JP2002047437A - インクジェット用インク及びインクジェット記録方法 - Google Patents

インクジェット用インク及びインクジェット記録方法

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JP2002047437A
JP2002047437A JP2000309683A JP2000309683A JP2002047437A JP 2002047437 A JP2002047437 A JP 2002047437A JP 2000309683 A JP2000309683 A JP 2000309683A JP 2000309683 A JP2000309683 A JP 2000309683A JP 2002047437 A JP2002047437 A JP 2002047437A
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    • C09D11/30Inkjet printing inks
    • C09D11/32Inkjet printing inks characterised by colouring agents
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
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    • C09D11/38Inkjet printing inks characterised by non-macromolecular additives other than solvents, pigments or dyes

Abstract

(57)【要約】 【課題】 画質、耐水性、及び画像堅牢性に優れたイン
クジェット用インク、及びそれを用いたインクジェット
記録方法を提供する。 【解決手段】 高沸点有機溶媒に溶解した油溶性染料を
水性媒体中に分散してなり、フェニル基とは異なる炭素
−炭素不飽和結合を分子内に少なくとも1つ有する化合
物を含有することを特徴とするインクジェット用インク
である。また、該インクジェット用インクを用い、支持
体上に白色無機顔料粒子を含有する受像層を有する受像
材料に記録を行うことを特徴とするインクジェット記録
方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画質、耐水性、及
び画像堅牢性に優れたインクジェット用インク、及びそ
れを用いたインクジェット記録方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、コンピューターの普及に伴い、イ
ンクジェットプリンターがオフィスだけでなく家庭で
紙、フィルム、布等に印字するために広く利用されてい
る。インクジェット用インクは、油性、水性、固体状イ
ンクが知られているが、製造・取り扱い性・臭気・安全
性等の点から水性インクが主流となっている。しかしな
がら、多くの水性インクは、分子状態で溶解する水溶性
染料を用いているため、透明性、色濃度が高いという利
点を有するものの耐水性が悪く、いわゆる普通紙に印字
すると滲み(ブリード)を生じ著しい印字品質の低下
や、更に耐光性が著しく悪いという欠点を有していた。
【0003】上記欠点を改良するために、顔料や分散染
料を用いた水性インクが種々提案されている。例えば、
特開昭56−157468号公報、特開平4−1846
8号公報、特開平10−110126号公報、特開平1
0−195355号公報に記載されている。これらの方
法によって耐水性は改良されるものの完全ではなく、特
に顔料インクの場合は染料インクに比べ発色が劣るこ
と、分散物の保存安定性に欠けるため吐出口での目詰ま
りを起こしやすい等の欠点を有していた。
【0004】また、特開昭58−45272号公報で
は、ウレタンポリマーラテックス粒子に染料を内包させ
る方法が提案されているが、所望の濃度に染料を内包す
ると分散安定性に優れた着色粒子が得にくいという欠点
を有していた。更に、特開平10−279873号公報
には、アクリル系ポリマーと油溶性染料を有機溶媒に溶
かし、分散後有機溶媒を除去することで着色ポリマー微
粒子を作る方法が開示されているが、記録画像品質、特
に写真画質用の紙媒体に記録した際の品質や連続記録に
おける安定性に問題があった。
【0005】一方、特公平5−76977号公報には、
有機溶媒に油溶性染料を溶解し分散せしめたインク組成
物が開示されているが、ここで規定された有機溶媒は一
般に油溶性染料との相溶性が不充分なために記録濃度が
低く、場合によっては保存中に染料が析出しノズルの目
詰まりの原因となることが明らかになった。また、開示
されている油溶性染料は、色調の不十分さに基づく色再
現性が十分でなく、得られる画像の保存安定性について
も十分ではなかった。保存安定性を改良するために特開
平1−170674号公報には、紫外線吸収剤及び/又
は酸化防止剤を含有したインクジェット用記録液が開示
されているが、得られる画像の品質の点で十分とは言え
なかった。染料の析出を防ぎ、吐出安定性を確保し、更
に高い記録画像品質を得るためには、着色粒子の平均粒
子サイズを小さくすることが必要であるが、このような
条件では画像保存性を更に改良することが望まれてい
た。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記従来に
おける問題を解決し、以下の目的を達成することを課題
とする。即ち、本発明は、画質、耐水性、及び画像堅牢
性に優れたインクジェット用インク、及びそれを用いた
インクジェット記録方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の手段は、以下の通りである。即ち、 <1> 高沸点有機溶媒に溶解した油溶性染料を水性媒
体中に分散してなり、フェニル基とは異なる炭素−炭素
不飽和結合を分子内に少なくとも1つ有する化合物(以
下、「含炭素−炭素不飽和結合化合物」と呼ぶ。)を含
有することを特徴とするインクジェット用インクであ
る。 <2> 前記フェニル基とは異なる炭素−炭素不飽和結
合を分子内に少なくとも1つ有する化合物が、下記一般
式(A)〜(H)で表される化合物の少なくとも1種で
ある前記<1>に記載のインクジェット用インクであ
る。
【0008】
【化3】
【0009】(一般式(A)〜(H)において、R21
24、R32及びR33は、各々独立に、炭素原子数2〜4
0のアルケニル基又はアルキニル基を表し、R22
23、R25、R27、R28、R29、R30、R34、R35、R
36、R37、R39及びR40は、各々独立に、水素原子、炭
素原子数1〜40の脂肪族基、炭素原子数6〜40のア
リール基、又は炭素原子数1〜40のヘテロ環基を表
す。但し、R35、R36及びR37のうち少なくとも一つ
は、炭素原子数2〜40のアルケニル基又はアルキニル
基を表す。R26、R38及びR41は置換基を表し、Aは酸
素原子又は硫黄原子を表し、Bは不飽和環を形成する非
金属原子群を表す。aは0〜4の整数を、pは0又は1
を、bは1〜4の整数を、cは0又は1を、dは0〜4
の整数を、eは0〜6の整数を表す。bが1を表すと
き、R31は、炭素原子数1〜40の脂肪族基、炭素原子
数6〜40のアリール基、又は炭素原子数1〜40のヘ
テロ環基を表し、bが2〜4の整数を表すとき、R
31は、b価の炭素原子数1〜20の脂肪族基を表す。
a、b、d及びeが、それぞれ2以上の整数を表すと
き、複数のR26、−COOR32、R38及びR41は、それ
ぞれ同一でも異なっていてもよい。一般式(A)におけ
るR21とR22、R21とR23、一般式(B)におけるR24
とR25、R 24とR26、R26同士、一般式(C)における
27とR28、R27とR29、R27とR 30、R29とR30、一
般式(D)におけるR31とR32、R32同士、一般式
(E)におけるR33とR34、一般式(F)におけるR35
とR36、R36とR37、一般式(G)におけるR38同士、
38とB、一般式(H)におけるR39とR40、R40とR
41、R41同士、はそれぞれ連結して環を形成してもよ
い。) <3> 前記油溶性染料が、下記一般式(I)で表され
る前記<1>又は<2>に記載のインクジェット用イン
クである。
【0010】
【化4】
【0011】(一般式(I)において、Xはカラー写真
カプラーの残基を表し、Aは−NR45又はヒドロキシ
基を表し、R4及びR5は、各々独立に、水素原子、脂肪
族基、芳香族基、又は複素環基を表す。B1は=C
(R6)−又は=N−を表し、B2は−C(R7)=又は
−N=を表し、R2、R3、R6及びR7は、各々独立に、
水素原子、ハロゲン原子、脂肪族基、芳香族基、複素環
基、シアノ、−OR51、−SR52、−CO253、−O
COR54、−NR5556、−CONR5758、−SO2
59、−SO2NR6061、−NR62CONR6364
−NR65CO266、−COR67、−NR68COR69
はNR70SO271を表し、R51、R52、R53、R54
55、R56、R57、R58、R59、R60、R61、R62、R
63、R64、R65、R66、R67、R68、R69、R70及びR
71は、各々独立に、水素原子、脂肪族基又は芳香族基を
表す。R2とR3、R3とR4、R4とR5、R5とR6、及び
6とR7は、互いに結合して環を形成してもよい。) <4> 前記<1>から<3>のいずれかに記載のイン
クジェット用インクを用い、支持体上に白色無機顔料粒
子を含有する受像層を有する受像材料に記録を行うこと
を特徴とするインクジェット記録方法である。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明のインクジェット用
インク及びインクジェット記録方法について説明する。
【0013】(インクジェット用インク)本発明のイン
クジェット用インクは、高沸点有機溶媒に溶解した油溶
性染料を水性媒体中に分散してなり、前記含炭素−炭素
不飽和結合化合物を含有する。本発明のインクジェット
用インクは、油溶性染料と高沸点有機溶媒が水性媒体中
に微粒子状の油滴(以下、「分散粒子」と呼ぶ。)とし
て分散された、いわゆる乳化分散物状態になっているも
のである。本発明における「水性媒体」とは、水又は水
と少量の水混和性有機溶剤との混合物に、必要に応じて
界面活性剤、湿潤剤、安定剤、防腐剤等の添加剤を添加
したものを意味する。本発明に用いられる油溶性染料と
しては、水に対する溶解度が任意のものを用いることが
できる。
【0014】−含炭素−炭素不飽和結合化合物− 前記含炭素−炭素不飽和結合化合物が幾何異性体を有す
るとき(例えばシス−トランス体)、単一成分でも、混
合物でもよい。本発明に用いられる含炭素−炭素不飽和
結合化合物は、好ましくは下記一般式(A)〜(H)で
表される化合物の少なくとも1種である。
