JP2002049065A - 振れ検出装置、光学装置、カメラシステム及び交換レンズ - Google Patents

振れ検出装置、光学装置、カメラシステム及び交換レンズ

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JP2002049065A
JP2002049065A JP2000233831A JP2000233831A JP2002049065A JP 2002049065 A JP2002049065 A JP 2002049065A JP 2000233831 A JP2000233831 A JP 2000233831A JP 2000233831 A JP2000233831 A JP 2000233831A JP 2002049065 A JP2002049065 A JP 2002049065A
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Hiroyuki Tomita
博之 富田
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  • Adjustment Of Camera Lenses (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 固定状態と手持ち状態との判定を効率よく行
い、手持ち時でも、三脚取り付け時でも、使用者に不快
感を与えない。 【解決手段】 ブレ補正カメラの支持状態を振動検出信
号から判定し、判定結果を出力する支持状態判定部40
を備え、この支持状態判定部40は、カメラの支持状態
が手持ちであることを検出する手持ち状態検出部43
と、その支持状態が支持部材に固定されていることを検
出する固定状態検出部41とを有し、手持ち状態検出部
43又は固定態検出部41の検出結果に基づいて、支持
状態を判定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、双眼鏡等の光学装
置やカメラ等の撮影装置における手振れ等による振動を
検出する振れ検出装置と、それを内蔵した光学装置、カ
メラシステム及び交換レンズに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図6は、振れ検出装置を含んだブレ補正
装置の基本的な構成を示すブロック図である。この図を
用いて、ブレ補正装置のメカニズムを説明する。まず、
角速度センサ10は、カメラに加えられた振れを検出す
るセンサである。角速度センサ10は、通常コリオリ力
を検出する圧電振動式角速度センサを用いる。角速度セ
ンサ10の出力は、基準値演算部52へ送信される。基
準値演算部52は、角速度センサ10の出力より振れの
基準値を演算する部分である。その後に、角速度センサ
10からの振れ信号から基準値を減算し、積分部54へ
送信する。積分部54は、角速度の単位で表されている
振れ信号を時間積分し、カメラの振れ角度に変換する部
分である。
【0003】目標駆動位置演算部56は、積分部54か
ら送られてきた振れ角度情報に、レンズの焦点距離など
の情報を加味し、ブレ補正レンズ80を駆動するための
目標駆動位置情報を演算する。駆動信号演算部58は、
目標駆動位置演算部56からの目標駆動位置情報に応じ
てブレ補正レンズ80を動かすために、目標駆動位置情
報と現在のブレ補正レンズ80の位置情報との差をと
り、コイル73へ駆動電流を流す。
【0004】アクチュエータ70Aは、ブレ補正レンズ
80を動かすためものであり、ヨーク71、マグネット
72、コイル73等から構成されている。コイル73
は、ヨーク71とマグネット72により形成される磁気
回路内に置かれており、コイル73に電流を流すと、フ
レミングの左手の法則により、アクチュエータ70に力
が発生する。コイル73は、図6に示すように、ブレ補
正レンズ80を収めている鏡筒82に取り付けられてい
る。ブレ補正レンズ80及び鏡筒82は、光軸Iに垂直
な方向に動くことができるような構造となっているの
で、コイル73に電流を流すことにより、ブレ補正レン
ズ80を光軸Iに垂直な方向に駆動させることが可能と
なる。
【0005】光学的位置検出装置70Bは、ブレ補正レ
ンズ80の動きをモニタするためのものであり、赤外線
発光ダイオード(以下、IRED)74、スリット板7
5、スリット76、PSD(Position Sensitive Device
)77等により構成されている。IRED74が発光し
た光は、まず、スリット76を通過することにより、光
線の幅を絞られ、PSD77へ到達する。PSD77
は、その受光面上の光の位置に応じた信号を出力する素
子である。スリット板75は、図6に示すとおり、鏡筒
82に取り付けられているので、ブレ補正レンズ80の
動きがスリット76の動きとなり、PSD77の受光面
上の光の動きとなる。従って、PSD77の受光面上の
光の位置がブレ補正レンズ80の位置と等価となる。P
SD77により検出された信号は、位置信号78として
フィードバックされる。
【0006】このようなブレ補正装置は、主に、カメラ
などの撮影装置や双眼鏡などの光学装置に内蔵される。
これらの光学機器が手持ちで使用されているときは、使
用者の手振れによるブレを補正するのに有効である。し
かし、三脚などに固定されたときのように、光学機器が
振動しない状況では、ブレ補正装置を作動させる必要は
ない。これは、ブレ補正装置を作動させると、電源の消
耗がより多くなることや、角速度センサの出力ノイズ等
により、ブレ補正装置が不要に動作してしまって、却っ
て、像がブレてしまう等の理由があるためである。
【0007】そのため、ブレ補正装置が三脚などに固定
されているか、それとも手持ちであるかを判定する手法
がいくつか提案されている。例えば、特開平9−304
802や特開平5−53168には、三脚取り付け部に
スイッチを取り付けることにより、装置が固定されてい
るか否かを判定する方法が記述されている。また、特開
平10−161172や特開平11−38461、特開
平11−64911では、振れ検出センサの出力の大き
さや周波数によって、固定されているか否かを判定する
方法が記述されている。いずれの場合も、三脚固定と判
定されたときは、ブレ補正を停止するか、又は、手持ち
時よりもブレ補正制御を抑制するといった処理がなされ
ている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述した従来
の判定方法によると、以下のような問題が発生する恐れ
があった。 (a)センサ出力の周波数や大きさのみで支持状態を判
定する場合に、手持ち状態での振れがたまたま小さくな
ったときに、三脚に固定されているものと誤って判定し
てしまう場合が生ずる恐れがある。ブレ補正機能を内蔵
した光学機器は、その性質から手持ちで使用される場合
が多いと考えられるので、このような状態があまり発生
するのは好ましくない。
【0009】(b)一方、角速度センサの出力には、ド
リフト成分(センサは完全に静止しているにもかかわら
ず、出力が変動する)が含まれている。そのため、三脚
などに固定してブレ補正装置を動作させると、ドリフト
成分によりブレ補正レンズが不要な動作をしてしまい、
かえって像が悪くなる恐れがある。特に、このドリフト
は、センサの電源が投入された直後に大きくなるので、
三脚等に固定されている支持状態は至急認識される必要
