JP2002052407A - 切り替え・調節用曲がり部を有する締付ケーシング筒を備えたドリルチャック - Google Patents
切り替え・調節用曲がり部を有する締付ケーシング筒を備えたドリルチャックInfo
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- JP2002052407A JP2002052407A JP2000245692A JP2000245692A JP2002052407A JP 2002052407 A JP2002052407 A JP 2002052407A JP 2000245692 A JP2000245692 A JP 2000245692A JP 2000245692 A JP2000245692 A JP 2000245692A JP 2002052407 A JP2002052407 A JP 2002052407A
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Abstract
体(1)と、チャック軸(3)に傾斜して延びる案内受
入部中を、ネジ切りリング(8)の回転によってドリル
チャックの開閉のために移動可能な、ドリリング工具受
け入れ用のつかみあご(5)と、ネジ切りリング(8)
の回転の阻止とその解除とを行うストッパー装置(1
1)を作動させる切り換え・調節用曲がり部(35)を
有する締付ケーシング筒(9)とを備えたドリルチャッ
クにおいて、締付ケーシング筒を有利なコストで作製す
ることのできる一個の構造とし、かつ、切り替え・調節
用曲がり部の構成とストッパー装置の作動のためには十
分となるように構成する 【解決手段】切り替え・調節用曲がり部(35)を、締
付ケーシング筒(9)の半径方向において外側から内側
へと突出する突き出し板(81)によって形成する。
Description
ドルに接続可能なチャック体と、自身の間にドリリング
工具のための受入部を形成するつかみあごであって、チ
ャック体に対しては回転可能に、軸方向には移動不能に
案内されたネジ切りリングによって、チャック軸に傾斜
して延びる案内受入部中をドリルチャックの開閉のため
に移動可能であるというつかみあごと、ネジ切りリング
の回転によるつかみあごの移動に役立つ締付ケーシング
筒であって、ネジ切りリングの回転の阻止とその解除と
を行うストッパー装置の作動のための、作動の切り替え
・調節用(かじ取り(舵取り))曲がり部を有する締付
ケーシング筒とを備えたドリルチャックに関する。
785041 A1より公知である。EP 078504
1 A1のドリルチャックにおいては、締付ケーシング
筒が、外側の金属カバー筒と、内側の合成樹脂より作ら
れたカバー筒とでもって二部分で形成されている。この
外側カバー筒が、損傷に対して強くて抵抗力のある外面
を得るのに役立つので、ドリリング作業中、または、締
付ケーシング筒を回転させるためにペンチをあてがった
際の損傷が大幅に回避される。他方、内側の、合成樹脂
よりなるカバー筒は、切り替え・調節用曲がり部を構成
するように成形されるものである。このような成形は、
射出成形法により容易に行うことができ、該射出成形法
でもって、複雑な形状を作ることもできる。このような
公知のドリルチャックは、切り替え・調節用曲がり部を
製作するにあたり、内側からの研削加工によって行うと
いう材料、費用、及び、時間の大きな浪費を省くことが
出来る。しかし、2つのケーシング筒を別個に作製して
組み合わせるという点での、比較的大きな無駄を必要と
する。
根底をなす課題は、締付ケーシング筒を有利なコストで
作製することのできる一個の構造とし、かつ、切り替え
・調節用曲がり部の構成とストッパー装置の作動のため
には十分となるように、上記のようなドリルチャックを
構成することである。また、本発明の根底をなすさらな
る課題は、このような締付ケーシング筒の製造方法を提
供することである。
は、装置に関しては、導入部に述べたようなドリルチャ
ックにおいて、切り替え・調節用曲がり部が、金属より
成る締付ケーシング筒の半径方向に外側の側面から内側
へと突き出す突き出し板によって形成されていることに
より解決される。
点は、切り替え・調節用曲がり部をなす構造を締付ケー
シング筒の内部で設ける必要がなく、該締付ケーシング
筒を外側から加工して、切り替え・調節用曲がり部が内
側に形成されるように締付ケーシング筒を変形すること
ができることである。
シング筒に型押しされて成る少なくとも1つのポケット
についての側壁部によって形成される。ポケットは、頑
丈な構造物として形成されているので、締付ケーシング
筒を動かす通常の応力によって変形されるものではない
からである。
ング筒の周方向において互いに対向し合うように配置さ
れて、ストッパー装置の作動のために備えられるなら
ば、つかみあごの移動に必要な回転運動を、ストッパー
装置を作動するのに用いることができるので好都合であ
る。
ちらばって分布するように幾つかのポケットが備えられ
ているなら好都合であるとわかった。該ポケットは、締
付ケーシング筒の回転の際に、大きな回転モーメントを
生じさせることができるように、該ポケット中に指先を
入れるためにも用いられることができる。
ップによって覆われているという可能性も存在する。こ
の場合、合目的には、該キャップが、軸方向からチャッ
ク体に支持される防塵キャップによって形成されてい
る。
にするために、以下のことが想定されている。ストッパ
ー装置が、共軸のリム状に配列された複数のストッパー
用凹部と、少なくとも1つのストッパー部材とより成っ
ていて、該ストッパー部材は、ストッパーバネの力を受
けて切り替え・調節用曲がり部によってストッパー用凹
部中に進入可能である。これらストッパー部材とストッ
パー用凹部とが、ドリルチャックの開放に対応する回転
方向おいてはネジ切りリングの回転を阻止するように傾
斜した歯切り斜面(歯のフランク面)にて互いに当接
