JP2002042264A - 光学式火災検知器及び防災監視システム - Google Patents

光学式火災検知器及び防災監視システム

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JP2002042264A
JP2002042264A JP2000228331A JP2000228331A JP2002042264A JP 2002042264 A JP2002042264 A JP 2002042264A JP 2000228331 A JP2000228331 A JP 2000228331A JP 2000228331 A JP2000228331 A JP 2000228331A JP 2002042264 A JP2002042264 A JP 2002042264A
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light
fire detector
test
disaster prevention
contamination
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JP2000228331A
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Koei Igarashi
光栄 五十嵐
Masato Aizawa
真人 相澤
Isao Asano
功 浅野
Takahiro Nakajima
孝弘 中嶋
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Hochiki Corp
Original Assignee
Hochiki Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】火災検知器の透光性窓の汚れ度合いを把握して
清掃を含む保守管理が適切にできるようにする。 【解決手段】火災検知器3の試験処理部42は、試験光
源36a,36b から透光した試験光を透光性窓18a,18b を介
してセンサ部28a,218bに受光させることにより得られる
受光検知信号により、少なくとも透光性窓の汚損度合い
(減光率又は透過率)を検出し、透光性窓の汚損度合い
を示すアナログ値信号を送信する。防災受信盤1は、火
災検知器3から送信される透光性窓の汚損度合いを示す
アナログ値信号を受信して記憶部に記憶し、汚損警報閾
値を越えている場合には汚損警報を報知し、必要時に、
記憶部に記憶されている透光性窓の汚損度合いのアナロ
グ値信号の履歴を読み出してトレンドグラフを表示す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トンネル内等の悪
環境の空間内の火災を監視する光学式火災検知器及び防
災監視システムに関し、特に、試験により火災検知器に
設けている透光性窓の汚損度合いを監視する機能を備え
た光学式火災検知器及び防災監視システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えばトンネル内の壁面や天井に
はトンネル内の火災を検出する火災検知器が複数一定間
隔で設置され、各火災検知器はトンネル長手方向の両側
区域、少なくとも隣接して配置される火災検知器までの
区域の火災を検出している。このような火災検知器とし
ては、炎からの光や放射熱を受ける受光素子を用いて火
災を検出し、防災受信盤へ火災信号を送出する。
【0003】火災の検出の方法としては、特定の波長帯
域の受光エネルギーの出力レベルが閾値以上かを検出す
る方法や、複数の波長帯域の受光エネルギーの出力レベ
ルの対比較で火災判断する2波長式、3波長式などがあ
る。火災検知器は設置位置に対して左右両側の火災を検
出するために、左右別々の受光素子で火災を検出するよ
うにしている。
【0004】このような火災検知器は、車が頻繁に通る
トンネル内に設置されるものであるから、受光素子が壊
れたり汚れないように筐体内に納め、受光素子の前面に
光を入射させる透光性窓を設けている。しかし、トンネ
ル内では、車両から排出される煤煙、粉塵、土砂、凍結
防止剤等の化学物質等の汚れの原因となる汚損原因物質
が浮遊していることから、これらの物質が気流に乗って
火災検知器に付着すると、受光素子の受光出力が低下す
る。
【0005】そこで、火災検知器の透光性窓の外部に試
験光源を設け、定期的に発光させ透光性窓内部の受光素
子で受光させることで、透光性窓の汚損度合いを検出し
て、所定の汚損度合いを越える場合に防災受信盤に汚損
信号を送信するようにしている。また、火災検知器は試
験時の受光出力のレベルに応じて、感度を調整して透光
性窓の汚損度合いに応じた感度補償を行うようにしてい
る。
【0006】施設管理者は、防災受信盤で汚損信号を受
信して汚損警報が出力されると、火災検知器の透光性窓
を清掃するための指示を清掃事業者等に対し行うことに
なる。このような清掃作業は、トンネル内の交通規制を
伴うため、汚損信号を出した火災検出器以外にも、その
周辺の汚れの度合いが大きい火災検知器について併せて
清掃作業ができれば望ましい。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
火災検知器からの汚損信号は、透光性窓の汚損度が所定
値を越える場合にのみ出力されるオン、オフ信号である
ため、汚損信号を出した火災検知器は勿論のこと、その
周辺の火災検知器の汚損度合いがどの程度なのか全く把
握できず、汚損信号を出した火災検知器の清掃のみで良
いか、トンネル内に設置している火災検知器を全面的に
清掃すべきかの判別が困難であった。
【0008】また火災検知器の全体的な汚損度合いが分
かれば、適切な清掃の時期を判断することも可能である
が、現状では困難である。更に、汚損信号が出されたよ
