JP2002042081A - 非接触icカード - Google Patents
非接触icカードInfo
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Abstract
えた非接触ICカードを提供する。 【解決手段】 アンテナ5がエンボス(1〜3)と干渉
する可能性のある部分にのみ、線幅を太くした補強部5
−1,5−5を設け、エンボスを賦型したときに、アン
テナが断線することを防止する。
Description
非接触ICカードに関するものである。
ュカードなどには、印刷による表示の他に、基材自体に
凹凸を賦型して文字等を表示するエンボス表示(以下、
エンボスとする)が設けられている。このエンボスは、
カード番号、カード所有者名等の、そのカード固有の情
報の表示に使用される場合が多い。したがって、エンボ
スは、カードを製造するときには設けず、カードの発行
時に賦型することが一般的である。
ICカードが開発されている。この非接触ICカード
は、ICチップの他に、情報の送受信用のアンテナがカ
ードの基材内に設けられている。アンテナは、微細であ
るので、アンテナがある位置にエンボスを設けると、ア
ンテナが断線する等の不具合が発生していた。よって、
従来は、非接触ICカードにエンボスを設ける場合、エ
ンボスを設ける予定の位置を予め想定し、その位置に
は、アンテナを設けないようにして、カードの発行時に
エンボスを賦型することによるアンテナの断線を防いで
いた。
る、エンボスとアンテナの配置を説明する透視図であ
る。非接触ICカード100は、基材107の内部にI
Cチップ104,アンテナ105を有し、表面付近に磁
気ストライブ106を有している。
プであり、アンテナ105を介して外部に設けられたリ
ーダライタとの間で、電磁波により電力及び情報の送受
信を行う。アンテナ105は、厚み:0.05mmの銅
箔により形成されたアンテナコイルであり、線幅:0.
2mmであり、ターン数を5ターンとして、共振周波数
が17〜18MHzとなるように調整されている。な
お、アンテナ105の線が5本並んだ部位の幅は、1.
5mmである。磁気ストライブ106は、磁気情報が記
録されている部分であり、基材の表面付近に有り、面内
の位置は、JIS規格に準じた位置に配置されている。
ンボスを賦型され、その予定の位置を図4に示してい
る。エンボスは、1行目エンボス101,2行目エンボ
ス102,3行目エンボス103を設けることになって
おり、1行目エンボス101は、カード下端より17.
5mmの位置に高さ4.0mmの文字が賦型され、2行
目エンボス102は、カード下端より10.0mmの位
置に高さ3.0mmの文字が賦型され、3行目エンボス
103は、カード下端より3.3mmの位置に高さ3.
0mmの文字が賦型される。
する。この従来例では、アンテナ105の製造上のバラ
ツキとして、基材107に対するアンテナ105の位置
が上下方向で±1.0mmふれるものとする。したがっ
て、アンテナ105の配置は、この位置バラツキが有っ
ても、アンテナとしての機能を損なうことがないように
配置する必要がある。
ナ105と磁気ストライプ106との干渉を防ぐため、
磁気ストライプ106の下端より1.5mm下に設定す
る。下端より1.5mmの位置に配置すれば、仮に製造
上のバラツキによりアンテナ105が設計位置より1.
0mm上方にずれたとしても、アンテナ105と磁気ス
トライプ106が干渉することはない。
ス(101〜103)とアンテナ105とが干渉しない
位置に配置する必要がある。したがって、アンテナ10
5を配置できる場所は、エンボス(101〜103)の
間又は3行目エンボス103とカード下端との間に通す
しかない。
エンボス101と2行目エンボス102との間は、4.