がある。しかし、人間の手振れは、3〜5Hzの周波数
が支配的であるので、センサ出力の周波数や大きさで支
持状態を検出する場合に、ある程度の時間を要すること
は避けられない。
【0010】(c)カメラが三脚に固定されていても、
構図の調整などでカメラがパンニングされる場合が発生
する。その場合には、パンニング中に手持ち判定となる
ことは仕方がないが、パンニングが終了した後は、判定
を速やかに固定状態に戻す必要がある。しかし、あまり
固定状態判定に戻しやすくすると、(a)で説明したよ
うに、手持ち状態であるにも関わらず、固定状態と誤っ
て判定する場合がさらに起こりやすくなる恐れがある。
【0011】本発明の目的は、このような課題を解決し
て、固定状態と手持ち状態との判定を効率よく行い、手
持ち時でも、三脚取り付け時でも、使用者に不快感を与
えない振れ検出装置、光学装置、カメラシステム及び交
換レンズを提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、請求項1の発明は、振動を検出し、振動検出信号を
出力する振動検出部(10)と、前記振動検出信号に基
づいて、前記振動検出部を含む装置の支持状態が安定支
持状態か非安定支持状態かを判定して、その判定結果を
出力する支持状態判定部(40)とを有する振れ検出装
置において、前記支持状態判定部は、前記安定支持状態
の検出を行う安定支持状態検出部(41)と、その安定
支持状態検出部とは独立して前記非安定支持状態の検出
を行う非安定支持状態検出部(43)とを有し、前記安
定支持状態検出部の検出結果又は前記非安定支持状態検
出部の検出結果に基づいて、支持状態を判定することを
特徴とする振れ検出装置である。
【0013】請求項2の発明は、請求項1に記載の振れ
検出装置において、前記支持状態判定部は、前記安定支
持状態検出部の検出結果に基づく判定と、前記非安定支
持状態検出部の検出結果に基づく判定とを、交互に行う
ことを特徴とする振れ検出装置である。
【0014】請求項3の発明は、請求項2に記載の振れ
検出装置において、前記支持状態判定部は、前記安定支
持状態検出部の検出結果に基づく判定と、前記非安定支
持状態検出部の検出結果に基づく判定とを、連続して行
うことを特徴とする振れ検出装置である。
【0015】請求項4の発明は、請求項1から請求項3
までのいずれか1項に記載の振れ検出装置において、前
記支持状態判定部は、前記振動検出が不安定なときに
は、安定支持状態を判定結果として出力することを特徴
とする振れ検出装置である。
【0016】請求項5の発明は、請求項4に記載の振れ
検出装置において、前記支持状態判定部は、前記振動検
出部が前記振動の検出を初めてから所定時間内である場
合に、前記振動検出が不安定なときであると判断するこ
とを特徴とする振れ検出装置である。
【0017】請求項6の発明は、請求項1から請求項5
までのいずれか1項に記載の振れ検出装置において、前
記非安定支持状態検出部は、前記振動検出部を含む装置
がその装置を操作する人によって支持される手持ち状態
を、前記非安定状態として検出し、前記安定支持状態検
出部は、前記振動検出部を含む装置が支持部材に固定さ
れる固定状態を、前記安定状態として検出することを特
徴とする振れ検出装置である。
【0018】請求項7の発明は、請求項1から請求項6
までのいずれか1項に記載の振れ検出装置において、前
記非安定支持状態検出部は、前記非安定支持状態の検出
を予め決められた第1時間(T _INTRVL−T _TRIPD )
行い、前記安定支持状態検出部は、前記安定支持状態の
検出を、前記第1時間よりも短い予め決められた第2時
間(T _TRIPD )行うことを特徴とする振れ検出装置で
ある。
【0019】請求項8の発明は、請求項1から請求項7
までのいずれか1項に記載の振れ検出装置と、前記振動
に基づくブレを補正するブレ補正光学系(80)と、前
記ブレ補正光学系を駆動する駆動部(70)と、前記振
動検出信号に基づいて、前記駆動部を制御する制御部
(120)とを含む光学装置である。
【0020】請求項9の発明は、請求項1から請求項7
までのいずれか1項に記載の振れ検出装置と、前記振動
に基づくブレを補正するブレ補正光学系(80)と、前
記ブレ補正光学系を駆動する駆動部(70)と、前記振
動検出信号に基づいて、前記駆動部を制御する制御部
(120)とを含むカメラシステムである。
【0021】請求項10の発明は、請求項9に記載のカ
メラシステムにおいて、前記ブレ補正光学系を通過した
光により結像される撮影像の撮影準備動作を開始する撮
影動作準備スイッチ(SW1)を有し、前記振動検出部
(10)は、前記撮影動作準備スイッチにより前記撮影
準備動作が開始された後に、前記振動の検出を始めるこ
と(S60)を特徴とするカメラシステムである。
【0022】請求項11の発明は、請求項1から請求項
7までのいずれか1項に記載の振れ検出装置と、前記振
動に基づくブレを補正するブレ補正光学系(80)と、
前記ブレ補正光学系を駆動する駆動部(70)と、前記
振動検出信号に基づいて、前記駆動部を制御する制御部
(120)とを含む交換レンズである。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、図面などを参照しながら、
本発明の実施の形態をあげて、さらに詳しく説明する。
図1は、本発明の実施形態における振れ検出装置及び交
換レンズであるレンズ部とカメラボディからなるブレ補
正カメラシステムの概要を示すブロック図である。角速
度センサ10は、レンズ部に設けられており、カメラに
印加された振動を、角速度値で検出するセンサである。
この角速度センサ10は、コリオリ力を利用して角速度
を検出し、検出結果を電圧信号として出力する。角速度
センサ10xは、図中X軸方向の角度ブレを検出し、角
速度センサ10yは、図中Y軸方向の角度ブレを検出す
るためのセンサである。角速度センサ10x,10y
は、互いに異なる軸方向に配置することにより、カメラ
の振動を2次元で検出することが可能となる。この角速
度センサ10で出力された電圧信号は、増幅部20に送
信される。なお、角速度センサ10は、後述する電源供
給部140より電源が供給されている間のみ、角速度の
検出が可能となる。
【0024】なお、以下、図1において、X軸方向の回
路にx,Y軸方向の回路にyの添え字を付して図示する
が、各々方向で同様な処理をする場合には、添え字を除
いて、重複する説明を省略する。
【0025】増幅部20は、角速度センサ10の出力を
増幅する部分である。角速度センサ10は、一般的に出
力が小さいので、そのまま、A/D変換器30によって
ディジタル化して、マイコン内で処理しようとしても、
角速度値の分解能が低すぎて(1ビットあたりの角速度
値が大きすぎて)、正確な振動検出をすることができ
ず、ブレ補正精度を上げることができない。このため
に、A/D変換器30に入力する前に、あらかじめ角速
度信号を増幅しておくことにより、マイコン内での分解
能を上げることができ、ブレ補正精度を上げることがで
きる。増幅部20x,20yは、角速度センサ10x,
10yにそれぞれ対応して2つ設けられている。なお、
増幅部20は、増幅だけではなく、さらに、センサ出力
の高周波成分を低減するローパスフィルターの機能を入
れてもよい。そして、増幅部20で増幅した角速度信号
(以下、振れ検出信号)は、A/D変換器30へ送信さ
れる。
【0026】A/D変換器30は、増幅部20から送ら
