JP2002045386A - バンドカイロ - Google Patents

バンドカイロ

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JP2002045386A
JP2002045386A JP2000233800A JP2000233800A JP2002045386A JP 2002045386 A JP2002045386 A JP 2002045386A JP 2000233800 A JP2000233800 A JP 2000233800A JP 2000233800 A JP2000233800 A JP 2000233800A JP 2002045386 A JP2002045386 A JP 2002045386A
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band
warmer
heating element
stretchable
longitudinal direction
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JP2000233800A
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English (en)
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Kaoru Usui
薫 臼井
Masato Nakamura
正人 中村
Yoshikazu Sakamaki
由和 酒巻
Michio Aida
道雄 相田
Yukio Urume
幸夫 潤米
Hisao Kimura
久雄 木村
Hisahiro Momo
寿浩 百々
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Mycoal Co Ltd
Original Assignee
Mycoal Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 高齢者でも容易に且つ正確に全面発熱体を膝
等の関節部を含む箇所に固定でき、動いていてもカイロ
のズレや脱落が無く、肌触りがよく、しかも、簡単に取
り外すことができる利便性に優れたバンドカイロを提供
する。 【解決手段】 少なくとも片面が連続的に面ファスナー
の雌ファスナー2a機能を有する通気性袋体内に空気の
存在によって発熱する発熱剤を収容してなる全面発熱部
を有する全面発熱体1,21と、該発熱体との連結領域
と、少なくとも長手方向に伸縮可能な伸縮性巻き付け用
部11からなる通気性固定用バンド2から構成されたバ
ンドカイロであって、前記連結領域は、該バンドの一部
又はその延長上に設けられた非伸縮性領域又は断続的伸
縮性領域からなり、該バンド上又はその延長上に少なく
とも該バンドの一端に達する空間部が設けられ、該空間
部の一部を挟んで前記発熱体を一対長手方向に並列に設
けてなるバンドカイロ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、医療用、家庭用、レ
ジャー用等に供され、バンドにより巻回・保持できるバ
ンドカイロに関するものである。更に詳しくは、少なくと
も空間を挟んで長手方向に並列に存在する一対の全面発
熱体と、柔らかく、任意調整可能な固定手段を有する伸
縮性バンドにより、高齢者でも容易に且つ正確に全面発
熱体を膝等の関節部を含む箇所に固定でき、動いていて
もカイロのズレや脱落が無く、肌触りがよく、しかも、
簡単に取り外すことができる利便性に優れたバンドカイ
ロに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、高齢化社会が進み、腰痛、肘痛、膝
痛、肩痛等の症状を訴える人が増加する傾向にある。ま
た、冷房された部屋で作業する場合も膝、肘、ふくらは
ぎ等の局部を温める手段が望まれていた。そのため、対
症療法として化学カイロが使われている。また、単に、暖
を確保するためにも化学カイロが使われている。これら
従来の化学カイロは、それ自身では所望箇所に固定する
ことができないものであったり、わざわざ、化学カイロを
収納するためのポケットを付けた下着類を着けて人体に
対する装着状態を形成したり、長尺布地で適用箇所に巻
き付けていた。また、発熱体に粘着剤を設けて、身体や衣
服に化学カイロを貼り付けて使用するようにしたものも
あった。また、長手方向の複数箇所を暖める機能を持た
せるために、シート状物の長手方向に直列に使い捨てカ
イロを複数個設けた伸縮自在カイロも提案されている。
また、区分された複数の熱素子(発熱源)を、均一な面
保温を保つために特殊な工夫で配置する方式のものも提
案されている。また、伸縮性バンドで関節全体を包み、
膝の動きを安定化させ、温熱効果を付加した重厚なラッ
プも提案されているが、一方で、柔らかく、軽量で、取
り扱いが簡単で、保温できる保温体が求められていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記従来のそれ自体で
は固定することができない化学カイロの場合、例えば、化
学カイロを収納するためのポケットを付けた下着等を使
用する場合、装着が面倒で、装着具が相当に高価であり、
装着位置が特定箇所にあり、具体的に温熱効果を最も必
要とする部分に対し、的確に装着使用できないことが多
かった。
【0004】また、人体への直貼タイプの粘着剤付き化
学カイロでは、皮膚の保護のため、粘着力を余り上げられ
ず、多くの部分は密着不良になっていた。また、密着良好
部分ではカイロを剥がすとき痛さを伴っていた。更に、長
期間使用する場合、或る間隔をおいて、粘着と剥離が繰り
返され、皮膚の炎症も起こりやすく、肌に炎症を起こさ
ず、何回も同じ箇所に固定し、保温効果を保持できるもの
はなかった。また、衣服に貼るタイプの場合、活動時に衣
服が動き、常に、温熱効果を最も必要とする部分に対し、
的確に化学カイロを位置させて置くことが難しい場合も
生じた。しかも、上述のような接着方式によるものが少な
くとも人体に関し適用される場合は、殆ど垂直状又は傾
斜状となることが一般的であり、一方袋内に装入された
発熱剤は、片寄りや凝結を起こし、発熱むら、温度分布の
不均一が発生し、また、凝結によって不快感を与え、発熱
状態も乱れるものであった。また、多孔質フィルムを使
用したものも提案されたが完全な解決には至らなかっ
た。更に、保温効果を上げるために屈曲部の周りに複数
個のカイロを粘着剤等で貼り付けても、使用中に剥がれ
たり、剥がす時に痛みがあったり、不快感が伴ってい
た。
【0005】また、シート状物付きカイロの場合、シー
ト状物を巻き付け、該シート状物を引っ張って固定手段
で止めようとすると、装着時にシート状物の一部が伸び
きり、巻きにゆるみが生じ、適度の引っ張り力を持ちな
がら、安定して固定することができない場合があった。
更に、これにより装着後、歩く等の動作を加えるとズレ
たり、脱落したりする欠点があった。それを防止するた
めに塩化ビニル樹脂等の滑り止め層を全面塗布した場
合、ズレたり、脱落したりする欠点は解決するが、通気
性がなくなり、蒸れて不快な状態が続く欠点を有してい
た。また、シート状物がカイロの長手方向に直列に複数
個設けられた伸縮自在カイロでは関節部では関節を挟ん
でカイロを設置できず、どちらか一方側から温める機能
のみに留まり、かえって不快感を生じていた。また、区
分された複数の熱素子(複数の発熱領域)を配置する方
式の場合、区分熱素子の配置や各熱素子の発熱程度の制
御が難しく、保温面において、温度ムラが生じやすい問
題があった。
【0006】また、フレキシブル片と区分された複数の
熱素子(複数の発熱領域)からなる膝当てラップの場
合、膝全体を包むことによりズレや脱落を防ぐ構造にな
っているため、ラップ片の硬さを維持し、大型サイズ
で、重厚型にならざるを得なかった。また、膝全体を包
む構造とラップ片の硬さから変形に制限が加わり、完全
フリーサイズ化は困難であった。
【0007】また、粘着部に経皮吸収可能な薬物を混入
し、温熱治療用貼付剤としたものもあるが、粘着剤に固定
の役目と薬剤供給源の2つの役目を持たせているため、
粘着力を十分に落とすことができず粘着剤による皮膚へ
の過剰刺激や貼ることの繰り返し刺激により、皮膚の炎
症又はこれに近い状態が起こりやすく、同じ所へ繰り返
し貼ることが難しく、粘着剤を使用した薬物医療の限界
を呈していた。また、固定用としては粘着力がたりず、
使用中剥がれる等の問題も呈していた。
【0008】この発明の課題は柔らかく、肌触りもよ
く、身体によくなじみ、脱着が簡単で、固定時やその後
も身体の動きに応じて伸縮して、動いていても、ズレや
脱落が生じないバンドカイロを提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するべく創案されたもので、本発明のバンドカイロは、請
求項1記載の通り、少なくとも片面が連続的に面ファス
ナーの雌ファスナー機能を有する通気性袋体内に空気の
存在によって発熱する発熱剤を収容してなる全面発熱部
を有する全面発熱体と、該発熱体との連結領域と、少な
くとも長手方向に伸縮可能な伸縮性巻き付け用部からな
る通気性固定用バンドから構成されたバンドカイロであ
って、前記連結領域は、該バンドの一部又はその延長上
に設けられた非伸縮性領域又は断続的伸縮性領域からな
り、該バンド上又はその延長上に少なくとも該バンドの
一端に達する空間部が設けられ、該空間部の一部を挟ん
で前記発熱体を一対長手方向に並列に設け、該空間部を
横切りかつ該一対の発熱体をこれらの近傍において挟
み、その挟んだ少なくとも一側に、少なくとも長手方向
と交わる方向に伸縮可能な領域を設け、前記発熱体を含
めバンドカイロとして少なくとも片面に連続的に設けら
れた雌ファスナーと、固定手段とを有し、該バンドの伸
縮性巻き付け用部の柔らかさをループスティフネステス
ターにおいて5g以下としたことを特徴とする。また、
請求項2に記載のバンドカイロは、請求項1記載のバン
ドカイロにおいて、前記固定手段が面ファスナーの雄フ
ァスナーからなることを特徴とする。また、請求項3に
記載のバンドカイロは、請求項1又は2に記載のバンド
カイロにおいて、前記固定手段が粘着剤層からなること
を特徴とする。また、請求項4に記載のバンドカイロ
は、請求項1乃至3に記載のバンドカイロにおいて、前
記バンドカイロの雌ファスナー機能を不織布で形成した
ことを特徴とする。また、請求項5に記載のバンドカイ
ロは、請求項1乃至4の何れかに記載のバンドカイロに
おいて、前記バンドが、100%長手方向伸長時の応力
が500g/25mm幅以下、100%長手方向伸長時
の応力緩和の回復力が90〜100%、不織布を形成す
る繊維又はフィラメントの径が5〜40μmであること
を特徴とする。また、請求項6に記載のバンドカイロ
は、請求項1乃至5の何れかに記載のバンドカイロにお
いて、前記バンドの各部分の長さ、幅、厚みの少なくと
も一つ以上が異なっていることを特徴とする。また、請
求項7に記載のバンドカイロは、請求項1乃至6の何れ
かに記載のバンドカイロにおいて、前記全面発熱体及び
/又は前記バンドの少なくとも一部に曲線部を設け、湾
曲部に適合自在に形成したことを特徴とする。また、請
求項8に記載のバンドカイロは、請求項1乃至7の何れ
かに記載のバンドカイロにおいて、前記バンドが前記全
