JP4471808B2 - 消音器 - Google Patents

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Description

本発明は換気用風路などに装備する消音器に関し、詳しくは、通風路の風路壁を二重壁構造にするとともに、その二重壁構造における内壁と外壁との間の壁間空間を風路壁面方向において複数の小空間に分割し、これら小空間の夫々を各別の共鳴口を通じて前記通風路に連通する互いに独立した消音用の分割共鳴室にしてある消音器に関する。
上記の如き消音器は、二重壁構造における壁間空間を小空間に分割して消音用の分割共鳴室を形成することにより、例えばその壁間空間を1つの大きな消音用共鳴室にする構造に比べ、分割共鳴室どうしを仕切る部材により共鳴室の室壁(二重壁構造の内壁や外壁)を補強する形態で、各分割共鳴室での室壁の振動を抑止し、これにより、共鳴室の室壁振動に原因する消音効果の低下(すなわち、通風路を伝播する消音対象音を共鳴室からの反射音との干渉により消音する共鳴型の消音において、共鳴室の室壁振動により共鳴室からの反射音が不安定になることで生じる消音効果の低下)を抑止するものである。
そして、この種の消音器については、通風路の風路壁面方向(風路周方向及び通風方向)に分散させて形成した分割共鳴室の各共鳴周波数に差を与えておくことで、共鳴型消音器の消音効果を広い周波数帯域において得るようにしたものを先に提案した(下記の特許文献1参照)
なお、この提案の消音器では、吸音材層による吸音により消音対象音を消音する吸音型消音器との組み合わせとして、横断面形状が矩形の通風路における対向2面部の風路壁夫々に複数の分割共鳴室を形成し、他の対向2面部の風路壁夫々に吸音材層を設けたものを提案した。
特願2003−424664
しかし、その後の研究の結果、上記の提案消音器は、それ以前の消音器に比べ高い消音機能を得ることができたものの、共鳴型消音器の消音効果を一層高く発揮させる上で未だ改善の余地があることが判明した。
この点において、本発明の主たる課題は、二重壁構造における壁間空間を小空間に分割して消音用の分割共鳴室を形成する形式の消音器において、合理的な共鳴室形成形態を採ることにより一層高い消音効果を得られるようにする点にある。
風路の風路壁を二重壁構造にするとともに、その二重壁構造における内壁と外壁との間の壁間空間を風路壁面方向において複数の小空間に分割し、これら小空間の夫々を各別の共鳴口を通じて前記通風路に連通する互いに独立した消音用の分割共鳴室にする消音器において、
前記分割共鳴室が前記通風路の風路周方向に複数並ぶ共鳴室横列が形成される状態に前記壁間空間を分割し、この共鳴室横列を形成する複数の分割共鳴室の共鳴周波数を互いに等しくしてもよい。(構成1)
つまり、前述した共鳴室の室壁振動に原因する消音効果の低下を抑止するには、消音用の分割共鳴室が通風路の風路周方向に複数並ぶ共鳴室横列(例えば、横断面形状が矩形の通風路にあっては、その矩形形状における長辺方向や短辺方向に複数の分割共鳴室が並ぶ共鳴室横列)が形成される状態に壁間空間を分割することも有効な手段になる。
しかし、研究の結果、このような共鳴室横列を形成する構造において、その共鳴室横列を形成する複数の分割共鳴室の共鳴周波数を異ならせた場合(換言すれば、それら分割共鳴室が互いに異なる周波数帯域を消音対象とするようにした場合)、通風路の通風方向における共鳴室横列の形成箇所において、それら共鳴周波数の異なる分割共鳴室からの各反射音(すなわち、周波数組成が互いに相違する反射音)が風路周方向で互いに異なる共鳴口位置から通風路へ放出される為、消音対象音の風路横断面方向における音圧分布の均一性が保たれる効果的な干渉状態で反射音を消音対象音と干渉させて消音対象音を消音(減音)するといった理想的な消音形態を得ることが難しくなり、その分、消音効果が制限されることが判明した。
