JPH1164914A - ブレ補正装置 - Google Patents

ブレ補正装置

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JPH1164914A
JPH1164914A JP9227970A JP22797097A JPH1164914A JP H1164914 A JPH1164914 A JP H1164914A JP 9227970 A JP9227970 A JP 9227970A JP 22797097 A JP22797097 A JP 22797097A JP H1164914 A JPH1164914 A JP H1164914A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 撮影者に違和感を与えることなくフレーミン
グを行うことができるブレ補正装置を提供する。 【解決手段】 ブレ補正レンズの駆動範囲は、電源投入
直後には、狭い駆動範囲(−L1〜L1)に設定されて
いる。このために、パンニングや構図変更時にブレ補正
レンズが駆動して、ファインダ内の像が動かなくなるの
を防止することができる。また、ブレ補正レンズを駆動
するための理想的な目標駆動位置情報Xが所定時間内に
比較値Xmax を越え、かつ、比較値Xmin を下回ったと
きには、狭い駆動範囲(−L1〜L1)から広い駆動範
囲(−L2〜L2)にブレ補正レンズの可動範囲が変更
する。このために、大きなブレが入力したときには、ブ
レ補正レンズの可動範囲が広がり、ブレを有効に補正す
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カメラ、ビデオ、
双眼鏡などの光学装置におけるブレを補正するブレ補正
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、角速度センサによりカメラの
ブレを検出し、撮影光学系の一部又は全部を構成するブ
レ補正光学系をこのブレを打ち消す方向に駆動すること
によって、フイルム面上の像ブレを補正するブレ補正装
置が知られている。カメラに生ずるブレは、ピッチン
グ、ヨーイング及びローリング運動からなる3自由度の
回転運動と、x軸、y軸及びz軸方向の運動からなる3
自由度の平進運動の6自由度を有している。従来のブレ
補正装置は、通常、ピッチング及びヨーイング運動から
なる2自由度の運動に対してブレを補正している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】カメラに加わるブレ
は、大きくわけて2種類が存在する。一つは、撮影者が
意図していないブレであり、通常、手ブレと呼ばれるブ
レである。この手ブレは、撮影に影響を及ぼすために、
補正する必要がある。もう一つは、撮影者が意図したブ
レであり、例えば、パンニング動作や構図変更である。
パンニング撮影を撮影者が意図した場合において、被写
体を追ってカメラがパンニングしようと始動したとき
に、従来のブレ補正装置は、パンニング動作と手ブレを
区別できないために、始動開始当初にブレ補正動作を行
ってしまう。このために、カメラを横に振り始めたにも
係わらず、ファインダ内の像が動かないという現象が生
じる。
【0004】同様に、構図変更を撮影者が開始したとき
にも、従来のブレ補正装置は、構図変更動作と手ブレを
区別できないために、構図変更動作を補正してしまい構
図変更の動作開始直後にブレ補正光学系を駆動してしま
う。その結果、構図を変更しようと撮影者がカメラを動
かしたにも係わらず、ファインダ上の像が移動しないこ
とになる。可動範囲リミットまでブレ補正光学系が駆動
すると、ブレ補正動作が不可能となるために、この可動
範囲リミットまでブレ補正光学系が駆動した段階で初め
て、ファインダ上の像が動きはじめることになる。以上
の現象は、ブレ補正範囲が広ければ広いほど撮影者には
感じやすくなり、撮影者は、ファインダ上で意図した構
図を取り難くなってしまうという問題があった。一方、
この現象を防ぐために補正範囲を狭くすると、ブレ補正
の効果をファインダ上で確認し難くなってしまうという
問題があった。
【0005】本発明の課題は、撮影者に違和感を与える
ことなくフレーミングを行うことができるブレ補正装置
を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、以下のような
解決手段により、前記課題を解決する。なお、理解を容
易にするために、本発明の実施形態に対応する符号を付
して説明するが、これに限定されるものではない。すな
わち、請求項1の発明は、ブレを検出し、ブレ検出信号
(ω)を出力するブレ検出部(2x,2y)と、ブレを
補正するブレ補正光学系(10)と、前記ブレ補正光学
系を駆動する駆動部(3x,3y)と、前記ブレ補正光
学系の可動範囲を規制する可動範囲規制部(55)とを
含み、前記可動範囲規制部は、前記ブレ検出信号に基づ
