JP2002047722A - バルコニーの支持構造 - Google Patents

バルコニーの支持構造

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JP2002047722A
JP2002047722A JP2000237351A JP2000237351A JP2002047722A JP 2002047722 A JP2002047722 A JP 2002047722A JP 2000237351 A JP2000237351 A JP 2000237351A JP 2000237351 A JP2000237351 A JP 2000237351A JP 2002047722 A JP2002047722 A JP 2002047722A
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floor
balcony
fixing plate
fixed
beam portion
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JP2000237351A
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English (en)
Inventor
Hideshige Kondo
秀茂 近藤
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Misawa Homes Co Ltd
Original Assignee
Misawa Homes Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 バルコニーとバルコニーに隣接する床との間
で、バルコニー側に水切りの設置を可能とするとともに
床とバルコニー床との段差を少なくしてバルコニーへの
出入りが容易となるバルコニーの支持構造を提供するこ
と。 【解決手段】 上階床部3の側端面3aに固定された腕
金物5を介してバルコニー7が上階床部3に隣接した状
態で支持されたバルコニーの支持構造1である。腕金物
5は、固定プレート51と、固定プレート51に、該固
定プレート51の上端51aより下方で且つ側方に突出
して一体的に設けられた梁部52とを備え、固定プレー
ト51は上階床部3の側端面3aに上端51aが上階床
部3の床面3bより下方に位置するように固定され、梁
部52は上階床部3の下方で且つ側方に突出し、上部に
バルコニー床70が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、住宅などの構造物
が備えるバルコニーの支持構造に関するものである。
【0002】
【背景の技術】近年、住宅において、高齢者、幼児、障
害者等に配慮して床面の段差を無くした構造、いわゆる
バリアフリー構造が多く提案されている。バルコニー床
とバルコニーに行き来する部屋の床との段差についても
段差を無くす構造が望まれ、例えば、その一例として、
特開2000−144997号公報に開示される技術の
ように、バルコニー床と隣接する部屋の床を同一床構成
体で構成するといった構造が考えられる。すなわち、特
開2000−144997号公報には、床パネルの中間
部上に開口部付きのサッシ窓付き壁を立設接合して配置
し、壁の外側をバルコニーとし、内側を小屋裏部屋とし
た構成が記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、特開200
0−144997号公報のようにバルコニーと部屋との
床を同一の床構成体で構成した場合でも、屋内外を仕切
る壁のサッシ窓がバルコニーに面する構成上、サッシ窓
のサッシ下枠下部のバルコニー側の外壁面に水切り等を
取り付ける必要がある。そのため、サッシ窓の下枠は、
下枠と床面との間に水切りが取り付けられるように壁部
において床構成体の上面より若干上方に取り付けられて
いる。そのため、バルコニーと床との間にはサッシ窓な
どの窓の下枠に加えて水切り等の分の段差が生じ、利用
者が小屋裏部屋からバルコニーに出入りする際に、床面
