JP2002047370A - 発泡体および吸遮音材 - Google Patents

発泡体および吸遮音材

Info

Publication number
JP2002047370A
JP2002047370A JP2000231504A JP2000231504A JP2002047370A JP 2002047370 A JP2002047370 A JP 2002047370A JP 2000231504 A JP2000231504 A JP 2000231504A JP 2000231504 A JP2000231504 A JP 2000231504A JP 2002047370 A JP2002047370 A JP 2002047370A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
component
foam
sound absorbing
piezoelectric
sound
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2000231504A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroaki Miura
浦 宏 明 三
Katsumi Morohoshi
星 勝 己 諸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP2000231504A priority Critical patent/JP2002047370A/ja
Publication of JP2002047370A publication Critical patent/JP2002047370A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
  • Soundproofing, Sound Blocking, And Sound Damping (AREA)
  • Vehicle Interior And Exterior Ornaments, Soundproofing, And Insulation (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 軽量化、省スペース化が可能で、高い吸音・
遮音性能を有し、自動車などの吸遮音材に好適な発泡体
と、このような発泡体を用いた吸遮音材を提供する。 【解決手段】 気泡2aを含む発泡樹脂2の中に、圧電
性を有する例えば、チタン酸バリウムのような圧電成分
3と、例えば炭素繊維や炭素粉末のような導電成分4
と、必要に応じて強極性有機成分を含有させて発泡体1
とし、このような発泡体1を適当な形状に成形して吸遮
音材とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧電成分による電
気的吸遮音作用を利用することにより、吸音率を全周波
数域で向上させると共に、任意の周波数に吸音ピークを
設定することも可能な吸音性発泡体、およびこのような
発泡体を用いることにより任意の形状に成形可能な吸遮
音材に関するものである。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】従来、発泡吸遮音体と
しては、ポリウレタンやポリエチレン、ポリ塩化ビニル
などの高分子材料からなる発泡体が知られている。
【0003】これらの発泡吸遮音体においては、当該発
泡吸遮音材に音が当たると、その空気振動が内部の気泡
部分の空気に伝わる。そしてこの気泡部分で空気の粘性
摩擦が生じ、音のエネルギーの一部が熱エネルギーに変
換され、吸遮音性能が生じるという機械的なメカニズム
で吸音効果が発現していた。しかし、これらの発泡体に
おいては、1kHzを下回る低周波数域の音に対しては
ほとんど吸音効果がない。
【0004】一方、電気的なメカニズムを利用した吸遮
音材の例として、強誘性ポリマーフィルムを使用した遮
音材が特開平8−246573号に代表される公報に提
案されているが、強誘電材をフィルムとして使用する場
合、膜面積に静電容量(C)が比例することから、大面
積で使用する場合には外部抵抗値(R)を小さくする必
要が生じ、面積によっては現実的な外部抵抗値(R)を
組み合わせることができないという問題が生じる。ま
た、通常遮音構造体は、フィルム単体で構成することは
なく、適当な吸音材と組み合わせて使用するが、この場
合、フィルムの他に吸音材を用意する必要が生じること
によって、最終製品である遮音構造体が高価なものにな
ると同時に、吸音材とフィルムとを組み合わせることに
よる作業工程の煩雑さが生じ、現実的な遮音材料とはな
り難い。
【0005】また、発泡体に電気的なメカニズムを用い
た例として、特開平10−140171号公報には、極
性樹脂に極性活性成分を混入し、この極性活性成分を混
入したことによる双極子の変位、双極子の復元作用によ
って音のエネルギーを消費し、吸音性能が生ることが記
載されている。しかし、この方法では双極子が生じる活
性成分(メルカプトベンゾチアジル基を含む有機化合
物)を含む必要があり、発泡体を構成する高分子も極性
高分子である必要がある。
【0006】さらに、電気的エネルギーを消費する方法
として無機圧電を用いる方法もあるが、これらの成形に
は材料の焼結が必要であり微細形状が得難いなど、成形
自由度も低い。
【0007】加えて、吸音材は、家屋,鉄道車両,航空
機,車両など、さまざまな部位に使用されており、その
部位に応じた制限を受け、最も適したタイプのものが使
用されることになる。特に車両に用いられるものについ
ては、重量、スペースなどに多大な制約条件が加味され
ることになり、より軽く、スペースをとらない吸音構造
