JP2002046906A - 円筒体供給装置 - Google Patents

円筒体供給装置

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JP2002046906A
JP2002046906A JP2000060613A JP2000060613A JP2002046906A JP 2002046906 A JP2002046906 A JP 2002046906A JP 2000060613 A JP2000060613 A JP 2000060613A JP 2000060613 A JP2000060613 A JP 2000060613A JP 2002046906 A JP2002046906 A JP 2002046906A
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cylindrical body
cylinder
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JP2000060613A
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Masato Takano
正人 高野
Yuriko Nagaoka
祐里子 長岡
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Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スリッター装置内の所定位置に紙管を供給す
る装置を提供する。 【解決手段】 スリッター装置内に、その全幅に渡って
幅方向に延びる一対のガイド棒からなるガイド手段26
とストッパ35を設け、その上に紙管3を装置の片側か
ら次々と供給し、先端がストッパ35で規制される位置
まで押し込むことで、ガイド手段26上に複数の紙管3
をスリット後の小幅ウェブ1a〜1dに一致する位置と
なるように並べ、その後、巻き取るべき小幅ウェブ1
a、1cに対応する位置にある紙管3をプッシャ27で
ガイド手段26から押し出して隣接位置に待機している
供給台28に乗せ、その供給台28を移動させて保持し
ている紙管3を巻取軸でチャックされる位置に供給する
構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印刷後の包装資材
のような長尺のウェブを、縦方向に切断して複数の小幅
のウェブとし、小巻に巻き取るためのスリッター装置に
おいて紙管を供給するための装置として用いるのに好適
な円筒体供給装置に関する。以下、切断後の小幅のウェ
ブの小幅ウェブという。
【0002】
【従来の技術】スリッター装置において、最も頻繁に行
われる作業として小巻の切り替え(巻き替えとも言う)
作業がある。この小巻切り替え作業では、所定径になっ
た小巻へつながっている小幅ウェブの切断、小巻の表面
上に切断した小幅ウェブ端部を固定するためのほぐれ防
止テープ貼り、小巻の排出、新紙管装填、新紙管の表面
へ小幅ウェブ先端を固定するための固定テープ貼り等の
作業が行われている。実生産においてこれらの作業は全
て人手によって行われるため、その生産性や品質は作業
をする人のスキルの差に大きく影響されるようである。
また、これらの作業のため機械を長時間停止させなけれ
ばならないことも生産能力を悪くする要因となってい
る。そこで、小巻の切り替えを自動的に行う装置の開発
が望まれていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】小巻の切り替え作業に
は前記したように種々な動作があり、その一つに新たな
紙管の装填動作がある。この動作を自動化するには、新
たな紙管を巻取軸でチャックできる位置に供給する装置
が必要であり、且つその装置としては、スリッター装置
内の狭い場所に設置しうるようコンパクトで構造が簡単
で、しかも、小幅ウェブの巻取停止時間を短くしうるよ
う、敏速に紙管供給を行うことができるものが望まれて
いた。
【0004】本発明はかかる要望に鑑みてなされたもの
で、新たな紙管等の円筒体を装置内の所定位置に敏速に