から上方に突出するサッシ下枠部分を跨ぐ必要があっ
た。
【0004】本発明は、上記事情を鑑みてなされたもの
で、その目的は、バルコニーとバルコニーに隣接する床
との間で、バルコニー側に水切りの設置を可能とすると
ともに床とバルコニー床との段差を少なくしてバルコニ
ーへの出入りが容易となるバルコニーの支持構造を提供
することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決すべく
請求項1記載の発明は、例えば、図1に示すように、床
(例えば上階床部3)の側端面3a若しくは床(例え
ば、床パネル31)の側端面側に取り付けられた構造部
材(例えば胴差32)に固定された腕金物5を介してバ
ルコニー7が前記床3に隣接した状態で支持されたバル
コニーの支持構造1において、前記腕金物5は、固定プ
レート51と、この固定プレート51に、該固定プレー
ト51の上端51aより下方で且つ側方に突出して一体
的に設けられた梁部52とを備え、前記固定プレート5
1は前記床3の側端面3a若しくは前記構造部材32に
上端51aが前記床3の床面3bより下方に位置するよ
うに固定され、前記梁部52は前記床3の下方で且つ側
方に突出し、上部にバルコニー床70が設けられている
ことを特徴とする。
【0006】請求項1記載のバルコニーの支持構造にあ
っては、前記床3の側端面3a若しくは前記構造部材3
2に上端が前記床3の床面3bより下方に位置するよう
に固定された固定プレート51と、この固定プレート5
1に設けられ、前記床3の下方で且つ側方に突出して一
体的に設けられた梁部52とを備えた腕金物5を介して
バルコニー7が前記床3に隣接した状態で支持されてい
るので、前記床面3bより下方に位置する固定プレート
51の上端51aより下方に位置する梁部52に支持さ
れたバルコニー床70の床面70aは前記床3の床面3
bより下方に位置し、従来と異なり、利用者が前記床3
からバルコニー7に行く際の上がる段がない。したがっ
て、床3の床面3bとバルコニー床70の床面70aと
の間でバルコニー側に水切り等を設けることができると
ともに従来と異なり利用者が前記床3からバルコニー7
に行く際の上がる段がない分段差が少なくなっており、
前記床3とバルコニー床70との境界部分を跨がずに床
3からバルコニー床70へ容易に行くことができる。
【0007】請求項2記載の発明は、請求項1記載のバ
ルコニーの支持構造において、例えば、図1に示すよう
に、前記固定プレート51と前記梁部52間には、前記
固定プレート51と梁部52とを補強する補強部材55
が架設されていることを特徴とする。
【0008】請求項2記載のバルコニーの支持構造にあ
っては、請求項1記載の発明と同様の効果を得ることが
できるとともに、前記固定プレート51と前記梁部52
間には、前記固定プレート51と梁部52とを補強する
補強部材55が架設されているので、一体的に設けられ
た固定プレート51と梁部52とがさらに強固に接合さ
れた状態となっている。よって、固定プレート51及び
梁部52を備える腕金物5を介して床3の側端面3a若
しくは構造部材32に確実にバルコニー7を支持させる
ことができる。
【0009】請求項3記載の発明は、請求項2記載のバ
ルコニーの支持構造において、例えば、図4に示すよう
に、前記固定プレートの下端51bは前記梁部52の下
端より下方に配置され、前記補強部材55は、前記梁部
52上面と前記固定プレート51の上端との間に架設さ
れた上補強用リブ(例えば、上リブプレート551)
と、前記梁部52両側面から前記固定プレート51間に
それぞれ架設された横補強用リブ(例えば、横リブプレ
ート552)と、前記梁部52下面と前記固定プレート
51の下端51bとの間に架設された下補強用リブ(例
えば、下リブプレート553)とからなることを特徴と
している。
【0010】請求項3記載のバルコニーの支持構造にあ
っては、請求項2記載の発明と同様の効果を得ることが
できるとともに、前記固定プレート51と前記梁部52
は、上補強用リブ551、横補強用リブ552及び下補
強用リブ553で補強されているので、前記固定プレー