いて、前記可動範囲を変更(S160,S230)する
ことを特徴とするブレ補正装置である。
【0007】請求項2の発明は、ブレを検出し、ブレ検
出信号(ω)を出力するブレ検出部(2x,2y)と、
ブレを補正するブレ補正光学系(10)と、前記ブレ補
正光学系を駆動する駆動部(3x,3y)と、前記ブレ
検出信号に基づいて、前記ブレ補正光学系の目標駆動位
置を演算し、目標位置信号(X)を出力する目標駆動位
置演算部(53)と、前記ブレ補正光学系の可動範囲を
規制する可動範囲規制部(55)とを含み、前記可動範
囲規制部は、前記目標位置信号に基づいて、前記可動範
囲を変更(S160,S230)することを特徴とする
ブレ補正装置である。
【0008】請求項3の発明は、請求項1又は請求項2
に記載のブレ補正装置において、前記ブレ検出信号又は
前記目標位置信号と設定値(Xmax ,Xmin )とを比較
する比較部(54)を備え、前記可動範囲規制部は、前
記比較部の比較結果に基づいて、前記可動範囲を狭い範
囲(−L1〜L1)から広い範囲(−L2〜L2)に変
更(S160,S230)することを特徴とするブレ補
正装置である。
【0009】請求項4の発明は、請求項3に記載のブレ
補正装置において、前記ブレ検出信号又は前記目標位置
信号に基づいて、前記駆動部を駆動制御する制御部(5
8)を備え、前記制御部は、前記可動範囲が狭い範囲で
あるときには、この可動範囲の中心(I)又はその近傍
で前記ブレ補正光学系を前記駆動部に駆動させることを
特徴とするブレ補正装置である。
【0010】請求項5の発明は、請求項3又は請求項4
に記載のブレ補正装置において、前記設定値は、最大設
定値(Xmax )と最小設定値(Xmin )とからなり、前
記可動範囲規制部は、前記ブレ検出信号又は前記目標位
置信号が設定時間内に前記最大設定値を越え、かつ、前
記最小設定値を下回ったときには、前記可動範囲を広げ
る(S160,S230)ことを特徴とするブレ補正装
置である。
【0011】請求項6の発明は、請求項3から請求項5
までのいずれか1項に記載のブレ補正装置において、前
記可動範囲規制部は、前記可動範囲を変更(S160,
S230)した後に、前記ブレ検出信号又は前記目標位
置信号が設定時間内に前記最大設定値を越えず、かつ、
前記最小設定値を下回らなかったときには、前記可動範
囲を復帰(S280)することを特徴とするブレ補正装
置である。
【0012】請求項7の発明は、請求項3から請求項6
までのいずれか1項に記載のブレ補正装置において、前
記可動範囲規制部は、撮影動作時(S290)には、前
記可動範囲を広げる(S300)ことを特徴とするブレ
補正装置である。
【0013】請求項8の発明は、請求項1から請求項7
までのいずれか1項に記載のブレ補正装置において、前
記可動範囲は、狭い可動範囲(−L1〜L1)から広い
可動範囲(−L2〜L2)まで複数の範囲を備えること
を特徴とするブレ補正装置である。
【0014】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)以下、図面を参照して、本発明の第1
実施形態について、さらに詳しく説明する。まず、本発
明の第1実施形態に係るブレ補正装置について、ブレ補
正装置を搭載した一眼レフカメラを例に挙げて説明す
る。図1は、本発明の第1実施形態に係るブレ補正装置
を一眼レフカメラに搭載した状態を示す斜視図である。
図2は、本発明の第1実施形態に係るブレ補正装置のブ
ロック図である。
【0015】交換レンズ8は、カメラボディ1に着脱自
在に装着されており、交換レンズ8は、角速度センサ2
x,2yと、ブレ補正レンズ10と、VCM3x,3y
と、位置検出部4x,4yなどを備えている。
【0016】角速度センサ2x,2yは、カメラボディ
1及び交換レンズ8に生ずるブレ運動をモニタするもの
である。角速度センサ2x,2yは、通常、回転により
生ずるコリオリ力を検出する圧電振動式角速度センサが
使用される。角速度センサ2xは、図1に示すように、
カメラボディ1及び交換レンズ8がピッチングを起こし
たときにピッチング方向のブレを角速度情報として検出
する角速度計である。角速度センサ2yは、カメラボデ
ィ1及び交換レンズ8がヨーイングを起こしたときにヨ
ーイング方向のブレを角速度情報として検出する角速度
計である。なお、角速度センサ2x,2yは、同一構造
であり、角速度センサ2yは、図2において図示を省略
する。角速度センサ2xは、高域のノイズ成分及びDC
成分をカットするフィルタ51xに検出した角速度情報
(角速度信号)を出力する。
【0017】ブレ補正CPU5x,5yは、例えば、ブ
レ量を打ち消す方向にブレ補正レンズ10を駆動するた
めに、ブレ補正量に応じた目標駆動位置情報を演算した
り、ボイスコイルモータ(以下、VCMという)3x,
3yの駆動又は駆動停止をPWMドライバ53x,53
yに指示したりする中央処理部である。ブレ補正CPU