し、他の回転方向の回転の際にはストッパー部材をスト
ッパーバネの力に抗してストッパー用凹部から押し出す
ように傾斜した歯切り斜面にて互いに当接する。また、
締付ケーシング筒中に化倒しされて成るポケットのうち
の1つによって、バネの緊張について切り換える切換カ
ム部が設けられている。ここで、好ましくは次のようで
ある。ネジ切りリングが回転不能に、共軸の中間リング
に接続されていて、該中間リングがストッパーバネとス
トッパー部材を支持する。また、該中間リングがストッ
パによって制限された範囲で締付ケーシング筒に対して
回転可能である。
2つの係止位置を有する係止装置が備えられることを特
徴とする。係止バネの係止カム部によって形成される係
止部が一方の係止位置にあるときには、ストッパー部材
がストッパー用凹部に係合し、係止部が他方の係止位置
にあるときには、ストッパー部材の係合が外れ、かつ、
切り替え・調節用曲がり部が両方の係止位置に設けられ
る。
状態において、締付ケーシング筒と中間ケーシング筒と
の相互の回転の連動を確実にする。また、係止装置は、
ドリルチャックが閉じられた状態において、ドリリング
作動中に締付ケーシング筒が自然に中間ケーシング筒に
対して回転してストッパー装置を操作してしまうのを防
ぐ役割をする。特に、ドリルチャックが開放された状態
において、ストッパー部材が挿入された状態へのシフト
を行うことなしに、ネジ切りリングが締付ケーシング筒
の回転に連動されることも保証される。
成樹脂よりなる締付ケーシング筒に比べて、より大きな
質量を有し、新式のドリリング機においては、安全装置
として、スピンドル停止機能が実現されているので、ス
トッパー装置にはより強い負荷がかけられる。このスト
ッパー装置が確実に機能するようにするためには、一つ
のストッパーバネに2つのストッパー部材が配され、ス
トッパー用凹部に同時に係合して共同で動力を伝達する
ように構成される。また、各ストッパー部材には、切換
カム部としてそれぞれ1つのポケットが割り当てられ
る。
縁の歯切面として形成されたストッパー用凹部に達する
なら、該両ストッパー部材が自らの機能を発揮できるの
で、ストッパーバネがストッパー用凹部に対するストッ
パー部材のアライメント(位置合わせや心合わせ)を可
能にする遊びをもって中間リング中に配されているなら
合目的である。または、ストッパー部材が縁の歯切面に
同時の突き当てられるように、バネそのものの弾力性を
用いることも、もちろん可能である。
る観点では、次のようであるなら合目的である。2つの
ストッパー部材がストッパーバネの端部に配されてい
て、ドリルチャックの開放に対応する回転方向において
前方に位置するストッパー部材がストッパー用凹部の側
に折り曲げられていて、他方のストッパー部材は前方の
ストッパー部材に一致する側の歯切り斜面(歯のフラン
ク面)に作用するためにループ状に形成される。
してロック装置の負荷能力の増大に役立つ。係止装置を
作動するのに必要とされる回転モーメントが高められる
からである。
止バネ及びストッパーバネが共通の弓形スプリングによ
って形成されることにより簡易化される。ここで、振動
によって、縁の歯切面へのストッパー部材の係合が損な
われたり、係止装置の応答の限界値がシフトするという
ことを回避するために、弓形スプリングに振動減衰部材
が割り当てられる。該振動減衰部材は、合目的には、弓
形スプリングのバネアームに型押しされてなる波形構造
により形成されている。
ムの冗長設計の典型として、弓形スプリングが幾つか備
えられる。ここで、合目的には、2つの係止バネと2つ
のストッパーバネが周方向において交互に配される。
筒の回転角の制限のために、突き当てストッパが必要で
ある。該突き当てストッパは、締付ケーシング筒の軸方
向前方(ドリリング工具側)の端部に、中間ケーシング
筒に割り当てられた突き当てストッパ部分と連動するた
めの、内側にフランジ形成された突き出し板を備えるこ
とにより、特に簡単に、かつ、安いコストで実現でき
る。
に確実に連動するために、内側にフランジ形成された突
き出し板は、チャック軸に傾斜して延びるか、曲げ形成
されているかの少なくとも一方である。該突き出し板に
は、軸方向に固定してチャック体に配された固定リング
に突き当てるための半径方向に延びる平面が構成されて
いる。
は別の具合に固定することは次のように行うことができ
る。締付ケーシング筒中に、リングクランプのリング曲
がり部を受け入れるためのスリットが打ち抜かれる。リ
ングクランプのリング曲がり部は、中間リングからの軸
方向の支持に役立つ。
ング曲がり部がチャック体に支持されているときに達成
される。
チャックの好ましい作動のために、ドリルチャックの後
方端部にあるグリップケーシング筒が省略可能ならば、
締付ケーシング筒がチャック体をその後方端部に至るま
で覆い、該後方端部において、締付ケーシング筒を、軸
方向にチャック体に固定されたシール板によって固定す
ることが可能である。
た溝に係合するために、シール板に周方向に延び、かつ
半径方向にバネ付勢された舌部が構成されていることに
よって特に簡単に達成されることができる。
シール板の縁に円板カラー部が設けられる。この円板カ
ラー部は、半径方向のバネ作用を得るための複数のカラ
ー部セグメントからなる。この該カラー部セグメント
は、その半径方向外側に曲げられた端部が、締付ケーシ
ング筒に構成された溝中に進入可能である。
よると、切り替え・調節用曲がり部を有するドリルチャ
ック用締付ケーシング筒を作り出す次のような方法によ
って解決される。少なくとも1つの押し型によって、半
径方向に外から内へと向けられた少なくとも1つのポケ
ットが、締付ケーシング筒の周囲で型押し(エンボス)
されて作られる。締付ケーシング筒全体が変形するのを
回避するためには、押し型を締付ケーシング筒に近づけ
る前に、該締付ケーシング筒の中に、内周に当接するよ
うになるシリンダ状ロッド挿入することが想定される。
