JP2002043902A - チャタリング除去回路 - Google Patents

チャタリング除去回路

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JP2002043902A
JP2002043902A JP2000218904A JP2000218904A JP2002043902A JP 2002043902 A JP2002043902 A JP 2002043902A JP 2000218904 A JP2000218904 A JP 2000218904A JP 2000218904 A JP2000218904 A JP 2000218904A JP 2002043902 A JP2002043902 A JP 2002043902A
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flip
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Reona Nomura
玲於奈 野村
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New Japan Radio Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 チャタリングの生ずるタイミングによってチ
ャタリング除去動作に誤動作を生ずることがなく、確実
にチャタリングノイズを除去する。 【解決手段】 スイッチ6が開成されると、排他的論理
和回路3の出力が論理値Highとなり、それによっ
て、リトリガブル・モノステーブル・マルチバイブレー
タ2がトリガされてD型フリップフロップ回路1にクロ
ックが入力され、D型フリップフロップ回路1からは論
理値Highが出力される一方、スイッチ6が閉成され
て、その際にチャタリングが生ずると、D型フリップフ
ロップ回路1には、クロックの入力が停止され、チャタ
リングがなくなった時点から所定時間T経過した時点
で、D型フリップフロップ回路1の出力は、論理値Lo
wとなり、チャタリングノイズが除去された信号が得ら
れるようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リレーやスイッチ
接点等の開閉成により生ずるいわゆるチャタリングノイ
ズの除去を行う回路に係り、特に、動作の確実性等を図
ったものに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、リレーやスイッチ接点が開閉成
される際には、接点の構造に起因して、その開閉成が不
定期に切り替わってしまういわゆるチャタリングが生ず
ることが多い。このチャタリング発生時間は、例えば汎
用リレーで数msec程度である。一方、リレー接点やス
イッチ接点の開閉成は、通常、電気的信号に変換され
て、後段の電気回路へ入力されるが、その際、上述のよ
うなチャタリングは、チャタリングノイズとして後段の
電気回路へ伝達される。後段の電気回路は、例えば汎用
のデジタルICを用いて構成されたものであっても、数
nsec〜数10nsecで信号処理を行うため、本来の入力
信号とチャタリングノイズは通常区別されず、そのた
め、回路の誤動作を招いてしまう。このようなチャタリ
ングノイズによる回路の誤動作防止のため、リレー接点
やスイッチ接点の開閉成に基づく電気信号を入力信号と
する電気回路においては、その電気回路とリレー接点や
スイッチ接点信号を電気信号に変換する回路との間に、
チャタリング防止回路が設けられることが多く、そのた
めの様々な回路が提案されている例えば実開平6−44
241号公報には、2つのリトガが可能な単安定マルチ
バイブレータを用い、第1の単安定マルチバイブレータ
がスイッチの閉成でトリガされ、その出力で第2の単安
定マルチバイブレータがトリガされるような構成とし
て、スイッチの閉成の際に生ずるチャタリングノイズの