体が常に求められており、上記のような問題点を解消
し、このような要望に答えることが従来の吸音・遮音材
における課題となっていた。
【0008】
【発明の目的】本発明は、従来の吸遮音材における上記
課題に着目してなされたものであって、その目的とする
ところは、軽量化、省スペース化が可能で、高い吸音・
遮音性能を有し、自動車などの吸遮音材に好適な発泡体
と、このような発泡体を用いた吸遮音材を提供すること
にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係わ
る発泡体は、発泡樹脂中に、圧電成分と、導電成分を含
んでいる構成としたことを特徴としており、発泡体にお
けるこのような構成を前述した従来の課題を解決するた
めの手段としている。
【0010】本発明に係わる発泡体実施の一形態とし
て、請求項2に係わる発泡体においては、圧電成分が無
機材料からなる構成とし、同じく実施形態として、請求
項3に係わる発泡体においては、導電成分が炭素繊維お
よび炭素粉末の少なくとも一方である構成とし、請求項
4に係わる発泡体においては、発泡樹脂を構成する樹脂
成分と圧電成分の質量比が1:1〜1:5の範囲である
構成とし、請求項5に係わる発泡体においては、発泡樹
脂中に強極性有機成分が含まれている構成とし、請求項
6に係わる発泡体においては、強極性有機成分のSP値
(δS)が2.0×104〜2.7×104(J/m3
0.5である構成とし、請求項7に係わる発泡体において
は、発泡樹脂において音圧エネルギーを機械的に消費す
ると共に、少なくとも圧電成分と導電成分からなる材料
系において振動あるいは音圧からなる外部のエネルギー
を電気エネルギーに変換し、全周波数域における音圧エ
ネルギーを消費する構成とし、さらに請求項8に係わる
発泡体においては、圧電成分の静電容量Cと、その他の
部分の擬似インダクタンス成分LとのLC共振により、
式f1=1/2π√(LC)により算出される共振周波
数f1において吸音特性を有する構成とし、請求項9に
係わる発泡体においては、圧電成分の静電容量Cと、そ
の他の擬似電気抵抗成分Rとによって、振動あるいは音
圧、またはこれらの複合として入力される周波数f2
対してf2=1/2π√(RC)に示す共鳴により、吸
音特性を有する構成としたことを特徴としている。
【0011】さらに、本発明の請求項10に係わる吸遮
音体は、所望形状に成形した上記発泡体を全体もしくは
一部に使用してなる構成とし、請求項11に係わる吸遮
音体は、それが車両用の吸遮音材である構成とし、吸遮
音体におけるこのような構成を前述した従来の課題を解
決するための手段としたことを特徴としている。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明に係わる発泡体は、図1に
示すように、気泡2aを含む発泡樹脂2の中に、圧電性
を有する圧電成分3と、導電成分4を含むものであっ
て、さらに好ましくは強極性有機成分が含まれているも
のであり、このような発泡体1においては、当該発泡体
1が音源から音圧や振動を受けると、これによって圧電
成分である圧電体3に電荷が生じ、この電荷が圧電体3
の周囲の導電成分4による電気抵抗によって熱に変換さ
れることから、音源から発した音圧や振動が効率良く発
泡体1に吸収されることになる。
【0013】このとき、この発泡体1を構成する発泡樹
脂としては、一般的に用いられるポリウレタン,ポリビ
ニルアルコール,ポリ塩化ビニル,塩素化ポリエチレ
ン,ポリエチレン,ポリプロピレン,エチレン−酢酸ビ
ニル共重合体,ポリメタクリル酸エチル,ポリスチレ
ン,スチレン−ブタジエン−アクリロニトリル共重合
体,ポリビニルホルマール,エポキシ,フェノール,ユ
リア,シリコンなどの高分子を素材として用いることが
できる。
【0014】これらの高分子材料は、公知の気泡発生手
段、例えば熱分解型発泡剤を用いた気泡発生手段、揮発
性溶剤を用いた気泡発生手段、あるいは高圧下で不活性
ガスを高分子中に吸収させ、常圧で発泡させる気泡発生
手段などを用いて発泡成形される。また、これらの発泡
体の構造は、通常連続気泡型であるが、当該発泡体の吸
遮音材としての用途や適用個所、吸遮音性能が求められ
る周波数域などによっては、独立気泡型でも差し支えな
い。発泡倍率については、通常20〜30倍程度のもの
が用いられるが、重量制限や圧縮硬さの要求レベルなど
に応じて着て5〜50倍程度の範囲のものを用いること
ができる。すなわち、本発明においては適用部位に応じ
て任意に設定することができ、発泡倍率が特に限定され
ることはない。
【0015】発泡体を構成するこれらの樹脂には、強い
極性を持つもの、弱い極性を持つものいずれをも用いる
ことができる。
【0016】高性能の吸遮音材を得るには、吸遮音材を
構成する発泡体に高い圧電効果を付与することが必要で
ある。ここで圧電効果とは、音圧エネルギーを電気エネ
ルギーに変換できる機能であり、発泡体を構成する発泡
樹脂に圧電成分を添加することが必要となる。
【0017】この圧電成分においては、歪みにほぼ比例
して電荷が生じるため、高い圧電効果を得るためには、
圧電成分が同じ音圧の下で効率良く歪むことが要求され
る。発泡樹脂中に圧電成分を混入することにより、気泡
表面に露出した圧電体と空気との摩擦、音圧変化、樹脂
中に混入している圧電体に加わる振動などによって圧電
体に変位が生じ、圧電効果が発揮される。
【0018】本発明において圧電成分としては、例えば
ポリふっ化ビニリデン(PVDF),トリフルオロエチ
レン−ポリふっ化ビニリデン共重合体(PVDF/Tr
FE)などの有機高分子圧電材料や、水晶,チタン酸
鉛,チタン酸ジルコン酸鉛(PZT),チタン酸ジルコ
ン酸ランタン鉛(PLZT),ニオブ酸リチウム,タン
タル酸リチウム,チタン酸バリウムなどの無機圧電材料
