JP2002053056A - 動力舵取装置 - Google Patents

動力舵取装置

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JP2002053056A
JP2002053056A JP2000242556A JP2000242556A JP2002053056A JP 2002053056 A JP2002053056 A JP 2002053056A JP 2000242556 A JP2000242556 A JP 2000242556A JP 2000242556 A JP2000242556 A JP 2000242556A JP 2002053056 A JP2002053056 A JP 2002053056A
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JP
Japan
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steering
power cylinder
cylinder
oil
power
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JP2000242556A
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English (en)
Inventor
Masahito Hotta
雅人 堀田
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Koyo Seiko Co Ltd
Original Assignee
Koyo Seiko Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】高速道路で直進走行している状態から操舵に転
じる際に、操舵補助力の立ち上がりが悪く、操舵フィー
リングが悪い。 【解決手段】一対の油路17,18はパワーシリンダ9
の一対の油室15,16を油圧制御装置Aにそれぞれ連
通する。各油路17,18のパワーシリンダ側のポート
18,20に絞りを設ける。ポート18,20はパワー
シリンダ9のシリンダ9aの周面に形成される孔からな
る。舵角の少ない段階からパワーシリンダ9内の油圧を
立ち上げ、操舵フィーリングを向上させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は操舵補助力を発生さ
せるためのパーワシリンダを有する主として自動車の動
力舵取装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】例えば
ラックアンドピニオン式の動力舵取装置では、舵輪(ス
テアリングホイール)に連結される入力軸と、ピニオン
を形成した出力軸とが、トーションバーを介して同軸上
に相対回転可能に連結されている。舵輪に操舵トルクが
加えられたときに、入力軸と出力軸との間にトーション
バーの捩じれに伴う相対回転を生じさせる。一方、両軸
の連結部分に回転式の油圧制御弁を構成しており、この
油圧制御弁の動作により、舵輪に加えられる操舵トルク
の方向に応じてパワーシリンダ内の一対の油室へ択一的
に圧油を供給し、パワーシリンダに操舵方向に応じた操
舵補助力を発生させる。
【0003】ところで、上記のような動力舵取装置で
は、特に、高速道路等での直進走行中に運転者が車線変
更等のために操舵したとき、舵輪をある角度以上切って
始めて操舵補助力が立ち上がるため、操舵フィーリング
が悪いという問題がある。これは、舵取機構の中立状態
では、パワーシリンダ内の一対の油室内の油圧が非常に
低いため、油室内の油圧を所定の大きさまで立ち上げる
動作が緩慢になるものと考えられる。
【0004】一方、従来、路面からの外乱に対して減衰
力を働かせる目的で、パワーシリンダの油室と油圧制御
弁との間の油路の中間部に絞りを設けることが提案され
ている(例えば特開昭58−139867号公報参
照)。ところが、この場合、油路を構成するためのフィ
ードチューブを2分割してこれらの間に絞り形成部材を
介在させることになるため、絞り形成部材を両側のフィ
ードチューブに連結させるための連結構造やシール構造
が必要で構造が複雑になる。
【0005】本発明は上記課題に鑑みてなされたもので
あり、中立状態から操舵に転じる際の操舵フィーリング
を簡単な構造にて向上させることのできる動力舵取装置
を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、パワーシリンダと、このパワーシリンダ
への作動油の給排を制御する弁を内蔵する油圧制御装置
と、上記パワーシリンダの一対の油室を油圧制御装置に
