JP2002053041A - 鉄道車両用融雪装置 - Google Patents

鉄道車両用融雪装置

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JP2002053041A JP2000240910A JP2000240910A JP2002053041A JP 2002053041 A JP2002053041 A JP 2002053041A JP 2000240910 A JP2000240910 A JP 2000240910A JP 2000240910 A JP2000240910 A JP 2000240910A JP 2002053041 A JP2002053041 A JP 2002053041A
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昇 大島
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 鉄道車両の台車部下面の融雪処理を効率的に
行うことができる鉄道車両用融雪装置を提供する。 【解決手段】 鉄道車両台車部1下面にてレール走行可
能な走行台車30を備える。この走行台車30には複数
の噴射ノズル39を有し温水が供給される筒状ヘッダ3
8を搭載する。そして、前記走行台車30を位置移動さ
せながら前記噴射ノズル39から温水を前記鉄道車両台
車部1下面に向けて吐出噴射させて、鉄道車両台車部1
下面の融雪処理をなすようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鉄道車両用融雪装
置に係り、特に鉄道車両の台車部下面に付着している雪
氷を鉄道車両基地の中で簡単に取り除くことができる鉄
道車両用融雪装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、冬期、降雪量の多い地域を走行
する鉄道車両には、台車部分に雪氷が付着するため、鉄
道車両基地などにおいて点検整備などを行う際に、台車
に付着した雪氷の除去作業が行われる。このような作業
は、通常、鉄道車両基地等の建屋内で行うが、建屋内で
は、作業し易いように、床から一定の高い箇所に列車の
車輪が位置するようにレールを敷設して鉄道車両を導入
するようにしている。そして、このような高い位置にあ
る列車の台車部分に温水を吹き付けて融雪処理している
のである。
【0003】従来の鉄道車両の融雪作業は、一般的には
人手による作業に依っており、作業員がホースを用い、
鉄道車両に付着した雪氷に向けて温水を噴射し、雪氷を
除去するようにしている。しかし、鉄道車両の台車下面
などのように、雪氷の付着箇所によっては、作業姿勢の
悪い状態で融雪作業を行わなくてはならない。また、ホ
ースで一度に融雪できる範囲は限られているため、融雪
作業を完了するまで長時間を要し、作業者の負担が大き
かった。更に、従来の手作業による雪氷の除去作業は、
作業員の高齢化、作業効率の低下、水蒸気の飛散に伴う
作業環境の悪化などで、作業員の確保が困難な状況とな
っている。
【0004】一方、機械的に融雪処理するために、例え
ば特開平6−247264号公報に開示されているよう
な鉄道車両用融雪装置が提案されている。これは、鉄道
車両の側部を移動する台車に温水ノズルを備えた産業用
ロボットを搭載し、ノズルから温水を融雪対象車両に向
けて噴射して融雪処理を行うことができるようになって
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の融雪装
置では次のような問題があった。まず、従来の融雪装置
では、鉄道車両の側面方向から温水を噴射して融雪処理
を行っているので、鉄道車両の台車部下面には温水を噴
射しにくく、台車部下面に付着した雪氷に温水が十分に
噴射されず融雪処理が不十分となるおそれがあった。
【0006】本発明は、上記従来の問題点に着目してな
されたもので、鉄道車両の台車部下面の融雪処理を効率
的に行うことができる鉄道車両用融雪装置を提供するこ
とにある。また、本発明の他の目的は、鉄道車両の編成
数が多い場合でも、融雪処理を連続的に行うことができ
る鉄道車両用融雪装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る鉄道車両用融雪装置は、鉄道車両の台
車下方にてレール走行可能な走行台車を備え、この走行
台車には複数の噴射ノズルを有し加圧融雪流体が供給さ
れる筒状ヘッダを搭載し、前記走行台車を位置移動させ
ながら前記噴射ノズルから融雪流体を前記鉄道車両の台
