JP2002053014A - エアバッグ式研磨洗浄用ヘッド - Google Patents

エアバッグ式研磨洗浄用ヘッド

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JP2002053014A
JP2002053014A JP2000241255A JP2000241255A JP2002053014A JP 2002053014 A JP2002053014 A JP 2002053014A JP 2000241255 A JP2000241255 A JP 2000241255A JP 2000241255 A JP2000241255 A JP 2000241255A JP 2002053014 A JP2002053014 A JP 2002053014A
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Japan
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airbag
vehicle
cleaning head
type polishing
cleaning
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JP2000241255A
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Kazumi Toyama
和巳 外山
Mari Tanaka
真里 田中
Toshisuke Uchida
敏介 内田
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Furuhan Kk
Central Japan Railway Co
Original Assignee
Furuhan Kk
Central Japan Railway Co
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両に付着した頑固な汚れを容易に落とすこ
とができる。 【解決手段】 車体洗浄装置1は、門型のフレーム10
と、水平ブラシ20と、垂直ブラシ30と、エアバッグ
式研磨洗浄用ヘッド40と、コントローラとを備えてい
る。エアバッグ式研磨洗浄用ヘッド40は、略円筒状に
形成されたエアバッグと、このエアバッグの外周面を覆
うように被せられた砥粒入り繊維製スリーブとを備えて
いる。このエアバッグ式研磨洗浄用ヘッド40によれ
ば、砥粒入り繊維製スリーブがエアバッグのエア圧によ
り鉄道車両に押し当てられた状態で鉄道車両の外板を擦
るため、ブラシに比べて鉄道車両に付着した頑固な汚れ
を容易に落とすことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両を研磨又は洗
浄する際に用いられる研磨洗浄用ヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車や鉄道車両を研磨又は洗浄
する際に用いられる研磨洗浄用ヘッドとしては、ブラシ
タイプのものが知られている。例えば、門型の車体洗浄
装置として、車両の左右方向に延びる水平ブラシと、車
両の左右両側にて上下方向に延びる垂直ブラシとを備え
たものが知られている。この車体洗浄装置は、洗浄しよ
うとする車両の長手方向に沿って車両と相対的に移動し
て、車両に洗浄液を吹きかけながら、水平ブラシ及び左
右両側の垂直ブラシを回転させて洗浄する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の車体洗浄装置では、頑固な汚れをきれいに洗
浄することは困難であった。例えば、鉄道車両のうち原
動機を備えた気動車は、内燃機関からの排気が車両の外
板と接触して煤などが頑固に付着することがあるが、こ
のような付着物は洗浄液を付けてブラシで擦ったとして
も容易に落ちないという問題があった。
【0004】本発明は上記問題点を解決することを課題
とするものであり、車両に付着した頑固な汚れを容易に
落とすことができるエアバッグ式研磨洗浄用ヘッドを提
供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】上記課題
を解決するため、本発明は、車両を研磨又は洗浄する際
に用いられる研磨洗浄用ヘッドにおいて、エアバッグ
と、前記エアバッグを回転させるモータと、前記エアバ