それぞれ連通する一対の油路とを備える動力舵取装置に
おいて、各油路の両端のポートの何れか一方に絞り部を
設けることを特徴とするものである。
【0007】本実施の形態では、高速道路での直進走行
中に操舵した際、パワーシリンダから油圧制御装置に排
出される油の流れが絞りによって制限されるので、舵輪
を切る角度が少ない段階でもパワーシリンダの油圧を立
ち上げることができる。したがって、タイムラグの少な
い状態で操舵補助力を得ることができ、その結果、中立
状態付近で操舵に関して高い剛性感を達成でき、操舵フ
ィーリングを向上させることができる。
【0008】上記絞り部はパワーシリンダ又は油圧制御
装置のハウジングの周面に形成される孔からなることが
好ましく、この場合、構造を簡素化することができる。
また、孔径の変更により容易に絞り特性を変更すること
ができる。特に、絞り部がパワーシリンダのハウジング
の周面に形成される孔からなる場合には、油路を構成す
るフィードチューブ等に負担をかけ難いので、例えばフ
ィードチューブ等にビビリ音が発生したりすることを防
止することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の好ましい実施の形態を添
付図面を参照しつつ説明する。図1は本発明の一実施の
形態のパワーシリンダのシール装置を含む動力舵取装置
の要部の一部破断側面図である。図1を参照して、動力
舵取装置1は、ラック歯2aを有するラック軸2とピニ
オン(図示せず)を含む油圧式パワーアシスト付きのラ
ックアンドピニオン機構を備えている。
【0010】ラック軸2は、車体の左右方向に延設され
るシリンダチューブ3およびこのシリンダチューブ3の
一端に連なるギヤハウジング4の内部に、軸長方向に摺
動自在に支持されている。ラック軸2の両端部は、図示
しない前輪にそれぞれ連なるタイロッド5にボールジョ
イント6を介して連結されている。ラック軸2の一部に
はロッド7が形成され、このロッド7と、ロッド7の周
囲を取り囲むシリンダチューブ3との間を、左右一対の
シール装置としてのロッドシール8,8で封止すること
により、操舵補助力発生用のパワーシリンダ9が構成さ
れている。シリンダチューブ3の一部によってパワーシ
リンダ9のシリンダ9aが構成されることになる。
【0011】ギヤハウジング4は、シリンダチューブ3
の一端に圧入連結される支持筒部10と、この支持筒部
10に対して斜交する態様で上方へ延びる主ハウジング
11とを備えている。12はステアリングホイール13
に連結される動力舵取装置1の入力軸であり、入力軸1
2の上端部は主ハウジング11から突出している。この
主ハウジング11内には、図示していないが、ピニオン
を形成する出力軸と、入力軸12および出力軸を互いに
相対角変位可能に連結するトーションバーとが収容され
ている。
【0012】また、主ハウジング11の上部の内部に
は、入、出力軸間の相対角変位に基づいて油圧ポンプP
からの圧油を、ピストン14によって互いに仕切られる
パワーシリンダ9の左右の油室15,16の一方に択一
的に供給するとともに、他方の油室からの油を油タンク
Tに戻すコントロールバルブCが内蔵されている。油圧
制御装置Aは、主ハウジング11の上部からなるハウジ
ングHと、このハウジングHに内蔵されるコントロール
バルブCとを含んで構成される。
【0013】図1において、油路17は、油制御装置A
のハウジングHの周面に形成されて制御弁Cに連通する
第1ポート22と、パワーシリンダ9のハウジングとし
てのシリンダ9aに形成されて油室15に連通する第2
ポート18とを連通する。また、油路19は油制御装置
AのハウジングHの周面に形成されて制御弁Cに連通す
る第1ポート23と、パワーシリンダ9のハウジングと
してのシリンダ9aに形成されて油室16に連通する第
2ポート20とを連通する。
【0014】ギヤハウジング4側のロッドシール8は、
シリンダ9a内において支持筒部10の端部に当接する
位置に圧入されている。他方のロッドシール8は、シリ
ンダ9aの端部に固定されるラックブッシュ21に当接
して位置決めされている。本実施の形態の特徴とすると
ころは、パワーシリンダ9のシリンダ9aに設けられる
各油路17,19の第2ポート18,20にそれぞれ絞
りを設けたことにある。
【0015】具体的には、図2を参照して、油路17
(又は19)を形成するためのチューブ24の端部25
には膨出により形成された中間フランジ26が設けられ
ている。この中間フランジ26よりも末端の部分は先に
いくほど拡げられたフレア部27となっている。フレア
部27には中間フランジ26に接する状態でOリング2
8が嵌められている。また、チューブ24には中間フラ
ンジ26によって抜け止めされた状態でチューブ24の