【0015】
【化5】
【0016】一般式(A)〜(H)において、R21、R
24、R32及びR33は、各々独立に、炭素原子数2〜40
のアルケニル基又はアルキニル基を表し、好ましくは炭
素原子数2〜40のアルケニル基を表し、より好ましく
は以下に示すa)〜v)のアルケニル基である。
【0017】
【化6】
【0018】一般式(A)〜(H)において、R22、R
23、R25、R27、R28、R29、R30、R34、R35
36、R37、R39及びR40は、各々独立に、水素原子、
炭素原子数1〜40の脂肪族基(例えば、メチル、エチ
ル、i−プロピル、t−ブチル、シクロペンチル、シク
ロヘキシル、ベンジル、クロロメチル、トリフルオロメ
チル、ブトキシエチル、アリル、ビニル、オレイル、3
−メチル−3−ブテニル、2,7−オクタジエニル、2
−エチルヘキシル、オクチル、i−デシル、3,5,5
−トリメチルヘキシル、i−トリデシル、ドデシル、2
−ヘキシルデシル)、炭素原子数6〜40のアリール基
(例えば、フェニル、2−ナフチル、4−メトキシフェ
ニル、3−メチルフェニル、2−クロロフェニル)、又
は炭素原子数1〜40のヘテロ環基(例えば、ピロリジ
ル、ピペリジル、ピリジル、テトラゾリル、イミダゾリ
ル)を表し、好ましくは、水素原子、脂肪族基、又はア
リール基を表し、より好ましくは水素原子又は脂肪族基
を表す。このうち、R22、R23、R25、R34及びR
35は、更に好ましくはアルケニル基又はアルキニル基を
表し、特に好ましくはアルケニル基を表す。アルケニル
基のなかで更に好ましいものとしては、R21、R24、R
32及びR33に示したものと同様である。尚、R35、R 36
及びR37のうち少なくとも1つは、炭素原子数2〜40
のアルケニル基又はアルキニル基を表す。
【0019】R26、R38及びR41は置換基を表し、好ま
しくは炭素原子数1〜30の脂肪族基(好ましい例は、
22等と同じ)、炭素原子数6〜36のアリール基(好
ましい例はR22等と同じ)、炭素原子数1〜30のアル
コキシ基(例えば、メトキシ、2−エチルヘキシルオキ
シ)、炭素原子数6〜36のアリールオキシ基(例え
ば、フェノキシ)、ハロゲン原子(例えば、フッ素、塩
素、臭素)、シアノ基、炭素原子数1〜30のカルバモ
イル基(例えば、N,N−ジブチルカルバモイル、N−
オクチルカルバモイル)、炭素原子数1〜30のアシル
アミノ基(例えば、アセトアミノ、ベンゾイルアミ
ノ)、アシルオキシ基(例えば、アセチルオキシ、ベン
ゾイルオキシ)、又は脂肪族オキシカルボニル基(例え
ば、メトキシカルボニル、アリルオキシカルボニル)を
表し、より好ましくは脂肪族基、アリール基、アルコキ
シ基、ハロゲン原子、カルバモイル基、アシルアミノ
基、アシルオキシ基、又は脂肪族オキシカルボニル基を
表す。
【0020】一般式(A)において、好ましくはR21
22、R23共に炭素原子数2〜30のアルケニル基又は
アルキニル基を表し、より好ましくは炭素原子数3〜2
0のアルケニル基を表す。R21、R22及びR23は同じで
あることが好ましく、R21〜R23の総炭素原子数の和は
15〜54であることが好ましく、18〜33であるこ
とがより好ましい。R21とR22、R21とR23は、互いに
連結して環を形成してもよいが、形成しない方が好まし
い。
【0021】一般式(B)において、好ましくはR24
25共に炭素原子数2〜30のアルケニル基又はアルキ
ニル基を表し、より好ましくは炭素原子数3〜11のア
ルケニル基を表す。pは0又は1を表す。pが1を表す
とき、−COOR25は−COOR24のパラ位又はオルト
位が好ましく、オルト位が特に好ましい。R26は、より
好ましくは、脂肪族オキシカルボニル基、アルコキシ
基、ハロゲン原子、又はカルバモイル基を表し、更に好
ましくは、脂肪族オキシカルボニル基を表す。aは0〜
4の整数を表し、好ましくは0〜2の整数を表し、より
好ましくは0又は1を表し、特に好ましくは0を表す。
aが4を表すとき、R26はすべてハロゲン原子を表すこ
とが好ましく、aが1又は2を表すとき、R26は脂肪族
オキシカルボニル基を表すことが好ましい。更に、R26
がアリルオキシカルボニル基を表すとき、aは1又は2
を表すことが好ましく、1を表すことがより好ましく、
そのとき、R24、R25共にアリル基を表すことが好まし
い。R24とR25、R24とR26、R26同士は、互いに連結
して環を形成してもよいが、形成しない方が好ましい。
【0022】一般式(G)において、Bはベンゼン環と
不飽和環を形成し得る非金属原子群を表し、Bとベンゼ
ン環により形成される環としては、好ましくは、ナフタ
レン環、アントラセン環、ベンゾイソフラン環、ジヒド
ロベンゾイソフラン環、ベンゾイソチオフェン環、イン
ドール環等が挙げられる。R38は、好ましくは、脂肪族
基、アリール基、脂肪族オキシ基、又はアシルオキシ基
を表す。dは0〜4の整数を表し、好ましくは0〜2の
整数を表す。R38同士、R38とBとで連結して環を形成
してもよい。一般式(G)で表される化合物の炭素原子
数の総和は10〜60であり、好ましくは14〜50で
ある。
【0023】一般式(H)において、R39、R40は共に
脂肪族基を表すことが好ましく、共にアルキル基又はア
ルケニル基を表すことがより好ましく、共にアルケニル
基を表すことが特に好ましい。R39とR40は同じである
ことが好ましい。R41は、好ましくは脂肪族基又はハロ
ゲン原子を表し、より好ましくはメチル基を表す。eは
0〜6の整数を表し、好ましくは0又は2を表し、より
好ましくは0を表す。R39とR40、R40とR41、R41
士は、互いに連結して環を形成してもよい。尚、一般式
(H)で表される化合物の炭素原子数の総和は、好まし
くは12〜60であり、より好ましくは14〜50であ
り、更に好ましくは15〜40である。
【0024】また、前述した一般式(C)、(D)、
(E)、(F)における置換基(R27、R28、R29、R
30、R32、R33、R34、R35、R36及びR37)は、特に
限定されない。
【0025】一般式(D)において、bは1〜4の整数
を表し、bが1を表すとき、R31は、炭素原子数1〜4
0の脂肪族基、炭素原子数6〜40のアリール基、又は
炭素原子数1〜40のヘテロ環基を表し、bが2〜4の
整数を表すとき、R31は、b価の炭素原子数1〜20の
脂肪族基を表す。
【0026】一般式(E)において、Aは酸素原子又は
硫黄原子を表し、cは0又は1を表す。一般式(A)〜
(H)において、a、b、d及びeが、それぞれ2以上
の整数を表すとき、複数のR26、−COOR32、R38
びR41は、それぞれ同一でも異なっていてもよい。一般
式(C)におけるR27とR28、R27とR29、R27
30、R29とR30、一般式(D)におけるR31とR32
32同士、一般式(E)におけるR33とR34、一般式
(F)におけるR35とR36、R36とR37は、互いに連結
して環を形成してもよい。
【0027】本発明に用いられる含炭素−炭素不飽和結
合化合物は、一般式(A)、(B)、(C)、(D)、
(E)、(F)、(H)で表される化合物がより好まし
く、一般式(A)、(B)、(C)、(D)、(H)で
表される化合物が更に好ましく、一般式(A)、
(B)、(C)で表される化合物が特に好ましい。これ
らの含炭素−炭素不飽和結合化合物は、前記油溶性染料
に対し、重量で0.1〜5倍量、更に好ましくは0.2
〜2倍量で使用される。
【0028】また、これらの含炭素−炭素不飽和結合化
合物は、特開平8−44015号公報に記載の方法にて
合成することができる。
【0029】以下に、本発明に用いられる含炭素−炭素
不飽和結合化合物の具体例を示すが、本発明はこれらに
限定されるものではない。
【0030】
【化7】
【0031】
【化8】
【0032】
【化9】
【0033】
【化10】
【0034】
【化11】
【0035】
【化12】
【0036】
【化13】
【0037】
【化14】
【0038】
【化15】
【0039】
【化16】
【0040】
【化17】
【0041】
【化18】
【0042】
【化19】
【0043】
【化20】
【0044】
【化21】
【0045】
【化22】
【0046】
【化23】
【0047】
【化24】
【0048】−油溶性染料− 本発明に用いられる油溶性染料は、特に制限されること
はなく、従来公知の油溶性染料を使用することができ
る。イエロー染料としては、例えばカップリング成分と
してフェノール類、ナフトール類、アニリン類、ピラゾ
ロン類、ピリドン類、開鎖型活性メチレン化合物類を有
するアリールもしくはヘテリルアゾ染料;例えばカップ
リング成分として開鎖型活性メチレン化合物類を有する
アゾメチン染料;例えばベンジリデン染料やモノメチン
オキソノール染料等のようなメチン染料;例えばナフト
キノン染料、アントラキノン染料等のようなキノン系染
料等が挙げられ、これら以外の染料種としてはキノフタ
ロン染料、ニトロ・ニトロソ染料、アクリジン染料、ア
クリジノン染料等が挙げられる。
【0049】マゼンタ染料としては、例えばカップリン
グ成分としてフェノール類、ナフトール類、アニリン類
を有するアリールもしくはヘテリルアゾ染料;例えばカ
ップリング成分としてピラゾロン類、ピラゾロトリアゾ
ール類を有するアゾメチン染料;例えばアリーリデン染
料、スチリル染料、メロシアニン染料、オキソノール染
料のようなメチン染料;ジフェニルメタン染料、トリフ
ェニルメタン染料、キサンテン染料のようなカルボニウ
ム染料、例えばナフトキノン、アントラキノン、アント
ラピリドン等のようなキノン系染料、例えばジオキサジ
ン染料等のような縮合多環系染料等が挙げられる。
【0050】シアン染料としては、例えばインドアニリ
ン染料、インドフェノール染料あるいはカップリング成
分としてピロロトリアゾール類を有するアゾメチン染
料;シアニン染料、オキソノール染料、メロシアニン染
料のようなポリメチン染料;ジフェニルメタン染料、ト
リフェニルメタン染料、キサンテン染料のようなカルボ
ニウム染料;フタロシアニン染料;アントラキノン染
料;例えばカップリング成分としてフェノール類、ナフ
トール類、アニリン類を有するアリールもしくはヘテリ
ルアゾ染料、インジゴ・チオインジゴ染料が挙げられ
る。
【0051】前記の各油溶性染料は、クロモフォアの一
部が解離して初めてイエロー、マゼンタ、シアンの各色
を呈するものであってもよく、その場合のカウンターカ
チオンは、アルカリ金属や、アンモニウムのような無機
のカチオンであってもよいし、ピリジニウム、4級アン
モニウム塩のような有機のカチオンであってもよく、更
にはそれらを部分構造に有するポリマーカチオンであっ
てもよい。
【0052】前記油溶性染料は、前記一般式(I)で表
される化合物であることが好ましい。前記一般式(I)
において、Xはカラー写真カプラーの残基を表し、Aは
−NR45又はヒドロキシ基を表し、R4及びR5は、各
