JP2002052805A - インクジェット記録方法及びその方法による記録物 - Google Patents

インクジェット記録方法及びその方法による記録物

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JP2002052805A
JP2002052805A JP2000243455A JP2000243455A JP2002052805A JP 2002052805 A JP2002052805 A JP 2002052805A JP 2000243455 A JP2000243455 A JP 2000243455A JP 2000243455 A JP2000243455 A JP 2000243455A JP 2002052805 A JP2002052805 A JP 2002052805A
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JP2000243455A
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Katsuhiko Sumida
克彦 隅田
Kenichi Kawai
賢一 川合
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Daicel Chemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ヘイズ、光沢度等に優れた記録媒体に、顔料
インクを用い、しかも高い耐水性、特に水濡れ時の耐擦
過性に優れた画像記録を与えるインクジェット記録方法
を提供することにあり、又その方法の実施により得られ
る画質、耐水性等に優れた記録物を提供することにあ
る。 【解決手段】 支持体の少なくとも一面にインク受容層
を設けた記録媒体の該インク受容層表面に、インクジェ
ット方式により顔料インクで画像を記録した後、該記録
画像を70℃以上の温度で加熱処理するインクジェット
記録方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、顔料インクを用い
る画像記録に適したインクジェット記録方法及びその方
法により得られる記録物に関する。さらに詳しくは、支
持体表面のインク受容層が低いレベルのヘーズの他、光
沢度に優れた記録媒体を使用し、高い耐水性、特に水濡
れ時の耐擦過性に優れた画像記録を可能にするインクジ
ェット記録方法及び該方法を使用した記録物に関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録方式は、安価であ
り、フルカラー化が容易であり、低騒音で印字品質に優
れていることから、近年急速に普及しつつある。インク
ジェット記録には、安全性、記録適性の点から主に水系
インクが使用され、ノズルから記録用シートにむけてイ
ンク小滴を飛翔させることにより記録が行われる。この
ため記録用シートは、速やかにインクを吸収することが
要求される。すなわち、インク吸収性の低い記録用材料
では、記録終了後もインクが記録用シートの表面に長時
間残り、装置の一部への接触、取扱い者の接触や、記録
シートの重ね合わせにより、記録部分が汚れる問題があ
る。上記記録シートのインク吸収性を改良したインクジ
ェット記録材料としては、従来から様々な記録媒体が用
いられている。例えば紙、透明又は不透明のプラスチッ
ク製フィルム及び合成紙や紙の両面をプラスチックで被
覆したRC紙等、各種支持体にインク受容層を設けた記
録紙が提案され、一部実用化されている。
【0003】インク受容層としては、ポリビニルアルコ
ール等の水溶性や親水性樹脂を主体に構成されるいわゆ
る膨潤タイプインク受容層と、シリカなどの微粒子成分
を主体に空隙層を形成してインク受容層とするいわゆる
空隙タイプインク受容層に大きく分けることができる。
膨潤タイプインク受容層を有するインクジェット記録材
料は、高い光沢と透明感のあるインク受容層を形成する
ことも可能であるという利点があるが、水溶性や親水性
樹脂を主体に構成されるために耐水性が劣る。一方、空
隙タイプインク受容層は、空隙にインクを吸収させるた
めに高いインク吸収性を示し、非水溶性の無機微粒子を
主成分としているので耐水性も高いという利点を持って
いるが、空隙を有しているために透明感や光沢が劣る。
このように、支持体素材の質感を損なわない透明感、高
い光沢、高い耐水性を共に満たすようなインク受容層が
未だ、提供されていないのが実情である。
【0004】一方、インクジェット記録方式では、染料
成分を溶媒に溶解したいわゆる染料インクを用いること
が多かった。しかしながら、染料インクを用いた場合に
は、染料の耐光性が劣るために、画像が記録された記録
物を長期間保存すると退色や変色するという問題があ
る。このような観点から最近では、染料インクの耐光性
の問題を解決するために、染料インクに代え、顔料成分
