JP2002047910A - 消音器 - Google Patents

消音器

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JP2002047910A
JP2002047910A JP2000232827A JP2000232827A JP2002047910A JP 2002047910 A JP2002047910 A JP 2002047910A JP 2000232827 A JP2000232827 A JP 2000232827A JP 2000232827 A JP2000232827 A JP 2000232827A JP 2002047910 A JP2002047910 A JP 2002047910A
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JP
Japan
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inner pipe
small holes
housing
muffler
frequency
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JP2000232827A
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English (en)
Inventor
Masayuki Yokoi
政行 横井
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Sango Co Ltd
Original Assignee
Sango Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高周波の消音性能および低周波の消音性能を
向上させる。 【解決手段】 ハウジング2と、複数の小孔4を形成す
ると共にハウジング2内を貫通して設けられたインナパ
イプ3と、ハウジング2とインナパイプ3により囲まれ
た消音室5に充填された吸音材6とを備える。複数の小
孔4はインナパイプ3の一端側に偏在して設けられてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は消音器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、内燃機関用の消音器として、図4
に示すように、インナパイプ101とアウタパイプ10
2により形成された低周波共鳴室103と、前記インナ
パイプ101の外周の一部をカバーパイプ104により
空間を有して囲むとともにその空間に吸音材105を充
填して形成した高周波共鳴室106と、該高周波共鳴室
106とインナパイプ101内とを連通するようにイン
ナパイプ101に形成された複数の小孔107とによっ
て構成され、吸音材105の効果による高周波の消音
と、低周波共鳴室103の効果による低周波の消音との
両立を企画したものが、例えば実開平2−12012号
公報に開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の消音器にお
いては、高周波および低周波の消音は、それぞれ独立し
た室103,106で行われているために、必要な消音
量を得るためには夫々の室103,106が大きな容積
を必要とし、限られた容積の範囲内では、それぞれの消
音量は十分なものとは言えなかった。
【0004】そこで本発明は、高周波の消音効果と、低
周波の消音効果を高くすることができる消音器を提供す
ることを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
めに、請求項1記載の第1の発明は、ハウジングと、複
数の小孔を形成すると共にハウジング内を貫通して設け
られたインナパイプと、ハウジングとインナパイプによ
り囲まれた消音室に充填された吸音材とを備えた消音器
において、前記複数の小孔はインナパイプの一端側に偏
在して設けられていることを特徴とするものである。
【0006】請求項2記載の第2の発明は、前記第1の
発明において、前記複数の小孔を、前記消音器の軸方向
の全長の略1/2以下の範囲にわたって形成したもので
ある。
【0007】
【発明の実施の形態】図1に示す実施例に基づいて本発
明の実施の形態について説明する。
【0008】図1に示す消音器1は、その首部2a側が
図示しない上流側排気管に接続され、首部2b側が図示
しない下流側排気管に接続されてエンジンの排気系に配
置される。
【0009】消音器1を構成するハウジング2は金属製
の筒状体よりなり、両端を縮径加工して首部2a,2b
およびテーパ部2c,2dが形成されている。消音器1
を構成するインナパイプ3は前記ハウジング2を貫通す
るように配置され、ハウジング2の首部2a側ではハウ
ジング2とインナパイプ3が密着嵌合されている。ま
た、ハウジング2の首部2b側では、ハウジング2とイ
ンナパイプ3はスライド可能なようにワイヤメッシュ7
を介して嵌合されている。ハウジング2とインナパイプ
3とによって形成される消音室5には吸音材であるグラ
スウール6が充填されている。インナパイプ3には、該
インナパイプ3内と消音室5とを連通する複数の小孔4
がインナパイプ3の下流側(すなわち一端側)に偏在し
て設けられている。この複数の小孔4は、図の実施例で
は、前記消音室5の軸方向の全長L 1 における下流側の
略1/2の範囲L2 にわたって設けられている。
【0010】以上の構成において、消音器1のインナパ
イプ3内に導入された排気騒音の音波は、複数の小孔4
を介して消音室5内に伝播し、吸音材6との摩擦によっ
て音響エネルギーが減衰されることによって、高周波騒
音が消音される。このとき、前記図4に示す従来例で
は、低周波共鳴室103の一部を区画して形成された高
周波共鳴室106のみに吸音材105が充填されている
のに対し、本発明の実施例では消音室5の全体に吸音材
6が充填されているため、その吸音材6の量が前記従来
のものに比べて多いことから、騒音の音響エネルギーを
十分減衰することができ、高周波の消音効果を高くする
ことができる。
【0011】音波はさらにハウジング2で反射され、共
鳴および干渉作用によって低周波が消音される。このと
き、前記の従来例は低周波共鳴室103の一部が高周波
共鳴室106として区画されているのに対して、本発明
の実施例では消音室5の全体を低周波の消音に寄与させ