々独立に、水素原子、脂肪族基、芳香族基、又は複素環
基を表す。Aは−NR45であることが好ましい。前記
4及びR5は、水素原子又は脂肪族基であることが好ま
しく、水素原子、アルキル基又は置換アルキル基である
ことがより好ましく、水素原子、炭素原子数が1〜18
のアルキル基又は炭素原子数が1〜18の置換アルキル
基であることが最も好ましい。
【0053】前記一般式(I)において、B1は=C
(R6)−又は=N−を表し、B2は−C(R7)=又は
−N=を表す。B1、B2が同時に−N=を表さないこと
が好ましく、B1が=C(R6)−、B2が−C(R7)=
を表すことがより好ましい。この場合、一般式(II)に
おいて、R2、R3、R6及びR7は、各々独立に、水素原
子、ハロゲン原子、脂肪族基、芳香族基、複素環基、シ
アノ、−OR51、−SR 52、−CO253、−OCOR
54、−NR5556、−CONR5758、−SO2 59
−SO2NR6061、−NR62CONR6364、−NR
65CO266、−COR67、−NR68COR69又はNR
70SO271を表し、R51、R52、R53、R54、R55
56、R57、R58、R59、R60、R61、R62、R63、R
64、R65、R66、R67、R68、R69、R70及びR71は、
各々独立に、水素原子、脂肪族基又は芳香族基を表す。
【0054】前記R2及びR7は、各々独立に、上記のう
ち水素原子、ハロゲン原子、脂肪族基、−OR51、−N
62CONR6364、−NR65CO266、−NR68
OR6 9又はNR70SO271を表すことが好ましく、水
素原子、フッ素原子、塩素原子、アルキル基、置換アル
キル基、−NR62CONR6364又はNR68COR69
表すことがより好ましく、水素原子、塩素原子、炭素原
子数1〜10のアルキル基又は炭素原子数1〜10の置
換アルキル基を表すことが更に好ましく、水素原子、炭
素原子数1〜4のアルキル基又は炭素原子数1〜4の置
換アルキル基を表すことが最も好ましい。
【0055】前記R3及びR6は、各々独立に、上記のう
ち水素原子、ハロゲン原子又は脂肪族基を表すことが好
ましく、水素原子、フッ素原子、塩素原子、アルキル基
又は置換アルキル基を表すことがより好ましく、水素原
子、塩素原子、炭素原子数1〜10のアルキル基又は炭
素原子数1〜10の置換アルキル基を表すことが更に好
ましく、水素原子、炭素原子数1〜4のアルキル基又は
炭素原子数1〜4の置換アルキル基を表すことが最も好
ましい。
【0056】前記一般式(I)において、R2とR3、R
3とR4、R4とR5、R5とR6、又はR6とR7は、互いに
結合して環を形成することができる。環を形成する組み
合わせは、R3とR4、R4とR5、又はR5とR6であるこ
とが好ましい。前記R2とR3、又はR6とR7が、互いに
結合して形成する環は、5員環又は6員環であることが
好ましい。環は芳香族環(例、ベンゼン環)又は不飽和
複素環(例、ピリジン環、イミダゾール環、チアゾール
環、ピリミジン環、ピロール環、フラン環)であること
が好ましい。前記R3とR4、又はR5とR6が、互いに結
合して形成する環は、5員環又は6員環であることが好
ましい。環の例にはテトラヒドロキノリン環及びジヒド
ロインドール環が含まれる。前記R4とR5が、互いに結
合して形成する環は5員環又は6員環であることが好ま
しい。環の例にはピロリジン環、ピペリジン環及びモル
ホリン環が含まれる。
【0057】本明細書において、脂肪族基は、アルキル
基、置換アルキル基、アルケニル基、置換アルケニル
基、アルキニル基、置換アルキニル基、アラルキル基及
び置換アラルキル基を意味する。前記アルキル基は分岐
を有していてもよく、また環を形成していてもよい。ア
ルキル基の炭素原子数は1〜20であることが好まし
く、1〜18であることがより好ましい。前記置換アル
キル基のアルキル部分は、上記アルキル基と同様であ
る。前記アルケニル基は分岐を有していてもよく、また
環を形成していてもよい。アルケニル基の炭素原子数は
2〜20であることが好ましく、2〜18であることが
より好ましい。前記置換アルケニル基のアルケニル部分
は、上記アルケニル基と同様である。前記アルキニル基
は分岐を有していてもよく、また環を形成していてもよ
い。アルキニル基の炭素原子数は2〜20であることが
好ましく、2〜18であることがより好ましい。前記置
換アルキニル基のアルキニル部分は、上記アルキニル基
と同様である
【0058】前記アラルキル基及び置換アラルキル基の
アルキル部分は、上記アルキル基と同様である。アラル
キル基及び置換アラルキル基のアリール部分は下記アリ
ール基と同様である。前記置換アルキル基、置換アルケ
ニル基、置換アルキニル基及び置換アラルキル基のアル
キル部分の置換基の例には、ハロゲン原子、シアノ、ニ
トロ、複素環基、−OR111、−SR112、−CO
2113、−NR114115、−CONR1161 17、−SO
2118及びSO2NR119120が含まれる。R111、R
112、R113、R 114、R115、R116、R117、R118、R
119及びR120は、各々独立に、水素原子、脂肪族基又は
芳香族基を表す。前記置換アラルキル基のアリール部分
の置換基の例は、下記置換アリール基の置換基の例と同
様である。
【0059】本明細書において、芳香族基は、アリール
基及び置換アリール基を意味する。アリール基は、フェ
ニル又はナフチルであることが好ましく、フェニルが特
に好ましい。前記置換アリール基のアリール部分は、上
記アリール基と同様である。前記置換アリール基の置換
基の例には、ハロゲン原子、シアノ、ニトロ、脂肪族
基、複素環基、−OR121、−SR122、−CO2123
−NR124125、−CONR126127、−SO2128
びSO2NR129130が含まれる。R121、R12 2
123、R124、R125、R126、R127、R128、R129
びR130は、各々独立に、水素原子、脂肪族基又は芳香
族基を表す。
【0060】本明細書において、複素環基は、5員もし
くは6員の飽和又は不飽和複素環を含むことが好まし
い。複素環に脂肪族環、芳香族環又は他の複素環が縮合
していてもよい。複素環のヘテロ原子の例には、B、
N、O、S、Se及びTeが含まれる。ヘテロ原子とし
てはN、O及びSが好ましい。複素環は、炭素原子が遊
離の原子価(一価)を有する(複素環基は炭素原子にお
いて結合する)ことが好ましい。飽和複素環の例には、
ピロリジン環、モルホリン環、2−ボラ−1,3−ジオ
キソラン環及び1,3−チアゾリジン環が含まれる。不
飽和複素環の例には、イミダゾール環、チアゾール環、
ベンゾチアゾール環、ベンゾオキサゾール環、ベンゾト
リアゾール環、ベンゾセレナゾール環、ピリジン環、ピ
リミジン環及びキノリン環が含まれる。複素環基は置換
基を有していてもよい。置換基の例には、ハロゲン原
子、シアノ、ニトロ、脂肪族基、芳香族基、複素環基、
−OR131、−SR132、−CO2133、−NR
134135、−CONR136137、−SO2138及びSO
2NR139140が含まれる。R131、R132、R133、R
134、R135、R136、R137、R138、R139及びR
140は、各々独立に、水素原子、脂肪族基又は芳香族基
を表す。
【0061】前記一般式(I)において、Xで表される
カプラーは以下のカプラーが好ましい。イエローカプラ
ー:米国特許3,933,501号、同4,022,6
20号、同4,326,024号、同4,401,75
2号、同4,248,961号、特公昭58−1073
9号、英国特許1,425,020号、同1,476,
760号、米国特許3,973,968号、同4,31
4,023号、同4,511,649号、欧州特許24
9,473A号、同502,424A号の式(I),
(II)で表されるカプラー、同513,496A号の式
(1),(2)で表されるカプラー(特に18頁のY−
28)、同568,037A号のクレーム1の式(I)
で表されるカプラー、米国特許5,066,576号の
カラム1の45〜55行の一般式(I)で表されるカプ
ラー、特開平4−274425号の段落0008の一般
式(I)で表されるカプラー、欧州特許498,381
A1号の40頁のクレーム1に記載のカプラー(特に1
8頁のD−35)、同447,969A1号の4頁の式
(Y)で表されるカプラー(特に、Y−1(17頁),
Y−54(41頁))、米国特許4,476,219号
のカラム7の36〜58行の式(II)〜(IV)で表され
るカプラー(特にII−17,19(カラム17),II
−24(カラム19))。
【0062】マゼンタカプラー;米国特許4,310,
619号、同4,351,897号、欧州特許73,6
36号、米国特許3,061,432号、同3,72
5,067号、リサーチ・ディスクロージャーNo.2
4220(1984年6月)、同No.24230(1
984年6月)、特開昭60−33552号、同60−
43659号、同61−72238号、同60−357
30号、同55−118034号、同60−18595
1号、米国特許4,500,630号、同4,540,
654号、同4,556,630号、国際公開WO88
/04795号、特開平3−39737号(L−57
(11頁右下),L−68(12頁右下),L−77
(13頁右下)、欧州特許456,257号の〔A−
4〕−63(134頁),〔A−4〕−73,−75
(139頁)、同486,965号のM−4,−6(2
6頁),M−7(27頁)、同571,959A号のM
−45(19頁)、特開平5−204106号の(M−
1)(6頁)、同4−362631号の段落0237の
M−22、米国特許3,061,432号、同3,72
5,067号。
【0063】シアンカプラー:米国特許4,052,2
12号、同4,146,396号、同4,228,23
3号、同4,296,200号、欧州特許73,636
号、特開平4−204843のCX−1,3,4,5,
11,12,14,15(14〜16頁);特開平4−
43345のC−7,10(35頁),34,35(3
7頁),(I−1),(I−17)(42〜43頁);
特開平6−67385の請求項1の一般式(Ia)又は
(Ib)で表されるカプラー。
【0064】その他、特開昭62−215272号(9
1頁)、特開平2−33144号(3頁,30頁)、E
P355,660A(4頁,5頁,45頁,47頁)記
載のカプラーも有用である。
【0065】また、マゼンタ染料としては、下記一般式
(II)で表される化合物が特に好ましく用いられる。一
般式(II)
【0066】
【化25】
【0067】前記一般式(II)において、R1は、水素
原子、脂肪族基、芳香族基、複素環基、シアノ、−OR
11、−SR12、−CO213、−OCOR14、−NR15
16、−CONR1718、−SO219、−SO2NR20
21、−NR22CONR23 24、−NR25CO226
−COR27、−NR28COR29又はNR30SO231