を溶媒に分散したいわゆる顔料インクの普及が進んでい
る。しかしながら、上記顔料インクを用いた場合は、顔
料が溶媒に溶解しないという性質に起因して、顔料がイ
ンク受容層内部に吸収されることなく、該インク受容層
の表面に露出した状態にあり、加えてインク溶媒中の高
沸点有機溶媒(グリセリンやエチレングリコール等)成
分残留の影響で耐水性が劣り、特に屋外使用をする用途
等では、水濡れ時の耐擦過性が悪いという問題があっ
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ヘイズ、光
沢度等に優れた記録媒体に、顔料インクを用い、しかも
高い耐水性、特に水濡れ時の耐擦過性に優れた画像記録
を与えるインクジェット記録方法を提供しようとするも
のであり、又その方法の実施により得られる画質、耐水
性等に優れた記録物を提供することを課題とするもので
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、この課題を
解決するため鋭意研究を行った結果、インク受容層を設
けた記録媒体にインクジェット方式で画像を記録した後
に、特定の加熱処理を施すことにより解決できる知見を
得、本発明を完成するに到った。以下、本発明の要旨を
説明する。本発明は、支持体の少なくとも一面にインク
受容層を設けた記録媒体の該インク受容層表面に、イン
クジェット方式により顔料インクで画像を記録した後、
該記録画像を70℃以上の温度で加熱処理することを特
徴とするインクジェット記録方法に関する。更に、該イ
ンク受容層が加水分解性シリル基を有するアクリル共重
合体(A)を含有する樹脂組成物で形成されているイン
クジェット記録方法に関するものであり、又、該アクリ
ル共重合体(A)がアニオン性又はカチオン性のいずれ
かの水系エマルションであるインクジェット記録方法に
関するものであり、加えて該アクリル共重合体(A)
が、溶液重合して得られた樹脂溶液に水を添加してエマ
ルション化した水系エマルションであるインクジェット
記録方法に関するものである。更に又、加水分解性シリ
ル基を有するアクリル共重合体(A)が、エマルション
化した後に溶液重合に使用した溶媒を除去した水系エマ
ルションであるインクジェット記録方法に関するもので
ある。更に加え、加水分解性シリル基を有するアクリル
共重合体(A)が、下記(i)又は(ii)のいずれかの重合
性不飽和単量体に基づくモノマー単位を共重合体成分と
する共重合体であるインクジェット記録方法に関するも
のである。 (i)加水分解性シリル基を有する重合性不飽和単量体
(a)及びカルボキシル基を有する重合性不飽和単量体
(b)。 (ii)加水分解性シリル基を有する重合性不飽和単量体
(a)及びカルボキシル基を有する重合性不飽和単量体
(b)に加え、更にカチオン性重合性不飽和単量体
(c)及び/又は、式(1)に示すポリアルキレンオキサ
イド単位を有する重合性不飽和単量体(d)。 −[(CHR1)n −O]m −R2 (1) [但し、一般式R1は水素原子、メチル基又は水酸基を
示し、R2は水素原子又はメチル基を示し、nは1〜
5、mは1〜20の整数をそれぞれ示し、n×m個のR
1は互いに同一又は異なっていてもよい。] 本発明は、又前記発明におけるインク受容層のヘーズ値
(JIS K7105に準じる)が40%以下であるイ
ンクジェット記録方法に関するものであり、更に前記発
明における顔料インクが、顔料分散水系インクであるイ
ンクジェット記録方法に関するものであり、加えて前記
発明における支持体が金属箔であるインクジェット記録
方法に関する。その他、本発明は、上記記録方法のいず
れかの方法により得られた記録物に関するものである。
【0007】
【発明の実施の形態】次に、好ましい実施の形態を挙げ
て本発明を詳しく説明する。本発明において、インク受
容層が設けられる支持体は、インクジェット記録シート
又はフィルムの用途に応じて不透明、半透明、透明のい
ずれであってもよいが、オーバーヘッドプロジェクター
(OHP)等に用いる場合は通常透明のものが使用され
る。支持体の材質には特に制限はなく、例えばプラスチ
ックフィルム又はシート、合成紙、天然紙、塗工紙、不
織布、金属の箔やフィルム等が挙げられる。
【0008】上記例示のプラスチックフィルム又はシー
ト又は合成紙に使用されるポリマーとしては、例えばポ
リエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン、ポリ
塩化ビニル、ポリ(メタ)アクリル酸エステル、ポリス
チレン等のビニル重合体、酢酸セルロース等のセルロー
ス誘導体、ポリエステル(通常PETとよばれるポリエ
チレンテレフタレート等のポリアルキレンテレフタレー
ト、ポリエチレンナフタレート等のポリアルキレンテレ
ナフタレート等)、ポリカーボネート、ポリアミド(ナ
イロン6、ナイロン6/6等)等が挙げられるが、更に
これらの共重合体、ブレンド物、架橋物を用いてもよ
