JP2002052799A - 孔版印刷装置 - Google Patents

孔版印刷装置

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JP2002052799A
JP2002052799A JP2000240212A JP2000240212A JP2002052799A JP 2002052799 A JP2002052799 A JP 2002052799A JP 2000240212 A JP2000240212 A JP 2000240212A JP 2000240212 A JP2000240212 A JP 2000240212A JP 2002052799 A JP2002052799 A JP 2002052799A
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plate cylinder
stencil
press
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stencil printing
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JP2000240212A
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English (en)
Inventor
Naoki Morita
直樹 森田
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Riso Kagaku Corp
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Riso Kagaku Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 版胴の外周面に孔版原紙を巻き付け、版胴に
対してプレスローラを押圧し、この押圧力によって孔版
原紙と印刷媒体とを圧接させて孔版印刷を行う孔版印刷
装置において、プレス圧の調整時間を短縮し、円滑な印
刷作業を実現する。 【解決手段】 本発明の孔版印刷装置は、自身の中心軸
線の周りを回転可能な版胴20の外周面に孔版原紙Sを
装着自在に巻き付け、版胴20に対してプレスローラ4
0を押圧し、この押圧力によって、孔版原紙Sとプレス
ローラ40との間を通る印刷媒体Pとを圧接させて孔版
印刷を行うものであって、プレスローラ40の押圧力を
調整する駆動手段50の動作位置を検出する複数の位置
センサ11a〜11cと、これら複数の位置センサ11
a〜11cからの検出結果から、駆動手段50の現在位
置を求め、現在位置に最も近い位置センサの位置を基準
位置とし、基準位置からの必要動作量を算出する演算手
段211と、駆動手段211を、基準位置まで移動させ
た後、必要動作量分だけ移動させる制御手段204とを
有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自身の中心軸線の
周りを回転可能な版胴の外周面に孔版原紙を装着自在に
巻き付け、該版胴に対してプレスローラを押圧し、この
押圧力によって、前記孔版原紙と前記プレスローラとの
間を通る印刷媒体とを圧接させて孔版印刷を行う孔版印
刷装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、孔版印刷装置として、例えば自身
の中心軸線の周りを回転可能な版胴の外周面に孔版原紙
を装着自在に巻き付け、該版胴に対してプレスローラを
押圧し、この押圧力によって、前記孔版原紙と前記プレ
スローラとの間を通る印刷媒体とを圧接させて孔版印刷
を行うものがある。
【0003】このプレスローラによる版胴に対するプレ
ス圧は、印刷物の濃度や版胴の回転速度等に応じて調節
する必要があり、例えばパルスモータ等の駆動手段によ
り調節される。この調節の際には、プレス圧位置センサ
等により駆動手段の現在位置を検出して必要量動作させ
る。図9は、プレス圧を調整する動作手順を示すもので
ある。
【0004】同図(a)に示すように、従来の孔版印刷
装置では、版胴の温度等に応じてプレス圧可変領域内に
おいて、パルスモータを移動させることによりプレス圧