ることができる。したがって、共鳴および干渉による低
周波の消音効果を高くするとができる。
【0012】次に、前記実施例の消音性能を測定した結
果を図3に示す。
【0013】なお、比較例1乃至3としてそれぞれ図2
の(a)(b)(c)に示す消音器を用い、これらの消
音性能を併せて図3に記載した。
【0014】また、図2(a)に示す比較例1は、空間
部5の全長と略同じ長さの範囲にわたってインナパイプ
203に小孔204が設けられており、該小孔204の
個数は前記本発明の実施例の約2倍である。
【0015】図2(b)に示す比較例2は、空間部5の
全長と略同じ長さの範囲にわたってインナパイプ303
に小孔304が設けられているが、該小孔304の個数
は前記本発明の実施例と同じ個数である。
【0016】図3(c)に示す比較例3は、前記本発明
の実施例におけるグラスウール6がないものである。ま
た、前記各比較例における前記本発明の実施例と相違す
る部分以外の構造については本発明の実施例と同じであ
る。そのため、同一部分には図1と同一の符号を付して
その説明は省略する。
【0017】図3において、本発明の実施例の消音器の
特性Aは、比較例1の特性Bおよび比較例2の特性Cと
比較して50Hz近傍の低周波騒音が低減されている。
なお、70Hz以上において悪化しているように見られ
るが、聴感上は排気騒音がフラットであるため耳障りで
はなく、問題にならない。
【0018】一般的に共鳴および干渉作用による消音
は、その経路長が長いほど低周波の消音が可能であると
されている。本発明の実施例においては、小孔4から消
音室5に伝播した音波はハウジング2で反射されるが、
特に複数の小孔4が設けられているのと反対側のハウジ
ング2の壁面2eで反射された音波は、近傍には小孔が
ないため、小孔4のある位置まで戻って共鳴および干渉
作用を起こす。一方、比較例1および2においては、小
孔204,304から伝播した音波が最も遠いハウジン
グ2で反射されたとしても、近傍に小孔204,304
があるために、その位置で共鳴および干渉作用を起こす
ことがあり得る。すなわち、本発明の実施例は比較例1
および2に対して、より長い経路を伝播して共鳴および
干渉作用を起こす音波の割合が高い。したがって、本発
明の実施例の消音器は低周波の消音効果を高くすること
ができる。
【0019】高周波の消音性能を比較するために、エン
ジンの5000回転(rpm)での騒音の各周波数の音
圧を測定したが、本発明の実施例と比較例1および2で
ほとんど差は見られなかった。
【0020】また、本発明の実施例と比較例3を比較す
ると、比較例3は吸音材がないために、高周波の騒音が
悪化しているのは無論であったが、図3に見られるよう
に、比較例3の特性Dに対して本発明の実施例の消音器
の方が低周波の消音効果が高い。すなわち、本発明の実
施例の消音器は、上述した共鳴および干渉作用にさらに
吸音材6が寄与するために、低周波の消音効果を一層向
上することができる。
【0021】なお、前記実施例は小孔4を下流側に設け
たが、上流側に偏在させて設けても良い。また、小孔4
を設ける範囲は、必要とされる低周波の消音性能に応じ
て任意に設定すれば良いが、消音室の軸方向の全長の1
/2以下の範囲にするのが望ましい。
【0022】更に、小孔4の大きさおよび個数について
も任意であるが、可能な限り小さな小孔を多く、すなわ
ち密集させて設けるのが望ましい。更に、吸音材6は、
その材質・密度・充填範囲等任意であり、消音要求に従
い適宜チューニングするものである。
【0023】また、図1に示す実施例におけるハウジン
グ2を、金属薄板よりなる両端が開口する筒状のシェル
とし、このシェルの両端に、金属板をプレス加工で形成
した板状のアウタプレートを密封状態に取り付け、該両
端のアウタプレートを貫通してインナパイプ3を設ける
ようにしたもよい。また、前記の小孔4の形状は、丸孔
に限らず、インナパイプ3の一部を切り起こしたルーバ
ー状の孔などでもよい。
【0024】
【発明の効果】上述のようであるから、本発明に係る消
音器においては、高周波の消音性能および低周波の消音
性能を向上させることができ、更に低周波の消音にも吸
音材が寄与するために、一層低周波の消音性能を向上さ
せることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す側断面図。
【図2】(a)〜(c)は比較例の3例を示す各側断面
図。
【図3】消音性能を測定した結果を示す特性図。
【図4】従来の消音器を示す側断面図。
【符号の説明】
1 消音器 2 ハウジング 3 インナパイプ 4 小孔 5 消音室 6 吸音材 L1 消音室の全長 L2 小孔の形成範囲長

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジングと、複数の小孔を形成すると
    共にハウジング内を貫通して設けられたインナパイプ
    と、ハウジングとインナパイプにより囲まれた消音室に
    充填された吸音材とを備えた消音器において、前記複数
    の小孔はインナパイプの一端側に偏在して設けられてい
    ることを特徴とする消音器。
  2. 【請求項2】 前記複数の小孔を、前記消音器の軸方向
    の全長の略1/2以下の範囲にわたって形成した請求項
    1記載の消音器。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007026747A (ja) * 2005-07-13 2007-02-01 Kojima Press Co Ltd 燃料電池の排出ガス処理装置
JP2007198679A (ja) * 2006-01-27 2007-08-09 Kumagai Gumi Co Ltd ダクト部品及びダクト構造
JP2013519037A (ja) * 2010-02-02 2013-05-23 イー・アイ・デュポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニー 一体化された触媒コンバータおよびポリマー製マフラー本体を有するマフラー
EP3073076A1 (en) 2015-03-25 2016-09-28 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Muffler

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