面発熱体の装着箇所に複数回巻回可能な長さを有するも
のであることを特徴とする。また、請求項9に記載のバ
ンドカイロは、請求項1乃至8の何れかに記載のバンド
カイロにおいて、前記バンドが複合化伸縮材から構成さ
れたことを特徴とする。また、請求項10に記載のバン
ドカイロは、請求項1乃至9の何れかに記載のバンドカ
イロにおいて、前記バンドカイロが調整用固定手段を備
えてなることを特徴とする。また、請求項11に記載の
バンドカイロは、請求項1乃至10の何れかに記載のバ
ンドカイロにおいて、前記全面発熱体の近傍に薬物含有
層を設けたことを特徴とする。また、請求項12に記載
のバンドカイロは、請求項1乃至11の何れかに記載の
バンドカイロにおいて、前記バンドカイロの少なくとも
lヶ所以上に滑り止め構造を設けたことを特徴とする。
また、請求項13に記載のバンドカイロは、請求項1乃
至12の何れかに記載のバンドカイロにおいて、前記バ
ンドカイロの少なくとも一部に文字、図形、記号、数
字、模様、写真、絵の何れか一種以上が設けられている
ことを特徴とする。また、請求項14に記載のバンドカ
イロは、請求項1乃至13の何れかに記載のバンドカイ
ロにおいて、前記バンドカイロの少なくとも一部が着色
されていることを特徴とする。本発明では、温度ムラが
なく、採暖するため、発熱体は通気性袋体内に空気の存
在によって発熱する発熱剤を収容してなる全面発熱部を
有する全面発熱体を採用した。また、膝等関節部分を温
めることができるように、全面発熱体を少なくとも一対
設け、それらを並列に設けるようにした。その全面発熱
体の一対間に空間を設け、膝等を固定し易くするととも
に、該空間を伸縮性基材の少なくとも一端にまで達しさ
せ、膝等の関節の裏側で基材の折り重なりを防止し、確
実に固定できるようにした。また、柔らかく、肌感触を
よくするために、バンドの伸縮性巻き付け用部の柔らか
さをループスティフネステスターにおいて5g以下とし
た。また、全面発熱体取り付け部も含めバンド全体を該
伸縮性巻き付け用部と同種の基材で作成し、全体とし
て、柔らさと肌感触のよさを確保した。また、ズレや脱
落の原因として、膝を含め脚や腕等はそれらが動くと、
太さ、即ち、巻回長さが変化し、それがズレを起こして
いるという知見から、特に、ループスティフネステスタ
ーにおいて5g以下の柔らかいバンドではギブスのよう
に外力に逆らって、自分の形状を維持し、巻回保持でき
る構造にはなっておらず、外力により、容易に変形する
ので、巻回保持を続けるためには、その外力により生じ
た歪みをあらゆる方向へ逃がす必要があるため、本発明
では、バンドカイロの構造で、脚等の保温対象物の動き
により生じた歪みを縦横左右の伸縮でこの歪みを吸収
し、バンドカイロのズレや脱落が起こらない様に、該空
間を横切りかつ該一対の全面発熱体を挟む側の少なくと
も一方側に、長手方向と交わる方向に伸縮可能な領域を
設けるようにしたものである。これにより、全面発熱体
の周辺部で上下左右の伸縮が可能になり、装着も簡単に
密着性よくでき、空間部と相俟って、運動中でも膝等の
曲げに順応でき、膝等型のズレや脱落を防止できること
になり、この難問を解決したものである。更に、ズレや
脱落の別の原因として、装着時のバンドの部分的な伸び
切りが起こり、装着後、伸縮性が弱くなるためとの知見
から、また、バンドの伸縮性が不足する場合には、取り
付け時に降伏点を超え、回復力が弱まり、適度の締め付
けができず、また、使用中、膝等の太さの変化により、
伸長力が働き、長さが伸び、更に、締め付け力が弱くな
り、発熱体やバンドがズレたり、脱落するとの知見か
ら、バンド素材の伸縮性の維持として、100%長手方
向伸長時の応力が500g/25mm幅以下、100%
長手方向伸長時の応力緩和の回復力が90〜100%の
特性を持つバンドを使用するようにした。また、全面発
熱体及びバンドの少なくとも片面の全部を面ファスナー
の雌ファスナー機能を有する様に形成することにより、
無断アジャスタブルの機能を付与するようにした。この
ファスナー機能により、少なくとも長手方向に伸縮可能
な領域を引っ張って使用者の脚や腕等に巻回し、バンド
による最も適切な締め付け状態において、面ファスナー
の雄ファスナー部を前記バンド表面に形成された雌ファ
スナーの任意の場所に固定することにより、全面発熱体
を最適な状態で巻回、固定でき、使用中動いても、ズレ
や脱落が起こらないようにした。また、全面発熱体を肉
薄扁平形状で、該全面発熱体及び/又はバンドの一部に
曲線部を設け、湾曲部に適合自在に形成した。更に、バ
ンドカイロ、即ち、全面発熱体及び又はバンドの片面又
は両面の一部又は全部に透湿性滑り止め層を形成するこ
とにより、蒸れ等の不快感を生ぜず、ズレや脱落防止を
より強固なものとした。また、全面発熱体の近傍に薬物
含有層を設け、全面発熱体固定保持部と薬剤供給部を分
離形成したことにより、薬剤供給部に強力な粘着剤を使
うことが避けられるため、肌に優しい医療用温熱剤とし
て用いられるバンドカイロを提供できるものである。ま
た、バンド基材の柔らかさと無断アジャスタブル機能の
組み合わせにより、フリーサイズ化が可能になった。こ
こで、雌ファスナー機能(ループ機能)としては、雄フ
ァスナー(フック)と再封鎖可能な機能であり、該機能
を有する手段であれば何れの手段でも使用できる。ま
た、伸縮性とは張力を受けた場合、その張力の方向に、
伸長又は拡大し、その張力を除くと張力が作用する前の
寸法又はその近くに戻るという材料の性質を云う。以上
の様に、上記のような問題点を解決し、肌感触がよく、
身体の湾曲部にも正確にフィットし、顕著な温熱効果を
発揮させるバンドカイロに構成できるという知見を得て
完成されたものである。
【0010】
【発明の実施の形態】前記バンドカイロを構成する全面
発熱体は、通常の化学カイロとして使用されている一般
的な発熱体で構わないが、少なくとも片面が面ファスナ
ーの雌ファスナー機能を持ち、扁平形状の通気性袋体内
に発熱剤を収容した、一つの連続した発熱領域からなる
全面発熱領域と、シール部等発熱に寄与しない領域から
なる発熱体として構成される。例えば、片面が面ファス
ナーの雌ファスナー機能を有する通気性のフィルム、他
面を非通気性のフィルムで袋状に形成した通気性の収容
袋に発熱剤を収容し、肉薄扁形状に形成すればよい。この
場合、全面発熱体のシール部等発熱に寄与しない領域を
除いた全面が一つの連続した発熱源からなる発熱領域と
なるなら、収容袋内は発熱剤が隣接状態に保たれる限り
適宜区画されていても構わない。例えば、収容袋を構成す
る両面のフィルムが適宜箇所で融着又は接着して内部の
発熱剤の偏りが生じにくいように形成してもよく、また、
同じくエンボス加工等を施して収容袋内の発熱剤を区画
することにより発熱剤の偏りが生じにくいように形成し
てもよいが、この場合は、前記の通り、区画された発熱剤
は隣接状態に保たれる必要がある。また、バンドで被着
部に固定した際に、全面発熱体を被着部にその全面にお
いて密着させるには、全面発熱体の厚みは20mm以下、
好ましくは9mm以下にする必要がある。このように、扁
平形状の通気性袋体内に発熱剤を収容した状態で全面発
熱体の厚みを20mm以下に押さえることにより、本バ
ンドカイロを人体に適用した際に、発熱体に取り付けら
れたバンドによる固定によって、袋体内の発熱剤の移動
が生じず、均一な発熱状態で、発熱体を適用箇所の全面に
おいて、密着状態に保つことが可能となる。
【0011】前記バンドカイロを構成する全面発熱体の
数は少なくとも一対の全面発熱体があればよいが、この
他に、バンドの許す範囲で、全面発熱体の数を増やすの
は制限されない。
【0012】前記バンドカイロの全面発熱体を構成する
発熱剤としては、種類に制約はなく、従来公知の空気の
存在によって発熱する材料であればすべて適用できるも
のである。なかでも金属粉を使用した発熱剤からなる全
面発熱体が好適に用いられる。金属粉としては鉄粉系が
好ましく、発熱剤の組成例としては、鉄粉系、反応助剤、
水、保水剤及び/又は添加剤から構成されるもので、空気
及び水の共存下で発熱する物質が好んで使用される。具
体的には、鉄粉、還元鉄、活性炭、アルミナ、シリカゲル、木
炭、吸水性高分子、塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化カ
ルシウム、塩化マグネシウム、塩化鉄、酢酸、クロル酢酸、
水、アクリル系吸水高分子、CMC、ベントナイト、トルマ
リン(ドラバイト、ショール、エバライト等)、トリポリ
リン酸ソーダ、消石灰、バーミキュライト、パーライト、
テラバルーン、木粉、ポリエチレン、ポリプロピレン、
ポリスチレン等の発熱原料を適宣配合処方した組成物の
使用が一例として挙げられる。云うまでもないが、発熱剤
は粉体状、粘土状、粘性体状、インキ状、クリーム状、ス
ラリー状、シャーベット状、液状等の所望形態で使用で
き、袋状、シート状等の通気性袋体に収容した状態におい
て、全面発熱体として該バンドで固定できる状態になっ
ていればいずれの形態でも構わない。
【0013】前記バンドと該全面発熱体との連結領域の
非伸縮性領域及び断続的伸縮性領域とは、発熱体が固定
用バンドに固定された状態における固定用バンドの該領
域を云う。非伸縮性領域とは伸縮性を有しない領域であ
り、断続的伸縮性領域とは伸縮性を有する部分と非伸縮
性を有する部分が存在する領域(図31)で、外力等の
力を受けたとき該領域の少なくとも一部が変形すること
により、その力や歪みを吸収できる機能を有する領域で
あればいかなるものでもよい。例えば、非伸縮性を有す
る部分と少なくとも一方向に伸縮性を有する部分をそれ
ぞれ少なくとも1箇所以上で構成され、少なくとも伸縮
性を有する部分が伸縮性巻き付け用部と同じ基材で作成
された断続的伸縮性領域が一例として挙げられる。図3
2(1)、(2)、(3)にそのパターンの一例を示
す。
【0014】本発明バンドカイロのバンドの断続的伸縮
性領域に全面発熱体が設けられた場合、本発明のバンド
カイロのバンドは柔らかく、弱い力でも伸縮可能のある
基材を使用しているので、該断続的伸縮性領域の伸縮性
を有する部分は外力により容易に変形できる。これによ
り、全面発熱体が脚や腕等に巻き付け、固定された時
に、脚や腕等の動きにより、その太さを変えたとき、全
面発熱体の下部のバンド部分が曲げられ、伸縮性を有す
る部分が図32(1)の状態から図32(2)、(3)
の状態に変形し、巻回箇所で接触する部分が脚や腕等の
変形に追従でき、ズレを起こさず巻回を保持できる。
尚、図中1は発熱体、2はバンド、1aは不織布、1c
は粘着剤、37aは伸縮性部、37bは非伸縮性部を示
す。また、該断続的伸縮性領域にはこの領域を多層構造
とし、最上層を非伸縮性部とし、ここに全面発熱体を設
け、これと反対側の最外層を伸縮性とした領域も含ませ
ることができる。例えば、糸状伸縮材を挟んで、2枚の
伸縮性基材が設けられ、一方の基材の一部を接着(粘
着)剤等の塗布等により、非伸縮性としその上に全面発
熱体を設け、それと反対側の他方の基材部分の伸縮性を
少なくとも一部残したものが一例として挙げられる。こ
こで、図31に示した断続的伸縮性領域のパターンを一
例に取ると、接着(粘着)、融着等の手法を使い、伸縮
性を有する部分と非伸縮性を有する部分を長手方向と交
わる方向に簾状に設ける場合は、それぞれの幅は特に制
限はないが好ましくは0.05〜20mm、より好まし
