JP2002043226A - 熱処理装置および熱処理方法 - Google Patents
熱処理装置および熱処理方法Info
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Abstract
防止する。 【解決手段】 複数枚の被処理体wを高さ方向に所定間
隔で収容する処理容器2の周囲に被処理体wを周縁部か
ら加熱昇温させる第1のヒータ10を設け、少なくも前
記処理容器2内に被処理体wを中心部から加熱昇温させ
る第2のヒータ20を設けてなる。
Description
熱処理方法に関する。
理体例えば半導体ウエハに、酸化、拡散、CVD(Chem
ical Vapor Deposition)などの処理を行うために、
各種の熱処理装置が用いられている。そして、その一つ
として、一度に複数枚の被処理体の熱処理が可能な縦型
の熱処理装置が知られている。
理容器2内に複数枚のウエハwを高さ方向に所定間隔で
収容し、この処理容器2の周囲に設けられたヒータ(加
熱源)10によりウエハwを加熱して所定の熱処理を施
すように構成されている。なお、12は複数枚のウエハ
wを高さ方向に所定間隔で搭載する石英製のボート、1
3は処理容器2の開口部を閉塞する蓋体である。
処理装置においては、ウエハwの周縁部(エッジ)の延
長方向すなわち周側にヒータ10が存在しているため、
加熱時に、ウエハの周縁部が先に昇温し、遅れてウエハ
の中心部が昇温する。この昇温の遅れがウエハの面内温
度差となり、ウエハにスリップ(結晶ずれ)が発生する
原因になっている。なお、このスリップを防止するため
に、従来の熱処理装置や熱処理方法においては、温度帯
毎に昇温・降温レートを調整していたが、温度帯毎に昇
温・降温レートの最適化が必要であり、また、レートを
下げるため、ウエハ周辺部のヒータの性能を出し切るこ
とが困難であった。
ので、被処理体の面内温度差を低減することができ、ス
リップを防止することができる熱処理装置および熱処理
方法を提供することを目的とする。
の発明は、複数枚の被処理体を高さ方向に所定間隔で収
容する処理容器の周囲に被処理体を周縁部から加熱昇温
させる第1のヒータを設け、少なくも前記処理容器内に
被処理体を中心部から加熱昇温させる第2のヒータを設
けてなることを特徴とする。
において、前記第2のヒータが被処理体と平行な面状に
形成されており、少なくとも処理容器内の下方に設けら
れていることを特徴とする。
さ方向に所定間隔で収容する処理容器の周囲に被処理体
を周縁部から加熱昇温させる第1のヒータを配置し、少
なくも前記処理容器内に被処理体を中心部から加熱昇温
させる第2のヒータを配置し、これら第1のヒータおよ
び第2のヒータにより、被処理体を周縁部および中心部
から加熱昇温させて所定の熱処理を施すことを特徴とす
る。
付図面に基いて詳述する。図1は本発明の実施の形態を
示す熱処理装置の縦断面図、図2は第1のヒータによる
ウエハ面内温度差を示すグラフ、図3は第2のヒータに
よるウエハ面内温度差を示すグラフ、図4は本発明の実
施の形態を概略的に示す図である。
理装置で、この熱処理装置1は複数枚の被処理体例えば
半導体ウエハwを高さ方向に所定間隔で収容して所定の
熱処理例えばCVD処理を施す処理容器(プロセスチュ
ーブ)2を備えている。この処理容器2は、耐熱性およ
び耐食性を有する材料例えば石英ガラスにより形成され
ている。
aと外管2bの二重管構造になっている。内管2aは上
端および下端が開放されている。外管2bは、上端が閉
塞され、下端が開放されている。なお、処理容器2は、
外管2bのみからなっていてもよい。
は、処理容器2内に処理ガスや不活性ガスを導入するガ
ス導入部(導入ポート)3と、処理容器2内を排気する
排気部(排気ポート)4とを有する短円筒状のマニホー