除去を図った回路が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来回路は、スイッチ閉成の際に生ずるチャタリングの除
去には効果を発揮するものの、スイッチ開成の際にチャ
タリングが生じた際には、回路動作としては、スイッチ
が閉成されたと同様な動作となり、実際には、スイッチ
が開成されたにも関わらず、スイッチが閉成されたとき
同様な信号が出力されるという回路の誤動作を招くとい
う欠点がある。また、マルチバイブレータの出力信号そ
のものを、チャタリング除去回路の出力信号とするよう
な構成であるため、スイッチ閉成後に一定時間が経過す
ると、出力信号が信号入力前の状態に自動的に復帰して
しまい、そのため、スイッチの開閉成の情報をそのまま
後段の電気回路へ伝達することができないという問題が
あった。本発明は、上記実状に鑑みてなされたもので、
スイッチ等の接点の開閉成に生ずるチャタリングノイズ
を確実に除去することができるチャタリング除去回路を
提供するものである。本発明の他の目的は、チャタリン
グの生ずるタイミングによってチャタリング除去動作に
誤動作を生ずることがなく、動作が安定、かつ、確実な
チャタリング除去回路を提供することにある。本発明の
他の目的は、スイッチ等の接点の開閉成時間に等しい出
力信号を得ることのできるチャタリング除去回路を提供
することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記発明の目的を達成す
るため、本発明に係るチャタリング除去回路は、機械的
に構成されてなる接点の開閉成を電気信号に変換する変
換回路からの信号に含まれるチャタリングノイズを除去
して出力するチャタリング除去回路であって、前記変換
回路からの信号を入力信号として、外部からのクロック
に応じて前記入力信号を読み込んで出力するフリップフ
ロップ回路と、前記変換回路からの信号を入力して前記
接点の開閉成情報とチャタリングを検出して、前記接点
の開閉成に伴い前記フリップフロップ回路へクロックを
供給し、前記フリップフロップ回路における前記変換回
路からの信号の読み込みを行わしめる一方、チャタリン
グが検出された際には、当該チャタリング発生の期間、
前記フリップフロップ回路の読み込み動作を停止せしめ
る読み込み制御手段と、を具備してなるものである。
【0005】かかる構成においては、フリップフロップ
回路は、変換回路により電気信号に変換されたスイッチ
等の接点の開閉成の信号を、読み込み制御手段からのク
ロックに同期して読み込んで出力するが、読み込み制御
手段によりチャタリングが検出された際には、そのチャ
タリングに伴う変換回路からのいわばチャタリングノイ
ズを読み込まないように読み込み制御手段により動作停
止状態とされように構成されているため、フリップフロ
ップ回路からは、チャタリングノイズが除去された信号
が得られることとなり、動作が安定、かつ、確実なチャ
タリング除去回路を提供することができるものとなって
いる。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図1乃至図5を参照しつつ説明する。なお、以下に
説明する部材、配置等は本発明を限定するものではな
く、本発明の趣旨の範囲内で種々改変することができる
ものである。最初に、図1を参照しつつこの発明の実施
の形態におけるチャタリング除去回路の構成について説
明する。図1においては、本発明の実施の形態における
チャタリング除去回路Sと共に、その前段に設けられて
スイッチ6の開閉成信号を所定の電気信号に変換する電
気信号変換回路101及びチャタリング除去回路Sの後
段に設けられて、チャタリング除去回路Sを介してスイ
ッチ6の開閉成信号が入力される後段電気回路102が
示されている。
【0007】まず、この発明の実施の形態における電気
信号変換回路101は、スイッチ6の開閉成信号を所定
の電気信号に変換するためのもので、この回路例におい
ては、プルアップ用抵抗器(図1においては「Rp」と
表記)7と直流電源8とを有して構成されたものとなっ
ている。すなわち、本発明の実施の形態におけるスイッ
チ6は、一回路一接点に構成され、機械的な接点を有し