くは0.1〜10mm、更に好ましくは0.1〜8mm
である。同様にして、適宜の大きさと間隔でメルトブロ
ー法による網状(蜘蛛の巣状)、ロールコーター、塗布
や印刷等による格子状や点状等の領域が一例として挙げ
られる。
【0015】バンドと全面発熱体との取り付け構造とし
て下記のものが一例として挙げられる。 1)バンドの断続的伸縮領域又は非伸縮領域上に全面発
熱体が全部又は一部が設けられる構造。 2)バンドの断続的伸縮領域又は非伸縮領域の端の上に
全面発熱体の端が設けられる構造。 3)全面発熱体の端をバンドの断続的伸縮領域又は非伸
縮領域の端が挟む構造。 4)バンドが多層構造を持ち、一方の最外層の断続的伸
縮領域又は非伸縮性領域に全面発熱体を設け、それと反
対側の最外層が伸縮性領域又は非伸縮性領域である構
造。 5)全面発熱体の全体がハンド本体の断続的伸縮領域又
は非伸縮領域又は伸縮性領域に挟まれ、少なくともその
片面が断続的伸縮領域又は非伸縮領域である構造。ここ
で、全面発熱体の取り付け法としては、接着(含粘着)
及び/又は融着等の固定取り付け法又は面ファスナー等
による脱着自在の結合部による取り付け法が好ましい。
【0016】前記バンド又はその延長上に設けられた空
間は、切り込み、スリット、2つ以上の基材を対に設け
ること等により構成されるが、バンドに全面発熱体が連
結できれば、その位置、長さ、幅、形等いかなるもので
もよい。
【0017】一方向のみに伸縮可能な基材としては、伸
縮性基材の一部に非伸縮性基材を接着(粘着)、融着等
で設けるか、高分子材料等の非伸縮性基材をメルトコー
ト等で設け、固化させ、非伸縮部を形成して、一方向に
伸縮可能な基材としてもよい。また、一方向に伸縮可能
な不織布等を用いてもよい。
【0018】前記バンドの厚みは好ましくは4mm、よ
り好ましくは3mm以下、更に好ましくは2mm以下で
ある。ギャザー付きの場合は伸ばしきった状態での厚み
を云う。
【0019】前記バンドの長さは、バンドカイロを装着
箇所に巻回し、固定できる長さがあれば足りるが、全面
発熱体装着箇所に複数回巻回可能な長さにするのが、全
面発熱体の密着性、固定性の観点から好ましい。伸長し
て固定する場合は、通常10から300%伸長するが、
固定できる範囲であれば、基材の伸長範囲は特に限定さ
れない。
【0020】前記バンドの重量は、好ましくは30g以
下、より好ましくは25g以下、更に好ましくは20g
以下である。
【0021】前記バンドの柔らかさは、前記バンドの伸
縮性巻き付け用部における、ループスティフネステスタ
ーにおいて、好ましくは5g以下、より好ましくは3g
以下、更に好ましくは2g以下である。こうすることが
全面発熱体の密着固定性の観点から好ましい。
【0022】ここで、ループスティフネステスターとは、
試料をループ状に曲げ、自重によってたるみにくい方向
に固定して、そのループの直径方向を押しつぶした時の
つぶし開始時の荷重を測定し、その値をもって柔らかさ
を決めるものである。ここでは、(株)東洋精機製作所のル
ープスティフネステスターNo.581を用いて、圧縮速度
3.5mm/secの条件で測定して、前記数値を特定
したものである(試料幅25mm)。
【0023】前記バンドの100%伸長時の応力は、好
ましくは500g/25mm幅以下、より好ましくは5
0〜450g/25mm幅、更に好ましくは60〜40
0g/25mm幅である。
【0024】前記バンドの100%伸長時の伸長回復率
は、好ましくは90〜100%、より好ましくは95〜
100%、更に好ましくは98〜100%である。90
%に満たないと巻き付け時に一部伸びきり、適格な巻き
締めができなくなり、ゆるみの原因になる。また使用
中、人体の動作等への追従が不十分であり、一部伸びき
り、伸縮性に変化が起こり、ズレや脱落が起こりやす
い。
【0025】前記バンドの100%伸長時の伸長回復率
は、自記記録装置付定速伸長型引張試験機を用いて、J
IS L1015及びL1096に準じて測定する。ま
ず、試料を試験機に固定して、100%伸長させる。こ
の状態を10分間保持した後、引張速度と同様の速度で
戻し始めて応力が0になった時の長さZ(mm)を測定
する。元の長さL(mm)に対して下記式から100%
伸長時の伸長回復率(%)を算出する。 100%伸長時の伸長回復力(%)=(2−(Z/
L))×100 尚、試料固定寸法は150mm、引っ張り速度は300
mm/min、上記伸縮弾性不織布の流れ方向(連続方
向)を長手方向とした試料を縦サンプルとした。また、
試料サイズは長さ200mm×幅25mmとした。
【0026】前記バンドを構成するバンド基材としての
伸縮性基材は伸縮性があり、上記特性を満足する限り特
に限定されるものではないが、例えば、天然ゴム、合成
ゴム、エラストマー、伸縮性形状記憶ポリマー等の単品
やこれらと非伸縮性素材との混合品、混抄品やこれらの
組み合わせ品から構成される織物、フィルム、スパンデ
ックス糸、糸、紐、平板、リボン、スリットフィルム、
発泡体、不織布、又はこれら同士又はこれらと非伸縮性
のものとの積層等による複合化伸縮材等が一例として挙
げられる。ここで、非伸縮性の長繊維や連続フィラメン
トをランダムに交絡させ、ランダムに接着や融着させて
全体として伸縮性を有する等の加工法によるものも上記
伸縮材に含まれる。
【0027】ここで、エラストマー中でも、熱可塑性を
有する熱可塑性エラストマーは熱融着性を有し、不織布
等との積層体を製造するのに非常に容易であるので、望
ましい。熱融着性の無い素材であれば熱可塑性樹脂を混
合や混抄することにより熱融着性を付与したり、ホット
メルト系等の接着剤(含粘着剤)を用いて接着すればよ
い。更に、伸縮材が非通気性の場合には、熱ピン方式、
エンボス方式等、孔を開ける手段を使い、孔を開けるこ
とにより、伸縮性や伸長性と通気性を付与したバンドと
しても構成できる。即ち、バンド全体として、伸縮性が
あればよく、単品でも、伸縮性基材同士又は非伸縮性基
材との組み合わせによる複合品でもよい。
【0028】上記合成ゴムとしては、具体的には、例え
ば、ブタジエンゴム、1,2−ポリブタジエン、イソプ
レンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、スチレン−ブタジ
エン−スチレン共重合体、ブチルゴム、アクリロニトリ
ル−ブタジエンゴム、クロロプレンゴム、イソブチレン−
イソプレンゴム、ポリアルキレンスルフィド、シリコーン
ゴム、ポリ(クロル・トリフルオロエチレン)、フッ化ビニ
リデンー6フッ化プロピレン・コポリマー、ウレタンゴ
ム、プロピレンオキシドゴム、エピクロルヒドリンゴム、
アクリル酸エステル−アクリロニトリル・コポリマー又
はアクリル酸エステル−2−クロルエチルビニルエーテ
ル・コポリマー等が一例として拳げられる。
【0029】また、上記熱可塑性エラストマーとして
は、具体的には、例えば、オレフィン系エラストマー、ウ
レタン系エラストマー又はエステル系エラストマースチ
レン系エラストマー、アミド系エラストマー、塩ビエラ
ストマー、シンジオタクチックポリ(1,2−ブタジエ
ン)、ポリ(トランス−1,4−イソプレン)、シリコ
ーン系エラストマー等が一例として拳げられる。
【0030】上記オレフィン系エラストマーとしては、
エチレン−プロピレン・コポリマー、エチレン−プロピレ
ン−ジエン・ターポリマー、クロロスルホン化ポリエチレ
ン、塩素化ポリエチレン又はエチレン−酢酸ビニル・コポ
リマー等が一例として拳げられる。中でも、シクロペン
タジエニル錯体、即ち、メタロセン触媒を用いて形成さ
れたエチレン−α−オレフィンが特に好ましい。α−オ
レフィンとしては1−ヘキセン、1−オクテン、1−ヘ
プテン、4−メチルペンテン−1等が特に好ましい。
【0031】ウレタン系エラストマーとしてはウレタン
結合を有するブロックとポリカーボネート系ポリオー
ル、又はエーテル系ポリオール、又はポリエーテル・ポ
リエステル系ポリオール、又はカプロラクトン系ポリエ
ステルブロックとからなるウレタン系エラストマーが一
例として挙げられる。特に、これらから形成されるポリ
ウレタンフィルムは非多孔質で透湿性を持ち、伸縮性も
合わせ持つ特徴がある。
【0032】エステル系エラストマーとしては、芳香族
ポリエステルを有するブロックと脂肪族ポリエステル又
は脂肪族ポリエーテルを有するブロックとからなるエス
テル系エラストマーが一例として挙げられる。
【0033】伸縮性記憶形状ポリマーとしては、ポリイ
ソプレン系、スチレン−ブタジエン系等共重合ポリマー、
ポリウレタン系、ポリマーアロイ系等が一例として挙げ
られる。
【0034】伸縮性基材は上記何れでもよいが、100
%伸長時の伸長回復率の関係から、上記天然ゴム、合成
ゴム、ウレタン系エラストマー、伸縮性記憶形状ポリマ
ー、エチレン−α−オレフィン及びこれらを含む複合品
が好ましい。
【0035】非伸縮性基材としては上記伸縮性基材以外
のものを云う。基材を構成する素材の一例として、ポリ
エチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリ塩化ビニ
ル、ポリ塩化ビニリデン、ポリスチレン、エチレン−酢酸
ビニル共重合体鹸化物又はエチレン−酢酸ビニル共重合
体、ポリカーボネート、芳香族或いは脂肪族のポリアミ
ド、ポリスルホン、ポリビニルアルコール、ポリアクリロ
ニトリル、塩化ビニル−塩化ビニリデン系樹脂、ポリイミ
ド、塩酸ゴム、ポリフェニレン、芳香族或いは脂防族のポ
リアミド、ポリスルホン、ポリビニルアルコール、ポリア
クリロ二トリル、塩化ビニル−塩化ビニリデン系樹脂、ポ
リイミド、塩酸ゴム、ポリフェニレンオキサイド、ポリフ
ェニレンサルファイド、ポリアミドイミド、エポキシ樹
脂、ポリアミノビスマレイミド、ポリアセタール、ポリエ
一テルエーテルケトン、ポリエーテルサルフオン、ポリア
リレート、ポリオキシベンジル等の高分子材料や紙、パ
ルプ、繊維、綿等の天然材料又はこれらの組合せによる
織物、織布、不織布、フィルム、シート、発泡シート等
が挙げられる。また、伸縮性基材に接着剤等を設けた
り、2軸延伸するなどした、伸縮性のないものや実質上
伸縮性のないものも伸縮性のない基材に含まれる。ま
た、これらは単独、或いは2種以上を積層して用いるこ
とができる。
【0036】伸縮性基材及び非伸縮性基材は、透明、不
透明、着色、無着色等いかなるものでもよい。
【0037】前記複合化伸縮材としては、前記伸縮性基
材を含み、該使用基材と形態、性状、種類等の何れかを
異にする基材との組み合わせにより全体として伸縮性を
有する基材である。例えば、伸縮性フィルムを使用した
一例として、ウレタン系エラストマー等の伸縮性フィル
ムを伸長状態にして、少なくともその片側に不織布(ナ
イロン製等)を接着又は融着し、伸長された状態を解除
することにより伸縮性を付与したバンドとして構成でき
る。伸長時に不織布をエンボスや熱ピン方式等で接着又
は融着し、同時にウレタン系エラストマーフィルム等の
伸縮性基材に孔を開け、伸縮性と通気性を付与したバン
ドにすることもできる。ここで、該不織布の代わりにポ
リエチレンフィルム等の樹脂フィルムと不織布をラミネ
ートしたものを使用してもよい。また、該樹脂フィルム
やウレタン系エラストマーフィルム等の伸縮性基材に予
め孔を開けたものを使用し、伸縮性と通気性を付与した
バンドにすることもできる。
【0038】伸縮性基材として、ホットメルト接着剤付
きの糸状伸縮基材(0.5mmφの糸状ウレタン、0.