を用いることができる。
【0019】圧電成分には、このように有機高分子圧電
材料や、無機圧電材料があるが、圧電性能が良好であ
り、市場での入手も比較的容易であることから,請求項
2に記載しているように、無機材料を用いることが望ま
しい。とりわけ、チタン酸バリウム(TiBaO3)圧
電体、もしくはては、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)
圧電体が好ましい。これら圧電体は、市場での入手がよ
り容易で経済性に優れ、TiBaO3およびPZTの持
つ優れた圧電特性によって、効率的に音圧や振動の吸収
が行われることになる。
【0020】導電成分としては、カーボンブラック,ケ
ッチェンブラックなどの炭素系粉末、炭素系繊維、鉄,
アルミニウムなどの金属微粒子、あるいは酸化錫(Sn
2)や酸化亜鉛(ZnO)などのような半導体微粒子
が挙げられるが、市場での入手の容易性や比重の点か
ら、請求項3に記載しているように、炭素繊維もしくは
炭素粉末を使用することが望ましい。
【0021】また、このような炭素繊維や炭素粉末を混
入することにより、音圧や振動によって発生した圧電成
分の電荷をその周囲の熱可塑性樹脂や、後述する強極性
有機成分の電気抵抗によって熱に変換する際に、炭素繊
維もしくは炭素粉末の分率によって、その電気抵抗を調
整することが可能になり、吸音特性や周波数特性を変化
させることができるようになる。また、炭素繊維や炭素
粉末の添加によって発泡体に剛性を付与することも可能
になる。
【0022】本発明に係わる発泡体においては、請求項
4に記載しているように、発泡体に含まれる樹脂成分と
圧電成分の質量比が1:1〜1:5の範囲であることが
望ましい。質量比が1:5超過、すなわち樹脂成分に対
する圧電成分の混合量が5倍を超えると、発泡成形前の
樹脂の流動性が低下し、成形型への投入時間が増加する
傾向があるため好ましくない。さらに、圧電成分が無機
材料の場合には、発泡体表面に無機圧電成分が露出して
発泡体がもろくなる傾向もある。この樹脂の流動性低下
を改善するためには、できるだけ圧電成分等の混合量が
少ない方が望ましいことになるが、1:1未満、すなわ
ち圧電成分の混合量が樹脂成分よりも少なくなると、圧
電成分が不足して吸遮音性能改善効果が十分に得られな
くなることがあるので好ましくない。
【0023】本発明に係わる発泡体においては、請求項
5に記載しているように、さらに強極性有機成分を含有
させることもできる。強極性有機成分とは、発泡樹脂の
素材樹脂中に混合することによりその極性を変化させる
ことのできる成分であって、極性がない状態から極性を
持たせた状態に変化させたり、極性を持つ樹脂の極性を
強めたり弱めたり、さらには無くしたりする効果を有す
る成分のことを言う。一般の樹脂に無極性のものは基本
的に存在しないが、この極性を変化させる強極性有機成
分を樹脂中に混合することにより、その追加成分の極性
をマトリックス樹脂である素材樹脂の極性に揃えること
でその極性を上昇させたり、逆にマトリクス樹脂の極性
を打ち消すことでその極性を低下させたりすることがで
きる。
【0024】強極性有機成分の添加による極性の調整に
よって樹脂の成形性を変化させることができる。強極性
有機成分が混合された樹脂は、その極性が高い方が低い
ものよりも成形性が高い。また、この混合樹脂に圧電成
分を加えてもその成形性の傾向は変わらない。したがっ
て、成形性を確認し、マトリックス樹脂成分と添加すべ
き強極性有機成分を決め、そこに圧電成分を追加するこ
とにより、高い生産性のもとで圧電効果の高い発泡体を
得ることができる。
【0025】強極性有機成分を添加する場合には、極性
を容易に変化させる観点から、その成分自体が高い極性
を有していることが望ましい。また、この高い極性が圧
電成分に作用し、圧電成分の代替効果を示すことも確認
されている。したがって、強極性有機成分を増加すれ
ば、圧電成分を減少させても全体としての圧電効果を確
保することができる。ここで、圧電成分は主としてセラ
ミックスであるため比重が高いのに対し、強極性有機成
分は主として有機物であるので圧電成分よりも比重が小
さいことから、強極性有機成分の配合量を増すことによ
り、圧電成分を減少させることもでき、これによって発
泡体重量の低減が可能となる。
【0026】このような強極性有機成分は、基本的には
1種類添加すればよいが、数種類のものを混合添加する
こともできる。すなわち、一般的には、高い極性を有す
る強極性有機成分の1種類を高い配合率でマトリックス
樹脂に混合することが、高い圧電効果を確保する上で重
要となるが、強極性有機成分が不安定な場合には、安定
剤として他の強極性有機成分を混合することがある。強
極性有機成分が不安定な状態とは、発泡体成形時の熱等
によって強極性有機成分が分解されてしまったり、溶融
状態となって発泡体中に均一に分散されることなく凝結
してしまったりすることをいう。このような現象は、上
記したように複数の強極性有機成分を混合することによ
って回避される。
【0027】また、このような強極性有機成分は、発泡
樹脂の基礎物性の経時的変化を防止する効果があり、圧
電効果とこの基礎物性の維持のために数種類の強極性有
機成分を使用することができる。なお、経時的変化と
は、発泡樹脂の硬化,軟化,弾性喪失など樹脂の劣化の
ことを意味する。さらに、発泡樹脂に耐熱性などの性能
を付与するときにも目的に応じた強極性有機成分を配合
することができる。
【0028】強極性有機成分を添加する場合には、強極
性有機成分のSP値(δS)は、請求項6に記載してい
るように、2.0×104〜2.7×104(J/m3
0.5(一般に使用される単位では10〜13(cal/
cm30.5)であることが望ましい。なお、発泡樹脂を
構成する主成分樹脂(マトリックス樹脂)のSP値につ