のレベルを調節するが、この調節の際には、動作量の正
確性を確保する必要があることから、プレス圧位置セン
サの位置を基準位置(図9(b)中)とし、現在位置
(同)から基準位置までパルスモータを一旦移動させ
るいわゆる基準位置出し動作を行った後、目的位置(同
)まで移動させる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の孔版印刷装置においては、基準位置が一箇所だ
け定められていることから、基準位置出し動作を行う際
には、常に基準位置までパルスモータを移動させなけれ
ばならず、その移動時間分だけ印刷動作が中断され、印
刷作業を滞らせる原因となっていた。
【0006】そこで、本発明は、前記した課題を解決す
べくなされたものであり、プレス圧の調整時間を短縮
し、円滑な印刷作業を実現できる孔版印刷装置を提供す
ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に係る発明は、自身の中心軸線の周りを回
転可能な版胴の外周面に孔版原紙を装着自在に巻き付
け、該版胴に対してプレスローラを押圧し、この押圧力
によって、前記孔版原紙と前記プレスローラとの間を通
る印刷媒体とを圧接させて孔版印刷を行う孔版印刷装置
において、前記プレスローラの押圧力を調整する駆動手
段の動作位置を検出する複数の位置センサと、前記複数
の位置センサからの検出結果から、前記駆動手段の現在
位置を求め、該現在位置に最も近い前記位置センサの位
置を基準位置とし、該基準位置からの必要動作量を算出
する演算手段と、該駆動手段を、該基準位置まで移動さ
せた後、前記必要動作量分だけ移動させる制御手段とを
有することを特徴とするものである。
【0008】このような請求項1に係る発明によれば、
駆動手段の現在位置から最も近い位置センサを基準位置
として基準位置出し動作を行うため、押圧力(プレス
圧)を調整する際の、駆動手段の移動量を縮小し、調整
動作にかかる時間を短縮することができる。
【0009】請求項2に係る発明は、請求項1に記載の
孔版印刷装置において、前記駆動手段は、該駆動手段の
移動方向に沿って延設された遮蔽板を有し、前記複数の
位置センサは、前記移動方向に沿って配列されるととも
に、前記遮蔽板の軌道を挟むようにして配置される発光
部及び受光部をそれぞれ有し、前記演算手段は、前記発
光部からの光が前記遮蔽板により遮蔽されている位置セ
ンサを検出することにより前記駆動手段の現在位置を特
定することを特徴とするものである。
【0010】このような請求項2に係る発明によれば、
遮蔽板はその軌道に沿って移動することによって、軌道
を挟んで配置された各位置センサの発光部と受光部との
間に順次挿通されるため、遮蔽されている位置センサを
検出することにより現在の位置を特定することができ
る。
【0011】また、複数の位置センサは、そのときどき
に応じて基準位置出し動作の基準位置となるため、最寄
りの位置センサまで移動させるだけで位置出し動作が行
え、高い精度を確保しつつ迅速な目的位置までの移動を
実現させることができる。
【0012】請求項3に係る発明は、請求項1又は2に
記載の孔版印刷装置において、前記版胴の温度を検出す
る温度センサと、該版胴の回転速度及び印刷濃度を設定
する設定手段とを備え、前記演算手段は、該版胴の温
度、回転速度及び印刷濃度から前記基準位置となる位置
センサ及び前記必要動作量を決定することを特徴とする
ものである。
【0013】このような請求項3に係る発明によれば、
ユーザーのニーズである印刷濃度や印刷速度と、刻々と
変化する装置の温度状態とを加味して、基準位置となる
位置センサと必要動作量を決定するため、適切なプレス
圧を迅速に得ることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る孔版印刷装置
の実施形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。
【0015】(孔版印刷装置の全体構成)図1は、本実
施形態に係る孔版印刷装置1の内部構成を示す概略断面
図である。同図において、孔版印刷装置1のケース1a
上部の一側には、蝶番2aにより蓋体2が開閉自在に取
り付けられており、印刷に際しては、蓋体2を開けて製
版済みの孔版原紙Sを蓋体2上の所定位置にセットする