5x,5yは、レンズCPU7が送信する焦点距離情報
及びレンズデータ、メインCPU6が送信する被写体距
離情報並びに角速度信号に基づいて、ブレ補正レンズ1
0を目標位置に駆動するための目標駆動位置情報を演算
する。また、ブレ補正CPU5x,5yは、位置検出部
4x,4yが出力する位置検出情報及び演算した目標駆
動位置情報に基づいて、VCM3x,3yを駆動制御す
る。ブレ補正CPU5x,5yには、ON動作によって
ブレ補正装置を起動するブレ補正起動スイッチ14が接
続されている。ブレ補正CPU5x,5yは、フィルタ
51x,51yを通過し、A/Dコンバータ52x,5
2yを介してディジタル化(量子化)した角速度信号を
それぞれ取り込んでいる。ブレ補正CPU5x,5y
は、演算した目標駆動位置情報をPWMドライバ53
x,53yを介してVCM3x,3yにそれぞれ出力す
る。なお、ブレ補正CPU5yは、図2において図示を
省略する。
【0018】レンズCPU7は、例えば、焦点距離情報
やEEPROMから読み出したレンズデータをブレ補正
CPU5x,5yに出力する中央処理部である。レンズ
CPU7には、交換レンズ8に関する種々の固有情報で
あるレンズデータを書き込んだEEPROM71が接続
されている。また、レンズCPU7には、焦点距離に関
する焦点距離情報が入力している。
【0019】ブレ補正レンズ10は、撮影光学系の一部
又は全部を構成し、光軸Iと垂直な方向に駆動すること
によって、ブレを補正するレンズである。ブレ補正レン
ズ10は、その外周部がレンズ枠11の内周部により保
持されている。
【0020】VCM3x,3yは、光軸Iと垂直な平面
内(図中xy平面内)においてブレ補正レンズ10を駆
動するものである。VCM3x,3yは、同一構造であ
り、VCM3yは、図2において図示を省略するととも
に、以下では、VCM3xを中心に説明する。VCM3
xは、取付部材30xに取り付けられたヨーク34x
と、このヨーク34xとの間に磁界を形成するマグネッ
ト32xと、ヨーク34xとマグネット32xとの間に
配置され、レンズ枠11に取り付けられたコイル31x
と、取付部材35xのレンズ枠11側の面に取り付けら
れ、マグネット32xを固定するヨーク33xと、xy
平面内でレンズ枠11を移動自在に支持する図示しない
ワイヤとを備えている。VCM3xは、コイル31xが
通電状態になると、図中矢印方向の力を発生し、ブレ補
正レンズ10を駆動する。なお、VCM3yは、ヨー方
向(x軸方向)の駆動力を発生する。
【0021】位置検出部4x,4yは、光軸Iと垂直な
平面内におけるブレ補正レンズ10の位置をモニタする
ものである。位置検出部4x,4yは、VCM3x,3
yと対向する位置に設けられている。位置検出部4x,
4yは、同一構造であり、位置検出部4yは、図2にお
いて図示を省略する。位置検出部4xは、取付部材40
xに取り付けられたIRED41xと、取付部材44x
に取り付けられた1次元のPSD43xと、IRED4
1xとPSD43xとの間に配置され、かつ、レンズ枠
11の外周部に取り付けられ、IRED41xからの光
束を制限するスリット部材42xとを備えている。位置
検出部4xは、IRED41xから投光され、スリット
部材42xを通してPSD43xに入射する赤外光を検
出する構造となっている。位置検出部4xは、スリット
部材42xが移動することにより、PSD43x上で移
動する光の位置を検出し、ブレ補正レンズ10の実際の
駆動位置を検出する。位置検出部4xは、PSD43x
が出力する位置検出信号(位置検出情報)をA/Dコン
バータ54xを介して、ブレ補正CPU5xに出力す
る。なお、位置検出部4yは、ブレ補正レンズ20のヨ
ー方向(x軸方向)の位置を検出する。
【0022】メインCPU6は、例えば、レリーズスイ
ッチ60のON動作に基づいて、ブレ補正CPU5x,
5yにブレ補正レンズ10の駆動を指示したり、フィル
ム巻き上げ機構部12やシャッタ機構部13を駆動制御
したり、ブレ補正CPU5x,5yに被写体距離情報を
送信したり、第1タイマ62及び第2タイマ63をON
動作したりする中央処理部である。メインCPU6に
は、レリーズスイッチ60と、フィルムを巻き上げるフ
ィルム巻き上げ機構部12と、シャッタを開閉するシャ
ッタ機構部13と、第1タイマ62と、第2タイマ63
とが接続されている。また、メインCPU6には、被写
体までの距離に関する被写体距離情報が入力している。
メインCPU6は、レンズ接点9を介してブレ補正CP
U5x,5yと通信が可能である。
【0023】レリーズスイッチ60は、一連の撮影準備
動作を半押し動作によって開始するとともに、フィルム
巻き上げ機構部12やシャッタ機構部13の駆動などの
撮影動作を全押し動作によって開始するスイッチであ
る。
【0024】つぎに、本発明の第1実施形態に係るブレ
補正装置の角速度情報から目標駆動位置情報への演算方
法を説明する。図3は、本発明の第1実施形態に係るブ