てなるもので、一方の端子は、プルアップ用抵抗器7を
介して直流電源8に接続される一方、他方の端子は、ア
ースに接続されたものとなっている。そして、プルアッ
プ用抵抗器7の一端と接続されたこのスイッチ6の一方
の端子は、後述するチャタリング除去回路Sの入力段に
接続されたものとなっている。また、直流電源8は、チ
ャタリング除去回路Sの電源としても流用される構成と
なっている。
【0008】後段電気回路102は、チャタリング除去
回路Sを介してスイッチ6の開閉成信号を入力し、この
入力に応じて何らかの電気的な回路動作をなすもので、
具体的な回路構成は、チャタリング除去回路Sの回路構
成と直接には関係しないものであり、また、特定の回路
構成に限定される必要のないものなので、ここでの詳細
な説明は省略することとする。
【0009】チャタリング除去回路Sは、D型フリップ
フロップ回路(図1においては「IC1」と表記)1
と、リトリガブル・モノステーブル・マルチバイブレー
タ(図1においては「IC2」と表記)2と、排他的論
理和回路(図1においては「IC3」と表記)3とを主
たる構成要素として構成されてなるものである。D型フ
リップフロップ回路1は、そのD入力端子に、先のスイ
ッチ6の一方の端子が接続されると共に、排他的論理和
回路3の一方の入力端子(図1においては「A」と表記
された側)とも接続されている。また、D型フリップフ
ロップ回路1のプリセット端子(図1においては「P
R」と表記)とクリア端子(図1においては「CLR」
と表記)には、先の直流電源8が接続されており、これ
らの端子は、常時、論理値Highの状態に保持される
ようになっている。さらに、D型フリップフロップ回路
1のクロック端子(図1においては「CK」と表記)に
は、次述するリトリガブル・モノステーブル・マルチバ
イブレータ2の負論理入力端子(図1においては「Q
1」の表記の上に―(バー)を付して表記)に接続され
たものとなっている。そして、このD型フリップフロッ
プ回路1の正論理出力端子(図1においては「Q」と表
記)は、排他的論理和回路3の他方の入力端子(図1に
おいては「B」と表記された側)に接続されると共に、
このチャタリング除去回路Sの出力端子として、後段電
気回路102の入力段に接続されたものとなっている。
【0010】リトリガブル・モノステーブル・マルチバ
イブレータ2は、まず、第1の入力端子(図1において
は「A1」と表記)がアースに接続される一方、第2の
入力端子(図1においては「B1」と表記)は、排他的
論理和回路3の出力端子(図1においては「Y」と表
記)に接続されたものとなっている。また、リトリガブ
ル・モノステーブル・マルチバイブレータ2のクリア端
子(図1においては「CLR1」と表記)は、直流電源
8に接続されて、常時、論理値Highの状態に保持さ
れるようになっている。さらに、リトリガブル・モノス
テーブル・マルチバイブレータ2のクロック入力端子
(図1においては「Ck」と表記)と外部抵抗・コンデ
ンサ接続端子(図1においては「RxCx」と表記)に
は、第1の抵抗器(図1においては「R1」と表記)4
を介して直流電源8が接続されるようになっていると共
に、クロック入力端子とアースとの間には、第1のコン
デンサ(図1においては「C1」と表記)5が接続され
たものとなっている。そして、このリトリガブル・モノ
ステーブル・マルチバイブレータ2の負論理出力端子
は、既に説明したようにD型フリップフロップ回路1の
クロック入力端子と接続されたものとなっている。
【0011】次に、D型フリップフロップ回路1、リト
リガブル・モノステーブル・マルチバイブレータ2及び
排他的論理和回路3の、それぞれの基本的な動作につい
て、図2乃至図4を参照しつつ説明する。最初に、D型
フリップフロップ回路1の基本的動作について、図2を
参照しつつ説明する。本発明の実施の形態において用い
られたD型フリップフロップ回路1は、その各々の端子
の論理状態に応じて図2に示されたような出力状態とな
るよう構成されてなるものであるが、図1に示された構