この点、1つの共鳴室横列を形成する分割共鳴室の共鳴周波数を互いに等しくして、それら分割共鳴室が同一の周波数帯域を消音対象とするようにする上記構成1によれば、通風路の通風方向における共鳴室横列の形成箇所において、その共鳴室横列を形成する分割共鳴室からの各反射音が風路周方向で互いに異なる共鳴口位置から通風路へ放出されるにしても、それら反射音が共鳴周波数の等しい分割共鳴室から放出される周波数組成の互いに等しい反射音であることで、それら反射音との干渉による消音対象音の消音(減音)を上記の理想的な消音形態のものに効果的に近付けることができ、これにより、共鳴室の室壁振動に原因する消音効果の低下を共鳴室横列の形成により抑止することと相まって消音効果を効果的に高めることができる。
なお、上記構成1の実施において、共鳴室横列は風路周方向において通風路の全周にわたるものに限らず、例えば、横断面形状が矩形の通風路における1面部の風路壁や対向2面部の風路壁にのみ形成するものであってもよい。
また、上記構成1の実施においては、共鳴室横列を形成するのに、共鳴周波数を等しくした複数の分割共鳴室を通風路の通風方向における等しい位置で風路周方向に並べることに加えて、それら分割共鳴室の共鳴口も通風路の通風方向における等しい位置で風路周方向に並べる配置にするのが望ましい。
上記構成1の実施に好適な実施形態として、
前記共鳴室横列が前記通風路の通風方向に複数列並ぶ室列群が形成される状態に前記壁間空間を分割し、
この室列群を形成する複数の共鳴室横列の夫々について同一の共鳴室横列に属する分割共鳴室の共鳴周波数を互いに等しくするとともに、前記室列群において他の共鳴室横列における分割共鳴室とは共鳴周波数が異なる分割共鳴室からなる共鳴室横列を設けてもよい。(構成2)
つまり、この構成2によれば、上記室列群を形成する複数の共鳴室横列の夫々について同一の共鳴室横列に属する分割共鳴室の共鳴周波数を互いに等しくする構成(すなわち、第1特徴構成)により前述の如く消音効果を効果的に高め得るのに加え、その室列群において、他の共鳴室横列における分割共鳴室とは共鳴周波数が異なる分割共鳴室(すなわち、他の共鳴室横列における分割共鳴室とは異なる周波数帯域を消音対象とする分割共鳴室)からなる共鳴室横列を設けることにより、それら互いに異なる複数の周波数帯域の夫々について前記構成1による高い消音効果を得ることができ、これにより、全体として一層広い周波数帯域において高い消音効果を得ることができる。
なお、構成2の実施において、共鳴室横列が通風路の通風方向に複数列並ぶ室列群を形成するのに、それら共鳴室横列は必ずしも通風路の通風方向視における同じ位置で通風方向に並ぶ配置に限らず、通風路の通風方向視における異なる位置で通風方向に並ぶ配置にしてもよい。
構成1又は構成2の実施に好適な実施形態として、
前記通風路に臨ませる吸音材層を前記通風路の通風方向で前記共鳴室横列又は前記室列群に並べる状態に配置して前記通風路の風路壁に設けてもよい。(構成3)
つまり、吸音材層による吸音により消音対象音を消音する吸音型の消音は、比較的広い周波数帯域において高い消音効果を得られるものの、低周波音に対する消音効果に劣る問題があり、また一方、共鳴室からの反射音との干渉により消音対象音を消音する共鳴型の消音は、一つの共鳴周波数について消音効果を得られる帯域は共鳴周波数を中心とする狭い帯域に限られるものの、その帯域においては極めて高い消音効果を得ることができる。