レ補正装置におけるブレ補正CPUの演算部のブロック
図である。以下では、角速度センサ2xが出力した角速
度情報からブレ補正レンズ10をx軸方向に駆動する場
合を例に挙げて説明する。
【0025】角速度=0アルゴリズム50は、角速度セ
ンサ2xの出力信号(角速度情報)ωからその中心値
(ω=0(ゼロ)の値)を算出するものである。カメラ
ボディ1及び交換レンズ8が静止しているときに、角速
度センサ2xの出力信号ωが変動すると、ブレ補正CP
U5xは、カメラボディ1及び交換レンズ8がブレてい
ると誤認し、ブレ補正レンズ10によりブレを補正しよ
うする。このために、角速度センサ2xの出力信号ωの
中心値を角速度=0アルゴリズム50によって算出する
必要がある。角速度=0アルゴリズム50は、算出した
中心値を角速度センサ2xの出力信号ωから減算し、補
正が必要な角速度情報を算出する。角速度情報角速度=
0アルゴリズム50は、移動平均法やディジタルフィル
タなどによって中心値を算出する。
【0026】積分部51は、補正が必要な角速度情報を
角度情報θに積分するためのものである。
【0027】オーバフロー防止テーブル52は、カメラ
ボディ1及び交換レンズ8のブレを同一方向の角速度成
分として角速度センサ2xが長時間検出したときに、積
分のオーバフローを防止するものである。図4は、本発
明の第1実施形態に係るブレ補正装置におけるオーバフ
ロー防止テーブルを示す図である。オーバフロー防止テ
ーブル52は、図4に示すように、積分後の角度情報θ
の大きさに応じて出力信号を発生する。オーバフロー防
止テーブル52は、角度情報が−θ1を越えθ1を下回
るときには、出力信号を発生せずゼロである。一方、オ
ーバフロー防止テーブル52は、角度情報が−θ2以上
−θ1以下であるときには、負の値の信号を出力し、角
度情報がθ1以上θ2以下であるときには、正の値の信
号を出力する。オーバフロー防止テーブル52は、発生
した出力信号を角速度情報から減算してオーバフローを
防止する。なお、オーバフロー防止テーブル52は、露
光動作中には使用されない。角度情報θが飽和しかかっ
ている状況下でオーバフロー防止テーブル52を使用す
ると、その出力信号により角速度情報が変動する。その
結果、ブレ補正CPU5xは、この変動値をカメラボデ
ィ1及び交換レンズ8のブレと誤認識し、ブレ補正レン
ズ10が補正してしまうためである。
【0028】理想目標位置変換部53は、ブレ補正レン
ズ10の理想的な目標駆動位置情報(以下、目標駆動位
置情報という)Xに積分後の角度情報θを変換するもの
である。理想目標位置変換部53は、図3に示すよう
に、焦点距離情報f、ブレ補正係数α及び被写体距離情
報Dに基づいて、目標駆動位置情報Xを演算する。ここ
で、ブレ補正係数αは、ブレ補正レンズ10の駆動量に
対するフィルム面上での補正量の比である。ブレ補正係
数αの値が大きくなればなるほど、ブレ補正レンズ10
の駆動量は、同じブレに対して少なくて済む。また、ブ
レ補正係数αは、焦点距離fの関数で表される。目標駆
動位置情報Xは、被写体が遠いときには、以下の式で表
される。 X=f×θ×β/α(f) ここで、θは、ブレ角度であり、βは、定数である。ま
た、被写体が近いときには、被写体距離情報Dを用いて
ブレ補正量を変更する。理想目標位置変換部53は、演
算した目標駆動位置情報Xをコンパレータ54に出力す
る。
【0029】コンパレータ54は、目標駆動位置情報X
が比較値Xmax ,Xmin を越えた回数をカウントするも
のである。コンパレータ54は、目標駆動位置情報Xを
予め設定した比較値(設定値)Xmax ,Xmin と比較
し、この目標駆動位置情報Xをそのまま出力する。目標
駆動位置情報Xから位置バイアステーブル56の出力信
号を減算した目標駆動位置情報X’は、可動範囲リミッ
タ55に入力する。
【0030】可動範囲リミッタ55は、ブレ補正レンズ
10の駆動範囲(可動範囲)をソフト的に規制するもの
である。可動範囲リミッタ55は、ブレ補正レンズ10
の駆動範囲を機械的に規制する機械的リミットの内側に
設けられている。可動範囲リミッタ55は、コンパレー
タ54の比較結果に基づいて、ソフトリミット値を±L
1から±L2に広げて、ブレ補正レンズ10の可動範囲
を狭い可動範囲(−L1〜L1)から広い可動範囲(−
L2〜L2)に変更する。本発明の実施形態では、ソフ
トリミット値±L2をソフトリミット値±L1の1.5
倍から2倍程度に設定することが好ましい。可動範囲リ
ミッタ55は、目標駆動位置情報X’をPID制御部5
8に出力する。
【0031】図5は、本発明の第1実施形態に係るブレ
補正装置におけるブレ補正CPUの制御部のブロック図
である。PID制御部58は、目標駆動位置情報X’に
基づいて、ブレ補正レンズ10を駆動するようにVCM
3xを制御するものである。PID制御部58は、PS
D43xが出力するブレ補正レンズ10に関する位置検
出情報xを目標駆動位置情報X’から減算した情報に基