ことが行われる。
【0016】また、同図において、円筒状版胴20は図
示されていない機枠より自身の中心軸線周りに回転可能
に支持されている。この版胴20は、多孔構造に構成さ
れ、外周部に孔版原紙Sの一端を版胴20に対して着脱
可能に係止するクランプ機構21を有している。孔版原
紙Sは、一端をクランプ機21により版胴20に係止さ
れ、版胴20の外周面に巻き付け装着される。
【0017】すなわち、クランプ機構21は、版胴20
の外周面に固定されてその一つの母線に沿って延在する
帯状の永久磁石22と、版胴20にその軸線方向に沿っ
て延在する軸23により枢支された可動クランプ片24
を有している。軸23の一端部には歯車25が取り付け
られており、この歯車25には版胴20が初期回転位置
にあるときにレバー26の一端に支持された駆動歯車2
7が適宜に噛合する。
【0018】レバー26は、枢軸28によって図示され
ていない機枠より枢支され、ばね30のばね力によって
図中反時計廻り方向に付勢され、ソレノイド29に通電
が行なわれていないときには駆動歯車27を歯車25か
ら引き離す回動位置に位置する。これに対して、ソレノ
イド29に通電が行なわれているときには、レバー2
6、ばね30のばね力に抗して図中時計廻り方向へ回
動、駆動歯車27を初期回転位置にある版胴20の歯車
5に噛合させる回動位置に移動する歯車27はレバー2
6に取り付けられた電動機31により回転駆動され、こ
れによって歯車25が回転され、クランプ片24は、永
久磁石22に吸着されたクランプ位置と、当該クランプ
位置より図中反時計廻り方向にほぼ180回動したアン
クランプ位置との間に回転駆動される。
【0019】版胴20は中心軸20と同軸に設けられた
スプロケット34aと駆動連結され、スプロケット34
aは無端チェーン32によってモータ33の駆動スプロ
ケット34に駆動連結されている。この動力伝達装置に
より版胴20は、モータ33によって図中反時計廻り方
向へ間欠的、あるいは連続的に回転駆動される。
【0020】版胴20の胴内には、印刷インキ供給手段
35が設けられている。印刷インキ供給手段35は、外
周面にて版胴20の内周面に接触すべく配設されて自身
の中心軸37を中心として回転可能なスキージローラ3
6と、スキージローラ36の外周面に対し所定の微小間
隙をもってそのローラ母線方向に沿って延在するドクタ
ーロッド38とを有しており、スキージローラ36が版
胴20の回転に同期して版胴20と同方向に回転駆動さ
れることによりインキ溜まりAの印刷インキを版胴20
の内周面に供給する。
【0021】インキ溜まりAの印刷インキは、スキージ
ローラ36の回転に伴い、当該スキージローラ36とド
クターロッド38との微小間隙を通過し、その際にイン
キ量を計量されてスキージローラ36の外周面に一様な
厚さの印刷インキ層を形成し、この印刷インキ層は、ス
キージローラ36の回転に伴って版胴20の内周面に運
ばれて印刷に供される。
【0022】孔版印刷装置1には給紙台4が上下動可能
に設けられている。給紙台4には図示されていないモー
タにより回転駆動されるピニオン48が取り付けられ、
図示されていない機枠にはピニオン48が噛合する一連
のラック歯49aを有するラック49が上下方向に固定
装着され、ピニオン48の回転により給紙台4が印刷用
紙Pの積載量に応じて上下駆動される。給紙機構60
は、ゴムなどにより構成されたローラ61,62,63
などを有し、給紙台4より印刷用紙,を一枚ずつ取り出
して所定のタイミングにて版胴20とプレスローラ40
との間に給紙する。
【0023】孔版印刷装置1には印刷済み用紙剥がし爪
80が設けられている。この用紙剥がし爪80は、印刷
済み用紙を版胴20より剥し取るものであり、剥がされ
た印刷用紙は版胴20の回転により与えられた慣性力に
より図にて右方下側へ飛翔し、排紙台3上に順次積層、
排紙される。
【0024】孔版原紙Sをセットする孔版セット板10
0上には、孔版原紙Sの有無を検知する光センサ101
が設けられており、孔版原紙8が孔版原紙セット板10
0上にセットされたことを検出すると、送りローラ10
2,103により孔版原紙Sが搬送路107に案内され
て版胴20のクランプ機構21へ向けて搬送される。
【0025】孔版印刷装置1には使用済みの孔版原紙S
を版胴20より取り外す排版機構70が設けられてい