供給することのできる構造簡単な装置を提供することを
目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、円筒体を使用
する装置内の所定位置に円筒体を供給するために、円筒
体の下面をその円筒体が軸線方向に移動可能な形態で保
持するガイド手段を、装置外部からアクセス可能な位置
から前記所定位置の側方を通過するように配置すると共
にそのガイド手段上に保持され、軸線方向に送られる円
筒体の先端位置を規制するストッパを設け、更に、前記
ガイド手段上に保持された円筒体のうち、前記所定位置
の側方に位置する円筒体をその軸線に直角方向に押し出
すプッシャと、該プッシャで押し出される円筒体を受け
取る供給台と、該供給台を、受け取った円筒体が前記所
定位置に供給されるよう移動させる供給台駆動装置とを
設けるという構成としたものである。この構成により、
装置外部から円筒体をガイド手段に次々と乗せ且つ押し
込んで行くことで複数の円筒体を直線状に並べた状態で
送り込み、最前の円筒体の先端がストッパに突き当たる
まで押し込むことで、ガイド手段上の円筒体を所定位置
の側方に位置させることができ、その円筒体をプッシャ
で供給台に押し出し、次いで供給台を供給台駆動装置で
移動させることで円筒体を所定位置に供給でき、装置外
部からの操作のみで装置内の所定位置に円筒体を供給で
きる。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明に係る円筒体供給装置は、
円筒体を取り扱う任意の装置に使用可能であるが、中で
も、スリッター装置おける紙管供給に使用することが好
ましい。すなわち、前記した円筒体を使用する装置をス
リッター装置とし、前記円筒体を紙管とすることが好ま
しい。本発明の円筒体供給装置をスリッター装置に使用
する際には、ガイド手段、プッシャ及び供給台を小幅ウ
ェブの走行に干渉しない位置に配置しておくことで、ス
リッター装置の通常の運転中に、スリッター装置の外部
からガイド手段に紙管を次々と乗せ、先端がストッパに
突き当たるまで押し込んで行くことで、紙管を装着すべ
き所定位置の側方に位置させ、その後、その紙管をプッ
シャで供給台に押し出し、供給台が紙管を保持した状態
とすることができ、この状態で待機させておき、紙管供
給を行う必要が生じた際に、紙管を乗せている供給台を
供給台駆動装置で移動させるのみで、保持している紙管
を所定位置に供給できる。このため、簡単な構成で且つ
敏速に紙管供給を行うことができる。また、スリッター
装置では、ウェブを複数の一定幅の小幅ウェブにスリッ
トし、交互に上下に振り分けて小巻に巻き取ることが多
く、この場合、同じ高さ位置では1個おきの小幅ウェブ
を巻き取ることとなり、紙管を供給すべき所定位置は、
1個おきの小幅ウェブに対応した複数個所となる。そこ
で、本発明の円筒体供給装置を適用する際には、紙管を
供給すべき複数個所の側方を通過するように共通のガイ
ド手段を配置しておくと、単に小幅ウェブの幅に等しい
長さの紙管をガイド手段上に直線状に並べて送り込み、
その先端をストッパで位置決めするのみで、ガイド手段
上の複数の紙管を複数の小幅ウェブに対応した位置に位
置決めすることができ、従って、1個おきの紙管をそれ
ぞれプッシャでガイド手段の横に待機している供給台に
送り込み、その後、各供給台を移動させることで紙管を
それぞれ、巻取のための所定位置に供給することがで
き、紙管の位置決め動作をきわめて容易に実施できる。
また、小幅ウェブの幅を変更する場合には、単に先端の
紙管の位置を規制するストッパの位置を調整するのみ
で、ガイド手段上に乗せた複数の紙管の位置を小幅ウェ
ブの位置に対応した位置に調整でき、位置決め調整動作
を容易に実施できる。
【0007】更に、上記した円筒体供給装置には、前記
ガイド手段の上方に該ガイド手段のほぼ全長に渡って、
該ガイド手段上の円筒体が前記プッシャとは反対側に押
された際にその押し出し力が大きい時には円筒体の移動
を許容するが、押し出し力が小さい時には円筒体の移動
を阻止する抑制手段を設けることが好ましい。このよう
な抑制手段を設けておくと、ガイド手段上に端部を突き
合わせた状態で並んでいる円筒体の一つをプッシャで横