8mmφの糸状アクリロニトリル・ブタジエンゴム等)
を一定間隔(5mm間隔等)に複数本並べ、それらを長
手方向に150%以上伸長し、その位置で固定し、その
上に片面に不織布を積層したポリエチレンフィルム等の
樹脂フィルムからなる基材を該樹脂フィルムと該伸縮基
材が向かい合う様に置き、該樹脂フィルムと該伸縮基材
を断続的に接着し、その後、伸長を解き放し、元に戻す
ことにより、不織布がつぼまり、ひだがより、面ファス
ナーの雄ファスナーとのかかりがよくなるものが得られ
る。
【0039】不織布の厚さをある間隔(例えば2mm間
隔)で変えることにより、伸縮性の不織布からなる保持
基材を作り、該不織布を伸ばし、一方、該伸縮性の不織
布からなる保持基材の伸長解除時の長さの伸縮性基材で
ある接着剤付きポリウレタン糸等の伸縮性糸を該伸長さ
れた保持材と同じ長さに伸長し、該伸長固定された保持
材とある間隔(例えば2mm間隔)で点熱融着し、熱融
着後、伸長を解除し、ひだの少ない伸縮性のバンド基材
とすることができる。
【0040】短冊状にした不織布を複数本並べ、その上
にメルトブロー法等でSIS等のホットメルト系粘着剤
を蜘蛛の巣状に塗布し、該不織布と交差するように、伸
長状態の複数本からなるベアのウレタン糸等の糸状伸縮
基材を置き、その上に短冊状にした不織布を置き、テフ
ロン(登録商標)加工された熱ロールで加熱圧着した後
に、伸長状態を解除し、伸縮性のバンド基材とすること
ができる。
【0041】伸縮性を有する碁盤目状(網状)シートと
碁盤目状シートの少なくとも片面側にカードウエブ(繊
維積層体の前駆体)を積層した後、高圧水流等により各
々を交絡させ、ランダムに接着や融着することにより一
体化することにより伸縮部を形成し、ここで、碁盤目状
のネット状シートとしてエチレン−α−オレフィン等の
熱可塑性エラストマー等の弾性素材から製造された弾性
糸や該フィルムをスリットして得られる細帯状の弾性体
を経糸と緯糸に少なくとも使い、配列させ、交点を熱融
着や接着剤を使用した接着等の方法により接合すること
により、伸縮性のバンド基材を得ることができる。繊維
積層体を構成する繊維としては、ポリオレフィン、ポリ
エステル、ポリアミド、コットン、レーヨン等が一例と
して挙げられる。弾性体糸から上記碁盤目状のシート
は、特開昭49−118963号公報、特開昭49−6
2771号公報等に開示されている方法により製造でき
るが、上記碁盤目状のシート作成例としては、前記伸縮
性基材や非伸縮性基材に用いられる素材で、単軸押出機
とサーキュラーネットダイを使い、所定のストランド
径、ピッチを持つ円筒状のネットを作成し、それを切り
開いて、ある一定の方向で、一定の幅、長さで切断して
作成することが一例として挙げられる。更に、これをよ
り低い一定の温度で加熱し、伸長し、そのままの状態
で、室温迄冷却し、張力を解除したものをシートとして
使用してもよい。この加熱伸長処理品は加熱伸長処理温
度未満の温度範囲では伸縮性が殆どないので、このシー
トに不織布を貼る等の加工をした後に、加熱伸長処理温
度を超える温度で、十数秒間保持後、もとの伸縮性を発
揮させることができる。網状の線材の断面形状は、円、
楕円、三角、四角、六角等何れでもよく、また、捻線の
ように複数の線材でもよい。その径は0.01〜5.0
mmであることが望ましく、総て均一である必要はな
い。また、網状のメッシュは伸長される方向の幅は0.
1〜15mm、その直角方向の幅が0.1〜15mmで
あることが望ましい。また、網状の開口形状は四角に限
らず、略円形等であってもよい。また、網状の線材のク
ロス点は接着してもよいし、編み物状にクロス掛けでも
よい。更に、網状シートのみかけ厚さ(線材の重なりや
変形による生ずる)は0.5〜5.0mm程度が望まし
い。また、その成型物を融点より低い温度で、伸長方向
に伸長し、張力をかけたまま冷却して張力を解除し、伸
長方向の5%歪み引張応力は伸長前のみかけ5%歪引張
応力の5〜40倍程度を持たせ、そのままの形状を維持
させてもよい。
【0042】2層のカーデット熱融合された熱可塑性樹
脂(例えば、ポリプロピレン)とその間に挟まれたネッ
ト状の伸縮性シートとからなり、不織布とネット状伸縮
状シート間に感圧ホットメルト接着剤がスパイラル塗布
法により0.31〜0.93mg/cmのレベルで塗
布されている3層構造体を、引っ張りゼロの下で伸縮性
ネット状シートを用いて組み立て、組み立てられた3層
構造体を各一定間隔(例えば2mmの間隔)を以て組み
合わされた1対のリングロール間に通し、細かいスケー
ルで不織布に切れ目を入れるか、又は、伸縮性ネット状
シートを用いて組み立てた後に、全面発熱体の設けられ
る領域の部分は全面圧着して断続的伸縮性を有する領域
又は非伸縮性を有する領域にした後、組み立てられた3
層構造体を各2mmの間隔を以て組み合わされた1対の
リングロール間に通し、該加工部を除き、細かいスケー
ルで不織布に切れ目を入れ、使用時は切れ目の入った不
織布付きネット状伸縮性シートを引き伸ばして使用する
こともできる。
【0043】非伸縮性基材の所要箇所に設けられたひだ
付き部上にペースト状又は液状のゴム材を帯状に接着固
化し、伸縮性のバンド基材とすることもできる。
【0044】以上の例が一例として挙げられるが、該伸
縮基材や非伸縮性基材の大きさ、幅、太さ、数、数密度
等は、複合化伸縮基材が形成でき、前記巻き付け固定用
柔軟性バンドの条件を満たせばいかなるものでもよい。
尚、本発明では接着剤に粘着剤も、また接着には粘着も
含まれる。
【0045】また、前記バンドへの素材加工時の接着
(粘着を含む)はホットメルト接着剤を利用したり、融
着(加圧溶融、超音波溶融等)する等の処理を単独又は
それらを組み合わせる公知の方法で行われる。該基材間
の接着や融着等は部分的又は全面的に行ってもよいし、
該基材が一対一の場合でも、一つの基材が他種の基材で
挟まれている場合でも行うことができるが、風合い等か
ら基材の伸縮性を阻害しないように、接着は間欠的に行
うことが好ましい。例えば、接着剤の塗布の場合、バン
ドの長手方向に線状に筋塗りする等の部分連続的か、又
は、網状、ドット状等の間欠的に接着剤等を設け、両部
材を接着することが推奨される。基材が柔らかく、風合
いが保たれれば全面接着や全面融融着でもよい。
【0046】伸縮性基材の幅はバンドとして使用できれ
ば、いかなる物でもよい。平板伸縮性基材の場合、前記
フィルムと同様に、孔をあけて、透湿性を持たせればよ
いし、また、一例として、複合化伸縮性基材も含め、糸
状伸縮性基材の場合、その太さは制限はないが、風合い
や外観上より好ましくは0.05〜2mmφ、より好ま
しくは0.1〜2mmφ、更に好ましくは0.15〜1
mmφである。また、その配設本数は断面積や収集力を
勘案して、好ましくは1〜10本/cm、より好ましく
は2から8本/cmである。1本/cm未満ではフィッ
ト性に欠け、ギャザーのピッチが大きすぎ、外観も悪く
なる。10本/cmを越えると伸長応力が大きすぎ不適
である。
【0047】前記不織布としては不織布、伸縮性不織布
等があるがそれらの素材としてはパルプ、麻、綿、レー
ヨン、アセテートなどの植物繊維、或いは、ポリエチレ
ンなどを原料とした合成パルプ、及びポリエチレン、ポ
リプロピレン、プロピレンやエチレンを主体とする共重
合体、プロピレン−エチレン−ブテン三元ランダム共重
合体等の自己接合型を狙ったポリオレフィン系、ナイロ
ン6等のポリアミド系、ポリエチレンテレフタレート等
のポリエステル系、などの熱可塑性高分子物質の単繊維
及び複合繊維、更にこれらの混合繊維、更にセルロース
繊維パルプ等を混合したものが用いられる。該不織布は
短繊維不織布、長繊維不織布、連続フィラメント不織布
でも使用可能であるが、機械的性質の点から長繊維不織
布や連続フィラメント不織布が好ましい。
【0048】例えば、不織布としては長繊維又は連続フ
ィラメントを静電気や乱気流を利用してランダムに交絡
させてコンベア上に体積させ、ウェブをつくり、これを
ヒートエンボス等にてボンディングする方法によって作
られる通気性かつ透湿性の不織布が一例として挙げられ
る。この不織布に使用される長繊維又は連続フィラメン
トはポリエチレンテレフタレート等のポリエステル、ポ
リエチレンやポリプロピレン等のポリオレフィン、ナイ
ロン等のポリアミド、パルプ及びそれらの混合物を含む
群から選択される長繊維又は連続フィラメントで、それ
らの長さは好ましくは10mm以上、より好ましくは2
0mm以上のものであり、特にポリエチレン繊維やその
連続フィラメントを使ったものや、ポリエステルテレフ
タレート繊維と他の熱融着性繊維との組み合わせが好ま
しい。繊維間の結合により開口部的な空間が生じ、この
開口部により素材自体に伸縮性がなくても繊維方向と異
なる方向に対しては、見かけの伸縮性が発現し、繊維方
向への伸長では繊維素材自体が伸長された引っ張り弾性
率により伸縮性が発生するのに対し、開口部の変形によ
る伸縮は伸長された成形物(不織布)の曲げ弾性率が働
くために生ずる歪引張応力により発現されるものであ
る。従って、曲げ弾性が強い場合は伸縮性が生ずるし、
弱い場合は伸長性という発現になる。このような形状の
伸縮材は面形状で伸縮ができるため、薄型伸縮材として
好適である。一方向に大きくした開口形状ものにすれば
一方向へ伸縮性のある基材とすることができる。この開
口形状は、三角、四角、円、楕円等いズレでもよく、そ
の大きさも不織布として使用できるものであれば、いか
なるものでもよい。図33にその原理を示す様に、結合
点31を中心とした角度を変化させることにより、全体
として伸縮できるし(図33(1)⇔図33(2)、
(3))、一方向伸縮性も得られる(図33(3)⇔図
33(2))。繊維30の方向の縦、横に伸縮のほか
に、開口部がそれ以外の方向への伸長又は伸縮(成形物
の曲げ弾性が大きい場合)することができ、着装時の歪
みをいろいろな方向で吸収できる。
【0049】また、伸縮性不織布としては下記のものが
一例として挙げられる。 1.熱可塑性エラストマーを直接シート法にて繊維状に
加工して得られる弾性繊維から製造される不織布 2.結晶性ポリプロピレンと融点100〜150℃の熱
可塑性樹脂とから構成される弾性複合繊維からなる不織
布 3.結晶性ポリプロピレン(ハードエラスティク成分)
と熱可塑性エラストマーから構成される伸縮性弾性複合
繊維からなる伸縮弾性不織布 4.ウレタン系エラストマー等の熱可塑性エラストマー