る。この孔版印刷装置1には印刷用紙Pを版胴20に押
し付けるプレスローラ40およびプレスローラ40を版
胴20の回転に同期して駆動するプレスローラ駆動装置
400が設けられている。
【0026】(プレスローラ駆動装置400の構成)図
2は、プレスローラ駆動装置400の詳細実施例図であ
る。
【0027】同図に示すように、版胴20の中心軸20
cには、版胴20と一体に回転するカム41が取り付け
られており、カム41には一端を軸42aによって図示
されていない機枠より枢支されたカムフォロワレバー4
2が係合している。このカムフォロワレバー42は、図
示されていないばねによって下方へ付勢され、他端を軸
42bによりレバー要素43と枢動連結されている。
【0028】レバー要素43は、軸42bによってカム
フォロワレバー42と直接連結された第1のレバー要素
44と、プレス圧モータ50および減速機構51が設け
られた第2のレバー要素45とにより構成されている。
【0029】第1のレバー要素44には第2のレバー要
素45が駆動するコの字形断面の摺動溝44bが設けら
れ、この摺動溝44bに案内されて両レバー要素44,
45はレバー長方向に互いに伸縮自在とされている。レ
バー要素45には長孔46aが形成され、レバー要素4
4に取り付けられた係合端子46が長孔46aに係合し
ていることにより、両レバー要素44,45は最大伸縮
量が規定されている。
【0030】また、第1のレバー要素44には、プレス
カム41の回転によってレバー要素43全体が上下動し
得るよう、中心軸20を逃がす長孔44aが設けられて
いる。
【0031】第2のレバー要素45の下端部には支持板
部47が折曲形成されており、この支持板部47にプレ
ス圧モータ50と、このプレス圧モータ50の出力を減
速する減速機構51とが設けられている。
【0032】第2のレバー要素45には軸56bにより
揺動レバー56の一端が連結され、揺動レバー56は中
間部を図示されていない機枠より軸56aによって回動
可能に枢支されている。軸56には連結板57と連結レ
バー93の一端が同軸固定された連結板57には回転軸
59aによりブレスローラ40を回転可能に支持したブ
ラケット59が連結部材58により取り付けられてい
る。
【0033】図示されていない機枠には振動減衰作用を
行うダンパ96がねじ97により固定されており、ダン
パ96のプランジャ91には軸91aによりフックレバ
ー92の中間部と連結レバー93の他端が各々回動可能
に取り付けられている。
【0034】フックレバー92の下端部にはL字状に折
曲された係合部92aが設けられ、揺動レバー56の端
部には係合部92aに係脱可能に係合する突起56cが
設けられている。これにより揺動レバー56の図にて反
時計廻り方向の回動に関し、揺動レバー56と連結レバ
ー93とが選択的に駆動連結される。
【0035】なお、連結レバー93の図にて時計廻り方
向の最大回動量、換言すればプレスローラ40の最大離
間位置は支持部材72に螺合したアジャストスクリュ7
1により調節可能に設定される。
【0036】フツクレバー92は、図示されていないば
ねにより、図にて時計廻り方向、即ち揺動レバー56と
の係合より離れる方向へ付勢されている。
【0037】図示されていない機枠には枢軸94aによ
り、プランジャレバー94が回動可能に取り付けられて
おり、プランジャレバ−94は、ソレノイド98により
図にて時計廻り方向へ選択的に回動駆動され、フックレ
パー92を、図にて反時計廻り方向、即ち揺動レバー5
6との係合方向へ回動させる。これによりソレノイド9
8のオン動作によって揺動レバー56と連結レバー93
とが駆動連結される。なお、図2において、符号95は
プレスローラ40の位置を監視する監視センサである。
【0038】カム41が図2に示された回転位置にある
ときは、レバー要素43は全体として下方位置にあり、
プレスローラ40が、図2に示されている如く、版胴2
0より離れた離間位置にある。
【0039】この状態よりモータ33の駆動により中心
軸20が図にて反時計廻り方向へ180度回転される
と、図3に簡略化して示されている如く、カム41も1
80度回転し、レバー要素43は全体的に上方に移動さ
れ、揺動レバー56が軸56aを中心として図にて反時
計廻り方向へ回転されることになる。