ここで、シリンダ状ロッドが軸方向において後方から、
ポケットが型押しされるところの直前まで締付ケーシン
グ筒中に挿入するということもできる。しかしながら、
上記シリンダ状ロッドが導き入れられた後に、半径方向
に、内周に当接するまで広げられ、ポケットの型押しの
後に締付ケーシング筒から離れるために半径方向に再び
狭くされるのが好ましい。シリンダ状ロッドは、雌型を
なす具合に、成形されるべきポケットの形状を有する受
入部を有し、該受入部において、押し型が局部的に締付
ケーシング筒の外周を押し込むのである。ポケットを形
作る押し型を半径方向に動かすというのでなくても、軸
方向に向けられた溝ないしは凹部として構成されたポケ
ットを形成すべく、押し型が軸方向から締付ケーシング
筒に押し当てられるのであっても良い。
施例を用いて本発明が詳細に説明される。
リルを受け入れるものであり、それぞれが、同様に不図
示のドリリングスピンドルに接続される1つのチャック
体1を有している。ドリリングスピンドルに接続するた
めに、チャック体1がネジ切り受入部2を有する。該ネ
ジ切り受入部2には、ドリリングスピンドル中を可動に
案内される衝撃部材またはリベッターの衝撃を、工具受
入部4中に保持されるドリルのシャフト端部へと直接伝
えることができるように、軸方向の通路80が前方に連
続していてもよい。ドリルチャックは、ドリルについて
のセンタリング、軸方向の案内、及び締め付けの少なく
ともいずれかを行うつかみあご5を有し、つかみあご5
は、チャック軸3に共軸な工具受入部4中を、チャック
軸3を中心に移動可能である。図面に示す実施例のドリ
ルチャックは、手で締め付けができるものである。実施
例のドリルチャックにおいて、つかみあご5は、チャッ
ク体1中に案内されており、つかみあご歯列6が、ネジ
切りリング8の締付ネジ山に係合している。ネジ切りリ
ング8がつかみあご5を移動させるのに役立つ。該ネジ
切りリング8は、チャック体1に沿った軸方向の移動は
不能に、回転は可能に案内されており、軸方向後方から
玉軸受け22を介してチャック体1により支持されてい
る。場合によっては押圧リング21を介してチャック体
1により支持されている。
るように、ネジ切りリング8の回転位置を固定すること
ができる。そのためには、全体を通じて11が付されて
いてネジ切りリング8とチャック体1との間に構成され
たストッパー装置が作用する。このストッパー装置11
は、チャック体1の側面に複数のストッパー用凹部10
が共軸のリム状に配列されたものと、ネジ切りリング8
の側面にある少なくとも1つのストッパー部材12とよ
り成っている。ストッパー部材12がストッパーバネの
力を受けてストッパー用凹部10に係合する。ここで、
ストッパー部材12と、これを受け入れるストッパー用
凹部10とは、次のような具合に傾斜した歯切り斜面
(歯のフランク面)にて突き当てられている。まず、ス
トッパー部材12とストッパー用凹部10とが、ドリル
チャックを開放する回転方向(矢印14)へのネジ切り
リング8の回転を阻止するような具合に、歯切り斜面が
傾斜されている。また、手で、十分に大きな回転モーメ
ントでもって、逆回転、すなわちドリルチャックを閉鎖
する回転方向(矢印15)へのネジ切りリング8の回転
を行う際には、ストッパー部材12をバネの力に抗して
ストッパー用凹部10から押し出し、一つのストッパー
用凹部10から一つのストッパー用凹部10へとチャッ
ク体1の周囲に沿って滑らせることが出来るような具合
に歯切り斜面が傾斜されている。ドリリング作動中に生
じるドリルチャックの揺れ応力を受けて、ドリルチャッ
クは、矢印15の回転方向には回転が阻止されたままで
ある。このような回転阻止挙動のための歯切れ斜面の種
々の傾斜は、鋸歯形の形態によって容易に得ることがで
きる。ここで、より急勾配の歯切れ斜面が歯の前方立ち
上がり面に対応し、より平べったい歯切れ斜面が歯の背
面に対応している。
10に対する係合状態と、係合が外れた状態との間でシ
フト可能である。そのために、ストッパー部材12が軸
方向に移動不能な共軸の締付ケーシング筒9に沿って、
切り替え・調節用曲がり部35によってシフト可能であ
り、対応して、該締付ケーシング筒9がネジ切りリング
8に対して回転可能である。切り替え・調節用曲がり部
35が突き出し板81により形成される。突き出し板8
1は、金属より成る締付ケーシング筒9の半径方向外側
から内部へと突出するものであり、一つの底板82に接
続している。この底板82は、特には、締付ケーシング
筒9に型押しされてなるポケット83の側壁により形成
される。ここで、締付ケーシング筒9に型押しされてな
るポケット83は、ストッパー部材12のための切換カ
ム部84としての機能を果たす。そのため、ポケット8
3の突き出し板81が、ストッパー装置11を作動させ
るべく、締付ケーシング筒9の周方向に互いに向きあっ
て備えられている。
ーバネには、2つのストッパー部材12が、縁の歯切面
に同時に係合して共同で動力を伝達すべく構成されてい
る。各ストッパー部材12には、1つのポケット83が
切換カム部83として配されている。ここで、ストッパ
ーバネは、ストッパー用凹部10に対するストッパー部
材12のアライメントを可能にする遊びをもって中間リ
ング18中に配されている。二つのストッパー部材12
がストッパーバネの端部に配されている。ここで、ドリ
ルチャックの開放に対応する回転方向(矢印14)にお
いて前方に位置するストッパー部材12がストッパー用
凹部10の側に折り曲げられていて、他方のストッパー
部材12は、前方のストッパー部材12におけると同じ
側の歯切り斜面に作用するためにループ状をなしてい
る。二つのストッパー部材12を、それぞれ別個のスト
ッパーバネに配することも同様に可能である。個々のポ
ケット83が、いずれも、ストッパー部材12のシフト
のための切り替え・調節用曲がり部35の個所として備
えられている(図25,29,30)。