成においては、プリセット端子(PR)とクリア端子
(CLR)とが、常時、論理値Highの状態に保持さ
れたものとなっているため、図2に示された説明図中、
(ア)、(イ)及び(ウ)と付された箇所のみが、図1
に示された回路構成におけるD型フリップフロップ回路
1の動作を示すものとなる。
【0012】すなわち、D型フリップフロップ回路1
は、クロック端子(CK)への入力信号が論理値Low
の状態から論理値Highの状態に立ち上がった際のD
入力端子の論理状態が、そのまま正論理出力端子(Q)
に出力されるようになっている(図2の(ア)及び
(イ)の行参照)。一方、D型フリップフロップ回路1
は、クロック端子への入力信号が論理値Highの状態
から論理値Lowの状態に立ち下がった際には、D入力
端子の論理状態に関わらず(図2においてはこの条件を
「X」と表記)、正論理出力端子の論理状態は、それ以
前のままで変化しないものとなっている。
【0013】次に、リトリガブル・モノステーブル・マ
ルチバイブレータ2の基本的動作について、図3を参照
しつつ説明する。本発明の実施の形態において用いられ
たリトリガブル・モノステーブル・マルチバイブレータ
2は、その各々の端子の論理状態に応じて図3に示され
たような出力状態となるよう構成されてなるものである
が、図1に示された構成においては、クリア端子(CL
R1)が常時、論理値Highの状態に保持されたもの
となっている一方、第1の入力端子(A1)が常時、論
理値Lowの状態に保持されたものとなっているため、
図3に示された説明図中、(エ)及び(オ)と付された
箇所のみが、図1に示された回路構成におけるリトリガ
ブル・モノステーブル・マルチバイブレータ2の動作を
示すものとなる。
【0014】すなわち、リトリガブル・モノステーブル
・マルチバイブレータ2は、第2の入力端子(B1)の
入力信号が論理値Lowの状態から論理値Highの状
態に立ち上がると、正論理出力端子(Q1)が論理値L
owの状態から論理値Highの状態となり、外部抵抗
・コンデンサ接続端子(RxCx)に接続された第1の抵
抗器4と第1のコンデンサ5の値で定まるいわゆる時定
数に応じた変化時間Tの間、論理値Highの状態が維
持されるものとなっている(図3の(エ)〜(オ)の行
参照)。また、このリトリガブル・モノステーブル・マ
ルチバイブレータ2においては、変化時間Tが経過する
前に、第2の入力端子の入力信号が論理値Lowの状態
に復帰し、変化時間Tが経過するまでその論理値Low
の状態である場合には、正論理出力端子(Q1)の出力
状態は、第2の入力端子の入力信号が最初に論理値Lo
wの状態から論理値Highの状態に変化した時点から
変化時間T経過の際に、論理値Highの状態から論理
値Lowの状態へ戻ることとなる。一方、変化時間Tが
経過する前に、第2の入力端子の入力信号が一旦、論理
値Lowの状態に復帰し、再び論理値Highの状態と
なった場合には、リトリガブル・モノステーブル・マル
チバイブレータ2は、第2の入力端子の入力信号が最後
に論理値Lowの状態から論理値Highの状態に変化
した時点から変化時間T経過時に、正論理出力端子(Q
1)の出力状態が論理値Highの状態から論理Low
の状態へ戻るようになっている。換言すれば、リトリガ
ブル・モノステーブル・マルチバイブレータ2は、正論
理出力端子が論理値Highとなっている間に、第2の
入力端子の入力信号が論理値Lowの状態から論理値H
ighの状態となったときには、再トリガ(再起動)さ
れるものとなっている。
【0015】次に、排他的論理和回路3の基本的動作に
ついて、図4を参照しつつ説明する。排他的論理和回路
3は、両方の入力端子(A及びB)が同じ論理値(Hi
gh又はLow)とされた場合にのみその出力端子
(Y)が論理値Lowの状態となり、異なる入力状態に
おいては、出力端子(Y)は、論理値Highの状態と
なるものである(図4参照)。なお、上述したような機
能を有するD型フリップフロップ回路1、リトリガブル
・モノステーブル・マルチバイブレータ2及び排他的論
理和回路3は、既に汎用ICが数々の半導体メーカによ