【0040】このとき、ソレノイド98が引かれ、フッ
クレバー92の係合部92aとレバー56の突起56c
とが係合した状態であると、揺動レバー56の回動がフ
ックレバー92を介して連結レバー93に伝達され、こ
れにより軸56aが図にて反時計廻り方向へ回動され、
プレスローラ40が、版胴20の外周面に圧接する方
向、即ちプレス作用位置へ移動し、給紙された印刷用紙
を版胴20の外周面に圧接させ、押圧式に孔版印刷を行
う。
【0041】この際、プレスローラ40のプレス作用位
置への移動は、第1のレバー要素44が引き上げられて
この動きがプレスバネ54に引張力を与えつつ第2のレ
バー要素45に伝達され、揺動レバー56が軸56aを
中心として図2にて反時計廻り方向へ回動することによ
り行われる。プレスローラ40が印刷用紙Pを挟んで版
胴20の外周面に対して押し付けられて揺動レバー56
の軸56aを中心とした図2にて反時計廻り方向の回動
が制限され、この状態よりもなおも第1のレバー要素4
4が引き上げられることにより、第1のレバー要素44
が第2のレバー要素45に対して変位し、プレスバネ5
4が伸張するようになる。この結果、プレスバネ54の
伸張によるばね力によりプレスローラ40が印刷用紙P
を挟んで版胴37の外周面に対して押し付けられ、これ
によりプレス圧、即ち圧接力はこのばね力により決まる
ようになる。
【0042】モータ33の駆動により中心軸20が図3
に示されている状態より更に反時計廻り方向へ180度
回転されると、再び図2に示す状態に戻り、版胴20の
回転に同期してプレスローラ40の版胴20に対する圧
接離間動作が繰り返されることになる。
【0043】なお、印刷用紙Pの給紙が行われないとき
は、ソレノイド98のオン動作が解除され、フックレバ
ー92が揺動レバー56との係合より外れ、揺動レバー
56と連結レバー93との連結が解かれることにより、
カム41の回転に拘らずプレスローラ40は常に版胴2
0より離れた離間位置に保持される。
【0044】(減速機構51の構成)前記減速機構51
の機構、及びこれの周辺に備えられるプレス圧位置セン
サについて説明する。図4は、前記減速機構51周辺の
構成を拡大して示す斜視図である。
【0045】同図に示すように、プレス圧モータ50
は、第2のレバー要素45の下端部に折曲形成された支
持板部47上に固定され、プレス圧モータ50の出力軸
が支持板部47を貫通させて下方に突出している。
【0046】このプレス圧モータ50は、後述するモー
タ駆動手段204から発せられるパルス信号に基づいて
駆動するパルスモータであり、その上部にはエンコーダ
円盤50cと、このエンコーダ円盤50cの回転を検出
する磁気センサであるプレス圧エンコーダ50bが設け
られ、このプレス圧モータ50によるプレス圧が検出さ
れる。なお、プレス圧モータ50は、プレスローラ40
の圧接力の調節のために、ドラム内温度検出手段(サー
ミスタ)201により検出される印刷インキの温度に応
じて駆動され、印刷インキの温度に応じてプレス圧を自
動的に修正する。
【0047】また、プレス圧モータ50の出力軸にはプ
レス圧モータ歯車50aが取り付けられており、このプ
レス圧モータ歯車50aにはプレス圧調整ギア52が噛
み合っている。このプレス圧調整歯車52の中心部に
は、ねじを切られたプレスねじ53が螺合する貫通孔5
2aが設けられ、プレス圧モータ50の回転は、プレス
圧モータ歯車50aとプレス圧調整歯車52との噛合に
より減速され、ねじ係合によりプレスねじ53の軸方向
運動に変換される。
【0048】プレスねじ53の一端にはプレスバネ54
の一端が係止され、プレスバネ54は、他端にて第1の
レバー要素44に固定されたピン55に係止され、第2
のレバー要素45を第1のレバー要素44に対し上方へ
付勢している。なお、第2のレバー要素45にはピン5
5が挿通される長孔55aが形成されている。
【0049】さらに、このプレスねじ53には、これの
ねじに螺合されてプレスねじ53の軸回転に従って上下
する取付板12が組み付けられている。この取付板12
は、略コの字形をなしており、その両端部においてプレ
スねじ53の上部及び下部に、プレス圧調整歯車52を
跨ぐ様にして、組み付けられている。また、この取付板
12の上部にはプレスねじ53の軸方向に対して平行、
すなわち取付板12の上下動方向に沿って遮蔽板13が