れてきたアナログの振れ検出信号をディジタル信号に変
換するためのものである。振れ検出信号をディジタル信
号に変換することによって、マイコン120内での演算
処理が可能となる。なお、この図1では、A/D変換器
30は、マイコン120に内蔵されているものを使用す
ることを前提にしているが、この例に限らず、外付けの
A/D変換器を用いても良い。図1では、増幅部20
x,20yに対応するように、2つのA/D変換器30
x,30yが設けられている。しかし、A/D変換器3
0を1つにして、変換動作を時間的に振り分けるように
してもよい。例えば、増幅部20xの信号を変換した後
に、増幅部20yの信号を変換して、その後に、増幅部
20x,増幅部20y,増幅部20x・・・と変換する
ようにしてもよい。
【0027】支持状態判定部40は、A/D変換器30
x,30yによってディジタル信号に変換された振れ検
出信号に基づいて、カメラの支持状態を判定する部分で
ある。具体的には、カメラが三脚等の何らかの固定手段
に固定されている[以下、固定状態(安定支持状態)]
か、撮影者の手により保持されている[以下、手持ち状
態(非安定支持状態)]かを判定動作する。判定結果
は、駆動信号演算部50に送信される。支持状態の判定
動作及び判定結果の出力は、振れ検出信号が入力されて
いる間、すなわち、角速度センサ10に電源が供給され
ている間は、行い続ける。
【0028】この支持状態判定部40は、半押しタイマ
130がONとなってからの経過時間に応じて動作を変
える。まず、半押しタイマ130がONとなってから所
定の時間が経過するまでは、支持状態の判定を保持す
る。その時間が経過した後は、固定状態を検出するため
の演算及び手持ち状態を検出するための演算を、所定の
周期で繰り返し、その結果に応じて支持状態の判定結果
を出力する。この支持状態判定部40は、その内部構成
の詳細については図2で説明し、その動作の詳細につい
ては図3〜図5で説明する。
【0029】駆動信号演算部50は、A/D変換器30
から送信されてきた振れ検出信号から、ブレ補正レンズ
80を駆動するための駆動信号を演算し、駆動信号を出
力する部分である。この駆動信号演算部50は、まず、
振れ検出信号から基準値を演算し、その基準値を振れ検
出信号値から減算する。それを積分することにより、角
速度信号を角変位信号へと変換し、さらに、ブレ補正レ
ンズ80の駆動信号へと変換する。この駆動信号演算部
50は、例えば、以下に示す演算式に基づいて、駆動信
号の演算を行なう。
【0030】 θ(t) =θ(t-1) +C・[ω(t) −ω0(t)]×α …(1) ここで、式(1)中の各記号は、θ(t) :駆動信号,ω
(t) :振れ検出信号,ω0(t):基準値,t :時間であ
り、Cは、レンズの焦点距離等の条件によって決まる定
数である。
【0031】また、式(1)中のαは、支持状態判定部
40から送られてきた判定結果に応じて、値が変わる変
数であり、手持ち状態か固定状態かで、以下のような値
となる。 手持ち状態:α=1 固定状態:α=0
【0032】このようにすると、ブレ補正レンズ80
は、手持ち状態のときは、角速度センサ10により検出
された振れ情報に基づいて駆動されることになる。すな
わち、撮影者の手振れによるブレを補正することにな
る。一方、固定状態のときには、駆動信号は、一定値に
ホールドされるので、ブレ補正レンズ80は停止するこ
とになる。また、固定状態のときのαの値を0<α<1
とすれば、手持ち状態と判定されているときと比べて、
抑制されたブレ補正駆動をすることになる。ここで、演
算された駆動信号は、D/A変換器60に送信される。
なお、固定状態判定時であっても、駆動信号演算部50
は、基準値の演算や駆動信号の演算は停止しない。これ
は、固定状態判定から手持ち状態判定に変わったとき
に、速やかにブレ補正動作に移れるようにするためであ
る。図1では、A/D変換器30x,30yに対応する
ように、2つの駆動信号演算部50x,50yが設けら
れている。しかし、これを1つにして、駆動信号演算動
作を時間的に振り分けるようにしてもよい。例えば、A
/D変換器30xの信号から駆動信号を演算した後に、
A/D変換器30yの信号からを駆動信号を演算し、そ
の後、A/D変換器30x,A/D変換器30y,A/
D変換器30x・・・と交互に駆動信号を演算するよう
にしてもよい。
【0033】D/A変換器60は、駆動信号算部で演算
された駆動信号(ディジタル信号)をアナログ信号に変
換するためのものである。変換されたアナログ信号は、
駆動部70に送信される。なお、この図1では、D/A
変換器60は、レンズ部に設けられたマイコン120に
内蔵されているものを使用することを前提にしている
が、この例に限らず、マイコン120とは別体のD/A
変換器を用いてもよい。図1では、駆動信号演算部50
x,50yに対応するように、2つのD/A変換器60
x,60yとが設けられている。しかし、D/A変換器
60を1つにして、変換動作を時間的に振り分けるよう
にしてもよい。例えば、駆動信号演算部50xの信号を
変換した後に、駆動信号演算部50yの信号を変換し、
その後に、駆動信号演算部50x,駆動信号演算部50
y,駆動信号演算部50x...と変換するようにして
もよい。
【0034】駆動部70は、レンズ部に設けられてお
り、D/A変換器60から送信されてきた駆動信号(ア
ナログ信号)をもとに、ブレ補正レンズ80を駆動する
部分である。これには、ブレ補正レンズ80を駆動する
ためのアクチュエータや、ブレ補正レンズ80の位置を
検出する位置検出センサ等が含まれる。この駆動部70
は、ブレ補正レンズ80を2次元で駆動する必要がある
ために、図1のように2つ設ける必要がある。
【0035】ブレ補正レンズ80は、撮影装置の結像光
学系に内蔵されており、光軸と略直交する平面内を動く
ことができる単レンズ又は複数枚のレンズより構成され
るレンズ群である。このブレ補正レンズ80は、駆動部
70によって光軸と略直交する方向に駆動され、結像光
学系の光軸Iを偏向させる。
【0036】写真等の像のブレは、手振れ等のカメラに
加えられる振動により、露光中に結像面(フィルム面)
の像が動いてしまうことにより発生する。しかし、図1
に示すようなブレ補正カメラにおいては、角速度センサ
10などの振動検出センサが内蔵されており、その振動
検出センサにより、カメラに加えられた振動を検出する
ことができる。そして、カメラに加えられた振動が検出
されれば、その振動による結像面の像の動きを知ること
ができるので、結像面上の像の動きが止まるように、ブ
レ補正レンズ80を動かすことによって、結像面上の像
の動き、すなわち、ブレを補正することができる。
【0037】ブレ補正モード設定スイッチ90は、ブレ
補正動作のモードを設定するスイッチであり、撮影者が
操作することにより、以下の3つのブレ補正の動作を設
定することができる。このスイッチの設定結果は、電磁
ロック制御部110に送信される。
【0038】(1)ブレ補正OFFモードは、撮影者の
いかなる操作においても、ブレ補正は行わないモードで
ある。 (2)ブレ補正モード1は、半押しタイマ130がON
の間はブレ補正を行うモードである。また、半押しスイ
ッチSW1がOFFとなっても、電磁ロック100がブ
レ補正レンズ80をロックするまでの所定の時間はブレ
補正を行う。 (3)ブレ補正モード2は、露光中のみブレ補正を行
う。半押しスイッチSW1や半押しタイマ130がON