い。これらのプラスチックフィルム又はシート又は合成
紙のうち、通常、ポリオレフィン(特にポリプロピレ
ン)、ポリエステル(特にPET)、等が好ましく使用
されるが、特に機械的強度、作業性、コスト等の点から
ポリエステル(特にPET)が好ましい。紙及び塗工紙
としては、例えば上質紙、アート紙、RC紙等が好まし
く使用できる。
【0009】支持体の厚みは用途に応じて選択でき、通
常5〜500μm、好ましくは10〜300μm程度で
ある。支持体にはその内部又は表面に必要に応じてサイ
ジング剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、熱安定剤、滑
剤、顔料などの慣用の添加剤を使用してもよい。なお、
インク受容層の接着性を向上させるため、支持体がプラ
スチックフィルム、シート又は合成紙の場合は、コロナ
放電処理やアンダーコート処理等の表面処理を行っても
よい。
【0010】本発明に係る支持体の少なくとも一面に設
けられるインク受容層の層構成成分の材質は特に限定さ
れるものではないが、加水分解性シリル基を有するアク
リル共重合体(A)を含有する樹脂組成物が特に有効で
ある。上記インク受容層の代表的構成成分としての加水
分解性シリル基を有するアクリル共重合体(A)につい
て詳細に説明する。該共重合体(A)はインク受容層を
構成する成分として成膜性が要求されるが、そのガラス
転移温度は任意に選択でき、例えば−40℃〜85℃、
好ましくは−30〜65℃、更には好ましくは−25〜
55℃程度である。又、該共重合体(A)の重量平均分
子量は、特に限定されるものではないが、例えば0.2
×104 〜100×104 、好ましくは1×104 〜5
0×104程度の範囲のものが使用できる。
【0011】このような加水分解性シリル基を有するア
クリル共重合体(A)は、基本的には(メタ)アクリル
系モノマーを主体とする主鎖と、加水分解性シリル基を
側鎖に有するものを指し、慣用の方法で重合して得るこ
とができる。加水分解性シリル基を有するアクリル共重
合体(A)が水系エマルションである時は、例えば、ノ
ニオン系界面活性剤及び/又はカチオン系界面活性剤を
含む乳化重合系で前記単量体を乳化重合する方法、前記
単量体を溶液重合した後に水を加え水系エマルションと
する方法により得る方法等を挙げることができる。この
場合、上記水系エマルション化した後に重合溶媒を除去
する方法も適用することができる。
【0012】本発明において使用される前記加水分解性
シリル基を有するアクリル共重合体(A)の構成成分は
特に限定されるものではないが、特に好ましい構成成分
として、加水分解性シリル基を有する重合性不飽和単量
体(a)、カルボキシル基を有する重合性不飽和単量体
(b)、カチオン性重合性不飽和単量体(c)及び次式
(1)に示すポリアルキレンオキサイド単位を有する重合
性不飽和単量体(d) −[(CHR1)n −O]m −R2 (1) [但し、一般式R1は水素原子、メチル基又は水酸基を
示し、R2は水素原子又はメチル基を示し、nは1〜
5、mは1〜20の整数をそれぞれ示し、n×m個のR
1は互いに同一又は異なっていてもよい。]が挙げられ
る。
【0013】しかし、本発明における加水分解性シリル
基を有するアクリル共重合体(A)の構成としては、加
水分解性シリル基を有する重合性不飽和単量体(a)及
びカルボキシル基を有する重合性不飽和単量体(b)の
両者を含有するものの他、更に加えて、カチオン性重合
性不飽和単量体(c)及び/又は前記式(1)に示すポリ
アルキレンオキサイド単位を有する重合性不飽和単量体
(d)を含有するものが、それぞれ好ましい共重合体
(A)として挙げられる。
【0014】上記加水分解性シリル基を有する重合性不
飽和単量体(a)としては、ビニルトリメトキシシラ
ン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリブトキシシ
ラン、ビニルメトキシジメチルシラン、ビニルエトキシ
ジメチルシラン、ビニルイソブトキシジメチルシラン、
ビニルジメトキシメチルシラン、ビニルジエトキシメチ
ルシラン、ビニルトリス(β−メトキシエトキシ)シラ
ン、ビニルジフェニルエトキシシラン、ビニルトリフェ
ノキシシラン、γ−(ビニルフェニルアミノプロピル)
トリメトキシシラン、γ−(ビニルベンジルアミノプロ
ピル)トリメトキシシラン、γ−(ビニルフェニルアミ
ノプロピル)トリエトキシシラン、γ−(ビニルベンジ
ルアミノプロピル)トリエトキシシラン、ジビニルジメ
トキシシラン、ジビニルジエトキシシラン、ジビニルジ
(β−メトキシエトキシ)シラン、ビニルジアセトキシ
メチルシラン、ビニルトリアセトキシシラン、ビニルビ
ス(ジメチルアミノ)メチルシラン、ビニルメチルジク
ロロシラン、ビニルジメチルクロロシラン、ビニルトリ
クロロシラン、ビニルメチルフェニルクロロシラン、ア
リルトリエトキシシラン、3−アリルアミノプロピルト
リメトキシシラン、アリルジアセトキシメチルシラン、