方向に押してガイド手段から供給台上に送り出す際、隣
接した円筒体が摩擦によって横方向に押されても抑制手
段がその円筒体を動かないように拘束するので、その円
筒体がガイド手段から飛び出してトラブルを起こすとい
うことがない。なお、抑制手段は、押し出し力が大きい
時には円筒体の移動を許容する構成であるので、プッシ
ャが直接押している円筒体は支障なくガイド手段から供
給台に移動できる。
【0008】ここで、前記抑制手段を、ガイド手段上に
保持された円筒体の斜め上方に該円筒体にほぼ接するよ
うに、すなわち接触する状態或いは接触しないが近接し
た状態となるように、且つ上端を固定し下端をフリーと
して設けられた多数のコイルばねで構成することが好ま
しい。この構成とすると、簡単な構成で長いガイド手段
全体に対して、円筒体を脱落しないように拘束でき、使
用する円筒体の長さに関係なく安定して必要な部分を脱
落しないように拘束できる。また、円筒体をガイド手段
上で移動させた際、その円筒体の先端がコイルばねにぶ
つかることがあるが、円筒体先端はコイルばねの円筒状
の外面に接触するため、円滑にコイルばねを押し上げな
がら支障なく移動することができる。
【0009】
【実施例】以下、図面に示す本発明の好適な実施例を説
明する。図1は本発明の一実施例による円筒体供給装置
即ち紙管供給装置を備えたスリッター装置を示す概略側
面図、図2は図1に示すスリッター装置の巻取部の概略
正面図であり、1はスリットした後の小幅ウェブ、2は
その小幅ウェブ1を紙管(円筒体)3上に巻き取った小
巻である。本実施例におけるスリッター装置は、幅の広
いウェブを、同一幅の4枚の小幅ウェブ1にスリット
し、上下2段に巻き取る構成としている。なお、4枚に
スリットされた後の小幅ウェブ1を互いに識別する場合
には、各小幅ウェブを符号1a、1b、1c、1d(図
4参照)で示す。
【0010】5は巻取部であり、両側のサイドフレーム
6と、そのサイドフレーム6に掛け渡されたガイドレー
ル7と、そのガイドレール7に位置調整可能に保持され
た可動フレーム8等を備えており、その可動フレーム8
に、紙管3の両端を嵌合、保持して回転させる巻取軸9
が取り付けられている。この巻取軸9には巻取軸9を軸
線方向に往復動させるチャッキング機構が連結されてお
り、これにより、紙管3を着脱可能である。
【0011】11は本体部であり、サイドフレーム12
とそのサイドフレーム12に保持されたタッチロール1
4、ガイドロール15等を備えている。このタッチロー
ル14は、巻取部5の巻取軸9とほぼ同じ高さで且つ巻
取軸9に保持した小巻2の周面に接触可能な位置に配置
されている。また、ガイドロール15は小幅ウェブ1を
タッチロール14の下面側に送り込むことができるよう
に配置されている。
【0012】本体部11は基台16に固定、保持され、
一方、前記した巻取部5は、基台16上に水平に且つタ
ッチロール14や巻取軸9の軸線に直角方向に設けられ
ているガイドレール17に移動可能に保持されている。
かくして、巻取部5は本体部11に対して接近及び離間
する方向に移動可能であり、小巻2のタッチロール14
に対する中心間距離を変更可能である。20は、巻取部
5を移動させる巻取部移動装置であり、ガイドレール1
7に平行に設けられたボールねじ軸21と、それを回転
駆動する巻取部移動用サーボモータ22を有しており、
ボールねじ軸21は巻取部5にねじ係合している。かく
して、サーボモータ22でボールねじ軸21を回転させ
ることにより、巻取部5を本体部11に対して接近及び
離間する方向に移動させることができる。このサーボモ
ータ22は、通常の小巻巻取中には、小巻2がタッチロ
ール14に適当な接触圧で接触した状態で、巻径の増大
につれて後退するように巻取部5を移動させ、小巻巻き
替え時には、タッチロール14の前に供給された紙管を
巻取軸9でチャックできる位置に巻取部5を移動させる
ように制御される構成となっている。
【0013】本体部11に上下2段に設けられているタ
ッチロール14の斜め下方には、それぞれ本実施例によ
る紙管供給装置25が設けられている。この紙管供給装
置25は、小巻巻き替え時において、小巻2をタッチロ
ール14から離れた位置に移動させている時に、新たな