だけではブレ補正は行わないモードである。 このブレ補正モード設定スイッチ90の設定状態は、電
磁ロック制御部110に送信される。
【0039】電磁ロック100は、ブレ補正レンズ80
を定位置に固定するためのロック機構である。この電磁
ロック100がブレ補正レンズ80をロックしている間
は、駆動部70は、ブレ補正レンズ80の駆動を行わな
い。電磁ロック制御部110は、電磁ロック100を制
御する部分であり、ブレ補正モード設定スイッチ90の
設定状態に応じて、以下のように電磁ロック100の制
御を行う。
【0040】(1)ブレ補正OFFモードでは、ブレ補
正レンズ80は、常時ロックしておく。撮影者のいかな
る操作においても、ロックは解除しない。 (2)ブレ補正モード1では、半押しスイッチSW1が
ONとなって、半押しタイマ130がONとなるのと、
同期してロックを解除する。半押しスイッチSW1がO
Nとなっている間は、ロック解除状態を保持する。半押
しスイッチSW1がOFFとなった場合には、OFFと
なってから所定時間内は、ロック解除状態を保持し、所
定時間経過後にブレ補正レンズ80をロックする。 (3)ブレ補正モード2では、全押しスイッチSW2が
ONとなったと略同時にロックを解除する。ミラーのア
ップ、シャッタ幕の走行、ミラーのダウン、給送モータ
駆動等、撮影動作中は、ロック解除状態を保持し、撮影
動作が終了したのと略同時に、ブレ補正レンズ80をロ
ックする。
【0041】マイコン120は、30〜60、110の
各演算/制御部、変換器が組み込まれているマイコンで
ある。この他、不図示のオートフォーカス駆動などの制
御を行うようにしてもよい。なお、この図においては、
30〜60、110の各演算/制御部、変換器はすべ
て、マイコン120に組み込まれていることを前提とし
ているが、別々にしても良い。
【0042】半押しタイマ130は、カメラの半押しス
イッチSW1がONとなったと同時にONとなるタイマ
である。この半押しタイマ130は、半押しスイッチS
W1が押されている間はONのままであり、また、半押
しスイッチSW1がOFFとなってからも、一定時間は
ONのままとなっている。
【0043】電源供給部140は、カメラの半押タイマ
130がONの間は、角速度センサ10を始め、カメラ
内で電源が必要とされるところに、電源を供給し続け
る。また、半押しタイマ130がOFFのときは、電源
の供給は停止する。従って、カメラの半押しタイマ13
0がONの間のみ、角速度センサ10によるカメラの振
動検出が可能となる。
【0044】ミラー駆動モータ150は、電源供給部1
40から電源の供給を受け、必要に応じてミラー160
のアップ、ダウン動作を行うためのモータである。この
モータ150の駆動状態は、支持状態判定部40に送信
される。なお、ミラーアップ/ダウン動作の情報が支持
状態判定部40に送信される形態となっていれば、モー
タのような電磁的アクチュエータではなく、例えば、バ
ネのような機械的な手段を利用してもよい。
【0045】ミラー160は、レンズからの光を不図示
のペンタプリズムおよびファインダに送るための部材で
ある。露光動作時は、このミラー160がアップし、レ
ンズからの光は、フィルム面170に到達する。
【0046】フィルム170は、銀塩フィルムである。
ここでは、銀塩カメラであることを前提としているが、
これに限らず、CCDやC−MOSセンサのようなエリ
アセンサを用いてもよい。
【0047】給送モータ180は、露光終了後、フィル
ムの駒送りをするためのモータである。この給送モータ
180の駆動状態は、支持状態判定部40に送信され
る。なお、撮像媒体にフィルムではなくCCDなどのエ
リアセンサが用いられる場合には、このモータは不必要
となる。
【0048】なお、200は、カメラボディ、190
は、レンズ鏡筒である。これらは、一眼レフカメラのよ
うな交換式でも良いし、コンパクトカメラのような非交
換式でも良い。
【0049】半押しスイッチSW1は、不図示のレリー
ズボタンの半押し動作に連動してONとなるスイッチで
ある。このスイッチSW1がONとなることにより、不
図示の測光部による測光演算、オートフォーカス駆動な
どが開始される。また、半押しタイマ130がOFFで
あった場合には、この半押しスイッチSW1のONに同
期して半押しタイマ130がONとなる。
【0050】全押しスイッチSW2は、不図示のレリー
ズボタンの全押し動作に連動してONとなるスイッチで
ある。このスイッチSW2がONとなることにより、ミ
ラー160のアップ動作、シャッタ機構(不図示)によ
るシャッタの開閉、ミラー160のダウン動作、給送モ
ータ180によるフィルム170の巻き上げなどの一連
の撮影動作が行われる。
【0051】図2は、本実施形態に係るブレ補正カメラ
の支持状態判定部40の内部構成の詳細を示す図であ
る。固定状態検出部(安定支持状態検出部)41は、A
/D変換器30から送られてきた振れ検出信号(ディジ
タル値)を基に、カメラが固定状態にあるか否かを検出
するための演算を行う部分である。この固定状態検出部
41は、支持状態判定部40が手持ち状態と判定してい
る間には、固定状態であるか否かを検出するための演算
を行う。逆に、固定状態の判定になっていれば、それを
保持する動作をする。つまり、手持ち状態から固定状態
への検出は行うが、固定状態から手持ち状態への検出は
行わない、一方通行的な検出を行っている。
【0052】演算の内容は、振れ検出信号の大きさや周
波数をモニタする方法がとられている。例えば、振れ検
出信号が所定の大きさより小さいときや、振れ検出信号
の周波数が低いときは、カメラが固定状態にあると判定
する。この他にも、いくつかの演算方法があるが、ここ
ではどの方法を用いてもよい。ここでの判定結果は、論
理積部47に出力される。
【0053】固定状態検出部41は、X軸方向用の検出
部41x、Y軸方向用の検出部41yがあり、各軸それ
ぞれ独立して演算を行う。また、固定状態検出部41
x,41yは、共に、振れ検出信号切り替え部45によ
り、振れ検出信号が入力されている間のみ動作する。
【0054】手持ち状態検出部(非安定支持状態検出
部)43は、A/D変換器30から送られてきた振れ検
出信号(ディジタル値)を基に、カメラが手持ち状態に
あるか否かを判定するための演算を行う。この手持ち状
態検出部43は、支持状態判定部40が固定状態と判定
している間には、手持ち状態であるか否かを検出するた
めの演算を行う。逆に、手持ち状態判定になってれば、
その判定を保持する動作をする。つまり、固定状態から
手持ち状態への検出は行うが、手持ち状態から固定状態
への検出は行わない、一方通行的な検出を行っている。
【0055】このように、手持ち状態検出時には、「固
定状態→手持ち状態」の検出は行うが「手持ち状態→固
定状態」の検出は行わない。また、前述したように、固
定状態検出時には、「手持ち状態→固定状態」の検出は
行うが「固定状態→手持ち状態」の検出は行わない。そ
のため、ノイズ等により手持ち状態と固定状態とが頻繁
に検出されることが防止される。
【0056】演算の内容は、固定状態検出部41と同様
に、振れ検出信号の大きさや周波数をモニタする方法が
とられている。例えば、振れ検出信号が所定の大きさよ
り大きいときや、振れ検出信号の周波数が高いときは、
カメラが手持ち状態にあると判定する。この他にも、い
くつかの演算方法があるが、ここでは、どの方法を用い
てもよい。ここでの判定結果は、論理積部47に出力さ
れる。