これらのことから、上記構成3によれば、共鳴室横列と吸音材層とを通風方向に並べる状態で通風路の風路壁に設けることにおいて、その共鳴室横列を形成する分割共鳴室の共鳴周波数を吸音材層による吸音では高い消音効果を得ることが難しい低周波音の帯域に設定しておくことにより、又は、共鳴室横列の室列群と吸音材層とを通風方向に並べる状態で通風路の風路壁に設けることにおいて、その室列群の各共鳴室横列を形成する分割共鳴室の共鳴周波数を吸音材層による吸音では高い消音効果を得ることが難しい低周波音の帯域に設定しておくことにより、吸音型の消音と共鳴型の消音との夫々の欠点を相互に補って両者の利点を活かした状態で、全体として一層広い周波数帯域において高い消音効果を得ることができる。
なお、構成3の実施において、吸音材層を通風路の通風方向で共鳴室横列又は室列群と並べる状態に配置して通風路の風路壁に設けるのに、その吸音材層は必ずしも共鳴室横列又は室列群と通風路の通風方向視における同じ位置で通風方向に並ぶ配置に限らず、共鳴室横列又は室列群と通風路の通風方向視における異なる位置で通風方向に並ぶ配置にしてもよい。
上記構成3の実施に好適な実施形態として、
前記吸音材層を前記通風路の通風方向において前記共鳴室横列又は前記室列群よりも消音対象音の伝播方向における下手側に配置してもよい。(構成4)
つまり、共鳴型の消音では共鳴室の共鳴口においていわゆる笛吹き音の発生があるとともに、その笛吹き音以外の若干の自己発生音もあるが、上記構成4によれば、共鳴室横列を形成する分割共鳴室や室列群における各共鳴室横列を形成する分割共鳴室で笛吹き音などの自己発生音が生じるとしても、その自己発生音を消音対象音伝播方向における下手側の吸音材層により消音することができて、その自己発生音による消音効果の実質低下を効果的に防止することができ、この点で、一層消音効果の高い消音器にすることができる。
ここで、本発明の第1特徴構成は消音器に係り、その特徴は、
通風路の風路壁を二重壁構造にするとともに、その二重壁構造における内壁と外壁との間の壁間空間を風路壁面方向において複数の小空間に分割し、これら小空間の夫々を各別の共鳴口を通じて前記通風路に連通する互いに独立した消音用の分割共鳴室にしてある消音器であって、
前記分割共鳴室が前記通風路の風路周方向に複数並ぶ共鳴室横列が形成される状態に前記壁間空間を分割し、この共鳴室横列を形成する複数の分割共鳴室の共鳴周波数を互いに等しくし、
前記通風路に臨ませる吸音材層を前記通風路の通風方向で前記共鳴室横列に並べる状態に配置して前記通風路の風路壁に設け、
前記分割共鳴室の共鳴周波数を、その分割共鳴室が消音の対象とする1/1オクターブ消音帯域の中心周波数よりもその消音帯域の下限周波数寄りに設定してある点にある。
つまり、この第1特徴構成によれば、前記構成1及び構成3による効果を得られることに加えて次の効果を得ることができる。
即ち、吸音型の消音において高い消音効果を得ることが難しい低周波音について見た場合、吸音型消音の消音効果(換言すれば、吸音型消音による減音量)は周波数が低いほど低くなる単調変化傾向のものとなる。
このことから、吸音型の消音と共鳴型の消音との組み合わせとして、前述の如く分割共鳴室の共鳴周波数を吸音材層による吸音では高い消音効果を得ることが難しい低周波音の帯域に設定し、それにより低周波帯域でも高い消音効果を得られるようにするにあたり、上記の如く分割共鳴室の共鳴周波数を、その分割共鳴室が消音の対象とする1/1オクターブ消音帯域の中心周波数よりもその消音帯域の下限周波数寄りに設定すれば、分割共鳴室の共鳴周波数を、その分割共鳴室が消音の対象とする1/1オクターブ消音帯域の中心周波数に設定するのに比べ、その1/1オクターブ消音帯域において吸音型消音の消音効果がより一層低くなる下限周波数寄りの部分を共鳴型消音により一層効果的に補う形態にして、その1/1オクターブ消音帯域に対する消音効果(吸音型消音と共鳴型消音との協働による消音効果)の評価をより高めることができ、この点で、一層消音効果の高い消音器にすることができる。
本発明の第2特徴構成は、第1特徴構成の実施に好適な実施形態を特定するものであり、その特徴は、