いては、1.6×104〜2.8×104(J/m30.5
(一般に使用される単位では7.8〜13.6(cal
/cm30.5)であることが望ましい。
【0029】SP値(δS)は、溶解性定数であり、一
般に物質の分子間力を示す指標として用いられている。
一般に、この値が高いほど、分子の極性が高くなる。し
たがって、高い極性にほぼ比例して増加する圧電硬化を
向上させるためには、SP値(δS)が大きいほうがよ
いことになる。また、物質の相互作用を考えた場合、両
者のSP値(δS)の差が小さいほど互いの親和力が高
くなり、よく混ざり合うようになる。したがって発泡樹
脂を成形する際の流動性を考えた場合には、マトリック
ス樹脂のSP値(δS)と強極性有機成分のSP値
(δS)の差が小さいほどよく混ざり、その結果成形性
が向上することになる。
【0030】このように、強極性有機成分の混入が必要
な場合には、圧電効果を得るためにマトリックス樹脂
(発泡樹脂の素材樹脂)も極性を有する方が好ましく、
SP値(δS)が1.6×104(J/m30.5未満の樹
脂では、圧電効果を得るためには好ましくない。また、
発泡成形が可能な一般的な樹脂であることが必要であ
り、SP値(δS)が2.8×104(J/m30.5超過
では、樹脂自体が不安定になって分解し易くなるため好
ましくない。
【0031】一方、強極性有機成分のSP値(δS)が
2.0×104(J/m30.5未満であると、マトリッ
クス樹脂とのSP値(δS)の差が大きくなって、流動
性や成形性が低下する傾向があるので好ましくない。な
お、これはマトリックス樹脂のSP値(δS)が最低の
ときと強極性有機成分のSP値(δS)が最大のときの
差を考慮したものである。また、逆に強極性有機成分の
SP値(δS)が2.7×104(J/m30.5を超えた
場合には、強極性有機成分が不安定となって成形性が劣
化する傾向があるので好ましくない。
【0032】前述したように強極性有機成分を添加した
場合、発泡樹脂を構成するマトリックス樹脂には圧電効
果が高く、成形性の容易な極性の高い、つまりSP値
(δS)の高い樹脂を用いるのが有効である。このよう
な樹脂としては、アミド基,エステル基,カーボネート
基のような極性基を持つ樹脂である。とくにナイロン
6,ナイロン66,などのポリアミドは、SP値
(δS)が2.5×104〜2.7×104(J/m3
0.5であって、これらの使用が好ましいが、とくにこれ
らのみに限定される訳ではない。また、フェノール樹脂
やポリエステル,エポキシ樹脂もSP値(δS)が2.
2×104程度であり、好ましく使用することができ
る。この他には、ポリブチレンテレフタレート,ポリア
クリロニトリル,ポリエチレン,ポリプロピレン,ポリ
スチレン,ポリカーボネート,ポリウレタン,ポリ塩化
ビニルなどを単独あるいは混合して用いることができ
る。
【0033】強極性有機成分としては、C64SNC−
X(Xは水素,金属または一般の有機基)で表されるベ
ンゾチアゾール類、C64SNC−S−NX1−X2(X
1,X2は水素,金属または一般の有機基)で表されるベ
ンゾチアジルスルフェンアミド類、R1−NR2−CS−
x−CS−NR3−R4(R1,R2,R3,R4はアルキ
ル基、x=1,2,4)で表されるチウラム類を用いる
ことが望ましい。
【0034】これらは、ゴム製品の配合剤として一般に
使用される有機高分子であるが、圧電効果を維持しつつ
成形性を向上させる効果を発現することが確認されてい
る。また,一般に入手が容易で経済性が高いことも特徴
である。ベンゾチアゾール類のSP値(δS)は、一般
に2.3×104〜2.5×104(J/m30.5、スル
フェンアミド類のSP値(δS)は、一般に2.0×1
4〜2.3×104(J/m30.5、チウラム類のSP
値(δS)については一般に2.3×104〜2.7×1
4(J/m30.5であるため、それぞれ極性が高く、
圧電効果を維持しつつ成形性を向上させる上で好都合で
ある。チウラム類は、化学構造上,熱的に比較的不安定
なものも含まれるため、ベンゾチアゾール類やスルフェ
ンアミド類と混合して使用することが望ましい。
【0035】特に有効な強極性有機成分としては、ベン
ゾチアゾール類ではメルカプトベンゾチアゾール(MB
T),ジベンゾチアジルジスルフィド(MBTS),2
−メルカプトベンゾチアゾールの亜鉛塩(ZnMBT)
を挙げることができる。また、スルフェンアミド類で
は、N−シクロヘキシル−2−ベンゾチアゾールスルフ
ェンアミド(CBS),N,N−ジシクロヘキシル−2−
ベンゾチアジルスルフェンアミド(DCHBSA),N
−t−ブチル−2−ベンゾチアゾールスルフェンアミド
(BBS),N−オキシジエチレン−2−ベンゾチアゾ
ールスルフェンアミド(OBS),N,N−ジイソプロ
ピル−2−ベンゾチアゾールスルフェンアミド(DPB
S)、さらにチウラム類では、テトラメチルチウラムモ
ノスルフィド(TMTM),テトラメチルチウラムジス
ルフィド(TMTD),テトラブチルチウラムジスルフ
ィド(TBMTD),ジペンタメチレンチウラムテトラ
スルフィド(DPTT)を挙げることができる。
【0036】その他、硫黄や、1,3−ビス(2−ベンゾチ
アゾールメルカプトメチル)尿素,ジオルソトリルグア
ニジンを用いることができる。特に硫黄は、非常に高い
SP値(δS)を有している点で好ましく使用できる
が、特にこれに限定されることはない。
【0037】本発明に係わる発泡体においては、音圧エ
ネルギーを機械的に消費する以外に、少なくとも圧電成
分と導電成分により形成される材料系によって振動ある
いは音圧からなる外部のエネルギーを電気エネルギーに
変換して、全周波数域で音圧エネルギーを消費するもの
とすることができる。すなわち、発泡樹脂中に、圧電成