【0057】手持ち状態検出部43も、X軸方向用の検
出部43x、Y軸方向用の検出部43yがあり、各軸そ
れぞれ独立して演算を行う。また、手持ち状態検出部4
3x,43yは、共に、振れ検出信号切り替え部45に
より、振れ検出信号が入力されている間のみ動作する。
【0058】振れ検出信号切り替え部45は、振れ検出
信号の流れを制御するための部分である。この振れ検出
信号切り替え部45も、X軸方向用の切り替え部45x
とY軸方向用の切り替え部45yとがあり、それぞれ
A、B、Cの3つの端子を持っている。この端子A、
B、Cと、A/D変換器30の出力側との接続を制御す
ることにより、振れ検出信号の流れを制御する。A/D
変換器30の出力側がA端子に接続されていれば、振れ
検出信号は、固定状態検出部41に入され、B端子に接
続されていれば、振れ検出信号は、手持ち状態検出部4
2に入力される。また、C端子に接続されているとき
は、振れ検出信号は、どちらにも入力されない。
【0059】振れ検出信号切り替え部45xと45yと
は、固定状態検出部41や手持ち状態検出部43のよう
に、それぞれ独立して制御されることはなく、双方が互
に関係を持って制御される。具体的には、双方ともA端
子接続、双方ともB端子接続、双方ともC端子接続、と
なるように互いに従属して制御される。
【0060】双方ともC端子接続となっているときは、
振れ検出信号は、固定状態検出部41にも、手持ち状態
検出部43にも入力されないので、いずれの検出部4
1,43も動作しない。双方ともA端子接続となってい
るときは、振れ検出信号は、固定状態検出部41x,4
1yに入力される。一方、双方ともB端子接続となって
いるときは、振れ検出信号は、手持ち状態検出部43
x,43yに入力される。このように、振れ検出信号
は、固定状態検出部41か手持ち状態検出部43の何れ
かの一方にしか入力されないので、それらの検出部4
1,43が同時に演算を行うことはない。そのために、
検出部41,43が同時に演出を行なう(固定状態検出
と手持ち状態検出とを同時に行なう)検出に比べ演算量
が少なくなっている。
【0061】振れ検出信号の流れの切り替えは、半押し
タイマ130によって計測される時間に応じて行われ
る。まず、半押しスイッチSW1がONとなり、角速度
センサ10に電源が投入されてから所定の時間が経過す
るまでは、A/D変換器30の出力は、C端子に接続さ
れる。つまり、この間は、固定状態検出も手持ち状態検
出も行わず、また、支持状態判定部40は、固定状態判
定を保持する。
【0062】所定時間経過後は、まず、B端子に接続さ
れ、その状態がしばらく続いた後に、A端子に接続され
る。A端子接続の状態が所定の時間が経過した後に、再
び、B端子接続となり、後は、A端子接続→B端子接続
→A端子接続を繰り返し、固定状態の検出と手持ち状態
の検出とを、交互に周期的に行うことになる。なお、C
端子接続となるのは、半押しタイマ130がONとなっ
てから所定の時間が経過する前のみであり、所定時間が
経過した後は、C端子接続となることはない。
【0063】論理積部47は、2つの固定状態検出部4
1x,41y又は手持ち状態検出部43x,43yから
送られてきた固定状態検出結果から、最終的な支持状態
の判定を行う。ここでは、2つの検出結果の論理積をと
り、その結果を最終的な支持状態判定結果とする。具体
的には、以下のようになる。 X,Y軸ともに手持ち状態の場合:手持ち状態と判定す
る。 X,Y軸いずれか一方が手持ち状態の場合:手持ち状態
と判定する。 X,Y軸ともに固定状態の場合:固定状態と判定する。
【0064】手持ちの状態であれば、X軸,Y軸ともに
振れ検出信号は、ある程度大きくなる。一方、三脚等の
しっかりした土台に固定されていれば、X,Y軸ともに
振れ検出信号値は、小さくなる。一脚に取り付けられた
場合は、片方の軸の振れ検出信号は小さくなるが、もう
片方の振れ検出信号はある程度大きくなる(カメラを横
位置で一脚に取り付けた場合に、手持ちのときと比較し
て、Y軸方向の振れ検出信号は小さくなるが、X軸方向
の振れ検出信号はあまり小さくならない)。よって、上
記のように論理積を取ることによって、一脚に取り付け
られているか、それとも、三脚等に固定されているかを
区別することができる。
【0065】図3は、本実施形態におけるブレ補正カメ
ラの全体の制御の流れを示すフローチャートである。こ
のフローチャートは、カメラのメイン電源(図1では不
図示)がONとなったときに開始され、メイン電源OF
Fと略同時に終了するものであり、メイン電源がONの
間、所定の時間間隔で繰り返される処理である。また、
簡単のために、X軸とY軸の双方に共通する処理につい
ては、1軸分の説明のみにとどめている。なお、このフ
ローチャートは、ブレ補正モード設定スイッチ90がブ
レ補正モード1に設定されていることを前提としてい
る。ブレ補正モード1とブレ補正モード2とで動作が異
なる箇所については、その部分で説明する。
【0066】S10では、半押しスイッチSW1がON
となっているか否かを判定する。ONならばS20へ、
OFFならばS100に進む。S20では、カウンタTs
w1をリセットし、カウント値を0とする。カウンタTsw1
は、半押しスイッチSW1がOFFになってからの経過
時間を計測するためのカウンタであり、カウント値は整
数である。このカウンタは、半押しスイッチSW1がO
Nの間は0のままで、半押しスイッチSW1がOFF
で、かつ、半押しタイマ130がONの間のみ動作す
る。S30では、半押しタイマ130がOFFであるか
否かを判定する。OFFであればS40へ進み、ONで
あればS130へ進む。
【0067】S40では、カウンタT 及びTintvlをリセ
ットし、それぞれのカウント値を0とする。カウンタT
は、半押しタイマがONとなっている時間を計測するた
めのカウンタである。また、カウンタTintvlは、振れ検
出信号切り替え部45の端子の切り替えのタイミングを
モニタするためのカウンタであり、所定の時間毎にリセ
ットされる(詳細は、図4のS300〜S310参
照)。これらのカウンタは、いずれも整数値カウンタで
あり、双方とも半押しタイマ130がONとなったと同
時にカウント動作を開始し、半押しタイマ130がON
の間はカウント動作を続ける。
【0068】S50では、半押しタイマー130をON
にする。S60では、角速度センサ10をONとし、振
動の検出を開始する。この他A/D変換器30による変
換動作も、ここで開始される。S70では、電磁ロック
100を解除し、ブレ補正レンズ80を駆動可能な状態
にする。ただし、ここで電磁ロック100が解除される
のは、ブレ補正モード設定スイッチ90がブレ補正モー
ド1に設定されているときのみである。ブレ補正モード
2に設定されているときは、撮影動作に入ったときに、
電磁ロック100が解除されるため、このステップはス
キップされる。
【0069】S80では、支持状態判定結果を固定状態
にセットする。また、振れ検出信号切り替え部45は、
C端子に接続しておく。S90では、ブレ補正レンズ8
0の駆動を開始する。ただし、ステップS80によって
固定状態判定にセットされているので、駆動信号演算部
50は、ブレ補正レンズ80を定位置制御する。
【0070】S100では、半押しタイマー130がO
Nであるか否かを判定する。ONならばS110へ進
み、OFFならばS10へ戻り、半押しスイッチSW1
の検出を続行する。S110では、このステップに進ん