筒9の回転が、両方の回転方向(矢印14,15)で、
係合により制限されている。そのために、ストッパ1
6′,16″が備えられている。ドリルチャックの閉鎖
に対応する回転方向(矢印15)での締付ケーシング筒
9の回転により、ストッパー部材12が、連動を外され
た状態から連動状態に移され、逆に、すなわち、ドリル
チャックの開放に対応する回転方向(矢印14)での締
付ケーシング筒9の回転によって、連動状態から連動を
はずされた状態に移される。
の間に、全体を通して17の符号が付された係止装置が
備えられていいる。この係止装置は、周方向に2つの係
止位置を有している。図面2.1と図面2.2とを比較
すれば明らかなように、一方の係止位置においては、ス
トッパー部材12がストッパー用凹部10に係合した状
態にあり、他方の係止位置においては係合を外された状
態にある。また、係止バネの力により付勢された係止部
38″が、締付ケーシング筒9に配された係止用受入部
17″に、ネジ切りリング8の対応する側で係合してい
る。この係止用受入部17″は、切り替え・調節用曲が
り部35の個所により、また、締付ケーシング筒9に型
押しされてなるポケット83により形成されている。係
止部38″は、特には、係止バネの係止カム部によって
形成されている。ストッパーバネと係止バネとは、図
2.1、図2.2、図5、図7、図9、図23及び図2
4において、共に、一つの弓形スプリング38によって
形成されていいる。ここで、弓形スプリング38は、周
方向にネジ切りリング8に沿って延びていて、ネジ切り
リング8に回転不能に接続されている。弓形スプリング
38は複数個備えられていてもよく(図25)、このよ
うにして係止装置17も複数個形成することができる。
これに代えて、ストッパーバネを備えたストッパー部材
12とは別の、係止装置17の構成の可能性も存在し、
このような係止装置についても、同様に複数設けること
ができ、また、冗長構造として設けることが出来る(図
26、図28、図30)。
を案内するために設けられる共軸の中間リング18を有
する。この中間リング18は、締付ケーシング筒のため
のストッパ16′,16″のネジ切りリング側の部分
と、また弓形スプリング38とを備え、さらに、カラー
部分18′を含んでいる。カラー部分18′は、ネジ切
りリング8における締付ネジを保持する個所を回転不能
に囲んでいる。ここで、ネジ切りリング8における締付
ネジを保持する個所が、周方向に分けられた2つのリン
グ半部からなる。すなわち、先ず1つの孔によって弱め
られた後に折られた各リング半部より成っている。これ
らリング半部は、チャック体1のリング溝中でまとめら
れて、カラー部分18′を通じてチャック体1に、共に
保持される。もちろんのことながら、ネジ切りリング8
が一体として構成されていてもよいが、このことは図面
で更には示されていない。
中間リング18が締付ケーシング筒9の半径方向の案内
のために円形シリンダ状の外面を有し、該外面には、締
付リング9についての対応する円形シリンダ状の内面が
当接している。
9の円形シリンダ状内面は、締付ケーシング筒9に沿っ
た軸方向の全領域にわたって半径が不変であり、後方
(図面における上方、すなわちドリリングスピンドルの
側)のリング端部とネジ切りリング8との間に延びてい
る。したがって、軸方向に分けられずに構成された締付
ケーシング筒9が、軸方向前方(図面における下方、す
なわちドリル受け入れ側)からチャック体1を覆うよう
に、完成後にチャック体1に取り付けられたネジ切りリ
ング8に被せ込まれる。そして、締付ケーシング筒9
は、被せ込まれた終端の位置で、軸方向に固定される。
前方への軸方向移動に対する締付ケーシング筒9の固定
は、中間リング18のところで、または、チャック体1
に接するネジ切りリング8より軸方向後方の領域にて、
例えば、チャック体1に接続されたシール板85のとこ
ろで行うことができる。このシール板85は、その後方
のリング端部の領域において締付ケーシング筒9の半径
方向の案内にも寄与することができる。詳細には、シー
ル板85において、周方向に延びていて半径方向にバネ
付勢された舌部86が、締付ケーシング筒9に構成され
た溝87に係合するように構成されている(図11、図
12)。
は、シール板85の縁に、円板カラー部88が形成され
る。この円板カラー部88は半径方向のバネ作用の達成
のために複数のカラー部セグメント89によって形成さ
れている。これらカラー部セグメント89の端部90
は、半径方向外側に曲げられて、溝87中への入り込み
が可能となっている。
の軸方向の固定について、締付ケーシング筒9に打ち抜
かれたスリット91により行うものを示している。ここ
で、スリット91は、中間リング18からの軸方向の支
持に役立つ、リングクランプ93のリング曲がり部92
を受け入れるものである。このリング曲がり部92はチ
ャック体1に支持されていてもよい(図21)。図15
には、シール板85と締付ケーシング筒9とを、押し込
みにより嵌着することが示されている。押し込みによる
嵌着のために、締付ケーシング筒9における軸方向後方
端部がフランジをなすように折り曲げられている。
付ケーシング筒9に対して自由に回転可能な突き当てス
トッパリング50が備えられていて、該リングはチャッ
ク体1において軸方向に移動不能に、かつ、回転可能に
取付けられている。そのために、突き当てストッパリン
グ50は軸方向後方からチャック体1のリングショルダ
51により保持され、また、軸方向前方からバネリング
(止め輪)52により保持される。このバネリング52
はチャック体1のリング溝に嵌め込まれている。突き当
てストッパリング50は、壁に通し孔を開ける際に締付
ケーシング筒9が壁に押し当てられてこれにより制動さ
れることを防ぐ。このことから、ドリルチャックがきち
っと締められて、苦労してのみ再び開かれることとな
る。また、突き当てストッパリング50は、前方からの