ルド5が設けられている。このマニホールド5は、耐熱
性および耐食性を有する材料例えばステンレス鋼により
形成されている。
給系の配管が接続される。排気部4には、真空ポンプお
よび圧力制御機構を有する排気系が接続され、処理容器
2内を所定の処理圧力に制御し得るようになっている。
この処理圧力に制御された状態で、ガス導入部3から導
入された処理ガスが処理容器2の内管2a内を上昇して
ウエハwの所定の熱処理に供された後、内管2aと外管
2bとの間の環状通路を下降して排気部4から排気され
るようになっている。
部5fが形成されており、この上端フランジ部5fの上
面には、外管2bの下端フランジ部2fが載置され、フ
ランジ押え6により接合固定されている。マニホールド
5の上端フランジ部5fと外管2bの下端フランジ部2
fとの間には、シール手段である例えばOリングが介設
されている(図示省略)。マニホールド5の中心部に
は、内管2aを支持するための内管支持部7が設けられ
ている。
の下部に取付けられており、このベースプレート8の上
方であって、処理容器2の周囲には、処理容器2内のウ
エハwを周縁部から所定の熱処理温度に加熱昇温させる
ための第1のヒータ10が配置されている。図示例の第
1のヒータ10は、例えば棒状の抵抗発熱体もしくはカ
ーボンファイバ束を縦長形状に編み込み、これを石英ガ
ラス製もしくはアルミナ製の密封形部材内に封入したカ
ーボンヒータからなり、これらが垂直状態で処理容器2
の周囲を取囲むように筒状に配設されている。第1のヒ
ータ10は、処理容器2の周囲を加熱するメインヒータ
10aと、処理容器3の上端側および下端側の周囲を加
熱するサブヒータ10bからなり、これらメインヒータ
10aとサブヒータ10bが周方向に交互に配置されて
いることが好ましい。
第1のヒータ10の外側、処理容器2の周囲および上方
を覆う、上端が閉塞された円筒状の水冷構造の覆い体1
1が設けられ、この覆い体11に前記第1のヒータ10
が取付けられている。なお、第1のヒータとしては、図
示例のものが好ましいが、処理容器2の周囲を取囲む筒
状(円筒状)の断熱材を備え、この筒状断熱材の内周に
抵抗発熱線が螺旋状または蛇行状に配設してなるもであ
ってもよく、また、高さ方向に複数の領域(ゾーン)に
分けて温度制御が可能に構成されていてもよい。
半導体ウエハwを高さ方向に所定間隔で搭載保持するた
めに、ウエハwは保持具である例えば石英ガラス製のボ
ート12保持され、このボート12はマニホールド5の
下端開口部(炉口)を密閉する例えばステンレス鋼製の
蓋体13の上部に回転テーブル14を介して載置されて
いる。
理容器2内の熱処理領域に保持すべく蓋体13の上部中
央より起立した回転支柱15を有し、蓋体13の下部に
は前記回転支柱15を回転駆動する駆動部16が設けら
れている。また、蓋体13の上部には、炉口断熱保温手
段として、複数枚の石英ガラス製の遮熱板17を上下方
向に適宜間隔で有する円筒状の石英ガラス製の保温筒1
8が設置され、この保温筒18の軸心に前記回転テーブ
ル14の回転支柱15が回転可能に貫通されている。
ウエハwを中心部から加熱昇温させる第2のヒータ20
が設けられている。第2のヒータ20は、ウエハwを中
心部から加熱昇温させるために、ウエハwの中心線上に
設けられている。この第2のヒータ20は、ウエハwと
平行な面状に形成されており、少なくとも処理容器2内
の下方に下面ヒータ20aとして設けられていることが
好ましい。
も第2のヒータとしての上面ヒータ20bが設けられて
いる。第2のヒータ20は、例えばカーボンファイバ束
を縦長形状に編み込み、これを平面状に配線して石英ガ
ラス製もしくはアルミナ製の密封形部材内に封入したカ
ーボンヒータからなっていることが好ましい。
理容器2内の下方すなわち保温筒18の上部に設置され