の繊維又は連続フィラメントから製造される不織布
【0050】前記不織布及び伸縮性不織布の坪量は、好
ましくは5〜200g/m、より好ましくは15〜8
0g/mである。5g/m未満では回復力が小さく
不十分となる場合があり、200g/mを越えるとサ
ーマルボンド法での不織布形成が難しくなり、コスト高
になる。
【0051】前記不織布及び伸縮性不織布の0.5g/
cm加重下における厚さは、好ましくは0.05〜5
mmであり、更に好ましくは0.2〜2mmである。
0.05mmに満たないと繊維密度が高くなり、伸縮特
性が不十分となる場合があり、5mmを越えると違和感
を与える。
【0052】前記不織布及び伸縮性不織布を形成する繊
維又は連続フィラメントの径は、好ましくは5〜40μ
mであり、より好ましくは5〜30μm、更に好ましく
は8〜20μmである。40μmを越えるとこれで作成
された不織布の風合いが悪化する。
【0053】前記バンドの通気度は、ガーレー法におい
て、好ましくは1,000秒/100cc以下、より好
ましくは500秒/100cc以下、更に好ましくは1
00秒/100cc以下である。1,000秒/100
ccを越えると蒸れ等の不快感が強くなる。
【0054】また、前記バンドを構成する、人体の皮膚に
対する側のフィルム、或いは、シートには、汗等の分泌
物、傷口からの体液を吸収する能力乃至吸水性を備える
ようにしてもよいし、予め水分等を含ませて、皮膚に水分
等を補給できるようにしてもよい。具体的には、例えば、
通気性を有するフィルム、或いは、シートの内側に吸水性
を有する紙、織布、不織布、或いは、発泡シートを積層した
もの、通気性を有するフィルム、或いは、シートの内側に、
保水剤を散布、或いは、積層したもの、通気性を有するフ
ィルム、或いは、シートの内側に吸水性ポリマーやベント
ナイト等の保水剤を担持させた紙、織布、不織布、或いは、
発泡シートを積層したもの等が一例として挙げられる。
【0055】少なくとも長手方向と交わる方向に伸縮す
る部分は両方向に伸縮するバンドで構成してもよい。ま
た、長手方向に伸縮する基材又は全面発熱体上に少なく
とも一方向に伸縮する基材を取り付けてもよい。該少な
くとも長手方向と交わる方向に伸縮する基材が空間をわ
たり、長手方向と交わる方向に伸縮できれば接着(含粘
着)又は融着等で全面接着したり又は部分的に接着して
取り付けても構わない。また、それらの取り付け角度は
固定機能が維持できればいかなるものでもよい。また、
各該基材又は全面発熱体をトリミングして、丸みを与え
ても構わない。基材を別途取り付ける場合の基材は、伸
縮性基材又は一方向のみに伸縮可能とした基材又はその
加工品等が使用できる。
【0056】前記バンドの固定手段も、特に限定される
ものではないが、バンドの固定手段としては、所望の箇所
での簡単な固定を可能とする意味で、面ファスナー又は
粘着剤層の使用が好ましい。
【0057】尚、バンド本来の固定手段とは別に設けら
れた調整用の固定手段により、一旦仮着したバンドを、そ
の後、より適切な締め付けカによる固定状態に調整でき
る。このような調整用の固定手段は、特に限定されるもの
ではないが、前記バンドの固定手段として一般的に採用
されている、粘着剤、鍵ホック、ホツクボタン、ベルクロ等
の面ファスナー、マグネット等、任意に使用できる。所望
の箇所での簡単な固定を可能とすることができる点で、
面ファスナーや粘着剤層の使用が好ましい。尚、面ファ
スナーと粘着剤層との組み合わせで調整用固定手段を構
成しても構わない。
【0058】また、この調整用の固定手段が粘着剤層で
形成されている場合、はじめに該粘着剤層を巻き付け対
象物に貼り付け、位置決めをした後、該バンドカイロ全
体を取り付けてもよい。
【0059】前記バンドに設けられる面ファスナーの雄
ファスナーは、接着、融着、縫い込み等の任意の固着手段
によって、バンドの適当な場所に固着すればよい。
【0060】ここで、面ファスナーとは、マジックテープ
(登録商標)、マジックファスナー(登録商標)、ベルク
ロ(ファスナー)、フックアンドループテープ等の商品名
で知られているもので、雌ファスナーであるループと該
雌ファスナー締結し得る雄ファスナーであるフックとの
組み合わせで締結機能を有するものである。前記ループ
機能を有するものとして、不織布や、毛羽立ち、わ尚有す
る糸の織布等があるが、バンドを形成する芯材の表面に
これらループ機能(雌ファスナー機能)を有するものを
被覆してもよいが、これ自体でバンドを構成してもよい。
雄ファスナー部材であるフック部材は特に制限はない
が、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン
系樹脂やポリアミド、ポリエステル等から形成されたも
のが一例として挙げられる。フックの形状は特に限定さ
れるものではないが、断面がI字型、逆L字型、逆J字
型、いわゆるきのこ型等の形状のフックがループに引っ
かかり易く、かつ肌に極度の刺激感を与えない点で好ま
しい。尚、フックがファスニングテープの全面積に粘着
されていてもよく、更にテープ基体を省略してフックの
みで、ファスニングテープとして使用してもよい。
【0061】粘着剤層の粘着剤としては粘着力で発熱体
及びバンドを所要部に固定できる固定能カを有するもの
であれば、エマルジョン型、溶剤型やホットメルト型で
あろうと、いかなるものでもよいが、一例として粘着剤と
しては酢酸ビニル系粘着剤、ポリビニルアルコール系粘
着剤、ポリビニルアセタール系粘着剤、塩化ビニル系粘着
剤、アクリル系粘着剤、ポリアミド系粘着剤、ポリエチレ
ン系粘着剤、セルロース系粘着剤、クロロプレン(ネオプ
レン(登録商標))系粘着剤、ニトリルゴム系粘着剤、ポ
リサルファイド系粘着剤、ブチルゴム系粘着剤、シリコー
ンゴム系粘着剤、スチレンエラストマー系粘着剤(例え
ば、SIS、SBS、SEBS(SBSの水素添加タイプ)、
SIPS(SISの水素添加タイプ)など)等が一例とし
て挙げられる。
【0062】本発明の通気性を持つ滑り止め層は滑り止
め剤をバンド基材の上に全面設けた後、孔を複数個あ
け、通気性を保ってもよいし、滑り止め剤を繊維化して形
成した多孔質性樹脂をバンド基材上に設けてもよいし、
セパレータ上の多孔性弱粘着層をバンド基材の表面に移
着してもよいし、直接、バンド基材の表面上にメルトブ
ロ法等で蜘蛛の巣状に設けてもよい。また、印刷した
り、粒状の弱粘着性物質又は軟質塩化ビニル樹脂を均一
に分散し、熱を加えて、定着せしめて、多数の突起からな
る物としてもよいし、エラストマーの溶液又は分散液或
いはプラスチゾルを水玉模様に散布したものも使用でき
る。滑り止め層はバンド基材上に全面的に設けても或い
は部分的に設けてもよい。更にロール等で、熱及び又は
圧力をかけて、滑り止め剤とバンド基材との密着性を向
上させてよい。また、滑り止め剤はホットメルト系、溶
剤系、エマルジョン等いずれでも使用できる。
【0063】本発明の滑り止め層により、巻き付け固定
した全面発熱体のズレや脱落を防止でき、全面発熱体を
常に所定の場所に密着固定しておける。このような滑り
止め層は、バンド基材上に設けられた状態で、摩擦係数
が好ましくは20〜80°であり、より好ましく30〜
70°、更に好ましく40〜60°である。摩擦係数が
20°未満であると滑り止め層としての役目をはたせな
い。80°を越えると滑り止めとしては十分に役目を果
たすが、皮膚等への密着が良すぎて、バンドを剥がす時や
身体を動かした時に痛い等との不快惑が伴う。通気性は
ガーレー法による通気度が、好ましくは1,000秒/
100cc以下、より好ましくは500秒/100cc
以下、更に好ましくは100秒/100cc以下であ
る。1,000秒/100ccを越えると蒸れ等の不快
感が強くなる。
【0064】摩擦係数はJISP8147の傾斜方法に
準ずる方法で滑り傾斜測定装置を用いた測定した。ここ
で滑り傾斜測定装置は水準器を取り付けた固定台に平行
になるような、ちょうつがいで取り付けた傾斜板を持つ
もので、該傾斜板に試料(幅100mm、長さ200m
m)を固定し、その試料上端の上におもり(幅60m
m、長さ100mm、質量400g)を置き、毎秒1°
の速度で傾斜角度を上げ、おもりが滑り始めたときの傾
斜角を読み取った。ギャザー付きの基材は伸びきった状
態で、固定し、その摩擦係数を測定した。
【0065】滑り止め層を形成する方法を更に説明する
と、次ぎのようになる。 1)メルトブロー方式により弱粘着性物質を直接,バン
ド基材の上に蜘蛛の巣状散布用ノズルを使って散布する
ことにより、蜘蛛の巣状の弱粘着層を不織布やフィルム
からなる通気性バンド上に設けることができる。更に熱
ロールで熱圧着処理をしてもよい。 2)セパレーター上に、メルトブロー方式やカーテンス
プレー方式などにより弱粘着性物質を繊維化して不織布
状ないし絡まり繊維状に堆積させて、孔の微細性や均等
分布性に優れ通気性や弱粘着力の偏りが少なくてその平
均性に優れる多孔性の弱粘着層を容易に形成することが
でき、その多孔性弱粘着層を不繊布やフィルムからなる
通気性のバンド上に転写により設ける。 3)バンド基材の表面に樹脂やエラストマーの溶液又は
分散液、あるはプラスティゾルを一様に塗布、乾燥後、
孔を複数個開ける。又は線状や模様状に塗布し、乾燥す
る。以下、一様に塗布等する場合は最終的に孔を開けて
通気性を確保する。 4)バンド基材の表面にホットメルトタイプの樹脂材料
をホットメルトコーティング法により一様に又は模様状
に塗布する。 5)バンド基材の表面に熱溶融性樹脂を押出しラミネー
トとする。 6)バンド基材の表面に発泡性の樹脂組成物を一様に又
は模様状に塗布又は含侵させ、ついで発泡させて樹脂の
発泡層による凹凸のある表面を形成する。 7)バンド基材の表面に通気性合成樹脂フィルムをラミ
ネートする。尚、各樹脂材料を模様状に塗布するにはグ
ラビアコーターなどが使用できる。また、ホットメルト樹
脂や軟質塩化ビニル樹脂などの場合、粒状のものをバン
ド基材の表面に均一に散布したのち、熱を加えて定着せ
しめることによって、バンド基材の表面に多数の突通を
形成することもできる。
【0066】滑り止め剤としては滑り止め層での摩擦係
数が20〜80°であれば、溶剤系、ホットメルト系、
エマルジョン系等いかなるものも使用できるが、特に、
弱粘性物質が好ましく、ホットメルト系、エマルジョン
系が好ましい。
【0067】好ましく用いる弱粘着性物質の例として