表し、R11、R12、R13、R14、R15、R16、R17、R
18、R19、R20、R21、R22、R23、R24、R25
26、R27、R28、R29、R30及びR31は、各々独立
に、水素原子、脂肪族基又は芳香族基を表す。また、R
2、R3、A、B1及びB2は、それぞれ前記一般式(I)
と同義であり、それらの好ましい範囲も同じである。
【0068】前記一般式(II)において、Cは、脂肪族
基、芳香族基、複素環基、シアノ、−OR81、−S
82、−CO283、−OCOR84、−NR8586、−
CONR8 788、−SO289、−SO2NR9091、−
NR92CONR9394、−NR95CO296、−COR
97、−NR98COR99又は−NR100SO2101の少な
くとも1つで置換されていてもよい5員又は6員の含窒
素複素環を形成する原子群を表し、この複素環は更に別
の環と縮合環を形成してもよい。ここでR81、R82、R
83、R84、R85、R86、R87、R88、R89、R90
91、R92、R93、R94、R95、R96、R97、R98、R
99、R100及びR101は、各々独立に、水素原子、脂肪族
基又は芳香族基を表す。
【0069】前記一般式(II)で表される化合物のう
ち、Aが−NR45を表すことがより好ましい。
【0070】次に、前記一般式(II)で表される化合物
について更に詳しく説明する。前記R1は、前述のうち
水素原子、脂肪族基、芳香族基、−OR11、−SR12
−NR1516、−SO219、−NR22CONR
2324、−NR25CO226、−NR 28COR29又はN
30SO231を表すことが好ましく、水素原子、脂肪
族基、芳香族基、−OR11又はNR1516を表すことが
より好ましく、水素原子、アルキル基、置換アルキル
基、アリール基、置換アリール基、アルコキシ基、置換
アルコキシ基、フェノキシ基、置換フェノキシ基、ジア
ルキルアミノ基、又は置換ジアルキルアミノ基を表すこ
とが更に好ましく、水素原子、炭素原子数1〜10のア
ルキル基、炭素原子数1〜10の置換アルキル基、炭素
原子数6〜10のアリール基又は炭素原子数6〜10の
置換アリール基を表すことが更に好ましく、水素原子、
炭素原子数1〜6のアルキル基又は炭素原子数1〜6の
置換アルキル基を表すことが最も好ましい。
【0071】前記Cは、5員の含窒素複素環を形成する
ことが好ましく、5員の含窒素複素環の例には、イミダ
ゾール環、トリアゾール環及びテロラゾール環が含まれ
る。
【0072】また、前記一般式(II)で表される化合物
のうち、特に下記一般式(III)で表される油溶性のピ
ラゾロトリアゾールアゾメチン化合物が好ましい。一般
式(III)
【0073】
【化26】
【0074】前記一般式(III)において、R1、R2
3、R4、R5、R6及びR7は、前記一般式(I)と同
義である。また、前記一般式(III)において、X及び
Yは、各々独立に−C(R8)=又は−N=を表し、R8
は、水素原子、脂肪族基又は芳香族基を表し、X及びY
の一方は必ず−N=を表し、またXとYが同時に−N=
を表すことはない。
【0075】このとき、前記R8は、水素原子、アルキ
ル基、置換アルキル基、アリール基又は置換アリール基
を表すことが好ましく、水素原子、炭素数1〜150の
置換アルキル基、又は炭素数1〜150の置換アリール
基を表すことがより好ましく、炭素数1〜100の置換
アルキル基、又は炭素数1〜100の置換アリール基を
表すことが最も好ましい。またXとYが同時に−C(R
8)=を表すとき、各々のR8は互いに結合して環を形成
してもよく、形成する環は6員環であることが好まし
い。環は芳香族環(例、ベンゼン環)であることが好ま
しい。
【0076】前記一般式(III)において、より好まし
くはXが−N=を表し、Yが−C(R8)=を表すピラ
ゾロトリアゾールアゾメチン化合物である。
【0077】以下に、前記一般式(II)で表されるピラ
ゾロトリアゾールアゾメチン化合物の例(M−1〜M−
16)を示すが、本発明はこれらに限定されるものでは
ない。
【0078】
【化27】
【0079】
【化28】
【0080】
【化29】
【0081】
【化30】
【0082】
【化31】
【0083】上記化合物例は、更に特願平11−365
189号明細書に記載されているが、これらに限定され
るものではない。
【0084】前記一般式(II)で表される色素は、例え
ば特開平4−126772号公報、特公平7−9418
0号公報及び特願平11−365187号明細書に記載
された方法を参考にして合成することができる。
【0085】また、シアン染料としては、下記式(IV−
1)〜(IV−4)で表されるピロロトリアゾールアゾメ
チン化合物が特に好ましく用いられる。
【0086】
【化32】
【0087】前記式(IV−1)〜(IV−4)において、
A、R2、R3、B1及びB2は、前記一般式(I)と同義
であり、それらの好ましい範囲も同じである。前記式
(IV−1)〜(IV−4)において、R201、R202及びR
203は、各々独立に、前記一般式(II)におけるR1と同
義である。R201とR202は、互いに結合して環構造を形
成してもよい。
【0088】更に、前記式(IV−1)〜(IV−4)で表
されるピロロトリアゾールアゾメチン化合物のR
201が、ハメット置換基定数σp値0.30以上の電子吸
引性基であるものは、吸収がシャープであり、より好ま
しい。そして、ピロロトリアゾールアゾメチン化合物の
201及びR202のハメット置換基定数σp値の和が0.
70以上のものはシアン色として優れた色相を呈し、更
に好ましい。
【0089】色相について更に詳しく説明する。前記式
(IV−1)〜(IV−4)で表されるピロロトリアゾール
アゾメチン化合物は、R201、R202、R203及びR2、R
3、A、B1、B2の選択の仕方により、様々な色相を持
つことができる。該ピロロトリアゾールアゾメチン化合
物はR201が電子吸引性の置換基であると、そうでない
ものと比較して吸収波形がシャープとなり、好ましい。
そして電子吸引性の程度が強いほど吸収波形はよりシャ
ープになる。この点からR201はアルキル基やアリール
基であるよりもハメット置換定数σp値が0.30以上
の電子吸引性基であることが好ましい。更にはハメット
置換定数σp値が0.45以上の電子吸引性基がより好
ましく、0.60以上の電子吸引性基が最も好ましい。
【0090】前記ピロロトリアゾールアゾメチン化合物
はマゼンタ色素としてよりも、シアン色素として用いる
方が好ましい。尚、前記一般式(IV−1)及び(IV−
2)で表されるピロロトリアゾールアゾメチン化合物
は、マゼンタ色素として用いることができる。本発明に
おける色素をシアン色素とするためには、R201及びR
202のハメット置換基定数σp値の和が0.70以上であ
ることが好ましい。このσp値の和が0.70未満であ
ると、吸収極大波長がシアン色素としては短波長であっ
て、人間の目には青色に見え、好ましくない。その中で
もR202のハメット置換基定数σp値が0.30以上のも
のが好ましい。R201、R202のハメット置換基定数σp
値の和は2.0以下が好ましい。
【0091】ハメット置換基定数σp値が0.30以上
の電子吸引性基としては、アシル基、アシルオキシ基、
カルバモイル基、アルコキシカルボニル基、アリールオ
キシカルボニル基、シアノ基、ニトロ基、アルキルスル
フィニル基、アリールスルフィニル基、アルキルスルホ
ニル基、アリールスルホニル基、スルファモイル基、ハ
ロゲン化アルキル基、ハロゲン化アルコキシ基、ハロゲ
ン化アリールオキシ基、ハロゲン化アルキルチオ基、2
つ以上のσp値が0.15以上の電子吸引性基で置換さ
れたアリール基、及び複素環を挙げることができる。更
に詳しくは、アシル基(例えば、アセチル、3−フェニ
ルプロパノイル)、アシルオキシ基(例えば、アセトキ
シ)、カルバモイル基(例えば、N−エチルカルバモイ
ル、N,N−ジブチルカルバモイル、N−(2−ドデシ
ルオキシエチル)カルバモイル、N−メチル−N−ドデ
シルカルバモイル)、アルコキシカルボニル基(例え
ば、メトキシカルボニル、ブチルオキシカルボニル、ド
デシルオキシカルボニル、オクタデシルオキシカルボニ
ル)、アリールオキシカルボニル基(例えば、フェノキ
シカルボニル)、シアノ基、ニトロ基、アルキルスルフ
ィニル基(例えば、3−フェノキシプロピルスルフィニ
ル)、アリールスルフィニル基(例えば3−ペンタデシ
ルフェニルスルフィニル)、アルキルスルホニル基(例
えば、メタンスルホニル、オクタンスルホニル)、アリ
ールスルホニル基(例えば、ベンゼンスルホニル)、ス
ルファモイル基(例えば、N−エチルスルファモイル、
N,N−ジプロピルスルファモイル)、ハロゲン化アル
キル基(例えば、トリフロロメチル、ヘプタフロロプロ
ピル)、ハロゲン化アルコキシ基(例えば、トリフロロ
メチルオキシ)、ハロゲン化アリールオキシ基(例え
ば、ペンタフロロフェニルオキシ)、ハロゲン化アルキ
ルチオ基(例えば、ジフロロメチルチオ)、2つ以上の
σp値が0.15以上の他の電子吸引性基で置換された
アリール基(例えば、2,4−ジニトロフェニル、2,
4,6−トリクロロフェニル、ペンタクロロフェニ
ル)、複素環基(例えば、2−ベンゾオキサゾリル、2
−ベンゾチアゾリル、1−フェニルー2−ベンズイミダ
ゾリル、5−クロロ−1−テトラゾリル、1−ピロリ
ル)が挙げられる。
【0092】ハメットσp値が0.45以上の電子吸引
性基としては、アシル基(例えば、アセチル、3−フェ
ニルプロパノイル)、アルコキシカルボニル基(例え
ば、メトキシカルボニル)、アリールオキシカルボニル
基(例えば、m−クロロフェノキシカルボニル)、シア
ノ基、ニトロ基、アルキルスルフィニル基(例えば、n
−プロピルスルフィニル)、アリールスルフィニル基
(例えば、フェニルスルフィニル)、アルキルスルホニ
ル基(例えば、メタンスルホニル、n−オクタンスルホ
ニル)、アリールスルホニル基(例えば、ベンゼンスル
ホニル)、スルファモイル基(例えば、N−エチルスル
ファモイル、N,N−ジメチルスルファモイル)、ハロ
ゲン化アルキル基(例えば、トリフロロメチル)が挙げ
られる。ハメット置換基定数σp値が0.60以上の電
子吸引性基としては、シアノ基(0.66)、ニトロ基
(0.78)、メタンスルホニル基(0.72)が例と
して挙げられる。
【0093】前記R201及びR202のσp値の和が0.7
0以上の組み合わせとしては、R201が、シアノ基、ア
ルコキシカルボニル基、アルキルスルホニル基、アリー
ルスルホニル基、ハロゲン化アルキル基から選ばれ、R
202が、アシル基、アシルオキシ基、カルバモイル基、
アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル
基、シアノ基、アルキルスルホニル基、アリールスルホ
ニル基、スルファモイル基、ハロゲン化アルキル基から
選ばれる組み合わせが好ましい。