5mm、2行目エンボス102と3行目エンボス103
との間は3.7mm、3行目エンボスとカード下端との
間は3.3mmである。このように、非接触ICカード
100では、1行目エンボス101と2行目エンボス1
02との間の間隔が最も広く、この隙間の中心にアンテ
ナ105を配置する。
5本並んだ部位の幅は、1.5mmであるので、1行目
エンボス101及び2行目エンボス102とアンテナ1
05との最大距離は、1.5mmである。よって、製造
時に、カード内におけるアンテナ105の位置にバラツ
キが±1.0mmであり、仮に、アンテナ105が上下方
向に1.0mmずれたとしても、アンテナ105と1行
目エンボス101及び2行目エンボス102とが干渉し
ないようになっていた。
の非接触ICカード100は、カード内におけるアンテ
ナ105の位置にバラツキに加えて、例えばエンボス加
工位置ずれや、エンボス文字サイズ等の他要因が加わる
と、アンテナ105と1行目エンボス101及び2行目
エンボス102とが干渉するので、カードの発行時にア
ンテナ105が断線し、製造時の歩留りが悪化したり、
作業工程の妨げとなっていた。
れないアンテナを備えた非接触ICカードを提供するこ
とである。
解決手段により、前記課題を解決する。なお、理解を容
易にするために、本発明の実施形態に対応する符号を付
して説明するが、これに限定されるものではない。すな
わち、請求項1の発明は、基材(7)と、前記基材に凹
凸形状を賦型することにより、文字及び又は図形を表示
するエンボス(1,2,3)と、前記基材内に設けら
れ、前記エンボスに隣接する部位に、切断しにくい補強
部(5−1,5−5)を有するアンテナ(5)とを備え
る非接触ICカード(10)である。
触ICカード(10)において、前記補強部(5−1,
5−5)は、前記アンテナの他の部分よりも線が太いこ
とを特徴とする非接触ICカードある。
に記載の非接触ICカードにおいて、前記補強部は、前
記アンテナの他の部分と材質が異なることを特徴とする
非接触ICカードある。
までのいずれか1項に記載の非接触ICカード(10)
において、前記補強部(5−1,5−5)は、前記アン
テナの最外周及び/又は最内周に設けられていることを
特徴とする非接触ICカードある。
発明の実施の形態について、更に詳しく説明する。図1
は、本発明による非接触ICカードにおける、エンボス
とアンテナの配置を説明する透視図及び部分拡大図であ
る。なお、前述した従来例と同様の機能を果たす部分に
は、末尾に同一の符号を付して、重複する説明を適宜省
略する。非接触ICカード10は、基材7の内部にIC
チップ4,アンテナ5を有し、表面付近に磁気ストライ
ブ6を有している。また、ICカード10は、カードの
発行時にエンボスを賦型し、その予定の位置は、従来例
と同位置に1行目エンボス1,2行目エンボス2,3行
目エンボス3を設ける。
1,5−5を設けた点のみが、従来例と異なっている。
補強部5−1は、アンテナ5が1行目エンボス1と2行
目エンボス2との間になる部位であって、アンテナ5の
最内周に設けられたアンテナ線であって、アンテナ線5
−2,5−3,5−4の幅が0.2mmであるのに対し
て、補強部5−1の幅は、1.0mmとしてある。な
お、従来例よりも太くした分(0.8mm)は、アンテ
ナ5の内周側に太くしており、アンテナ線5−2との間
隔は従来例と同じになっている。また、同じ部位の最外
周には、補強部5−5が設けられている。補強部5−5
も、補強部5−1と同様に、幅が1.0mmとなってい
る。
8mmずつ太くして各々の幅を1.0mmとしたので、
この部分のアンテナ5の全体の幅は、従来例の約1.5
mmよりも太くなり、3.1mmになっている。図2
は、補強部5−1が1行目エンボス1とわずかに干渉し
た例を示す図である。このような状態では、補強部5−
1は、1行目エンボスに干渉していない部分が存在する
ので、アンテナが断線することはない。
−1が完全に1行目エンボスと干渉した場合について説
明する。図3は、補強部5−1が完全に1行目エンボス
と干渉した場合を、従来例と比較して示した図である。
105が1行目エンボスと完全に干渉した場合を示す図
である。このようになった場合、従来例では、非常に高
い確率でアンテナ105の断線が発生し、非接触ICカ
ード100は、使用不可能になっていた。
部5−1が1行目エンボスと完全に干渉した場合を示す
図である。エンボスによるアンテナの断線は、曲げられ
ることによる破断ではなく、引き延ばされることによる
破断が主な要因である。したがって、このようになった