紙管3をタッチロール14の前に所定位置(巻取軸9で
チャックされる位置、以下チャック位置という)に供給
するものである。上下2段に配置された紙管供給装置2
5は同様な構成のものであるので、以下、上段側の紙管
供給装置25を詳細に説明する。
【0014】図3は本体部11の紙管供給装置25を配
置した部分を拡大して示す概略断面図、図4(a)、
(b)は紙管供給装置25の動作を説明する概略平面図
である。図3において、タッチロール14の前の二点鎖
線Pで示す位置が、紙管3を巻取部5の巻取軸9にチャ
ックさせるためのチャック位置である。また、平面で見
た場合には図4(b)に示すように、4分割した小幅ウ
ェブ1a、1b、1c、1dのうち、上段で小幅ウェブ
1a、1cを巻き取るので、それに対応して二点鎖線P
で示す位置がチャック位置となり、図面から良く分かる
ように、紙管3の軸線方向に離れた位置となっている。
図3、図4において、紙管供給装置25は、タッチロー
ル14の斜め下方に、本体部11の側面外部からアクセ
ス可能な位置からチャック位置Pの側方(本明細書で
は、用語「側方」はチャック位置Pの軸線に直角方向に
離れた位置を意味しており、水平方向のみならず上下方
向に離れた位置をも含むものである)を通過するように
且つチャック位置Pに保持される紙管3の軸線に平行に
(従って巻取軸9やタッチロール14の軸線に平行に)
設けられた2本のガイド棒26a、26bからなるガイ
ド手段26を備えている。このガイド手段26は、複数
の紙管3を直線状に並べて且つ軸線方向に移動可能に支
持することの可能なものであり、その一端近傍に紙管3
を乗せ且つ押し込むことで、紙管3をタッチロール14
の軸線に平行に、スリッター装置の幅方向の所望位置に
送り込むことができる。なお、ガイド手段26として
は、図示した2本のガイド棒26a、26bを用いたも
のに限らず、紙管3を乗せて軸線方向に移動させること
ができる溝を備えた樋状のものとするとか、多数のロー
ラを並べたローラコンベア状のもの等としてもよい。ガ
イド手段26には、送り込まれる紙管3の先端位置を規
制するストッパ35が取付位置を調整可能に設けられて
おり、小幅ウェブ1の幅に応じてストッパ位置35を調
整しておくことで、紙管3を小幅ウェブの位置に対応し
た所望位置に停止させることができる。
【0015】紙管供給装置25は更に、チャック位置P
の側方に、ガイド手段26上の紙管3をその軸線方向に
直角方向に押し出すプッシャ27と、プッシャ27で押
し出された紙管3を受け取る供給台28と、その供給台
28を、ガイド手段26から紙管を受け取る受取位置
と、保持した紙管をタッチロールの前のチャック位置P
に位置させる受け渡し位置とに往復移動させる供給台駆
動装置29等を有している。ここで、プッシャ27は、
紙管3を押す一対の押し棒27a、27aと、それを保
持した支持棒27bと、支持棒27bを保持して移動さ
せるロッドレスシリンダ27cを備えており、一対の押
し棒27a、27aは支持棒27bに対して取付位置を
調整可能に保持されている。また、支持棒27bは、通
常に使用する紙管サイズよりも長くしている。この構成
により、ウェブのスリット位置を変更して小幅ウェブ1
の幅を変更し、従って、紙管3の長さ及びチャック位置
Pを変更した場合にも、一対の押し棒27a、27aの
位置調整によって対応可能である。なお、図4に示すよ
うに、一対の押し棒27a、27aを適当に間隔を開け
て配置しておくと、紙管の長さを変更した場合でも、そ
の変更が極端に大きくなければ一対の押し棒27a、2
7aの位置調整を行わなくても対応可能であり、従っ
て、必要な時のみに位置調整を行えば良い。
【0016】供給台28は、一つの紙管3に対して2個
が対になって設けられている。その一対の供給台28、
28を移動させる供給台駆動装置29は、本体部11の
フレームに斜め方向に取り付けられたガイドレール30
を介して移動可能に保持され、スリッター装置の幅方向
(タッチロール14の軸線方向に平行)に延びるガイド
レール31aを備えた第一移動台31Aと、その第一移
動台31Aのガイドレール31aに位置を調整可能に保
持された一対の第二移動台31Bと、各第二移動台31