うな場合、それまでの汚損状況の履歴が全くわからない
ため、施設管理者は、汚損信号があっても、その確から
しさを判断することもできないという問題もあった。
【0009】本発明は、全体的な火災検知器の汚れ度合
いを把握して清掃を含む保守管理が適切にできる光学式
火災検知及び防災監視システムを提供することを目的と
する。
【0010】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
本発明は次のように構成する。まず本発明の火災検知器
は、所定の監視エリアを視野とする透光性窓と、透光性
窓内に配置され、光エネルギーを電気信号に変換して受
光検知信号として出力する検知センサと、検知センサか
ら出力される受光検知信号に基づいて火災の判定を行う
火災判定部と、透光性窓の外側近傍に設けられた試験光
源と、透光性窓内に配置され、光エネルギーを電気信号
に変換して受光検知信号として出力する試験光検出用検
知センサと、を備える。
【0011】このような光学式火災検知器につき本発明
にあっては、試験光源から透光した試験光を透光性窓を
介して、試験光検出用検知センサに受光させることによ
り得られる受光検知信号により、少なくとも透光性窓の
汚損度合いを検出し、透光性窓の汚損度合いを示すアナ
ログ値信号を外部に送信させる信号処理部を備えたこと
を特徴とする。
【0012】ここで試験光検出用検知センサは、検知セ
ンサと兼用させてもよい。また火災検知器は、透光性窓
が汚損されてない度合いで試験光源を点灯制御した際の
試験光検出用検知センサからの受光検知信号を初期値と
して記憶する記憶部を備え、試験処理部は、試験光源か
ら透光した試験光を透光性窓を介して、試験光検出用検
知センサに受光させることにより得られる受光検知信号
を検出して、記憶部に記憶された初期値に対する割合を
算出し、算出された値を透光性窓の汚損度合いを示すア
ナログ値信号として外部に送信させる。
【0013】信号処理部は、汚損度合いとして例えば減
光率又は透過率を算出し、算出された減光率又は透過率
を透光性窓の汚損度合いを示すアナログ値信号として外
部に送信させる。
【0014】また光学式火災検知器の信号処理部は、検
出される透光性窓の汚損度合いを示すアナログ値信号を
記憶部に記憶する。これにより故障した火災検知器を取
外して調査する際に、その汚損の履歴状況を見ることが
できる。
【0015】本発明は、防災受信盤から引き出された伝
送路に光学式火災検知器を複数接続した防災監視システ
ムを提供する。この場合の光学式火災検知器は、前述と
同じ構成をもっており、特に、試験光源から透光した試
験光を前記透光性窓を介して、試験光検出用検知センサ
に受光させることにより得られる受光検知信号により、
少なくとも透光性窓の汚損度合いを検出し、この汚損度
合いを示すアナログ値信号を防災監視盤に送信させる信
号処理部を備えたことを特徴とする。
【0016】この火災検知器に対応して防災受信盤は、
光学式火災検知器から試験時に送信される透光性窓の汚
損度合いを示すアナログ値信号を受信して記憶部に記憶
することを特徴とする。
【0017】また光学式火災検知器の信号処理部は、防
災受信盤からの試験指示を受けた際に、試験光源を点灯
制御させ、その際に得られる試験光検出用検知センサの
受光検知信号により透光性窓の汚損度合いを検出する。
【0018】また防災受信盤は、光学式火災検知器から
送信される透光性窓の汚損度合いを示すアナログ値信号
を受信した場合には、汚損警報閾値と比較し、閾値を越
えている場合には、汚損警報を報知する。
【0019】更に、防災受信盤は、必要時に、記憶部に
記憶されている透光性窓の汚損度合いを示すアナログ値
信号の履歴を読み出してトレンドグラフを表示する。
【0020】このような本発明の光学式火災検知器及び
防災監視システムによって、例えば試験時に火災検知器
は自分自身の汚損度をアナログ値に変換して防災受信盤
に送信し、防災受信盤は汚損度合いのアナログ値を記憶
し、表示し、印字することで、防災受信盤にて全ての火
災検知器の汚れ度合いが分り、施設管理者はトンネル全
体の汚損度合いが一元管理できるため、汚損度合いに応
じて適切な清掃計画を立てて行うことができる。また汚
損警報が出された場合等に、その火災検知器の汚損度合
いの履歴が分かるため、汚損警報の確かさを簡単に判断
できる。
【0021】
【発明の実施の形態】図1は本発明によるトンネル用の
防災監視システムの概略構成の説明図である。
【0022】図1において、監視室などに設置された防
災受信盤1からはトンネル5側に対し伝送路2が引き出
されており、この伝送路2に対し本発明の火災検知器3
をトンネル5の長手方向の一定間隔Lごとに設置してい
る。
【0023】火災検知器3はトンネル5の車道のトンネ
ル壁面5aもしくは天井面に設置され、各火災検知器3
はトンネル長手方向に沿った両側の区画を監視してい
る。
【0024】このため、ある区画で車両事故などにより
火災が発生して火源4が発生すると、この区画は両側に
位置する火災検知器3が重複して監視しており、火源4
の両側にある2台の火災検知器3が火災を検出して防災
受信盤1に火災検出信号を送る。
【0025】これを受けて防災受信盤1では火災検知器
の火災検出信号から火災の発生した区画を判定し、例え
ばトンネル5の天井面側に設置している水噴霧設備の水
噴霧ヘッドを火災の発生した区間とその両側の区画につ
いて水噴霧自動弁を起動制御して消火用水を散布する。
【0026】図2は図1の防災監視システムの詳細構成
のブロック図である。図2において、防災受信盤1には
主制御部6が設けられ、主制御部6に対しては伝送制御
部7が設けられている。伝送制御部7からはトンネル5
に対し伝送路2が引き出され、トンネル5内に設置した
複数の火災検知器3を接続している。またトンネル5内
の伝送路2の途中には中継増幅盤8が設けられ、防災受