ッグの外面を覆うように設けられ、前記エアバッグが回
転するのに伴って回転する繊維製スリーブとを備えたこ
とを特徴とする。
【0006】本発明のエアバッグ式研磨洗浄用ヘッドで
は、繊維製スリーブをエアバッグのエア圧により車両に
押し当てた状態で、モータによりエアバッグを回転させ
る。すると、繊維製スリーブもエアバッグと共に回転す
るため、この繊維製スリーブによって車両の外板が擦ら
れ、研磨されたり洗浄されたりする。
【0007】このように、本発明のエアバッグ式研磨洗
浄用ヘッドによれば、繊維製スリーブがエアバッグのエ
ア圧により車両に押し当てられた状態で車両の外板を擦
るため、ブラシに比べて車両に付着した頑固な汚れを容
易に落とすことができる。本発明のエアバッグ式研磨洗
浄用ヘッドにおいて、繊維製スリーブは、紙製スリー
ブ、布製スリーブ、天然繊維製スリーブ、合成繊維製ス
リーブなどのように通常研磨又は洗浄に用いられる材質
によって製造されたスリーブであれば特に限定すること
なく使用可能であるが、砥粒入り繊維製スリーブである
ことが研磨能力又は洗浄能力に優れているため好まし
い。
【0008】本発明のエアバッグ式研磨洗浄用ヘッド
は、エアバッグのエア圧を調整するエア圧調整手段を備
えていることが好ましい。この場合、例えば研磨又は洗
浄しようとする車両の大きさが変わったとしても、エア
圧調整手段によりエアバッグのエア圧を調整して繊維製
スリーブが車両と接触するようにすれば対処可能であ
る。また、車両の形状が曲線状に変化しているような場
合や凹凸のある場合であっても、同じくエアバッグのエ
ア圧を調整すれば、絶えず繊維製スリーブを車両に適度
に押し当てた状態を維持できるため、車両をむらなく洗
浄できる。
【0009】本発明のエアバッグ式研磨洗浄用ヘッドに
おいて、エアバッグは、車両に対して接近・離間可能で
あることが好ましい。ここで、エアバッグが車両に対し
て接近・離間する場合には、車両の左右方向に移動して
接近・離間したり、車両の上下方向に移動して接近・離
間したり、車両に対する傾斜角度を変化させて接近・離
間したりする場合などを含む。この場合、研磨又は洗浄
しようとする車両の大きさが変わっても、車両に対する
エアバッグの位置を調整すれば対処可能である。また、
車両の形状が曲線状に変化しているような場合や凹凸の
ある場合であっても、同じく車両に対するエアバッグの
位置を調整すれば、絶えず繊維製スリーブを車両に適度
に押し当てた状態を維持できるため、車両をむらなく洗
浄できる。
【0010】本発明のエアバッグ式研磨洗浄用ヘッドに
おいて、繊維製スリーブは、車両の側面と上面との境界
部分に接触するように配置されていることが好ましい。
通常、車両の側面と上面との境界部分は最も汚れやすい
箇所の一つであるため、そのような箇所に繊維製スリー
ブを押し当てることにより、車両をきれいに洗浄でき
る。特に、気動車にとっては、側面と上面との境界部分
が煤などにより黒ずんでいることがあるため有効であ
る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の好適な実施形態
を図面に基づいて説明する。 [第1実施形態]図1は本実施形態の車体洗浄装置の平
面図、図2は正面図、図3は左側面概略図、図4は図1
のA−A断面概略図、図5はエアバッグ式研磨洗浄用ヘ
ッドの組立構成図、図6はエアバッグ式研磨洗浄用ヘッ
ドの全体説明図、図7は本実施形態の車体洗浄装置の電
気的接続を表すブロック図である。
【0012】車体洗浄装置1は、門型(トンネル型)の
フレーム10と、水平ブラシ20と、垂直ブラシ30
と、エアバッグ式研磨洗浄用ヘッド40と、コントロー
ラ50とを備えている。フレーム10は、図1及び図2
に示すように、前後方向に延びる第1部材11と、垂直
方向に延びる第2部材12と、左右方向に延びる第3部
材13とから構成されている。第1部材11は、鉄道車
両B(図3又は図4参照)の左右下側と左右上側に配置
されている。第2部材12は、鉄道車両Bの左右両側に
て上方に配置された第1部材11と下方に配置された第
1部材11とを連結している。第3部材13は、車体の
左右両側にて上方に配置された第1部材11同士を連結
している。この結果、フレーム10は門型(トンネル
型)に形成されている。このフレーム10の下方四隅に
は車輪14a,14bが設けられ、そのうち一方が駆動
輪であり、他方が従動輪である。
【0013】水平ブラシ20は、フレーム10のうち車