だ時点で、カメラは、半押しスイッチSW1がOFFで
あり、半押しタイマ130がONの状態になっている。
この状態が継続している時間を計測するので、カウンタ
Tsw1を1つ進める。
【0071】S120では、カウンタTsw1の値がしきい
値T _SW1 よりも小さいか否かを判定する。ここで、し
きい値T _SW1 は、カウンタTsw1の上限を決めるための
定数であり、半押しスイッチSW1がOFFとなってか
ら、半押しタイマ130がOFFとなるまでの時間を決
めるものである。カウンタTsw1がしきい値に満たない場
合、すなわち、肯定判定の場合は、半押しタイマ130
はOFFとせず、S130に進む。一方、カウンタTsw1
がこのしきい値と等しくなった場合、すなわち、このス
テップで否定判定となった場合はS220に進み、半押
しタイマ130をOFFにする処理、及び、半押しタイ
マ130のOFFに伴う処理を行う。
【0072】S130では、角速度センサ10がONの
状態を継続し、振れの検出を行う。A/D変換器30に
よる変換動作も継続する。S140では、このステップ
に進んだ時点で、半押しタイマ130はONとなってい
るので、カウンタT 及びTintvlをそれぞれ1つずつ進め
る。
【0073】S150では、カウンタT の値がしきい値
T _INITよりも小さいか否かを判定する。ここで、しき
い値T _INITは、ステップS80でセットした固定状態
の判定を保持する時間を決めるための定数であり、カウ
ンタT がしきい値T _INITに満たないうちは、支持状態
判定部40は、固定状態判定を保持する。このステップ
で肯定判定となった場合、すなわち、カウンタT がしき
い値に満たない場合は、S160に進み、固定状態判定
を保持する。一方、このステップで否定判定となった場
合、すなわち、カウンタT がしきい値以上となっている
場合はS180へ進む。
【0074】S160では、支持状態判定部40は、固
定状態判定を保持する。振れ検出信号切り替え部45
は、C端子に接続されたままとする。S170では、ブ
レ補正レンズ80の駆動を継続する。ただし、ステップ
S160によって、固定状態判定を保持しているので、
駆動信号演算部50は、ブレ補正レンズ80を定位置制
御するような信号を出力する。
【0075】S180では、カウンタT がしきい値T _
INITに等しいか否かを判定する。肯定判定の場合は、S
190に進み、否定判定の場合は、図4のステップS3
00に進む。このステップに進んだ時点では、カウンタ
T の値は、しきい値T _INIT以上となっているので、固
定状態判定の保持は停止し、手持ち状態検出又は固定状
態検出の演算を行う。それらの演算の流れについては、
図4によって説明する。
【0076】S190では、カウンタTtriを初期化し、
その値をしきい値T _TRIPD に設定する。ここで、しき
い値T _TRIPD は、固定状態検出のための演算、すなわ
ち、固定状態検出部41が連続して動作する時間の上限
を決めるためのしきい値であり、カウンタTtriは、固定
状態検出部41の動作継続時間を計測するためのカウン
タであり、これもカウント値は整数である。ここで、カ
ウンタTtriをしきい値T _TRIPD に設定するのは、図4
のステップS360〜S380に流れを進めるためであ
る。そうすると、半押しタイマ130がONとなってか
ら、所定の時間(T<T _INIT)は、固定状態を保持し、
その保持状態が解除されたと同時(T=T _INIT)に手持
ち状態の検出を開始することになる。
【0077】ステップS220〜S250では、半押し
タイマ130をOFFとするための処理を行う。まず最
初に、S220では、支持状態判定の演算を停止する。
S230では、半押しタイマ130のON中に動作して
いたカウンタの動作をすべて停止する。S240では、
角速度センサ10への電源の供給をストップし、角速度
センサ10をOFFとする。S250では、半押しタイ
マ130をOFFにしてS10に戻り、半押しスイッチ
SW1の状態検出を行う。
【0078】図4は、本実施形態によるブレ補正カメラ
の支持状態判定部40で行われる演算の流れを示すフロ
ーチャートである。S300では、カウンタTintvlがし
きい値T _INTRVLに等しいか否かを判定する。ここで、
しきい値T _INTRVLは、カウンタTintvlの上限値を決め
るためのしきい値である。図2でも説明したように、固
定状態検出部41と手持ち状態検出部43とは、交互に
周期的に動作する。このしきい値T _INTRVLは、その周
期を決定する定数である。
【0079】S310では、カウンタTtri及びTintvlを
リセットし、それぞれのカウント値を0とする。S32
0では、手持ち状態検出のための演算を停止する。つま
り、手持ち状態検出部43の動作を停止する。なお、こ
のステップに進んだ時点で、手持ち状態検出部43が動
作していないときは、このステップは、飛ばしてもよ
い。S330では、固定状態検出のための演算を開始す
る。ここでは、振れ検出切り替え部45をA端子接続と
し、固定状態検出部41の動作を開始させる。
【0080】S340では、カウンタTtriがしきい値T
_TRIPD より小さいか否かを判定する。肯定判定ならば
S350に進み、否定判定ならばS360に進む。S3
50では、固定状態検出のための演算を実行する。つま
り、固定状態検出部41の動作を継続する。
【0081】S360では、カウンタTtriがしきい値T
_TRIPD と等しいか否かを判定する。肯定判定ならばS
370に進み、否定判定ならばS390に進む。S37
0では、固定状態検出のための演算を停止する。つま
り、固定状態検出部41の動作を停止する。このステッ
プとS360とを考慮すると、固定状態検出のための演
算が連続的に行われるのは、時間にしてT _TRIPD 分だ
けということになる。S380では、手持ち状態検出の
ための演算を開始する。ここでは、振れ検出切り替え部
45をB端子に接続し、手持ち状態検出部43の動作を
開始させる。S390では、手持ち状態検出のための演
算を実行する。つまり、手持ち状態検出部43の動作を
継続する。
【0082】S400では、固定状態検出部41又は手
持ち状態検出部43の演算結果が、固定状態を表すもの
か、手持ち状態を表すものかを判定する。手持ち状態を
表している場合には、S410へ進み、固定状態を表し
ている場合には、S420へ進む。S410では、支持
状態判定部40は、手持ち状態と判定する。S420で
は、支持状態判定部40は、固定状態と判定する。な
お、このフローでは、簡単のため1軸分しか図示してい
ないが、本来は2軸で行われている。このステップS4
00〜S420には、それぞれの軸の支持状態検出結果
から、その論理積をとって最終的な支持状態判定結果を
決める動作も含まれる。
【0083】S430では、カウンタTtriを1つ進め
る。S440では、カウンタTsw1がしきい値T _LOCKよ
りも小さいか否かを判定する。ここで、T _LOCKは、半
押しスイッチSW1がOFFとなってから、ブレ補正レ
ンズ80をロックするまでの時間を決めるためのもので
ある。ここで、肯定判定の場合は、S450へ進む。こ
の場合は、電磁ロック100はロック解除状態を保持す
ることになる。一方、否定判定の場合は、S480、S
490へ進み、ブレ補正レンズ80をロックする動作を
行う。
【0084】S450では、固定状態の判定結果をモニ
タする。手持ち状態の場合は、S460に、固定状態の