づいてVCM3xを制御する。PID制御部58は、そ
の出力信号から2階微分部59の出力信号を減算した信
号を、PWMドライバ53xに出力する。PSD43x
は、PID制御部58を通じて駆動するブレ補正レンズ
10の位置をモニタし、位置バイアステーブル56及び
速度バイアステーブル57に位置検出情報xを出力す
る。
【0032】2階微分部59は、PSD43xが出力す
る位置検出情報xを2階微分して、ブレ補正レンズ10
の加速度を演算するものである。2階微分部59は、そ
の出力信号(2階微分値)をPID制御部58の出力信
号から減算し、ブレ補正レンズ10に過度の動きが生じ
ないようにしている。
【0033】位置バイアステーブル56は、ブレ補正レ
ンズ10の駆動量を可動範囲内に収め、かつ、ブレ補正
レンズ10の速度変動を最小限に抑えるために、ブレ補
正レンズ10の駆動位置を修正するものである。図6
は、本発明の第1実施形態に係るブレ補正装置における
位置バイアステーブルを示す図である。位置バイアステ
ーブル56は、図6に示すように、ブレ補正レンズ10
の位置検出情報xが−x1を越えx1を下回るときに
は、出力信号を発生せずゼロである。一方、位置バイア
ステーブル56は、位置検出情報xが−L以上−x1以
下又はx1以上L以下であるときには、図6に示すよう
な出力信号を発生する。図3に示すように、位置バイア
ステーブル56の出力信号は、コンパレータ54が出力
する目標駆動位置情報Xから減算される。その結果、過
大な目標駆動位置情報Xが可動範囲リミッタ55に入力
しようとするときに、この目標駆動位置情報Xが位置バ
イアステーブル56により歪み、ブレ補正レンズ10が
可動範囲内(−L1〜L1)で駆動する。また、可動範
囲リミット(−L,L)に衝突するような過大なブレが
角速度センサ5xに入力したときに、位置バイアステー
ブル56は、ブレ補正レンズ10の速度変動を最小限に
抑える。
【0034】速度バイアステーブル57は、可動範囲の
中心から偏った位置を中心にブレ補正レンズ10が駆動
しているときに、可動範囲の中心又はその近傍でブレ補
正レンズ10が駆動するように、ブレ補正レンズ10の
駆動速度を修正するものである。図7は、本発明の第1
実施形態に係るブレ補正装置における速度バイアステー
ブルを示す図である。速度バイアステーブル57は、ブ
レ補正レンズ10の位置検出情報xが−x1を越えx1
を下回るときには、出力信号を発生しないが、−L以上
−x1以下又はx1以上L以下であるときには、図7に
示すように、出力信号を発生する。図3に示すように、
速度バイアステーブル57の出力信号は、補正が必要な
角速度情報から減算されて、角速度情報が修正される。
【0035】つぎに、本発明の第1実施形態に係るブレ
補正装置の動作を説明する。図8は、本発明の第1実施
形態に係るブレ補正装置の動作を説明するフローチャー
トである。図9は、本発明の第1実施形態に係るブレ補
正装置の動作を説明する図である。以下では、コンパレ
ータ54と可動範囲リミッタ55の動作を中心として説
明する。ステップ(以下、Sとする)100において、
ソフトリミットが±L1に設定される。レリーズスイッ
チ60が半押し動作すると、メインCPU6は、ブレ補
正CPU5x,5yにブレ補正開始信号を出力し、図示
しない電源供給部が角速度センサ2x,2yなどに電源
を供給する。また、レリーズスイッチ60が半押し動作
に同期して、メインCPU6は、図示しない半押しタイ
マをON動作する。そして、電源投入直後には、可動範
囲リミッタ55のソフトリミット値が±L1に設定され
て、ブレ補正レンズ10の可動範囲が狭い可動範囲(−
L1〜L1)に規制される。
【0036】S110において、ブレ補正が開始され
る。ブレ補正CPU5x,5yは、レンズCPU6のブ
レ補正開始信号に基づいて、一連のブレ補正動作を開始
する。ブレ補正CPU5x,5yは、角速度センサ2
x,2yが出力する角速度情報ωに基づいて、理想目標
位置変換部53により目標駆動位置情報Xを演算する。
図9に示すように、目標駆動位置情報Xは、時間T0
1 の最初の時点では、ブレが小さく、かつ、最小設定
値である比較値Xmin よりも大きく最大設定値である比
較値Xmax よりも小さい。この状態では、ソフトリミッ
ト値は、±L1に設定され、ブレ補正レンズ10の可動
範囲は、狭い可動範囲(−L1〜L1)に規制されてい
る。しかし、可動範囲の中心である光軸I又はその近傍
でブレ補正レンズ10を駆動させても、ブレが小さいた
めにブレ補正効果を十分に得ることができる。
【0037】S120において、第1タイマ62がON
動作する。レリーズスイッチ60の半押し動作に同期し
て、メインCPU6は、第1タイマ62にON動作を指
示する。
【0038】S130において、コンパレータ54は、
目標駆動位置情報Xが比較値Xmaxよりも大きいか否か
を判断する。目標駆動位置情報Xが比較値Xmax よりも