ト51と梁部52とは簡易な構成で補強された状態とな
り、これら固定プレート51及び梁部52を備える腕金
物5を介してバルコニー7を床3若しくは構造部材32
に強固に支持させることができる。
【0011】請求項4記載の発明は、請求項1〜3のい
ずれかに記載のバルコニーの支持構造において、例えば
図3に示すように、前記梁部52の先端には固定板52
2が設けられ、前記固定板522がバルコニー床70の
前面及び両側面のうち少なくとも前面を覆うカバー部9
0に固定されていることを特徴とする。
【0012】請求項4記載のバルコニーの支持構造にあ
っては、請求項1〜3のいずれかと同様の効果を得るこ
とができるとともに、梁部52の先端の固定板522が
前記バルコニー床70の前面及び両側面のうち少なくと
も前面を覆うカバー部90に固定されているので、前記
固定プレート51及び梁部52を備える腕金物5によっ
てバルコニー床70を支持することができるとともに前
記カバー部90を支持することができる。
【0013】請求項5記載の発明は、請求項4記載のバ
ルコニーの支持構造において、例えば、図3に示すよう
に、前記床3は窓(例えば、サッシ窓21)を備えた下
階の壁部2の上部に設けられ、前記窓21上部の壁部の
外壁面には前記窓21を被覆可能なシャッター22を収
納するシャッターボックス23が設けられ、前記カバー
部90は、前記バルコニー床70の前面及び両側面を覆
うとともにシャッターボックス23の前面及び両側面を
覆っていることを特徴とする。
【0014】請求項5記載のバルコニーの支持構造にあ
っては、請求項4記載の発明と同様の効果を得ることが
できるとともに、前記梁部の固定板に固定される前記カ
バー部は、前記バルコニー床の前面及び両側面を覆うと
ともにシャッターボックスの前面及び両側面を覆ってい
るので、バルコニーとシャッターボックスとが外観的に
一体的となりスッキリとした意匠を有するものとなる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係るバルコニー
の支持構造の実施の形態例を図1から図6に基づいて説
明する。なお、本発明に係るバルコニーの支持構造は、
バルコニーが床に隣接配置された構造の構造物であれ
ば、どのような構造物、例えば、2×4枠組み壁工法に
よりなる構造物等に適用されてもよい。本実施の形態で
はパネル工法により構築された住宅に適用されたものと
して説明する。パネル工法とは、住宅の屋根や壁や床を
予めパネルとして工場などで製造しておき、このような
パネルを建築現場において組み立てていくことにより、
住宅の施工を行うようにしたものである。このようなパ
ネル工法に用いられるパネルとして、例えば床パネルと
しては、芯材を矩形状に組み立てるとともに、この矩形
枠の内部に補強用の芯材を縦横に組み付けて枠体を構成
し、この枠体の一方の面に合板などの面材が設けられた
のが一般的である。また、壁パネルは上記枠体の両面に
面材を設けられたのが一般的である。
【0016】<第1実施形態例>先ず、図1は本発明を
適用した第1実施形態のバルコニーの支持構造を示す要
部縦断面図、図2は図1の腕金物の斜視図である。図1
に示すバルコニーの支持構造1は、下階の壁部2上に配
置された上階床部3と、上階床部3の側端面3aに固定
された腕金物5と、この腕金物5を介して前記上階床部
3に隣接した状態で支持されたバルコニー7等とを備え
る。
【0017】下階の壁部2は、サッシ窓21を備えた壁
パネルにより構成され、壁部のサッシ窓21の上部分の
外壁面には、サッシ窓21を被覆可能なシャッター22
を収納するシャッターボックス23が設けられている。
シャッターボックス23の下面には収納されたシャッタ
ー22を外部に送り出すための開口部23aを備える。
【0018】上階床部3は、床パネル31と、床パネル
31の側端面に取り付けられた胴差32とを備え、床パ
ネル31の端部と胴差32とが下階の壁部2上面に配置
された状態となっている。なお、胴差32は、バルコニ
ー7に隣接する部分の厚みが床パネル31の厚みより薄
くなっている。床パネル31端部及び胴差32の上部に
は、下階の壁部2と同一壁線上に、サッシ窓81が取り