た下面ヒータ20aと、処理容器2外の上方すなわち覆
い体13の天井部に設けられた上面ヒータ20bとから
なっていることが好ましい。なお、上面ヒータ20b
は、処理容器2内の上方例えばボート12の上部に設け
られていてもよい。
数が例えば150枚程度と多い場合には、図4に示すよ
うに、ウエハ列の中間部すなわちボート12の高さ方向
中間部に中間ヒータ20cとして設けられていることが
好ましい。前記上面ヒータ20bおよび下面ヒータ20
aは、ウエハwの加熱だけでなく、処理容器2の上方か
らの放熱および下方からの放熱をそれぞれ抑制する機能
をも有している。
せて蓋体13の開閉および処理容器2に対するボート1
2の搬入搬出を行うための図示しない昇降機構が設けら
れていると共にその作業領域であるローディングエリア
21が設けられている。マニホールド5の下端(開口
端)と蓋体13との接合部には、シール手段である例え
ばOリングが設けられている(図示省略)。
ート12に温度センサ(例えば熱電対)付のウエハws
を搭載し、第1のヒータ10のみによる加熱(側面加熱
ないし横面加熱)によって昇温させた場合と、第2のヒ
ータ20の特に下面ヒータ20aのみによる加熱(下面
加熱)によって昇温させた場合の昇温試験を行った結果
を、図2と図3にグラフで示す。側面加熱の場合には、
図2のグラフに示すように、ウエハの周縁部から昇温
し、下面加熱の場合には、図3のグラフに示すように、
ウエハの中心部から昇温していることが分かる。
1のヒータ10と第2のヒータ20の昇温データを採取
し、その昇温データに基づいて第1のヒータ10と第2
のヒータ20をコントローラにより制御し、第1のヒー
タ10と第2のヒータ20の加熱のバランスによりウエ
ハwの面内温度差を低減ないし無くすようにすればよ
い。
用を述べる。先ず、ウエハwの移載が終了したボート1
2は、ローディングエリア21において、蓋体13上の
回転テーブル14上に載置される。次に、昇降機構によ
る蓋体13の上昇によってボート12を処理容器2内に
その下端開口(マニホールド5の下端開口部)から搬入
し、その開口を蓋体13で気密に閉塞する。
排気系による減圧排気により所定の圧力ないし真空度に
制御すると共に第1のヒータ10および第2のヒータ2
0により所定の処理温度に制御し、回転テーブル14に
よりボート12を回転させながらガス導入部3より処理
ガスを処理容器2内に導入してウエハwに所定の熱処理
例えばCVD処理を開始する。特に、第1のヒータ10
および第2のヒータ20の出力をバランス制御すること
により、ウエハwを周縁部および中心部から加熱昇温さ
せ、ウエハwの面内温度差を低減ないし無くし、ウエハ
wを面内均一に熱処理する。
および第2のヒータ10,20の電源を切り、また、処
理ガスの導入を停止して不活性ガスの導入により処理容
器2内をパージする。次に、回転テーブル14を停止
し、蓋体13を下降させて処理容器2内を開放すると共
にボート2をローディングエリア21に搬出すればよ
い。
数枚のウエハwを高さ方向に所定間隔で収容する処理容
器2の周囲にウエハwを周縁部から加熱昇温させる第1
のヒータ10を設け、少なくも前記処理容器2内にウエ
ハwを中心部から加熱昇温させる第2のヒータ20を設
けてなるため、ウエハwを周縁部および中心部から加熱
昇温させてウエハwの面内温度差を低減することがで
き、スリップを防止することが可能となる。
平行な面状に形成されており、少なくとも処理容器2内
の下方に設けられているため、ウエハを効率よく中心部
から加熱昇温させることが可能となる。更に、第2のヒ
ータ20がカーボンヒータからなるため、処理容器2内
に設けてもウエハwを汚染しにくく、ウエハwを所望の
高温に迅速に昇温させることができる。また、第1のヒ
ータ10は、断熱材を採用せず、水冷構造の覆い体11
