cm3) LLDPE:直鎖状低密度ポリエチレン(エチレン−ブ
テン−1共重合体、Mw/Mn=3.5、MI20、融
点122℃、密度0.920g/cm3) 変性PE1:高密度ポリエチレン(エチレン単独重合
体、Mw/Mn=4.0、MI2.0、融点132℃、
密度0.960g/cm3)を幹重合体として無水マレ
イン酸を混合してグラフト重合した重合体(無水マレイ
ン酸含量0.2モル/Kg) 変性PE2:高密度ポリエチレン(エチレン単独重合
体、Mw/Mn=4.0、MI2.0、融点132℃、
密度0.960g/cm3)を幹重合体として無水マレ
イン酸及びスチレンを混合してグラフト重合した重合体
(無水マレイン酸含量0.2モル/Kg、スチレン含量
0.2モル/Kg) 変性PE3:高密度ポリエチレン(エチレン単独重合
体、Mw/Mn=4.0、MI2.0、融点132℃、
密度0.960g/cm3)を幹重合体として無水マレ
イン酸及びアクリル酸エチルを混合してグラフト重合し
た重合体(無水マレイン酸含量0.2モル/Kg、アク
リル酸エチル含量0.2モル/Kg) 変性PE4:直鎖状低密度ポリエチレン(エチレン−ブ
テン−1共重合体、Mw/Mn=3.4、MI1.0、
融点120℃、密度0.920g/cm3)を幹重合体
として無水マレイン酸及びスチレンを混合してグラフト
重合した重合体(無水マレイン酸含量0.2モル/K
g、スチレン含量0.2モル/Kg) 使用油剤:POEステアリルホスフェートK塩45重量
%、POEラウリルホスフェートNa塩25重量%、ス
テアリン酸ジエタノールアミド15重量、POE変性シ
リコーン15重量%(POEはポリオキシエチレンの
略)からなる油剤をイオン交換水で5重量%に希釈し、
油剤水溶液として、これを塗布した。表1の比較例4に
おける油剤の付着量は0.5重量%である。
【0032】表1に記載の長繊維不織布は、スパンボン
ド法にて作製した。具体的には、前述の樹脂または樹脂
組成物を用い、それぞれ個別の押出機に投入し、第1成
分の押出温度は230℃で、第2成分の押出温度は、ポ
リプロピレンの場合には250℃で、ポリエチレンテレ
フタレートの場合には280℃で、第1成分と第2成分
の複合比を5:5として押し出し、鞘芯型の紡糸口金を
用いて溶融紡糸した。吐出した繊維群をエアーサッカー
に導入して牽引延伸し、長繊維群を得た。続いてエアー
サッカーより排出された長繊維群を、コロナ放電装置に
て同電荷を付与し、帯電させることで開繊した。開繊さ
れた長繊維群はサクションコンベア上に長繊維ウェブと
して捕集した。このときに、長繊維の繊度が3dtex
/fとなるように繊維の種類に応じてエアーサッカーの
牽引速度を調節した。捕集した長繊維ウェブを、サクシ
ョンコンベアで搬送し、加熱された凸凹ロールと平滑ロ
ールとで構成されたポイントボンド加工機の加圧された
ロール間に導入した。これにより、凸凹ロールの凸部に
対応する区域において第1成分が溶融または軟化して長
繊維相互間が熱融着された長繊維不織布が得られた。な
お長繊維不織布の目付が表1に記載の各目付になるよう
に繊維の種類に応じてサクションコンベア移動速度及び
ポイントボンド加工機のロール周速を調節した。
【0033】表1に記載の短繊維不織布は、カーディン
グ法によって作製した。具体的には、前述の樹脂または
樹脂組成物を用い、それぞれ個別の押出機に投入し、第
1成分の押出温度は230℃で、第2成分の押出温度
は、ポリプロピレンの場合には250℃で、ポリエチレ
ンテレフタレートの場合には280℃で、それぞれ第1
成分、第2成分の複合比の割合を5:5として押し出
し、鞘芯型の紡糸口金を用いて溶融紡糸した。この紡糸
口金より吐出した繊維群をボビンに巻き取り、7.0d
tex/fの未延伸糸を得た。得られた未延伸糸を延伸
工程にて第1成分の融点より低く、かつ未延伸糸同士が
融着しない延伸温度の条件で延伸し、表1に記載の油剤
を付着させて捲縮を施した後、得られた3dtex/f
の延伸糸を繊維長51mmに切断した。捲縮数は後の不
織布化工程での生産性を損なわないように繊維の種類に