アリルトリアセトキシシラン、アリルビス(ジメチルア
ミノ)メチルシラン、アリルメチルジクロロシラン、ア
リルジメチルクロロシラン、アリルトリクロロシラン、
メタリルフェニルジクロロシラン、β−(メタ)アクリ
ロキシエチルトリメトキシシラン、β−(メタ)アクリ
ロキシエチルトリエトキシシラン、γ−(メタ)アクリ
ロキシプロピルトリメトキシシラン、γ−(メタ)アク
リロキシプロピルトリエトキシシラン、γ−(メタ)ア
クリロキシプロピルメチルジメトキシシラン、γ−(メ
タ)アクリロキシプロピルメチルジクロロシラン、γ−
(メタ)アクリロキシプロピルトリス(β−メトキシエ
トキシ)シラン等が例示できる。好ましくはアルコキシ
シリル基(メトキシシリル基,エトキシシリル基などの
1-4 アルコキシシリル基等)等が例示できる。
【0015】上記カルボキシル基を有する重合性不飽和
単量体(b)としては、例えば(メタ)アクリル酸、イ
タコン酸、マレイン酸、無水マレイン酸、フマル酸、ク
ロトン酸などの遊離のカルボキシル基又は酸無水物基を
有する単量体、及びこれらの塩(アルカリ金属塩、アル
カリ土類金属塩、アンモニウム塩、アミン塩など)、不
飽和多価カルボン酸又はその酸無水物と炭素数1〜20
程度の直鎖又は分岐鎖アルコールとのハーフエステル、
例えばマレイン酸モノメチル、マレイン酸モノエチル、
マレイン酸モノブチル、マレイン酸モノオクチル、マレ
イン酸モノ2−エチルヘキシル等が挙げられるが、好ま
しくは(メタ)アクリル酸である。
【0016】カチオン性重合性不飽和単量体(c)とし
ては、第3級アミノ基又はその塩基を有する種々の単量
体のほか、第4級アンモニウム塩基を有する又は第4級
アンモニウム塩基を形成可能な種々のカチオン性単量体
が使用できる。上記カチオン性単量体としては、例えば
ジC1-4 アルキルアミノ−C2-3 アルキル(メタ)アク
リルアミド又はその塩、例えばジメチルアミノエチル
(メタ)アクリルアミド、ジエチルアミノエチル(メ
タ)アクリルアミド、ジメチルアミノプロピル(メタ)
アクリルアミド、ジエチルアミノプロピル(メタ)アク
リルアミド又はこれらの塩等、ジC1-4 アルキルアミノ
−C2-3 アルキル(メタ)アクリレート又はその塩、例
えばジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジエ
チルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジメチルアミ
ノプロピル(メタ)アクリレート、ジエチルアミノプロ
ピル(メタ)アクリレート又はこれらの塩等、ジC1-4
アルキルアミノ−C2-3 アルキル基置換芳香族ビニル又
はその塩、例えば4−(2−ジメチルアミノエチル)ス
チレン、4−(2−ジメチルアミノプロピル)スチレン
等又はこれらの塩等、窒素含有複素環式単量体又はその
塩、例えばビニルピリジン、ビニルイミダゾール、ビニ
ルピロリドン又はこれらの塩等が含まれる。上記塩とし
ては、ハロゲン化水素酸塩(塩酸塩,臭化水素酸塩
等)、硫酸塩、アルキル硫酸塩(メチル硫酸塩,エチル
硫酸塩等)、アルキルスルホン酸塩,アリールスルホン
酸塩、カルボン酸塩(酢酸塩等)等が例示できる。な
お、第3級アミノ基にアルキル化剤(エピクロルヒドリ
ン、塩化メチル,ベンジルクロライド等)を反応させる
ことにより第4級アンモニウム塩基を生成させてもよ
い。これらカチオン性単量体のうち、好ましくはジC
1-4 アルキルアミノ−C2-3アルキル(メタ)アクリレ
ート又はその塩、例えばジメチルアミノエチル(メタ)
アクリレート、ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレ
ート、ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリレート、
ジエチルアミノプロピル(メタ)アクリレート又はこれ
らの塩である。
【0017】前記式(1)に示すポリアルキレンオキサイ
ド単位を有する重合性不飽和単量体(d)としては、例
えば、ジエチレングリコールモノ(メタ)アクリレー
ト、トリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレー
ト、ポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレー
ト、ジプロピレングリコール(メタ)アクリレート、ト
リプロピレングリコール(メタ)アクリレート、ポリプ
ロピレングリコール(メタ)アクリレート、ポリエチレ
ングリコールポリプロピレングリコール(メタ)アクリ
レート、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、ポ
リエチレングリコールポリテトラメチレングリコール
(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールポリ
テトラメチレングリコール(メタ)アクリレート、グリ
セロール(メタ)アクリレート等が挙げられる。
【0018】前記のごとく、本発明における加水分解性
シリル基を有するアクリル共重合体(A)の構成として
は、加水分解性シリル基を有する重合性不飽和単量体
(a)及びカルボキシル基を有する重合性不飽和単量体
(b)の両者を含有するものの他、上記両単量体(a)
及び(b)に加えて更に、カチオン性重合性不飽和単量
体(c)及び/又は前記式(1)に示すポリアルキレンオ
キサイド単位を有する重合性不飽和単量体(d)を含む
ものが挙げられるが、通常、インク受容層の造膜性や塗
膜特性を調整するため、前記単量体以外の単量体と組み
合わせて使用されることが多い。
【0019】上記造膜性等の向上のために使用される単
量体としては、例えばアルキルエステル、例えば(メ
タ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、
(メタ)アクリル酸プロピル、(メタ)アクリル酸イソ
プロピル、(メタ)アクリル酸n−ブチル、(メタ)ア
クリル酸イソブチル、(メタ)アクリル酸t−ブチル、
(メタ)アクリル酸ヘキシル、(メタ)アクリル酸オク
チル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メ
タ)アクリル酸ラウリル、(メタ)アクリル酸ステアリ
ル等の(メタ)アクリル酸C1-18アルキルエステル等、
シクロアルキルエステル、例えば(メタ)アクリル酸シ
クロヘキシル等、アリールエステル、例えば(メタ)ア
クリル酸フェニル等、アラルキルエステル、例えば(メ
タ)アクリル酸ベンジル等、芳香族ビニル類、例えばス
チレン、ビニルトルエン、α−メチルスチレン等、ビニ
ルエステル類、例えば酢酸ビニル、プロピオン酸ビニ
ル、バーサチック酸ビニル等、アリルエステル類、例え
ば酢酸アリル等、ハロゲン含有単量体、例えば塩化ビニ
リデン、塩化ビニル等、シアン化ビニル、例えば(メ
タ)アクリロニトリル等、オレフィン類、例えばエチレ
ン、プロピレン等が挙げられる。
【0020】加水分解性シリル基を有するアクリル共重
合体(A)における前記重合性単量体(a)、(b)、
(c)及び(d)の構成比率は、特に限定されるもので
はないが、上記アクリル共重合体(A)を100wt%
として、この中に占める上記単量体(a)の含有量は、
0.2〜30wt%が好ましく、0.4〜20wt%が
更に好ましく、0.6〜10wt%が最も好ましい。一
方、上記単量体(b)の含有量は、2〜30wt%が好
ましく、3〜15wt%が更に好ましく、4〜10wt
%が最も好ましく、上記単量体(c)の含有量は、0〜
40wt%が好ましい。又、上記単量体(d)の含有量
は、0〜30wt%が好ましい。その他の重合性不飽和
単量体は、上記の残部を占める。
【0021】本発明に係るインク受容層を形成する際に
は、インク受容層の層構成成分としては、代表的には加
水分解性シリル基を有するアクリル共重合体(A)が使
用されるが、これに加え、必要に応じて他の樹脂、無機
微粒子成分及び/又は添加剤を併用することができる。
ここに他の樹脂としては、例えばポリビニルアルコール
系樹脂(酢酸ビニル単独重合体のケン化物又は酢酸ビニ
ルと他の共重合性モノマーとの共重合体のケン化物)、
澱粉、コーンスターチ、アルギン酸ナトリウム、アラビ
アゴム、ゼラチン、カゼイン、デキストリン等、セルロ
ース誘導体(メチルセルロース、エチルセルロース、ヒ
ドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロー
ス等)、エチレン系重合体(エチレン−酢酸ビニル共重
合体、エチレン−無水マレイン酸共重合体等)、酢酸ビ
ニル系共重合体(酢酸ビニル−アクリル酸メチル共重合
体等)、ポリアルキレンオキサイド(ポリエチレンオキ
サイド,エチレンオキサイド−プロピレンオキサイドブ
ロック共重合体等)、スチレン系重合体(スチレン−無
水マレイン酸共重合体、スチレン−(メタ)アクリル酸
共重合体等)、窒素含有重合体(又はカチオン性ポリマ
ー)又はその塩(ポリビニルベンジルトリメチルアンモ
ニウムクロライド、ポリジアリルジメチルアンモニウム
クロライド等の4級アンモニウム塩、ポリジメチルアミ
ノエチル(メタ)アクリレート塩酸塩、ポリビニルピリ
ジン、ポリビニルイミダゾール、ポリエチレンイミン、
ポリアミドポリアミン、ポリアクリルアミド、ポリビニ
ルピロリドン等)、ゴムラテックス、塩化ビニル系共重
合体、アクリル系共重合体、ウレタン系共重合体、ポリ
エステル系共重合体、ポリアミド系共重合体等が挙げら
れる。
【0022】無機微粒子成分としては、例えばアルミ
ナ、シリカ、炭酸カルシウム、水酸化アルミニウム、珪
酸カルシウム等が挙げられる。添加剤としては、例えば
インク定着剤、架橋剤消泡剤、塗布性改良剤、増粘剤、
滑剤、防腐剤、安定剤(酸化防止剤,紫外線吸収剤、熱
安定剤等)、帯電防止剤、アンチブロッキング剤等が挙