前記共鳴室横列が前記通風路の通風方向に複数列並ぶ室列群が形成される状態に前記壁間空間を分割し、
この室列群を形成する複数の共鳴室横列の夫々について同一の共鳴室横列に属する分割共鳴室の共鳴周波数を互いに等しくするとともに、前記室列群において他の共鳴室横列における分割共鳴室とは共鳴周波数が異なる分割共鳴室からなる共鳴室横列を設けてある点にある。
つまり、この第2特徴構成によれば、上記第1特徴構成による効果に加え、前記構成2による効果を併せて得ることができる。
本発明の第3特徴構成は、第1又は第2特徴構成の実施に好適な実施形態を特定するものであり、その特徴は、
前記吸音材層を前記通風路の通風方向において前記共鳴室横列又は前記室列群よりも消音対象音の伝播方向における下手側に配置してある点にある。
つまり、この第3特徴構成によれば、上記第1特徴構成による効果に加え、前記構成3による効果を併せて得ることができる。
本発明の第4特徴構成は、第1〜第3特徴構成のいずれかの実施に好適な実施形態を特定するものであり、その特徴は、
前記分割共鳴室の共鳴口を通気性のシート状体により遮蔽してある点にある。
つまり、この第4特徴構成によれば、通風路に臨む分割共鳴室の共鳴口において笛吹き音が発生することを上記シート状体による共鳴口の遮蔽により抑止することができて、その笛吹き音による消音効果の実質低下を効果的に防止することができ、この点で、一層消音効果の高い消音器にすることができる。
図1〜図4はストレート型の消音器を示し、この消音器はダクト状の角筒体1により形成した直線状に延びる矩形横断面形状の通風路2を装備対象の風路に連通させる状態にして換気用風路や空調用の冷温風風路などに装備し、その装備対象の風路中を伝播するファン騒音などの騒音を通風路2の通過過程において消音する。
また、この消音器の装備については、1つの角筒体1(換言すれば1つの消音器)をほぼ同口径の装備対象風路に介装状態で装備する形態や、複数の角筒体1の並列集合群(換言すれば複数の消音器の並列集合群)を大口径の装備対象風路に介装状態で装備する形態などを採る。
角筒体1は、図中矢印で示す通風路2の通風方向において消音対象音の伝播方向における上手側(本実施形態では通風方向の上手側)に位置させる上手側筒体3と、通風路2の通風方向において消音対象音の伝播方向における下手側(本実施形態では通風方向の下手側)に位置させる下手側筒体4とをフランジ連結して形成してあり、そして、上手側筒体3は共鳴室からの反射音との干渉により消音対象音を消音する共鳴型の消音器Aを構成するものにし、下手側筒体4は吸音材層による吸音により消音対象音を消音する吸音型の消音器Bを構成するものにしてある。
つまり、吸音型の消音器は比較的広い周波数帯域において高い消音効果を得られるものの、低周波音に対する消音効果に劣ることから、上記の如く共鳴型の消音器を組み合わせることで低周波音に対する消音効果を高めて、全体として広い周波数帯域で高い消音効果が確実に得られるようにしてある。また、吸音型の消音器を消音対象音の伝播方向において共鳴型消音器の下手側に配置することにより、共鳴型消音器において発生する共鳴口笛吹き音などの自己発生音も吸音型消音器で消音するようにして一層高い消音効果を得られるようにしてある。
共鳴型の消音器Aを構成する上手側筒体3は、それを形成する第1〜第4の風路壁3a〜3dのうち対向する第1風路壁3a及び第3風路壁3cの夫々を鋼板製の内壁5と鋼板製の外壁6とからなる二重壁構造にするとともに、それら第1風路壁3a及び第3風路壁3cの夫々について、その二重壁構造における内壁5と外壁6との間の壁間空間を通風路2の通風方向及び風路壁幅方向の夫々で仕切部材7により2分割して風路壁面方向で行列配置の4つの小空間を形成してあり、これら小空間の夫々を各別の共鳴口8a〜8d,9a〜9dを通じて通風路2に連通する互いに独立した消音用の分割共鳴室10a〜10d,11a〜11dにすることにより、上手側筒体3をもって共鳴型の消音器Aを構成してある。