取付けられている。この遮蔽板13は、センサ固定板1
1に配設された位置センサ11a〜11cの発光部と受
光部との間に挿入可能にスライドされる。
【0050】センサ固定板11は、第1のレバー要素4
4の下部に折曲形成されたものであり、取付板12に対
して相対的にスライド移動するものである。このセンサ
固定板11のプレスバネ54側面には3つの位置センサ
11a〜11cが上下方向に配列されている。この位置
センサ11a〜11cは、発光部111a〜111cと
受光部112a〜112cとをそれぞれ有しており、発
光部111a〜111cから発光された光を受光部11
2a〜112cで受け、この光が遮蔽板13によって遮
蔽されることによって遮蔽板13の存在を検出する。
【0051】そして、プレス圧(圧接力)の調節に際し
ては、プレス圧モータ50を駆動して大径ギア52を回
転させ、プレスねじ53の第2のレバー要素45におけ
る軸線方向位置を変化させる。これによりプレスバネ5
4の取付長さが変化し、これに応じてプレスバネ54の
取付荷重が変化する。このプレスバネ54の取付荷重の
変化により、上述の如き作用下にてプレスローラ40を
版胴20の外周面に対して押し付ける圧力、即ちプレス
圧が変化する。
【0052】このとき、プレスモータ50が駆動されプ
レスねじ53が回転することによって第2のレバー要素
45が第1のレバー要素44に対して相対的に移動した
場合に、これに伴って、プレスねじ53に組み付けられ
た取付板13が、センサ固定板11に対して相対的に上
下動し、遮蔽板13が位置センサ11aから順次位置セ
ンサ11cの発光部及び受光部間に挿通されていく。こ
の結果、第2のレバー要素45の第1のレバー要素44
に対する相対移動を検出することができる。
【0053】(制御手段210の構成)次いで、上述し
た各部の動作を制御する制御手段210の構成について
説明する。図5は、本実施形態に係る制御手段210の
構成を概略的に示すブロック図である。
【0054】同図において、制御手段210は、マクロ
プロセッサ等により構成されたCPU211と、CPU
211による演算結果や各センサから取得されるデータ
を一時的に記憶するRAM212と、装置内の各機構を
制御するためのプログラムが格納されたROM213と
を備えている。
【0055】また、この制御手段210には、ドラム内
温度を検出するサーミスタ等からなるドラム内温度検出
手段201や、ケース1aの外面に設けられたフラット
キーボードなどの操作パネルを有する入力/表示手段2
02、プレス圧位置の移動量を検出するセンサである移
動量検出手段(プレス圧エンコーダ)50bや、各位置
センサ11a〜11c、及びプレス圧モータ50の駆動
を制御するドライバであるモータ駆動手段204等の各
種センサや入出力デバイスと接続され、これらの装置と
の間で信号の送受を行う。
【0056】(制御フロー)以上説明した構成を有する
本実施形態に係る孔版印刷装置1のプレス圧の制御は以
下の手順により行う。図6は、初期化時における制御を
示すフロー図である。
【0057】同図に示すように、先ず電源が入力される
と制御フローが開始され(S601)、現在のプレス圧
位置を確認し(S602)、併せてドラム内温度及び濃
度設定の確認を行う(S603及びS604)。確認さ
れた各値に基づいて、テーブルよりプレス圧を決定する
(S605)。
【0058】次いで、移動位置の判断を行う(S60
6)。具体的には、遮蔽板13がいずれの領域に存在す
るかを検出する。すなわち、遮蔽板13が、領域Aに存
在する場合には、位置センサ11aにより基準位置の位
置出し動作を行い(S606→S607)、領域Aに存
在しない場合には、領域Bに存在するか否かの判断を行
い(S611)、領域Bに存在する場合には、位置セン
サ11bにより基準位置の位置出し動作を行う(S61
2)。領域A及びBのいずれにも存在しない場合には位
置センサ11cにより基準位置の位置出し動作を行う
(S613)。
【0059】各位置センサ11a〜11cによる位置出
し動作を行った後、位置出しが完了したか否かの判断を
行い(S608)、完了していないときには、ステップ
606〜613の動作を再度行う。ステップ608にお
いて完了していると判断したときには、設定プレス圧位
置まで移動させ(S609)、初期化動作を終了する