付けられた上階壁部8が立設されている。上階壁部8は
下方に開口した平面視コ字状の壁パネルと、この壁パネ
ルの開口部分にサッシ窓81が取り付けられることで構
成されている。このサッシ窓81の下枠811は胴差3
2の上部に取り付けられ、下枠811の上端が上階床部
3の床面3bよりも低くなっている。この下枠811は
床面3bと後述するバルコニー床70の床面70aとの
間で、バルコニー側に設けられている。
【0019】腕金物5は、固定プレート51と、この固
定プレート51に、該固定プレート51の上端51aよ
り下方で且つ側方に突出して一体的に設けられた梁部5
2と、固定プレート51と梁部52との間に架設された
補強部材55とを備える(図1及び図2参照)。固定プ
レート51は、矩形板状に形成されてなり、床3の側端
面3aつまり胴差32の側端面に上端51aが上階床部
3の床面3bより下方に位置するようにボルトナット3
5を介して固定されている。このボルトナット35は上
階床部3の側端面3aに外側から水平に穿孔されたボル
ト孔に挿通されたボルトと、上階床部を構成する床パネ
ル31の内側からボルトに螺合されるナットからなる。
この実施の形態では、図2に示すように固定プレート5
1の上部にボルトが挿通されるボルト孔が4カ所形成さ
れている。前記梁部52は上階床部3の下方で且つ側方
に水平に突出する梁本体部521と梁本体部521の先
端に取り付けられた固定板522とを備える。
【0020】梁本体部521は、この実施の形態ではI
型鋼によりなり、基端部が固定プレート51の表面に、
固定プレート51に直交するように固定されている。補
強部材55は、固定プレート51の表面と梁本体部52
1の上フランジ及びウエブの両側面との間に、それぞれ
架設された上リブプレート(上補強用リブ)551及び
横リブプレート(横補強用リブ)552とを備え、これ
ら上リブプレート551及び横リブプレート552とで
固定プレート51と梁部52とを強固に結合して、両者
を補強している。上リブプレート551は長尺の板状を
なし、固定プレート51に直交して突設され、突出端辺
部が固定プレート51と平行になっているとともに下辺
部が上フランジ上面に当接している。なお、この上リブ
プレート551の左右にも同様に形成された上リブプレ
ート551aが互いに平行に離間して設けられている。
なお、これら左右の上リブプレート551aの下端は梁
本体部521の上フランジに当接しない。また、横リブ
プレート552は三角形状をなし、固定プレート両側端
とウエブとを接続するように取り付けられている。
【0021】このように構成された腕金物5が、上階床
部3の側端面3aに一様に所定間隔を開けて並べて取り
付けられ、梁部52が互いに平行に配置された状態とな
っている。そして、これら梁部52の梁本体部521の
上部には、バルコニー床70が設けられ、梁部52及び
固定プレート51を介してバルコニー床70を上階床部
3を備える構造体に支持させている。バルコニー床70
は、梁本体部521上に配置される防水パン71と、防
水パン71の上面に配置され、表面がバルコニー床70
の床面70aとなる床部材(図示省略)とを備える。防
水パン71の裏面側に複数の支持突部72が設けられて
いる。
【0022】この支持突部72は、防水パン71の長さ
方向に沿って設けられた突条として形成され、幅方向に
所定間隔をおいて複数設けられ、防水パン71が梁部5
2上に載置された場合には、梁部52の梁本体部521
に当接して支持部として機能するように構成されてい
る。これらの支持突部72には長さ方向に沿って一定間
隔をおいて複数の孔部(図示しない)が開設されてい
る。一方、腕金物5の側面部には、側面L字状に形成さ
れた二つの固定片56a,56bが取り付けられ(図2
では省略)、これらの一方の固定片56aは、防水パン
71の幅方向一端部(図1で防水パン71の右側端部)
と支持突部72との間の間隔寸法と同一の間隔寸法分梁
本体部521の基端部から離間した部位に設けられると
共に、他方の固定片56bは、防水パン71の幅方向他
端部(図1で防水パン71の左側端部)と、外方から内
方に向かって2本目の支持突部72bとの間の間隔寸法