そして、二重壁構造における壁間空間の上記の如き分割により、複数の分割共鳴室が通風路の風路周方向に並ぶ共鳴室横列として、第1風路壁3aの通風方向上手側における2つの分割共鳴室10a,10bと第3風路壁3cの通風方向上手側における2つの分割共鳴室10c,10dとからなる上手側の共鳴室横列10Lと、第1風路壁3aの通風方向下手側における2つの分割共鳴室11a,11bと第3風路壁3cの通風方向下手側における2つの分割共鳴室11c,11dとからなる下手側の共鳴室横列11Lとの二つの共鳴室横列を形成するのに対し、上手側の共鳴室横列10Lを形成する4つの分割共鳴室10a〜10dの共鳴周波数f1は、吸音型消音器では高い消音効果を得ることが難しい低周波帯域から選定した互いに等しい共鳴周波数(例えばf1=125kHz)に設定してある。
また、通風方向において上手側の共鳴室横列10Lと隣り合う下手側の共鳴室横列11Lを形成する4つの分割共鳴室11a〜11dの共鳴周波数f2は、上手側共鳴室横列10Lを形成する分割共鳴室10a〜10dの共鳴周波数f1とは異なる周波数(f2≠f1)で、吸音型消音器では高い消音効果を得ることが難しい低周波帯域から選定した互いに等しい共鳴周波数(例えばf2=63kHz)に設定してある。
つまり、二重壁構造における壁間空間を仕切部材7により小空間に分割して消音用の分割共鳴室10a〜10d,11a〜11dを形成することにより、消音効果の低下要因の一つとなる各分割共鳴室10a〜10d,11a〜11dでの室壁(内壁部分や外壁部分)の振動を抑止するようにしてある。
また、上手側の共鳴室横列10Lと下手側の共鳴室横列11Lとにつき、同一の共鳴室横列10L,11Lに属する分割共鳴室10a〜10d,11a〜11dの共鳴周波数f1,f2を互いに等しくして、それら同一の共鳴室横列10L,11Lに属する分割共鳴室10a〜10d,11a〜11dが同一の周波数帯域を消音対象とするようにすることにより、上手側共鳴室横列10Lを形成する分割共鳴室10a〜10dからの反射音との干渉による消音対象音の消音、及び、下手側共鳴室横列11Lを形成する分割共鳴室11a〜11dからの反射音との干渉による消音対象音の消音の各々について、消音対象音の風路横断面方向における音圧分布の均一性が保たれる効果的な干渉状態で反射音を消音対象音と干渉させて消音対象音を消音するといった理想的な消音形態が得られるようにし、これにより、共鳴型消音器Aの消音効果を一層高めるように(換言すれば、吸音型消音器Bでは高い消音効果を得ることが難しい低周波音について一層高い消音効果が得られるように)してある。
なお、上記の如き共鳴室横列10L,11Lを形成するにあたり、同一の共鳴室横列10L,11Lに属する分割共鳴室10a〜10d,11a〜11dの共鳴口8a〜8d,9a〜9dは通風路2の通風方向における等しい位置で風路周方向に並ぶ状態に配置してある。
また、二重壁構造における内壁5に形成した各分割共鳴室10a〜10d,11a〜11bの共鳴口8a〜8d,9a〜9dは防風用の通気性シート状体12により遮蔽し、これにより、各共鳴口8a〜8d,9a〜9dでの笛吹き音の発生を抑止するようにしてある。
一方、吸音型の消音器Bを構成する下手側筒体4は、それを形成する第1〜第4の風路壁4a〜4dのうち対向する第1風路壁4a(上手側筒体3の第1風路壁3aに連なる風路壁)及び第3風路壁4c(上手側筒体3の第3風路壁3cに連なる風路壁)の夫々を、多孔鋼板製の内壁13と鋼板製の外壁14とからなる二重壁構造にし、そして、それら第1風路壁4a及び第3風路壁4cの夫々について、その二重壁構造における内壁13と外壁14との間の壁間空間にグラスウールなどの吸音材を充填することにより、内壁13における多数の孔を通じて通風路2に臨ませる吸音材層15を形成し、これにより、下手側筒体4をもって吸音型の消音器Bを構成してある。