信盤1と火災検知器3との間の伝送信号の中継増幅を行
っている。
【0027】防災受信盤1の主制御部6に対しては、バ
スを介して操作表示制御部9が設けられ、この操作表示
制御部9に対しては表示部10、操作部11及び音響部
12を接続している。また主制御部6には例えばSRA
Mなどを使用した記憶部13が設けられる。
【0028】この記憶部13には火災検知器3側で試験
時に検出された透光性窓の汚損度合いを示すアナログ値
データを記憶するようにしている。更に主制御部6に対
してはバスを介してプリンタ14が設けられ、防災受信
盤1の監視制御に必要な各種のデータをプリントアウト
できるようにしている。
【0029】また、主制御部6に対しては、通信制御部
15を介して外部のCRT16が接続されており、防災
受信盤1の監視制御に必要な各種の受信情報をCRT1
6上に表示できるようにしている。
【0030】図3はトンネル内の火災を検出する本発明
の火災検知器の正面図である。図3において、本発明の
火災検知器3はカバー3aと本体3bで構成され、カバ
ー3aの左右に形成された傾斜面のそれぞれに透光性窓
18a,18bを配置し、透光性窓18a,18bの内
部のそれぞれに2波長式の検知センサを内蔵している。
【0031】透光性窓18a,18bの上部には試験光
源収納部19が設けられ、その下面左右位置に後の説明
で明らかにする試験光源を設けている。本体3bに対し
カバー3aは、3か所に設けた取付ネジ22により固定
される。また火災検知器3に対する信号ケーブル21は
防水コネクタ20により接続されている。
【0032】このような本発明の火災検知器3は、別途
準備された収納ボックスに取り付けられ、収納ボックス
のフロントパネルから透光性窓18a,18b及び試験
光源収納部19の部分をボックス前面に突出した度合い
で、収納ボックスによりトンネル壁面に取り付けられ
る。
【0033】図4は本発明の火災検知器3の内部構造の
断面図である。図4において、火災検知器3はカバー3
aと本体3bで構成され、内部にモールドカバー23を
設けて仕切っている。本体3bに設けた防水コネクタ2
0のレセプタクル側からの信号線25は、モールドカバ
ー23の下部に取り付けた避雷基板24にコネクタ接続
される。
【0034】モールドカバー23とカバー3aで形成さ
れる空間内には主回路基板26が固定されている。この
主回路基板26にはカバー3aの傾斜面に配置している
透光性窓18a,18bに相対して、センサ部28a,
28bをほぼ45°の傾斜角をもって配置している。
【0035】センサ部28a,28bのそれぞれには第
1検知センサ29と第2検知センサ30が設けられてお
り、この実施形態にあっては、これら第1検知センサ1
9及び第2検知センサ30のそれぞれの受光検知出力に
基づいて火災による炎とそれ以外のノイズ放射源を識別
する2波長方式により火災による炎を監視している。
【0036】カバー3aから張り出された試験光源収納
部19の下面両側には試験光源用窓31a,31bが設
けられ、内蔵した試験光源の発光による試験光を対応し
た透光性窓18a,18bを介してセンサ部28a,2
8bの第1及び第2の検知センサ29,30に照射する
ことで、透光性窓18a,18bの汚損度合いの検出を
含む機能試験を判断できるようにしている。
【0037】ここで第1検知センサ29は、有炎燃焼時
にCO2 の共鳴放射による波長帯域である概ね4.5μ
mを中心波長とした狭帯域バンドパスフィルタ特性によ
る放射光を検出する。これに対し第2検知センサ30
は、概ね5.0〜7.0μmの帯域バンドパスフィルタ
特性で得られた放射光の検出特性をもつ。
【0038】具体的には火災検知器3の透光性窓18
a,18bにサファイヤガラスを使用することで、7.
0μmの波長を超える光をカットするハイカット特性を
設定し、これによって透光性窓18a,18bを通った
光を波長7.0μm以下として、第1及び第2検知セン
サ29,30に入射している。
【0039】また第1検知センサ29自体の検出窓には
中心波長4.5μmの狭帯域バンドパスフィルタ特性を
構成する光学波長フィルタが設けられている。また第2
検知センサ30の検出窓には波長5.0μm以上の光透
過する広帯域バンドパスフィルタ特性を持つ光学波長フ
ィルタが設けられている。
【0040】したがって第1検知センサ29は、中心波
長4.5μmの有炎燃焼時に発生するCO2 の共鳴放射
による概ね4.5μmの狭帯域の光を検出する。これに
対し第2検知センサ30は概ね5.0〜7.0μmのバ
ンドパスフィルタとしての波長帯域の光を検出する。
【0041】その結果、燃焼炎のスペクトル特性に対し
ノイズ放射源としての太陽光、トンネル内を走行する車
両のエンジン加熱で生ずる300℃の低温放射体のスペ
クトル、更に人体のスペクトルに対し、正確に火災によ
る炎を識別して検出できる。具体的には、燃焼炎とそれ
以外のノイズ放射源である太陽光、車両のエンジンなど
の低温放射体、人体等について、実験により第1検知セ
ンサ29と第2検知センサ30の各検出出力の相対比を
求め、燃焼炎とノイズ放射源が識別可能な相対比の閾値
を設定し、閾値を越えるような放射源を検出した場合に
火災による炎と判断することで、ノイズ放射源と火災に
よる炎を正確に識別することができる。
【0042】このような第1検知センサ29と第2検知
センサ30に対し、試験光源からの試験光による透光性
窓18a,18bの汚損度合いの検出は、第1検知セン
サ29からの受光検知信号を用いて行う。したがって、
この実施形態にあっては、第1検知センサ29が試験光
検出用検知センサとなる。
【0043】尚、試験光源からの試験光は、火災による
炎と判断される擬似火災光であることから、試験時に試
験光が第1検知センサ29の第2検知センサ30に対し
照射されることで、機能が正常であれば火災による炎と
判断されることになるため、火災検知器全体としての機
能試験が行われることになる。