(S610)。
【0060】また、印刷終了時における制御は以下の手
順により行う。図7は、印刷終了時における制御を示す
フロー図である。
【0061】同図に示すように、ストップキーが押下さ
れると(S701)、現在のプレス圧位置を確認する
(S702)。すなわち、各位置センサ11a〜11c
により遮蔽板が領域A〜Cのいずれに位置しているかを
検出する。
【0062】次いで、遮蔽板の現在位置に応じて基準位
置の位置出し処理を行う。具体的には、現在位置が領域
Aにあるか否かについて判断し(S703)、領域Aに
位置する場合には位置センサ11aにより基準位置出し
動作を行う(S704)。ステップS703において領
域Aには位置しないと判断した場合には、現在位置が領
域Bであるか否かについて判断し(S708)、領域B
に位置するときには、位置センサ11bにより基準位置
出し動作を行う(S709)。領域A及びBのいずれに
も位置しない場合には、領域Cに位置すると判断し、位
置センサ11cより基準位置出し動作を行う(S71
0)。
【0063】ステップS704,S709若しくはS7
10によって基準位置出し動作を行った後、位置出し動
作が完了したかについて判断し(S705)、完了して
いない場合には、現在位置の検出及び基準位置出し動作
を再度行う。完了していると判断した場合には、最終プ
レス圧位置まで移動させ(S706)、印刷終了動作を
終了する(S707)。
【0064】上述した基準位置出し動作について詳述す
る。図8は、基準位置出し動作における移動パターンを
例示した説明図である。
【0065】同図(a)に示すように、プレス圧は、現
在位置とドラム温度とから演算される。例えば、プレス
圧レベル2の状態で電源が切れている場合に、同図
(b)中のに位置していたとき、電源が投入され、初
期化動作が開始されると基準位置出し処理が開始され
る。このとき、各位置センサによる検出によって領域A
に位置していることを特定できる。従って、領域Aに最
も近いセンサである位置センサ11a(同図(b)中
に位置する)を用いて基準位置出しを行う。
【0066】この基準位置出しの際、ドラム内温度、濃
度設定、及び設定動作速度を読み出し、これらの設定に
応じて、プレス圧レベルを決定し、このプレス圧を得る
ための位置(同図(b)中)まで、移動させる。
【0067】プレス圧レベルとドラム温度、動作速度と
の関係を設定したプレス圧テーブルを表1に示す。
【0068】
【表1】 同表においては、濃度を標準(5段階中の3)時のプレ
ス圧とドラム温度・動作速度との関係を示すものであ
る。同表においてプレス圧レベルは、レベル1が最も弱
く、レベル25が最も強いことを示す。
【0069】濃度は、操作パネル上の濃度設定画面によ
り上記テーブル値T(プレス圧レベル1〜25)より加
減してプレス圧を設定する。例えば、濃度設定が1であ
るときにはプレス圧レベルはT−2とし、濃度設定が2
であるときにはプレス圧レベルT−1、濃度設定が3で
あるときにはプレス圧レベルT、濃度設定が4であると
きにはプレス圧レベルT+1、濃度設定が5であるとき
にはプレス圧レベルT+2とする。なお、求められたプ
レス圧レベルが1を下回るとき、或いは25を超えると
きにはそれぞれレベル1或いはレベル2を設定する。
【0070】(孔版印刷装置による効果)以上説明した
本実施形態における孔版印刷装置によれば、基準位置を
三箇所としたため、その時々の状態に応じて最適な位置
センサで基準位置出しを実行するため、動作距離を短縮
することにより動作時間を短縮することができる。すな
わち、プレス圧モータ50によるプレスローラ40の現
在位置から最も近い位置センサ11a〜11cのいずれ
かを基準位置として基準位置出し動作を行うため、プレ
ス圧を調整する際の、プレスローラ40の移動量を縮小
し、調整動作にかかる時間を短縮することができる。
【0071】特に、本実施形態においては、複数設けら
れた位置センサ11a〜11cは、そのときどきに応じ
て基準位置出し動作の基準位置となるため、プレスロー
ラ40を最寄りの位置センサまで移動させるだけで位置
出し動作が行え、高い精度を確保しつつ迅速な目的位置
までの移動を実現させることができる。
【0072】さらに、本実施形態では、ユーザーのニー
ズである印刷濃度や印刷速度と、刻々と変化する装置の