分梁部52の先端から離間した部位に設けられている。
【0023】これらの固定片56a,56bは、梁部5
2へ適宜手段により固定される取付片部561(図1
中、固定片56b参照)と、取付片部561に直角に連
設された係止片部562(図1中、固定片56b参照)
とからなり、係止片部562には図示しない孔部が開設
されている。そして、上記防水パン71と腕金物5との
間は、全体略L字状に形成されたフック部材58aとナ
ット58bとからなる連結部材58により固定されてい
る。つまり、フック部材58aの一端部は折曲形成され
て支持突部72の孔部に挿通された状態で係止され、他
端部には雄ネジ部が形成され、固定片56a,56bの
孔部に上方から挿通され、下方でナットが螺合されるこ
とにより梁部52上に防水パン71が固定されている。
なお、上記フック部材58aは、腕金物5上に防水パン
71が載置された場合の、支持突部72と上記固定片5
6a,56bの係止片部562との間の間隔寸法よりも
大きく形成されている。
【0024】梁本体部521の先端の固定板522は、
バルコニー7の前壁となり且つバルコニー床70の前面
を覆うカバー部9に固定されている。カバー部9はバル
コニー床70の前面と両側面(図示省略)を覆うように
平面視コ字状に形成されているものであり、下端、つま
りカバー部9の下面部分には、シャッターボックス23
と腕金物5との間に配置された底板92を備えている。
この底板92下方からバルコニー7を見た場合、腕金物
5やバルコニー床70は見えないようになっている。
【0025】上記構造では、下階の壁部3上に水平に配
設された上階床部3の側端面に、腕金物5の固定プレー
ト51の上端51aを上階床部3の側端面3aに上階床
部3の床面3bより下方に位置するようにボルトナット
35を介して固定する。すると、梁部52は、上階床部
3の下方で且つ側方に水平に突出する。この梁部52の
上部にバルコニー床70を設置するとともに、梁部52
の先端の固定板522にカバー部9を固定する。このよ
うにして上記構造は組み立てられる。
【0026】上記バルコニーの支持構造によれば、上階
床部3の側端面3aに上端51aが上階床部3の床面3
bより下方に位置するように固定された固定プレート5
1と、この固定プレート51に設けられ、上階床部3の
下方で且つ側方に突出して一体的に設けられた梁部52
とを備えた腕金物5を介してバルコニー7が上階床部3
に隣接した状態で支持されているので、床面3bより下
方に位置する固定プレート51の上端51aより下方に
位置する梁部52に支持されたバルコニー床70の床面
70aは前記床3の床面3bより下方に位置する。した
がって、上階床部3の床面3bとバルコニー床70の床
面70aとの間に水切り95等を設けることができると
ともに利用者が上階床部3からバルコニー7に行く際に
上がる段がなく、上階床部3とバルコニー床70との境
界部分を跨がずに床からバルコニー床70へ容易に行く
ことができる。また、固定プレート51と梁部52間に
は、固定プレート51と梁部52とを補強する上リブプ
レート551及び横リブプレート552が架設されてい
るので、固定プレート51及び梁部52を備える腕金物
5を介して上階床部3の側端面3aに確実にバルコニー
7を支持させることができる。
【0027】<第2実施形態例>図3は、本発明に係る
第2実施形態例のバルコニーの支持構造を示す縦断面図
である。図3に示すバルコニーの支持構造は、上述した
バルコニーの支持構造1と比べて、カバー部の構成のみ
異なり、その他の構成要素は略同様の構成である。従っ
て、異なる構成のみ説明し、その他同様の構成は同符号
を付して説明は省略する。すなわち、図3に示すバルコ
ニーの支持構造1は、下階の壁部2上に配置された上階
床部3と、上階床部3の側端面3aに固定された腕金物
5と、この腕金物5を介して前記上階床部3に隣接した
状態で支持されたバルコニー7等とを備える。上述した
腕金物5の備える梁本体部521の先端の固定板522
の外面は、バルコニー7の前壁となり且つバルコニー床
70の前面を覆うカバー部90に固定されている。
【0028】カバー部90はバルコニー床70の前面と