応じて調節し、基本的には15山/2.54cmとし
た。得られた短繊維をカーディング法によってウェブと
し、加熱された凸凹ロールと平滑ロールとで構成された
ポイントボンド加工機で不織布とした。
【0034】更にポイントボンド加工機を用い、表1に
示した不織布とパルプ紙を表2で示す温度で貼り合わ
せ、吸収体を作製した。この吸収体の剥離強度と吸収性
の測定結果を表2に示した。なお、ポイントボンド加工
機は上側ロールのポイント形状が菱側で面積率13%の
凹凸ロール、下側がフラットロールの構成を有し、ライ
ン速度10m/分、線圧40N/mmの条件で運転し
た。また、不織布を凹凸ロール側、パルプ紙をフラット
ロール側にして、熱圧着加工を行った。
【0035】
【表2】
【0036】表2より実施例で得られた吸収体は、比較
例で得られた吸収体に比べ、剥離強度が高いことから、
接着性に優れ、更に吸収性にも優れていた。比較例で得
られた吸収体は、パルプ紙との密着性が劣るために、吸
収速度が遅く、吸収性が低くなっていた。比較例1、2
は、第1成分に前記変性ポリオレフィンを使用しておら
ず、不織布とパルプ紙が十分に接着できていない状態で
あり、比較例2では、実施例4より加熱温度が高いにも
拘わらず、剥離強度が低い値となっていた。比較例3で
は、変性剤の含有量が0.004モル%より少ないた
め、実施例6に比べ剥離強度及び吸収性が低い値となっ
ている。比較例4は、実施例5と比べ接着性が著しく劣
っていた。これは、ウェブをカーディング法によって作
製したために繊維に表面処理剤を付着しており、その表
面処理剤が接着性を阻害したためであると推定した。な
お、ウェブをカーディング法によって作製する場合に
は、表面処理剤は必要である。また、比較例4では繊維
に表面処理剤が付着しているため、1回目の吸収性試験
の結果は、良好な吸収性を示していたが、2回目の吸収
性試験の結果は、吸収性が低下していた。これは、1回
目の試験で表面処理剤が溶け出してしまったためである
と推定できる。即ち、これらの結果から、接着性に優れ
た特定構造の変性重合体を繊維表面に有し、なお且つ繊
維表面にその接着性を阻害する成分(表面処理剤)が付
着していない繊維集合体を用いることで、吸収素材との
接着性が良好となる吸収体が得られることを示してい
る。
【0037】実施例7 実施例1の吸収体の不織布側に、表1で用いた油剤をス
プレー塗布後、乾燥させ、不織布量に対し0.4重量%
の付着量とした。次に市販の紙おむつからトップシート
を除去し、除去したトップシート部分にこの吸収体を用
い、人工尿による吸収性の評価を行った。本発明の吸収
体は、市販品のトップシートに比べ、吸収速度に優れて
おり、吸収後のドライ感も市販品と同等であり、好適に
衛生材料として使用できることが確認できた。
【0038】実施例8 実施例2の吸収体を10cm×20cmの大きさに切り
出し、不織布側が上面となるようトレーに敷き、1匹の
鰯をその上に乗せて、ポリエチレンフィルムでラップ
し、冷蔵庫内で24時間保存した。24時間経過後、ド
リップの状態を確認したところ、ドリップは全て吸収体
に吸収されていた。なお、吸収体と接している側の魚体
面には変色が僅かに見られたが、トレーから魚を取り出
すときに、吸収体が魚に貼り付くことはなかった。
【0039】比較例5 実施例2で用いたものと同様のパルプ紙を実施例8と同
じ10cm×20cmの大きさに切り出し、トレーに敷
いて、実施例8に準じた方法で鰯を24時間冷蔵庫内で
保存した。24時間経過後、ドリップの状態を確認した
ところ、ドリップは全てパルプ紙に吸収されていたが、
パルプ紙と接している側の魚体面には著しい変色が見ら
れた。また、魚をトレーから取り出すとき、パルプ紙が
魚に貼り付き、破れるといった不具合があった。
【0040】比較例5及び実施例8の結果より、本発明
の吸収体は、吸収紙として好適に使用できることが確認
できた。
【0041】実施例9 実施例4の吸収体のパルプ紙側に、片面と同じ不織布を
用いて、これを赤外線ヒーターで加熱することで不織布
繊維の鞘成分を溶かし、その外側に直鎖状低密度ポリエ