温度状態とを加味して、基準位置となる位置センサと必
要動作量を決定するため、適切なプレス圧を迅速に得る
ことができる。
【0073】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の孔版印刷
装置によれば、版胴に押圧力を加える駆動手段の位置出
し動作を複数の位置センサを用いて行うため、プレス圧
の調整時間を短縮し、円滑な印刷作業を実現することが
できる。
【0074】また、装置の温度や印刷濃度、印刷速度を
加味して位置出しのための位置センサ及び必要動作量を
決定するため、ユーザーのニーズに応じつつ、迅速な位
置出し動作を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る孔版印刷装置1の内部
構成を示す概略断面図である。
【図2】本実施形態に係るプレスローラ駆動装置400
の詳細実施例図である。
【図3】本実施形態に係るプレスローラ駆動装置400
を簡略して示す詳細実施例図である。
【図4】本実施形態における減速機構51周辺の構成を
拡大して示す斜視図である。
【図5】本実施形態に係る制御手段210の構成を概略
的に示すブロック図である。
【図6】本実施形態に係る孔版印刷装置1のプレス圧の
制御において、初期化時の制御を示すフロー図である。
【図7】本実施形態に係る孔版印刷装置1のプレス圧の
制御において、印刷終了時の制御を示すフロー図であ
る。
【図8】本実施形態に係る孔版印刷装置1のプレス圧の
制御において、基準位置出し動作の移動パターンを例示
した説明図である。
【図9】従来の孔版印刷装置のプレス圧の制御におい
て、基準位置出し動作の移動パターンを例示した説明図
である。
【符号の説明】
1 孔版印刷装置 20 版胴 40 プレスローラ 50 駆動手段 11a〜11c 位置センサ 211 演算手段 204 制御手段

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自身の中心軸線の周りを回転可能な版胴
    の外周面に孔版原紙を装着自在に巻き付け、該版胴に対
    してプレスローラを押圧し、この押圧力によって、前記
    孔版原紙と前記プレスローラとの間を通る印刷媒体とを
    圧接させて孔版印刷を行う孔版印刷装置において、 前記プレスローラの押圧力を調整する駆動手段の動作位
    置を検出する複数の位置センサと、 前記複数の位置センサからの検出結果から、前記駆動手
    段の現在位置を求め、該現在位置に最も近い前記位置セ
    ンサの位置を基準位置とし、該基準位置からの必要動作
    量を算出する演算手段と、 該駆動手段を、該基準位置まで移動させた後、前記必要
    動作量分だけ移動させる制御手段とを有することを特徴
    とする孔版印刷装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の孔版印刷装置におい
    て、 前記駆動手段は、該駆動手段の移動方向に沿って延設さ
    れた遮蔽板を有し、 前記複数の位置センサは、前記移動方向に沿って配列さ
    れるとともに、前記遮蔽板の軌道を挟むようにして配置
    される発光部及び受光部をそれぞれ有し、 前記演算手段は、前記発光部が発する光が前記遮蔽板に
    より遮蔽されている受光部を検出することにより前記駆
    動手段の現在位置を特定することを特徴とする孔版印刷
    装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の孔版印刷装置に
    おいて、 前記版胴の温度を検出する温度センサと、 該版胴の回転速度及び印刷濃度を設定する設定手段とを
    備え、 前記演算手段は、該版胴の温度、回転速度及び印刷濃度
    から前記基準位置となる位置センサ及び前記必要動作量
    を決定することを特徴とする孔版印刷装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011083909A (ja) * 2009-10-13 2011-04-28 Riso Kagaku Corp 画像処理装置

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