【0044】図5は本発明による火災検知器の回路ブロ
ック図である。図5において、火災検知器3には信号処
理部32が設けられ、信号処理部32に対し右側検知部
33aと左側検知部33bを設けている。右側検知部3
3aにはセンサ部28aが設けられ、透光性窓18aを
介して所定の監視区域からの光を入射して監視してい
る。センサ部28aからの受光検知信号は、増幅部34
aで増幅された後、A/D変換器35aでデジタルデー
タに変換され、信号処理部32に取り込まれている。
【0045】また右側検知部33aには試験光源制御部
37aが設けられ、防災受信盤1から右側試験コマンド
を受信した際に試験光源制御部37aを動作し、例えば
白熱ランプを使用した試験光源36aを燃焼炎のちらつ
きとほぼ同じ例えば2Hzの周波数で点滅または明滅し
て生成した試験光を試験光源用窓31aを介して透光
し、この試験光を透光性窓18aを介してセンサ部28
aで受光するようにしている。
【0046】このような右側検知部33aの構成は左側
検知部33bについても同様であり、センサ部28b、
増幅部34b、A/D変換器35b、試験光源36b及
び試験光源制御部37bを備えている。
【0047】信号処理部32は伝送制御部38を介して
防災受信盤1と接続される。伝送制御部38に対して
は、アドレス設定部39によって火災検知器3に固有な
アドレスが設定されている。防災受信盤1は例えば一定
の時間間隔で順番に火災検知器のアドレスを指定して検
出データの応答要求のコマンド送信を行っており、伝送
制御部38はコマンド信号のアドレスから自己アドレス
の一致を判別すると、受信したコマンドデータを信号処
理部32に引き渡す。
【0048】信号処理部32は受信コマンドに従って例
えば火災や試験に伴うデータを伝送制御部38を介して
防災受信盤1側に送るようになる。また信号処理部32
にはEEPROMなどの不揮発メモリを使用した記憶部
40が設けられており、火災検知器3の火災監視に必要
な初期値データや試験時に得られた透光性窓18a,1
8bの汚損度合いを示すアナログ値データなどを記憶で
きるようにしている。
【0049】信号処理部32には火災判定部41及び試
験処理部42の機能が設けられる。火災判定部41は、
センサ部28aから出力される受光検知信号に基づいて
火災の判定を行う。具体的には、図4に示した第1検知
センサ29と第2検知センサ30の受光検知信号の相対
比に基づいた火災判定を行う。
【0050】試験処理部42は、防災受信盤1から試験
実行コマンドを受信した際に動作し、例えば右側検知部
33aに対する右側試験実行コマンドの受信を例にとる
と、試験光源制御部37aを動作して試験光源36aを
例えば2Hzで2秒間に亘りパルス駆動し、この試験光
源36aの制御で生成された試験光を試験光源用窓31
aを介して透光し、透光性窓18aを通してセンサ部2
8aで検出し、第1の検知センサ29の受光検知信号を
増幅部34aで増幅した後、A/D変換器35aで取り
込む。この受光検知信号は、試験光の変化に同期した2
Hzで変化する信号であり、0Vを中心に受光強度に応
じた正負の振幅変化をもっている。
【0051】この試験光の受光により得られた受光検知
信号に基づき、試験処理部42は透光性窓の汚損度合い
を検出し、この透光性窓の汚損度合いを示すアナログ値
信号を伝送制御部38により防災受信盤1に送信する。
また試験処理部42は、試験動作で得られた透光性窓の
汚損度合いを示すアナログ値信号を記憶部40に記憶す
る。
【0052】試験処理部42は、透光性窓の汚損度合い
を示すアナロク値データとして、透光性窓18a,18
bの汚れ具合による試験光の減光を表す減光率を算出す
る。この減光率を算出するため、例えば設置前の透光性
窓に汚れのない度合いで検出した試験光の受光検知信号
の振幅を初期値として記憶部40に記憶している。
【0053】したがって、トンネル設置後の試験時にあ
っては、試験動作により得られた受光検知信号の振幅検
出値と、記憶部40に記憶している受光検知信号の振幅
初期値とにより、 減光率=100−(振幅検出値/振幅初期値)×100 [%] として汚損度合いを示す減光率を算出する。また汚損度
合いを表すパラメータとしては、減光率以外に透過率を 透過率=(振幅検出値/振幅初期値)×100 [%] として算出してもよい。実際の汚損度合いの監視にあっ
ては、減光率が汚れの度合いに比例関係にあることか
ら、減光率の算出が望ましい。
【0054】尚、試験処理部42で透光性窓18a,1
8bの汚損度合いを求める際には、増幅部34a,34
bの感度はその時点の補償された感度ではなく、記憶部
40に記憶している受光検知信号の振幅初期値を検出し
た時と同じ感度(初期感度)に戻した度合いで試験動作
を行わせることになる。
【0055】図6は図5の火災検知器3における火災検
知器処理の概略フローチャートである。この火災検知器
3の処理動作は、ステップS1で火災監視処理を行い、
この状態いでステップS2で防災受信盤1からの試験指
令があるか否かチェックし、もし試験指令があれば、ス
テップS3の試験処理に進む。
【0056】この試験処理は、本発明で対象としている
透光性窓18a,18bの汚損度合いの算出を含む機能
試験と同時に、算出された汚損度合いに基づいて感度の
低下を補償するように増幅部34a,34bの感度切替
えを行う汚損補償処理が含まれる。
【0057】図7は図6のステップS3の火災検知器に
おける試験処理の詳細を示したフローチャートである。
通常、防災受信盤1は例えば1日に1回、予め定められ
た時間に火災検知器3側に対し検知器アドレスを順番に
指定しながら試験実行コマンドを送信する。この試験実
行コマンドは右側試験実行コマンド及び左側試験実行コ
マンドの順番に送られる。
【0058】図7において、ステップS1で防災受信盤
1からの右側試験コマンドを受信すると、ステップS2