は、SIS、SBS、SEES、SIPSの如きスチレン系
エラストマー、アクリル酸系やメタクリル酸系のアルキ
ルエステルを成分とするアクリル系エラストマー、ポリ
エチレン、超低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチ
レン−酢酸ビニル共重合体の如きオレフィン系エラスト
マー、ウレタン系エラストマーなどが一例として挙げら
れる。また、その他の滑り止め剤として、軟質塩化ビニ
ル系樹脂、天然ゴム、スチレン−ブタジエンゴム、イソプ
レンゴム、クロロプレンゴム、ウレタンゴム、また、エチ
レン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重
合体の加水分解物、エチレン−アクリル酸共重合体、エ
チレン−アクリル酸エステル共重合体、ポリアミド樹
脂、ポリエステル樹脂などのホットメルト樹脂、或い
は、タック性を弱めたエチレン−メチルメタクリレート
共重合体(EMMA)、発泡性の樹脂親成物としての水や
低沸点中性液などを発泡とするポリウレタン樹脂組成
物、アクリル系樹脂(例えばビニリデンクロライド−ア
クリロニトリル共重合体などの熱硬化性アクリル樹脂な
ど)などの樹脂のコアに発泡剤(イソブタンなどの揮発性
溶剤)を含有させたカプセルをバインダー樹脂と混合し
たものが挙げられる。これらは単数で又は2種以上をブ
レンドして用い得る。また、水系エマルジョンとして使
用してもよい。
【0068】因みに、スチレン系エラストマーにオレフ
ィン系エラストマーを加えることで、タックや強度を調
節することができる。尚、弱粘着性物質の調整に際して
は、必要に応じタッキファイヤー、軟化剤、老化防止剤、な
どの適宜な添加剤を配合することができる。
【0069】本発明において、基材等の連結に用いられ
る接着剤(粘着剤)としては連結できるものであればい
かなるものでもよいが、前記粘着剤の外に、ホットメル
ト接着剤及びスチレン・ブタジエン共重合体、アクリル
酸エステル共重合体、酢酸ビニル・エチレン・オレフィ
ン共重合体、石油樹脂、コールドグルー等の接着成分を
含む接着剤が一例として挙げられる。
【0070】薬物含有層は薬物が保持できるものであれ
ばいかなるものでもよいが、一般に、保水剤、結合剤、粘
着剤や樹脂等から構成されるバインダーに薬効成分を含
有させて構成される。バインダーとしては薬効成分を含
有し、支持体や発熱体等固定維持できるものであればよ
いが、前記高分子材料、前記天然ゴム、前記合成ゴム、
前記熱可塑性エラストマー、前記弱粘着性粘着剤、ジェ
ル等が一例として挙げられる。薬物含有層の薬物とはペ
パーミントやラベンダー油等の香料、ショーガエキス、
漢方薬、サリチル酸やインドメタシン等の経皮吸収性薬
剤等が挙げられるが、薬効のある物質であればいかなる
ものでもよい。
【0071】また、前記バンドカイロの所望の位置に、文
字、模様等を印刷等で施したり、一部又は全部を着色し
たり、色の異なる物を貼り合わせたりすることは任意で
ある。
【0072】使用前にバンドカイロの他の部分への損傷
を防ぐため、面ファスナーの雄ファス尚剥離紙や粘着フ
ィルム等の保護膜でカバーしておき、また、粘着剤層を
剥離紙等の保護膜でカバーしておき、使用時に取外すよ
うにしてもよい。
【0073】
【実施例】以下、図面を用いて、本発明バンドカイロの実
施例に付き、詳細に説明する。ただし、この説明に記載さ
れている構成部品の形状、大きさ、材質、数、その配置など
は、特定的な記載がない限りは本発明の範囲をそれらの
みに限定する趣旨のものではなく、単なる説明例にすぎ
ない。
【0074】(実施例1)ここで、図1は本発明バンド
カイロの一例を示す平面図、図2は全面発熱体及びその
周辺部の断面図(図1のII−II線断面図)、図3は面フ
ァスナーの雄ファスナー及びその周辺部の断面図(図1
のIII−III線断面図)である。図中1は扁平形状に形成
された厚み5mm×長さ100mm×幅55mmの長方
形状の通気性袋内に発熱剤1e,21eを収容して形成
された一対の全面発熱体1,21であり、該一対の全面
発熱体1,21が、空間9を挟んで、厚み1mm×長さ
400mm×幅60mmの伸縮性不織布製バンド2の一
端表面上にアクリル系粘着剤1c,21cを設け作成さ
れた非伸縮性領域2c,22cに該アクリル系粘着剤1
c,21cを介して貼着されている。また、該空間9を
わたり、該一対の全面発熱体1,21を挟んで、該空間
9がバンド本体の一端に達している側に長手方向と交わ
る方向に伸縮可能な基材11が設けられている。この通
気性のある、面ファスナーの雌ファスナー機能を有する
伸縮性不織布製バンド2は、15μm径の連続フィラメ
ントを使用した、長手方向に伸長可能なポリエステル製
の不織布を伸縮性ウレタン系エラストマーフィルムの両
面に熱融着し、次に加熱エンボスをかけ、融着を強化す
るとともに、微孔を形成し、得られたものである。ま
た、発熱体1,21の表面側の通気性シートとしても不織
布を用い、発熱体1,21の通気性を有する表面にも面
ファスナーの雌ファスナー1a,21aが形成されてお
り、片面が全体として、連続した面ファスナーの雌ファ
スナー機能を有するバンドカイロにした。尚、図中4は
バンド2の他端側の裏面にホットメルト系粘着剤4aを
介して設けられたバンドの固定用手段としての面ファス
ナーの雄ファスナー4を示し、この雄ファスナー4をバ
ンド2の表面全面に形成された雌ファスナー2a、或い
は、全面発熱体1,21の表面全面にわたり形成された
雌ファスナー1a,21aの任意の位置に付着させ、最
も適当な締め付け力でバンド2を用いて全面発熱体1,
21を肘、膝などの屈曲部等を挟んで固定できるように
した。また、長手方向と交わる方向に伸縮可能な基材1
1として一方向に伸縮するウレタン系エラストマーの不
織布を使用した。該バンドの柔らかさはループスティフ
ネステスターにおいて1g、100%長手方向伸長時の
応力は250g/25mm幅、100%長手方向伸長時
の応力緩和の回復力が95%であった。
【0075】尚、前記全面発熱体の構成を詳細に説明す
ると、発熱剤として、鉄粉10.5g、水4.0g、食塩
0.4g、活性炭2.3g、木粉2.3gを混合したもの
を用いた。また、通気性包材として、面ファスナーの雌フ
ァスナー機能を有する、目付40g/mのナイロン不
織布に厚さ70μmの徴細多孔質ポリエチレンフィルム
がラミネートされた、ガーレー式通気度が19,000
秒/100ccの包材を使用した。非通気性包材として、
厚さ50μmのポリエチレンフィルムを使用した。通気
性包材のポリエチレン面と非通気牲包材のポリエチレン
を向かい合わせて重ね、即ち、不織布が露出するように
積層して、その端縁を5mm幅で約120℃にしたイン
パルスシーラーを用いて3方をシールして外寸長さ10
0mm、幅55mmの発熱剤収納袋を調製した。この収納
袋に上記発熱剤を充填し、該収納袋の投入口を熱シール
して全面発熱体を作成した。
【0076】前記バンドカイロを、ポリエチレンからで
きた保存用外袋に封入し、24時間経過してから、外袋か
ら取り出した。膝頭を該バンドカイロの空間9に入れて
から、バンドで巻き付け、固定し、通常の使用をしたと
ころ、3分程度で、発熱温度が約38℃まで上昇し、以後
38〜41℃で6時間以上にわたって、発熱した。本発明
物中の発熱剤も全く袋体内で移動することはなく、全面
にわたって、平均化した発熱が認められた。長時間使用も
快適で、使用後の全面発熱体取り外しも簡単に、スムー
ズに行え、痛みもなく、皮膚の炎症もなかった。
【0077】(比較例1)実施例1において長手方向と
交わる方向に伸縮可能な基材11を長手方向にのみ伸縮
可能な基材に代えた以外はすべて実施例1と同様にして
同型のバンドカイロを作成し、実施例1と同様に試験を
したが試験途中で、バンドカイロがズレて、採暖できな
かった。また非伸縮性のポリエチレン製基材を同様にし
て使用した場合も試験途中で、バンドカイロがズレて、
採暖できなかった。
【0078】(比較例2)実施例1のウレタン系エラス
トマ−フィルムに代えポリエチレンエラストマーフィル
ムを使用した以外はすべて実施例1と同様にして、柔ら
かさがループスティフネステスターにおいて0.9g、
100%長手方向伸長時の応力が1,000g/25m
m幅、100%長手方向伸長時の応力緩和の回復力が4
0%のバンドカイロを作成し、実施例1と同様な試験を
したが、試験途中で、ズレて、バンドカイロが脱落し
て、採暖できなかった。
【0079】(比較例3)バンド基材として、3mm厚
のゴムシートを使用して、それにアクリル系粘着剤を介
して全面発熱体を設け、実施例1と同型のバンドカイロ
を作成した。バンドの柔らかさはループスティフネステ
スターにおいて7g、100%長手方向伸長時の応力は
1,000g/25mm幅、100%長手方向伸長時の
応力緩和の回復力が100%であった。比較例2と同様
にして試験したところ、バンドカイロは脱落しなかった
が、膝に巻き付け固定するときに、非常に力を必要とし
て固定しづらかった。力の弱い高齢者には大きな負担と
なる。また、膝を曲げたとき、バンドが脚を圧迫し、突
っ張り感があり、使用感が極めて悪かった。また脚に当
たった部分は痛かった。また、長時間動き回ることはで
きなかった。
【0080】(実施例2)ここで、図4は空間がバンド
カイロの両端に達し、長手方向と交わる方向に伸縮可能
な基材11,25がバンド基材間の空間9を横切り、全
面発熱体1,21を挟むように設けられたバンドカイロ
の一例を示す平面図で、図5は長手方向と交わる方向に
伸縮可能な部分の周辺部の断面図(図4のV−V線断面
図)である。尚、バンド基材は実施例1で使用したのと
同様のバンド基材を2枚を使用した。実施例1で使用し
た全面発熱体を、バンド基材上にアクリル系粘着剤で作
成された図31(1)のパターンを有する断続的伸縮性
領域に、該アクリル系粘着剤を介して固定し、バンドカ
イロ2個を作成した。次に、それぞれのバンドカイロを
全面発熱体が向かい合う様に空間9を挟んで配置した。
実施例1と同様の長手方向と交わる方向に伸縮可能な基
材11,25を該一対の全面発熱体1,21を挟み、空
間9を横切る様にホットメルト粘着剤11aで、バンド
基材に点接着し、長手方向と交わる方向に伸縮できる部
分を備え、一対の発熱体を有するバンドカイロを得た。
尚、図中4,24はバンド2,22の他端側の裏面に設
けられたホットメルト系粘着剤を介して設けられたバン