両側面(図示省略)を覆うように平面視コ字状に形成さ
れているものであり、バルコニー床70と同時にシャッ
ターボックス23の前面及び両側面(図示省略)を覆っ
ている。すなわち、カバー部90の下端が腕金物5より
下方に位置し、カバー部90の下端部分が、上階床部3
に固定された腕金物5の真下に配置されているシャッタ
ーボックス23と対向して配置されたものとなってい
る。そして、カバー部9の下端と、シャッターボックス
23の開口縁部との間に底板92が水平に設けられてい
る。この底板92により、シャッターボックス23はシ
ャッターの出し入れを行う開口部23a以外が覆われた
状態となる。よって、この構造では、第1実施の形態例
と同様の効果を得ることができることは勿論、前面及び
両側方からバルコニー7を見たり、下方からバルコニー
7を見たりした場合でも、腕金物5やバルコニー床70
に加えて、シャッターボックス23も外部に露出しない
ようになっている。つまり、シャッターボックス23が
バルコニー外観的に一体化されスッキリとした意匠を有
するものとなっている。
【0029】<第3実施形態例>図4に本発明に係るバ
ルコニーの支持構造の第3実施形態例の縦断面図を示
す。なお、図4に示すバルコニーの支持構造10は、上
述した第1実施形態例のバルコニーの支持構造において
用いられた腕金物5に変えて腕金物50を用いてバルコ
ニー7を支持した構造である。よって、図4において、
腕金物50以外の他の構成要素は上述した第1実施形態
例のバルコニーの支持構造1と同様のものである。した
がって、異なる構成である腕金物50の構成のみ説明
し、その他の構成は上記第1実施形態例のものと同名
称、同符号を付して説明は省略する。
【0030】図4に示すバルコニーの支持構造10は、
下階の壁部2上に配置された上階床部3と、上階床部3
の側端面3aに固定された腕金物50と、この腕金物5
を介して前記上階床部3に隣接した状態で支持されたバ
ルコニー7等とを備える。腕金物50は図5に示すよう
に、上述した腕金物5と同様の構成において、固定プレ
ート51の下端51bが梁部52の下端より下方に突出
し、固定プレート51の下端51bと梁部52の下面と
の間に下リブプレート553が架設されているものであ
る。また、この腕金物50には腕金物5と異なり、腕金
物5における上リブプレート551aは設けられていな
い。これにより、腕金物50は、梁部52上面と固定プ
レート51の上端51aとの間に架設された上リブプレ
ート(上補強用リブ)551と、梁部52両側面から固
定プレート51間にそれぞれ架設された横リブプレート
(横補強用リブ)552と、梁部52下面と前記固定プ
レート51の下端51bとの間に架設された下リブプレ
ート(下補強用リブ)553とからなる補強部材55を
備えた構成となっている。下リブプレート553を備え
ることにより、腕金物50は上記腕金物5より、さらに
強固に固定プレート51と梁部52とを結合している。
また、固定プレート51の下部には、下階の壁部2に固
定するためのボルト孔が形成されている。すなわち、図
4に示す腕金物50は5カ所で上階床部3及び下階壁部
2に固定されたものとなっている。この腕金物50を介
してバルコニーは支持されている。なお、取り付けられ
る構造は上述したものと同様であるので説明は省略す
る。
【0031】この構成によれば、上述したバルコニーの
支持構造1と同様の効果を得ることができるとともに、
腕金物50が下リブプレート553を備える分、固定プ
レート51と梁部52とが強固に結合されているので、
バルコニー7は腕金物50を介して上階床部3に確実に
固定され、支持させることができる。
【0032】<第4実施の形態>図6は、本発明に係る
第4実施形態例のバルコニーの支持構造を示す縦断面図
である。図6に示すバルコニーの支持構造10Aは、上
述したバルコニーの支持構造10と比べて、カバー部9
の構成のみ異なり、その他の構成要素は略同様の構成で
あるので異なる構成のみ異なる符号を付して、その他同
様の構成は同符号を付して説明は省略する。すなわち、
図6に示すバルコニーの支持構造10Aは、下階の壁部
2上に配置された上階床部3と、上階床部3の側端面3