周面に空回り自在にロックナット29が嵌められてい
る。
【0016】シリンダ9aの外周面に筒状をなす継手本
体30が溶接又はろう付けにより固定されている。継手
本体30の内部にはチューブ24の端部25を収容する
収容部31が設けられている。収容部31はロックナッ
ト29にねじ結合するねじ部を内周に有する第1収容孔
32と、この第1収容孔32よりも小径であって、第1
収容孔32の奥部に連続しチューブ24のフレア部27
を収容するための第2収容孔33とを含んでいる。
【0017】第1収容孔32と第2収容孔33との間に
形成される環状段部34の内周には面取り部35が形成
され、この面取り部35とフレア部27の根元部分との
間でOリング28が弾力的に挟持され、両者35,27
間を密封している。シリンダ9aの外周面に形成される
孔からなるポート18(又は20)の径D1は、フレア
部27の最小径D2よりも小径とされ、絞りSを構成し
ている。フレア部27の最小径D2が例えば2.6mm
である場合に、ポート18(又は20)の径D1は例え
ば2mmである。本実施の形態では、高速道路での直進
走行中に操舵した際、パワーシリンダ9から油圧制御装
置Aに排出される油の流れが絞りSによって制限される
ので、ステアリングホイール13の舵角が小さい段階で
も、パワーシリンダ9の昇圧側の油室15又は16の油
圧を立ち上げることができる。
【0018】すなわち、図3は、ステアリングホイール
13の舵角と入力トルクの関係を示している。両者の関
係は、同じ舵角であっても操舵方向に応じて入力トルク
値が異なる、いわゆるヒステリシス波形からなる基本波
形を示す。中立位置に停止している状態(原点Oに相
当)から操舵を開始したときに、破線で示す本実施の形
態の場合には、一点鎖線で示す従来の場合よりもより舵
角の小さい段階で、基本波形に乗ることになり、良好な
過渡特性が得られる。
【0019】したがって、タイムラグの少ない状態で操
舵補助力を得ることができ、その結果、中立状態付近で
操舵に関して高い剛性感を達成でき、操舵フィーリング
を向上させることができる。また、絞り部Sをパワーシ
リンダ9のシリンダ9aの周面の孔により構成するの
で、製造が容易であり、また、孔径の変更により容易に
絞り特性を変更することができる。しかも、パワーシリ
ンダ9から排出される作動油を絞りSにより圧力降下さ
せた後、チューブ24に導くことになるので、油路17
を構成するチューブ24に負担をかけ難い。その結果、
例えばチューブ24にビビリ音を発生したりすることを
防止することができる。
【0020】なお、本発明は上記実施の形態に限定され
るものではなく、例えば、上記絞り部を油圧制御装置A
のハウジングHの周面に形成される第1ポート22,2
3としての孔により構成しても良く、この場合にも、構
造を簡素化することができ、また、孔径の変更により容
易に絞り特性を変更することができる。その他、本発明
の範囲で種々の変更を施すことかできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の動力舵取装置の一部破
断側面図である。
【図2】パワーシリンダとチューブとの接続部分の拡大
図である。
【図3】本実施の形態と従来とを比較するための、舵角
と入力トルクとの関係を示すグラフ図である。
【符号の説明】
1 動力舵取装置 3 シリンダチューブ 9 パワーシリンダ 9a シリンダ(ハウジング) 14 ピストン 15,16 油室 18,20 第2ポート 22,23 第1ポート 24 チューブ A 圧力制御装置 H ハウジング C 制御弁 S 絞り

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】パワーシリンダと、このパワーシリンダへ
    の作動油の給排を制御する弁を内蔵する油圧制御装置
    と、上記パワーシリンダの一対の油室を油圧制御装置に
    それぞれ連通する一対の油路とを備える動力舵取装置に
    おいて、各油路の両端のポートの何れか一方に絞り部を
    設けることを特徴とする動力舵取装置。
  2. 【請求項2】上記絞り部はパワーシリンダ又は油圧制御
    装置のハウジングの周面に形成される孔からなることを
    特徴とする請求項1記載の動力舵取装置。
  3. 【請求項3】上記絞り部はパワーシリンダのハウジング
    の周面に形成される孔からなることを特徴とする請求項
    1記載の動力舵取装置。
JP2000242556A 2000-08-10 2000-08-10 動力舵取装置 Pending JP2002053056A (ja)

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