で信号処理部32が試験処理部42を起動する試験モー
ドを設定し、続いてステップS3で右側検知部33aの
増幅部34aの感度を初期状態(振幅初期値を記憶した
状態)に戻す感度補償のリセットを行うよう感度切替制
御信号を出力する。
【0059】次にステップS4で試験光源制御部37a
を起動して試験光源36aを例えば2Hzで明滅する右
側試験光源の点滅制御を行い、試験光を生成する。この
状態でセンサ部28aは試験光を透光性窓18aを通し
て受光しており、増幅部34aから得られた受光検知信
号をA/D変換器35aで取り込んで受光データを読み
込む。
【0060】受光データの読込みが済んだならば、ステ
ップS6で右側試験光源の消灯制御を行う。続いてステ
ップS7で、ステップS5で読み込んだ受光データから
算出した振幅検出データと記憶部40に記憶している振
幅初期値データとに基づき、汚損状態を示すアナロク値
データとして例えば減光率を算出し、ステップS8で算
出した減光率を記憶部40に順次記憶する。
【0061】続いてステップS9で、算出した減光率を
伝送制御部38を介して防災受信盤1に送信する。この
一連の試験処理が済むと、ステップS10で算出した減
光率に基づいた感度補償処理を行うことで、右側検知部
33aの試験処理を終了する。
【0062】感度補償としては、例えば算出した減光率
に基づいて火災検知器として感度の低下を検出した際
に、感度切替制御信号により増幅部34aの増幅度を増
加し、感度切替えする処理を行う。尚、減光率が感度の
切替えを必要としない範囲の場合には、試験前の感度に
戻すよう感度切替制御信号を出力する。
【0063】続いてステップS11で左側試験処理を行
う。この左側試験処理は、ステップS1〜S10の右側
試験処理と同じ処理を繰り返すことから、その内容は省
略している。このようにして右側検知部33a及び左側
検知部33bの試験によって各透光性窓18a,18b
の汚損度を示す減光率が防災受信盤1側に送られ、且つ
火災検知器自身で記憶されることになる。
【0064】尚、試験光の発光により正常に火災判断が
なされた場合には、火災信号も防災受信盤に対し減光率
と一緒に、または別のタイミングで送られることにな
る。図8は図5の火災検知器3を対象とした図2の防災
受信盤の主制御部6による検知器試験動作のフローチャ
ートである。この試験動作のための処理は、例えばタイ
マ監視などにより1日に1回、予め決められた時刻に起
動する。
【0065】まずステップS1で検知器アドレスNをN
=1に初期化した後、ステップS2で現在のアドレスN
への右側試験実行コマンドを送信する。この右側試験実
行コマンドを送信すると、アドレスNの火災検知器で図
7のステップS1〜S10に示したように試験動作が行
われ、汚損度合いを示すアナログ値データとして減光率
を送信してくる。
【0066】このためステップS3でアドレスNの検知
器からの減光率の受信の有無をチェックしており、減光
率を受信すると、ステップS4で記憶部13に検知器ア
ドレスと共に記憶する。続いてステップS5で、受信し
た減光率が異常か否かチェックする。
【0067】例えば減光率が100%であったり、0%
であるような異常値(通常考えられない値)の場合に
は、ステップS6に進み、異常処理を行う。この異常処
理は、例えばステップS2に戻って同じアドレスNに右
側試験実行コマンドを再送信するリトライ処理などがあ
る。
【0068】受信した減光率が以上値でなければステッ
プS7に進み、予め定めた予告警報閾値75%と比較
し、もし減光率が75%以上であれば、ステップS8で
予告警報(プリアラーム)を行う。続いてステップS9
で汚損警報閾値85%と減光率を比較し、85%以上で
あれば、ステップS10で汚損警報を出力する。
【0069】この汚損警報閾値85%は、火災検知器3
の感度補償処理によっても火災検知器としての初期性能
をできなくなる限界の汚損度合いに対応した減光率であ
る。したがって、減光率が85%以上となった場合には
火災検知器3の透光性窓の汚れを清掃しなければ正常な
火災監視ができない状態となる。
【0070】続いてステップS11でアドレスNへ左側
試験実行コマンドを送信する。この左側試験実行コマン
ドの送信に続くステップS12〜S19は、右側試験実
行コマンドを送信した場合のステップS3〜S10の処
理と同じである。ステップS11〜S19の右側試験実
行コマンドに伴う処理が終了すると、ステップS20で
全検知器の試験終了の有無をチェックし、終了していな
ければステップS21でアドレスNを1つアップして再
びステップS2に戻り、全検知器の試験が終了していれ
ば一連の試験処理を終了する。
【0071】尚、図8に示す検知器試験動作のフローチ
ャートにあっては、火災検知器への試験コマンドの送信
に対する火災検知器からの返信信号として汚損度合いを
示すアナログ値データ(減光率)を記載したが、実際に
は、火災検知器が正常であれば火災信号も返信されるこ
とになる。図2の主制御部8は火災信号が返信されてこ
ない場合は、試験異常を検知器アドレスと共に表示させ
るようになる。
【0072】図9は図2の防災受信盤1に設けているプ
リンタ14で主制御部6の記憶部13に記憶している全
火災検知器についての透光性窓の汚損度合いを示すアナ
ログ値データ、即ち減光率データの履歴を読み出して打
ち出した印刷結果の一例である。
【0073】この透光性窓の汚損度合いを示す減光率デ
ータは、火災検知器のアドレス001〜120の各々に
ついて、左側検知部と右側検知部について試験動作によ
り得られた減光率のアナログ値(%)が例えば「06月
20日07時10分」の日時データと共に打ち出され
る。尚、実際のトンネルによっては上りトンネルと下り
トンネルがあることから、このプリントアウトについて
は上りトンネルのデータに続いて下りトンネルのデータ
が打ち出されている。このような印刷結果はCRT16