比較的大きな軸方向の負荷から締付ケーシング筒9を保
護するので、後方での締付ケーシング筒9の軸方向の支
持に対しては、対応してわずかな負荷を与える。また、
突き当てストッパリング50がキャップ51ないしは防
塵キャップとして利用可能であり、このキャップは切り
替え・調節用曲がり部35を覆うものである。
の間の回転制限のための突き当てストッパ16′,1
6″のために、実施例において全体を通して29の符号
が付された突き当てストッパ部と、該突き当て突き当て
ストッパ部29を受け入れる空隙30が備えられる。こ
こで、該突き当てストッパ部29は、回転ストローク
(行程)の終点に至るごとに、空隙30を周方向から画
する2つの面16′,16″の一方に打ち当たるように
なる。実施例においては、それぞれ3つの突き当てスト
ッパ部29及び空隙30が、ドリルチャックの周囲にわ
たって均一に分布するように配されている。
リング18における一区画の壁部分として構成されてい
てよい。この一区画の壁部分は、中間リング18の前方
端縁から軸方向に前方へと、締付ケーシング筒9の内壁
面上に形成された空隙30中に突出する。空隙は、締付
ケーシング筒9にあって、曲げられて傾斜して延びる突
き出し板94の間にあっても良い。このためには、突き
出し板94の縁が内側へとフランジ状に折り曲げられる
(図8〜図10)。
ネアーム36を形成していて、バネアーム36の自由端
にストッパー部材12を有している。長く延ばされたバ
ネアーム36のバネ特性が弱すぎるものとなるの防ぐた
めに、図22のドリルチャックにおいては、波状構造1
00からなる振動減衰部材101として形成されてい
る。ストッパー部材12の係合状態においては、バネア
ーム36が、ストッパー部材12から距離をおいたとこ
ろで切り替え・調節用曲がり部35に当接する。この当
接により、バネアーム36は、ストッパー部材12のと
ころで、少なくともストッパー用凹部10へのストッパ
ー部材の係合深さだけ、押し込まれることができる。こ
のようにして、チャックをきちっと締める際には、スト
ッパー部材12がリム状をなす複数のストッパー用凹部
10のところを滑って動くことができる。弓形スプリン
グ38には、周方向に互いに距離をおいて2つの突起3
8′,38″が備えられる。これらのうち、ストッパー
部材側の突起38′は、切り替え・調節用曲がり部35
に対するバネアーム36の当接を実現するものであり、
他方の突起38″は、係止装置17の係止部38″ない
しは係止カム部38″を形成する。突起38′,38″
はそれぞれ、弓形スプリング38における外向湾曲部の
形で与えられている。
トッパー部材12がストッパー用凹部10における係合
をはずされた状態に保たれる。一方、制動状態において
は、該ストッパー部材は切り替え・調節用曲がり部35
によりストッパー用凹部10中に押し入れられねばなら
ない。ストッパー用凹部10中でのストッパー部材12
の制動係合がいずれの場合であっても、弓形スプリング
38のバネ突き出し板34がバネ力を受けて環状ストッ
パー用凹部10に当接するので、中間リング18中にお
おける弓形スプリング38の位置は自動的に調整され
る。この意味で、バネ脚部71も好都合であることが知
られた。ここで、バネ脚部71は、弓形スプリング38
における突起38″とは反対側の端部により形成され、
同様に、リム状をなすストッパー用凹部10にバネ力で
もって当接する。チャック体1に当接する両方のバネ突
き出し板34とバネ脚部71が更に制動作用を行い、該
作用によって、チャック体1、ネジ切りリング8ないし
は中間リング18、及び、締付ケーシング筒9における
ドリリング作動時に生じる振動が減衰される。
6″、ストッパー装置11、及び、係止装置17が、軸
方向において締付ネジ山の前に配されている。もちろ
ん、これらについて、少なくともそれらのうちの幾つか
を軸方向において締付ネジの後方に備えることは本発明
の枠内にある。特に、本体に固定のスラスト軸受け21
は、ストッパー用凹部10を備えるのに適している。
て、本発明のドリルチャックの機能・作用の面について
簡単に説明する。
のドリルチャックを示している。バネアーム36が半径
方向において外へと移動させられ、その結果、ストッパ
ー部材12はストッパー用凹部10の外に位置する。係
止用受入部17″中に係合する係止突起38″が中間リ
ング18と締付ケーシング筒9との相対回転を防ぐの
で、中間リング18を覆う締付ケーシング筒9を回転さ
せる際に、ネジ切りリング8は、ドリルチャックが開い
ている限りにおいて、チャック体1に対して自由に回転
させることができる。ドリルチャックの工具受入部4中
にドリルシャフトがあり、締付ケーシング筒9が矢印1
5の方向、すなわち、チャックの閉鎖の方向に回転させ
られると、先ず、ネジ切りリング8の連動は、上述のよ
うに、つかみあご5が工具シャフトに当接するまで行わ
れる。当接した際には、締付ケーシング筒9がネジ切り
リング8をその後に連動させることがもはや不可能なの
で、締付ケーシング筒9の中間リング18に対する位置
は、係止装置17に打ち勝って、図2.2に示された状
態へと移される。
切り替え・調節用曲がり部35は、バネアーム36を半
径方向内側へと押圧するのであり、これによりストッパ
ー部材12を押圧してストッパー用凹部10に係合した
状態にする。このようにして、チャック体1に対するネ
ジ切りリング8の矢印14の方向の回転が阻まれてお
り、これによりドリルチャックの不所望の開放が阻まれ
ている。しかしながら、ドリルチャックを、さらに、よ
りしっかりと締めることができる。すなわち、チャック
体1に対して締付ケーシング筒9を矢印15の方向に回
転させることができる。このとき、締付ケーシング筒9
が、ストッパ16″により中間リング18を矢印15の
方向に締め込むのであり、これにより、ネジ切りリング
8をも矢印15の方向に締め込むのである。締め付けら
れたチャックを緩めて開放させるためには(図2.