場合は、S470に進む。S460では、手持ち状態と
なっているので、ブレ補正レンズ80は、角速度センサ
10の出力に基づいて制御される。つまり、像ブレ補正
動作を行う。S470では、固定状態となっているの
で、ブレ補正レンズ80を定位置制御する。つまり、事
実上、像ブレ補正動作は、停止していることになる。
【0085】S480では、ブレ補正レンズ80の駆動
を停止する。S490では、ブレ補正レンズ80をロッ
クする。
【0086】図4のフローでは、ステップS300〜S
430が支持状態判定部40内で行われる演算を表して
いる。これらのステップは、ブレ補正モード1,2のい
ずれに設定されている場合でも実行される。
【0087】図4のフローの特徴を簡単にまとめると、
以下のようになる。 (1)カメラの固定状態の検出は、T _INTRVLを1周期
として行われ、1周期に到達した時点で、カウンタTint
vl及びTtriがリセットされる。 (2)Tintvl≦T _INTRVLかつTtri<T _TRIPD では、
固定状態の検出が行われる。 (3)Tintvl≦T _INTRVLかつTtri≧T _TRIPD では、
手持ち状態の検出が行われる。
【0088】また、手持ち状態の検出動作が行われるた
めには、次の不等式を満足しなければならない。 T _TRIPD <T _INTRVL …(2)
【0089】なお、ブレ補正モード2では、電磁ロック
100のロック/解除動作は、撮影動作に同期して行わ
れる。そのため、ステップS440〜S490が図4に
示す位置で行われるのは、ブレ補正モード1のときのみ
である。ブレ補正モード2のときは、S440〜S49
0のステップは、全押しスイッチSW2がONとなって
からの撮影動作中に行われる。
【0090】図5は、本実施形態に係るブレ補正カメラ
の支持状態判定部40の動作を示すタイムチャートであ
る。 (1)このタイムチャートでは、カメラの初期状態は、
半押しスイッチSW1と、半押しタイマ130の双方が
OFFとなっていることを前提とする。 (2)半押しスイッチSW1がONとなったところで、
半押しタイマ130の動作が開始される。このとき、タ
イマのカウント値はT=0である。
【0091】(3)半押しタイマ130の起動にほぼ同
期して、角速度センサ10に電源が投入され、センサ1
0がONとなる。電磁ロック100も解除され、ブレ補
正レンズ80の制御が開始される。ただし、この時点で
電磁ロック100が解除されるのは、ブレ補正モード1
のときであり、ブレ補正モード2のときには、ここでは
電磁ロック100は解除されない。
【0092】(4)半押しタイマ130のカウント値が
T=0〜t1の間は、支持状態判定部40は、固定状態
判定を保持する。そのため、この間には、駆動信号演算
部50は、ブレ補正レンズ80を定位置制御するような
信号を出力する。ここで、t1=T _INITである。角速
度センサ10は、電源投入直後にドリフトが大きい。そ
のため、カメラを三脚などに固定した状態でブレ補正を
動作させてしまうと、そのドリフトの影響を受けてかえ
って像が悪くなってしまう。しかし、このように電源投
入直後は、強制的に固定状態判定とし、ブレ補正動作を
停止することによって、ドリフトによる像の悪化を防ぐ
ことができる。
【0093】(5)半押しタイマ130のカウント値が
T=t1となったところで、支持状態判定部40内での
支持状態検出のための動作が開始される。T=t1〜t
2の間には、支持状態判定部40は、手持ち状態を検出
するための演算を行う、すなわち手持ち状態検出部43
が動作する。そのため、この区間内では固定状態から手
持ち状態に判定結果が変わることはあっても、手持ち状
態から固定状態に変わることはない。
【0094】(6)T=t2となったところで、手持ち
状態検出のための演算が終了し、固定状態検出のための
演算が開始される。ここで、t2=T _INTRVLである。 (7)T=t2〜t3では、固定状態検出のための演算
を行う、つまり固定状態検出部41が動作する。そのた
め、この区間では、手持ち状態から固定状態に判定結果
が変わることはあっても、固定状態から手持ち状態に変
わることはない。ここで、t3−t2=T _TRIPD であ
る。
【0095】(8)T=t3で固定状態検出のための演
算が終了し、手持ち状態検出のための演算が開始され
る。T=t3〜t4の間は、手持ち状態検出のための演
算が行われる。 (9)T=t4で手持ち状態検出のための演算が終了
し、固定状態検出のための演算が開始される。ここで、
t4−t2=T _INTRVLである。以後、T _INTRVLを周
期として、固定状態検出のための演算と手持ち状態検出
のための演算とを交互に繰り返す。このようにすること
によって、本来は手持ち状態にあるにもかかわらず、固
定状態と誤って判定された場合でも、すぐに、手持ち状
態判定に戻すことができる。また、カメラを三脚に固定
した状態でパンニングされたとしても、固定状態の検出
動作が周期的に行われるので、速やかに固定状態に戻す
ことができる。
【0096】(10)T=t4〜t5で固定状態検出の
ための演算が実行され、T=t5でその演算が終了し、
手持ち状態検出のための演算が開始される。ここで、t
5−t4=T _TRIPD である。 (11)T=t6で半押しスイッチSW1がOFFとな
る。しかし、この時点では、まだ、半押しタイマ130
はOFFとならない。また、電磁ロック100も解除状
態のままである。
【0097】(12)t=t7で電磁ロック100が動
作し、ブレ補正レンズ80がロックされる。ここで、t
7−t6=T _LOCKである。 (13)T=t8で半押しタイマ130がOFFとな
る。半押しタイマ130のOFFに同期して、支持状態
判定部40の動作が終了し、角速度センサ10もOFF
となる。ここで、T=t5〜t8では、手持ち状態検出
のための演算が行われており、t8−t5<T _INTRVL
−T _TRIPD である。
【0098】以上説明したように、本実施形態では、カ
メラの支持状態を検出するときに、 (I)手持ち状態検出と固定状態検出とを交互に周期的
に行う (II)角速度センサの電源が投入されてからしばらくの
間は、固定状態判定を保持するようにした。
【0099】その結果、以下のような効果がある。 (i)角速度センサのドリフトがもっとも大きい部分
(電源投入直後)は、固定状態判定を保持することによ
って、不要な像ブレ補正を行わないようにすることで、
ドリフトによる像の劣化を防ぐことができる。
【0100】(ii)本来は、手持ちの状態であるのに、
固定状態と誤って判定されても、速やかに手持ち状態判
定に戻すことができる。 (iii )カメラが三脚に取り付けられてパンニングされ
たとしても、パンニングが終了したら速やかに固定状態
判定に戻すことができる。
【0101】(iv) 上記(ii),(iii )の2点か
ら、手持ち状態と固定状態とを効率的に検出することが
でき、手持ちの状態でも、三脚などに固定した状態で
も、使用者に不快感を与えることにないブレ補正カメラ
システムを提供することが可能となる。また、それぞれ
の状況においても、ブレのない写真を撮影することが可
能となる。
【0102】(v)なお、手持ち状態検出と固定状態検
出とを同時に動作させないことによって、演算量を軽減
することができる。
【0103】以上説明した実施形態に限定されることな
く、種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明