【0094】本発明で用いられるピロロトリアゾールア
ゾメチン化合物の好ましい構造は、下記一般式(IV−1
a)で表される構造であって;R2が、水素原子、炭素
数1〜4のアルキル基、炭素数1〜4の置換アルキル
基、炭素数1〜4のアルコキシ基、ハロゲン原子(フッ
素、塩素、臭素)、炭素数1〜5のアシルアミノ基、炭
素数1〜5のアミノカルボニルアミノ基、又は炭素数1
〜5のアルコキシカルボニルアミノ基を表し;R4及び
5が、各々独立に、水素原子、炭素数1〜18のアル
キル基又は炭素数1〜18の置換アルキル基を表し;R
201及びR202が、各々独立に、ハメット置換基定数σp
値が0.30以上の電子吸引性基を表し、R2 03が、炭
素数1〜18のアルキル基、炭素数1〜18の置換アル
キル基、炭素数6〜20の置換又は無置換のアリール基
を表すことである。そして、シアン色素として用いる時
は、上記のもののなかでもR201とR202のハメット置換
基定数σ p値の和が0.70以上のものが好ましく、更
にはσp値の和が1.00以上のものが好ましい。本発
明におけるピロロトリアゾールアゾメチン化合物の最も
好ましいものは、下記一般式(IV−1a)で表される構
造であって;R2が水素原子又はメチル基を表し;R4
びR5が、各々独立に、炭素数1〜5のアルキル基を表
し;R201がシアノ基を表し;R202がアルコキシカルボ
ニル基を表し;R203がアリール基を表すことである。
【0095】
【化33】
【0096】ここで、本明細書中で用いられるハメット
の置換基定数については特願平11−365188号明
細書に説明があり、本発明におけるσp値、σm値もその
中で定めるものと同一である。
【0097】以下に、本発明に用いられるピロロトリア
ゾールアゾメチン化合物の具体例(C−1〜C−9)を
示すが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0098】
【化34】
【0099】
【化35】
【0100】
【化36】
【0101】上記化合物例は、特願平11−36518
8号明細書に記載されているが、これらに限定されるも
のではない。
【0102】前記式(IV−1)〜(IV−4)で表される
ピロロトリアゾールアゾメチン色素は、特開平5−17
7959号、同9−292679号、同10−6292
6号及び特願平11−365188号に記載の方法を参
考に合成することができる。
【0103】本発明に使用される油溶性染料の含有量
は、インクに対し0.05〜50重量%、好ましくは
0.1〜10重量%である。
【0104】−高沸点有機溶媒− 本発明に用いられる高沸点有機溶媒としては、フタール
酸エステル類(例えば、ジブチルフタレート、ジオクチ
ルフタレート、ジシクロへキシルフタレート、ジ−2−
エチルヘキシルフタレート、デシルフタレート、ビス
(2,4−ジ−tert−アミルフェニル)イソフタレ
ート、ビス(1,1−ジエチルプロピル)フタレー
ト)、リン酸又はホスホン酸のエステル類(例えば、ジ
フェニルホスフェート、トリフェニルホスフェート、ト
リクレジルホスフェート、2−エチルヘキシルジフェニ
ルホスフェート、ジオクチルブチルホスフェート、トリ
シクロヘキシルホスフェート、トリ−2−エチルヘキシ
ルホスフェート、トリドデシルホスフェート、ジ−2−
エチルヘキシルフェニルホスフェート)、安息香酸エス
テル類(例えば、2−エチルヘキシルベンゾエート、
2,4−ジクロロベンゾエート、ドデシルベンゾエー
ト、2−エチルヘキシル−p−ヒドロキシベンゾエー
ト)、アミド類(例えば、N,N−ジエチルドデカンア
ミド、N,N−ジエチルラウリルアミド)、アルコール
類又はフェノール類(イソステアリルアルコール、2,
4−ジ−tert−アミルフェノールなど)、脂肪族エ
ステル類(例えば、コハク酸ジブトキシエチル、コハク
酸ジ−2−エチルヘキシル、テトラデカン酸2−ヘキシ
ルデシル、クエン酸トリブチル、ジエチルアゼレート、
イソステアリルラクテート、トリオクチルシトレー
ト)、アニリン誘導体(N,N−ジブチル−2−ブトキ
シ−5−tert−オクチルアニリンなど)、塩素化パ
ラフィン類(塩素含有量10%〜80%のパラフィン
類)、トリメシン酸エステル類(例えば、トリメシン酸
トリブチル)、ドデシルベンゼン、ジイソプロピルナフ
タレン、フェノール類(例えば、2,4−ジ−tert
−アミルフェノール、4−ドデシルオキシフェノール、
4−ドデシルオキシカルボニルフェノール、4−(4−
ドデシルオキシフェニルスルホニル)フェノール)、カ
ルボン酸類(例えば、2−(2,4−ジ−tert−ア
ミルフェノキシ酪酸、2−エトキシオクタンデカン
酸)、アルキルリン酸類(例えば、ジ−2(エチルヘキ
シル)リン酸、ジフェニルリン酸)などが挙げられる。
また補助溶媒として沸点が30℃以上約160℃以下の
有機溶剤(例えば、酢酸エチル、酢酸ブチル、プロピオ
ン酸エチル、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン、
2−エトキシエチルアセテート、ジメチルホルムアミ
ド)を併用してもよい。これらの高沸点有機溶媒は、1
種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよ
く、例えば、トリクレジルホスフェートとジブチルフタ
レートとの併用、トリオクチルホスフェートとジ(2−
エチルヘキシル)セバケートとの併用、ジブチルフタレ
ートとポリ(N−t−ブチルアクリルアミド)との併
用、などが挙げられる。
【0105】前記高沸点有機溶媒の前記以外の化合物の
例としては、及び/又は、これら高沸点有機溶媒の合成
方法としては、例えば、米国特許第2,322,027 号、同第
2,533,514 号、同第2,772,163 号、同第2,835,579 号、
同第3,594,171 号、同第3,676,137 号、同第3,689,271
号、同第3,700,454 号、同第3,748,141 号、同第3,764,
336 号、同第3,765,897 号、同第3,912,515 号、同第3,
936,303 号、同第4,004,928 号、同第4,080,209 号、同
第4,127,413 号、同第4,193,802 号、同第4,207,393
号、同第4,220,711 号、同第4,239,851 号、同第4,278,
757 号、同第4,353,979 号、同第4,363,873 号、同第4,
430,421 号、同第4,430,422 号、同第4,464,464 号、同
第4,483,918 号、同第4,540,657 号、同第4,684,606
号、同第4,728,599 号、同第4,745,049 号、同第4,935,
321 号、同第5,013,639 号、欧州特許第276,319A号、同
第286,253A号、同第289,820A号、同第309,158A号、同第
309,159A号、同第309,160A号、同第509,311A号、同第51
0,576A号、東独特許第147,009号、同第157,147 号、同
第159,573 号、同第225,240A号、英国特許第2,091,124A
号、特開昭48-47335号、同50-26530号、同51-25133号、
同51-26036号、同51-27921号、同51-27922号、同51-149
028 号、同52-46816号、同53-1520 号、同53-1521 号、
同53-15127号、同53-146622 号、同54-91325号、同54-1
06228 号、同54-118246 号、同55-59464号、同56-64333
号、同56-81836号、同59-204041 号、同61-84641号、同
62-118345 号、同62-247364 号、同63-167357 号、同63
-214744 号、同63-301941 号、同64-9452 号、同64-945
4 号、同64-68745号、特開平1-101543号、同1-102454
号、同2-792 号、同2-4239号、同2-43541 号、同4-2923
7 号、同4-30165 号、同4-232946号、同4-346338号等に
記載されている。本発明で使用する高沸点有機溶媒の総
量は、前記油溶性染料に対し、重量比で0〜10倍量、
好ましくは0〜5倍量である。
【0106】−その他の成分等− 本発明においては、前記高沸点有機溶媒と共に低沸点有
機溶媒を併用することができる。該低沸点有機溶媒は、
常圧で沸点150℃以下(通常、約30℃以上)の有機
溶媒であり、例えば、エステル類(例えばエチルアセテ
ート、ブチルアセテート、エチルプロピオネート、β−
エトキシエチルアセテート、メチルセロソルブアセテー
ト)、アルコール類(例えばイソプロピルアルコール、
n−ブチルアルコール、セカンダリーブチルアルコー
ル)、ケトン類(例えばメチルイソブチルケトン、メチ
ルエチルケトン、シクロヘキサノン)、アミド類(例え
ばジメチルホルムアミド、N−メチルピロリドン)、エ
ーテル類(例えばテトラヒドロフラン、ジオキサン)等
が好適に挙げられる。
【0107】乳化分散は、前記高沸点有機溶媒に、場合
によっては前記高沸点有機溶媒と前記低沸点有機溶媒と
の混合溶媒に、前記油溶性染料を溶かした油相を、前記
水系媒体による水相中に分散し、該油相の微少油滴(前
記分散粒子)を形成することにより行われる。前記油相
の微少油滴(前記分散粒子)の形成には、前記水相中に
前記油相を添加する方法が一般的であるが、前記油相中
に前記水相を滴下して行く、いわゆる転相乳化法も好ま
しく用いることができる。
【0108】前記乳化分散の際、前記水相及び前記油相
のいずれか又は両方に、後述する界面活性剤、湿潤剤、
染料安定化剤、乳化安定剤、防腐剤、防黴剤等の添加剤
を必要に応じて添加することができる。
【0109】前記界面活性剤としては、例えば、脂肪酸
塩、アルキル硫酸エステル塩、アルキルベンゼンスルホ
ン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、ジアルキル
スルホコハク酸塩、アルキルリン酸エステル塩、ナフタ
レンスルホン酸ホルマリン縮合物、ポリオキシエチレン
アルキル硫酸エステル塩等のアニオン系界面活性剤や、
ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチ
レンアルキルアリルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪
酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエ
チレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン
アルキルアミン、グリセリン脂肪酸エステル、オキシエ
チレンオキシプロピレンブロックコポリマー等のノニオ
ン系界面活性剤、また、アセチレン系ポリオキシエチレ
ンオキシド界面活性剤であるSURFYNOLS(Ai