を備えているため、急速昇温および急速降温が可能であ
る。
ウエハwを高さ方向に所定間隔で収容する処理容器2の
周囲にウエハwを周縁部から加熱昇温させる第1のヒー
タ10を配置し、少なくも前記処理容器2内にウエハw
を中心部から加熱昇温させる第2のヒータ20を配置
し、これら第1のヒータ10および第2のヒータ20に
より、ウエハwを周縁部および中心部から同時に加熱昇
温させて所定の熱処理を施すようにしたので、ウエハw
の面内温度差を低減することができ、スリップを防止す
ることが可能となる。
述してきたが、本発明は前記実施の形態に限定されるも
のではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲での種々の
設計変更等が可能である。例えば、前記実施の形態で
は、熱処理の一例としてCVD処理が例示されている
が、本発明の熱処理装置は、CVD処理以外に、例えば
拡散処理、酸化処理、アニール処理等を行うことが可能
である。また、前記実施の形態では、処理容器にマニホ
ールドを備えた熱処理装置が例示されているが、本発明
の熱処理装置は、処理容器にマニホールドを備えていな
くてもよい。また、被処理体としては、半導体ウエハ以
外に、例えばLCD基板やガラス基板等であってもよ
い。
同心円状に複数の領域(ゾーン)に分けて温度制御可能
に構成されていてもよく、あるいは、図6に示すよう
に、周方向に複数の領域(ゾーン)に分けて温度制御可
能に構成されていてもよく、あるいは、これらの組み合
わせであってもよい。
な効果を奏することができる。
被処理体を高さ方向に所定間隔で収容する処理容器の周
囲に被処理体を周縁部から加熱昇温させる第1のヒータ
を設け、少なくも前記処理容器内に被処理体を中心部か
ら加熱昇温させる第2のヒータを設けてなるため、被処
理体を周縁部および中心部から加熱昇温させて被処理体
の面内温度差を低減することができ、スリップを防止す
ることができる。
のヒータが被処理体と平行な面状に形成されており、少
なくとも処理容器内の下方に設けられているため、被処
理体を効率よく中心部から加熱昇温させることができ
る。
被処理体を高さ方向に所定間隔で収容する処理容器の周
囲に被処理体を周縁部から加熱昇温させる第1のヒータ
を配置し、少なくも前記処理容器内に被処理体を中心部
から加熱昇温させる第2のヒータを配置し、これら第1
のヒータおよび第2のヒータにより、被処理体を周縁部
および中心部から加熱昇温させて所定の熱処理を施すよ
うにしたので、被処理体の面内温度差を低減することが
でき、スリップを防止することができる。
図である。
ラフである。
ラフである。
図である。
平面図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 複数枚の被処理体を高さ方向に所定間隔
で収容する処理容器の周囲に被処理体を周縁部から加熱
昇温させる第1のヒータを設け、少なくとも前記処理室
内に被処理体を中心部から加熱昇温させる第2のヒータ
を設けてなることを特徴とする熱処理装置。 - 【請求項2】 前記第2のヒータは、被処理体と平行な
面状に形成されており、少なくとも処理容器内の下方に
設けられていることを特徴とする請求項1記載の熱処理
装置。 - 【請求項3】 複数枚の被処理体を高さ方向に所定間隔
で収容する処理容器の周囲に被処理体を周縁部から加熱
昇温させる第1のヒータを配置し、少なくとも前記処理
室内に被処理体を中心部から加熱昇温させる第2のヒー
タを配置し、これら第1のヒータおよび第2のヒータに
より、被処理体を周縁部および中心部から加熱昇温させ
て所定の熱処理を施すことを特徴とする熱処理方法。
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