り実現されて、公知・周知となっており、そのようなI
Cを用いると好適である。
【0016】次に、図1に示された構成における動作に
ついて、図5のタイミング図を参照しつつ説明する。ま
ず、スイッチ6の開閉成の情報は、電気信号変換回路1
01において電気信号に変換されてチャタリング除去回
路SのD型フリップフロップ回路1及び排他的論理和回
路3に入力されて、以下説明するようにして排他的論理
和回路3によりチャタリングの有無が検出されることと
なる。すなわち、まず、スイッチ6が開成状態の場合、
電気信号変換回路101の出力は、論理値Highに対
応する信号レベルとなって、D型フリップフロップ回路
1及び排他的論理和回路3に入力される一方、スイッチ
6が閉成状態とされると、電気信号変換回路101の出
力は、論理値Lowに対応する信号レベルとなって、D
型フリップフロップ回路1及び排他的論理和回路3に入
力される。そして、例えば時刻t0(図5参照)におい
て、スイッチ6が閉成状態から開成状態にされたとする
と、電気信号変換回路101からチャタリング除去回路
Sへの入力信号は、論理値Lowの状態から論理値Hi
ghの状態へ変化することとなる(図5(A)参照)。
【0017】この時点において、D型フリップフロップ
回路1の正論理出力端子の出力は、時刻t0以前のスイ
ッチ6の閉成状態に対応して論理値Lowの状態である
ため、排他的論理和回路3の出力は、時刻t0におい
て、論理値Lowから論理値Highの状態に変化する
こととなる(図5(B)参照)。この排他的論理和回路
3の出力の論理値Lowから論理値Highの変化によ
り、リトリガブル・モノステーブル・マルチバイブレー
タ2がトリガされて、その負論理出力端子の出力は、論
理値Highから論理値Lowへ変化することとなる
(図5(C)参照)。そして、このリトリガブル・モノ
ステーブル・マルチバイブレータ2の負論理出力端子の
出力の論理値Lowの状態は、チャタリング除去回路S
へチャタリングノイズの侵入が無いと仮定すると、時刻
t0の時点から先に回路構成において説明したように所
定の変化時間T経過時に、論理値Highへ復帰するこ
ととなる(図5(C)の時刻t1の箇所参照)。
【0018】このリトリガブル・モノステーブル・マル
チバイブレータ2の負論理出力端子の出力の論理値Lo
wからHighへの復帰により、D型フリップフロップ
回路1においては、D入力端子の状態が読み込まれて、
正論理出力端子の出力は、電気信号変換回路101から
の入力と同様に論理値Lowの状態から論理値High
の状態となる(図5(A)及び図5(D)参照)。そし
て、時刻t2において、スイッチ6が開成状態から閉成
状態とされたときに、仮に、チャタリングが生じないと
すれば、排他的論理和回路3の出力が論理値Lowから
Highへ変化し(図5(B)の時刻t2の箇所参
照)、これにより、リトリガブル・モノステーブル・マ
ルチバイブレータ2がトリガされて、その負論理出力端
子の出力が論理値HighからLowへ変化することと
なる(図5(C)の時刻t2の箇所参照)。そして、こ
のリトリガブル・モノステーブル・マルチバイブレータ
2の負論理出力端子の論理値Lowの状態は、時刻t2
の時点から所定の変化時間Tの間続き、変化時間T経過
時に、論理値Highへ切り替わることとなる。
【0019】しかし、時刻t2の後、スイッチ6のチャ
タリングが生じて、図5(A)に示されたように、電気
信号変換回路101からの入力信号にいわゆるチャタリ
ングノイズが生じた場合にあっては、時刻t2の時点
で、排他的論理和回路3の出力が論理値LowからHi
ghへ変化し、それによって、リトリガブル・モノステ
ーブル・マルチバイブレータ2がトリガされ、その負論
理出力端子の出力が論理値HighからLowへ変化す
ることとなるのは、上述したように、チャタリングが生
じないと仮定した場合と同様であるが、時刻t2から所
定の変化時間T経過時に負論理出力端子の出力が論理値
LowからHighへ切り替わることはない。
【0020】すなわち、この場合、チャタリングが収束