車下面に向けて吐出噴射させて鉄道車両下部の融雪処理
をなすようにした。
【0008】また、前記走行台車の走行ラインに沿って
融雪流体の供給配管を敷設し、この供給配管には間隔を
おいて複数の流体導出口を設け、前記筒状ヘッダと前記
流体導出口との接続をなすジョイントを設けてなり、当
該ジョイントを前記複数の流体導出口に対して切替接続
しながら走行台車の移動を行わせて融雪処理をなすよう
に構成すればよい。
【0009】上記構成によれば、車両基地に移動させた
鉄道車両の台車部の下面部分にレールが敷設され、鉄道
車両台車部の直下を、レールを案内軌条として走行台車
を所望の位置まで移動させることができる。したがっ
て、当該鉄道車両台車部における雪氷の付着した箇所
に、ヘッダを走行台車にてレールに沿って移動させるこ
とができるのである。そして、噴射手段を構成している
筒状ヘッダの噴射ノズルから温水などの融雪流体を台車
部下面に付着した雪氷に噴射して融雪する。このよう
に、台車部下面の雪氷の付着した箇所までヘッダを移動
できるため、付着した雪氷に確実に融雪流体を噴射する
ことができ、高い融雪効率で融雪処理を行うことができ
る。また、台車部下面の雪氷が付着していない箇所には
融雪流体を噴射する必要がないため、不必要に融雪流体
を使用しなくてよく、無駄な作業の実施を抑制できる。
したがって、鉄道車両の台車部下面の融雪処理を円滑か
つ確実に行うことができる。
【0010】なお、走行台車は鉄道車両のレール内に新
たなレール機構を設けて、当該レール機構を走行させる
構成とすることが好ましい。また、ヘッダは、鉄道車両
にレール近くに少なくとも1対保持機構に保持させるこ
とが好ましい。また、噴射ノズルはヘッダの車両方向に
沿う面の一側に複数有することが好ましく、それぞれの
噴射ノズルの噴射領域が重ならないように配置すること
が好ましい。融雪流体は、温水が好ましい。以上のよう
に、走行台車のレール機構や、ヘッダ、噴射ノズル、融
雪流体を上記のように好ましい形態とすることで融雪処
理効率を高めることができるが、それぞれの構成を上記
の形態のみに限るものではない。
【0011】また、前記ヘッダの噴射ノズルは、噴射方
向を可変とすることが望ましい。このように構成すれ
ば、ヘッダの噴射ノズルを付着した雪氷の厚い部分に対
向させることができる。従って、融雪処理効率を一層高
めることができる。噴射ノズルは、ヘッダにモータなど
の回動機構を設けて自動的に回動できる構成とすること
が好ましいが、レバーなどを設けて手動で回動できる構
成としてもよい。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態における鉄道車
両用融雪装置について図面を用いて詳細に説明する。図
1は本実施形態における鉄道車両用融雪装置(以下、融
雪装置、という)20の要部を示す正面図である。図1
には融雪装置20の左側部分を示している。
【0013】車両基地内の床面10上には、断面台形形
状の一対の保持台座11が互いに対向するように立設し
てある。保持台座11は、上方に鉄道車両台車部1を保
持させるもので、車両基地内の融雪作業場に鉄道車両台
車部1の下面を一定高さに保持するために、車両基地内
に進むに従って高く形成してある。保持台座11の上面
には断面I字形状の枕木部材12がそれぞれ設けてあ
る。この一対の枕木部材12上面にレール13をそれぞ
れ平行に敷設することで、当該レール13の高さを一定
以上に保持させるとともに、レール13同士の間隔が一
定となるようにしている。このレール13の上面に鉄道
車両台車部1の車輪2が載り、鉄道車両がレール13上
を走行車両基地内の融雪作業場まで走行する。車両基地
内の融雪作業場に導入された鉄道車両は、前記保持台座
11及び前記枕木部材12により、台車部1の下部を床
面10に対して1m程度の高さに保持される。このよう
にすることで、鉄道車両台車部1の下部の融雪作業を行
い易くしている。
【0014】本実施形態の融雪装置20は走行台車30
を備えており、当該走行台車30を前記レール13間の
前記鉄道車両台車部1下方に配置する。走行台車30上
部には、詳細を後述するヘッダ38を搭載している。前
記ヘッダ38は温水を吐出噴射する複数の噴射ノズル3
9を有しており、それぞれの噴射ノズル39は鉄道車両
台車部1下面に対向するように配置してある。
【0015】前記走行台車30は下部の前方と後方とに
それぞれ一対の車輪24を有しており、鉄道車両のレー
ル13内に設けた案内レール22上を走行できるように
している。前記案内レール22は断面L字形状の鋼材か
らなり、保持台座11の対向面の同一高さ位置に取付け