両入口側にて水平ブラシ用の回転モータ22(図7参
照)により軸回転可能に取り付けられている。この水平
ブラシ20のブラシ軸21は、水平ブラシ用の上下モー
タ23(図7参照)により上下動可能に取り付けられて
いる。
【0014】垂直ブラシ30は、フレーム10のうち車
両入口側と車両出口側のそれぞれに左右一対となるよう
に設けられ、垂直ブラシ用の回転モータ34(図7参
照)により軸回転可能に取り付けられている。この垂直
ブラシ30のブラシ軸31は、アーム32を介して揺動
軸33に取り付けられ、垂直ブラシ用の揺動モータ35
(図7参照)により揺動軸33の周りを揺動可能に取り
付けられている。
【0015】エアバッグ式研磨洗浄用ヘッド40は、図
5に示すように、略円筒状に形成されたエアバッグ41
と、このエアバッグ41の外面を覆うように被せられた
砥粒入り繊維製スリーブ42とを備え、エアバッグ41
にはエアコンプレッサ47からの圧縮エアがサーボレギ
ュレータ48を介して供給又は排出されるように接続さ
れている。このエアバッグ式研磨洗浄用ヘッド40は、
図4に示すように、砥粒入り繊維製スリーブ42が鉄道
車両Bの側面と上面との境界部分Pと接触するように配
置されている。なお、砥粒入り繊維製スリーブ42とし
ては、例えば日本コーテッドアブレーシブ(株)の商品
名「ファブリックベルト」などが挙げられる。
【0016】また、エアバッグ式研磨洗浄用ヘッド40
は、図6に示すように、台座70の上面にて回転モータ
43によって軸回転可能な状態で設置されている。この
台座70は、水平移動体72の上面にて、この水平移動
体72に対して傾斜角度θを調整可能な状態で取り付け
られている。この傾斜角度θの調整は、傾動モータ44
により図示しないギアを介して行われる。また、水平移
動体72は、上下移動体74の上面にて、左右方向に配
置された水平ガイド71に沿って移動可能に取り付けら
れ、水平動モータ45により駆動されて水平動する。さ
らに、上下移動体74は、上下方向に延びる上下ガイド
73に沿って移動可能に取り付けられ、上下動モータ4
6(図7参照)により駆動されて上下動する。
【0017】コントローラ50は、図7に示すように、
車輪14a,14bのうちの駆動輪を回転駆動させる自
走用モータ15、水平ブラシ用の回転モータ22及び上
下動モータ23、垂直ブラシ用の回転モータ34及び揺
動モータ35、エアバッグ式研磨洗浄用ヘッド用の回転
モータ43、傾動モータ44、水平動モータ45及び上
下動モータ46に対して、それぞれ制御信号を出力す
る。また、コントローラ50は、エアバッグ式研磨洗浄
用ヘッド40のエアバッグ41内のエア圧が所定圧にな
るようにサーボレギュレータ48を制御すると共に、フ
レーム10の内側に向かって洗浄液やすすぎ水を噴射す
る噴射ノズル60の動作も制御する。更に、コントロー
ラ50は、洗浄手順等を記憶する記憶装置51を備えて
いる。
【0018】次に、本実施形態の車体洗浄装置1を用い
て鉄道車両Bを洗浄する場合について説明する。まず、
鉄道車両Bの各車種の形状に応じてティーチングを行
う。つまり、鉄道車両Bを洗浄する洗浄手順の幾つかの
ポイントにつき、各ブラシ20,30の位置、エアバッ
グ式研磨洗浄用ヘッド40の位置、噴射ノズル60から
洗浄液又はすすぎ水を噴射するタイミングなどをコント
ローラ50の記憶装置51に記憶させる。その後、操作
者は、今回洗浄しようとする鉄道車両Bの洗浄手順をコ
ントローラ50の記憶装置51から読み出し、図示しな
いスタートボタンを押す。すると、コントローラ50
は、その読み出された洗浄手順に従って、各種ブラシ2
0,30やエアバッグ式研磨洗浄用ヘッド40や噴射ノ
ズル60の動作を制御しながら洗浄を行う。即ち、各鉄
道車両Bごとに外観形状が異なるため、その外観形状に
合わせて水平ブラシ20、垂直ブラシ30、エアバッグ
式研磨洗浄用ヘッド40を位置決めしつつ、駆動輪を駆
動してフレーム10を前進後退させて洗浄動作を行うの
である。
【0019】ここで、水平ブラシ20は上下動可能であ
るうえフレーム10が前進後退するのに伴って前進後退
するため、新幹線の先頭部分のような尖端形状であって
もその形状に倣って水平ブラシ20を動かすことができ
る。また、垂直ブラシ30は揺動軸33周りに揺動可能
であるため、車幅の異なる鉄道車両Bを洗浄する場合
や、同じ鉄道車両Bでも車幅が徐々に変化する場合であ
っても、垂直ブラシ30を鉄道車両Bの外板に接触させ