げられる。
【0023】本発明に係る記録媒体は、支持体の少なく
とも一面に、例えば加水分解性シリルき含有するアクリ
ル共重合体を含有する樹脂組成物を層成分とするインク
受容層を形成することにより製造することができる。イ
ンク受容層は、上述の樹脂組成物を適当な溶媒(水,水
溶性であってもよい親水性溶媒,疎水性溶媒又はこれら
の混合溶媒)を用いて塗布液を調製し、支持体に塗布す
ることにより形成できる。塗布液の塗布方法は、基材の
少なくとも一方の面に該塗布液を慣用の流延、塗布等の
方法、例えばロールコーター、エヤナイフコーター、ブ
レードコーター、ロッドコーター、バーコーター、コン
マコーター、グラビアコーター、シルクスクリーンコー
タ法等により行われる。なお、必要により、支持体とイ
ンク受容層の密着性を上げるアンカー層を支持体/イン
ク受容層間に、又ブロッキング防止層、帯電防止層など
をインク受容層表面に形成してもよい。
【0024】インク受容層用樹脂、例えば代表的には加
水分解性シリル基を含有するアクリル系共重合体(A)
を含有する樹脂組成物を用いて形成されるインク受容層
の厚みは、用途に応じて選択できるが、3〜100μm
が好ましく、6〜70μm程度が更に好ましく、10〜
50μm程度が最も好ましい。インク受容層のヘーズは
特に限定されず、使用される材料、用途により変わる
が、40%以下が好ましく、30%以下がより好まし
く、20%以下が最も好ましい。
【0025】このようにして作成した本発明の記録媒体
には、慣用のインクジェットプリンターを使用する従来
のインクジェット記録法と同様の方法でインクジェット
記録を行うことができる。インクについても従来のイン
クジェット記録法で使用されているものを用いることが
できる。なお、インクの溶媒は、通常水系と非水系(溶
剤系等)とに分類され、インクの発色成分は、染料系と
顔料系等に分類される。本発明に係る記録媒体に対して
は顔料インクが使用されるが、水系顔料インク(顔料分
散水系インク)が特に好ましく使用される。
【0026】本発明に係る記録法では、顔料インクを使
用し、前記記録媒体にインクジェット記録法で画像を記
録した後に、該記録画像を70℃以上の温度で加熱処理
することが必要である。該熱処理は、70℃以上であれ
ば特に限定されないが、70〜170℃が好ましく、8
0〜150℃が更に好ましく、100〜120℃が最も
好ましい。熱処理時間は、処理温度が70℃以上である
限り、特に限定されないが、支持体の材質、インク受容
層の樹脂組成物の内容によっては多少調整する方が好ま
しい場合がある。通常は5秒〜60分が好ましく、10
秒〜45分が更に好ましく、30秒〜30分が最も好ま
しい。熱処理手段は、慣用のドライヤー、乾燥機などを
用いて行うことができるが、この場合、回転円筒表面又
はベルトコンベヤー表面に当接して加熱処理すると、イ
ンクジェット記録用紙の熱処理による変形が抑制される
ので好ましい。なお、必要に応じて減圧や除湿など圧
力、湿度をコントロールして行う手段も有効である。
【0027】
【実施例】以下、実施例に基づいて本発明をより詳細に
説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるもの
ではない。 (実施例1) (1)インク受容層用樹脂組成物の製造 攪拌機、還流冷却器、滴下ロート、窒素導入管及び温度
計を備えた2リットルの反応容器に、イソプロパノール
(IPA)43重量部と、アゾイソブチロニトリル(A
IBN)0.3重量部を入れて攪拌溶解し、80℃に加
温した。共重合成分として、メチルメタクリレート(M
MA)25重量部、n−ブチルアクリレート(BA)2
0重量部、アクリル酸(AA)3重量部、γ−メタクリ
ロキシプロピルトリエトキシシラン(日本ユニカー社製
Y−9936)2重量部を混合しフラスコ中に4時間
かけて滴下した。滴下終了後、追加触媒としてAIBN
の0.12重量部をIPAの5重量部に溶解したものを
滴下し、さらに2時間反応させて重合を完結させた。重
合終了後、攪拌を継続しながら40℃まで冷却し、25
重量%アンモニア水溶液3.2重量部を滴下し、引き続
きイオン交換水160重量部を1時間かけて滴下するこ
とによりエマルション化を行った。エマルション化終了
後、ロータリーエバポレータにより濃縮し、アクリル共
重合体エマルション(A−1)を得た。得られたエマル
ションの固形分濃度は35重量%、粘度は80mPa・
sであった。 (2)インク受容層の形成 下記支持体上に、(1)で得たアクリル系共重合体エマ
ルション(A−1)を、その乾燥膜厚が25μmになる
ように、ワイヤーバーで塗布した後、80℃で3分間乾
燥を行うことにより、支持体上にインク受容層を形成し
た。ここで支持体には、透明PETフィルム(以下、
「PET−C」とする。)として帝人デュポンフィルム
(株)製テトロンHSL(100μm、ヘーズ2%)、
白色PETフィルム(以下、「PET−W」とする。)