られている。この一対の案内レール22上に走行台車3
0のそれぞれの車輪24を転動可能に配置することによ
り、走行台車30を鉄道車両台車部1直下の所定の位置
まで移動させることができる。
【0016】前記走行台車30は自走可能な構造として
いる。本実施形態においては、一対の歯車28、32の
噛み合い機構により、車輪24に駆動力を伝達して車輪
24を回転させている。すなわち、一対の車輪24の車
軸26に取付けた歯車28に、車軸26の上段側に設け
た駆動モータ34に直結した歯車32を噛み合わせてあ
る。このようにしたため、駆動モータ34の回転力が歯
車32、歯車28を介して車輪24に伝達され、車輪2
4が案内レール22上を転動する。これにより、走行台
車30は鉄道車両台車部1下方の所定の位置まで位置移
動することができる。
【0017】また、走行台車30の上段側には板状の支
持プレート36が設けてあり、当該支持プレート36上
に噴射手段を構成する一対のヘッダ38を搭載してい
る。このため、前記ヘッダ38は、前記鉄道車両台車部
1下面に対向するように配置される。なお、前記支持プ
レート36はベアリング37を介して前記車軸26を回
動自在に保持している。
【0018】図2は、実施形態におけるヘッダ38の斜
視図である。ヘッダ38は細長い略円筒形状をなしてお
り、軸方向が走行台車30の走行ラインに沿うように支
持プレート36上に搭載される。前記ヘッダ38の両端
部は縮径しており、当該両端部が支持プレート36上に
設けた回動軸受け部にて回動可能に支持されている。前
記回動軸受け部は、額縁状のフレーム40と、フレーム
40内に設けたローラ42とで形成してあり、当該ロー
ラ42をヘッダ38の両端部に当接させて回動可能に支
持している。
【0019】本実施形態においては、ヘッダ38の長手
方向に沿う面の一側に複数の突出した噴射ノズル39を
有している。それぞれの噴射ノズル39は、融雪流体で
ある温水が一定範囲かつ一定密度で噴射できるように、
ヘッダ38の軸方向に一定間隔で配置している。さら
に、噴射ノズル39をヘッダ38の周方向に対して二列
に配置して、広い噴射範囲を確保している。噴射ノズル
39には、小径の孔が複数設けてあって、当該孔から温
水を線状に噴射することができる。
【0020】ヘッダ38の一端部は、詳細を後述する温
水供給経路の連結管54に回動可能に接続され、ヘッダ
38内に温水が供給される。そして、ヘッダ38の他端
部は回動モータ44に接続してあり、ヘッダ38を軸心
回りに一定範囲で回動することができるようになってい
る。本実施形態においては、それぞれのヘッダ38の噴
射ノズル39が鉄道車両台車部1下面の端側から中央側
まで対向するように、前記回動モータ44にてヘッダ3
8を往復回動できるようにしている。このため、鉄道車
両台車部1下面を均一的に融雪処理することができる。
また、前記回動モータ44は制御機構を有しており、当
該制御機構によりヘッダ38を上記回動範囲で等角速度
移動させるとともに一定位置で停止可能としている。こ
のため、鉄道車両台車部1下面に付着した雪氷の厚い箇
所を集中的に融雪処理することができる。
【0021】ヘッダ38への温水供給経路は次のように
なっている。床面10上の保持台座11外側には、温水
の供給配管である主配管50が走行台車30の走行ライ
ンに沿って配設してある。そして、前記主配管50は設
定間隔ごとに分岐配管52が設けてあり、温水の導出口
である分岐配管52の先端側を保持台座11側に対向す
るように配置してある。前記主配管50内には温水が設
定圧で供給されているため、分岐配管52の先端から温
水を外部に供給することができる。それぞれの分岐配管
52の先端側には開閉バルブ53が設けてあり、当該開
閉バルブ53の開閉操作を行うことにより、分岐配管5
2からの温水の供給や遮断を行うことができる。
【0022】また、保持台座11のそれぞれの分岐配管
52に対向する箇所は貫通されており、貫通した両側に
はそれぞれジョイント56、58が設けられている。前
記ジョイント56、58の一つに、上記したヘッダ38
に連結した連結管54が接続されて、分岐配管52の一
つに着脱自在に連結されるのである。前記連結管54に
連結した分岐配管52の開閉バルブ53を開くことによ
り、連結管54を介してヘッダ38に温水を供給するこ
とができる。また、前記連結管54は、それぞれのジョ
イント56、58、そして分岐配管52に着脱可能に連
結されている。このため、連結管54に連結している一
の分岐配管52、及びジョイント56、58から、他の
分岐配管52、及びジョイント56、58に容易に連結