なお、上手側筒体3における通風路2の入口部2aでは、二重壁構造により分割共鳴室10a〜10dを形成することにおいて通風路2の風路幅が漸次的に小さくなるように上手側筒体3の第1及び第3風路壁3a,3cにおける内壁5を湾曲させてあり、また、上手側筒体3と下手側筒体4との連結部では、上手側筒体3の第1及び第3風路壁3a,3cにおける内壁5と下手側筒体4の第1及び第3風路壁4a,4cにおける内壁13とが面一状になるようにしてあり、さらに、下手側筒体4における通風路2の出口部2bでは、通風路2の風路幅が漸次的に大きくなるように下手側筒体4の第1及び第3風路壁4a、4cにおける内壁13(換言すれば吸音材層15の表面部)を傾斜させてあり、これらのことにより、通過風の圧力損失を極力低減するとともに風切音などの発生を防止するようにしてある。
以上要するに、本実施形態の消音器では、通風路2の風路壁3a,3cを二重壁構造にするとともに、独立した消音用の分割共鳴室10a〜10dが通風路2の風路周方向に複数並ぶ共鳴室横列10L,11Lが形成される状態に、かつ、その共鳴室横列10L,11Lが通風路2の通風方向に複数列並ぶ室列群が形成される状態に二重壁構造における内壁5と外壁6との間の壁間空間を分割する構成にしてある。
そして、この室列群を形成する複数の共鳴室横列10L,11Lの夫々について同一の共鳴室横列10L,11Lに属する分割共鳴室10a〜10d,11a〜11dの共鳴周波数f1,f2を互いに等しくするとともに、その室列群において他の共鳴室横列10Lにおける分割共鳴室10a〜10dとは共鳴周波数f1,f2が異なる分割共鳴室11a〜11dからなる共鳴室横列11Lを設けた構成にしてある。
また、通風路2に臨ませる吸音材層15を通風路2の通風方向において共鳴室横列10L,11Lの室列群に対し消音対象音伝播方向の下手側に並べる配置で通風路2の風路壁4a〜4dに設けた構成にしてある。
図5,図6における細実線x,x′及び太実線X,X′は、本実施形態で示したストレート型消音器で、上手側筒体3の長さd1=850mm、下手側筒体4の長さd2=1500mm、上手側筒体3及び下手側筒体4の口径d3×d4=600mm×600mm、分割共鳴室10a〜10dの共鳴周波数f1=125Hz、分割共鳴室11a〜11dの共鳴周波数f2=63Hzの仕様のもので得た消音性能を示し、図5における細実線xは解析値、図5における太実線Xは解析値xの各周波数帯域ごとの平均値、図6における細実線x′は実測値、図6における太実線X′は実測値x′の各周波数帯域ごとの平均値である。
これに対し、図5,図6における細破線y,y′及び太破線Y,Y′は、長さd2=1500mm、口径d3×d4=600mm×600mmの下手側筒体4からなる吸音型消音器Bのみで得られる消音性能を示し、図5における細破線yは解析値、図5における太破線Yは解析値yの各周波数帯域ごとの平均値、図6における細破線y′は実測値、図6における太破線Y′は実測値y′の各周波数帯域ごとの平均値である。
また、図7における太実線Z1は、本実施形態で示した上記仕様のストレート型消音器d1=850mm、d2=1500mm、d3×d4=600mm×600mm、f1=125Hz、f2=63Hz)において、各分割共鳴室10a〜10b,11a〜11dの共鳴口8a〜8d,9a〜9dを防風用の通気性シート状体12により遮蔽した場合の気流による自己発生音量を示すが、これに対し、図7における細実線Z2は同仕様のストレート型消音器で防風用の通気性シート状体12を装着しなかった場合の自己発生音量、図7における細破線Z3は吸音型消音器Bのみの自己発生音量、図7における一点鎖線Z4は暗騒音を示す。