分と導電成分、さらに必要に応じて強極性有機成分を含
むことにより、振動あるいは音圧からなる外部のエネル
ギーが電気エネルギーに変換され、全周波数域で音圧エ
ネルギーが消費されることになる。圧電体は振動あるい
は音圧からなる外部のエネルギーを電気エネルギーに変
換し、電気エネルギーはマトリックス樹脂、導電成分、
および強極性有機成分(添加されている場合)の間の抵
抗によって最終的に熱として消費される。したがって、
マクロ的には低周波から高周波にわたる全周波数の音圧
エネルギーが消費されることになる。一般の吸遮音材の
吸遮音性能は、発泡体の表面と空気との相互作用(摩
擦)により音圧エネルギーが熱エネルギーに変換される
ことにより消費されて吸遮音性能として現れるのに対
し、本発明の発泡体においては、このような摩擦に加え
て、圧電効果が発揮されることから、同体積、同一表面
積の一般吸遮音体に比べて全周波数の吸音率が向上する
ことになる。
【0038】さらに、本発明に係わる発泡体において
は、圧電成分等の静電容量Cと、その他の部分の擬似イ
ンダクタンス成分LとのLC共振により、式f1=1/
2π√(LC)により算出される共振周波数f1におい
て吸音特性を有するものとすることができる。
【0039】本来、マトリックス樹脂に分散された圧電
成分の静電容量Cや、マトリックス樹脂,導電成分およ
び強極性有機成分との間に形成される擬似インダクタン
ス成分Lを正確に測定することは困難であるため、正確
にf1によってその共振周波数を設定することはできな
い。しかしながら、近似式としてこのf1を設定するこ
とにより、特定周波数で活性の高い吸音材を得ることが
可能となる。そして、例えば導電成分の添加量によって
このf1を調整することが効果的である。このとき、導
電成分の添加量としては、質量比で発泡体全体の3〜1
0%が炭素繊維や炭素粉末であることが望ましいが、特
にこの範囲のみに限定されることはない。
【0040】また、本発明に係わる発泡体においては、
圧電成分の静電容量Cと、その他の擬似電気抵抗成分R
とによって、振動あるいは音圧、またはこれらの複合と
して入力される周波数f2に対してf2=1/2π√(R
C)に示す共鳴により、吸音特性を有するものとするこ
とができる。
【0041】すなわち、上記周波数f2は、上記インダ
クタンス成分Lの測定が困難な場合に有効であって、比
較的測定が容易な擬似電気抵抗Rを用いて、圧電共振周
波数f2を決定するものである。このf2もf1と同様に
近似式であるが、この式により発泡体内の圧電成分の静
電容量Cと、その他の成分による擬似電気抵抗成分Rと
によって、振動あるいは音圧、もしくはこれらの複合と
して入力される周波数f2に対して活性の高い吸音材を
得ることが可能となる。そして、f1の場合と同様に、
導電成分の配合量を変えることによってこのf2を調整
することが可能である。
【0042】本発明に係わる上記発泡体は、請求項10
に記載しているように、吸遮音材として用いることがで
き、従来の発泡材からなる吸遮音材に比べて、大幅に吸
遮音性能が優れたものとなる。当該吸遮音材は、請求項
11に記載しているように、従来、スペース,重量,コ
スト面の制限がとくに厳しく、特に低周波数側の騒音を
低減することが困難であった自動車などの車両用の吸遮
音材として用いることが特に効果的である。
【0043】
【発明の効果】本発明に係わる発泡体は、上記構成、す
なわち発泡樹脂中に、圧電成分と、導電成分を含んでい
る構成のものであるから、発泡体の本体、すなわち発泡
樹脂部分で音圧エネルギーが機械的に吸収されると共
に、音源からの音圧や振動によって圧電成分に電荷が生
じ、この電荷が周囲の導電成分による電気抵抗によって
熱に変換されるために、騒音を効率良く吸収して、消費
させることができ、吸遮音性能を大幅に向上させること
ができるという極めて優れた効果をもたらすものであ
る。
【0044】望ましい実施の形態として、上記圧電成分
に入手の容易な無機材料を用いることによってコスト的
に有利なものとすることができ、導電成分に同様に入手
の容易な炭素繊維や炭素粉末を用いることによってコス
ト低減と共に、発泡体の軽量化が可能になる。また、発
泡樹脂を構成する樹脂成分と圧電成分の質量比が1:1
〜1:5の範囲とすることによって、圧電成分の過不足
が解消され、成形時の樹脂の流動性を損なうことなく、
吸遮音性の改善効果を高めることができ、発泡樹脂中に
強極性有機成分、とくにそのSP値(δS)が2.0×
104〜2.7×104(J/m30.5の範囲のものを添
加することによって、樹脂の成形性,耐熱性を向上させ
たり、樹脂の経時変化(劣化)を防止したりすることが
でき、さらには圧電成分の機能を一部代替して発泡体の
軽量化にも有効であるという優れた効果がもたらされ
る。
【0045】さらに、圧電成分の静電容量Cとその他の
部分の擬似インダクタンス成分LとのLC共振により、
式f1=1/2π√(LC)により算出される共振周波
数f1において吸音特性を有するものとしたり、前記静
電容量Cとその他の擬似電気抵抗成分Rとによって、振
動あるいは音圧、またはこれらの複合として入力される
周波数f2に対してf2=1/2π√(RC)に示す共鳴
により、吸音特性を有するものとしたりすることによっ
て、発泡体の吸音周波数ピークを任意に調整することが
でき、適用部位に応じた騒音の特定周波数を重点的に吸
収、遮断することができるという優れた効果がもたらさ
れる。
【0046】また、本発明に係わる吸遮音材は、上記発
泡体を所望形状に成形したものであるから、特に低周波
数域の吸遮音性能に優れ、自動車などの車両用吸遮音材
として好適に使用することができる。
【0047】
【実施例】以下に、本発明を実施例に基づいてより具体
的に説明する。
【0048】実施例1 発泡樹脂素材としてSP値(δS)=2.1×104(J