を切替接続することができる。
【0023】以上のように構成した融雪装置20の作用
は以下のようになる。まず、走行台車30の駆動モータ
34を駆動して、この駆動力を歯車32、歯車28を介
して車輪24に伝達する。これにより、車輪24が案内
レール22上を転動して、走行台車30が鉄道車両台車
部1下方を移動する。そして、走行台車30を鉄道車両
台車部1下面の雪氷付着箇所の直下まで移動した時に駆
動モータ34を停止させて、走行台車30を前記雪氷付
着箇所の直下にて位置させることができる。
【0024】そして、連結管54に連結している分岐配
管52の開閉バルブ53を開いて、連結管54内に温水
を供給する。これにより、連結管54に接続したヘッダ
38に温水が供給され、ヘッダ38の噴射ノズル39か
ら温水を鉄道車両台車部1下面に向けて吐出噴射する。
ヘッダ38は、それぞれの噴射ノズル39が鉄道車両台
車部1の長手方向に対向するように配置しているため、
鉄道車両台車部1下面の融雪処理をレール13に沿う方
向に広範囲に行うことができる。
【0025】また、一対のヘッダ38は、噴射ノズル3
9の対向面が鉄道車両台車部1下面の端側から中央側ま
で移動可能な範囲を等角速度で往復回動する。このた
め、鉄道車両台車部1下部の端側から中央側まで均一的
に融雪処理を行うことができる。そして、鉄道車両台車
部1下面に付着した雪氷の厚い箇所に噴射ノズル39が
対向する位置でヘッダ38を停止させることで、集中的
に融雪処理を行うことができる。このように、付着した
雪氷の厚みに応じて効率的な融雪処理を行うことができ
る。
【0026】鉄道車両台車部1下面の雪氷の付着した箇
所までヘッダ38を移動できるため、付着した雪氷に確
実に温水を噴射することができ、高い融雪効率で融雪処
理を行うことができる。また、鉄道車両台車部1下面の
雪氷が付着していない箇所には温水を噴射する必要がな
いため、不必要に温水を使用しなくてよく、無駄な作業
の実施を抑制できる。したがって、鉄道車両台車部1下
面の融雪処理を円滑かつ確実に行うことができる。
【0027】また、走行台車30を案内レール22に沿
って一定距離走行させて、ヘッダ38に接続した分岐配
管52との距離が遠くなった場合には以下のように接続
経路の切換を行う。図3は鉄道車両台車部1aの融雪処
理後に鉄道車両台車部1bの融雪処理を行う際の接続経
路の切替作業を示す説明図である。走行台車30は鉄道
車両台車部1a下方を走行して、当該鉄道車両台車部1
aと鉄道車両台車部1b間の下方に位置している。この
とき、走行台車30のヘッダ38に連結している連結管
54を、鉄道車両台車部1a側の分岐配管52a、及び
ジョイント56a、58aから切り離す。このとき、分
岐配管52aの開閉バルブ53aを閉じて、分岐配管5
2aからの温水の供給を遮断する。そして、連結管54
を鉄道車両台車部1b側のジョイント56b、58bを
介して分岐配管52bに連結する。それから、分岐配管
52bの開閉バルブ53bを開いて、分岐配管52bか
ら連結管54を介してヘッダ38に温水を供給する。こ
のように、連結管54に連結する分岐配管52及びジョ
イント56、58を切替接続しながら走行台車30の移
動を行わせて融雪処理を行うことで、鉄道車両の編成数
が長い場合でも、融雪処理を連続的に行うことができ
る。
【0028】また、上記したように鉄道車両の融雪処理
を車両単位で接続経路を切り替えて行うようにしたた
め、主配管50に必要な設定圧が鉄道車両全体を一度に
融雪処理する場合に比べて低くて済み、主配管50に温
水を供給するポンプ等を小型化することができる。ま
た、主配管50に供給する温水の流量も少量とすること
ができるため、主配管50の径を小さくでき設置に必要
なスペースを低減することができる。このように、エネ
ルギーコストを低減した高い融雪処理が実現できる。
【0029】図4は本発明の第2実施形態における融雪
装置20bの正面図である。前実施形態では、上記した
断面L字形状の鋼材を案内レール22としたが、本実施
形態においては、前記鋼材の上に走行台車30の車輪2
4に合わせた形状のレールを案内レール22bとしてい
る。このため、走行台車30の走行をより円滑に行うこ
とができる。
【0030】なお、実施形態に示したように、走行台車
30は鉄道車両のレール13内に新たなレール機構を設
けて、当該レール機構を走行させる構成とすることが好
ましい。また、ヘッダ38は、鉄道車両のレール13近
くに少なくとも1対保持機構に保持させることが好まし
い。また、噴射ノズル39はヘッダ38の車両方向に沿
う面の一側に複数有することが好ましく、それぞれの噴