ドの固定用手段としての面ファスナーの雄ファスナーを
示し、この雄ファスナー4,24をバンド2,22の表
面全面に形成された雌ファスナー2a、22a或いは全面
発熱体1,21の表面全面にわたり形成された雌ファス
ナー1a,21aの任意の位置に付着させ、最も適切な締
め付け力でバンド2,22を用いて発熱体1,21を
膝、肘等の屈曲部を挟んで、固定できるようにした。得
られたバンドカイロを、ポリエチレンからできた保存用
外袋に封入し、24時間経過してから、外袋から取り出し
た。膝頭を該バンドカイロの空間9に入れてから、バン
ド2,22をそれぞれ巻き付け、固定し、通常生活での
使用をした。3分程度で、発熱温度が約38℃まで上昇
し、以後38〜41℃で6時間以上にわたって、発熱し
た。この使用中、歩く等の運動をおこなったにもかかわら
ず、全面発熱体やバンドのズレや脱落は起こらなかっ
た。また、本発明物中の発熱剤は全く袋体内で移動する
ことはなく、全面にわたって、平均化した発熱が認められ
た。使用後カイロの取り外しも簡単に、スムーズに行え、
痛みもなく、皮膚の炎症もなかった。
【0081】(実施例3)図6は他の実施例を示すもの
で、前記実施例1のバンド2の表面側にバンドの調整用
の固定手段としての雄ファスナー5を粘着剤を介して設
け、更に、全面発熱体設置面と反対の面に弱粘着性のS
ISからなる透湿性滑り止め層(摩擦係数60°)6,
7を設けた。雄ファスナー4の設けられたバンド2を用
いて、該バンドを被着体に巻き付け、該バンドの裏面全
面に形成された雌ファスナー2aの任意の位置を雄ファ
スナー5に付着させ、仮止めとした後、更にバンドを巻
き付け、固定手段である雄ファスナー4でしっかりと固
定した。次に、雄ファスナー24を設けたもう一方のバ
ンドを用いて同様にして固定させることにより、適切な
締め付け力でバンドを用いて全面発熱体1,21を任意
の場所にしっかりと固定できるようにした。図7は一対
の全面発熱体とそれらを挟んで設けられた空間9及びそ
の周辺部の断面図(図6のVII−VII線断面図)である。
【0082】(実施例4)図8は他の実施例を示す平面
図で、前記実施例2のカイロ1,21の部分とバンド
2,22の部分に曲線部1b,21b、2e,22eを
設け、曲線部を持つ被着体への取り付け、密着性を向上
させたものである。
【0083】(実施例5)図9は他の実施例を示す伸長
時の平面図で、長手方向に2倍伸長させた糸状ウレタン
10を5mm間隔にならべ、その表面上に、デュラウィ
ーブガンにて、溶融したスチレン樹脂系ホットメルト系
粘着剤(SIS)を間欠的にスパイラル状に設け、該ホ
ットメルト系粘着剤付き糸状ウレタンの両面にポリエチ
レン製不織布2f,2fを置き、長手方向に断続的に圧
着した後に、解放することにより作成した伸縮性のある
バンド素材である。解放後、一端に達する空間9と、全
面発熱体一対1,21と、長手方向と交わる方向に伸縮
可能な基材11と、雄ファスナー4,4とを設けた。
尚、全面発熱体1,21一対はほぼ中央に設けるように
した。また、長手方向と交わる方向に伸縮可能な基材1
1としては実施例1と同様なものを使用した。尚、図1
0は図9のX−X線断面図である。
【0084】(実施例6)図11は更なる他の実施例を
示す伸長時の平面図で、空間9を隔て向かい合った全面
発熱体1,21の周辺部1d,21dの一方の端に、長
手方向と交わる方向に伸縮可能な基材11,25を粘着
剤にて接着し、該基材11上に固定部である雄ファスナ
ー部4,24を粘着剤で接着し、全面発熱体1,21の
もう一方の端に実施例5と同種の長手方向に伸縮可能な
基材11,25を粘着剤にて接着して設けた。尚、図中
27はバンド2,22と全面発熱体1,21との融着部
を示す。
【0085】(実施例7)図12は更なる他実施例を示
す平面図で、空間9を隔てて向かい合った全面発熱体
1,21の周辺部1d,21d上において、該全面発熱
体1,21を挟み、空間9をわたり、長手方向と交わる
方向に伸縮性を有する基材11,25を設け、更に、そ
の取り付け部の横端の該周辺部上に長さの異なる長手方
向に伸縮性を有する基材(バンド)2,22をその両側
に設けた。また、長手方向と交わる方向に伸縮性を有す
る基材11,25を除いた全面発熱体1,21の周辺部
1d,21dに固定用雄ファスナー4,4,24,24
を粘着剤にて設けた。それぞれの全面発熱体1,21の
両端には固定用バンド2,22が取り付けられている。
【0086】(実施例8)図13は更なる他実施例を示
す平面図で、全面発熱体1,21に曲部1b,21bを
持たせ、シール部を多く取り、全面発熱体1,21のシ
ール部上に粘着剤11a,25aを介して長手方向と交
わる方向に伸縮可能な基材11,25及び粘着剤5a,
5aを介して調整用固定手段として雄ファスナー5,5
を設け、それに固定手段である雄ファスナー4,24を
粘着剤4a,24aを介して設け、更に雌ファスナー2
a,22aを持つ長手方向に伸縮可能なバンド2,22
をそれぞれの全面発熱体1,21の端に、ホットメルト
系粘着剤2b,22bを介して設けた一対の全面発熱体
からなるバンドカイロである。尚、長手方向と交わる方
向に伸縮可能な基材11,25と全面発熱体1,21の
シール部との接着は粘着部3,8により該基材11,2
5の外側端部から中央の空間までの1/3部のみ行っ
た。図14、図15及び図16図は、図13のXIV−XIV
線断面、XV−XV線断面図、XVI−XVI線断面図である。
尚、少なくとも長手方向に伸縮する基材11,25と全
面発熱体1,21のシール部又はその延長上での接続は
本実施例と逆に長手方向と交わる方向に伸縮可能な基材
11,25の設けられている面と反対の面で行われても
よい。
【0087】(実施例9)図17は更なる他実施例を示
す平面図で、長手方向と交わる方向に伸縮する基材1
1,25を長手方向と30°の角度を持って設け、固定
手段を剥離紙付き粘着剤層4’,24’に変えた例であ
る。
【0088】(実施例10)図18は更なる他実施例を
示す平面図で、長手方向と交わる方向に伸縮をする基材
11を一個を用い、該基材11に対し、直交から10°
の角度で長手方向に伸縮する基材2,22を融着部27
を介して取り付け、更に、前記長手方向方向に伸縮する
基材2,22をトリミングして角に丸みをつけたもので
ある。尚、図中4,24は固定手段としての雄ファスナ
ーである。
【0089】(実施例11)図19は更なる他実施例を
示す伸長時の平面図で、バンド2,22として、100
%伸ばされた状態のホットメルト系粘着剤付き生ゴム製
の糸状伸縮材10を包む様に不織布2fからなるバンド
基材を折り合わせた後、点接着部28で点接着し、該糸
状伸縮材10と該不織布からなるバンド基材に点接着さ
れた領域と、接着されていない領域を作った。該接着さ
れていない領域上に図31(1)パターン状に設けられ
たアクリル系粘着剤1c,21cを介して実施例4(図
8)と同様に全面発熱体1,21が設けられた例で、空
間9はバンドカイロの両端に達して設けられている。更
に、長手方向と交わる方向に伸縮可能な基材11,25
を全面発熱体1,21を挟んで両側にホットメルト系粘
着剤3,3,8,8を介して設け、また、一対の調整用
固定手段5,5を粘着剤5a,5aを介して設けた。
尚、図中4,24は固定手段としての雄ファスナーであ
る。このものを、保存用外袋に入れ保存した。ここで、
全面発熱体1,21が設けられるバンドの部分には糸ゴ
ムが存在していても、いなくてもよい。また、糸状伸縮
材10以外のところに糸状伸縮材と平行して、一部にカ
ーテンコートガンにて連続糸状にホットメルト系粘着剤
を設け、全面接着部29で上下の不織布を結合した。ま
た、全面発熱体1,21とバンドに曲線部1b,21b
を持たせた。図20はバンドの伸長状態の断面図(図1
9のXX−XX線断面)を示し、図21は、伸縮部が解放さ
れ、ギャザーが形成されている伸縮部における部分断面
図(図20のXXI−XXI線断面図)であり、図22はその
伸長時の平面断面図(図20のXXII−XXII線断面図)で
あり、図23は同じく伸長時の断面図((図20のXXII
I−XXIII線断面図)である。その後、保存用外袋に保存
しておいたバンドカイロを該外袋より取り出し、実施例
1と同様な試験を行ったところ、同様な結果が得られ
た。
【0090】(実施例12)実施例11と同様の基材を
使い全面ホットメルト系粘着剤付き糸状伸縮材10を作
成し、該糸状伸縮材10を2枚の不織布からなるバンド
基材で挟み、点接着の代わりに全面接着を用いて糸状伸
縮材と不織布からなるバンド基材を結合した以外は実施
例11と同じである。図24は断面図、図25は平面断
面図(図24のXXV−XXV線断面図)を示す。図26はバ
ンドの断面図である。実施例11と同様にして、保存用
外袋からバンドカイロを取り出し、実施例11と同様な
試験を行ったところ、同様な結果が得られた。
【0091】(実施例13)図27は他の実施例を示す
もので、前記実施例3と同じ素材で作った全面発熱体
(厚み5mmX長さ100mmX幅30mm)1,21
を複合化伸縮材から作成されたバンド基材上に、図31
(1)のパターンを持つ断続的伸縮領域で設けたもので
ある。該複合化伸縮材は伸縮性を有する碁盤目状のネッ
ト状シートとネット状シートの少なくとも片面側にカー
ドウエブ(繊維積層体の前駆体)34,34を積層した
後、高圧水流等により各々を交絡させ、ランダムに接着
や融着することにより一体化することにより伸縮材とし
たものである。ここで、碁盤目状のネット状シート33
はエチレン−α−オレフィン系の熱可塑性エラストマー
の弾性素材から製造された弾性糸を経糸と緯糸に使い、
配列させ、交点を熱融着し接合することにより、伸縮性
のバンド基材としたものである。繊維積層体を構成する
繊維としては、ポリエチレンを使用した。実施例11の
図の様に図28は全面発熱体連結部の断面図(図27の
XXVIII−XXVIII線断面図)である。図29はその平面断
面図(図28のXXIX−XXIX断面図)で,不織布付きメッ
シュ状シート伸縮材を示す。その後、該バンドカイロを
ポリエチレン製保存用外袋に入れ、24時間後該外袋か
らバンドカイロを取り出し、実施例1と同様な試験を行
ったところ、同様な結果が得られた。
【0092】(実施例14)図30は更なる他の実施例
を示すもので、実施例1の一対の発熱体が設けられた面
と反対側のバンド面に、弱粘着性の粘着剤に薬剤を含ま
せて形成した薬剤含有層35を設け、薬剤を使用する温