大きいときには、S140に進み、目標駆動位置情報X
が比較値Xmax よりも小さいときには、S200に進
む。
【0039】S140において、第2タイマ63がON
動作する。図9に示すように、ブレ幅が広くなり、目標
駆動位置情報Xが比較値Xmax を越えると同時又は略同
時に、メインCPU6によって第2タイマ63がON動
作する。
【0040】S150において、コンパレータ54は、
目標駆動位置情報Xが比較値Xmaxよりも小さいか否か
を判断する。図9に示すように、第2タイマ63のON
動作中(タイムアウトする前)に目標駆動位置情報Xが
比較値Xmin を下回ったときには、コンパレータ54
は、大きなブレが入力しブレ幅が広くなったと判断し、
S160に進む。一方、目標駆動位置情報Xが比較値X
min よりも大きいときには、S170に進む。
【0041】S160において、ソフトリミットが±L
2に設定される。図9に示すように、目標駆動位置情報
Xは、そのブレ幅が大きくなると、ソフトリミット値±
L1を越えてしまう。その結果、ブレ補正レンズ10の
駆動範囲を狭い可動範囲(−L1〜L1)に設定してい
ると、ブレ補正の効果を得ることができなくなる。コン
パレータ54は、第2タイマ63のON動作中に大きな
ブレが入力したと判断したときには、時間T1 におい
て、可動範囲リミッタ55のソフトリミット値を±L1
から±L2に変更する。このために、狭い可動範囲(−
L1〜L1)から広い可動範囲(−L2〜L2)にブレ
補正レンズ10の可動範囲が変更される。その結果、ソ
フトリミット値を広くすることによって、大きなブレに
も対応が可能となり、ブレ補正効果を十分に得ることが
できる。
【0042】S170において、第2タイマ63がアウ
トしたか否かが判断される。ブレ補正CPU5x,5y
は、第2タイマ63がタイムアウトしたか否かを判断
し、第2タイマ63がタイムアウトしたときには、S1
80に進む。第2タイマ63のON動作中に、目標駆動
位置情報Xが比較値Xmin を下回らなかったときには、
コンパレータ54は、一方向にブレが偏っており、撮影
者による構図変更、パンニング又は角速度センサ2x,
2yのドリフトと判断する。撮影者による構図変更やパ
ンニング時に、ブレ補正レンズ10の可動範囲を広い可
動範囲(−L2〜L2)に変更すると、撮影者の動作に
対して像の動きに遅れが生じて、撮影者に違和感を与え
てしまう。このために、コンパレータ54は、可動範囲
リミッタ55のソフトリミット値を変更しない。第2タ
イマ63がタイムアウトしていないときには、S150
に戻り、コンパレータ54は、目標駆動位置情報Xが比
較値Xmax を下回るか否かを繰り返し判断する。
【0043】S180において、第2タイマ63がOF
F動作して、S190において、第1タイマ62がリセ
ットする。S130において、コンパレータ54は、目
標駆動位置情報Xが比較値Xmax を再び越えるか否かを
繰り返し判断する。
【0044】S200において、コンパレータ54は、
目標駆動位置情報Xが比較値Xminよりも小さいか否か
を判断する。目標駆動位置情報Xが比較値Xmax を越え
ず、かつ、比較値Xmin を下回るときには、S210に
進み、目標駆動位置情報Xが比較値Xmax を越えず、か
つ、比較値Xmin を下回らないときには、S270に進
む。
【0045】S210において、第2タイマ63がON
動作して、S220において、コンパレータ54は、目
標駆動位置情報Xが比較値Xmax よりも大きいか否かを
判断する。目標駆動位置情報Xが比較値Xmax よりも大
きいときには、S230に進む。そして、S230にお
いて、ソフトリミット値を±L1から±L2に設定し
て、大きなブレに対応することができる。一方、目標駆
動位置情報Xが比較値Xmax を下回るときには、S24
0に進む。この場合には、撮影者による構図変更、パン
ニング又は角速度センサ2x,2yのドリフトであるた
めに、可動範囲リミッタ55は、ソフトリミット値を変
更しない。そして、S240において、第2タイマ63
がアウトしたか否かを判断し、第2タイマ63がタイム
アウトしていないときには、S220に戻る。
【0046】S250において、第2タイマ63がOF
F動作して、S260において、第1タイマ62がリセ
ットする。S130において、コンパレータ54は、目
標駆動位置情報Xが比較値Xmax よりも大きいか否かを
繰り返し判断する。
【0047】S270において、第1タイマ62がタイ
ムアウトしたか否かが判断される。ブレ補正CPU5
x,5yは、第1タイマ62がタイムアウトしたか否か
を判断し、第1タイマ62がタイムアウトしたときに
は、S280に進み、第1タイマ62がタイムアウトし
ていないときには、S290に進む。
【0048】S280において、ソフトリミットが±L
1に設定される。可動範囲リミッタ55がソフトリミッ
ト値を±L2に広げている場合であって、第1タイマ6
2のON動作中(タイムアウトする前)に大きなブレが