して、電気信号変換回路101からの入力信号が論理値
HighからLowへ切り替わった最後の時刻t3にお
いて、リトリガブル・モノステーブル・マルチバイブレ
ータ2がトリガされ、この時刻t3から所定の変化時間
T経過時である時刻t4の時点に、リトリガブル・モノ
ステーブル・マルチバイブレータ2の負論理出力端子の
出力が論理値LowからHighへ復帰することとなる
(図5(C)参照)。そして、同時にD型フリップフロ
ップ回路1においては、リトリガブル・モノステーブル
・マルチバイブレータ2の負論理出力端子の出力が論理
値LowからHighへ復帰したことにより、D入力端
子の論理値Lowの状態が読み込まれて、その正論理出
力端子は、論理値Highから論理値Lowへ切り替わ
ることとなり、後段電気回路102へは、チャタリング
が除去された信号が入力されることとなる(図5(D)
参照)。なお、図5(A)に示されたように、チャタリ
ングノイズが生じた場合(図5(A)の時刻t2〜時刻
t3の間参照)、排他的論理和回路3の出力にも、論理
は反転された状態であるが、チャタリングノイズが出現
することとなる(図5(B)参照)。この意味で、排他
的論理和回路3は、チャタリングノイズの検出を行う機
能を果たすものとなっている。
【0021】上述した動作説明においては、チャタリン
グがスイッチ6の閉成時に生じた際を例に採り説明した
が、スイッチ6の開成時にチャタリングが生じても、こ
のチャタリング除去回路Sからは、チャタリングノイズ
が除去された信号が出力されるものとなっている。すな
わち、スイッチ6が開成された際、チャタリングが生じ
たとすると、排他的論理和回路3の出力には、電気信号
変換回路101からの入力信号を反転したに等価な信号
が現れる。そして、リトリガブル・モノステーブル・マ
ルチバイブレータ2は、排他的論理和回路3の出力がス
イッチ6の閉成に伴い最初に論理値Lowから論理値H
ighへ立ち上がった時点でトリガされ、その後、チャ
タリングが続く間、再トリガされつづけ、それに伴いリ
トリガブル・モノステーブル・マルチバイブレータ2の
負論理出力端子は、論理値Lowの状態が継続すること
となる。そして、その後、チャタリングがなくなり、電
気信号変換回路101の出力が最後に論理値Lowから
論理値Highへ切り替わった時点でリトリガブル・モ
ノステーブル・マルチバイブレータ2は、再度トリガさ
れ、この時点から変化時間T経過時にその負論理出力端
子は、論理値Lowから論理値Highへ復帰し、その
論理値Highへの立ち上がりで、D型フリップフロッ
プ回路1では、電気信号変換回路101からの論理値H
ighが読み込まれて出力されることとなる。そして、
その後、スイッチ6が閉成されると、その時点でリトリ
ガブル・モノステーブル・マルチバイブレータ2は、ト
リガされて、負論理出力端子は、論理値Highから論
理値Lowへ変化し、変化時間T経過時に論理値Low
から論理値Highへ復帰する。同時に、そのリトリガ
ブル・モノステーブル・マルチバイブレータ2の負論理
出力端子の論理値Highへの立ち上がりで、D型フリ
ップフロップ回路1では、電気信号変換回路101から
の論理値Lowの状態が読み込まれて出力されるため、
このチャタリング除去回路Sからは、チャタリングノイ
ズが除去された状態のスイッチ6の開閉成に伴う信号が
出力されることとなる。
【0022】なお、上述した本発明の実施の形態におい
ては、リトリガブル・モノステーブル・マルチバイブレ
ータ2及び排他的論理和回路3により、読み込み制御手
段が実現されたものとなっている。
【0023】また、上述した発明の実施の形態において
は、電気信号変換回路101は、スイッチ6が開成され
た際に、論理値Highの出力信号を、スイッチ6が閉
成された際に、論理値Lowの出力信号を、それぞれ出
力するよう構成されたものとしたが、出力信号の論理
は、勿論これとは逆に設定しても良いものである。ま
た、本発明の実施の形態においては、スイッチ6に対し
てチャタリング除去回路Sを適用する例を示したが、勿