aに固定された腕金物50と、この腕金物5を介して前
記上階床部3に隣接した状態で支持されたバルコニー7
等とを備える。
【0033】上述した腕金物50の備える梁本体部52
1の先端の固定板522は、バルコニー7の前壁となり
且つバルコニー床70の前面を覆うカバー部90(上述
した第2の実施形態例のものと同様)に固定されてい
る。カバー部90はバルコニー床70の前面と両側面
(図示省略)を覆うように平面視コ字状に形成されてい
るものであり、バルコニー床70と同時にシャッターボ
ックス23の前面及び両側面(図示省略)を覆ってい
る。すなわち、カバー部90の下端が腕金物5より下方
に位置し、カバー部90の下端部分が、上階床部3に固
定された腕金物5の真下に配置されているシャッターボ
ックス23と対向して配置されたものとなっている。そ
して、カバー部9の下端とシャッターボックス23の開
口縁部との間に底板92が設けられている。この底板9
2により、シャッターボックス23はシャッターの出し
入れを行う開口部23a以外が覆われた状態となり、前
面及び両側方からバルコニー7を見た場合は勿論、下方
からバルコニー7を見た場合でも、腕金物5やバルコニ
ー床70に加えて、シャッターボックス23も外部に露
出しないようになっている。
【0034】このバルコニーの支持構造10Aによれ
ば、上述した第2実施の形態におけるバルコニーの支持
構造10と同様の効果を得ることできるとともに、腕金
物50が下リブプレート553を備える分、固定プレー
ト51と梁部52とが強固に結合されているので、バル
コニー7は腕金物50を介して上階床部3に確実に固定
され、支持させることができる。
【0035】なお、以上の実施の形態例においては、適
用された構造物をパネル工法によりなる住宅としたが、
本発明はこれに限定されるものではなく、軸組工法の住
宅や、その他、バルコニーを備える構造部であれば、ど
のようなものに適用されてもよい。また、腕金物5,5
0の具体的な細部構造等についても適宜に変更可能であ
ることは勿論である。
【0036】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の発明に係
るバルコニーの支持構造によれば、前記バルコニー床の
床面は前記床の床面より下方に位置し、床の床面とバル
コニー床の床面との間の屋外側に水切り等を設けること
ができるとともに利用者が前記床からバルコニーに行く
際に上がる段がなく、その分段差が少なくなっており前
記床とバルコニー床との境界部分を跨がずに前記床から
バルコニー床へ容易に行くことができる。
【0037】請求項2記載の発明に係るバルコニーの支
持構造によれば、前記固定プレート51と前記梁部52
間には、前記固定プレートと梁部とを補強する補強部材
が架設されているので、一体的に設けられた固定プレー
トと梁部とがさらに強固に接合された状態となり、これ
ら固定プレート及び梁部を備える腕金物を介して床の側
端面若しくは構造部材に確実にバルコニーを支持させる
ことができる。
【0038】請求項3記載の発明に係るバルコニーの支
持構造によれば、前記固定プレートと前記梁部とは、上
補強用リブ、横補強用リブ及び下補強用リブで補強され
ているので、前記固定プレートと梁部とは簡易な構成で
補強された状態となり、これら固定プレート及び梁部を
備える腕金物を介してバルコニーを床若しくは構造部材
に強固に支持させることができる。
【0039】請求項4記載の発明に係るバルコニーの支
持構造によれば、梁部の先端の固定板が前記バルコニー
床の前面及び両側面のうち少なくとも前面を覆うカバー
部に固定されているので、前記固定プレート及び梁部を
備える腕金物によってバルコニー床ととともに前記カバ
ー部を支持することがでできる。
【0040】請求項5記載の発明に係るバルコニーの支
持構造によれば、前記梁部の固定板に固定される前記カ
バー部は、前記バルコニー床の前面及び両側面を覆うと
ともにシャッターボックスの前面及び両側面を覆ってい
るので、バルコニーとシャッターボックスとが外観的に