/m30.5のポリウレタン、圧電成分としてTiBaO
3(樹脂と圧電成分の質量比=1:3)、導電成分とし
て炭素繊維を用い、混合したのち、所定の型内で発泡さ
せることによって発泡体を作製した。
【0049】実施例2 樹脂と圧電成分の質量比を1:1とし、これ以外は上記
実施例1と同様の条件のもとに、発泡体を作製した。
【0050】実施例3 樹脂と圧電成分の質量比を1:5とし、これ以外は上記
実施例1と同様の条件のもとに、発泡体を作製した。
【0051】実施例4 素材樹脂中に、SP値(δS)=2.3×104(J/m
30.5のN,N−ジシクロヘキシル−2−ベンゾチアジル
スルフェンアミド(DCHBSA)を強極性有機成分と
して添加し、これ以外は上記実施例1と同様の条件のも
とに、発泡体を作製した。
【0052】実施例5 素材樹脂中に、SP値(δS)=2.7×104(J/m
30.5のチウラム類を強極性有機成分として添加し、こ
れ以外は上記実施例1と同様の条件のもとに、発泡体を
作製した。
【0053】実施例6 素材樹脂中に、SP値(δS)=2.0×104(J/m
30.5のグアニジン類を強極性有機成分として添加し、
これ以外は上記実施例1と同様の条件のもとに、発泡体
を作製した。
【0054】実施例7 圧電成分として、TiBaO3に代えてチタン酸ジルコ
ン酸鉛(PZT)を用い、これ以外は上記実施例1と同
様の条件のもとに、発泡体を作製した。
【0055】実施例8 導電成分として、炭素繊維に代えて炭素粉末を用い、こ
れ以外は上記実施例1と同様の条件のもとに、発泡体を
作製した。
【0056】実施例9 発泡樹脂素材として、ポリウレタンに代えて、SP値
(δS)=1.6×104(J/m30.5のポリプロピレ
ンを用い、これ以外は上記実施例1と同様の条件のもと
に、発泡体を作製した。
【0057】実施例10 樹脂と圧電成分の質量比を1:0.5とし、これ以外は
上記実施例1と同様の条件のもとに、発泡体を作製し
た。
【0058】比較例1 発泡樹脂素材としてSP値(δS)=2.1×104(J
/m30.5のポリウレタンを用い、圧電成分や導電成分
を添加することなく、上記ポリウレタンのみからなる発
泡体を作製した。
【0059】比較例2 圧電成分としてのTiBaO3を添加することなく、ポ
リウレタン樹脂と炭素繊維からなる発泡体を上記実施例
1と同様の条件のもとに作製した。
【0060】比較例3 導電成分としての炭素繊維を添加することなく、ポリウ
レタン樹脂とTiBaO3からなる発泡体を上記実施例
1と同様の条件のもとに作製した。
【0061】比較例4 圧電成分としてのTiBaO3を添加することなく、D
CHBSAを添加したポリウレタン樹脂と炭素繊維とか
らなる発泡体を上記実施例4と同様の条件のもとに作製
した。
【0062】〔評価試験〕上記各実施例および比較例に
よって得た発泡体から、厚さ30mm、径100mmの
サイズに切り出して吸遮音材とし、当該各サンプルにつ
いて、JIS A1405に規定された管内法による建
築材料の垂直入射吸音率測定法に基づいて吸音率の測定
を行った。測定周波数領域は100〜1600Hzとし
た。
【0063】これらの結果は、表1および図2に示すと
おりで、本発明の実施例に係わる発泡体からなる吸遮音
材サンプルについては、発泡樹脂のみからなる比較例1
の吸遮音材に比べて全周波数域において優れた吸音特性
を示すと共に、予め設定された各周波数において優れた
吸音特性のピーク値を示すことが確認された。
【0064】
【表1】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる発泡体の断面構造を示す模式図
である。
【図2】本発明の実施例に係わる吸遮音材サンプルの垂
直入射吸音率測定結果を比較例とサンプルと比較して示
すグラフである。
【符号の説明】
1 発泡体 2 発泡樹脂 3 圧電成分 4 導電成分
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3D023 BA02 BA03 BB21 BC00 BD00 BE04 BE31 4F074 AA78 AC02 AC23 AD14 AE04 AG08 AG20 BA31 DA40 DA57 5D061 AA06 AA26

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発泡樹脂中に、圧電成分と、導電成分を
    含んでいることを特徴とする発泡体。
  2. 【請求項2】 圧電成分が無機材料からなることを特徴
    とする請求項1記載の発泡体。
  3. 【請求項3】 導電成分が炭素繊維および炭素粉末の少
    なくとも一方であることを特徴とする請求項1または請
    求項2記載の発泡体。
  4. 【請求項4】 発泡樹脂を構成する樹脂成分と圧電成分
    の質量比が1:1〜1:5の範囲であることを特徴とす
    る請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の発泡体。
  5. 【請求項5】 発泡樹脂中に強極性有機成分が含まれて
    いることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれ
    かに記載の発泡体。
  6. 【請求項6】 強極性有機成分のSP値(δS)が2.
    0×104〜2.7×104(J/m30.5であることを
    特徴とする請求項5記載の発泡体。
  7. 【請求項7】 発泡樹脂において音圧エネルギーを機械
    的に消費すると共に、少なくとも圧電成分と導電成分か
    らなる材料系において振動あるいは音圧からなる外部の
    エネルギーを電気エネルギーに変換し、全周波数域にお