場合でも、補強部5−1は、幅が5倍広くなっているこ
とにより、同じ変形量であっても、補強部5−1は、断
線する確率は少なくなり、また、カードに曲げ、ねじれ
等の応力が加わっても、非接触ICカード10が使用不
能となることもない。なお、補強部をエンボスと干渉す
る可能性が有る部分にのみ設けたのは、アンテナ全体を
補強すると、アンテナの通信特性に大きな影響が生じる
ので、これを防ぐためである。
生じる可能性のある部分にのみ、幅を広げた補強部5−
1,5−5を設けたので、アンテナ5を従来と大きく変
更することなく、エンボスによる断線を生じない非接触
ICカードとすることができる。
されることなく、種々の変形や変更が可能であって、そ
れらも本発明の均等の範囲内である。
1,5−5は、幅を変更することにより、破断しにくく
する例を示したが、これに限らず、例えば、厚さを変更
してもよいし、幅及び厚さを変更してもよい。
1,5−5は、形状を変更することにより、破断しにく
くする例を示したが、これに限らず、例えば、補強部の
材質を変更してもよいし、形状及び材質を変更してもよ
い。
ード10は、非接触機能のみを有する例を示したが、こ
れに限らず、例えば、接触機能も併せて有する接触/非
接触共用ICカードも、本発明における非接触ICカー
ドに含まれる。
発明によれば、エンボスに隣接する部位に、切断しにく
い補強部を有するアンテナを備えるので、エンボスとア
ンテナが干渉しても、アンテナが断線することがない。
テナの他の部分よりも線が太いので、簡単にアンテナの
断線を防止することができる。
テナの他の部分と材質が異なるので、アンテナを太くす
ることができない場合であっても、アンテナ全体の特性
を大きく変えることなく、アンテナの断線を防止するこ
とができる。
テナの最外周及び/又は最内周に設けられているので、
エンボスと干渉する可能性の高い部分を無駄なく補強す
ることができる。
ボスとアンテナの配置を説明する透視図及び部分拡大図
である。
渉した例を示す図である。
た場合を、従来例と比較して示した図である。
アンテナの配置を説明する透視図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 基材と、 前記基材に凹凸形状を賦型することにより、文字及び又
は図形を表示するエンボスと、 前記基材内に設けられ、前記エンボスに隣接する部位
に、切断しにくい補強部を有するアンテナと、 を備える非接触ICカード。 - 【請求項2】 請求項1に記載の非接触ICカードにお
いて、 前記補強部は、前記アンテナの他の部分よりも線が太い
こと、 を特徴とする非接触ICカード。 - 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載の非接触I
Cカードにおいて、 前記補強部は、前記アンテナの他の部分と材質が異なる
こと、 を特徴とする非接触ICカード。 - 【請求項4】 請求項1から請求項3までのいずれか1
項に記載の非接触ICカードにおいて、 前記補強部は、前記アンテナの最外周及び/又は最内周
に設けられていること、 を特徴とする非接触ICカード。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000224747A JP2002042081A (ja) | 2000-07-26 | 2000-07-26 | 非接触icカード |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2000224747A JP2002042081A (ja) | 2000-07-26 | 2000-07-26 | 非接触icカード |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002042081A true JP2002042081A (ja) | 2002-02-08 |
Family
ID=18718649
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000224747A Pending JP2002042081A (ja) | 2000-07-26 | 2000-07-26 | 非接触icカード |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2002042081A (ja) |
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