として帝人デュポンフィルム(株)製メリネックス33
9(100μm)及びアルミ箔(厚さ3μm)を使用し
た。 (3)インクジェット印刷 白色PET基材にインク受容層を設けたインクジェット
記録用紙に、顔料インクジェットプリンタ(グラフテッ
ク(株)マスタージェットJC2008、水性顔料イン
クで商品名「GOインク」を使用)を用い、24ポイン
トの文字データをCYMKRGBの7色で印刷を行っ
た。 (4)印刷後の熱処理 上記インクジェット印刷をし、次に温風乾燥器を用い印
刷部を150℃で3分間加熱処理した。
【0028】(実施例2)実施例1と同様の要領で、I
PAの57部及びAIBNの0.15部を攪拌溶解し、
共重合成分としてMMA18重量部、BA4.5重量
部、ジエチルアミノエチルメタクリレート(DEAEM
A)1.5重量部、γ−メタクリロキシプロピルトリメ
トキシシラン(日本ユニカー(株)製 A−174)
0.3重量部、ポリエチレングリコールモノメタクリレ
ート(日本油脂(株)製 ブレンマーPE−200)
5.7重量部を用い、滴下終了後、追加触媒としてAI
BNの0.12重量部をIPAの13重量部に溶解した
ものを滴下して重合を行った。重合終了後、88重量%
ギ酸水溶液0.37重量部を滴下し、引き続きイオン交
換水を1時間かけて140重量部滴下することにより、
実施例1と同様にエマルション化及び濃縮を行い、アク
リル共重合体エマルション(A−2)を得た。エマルシ
ョンの固形分濃度は30重量%、粘度は100mPa・
sであった。支持体上でのインク受容層の形成は、アク
リル系共重合体エマルション(A−2)を塗布した以外
は、実施例1と同様にして行った。またインクジェット
印刷及び加熱処理も実施例1と同様にして行った。
【0029】(実施例3)IPAの57重量部及びAI
BNの0.15重量部を攪拌溶解し、共重合成分が、M
MA12重量部、ジエチルアミノエチルメタクリレート
(DEAEMA)9重量部、AA3重量部、γ−メタク
リロキシプロピルトリメトキシシラン(日本ユニカー
(株)製 A−174)3重量部、ポリエチレングリコ
ールモノメタクリレート(日本油脂(株)製 ブレンマ
ーPE−200)5.7重量部を用い、滴下終了後、追
加触媒としてAIBNの0.12重量部をIPAの13
重量部に溶解したものを滴下して、実施例1と同様に重
合を行った。重合終了後、88重量%ギ酸水溶液0.3
7部を滴下し、引き続きイオン交換水を1時間かけて1
40重量部滴下すること以外は実施例1と同様にエマル
ション化及び濃縮を行い、アクリル共重合体エマルショ
ン(A−3)を得た。エマルションの固形分濃度は25
重量%、粘度は3000mPa・sであった。インク受
容層の形成は、アクリル系共重合体エマルション(A−
3)を塗布した以外は、実施例1と同様にして行った。
又インクジェット印刷及び加熱処理も実施例1と同様に
して行った。
【0030】(比較例1)実施例1で印刷後の加熱処理
を行わない以外は、実施例1と同様に行った。
【0031】(比較例2)実施例2で印刷後の加熱処理
を行わない以外は、実施例2と同様に行った。
【0032】(比較例3)実施例3で印刷後の加熱処理
を行わない以外は、実施例3と同様に行った。
【0033】(比較例4)PVA((株)クラレ製、PV
A−405)の20重量%水溶液を塗布液としてインク
受容層を形成した以外は、実施例1と同様に行った。
【0034】(比較例5)PVA(比較例4で使用した
ものと同じ)10重量部、超微粉末ケイ酸(水澤化学工
業(株)製、商品名Mizukasil P−78A)
10重量部、水80重量部からなる塗布液を製造し、イ
ンク受容層を形成した以外は、実施例1と同様に行っ
た。
【0035】実施例及び比較例で得られた記録媒体の各
種特性の評価方法、評価結果の表示方法(記号)は次の
通りである。表1にその評価結果を示した。 (インク受容層のヘーズ)透明なPET−C支持体上に
インク受容層を塗布、乾燥させたサンプルを、JIS
K7105に準じて測定し、下記の要領で表示した。 20%以下:○ 40%以下:△ >40% :× (光沢度)アルミ箔に塗布した受容層の光沢度をJIS
Z8741に準じて測定し、下記の要領で表示した。 60°グロスで、70%以上:○ 40%以上70%未満:△ 40%未満:× (記録画質)インクジェット印刷された記録画像を目視
で観察し、下記の基準でインク吸収性及び画質を判定し
た。 同一の色濃度部分が均一でにじみ、ムラやビーディング
等画質不良がない:○ 部分的ににじみ、ムラやビーディング等画質不良があ
る:△ 広い範囲でにじみ、ムラやビーディング等画質不良があ
る:× (耐水性)インクジェット印刷された記録画像を水に6
0分間浸漬し、記録画像を目視観察した。 インク、インク受容層が溶解せず、浸漬前と比較して差
が見られない:○ インク、インク受容層が溶解し、画像データが淡くなっ
ている:△ インク、インク受容層が溶解、画像データが原形をとど
めていない:× (水濡れ時の耐擦過性)印刷したサンプルを水に60分