    ける音圧エネルギーを消費することを特徴とする請求項
    1ないし請求項6のいずれかに記載の発泡体。
  8. 【請求項8】 圧電成分の静電容量Cと、その他の部分
    の擬似インダクタンス成分LとのLC共振により、式f
    1=1/2π√(LC)により算出される共振周波数f1
    において吸音特性を有することを特徴とする請求項1な
    いし請求項7のいずれかに記載の発泡体。
  9. 【請求項9】 圧電成分の静電容量Cと、その他の擬似
    電気抵抗成分Rとによって、振動あるいは音圧、または
    これらの複合として入力される周波数f2に対してf2
    1/2π√(RC)に示す共鳴により、吸音特性を有す
    ることを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれか
    に記載の発泡体。
  10. 【請求項10】 所望形状に成形した請求項1ないし請
    求項9のいずれかに記載の発泡体を全体もしくは一部に
    使用してなること特徴とする吸遮音材。
  11. 【請求項11】 車両用の吸遮音材であることを特徴と
    する請求項10記載の吸遮音材。
JP2000231504A 2000-07-31 2000-07-31 発泡体および吸遮音材 Withdrawn JP2002047370A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000231504A JP2002047370A (ja) 2000-07-31 2000-07-31 発泡体および吸遮音材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000231504A JP2002047370A (ja) 2000-07-31 2000-07-31 発泡体および吸遮音材

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002047370A true JP2002047370A (ja) 2002-02-12

Family

ID=18724334

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000231504A Withdrawn JP2002047370A (ja) 2000-07-31 2000-07-31 発泡体および吸遮音材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002047370A (ja)

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE10349654B3 (de) * 2003-10-24 2005-04-14 Audi Ag Platine als flächiges Bauteil mit aktiver Schalldämpfung, insbesondere für ein Kraftfahrzeug
JP2009293248A (ja) * 2008-06-04 2009-12-17 Yokohama Rubber Co Ltd:The 道路橋用遮音部材
KR101560087B1 (ko) * 2014-04-11 2015-10-13 서울시립대학교 산학협력단 건축물용 바닥재 및 그 제조방법
KR101560085B1 (ko) * 2014-03-28 2015-10-13 서울시립대학교 산학협력단 건축물용 바닥재 및 그 제조방법
KR20150117949A (ko) * 2014-04-11 2015-10-21 서울시립대학교 산학협력단 소음방지재
KR20160005622A (ko) * 2014-07-07 2016-01-15 서울시립대학교 산학협력단 소음방지재
KR101618442B1 (ko) * 2014-07-07 2016-05-04 서울시립대학교 산학협력단 건축물용 바닥재 및 그 제조방법
KR20160048569A (ko) * 2014-10-24 2016-05-04 서울시립대학교 산학협력단 건축물의 층간소음 방지재
JP2017198678A (ja) * 2013-03-15 2017-11-02 ナノ コンポジット プロダクツ インコーポレイテッド 歪みゲージとして使用される複合材料
US10260968B2 (en) 2013-03-15 2019-04-16 Nano Composite Products, Inc. Polymeric foam deformation gauge
US10405779B2 (en) 2015-01-07 2019-09-10 Nano Composite Products, Inc. Shoe-based analysis system

Cited By (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE10349654B3 (de) * 2003-10-24 2005-04-14 Audi Ag Platine als flächiges Bauteil mit aktiver Schalldämpfung, insbesondere für ein Kraftfahrzeug
JP2009293248A (ja) * 2008-06-04 2009-12-17 Yokohama Rubber Co Ltd:The 道路橋用遮音部材
JP2017198678A (ja) * 2013-03-15 2017-11-02 ナノ コンポジット プロダクツ インコーポレイテッド 歪みゲージとして使用される複合材料
US11874184B2 (en) 2013-03-15 2024-01-16 Nano Composite Products, Inc. Composite conductive foam