Bに保持され、供給台28を垂直に昇降させる紙管昇降
シリンダ32と、第一移動台31Aをガイドレール30
に沿って移動させる移動台駆動シリンダ33を備えてお
り、ガイド手段26から紙管3を受け取った供給台28
を、移動台31A、31Bが斜め上方に移動することで
斜め上方に移動させ、次いで紙管昇降シリンダ32で上
昇させることで、紙管3をタッチロール14の前のチャ
ック位置Pに供給することができる。ここで、第一移動
台31Aのガイドレール31aの長さも、プッシャ27
の支持棒27bと同様に、通常に使用する紙管サイズよ
りも長くしており、そのガイドレール31aに対する第
二支持台31Bの取付位置を調整することで、一対の供
給台28、28の位置を調整し、スリット幅の変更に対
応することができる。なお、一対の供給台28、28の
位置調整も、スリット幅の変更が極端に大きくなけれ
ば、省略しうる。この実施例で、供給台28を斜め方向
に移動させ且つ垂直に昇降させる構成としているのは、
タッチロール14の下方の狭い空間に供給台駆動装置2
9を配置するためであり、もし、スペース的に制約がな
ければ、供給台28を単に昇降させるのみで、ガイド手
段26から受け取った紙管3をタッチロール14に接触
する所定位置に供給しうる構成とする等の変更を行って
も良い。
【0017】ガイド手段26の上方には、ガイド手段の
ほぼ全長に渡って、ガイド手段26上の紙管3がプッシ
ャ27とは反対側に押された際にその押し出し力が大き
い時には紙管3の移動を許容するが、押し出し力が小さ
い時には紙管3の移動を阻止する抑制手段40が設けら
れている。本実施例では、この抑制手段40として、図
5に拡大して示すように、ガイド手段26に平行に支持
ロッド41を配置し、その支持ロッド41に多数の取付
金具42をほぼ一定間隔で取り付け、その取付金具42
に形成している円筒状のばねポスト42aにコイルばね
43の上端を嵌めたものを用いている。このコイルばね
43は、ガイド手段26上に保持された紙管3の斜め上
方にその紙管3にほぼ接するように且つ上端を取付金具
42に固定し下端をフリーとした状態に配置されてお
り、このため、図5(a)に示すように、紙管3を矢印
方向に強く押した時には、紙管3がコイルばね43を押
し上げて通過することができるが、紙管3への力が弱い
時にはコイルばね43が紙管3を拘束し、紙管3がガイ
ド手段26から脱落することを防止することができる。
ここで、コイルばね43をガイド手段26のほぼ全長に
沿って配置したのは、ガイド手段26上に乗せる紙管3
の長さを変更しても、常に各紙管3を拘束することがで
きるようにするためであり、これにより、紙管長さの変
更時に、紙管長さの変更に合わせてコイルばね43の取
付位置を調整するという作業が不要となる。また、コイ
ルばね43は安価に入手可能であり、且つ単に取付金具
42のばねポスト43に嵌めるのみで自身のばね力を利
用して強固に取り付けることができるので、抑制手段4
0にコイルばね43を用いたことにより、構造を簡単に
することができると共に安価に製造でき、更にメンテナ
ンス性が良いといった利点が得られる。更に、紙管3を
ガイド手段26上に乗せて移動させた時、その先端がコ
イルばね43に突き当たることがあるが、紙管先端はコ
イルばね43の円筒面に突き当たるので、円滑にコイル
ばね43を押し上げながらその下を通り抜けることがで
きる。
【0018】次に、上記構成の紙管供給装置25の動作
を説明する。スリッター装置における通常の巻取動作中
は、図1に示すように、巻取部5の巻取軸9に保持され
た小巻2が本体部11のタッチロール14に適正な接触
圧で接触しており、この状態で巻き取りが行われる。そ
して、小巻2の巻径の増大につれて、巻取部5が後退し
タッチロール14との接触圧がほぼ一定に保持されてい
る。
【0019】この巻取動作中の適当な時期に、装置側面
からガイド手段26上に紙管3を乗せ、次々と送り込ん
でゆくことで、紙管3をガイド手段26上に直線状に並
べ、先端が紙管ストッパ35に突き当たる位置にまで送
り込む。ここで、このスリッター装置でスリットして複
数の小巻2として巻き取る小幅ウェブ1a〜1dの幅は
一定としているので、供給する紙管3は一定長さであ