2)、先ず締付ケーシング筒9が矢印14の方向に回転
させられる。この際、先ず、係止装置17が締め付け前
の状態にシフトされて、突き当てストッパ部29が空隙
30中に移動され、同時に切り替え・調節用曲がり部3
5がバネアーム36を開放する。その結果、バネアーム
36は、ストッパー部材12がストッパー用凹部10か
ら出されてしまうまで、バネアーム36のバネ力に基づ
き半径方向外側へと移動することができる。
トッパ16′を介して、ネジ切りリング8が連動させら
れ、このことによって、ドリルチャックがゆるめられて
開放される。結果において、本発明のドリルチャックの
操作のためには、チャック体1に対する締付ケーシング
筒9の回転作動のみが必要である。すなわち、チャック
体1がドリリングスピンドルにより保持されているか、
または逆に、締付ケーシング筒9が手で固定されてい
て、チャック体1がドリリングスピンドルによって回転
させられるならば、片手による操作のみを必要とするの
である。そのため、締付ケーシング筒9が、軸方向後方
のチャック端部に至るまで、実際上ドリルチャックの全
長にわたって軸方向に延びているものであって、この上
で、外からアクセス可能なチャックハンドルを一つだけ
設けておくというのであっても良い。
グスピンドルから独立しても操作できることが望まれる
なら、シール板85をチャック体1のための保持リング
40の形に構成するのが好ましい。このとき、該保持リ
ング40は回転不能にチャック体1に接続されていなけ
ればならない。
ッパー部材12の移動に必要な切り替え・調節用曲がり
部35を締付ケーシング筒9中に構成することを可能に
するためには、該切り替え・調節用曲がり部35が、半
径方向外側から締付ケーシング筒9に対して押し当てら
れる少なくとも1つの押し型によって作られる。ここ
で、突き出し板81が、締付ケーシング筒9の半径方向
外側の面から内側へと突き出して、底板82によって接
続されており、4つの突き出し板81を有する少なくと
も1つのポケット17が構成されている。
形状を保護するために、中空の締付ケーシング筒9中
に、締付ケーシング筒9の内周に当接するようになるシ
リンダ状ロッドが入れられてから、押し型が、半径方向
に外から内へと締付ケーシング筒9に押し当てられて、
ポケット83を成形する。本来のケーシング筒の形状を
なるべく充分に保護するためには、ロッドが、軸方向
に、型押しされてポケット83が作られる個所をまで入
れられ、それから初めて半径方向に内周に当接するまで
広げられる。ロッド中に受入部が構成されていて、この
受入部は、成形されるべきポケット83の形状を有して
いて、雌型の役割をする。この雌型中で押し型が締付ケ
ーシング筒9の材料に成形を加える。ポケット83を形
成した後に、ロッドは径方向に縮められて、締付ケーシ
ング筒9から取り離されることができる。
き出し板81が、移動のために使われるのであるから、
軸方向に配された溝ないしは凹部83′として構成され
たポケット83を形成するような具合に、押し型が軸方
向に締付ケーシング筒9に対して押し当てられるのであ
っても良い。
締付ケーシング筒の内部で設ける必要がなく、該締付ケ
ーシング筒を外側から加工して、切り替え・調節用曲が
り部が内側に形成されるように締付ケーシング筒を変形
することができる。
による締め付け直径が最小であり、ストッパーが利いて
いない状態で示す、軸方向の半断面半側面図である。左
側に軸方向断面、右側に側面図を示す。
分図2.1はストッパーが作動してないチャック状態を
示し、部分図2.2はストッパーが作動したチャック状
態を示す。
る。
1に対応する、軸方向の半断面半側面図である。
に配されたドリルチャックを示す、図1に対応する軸方
向の半断面半側面図である。
る。
に縁が曲げられた締付ケーシング筒とを備えた実施例を
示す、図1に対応する軸方向の半断面半側面図である。
端部にまで達している実施例を示す、図1に対応する軸
方向の半断面半側面図である。
定する実施例を示す、図1に対応する軸方向の半断面半
側面図である。
ある。
示す半断面半側面図である。
ある。
ンジをなすように縁を曲げられた場合の、図11のドリ
ルチャックについての他の変形例を示す半断面半側面図
である。
体の軸方向後方の端部にて行う、さらに他の変形例を示
す半断面半側面図である。
図である。
た実施例を示す、図1に対応する半断面半側面図であ
る。
ある。
面半側面図である。。
ある。
実施例を示す、図2.2に対応する断面図である。
バネが備えられた変形例についての図2.2に対応する
断面図である。
つのストッパーバネが備えられた場合の、図23に対応
する断面図である。
に対応する断面図である。
部を有する一つのバネとが備えられた場合の、図23に
対応する断面図である。
示す断面図である。
形例を示す断面図である。
った受入部 3 チャック軸 4 工具受入部 5 つかみあご 6 つかみあご歯列 8 ネジを切ったリング 9 締付ケーシング筒 10 ストッパー用凹部 11 ストッパー装置 12 ストッパー部材
Claims (33)
- 【請求項1】 ドリリングスピンドルに接続可能なチャ
ック体(1)と、 ドリリング工具のための受入部を相互の間に形成する複
数のつかみあご(5)であって、チャック体(1)に対
しては回転可能に、軸方向には移動不能に案内されたネ
ジ切りリング(8)によって、チャック軸(3)に傾斜
して延びる案内受入部中をドリルチャックの開閉のため
に移動可能であるというつかみあご(5)と、 ネジ切りリング(8)の回転によるつかみあご(5)の
移動に役立つ締付ケーシング筒(9)であって、ネジ切
りリング(8)の回転の阻止とその解除とを行うストッ