論これに限定される必要はなく、例えばいわゆるリレー
接点のようなものに適用しても良いものである。
【0024】
【発明の効果】以上、述べたように、本発明によれば、
機械的に構成されてなる接点の開閉成を電気信号に変換
する変換回路からの信号をフリップフロップ回路により
読み込んで出力するようにすると共に、チャタリングが
生じた際には、その間、フリップフロップ回路の動作を
停止するような構成とすることにより、チャタリングノ
イズを確実に除去することができ、しかも、従来と異な
り、チャタリングの生ずるタイミングによってチャタリ
ング除去動作に誤動作を生ずるようなことがなく、動作
が安定、かつ、確実なチャタリング除去回路を提供する
ことができるという効果を奏するものである。また、従
来回路と異なり、マルチバイブレータの信号を、チャタ
リング除去回路の出力信号として用いるような構成では
ないため、スイッチ等の接点の開閉成時間に等しい出力
信号を得ることのできるチャタリング除去回路を提供す
ることができるという効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態におけるチャタリング除去
回路の回路構成例を示す回路図である。
【図2】D型フリップフロップの基本動作を説明する説
明図である。
【図3】リトリガブル・モノステーブル・マルチバイブ
レータの基本動作を説明する説明図である。
【図4】排他的論理和回路の基本動作を説明する説明図
である。
【図5】図1に示されたチャタリング除去回路の主要部
における動作タイミングを示すタイミング図である。
【符号の説明】
1…D型フリップフロップ回路 2…リトリガブル・モノステーブル・マルチバイブレー
タ 3…排他的論理和回路 6…スイッチ 101…電気信号変換回路 102…後段電気回路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機械的に構成されてなる接点の開閉成を
    電気信号に変換する変換回路からの信号に含まれるチャ
    タリングノイズを除去して出力するチャタリング除去回
    路であって、 前記変換回路からの信号を入力信号として、外部からの
    クロックに応じて前記入力信号を読み込んで出力するフ
    リップフロップ回路と、 前記変換回路からの信号を入力して前記接点の開閉成情
    報とチャタリングを検出して、前記接点の開閉成に伴い
    前記フリップフロップ回路へクロックを供給し、前記フ
    リップフロップ回路における前記変換回路からの信号の
    読み込みを行わしめる一方、チャタリングが検出された
    際には、当該チャタリング発生の期間、前記フリップフ
    ロップ回路の読み込み動作を停止せしめる読み込み制御
    手段と、 を具備してなることを特徴とするチャタリング除去回
    路。
  2. 【請求項2】 機械的に構成されてなる接点の開閉成を
    電気信号に変換する変換回路からの信号に含まれるチャ
    タリングノイズを除去して出力するチャタリング除去回
    路であって、 前記変換回路からの信号を入力信号として、外部からの
    クロックに応じて前記入力信号を読み込んで出力するフ
    リップフロップ回路と、 前記変換回路からの信号と前記フリップフロップ回路の
    出力信号との排他的論理和を生成する排他的論理和回路
    と、 前記排他的論理和回路の出力信号をトリガとして、所定
    時間の間、所定の出力信号を出力すると共に、当該出力
    信号が出力されている間に前記排他的論理和回路の出力
    信号が入力された場合には、再度トリガされるよう構成
    されてなるリトリガブル・モノステーブル・マルチバイ
    ブレータとを具備し、 前記リトリガブル・モノステーブル・マルチバイブレー
    タの出力信号は、前記フリップフロップ回路のクロック
    として供給されるよう構成されてなることを特徴とする
    チャタリング除去回路。
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