る。また、ストッパ35の位置は、小幅ウェブ1aの側
縁に一致する位置としている。このため、図4(a)に
示すように、ガイド手段26上に直線状に並べ且つ先端
をストッパ35に突き当てた状態で停止している紙管3
は、それぞれが、複数にカットした小幅ウェブ1a〜1
dに対応する位置となっている。なお、図4(a)に示
す上段に配置した紙管供給装置25では、小幅ウェブ1
a、1cの巻き取りを対象としているので、それに対応
する紙管3がチャック位置Pに供給され、その間の紙管
3は単にスペーサとして作用する。
【0020】複数の紙管3をガイド手段26上に供給し
た時、図3に示すように、そのガイド手段26のすぐ横
には同じ高さに供給台28が待機している。次に、プッ
シャ27が作動してガイド手段26上の紙管3を供給台
28上に押し出す。これにより、図4(b)に示すよう
に、小幅ウェブ1a、1cに対応する位置にある紙管
3、3のみがガイド手段26から押し出され、供給台2
8に乗せられる。この時、プッシャ27で押し出される
紙管3に隣接している紙管3は、そのままガイド手段2
6上に残っている必要があるが、押し出される紙管3と
端部同志が接触しているため、隣接した紙管3の移動の
際に摩擦力によって押される。しかし、この紙管3の移
動を抑制手段40のコイルばね43が抑制するため、紙
管3がガイド手段26から落ちることはない。かくし
て、小幅ウェブ1a、1cに対応する位置の紙管3のみ
を供給台28に移載することができる。これらの動作
は、スリッター装置の巻取動作中に行っており、供給台
28は紙管3を保持した状態で待機する。なお、この待
機位置は当然、巻き取られている小幅ウェブの走行に干
渉しない位置である。
【0021】小巻2が所定径に達して小巻切り替えを行
う際には、小巻2による巻き取りを停止し、次いで、巻
取部5を後退させ、小巻2をタッチロール14から大き
く引き離す。次に、図3において、供給台駆動装置29
が作動して紙管3を保持している供給台28を斜め上方
に移動させ、次いで垂直方向の上方に押し上げる。これ
により、供給台28上の紙管3がタッチロール14の前
のチャック位置Pに供給され、その位置に保持される。
このように、紙管3のチャック位置Pへの供給は、単に
供給台28を移動させるのみで行われるので、きわめて
短時間で行うことができ、小巻切り替えのためのスリッ
ター装置の停止時間を短縮できる。
【0022】次に、供給台28によって紙管3がチャッ
ク位置Pに保持されている間に、小巻2につながってい
る小幅ウェブを切断し、その切断端部をほぐれ防止テー
プによって小巻外周に貼り付け、その小巻を巻取部5か
ら取り外す。その後、巻取部5が本体部11の近傍に移
動し、供給台28上の紙管3を巻取軸9でチャッキング
する。その後、機械側の小幅ウェブ切断端部を紙管表面
に固定テープによって固定し、その動作と並行して供給
台28が元のガイド手段26の隣接位置に戻り、次の動
作に備える。その後、新たな紙管3による巻き取りが開
始される。以上のようにして、小巻切り替えが行われ
る。以下、同様の動作を繰り返すことで、紙管の供給、
小巻切り替え動作が行われる。
【0023】なお、上記実施例は、本発明の円筒体供給
装置をスリッター装置における紙管供給に適用した場合
のものであるが、本発明はこの用途に限らず、任意の円
筒体供給に使用可能である。
【0024】
【発明の効果】以上のように、本発明の円筒体供給装置
によれば、装置の外部からガイド手段に紙管等の円筒体
を次々と乗せ、先端がストッパに突き当たるまで押し込
んで行くことで、円筒体を装着すべき所定位置の側方に
位置させることができ、その後、その円筒体をプッシャ
で供給台に押し出し、円筒体を乗せた供給台を供給台駆
動装置で移動させることで円筒体を所定位置に供給でき
る。このため、本発明をスリッター装置の紙管供給に適
用した場合には、紙管のガイド手段への供給のみを手動
で行えば、その後の紙管供給を自動化することができ、
しかも、ウェブの切断幅を変更する場合には、単に供給
する紙管の長さを小幅ウェブの幅に応じて変更し且つス
トッパ位置の調整のみで、紙管を各小幅ウェブの位置に
応じた位置に供給でき、調整作業がきわめて簡単となる
