JPS62207375A

JPS62207375A - インクジエツト記録用インク組成物

Info

Publication number: JPS62207375A
Application number: JP61048438A
Authority: JP
Inventors: Yasuo Matsumura; 保雄松村; Toyofumi Inoue; 豊文井上
Original assignee: Fuji Xerox Co Ltd
Current assignee: Fujifilm Business Innovation Corp
Priority date: 1986-03-07
Filing date: 1986-03-07
Publication date: 1987-09-11
Also published as: JPH0576977B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】産業上の利用分野本発明は、インクジェット記録用インク組成物に関する
。

従来の技術インクジェット記録は、騒音の発生が少なく、カラー化
が容易でおり、かつ普通紙に対して特別な定義を要する
ことなく、高速記録を行えることなどから様々な方式の
ものが研究され、開発されている。これらインクジェッ
ト記録に用いられるインク組成物として主に以下に示す
様な特性が要求される。

■噴射ノズル内で目詰まりを生じないこと、■粘度、表
面張力等の物性値が適正範囲内にあること、 ■被記録媒体への定着速度が速いこと、■保存安定性に
優れていること、 ■記録画像の濃度が充分に高く、品質が良好であること
、 ■記録画像が、耐水性、耐光性、耐摩擦性に優れている
こと。

従来、酸性染料、直接染料などの水溶性染料、グリコー
ル系溶剤などの湿潤剤及び防腐剤などを水性媒体中に溶
解した水性インクあるいは、油溶性染料を使用した油性
インクなどが知られている。

発明が解決しようとする問題点しかしながら、上記水性インクは、その染料の物［生に
より油溶性染料を使用した油性インクと比較して、耐水
性に劣り、又、紙などの被記録媒体に対し、記録時に均
等に浸透して画像を形成するため、充分な記録濃度を得
るには染料濃度を増やす必要性を生じ、蒸発、乾燥など
による噴射ノズルの目詰まりなどの不都合を生じる欠点
を有していた。

一方、油溶性染料を使用した油性インクは、水性インク
と比較し、耐水性は良好であるが、紙などに記録した場
合、にじみ、裏移りが多いという問題が必り、また、使
用する溶剤によっては蒸気毒性、臭気、及び引火性の問
題があった。

本発明は、水性及び油性インクにあける上記のような問
題点を解消することを目的としてなされたもので必る。

即ち、本発明の目的は、■高濃度でかつ耐水、耐光性に
優れ高品質の記録画像を形成し得るインクジェット記録
用インク組成物を提供すること、 ■噴射ノズル内で目詰まりを生じ難いインクジェット記
録用インク組成物を提供すること、及び、■経時による
固形物の析出や物性変化のない保存安定性に優れたイン
クジェット記録用インク組成物を提供すること、 ■蒸気毒性、臭気、引火性の低い安全で安価なインクジ
ェット記録用インク組成物を提供することにある。

問題点を解決するための手段及び作用本発明の上記目的は、水を主成分とする媒体中に油溶性
染料を溶解した有機溶剤を微粒子化分散してインク組成
物を製造することによって達成される。

本発明のインク組成物において、油溶性染料を溶解した
有機溶剤が微粒子状の油滴となって水を主成分とする媒
体中に乳化分散した状態になっている。

本発明において、「水を主成分とする媒体」（以下、「
水性媒体」という。）とは、水又は水と少量の水混和性
有機溶剤との混合物に、必要に応じて界面活性剤、湿潤
剤、安定化剤等の添加剤を添加したものを意味する。

本発明において用いる有機溶剤は、一種類の溶剤成分よ
りなっていてもよく、又二種類以上の溶剤成分の混合物
であってもよい。例えば、乾燥速度を調節する目的で、
沸点の低い溶剤成分を使用する場合には、インク組成物
の沸点の高い溶剤成分と組合せて使用される。この有機
溶剤は、乳化後の油滴の分散安定性を良好に保つ上で、
常温における比重が０．９〜１．１の範囲にあるのが望
ましく、０．９５〜１．０５の範囲にあるのが一層望ま
しい。比重が水の比重に近いはど油滴の分散安定性は良
好になる。