rProducts&Chemicals社)、また、
N,N−ジメチル−N−アルキルアミンオキシド等のア
ミンオキシド型の両性界面活性剤、また、特開昭59−
157,636号の第(37)〜(38)頁、リサーチ・ディス
クロージャーNo.308119(1989年)記載の
ものも好適に挙げられる。
【0110】本発明においては、これらの界面活性剤と
共に、乳化直後の安定化を図る目的で水溶性ポリマーを
添加することができる。前記水溶性ポリマーとしては、
例えば、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリド
ン、ポリエチレンオキサイド、ポリアクリル酸、ポリア
クリルアミドやこれらの共重合体、また、多糖類、カゼ
イン、ゼラチン等の天然水溶性ポリマー、などが好適に
挙げられる。更に、染料分散物の安定化のためには実質
的に水性媒体中に溶解しないアクリル酸、エステル、メ
タクリル酸エステル、ビニルエステル、アクリルアミ
ド、メタクリルアミド、オレフィン、スチレン、ビニル
エーテル、アクリロニトリルの誘導体の重合によって得
られる化合物等を使用することもできる。これらのポリ
マーは、SO2、COO、を含有していることが望まし
い。これらの実質的に水性媒体中に溶解しないポリマー
を併用する場合、高沸点有機溶媒の0.1〜20重量%
で使用されることが好ましく、0.1〜10重量%で使
用されることが更に好ましい。
【0111】前記乳化分散により、前記油溶性染料を分
散させて水性インクとする場合、特に重要なのは、その
粒子サイズのコントロールである。インクジェット記録
方法により画像を形成した際の色純度や濃度を高めるに
は、前記分散粒子の平均粒子サイズを小さくすることが
必須であり、体積平均粒子サイズで5〜100nmが好
ましく、1〜50nmがより好ましい。ここで、体積平
均粒子サイズは、公知の方法で容易に測定することがで
きる。例えば、インク中の染料濃度が0.1〜1wt%
の範囲になるように蒸留水で希釈して、市販の体積平均
サイズ測定機で容易に測定できる。例えば、マイクロト
ラックUPA(日機装(株)製)を挙げることができ
る。
【0112】また、粗大粒子の存在も印刷性能に非常に
大きな役割を示すことが明らかになった。即ち、粗大粒
子がヘッドのノズルを詰まらせる、あるいは詰まらない
までも汚れを形成することによって、インクジェット用
インクの不吐出や吐出のヨレを生じ、印刷性能に重大な
影響を与えることが分かった。これを防止するために
は、インクジェット用インクにした時にインク1μl中
において、5μm以上の粒子を10個以下、1μm以上
の粒子を1000個以下に抑えることが好ましい。
【0113】これらの粗大粒子を除去する方法として
は、公知の遠心分離法、精密濾過法等を用いることがで
きる。これらの分離手段は、乳化分散直後に行ってもよ
いし、乳化分散物に湿潤剤や界面活性剤等の各種添加剤
を加えた後、インクカートリッジに充填する直前でもよ
い。前記分散粒子の平均粒子サイズを小さくし、かつ粗
大粒子をなくす有効な手段として、機械的攪拌を行う乳
化分散装置を好適に用いることができる。
【0114】前記乳化分散装置としては、簡単なスター
ラーやインペラー撹拌方式、インライン撹拌方式、コロ
イドミル等のミル方式、超音波方式など公知の装置を用
いることができるが、本発明においては、高圧乳化分散
装置が好ましく、その中でも、高圧ホモジナイザーを特
に好ましい。
【0115】前記高圧ホモジナイザーは、US−453
3254号、特開平6−47264号等に詳細な機構が
記載されているが、市販の装置としては、ゴーリンホモ
ジナイザー(A.P.V GAULIN INC.)、
マイクロフルイダイザー(MICROFLUIDEX
INC.)、アルティマイザー(株式会社スギノマシ
ン)等が挙げられる。
【0116】また、近年になってUS−5720551
号に記載されているような、超高圧ジェット流内で微粒
子化する機構を備えた高圧ホモジナイザーは本発明の乳
化分散に特に有効である。この超高圧ジェット流を用い
た乳化分散装置の例として、DeBEE2000(BE
E INTERNATIONAL LTD.)が挙げら
れる。
【0117】前記高圧乳化分散装置を用いて乳化分散す
る際の圧力としては、50MPa以上(500bar以
上)が好ましく、60MPa以上(600bar以上)
がより好ましく、180MPa以上(1800bar以
上)が更に好ましい。本発明においては、前記乳化分散
の際、例えば、撹拌乳化機で乳化した後、高圧ホモジナ
イザーを通す等の方法で2種以上の乳化装置を併用する
のが特に好ましい。また、一度これらの乳化装置で乳化
分散した後、湿潤剤や界面活性剤等の添加剤を添加した
後、カートリッジにインクジェット用インクを充填する
間に再度高圧ホモジナイザーを通過させるのも好まし
い。
【0118】前記乳化分散の際、前記高沸点有機溶媒に
加えて前記低沸点有機溶媒を含む場合、前記乳化物の安
定性及び安全衛生上の観点から、前記低沸点溶媒を実質
的に除去するのが好ましい。前記低沸点溶媒を実質的に
除去する方法としては、該低沸点有機溶媒の種類に応じ
て各種の公知の方法、例えば、蒸発法、真空蒸発法、限
外濾過法等を採用することができる。前記低沸点有機溶
剤の除去工程は、乳化直後、できるだけ速やかに行うの
が好ましい。
【0119】本発明の本発明のインクジェット用インク
は、筆記用水性インク、水性印刷インク、情報記録用イ
ンク等に好適に使用することができる。本発明のインク
ジェット用インクは、上記成分に加え更に必要に応じ
て、その他の成分を含有していてもよい。前記その他の
成分としては、乾燥防止剤、浸透促進剤、紫外線吸収
剤、酸化防止剤、防黴剤、pH調節剤、表面張力調整
剤、消泡剤、粘度調整剤、分散剤、分散安定剤、防錆
剤、キレート剤等の公知添加剤が挙げられる。
【0120】前記乾燥防止剤は、インクジェット記録方
法に用いるノズルのインク噴射口において該インクが乾
燥することによる目詰まりを防止する目的で好適に使用
される。前記乾燥防止剤としては、水より蒸気圧の低い
水溶性有機溶剤が好ましい。該乾燥防止剤の具体例とし
ては、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジ
エチレングリコール、ポリエチレングリコール、チオジ
グリコール、ジチオグリコール、2−メチル−1,3−
プロパンジオール、1,2,3−ヘキサントリオール、
アセチレングリコール誘導体、グリセリン、トリメチロ
ールプロパン等に代表される多価アルコール類、エチレ
ングリコールモノメチル(又はエチル)エーテル、トリ
エチレングリコールモノエチル(又はブチル)エーテル
等の多価アルコールの低級アルキルエーテル類、2−ピ
ロリドン、N−メチル−2−ピロリドン、1,3−ジメ
チル−2−イミダゾリジノン、N−エチルモルホリン等
の複素環類、スルホラン、ジメチルスルホキシド、3−
スルホレン等の含硫黄化合物、ジアセトンアルコール、
ジエタノールアミン等の多官能化合物、尿素誘導体等が
挙げらる。これらの内グリセリンジエチレングリコール
等の多価アルコールがより好ましい。これらは、一種単
独で用いてもよいし、二種以上を併用してよい。これら
の乾燥防止剤は、インク中に10〜50質量部含有する
ことが好ましい。
【0121】前記浸透促進剤としては、例えば、エタノ
ール、イソプロパノール、ブタノール,ジエチレングリ
コールモノブチルエーテル、トリエチレングリコールモ
ノブチルエーテル、1,2−ヘキサンジオール等のアル
コール類やラウリル硫酸ナトリウム、オレイン酸ナトリ
ウムや上記乳化分散用界面活性剤として掲げたノニオン
性界面活性剤等が挙げられる。これらは、インクジェッ
ト用インク中に、10〜30質量%添加されれば十分な
効果があり、印字の滲み、紙抜け(プリントスルー)を
起こさない範囲で添加される。
【0122】前記紫外線吸収剤は、画像の保存性を向上
させる目的で使用され、例えば、特開昭58−1856
77号公報、同61−190537号公報、特開平2−
782号公報、同5−197075号公報、同9−34
057号公報等に記載されたベンゾトリアゾール系化合
物、特開昭46−2784号公報、特開平5−1944
83号公報、米国特許第3214463号等に記載され
たベンゾフェノン系化合物、特公昭48−30492号
公報、同56−21141号公報、特開平10−881
06号公報等に記載された桂皮酸系化合物、特開平4−
298503号公報、同8−53427号公報、同8−
239368号公報、同10−182621号公報、特
表平8−501291号公報等に記載されたトリアジン
系化合物、リサーチディスクロージャーNo.2423
9号に記載された化合物やスチルベン系、ベンズオキサ
ゾール系化合物に代表される紫外線を吸収して蛍光を発
する化合物、いわゆる蛍光増白剤なども挙げられる。
【0123】前記酸化防止剤は、画像の保存性を向上さ
せる目的で使用され、例えば、各種の有機系及び金属錯
体系の褪色防止剤が好適に挙げられる。前記有機系の褪
色防止剤としては、例えば、ハイドロキノン類、アルコ
キシフェノール類、ジアルコキシフェノール類、フェノ
ール類、アニリン類、アミン類、インダン類、クロマン
類、アルコキシアニリン類、ヘテロ環類などが挙げられ
る。前記金属錯体系の褪色防止剤としては、ニッケル錯
体、亜鉛錯体などが挙げられ、具体的には、リサーチデ
ィスクロージャーNo.17643の第VIIのIないし
J項、同No.15162、同No.18716の65
0頁左欄、同No.36544の527頁、同No.3
07105の872頁、同No.15162に引用され
た特許に記載された化合物や特開昭62−215272
号公報の127頁〜137頁に記載された代表的化合物
の一般式及び化合物例に含まれる化合物などが好適に挙
げられる。
【0124】前記防黴剤としては、例えば、デヒドロ酢
酸ナトリウム、安息香酸ナトリウム、ナトリウムピリジ
ンチオン−1−オキシド、p−ヒドロキシ安息香酸エチ
ルエステル、1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オン
及びその塩等が挙げられる。これらはインク中に0.0
2〜1.00質量%使用するのが好ましい。
【0125】前記pH調整剤としては、例えば、水酸化
リチウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属の水酸化
物、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム等の炭酸塩、
酢酸カリウム、ケイ酸ナトリウム、リン酸二ナトリウム
等の無機塩基、N−メチルジエタノールアミン、トリエ
タノールアミン等の有機塩基が挙げられる。
【0126】前記表面張力調整剤としては、例えば、ノ
ニオン、カチオンあるいはアニオン界面活性剤が挙げら
れる。例えば、上記の乳化分散に用いる界面活性剤を用
いることができるが、ここで用いられる界面活性剤は2