でも操作部11の操作により表示することができる。
【0074】更に図2の防災受信盤にあっては、操作部
11によって特定の火災検知器3のアドレスを指定した
トレンドグラフ(履歴グラフ)の出力表示を操作表示制
御部9を介して主制御部6に要求すると、主制御部6は
記憶部13に記憶している指定されたアドレスの火災検
知器3についての減光率データを読み出し、例えば図1
0に示すようなトレンドグラフをCRT16に表示す
る。
【0075】このトレンドグラフは横軸に日数、縦軸に
減光率(%)をとって、指定した火災検知器の右側検知
部を実線で、また左側検知部を破線で、それぞれの減光
率の日変化を表示する。
【0076】このような火災検知器に設けている透光性
窓の汚損度合いを示す減光率のトレンドグラフの表示に
よって、透光性窓の時間的な汚れの様子が適切に把握で
き、例えば特定の火災検知器で汚損警報が出された場
合、その近傍に設置している他の火災検知器について図
10のようにトレンドグラフを表示して見ることで、過
去の汚れ具合いから現在の汚れの様子の推移が一見して
分かる。
【0077】このような透光性窓の汚損度合いを示すア
ナログ値(減光率データ)の印刷内容や表示内容を見る
ことで、汚損警報が出た火災検知器だけを清掃すればよ
いか、あるいはその周辺の火災検知器も併せて清掃する
必要があるかの判断が適切にできる。
【0078】また特定の火災検知器で汚損警報が出た場
合、その火災検知器のトレンドグラフを見て前回までほ
とんど汚れがなかったような場合や、その周辺の火災検
知器のトレンドグラフを見てほとんど汚れがなかったよ
うな場合には、汚損警報を出した火災検知器で異常が起
きたかもしくは透光性窓に異物が付着しているようなこ
とが予想でき、このような場合には直接、汚損警報を出
した火災検知器のみを点検して必要な対応をとることが
できる。
【0079】尚、上記の実施形態は2つの検知センサで
2波長帯域を監視して火災を判断する2波長方式の火災
検知器を例にとるものであったが、本発明はこれに限定
されず、1つの波長帯域を検知センサで監視する1波長
方式や3波長以上の波長帯域を監視して火災を判断する
火災検知器等についても同様に適用することができる。
【0080】また防災受信盤における汚損度合いを示す
アナログ値データの履歴データの表示、印刷の形態は、
図9の印刷結果や図10のトレンドグラフに限定され
ず、必要に応じて監視員が見易い適宜の表示出力、印刷
出力とすることができる。
【0081】また設置している火災検知器を故障等で取
り外した場合、火災検知器3の記憶部40には透光性窓
の汚損度合いを示すアナログ値データ、例えば即ち減光
率データが記憶されていることから、これを故障原因等
を解析する際に擬似受信盤等を接続して読み出し、透光
性窓についての実際の運用状態での汚れ変化を把握し、
故障原因等の究明などに利用することもできる。
【0082】また、上記の実施形態にあっては、火災検
知器から出力される透光性窓の汚損度合いを示すアナロ
グ値として、火災検知器で算出した減光率、透過率デー
タを例にとるものであったが、試験光受光検知信号をそ
のままアナログ値として防災受信盤に出力するように
し、防災受信盤側で減光率や透過率を算出するようにし
てもよい。この場合には、初期値は予め防災受信盤に送
信して記憶させておくか、アナログ値送信時に一緒に送
信することになる。
【0083】また、上記の実施形態にあっては、火災検
知器を設置して火災を監視する空間として、トンネルに
ついてのみ説明したが、他の悪環境の空間、例えばゴミ
ピット等のプラントや工場、金属、石炭、石油等の採掘
坑等における火災監視にも適用できる。
【0084】更に、上記の実施形態では、試験処理の中
で、検出された透光性窓の汚損度合いを示すアナログ値
信号を防災受信盤に対し送信するものであったが、試験
処理以外で、防災受信盤から火災検知器に対し透光性窓
の汚損度合いを示すアナログ値信号を防災受信盤に対し
返信させるための専用のコマンドを送信し、火災検知器
の記憶部40に記憶してあるアナログ値信号を返信させ
るような処理にしても良い。
【0085】また、上記の実施形態にあっては、試験光
を第1検知センサ29と第2検知センサ30で受光して
いるが、専用の試験光検知用センサを設けても良い。更
に本発明はその目的と利点を損なわない適宜の変形を含
み、また実施例に示した数値による限定は受けない。
【0086】
【発明の効果】以上説明してきたように本発明によれ
ば、火災検知器から透光性窓の汚れの度合いを示すアナ
ログ値信号が出力され、この汚れの度合いを示すアナロ
グ値が防災受信盤側に送られて表示、印刷、記憶される
ことで、施設管理者はトンネル全体における火災検知器
の透光性窓の汚れ度合いを一元的に管理することがで
き、汚損度合いに応じて適切な清掃計画を立てて、交通
規制を伴う清掃作業を効率よく行うことができる。
【0087】また火災検知器の汚損度合いの履歴が分か
るため、汚損警報の確かさを簡単且つ適切に判断するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のシステム構成の概略ブロック図
【図2】図1のシステム構成の詳細のブロック図
【図3】本発明による火災検知器の正面図
【図4】本発明による火災検知器の内部構造の断面図
【図5】本発明による火災検知器の回路ブロック図
【図6】図5の火災検知器の処理動作のフローチャート
【図7】図6の試験処理の詳細を示したフローチャート
【図8】図2の防災受信盤の処理動作のフローチャート
【図9】図2の防災受信盤のプリンタで打ち出された汚
損度合いアナログデータの説明図
【図10】図2の防災受信盤で表示される汚損度合いの
トレンドグラフの説明図
【符号の説明】