パー装置(11)の作動のための切り替え・調節用曲が
り部(35)を有する締付ケーシング筒(9)とを備え
たドリルチャックにおいて、 切り替え・調節用曲がり部(35)が突き出し板(8
1)によって形成されていて、この突き出し板(81)
は、金属より成る締付ケーシング筒(9)にあって半径
方向に、外側の面から内側へと突き出していることを特
徴とするドリルチャック。 - 【請求項2】 請求項1に記載のドリルチャックにおい
て、突き出し板(81)が、締付ケーシング筒(9)に
型押しされてなる少なくとも1つのポケット(83)に
おける側壁によって形成されていることを特徴とするド
リルチャック。 - 【請求項3】 請求項1または2に記載のドリルチャッ
クにおいて、ストッパー装置(11)の作動のために、
ポケット(83)の突き出し板(81)が複数備えら
れ、これらが、締付ケーシング筒(9)の周方向にて互
いに対向するように配置されることを特徴とするドリル
チャック。 - 【請求項4】 請求項2または3に記載のドリルチャッ
クにおいて、幾つかのポケット(83)が、締付ケーシ
ング筒(9)の全周にわたって分布するように配置され
ていることを特徴とするドリルチャック。 - 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載のドリル
チャックにおいて、切り替え・調節用曲がり部(35)
がキャップ(51)によって覆われていることを特徴と
するドリルチャック。 - 【請求項6】 請求項5に記載のドリルチャックにおい
て、キャップ(51)が、軸方向からチャック体(1)
に支持される防塵キャップによって形成されていること
を特徴とするドリルチャック。 - 【請求項7】 請求項1〜6のいずれかに記載のドリル
チャックにおいて、ストッパー装置(11)が、共軸の
リム状をなすように配される複数のストッパー用凹部
(10)と、少なくとも1つのストッパー部材(12)
とよりなり、 ストッパー部材(12)は、ストッパーバネの力を受け
て切り替え・調節用曲がり部(35)によってストッパ
ー用凹部(10)中に進入可能であり、 ストッパー部材(12)とストッパー用凹部(10)と
が、ドリルチャックの開放に対応する回転方向おいては
ネジ切りリング(8)の回転を阻止するように傾斜した
歯切り斜面にて互いに当接し、他の回転方向の回転の際
にはストッパー部材をストッパーバネの力に抗してスト
ッパー用凹部(10)から押し出すように傾斜した歯切
り斜面にて互いに当接し、 締付ケーシング筒(9)に型押しされてなるポケット
(83)の一つが、バネ緊張についての切換カム部(8
4)をなすことを特徴とするドリルチャック。 - 【請求項8】 請求項7に記載のドリルチャックにおい
て、ネジ切りリング(8)が共軸の中間リング(18)
に回転不能に接続され、この中間リング(18)がスト
ッパーバネとストッパー部材(12)を支持しており、 中間リング(18)が、ストッパ(16′,16″)に
よって制限される範囲で締付ケーシング筒(9)に対し
て回転可能であることを特徴とするドリルチャック。 - 【請求項9】 請求項7または8に記載のドリルチャッ
クにおいて、周方向に2つの係止位置を有する係止装置
(17)が備えられ、 係止バネの係止カム部によって形成される係止部(3
8″)が一方の係止位置(17′)にあるときには、ス
トッパー部材(12)がストッパー用凹部(10)中に
係合しており、係止部(38″)が他方の係止位置(1
7″)にあるときには、ストッパー部材(12)の係合
が外れており、 切り替え・調節用曲がり部(35)が両方の係止位置
(17′,17″)に設けられていることを特徴とする
ドリルチャック。 - 【請求項10】 請求項9に記載のドリルチャックにお
いて、一つのストッパーバネに、2つのストッパー部材
(12)が、縁の歯切り面に同時に係合して共同で応力
を伝達すべく構成され、 各ストッパー部材には、切換カム部(84)としてそれ
ぞれ1つのポケット(83)が割り当てられていること
を特徴とするドリルチャック。 - 【請求項11】 請求項10に記載のドリルチャックに
おいて、ストッパーバネは、ストッパー用凹部(10)
に対するストッパー部材(12)のアライメントを可能
にする遊びをもって中間リング(18)中に配されてい
ることを特徴とするドリルチャック。 - 【請求項12】 請求項11に記載のドリルチャックに
おいて、2つのストッパー部材(12)が一つのストッ
パーバネの両端に配され、 ドリルチャックの開放に対応する回転方向において前方
に位置するストッパー部材(12)が、ストッパー用凹
部(10)の側に折り曲げられ、 他方のストッパー部材(12)が、前方のストッパー部
材(12)におけると同じ側の歯切り斜面に作用するた
めにループ状をなしていることを特徴とするドリルチャ
ック。 - 【請求項13】 請求項9〜12のいずれかに記載のド
リルチャックにおいて、係止装置(17)が二重に備え
られていることを特徴とするドリルチャック。 - 【請求項14】 請求項13に記載のドリルチャックに
おいて、係止バネとストッパーバネが1つの共通の弓形
スプリング(38)によって形成されていることを特徴
とするドリルチャック。 - 【請求項15】 請求項14に記載のドリルチャックに
おいて、弓形スプリング(38)に振動減衰部材(10
1)が割り当てられていることを特徴とするドリルチャ
ック。 - 【請求項16】 請求項15に記載のドリルチャックに
おいて、振動減衰部材(101)が、弓形スプリング
(38)のバネアーム(36)に型押しされてなる波状
構造(100)によって形成されていることを特徴とす