入力しないときには、可動範囲リミッタ55は、ソフト
リミット値を±L2から±L1に復帰する。パンニング
又は構図変更などがされても撮影者に違和感を生じさせ
ないように、広い可動範囲(−L2〜L2)から狭い可
動範囲(−L1〜L1)にブレ補正レンズ10の可動範
囲が戻される。
【0049】S290において、全押しスイッチがON
動作されたか否かを判断する。全押しスイッチがON動
作したときには、S300に進み、全押しスイッチがO
N動作しなかったときには、S310に進む。
【0050】S300において、ソフトリミットが±L
2に設定される。本フローの途中において、レリーズス
イッチ60が全押し動作されたときには、ソフトリミッ
ト値が±L1から±L2に広げられる。ブレ補正レンズ
10の可動範囲(補正範囲)は、撮影動作時には広いほ
うが撮影結果として優位である。このために、可動範囲
リミッタ55は、ブレ補正レンズ10の可動範囲を狭い
可動範囲(−L1〜L1)から広い可動範囲(−L2〜
L2)に変更して露光に備える。
【0051】S310において、ブレ補正が終了したか
否かが判断される。CPU5x,5yは、ブレ補正起動
スイッチ14のOFF動作又は半押しタイマのタイムア
ウトに基づいて、ブレ補正を終了するか否かを判断し、
ブレ補正を終了するときには本フローを終了する。一
方、ブレ補正起動スイッチ14がOFF動作又は半押し
タイマがタイムアウトしていないときには、S130に
戻り、目標駆動位置情報Xが比較値Xmax よりも大きい
か否かが繰り返し判断される。
【0052】本発明の第1実施形態に係るブレ補正装置
は、電源投入直後には、ブレ補正レンズ10の可動範囲
を可動範囲リミッタ55が狭い可動範囲(−L1〜L
1)に設定している。このために、ブレ補正レンズ10
は、例えば、可動範囲の中心である光軸I又はその近傍
において駆動する。その結果、構図変更やパンニングを
撮影者がしたときに、ブレ補正レンズ10がブレ補正動
作により大きく駆動して、ファインダ内の像が移動しな
かったり、ファインダ内の像が遅れて追従するという問
題を解決することができる。
【0053】また、第2のタイマ63のON動作中に、
目標駆動位置情報Xが最大設定値である比較値Xmax
越え、かつ、最小設定値である比較値Xmin を下回ると
きには、狭い可動範囲(−L1〜L1)から広い可動範
囲(−L2〜L2)に可動範囲リミッタ55が変更して
いる。このために、狭い可動範囲(−L1〜L1)を越
えるような大きなブレが入力するときには、ブレ補正レ
ンズ10の可動範囲を広げて、広い可動範囲(−L2〜
L2)内でブレを補正することができる。
【0054】さらに、広い可動範囲(−L2〜L2)へ
の変更後であって、第1のタイマ62のON動作中に、
目標駆動位置情報Xが比較値Xmax を越えず、かつ、比
較値Xmin を下回らなかったときには、狭い可動範囲
(−L1〜L1)に可動範囲リミッタ55が復帰してい
る。このために、大きなブレが入力していないときに
は、広い可動範囲(−L2〜L2)から狭い可動範囲
(−L1〜L1)に可動範囲リミッタ55が素早く変更
し、撮影者によるパンニングや構図変更に対応すること
ができる。
【0055】(他の実施形態)以上説明した実施形態に
限定されることはなく、種々の変形や変更が可能であっ
て、それらも本発明の均等の範囲内である。例えば、本
発明の第1実施形態に係るブレ補正装置は、オーバフロ
ー防止テーブル52、位置バイアステーブル56及び速
度バイアステーブル57が不連続なテーブルであるが、
これらのテーブルに代えて多項式により演算しても同様
の効果を得ることができる。また、ソフトリミット値
は、±L1と±L2の2値を用いているが、比較値を複
数個設けることによって、狭い可動範囲から広い可動範
囲までブレ補正レンズ10の可動範囲を複数の範囲に変
更することもできる。さらに、ソフトリミット±L2を
省略し、その外側を機械的なリミットとすることもでき
る。
【0056】本発明の第1実施形態に係るブレ補正装置
は、目標駆動位置信号Xと比較値Xmax ,Xmin とをコ
ンパレータ55が比較しているが、これに限定するもの
ではない。例えば、角速度センサ2x,2yの出力信号
と比較値Xmax ,Xmin とを比較し、その比較結果に基
づいて可動範囲リミット55のソフトリミットを変更す
ることもできる。また、本発明の第1実施形態に係るブ
レ補正装置は、一眼レフカメラに搭載した場合を例に挙
げて説明したが、ビデオカメラ、双眼鏡などにも本発明
を適用することができる。
【0057】
【発明の効果】以上詳しく説明したように、本発明によ
れば、可動範囲規制部は、ブレ検出信号又は目標位置信
号に基づいて、可動範囲を変更することができる。この
ために、この可動範囲を最初に狭く設定することによっ
て、撮影者に違和感を与えないフレーミングが可能とな
る。また、可動範囲を広く設定することによって、過大