1:防災受信盤 2:伝送路 3:火災検知器 3a:カバー 3b:本体 4:火源 5:トンネル 5a:トンネル壁面 6:主制御部 7:伝送制御部 8:中継増幅盤 9:操作表示制御部 10:表示部 11:操作部 12:音響部 13:記憶部 14:プリンタ 15:通信制御部 16:CRT 18a,18b:透光性窓 19:試験光源収納部 20:防水コネクタ 21:信号ケーブル 22:取付ねじ 23:モールドカバー 24:避雷基板 25:信号線 26:主回路基板 28a,28b:センサ部 29:第1検出センサ 30:第2検出センサ 31a,31b:試験光源用窓 32:信号処理部 33a:右側検知部 33b:左側検知部 34a,34b:増幅部 35a,35b:A/D変換器 36a,36b:試験光源 37a,37b:試験光源制御部 38:伝送制御部 39:アドレス設定部 40:記憶部 41:火災判定部 42:試験処理部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年8月17日(2000.8.1
7)
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項4
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0003
【補正方法】変更
【補正内容】
【0003】火災の検出の方法としては、特定の波長帯
域の受光エネルギーの出力レベルが閾値以上かを検出す
る方法や、複数の波長帯域の受光エネルギーの出力レベ
の相対比較で火災判断する2波長式、3波長式などが
ある。火災検知器は設置位置に対して左右両側の火災を
検出するために、左右別々の受光素子で火災を検出する
ようにしている。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0040
【補正方法】変更
【補正内容】
【0040】したがって第1検知センサ29は、中心波
長4.5μmの有炎燃焼時に発生するCO2 の共鳴放射
による概ね4.5μmの狭帯域の光を検出する。これに
対し第2検知センサ30は概ね5.0〜7.0μmの波
長帯域の光を検出する。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0059
【補正方法】変更
【補正内容】
【0059】次にステップS4で試験光源制御部37a
を起動して試験光源36aを例えば2Hzで明滅する右
側試験光源の点滅制御を行い、試験光を生成する。この
状態でセンサ部28a(第1検知センサ29)は試験光
を透光性窓18aを通して受光しており、増幅部34a
から得られた受光検知信号をA/D変換器35aで取り
込んで受光データを読み込む。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0060
【補正方法】変更
【補正内容】
【0060】受光データの読込みが済んだならば、ステ
ップS6で右側試験光源の消灯制御を行う。続いてステ
ップS7で、ステップS5で読み込んだ受光データから
算出した振幅検出データと記憶部40に記憶している振
幅初期値データとに基づき、汚損度合いを示すアナロク
値データとして例えば減光率を算出し、ステップS8で
算出した減光率を記憶部40に順次記憶する。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0068
【補正方法】変更
【補正内容】
【0068】受信した減光率が異常値でなければステッ
プS7に進み、予め定めた予告警報閾値75%と比較
し、もし減光率が75%以上であれば、ステップS8で
予告警報(プリアラーム)を行う。続いてステップS9
で汚損警報閾値85%と減光率を比較し、85%以上で
あれば、ステップS10で汚損警報を出力する。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0071
【補正方法】変更
【補正内容】
【0071】尚、図8に示す検知器試験動作のフローチ
ャートにあっては、火災検知器への試験コマンドの送信
に対する火災検知器からの返信信号として汚損度合いを
示すアナログ値データ(減光率)を記載したが、実際に
は、火災検知器が正常であれば火災信号も返信されるこ
とになる。図2の主制御部は火災信号が返信されてこ
ない場合は、試験異常を検知器アドレスと共に表示させ
るようになる。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0082
【補正方法】変更
【補正内容】
【0082】また、上記の実施形態にあっては、火災検
知器から出力される透光性窓の汚損度合いを示すアナロ
グ値として、火災検知器で算出した減光率、透過率デー
タを例にとるものであったが、試験光の受光検知信号を
そのままアナログ値として防災受信盤に出力するように
し、防災受信盤側で減光率や透過率を算出するようにし
てもよい。この場合には、初期値は予め防災受信盤に送
信して記憶させておくか、アナログ値送信時に一緒に送
信することになる。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】符号の説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【符号の説明】 1:防災受信盤 2:伝送路 3:火災検知器 3a:カバー 3b:本体 4:火源 5:トンネル 5a:トンネル壁面 6:主制御部 7:伝送制御部 8:中継増幅盤 9:操作表示制御部 10:表示部 11:操作部 12:音響部 13:記憶部 14:プリンタ 15:通信制御部 16:CRT 18a,18b:透光性窓 19:試験光源収納部 20:防水コネクタ 21:信号ケーブル 22:取付ねじ 23:モールドカバー 24:避雷基板 25:信号線 26:主回路基板 28a,28b:センサ部 29:第1検知センサ 30:第2検知センサ 31a,31b:試験光源用窓 32:信号処理部 33a:右側検知部 33b:左側検知部 34a,34b:増幅部 35a,35b:A/D変換器 36a,36b:試験光源 37a,37b:試験光源制御部 38:伝送制御部 39:アドレス設定部 40:記憶部 41:火災判定部 42:試験処理部