一体的となりスッキリとした意匠を有するものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したバルコニーの支持構造の第1
実施の形態を示す要部縦断面図である。
【図2】図1の腕金物の斜視図である。
【図3】本発明を適用したバルコニーの支持構造の第2
実施の形態を示す要部縦断面図である。
【図4】本発明を適用したバルコニーの支持構造の第3
実施の形態を示す要部縦断面図である。
【図5】図1の腕金物の斜視図である。
【図6】本発明を適用したバルコニーの支持構造の第4
実施の形態を示す要部縦断面図である。
【符号の説明】
1,10,10A バルコニーの支持構造 2 下階の壁部 3 上階床部(床) 3a 側端面 3b 床面 5,50 腕金物 7 バルコニー 8 上階壁部 9,90 カバー部 21 サッシ窓(窓) 22 シャッター 23 シャッターボックス 32 胴差(構造部材) 51 固定プレート 51a 固定プレートの上端 52 梁部 55 補強部材 70 バルコニー床 70a バルコニー床面 511 梁本体部 522 固定板 551 上リブプレート(上補強用リブ) 552 横リブプレート(横補強用リブ) 553 下リブプレート(下補強用リブ)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 床の側端面若しくは床の側端面側に取り
    付けられた構造部材に固定された腕金物を介してバルコ
    ニーが前記床に隣接した状態で支持されたバルコニーの
    支持構造において、 前記腕金物は、固定プレートと、 この固定プレートに、該固定プレートの上端より下方で
    且つ側方に突出して一体的に設けられた梁部とを備え、 前記固定プレートは前記床の側端面若しくは前記構造部
    材に上端が前記床の床面より下方に位置するように固定
    され、 前記梁部は前記床の下方で且つ側方に突出し、上部にバ
    ルコニー床が設けられていることを特徴とするバルコニ
    ーの支持構造。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のバルコニーの支持構造に
    おいて、 前記固定プレートと前記梁部間には、前記固定プレート
    と梁部とを補強する補強部材が架設されていることを特
    徴とするバルコニーの支持構造。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のバルコニーの支持構造に
    おいて、 前記固定プレートの下端は前記梁部の下端より下方に配
    置され、 前記補強部材は、前記梁部上面と前記固定プレートの上
    端との間に架設された上補強用リブと、 前記梁部両側面から前記固定プレート間にそれぞれ架設
    された横補強用リブと、 前記梁部下面と前記固定プレートの下端との間に架設さ
    れた下補強用リブとからなることを特徴とするバルコニ
    ーの支持構造。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載のバルコ
    ニーの支持構造において、 前記梁部の先端には固定板が設けられ、 前記固定板がバルコニー床の前面及び両側面のうち少な
    くとも前面を覆うカバー部に固定されていることを特徴
    とするバルコニーの支持構造。
  5. 【請求項5】 請求項4記載のバルコニーの支持構造に
    おいて、 前記床は窓を備えた下階の壁部の上部に設けられ、 前記窓上部の壁部の外壁面には前記窓を被覆可能なシャ
    ッターを収納するシャッターボックスが設けられ、 前記カバー部は、前記バルコニー床の前面及び両側面を
    覆うとともにシャッターボックスの前面及び両側面を覆
    っていることを特徴とするバルコニーの支持構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009287316A (ja) * 2008-05-30 2009-12-10 Ykk Ap株式会社 カーテンウォール、およびカーテンウォールの施工方法

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