熱治療を行えるようにした。尚、図中36は薬剤含有層
35を保護するための剥離紙を示す。
【0093】(実施例15)図31(1)〜(6)は断
続的伸縮領域37の伸縮性を有する部分部37aと非伸
縮性を有する部分37bの存在パターンの一例を示した
ものである。
【0094】
【発明の効果】以上説明したように本発明では固定手段
としてのバンドを備え、このバンドに空間、その空間を
挟んで設けられた少なくとも一対の全面発熱体、長手方
向と交わる方向に伸縮性を有する部分を、少なくとも一
箇所に設けるとともに少なくとも片表面を面ファスナー
の雌ファスナー機能を有する面として形成し、バンドに
雄ファス尚設け、全面発熱体及びバンドに曲部を備える
ことにより、次に列挙する特有の効果を有する化学カイ
ロを得ることができる。 (1)柔らかく、伸縮性の維持力の高いバンド基材の採
用により肌触りが良く、巻き締め力が維持される。 (2)少なくとも一対の全面発熱体とその間に空間を設
けることにより、バンド及び全面発熱体の位置決めが容
易になるとともに、該空間を挟んで、該全面発熱体を設
けることにより、熱が、効率よく人体側に伝わるととも
に、違和感もなく、関節を2個の該全面発熱体で挟んで温
めることができるため、併せて、肘や膝等の屈曲部での
保温性が著しく高まる。 (3)長手方向と交わる方向に、少なくとも該方向に伸
縮性を有する部分を設けることにより、運動中でも、そ
れにより生じたバンドカイロへの歪みが是正され、該バ
ンドカイロのズレや脱落が防止できる。 (4)粘着剤等の接着するための刺激物質が直接皮庸に
固着しないので、長時間、何回も同じ箇所に固定しても、
固定と脱着やその繰り返しからくる皮膚障害がなく、長
時間、安心して使用できる。 (5)粘着剤層方式の化学カイロの様に直接固定手段が
人体に接着していないので、痛みを伴わず、使用後取り
外せる。 (6)バンドと全面発熱体の組み合わせにより、全面発
熱体をバンドで、布袋対象物に押しつけて固定するの
で、発熱体中の発熱剤がほぼ均等の厚みで、所要箇所に
取り付けられ、発熱剤を均一に、効率よく、発熱させるこ
とができるので、熱が、効率よく人体側に伝わるととも
に、違和感もなく、発熱の継続時間も長くなり、長時間使
用することができる。 (7)発熱体上やバンド上の任意の所で止められる固定
手段を備えることにより、固定や脱着が容易で、簡単であ
る。 (8)上記を兼ね備えることにより、小型で、フリーサ
イズ化したバンドカイロが実現できた。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明バンドカイロの一実施例の平面図
【図2】 図1のII−II線断面図
【図3】 図1のIII−III線断面図
【図4】 本発明バンドカイロの他実施例の平面図
【図5】 図4のV−V線断面図
【図6】 本発明バンドカイロの他実施例の平面図
【図7】 図6のVII−VII線断面図
【図8】 本発明バンドカイロの他実施例の平面図
【図9】 本発明バンドカイロの他実施例の平面図
【図10】図9のX−X線断面図
【図11】本発明バンドカイロの他実施例の平面図
【図12】本発明バンドカイロの他実施例の平面図
【図13】本発明バンドカイロの他実施例の平面図
【図14】図13のXIX−XIX線断面図
【図15】図13のXV−XV線断面図
【図16】図13のXVI−XVI線断面図
【図17】本発明バンドカイロの他実施例の平面図
【図18】本発明バンドカイロの他実施例の平面図
【図19】本発明バンドカイロの他実施例の平面図
【図20】図19のXX−XX線断面図
【図21】解放時の図19のXXI−XXI線断面図
【図22】図19のXXII−XXII線断面図
【図23】図19のXXIII−XXIII線断面図
【図24】本発明バンドカイロの他実施例の断面図
【図25】図24のXXV−XXV線断面図
【図26】本発明バンドの他実施例の断面図
【図27】本発明バンドカイロの他実施例の平面図
【図28】図27のXXVIII−XXVIII線断面図
【図29】図28のXXIX−XXIX断面図
【図30】本発明バンドカイロの他実施例の断面図
【図31】(1)〜(6)は本発明の断続的伸縮性領域
の一実施例の平面図
【図32】本発明バンドカイロの他実施例の側面図
【図33】本発明バンドカイロのバンドの構造的伸縮性
基材の一伸縮原理図
【符号の説明】
1 全面発熱体 1a 雌ファスナー 1b 曲線部 1c 粘着剤 1d 全面発熱体の周辺部 1e 発熱剤 2 バンド 2a 雌ファスナー 2b 粘着剤 2c 非伸縮性領域 2e 曲線部 2f 不織布 3 粘着部 4 雄ファスナー 4a 粘着剤 4b 剥離紙 4’ 剥離紙付き粘着剤層 5 雄ファスナー 5a 粘着剤 6 滑り止め層 7 滑り止め層 8 粘着部 9 空間 10 糸状伸縮材 11 長手方向と交わる方向に伸縮可能な基材 11a 粘着剤 21 全面発熱体 21a 雌ファスナー 21b 曲線部 21c 粘着剤 21d 全面発熱体の周辺部 21e 発熱剤 22 バンド 22a 雌ファスナー 22b 粘着剤 22c 非伸縮性領域 22e 曲線部 24 雄ファスナー 24a 粘着剤 24’ 剥離紙付き粘着剤層 25 長手方向と交わる方向に伸縮可能な基材 25a 粘着剤 27 融着部 28 点接着部 29 全面接着部 30 繊維 31 点結合 33 ネット状シート 34 カードウエブ 35 薬剤含有層 36 剥離紙 37 断続的伸縮性領域 37a 伸縮性を有する部分 37b 非伸縮性を有する部分
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 酒巻 由和 栃木県栃木市皆川城内町388 マイコール 株式会社内 (72)発明者 相田 道雄 栃木県栃木市皆川城内町388 マイコール 株式会社内 (72)発明者 潤米 幸夫 栃木県栃木市皆川城内町388 マイコール 株式会社内 (72)発明者 木村 久雄 栃木県栃木市皆川城内町388 マイコール 株式会社内 (72)発明者 百々 寿浩 栃木県栃木市皆川城内町388 マイコール 株式会社内 Fターム(参考) 4C099 AA01 CA19 EA08 GA03 JA04 LA15 NA02 TA04

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも片面が連続的に面ファスナー
    の雌ファスナー機能を有する通気性袋体内に空気の存在
    によって発熱する発熱剤を収容してなる全面発熱部を有
    する全面発熱体と、該発熱体との連結領域と、少なくと
    も長手方向に伸縮可能な伸縮性巻き付け用部からなる通
    気性固定用バンドから構成されたバンドカイロであっ
    て、前記連結領域は、該バンドの一部又はその延長上に
    設けられた非伸縮性領域又は断続的伸縮性領域からな
    り、該バンド上又はその延長上に少なくとも該バンドの
    一端に達する空間部が設けられ、該空間部の一部を挟ん
    で前記発熱体を一対長手方向に並列に設け、該空間部を
    横切りかつ該一対の発熱体をこれらの近傍において挟
    み、その挟んだ少なくとも一側に、少なくとも長手方向
    と交わる方向に伸縮可能な領域を設け、前記発熱体を含
    めバンドカイロとして少なくとも片面に連続的に設けら
    れた雌ファスナーと、固定手段とを有し、該バンドの伸
    縮性巻き付け用部の柔らかさをループスティフネステス
    ターにおいて5g以下としたことを特徴とするバンドカ
    イロ。
  2. 【請求項2】 前記固定手段が面ファスナーの雄ファス
    ナーからなることを特徴とする請求項1に記載のバンド
    カイロ。
  3. 【請求項3】 前記固定手段が粘着剤層からなることを
    特徴とする請求項1又は2に記載のバンドカイロ。
  4. 【請求項4】 前記バンドカイロの雌ファスナー機能を
    不織布で形成したことを特徴とする請求項1乃至3の何
    れかに記載のバンドカイロ。
  5. 【請求項5】 前記バンドが、100%長手方向伸長時
    の応力が500g/25mm幅以下、100%長手方向
    伸長時の応力緩和の回復力が90〜100%、不織布を
    形成する繊維又はフィラメントの径が5〜40μmであ
    ることを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載のバ
    ンドカイロ。
  6. 【請求項6】 前記バンドの各部分の長さ、幅、厚みの
    少なくとも一つ以上が異なっていることを特徴とする請
    求項1乃至5の何れかに記載のバンドカイロ。
  7. 【請求項7】 前記全面発熱体及び/又は前記バンドの
    少なくとも一部に曲線部を設け、湾曲部に適合自在に形
    成したことを特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載
    のバンドカイロ。
  8. 【請求項8】 前記バンドが前記全面発熱体の装着箇所
    に複数回巻回可能な長さを有するものであることを特徴
    とする請求項1乃至7の何れかに記載のバンドカイロ。
  9. 【請求項9】 前記バンドが複合化伸縮材から構成され
    たことを特徴とする請求項1乃至8の何れかに記載のバ
    ンドカイロ。
  10. 【請求項10】 前記バンドカイロが調整用固定手段を
    備えてなることを特徴とする請求項1乃至9の何れかに
    記載のバンドカイロ。
  11. 【請求項11】 前記全面発熱体の近傍に薬物含有層を
    設けたことを特徴とする請求項1乃至10の何れかに記
    載のバンドカイロ。
  12. 【請求項12】 前記バンドカイロの少なくともlヶ所
    以上に滑り止め構造を設けたことを特徴とする請求項1
    乃至11の何れかに記載のバンドカイロ。
  13. 【請求項13】 前記バンドカイロの少なくとも一部に
    文字、図形、記号、数字、模様、写真、絵の何れか一種
    以上が設けられていることを特徴とする請求項1乃至1
    2の何れかに記載のバンドカイロ。
  14. 【請求項14】 前記バンドカイロの少なくとも一部が
    着色されていることを特徴とする請求項1乃至13の何
    れかに記載のバンドカイロ。
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