【手続補正11】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図10
【補正方法】変更
【補正内容】
【図10】
フロントページの続き (72)発明者 浅野 功 東京都品川区上大崎2丁目10番43号 ホー チキ株式会社内 (72)発明者 中嶋 孝弘 東京都品川区上大崎2丁目10番43号 ホー チキ株式会社内 Fターム(参考) 5C085 AA13 AB01 AC03 BA31 CA08 CA13 DA17 5C087 AA02 AA09 BB06 BB74 CC02 CC21 CC45 DD04 EE05 EE08 FF01 FF04 GG19 GG66 GG70 GG84

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定の監視エリアを視野とする透光性窓
    と、 前記透光性窓内に配置され、光エネルギーを電気信号に
    変換して受光検知信号として出力する検知センサと、 前記検知センサから出力される受光検知信号に基づいて
    火災の判定を行う火災判定部と、 前記透光性窓の外側近傍に設けられた試験光源と、 前記透光性窓内に配置され、光エネルギーを電気信号に
    変換して受光検知信号として出力する試験光検出用検知
    センサと、を備えた光学式火災検知器に於いて、 前記試験光源から投光した試験光を前記透光性窓を介し
    て、前記試験光検出用検知センサに受光させることによ
    り得られる受光信号により、少なくとも前記透光性窓の
    汚損度合いを検出し、検出された前記透光性窓の汚損度
    合いを示すアナログ値信号を外部に送信させる信号処理
    部を備えたことを特徴とする光学式火災検知器。
  2. 【請求項2】請求項1記載の光学式火災検知器に於い
    て、前記試験光検出用検知センサは、前記検知センサと
    兼用されることを特徴とする光学式火災検知器。
  3. 【請求項3】請求項1又は2記載の光学式火災検知器に
    於いて、更に、前記透光性窓が汚損されてない状態で前
    記試験光源を点灯制御した際の前記試験光検出用検知セ
    ンサからの受光検知信号を初期値として記憶する記憶部
    を備え、 前記信号処理部は、前記試験光源から投光した試験光を
    前記透光性窓を介して、前記試験光検出用検知センサに
    受光させることにより得られる受光検知信号を検出し
    て、前記記憶部に記憶された初期値に対する割合を算出
    し、算出された値を前記汚損度合いを示すアナログ値信
    号として外部に送信させることを特徴とする光学式火災
    検知器。
  4. 【請求項4】請求項3記載の光学式火災検知器に於い
    て、前記信号処理部は、減光率又は透過率を算出し、算
    出された減光率又は透過率を前記透光性窓の汚損度合を
    示すアナログ値信号として外部に送信させることを特徴
    とする光学式火災検知器。
  5. 【請求項5】請求項1記載の光学式火災検知器に於い
    て、前記信号処理部は、検出される前記透光性窓の汚損
    度合いを示すアナログ値信号を記憶部に記憶することを
    特徴とする光学式火災検知器。
  6. 【請求項6】防災受信盤から引き出された伝送路に光学
    式火災検知器を複数接続した防災監視システムに於い
    て、 前記光学式火災検知器は、 所定の監視エリアを視野とする透光性窓と、 前記透光性窓内に配置された光エネルギーを電気信号に
    変換して受光検知信号として出力する検知センサと、 前記検知センサから出力される受光検知信号に基づいて
    火災の判定を行う火災判定部と、 前記透光性窓の外側近傍に設けられた試験光源と、 前記透光性窓内に配置された光エネルギーを電気信号に
    変換して受光検知信号として出力する試験光検出用検知
    センサと、 前記試験光源から透光した試験光を前記透光性窓を介し
    て、前記試験光検出用検知センサに受光させることによ
    り得られる受光検知信号により、少なくとも前記透光性
    窓の汚損度合いを検出し、検出された前記透光性窓の汚
    損度合いを示すアナログ値信号を前記防災監視盤に送信
    させる信号処理部と、を備え、 前記防災受信盤は、前記光学式火災検知器から送信され
    る前記透光性窓の汚損度合いを示すアナログ値信号を受
    信して記憶部に記憶することを特徴とする防災監視シス
    テム。
  7. 【請求項7】請求項6記載の防災監視システムに於い
    て、前記光学式火災検知器の信号処理部は、前記防災受
    信盤からの試験指示を受けた際に、前記試験光源を点灯
    制御させ、その際に得られる前記試験光検出用検知セン
    サの受光検知信号により前記透光性窓の汚損度合いを検
    出することを特徴とする防災監視システム。
  8. 【請求項8】請求項6記載の防災監視システムに於い
    て、前記防災受信盤は、前記光学式火災検知器から送信
    される前記透光性窓の汚損度合いを示すアナログ値信号
    を受信した場合には、汚損警報閾値と比較し、該閾値を
    越えている場合には、汚損警報を報知することを特徴と
    する防災監視システム。
  9. 【請求項9】請求項6記載の防災監視システムに於い
    て、前記防災受信盤は、必要時に、前記記憶部に記憶さ
    れている前記透光性窓の汚損度合いを示すアナログ値信
    号の履歴を読み出してトレンドグラフを表示することを
    特徴とする防災監視システム。
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