US11329212B2 (en) 2013-03-15 2022-05-10 Nano Composite Products, Inc. Composite conductive foam insole
US10658567B2 (en) 2013-03-15 2020-05-19 Nano Composite Products, Inc. Composite material used as a strain gauge
US10260968B2 (en) 2013-03-15 2019-04-16 Nano Composite Products, Inc. Polymeric foam deformation gauge
US10263174B2 (en) 2013-03-15 2019-04-16 Nano Composite Products, Inc. Composite material used as a strain gauge
KR101560085B1 (ko) * 2014-03-28 2015-10-13 서울시립대학교 산학협력단 건축물용 바닥재 및 그 제조방법
KR20150117949A (ko) * 2014-04-11 2015-10-21 서울시립대학교 산학협력단 소음방지재
KR101637644B1 (ko) * 2014-04-11 2016-07-07 서울시립대학교 산학협력단 소음방지재
KR101560087B1 (ko) * 2014-04-11 2015-10-13 서울시립대학교 산학협력단 건축물용 바닥재 및 그 제조방법
KR101630514B1 (ko) 2014-07-07 2016-06-14 서울시립대학교 산학협력단 소음방지재
KR101618442B1 (ko) * 2014-07-07 2016-05-04 서울시립대학교 산학협력단 건축물용 바닥재 및 그 제조방법
KR20160005622A (ko) * 2014-07-07 2016-01-15 서울시립대학교 산학협력단 소음방지재
KR101630530B1 (ko) * 2014-10-24 2016-06-14 서울시립대학교 산학협력단 건축물의 층간소음 방지재
KR20160048569A (ko) * 2014-10-24 2016-05-04 서울시립대학교 산학협력단 건축물의 층간소음 방지재
US10405779B2 (en) 2015-01-07 2019-09-10 Nano Composite Products, Inc. Shoe-based analysis system
US11564594B2 (en) 2015-01-07 2023-01-31 Nano Composite Products, Inc. Shoe-based analysis system

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2002047370A (ja) 発泡体および吸遮音材
US20160040744A1 (en) Composite damping material
JPH07240994A (ja) スピーカー用部材
JP5404090B2 (ja) 高減衰組成物
JP6180148B2 (ja) 複合制振材料
EP1164165B1 (en) Vibration damping rubber member having excellent durability and method of producing the same
JPH09302139A (ja) 制振材
CA2349958C (en) Rubber product with metallic structure and method of producing the same
JP2009139329A (ja) センサ用エラストマー複合材料および変形センサ
JP3584687B2 (ja) 制振構造体及びそのための発泡性ゴム組成物
JP3305230B2 (ja) ゴム組成物およびそれを用いた空気入りタイヤ
JPH05262918A (ja) 振動エネルギー吸収能に優れる加硫ゴム組成物
JPH07258475A (ja) 防振ゴム組成物
JPS62290713A (ja) 防音防振材
Mahapatra et al. Dynamic mechanical properties of conductive carbon black‐reinforced closed cell microcellular oil‐extended EPDM rubber vulcanizates: Effect of blowing agent, temperature, frequency, and strain
JPWO2002053647A1 (ja) 制振材
JPH10207177A (ja) 低硬度ゴムロールおよびその製造方法
CN112592581A (zh) 树脂复合材料
JPH10312191A (ja) 高減衰材料
KR0181005B1 (ko) 방진 및 흡음 고무판 및 그 제조방법
JPH0986114A (ja) ホイール吸音材用ゴム組成物
JP2004002567A (ja) 電磁波シールド発泡体
JP2000220688A (ja) エンジンマウントインシュレータ
JP3000417B2 (ja) 制振性樹脂組成物
JP2011256279A (ja) 高減衰組成物

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070629

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20090903