ることができる。
【0020】エアバッグ式研磨洗浄用ヘッド40は、エ
アバッグ41のエア圧によりエアバッグ41の外面が膨
らんで砥粒入り繊維製スリーブ42と密着一体となって
いるため、砥粒入り繊維製スリーブ42がエアバッグ4
1のエア圧により鉄道車両Bの外板に押し当てられた状
態で回転モータ43によりエアバッグ41が回転する
と、砥粒入り繊維製スリーブ42もエアバッグ41と共
に回転する。このため、砥粒入り繊維製スリーブ42に
よって鉄道車両Bの外板が擦られ、研磨されたり洗浄さ
れたりする。また、エアバッグ式研磨洗浄用ヘッド40
は上下動・左右動・傾動可能なため、鉄道車両Bの断面
形状の大きさが異なる場合や断面形状の大きさが徐々に
変化する場合であっても、エアバッグ式研磨洗浄用ヘッ
ド40を鉄道車両Bの外板に押し当てることができる。
更に、エアバッグ41のエア圧を調整すれば、鉄道車両
Bの外板に押し当てるときの押圧力を最適に制御でき
る。
【0021】以上詳述した本実施形態の車体洗浄装置1
によれば、以下の効果が得られる。 エアバッグ式研磨洗浄用ヘッド40の砥粒入り繊維製
スリーブ42がエアバッグ41のエア圧により鉄道車両
Bに押し当てられた状態で鉄道車両Bの外板を擦るた
め、ブラシに比べて鉄道車両Bに付着した頑固な汚れを
容易に落とすことができる。
【0022】エアバッグ41のエア圧を調整するサー
ボレギュレータ48がコントローラ50により制御され
るため、研磨又は洗浄しようとする鉄道車両Bの大きさ
が変わったとしても、コントローラ50によりサーボレ
ギュレータ48を介してエアバッグ41のエア圧を調整
して砥粒入り繊維製スリーブ42が鉄道車両Bと接触す
るようにすれば対処可能である。また、鉄道車両Bの形
状が曲線状に変化しているような場合や凹凸のある場合
であっても、同じくエアバッグ41のエア圧を調整すれ
ば、絶えず砥粒入り繊維製スリーブ42を鉄道車両Bに
適度に押し当てた状態を維持できるため、車両をむらな
く洗浄できる。なお、サーボレギュレータ48及びコン
トローラ50が本発明のエア圧調整手段に相当する。
【0023】砥粒入り繊維製スリーブ42が装着され
たエアバッグ41は、上下動・左右動・傾動することに
より鉄道車両Bに対して接近・離間可能であるため、研
磨又は洗浄しようとする鉄道車両Bの大きさが変わって
も、その鉄道車両Bに対するエアバッグの上下位置・左
右位置・傾斜角度を調整すれば容易に対処可能である。
また、鉄道車両Bの形状が曲線状に変化しているような
場合や凹凸のある場合であっても、同じく鉄道車両Bに
対するエアバッグの上下位置・左右位置・傾斜角度を調
整すれば、絶えず砥粒入り繊維製スリーブを鉄道車両B
に適度に押し当てた状態を維持できるため、鉄道車両B
をむらなく洗浄できる。
【0024】砥粒入り繊維製スリーブ42は最も汚れ
やすい箇所の一つである境界部分Pと接触するように配
置されているため、そのような箇所に砥粒入り繊維製ス
リーブ42を押し当てることにより、鉄道車両Bをきれ
いに洗浄できる。特に、気動車は、この境界部分Pが煤
などにより黒ずんでいることがあり、そのような場合に
有効である。
【0025】[第2実施形態]図8は、第2実施形態の
エアバッグ式研磨洗浄用ヘッドの概略断面図である。こ
の第2実施形態は、第1実施形態のエアバッグ式研磨洗
浄用ヘッド40に代えて、エアバッグ式研磨洗浄用ヘッ
ド140を採用した以外は、第1実施形態と同様であ
る。したがって、ここではエアバッグ式研磨洗浄用ヘッ
ド140についてのみ説明する。
【0026】エアバッグ式研磨洗浄用ヘッド140は、
ディスク143に取り付けられた略半球状のエアバッグ
141と、このエアバッグ141の外面を覆うように固
着された砥粒入り繊維製スリーブ142と、ディスク1
43の中心軸に沿って延びるロッド144と、このロッ
ド144とディスク143とを繋ぐユニバーサル継手1
45と、ロッド144を軸回転させる回転モータ146
を備えている。なお、回転モータ146は基端側が固定
板150に固定され、この固定板150に取り付けられ
たハウジング151内に収納されている。また、固定板
150は、第1実施形態の水平移動体72の上に垂直に
立てた状態で固定した台座70の片面に搭載されてい
る。この結果、エアバッグ式研磨洗浄用ヘッド140
は、左右移動及び上下移動可能である。
【0027】また、角度用アクチュエータ147は、ロ
ッド144の周囲に複数個(例えば3又は4個)設けら