の均等の範囲内である。例えば、ブレ補正装置の特性か
ら考えると、手持ち状態で使用されることが多いことが
予想される。従って、固定状態検出よりも手持ち状態検
出を優先させた方がよい。従って、「固定状態検出にか
ける時間<手持ち状態検出にかける時間」とした方がよ
い。これを、図5中の記号で表せば、 T _TRIPD <T _INTRVL−T _TRIPD …(3) 又は、 T _INIT<T _INTRVL−T _INIT …(4) この2式で、右辺が手持ち状態検出のための時間、左辺
が固定状態検出のための時間(固定状態を保持する時
間)を表す。
【0104】このように、手持ち状態検出にかける時間
(第1時間)は、固定状態検出にかける時間時間(第2
時間)より長く設定されているために、振れ補正の機能
が作動せず失敗する危険が低減されている。
【0105】また、本実施形態では、フィルムを使用し
た銀塩カメラについて述べているが、これは、CCDな
どを使用したディジタルカメラでもよい。また、カメラ
などの撮影装置に限らず、双眼鏡や望遠鏡などの光学装
置に用いてもよい。
【0106】
【発明の効果】以上詳しく説明したように、本発明によ
れば、固定状態と手持ち状態との判定を効率よく行い、
手持ち時でも、三脚取り付け時でも、使用者に不快感を
与えない、という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態における振れ検出装置及びブ
レ補正カメラの概要を示すブロック図である。
【図2】本実施形態に係るブレ補正カメラの支持状態判
定部40の内部構成の詳細を示す図である。
【図3】本実施形態におけるブレ補正カメラの全体の制
御の流れを示すフローチャートである。
【図4】本実施形態によるブレ補正カメラの支持状態判
定部40で行われる演算の流れを示すフローチャートで
ある。
【図5】本実施形態に係るブレ補正カメラの支持状態判
定部40の動作を示すタイムチャートである。
【図6】従来の振れ検出装置を含んだブレ補正装置の基
本的な構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
10 角速度センサ 20 増幅部 30 A/D変換器 40 支持状態判定部 41 固定状態検出部 43 手持ち状態検出部 45 振れ検出信号切り替え部 47 論理積部 50 駆動信号演算部 60 D/A変換器 70 駆動部 80 ブレ補正レンズ 90 ブレ補正モード設定スイッチ 100 電磁ロック 110 電磁ロック制御部 120 マイコン 130 半押しタイマ 140 電源供給部 150 ミラー駆動モータ 160 ミラー 170 フィルム 180 給送モータ 190 レンズ鏡筒 200 カメラボディ SW1 半押しスイッチ SW2 全押しスイッチ

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 振動を検出し、振動検出信号を出力する
    振動検出部と、 前記振動検出信号に基づいて、前記振動検出部を含む装
    置の支持状態が安定支持状態か非安定支持状態かを判定
    して、その判定結果を出力する支持状態判定部とを有す
    る振れ検出装置において、 前記支持状態判定部は、 前記安定支持状態の検出を行う安定支持状態検出部と、 その安定支持状態検出部とは独立して前記非安定支持状
    態の検出を行う非安定支持状態検出部とを有し、 前記安定支持状態検出部の検出結果又は前記非安定支持
    状態検出部の検出結果に基づいて、支持状態を判定する
    ことを特徴とする振れ検出装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の振れ検出装置におい
    て、 前記支持状態判定部は、前記安定支持状態検出部の検出
    結果に基づく判定と、前記非安定支持状態検出部の検出
    結果に基づく判定とを、交互に行うことを特徴とする振
    れ検出装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の振れ検出装置におい
    て、 前記支持状態判定部は、前記安定支持状態検出部の検出
    結果に基づく判定と、前記非安定支持状態検出部の検出
    結果に基づく判定とを、連続して行うことを特徴とする
    振れ検出装置。
  4. 【請求項4】 請求項1から請求項3までのいずれか1
    項に記載の振れ検出装置において、 前記支持状態判定部は、前記振動検出が不安定なときに
    は、安定支持状態を判定結果として出力することを特徴
    とする振れ検出装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の振れ検出装置におい
    て、 前記支持状態判定部は、前記振動検出部が前記振動の検
    出を初めてから所定時間内である場合に、前記振動検出
    が不安定なときであると判断することを特徴とする振れ
    検出装置。
  6. 【請求項6】 請求項1から請求項5までのいずれか1
    項に記載の振れ検出装置において、 前記非安定支持状態検出部は、前記振動検出部を含む装
    置がその装置を操作する人によって支持される手持ち状
    態を、前記非安定状態として検出し、 前記安定支持状態検出部は、前記振動検出部を含む装置
    が支持部材に固定される固定状態を、前記安定状態とし
    て検出することを特徴とする振れ検出装置。
  7. 【請求項7】 請求項1から請求項6までのいずれか1
    項に記載の振れ検出装置において、 前記非安定支持状態検出部は、前記非安定支持状態の検
    出を予め決められた第1時間行い、 前記安定支持状態検出部は、前記安定支持状態の検出
    を、前記第1時間よりも短い予め決められた第2時間行
    うことを特徴とする振れ検出装置。
  8. 【請求項8】 請求項1から請求項7までのいずれか1
    項に記載の振れ検出装置と、 前記振動に基づくブレを補正するブレ補正光学系と、 前記ブレ補正光学系を駆動する駆動部と、 前記振動検出信号に基づいて、前記駆動部を制御する制
    御部とを含む光学装置。
  9. 【請求項9】 請求項1から請求項7までのいずれか1
    項に記載の振れ検出装置と、 前記振動に基づくブレを補正するブレ補正光学系と、 前記ブレ補正光学系を駆動する駆動部と、 前記振動検出信号に基づいて、前記駆動部を制御する制
    御部とを含むカメラシステム。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載のカメラシステムにお
    いて、前記ブレ補正光学系を通過した光により結像され
    る撮影像の撮影準備動作を開始する撮影動作準備スイッ
    チを有し、 前記振動検出部は、前記撮影動作準備スイッチにより前
    記撮影準備動作が開始された後に、前記振動の検出を始
    めることを特徴とするカメラシステム。
  11. 【請求項11】 請求項1から請求項7までのいずれか
    1項に記載の振れ検出装置と、 前記振動に基づくブレを補正するブレ補正光学系と、 前記ブレ補正光学系を駆動する駆動部と、 前記振動検出信号に基づいて、前記駆動部を制御する制
    御部とを含む交換レンズ。
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