なお、上記の例では、分割共鳴室10a〜10dの共鳴周波数f1=125Hz、分割共鳴室11a〜11dの共鳴周波数f2=63Hzとする例を示したが、例えば、上手側共鳴室横列10Lを形成する分割共鳴室10a〜10dの共鳴周波数f1を、それら分割共鳴室10a〜10dが消音の対象とする1/1オクターブ消音帯域の中心周波数125Hzよりもその消音帯域の下限周波数寄りに設定し、これにより、共鳴型消音器Aと吸音型消音器Bとを組み合わせた本実施形態の消音器において、中心周波数125Hzの1/1オクターブ消音帯域における消音効果(透過損失,挿入損失)の評価を一層高めるようにしてもよい。
また同様に、下手側共鳴室横列11Lを形成する分割共鳴室11a〜11dの共鳴周波数f2を、それら分割共鳴室11a〜11dが消音の対象とする1/1オクターブ消音帯域の中心周波数63Hzよりもその消音帯域の下限周波数寄りに設定し、これにより、共鳴型消音器Aと吸音型消音器Bとを組み合わせた本実施形態の消音器において、中心周波数63Hzの1/1オクターブ消音帯域における消音効果(透過損失,挿入損失)の評価を一層高めるようにしてもよい。
〔別実施形態〕
前述の実施形態では、消音対象の伝播方向において共鳴型消音器Aの下手側にのみ吸音型消音器Bを配置する例を示したが、図8,図9に示す如く、前述の実施形態で示したストレート型消音器において、上手側の吸音型消音器B′を構成する追加筒体16を上手側筒体3よりも消音対象音伝播方向の上手側に配置して上手側筒体3に連結し、これにより、消音対象音の伝播方向において共鳴型消音器Aの上手側及び下手側の両方に吸音型消音器B′,Bを配置する構成を採用してもよい。
なお、上記の追加筒体16は、下手側筒体4と同様、それを形成する第1〜第4の風路壁16a〜16dのうち対向する第1風路壁16a(上手側筒体3の第1風路壁3aに連なる風路壁)及び第3風路壁16c(上手側筒体3の第3風路壁3cに連なる風路壁)の夫々を、多孔鋼板製の内壁17と鋼板製の外壁18とからなる二重壁構造にし、そして、それら第1風路壁16a及び第3風路壁16cの夫々について、その二重壁構造における内壁17と外壁18との間の壁間空間にグラスウールなどの吸音材を充填することにより、内壁17における多数の孔を通じて通風路2に臨ませる吸音材層19を形成し、これにより、この追加筒体16をもって上手側の吸音型消音器B′を構成してある。
図10,図11における細実線x,x′及び太実線X,X′は、上手側の吸音型消音器B′を設けた図8,図9に示す消音器で、追加筒体16の長さd0=1000mm、上手側筒体3の長さd1=750mm、下手側筒体4の長さd2=1500mm、追加筒体16,上手側筒体3、下手側筒体4夫々の口径d3×d4=600mm×600mm、分割共鳴室10a〜10dの共鳴周波数f1=125Hz、分割共鳴室11a〜11dの共鳴周波数f2=63Hzの仕様のもので得た消音性能を示し、図10における細実線xは解析値、図10における太実線Xは解析値xの各周波数帯域ごとの平均値、図11における細実線x′は実測値、図11における太実線X′は実測値x′の各周波数帯域ごとの平均値である。
これに対し、図10,図11における細破線y,y′及び太破線Y,Y′は、長さd0=1000mm、口径d3×d4=600mm×600mmの追加筒体16と、長さd2=1500mm、口径d3×d4=600mm×600mmの下手側筒体4とを直接に連結してなる吸音型消音器B′,Bのみで得られる消音性能を示し、図10における細破線yは解析値、図10における太破線Yは解析値yの各周波数帯域ごとの平均値、図11における細破線y′は実測値、図11における太破線Y′は実測値y′の各周波数帯域ごとの平均値である。