5℃での水に対する溶解度が0.5%以上のものが好ま
しい。
【0127】前記分散剤及び前記分散安定剤としては、
上述のカチオン、アニオン、ノニオン系の各種界面活性
剤、などが好適に挙げられる。前記消泡剤としては、フ
ッソ系、シリコーン系化合物やEDTAに代表されるれ
るキレート剤等などが挙げられる。
【0128】なお、インクジェット用インクのpHとし
ては、保存安定性の向上の点で、6〜10が好ましく、
7〜10がより好ましい。前記インクジェット用インク
の表面張力としては、20〜60mN/mが好ましく、
25〜45mN/mがより好ましい。前記インクジェッ
ト用インクの粘度としては、30mPa・s以下が好ま
しく、20mPa・s以下がより好ましい。本発明のイ
ンクジェット用インクは、以下の本発明のインクジェッ
ト記録方法に好適に用いられる。
【0129】(インクジェット記録方法)本発明のイン
クジェット記録方法においては、前記本発明のインクジ
ェット用インクを用いて受像材料に記録を行う。なお、
その際に使用するインクノズル等については特に制限は
なく、目的に応じて、適宜選択することができる。
【0130】−受像材料− 前記受像材料としては、特に制限はなく、公知の被記録
材、即ち普通紙、樹脂コート紙、例えば、特開平8−1
69172号公報、同8−27693号公報、同2−2
76670号公報、同7−276789号公報、同9−
323475号公報、特開昭62−238783号公
報、特開平10−153989号公報、同10−217
473号公報、同10−235995号公報、同10−
337947号公報、同10−217597号公報、同
10−337947号公報等に記載されているインクジ
ェット専用紙、フィルム、電子写真共用紙、布帛、ガラ
ス、金属、陶磁器、等が挙げられる。
【0131】本発明においては、前記受像材料の中で
も、受像層を支持体上に有してなる記録紙及び記録フィ
ルムが特に好ましい。
【0132】前記支持体としては、LBKP、NBKP
等の化学パルプ、GP、PGW、RMP、TMP、CT
MP、CMP、CGP等の機械パルプ、DIP等の古紙
パルプ等からなり、必要に応じて従来の公知の顔料、バ
インダー、サイズ剤、定着剤、カチオン剤、紙力増強剤
等の添加剤を混合し、長網抄紙機、円網抄紙機等の各種
装置で製造されたもの等が使用可能であり、また、これ
らの外、合成紙、プラスチックフィルムシートなどであ
ってもよい。前記支持体の厚みとしては、10〜250
μm程度であり、その坪量としては、10〜250g/
2が好ましい。
【0133】前記支持体には、そのまま前記受像層を設
けてもよいし、バックコート層を更に設けてもよく、ま
た、デンプン、ポリビニルアルコール等でサイズプレス
やアンカーコート層を設けた後、前記受像層及びバック
コート層を設けてもよい。前記支持体には、マシンカレ
ンダー、TGカレンダー、ソフトカレンダー等のカレン
ダー装置により平坦化処理を行ってもよい。
【0134】前記支持体の中でも、両面をポリオレフィ
ン(例えば、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリエチレ
ンテレフタレート、ポリブテン及びそれらのコポリマー
等)でラミネートした紙及びプラスチックフイルムがよ
り好ましく用いられる。ポリオレフィン中に、白色顔料
(例、酸化チタン、酸化亜鉛)又は色味付け染料(例、
コバルトブルー、群青、酸化ネオジウム)を添加するこ
とが好ましい。
【0135】前記受像層は、前記支持体上に設けられ、
顔料や水性バインダーが含有される。前記顔料として
は、白色顔料が好ましく、該白色顔料としては、例え
ば、炭酸カルシウム、カオリン、タルク、クレー、珪藻
土、合成非晶質シリカ、珪酸アルミニウム、珪酸マグネ
シウム、珪酸カルシウム、水酸化アルミニウム、アルミ
ナ、リトポン、ゼオライト、硫酸バリウム、硫酸カルシ
ウム、二酸化チタン、硫化亜鉛、炭酸亜鉛等の無機顔
料、スチレン系ピグメント、アクリル系ピグメント、尿
素樹脂、メラミン樹脂等の有機顔料、等が好適に挙げら
れる。これらの白色顔料の中でも、無機顔料が好まし
く、多孔性無機顔料がより好ましく、細孔面積の大きな
合成非晶質シリカ等が、特に好ましい。前記合成非晶質
シリカは、乾式製造法によって得られる無水珪酸及び湿
式製造法によって得られる含水珪酸のいずれも使用可能
であるが、特に含水珪酸を使用することが好ましい。
【0136】前記水性バインダーとしては、例えば、ポ
リビニルアルコール、シラノール変性ポリビニルアルコ
ール、デンプン、カチオン化デンプン、カゼイン、ゼラ
チン、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチル
セルロース、ポリビニルピロリドン、ポリアルキレンオ
キサイド、ポリアルキレンオキサイド誘導体等の水溶性
高分子、スチレンブタジエンラテックス、アクリルエマ
ルジョン等の水分散性高分子等が挙げられる。これらの
水性バインダーは、一種単独で使用してもよいし、二種
以上を併用してもよい。これらの中でも、ポリビニルア
ルコール、シラノール変性ポリビニルアルコールが、前
記顔料に対する付着性、受像層の耐剥離性の点で好まし
い。
【0137】前記受像層は、前記顔料及び前記水性バイ
ンダーの外に、媒染剤、耐水化剤、耐光性向上剤、界面
活性剤、その他の添加剤を含有することができる。
【0138】前記媒染剤は、不動化されていることが好
ましい。そのためには、ポリマー媒染剤が好ましく用い
られる。前記ポリマー媒染剤については、特開昭48−
28325号、同54−74430号、同54−124
726号、同55−22766号、同55−14233
9号、同60−23850号、同60−23851号、
同60−23852号、同60−23853号、同60
−57836号、同60−60643号、同60−11
8834号、同60−122940号、同60−122
941号、同60−122942号、同60−2351
34号、特開平1−161236号の各公報、米国特許
2484430号、同2548564号、同31480
61号、同3309690号、同4115124号、同
4124386号、同4193800号、同42738
53号、同4282305号、同4450224号の各
明細書に記載がある。特開平1−161236号公報の
212〜215頁に記載のポリマー媒染剤を含有する受
像材料が特に好ましい。同公報記載のポリマー媒染剤を
用いると、優れた画質の画像が得られ、かつ画像の耐光
性が改善される。
【0139】前記耐水化剤は、画像の耐水化に有効であ
り、カチオン樹脂が特に好適に挙げられる。前記カチオ
ン樹脂としては、例えば、ポリアミドポリアミンエピク
ロルヒドリン、ポリエチレンイミン、ポリアミンスルホ
ン、ジメチルジアリルアンモニウムクロライド重合物、
カチオンポリアクリルアミド、コロイダルシリカ等が挙
げられ、これらの中でも、ポリアミドポリアミンエピク
ロルヒドリンが特に好ましい。これらのカチオン樹脂の
含有量としては、前記受像層の全固形分に対し1〜15
質量%が好ましく、特に3〜10質量%であることが好
ましい。
【0140】前記耐光性向上剤としては、例えば、硫酸
亜鉛、酸化亜鉛、ヒンダーアミン系酸化防止剤、ベンゾ
フェノン等のベンゾトリアゾール系の紫外線吸収剤等が
挙げられる。これらの中でも、硫酸亜鉛が特に好まし
い。
【0141】前記界面活性剤は、塗布助剤、剥離性改良
剤、スベリ性改良剤あるいは帯電防止剤として機能す
る。前記界面活性剤については、特開昭62−1734
63号、同62−183457号の各公報に記載があ
る。前記界面活性剤の代わりに有機フルオロ化合物を用
いてもよい。前記有機フルオロ化合物は、疎水性である
ことが好ましい。前記有機フルオロ化合物としては、例
えば、フッ素系界面活性剤、オイル状フッ素系化合物
(例、フッ素油)及び固体状フッ素化合物樹脂(例、四
フッ化エチレン樹脂)が含まれる。前記有機フルオロ化
合物については、特公昭57−9053号(第8〜17
欄)、特開昭61−20994号、同62−13582
6号の各公報に記載がある。
【0142】前記その他の添加剤としては、例えば、顔
料分散剤、増粘剤、消泡剤、染料、蛍光増白剤、防腐
剤、pH調整剤、マット剤、硬膜剤、等が挙げられる。
なお、前記受像層は、1層であってもよいし、2層以上
であってもよい。
【0143】前記受像層の厚みとしては、10〜50μ
mが好ましく、20〜40μmがより好ましい。
【0144】前記受像材料には、バックコート層を設け
ることもでき、該バックコート層に添加可能な成分とし
ては、白色顔料、水性バインダー、その他の添加剤、が
挙げられる。
【0145】前記バックコート層に含有される白色顔料
としては、例えば、軽質炭酸カルシウム、重質炭酸カル
シウム、カオリン、タルク、硫酸カルシウム、硫酸バリ
ウム、二酸化チタン、酸化亜鉛、硫化亜鉛、炭酸亜鉛、
サチンホワイト、珪酸アルミニウム、ケイソウ土、珪酸
カルシウム、珪酸マグネシウム、合成非晶質シリカ、コ
ロイダルシリカ、コロイダルアルミナ、擬ベーマイト、
水酸化アルミニウム、アルミナ、リトポン、ゼオライ
ト、加水ハロイサイト、炭酸マグネシウム、水酸化マグ
ネシウム等の白色無機顔料、スチレン系プラスチックピ
グメント、アクリル系プラスチックピグメント、ポリエ
チレン、マイクロカプセル、尿素樹脂、メラミン樹脂等
の有機顔料等が挙げられる。
【0146】前記バックコート層に含有される水性バイ
ンダーとしては、スチレン/マレイン酸塩共重合体、ス
チレン/アクリル酸塩共重合体、ポリビニルアルコー
ル、シラノール変性ポリビニルアルコール、デンプン、
カチオン化デンプン、カゼイン、ゼラチン、カルボキシ
メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ポリ
ビニルピロリドン等の水溶性高分子、スチレンブタジエ
ンラテックス、アクリルエマルジョン等の水分散性高分
子等が挙げられる。
【0147】前記バックコート層に含有されるその他の
成分としては、消泡剤、抑泡剤、染料、蛍光増白剤、防
腐剤、耐水化剤、等が挙げられる。
【0148】前記受像材料における構成層(バックコー
ト層を含む)には、ポリマーラテックスを添加してもよ
い。前記ポリマーラテックスは、寸度安定化、カール防
止、接着防止、膜のひび割れ防止のような膜物性改良の
目的で使用される。前記ポリマーラテックスについて
は、特開昭62−245258号、同62−13166
48号、同62−110066号の各公報に記載があ
る。ガラス転移温度が低い(40℃以下の)ポリマーラ
テックスを媒染剤を含む層に添加すると、該層のひび割
れやカールを防止することができる。また、ガラス転移
温度が高いポリマーラテックスを前記バックコート層に
添加すると、該層のカールを防止できる。
【0149】インクジェット記録方式には、特に制限は
なく、公知の方式、例えば静電誘引力を利用してインク
を吐出させる電荷制御方式、ピエゾ素子の振動圧力を利