間浸漬し、水中で画像記録部分を綿棒で10回擦った後
で記録画像を目視観察した。 擦った部分において、インク及びインク受容層が溶解せ
ず、かつ画像に全く変化が見られない:○ 擦った部分において、ややインク及びインク受容層が溶
解し、画像がうすくなってしまっている:△ 擦った部分において、インク及びインク受容層が溶解
し、画像が原形をとどめていない:×
【0036】
【表1】
【0037】
【発明の効果】本発明は、顔料インクを用いる画像記録
に適したインクジェット記録方法及びその方法により得
られる記録物に関し、高い耐水性、特に水濡れ時の耐擦
過性に優れた画像記録を可能にするインクジェット記録
方法及び記録物を提供ことが可能になった。特に、加水
分解性シリル基を有するアクリル共重合体を主成分とす
るインク受容層を設け、インクジェットプリンターを用
い、水性顔料インクで印刷した後に熱処理することによ
り、印刷画像の耐水性(水中での耐擦過性)が上がるこ
とが分かった。この耐擦過性の向上の理由としては、詳
細には不明の部分もあるが、熱処理によりインク顔料と
受容層の密着性が上がり、更にインク中に含まれる湿潤
剤(ジエチレングリコール、グリセリン等)を通常の室
温での放置による自然乾燥と異なり、ある程度強く乾燥
できることが原因ではないかと考えられる。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体の少なくとも一面にインク受容層
    を設けた記録媒体の該インク受容層の表面に、インクジ
    ェット方式により顔料インクで画像を記録した後、該記
    録画像を70℃以上の温度で加熱処理することを特徴と
    するインクジェット記録方法。
  2. 【請求項2】 インク受容層が加水分解性シリル基を有
    するアクリル共重合体(A)を含有する樹脂組成物で形
    成されている請求項1記載のインクジェット記録方法。
  3. 【請求項3】 加水分解性シリル基を有するアクリル共
    重合体(A)がアニオン性又はカチオン性のいずれかの
    水系エマルションである請求項2記載のインクジェット
    記録方法。
  4. 【請求項4】 加水分解性シリル基を有するアクリル共
    重合体(A)が、溶液重合して得られた樹脂溶液に水を
    添加してエマルション化した水系エマルションである請
    求項2記載のインクジェット記録方法。
  5. 【請求項5】 加水分解性シリル基を有するアクリル共
    重合体(A)が、エマルション化した後に、溶液重合に
    使用した溶媒を除去した水系エマルションである請求項
    4記載のインクジェット記録方法。
  6. 【請求項6】 加水分解性シリル基を有するアクリル共
    重合体(A)が、下記(i)又は(ii)のいずれかの重合性
    不飽和単量体に基づくモノマー単位を共重合体成分とす
    る共重合体である請求項2記載のインクジェット記録方
    法。 (i)加水分解性シリル基を有する重合性不飽和単量体
    (a)及びカルボキシル基を有する重合性不飽和単量体
    (b)。 (ii)加水分解性シリル基を有する重合性不飽和単量体
    (a)及びカルボキシル基を有する重合性不飽和単量体
    (b)に加え、更にカチオン性重合性不飽和単量体
    (c)及び/又は、式(1)に示すポリアルキレンオキサ
    イド単位を有する重合性不飽和単量体(d)。 −[(CHR1)n −O]m −R2 (1) [但し、一般式R1は水素原子、メチル基又は水酸基を
    示し、R2は水素原子又はメチル基を示し、nは1〜
    5、mは1〜20の整数をそれぞれ示し、n×m個のR
    1は互いに同一又は異なっていてもよい。]
  7. 【請求項7】 インク受容層のヘーズ値(JIS K7
    105に準じる)が40%以下である請求項1記載のイ
    ンクジェット記録方法。
  8. 【請求項8】 顔料インクが顔料分散水系インクである
    請求項1記載のインクジェット記録方法。
  9. 【請求項9】 支持体が金属箔である請求項1記載のイ
    ンクジェット記録方法。
  10. 【請求項10】 請求項1ないし9のいずれかに記載の
    インクジェット記録方法により得られた記録物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004181957A (ja) * 2002-12-04 2004-07-02 Hewlett-Packard Development Co Lp 多孔質媒体用の密封可能トップコート
JP2019111687A (ja) * 2017-12-21 2019-07-11 東洋インキScホールディングス株式会社 プライマーに用いられる微粒子分散体及びそれを用いたプライマー。

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