れ、ディスク143上を転動するローラ147aがプラ
ンジャ147bの先端に設けられている。この角度用ア
クチュエータ147も、基端側が固定板150に固定さ
れ、ハウジング151内に収納されている。この角度用
アクチュエータ147は、プランジャ147bの突出長
さを調節することにより、ロッド144に対するディス
ク143の角度を調節する機能を果たす。なお、この角
度用アクチュエータ147として、例えば油圧シリン
ダ、エア圧シリンダまたは電動モータを採用できる。
【0028】この角度用アクチュエータ147は、第1
実施形態のコントローラ50によって、エアバッグ14
1の中心線Cが鉄道車両Bの外板と直交するように制御
される。また、エアバッグ141のエア圧は、第1実施
形態のサーボレギュレータ48及びコントローラ50に
より制御される。
【0029】本実施形態でも、鉄道車両Bの各車種の形
状に応じてティーチングを行った後、今回洗浄しようと
する鉄道車両Bの洗浄手順をコントローラ50の記憶装
置51から読み出し、その洗浄手順に従って、コントロ
ーラ50は各部材の動作を制御しながら洗浄を行う。こ
のため、第1実施形態の〜の効果が得られる。
【0030】[第3実施形態]図9は、第3実施形態の
エアバッグ式研磨洗浄用ヘッドの説明図であり、(a)
は平面図、(b)は正面図である。この第3実施形態
は、第1実施形態のエアバッグ式研磨洗浄用ヘッド40
に代えて、エアバッグ式研磨洗浄用ヘッド240を採用
した以外は第1実施形態と同様である。したがって、こ
こではエアバッグ式研磨洗浄用ヘッド240についての
み説明する。
【0031】エアバッグ式研磨洗浄用ヘッド240は、
上下一対のディスク243に取り付けられたエアバッグ
241と、そのエアバッグ241の外面を覆う砥粒入り
繊維製スリーブ242とを備えている。一対のディスク
243は、上下方向に延びる回動軸244に固着されて
いる。回動軸244は図示しない回転モータにより軸回
転する。この回動軸244の上端には、第1アーム24
5の一端が回動軸244を回動自在に支持するように取
り付けられている。この第1アーム245の他端は固定
板247に揺動自在に支持されている。
【0032】一方、回動軸244の下端には、第2アー
ム246の一端が回動軸244を回動自在に支持するよ
うに取り付けられている。この第2アーム246の他端
は固定板247に揺動自在に支持されている。また、第
2アーム246の略中央には押圧用アクチュエータ24
8のロッド248aの先端が揺動自在に軸支されてい
る。
【0033】押圧用アクチュエータ248は、基端側が
固定板247に揺動自在に支持されている。この押圧用
アクチュエータ248として、例えば油圧シリンダ、エ
ア圧シリンダまたは電動モータを採用できる。この押圧
用アクチュエータ248は、第1実施形態のコントロー
ラ50によってロッド248aの突出長さが調節され
る。このため、両アーム245,246は揺動軸周りに
揺動するが、この揺動は、鉄道車両Bに対して左右成分
と前後成分に分けることができるから、結果的に鉄道車
両Bに対して左右方向に移動可能といえる。したがっ
て、鉄道車両Bの大きさが変化したとしても対処可能で
ある。一方、砥粒入り繊維製スリーブ242を鉄道車両
Bの外板に押し付けるときの押圧力も、ロッド248a
の突出長さやエアバッグ241のエア圧により調節可能
である。なお、エアバッグ241のエア圧は、第1実施
形態のサーボレギュレータ48及びコントローラ50に
より制御される。
【0034】本実施形態でも、鉄道車両Bの各車種の形
状に応じてティーチングを行った後、今回洗浄しようと
する鉄道車両Bの洗浄手順をコントローラ50の記憶装
置51から読み出し、その洗浄手順に従って、コントロ
ーラ50は各部材の動作を制御しながら洗浄を行う。こ
のため、第1実施形態の〜の効果が得られる。
【0035】尚、本発明の実施の形態は、上記実施形態
に何ら限定されるものではなく、本発明の技術的範囲に
属する限り種々の形態を採り得ることはいうまでもな
い。例えば、各実施形態の車体洗浄装置1は、鉄道車両
Bの洗剤塗布から洗い、すすぎ、エアブローまでの作業
を自動的に行う装置であってもよいし、その一部だけを
行う装置であってもよい。あるいは、例えば再塗装を行
う前作業として現在の塗装を擦り取る装置であってもよ
い。
【0036】また、第1実施形態では、エアバッグ41
のエア圧によりエアバッグ41の外面が膨らんで砥粒入
り繊維製スリーブ42と密着一体させたが、例えばエア