前述の実施形態では、分割共鳴室10a〜10d,11a〜11dが通風路2の風路周方向に並ぶ共鳴室横列10L,11Lを通風路2の通風方向に並べて2列形成する例を示したが、共鳴室横列を1列のみ形成する構成にしてもよく、また、3列以上の共鳴室横列を通風路2の通風方向に並べて形成する構成にしてもよい。
前述の実施形態では、通風路2の風路周方向に並ぶ4室の分割共鳴室10a〜10d,11a〜11dにより各共鳴室横列10L,11Lを形成する例を示したが、1つの共鳴室横列を形成する分割共鳴室の室数は2以上であれば何室であってもよい。
各分割共鳴室10a〜10d,11a〜11dは充填物のない空構造、あるいは、音響インピーダンス調整材などを充填した充填構造のいずれにしてもよい。
前述の実施形態では、複数の共鳴室横列10L,11Lからなる室列群に対して通風路2の通風方向に並べる配置で吸音材層15を設ける例を示したが、通風方向において共鳴室横列10L,11Lどうしの間に吸音材層15を設ける構成を採用してもよい。
前述の実施形態では、通風路2を直線状のものとするストレート型の消音器を示したが、本発明は、通風路2をL字状にするエルボ型の消音器や、通風路2をT字状にする消音器など、種々の通風路構造の消音器に対して適用することができる。
また、本発明による消音器は、換気用風路を伝播する音の消音や空調用の冷温風風路を伝播する音の消音に限らず、種々の用途の風路を伝播する音の消音に適用できる。
ストレート型消音器の側面視縦断面図 ストレート型消音器の側面図 ストレート型消音器の平面図 ストレート型消音器の正面図 消音性能を示すグラフ 消音性能を示すグラフ 消音性能を示すグラフ 別実施形態を示すストレート型消音器の側面視縦断面図 別実施形態を示すストレート消音器の平面図 消音性能を示すグラフ 消音性能を示すグラフ
2 通風路
3a,3c 風路壁
5 内壁
6 外壁
8a〜8d 共鳴口
9a〜9d 共鳴口
10a〜10d 分割共鳴室
11a〜11d 分割共鳴室
10L,11L 共鳴室横列
f1,f2 共鳴周波数
15 吸音材層
12 通気性シート状体

Claims (4)

  1. 通風路の風路壁を二重壁構造にするとともに、その二重壁構造における内壁と外壁との間の壁間空間を風路壁面方向において複数の小空間に分割し、これら小空間の夫々を各別の共鳴口を通じて前記通風路に連通する互いに独立した消音用の分割共鳴室にしてある消音器であって、
    前記分割共鳴室が前記通風路の風路周方向に複数並ぶ共鳴室横列が形成される状態に前記壁間空間を分割し、この共鳴室横列を形成する複数の分割共鳴室の共鳴周波数を互いに等しくし、
    前記通風路に臨ませる吸音材層を前記通風路の通風方向で前記共鳴室横列に並べる状態に配置して前記通風路の風路壁に設け、
    前記分割共鳴室の共鳴周波数を、その分割共鳴室が消音の対象とする1/1オクターブ消音帯域の中心周波数よりもその消音帯域の下限周波数寄りに設定してある消音器。
  2. 前記共鳴室横列が前記通風路の通風方向に複数列並ぶ室列群が形成される状態に前記壁間空間を分割し、
    この室列群を形成する複数の共鳴室横列の夫々について同一の共鳴室横列に属する分割共鳴室の共鳴周波数を互いに等しくするとともに、前記室列群において他の共鳴室横列における分割共鳴室とは共鳴周波数が異なる分割共鳴室からなる共鳴室横列を設けてある請求項1記載の消音器。
  3. 前記吸音材層を前記通風路の通風方向において前記共鳴室横列又は前記室列群よりも消音対象音の伝播方向における下手側に配置してある請求項1又は2記載の消音器。
  4. 前記分割共鳴室の共鳴口を通気性のシート状体により遮蔽してある請求項1〜3のいずれか1項に記載の消音器。
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