射ノズル39の噴射領域が重ならないように配置するこ
とが好ましい。融雪流体は、温水が好ましい。また、実
施形態においては、主配管50に温水を供給する場合に
ついて説明したが、スチームを供給する配管と水を供給
する配管とを備えて、それぞれのスチームと水とを混合
させて温水とし、ヘッダ38に供給するようにしてもよ
い。
【0031】また、前記ヘッダ38の噴射ノズル39
は、噴射方向を可変とすることが望ましい。このように
構成すれば、鉄道車両台車部1下面の雪氷の付着した箇
所にヘッダ38を移動させた際に、ヘッダ38の噴射ノ
ズル39を付着した雪氷の厚い部分に対向するよう噴射
ノズル39の向きを変更させることで、融雪処理効率を
一層高めることができる。噴射ノズル39は、ヘッダ3
8にモータ44などの回動機構を設けて自動的に回動で
きる構成とすることが好ましいが、レバーなどで手動で
回動できる構成としてもよい。以上のように、走行台車
のレール機構や、ヘッダ、噴射ノズル、融雪流体を上記
のように好ましい形態とすることで融雪処理効率を高め
ることができるが、それぞれの構成を上記の好ましい形
態のみに限るものではない。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の鉄道車両
用融雪装置においては、台車部下面の雪氷の付着した箇
所までヘッダを移動できるため、付着した雪氷に確実に
融雪流体を噴射することができ、高い融雪効率で融雪処
理を行うことができる。また、台車部下面の雪氷が付着
していない箇所には融雪流体を噴射する必要がないた
め、不必要に融雪流体を使用しなくてよく、無駄な作業
の実施を抑制できる。従って、鉄道車両の台車部下面の
融雪処理を円滑かつ確実に行うことができる。
【0033】また、前記筒状ヘッダと前記流体導出口と
の接続をなすジョイントを前記複数の流体導出口に対し
て切替接続しながら走行台車の移動を行わせて融雪処理
をなすようにしたため、鉄道車両の編成数が多い場合で
も、融雪処理を連続的に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態における鉄道車両用融雪装置の要
部正面図である。
【図2】実施形態におけるヘッダの斜視図である。
【図3】連結管の切替作業を示す説明図である。
【図4】第2実施形態における鉄道車両用融雪装置の正
面図である。
【符号の説明】
1………鉄道車両台車部、2………車輪、10………床
面、11………保持台座、12………枕木部材、13…
……レール、20………鉄道車両用融雪装置、22……
…案内レール、24………車輪、26………車軸、28
………歯車、30………走行台車、32………歯車、3
4………駆動モータ、36………支持プレート、37…
……ベアリング、38………ヘッダ、39………噴射ノ
ズル、40………フレーム、42………ローラ、44…
……回動モータ、50………主配管、52………分岐配
管、53………開閉バルブ、54………連結管、56…
……ジョイント、58………ジョイント
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 白丸 信彦 東京都千代田区内神田1丁目1番14号 日 立プラント建設株式会社内 Fターム(参考) 3D026 AA05 AA14 AA19 AA27

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉄道車両の台車下方にてレール走行可能
    な走行台車を備え、この走行台車には複数の噴射ノズル
    を有し加圧融雪流体が供給される筒状ヘッダを搭載し、
    前記走行台車を位置移動させながら前記噴射ノズルから
    融雪流体を前記鉄道車両の台車下面に向けて吐出噴射さ
    せて鉄道車両下部の融雪処理をなすようにしたことを特
    徴とする鉄道車両用融雪装置。
  2. 【請求項2】 前記走行台車の走行ラインに沿って融雪
    流体の供給配管を敷設し、この供給配管には間隔をおい
    て複数の流体導出口を設け、前記筒状ヘッダと前記流体
    導出口との接続をなすジョイントを設けてなり、当該ジ
    ョイントを前記複数の流体導出口に対して切替接続しな
    がら走行台車の移動を行わせて融雪処理をなすことを特
    徴とする請求項1に記載の鉄道車両用融雪装置。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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