なブレが生じたときであってもブレ補正の効果を十分に
得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るブレ補正装置を一
眼レフカメラに搭載した状態を示す斜視図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係るブレ補正装置のブ
ロック図である。
【図3】本発明の第1実施形態に係るブレ補正装置にお
けるブレ補正CPUの演算部のブロック図である。
【図4】本発明の第1実施形態に係るブレ補正装置にお
けるオーバフロー防止テーブルを示す図である。
【図5】本発明の第1実施形態に係るブレ補正装置にお
けるブレ補正CPUの制御部のブロック図である。
【図6】本発明の第1実施形態に係るブレ補正装置にお
ける位置バイアステーブルを示す図である。
【図7】本発明の第1実施形態に係るブレ補正装置にお
ける速度バイアステーブルを示す図である。
【図8】本発明の第1実施形態に係るブレ補正装置の動
作を説明するフローチャートである。
【図9】本発明の第1実施形態に係るブレ補正装置の動
作を説明する図である。
【符号の説明】
2x,2y 角速度センサ 3x,3y VCM(ボイスコイルモータ) 5x,5y ブレ補正CPU 10 ブレ補正レンズ 53 理想目標位置変換部 54 コンパレータ 55 可動範囲リミッタ 56 位置バイアステーブル 57 速度バイアステーブル 58 PID制御部 I 光軸 −L1〜L1 狭い可動範囲 −L2〜L2 広い可動範囲 X 目標駆動位置信号 Xmax ,Xmin 比較値 ω 角速度情報

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブレを検出し、ブレ検出信号を出力する
    ブレ検出部と、 ブレを補正するブレ補正光学系と、 前記ブレ補正光学系を駆動する駆動部と、 前記ブレ補正光学系の可動範囲を規制する可動範囲規制
    部とを含み、 前記可動範囲規制部は、前記ブレ検出信号に基づいて、
    前記可動範囲を変更すること、 を特徴とするブレ補正装置。
  2. 【請求項2】 ブレを検出し、ブレ検出信号を出力する
    ブレ検出部と、 ブレを補正するブレ補正光学系と、 前記ブレ補正光学系を駆動する駆動部と、 前記ブレ検出信号に基づいて、前記ブレ補正光学系の目
    標駆動位置を演算し、目標位置信号を出力する目標駆動
    位置演算部と、 前記ブレ補正光学系の可動範囲を規制する可動範囲規制
    部とを含み、 前記可動範囲規制部は、前記目標位置信号に基づいて、
    前記可動範囲を変更すること、 を特徴とするブレ補正装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載のブレ補正
    装置において、 前記ブレ検出信号又は前記目標位置信号と設定値とを比
    較する比較部を備え、 前記可動範囲規制部は、前記比較部の比較結果に基づい
    て、前記可動範囲を狭い範囲から広い範囲に変更するこ
    と、 を特徴とするブレ補正装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のブレ補正装置におい
    て、 前記ブレ検出信号又は前記目標位置信号に基づいて、前
    記駆動部を駆動制御する制御部を備え、 前記制御部は、前記可動範囲が狭い範囲であるときに
    は、この可動範囲の中心又はその近傍で前記ブレ補正光
    学系を前記駆動部に駆動させること、 を特徴とするブレ補正装置。
  5. 【請求項5】 請求項3又は請求項4に記載のブレ補正
    装置において、 前記設定値は、最大設定値と最小設定値とからなり、 前記可動範囲規制部は、前記ブレ検出信号又は前記目標
    位置信号が設定時間内に前記最大設定値を越え、かつ、
    前記最小設定値を下回ったときには、前記可動範囲を広
    げること、 を特徴とするブレ補正装置。
  6. 【請求項6】 請求項3から請求項5までのいずれか1
    項に記載のブレ補正装置において、 前記可動範囲規制部は、前記可動範囲を変更した後に、
    前記ブレ検出信号又は前記目標位置信号が設定時間内に
    前記最大設定値を越えず、かつ、前記最小設定値を下回
    らなかったときには、前記可動範囲を復帰すること、 を特徴とするブレ補正装置。
  7. 【請求項7】 請求項3から請求項6までのいずれか1
    項に記載のブレ補正装置において、 前記可動範囲規制部は、撮影動作時には、前記可動範囲
    を広げること、 を特徴とするブレ補正装置。
  8. 【請求項8】 請求項1から請求項7までのいずれか1
    項に記載のブレ補正装置において、 前記可動範囲は、狭い可動範囲から広い可動範囲まで複
    数の範囲を備えること、 を特徴とするブレ補正装置。
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