という効果も得られる。
【0025】更に、ガイド手段の上方に抑制手段を設け
ておくと、ガイド手段上に端部を突き合わせた状態で並
んでいる円筒体の一つをプッシャで横方向に押してガイ
ド手段から供給台上に送り出す際、隣接した円筒体が摩
擦によって横方向に押されても抑制手段がその円筒体を
動かないように拘束するので、その円筒体がガイド手段
から飛び出してしまうというトラブルを防止できるとい
う効果が得られる。また、その抑制手段を、ガイド手段
上に保持された円筒体の斜め上方に該円筒体にほぼ接す
るように、且つ上端を固定し下端をフリーとして設けら
れた多数のコイルばねで構成すると、簡単な構成で長い
ガイド手段全体に対して、円筒体を脱落しないように拘
束でき、使用する円筒体の長さに関係なく安定して円筒
体を脱落しないように拘束できるという効果が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による紙管供給装置を備えた
スリッター装置を示す概略側面図
【図2】図1に示すスリッター装置の巻取部の概略正面
【図3】本体部11の紙管供給装置25を配置した部分
を拡大して示す概略断面図
【図4】(a)はガイド手段26上に紙管を送り込んだ
状態を示す概略平面図(b)はガイド手段26から紙管
を供給台に移載した状態を示す概略平面図
【図5】(a)はガイド手段26及びその上方の抑制手
段40を示す概略断面図(b)はコイルばね43を取り
付ける状態を説明する(a)と同一部分の概略断面図
(c)はガイド手段26及びその上方の抑制手段40を
示す概略側面図
【符号の説明】
1、1a、1b、1c、1d 小幅ウェブ 2 小巻 5 巻取部 8 可動フレーム 9 巻取軸 11 本体部 14 タッチロール 25 紙管供給装置 26 ガイド手段 26a、26b ガイド棒 27 プッシャ 28 供給台 29 供給台駆動装置 35 紙管ストッパ 40 抑制手段 43 コイルばね

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒体を使用する装置内の所定位置に円
    筒体を供給するための装置であって、装置外部からアク
    セス可能な位置から前記所定位置の側方を通過するよう
    に配置され、円筒体の下面をその円筒体が軸線方向に移
    動可能な形態で保持するガイド手段と、該ガイド手段上
    に保持され、軸線方向に送られる円筒体の先端位置を規
    制するストッパと、前記ガイド手段上に保持された円筒
    体のうち、前記所定位置の側方に位置する円筒体をその
    軸線に直角方向に押し出すプッシャと、該プッシャで押
    し出される円筒体を受け取る供給台と、該供給台を、受
    け取った円筒体が前記所定位置に供給されるよう移動さ
    せる供給台駆動装置とを備えた円筒体供給装置。
  2. 【請求項2】 前記円筒体を使用する装置がスリッター
    装置であり、前記円筒体がスリッター装置に装着する紙
    管であることを特徴とする請求項1記載の円筒体供給装
    置。
  3. 【請求項3】 更に、前記ガイド手段の上方に、該ガイ
    ド手段のほぼ全長に渡って配置され、該ガイド手段上の
    円筒体が前記プッシャとは反対側に押された際にその押
    し出し力が大きい時には円筒体の移動を許容するが、押
    し出し力が小さい時には円筒体の移動を阻止する抑制手
    段を備えたことを特徴とする請求項1又は2記載の円筒
    体供給装置。
  4. 【請求項4】 前記抑制手段が、前記ガイド手段上に保
    持された円筒体の斜め上方に該円筒体にほぼ接するよう
    に、且つ上端を固定し下端をフリーとして設けられた多
    数のコイルばねで構成されていることを特徴とする請求
    項1、2又は3記載の円筒体供給装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101746100B1 (ko) 2017-02-02 2017-06-12 임형빈 적층 코어 검사용 정밀 이송장치

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