なお、比重が上記範囲外の溶剤成分であっても、数種類
のものを混合して上記範囲になるように調整したものも
、本発明において、有機溶剤として有利に使用できる。

また、有機溶剤は、水への溶解度が１重量％未満である
のが望ましい。水への溶解度が高い有殿）８剤を使用す
ると、油滴を保持することができたとしても、水性媒体
の極性が変化し、有機溶剤に溶解している油溶性染料の
水性相への溶解量が多くなり、油滴の凝集、油溶性染料
の析出を招くことになる。

本発明において用いる有機溶剤を構成する溶剤成分とし
ては、例えばシクロヘキシルベンゼン、ジエチルベンゼ
ン、ジペンチルベンゼン、ドデシルベンゼン、ｍ−クロ
ロベンゼン１．１．２．４−トリクロロベンゼン、１−
ブロモナフタレン、ヘキサフルオロベンゼン、（１，２
−ジフルオロエタン）１−ヘキサノール、１−ヘプタツ
ール、２−ヘプタツール、１−オクタツール、２−エチ
ル−１−ヘキサノール、１−ノナール、３，５゜５−ト
リメチル−１−ヘキサノール、１−デカノール、フエネ
トール、ジエチレングリコール、ジブチルエーテル、ホ
ロン、アセトフェノン、カプリン酸、２−エチルヘキサ
ン酸などが必げられる。

また、有機溶剤に溶解する油溶性染料としては、水に不
溶であって有機溶剤に可溶なものでおれば特に限定され
るものではなく、例えば、ソルベントイエロー　４．１
０，１２，１９，２５．２５，２６，２８，２９．３６．３８及び７６ソルベントレッド　　１９．２４．２７，２９゜１９．
６３，６６．６７゜６８．９７，１２７及び１ツルベンミルブルー　　３３．５２，５５．６７及び７
０ソルベントブラック　１０，１１，１３，１４゜８．１
９．２０及び２１その他、ディスパースイエロー　３及び１６デイスバー
スブラツク　３及び７　などがあげられる。

本発明のインク組成物は、所定量の油溶性染料を前記有
機溶剤に溶解して染料溶液を生成し、これを水性媒体中
に添加し乳化分散させることによって得られる。この場
合における水性媒体と油溶性染料を溶解した有機溶剤（
以下、「染料溶液」という。）との混合比は重量比で５
０　：　５０ないし９０；１の範囲に設定するのが好ま
しく、より好ましくは６５：３５〜８５：１５の範囲に
設定する。

本発明のインキ組成物において乳化分散した染料溶液の
微粒子状油滴は、インクジェットノズルの口径（通常２
〜３０μ）より小さい粒径を有する必要がある。

一方、染料溶液の微粒子状油滴の分散安定性はその粒径
が小ざいほど良好になるので、分散安定性の点からみれ
ば、染料溶液の微粒子状油滴は１０μ以下の粒径を有す
るのが望ましい。したがって、本発明のインク組成物に
おいては、染料溶液の微粒子状油滴が、粒径が１０μ以
下で、かつ、インクジェットノズルの口径より小ざくな
るように染料溶液を乳化分散させるのが望ましい。

本発明において、染料溶液を微粒子状に、かつ安定に乳
化分散させるためには、水性媒体中に界面活性剤、湿潤
剤おるいは分散安定剤を添加するのが望ましい。また添
加剤として防黴剤が加えられてもよ；）。また、油滴成
分となる有機溶剤中に界面活性剤を含有させることも可
能でおる。

本発明において使用できる界面活性剤としては、周知の
もの例えば、ドデシル硫酸ナトリウム、ドデシルベンゼ
ンスルホン酸ナトリウム、ポリオキシエチレンラウリル
エーテル、ポリオキシエチレンオレイルエーテル、ポリ
オキシエチレンオクチルフェニルエーテル、ポリオキシ
エチレンノニルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン
ソルビタン−モノラウレートなどがあげられる。

また湿潤剤としては、例えばエチレングリコール、ジエ
チレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチ
レングリコール＃２００．　　同＃３００、同＃４００
．Ｎ−メチルー２−ピロリドン、１，３−ジメチルイミ
グゾリジノン、　エチレングリコール−モノブチルエー
テル、　　トリエタノールアミンなどがあげられる。