用するドロップオンデマンド方式(圧力パルス方式)、
電気信号を音響ビームに変えインクに照射して放射圧を
利用してインクを吐出させる音響インクジェット方式、
及びインクを加熱して気泡を形成し、生じた圧力を利用
するサーマルインクジェット方式、等のいずれであって
もよい。なお、前記インクジェット記録方式には、フォ
トインクと称する濃度の低いインクを小さい体積で多数
射出する方式、実質的に同じ色相で濃度の異なる複数の
インクを用いて画質を改良する方式や無色透明のインク
を用いる方式、が含まれる。
【0150】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明するが、本発明
はこれらの実施例に何ら限定されるものではない。 (実施例1) [インクセット101の作製]染料(M−6)8g、ジ
オクチルスルホコハク酸5gを、高沸点有機溶媒(O−
1)6g、高沸点有機溶媒(O−2)10g、UV1〜
UV3(重量比=1:1:1の混合物)6.0g及び酢
酸エチル50ml中に70℃にて溶解させた。この溶液
中に500mlの脱イオン水をマグネチックスターラー
で撹拌しながら添加し、水中油滴型の粗粒分散物を作製
した。次にこの粗粒分散物を、マイクロフルイダイザー
(MICROFLUIDEXINC)にて600bar
の圧力で5回通過させることで微粒子化を行った。更
に、できあがった乳化物をロータリーエバポレーターに
て酢酸エチルの臭気が無くなるまで脱溶媒を行った。こ
うして得られた油溶性染料の微細乳化物に、ジエチレン
グリコール140g、グリセリン64g、SURFYN
OL465(AirProducts&Chemicals社)7g、及び尿素
等の添加剤を加えた後、脱イオン水900mlを加え、
KOH10mol/lにてPH=9に調整することによ
り、表1に従うライトマゼンタインクを作製した。得ら
れた乳化分散インクの体積平均粒子サイズをマイクロト
ラックUPA(日機装株式会社)を用いて測定したとこ
ろ51nmであった。
【0151】更に使用する染料種、高沸点有機溶剤を変
更し、表1に示すインクセット101のマゼンタイン
ク、ライトシアンインク、シアンインク、イエローイン
ク、及びブラックインクを作製した。
【0152】
【表1】
【0153】
【化37】
【0154】次に、インクセット101の染料を等モル
量(同一色インクに2種のインクを併用する場合は、
0.5モル量づつ使用)、表2及び表3に示す染料に変
更する、及び/又は本発明の化合物(前記含炭素−炭素
不飽和結合化合物)を染料と等モル量添加する以外は、
同様のインクセット102〜131を作製した。更に乳
化時の圧力を変えることにより、体積平均粒子サイズを
変更した比較用のインクセット125を作製した。ま
た、水溶性染料を用いた比較用のインクセットとして表
4に従うインクセット132を作製した。更に、比較用
のインクセット132の染料の代わりに、インクセット
102,103で使用した染料及び本発明の化合物を用
い、それぞれインクセット133,134を作製した。
尚、インクセット133,134における染料の添加量
は、インクセット133と等モル量になるようにし、染
料/本発明の化合物比は、インクセット102,103
と同じにした。
【0155】
【表2】
【0156】
【表3】
【0157】
【化38】
【0158】
【表4】
【0159】
【化39】
【0160】次に、これらのインクセット101〜13
4をインクジェットプリンターPM670C(EPSO
N社製)のカートリッジに詰め、同機にて富士写真フイ
ルム製インクジェットペーパーフォト光沢紙EXに画像
を印刷し、以下の評価を行った。 1)印刷性能は、カートリッジをプリンターにセット
し、全ノズルのからのインクの突出を確認した後、A4
20枚出力し、印字の乱れを評価した。 A:印刷開始から終了まで印字の乱れ無し B:印字の乱れのある出力が発生する C:印刷開始から終了まで印字の乱れあり
【0161】2)印刷性能は、カートリッジを60℃
にて2日放置した後、印刷性能と同様の方法により、
印字の乱れを評価した。 3)乾燥性は、印刷直後に、指で触ったときの汚れを目
視にて評価した。 4)細線の滲みについては、イエロー、マゼンタ、シア
ン及びブラックの細線パターンを印字し、目視にて評価
を行った。ブラックについてはマゼンタインクをベタ
に印字した後、ブラックの細線を印字し、2色の接触に
よる滲みの評価も行った。 5)耐水性については、得られた画像を10秒間脱イオ
ン水に浸せきした後、画像のにじみを評価した。
【0162】6)画像保存性については、イエロー、マ
ゼンタ、シアン及びブラックの印字サンプルを作製し、
以下の評価を行った。暗熱保存性については、80℃1
5%RHの条件下に14日間、試料を保存する前後での
濃度の比率を以下の方法で求め、退色率(%)として表
した。 退色率=(80℃15%RH 14日放置後の濃度)/
印字直後の濃度×100 得られた結果を表5及び表6に示す。
【0163】
【表5】
【0164】
【表6】
【0165】本発明のインクジェット用インクを用いた
場合、優れた印刷性能を得られることがわかり、耐水
性、堅牢性についても優れた性能を示すことがわかる。
また、本発明のインクジェット用インクを用いると、細
線を出力する際に、にじみがなく優れている。更に、マ
ゼンタ色素としてM−6、シアン色素としてC−1の構
造の化合物を用いた場合、特に顕著な改良効果が認めら
れた。
【0166】(実施例2)実施例1で作製した同じイン
クを、インクジェットプリンターBJ−F850(CA
NON社製)のカートリッジに詰め、同機にて画像を富
士写真フイルム製インクジェットペーパーフォト光沢紙
EXにプリントし、実施例1と同様な評価を行ったとこ
ろ、実施例1と同様な結果が得られた。
【0167】
【発明の効果】本発明によれば、画質、耐水性、及び画
像堅牢性に優れたインクジェット用インク、及びそれを
用いたインクジェット記録方法を提供することができ
る。
フロントページの続き Fターム(参考) 2C056 EA05 EA13 FC01 FC02 2H086 BA15 BA33 BA53 BA54 BA56 BA59 4J039 BC03 BC12 BC20 BC31 BC36 BC38 BC44 BC50 BC51 BC52 BC53 BC54 BC55 BC56 BC65 BC68 BC69 BC72 BC73 BC75 BC79 BE07 BE12 CA06 EA38 EA42 EA43 GA24

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高沸点有機溶媒に溶解した油溶性染料を
    水性媒体中に分散してなり、フェニル基とは異なる炭素
    −炭素不飽和結合を分子内に少なくとも1つ有する化合
    物を含有することを特徴とするインクジェット用イン
    ク。
  2. 【請求項2】 前記フェニル基とは異なる炭素−炭素不
    飽和結合を分子内に少なくとも1つ有する化合物が、下
    記一般式(A)〜(H)で表される化合物の少なくとも
    1種である請求項1に記載のインクジェット用インク。 【化1】 (一般式(A)〜(H)において、R21、R24、R32
    びR33は、各々独立に、炭素原子数2〜40のアルケニ
    ル基又はアルキニル基を表し、R22、R23、R25
    27、R28、R29、R30、R34、R35、R36、R37、R
    39及びR40は、各々独立に、水素原子、炭素原子数1〜
    40の脂肪族基、炭素原子数6〜40のアリール基、又
    は炭素原子数1〜40のヘテロ環基を表す。但し、
    35、R36及びR37のうち少なくとも1つは、炭素原子
    数2〜40のアルケニル基又はアルキニル基を表す。R
    26、R38及びR41は置換基を表し、Aは酸素原子又は硫
    黄原子を表し、Bは不飽和環を形成する非金属原子群を
    表す。aは0〜4の整数を、pは0又は1を、bは1〜
    4の整数を、cは0又は1を、dは0〜4の整数を、e
    は0〜6の整数を表す。bが1を表すとき、R31は、炭
    素原子数1〜40の脂肪族基、炭素原子数6〜40のア
    リール基、又は炭素原子数1〜40のヘテロ環基を表
    し、bが2〜4の整数を表すとき、R31は、b価の炭素
    原子数1〜20の脂肪族基を表す。a、b、d及びe
    が、それぞれ2以上の整数を表すとき、複数のR26、−
    COOR32、R38及びR41は、それぞれ同一でも異なっ
    ていてもよい。一般式(A)におけるR21とR22、R21
    とR23、一般式(B)におけるR24とR25、R 24
    26、R26同士、一般式(C)におけるR27とR28、R
    27とR29、R27とR 30、R29とR30、一般式(D)にお
    けるR31とR32、R32同士、一般式(E)におけるR33
    とR34、一般式(F)におけるR35とR36、R36
    37、一般式(G)におけるR38同士、R38とB、一般
    式(H)におけるR39とR40、R40とR41、R41同士、
    はそれぞれ連結して環を形成してもよい。)
  3. 【請求項3】 前記油溶性染料が、下記一般式(I)で
    表される請求項1又は2に記載のインクジェット用イン
    ク。 【化2】 (一般式(I)において、Xはカラー写真カプラーの残
    基を表し、Aは−NR45又はヒドロキシ基を表し、R
    4及びR5は、各々独立に、水素原子、脂肪族基、芳香族
    基、又は複素環基を表す。B1は=C(R6)−又は=N
    −を表し、B2は−C(R7)=又は−N=を表し、
    2、R3、R6及びR7は、各々独立に、水素原子、ハロ
    ゲン原子、脂肪族基、芳香族基、複素環基、シアノ、−
    OR51、−SR52、−CO253、−OCOR54、−N
    5556、−CONR5758、−SO259、−SO2
    6061、−NR62CONR6364、−NR65CO2
    66、−COR67、−NR68COR69又はNR70SO2
    71を表し、R51、R52、R53、R54、R55、R56
    57、R58、R59、R60、R61、R62、R63、R64、R
    65、R66、R67、R68、R69、R70及びR71は、各々独
    立に、水素原子、脂肪族基又は芳香族基を表す。R2
    3、R3とR4、R4とR5、R5とR6、及びR6とR
    7は、互いに結合して環を形成してもよい。)
  4. 【請求項4】 請求項1から3のいずれかに記載のイン
    クジェット用インクを用い、支持体上に白色無機顔料粒
    子を含有する受像層を有する受像材料に記録を行うこと
    を特徴とするインクジェット記録方法。
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