チレンフィルム(厚み20μm)を貼り合わせた。この
吸収体は不織布/パルプ紙/不織布/フィルムとなる積
層構造を持つ。この吸収体のフィルム面を下にして、上
面より、ぬれ性試験液(ナカライテスク(株)製ぬれ指
数標準液No.34)を滴下し、吸収状態を調べた。結
果、吸収性は良好で、更に下面にフィルムがあるため、
周囲を汚すことがなかった。また、この吸収体は、適度
な柔軟性があり、取り扱い易く、医療用シートに好適に
使用できることが確認できた。
【0042】
【本発明の効果】本発明の吸収体は、特にセルロース系
繊維やパルプ等との接着性が著しく良好な繊維集合体を
含み、繊維集合体原料の熱接着性複合長繊維の製造時
に、表面処理剤等を用いる必要がないことから、吸収性
素材と強固に熱接着することができる。更にこれらの脱
落や剥離が少なく、様々な用途において、その優れた吸
収性を維持することが可能である。また、本発明の吸収
体は、他の部材と張り合わせることによって、吸液、保
水または保湿等が要求される様々な用途で、有益な効果
を発現することが可能であり、衛生材料、吸収紙、医療
用シート等の吸収性物品に好適に用いることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61G 7/05 A41B 13/02 B 4L047 A61J 13/00 A61G 7/04 D01F 8/06 A61F 13/18 310Z // A61F 13/15 13/511 Fターム(参考) 3B029 BA05 BA13 BA14 BA17 HA06 HA08 HB02 4C003 AA16 AA28 4C040 AA11 AA30 GG01 4C098 AA09 CC03 DD05 DD06 DD08 DD09 DD10 DD13 DD14 DD21 DD23 DD24 DD25 DD26 DD27 DD28 4L041 AA07 AA20 BA02 BA05 BA21 BA49 BD03 BD07 BD11 BD20 CA06 CA36 CA37 CA38 CA44 CA63 DD01 DD14 DD18 4L047 AA14 AA27 AA28 AB03 AB10 BA23 BA24 CC03

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 繊維集合体と吸収性素材とからなる吸収
    体であって、繊維集合体は、不飽和カルボン酸または不
    飽和カルボン酸無水物から選ばれた少なくとも1種を含
    むビニルモノマー(以下、これらを変性剤という)でグ
    ラフト重合されたポリオレフィン(以下、変性ポリオレ
    フィンという)を含む樹脂(変性剤含量は0.004〜
    2モル/Kg)を第1成分とし、第1成分より融点の高
    い樹脂を第2成分とする熱接着性複合長繊維からなり、
    該第1成分が繊維表面の少なくとも一部を長さ方向に連
    続して形成されていることを特徴とする吸収体。
  2. 【請求項2】 繊維集合体が長繊維不織布である請求項
    1記載の吸収体。
  3. 【請求項3】 変性剤が無水マレイン酸、アクリル酸ま
    たはメタクリル酸の1種以上を含むことを特徴とする請
    求項1記載の吸収体。
  4. 【請求項4】 変性剤が無水マレイン酸と、スチレンと
    からなることを特徴とする請求項1記載の吸収体。
  5. 【請求項5】 変性剤が無水マレイン酸と、アクリル酸
    エステルまたはメタクリル酸エステルの1種以上とから
    なることを特徴とする請求項1記載の吸収体。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか1項記載の吸収
    体を用いた衛生材料。
  7. 【請求項7】 請求項1〜5のいずれか1項記載の吸収
    体を用いた吸収紙。
  8. 【請求項8】 請求項1〜5のいずれか1項記載の吸収
    体を用いた医療用シート。
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