染料溶液の乳化分散は常法によって行うことができるが
、乳化分散に先立って、水性媒体及び染料溶液は濾過し
て固形物を除去しておくことが、インクジェットノズル
の目詰り防止の上で必要である。

乳化分散に用いる分散機としては、化学実験用のラボス
ターラー、アトライター、ボールミル、ダイノミル、マ
グスタラー等、種々のものが使用できる。

実施例以下、本発明を実施例によって説明する。

実施例１溶液Ａニドデシル硫酸ナトリウム０．５％水溶液を膜厚
０．４５μｍのニトロセルロース製メンブランフィルタ
−で濾過した。

溶液Ｂ：アセトフエノン（水への溶解度０．５５重量％
）中にソルベントイエロー２８を１０重ｉ％を加え、溶
解後、膜厚０．８μｍの再生セルロース製メンブランフ
ィルタ−で濾過した。

インク：　溶液Ａ：８０部と溶液Ｂ：２０部を混合し、
ディスパーサ−（ヤマト科学袈ウルトラディスパーサ−）にて１時間分散した。

以上の様にして得られたインクを市販のインクオンデマ
ンド型インクジェットプリンターを用い、市販のインク
ジェット用紙に印字したところ、得られた記録画像は、
濃度が高く、極めて鮮明であった。また、水中に５分間
浸した時の画像のにじみ及び濃度低下は、目視では観察
されなかった。

実施例２実施例１の溶液Ｂにおけるアセトフェノンの代わりにシ
クロヘキシルベンゼン（比重０．９４＞を、ソルベント
イエロー２８の代わりにソルベントブルー６７をそれぞ
れ用い、その他は実施例１と同様にしてインク組成物を
形成した。得られたインク組成物の分散状態は極めて良
好で、作製後、１か月間至温で放置した場合でも液の分
離は起らず、保存安定性にも優れていた。更に実施例１
におけると同様の印字テストをおこなったところ、同様
に良好な結果が得られた。

実施例３実施例１の溶液Ｂにおけるアセトフェノンの代わりに１
．１，２．２−テトラクロロ−１，２−ジフルオロエタ
ン（商品名グイフロン５−２）とｎ−デシルアルコール
を１；２の比率で混合したもの（比重０．９８＞を用い
、これに、油溶性染料として、ソルベントブラック８を
１０１最％加え、加熱溶解後、充分に冷却し、遠心分離
機により、不溶物質を除いた。１ｑられた上澄を実施例
１の溶液Ａと、溶液Ａ８０部：溶液８２０部の比率で混
合した。得られた混合物２００ｍ１をとり、ヤマト科学
製　ウルトラディスパーサ−にて１時間分散し、顕微鏡
Ｗｉ寮により油滴の粒径を測定したところ、最大径で９
．５μｍ程度でめった。１ｑられたインク組成物を市販
のインクジェットプリンターに使用したところ、鮮明な
印字が可能であり、又、水中に５分間浸漬した際の画＠
濃度の低下は殆ど観察されなかった。又、１週間の保存
においても、まったく安定であった。

発明の効果本発明のインクジェット記録用インク組成物は、水性媒
体中に油溶性染料を溶解した有機溶剤が微粒子状に乳化
分散してなるから、それを用いてインクジェット記録用
紙の上に印字した場合、水性媒体は、紙内部に速やかに
浸透し、一方、油溶性染料は、選択的に紙の表面に残存
する事になるので、滲みのない高い濃度の画像が得られ
る。しかも、水によって画像の滲みや濃度低下も来たさ
ない。更に、本発明のインク組成物は、安定性に優れ、
長期にわたりインクジェット記録装置のインクジェット
ノズルに目詰を生じるさせることがない。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）水を主成分とする媒体中に油溶性染料を溶解した
有機溶剤を微粒化分散させてなることを特徴とするイン
クジェット記録用インク組成物。
（２）有機溶剤の水への常温における溶解度が１重量％
未満であることを特徴とする特許請求の範囲第１項に記
載のインク組成物。
（３）油溶性染料を溶解する前における溶剤の比重が、
常温で０．９乃至１．１の間にあることを特徴とする特
許請求の範囲第１項記載のインク組成物。