るドリルチャック。 - 【請求項17】 請求項14〜16のいずれかに記載の
ドリルチャックにおいて、弓形スプリング(38)が複
数備えられていることを特徴とするドリルチャック。 - 【請求項18】 請求項7〜13のいずれかに記載のド
リルチャックにおいて、2つの係止バネと2つのストッ
パーバネが周方向に交互に配されていることを特徴とす
るドリルチャック。 - 【請求項19】 請求項8〜18のいずれかに記載のド
リルチャックにおいて、締付ケーシング筒(9)が、そ
の軸方向前方の端部に突き出し板(94)を有してお
り、該突き出し板(94)は、中間リング(18)に割
り当てられたストッパ部分(29)と組み合わさって動
作するように内側へとフランジ形成されていることを特
徴とするドリルチャック。 - 【請求項20】 請求項19に記載のドリルチャックに
おいて、内側フランジが形成された突き出し板(94)
がチャック軸(3)に対して傾斜して延びていることを
特徴とするドリルチャック。 - 【請求項21】 請求項19または20に記載のドリル
チャックにおいて、内側フランジが形成された突き出し
板(94)が曲がった形状を有することを特徴とするド
リルチャック。 - 【請求項22】 請求項19〜21のいずれかに記載の
ドリルチャックにおいて、突き出し板(94)には、軸
方向に固定してチャック体(1)に配された固定リング
(52)に突き当てるための、半径方向に延びる平面が
形成されていることを特徴とするドリルチャック。 - 【請求項23】 請求項8〜22のいずれかに記載のド
リルチャックにおいて、締付ケーシング筒(9)には、
中間リング(18)からの軸方向の支持に役立つ、リン
グクランプ(93)のリング曲がり部(92)を受け入
れるためにスリット(91)が打ち抜かれていることを
特徴とするドリルチャック。 - 【請求項24】 請求項23に記載のドリルチャックに
おいて、リング曲がり部(92)がチャック体(1)に
支持されていることを特徴とするドリルチャック。 - 【請求項25】 請求項1〜24のいずれかに記載のド
リルチャックにおいて、締付ケーシング筒(9)が、チ
ャック体(1)をその後方端に至るまで覆い、該後方端
においてチャック体(1)に軸方向に固定されたシール
板(85)によって固定されていることを特徴とするド
リルチャック。 - 【請求項26】 請求項25に記載のドリルチャックに
おいて、シール板(85)には、締付ケーシング筒
(9)に設けられた溝(87)に係合すべく、周方向に
延びていて半径方向にバネの利いた舌部(86)が形成
されていることを特徴とするドリルチャック。 - 【請求項27】 請求項25に記載のドリルチャックに
おいて、シール板(85)の縁には円板カラー部(8
8)が設けられ、この円板カラー部(88)は、半径方
向にバネが利くように複数のカラー部セグメント(8
9)からなり、これらカラー部セグメント(89)は、
その半径方向外側へと曲げられた端部(90)を締付ケ
ーシング筒(9)に形成された溝(87)に進入可能に
することを特徴とするドリルチャック。 - 【請求項28】 請求項25に記載のドリルチャックに
おいて、締付ケーシング筒(9)の軸方向後方の端部が
フランジをなすように折り曲げられて、締付ケーシング
筒(9)とシール板(85)とが押し込み嵌着されてい
ることを特徴とするドリルチャック。 - 【請求項29】 ドリルチャックのための、切り替え・
調節用曲がり部を有する締付ケーシング筒(9)を製造
する方法において、押し型によって、半径方向において
外から内へと向けられたポケット(83)が締付ケーシ
ング筒(9)の周囲に型押しされることを特徴とする方
法。 - 【請求項30】 請求項29に記載の方法において、締
付ケーシング筒(9)への父型への接近の前に、該スリ
ーブ中に、内周に当接するようになるシリンダ状ロッド
が入れられることを特徴とする方法。 - 【請求項31】 請求項29に記載の方法において、ロ
ッドは、締付ケーシング筒(9)中に、軸方向後方へ
と、型押しされるポケット(83)の直前に至るまで挿
入されることを特徴とする方法。 - 【請求項32】 請求項30に記載の方法において、ロ
ッドは、挿入後に締付ケーシング筒(9)の内周に当接
するまで半径方向に広げられ、締付ケーシング筒(9)
に半径方向から押し付けられる押し型によりポケット
(83)を型押しした後に、締付ケーシング筒(9)か
らロッドを離すために半径方向において再び狭められ、 ロッドには、雌型をなすような具合に、成形されるポケ
ット(83)の形状を有する受入部が備えられ、該受入
部中に、押し型が局部的に締付ケーシング筒(9)の外
面に型押しを行うことを特徴とする方法。 - 【請求項33】 請求項29〜32のいずれかに記載の
方法において、軸方向に向いた溝(83′)として構成
されたポケット(83)を形成するために、押し型が、
軸方向から締付ケーシング筒(9)に押し付けられるこ
とを特徴とする方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000245692A JP4681716B2 (ja) | 2000-08-14 | 2000-08-14 | 切り替え・調節用曲がり部を有する締付ケーシング筒を備えたドリルチャック |
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- 2000-08-14 JP JP2000245692A patent/JP4681716B2/ja not_active Expired - Fee Related
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