バッグ41の外面と砥粒入り繊維製スリーブ42の内面
とを面テープ等の固定具により一体化してもよい。
【0037】更に、水平ブラシ20や垂直ブラシ30の
代わりに、エアバッグの外面を砥粒入り繊維製スリーブ
で覆ったエアバッグ式研磨洗浄用ヘッドを採用してもよ
い。更にまた、ティーチングを行う代わりに、エアバッ
グ式研磨洗浄用ヘッド40,140,240に位置決め
機構を設けて、その位置決め機構により車両の外板形状
を倣うようにしてもよい。
【0038】そしてまた、上記実施形態では鉄道車両の
洗浄について説明したが、鉄道車両以外に自動車、バ
ス、トラックなどであってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施形態の車体洗浄装置の平面図であ
る。
【図2】 第1実施形態の車体洗浄装置の正面図であ
る。
【図3】 第1実施形態の車体洗浄装置の概略左側面図
である。
【図4】 図1のA−A概略断面図である。
【図5】 第1実施形態のエアバッグ式研磨洗浄用ヘッ
ドの組立構成図である。
【図6】 第1実施形態のエアバッグ式研磨洗浄用ヘッ
ドの全体説明図である。
【図7】 第1実施形態の車体洗浄装置の電気的接続を
表すブロック図である。
【図8】 第2実施形態のエアバッグ式研磨洗浄用ヘッ
ドの概略断面図である。
【図9】 第3実施形態のエアバッグ式研磨洗浄用ヘッ
ドの説明図であり、(a)は平面図、(b)は正面図で
ある。
【符号の説明】
1・・・車体洗浄装置、10・・・フレーム、11・・
・第1部材、12・・・第2部材、13・・・第3部
材、20・・・水平ブラシ、21・・・ブラシ軸、22
・・・回転モータ、23・・・上下モータ、30・・・
垂直ブラシ、31・・・ブラシ軸、32・・・アーム、
33・・・揺動軸、34・・・回転モータ、35・・・
揺動モータ、40・・・エアバッグ式研磨洗浄用ヘッ
ド、41・・・エアバッグ、42・・・砥粒入り繊維製
スリーブ、43・・・回転モータ、44・・・傾動モー
タ、45・・・水平動モータ、46・・・上下動モー
タ、47・・・エアコンプレッサ、48・・・サーボレ
ギュレータ、50・・・コントローラ、51・・・記憶
装置、60・・・噴射ノズル、70・・・台座、71・
・・水平ガイド、72・・・水平移動体、73・・・上
下ガイド、74・・・上下移動体。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 真里 愛知県名古屋市中村区名駅一丁目1番4号 東海旅客鉄道株式会社内 (72)発明者 内田 敏介 愛知県名古屋市名東区上社四丁目168番地 フルハン株式会社内 Fターム(参考) 3D026 AA02 AA05 AA34 AA35 AA40 AA54 AA58 AA74 AA76

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両を研磨又は洗浄する際に用いられる
    研磨洗浄用ヘッドにおいて、 エアバッグと、 前記エアバッグを回転させるモータと、 前記エアバッグの外面を覆うように設けられ、前記エア
    バッグが回転するのに伴って回転する繊維製スリーブと
    を備えたことを特徴とするエアバッグ式研磨洗浄用ヘッ
    ド。
  2. 【請求項2】 前記繊維製スリーブは、砥粒入り繊維製
    スリーブであることを特徴とする請求項1記載のエアバ
    ッグ式研磨洗浄用ヘッド。
  3. 【請求項3】 前記エアバッグのエア圧を調整するエア
    圧調整手段を備えたことを特徴とする請求項1又は2記
    載のエアバッグ式研磨洗浄用ヘッド。
  4. 【請求項4】 前記エアバッグは、車両に対して接近・
    離間可能であることを特徴とする請求項1〜3のいずれ
    かに記載のエアバッグ式研磨洗浄用ヘッド。
  5. 【請求項5】 前記繊維製スリーブは、車両の側面と上
    面との境界部分に接触するように配置されていることを
    特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のエアバッグ
    式研磨洗浄用ヘッド。
JP2000241255A 2000-08-09 2000-08-09 エアバッグ式研磨洗浄用ヘッド Pending JP2002053014A (ja)

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